JP2004127769A - 高電圧コンデンサ及びマグネトロン(低背型hfc) - Google Patents
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Abstract
【課題】絶縁距離を確保しつつ、低背化された高電圧貫通型コンデンサを提供する。
【解決手段】コンデンサ2は貫通孔211、212を有する誘電体磁器210を含み、且、貫通孔211、212の開口する両面に電極213乃至215を備える。電極215は接地金具1の一面上に固着されている。貫通導体5、6は、絶縁チューブ11、12が被せられており、コンデンサ2及び接地金具1を貫通し、電極213、214に導通接続されている。絶縁ケース7は、接地金具1の一面側に備えられている。絶縁カバー10は、接地金具1の他面側に備えられ、一端が浮き上り部111の内部空間内に挿入されている。絶縁樹脂8、9は、コンデンサ2の周りに充填されている。絶縁カバー10は、他端側に外径の拡大された鍔部101を有し、鍔部101は接地金具1と対向している。
【選択図】 図1
【解決手段】コンデンサ2は貫通孔211、212を有する誘電体磁器210を含み、且、貫通孔211、212の開口する両面に電極213乃至215を備える。電極215は接地金具1の一面上に固着されている。貫通導体5、6は、絶縁チューブ11、12が被せられており、コンデンサ2及び接地金具1を貫通し、電極213、214に導通接続されている。絶縁ケース7は、接地金具1の一面側に備えられている。絶縁カバー10は、接地金具1の他面側に備えられ、一端が浮き上り部111の内部空間内に挿入されている。絶縁樹脂8、9は、コンデンサ2の周りに充填されている。絶縁カバー10は、他端側に外径の拡大された鍔部101を有し、鍔部101は接地金具1と対向している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高電圧コンデンサ、及び、この高電圧コンデンサでなるフィルタを有するマグネトロンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の高電圧コンデンサは、例えば、特許文献1及び特許文献2等でよく知られている。その一般的な構造は以下のようなものである。
【0003】
コンデンサを構成する誘電体磁器に、2つの貫通孔を、間隔をおいて形成する。誘電体磁器の貫通孔を開口させた両面に、互いに独立した個別電極、及び、個別電極に対して共通となる共通電極を設ける。共通電極は、接地金具の浮き上り部上に半田付け等の手段によって固着される。接地金具は、一面側に浮き上り部を有し、浮き上り部は一面側から他面側に貫通する開口穴を有する。
【0004】
さらに、コンデンサの貫通孔及び接地金具の開口穴には、通導体が貫通される。この貫通導体は、コンデンサの個別電極に、電極接続体等を用いて半田付けされる。
【0005】
接地金具の浮き上り部の外周には、コンデンサを包囲するように、絶縁ケースが挿着される。接地金具の他面側には、貫通導体を包囲するように、絶縁カバーが挿着される。絶縁カバーは、接地金具の浮き上り部の内周面に密着するように装着される。そして、絶縁ケース及び絶縁ケースで包囲されたコンデンサの内外に、エポキシ樹脂等の熱硬化性絶縁樹脂が充填され、それによって耐湿性及び絶縁性が確保される。
【0006】
従来、この種の高電圧コンデンサにおいて、絶縁カバーは、貫通導体と略平行になるような筒状の形状を有する。即ち、絶縁カバーの高さ寸法により、接地金具と貫通導体との間を絶縁するための沿面距離を確保している。従って、例えば、IEC335−2−25/microwave ovenや、JISC9335−2−25/電子レンジにおいて、個別要求として規定されている絶縁距離14.5mm以上の要件を満たすには、絶縁カバーを高さ方向に伸ばして絶縁距離を確保せざるを得ず、高電圧コンデンサの低背化の実現に限界を生じていた。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−316099号公報
【特許文献2】
実開平4−40524号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、絶縁距離を確保しつつ、低背化された高電圧コンデンサを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明に係る高電圧コンデンサは、少なくとも1つの接地金具と、少なくとも1つのコンデンサと、少なくとも1つの貫通導体と、少なくとも1つの絶縁チューブと、少なくとも1つの絶縁ケースと、少なくとも1つの絶縁カバーと、絶縁樹脂とを含む。
【0010】
