JP2004126498A - ブラインドシート及び端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】意匠性及び実用性に優れ、しかも手鏡としての機能を満足に果たすブラインドシート及び端末装置を提供する。
【解決手段】端末装置1は、そのディスプレイ3をブラインドシート4で被覆したものである。詳しくは、液晶表示部を主体として成るディスプレイ3を透明パネル5の内側に収納した端末装置1と、透明パネル5を被覆するブラインドシート4とからなる。ブラインドシート4は、支持体となる透光性フィルム2の一面に鏡面を形成し、透光性フィルム2の他面に粘着層を形成している。透光性フィルム2としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)から成る薄膜が挙げられる。更に例えば、ブラインドシートは透光性フィルムと、易接着層と、前記金属層と、コート層と、粘着層とがこの順に積層されて成る。
【選択図】 図1
【解決手段】端末装置1は、そのディスプレイ3をブラインドシート4で被覆したものである。詳しくは、液晶表示部を主体として成るディスプレイ3を透明パネル5の内側に収納した端末装置1と、透明パネル5を被覆するブラインドシート4とからなる。ブラインドシート4は、支持体となる透光性フィルム2の一面に鏡面を形成し、透光性フィルム2の他面に粘着層を形成している。透光性フィルム2としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)から成る薄膜が挙げられる。更に例えば、ブラインドシートは透光性フィルムと、易接着層と、前記金属層と、コート層と、粘着層とがこの順に積層されて成る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピューター、無線携帯電話機又はモバイルコンピュータ等の端末装置を鏡面の支持体として利用し、特に、外出時等に端末装置を手鏡としても兼用できる端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、無線携帯電話機に鏡板等を貼り付けて、これを手鏡の代わりに使うことが試みられている。これは、手鏡を携行する等の煩わしさを避け、また、公衆トイレ等のような鏡を設置した施設が外出先で身近に無い場合のことを考慮して行われている。例えば、営業マン等が訪問先を訪ねるのに先立って、化粧直しをしたり歯に青海苔のような目立つ異物が付いてないか等を自分自身で確認するのに便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、無線携帯電話機に鏡板を貼り付けることで、その外観又は見栄えを損なうという問題が起こる。更に、殆どの無線携帯電話機のボディーは曲面を基調とした意匠が施されているので、鏡板をボディーに完全に密接させることができず、鏡板が不安定になることがある。このため鏡板がボディーから不用意に脱落することもある。また、鏡板が無線携帯電話機の操作の邪魔になることもある。或いは、このような曲面にシート状の可撓性の鏡を貼り付けると、その鏡面が凹面又は凸面となり、通常の鏡として役に立たないこともある。
【0004】
また、無線携帯電話機のような端末装置を使用して、例えば駅構内で電子メールの交換等を行おうとすると、端末装置のディスプレイに表示された電子メール等の内容を、周囲に居合わせた他人から覗き見され、プライバシーが侵害されることが起こり得る。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、意匠性及び実用性に優れ、しかも手鏡としての機能を満足に果たすブラインドシート及び端末装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、端末装置のディスプレイの一部又は全部を被覆し得る透光性フィルムを素地として、ハーフミラーを形成し、該ディスプレイの一部又は全部を被覆した状態で、該ディスプレイが点灯したときに該ディスプレイの画像を透過し、該ディスプレイが消灯したときに鏡として機能するブラインドシートであることにある。
【0007】
前記ブラインドシートは、前記透光性フィルムを透光性の有色材で彩色したものであり得る。
【0008】
前記ブラインドシートは、前記透光性フィルムの一面の一部又は全部に鏡面を形成したものであり得る。
【0009】
前記ブラインドシートは、前記鏡面を透光性の有色材で彩色したものであり得る。
【0010】
前記鏡面は、前記透光性フィルムの一面の一部又は全部に形成された金属層であり得る。
【0011】
前記金属層の光線の透過率は、30〜45%であり得る。
【0012】
又、本発明の要旨とするところは、前記透光性フィルムの一面に、凸条のトーリックレンズ群を等ピッチで形成し、前記透光性フィルムの他面の前記トーリックレンズ群の個々の頂点に対応する位置に、遮光層を形成したレンチキュラーレンズであることを特徴とする前記ブラインドシートであることにある。
【0013】
前記遮光層の面は、鏡面であり得る。
【0014】
前記ブラインドシートにおいては、前記鏡面を透光性の有色材で彩色し得る。
【0015】
更に、本発明の要旨とするところは、前記透光性フィルムの一面を平面とし、該透光性フィルムの他面に、三角波形の凸部及び凹部を交互に等ピッチで形成することにより、プリズム群を構成したことを特徴とする前記ブラインドシートであることにある。
【0016】
前記ブラインドシートは、粘着層が裏面に形成され、前記ディスプレイの表面に該粘着層を介して貼着されることとなり得る。
【0017】
又更に、本発明の要旨とするところは、前記透光性フィルムと、易接着層と、前記金属層と、コート層と、粘着層とを含んで成り、これらの層がこの順に積層された前記ブラインドシートであることにある。
【0018】
更に、前記ブラインドシートは、印刷層を備え得る。
【0019】
前記ブラインドシートは、更に、第二の易接着層を含み得、前記透光性フィルムを挟んで該第二の易接着層と前記易接着層とが積層され得る。
【0020】
前記ブラインドシートは、前記第二の易接着層の前記透光性フィルム側と反対側の面に前記印刷層が形成され得る。
【0021】
前記透光性フィルムの素材は、生分解性の樹脂であり得る。
【0022】
前記透光性フィルムの素材は、ポリエチレンテレフタレートであり得る。
【0023】
又、本発明の要旨とするところは、ディスプレイを透明パネルの内側に収納した端末装置と、該透明パネルの一部又は全部を被覆する前記ブラインドシートとを備える端末装置であることにある。
【0024】
又、本発明の要旨とするところは、ディスプレイを透明パネルの内側に収納した端末装置であって、該透明パネルの一部又は全部が、前記透光性フィルムから成る端末装置であることにある。
【0025】
更に、本発明の要旨とするところは、ディスプレイを透明パネルの内側に収納した端末装置であって、該透明パネルの一部又は全部が、前記ブラインドシートから成る端末装置であることにある。
【0026】
更に又、本発明の要旨とするところは、前記ブラインドシートにセパレータシートが剥離可能に貼着されて成るブラインドシート用ラベルであることにある。
【0027】
前記セパレータシートの素材は、生分解性の樹脂を含んで成り得る。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態に係る端末装置及びこれに適用するブラインドシートについて、以下、図1乃至図4に基づいて説明する。
【0029】
図1に示すように、本実施の形態に係る端末装置1は、そのディスプレイ3をブラインドシート4で被覆したものである。詳しくは、液晶表示部を主体として成るディスプレイ3を透明パネル5の内側に収納した端末装置1と、透明パネル5を被覆するブラインドシート4とから構成される。ディスプレイ3は、EL(エレクトロルミネッセンス)表示部を主体として成るものであってもよく、この場合は、点灯される光はEL発光素子から成る発光部から発光される。
【0030】
端末装置1は、図示の無線携帯電話機に限らず、モバイルコンピューターや携帯型GPS(Global Positioning System)等の携帯性を考慮した機器、更には、机又は卓上に設置されるノート型、デスクトップ型のパーソナルコンピュータも含めた概念である。ブラインドシート4は、支持体となる透光性フィルム2の一面(以下、表面と記す。)に鏡面を形成し、この透光性フィルム2の他面(以下、裏面と記す。)に糊面として粘着層を形成している。ここで、透光性フィルム2としては、透明性の樹脂から成る薄膜が挙げられる。その厚みとしては0.02〜0.4mm、好ましくは0.1〜0.3mmが適当である。また、本明細書においては透光性フィルム2の表面と裏面の区別は相対的な呼称に他ならない。
【0031】
鏡面とは、それに対面する物体を視覚的に鮮明に反映することが可能な高反射率を有する平滑面である。例えば、透光性フィルム2の表面又は裏面にアルミニューム、ニッケル等を蒸着し、更に、この蒸着面の酸化を防止するコーティング処理を施して形成できるハーフミラーである。上記において、透光性フィルム2の表面に鏡面を形成するとしたが、透光性フィルム2の裏面にアルミニューム、ニッケル等を蒸着してなる金属層の透光性フィルム2の側の面も、透光性フィルム2の表面側からの入射光(像)に対し鏡面となる。
【0032】
