JP2004126462A - 縁無し眼鏡のレンズ取付構造 - Google Patents

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吉田 武彦
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Abstract

【課題】緩みやがたつきがないように、レンズを智およびブリッッジ等に強固に取付けることができ、且つ、眼鏡を掛けているときの安全性にも優れている、縁無し眼鏡のレンズ取付構造を提供する。
【解決手段】レンズ12の前面側にレンズ止め部材20が配置される。第1のレンズ止めねじ部材26の軸部30は、レンズ12の前面側からレンズ止め部材20の支持ベース貫通孔22a,レンズ孔14に挿入される。第2のレンズ止めねじ部材28の胴部38は、レンズ12の後面側からレンズ孔14に挿入される。軸部30の第1のねじ部30aと胴部38の第2のねじ部38aとが螺合されることにより、レンズ12とレンズ止め部材20とが固着される。第2のレンズ止めねじ部材28のフランジ部40から第1のレンズ止めねじ部材26の軸部30が突き出ない構造を有すると共に、第1のねじ部30aと第2のねじ部38aとの螺合面積が大きくなる。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、縁無し眼鏡のレンズ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
実用新案登録第3014233号公報(図9、図10、図11)
【0003】
本願発明の背景となる従来技術の一例が、上記[特許文献1]のたとえば図9、図10および図11に開示されている。この従来技術のテンプル側におけるレンズの取付構造では、レンズの外側の周面に当接する当接片にレンズ内方に向けて固定片が突設され、該固定片をボルトとナットとを用いてレンズに固着している。また、ブリッジ側におけるレンズの取付構造では、レンズの内側の周面に当接する当接片にレンズ内方に向けて固定片が突設され、該固定片をボルトとナットとを用いてレンズに固着している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術におけるレンズ取付構造では、レンズの前側から挿入されレンズの後側から突き出たボルトのねじ部に、ナットのねじ部が螺合されることによって、レンズが智およびブリッジに取付けられている。この場合、ボルトは、該ボルトの有効ねじ部の内、レンズの後側から突き出た部分でしかナットのねじ部と螺合・結合していない。すなわち、ボルトのねじ面とナットのねじ面との螺合・結合面積が小さく、ボルトとナットとの締結力が弱いものとなっている。そのため、このような従来技術におけるレンズ取付構造では、ボルト・ナットの締結力の低下により、レンズと智およびブリッジとの連結部分に緩みやがたつきが発生する。
また、レンズの裏面側には、レンズ面から眼球側にボルトの軸部がナットから突き出るため、眼鏡を掛けているときの安全性が脅かされたり、レンズの裏面側を清掃用布等で拭くときに、ナットから突出したボルトの軸部先端の角張った部分で清掃用布等を傷つけてしまうことがあった。
【0005】
それゆえに、本願発明の主たる目的は、緩みやがたつきがないように、レンズを智およびブリッッジ等に強固に取付けることができ、且つ、眼鏡を掛けているときの安全性にも優れている、縁無し眼鏡のレンズ取付構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる本願発明は、レンズと、レンズの端縁近傍に設けられ、レンズを貫通するレンズ孔と、レンズの一方主面側に配置され、レンズを智およびブリッジ等のフロントに固定するためのレンズ止め部材と、レンズ止め部材に接続され、レンズの一部に支持されることにより、レンズ止め部材の回動を防止する回り止め片と、レンズ止め部材に配設され、レンズ孔と連通可能な連通孔と、レンズの一方主面側から連通孔およびレンズ孔に挿入される第1のレンズ止めねじ部材と、レンズの他方主面側からレンズ孔に挿入され、第1のレンズ止めねじ部材に螺合される第2のレンズ止めねじ部材とを含み、第1のレンズ止めねじ部材は、その外周面に第1のねじ部を有する軸部と、軸部の軸方向の一端に配設され、軸部の径よりも大きい頭部とを含み、第2のレンズ止めねじ部材は、その内周面に第2のねじ部を有する筒状の胴部と、胴部の軸方向の一端に配設され、胴部の径よりも大きいフランジ部とを含み、第2のレンズ止めねじ部材の少なくとも胴部がレンズ孔に挿入・配置され、第1のねじ部と第2のねじ部とが螺合されることにより、レンズ止め部材にレンズが固定されることを特徴とする、縁無し眼鏡のレンズ取付構造である。
