JP2004130937A - 自動車における駐車ブレーキペダル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車の衝突時など、駐車ブレーキペダルから運転者の下肢に与えられようとする衝撃力を緩和すると共に、構成が簡単、かつ、安価な自動車における駐車ブレーキペダル装置の提供をする。
【解決手段】自動車1が、車体2に支持された運転者11用のシート12と、このシート12に着座した運転者11の下肢13の前方に配置されて車体2に支承される駐車ブレーキペダル17と、駐車ブレーキペダル装置14とを備える。駐車ブレーキペダル装置14は、駐車ブレーキペダル17の後方近傍に配置されて車体2に支持され、運転者11の下肢13と駐車ブレーキペダル17とが前後方向で互いに接近するとき、これら下肢13と駐車ブレーキペダル17とのうちの少なくともいずれか一方から与えられる衝撃力により塑性変形してこの衝撃力を吸収する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車の衝突時など、駐車ブレーキペダルから運転者の下肢に与えられようとする衝撃力を緩和するようにした自動車における駐車ブレーキペダル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】特開2002‐104144号公報
【0004】
上記自動車における駐車ブレーキペダル装置には、従来、上記特許文献1で示されたものがあり、これによれば、運転者用のシートに着座した運転者の下肢の前方に配置されて車体に支承される駐車ブレーキペダルと、この駐車ブレーキペダルに対し設けられパイロテクニック(火工技術)を利用した火薬装置と、自動車が衝突したことを検出するセンサーとが設けられ、自動車の衝突時、これを検出した上記センサーの検出信号により上記火薬装置を作動させ、上記駐車ブレーキペダルを外側方もしくは下方に移動させ、つまり、この駐車ブレーキペダルを運転者の下肢の前方から外れた位置に移動させることとされている。
【0005】
そして、自動車の衝突時、運転者の下肢と駐車ブレーキペダルとが前後方向で互いに接近するときには、上記したように駐車ブレーキペダルは運転者の下肢の前方から外れた位置に移動させられるため、この駐車ブレーキペダルから運転者の下肢に与えられようとする衝撃力は緩和される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1の駐車ブレーキペダル装置によれば、駐車ブレーキペダルから運転者の下肢に与えられようとする衝撃力の緩和のために、火薬装置やセンサーを設けているが、これらの構成は複雑、かつ、高価なものであり、つまり、上記駐車ブレーキペダル装置は構成複雑、かつ、高価なものとなっている。
【0007】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、自動車の衝突時など、駐車ブレーキペダルから運転者の下肢に与えられようとする衝撃力を緩和すると共に、構成が簡単、かつ、安価な自動車における駐車ブレーキペダル装置の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車における駐車ブレーキペダル装置は、次の如くである。なお、この項において各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の内容に限定解釈するものではない。
【0009】
請求項1の発明は、図1〜5に例示するように、車体2に支持された運転者11用のシート12と、このシート12に着座した運転者11の下肢13の前方に配置されて車体2に支承される駐車ブレーキペダル17とを備えた自動車において、
【0010】
上記駐車ブレーキペダル17の後方近傍に配置されて車体2に支持され、運転者11の下肢13と駐車ブレーキペダル17とが前後方向で互いに接近するとき(矢印B,C,D)、これら下肢13と駐車ブレーキペダル17とのうちの少なくともいずれか一方から与えられる衝撃力により塑性変形してこの衝撃力を吸収する衝撃力吸収体25を備えたものである。
【0011】
請求項2の発明は、図1〜3に例示するように、車体2に支持された運転者11用のシート12と、このシート12に着座した運転者11の下肢13の前方に配置されて車体2に支承される駐車ブレーキペダル17とを備えた自動車において、
【0012】
