JP3101302U - 座金およびそれを用いた締め付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】被締付け物どうしを相互に固定または相対的に動くのを強固に防止することができる、座金およびそれを用いた締付け構造を提供する。
【解決手段】締め付け構造10は、レンズ12と、智16と、レンズ12の正面側から智16の挿入部22およびレンズ孔14に挿入されるねじ部材18と、レンズ12の背面側から、ねじ部材18に螺合されるねじ螺合部材20と、レンズ12と智16との間に配置される座金26とを含む。座金26の一方側および他方側には、それぞれ、複数の喰込爪32および侵入片34が配置される。ねじ部材18が智16およびレンズ12に挿入され、ねじ螺合部材20が螺合され締め付けられたとき、喰込爪32がレンズ12に食い込み、侵入片34がねじ部材18と挿入部22との間に侵入し、ねじ部材18のねじ部36aに食い込む。
【選択図】図3

Description

本願考案は、座金およびそれを用いた締め付け構造に関し、たとえば縁無し眼鏡のレンズ取付構造に用いられる、座金およびそれを用いた締め付け構造に関する。
本願考案の背景となる従来技術には、構造部材または機械部品を相互に固定したり、または、それらが相対的に動くのを防止するための装置として、たとえば1対のボルト,ナット、その他、小ねじおよび止めねじ等のねじ山を用いた締め付け手段が知られている。この場合、ボルト頭の首下や小ねじ,ナットなどの座面と被締め付け物との間には、ボルト・ナット座面の面圧と摩擦力を均一化するために、座金(ワッシャ)が配置される。この座金によって、座面に凹凸があるときやボルト穴が大きく座面が狭いときなどでも、ナット等を安定して着座させることができる。
そして、本願考案の背景となる従来技術には、たとえば1対のボルト,ナットを用いた縁無し眼鏡のレンズ取付構造がある。すなわち、この従来の縁無し眼鏡のレンズ取付構造では、眼鏡フレームのヨロイとレンズとの間、ブリッジとレンズとの間にそれぞれボルトを挿入し、レンズから突出させたボルトのねじ部にナットを螺合させたものである。この場合、ヨロイとレンズとの間、ヨロイ側のレンズとナットとの間、および、ブリッジとレンズとの間、ブリッジ側のレンズとナットとの間に、それぞれ、表裏面に食込歯,食込爪等の突起を設けたワッシャが介装される(例えば、特許文献1参照。)。
この従来の縁無し眼鏡のレンズ取付構造では、ナットを締め付けると、各座金(ワッシャ)の突起がそれに対向する相手方に食い込み、ヨロイとレンズ、ヨロイ側のレンズとナット、ブリッジとレンズ、ブリッジ側のレンズとナットとの相対的な動きが阻止され、ねじに緩みが生じるのが阻止される。
さらに、本願考案の背景となる従来の縁無し眼鏡のレンズ取付構造には、ボルトと、ナットと、レンズの一方主面側に当接する凹凸状ワッシャと、レンズの他方主面側に当接する凸状ワッシャと、凹凸状ワッシャと当接する鎧ないしブリッジの一方側の内面に形成された多数の溝からなる凹凸部とを有し、ナットを締め付けると、凹凸状ワッシャの凸部が鎧ないしブリッジの凹凸部とが食い込むことなく係合するものもある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−148439号公報(第3−4頁、図1−図5) 特開2003−28126号公報(第3−4頁、図1−図7)
しかしながら、上述した従来の縁無し眼鏡のレンズ取付構造(例えば、特許文献1参照。)では、その表裏面に突起が形成されていない、所謂、通常の平座金を用いたものに比べると、眼鏡フレームのヨロイとレンズとの間のがたつき、および、ブリッジとレンズとのがたつきが防止されるが、長期間にわたって使用した場合、ボルト,ナットの締結力の低下により、レンズとヨロイおよびブリッジとの連結部分に緩みやがたつきが発生する恐れがあった。
また、上述した従来の縁無し眼鏡のレンズ取付構造(例えば、特許文献2参照。)では、凹凸状ワッシャと当接する部位に、すなわち、鎧ないしブリッジの一方側の内面に多数の溝からなる凹凸部を形成する必要があるため、加工工程が増える等の手間のかかるものであった。そして、凹凸ワッシャの凸部と、鎧ないしブリッジの内面の凹凸部とは、食い込むのではなく、単に、係合するだけなので、固定強度も充分ではなかった。しかも、鎧ないしブリッジの内面に凹凸部が形成されていない眼鏡フレームには、適応させることができず、かえって、鎧ないしブリッジの内面と凹凸ワッシャの凸部との当接面積が少なくなるため、レンズとヨロイおよびブリッジとの連結部分に緩みやがたつきが発生する恐れがあった。