請求項2にかかる本願発明は、請求項1に記載の発明に従属されるものであって、第1のねじ部は、ねじ山の頂に沿って設けられる溝部によって、ねじ山の頂に配設される弾性変形片を含み、第1のねじ部と第2のねじ部とが螺合したときに、弾性変形片が第2のねじ部のフランクに圧接されることを特徴とする、縁無し眼鏡のレンズ取付構造である。
請求項3にかかる本願発明は、請求項1または請求項2に記載の発明に従属されるものであって、第2のレンズ止めねじ部材は、胴部の外周面に配設される複数の凸条部をさらに含み、複数の凸条部は、第2のレンズ止めねじ部材がレンズ孔に挿入されたときに、レンズ孔の内周壁面に食い込むことを特徴とする、縁無し眼鏡のレンズ取付構造である。
請求項4にかかる本願発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明に従属されるものであって、第2のレンズ止めねじ部材は、環状のフランジ部を含み、環状のフランジ部の内周面には、第2のねじ部に連接される第3のねじ部が配設され、第1のレンズ止めねじ部材の軸部が、第2のレンズ止めねじ部材の環状のフランジ部から突出しないように、第1のねじ部は、第2のねじ部および第3のねじ部に螺合されることを特徴とする、縁無し眼鏡のレンズ取付構造である。
請求項5にかかる本願発明は、請求項1または請求項2に記載の発明に従属されるものであって、レンズ孔の内周面には、第4のねじ部が配設され、第2のレンズ止めねじ部材は、胴部の外周面に配設される第5のねじ部をさらに含み、第4のねじ部と第5のねじ部とが螺合されることを特徴とする、縁無し眼鏡のレンズ取付構造である。
請求項6にかかる本願発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明に従属されるものであって、回り止め片は、レンズ止め部材の連通孔と所定の間隔を隔てて、レンズ止め部材に配設されるピン部を含み、ピン部は、レンズに配設された係止穴に挿入されることを特徴とする、縁無し眼鏡のレンズ取付構造である。
請求項7にかかる本願発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明に従属されるものであって、回り止め片は、レンズ止め部材から突き出る突起部を含み、突起部は、レンズの端縁に配設される切欠き部に係止されることを特徴とする、縁無し眼鏡のレンズ取付構造である。
[作用]
請求項1にかかる本願発明では、レンズの一方主面側にレンズ止め部材が配置される。そして、レンズの一方主面側から第1のレンズ止めねじ部材が、レンズ止め部材の連通孔およびレンズのレンズ孔に挿入される。この場合、第1のレンズ止めねじ部材の頭部は、レンズ止め部材の前面に係止される。また、レンズの他方主面側から第2のレンズ止めねじ部材が、レンズのレンズ孔に挿入される。この場合、第2のレンズ止めねじ部材のフランジ部は、レンズの後面に係止される。さらに、レンズ孔において、第1のねじ部と第2のねじ部とが螺合・締結されることによって、レンズとレンズ止め部材とが固着される。回り止め片は、レンズの一部に支持されることにより、レンズ面に対するレンズ止め部材の回り現象を防止する。
請求項1にかかる本願発明では、従来の技術と比べて、第1のねじ部と第2のねじ部との螺合・結合面積を大きくとれるので、レンズとレンズ止め部材とが強固に固着される。そのため、レンズを智およびブリッジ等のフロントに取付けたときの緩みやがたつきが防止される。さらに、請求項1にかかる本願発明では、第2のレンズ止めねじ部材のフランジ部から第1のレンズ止めねじ部材の軸部が突き出ない構造を有するため、眼鏡を掛けているときの安全性が脅かされたり、レンズ面を清掃用布等で拭くときに、該第1のレンズ止めねじ部材の軸部で清掃用布等を破損させてしまう恐れがない。