上記駐車ブレーキペダル17の後方近傍に配置されて車体2に支持され、運転者11の下肢13と駐車ブレーキペダル17とが前後方向で互いに接近するとき(矢印B,C,D)、車体2の幅方向で上記シート12の中央を基準として車体2の外側方に向うよう上記駐車ブレーキペダル17を案内(矢印E)する案内体26を備えたものである。
【0013】
請求項3の発明は、図1〜3に例示するように、車体2に支持された運転者11用のシート12と、このシート12に着座した運転者11の下肢13の前方に配置されて車体2に支承される駐車ブレーキペダル17とを備えた自動車において、
【0014】
上記駐車ブレーキペダル17の後方近傍に配置されて車体2に支持され、運転者11の下肢13と駐車ブレーキペダル17とが前後方向で互いに接近するとき、これら下肢13と駐車ブレーキペダル17とのうちの少なくともいずれか一方から与えられる衝撃力により塑性変形してこの衝撃力を吸収する衝撃力吸収体25を備え、
【0015】
上記運転者11の下肢13と駐車ブレーキペダル17とが前後方向で互いに接近するとき、上記衝撃力吸収体25が、車体2の幅方向で上記シート12の中央を基準として車体2の外側方に向うよう上記駐車ブレーキペダル17を案内(E)するようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
【0018】
図1〜3は、第1の実施の形態を示している。
【0019】
図において、符号1は自動車で、矢印Frはこの自動車1の前方を示し、下記する左右とは上記自動車1の前方に向っての車体2の幅方向をいうものとする。
【0020】
自動車1の車体2は、その下部を構成するフロアパネル3と、このフロアパネル3の前縁部から上方に向って延出するダッシュパネル4と、このダッシュパネル4の後方近傍に配置されて車体2の幅方向に延び不図示の左右フロントピラーに結合されて車体2を補強するピラーツーピラーチューブ5と、上記ダッシュパネル4やピラーツーピラーチューブ5等に支持される樹脂製のインスツルメントパネル6と、このインスツルメントパネル6に締結具7により固着されて上記インスツルメントパネル6を補強する板金製のブレース8とを備え、上記フロアパネル3とダッシュパネル4とで囲まれた上記車体2内部の空間が車室9とされている。
【0021】
上記自動車1は、上記車室9に配置されて車体2のフロアパネル3に支持された運転者11用のシート12と、このシート12に着座した運転者11の左側の下肢13の踏動操作により、不図示の駐車ブレーキを制動動作させて自動車1を制動状態のままに保持させる駐車ブレーキペダル装置14とを備えている。
【0022】
上記駐車ブレーキペダル装置14は、運転者11の左側の下肢13の前方における車室9前部に配置される駐車ブレーキペダル17を備えている。この駐車ブレーキペダル17は、上下方向に長く延びてその下部が前後に揺動自在となるよう上端部18が枢支軸19により車体2のダッシュパネル4に枢支されるペダルアーム20と、このペダルアーム20の下端部に取り付けられるペダル21とを備え、このペダル21は上記運転者11により踏動可能とされている。
【0023】
上記駐車ブレーキペダル17は、後方に向ってばねにより付勢されており、図中実線で示す所定の回動位置以上に後方回動することはストッパーにより阻止されている。上記ばねの付勢力に対抗しながら上記ペダル21を踏動して駐車ブレーキペダル17を前方回動(図2中矢印A)させると、これに連動して駐車ブレーキが制動動作し、自動車1がその位置に制動されたままに保持される。上記制動動作の解除は、不図示の手動レバーへの操作によって可能となる。
【0024】
上記駐車ブレーキペダル装置14は、上記駐車ブレーキペダル17の後方近傍に配置されて車体2の一部分であるインスツルメントパネル6とブレース8とに跨って支持具24により支持される板金製の衝撃力吸収体25を備えている。自動車1の衝突時など、運転者11の下肢13と駐車ブレーキペダル17とが前後方向で互いに接近するとき(図1,3中矢印B,C,D)、これら下肢13と駐車ブレーキペダル17のうちの少なくともいずれか一方から与えられる衝撃力により塑性変形して(図1,3中二点鎖線)、この衝撃力を吸収する。
【0025】
また、上記駐車ブレーキペダル装置14は、上記したように運転者11の下肢13と駐車ブレーキペダル17とが前後方向で互いに接近するとき(B,C,D)、図1中一点、二点鎖線で示すように、車体2の幅方向で上記シート12の中央を基準として車体2の左外側方に向うよう案内(図1中矢印E)する案内体26を備え、この案内体26は、上記支持具24と衝撃力吸収体25とで構成され、つまり、衝撃力吸収体25と案内体26とで各部品が互いに共用されている。