前記貫通導体は、前記コンデンサの前記貫通孔及び前記接地金具の前記開口穴を貫通し、前記電極の他方に導通接続されている。前記絶縁チューブは、前記貫通導体に被せられている。
【0011】
前記絶縁ケースは、前記接地金具の前記一面側に備えられており、前記絶縁カバーは、前記接地金具の他面側に備えられ、一端が前記浮き上り部の前記内部空間内に挿入されている。前記絶縁樹脂は、前記絶縁ケースの内部空間内において、前記コンデンサの周りに充填されるとともに、前記絶縁カバーの前記内部空間内において前記コンデンサの周りに充填されている。
【0012】
上記構成において、前記絶縁カバーは、更に、他端側に外径の拡大された鍔部を有する。前記鍔部は前記接地金具と対向している。
【0013】
上記構造の高電圧コンデンサによれば、電子レンジのマグネトロンに使用した場合、貫通導体を給電端子とし、この貫通導体と、アース電位となる接地金具との間にコンデンサを接続し、貫通導体を通るノイズをコンデンサのフィルタ作用によって吸収することができる。
【0014】
また、接地金具は開口穴を有しており、コンデンサも誘電体磁器を貫通する貫通孔を有しているから、アースに対して高電位となる貫通導体を、アース電位となる接地金具及びコンデンサの電極の一方との間に、開口穴及び貫通孔による充分な電気絶縁を確保して、取り付けることができる。
【0015】
さらに、絶縁樹脂がコンデンサの回りに充填されているから、高温負荷試験や耐湿負荷試験等の信頼性試験または高温多湿の環境で使用された場合等の信頼性試験も耐える。
【0016】
本発明の特徴は、上述した一般的構造において、絶縁カバーが、他端側に外径の拡大された鍔部を有し、鍔部は接地金具と対向していることである。
【0017】
上記構成によれば、接地金具と貫通導体との間の絶縁距離が、鍔部によって絶縁カバーを広げた分だけ増えることになり、結果的に、絶縁カバー高さ、ひいては高電圧コンデンサ全体を低くすることができる(低背にできる)。
【0018】
しかも、この高電圧コンデンサでなるフィルタを有するマグネトロンにおいて、高電位となる貫通導体の先に取り付けられるコイルに対しても、絶縁距離が規定されるから、上述した高電圧コンデンサを適用することによってマグネトロンを小型化できる。
【0019】
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る高電圧コンデンサの実施例を示す正面断面図である。図2は、図1に示した高電圧コンデンサの分解斜視図である。
【0021】
図示する高電圧コンデンサは、接地金具1と、コンデンサ2と、貫通導体5、6と、絶縁ケース7と、絶縁樹脂8、9と、絶縁カバー10と、絶縁チューブ11、12とを含む。
【0022】
接地金具1は、一面側に浮き上り部111を有し、浮き上り部111は、一面側から他面側に貫通する開口穴112を有している。
【0023】
コンデンサ2は誘電体磁器210を含み、誘電体磁器210は貫通孔211、212を有する。コンデンサ2は、誘電体磁器210の貫通孔211、212の開口する両面に電極213乃至215を備えて構成される。コンデンサ2は、電極215が接地金具1に導通接続されている。コンデンサ2は、接地金具1の浮き上り部111上に配置され、電極215が浮き上り部111に半田付け等の手段によって固着されている。
【0024】
コンデンサ2を構成する誘電体磁器210の組成は周知である。具体例としては、BaTiO3−BaZrO3−CaTiO3−MgTiO3を主成分とし、一種または複数種の添加物を含む組成をあげることができる。
【0025】
貫通導体5、6は、コンデンサ2の貫通孔211、212、及び、接地金具1の開口穴112の内部を貫通し、それぞれ、電極213、214に導通接続されている。具体的には、貫通導体5は、貫通孔211及び開口穴112の内部を貫通し、電極213に電極接続体3を介して導通接続されている。貫通導体6は、貫通孔212及び開口穴112の内部を貫通し、電極214に電極接続体4を介して導通接続されている。図示の貫通導体5、6は、コンデンサ2を貫通する貫通部52及び62と、タブ接続子として用いられるタブ部51、61とを有する。
【0026】
絶縁ケース7は、接地金具1の浮き上り部111の外周に嵌め込まれている。絶縁カバー10は、一端が接地金具1の浮き上り部111の内周に嵌め込まれている。絶縁ケース7、及び、絶縁カバー10は、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートまたは変性メラミン等で構成できる。
【0027】