請求項2にかかる本願発明では、第1のねじ部と第2のねじ部とが螺合したとき、溝部によってねじ山の頂部が分断されてなる弾性変形片が第2のねじ部のフランクに圧接される。この場合、第1のねじ部の弾性変形片は、第2のねじ部のねじ山間で溝部が縮まる方向に弾性変形するが、このとき、弾性変形片は、その復元力(反発力)によって、第2のねじ部のねじ山のフランク面を押圧する。したがって、請求項2にかかる本願発明では、請求項1にかかる発明と比べて、第1のねじ部と第2のねじ部との固着力がより一層強化される。
請求項3かかる本願発明では、第2のレンズ止めねじ部材がレンズ孔に挿入されたときに、その胴部の外周面に配設された複数の凸条部がレンズ孔の内周壁面に食い込むため、該胴部が強固にレンズ孔に保持され、第1のレンズ止めねじ部材と第2のレンズ止めねじ部材との固着力が強固なものとなり、延いては、レンズとレンズ止め部材との取付強度も高くなる。
請求項4にかかる本願発明では、第1のレンズ止めねじ部材の軸部が、第2のレンズ止めねじ部材の環状のフランジ部から突出しないように、第1のねじ部と、第2のねじ部および第3のねじ部とが螺合される。そのため、第1のレンズ止めねじ部材と第2のレンズ止めねじ部材との螺合・結合面積がより一層大きくなり、レンズとレンズ止め部材とはさらに一層強固に固着される。
請求項5にかかる本願発明では、レンズ孔の内周面に配設された第4のねじ部と、第2のレンズ止めねじ部材の胴部の外周面に配設された第5のねじ部とが螺合されるので、該胴部が強固にレンズ孔に保持され、第1のレンズ止めねじ部材と第2のレンズ止めねじ部材との固着力が強固なものとなり、延いては、レンズとレンズ止め部材との取付強度も高くなる。
請求項6にかかる本願発明では、回り止め片としてのピン部が、レンズに配設された係止穴に挿入・係止され、請求項7にかかる本願発明では、回り止め片としての突起部がレンズの端縁に配設された切欠き部に係止される。これによって、レンズ面に対するレンズ止め部材の回り現象が防止され、延いては、レンズ止め部材およびレンズの緩みやがたつきが防止される。なお、レンズに配設される上記係止穴は、有底穴が好ましいが、たとえばレンズを貫通する貫通穴であってもよい。
【0007】
本願発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】
【実施例】
図1は、本願発明の一実施例を示す斜視図である。図2は、図1の実施例の要部を平面側から見た断面図であり、図3は、図2の分解図である。本実施例では、本願発明にかかる縁無し眼鏡のレンズ取付構造が適用された縁無し眼鏡の一例について説明する。本実施例にかかる縁無し眼鏡10は、所定の玉形形状のレンズ12を含む。レンズ12は、合成樹脂材料等で形成される。レンズ12は、該レンズ12の端縁近傍に、たとえば正面視円形のレンズ孔14を有する。本実施例では、レンズ孔14の孔径が例えば2.0mm〜2.2mm程度に形成される。
レンズ12は、たとえば図1に示すように、テンプルTにつながるフロント両側の智16およびフロント中央のブリッジBに取付けて固定される。この場合、レンズ12の一方主面側(本実施例では、レンズ12の前面側)には、レンズ12を智16およびブリッジ18に固定するためのレンズ止め部材20が配置される。
【0009】
レンズ止め部材20は、断面L字状の支持ベース22を含む。支持ベース22は、その一方主面から他方主面に貫通する支持ベース貫通孔22aを有する。支持ベース貫通孔22aは、支持ベース22の長さ方向の一端側で、レンズ孔14と連通可能な位置に配置される。本実施例では、支持ベース貫通孔22aが本願発明の構成要件の1つであるレンズ止め部材の連通孔としての機能を有する。
【0010】
支持ベース22の長さ方向の他端部には、レンズ12の外周端面の一部に当接される当接片24が配設される。当接片24は、図1に示すように、たとえば弓形状に形成され、智16およびブリッジ18の端部と接続される。つまり、当接片24は、レンズ12の外周端面の一部に支持され、レンズ止め部材20のレンズ12面に対する回動を防止する回り止め片としての機能を有する。なお、本実施例では、支持ベース22と当接片24と智16とが一体的に形成され、同様に、支持ベース22と当接片24とブリッジ18とが一体的に形成される。
【0011】