【0026】
上記支持具24,25、および案内体26につき、より具体的に説明する。
【0027】
上記衝撃力吸収体25は軸心29が車体2のほぼ幅方向に延びる円筒体30を備え、この円筒体30の上、下面にはそれぞれ塑性変形促進部31,31が成形され、これら塑性変形促進部31は、上記円筒体30の上、下面にそれぞれ成形された左右に複数(一対)の円形貫通孔で構成されている。
【0028】
上記支持具24は、車体2の幅方向における上記衝撃力吸収体25の円筒体30の一端部(右端部)から後方に突出する支持片34と、この支持片34の突出端部を上記インスツルメントパネル6とブレース8とに固着させる前記締結具7とを備えている。上記衝撃力吸収体25は上記支持具24により車体2に片持ち支持され、上記ペダルアーム20の上端部18および枢支軸19と、車体2の幅方向における上記円筒体30の自由端側の中途部とが前後方向で互いに接近して対向している。
【0029】
自動車1の衝突時の当初に、上記運転者11の下肢13と駐車ブレーキペダル17とが前後方向で互いに接近して(B,C)、上記ペダルアーム20の上端部18が上記円筒体30の中途部の前面に圧接すると、この圧接力により、上記円筒体30は上記支持片34を中心として左外側方に向うに従い後方に向うよう傾斜する。そして、その傾斜角θ1が所定値になったとき、上記円筒体30の自由端部が車体2の一部分であるブレース8に当接することにより、それ以上に傾斜することが阻止される(図1,2中一点鎖線)。
【0030】
すると、上記ペダルアーム20の上端部18は上記のように傾斜した円筒体30の前面に圧接しながら、この前面に沿って強制的に摺動させられ、これにより、上記ペダルアーム20とペダル21のほぼ全体が、車体2の幅方向で上記シート12の中央を基準として車体2の左外側方に向うよう案内される。つまり、上記支持具24と衝撃力吸収体25とは上記駐車ブレーキペダル17を車体2の外側方に案内する案内体26として働き、これにより、上記駐車ブレーキペダル17が運転者11の下肢13に衝突しようとすることが抑制されて、上記駐車ブレーキペダル17から運転者11の下肢13に与えられようとする衝撃力が緩和される。
【0031】
自動車1の衝突が進行し、上記運転者11の下肢13と駐車ブレーキペダル17とが前後方向で互いに更に接近して(D)、上記ペダルアーム20の上端部18が上記円筒体30の前面に更に圧接すると、この圧接力により、上記円筒体30は上記塑性変形促進部31から屈曲し始めて車体2の側面視(図3)で、縦長のほぼ楕円形状となるよう塑性変形させられる(図1,3中二点鎖線)。これにより、上記駐車ブレーキペダル17から運転者11の下肢13に与えられようとする衝撃力が吸収されて、この下肢13に与えられようとする衝撃力が緩和される。
【0032】
また、上記した円筒体30の塑性変形(図1,3中二点鎖線)により、上記円筒体30の前面の傾斜角θ2が更に大きくなることとされる。このため、上記ペダルアーム20の上端部18は上記のように大きい傾斜角θ2で傾斜した円筒体30の前面に沿ってより強制的に摺動させられ、これにより、上記ペダルアーム20とペダル21のほぼ全体が、車体2の幅方向で上記シート12の中央を基準として車体2の左外側方に向うよう、より確実に案内される。つまり、上記支持具24と衝撃力吸収体25とは上記駐車ブレーキペダル17を車体2の外側方に案内する案内体26として、より効果的に働き、これにより、上記駐車ブレーキペダル17が運転者11の下肢13に衝突しようとすることがより確実に抑制されて、上記駐車ブレーキペダル17から運転者11の下肢13に与えられようとする衝撃力がより確実に緩和される。
【0033】
上記の場合、円筒体30に成形された塑性変形促進部31は上記円筒体30の上、下面であって前面ではないため、この円筒体30の前面に対する上記ペダルアーム20の上端部18の摺動は上記塑性変形促進部31に邪魔されることなく円滑になされる。このため、案内体26による駐車ブレーキペダル17の案内が更に確実になされ、よって、この駐車ブレーキペダル17から運転者11の下肢13に与えられようとする衝撃力は更に確実に緩和される。
【0034】