絶縁樹脂8は絶縁ケース7の内部に充填されている。絶縁樹脂8は、接地金具1の一面側でコンデンサ2の周りに充填され、誘電体磁器210の表面に密着している。絶縁樹脂9は絶縁カバー10の内側、接地金具1に備えられた浮き上り部111の内側、及び、コンデンサ2の貫通孔211、212内に充填されている。絶縁樹脂9は、接地金具1の他面側において、絶縁カバー10の内部に充填されている。絶縁樹脂9は、更に、コンデンサ2の貫通孔211、212内に充填され、誘電体磁器210の表面に密着している。絶縁樹脂9は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で構成できる。更に、フェノール樹脂やシリコン樹脂等も用いることができる。
【0028】
絶縁チューブ11、12は、好ましくはシリコーン等で構成され、貫通導体5、6の貫通部52、62が貫通孔211、212内に位置する部分に被せて設けられている。
【0029】
上述した構造を有する高電圧コンデンサにおいて、コンデンサ2は電極215が接地金具1の一面上に固着されて、接地金具1上に備えられている。貫通導体5、6は、コンデンサ2及び接地金具1を貫通し、電極213、214に導通接続されている。従って、図示する高電圧コンデンサを電子レンジのマグネトロンに使用した場合、貫通導体5、6を給電端子とし、この貫通導体5、6と、アース電位となる接地金具1との間にコンデンサ2を接続し、貫通導体5、6を通るノイズをコンデンサ2のフィルタ作用によって吸収することができる。
【0030】
接地金具1は、少なくとも一つの開口穴112を有しており、コンデンサ2は誘電体磁器210を貫通する少なくとも一つの貫通孔211、212を有しているから、アースに対して高電位となる貫通導体5、6を、アース電位となる接地金具1及びコンデンサ2の電極215との間に、貫通孔211、212による充分な電気絶縁を確保することができる。
【0031】
絶縁樹脂8、9がコンデンサ2の回りに充填されているから、高温負荷試験や耐湿負荷試験等の信頼性試験または高温多湿の環境で使用された場合等の信頼性が向上する。
【0032】
本発明の特徴は、上述した一般的構造において、絶縁カバー10が、筒状部101の他端側に外径の拡大された鍔部101を有することである。鍔部101は接地金具1と対向している。図示実施例において、絶縁カバー10の筒状部102の一端を、接地金具1の浮き上り部111の内周に嵌め込んである。鍔部101は筒状部102の他端部に備えられており、対向面が接地金具1の下面に実質的に接している。実質的に接するとは、間隔なしで密着している場合のみならず、僅かな間隔を有しているが、視覚的に見て、接しているとみなせる場合も含む意である。
【0033】
上記構成によれば、接地金具1と貫通導体5、6との間の絶縁距離が、鍔部101によって、絶縁カバー10を広げた分だけ増えることになり、結果的に、絶縁カバー10の高さ、延いては、高電圧コンデンサ全体を低くすることができる。実施例の場合、鍔部101の厚みh1と、鍔部101の外端縁から貫通導体5または6までの距離d1との和(h1+d1)以上の絶縁距離が確保できる。
【0034】
次に、実験データを参照して、本発明の効果を説明する。表1は、従来例1〜3と、本発明に係る実施例1、2とについて、スパーク電圧(kVrms)を測定した結果を示している。従来例1〜3は、鍔部を持たない単純筒状の絶縁カバーを用い、接地金具から絶縁カバーの端部までの高さh1を、12mm、5mm、7mmのように変えたものである。実施例1、2は鍔部101を有する絶縁カバー10を用い、鍔部101の厚みh1と、鍔部101の外端縁から貫通導体5または6までの距離d1を変えたものである。
【0035】
スパーク電圧(kVrms)は、接地金具1をアースとして貫通導体5、6に高電圧を印加した時の大気中におけるスパーク電圧値を示している。実験に供されたサンプル数nは、従来例1〜3のそれぞれ、及び、実施例1、2のそれぞれにおいて、n=10である。スパーク電圧の値はn=10個の平均値である。
【0036】
表1に示すように、従来例1の場合、スパーク電圧(kVrms)は15.3(kVrms)となり、十分な絶縁特性を示す。しかし、接地金具から絶縁カバーの端部までの高さh1が12mmもあり、低背化を達成することができない。また、従来例2、3の場合、接地金具から絶縁カバーの端部までの高さh1は、それぞれ、5mm、7mmであり、低背化が図られているが、スパーク電圧(kVrms)が、それぞれ、9.5(kVrms)、10.9(kVrms)まで低下しており、十分な絶縁特性を確保することができない。
【0037】
これに対して、実施例1、2では、接地金具から絶縁カバーの端部までの高さh1が、それぞれ、5mm、7mmであり、低背化が図られており、この低背化のなかで、スパーク電圧(kVrms)が、それぞれ、14.3(kVrms)14.4(kVrms)の高い値を示しており、十分な絶縁特性を確保することができる。
【0038】