レンズ12とレンズ止め部材20の支持ベース22とは、第1のレンズ止めねじ部材26および第2のレンズ止めねじ部材28によって固定される。すなわち、第1のレンズ止めねじ部材26は、レンズ12の一方主面側(本実施例では、レンズ12の前面側)から支持ベース貫通孔22aおよびレンズ孔14に挿入される。また、第2のレンズ止めねじ部材28は、レンズの他方主面側(本実施例では、レンズ12の後面側)からレンズ孔14に挿入される。そして、第1のレンズ止めねじ部材26と第2のレンズ止めねじ部材28とが螺合・締結されることによって、レンズ12とレンズ止め部材20とが固定される。
【0012】
そこで、第1のレンズ止めねじ部材26および第2のレンズ止めねじ部材28について説明する。
第1のレンズ止めねじ部材26は、その外周面に雄ねじからなる第1のねじ部30aを有する軸部30を含む。軸部30の軸方向の一端には、すりわり部32aを有する頭部32が一体的に配設される。頭部32の径は、軸部30の径よりも大きく形成される。なお、本実施例では、軸部30の径がたとえは1.4mm前後に形成される。また、軸部30の軸方向の長さは、たとえば支持ベース22の厚みとレンズ12の厚みとを加えた長さよりもわずかに短く形成される。
【0013】
さらに、第1のねじ部30aには、特に、たとえば図4に示すように、ねじ山の頂に、たとえば1つの断面V字形の溝部34が配設される。溝部34は、ねじ山の頂に沿って設けられる。それによって、第1のねじ部30aのねじ山の頂には、2つの弾性変形片36が構成される。
【0014】
本実施例では、第1のレンズ止めねじ部材26として、例えば、金属材料からなる十字穴付き小ねじのねじ山に弾性変形片36を形成したものが用いられる。第1のレンズ止めねじ部材26としては、上述のものに限定されるものではなく、十字穴以外のすりわり形状を有するすりわり付き小ねじや止めねじ等のねじ山に弾性変形片36を形成したもの、あるいは、六角ボルト,四角ボルト等のねじ山に弾性変形片36を形成したものを用いてもよく、また、材質も金属製以外に、樹脂製のものも用いることができる。
【0015】
第2のレンズ止めねじ部材28は、その内周面に雌ねじからなる第2のねじ部38aを有する円筒状の胴部38を含む。胴部38の軸方向の一端には、その内周面に雌ねじからなる第3のねじ部40aを有する環状のフランジ部40が配設される。フランジ部40は、胴部38の外径よりも大きい外径を有する。本実施例では、例えば、フランジ部40がたとえば六角ナットで形成され、また、胴部38とフランジ部40とは、金属材料で一体的に形成される。さらに、第2のねじ部38aと第3のねじ部40aとは、同じ雌ねじ構造を有し、連続(連接)して一体的に形成される。つまり、本実施例では、第2のねじ部38aおよび第3のねじ部40aが、胴部38およびフランジ部40をその軸方向に貫通する雌ねじにより形成される。
第2のレンズ止めねじ部材28のフランジ部40としては、上述のものに限定されるものではなく、四角ナット、その他の多角形状のナットを用いてもよく、また、材質も金属製以外に、樹脂製のものも用いることができる。
【0016】
なお、本実施例では、胴部38の径がレンズ孔14の孔径よりもわずかに小さく形成される。胴部38の軸方向の長さ(首下の長さ)は、たとえば1.3mm〜2.0mm程度に形成される。フランジ部40の軸方向の厚みは、たとえば0.7mmに形成される。
この場合、胴部38の軸方向の長さ(首下の長さ)は、レンズ12の厚みにより適宜変更され得るが、少なくとも1.0mm以上あれば、第1のレンズ止めねじ部材26および第2のレンズ止めねじ部材28の緩み止め効果が充分に得られるものである。
【0017】
図1〜図4で示した本実施例では、例えば、第1のレンズ止めねじ部材26の第1のねじ部30aと、第2のレンズ止めねじ部材28の第2のねじ部38aとが、螺合・締結されることによって、レンズ止め部材20にレンズ12が固定される。本実施例では、第1のねじ部30aと第2のねじ部38aとが螺合された場合、特に、たとえば図4に示すように、第1のねじ部30aの弾性変形片36が第2のねじ部38aのフランク39aに圧接される。
【0018】
すなわち、第1のねじ部30aの弾性変形片36が、第2のねじ部38aのねじ山間で溝部34が縮まる方向に弾性変形する。このとき、弾性変形片36は、その復元力(反発力)によって、第2のねじ部38aのねじ山のフランク39a面を押圧する。したがって、本実施例では、第1のねじ部30aと第2のねじ部38aとの固着・締結力が極めて強固なものとなる。
【0019】