それゆえに、本願考案の主たる目的は、被締付け物どうしを相互に固定または相対的に動くのを強固に防止することができる、座金およびそれを用いた締め付け構造を提供することである。
請求項1にかかる本願考案は、挿入部を有する複数の被締め付け物に挿入されるねじ部材と、ねじ部材に螺合されるねじ螺合部材とを含む、ねじ山を用いた締め付け手段に用いられ、ねじ部材が複数の被締め付け物の挿入部に挿入された状態で、締め付け手段により締め付けられ結合される複数の被締め付け物の間、ねじ部材の頭部と被締め付け物との間、および、ねじ螺合部材と被締め付け物との間の内、少なくとも複数の被締め付け物の間に配置される座金であって、座金は、貫通孔を有する環状の座金本体と、座金本体の一方主面側で、且つ、被締め付け物に向いて配設される喰込爪と、座金本体の他方主面側で、かつ、ねじ部材が挿入される被締め付け物の挿入部に向いて配設される侵入片とを含み、ねじ部材が複数の被締め付け物の挿入部に挿入され、ねじ螺合部材および/またはねじ部材を締め付けたとき、喰込爪が、喰込爪と対向する被締め付け物に食い込むと共に、侵入片は、ねじ部材と被締め付け物の挿入部との間に侵入し、ねじ部材のねじ部と挿入部との間に食い込むようにしたことを特徴とする、座金である。
請求項2にかかる本願考案は、挿入部を有する複数の被締め付け物に挿入されるねじ部材と、ねじ部材に螺合されるねじ螺合部材と、ねじ部材が複数の被締め付け物の挿入部に挿入された状態で、締め付け手段により締め付けられ結合される複数の被締め付け物の間、ねじ部材の頭部と被締め付け物との間、および、ねじ螺合部材と被締め付け物との間の内、少なくとも複数の被締め付け物の間に配置される座金とを含み、座金は、貫通孔を有する環状の座金本体と、座金本体の一方主面側で、且つ、被締め付け物に向いて配設される喰込爪と、座金本体の他方主面側で、かつ、ねじ部材が挿入される被締め付け物の挿入部に向いて配設される侵入片とを含み、ねじ部材が複数の被締め付け物の挿入部に挿入され、ねじ螺合部材および/またはねじ部材を締め付けたとき、喰込爪が、喰込爪と対向する被締め付け物に食い込むと共に、侵入片は、ねじ部材と被締め付け物の挿入部との間に侵入し、ねじ部材のねじ部と挿入部との間に食い込むようにしたことを特徴とする、締め付け構造である。
請求項3にかかる本願考案は、縁なし眼鏡のレンズ締め付け構造に用いられる締め付け構造であって、レンズと、レンズの端縁近傍に配置され、レンズを貫通するレンズ孔と、レンズの一方主面側に配置され、レンズに締め付けられる智および/またはブリッジと、レンズ孔と連通可能なように智および/またはブリッジに配置される挿入孔と、レンズの一方主面側から智および/またはブリッジの挿入部およびレンズ孔に挿入されるねじ部材と、レンズの他方主面側から、ねじ部材に螺合されるねじ螺合部材と、レンズと智および/またはブリッジとの間、レンズとねじ螺合部材との間、および、ねじ部材と智および/またはブリッジとの間の内、少なくとも複数の被締め付け物の間に配置される座金とを含み、座金は、貫通孔を有する環状の座金本体と、座金本体の一方主面側で、且つ、被締め付け物に向いて配設される喰込爪と、座金本体の他方主面側で、かつ、ねじ部材が挿入される被締め付け物の挿入部に向いて配設される侵入片とを含み、ねじ部材が複数の被締め付け物の挿入部に挿入され、ねじ螺合部材および/またはねじ部材を締め付けたとき、喰込爪が、喰込爪と対向する被締め付け物に食い込むと共に、侵入片は、ねじ部材と被締め付け物の挿入部との間に侵入し、ねじ部材のねじ部と挿入部との間に食い込むようにしたことを特徴とする、締め付け構造である。
請求項4にかかる本願考案は、請求項3にかかる考案に従属される考案であって、ねじ螺合部材は、その内周面にねじ部を有する筒状の胴部と、胴部の軸方向の一端に配設され、胴部の径よりも大きい環状のフランジ部とを含み、胴部がレンズ孔に挿入され、ねじ部材のねじ部と胴部のねじ部とが螺合されることにより、智および/またはブリッジにレンズが締め付けられ固定されることを特徴とする、締め付け構造である。