鍔部101の厚み及び外径は、接地金具1と貫通導体5、6との間の絶縁距離が、14.5mm以上となるように選定されていることが好ましい。より具体的には、接地金具1の端面から絶縁カバー10の一方端面までの高さh1と、絶縁カバー10の他方端面から貫通導体5、6の外周部までの最小距離d1の和(h1+d1)が、14.5mm以上であることが好ましい。これにより、IEC335−2−25/microwave ovenや、JISC9335−2−25/電子レンジにおいて、個別要求として規定されている絶縁距離要件を満たすことができるからである。
【0039】
図3は、本発明に係る高電圧コンデンサの別の実施例を示す正面断面図である。図において、図1及び図2に表れた構成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付し、重複説明は省略する。
【0040】
図3に示す実施例においては、鍔部101は、接地金具1との対向面が、接地金具1の表面から距離h2を隔てている。この構成によれば、接地金具1と、貫通導体5または6との間の絶縁距離が更に拡大される。
【0041】
図4は、本発明に係る高電圧コンデンサをフィルタとして組込んだマグネトロンの部分破断面図である。図示されたマグネトロンは、陰極ステム15、フィルタボックス16、インダクタ17、18及び電圧貫通型磁器コンデンサ19を含んでいる。高電圧コンデンサ19は、図1、図2に示した構造、または、図3に示した構造を持ち、インダクタ17、18と共にフィルタとして使用されている。21は冷却フィン、22はガスケット、23はRF出力端、24は磁石である。
【0042】
フィルタボックス16は、陰極ステム15を覆うように配置してあり、高電圧コンデンサ19は、フィルタボックス16の側面板161に設けた貫通孔を通して、絶縁樹脂8が外部に出るように貫通して設けられ、接地金具1の部分で、フィルタボックス16の側面板161に取付け固定されている。図3に示した高電圧コンデンサの場合は、接地金具1と鍔部101との間の間隔H2に側面板161を挟み込み、取り付け固定することができる。
【0043】
インダクタ17、18はフィルタボックス16の内部において、陰極ステム15の陰極端子と、高電圧コンデンサ19の貫通導体5、6、との間に直列に接続されている。
【0044】
電子レンジのマグネトロンを発振させるために、商用周波数または20kHz〜40kHzの周波数を持っ4kV0−P程度の電圧が、高電圧コンデンサ19の貫通導体5、6、に供給される。供給された高電圧は、貫通導体5、6からインダクタ17、18を通してマグネトロンに供給される。貫通導体5、6を通るノイズはコンデンサ2及びインダクタ17、18のフィルタ作用によって吸収される。
【0045】
また、絶縁樹脂8、9がコンデンサ2の周りに充填されているから、高温多湿の環境である電子レンジに使用された場合も、充分な信頼性を確保できる。
【0046】
さらに、高電圧コンデンサ19には、絶縁樹脂8、9を充填し、耐湿性能を高めてあるので、高温多湿の環境である電子レンジに使用された場合、高い信頼性を確保できる。
【0047】
しかも、接地金具1と貫通導体5、6との間の絶縁距離が、鍔部101によって、絶縁カバー10を広げた分だけ増えることになり、結果的に、絶縁カバー10の高さ、延いては、高電圧コンデンサ全体を低くすることができる。このため、貫通導体5、6の先に取り付けられるコイル17、18に対しても、必要な絶縁距離を確保し、絶縁特性を満たしつつ、小型化できる。
【0048】
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。
【0049】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、絶縁距離を確保しつつ、低背化された高電圧コンデンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高電圧コンデンサの実施例を示す正面断面図である。
【図2】図1に示した高電圧コンデンサの分解構造を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る高電圧コンデンサの別の実施例を示す正面断面図である。
【図4】本発明に係る高電圧コンデンサをフィルタとして組込んだマグネトロンの部分破断面図である。
【符号の説明】
1 接地金具
111 浮き上り部
112 開口穴
2 コンデンサ
210 誘電体磁器
211、212 貫通孔
213〜215 電極
3、4 電極接続体
5、6 貫通導体
7 絶縁ケース
8 絶縁樹脂
9 絶縁樹脂
10 絶縁カバー
101 鍔部
11、12 絶縁チューブ
【発明の属する技術分野】