上記構成によれば、自動車1の衝突時に、駐車ブレーキペダル17から運転者11の下肢13に与えられようとする衝撃力の緩和は、この衝撃力で単に塑性変形する衝撃力吸収体25と、運転者11の下肢13に相対的に接近する駐車ブレーキペダル17を運転者11の下肢13の前方から外れた位置に単に案内する案内体26とのうち、少なくともいずれか一方を駐車ブレーキペダル装置14が備えることにより達成されるのであって、従来の技術のような火薬装置やセンサーという複雑な構成は不要であることから、この駐車ブレーキペダル装置14の構成は簡単、かつ、安価となる。
【0035】
また、上記衝撃力吸収体25と案内体26とは各部品が互いに共用され、しかも、形状の簡単な円筒体30により構成されることから、上記駐車ブレーキペダル装置14の構成は更に簡単、かつ、安価となる。
【0036】
なお、以上は図示の例によるが、衝撃力吸収体25は矩形等の角筒体であってもよく、上記衝撃力吸収体25は切り欠きや車体2の幅方向に延びるビート゛であってもよい。また、上記案内体26が備える円筒体30の前面は、車体2の幅方向で上記シート12の中央を基準として車体2の外側方に向うに従い後方に向うよう当初から傾斜させておいてもよい。
【0037】
以下の図4,5は、第2の実施の形態を示している。この実施の形態は、前記第1の実施の形態と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら各実施の形態における各部分の構成を、本発明の課題、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
【0038】
(第2の実施の形態)
【0039】
図4,5は、第2の実施の形態を示している。
【0040】
これによれば、上記衝撃力吸収体25は他の支持具36により車体2の一部分であるブレース8に支持され、上記他の支持具36は円筒体30の中途部から後方に突出する支持片37と、この支持片37の突出端部を上記車体2の一部分であるブレース8に固着させる締結具38とを備えている。
【0041】
上記運転者11の下肢13と駐車ブレーキペダル17とが前後方向で互いに接近して(B,C)、上記ペダルアーム20の上端部18が上記衝撃力吸収体25の円筒体30の前面に圧接すると、この圧接力により上記円筒体30が塑性変形させられる(図4,5中一点鎖線)。
【0042】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0043】
請求項1の発明は、車体に支持された運転者用のシートと、このシートに着座した運転者の下肢の前方に配置されて車体に支承される駐車ブレーキペダルとを備えた自動車において、
【0044】
上記駐車ブレーキペダルの後方近傍に配置されて車体に支持され、運転者の下肢と駐車ブレーキペダルとが前後方向で互いに接近するとき、これら下肢と駐車ブレーキペダルとのうちの少なくともいずれか一方から与えられる衝撃力により塑性変形してこの衝撃力を吸収する衝撃力吸収体を備えている。
【0045】
このため、自動車の衝突時など、運転者の下肢と駐車ブレーキペダルとが前後方向で互いに接近することにより、上記運転者の下肢に衝撃力が与えられようとするとき、この衝撃力は上記衝撃力吸収体により吸収されて緩和され、運転者が保護される。
【0046】
そして、上記駐車ブレーキペダルから運転者の下肢に与えられようとする衝撃力の緩和は、この衝撃力で塑性変形する衝撃力吸収体を駐車ブレーキペダル装置が備えることにより達成されるのであって、従来の技術のような火薬装置やセンサーという複雑な構成は不要であることから、この駐車ブレーキペダル装置の構成は簡単、かつ、安価となる。
【0047】
請求項2の発明は、車体に支持された運転者用のシートと、このシートに着座した運転者の下肢の前方に配置されて車体に支承される駐車ブレーキペダルとを備えた自動車において、
【0048】
上記駐車ブレーキペダルの後方近傍に配置されて車体に支持され、運転者の下肢と駐車ブレーキペダルとが前後方向で互いに接近するとき、車体の幅方向で上記シートの中央を基準として車体の外側方に向うよう上記駐車ブレーキペダルを案内する案内体を備えている。
【0049】
このため、自動車の衝突時など、運転者の下肢と駐車ブレーキペダルとが前後方向で互いに接近するときには、この駐車ブレーキペダルは、車体の幅方向で上記シートの中央を基準として車体の外側方に向うよう上記案内体により案内されることから、上記駐車ブレーキペダルが運転者の下肢に衝突しようとすることは抑制され、上記駐車ブレーキペダルから運転者の下肢に与えられようとする衝撃力が緩和され、運転者が保護される。