透光性フィルム2の素材は透光性であれば特に限定されないが、一例としてポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、アクリル系、ポリアミド系、ポリエステルアミド系、ポリエーテル系、ポリイミド系、ポリアミドイミド系、ポリスチレン系、ポリ−p−フェニレンスルフィド系、ポリエーテルエステル系、ポリ塩化ビニル系、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系等が挙げられる。なかでも、透明性、外力に対する寸法安定性、蒸着工程での耐熱性の全てを満足するものとして、ポリエチレンテレフタレートを基材とするフィルムが好ましい。特に、ポリエチレンテレフタレートフィルムは、0.1mmほどと透光性良好な薄さであっても曲げ剛性が高く、透明パネル5の表面へブラインドシート4を貼着する際に、ブラインドシート4がしわになりにくく貼着操作が容易になる。
【0033】
ブラインドシート4の鏡面の光の透過率又は反射率は、40〜60%の範囲に設定されている。このような透過率又は反射率は、透光性フィルム2に蒸着するアルミニューム等の層の厚みを増減することにより調整できる。ブラインドシート4の粘着層は、透明パネル5の表面に粘着可能で且つ透光性に優れた物性を奏する粘着剤(例えばアクリル樹脂系)を採用し、これを薄い層、細い線条、又は小さな多数のスポット状にして、ブラインドシート4の透光性フィルム2の裏面に定着させて形成されている。
【0034】
上記粘着層の粘着力は、透明パネル5の表面からブラインドシート4が容易に脱落しない程度であることが好ましく、透明パネル5に一旦粘着したブラインドシート4を爪等で引っ掻く等すれば痕跡を残すことなく透明パネル5から剥離できる程度であれば、更に好ましい。ブラインドシート4の寸法は、端末装置1のディスプレイ3又は透明パネル5の略全部(全域)を覆うことのできる寸法であっても良いが、透明パネル5の例えば1/4,1/3,1/2又は2/3程度の部分的領域を覆うようにしても良い。
【0035】
ブラインドシート4で透明パネル5の略全部を覆うことを前提にブラインドシート4の寸法を定めるのであれば、縦40mm×横30mm〜縦55mm×横45mmの範囲、好ましくは、一般のディスプレイ3の画面(ウェブサイズ)が縦34.6×横33.2mmであることを考慮して、縦41mm×横31mmに定めるのが適当である。この寸法は、透明パネル5のサイズには端末装置1の機種による大きな差の無いことを考慮した規格である。また、ブラインドシート4はハサミ等を用いても簡単に裁断できる。従って、ブラインドシート4の形状は、端末装置1の個々の機種に備えられた透明パネル5のサイズに応じて容易に変更できる。
【0036】
また、ブラインドシート4を端末装置1に貼り付けないで保管する等の場合には、ブラインドシート4の粘着層を埃や異物の付着から保護するために、この粘着層にセパレートフィルムを貼り付けておくことが望ましい。これは、ブラインドシート4を単体で流通又は販売する過程でも同様である。
【0037】
更に、上記の構成に加え、ブラインドシート4の鏡面を、透光性の有色材で彩色しても良い。或いは、透光性フィルム2として着色されたものを適用しても良い。例えば、ピンク色、赤色、黄色、緑色、更にはシルバー、ブロンズ、ブラウン、スモーク等の色彩又は光沢を有する顔料又は染料等をブラインドシート4の表面に塗布、浸透又は吹き付け等しても良い。或いは、これらの色彩を有する別の透光性フィルム等をブラインドシート4に更に重ね合わせても良い。
【0038】
上記例示のように、ブラインドシート4の鏡面に彩色を施すことにより、ブラインドシート4を、その色彩を違えた多数の商品群としてバリエーション豊富に製造できる。このような利点により、例えば、ブラインドシート4を購入する等してこれを既成の端末装置1に貼り付けて使用する場合には、端末装置1のボディーカラーと同色又は同系色のブラインドシート4を透明パネル5に貼り付けるようにすれば、ブラインドシート4を端末装置1の優れた装飾材として役立てられる。
【0039】
以上のように構成した端末装置1によれば、ディスプレイ3を起動しない状態において、透明パネル5に貼り付けたブラインドシート4に顔等の像を映すことができるので、端末装置1を手鏡として使用できる。しかも、ブラインドシート4を平滑な透明パネル5に貼り付けるので、ブラインドシート4の表面も平滑になり、板鏡と同様に歪みの無い良好な鏡面が得られる。従って、端末装置1だけを携行すれば、これを手鏡として、既述した不都合を伴うことなく満足に使用できる。
【0040】
端末装置1を機能させる場合、即ちディスプレイ3を起動させた状態において、ディスプレイ3に内蔵された蛍光管等のバックライトから照射される光は、ブラインドシート4を透過できる。このため、図2に示すように、ディスプレイ3に画像として出力される情報は、ブラインドシート4の表面側から鮮明に見ることができる。
【0041】
以上の説明ではブラインドシート4を透明パネル5と別体に構成したが、透明パネル5を素地として、透明パネル5自体をブラインドシートとしても良い。また、机又は卓上に設置されるパーソナルコンピューのディスプレーのような大画面をブラインドシート4で被覆するようにしてもよい。この場合でも、パーソナルコンピュータが携帯できない点を除いては、既述の作用と効果を奏する。
【0042】
また、図3に示すように、ブラインドシート4の一点鎖線で示した長方形の領域6内に鏡面を形成せず、この領域6を透明(透光性フィルム2の素地)のままで残しておいても良い。これにより、端末装置1を使用する者は、図示の電話番号のような大切な情報を一層鮮明に視認できる。
【0043】
また、図4に示すように、着色して表した長方形の領域7内にのみ鏡面を形成しても良い。これにより、ブラインドシート4の鏡面のサイズを最小限に抑えつつも、既述のような顕著な作用と効果を奏することに変わりはない。しかも、ブラインドシート4の素地である透光性フィルム2が透明パネル5の全部を覆っているので、透明パネル5が傷付かないように保護するという役割も果たす。
【0044】
本発明においては、鏡面が蒸着金属の面で形成される場合、蒸着金属の層は、その層の光線の透過率が30〜45%であることが好ましい。光線の透過率はその層の厚さによりかわる。アルミニュウム蒸着の場合は、蒸着の条件にもよるが、蒸着されたアルミニュウムの層の厚さは100〜500オングストロームであることが好ましい。
【0045】
金属層の光線の透過率が30%未満であると、屋外等で外部から強い光のもとでは、反射光量が過大となるとともに、表示部など内部からの光が金属層で減衰し、その反射光に負けて、ディスプレイ表示が見えにくくなる。又、金属層の光線の透過率が45%を超えると、反射光量が不足して、ブラインドシート4のミラーとしての機能が不足する場合がある。
【0046】
なお、鏡面が蒸着金属の面で形成される場合、透光性フィルム2の面に直接蒸着されたアルミニューム、ニッケル等の金属層が形成されると、透光性フィルム2とその形成された金属層の接着性が充分でなく、透光性フィルム2の面と金属層の面との間で剥離を生ずるおそれがある。特に、ある透明パネル5の表面に貼着されたブラインドシート4を剥がして、貼着の位置を修正して貼りなおしたり他の端末装置の透明パネルに貼りかえる必要が生じた場合、金属層と透光性フィルム2との間で層間剥離を生ずるおそれがある。
【0047】
この問題に対処して得られた、本発明の第2の実施の形態に係る、透光性フィルム2を含んで構成されるブラインドシート4aの構造を図5の断面図に示す。図5においては、説明の便宜上、ブラインドシート4aのおもて面を最上側として表現する。図5において、蒸着すべき透光性フィルム2の下面に、易接着層30を設けることにより蒸着された金属から成る金属層32とフィルムとの接着性が向上した。これにより、透明パネル5の表面に貼着されたブラインドシート4を剥がして、貼着の位置を修正して貼りなおしたり他の端末装置の透明パネルに貼りかえる場合、金属層32と透光性フィルム2との間で層間剥離が生じない。
【0048】
易接着層30は、官能基を有しかつ弾性率が、透光性フィルム2を構成する樹脂の弾性率より90〜10%低い樹脂から成るものである。又、この易接着層30が設けられた透光性フィルム2の蒸着すべき面の静摩擦係数が0.45〜0.60、動摩擦係数が0.40〜0.44であると金属層32とフィルム2との接着性が更に良好となる。この摩擦係数は、フィルムを構成する樹脂の静摩擦係数、動摩擦係数に比べて高い。なお、透光性フィルム2を構成する樹脂がポリエチレンテレフタレートである場合、一般のポリエチレンテレフタレートフィルムの静摩擦係数は0.37〜0.39、動摩擦係数は0.34〜0.36である。これらの摩擦係数はJIS K−7125に準拠して測定されるものである。透光性フィルム2に好適に用いられるフィルムとしては、例えば、東洋紡社製 商品名コスモシャイン A4300が挙げられる。
【0049】
易接着層30を構成する樹脂としては、ポリエステル共重合樹脂、ポリオレフィン系共重合樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニル系樹脂、アセタール系樹脂、スチレン系樹脂、ゴム系樹脂やこれらの共重合物や混合物等が挙げられる。
【0050】
透明パネル5の表面へのブラインドシート4の貼着は接着剤を介してなされるが、接着剤が硬化して透明パネル5の表面とブラインドシート4とが固着されると、ブラインドシート4を剥がして、他の端末装置の透明パネルの表面へ貼りかえることが困難になる。従って、接着剤としては粘着性樹脂の使用が好ましいが、粘着性樹脂を接着剤として使用して金属層32の下面に直接に粘着層を設けて、その粘着層に接着剤の機能をもたせると、金属層32と粘着層との接着性が良好でない。このため、金属層32の上に直接粘着層34を設けると、ディスプレイ3の表面にブラインドシート4aを構成する透光性フィルム2を粘着層34を介して貼着したとき、使用時に透光性フィルム2に力が加わると金属層32と粘着層34との間で剥離が生じやすい。