本発明は、高電圧コンデンサ、及び、この高電圧コンデンサでなるフィルタを有するマグネトロンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の高電圧コンデンサは、例えば、特許文献1及び特許文献2等でよく知られている。その一般的な構造は以下のようなものである。
【0003】
コンデンサを構成する誘電体磁器に、2つの貫通孔を、間隔をおいて形成する。誘電体磁器の貫通孔を開口させた両面に、互いに独立した個別電極、及び、個別電極に対して共通となる共通電極を設ける。共通電極は、接地金具の浮き上り部上に半田付け等の手段によって固着される。接地金具は、一面側に浮き上り部を有し、浮き上り部は一面側から他面側に貫通する開口穴を有する。
【0004】
さらに、コンデンサの貫通孔及び接地金具の開口穴には、通導体が貫通される。この貫通導体は、コンデンサの個別電極に、電極接続体等を用いて半田付けされる。
【0005】
接地金具の浮き上り部の外周には、コンデンサを包囲するように、絶縁ケースが挿着される。接地金具の他面側には、貫通導体を包囲するように、絶縁カバーが挿着される。絶縁カバーは、接地金具の浮き上り部の内周面に密着するように装着される。そして、絶縁ケース及び絶縁ケースで包囲されたコンデンサの内外に、エポキシ樹脂等の熱硬化性絶縁樹脂が充填され、それによって耐湿性及び絶縁性が確保される。
【0006】
従来、この種の高電圧コンデンサにおいて、絶縁カバーは、貫通導体と略平行になるような筒状の形状を有する。即ち、絶縁カバーの高さ寸法により、接地金具と貫通導体との間を絶縁するための沿面距離を確保している。従って、例えば、IEC335−2−25/microwave ovenや、JISC9335−2−25/電子レンジにおいて、個別要求として規定されている絶縁距離14.5mm以上の要件を満たすには、絶縁カバーを高さ方向に伸ばして絶縁距離を確保せざるを得ず、高電圧コンデンサの低背化の実現に限界を生じていた。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−316099号公報
【特許文献2】
実開平4−40524号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、絶縁距離を確保しつつ、低背化された高電圧コンデンサを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明に係る高電圧コンデンサは、少なくとも1つの接地金具と、少なくとも1つのコンデンサと、少なくとも1つの貫通導体と、少なくとも1つの絶縁チューブと、少なくとも1つの絶縁ケースと、少なくとも1つの絶縁カバーと、絶縁樹脂とを含む。
【0010】
前記貫通導体は、前記コンデンサの前記貫通孔及び前記接地金具の前記開口穴を貫通し、前記電極の他方に導通接続されている。前記絶縁チューブは、前記貫通導体に被せられている。
【0011】
前記絶縁ケースは、前記接地金具の前記一面側に備えられており、前記絶縁カバーは、前記接地金具の他面側に備えられ、一端が前記浮き上り部の前記内部空間内に挿入されている。前記絶縁樹脂は、前記絶縁ケースの内部空間内において、前記コンデンサの周りに充填されるとともに、前記絶縁カバーの前記内部空間内において前記コンデンサの周りに充填されている。
【0012】
上記構成において、前記絶縁カバーは、更に、他端側に外径の拡大された鍔部を有する。前記鍔部は前記接地金具と対向している。
【0013】
上記構造の高電圧コンデンサによれば、電子レンジのマグネトロンに使用した場合、貫通導体を給電端子とし、この貫通導体と、アース電位となる接地金具との間にコンデンサを接続し、貫通導体を通るノイズをコンデンサのフィルタ作用によって吸収することができる。
【0014】
また、接地金具は開口穴を有しており、コンデンサも誘電体磁器を貫通する貫通孔を有しているから、アースに対して高電位となる貫通導体を、アース電位となる接地金具及びコンデンサの電極の一方との間に、開口穴及び貫通孔による充分な電気絶縁を確保して、取り付けることができる。
【0015】
さらに、絶縁樹脂がコンデンサの回りに充填されているから、高温負荷試験や耐湿負荷試験等の信頼性試験または高温多湿の環境で使用された場合等の信頼性試験も耐える。
【0016】
本発明の特徴は、上述した一般的構造において、絶縁カバーが、他端側に外径の拡大された鍔部を有し、鍔部は接地金具と対向していることである。
【0017】
上記構成によれば、接地金具と貫通導体との間の絶縁距離が、鍔部によって絶縁カバーを広げた分だけ増えることになり、結果的に、絶縁カバー高さ、ひいては高電圧コンデンサ全体を低くすることができる(低背にできる)。
【0018】