請求項5にかかる本願考案は、請求項4にかかる考案に従属される考案であって、ねじ部材のねじ部は、ねじ山の頂に沿って設けられる溝部によって、ねじ山の頂に配設される弾性変形片を含み、ねじ部材のねじ部と胴部のねじ部とが螺合したときに、弾性変形片が胴部のねじ部のフランクに圧接されることを特徴とする、締め付け構造である。
[作用]
請求項1にかかる本願考案の座金は、挿入部を有する複数の被締め付け物に挿入されるねじ部材と、ねじ部材に螺合されるねじ螺合部材とを有する、ねじ山を用いた締め付け手段に用いられる。この場合、ねじ部材が複数の被締め付け物の挿入部に挿入される。その状態で、座金は、締め付け手段により締め付けられ結合される複数の被締め付け物の間、ねじ部材の頭部と被締め付け物との間、および、ねじ螺合部材と被締め付け物との間の内、少なくとも複数の被締め付け物の間に配置される。このとき、座金の喰込爪は、座金本体の一方主面側で、対向する被締め付け物に向いている。座金の侵入片は、座金本体の他方主面側で、ねじ部材が挿入される被締め付け物の挿入部に向いている。ねじ部材が複数の被締め付け物の挿入部に挿入され、ねじ螺合部材および/またはねじ部材を締め付けたとき、喰込爪が、喰込爪と対向する被締め付け物に食い込む。それと同時に、侵入片は、ねじ部材と被締め付け物の挿入部との間に侵入し、ねじ部材のねじ部に食い込む。
請求項2にかかる本願考案の締め付け構造では、ねじ部材が被締め付け物の挿入部に挿入される。ねじ部材には、ねじ螺合部材が螺合される。この場合、ねじ部材が複数の被締め付け物の挿入部に挿入された状態で、座金は、複数の被締め付け物の間、ねじ部材の頭部と被締め付け物との間、および、ねじ螺合部材と被締め付け物との間の内、少なくとも複数の被締め付け物の間に配置される。このとき、座金の喰込爪は、座金本体の一方主面側で、対向する被締め付け物に向いている。座金の侵入片は、座金本体の他方主面側で、ねじ部材が挿入される被締め付け物の挿入部に向いている。この状態で、ねじ螺合部材および/またはねじ部材を締め付けたとき、喰込爪は、喰込爪と対向する被締め付け物に食い込み、それと同時に、侵入片は、ねじ部材と被締め付け物の挿入部との間に侵入し、ねじ部材のねじ部に食い込む。
請求項1および請求項2にかかる本願考案では、従来の技術(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)と比べて、特に、侵入片が被締め付け物に挿入されたねじ部材のねじ部に食い込むので、ねじ部材自体も被締め付け物に強固に固定される。そのため、被締付け物どうしを相互に強固に固定することができ、また、被締付け物どうしが相対的に動くのを防止することができる。したがって、被締め付け物のゆるみやガタツキの恐れがない。
請求項3かかる本願考案の締め付け構造は、特に、縁なし眼鏡のレンズ締め付け構造に用いられ、ねじ部材とねじ螺合部材と座金とによって、レンズと、智および/またはブリッジとが、締め付けられて結合される。この場合、ねじ部材は、レンズの一方主面側から智および/またはブリッジの挿入部およびレンズ孔に挿入される。ねじ螺合部材は、レンズの他方主面側からねじ部材に螺合される。また、座金は、レンズと智および/またはブリッジとの間、レンズとねじ螺合部材との間、および、ねじ部材と智および/またはブリッジとの間の内、少なくともレンズと智および/またはブリッジとの間に配置される。このとき、座金の喰込爪は、座金本体の一方主面側で、対向する智および/またはブリッジに向いている。また、座金の侵入片は、座金本体の他方主面側で、ねじ部材が挿入される智および/またはブリッジの挿入部に向いている。この状態で、ねじ螺合部材および/またはねじ部材を締め付けたとき、喰込爪は、喰込爪と対向するレンズないし智および/またはブリッジに食い込む。それと同時に、侵入片は、ねじ部材と、智および/またはブリッジの挿入部との間に、侵入し、ねじ部材のねじ部に食い込む。
請求項3にかかる本願考案の締め付け構造では、従来の技術(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)と比べて、特に、侵入片が智および/またはブリッジの挿入部に挿入されたねじ部材のねじ部に食い込むので、ねじ部材自体も智および/またはブリッジに強固に固定される。すなわち、智および/またはブリッジとレンズとが相互に強固に固定することができ、また、智および/またはブリッジとレンズとが相対的に動くのを防止することができる。したがって、智および/またはブリッジとレンズとのゆるみやガタツキの恐れがない。