【0051】
この問題を解消するため、本発明においては金属層32と粘着層34との間にコート層36を介在させることが好ましい。これにより、金属層32と粘着層34との接着性が向上し、使用時に金属層32と粘着層34との間で剥離が生じにくくなる。コート層36は、官能基を有する樹脂から成り、例えば、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂の一種あるいは二種以上の混合物を、水、アルコール、トルエン、キシレン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、等の溶剤により溶解したものを金属層32にコーティングして形成することが出来る。
【0052】
なお、粘着層34は、ブラインドシート4aをディスプレイの表面にその粘着層34を介して貼着するために設けられるものである。粘着層34の素材としては、例えば、ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ビニルエーテル系等の粘着接着剤が挙げられる。
【0053】
粘着層34の下面には、セパレータシート38が貼着されて、ブラインドシート4aとセパレータシート38とでブラインドシート用ラベル42が構成される。セパレータシート38は、ブラインドシート4aをディスプレイの表面に貼着するときにブラインドシート4aの本体から剥がして廃棄される。セパレータシート38は、ポリオレフィンや、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂製のフィルムから成るものであってもよい。紙、あるいは紙をベースとした樹脂との複合材から成るものであってもよい。セパレータシート38の上面即ち粘着層34に面する面には、不図示の剥離層が設けられて粘着層34との剥離性が高められていることが好ましい。剥離層は、例えば、セパレータシート38の上面にコートされたシリコンオイルのような剥離剤から成るものであってもよい。接合されたオレフィン系等の表面が不活性なフィルムから成るものであってもよい。
【0054】
更に、本発明においては、ブラインドシート4aの縁の部分には、ブラインドシート4aの商品名や品番や、マーク、装飾、広告等の印刷を施すことができる。この場合、透光性フィルム2に印刷を施すことが好ましいが、透光性フィルム2は印刷インクがのりにくく印刷性が不良な場合がある。図5に示すように、透光性フィルム2の表面に、第二の易接着層40を設けることにより印刷性を向上させることが出来る。第二の易接着層40は、官能基を有しかつ弾性率が透光性フィルム2を構成する樹脂の弾性率の90〜10%と低い樹脂から成るものである。この易接着層40が設けられた透光性フィルム2の上述の印刷をすべき面の静摩擦係数が0.45〜0.60、動摩擦係数が0.40〜0.44であると印刷性が更に良好となる。更に、第二の易接着層40が、弾性率が透光性フィルム2を構成する樹脂の弾性率の90〜10%と低い樹脂から成るため、ブラインドシート4aの表面に外力でキズが付くことを防止出来る。
【0055】
更に、本発明においては、ブラインドシート4aの縁の部分に施された印刷による印刷層(不図示)は、ディスプレイ3が表示状態のときは見えず又は判別されず、ディスプレイ3が非表示状態で照明が消されたときに、浮かび上がるように見えるように薄くあるいは半透明状に印刷されてもよい。
【0056】
本発明の他の態様においては、印刷は、透光性フィルム2の上面に施こされてもよいが、下面に施こされてもよい。金属層32に施こされてもよい。
【0057】
印刷はUV硬化タイプのインクを用いて行なうことが印刷された模様や文字の耐久性のうえで好ましい。又、印刷工程が被印刷物の加熱を伴わないので、印刷工程でブラインドシート4aが加熱による損傷を受けず好ましい。
【0058】
以下に、本発明の第3、第4の実施の形態に係るブラインドシートについて説明する。これらの説明の中で、透光性フィルム2の裏面に粘着層を形成する点、透光性フィルム2又は鏡面に着色など施しても良い点、更には、透光性フィルム2の形状がディスプレイ3の全体又は一部を占めるサイズに設定できる点は、上記の通りである。このような既述の実施形態と同じ構成については、重複した説明を避けるため、以下では相違点のみを述べる。
【0059】
図6に斜視図及びそのa−a断面図を示すように、第3の実施の形態に係るブラインドシート10は、透光性フィルム2の表面に、一方向に延びる凸条のトーリックレンズ群8を等ピッチで形成し、投光性フィルム2の裏面に、遮光領域11を縞状に複数本形成したものである。遮光領域11は遮光層として作用する鏡面である。
【0060】
上記のように「一方向」としたのは、凸条のトーリックレンズ群8の延びる方向を、図1に示した端末装置1の長手方向(図中の上下)、幅方向又は斜め方向の何れに一致させても良いという意味である。好ましくは、トーリックレンズ群8の延びる方向を端末装置1の幅方向に一致させる。以下の説明においても「一方向」とは同じ意味である。
【0061】
遮光領域11は、トーリックレンズ群8の個々の頂点9に対応するように投光性フィルム2の裏面に配置され、トーリックレンズ群8と同ピッチで相互に0.05〜0.5mmの間隔を開けて形成されている。同図において、遮光領域11はトーリックレンズ群8の個々の頂点9の真下に位置する。遮光領域11の幅は0.05〜0.5mmで設定されている。遮光領域11の反射率は特に限定されないが、透光性フィルム2の表面からの入射光を全反射できることが望ましい。遮光領域11同士の間は、光が自由に通過できるスリット12となる。
【0062】
ここで適用する「トーリック」とは所謂かまぼこ形である。幾何学的に定義するならば、円弧をその円弧と同一面内にありその円弧の曲率中心を通らない軸を中心にして回転半径Rで回転させることにより得られる面の一部であって、R≒∞としたときの形状である。
【0063】
ブラインドシート10の全体は、トーリックレンズ群8を含めてレンチキュラーレンズを構成している。トーリックレンズ群8の個々の曲率半径rは、r=0.05〜0.8mmに設定されている。トーリックレンズ群8の形状は射出成形によって転写できる。透光性フィルム2としては、0.2〜1mm程度の厚みのものを適用する。
【0064】
視点E0は、透光性フィルム2を介してディスプレイ3を真正面から見ている。つまり、視線が透光性フィルム2に略直角に入射するので、このような視線は、トーリックレンズ群8を略真っ直ぐに通過し、遮光領域11に達したところで焦点を結ぶことになる。従って、視点E0において、個々のトーリックレンズ群8には、遮光領域11の像が拡大して表出するので、透光性フィルム2全体としては鏡面を形成する。また、このような透光性フィルム2をディスプレイ3に貼り付けるだけで、多少の遮蔽効果が得られるので、ディスプレイ3の内容を周囲(斜め方向)から覗き見される事を防止できる。
【0065】
視点E1は、透光性フィルム2を介してディスプレイ3を斜め方向から覗き込んでいる。つまり、視線が透光性フィルム2を斜め方向から横切るので、トーリックレンズ群8に入射するときに僅かながら屈折する。このように屈折された視線は、スリット12を通過して、ディスプレイ3まで到達する。図中で視線を一本の仮想線で表しているが、この仮想線に平行して透光性フィルム2に入射する総ての可視光は、遮光領域11には至らずスリット12を通過する。従って、視点E1においてディスプレイ3の画像又は文字等の情報を見ることができる。
【0066】
尚、遮光領域11に代えて、遮光性の塗料を塗布する等しても良い。この場合、複数の遮光領域11に跨がって文字、図柄、写真又は絵画等を付しても良い。例えば、複数の遮光領域11に跨がって、URL(Uniform Resource Locator)や宣伝広告、商標を記しておけば、端末装置1を使用する者は、透光性フィルム2を正面から見た際に、これらの情報を見ることができる。
【0067】
次に、本発明の第4の実施の形態に係るブラインドシートについて説明する。図7及び図8に示すように、第4の実施の形態に係るブラインドシート20は、透光性フィルム2の表面を平面とし、2の裏面に、三角波形の凸部13及び凹部14を交互に等ピッチで形成することにより、一群のプリズムを構成したものである。
【0068】
図7は、ブラインドシート20及びその変形例を裏面から見た平面図である。図8は、図7(a)又は(b)のb−b断面図である。図7に示したブラインドシート20及びその変形例の断面形状は同じになる。図7(a)に示すように、凸部13及び凹部14は互いに一方向に延びる複数条の山又は溝であっても良い。或いは、透光性フィルム2の裏面に、図7(b)に示すような正四角錐の輪郭を有する山形部15を縦横に繰り返して形成し、これを凸部13とし山形部15同士の間(谷)を凹部14としても良い。
【0069】
凸部13及び凹部14の形状は射出成形によって転写できる。凸部13及び凹部14の幅及び高さ(深さ)は0.02〜0.5mmに設定されている。凸部13の相向かい合う傾斜面の交差する頂角は、図8に示すように90°に設定して良いが、図9中のθの符号で示したように、凸部13の頂角は90°未満又は90°を超える角度に設定しても良い。この頂角を挟む2つの傾斜面の長さは等しい。つまり、凸部13及び凹部14の断面の輪郭は二等辺三角形(底辺を除く)である。また、透光性フィルム2をディスプレイ3に貼り付けた状態で、凹部14内が空気で満たされるように、透光性フィルム2とディスプレイ3の間の適所に、薄いスペーサ(図示省略)を介在させても良い。