さらに、図1〜図4で示した本実施例では、第1のねじ部30aと第2のねじ部38aとの螺合・結合面積を大きくとれるので、レンズ12とレンズ止め部材20とが、従来の技術と比べて、強固に固着される。したがって、本実施例では、レンズ12を智16およびブリッジ18等のフロントに取付けたときの緩みやがたつきを防止することができる。
【0020】
その上、図1〜図4で示した本実施例では、第1のレンズ止めねじ部材26の軸部30が第2のレンズ止めねじ部材28のフランジ部40から突き出ない取付構造を有するので、眼鏡を掛けているときの安全性が脅かされたり、レンズ12の特に後側面を清掃用布等で拭くときに、第1のレンズ止めねじ部材26の軸部30の突出部で清掃用布等を破損させてしまう恐れもない。
【0021】
上述の実施例において、第1のねじ部30aと、第2のねじ部38aおよび第3のねじ部40aとを螺合・締結するよにしてもよい。この場合、第1のレンズ止めねじ部材26の軸部30は、第2のレンズ止めねじ部材28のフランジ部40の端部から突出しないように、第1のねじ部30aが第2のねじ部38aおよび第3のねじ部40aに螺合される。この場合、第1のレンズ止めねじ部材26と第2のレンズ止めねじ部材28との螺合面積は、第3のねじ部40aの分だけ大きくなるため、レンズ12とレンズ止め部材20との固着力をより一層高くすることができる。
【0022】
なお、第1のレンズ止めねじ部材26の軸部30の軸長が、支持ベース貫通孔22aの深さと、レンズ孔14の深さと、フランジ部40の軸方向の厚みとを合わせた長さよりも長く設定された場合には、レンズ12をレンズ止め部材20に取付けたときに、フランジ部40から突出する軸部30の突出し部分を適宜な切断手段により切断すればよい。
【0023】
また、図1〜図4で示した上述の実施例では、第1のレンズ止めねじ部材26がレンズ12の前面側から挿入され、第2のレンズ止めねじ部材28がレンズ12の後面側から挿入されたが、たとえば図5に示すように、第1のレンズ止めねじ部材26をレンズ12の後面側から挿入・配置し、第2のレンズ止めねじ部材28をレンズ12の前面側から挿入・配置するようにしてもよい。この場合、第1のレンズ止めねじ部材26の頭部32とレンズ12の後面との間には、適宜、座金部42が配置される。
【0024】
さらに、図1〜図4で示した上述の実施例では、レンズ止め部材20がレンズ12の前面側に配置されたが、レンズ止め部材20は、たとえば図6および図7に示すように、レンズ12の後面側に配置されてもよい。この場合、図6の実施例では、第1のレンズ止めねじ部材26がレンズ12の前面側から挿入され、第2のレンズ止めねじ部材28がレンズ12の後面側から挿入される。また、第1のレンズ止めねじ部材26の頭部32とレンズ12の後面との間には、適宜、座金部42が配置される。さらに、図7の実施例では、第1のレンズ止めねじ部材26がレンズ12の後面側から挿入され、第2のレンズ止めねじ部材28がレンズ12の前面側から挿入される。
上述した図5および図6の実施例では、レンズ止め部材20の支持ベース貫通孔22aの深さが、第2のレンズ止めねじ部材28の胴部38の軸方向の長さ(軸長)よりも長く形成される。この場合、第1のレンズ止めねじ部材26の第1のねじ部30aと第2のレンズ止めねじ部材28の第2のねじ部38aとは、支持ベース貫通孔22aで螺合される。
また、レンズ止め部材20の支持ベース貫通孔22aおよびレンズ孔14の大きさ(直径)は、第2のレンズ止めねじ部材28の胴部38の外径と略同じか、あるいは、わずかに大きく形成されてもよい。この場合、胴部38の軸長が支持ベース貫通孔22aよりも短いときには、第1のレンズ止めねじ部材26の第1のねじ部30aと第2のレンズ止めねじ部材28の第2のねじ部38aとは、支持ベース貫通孔22aで螺合される。また、胴部38の軸長が支持ベース貫通孔22aよりも長いときには、第1のレンズ止めねじ部材26の第1のねじ部30aと第2のレンズ止めねじ部材28の第2のねじ部38aとは、支持ベース貫通孔22aおよびレンズ孔14にわたって螺合される。
【0025】
また、図1〜図4で示した上述の実施例では、回り止め片としての機能を有する部材としての当接片24が設けられたが、当接片24に代えて、回り止め片としては、たとえば図8に示すように、ピン部44をレンズ止め部材20に配設するようにしてもよい。すなわち、レンズ止め部20の支持ベース22には、支持ベース貫通孔22aの近傍に、たとえば円柱状のピン部44が配設される。一方、レンズ12の端縁近傍には、ピン部44が挿入・係止可能な位置に、係止穴として、たとえば正面視円形状で有底のピン穴46が配設される。