【0050】
そして、上記駐車ブレーキペダルから運転者の下肢に与えられようとする衝撃力の緩和は、運転者の下肢に相対的に接近する駐車ブレーキペダルを運転者の下肢の前方から外れた位置に案内する案内体を駐車ブレーキペダル装置が備えることにより達成されるのであって、従来の技術のような火薬装置やセンサーという複雑な構成は不要であることから、この駐車ブレーキペダル装置の構成は簡単、かつ、安価となる。
【0051】
請求項3の発明は、車体に支持された運転者用のシートと、このシートに着座した運転者の下肢の前方に配置されて車体に支承される駐車ブレーキペダルとを備えた自動車において、
【0052】
上記駐車ブレーキペダルの後方近傍に配置されて車体に支持され、運転者の下肢と駐車ブレーキペダルとが前後方向で互いに接近するとき、これら下肢と駐車ブレーキペダルとのうちの少なくともいずれか一方から与えられる衝撃力により塑性変形してこの衝撃力を吸収する衝撃力吸収体を備え、
【0053】
上記運転者の下肢と駐車ブレーキペダルとが前後方向で互いに接近するとき、上記衝撃力吸収体が、車体の幅方向で上記シートの中央を基準として車体の外側方に向うよう上記駐車ブレーキペダルを案内するようにしてある。
【0054】
このため、上記請求項1と請求項2の効果が共に生じると共に、上記衝撃力吸収体が上記駐車ブレーキペダルを車体の外側方に案内する案内体を兼用する分、駐車ブレーキペダル装置の構成が更に簡単、かつ、安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、図3で示したものの平面断面図である。
【図2】第1の実施の形態で、全体側面図である。
【図3】第1の実施の形態で、図2の部分拡大断面図である。
【図4】第2の実施の形態で、図1に相当する図である。
【図5】第2の実施の形態で、図3に相当する図である。
【符号の説明】
1   自動車
2   車体
6   インスツルメントパネル
7   締結具
8   ブレース
9   車室
11  運転者
12  シート
13  下肢
14  駐車ブレーキペダル装置
17  駐車ブレーキペダル
18  上端部
19  枢支軸
20  ペダルアーム
21  ペダル
24  支持具
25  衝撃力吸収体
26  案内体
29  軸心
30  円筒体
31  塑性変形促進部
θ1  傾斜角
θ2  傾斜角

Claims (3)

  1. 車体に支持された運転者用のシートと、このシートに着座した運転者の下肢の前方に配置されて車体に支承される駐車ブレーキペダルとを備えた自動車において、
    上記駐車ブレーキペダルの後方近傍に配置されて車体に支持され、運転者の下肢と駐車ブレーキペダルとが前後方向で互いに接近するとき、これら下肢と駐車ブレーキペダルとのうちの少なくともいずれか一方から与えられる衝撃力により塑性変形してこの衝撃力を吸収する衝撃力吸収体を備えた自動車における駐車ブレーキペダル装置。
  2. 車体に支持された運転者用のシートと、このシートに着座した運転者の下肢の前方に配置されて車体に支承される駐車ブレーキペダルとを備えた自動車において、
    上記駐車ブレーキペダルの後方近傍に配置されて車体に支持され、運転者の下肢と駐車ブレーキペダルとが前後方向で互いに接近するとき、車体の幅方向で上記シートの中央を基準として車体の外側方に向うよう上記駐車ブレーキペダルを案内する案内体を備えた自動車における駐車ブレーキペダル装置。
  3. 車体に支持された運転者用のシートと、このシートに着座した運転者の下肢の前方に配置されて車体に支承される駐車ブレーキペダルとを備えた自動車において、
    上記駐車ブレーキペダルの後方近傍に配置されて車体に支持され、運転者の下肢と駐車ブレーキペダルとが前後方向で互いに接近するとき、これら下肢と駐車ブレーキペダルとのうちの少なくともいずれか一方から与えられる衝撃力により塑性変形してこの衝撃力を吸収する衝撃力吸収体を備え、
    上記運転者の下肢と駐車ブレーキペダルとが前後方向で互いに接近するとき、上記衝撃力吸収体が、車体の幅方向で上記シートの中央を基準として車体の外側方に向うよう上記駐車ブレーキペダルを案内するようにした自動車における駐車ブレーキペダル装置。
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