【0070】
ブラインドシート20により光線を反射又は屈折させる手法はプリズム方式と通称される。これを以下に述べる。即ち、図8に示した視点E0は、透光性フィルム2を介してディスプレイ3を真正面から見ている。つまり、視線が透光性フィルム2に直角に入射するので、このような視線は、凸部13の相向かい合う一の傾斜面で全反射すると共に、他の傾斜面で更に全反射することにより視点E0に回帰する。従って、視点E0において透光性フィルム2全体が鏡面となる。
【0071】
上記の全反射は、透光性フィルム2と凹部14内が空気との屈折率の差異に起因するので、透光性フィルム2に対して視線が多少傾斜する方向から入射しても起こるが、視点E1のように、透光性フィルム2に対して視線が大きく傾いて、視線と透光性フィルム2とが交差する角度が所定角度θ1以下になると、視線は透光性フィルム2の裏面を抜けて空気の層に入るときに反射することなく、ディスプレイ3まで到達する。このため、視点E1においては、ディスプレイ3の情報が透光性フィルム2を透過して見える。従って、端末装置1を使用する者は、その視線を透光性フィルム2に対して僅かに傾けるだけで、ディスプレイ3を鮮明に見ることができる。
【0072】
又、本発明の、透明パネル5a自体をブラインドシートとする態様の一例を図10に示す。図10においては、ディスプレイ3aの表示部56がEL発光素子54を備える。EL発光素子54の上面に保護層50を介して金属層32が接合されている。金属層32の上面には透光性フィルム2が接合され、透光性フィルム2の上面には(第二の)易接着層40が、易接着層40の上面には印刷層52が形成される。
【0073】
保護層50は直接外力に曝されないので薄くすることが出来る。従って、EL発光素子54の発光部から金属層32までの距離HLを極めて短くすることが出来る。このため、金属層32を透過したEL発光素子54の発光像を鮮明に外部から見ることが出来る。
【0074】
更に、外気からの輻射熱や湿気が金属層32によって一部遮断されるので、金属層32は、熱や湿気の影響を受けやすいEL発光素子54を、外気からの輻射熱や湿気からガードすることが出来る。このように、金属層32にハーフミラーの機能と、外気からの輻射熱や湿気からのガード機能を兼用させることが出来る。
【0075】
又、本発明の更に他の態様においては、透光性フィルム2やセパレータシート38の素材として生分解可能な樹脂を用いることにより、本発明のブラインドシートは、セパレータシート38がブラインドシート本体から剥がされて廃棄されても、廃棄物として環境に与える負荷をきわめて小さくすることが出来る。更に、ブラインドシートが何らかの理由でディスプレイ3から剥がされて廃棄されても、廃棄物として環境に与える負荷をきわめて小さくすることが出来る。又、ブラインドシートが携帯電話機等の端末装置ごと廃棄されても、ブラインドシートが廃棄物として環境に与える負荷を軽減するうえでのネックとなることがない。
【0076】
生分解可能な樹脂としては、ポリ乳酸系樹脂、ポリブチレンサクシネート・アジペート、ポリブチレンサクシネート・カーボネート、ポリエチレンチレンサクシネート、カプトラクタン、改質ポリエステル、酢酸セルロース、エチレン−ビニルアルコール系共重合体およびポリ(3−ヒドロキシブチレート)系重合体からなる組成物、エチレン−ビニルアルコール共重合体とエステル化タンパク質からなる組成物等が挙げられるがこれらに限定されない。
【0077】
生分解可能な樹脂とは、例えば、ISO14855(JISK6953)「制御されたコンポスト条件下の好気的究極生分解度および崩壊度の求め方」において、生分解することが認められるものをいい、該求め方において半年以内に60%以上分解するものがより好ましい。
【0078】
尚、以上に例示した本実施の形態に係る端末装置1及びブラインドシート4、4a、10、20は、本願発明の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。当該端末装置1及びブラインドシート4、4a、10、20は、その要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫により、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施されるものである。
【0079】
【発明の効果】
本発明に係るブラインドシートにより、端末装置のディスプレイを被覆するだけで、端末装置を手鏡として使用できる。また、本発明の係る端末装置によれば、ディスプレイを起動しない状態において、透明パネルに貼り付けたブラインドシートに顔等の像を映すことができるので、手鏡として使用できる。
【0080】
しかも、このようなブラインドシートを、平滑な透明パネルに貼り付けるので、当該ブラインドシートの表面も平滑になり、板鏡と同様に歪みの殆ど無い鏡面が得られる。従って、端末装置だけを携行すれば、これを手鏡として満足に使用することができる。
【0081】
また、ブラインドシートを平滑な透明パネルに貼り付けるので、ブラインドシートは透明パネルに安定して保持される。このため、ブラインドシートが不用意に脱落することはない。また、当該端末装置の操作を行う際に、ブラインドシートが邪魔になることがない。また、ブラインドシートがディスプレイの保護機能を果たすことにもなる。
【0082】
また、端末装置を機能させる場合、即ちディスプレイを起動させた状態において、ディスプレイに画像として出力される情報は、ブラインドシートの表面側から鮮明に見ることができる。従って、端末装置の本来の機能が妨げられることなく、端末装置の本来の機能も十分に活用できる。
【0083】
更に、この場合、端末装置を使用してメール交換を行うに際して、端末装置のディスプレイに表示された電子メール等の内容を他人から覗き見される事を、ブラインドシートの適度な反射作用又は屈折作用によって防止できる。従って、例えば駅構内や電車内の長椅子で隣に居合わせた見知らぬ者から端末装置を操作する者のプライバシーを保護するのに大いに役立つという利点が得られる。
【0084】
本発明のブラインドシートによれば、ディスプレイの情報は、その正面の斜め方向に位置する者には鮮明に見えるが、ディスプレイの正面からの視線に対しては鏡面又は遮光面となり、ディスプレイの情報を隠蔽するという効果がある。
【0085】
本発明のブラインドシートは、透明パネルに貼着するときにしわになりにくく貼着操作が容易である。
【0086】
本発明のブラインドシートは、太陽光のもとでも、液晶等のディスプレイ表示部がよく見える。
【0087】
本発明のブラインドシートは、他の端末装置のディスプレイに貼替えて再使用が可能である。
【0088】
本発明のブラインドシート、及び本発明のブラインドシート用ラベルのセパレータシートは、廃棄されても廃棄物として環境に与える負荷が小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る端末装置及びブラインドシートの斜視図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る端末装置の腰部及びブラインドシートの正面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る手鏡兼用無線携帯電話機の腰部及びブラインドシートの変形例の正面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る手鏡兼用無線携帯電話機の腰部及びブラインドシートの更なる変形例の正面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るブラインドシート及びブラインドシート用ラベルの断面図。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るブラインドシートの斜視図及び断面図。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るブラインドシートの正面図及びその変形例の正面図。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るブラインドシートの断面図。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係るブラインドシートの変形例の断面図。
【図10】本発明の、透明パネル自体をブラインドシートとするディスプレイの態様の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1:端末装置
2:透光性フィルム
3:ディスプレイ
4,4a,10,20:ブラインドシート
5:透明パネル
8:トーリックレンズ群
9:頂点
11:遮光領域(遮光層)
13:凸部
14:凹部
30:易接着層
32:金属層
34:粘着層
36:コート層
38:セパレータシート
40:第二の易接着層
42:ブラインドシート用ラベル