請求項4にかかる本願考案では、ねじ螺合部材の胴部がレンズ孔に挿入され、ねじ部材のねじ部と胴部のねじ部とが螺合されることにより、智および/またはブリッジにレンズが締め付けられ固定される。この場合、従来の技術(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)と比べて、ねじ部材のねじ部とねじ螺合部材の胴部のねじ部との螺合面積が大きくとれる。さらに、請求項4にかかる本願考案では、ねじ螺合部材の胴部がレンズ孔の内周面に当接され、ねじ螺合部材のフランジ部がレンズの他方主面に当接して係止されるので、ねじ部材とねじ螺合部材とが締め付けられた場合、ねじ螺合部材とレンズとの当接・結合面積が大きくとれる。したがって、レンズと智および/またはブリッジとの締め付け強度が強固なものとなる。
請求項5にかかる本願考案では、ねじ部材のねじ部とねじ螺合部材の胴部のねじ部とが螺合されたときに、弾性変形片が胴部のねじ部のフランクに圧接される。この場合、溝部によってねじ山の頂部が分断されてなる弾性変形片が、胴部のねじ部のフランクに圧接される。弾性変形片は、胴部のねじ山間で溝部が縮まる方向に弾性変形するが、このとき、弾性変形片の復元力(反発力)によって、胴部のねじ山のフランク面を押圧する。そのため、請求項5にかかる本願考案では、従来の技術(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)と比べて、ねじ部材のねじ部とねじ螺合部材のねじ部との固着力が強固なものとなり、延いては、レンズと智および/またはブリッジとの締め付け強度がより一層高められる。
本願考案によれば、被締付け物どうしを相互に固定または相対的に動くのを強固に防止することができる、座金およびそれを用いた締付け構造が得られる。
この考案の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の考案を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
図1は、本願考案にかかる座金およびそれを用いた締め付け構造が適用された縁なし眼鏡のレンズ締め付け構造の一例を示す要部斜視図であり、図2は、図1に示す縁なし眼鏡のレンズ締め付け構造の分解断面図解図であり、図3は、図1の要部を示す断面図およびその部分拡大図である。
縁なし眼鏡のレンズ締め付け構造10は、所望の玉形形状のレンズ12を含む。レンズ12は、合成樹脂材料等で形成される。レンズ12は、該レンズ12の端縁近傍に、たとえば正面視円形のレンズ孔14を有する。レンズ孔14は、レンズ12の一方主面から他方主面にかけて貫通するものである。レンズ孔14の孔径φは、たとえば2.0mm〜2.2mm程度に形成される。
レンズ12には、特に、たとえば図1に示すように、テンプルTにつながるフロント両側の智16およびフロント中央のブリッジ(図示せず)が取付けられて固定される。レンズ12の一方主面側(レンズ12の正面側)には、レンズ12に智16およびブリッジ(図示せず)を締め付けて固定するためのねじ部材18が配置される。また、レンズ12の他方主面側(レンズ12の背面側)には、レンズ孔14に挿入され、ねじ部材18に螺合されるねじ螺合部材20が配置される。この場合、レンズ12、智16およびブリッジ(図示せず)が被締め付け物として配置され、ねじ山を用いた締め付け手段として、ねじ部材18およびねじ螺合部材20が配置される。
以下には、レンズ12と智16との締め付け構造について詳細に説明する。
すなわち、智18には、レンズ孔14に対応しレンズ孔14と連通可能となる位置に、ねじ部材18の挿入部として、例えば正面視円形の挿入孔22が配設される。挿入孔22は、智16の一方主面から他方主面にかけて貫通するものである。挿入孔22の孔径φは、たとえば1.45mm〜1.50mm程度に形成される。また、挿入孔22には、智16の他方主面側、この場合、智16とレンズ12との対向面側には、挿入孔22の周縁部に面取り部24が形成される。