なお、図8の実施例では、ピン部44およびピン穴46が、それぞれ、支持ベース貫通孔22aおよびレンズ孔14よりも、智16側に配設されているが、ピン部44およびピン穴46は、それぞれ、支持ベース貫通孔22aおよびレンズ孔14よりも、ブリッジ側に配設するようにしてもよい。
【0026】
さらに、回り止め片の機能を有する部材としては、上述した当接片24およびピン部44以外にも、たとえば図9に示すように、レンズ止め部材20に突起部48を配設するようにしてもよい。すなわち、レンズ止め部20は、その支持ベース22の内側面から内方へ突出する、たとえば山形状の突起部48を有する。一方、レンズ12の端縁近傍には、突起部48が係止可能な位置に切欠き部50が配設される。
【0027】
また、上述した各実施例において、第2のレンズ止めねじ部材28は、たとえば図10に示すように、第2のレンズ止めねじ部材28の胴部38の外周面に、間隔を隔てて多数の凸条部52を配設するようにしてもよい。多数の凸条部52は、胴部38の軸方向に斜めに延びる多数のたとえばローレット目により形成される。多数の凸条部52は、第2のレンズ止めねじ部材28がレンズ孔14に挿入されたときに、レンズ孔14の内周壁面に食い込む。
【0028】
そのため、第2のレンズ止めねじ部材28は、強固にレンズ孔14に保持される。したがって、第1のレンズ止めねじ部材26と第2のレンズ止めねじ部材28との固着力が強固なものとなり、レンズ止め部材20とレンズ12との取付強度もより一層強固なものとなる。
なお、胴部38の外周面に配設する多数の凸条部52は、多数の凹凸部を有する構成であれば、ローレット目形成以外の方法で形成されてもよい。
【0029】
また、上述した各実施例において、レンズ孔14の内周面に雌ねじからなる第4のねじ部(図示せず)を配設し、さらに、第2のレンズ止めねじ部材28の胴部38の外周面に雄ねじからなる第5のねじ部(図示せず)を配設するようにしてもよい。そして、レンズ孔14の内周面に配設された第4のねじ部(図示せず)には、第2のレンズ止めねじ部材28の胴部38の外周面に配設された第5のねじ部(図示せず)が螺合・締結される。
この場合、胴部38が強固にレンズ孔14に保持され、第1のレンズ止めねじ部材26と第2のレンズ止めねじ部材28との固着力が強固なものとなり、レンズ12とレンズ止め部材20との取付強度がさらに高くなる。
【0030】
なお、本実施例では、主として、縁無し眼鏡10のレンズ12と、たとえば智16側のレンズ止め部材20との取付構造について説明したが、本願発明にかかる縁無し眼鏡のレンズ取付構造は、たとえばブリッジ18側のレンズ止め部材20と、レンズ12との取付構造についても、当然、適用され得るものである。
また、本願発明にかかる縁無し眼鏡のレンズ取付構造は、智16側およびブリッジ側の内の少なくとも一方側のレンズ止め部材20と、レンズ12との取付構造に適用するようにしてもよいものである。
【0031】
【発明の効果】
本願発明によれば、緩みやがたつきがないように、レンズを智およびブリッッジ等に強固に取付けることができ、且つ、眼鏡を掛けているときの安全性にも優れている、縁無し眼鏡のレンズ取付構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の実施例の要部を平面側から見た断面図である。
【図3】図2の分解図である。
【図4】図1,図2および図3で示した実施例の他の要部を平面側から見た断面図である。
【図5】図1〜図4で示した実施例の変形例を平面側から見た分解断面図である。
【図6】本願発明の他の実施例の要部を平面側から見た分解断面図である。
【図7】図6の実施例の変形例を平面側から見た分解断面図である。
【図8】本願発明のさらに他の実施例の要部を平面側から見た分解断面図である。
【図9】図8の実施例の変形例を平面側から見た分解断面図である。
【図10】本願発明に適用される第2のレンズ止めねじ部材の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 縁無し眼鏡
12 レンズ
14 レンズ孔
16 智
18 ブリッジ
20 レンズ止め部材
22 支持ベース
22a 支持ベース貫通孔
24 当接片
26 第1のレンズ止めねじ部材