しかも、この高電圧コンデンサでなるフィルタを有するマグネトロンにおいて、高電位となる貫通導体の先に取り付けられるコイルに対しても、絶縁距離が規定されるから、上述した高電圧コンデンサを適用することによってマグネトロンを小型化できる。
【0019】
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る高電圧コンデンサの実施例を示す正面断面図である。図2は、図1に示した高電圧コンデンサの分解斜視図である。
【0021】
図示する高電圧コンデンサは、接地金具1と、コンデンサ2と、貫通導体5、6と、絶縁ケース7と、絶縁樹脂8、9と、絶縁カバー10と、絶縁チューブ11、12とを含む。
【0022】
接地金具1は、一面側に浮き上り部111を有し、浮き上り部111は、一面側から他面側に貫通する開口穴112を有している。
【0023】
コンデンサ2は誘電体磁器210を含み、誘電体磁器210は貫通孔211、212を有する。コンデンサ2は、誘電体磁器210の貫通孔211、212の開口する両面に電極213乃至215を備えて構成される。コンデンサ2は、電極215が接地金具1に導通接続されている。コンデンサ2は、接地金具1の浮き上り部111上に配置され、電極215が浮き上り部111に半田付け等の手段によって固着されている。
【0024】
コンデンサ2を構成する誘電体磁器210の組成は周知である。具体例としては、BaTiO3−BaZrO3−CaTiO3−MgTiO3を主成分とし、一種または複数種の添加物を含む組成をあげることができる。
【0025】
貫通導体5、6は、コンデンサ2の貫通孔211、212、及び、接地金具1の開口穴112の内部を貫通し、それぞれ、電極213、214に導通接続されている。具体的には、貫通導体5は、貫通孔211及び開口穴112の内部を貫通し、電極213に電極接続体3を介して導通接続されている。貫通導体6は、貫通孔212及び開口穴112の内部を貫通し、電極214に電極接続体4を介して導通接続されている。図示の貫通導体5、6は、コンデンサ2を貫通する貫通部52及び62と、タブ接続子として用いられるタブ部51、61とを有する。
【0026】
絶縁ケース7は、接地金具1の浮き上り部111の外周に嵌め込まれている。絶縁カバー10は、一端が接地金具1の浮き上り部111の内周に嵌め込まれている。絶縁ケース7、及び、絶縁カバー10は、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートまたは変性メラミン等で構成できる。
【0027】
絶縁樹脂8は絶縁ケース7の内部に充填されている。絶縁樹脂8は、接地金具1の一面側でコンデンサ2の周りに充填され、誘電体磁器210の表面に密着している。絶縁樹脂9は絶縁カバー10の内側、接地金具1に備えられた浮き上り部111の内側、及び、コンデンサ2の貫通孔211、212内に充填されている。絶縁樹脂9は、接地金具1の他面側において、絶縁カバー10の内部に充填されている。絶縁樹脂9は、更に、コンデンサ2の貫通孔211、212内に充填され、誘電体磁器210の表面に密着している。絶縁樹脂9は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で構成できる。更に、フェノール樹脂やシリコン樹脂等も用いることができる。
【0028】
絶縁チューブ11、12は、好ましくはシリコーン等で構成され、貫通導体5、6の貫通部52、62が貫通孔211、212内に位置する部分に被せて設けられている。
【0029】
上述した構造を有する高電圧コンデンサにおいて、コンデンサ2は電極215が接地金具1の一面上に固着されて、接地金具1上に備えられている。貫通導体5、6は、コンデンサ2及び接地金具1を貫通し、電極213、214に導通接続されている。従って、図示する高電圧コンデンサを電子レンジのマグネトロンに使用した場合、貫通導体5、6を給電端子とし、この貫通導体5、6と、アース電位となる接地金具1との間にコンデンサ2を接続し、貫通導体5、6を通るノイズをコンデンサ2のフィルタ作用によって吸収することができる。
【0030】
接地金具1は、少なくとも一つの開口穴112を有しており、コンデンサ2は誘電体磁器210を貫通する少なくとも一つの貫通孔211、212を有しているから、アースに対して高電位となる貫通導体5、6を、アース電位となる接地金具1及びコンデンサ2の電極215との間に、貫通孔211、212による充分な電気絶縁を確保することができる。
【0031】
絶縁樹脂8、9がコンデンサ2の回りに充填されているから、高温負荷試験や耐湿負荷試験等の信頼性試験または高温多湿の環境で使用された場合等の信頼性が向上する。
【0032】