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピューター、無線携帯電話機又はモバイルコンピュータ等の端末装置を鏡面の支持体として利用し、特に、外出時等に端末装置を手鏡としても兼用できる端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、無線携帯電話機に鏡板等を貼り付けて、これを手鏡の代わりに使うことが試みられている。これは、手鏡を携行する等の煩わしさを避け、また、公衆トイレ等のような鏡を設置した施設が外出先で身近に無い場合のことを考慮して行われている。例えば、営業マン等が訪問先を訪ねるのに先立って、化粧直しをしたり歯に青海苔のような目立つ異物が付いてないか等を自分自身で確認するのに便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、無線携帯電話機に鏡板を貼り付けることで、その外観又は見栄えを損なうという問題が起こる。更に、殆どの無線携帯電話機のボディーは曲面を基調とした意匠が施されているので、鏡板をボディーに完全に密接させることができず、鏡板が不安定になることがある。このため鏡板がボディーから不用意に脱落することもある。また、鏡板が無線携帯電話機の操作の邪魔になることもある。或いは、このような曲面にシート状の可撓性の鏡を貼り付けると、その鏡面が凹面又は凸面となり、通常の鏡として役に立たないこともある。
【0004】
また、無線携帯電話機のような端末装置を使用して、例えば駅構内で電子メールの交換等を行おうとすると、端末装置のディスプレイに表示された電子メール等の内容を、周囲に居合わせた他人から覗き見され、プライバシーが侵害されることが起こり得る。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、意匠性及び実用性に優れ、しかも手鏡としての機能を満足に果たすブラインドシート及び端末装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、端末装置のディスプレイの一部又は全部を被覆し得る透光性フィルムを素地として、ハーフミラーを形成し、該ディスプレイの一部又は全部を被覆した状態で、該ディスプレイが点灯したときに該ディスプレイの画像を透過し、該ディスプレイが消灯したときに鏡として機能するブラインドシートであることにある。
【0007】
前記ブラインドシートは、前記透光性フィルムを透光性の有色材で彩色したものであり得る。
【0008】
前記ブラインドシートは、前記透光性フィルムの一面の一部又は全部に鏡面を形成したものであり得る。
【0009】
前記ブラインドシートは、前記鏡面を透光性の有色材で彩色したものであり得る。
【0010】
前記鏡面は、前記透光性フィルムの一面の一部又は全部に形成された金属層であり得る。
【0011】
前記金属層の光線の透過率は、30〜45%であり得る。
【0012】
又、本発明の要旨とするところは、前記透光性フィルムの一面に、凸条のトーリックレンズ群を等ピッチで形成し、前記透光性フィルムの他面の前記トーリックレンズ群の個々の頂点に対応する位置に、遮光層を形成したレンチキュラーレンズであることを特徴とする前記ブラインドシートであることにある。
【0013】
前記遮光層の面は、鏡面であり得る。
【0014】
前記ブラインドシートにおいては、前記鏡面を透光性の有色材で彩色し得る。
【0015】
更に、本発明の要旨とするところは、前記透光性フィルムの一面を平面とし、該透光性フィルムの他面に、三角波形の凸部及び凹部を交互に等ピッチで形成することにより、プリズム群を構成したことを特徴とする前記ブラインドシートであることにある。
【0016】
前記ブラインドシートは、粘着層が裏面に形成され、前記ディスプレイの表面に該粘着層を介して貼着されることとなり得る。
【0017】
又更に、本発明の要旨とするところは、前記透光性フィルムと、易接着層と、前記金属層と、コート層と、粘着層とを含んで成り、これらの層がこの順に積層された前記ブラインドシートであることにある。
【0018】
更に、前記ブラインドシートは、印刷層を備え得る。
【0019】
前記ブラインドシートは、更に、第二の易接着層を含み得、前記透光性フィルムを挟んで該第二の易接着層と前記易接着層とが積層され得る。
【0020】
前記ブラインドシートは、前記第二の易接着層の前記透光性フィルム側と反対側の面に前記印刷層が形成され得る。
【0021】
前記透光性フィルムの素材は、生分解性の樹脂であり得る。
【0022】
前記透光性フィルムの素材は、ポリエチレンテレフタレートであり得る。
【0023】
又、本発明の要旨とするところは、ディスプレイを透明パネルの内側に収納した端末装置と、該透明パネルの一部又は全部を被覆する前記ブラインドシートとを備える端末装置であることにある。
【0024】
又、本発明の要旨とするところは、ディスプレイを透明パネルの内側に収納した端末装置であって、該透明パネルの一部又は全部が、前記透光性フィルムから成る端末装置であることにある。
【0025】
更に、本発明の要旨とするところは、ディスプレイを透明パネルの内側に収納した端末装置であって、該透明パネルの一部又は全部が、前記ブラインドシートから成る端末装置であることにある。
【0026】
更に又、本発明の要旨とするところは、前記ブラインドシートにセパレータシートが剥離可能に貼着されて成るブラインドシート用ラベルであることにある。
【0027】
前記セパレータシートの素材は、生分解性の樹脂を含んで成り得る。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態に係る端末装置及びこれに適用するブラインドシートについて、以下、図1乃至図4に基づいて説明する。
【0029】
図1に示すように、本実施の形態に係る端末装置1は、そのディスプレイ3をブラインドシート4で被覆したものである。詳しくは、液晶表示部を主体として成るディスプレイ3を透明パネル5の内側に収納した端末装置1と、透明パネル5を被覆するブラインドシート4とから構成される。ディスプレイ3は、EL(エレクトロルミネッセンス)表示部を主体として成るものであってもよく、この場合は、点灯される光はEL発光素子から成る発光部から発光される。
【0030】
端末装置1は、図示の無線携帯電話機に限らず、モバイルコンピューターや携帯型GPS(Global Positioning System)等の携帯性を考慮した機器、更には、机又は卓上に設置されるノート型、デスクトップ型のパーソナルコンピュータも含めた概念である。ブラインドシート4は、支持体となる透光性フィルム2の一面(以下、表面と記す。)に鏡面を形成し、この透光性フィルム2の他面(以下、裏面と記す。)に糊面として粘着層を形成している。ここで、透光性フィルム2としては、透明性の樹脂から成る薄膜が挙げられる。その厚みとしては0.02〜0.4mm、好ましくは0.1〜0.3mmが適当である。また、本明細書においては透光性フィルム2の表面と裏面の区別は相対的な呼称に他ならない。
【0031】
鏡面とは、それに対面する物体を視覚的に鮮明に反映することが可能な高反射率を有する平滑面である。例えば、透光性フィルム2の表面又は裏面にアルミニューム、ニッケル等を蒸着し、更に、この蒸着面の酸化を防止するコーティング処理を施して形成できるハーフミラーである。上記において、透光性フィルム2の表面に鏡面を形成するとしたが、透光性フィルム2の裏面にアルミニューム、ニッケル等を蒸着してなる金属層の透光性フィルム2の側の面も、透光性フィルム2の表面側からの入射光(像)に対し鏡面となる。
【0032】
透光性フィルム2の素材は透光性であれば特に限定されないが、一例としてポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、アクリル系、ポリアミド系、ポリエステルアミド系、ポリエーテル系、ポリイミド系、ポリアミドイミド系、ポリスチレン系、ポリ−p−フェニレンスルフィド系、ポリエーテルエステル系、ポリ塩化ビニル系、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系等が挙げられる。なかでも、透明性、外力に対する寸法安定性、蒸着工程での耐熱性の全てを満足するものとして、ポリエチレンテレフタレートを基材とするフィルムが好ましい。特に、ポリエチレンテレフタレートフィルムは、0.1mmほどと透光性良好な薄さであっても曲げ剛性が高く、透明パネル5の表面へブラインドシート4を貼着する際に、ブラインドシート4がしわになりにくく貼着操作が容易になる。
【0033】
ブラインドシート4の鏡面の光の透過率又は反射率は、40〜60%の範囲に設定されている。このような透過率又は反射率は、透光性フィルム2に蒸着するアルミニューム等の層の厚みを増減することにより調整できる。ブラインドシート4の粘着層は、透明パネル5の表面に粘着可能で且つ透光性に優れた物性を奏する粘着剤(例えばアクリル樹脂系)を採用し、これを薄い層、細い線条、又は小さな多数のスポット状にして、ブラインドシート4の透光性フィルム2の裏面に定着させて形成されている。
【0034】
上記粘着層の粘着力は、透明パネル5の表面からブラインドシート4が容易に脱落しない程度であることが好ましく、透明パネル5に一旦粘着したブラインドシート4を爪等で引っ掻く等すれば痕跡を残すことなく透明パネル5から剥離できる程度であれば、更に好ましい。ブラインドシート4の寸法は、端末装置1のディスプレイ3又は透明パネル5の略全部(全域)を覆うことのできる寸法であっても良いが、透明パネル5の例えば1/4,1/3,1/2又は2/3程度の部分的領域を覆うようにしても良い。
【0035】
ブラインドシート4で透明パネル5の略全部を覆うことを前提にブラインドシート4の寸法を定めるのであれば、縦40mm×横30mm〜縦55mm×横45mmの範囲、好ましくは、一般のディスプレイ3の画面(ウェブサイズ)が縦34.6×横33.2mmであることを考慮して、縦41mm×横31mmに定めるのが適当である。この寸法は、透明パネル5のサイズには端末装置1の機種による大きな差の無いことを考慮した規格である。また、ブラインドシート4はハサミ等を用いても簡単に裁断できる。従って、ブラインドシート4の形状は、端末装置1の個々の機種に備えられた透明パネル5のサイズに応じて容易に変更できる。