28 第2のレンズ止めねじ部材
30 軸部
30a 第1のねじ部
32 頭部
32a すりわり部
34 溝部
36 弾性変形片
38 胴部
38a 第2のねじ部
39a フランク
40 フランジ部
40a 第3のねじ部
42 座金部
44 ピン部
46 ピン穴
48 突起部
50 切欠き部
52 凸条部
T テンプル

Claims (7)

  1. レンズ、
    前記レンズの端縁近傍に設けられ、前記レンズを貫通するレンズ孔、
    前記レンズの一方主面側に配置され、前記レンズを智およびブリッジ等のフロントに固定するためのレンズ止め部材、
    前記レンズ止め部材に接続され、前記レンズの一部に支持されることにより、前記レンズ止め部材の回動を防止する回り止め片、
    前記レンズ止め部材に配設され、前記レンズ孔と連通可能な連通孔、
    前記レンズの一方主面側から前記連通孔および前記レンズ孔に挿入される第1のレンズ止めねじ部材、および
    前記レンズの他方主面側から前記レンズ孔に挿入され、前記第1のレンズ止めねじ部材に螺合される第2のレンズ止めねじ部材を含み、
    前記第1のレンズ止めねじ部材は、その外周面に第1のねじ部を有する軸部、および、前記軸部の軸方向の一端に配設され、前記軸部の径よりも大きい頭部を含み、
    前記第2のレンズ止めねじ部材は、その内周面に第2のねじ部を有する筒状の胴部、および、前記胴部の軸方向の一端に配設され、前記胴部の径よりも大きいフランジ部を含み、
    前記第2のレンズ止めねじ部材の少なくとも胴部が前記レンズ孔に挿入・配置され、前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが螺合されることにより、前記レンズ止め部材に前記レンズが固定されることを特徴とする、縁無し眼鏡のレンズ取付構造。
  2. 前記第1のねじ部は、ねじ山の頂に沿って設けられる溝部によって、前記ねじ山の頂に配設される弾性変形片を含み、前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが螺合したときに、前記弾性変形片が前記第2のねじ部のフランクに圧接されることを特徴とする、請求項1に記載の縁無し眼鏡のレンズ取付構造。
  3. 前記第2のレンズ止めねじ部材は、前記胴部の外周面に配設される複数の凸条部をさらに含み、複数の前記凸条部は、前記第2のレンズ止めねじ部材が前記レンズ孔に挿入されたときに、前記レンズ孔の内周壁面に食い込むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の縁無し眼鏡のレンズ取付構造。
  4. 前記第2のレンズ止めねじ部材は、環状のフランジ部を含み、前記環状のフランジ部の内周面には、前記第2のねじ部に連接される第3のねじ部が配設され、前記第1のレンズ止めねじ部材の軸部が、前記第2のレンズ止めねじ部材の前記環状のフランジ部から突出しないように、前記第1のねじ部は、前記第2のねじ部および前記第3のねじ部に螺合されることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の縁無し眼鏡のレンズ取付構造。
  5. 前記レンズ孔の内周面には、第4のねじ部が配設され、前記第2のレンズ止めねじ部材は、前記胴部の外周面に配設される第5のねじ部をさらに含み、前記第4のねじ部と前記第5のねじ部とが螺合されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の縁無し眼鏡のレンズ取付構造。
  6. 前記回り止め片は、前記レンズ止め部材の前記連通孔と所定の間隔を隔てて、前記レンズ止め部材から延び設けられるピン部を含み、前記ピン部は、前記レンズに配設された係止穴に挿入されることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の縁無し眼鏡のレンズ取付構造。
  7. 前記回り止め片は、前記レンズ止め部材から突き出る突起部を含み、前記突起部は、前記レンズの端縁に配設される切欠き部に係止されることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の縁無し眼鏡のレンズ取付構造。
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