本発明の特徴は、上述した一般的構造において、絶縁カバー10が、筒状部101の他端側に外径の拡大された鍔部101を有することである。鍔部101は接地金具1と対向している。図示実施例において、絶縁カバー10の筒状部102の一端を、接地金具1の浮き上り部111の内周に嵌め込んである。鍔部101は筒状部102の他端部に備えられており、対向面が接地金具1の下面に実質的に接している。実質的に接するとは、間隔なしで密着している場合のみならず、僅かな間隔を有しているが、視覚的に見て、接しているとみなせる場合も含む意である。
【0033】
上記構成によれば、接地金具1と貫通導体5、6との間の絶縁距離が、鍔部101によって、絶縁カバー10を広げた分だけ増えることになり、結果的に、絶縁カバー10の高さ、延いては、高電圧コンデンサ全体を低くすることができる。実施例の場合、鍔部101の厚みh1と、鍔部101の外端縁から貫通導体5または6までの距離d1との和(h1+d1)以上の絶縁距離が確保できる。
【0034】
次に、実験データを参照して、本発明の効果を説明する。表1は、従来例1〜3と、本発明に係る実施例1、2とについて、スパーク電圧(kVrms)を測定した結果を示している。従来例1〜3は、鍔部を持たない単純筒状の絶縁カバーを用い、接地金具から絶縁カバーの端部までの高さh1を、12mm、5mm、7mmのように変えたものである。実施例1、2は鍔部101を有する絶縁カバー10を用い、鍔部101の厚みh1と、鍔部101の外端縁から貫通導体5または6までの距離d1を変えたものである。
【0035】
スパーク電圧(kVrms)は、接地金具1をアースとして貫通導体5、6に高電圧を印加した時の大気中におけるスパーク電圧値を示している。実験に供されたサンプル数nは、従来例1〜3のそれぞれ、及び、実施例1、2のそれぞれにおいて、n=10である。スパーク電圧の値はn=10個の平均値である。
【0036】
表1に示すように、従来例1の場合、スパーク電圧(kVrms)は15.3(kVrms)となり、十分な絶縁特性を示す。しかし、接地金具から絶縁カバーの端部までの高さh1が12mmもあり、低背化を達成することができない。また、従来例2、3の場合、接地金具から絶縁カバーの端部までの高さh1は、それぞれ、5mm、7mmであり、低背化が図られているが、スパーク電圧(kVrms)が、それぞれ、9.5(kVrms)、10.9(kVrms)まで低下しており、十分な絶縁特性を確保することができない。
【0037】
これに対して、実施例1、2では、接地金具から絶縁カバーの端部までの高さh1が、それぞれ、5mm、7mmであり、低背化が図られており、この低背化のなかで、スパーク電圧(kVrms)が、それぞれ、14.3(kVrms)14.4(kVrms)の高い値を示しており、十分な絶縁特性を確保することができる。
【0038】
鍔部101の厚み及び外径は、接地金具1と貫通導体5、6との間の絶縁距離が、14.5mm以上となるように選定されていることが好ましい。より具体的には、接地金具1の端面から絶縁カバー10の一方端面までの高さh1と、絶縁カバー10の他方端面から貫通導体5、6の外周部までの最小距離d1の和(h1+d1)が、14.5mm以上であることが好ましい。これにより、IEC335−2−25/microwave ovenや、JISC9335−2−25/電子レンジにおいて、個別要求として規定されている絶縁距離要件を満たすことができるからである。
【0039】
図3は、本発明に係る高電圧コンデンサの別の実施例を示す正面断面図である。図において、図1及び図2に表れた構成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付し、重複説明は省略する。
【0040】
図3に示す実施例においては、鍔部101は、接地金具1との対向面が、接地金具1の表面から距離h2を隔てている。この構成によれば、接地金具1と、貫通導体5または6との間の絶縁距離が更に拡大される。
【0041】
図4は、本発明に係る高電圧コンデンサをフィルタとして組込んだマグネトロンの部分破断面図である。図示されたマグネトロンは、陰極ステム15、フィルタボックス16、インダクタ17、18及び電圧貫通型磁器コンデンサ19を含んでいる。高電圧コンデンサ19は、図1、図2に示した構造、または、図3に示した構造を持ち、インダクタ17、18と共にフィルタとして使用されている。21は冷却フィン、22はガスケット、23はRF出力端、24は磁石である。
【0042】
フィルタボックス16は、陰極ステム15を覆うように配置してあり、高電圧コンデンサ19は、フィルタボックス16の側面板161に設けた貫通孔を通して、絶縁樹脂8が外部に出るように貫通して設けられ、接地金具1の部分で、フィルタボックス16の側面板161に取付け固定されている。図3に示した高電圧コンデンサの場合は、接地金具1と鍔部101との間の間隔H2に側面板161を挟み込み、取り付け固定することができる。