【0036】
また、ブラインドシート4を端末装置1に貼り付けないで保管する等の場合には、ブラインドシート4の粘着層を埃や異物の付着から保護するために、この粘着層にセパレートフィルムを貼り付けておくことが望ましい。これは、ブラインドシート4を単体で流通又は販売する過程でも同様である。
【0037】
更に、上記の構成に加え、ブラインドシート4の鏡面を、透光性の有色材で彩色しても良い。或いは、透光性フィルム2として着色されたものを適用しても良い。例えば、ピンク色、赤色、黄色、緑色、更にはシルバー、ブロンズ、ブラウン、スモーク等の色彩又は光沢を有する顔料又は染料等をブラインドシート4の表面に塗布、浸透又は吹き付け等しても良い。或いは、これらの色彩を有する別の透光性フィルム等をブラインドシート4に更に重ね合わせても良い。
【0038】
上記例示のように、ブラインドシート4の鏡面に彩色を施すことにより、ブラインドシート4を、その色彩を違えた多数の商品群としてバリエーション豊富に製造できる。このような利点により、例えば、ブラインドシート4を購入する等してこれを既成の端末装置1に貼り付けて使用する場合には、端末装置1のボディーカラーと同色又は同系色のブラインドシート4を透明パネル5に貼り付けるようにすれば、ブラインドシート4を端末装置1の優れた装飾材として役立てられる。
【0039】
以上のように構成した端末装置1によれば、ディスプレイ3を起動しない状態において、透明パネル5に貼り付けたブラインドシート4に顔等の像を映すことができるので、端末装置1を手鏡として使用できる。しかも、ブラインドシート4を平滑な透明パネル5に貼り付けるので、ブラインドシート4の表面も平滑になり、板鏡と同様に歪みの無い良好な鏡面が得られる。従って、端末装置1だけを携行すれば、これを手鏡として、既述した不都合を伴うことなく満足に使用できる。
【0040】
端末装置1を機能させる場合、即ちディスプレイ3を起動させた状態において、ディスプレイ3に内蔵された蛍光管等のバックライトから照射される光は、ブラインドシート4を透過できる。このため、図2に示すように、ディスプレイ3に画像として出力される情報は、ブラインドシート4の表面側から鮮明に見ることができる。
【0041】
以上の説明ではブラインドシート4を透明パネル5と別体に構成したが、透明パネル5を素地として、透明パネル5自体をブラインドシートとしても良い。また、机又は卓上に設置されるパーソナルコンピューのディスプレーのような大画面をブラインドシート4で被覆するようにしてもよい。この場合でも、パーソナルコンピュータが携帯できない点を除いては、既述の作用と効果を奏する。
【0042】
また、図3に示すように、ブラインドシート4の一点鎖線で示した長方形の領域6内に鏡面を形成せず、この領域6を透明(透光性フィルム2の素地)のままで残しておいても良い。これにより、端末装置1を使用する者は、図示の電話番号のような大切な情報を一層鮮明に視認できる。
【0043】
また、図4に示すように、着色して表した長方形の領域7内にのみ鏡面を形成しても良い。これにより、ブラインドシート4の鏡面のサイズを最小限に抑えつつも、既述のような顕著な作用と効果を奏することに変わりはない。しかも、ブラインドシート4の素地である透光性フィルム2が透明パネル5の全部を覆っているので、透明パネル5が傷付かないように保護するという役割も果たす。
【0044】
本発明においては、鏡面が蒸着金属の面で形成される場合、蒸着金属の層は、その層の光線の透過率が30〜45%であることが好ましい。光線の透過率はその層の厚さによりかわる。アルミニュウム蒸着の場合は、蒸着の条件にもよるが、蒸着されたアルミニュウムの層の厚さは100〜500オングストロームであることが好ましい。
【0045】
金属層の光線の透過率が30%未満であると、屋外等で外部から強い光のもとでは、反射光量が過大となるとともに、表示部など内部からの光が金属層で減衰し、その反射光に負けて、ディスプレイ表示が見えにくくなる。又、金属層の光線の透過率が45%を超えると、反射光量が不足して、ブラインドシート4のミラーとしての機能が不足する場合がある。
【0046】
なお、鏡面が蒸着金属の面で形成される場合、透光性フィルム2の面に直接蒸着されたアルミニューム、ニッケル等の金属層が形成されると、透光性フィルム2とその形成された金属層の接着性が充分でなく、透光性フィルム2の面と金属層の面との間で剥離を生ずるおそれがある。特に、ある透明パネル5の表面に貼着されたブラインドシート4を剥がして、貼着の位置を修正して貼りなおしたり他の端末装置の透明パネルに貼りかえる必要が生じた場合、金属層と透光性フィルム2との間で層間剥離を生ずるおそれがある。
【0047】
この問題に対処して得られた、本発明の第2の実施の形態に係る、透光性フィルム2を含んで構成されるブラインドシート4aの構造を図5の断面図に示す。図5においては、説明の便宜上、ブラインドシート4aのおもて面を最上側として表現する。図5において、蒸着すべき透光性フィルム2の下面に、易接着層30を設けることにより蒸着された金属から成る金属層32とフィルムとの接着性が向上した。これにより、透明パネル5の表面に貼着されたブラインドシート4を剥がして、貼着の位置を修正して貼りなおしたり他の端末装置の透明パネルに貼りかえる場合、金属層32と透光性フィルム2との間で層間剥離が生じない。
【0048】
易接着層30は、官能基を有しかつ弾性率が、透光性フィルム2を構成する樹脂の弾性率より90〜10%低い樹脂から成るものである。又、この易接着層30が設けられた透光性フィルム2の蒸着すべき面の静摩擦係数が0.45〜0.60、動摩擦係数が0.40〜0.44であると金属層32とフィルム2との接着性が更に良好となる。この摩擦係数は、フィルムを構成する樹脂の静摩擦係数、動摩擦係数に比べて高い。なお、透光性フィルム2を構成する樹脂がポリエチレンテレフタレートである場合、一般のポリエチレンテレフタレートフィルムの静摩擦係数は0.37〜0.39、動摩擦係数は0.34〜0.36である。これらの摩擦係数はJIS K−7125に準拠して測定されるものである。透光性フィルム2に好適に用いられるフィルムとしては、例えば、東洋紡社製 商品名コスモシャイン A4300が挙げられる。
【0049】
易接着層30を構成する樹脂としては、ポリエステル共重合樹脂、ポリオレフィン系共重合樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニル系樹脂、アセタール系樹脂、スチレン系樹脂、ゴム系樹脂やこれらの共重合物や混合物等が挙げられる。
【0050】
透明パネル5の表面へのブラインドシート4の貼着は接着剤を介してなされるが、接着剤が硬化して透明パネル5の表面とブラインドシート4とが固着されると、ブラインドシート4を剥がして、他の端末装置の透明パネルの表面へ貼りかえることが困難になる。従って、接着剤としては粘着性樹脂の使用が好ましいが、粘着性樹脂を接着剤として使用して金属層32の下面に直接に粘着層を設けて、その粘着層に接着剤の機能をもたせると、金属層32と粘着層との接着性が良好でない。このため、金属層32の上に直接粘着層34を設けると、ディスプレイ3の表面にブラインドシート4aを構成する透光性フィルム2を粘着層34を介して貼着したとき、使用時に透光性フィルム2に力が加わると金属層32と粘着層34との間で剥離が生じやすい。
【0051】
この問題を解消するため、本発明においては金属層32と粘着層34との間にコート層36を介在させることが好ましい。これにより、金属層32と粘着層34との接着性が向上し、使用時に金属層32と粘着層34との間で剥離が生じにくくなる。コート層36は、官能基を有する樹脂から成り、例えば、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂の一種あるいは二種以上の混合物を、水、アルコール、トルエン、キシレン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、等の溶剤により溶解したものを金属層32にコーティングして形成することが出来る。
【0052】
なお、粘着層34は、ブラインドシート4aをディスプレイの表面にその粘着層34を介して貼着するために設けられるものである。粘着層34の素材としては、例えば、ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ビニルエーテル系等の粘着接着剤が挙げられる。
【0053】
粘着層34の下面には、セパレータシート38が貼着されて、ブラインドシート4aとセパレータシート38とでブラインドシート用ラベル42が構成される。セパレータシート38は、ブラインドシート4aをディスプレイの表面に貼着するときにブラインドシート4aの本体から剥がして廃棄される。セパレータシート38は、ポリオレフィンや、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂製のフィルムから成るものであってもよい。紙、あるいは紙をベースとした樹脂との複合材から成るものであってもよい。セパレータシート38の上面即ち粘着層34に面する面には、不図示の剥離層が設けられて粘着層34との剥離性が高められていることが好ましい。剥離層は、例えば、セパレータシート38の上面にコートされたシリコンオイルのような剥離剤から成るものであってもよい。接合されたオレフィン系等の表面が不活性なフィルムから成るものであってもよい。
【0054】
更に、本発明においては、ブラインドシート4aの縁の部分には、ブラインドシート4aの商品名や品番や、マーク、装飾、広告等の印刷を施すことができる。この場合、透光性フィルム2に印刷を施すことが好ましいが、透光性フィルム2は印刷インクがのりにくく印刷性が不良な場合がある。図5に示すように、透光性フィルム2の表面に、第二の易接着層40を設けることにより印刷性を向上させることが出来る。第二の易接着層40は、官能基を有しかつ弾性率が透光性フィルム2を構成する樹脂の弾性率の90〜10%と低い樹脂から成るものである。この易接着層40が設けられた透光性フィルム2の上述の印刷をすべき面の静摩擦係数が0.45〜0.60、動摩擦係数が0.40〜0.44であると印刷性が更に良好となる。更に、第二の易接着層40が、弾性率が透光性フィルム2を構成する樹脂の弾性率の90〜10%と低い樹脂から成るため、ブラインドシート4aの表面に外力でキズが付くことを防止出来る。
【0055】
更に、本発明においては、ブラインドシート4aの縁の部分に施された印刷による印刷層(不図示)は、ディスプレイ3が表示状態のときは見えず又は判別されず、ディスプレイ3が非表示状態で照明が消されたときに、浮かび上がるように見えるように薄くあるいは半透明状に印刷されてもよい。
【0056】
本発明の他の態様においては、印刷は、透光性フィルム2の上面に施こされてもよいが、下面に施こされてもよい。金属層32に施こされてもよい。
【0057】
印刷はUV硬化タイプのインクを用いて行なうことが印刷された模様や文字の耐久性のうえで好ましい。又、印刷工程が被印刷物の加熱を伴わないので、印刷工程でブラインドシート4aが加熱による損傷を受けず好ましい。
【0058】
以下に、本発明の第3、第4の実施の形態に係るブラインドシートについて説明する。これらの説明の中で、透光性フィルム2の裏面に粘着層を形成する点、透光性フィルム2又は鏡面に着色など施しても良い点、更には、透光性フィルム2の形状がディスプレイ3の全体又は一部を占めるサイズに設定できる点は、上記の通りである。このような既述の実施形態と同じ構成については、重複した説明を避けるため、以下では相違点のみを述べる。
【0059】
図6に斜視図及びそのa−a断面図を示すように、第3の実施の形態に係るブラインドシート10は、透光性フィルム2の表面に、一方向に延びる凸条のトーリックレンズ群8を等ピッチで形成し、投光性フィルム2の裏面に、遮光領域11を縞状に複数本形成したものである。遮光領域11は遮光層として作用する鏡面である。
【0060】
上記のように「一方向」としたのは、凸条のトーリックレンズ群8の延びる方向を、図1に示した端末装置1の長手方向(図中の上下)、幅方向又は斜め方向の何れに一致させても良いという意味である。好ましくは、トーリックレンズ群8の延びる方向を端末装置1の幅方向に一致させる。以下の説明においても「一方向」とは同じ意味である。
【0061】
遮光領域11は、トーリックレンズ群8の個々の頂点9に対応するように投光性フィルム2の裏面に配置され、トーリックレンズ群8と同ピッチで相互に0.05〜0.5mmの間隔を開けて形成されている。同図において、遮光領域11はトーリックレンズ群8の個々の頂点9の真下に位置する。遮光領域11の幅は0.05〜0.5mmで設定されている。遮光領域11の反射率は特に限定されないが、透光性フィルム2の表面からの入射光を全反射できることが望ましい。遮光領域11同士の間は、光が自由に通過できるスリット12となる。
【0062】
ここで適用する「トーリック」とは所謂かまぼこ形である。幾何学的に定義するならば、円弧をその円弧と同一面内にありその円弧の曲率中心を通らない軸を中心にして回転半径Rで回転させることにより得られる面の一部であって、R≒∞としたときの形状である。
【0063】
ブラインドシート10の全体は、トーリックレンズ群8を含めてレンチキュラーレンズを構成している。トーリックレンズ群8の個々の曲率半径rは、r=0.05〜0.8mmに設定されている。トーリックレンズ群8の形状は射出成形によって転写できる。透光性フィルム2としては、0.2〜1mm程度の厚みのものを適用する。
【0064】
視点E0は、透光性フィルム2を介してディスプレイ3を真正面から見ている。つまり、視線が透光性フィルム2に略直角に入射するので、このような視線は、トーリックレンズ群8を略真っ直ぐに通過し、遮光領域11に達したところで焦点を結ぶことになる。従って、視点E0において、個々のトーリックレンズ群8には、遮光領域11の像が拡大して表出するので、透光性フィルム2全体としては鏡面を形成する。また、このような透光性フィルム2をディスプレイ3に貼り付けるだけで、多少の遮蔽効果が得られるので、ディスプレイ3の内容を周囲(斜め方向)から覗き見される事を防止できる。
【0065】
視点E1は、透光性フィルム2を介してディスプレイ3を斜め方向から覗き込んでいる。つまり、視線が透光性フィルム2を斜め方向から横切るので、トーリックレンズ群8に入射するときに僅かながら屈折する。このように屈折された視線は、スリット12を通過して、ディスプレイ3まで到達する。図中で視線を一本の仮想線で表しているが、この仮想線に平行して透光性フィルム2に入射する総ての可視光は、遮光領域11には至らずスリット12を通過する。従って、視点E1においてディスプレイ3の画像又は文字等の情報を見ることができる。
【0066】
尚、遮光領域11に代えて、遮光性の塗料を塗布する等しても良い。この場合、複数の遮光領域11に跨がって文字、図柄、写真又は絵画等を付しても良い。例えば、複数の遮光領域11に跨がって、URL(Uniform Resource Locator)や宣伝広告、商標を記しておけば、端末装置1を使用する者は、透光性フィルム2を正面から見た際に、これらの情報を見ることができる。
【0067】
次に、本発明の第4の実施の形態に係るブラインドシートについて説明する。図7及び図8に示すように、第4の実施の形態に係るブラインドシート20は、透光性フィルム2の表面を平面とし、2の裏面に、三角波形の凸部13及び凹部14を交互に等ピッチで形成することにより、一群のプリズムを構成したものである。
【0068】
図7は、ブラインドシート20及びその変形例を裏面から見た平面図である。図8は、図7(a)又は(b)のb−b断面図である。図7に示したブラインドシート20及びその変形例の断面形状は同じになる。図7(a)に示すように、凸部13及び凹部14は互いに一方向に延びる複数条の山又は溝であっても良い。或いは、透光性フィルム2の裏面に、図7(b)に示すような正四角錐の輪郭を有する山形部15を縦横に繰り返して形成し、これを凸部13とし山形部15同士の間(谷)を凹部14としても良い。
【0069】
凸部13及び凹部14の形状は射出成形によって転写できる。凸部13及び凹部14の幅及び高さ(深さ)は0.02〜0.5mmに設定されている。凸部13の相向かい合う傾斜面の交差する頂角は、図8に示すように90°に設定して良いが、図9中のθの符号で示したように、凸部13の頂角は90°未満又は90°を超える角度に設定しても良い。この頂角を挟む2つの傾斜面の長さは等しい。つまり、凸部13及び凹部14の断面の輪郭は二等辺三角形(底辺を除く)である。また、透光性フィルム2をディスプレイ3に貼り付けた状態で、凹部14内が空気で満たされるように、透光性フィルム2とディスプレイ3の間の適所に、薄いスペーサ(図示省略)を介在させても良い。
【0070】
ブラインドシート20により光線を反射又は屈折させる手法はプリズム方式と通称される。これを以下に述べる。即ち、図8に示した視点E0は、透光性フィルム2を介してディスプレイ3を真正面から見ている。つまり、視線が透光性フィルム2に直角に入射するので、このような視線は、凸部13の相向かい合う一の傾斜面で全反射すると共に、他の傾斜面で更に全反射することにより視点E0に回帰する。従って、視点E0において透光性フィルム2全体が鏡面となる。
【0071】
上記の全反射は、透光性フィルム2と凹部14内が空気との屈折率の差異に起因するので、透光性フィルム2に対して視線が多少傾斜する方向から入射しても起こるが、視点E1のように、透光性フィルム2に対して視線が大きく傾いて、視線と透光性フィルム2とが交差する角度が所定角度θ1以下になると、視線は透光性フィルム2の裏面を抜けて空気の層に入るときに反射することなく、ディスプレイ3まで到達する。このため、視点E1においては、ディスプレイ3の情報が透光性フィルム2を透過して見える。従って、端末装置1を使用する者は、その視線を透光性フィルム2に対して僅かに傾けるだけで、ディスプレイ3を鮮明に見ることができる。
【0072】
又、本発明の、透明パネル5a自体をブラインドシートとする態様の一例を図10に示す。図10においては、ディスプレイ3aの表示部56がEL発光素子54を備える。EL発光素子54の上面に保護層50を介して金属層32が接合されている。金属層32の上面には透光性フィルム2が接合され、透光性フィルム2の上面には(第二の)易接着層40が、易接着層40の上面には印刷層52が形成される。
【0073】
保護層50は直接外力に曝されないので薄くすることが出来る。従って、EL発光素子54の発光部から金属層32までの距離HLを極めて短くすることが出来る。このため、金属層32を透過したEL発光素子54の発光像を鮮明に外部から見ることが出来る。
【0074】
更に、外気からの輻射熱や湿気が金属層32によって一部遮断されるので、金属層32は、熱や湿気の影響を受けやすいEL発光素子54を、外気からの輻射熱や湿気からガードすることが出来る。このように、金属層32にハーフミラーの機能と、外気からの輻射熱や湿気からのガード機能を兼用させることが出来る。