【0043】
インダクタ17、18はフィルタボックス16の内部において、陰極ステム15の陰極端子と、高電圧コンデンサ19の貫通導体5、6、との間に直列に接続されている。
【0044】
電子レンジのマグネトロンを発振させるために、商用周波数または20kHz〜40kHzの周波数を持っ4kV0−P程度の電圧が、高電圧コンデンサ19の貫通導体5、6、に供給される。供給された高電圧は、貫通導体5、6からインダクタ17、18を通してマグネトロンに供給される。貫通導体5、6を通るノイズはコンデンサ2及びインダクタ17、18のフィルタ作用によって吸収される。
【0045】
また、絶縁樹脂8、9がコンデンサ2の周りに充填されているから、高温多湿の環境である電子レンジに使用された場合も、充分な信頼性を確保できる。
【0046】
さらに、高電圧コンデンサ19には、絶縁樹脂8、9を充填し、耐湿性能を高めてあるので、高温多湿の環境である電子レンジに使用された場合、高い信頼性を確保できる。
【0047】
しかも、接地金具1と貫通導体5、6との間の絶縁距離が、鍔部101によって、絶縁カバー10を広げた分だけ増えることになり、結果的に、絶縁カバー10の高さ、延いては、高電圧コンデンサ全体を低くすることができる。このため、貫通導体5、6の先に取り付けられるコイル17、18に対しても、必要な絶縁距離を確保し、絶縁特性を満たしつつ、小型化できる。
【0048】
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。
【0049】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、絶縁距離を確保しつつ、低背化された高電圧コンデンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高電圧コンデンサの実施例を示す正面断面図である。
【図2】図1に示した高電圧コンデンサの分解構造を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る高電圧コンデンサの別の実施例を示す正面断面図である。
【図4】本発明に係る高電圧コンデンサをフィルタとして組込んだマグネトロンの部分破断面図である。
【符号の説明】
1 接地金具
111 浮き上り部
112 開口穴
2 コンデンサ
210 誘電体磁器
211、212 貫通孔
213〜215 電極
3、4 電極接続体
5、6 貫通導体
7 絶縁ケース
8 絶縁樹脂
9 絶縁樹脂
10 絶縁カバー
101 鍔部
11、12 絶縁チューブ
Claims (5)
- 少なくとも1つの接地金具と、少なくとも1つのコンデンサと、少なくとも1つの貫通導体と、少なくとも1つの絶縁チューブと、少なくとも1つの絶縁ケースと、少なくとも1つの絶縁カバーと、絶縁樹脂とを含む高電圧コンデンサであって、
前記接地金具は、一面側に浮き上り部を有し、前記浮き上り部は前記一面側から他面側に貫通する少なくとも1つの開口穴を有しており、
前記コンデンサは、少なくとも1つの貫通孔を有する誘電体磁器を含み、前記誘電体磁器の前記貫通孔の開口する両面に電極を備えて構成され、前記電極の一方が前記接地金具の前記一面上に固着されており、
前記貫通導体は、前記コンデンサの前記貫通孔及び前記接地金具の前記開口穴を貫通し、前記電極の他方に導通接続されており、
前記絶縁チューブは、前記貫通導体に被せられており、
前記絶縁ケースは、前記接地金具の前記一面側に備えられており、
前記絶縁カバーは、前記接地金具の他面側に備えられ、一端が前記浮き上り部の前記内部空間内に挿入されており、
前記絶縁樹脂は、前記絶縁ケースの内部空間内において、前記コンデンサの周りに充填されるとともに、前記絶縁カバーの前記内部空間内において前記コンデンサの周りに充填されており、
前記絶縁カバーは、更に、他端側に外径の拡大された鍔部を有し、前記鍔部は前記接地金具と対向している
高電圧コンデンサ。 - 請求項1に記載された高電圧コンデンサであって、
前記鍔部の厚み及び外径は、前記接地金具と前記貫通導体との間の絶縁距離が、14.5mm以上となるように選定されている高電圧コンデンサ。 - 請求項1または2に記載された高電圧コンデンサであって、前記鍔部は対向面が前記接地金具に実質的に接している高電圧コンデンサ。
- 請求項1または2に記載された高電圧コンデンサであって、前記鍔部は、対向面が前記接地金具から距離を隔てている高電圧コンデンサ。
- 高電圧コンデンサをフィルタとして組込んだマグネトロンであって、前記高電圧コンデンサは請求項1乃至4の何れかに記載されたものでなる
マグネトロン。
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