【0075】
又、本発明の更に他の態様においては、透光性フィルム2やセパレータシート38の素材として生分解可能な樹脂を用いることにより、本発明のブラインドシートは、セパレータシート38がブラインドシート本体から剥がされて廃棄されても、廃棄物として環境に与える負荷をきわめて小さくすることが出来る。更に、ブラインドシートが何らかの理由でディスプレイ3から剥がされて廃棄されても、廃棄物として環境に与える負荷をきわめて小さくすることが出来る。又、ブラインドシートが携帯電話機等の端末装置ごと廃棄されても、ブラインドシートが廃棄物として環境に与える負荷を軽減するうえでのネックとなることがない。
【0076】
生分解可能な樹脂としては、ポリ乳酸系樹脂、ポリブチレンサクシネート・アジペート、ポリブチレンサクシネート・カーボネート、ポリエチレンチレンサクシネート、カプトラクタン、改質ポリエステル、酢酸セルロース、エチレン−ビニルアルコール系共重合体およびポリ(3−ヒドロキシブチレート)系重合体からなる組成物、エチレン−ビニルアルコール共重合体とエステル化タンパク質からなる組成物等が挙げられるがこれらに限定されない。
【0077】
生分解可能な樹脂とは、例えば、ISO14855(JISK6953)「制御されたコンポスト条件下の好気的究極生分解度および崩壊度の求め方」において、生分解することが認められるものをいい、該求め方において半年以内に60%以上分解するものがより好ましい。
【0078】
尚、以上に例示した本実施の形態に係る端末装置1及びブラインドシート4、4a、10、20は、本願発明の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。当該端末装置1及びブラインドシート4、4a、10、20は、その要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫により、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施されるものである。
【0079】
【発明の効果】
本発明に係るブラインドシートにより、端末装置のディスプレイを被覆するだけで、端末装置を手鏡として使用できる。また、本発明の係る端末装置によれば、ディスプレイを起動しない状態において、透明パネルに貼り付けたブラインドシートに顔等の像を映すことができるので、手鏡として使用できる。
【0080】
しかも、このようなブラインドシートを、平滑な透明パネルに貼り付けるので、当該ブラインドシートの表面も平滑になり、板鏡と同様に歪みの殆ど無い鏡面が得られる。従って、端末装置だけを携行すれば、これを手鏡として満足に使用することができる。
【0081】
また、ブラインドシートを平滑な透明パネルに貼り付けるので、ブラインドシートは透明パネルに安定して保持される。このため、ブラインドシートが不用意に脱落することはない。また、当該端末装置の操作を行う際に、ブラインドシートが邪魔になることがない。また、ブラインドシートがディスプレイの保護機能を果たすことにもなる。
【0082】
また、端末装置を機能させる場合、即ちディスプレイを起動させた状態において、ディスプレイに画像として出力される情報は、ブラインドシートの表面側から鮮明に見ることができる。従って、端末装置の本来の機能が妨げられることなく、端末装置の本来の機能も十分に活用できる。
【0083】
更に、この場合、端末装置を使用してメール交換を行うに際して、端末装置のディスプレイに表示された電子メール等の内容を他人から覗き見される事を、ブラインドシートの適度な反射作用又は屈折作用によって防止できる。従って、例えば駅構内や電車内の長椅子で隣に居合わせた見知らぬ者から端末装置を操作する者のプライバシーを保護するのに大いに役立つという利点が得られる。
【0084】
本発明のブラインドシートによれば、ディスプレイの情報は、その正面の斜め方向に位置する者には鮮明に見えるが、ディスプレイの正面からの視線に対しては鏡面又は遮光面となり、ディスプレイの情報を隠蔽するという効果がある。
【0085】
本発明のブラインドシートは、透明パネルに貼着するときにしわになりにくく貼着操作が容易である。
【0086】
本発明のブラインドシートは、太陽光のもとでも、液晶等のディスプレイ表示部がよく見える。
【0087】
本発明のブラインドシートは、他の端末装置のディスプレイに貼替えて再使用が可能である。
【0088】
本発明のブラインドシート、及び本発明のブラインドシート用ラベルのセパレータシートは、廃棄されても廃棄物として環境に与える負荷が小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る端末装置及びブラインドシートの斜視図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る端末装置の腰部及びブラインドシートの正面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る手鏡兼用無線携帯電話機の腰部及びブラインドシートの変形例の正面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る手鏡兼用無線携帯電話機の腰部及びブラインドシートの更なる変形例の正面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るブラインドシート及びブラインドシート用ラベルの断面図。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るブラインドシートの斜視図及び断面図。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るブラインドシートの正面図及びその変形例の正面図。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るブラインドシートの断面図。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係るブラインドシートの変形例の断面図。
【図10】本発明の、透明パネル自体をブラインドシートとするディスプレイの態様の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1:端末装置
2:透光性フィルム
3:ディスプレイ
4,4a,10,20:ブラインドシート
5:透明パネル
8:トーリックレンズ群
9:頂点
11:遮光領域(遮光層)
13:凸部
14:凹部
30:易接着層
32:金属層
34:粘着層
36:コート層
38:セパレータシート
40:第二の易接着層
42:ブラインドシート用ラベル
Claims (14)
- 端末装置のディスプレイの一部又は全部を被覆し得る透光性フィルムを素地として、ハーフミラーを形成し、該ディスプレイの一部又は全部を被覆した状態で、該ディスプレイが点灯したときに該ディスプレイの画像を透過し、該ディスプレイが消灯したときに鏡として機能するブラインドシート。
- 前記透光性フィルムの一面の一部又は全部に鏡面を形成した請求項1に記載のブラインドシート。
- 前記鏡面が、前記透光性フィルムの一面の一部又は全部に形成された金属層である請求項2に記載のブラインドシート。
- 前記金属層の光線の透過率が30〜45%である請求項3に記載のブラインドシート。
- 前記透光性フィルムの一面を平面とし、該透光性フィルムの他面に、三角波形の凸部及び凹部を交互に等ピッチで形成することにより、プリズム群を構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のブラインドシート。
- 粘着層が裏面に形成され、前記ディスプレイに該粘着層を介して剥離可能に貼着されることとなる請求項1乃至5のいずれかに記載のブラインドシート。
- 前記透光性フィルムと、易接着層と、前記金属層と、コート層と、粘着層とを含んで当該順に積層されて成る請求項3又は4に記載のブラインドシート。
- 更に、印刷層を備える請求項7に記載のブラインドシート。
- 更に、第二の易接着層を含み、前記透光性フィルムを挟んで該第二の易接着層と前記易接着層とが積層された請求項7又は8に記載のブラインドシート。
- 前記透光性フィルムの素材が生分解性の樹脂である請求項1乃至9のいずれかに記載のブラインドシート。
- ディスプレイを透明パネルの内側に収納した端末装置と、該透明パネルの一部又は全部を被覆する請求項1乃至10のいずれかに記載のブラインドシートとを備えることを特徴とする端末装置。
- ディスプレイを透明パネルの内側に収納した端末装置であって、該透明パネルの一部又は全部が、請求項1乃至10のいずれかに記載のブラインドシートから成る端末装置。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載のブラインドシートにセパレータシートが剥離可能に貼着されて成るブラインドシート用ラベル。
- 前記セパレータシートの素材が生分解性の樹脂を含んで成る請求項13に記載のブラインドシート用ラベル。
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CN1492267A (zh) | 2004-04-28 |
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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