さらに、レンズ12と智16との間には、特に、図2に示すように、座金26が配置される。この場合、座金26は、後述する喰込爪32がレンズ12の一方主面側に向くように、レンズ12と智16との間に配置される。座金26は、たとえば図4および図6に示すように、その中央に円形の貫通孔28を有する円盤状の座金本体30を含む。座金本体30の一方主面側の外周縁部には、たとえば8つの喰込爪32が所定の間隔を隔てて配設される。各喰込爪32は、それぞれ、たとえば断面3角形状の爪片に形成される。各喰込爪32は、それぞれ、その先端部がレンズ12の一方主面側に向くように形成される。各喰込爪32は、特に、たとえば図2に示すように、それぞれ、座金本体30の外周端縁から斜め下方に向いて延び設けられる。なお、この喰込爪32の数は、8つに限定されるものではなく、1つ以上形成されていればよい。
さらに、座金本体30の他方主面側の内周縁部には、たとえば4つの侵入片34が所定の間隔を隔てて配設される。各侵入片34は、それぞれ、たとえば断面矩形状の突起部に形成され、特に、たとえば図2および図5に示すように、斜め上方に延び設けられる。各侵入片34は、それぞれ、智16の挿入孔22に向いて形成される。各侵入片34は、それぞれ、座金本体30の内周端縁から挿入孔22に向いて斜め上方に延び設けられる。
なお、座金本体30、各喰込爪32および各侵入片34は、たとえば金属材料で一体的に形成される。
レンズ12と智16とは、ねじ部材18およびねじ螺合部材20によって固定される。この場合、ねじ部材18が、レンズ12の一方主面側(レンズ12の正面側)から智16の挿入孔22およびレンズ孔14に挿入され、ねじ螺合部材20が、レンズの他方主面側(レンズ12の背面側)からレンズ孔14に挿入される。そして、ねじ部材18とねじ螺合部材20とが螺合・締結されることによって、レンズ12と智16とが締め付けられて結合される。
そこで、次に、ねじ部材18およびねじ螺合部材20について、特に、たとえば図2および図3を参照しながら詳細に説明する。
ねじ部材18は、その外周面に雄ねじからなるねじ部36aを有する軸部36を含む。軸部36の軸方向の一端には、すりわり部38aを有する頭部38が一体的に配設される。頭部38の径は、軸部36の径よりも大きく形成される。軸部36の径は、たとえば1.4mm前後に形成される。
また、ねじ部材18のねじ部36aには、特に、たとえば図3に示すように、ねじ山の頂に、たとえば1つの断面V字形の溝部40が配設される。溝部40は、ねじ山の頂に沿って設けられ、それによって、ねじ部36aのねじ山の頂には、2つの弾性変形片42が形成される。
ねじ部材18としては、たとえば、金属材料からなる十字穴付き小ねじのねじ山に弾性変形片42を形成したものが用いられる。ねじ部材18としては、上述のものに限定されるものではなく、十字穴以外のすりわり形状を有するすりわり付き小ねじや止めねじ等のねじ山に弾性変形片42を形成したもの、あるいは、六角ボルト,四角ボルト等のねじ山に弾性変形片42を形成したものを用いてもよく、また、材質も金属製以外に、樹脂製のものも用いることができる。
ねじ螺合部材20は、その内周面に雌ねじからなるねじ部44aを有する円筒状の胴部44を含む。胴部44の軸方向の一端には、その内周面に雌ねじからなるねじ部46aを有する環状のフランジ部46が形成される。フランジ部46は、胴部44の外径よりも大きい外径を有する。フランジ部46がたとえば六角ナットで形成され、胴部44とフランジ部46とは、金属材料で一体的に形成される。この場合、胴部44のねじ部44aとフランジ部46のねじ部46aとは、同じ雌ねじ構造を有し、連続(連接)して一体的に形成される。つまり、胴部44のねじ部44aとフランジ部46のねじ部46aとは、胴部44およびフランジ部46をその軸方向に貫通する雌ねじにより形成される。
また、胴部44のねじ部44aとフランジ部46のねじ部46aには、ねじ部材18と同様の構造を有する弾性変形片50が配設される。すなわち、胴部44のねじ部44aおよびフランジ部46のねじ部46aは、それぞれ、特に、たとえば図3に示すように、ねじ山の頂に、たとえば1つの断面V字形の溝部48が配設される。溝部48は、ねじ山の頂に沿って設けられ、それによって、ねじ部44aおよび46aのねじ山の頂には、2つの弾性変形片50が形成される。
なお、フランジ部46のねじ部46aとしては、上述のものに限定されるものではなく、四角ナット、その他の多角形状のナットを用いてもよく、また、材質も金属製以外に、樹脂製のものも用いることができる。また、胴部44の径は、レンズ孔14の孔径よりもわずかに小さく形成され、胴部44の軸方向の長さ(首下の長さ)は、たとえば1.3mm〜2.0mm程度に形成される。フランジ部46の軸方向の厚みは、たとえば0.7mmに形成される。この場合、胴部44の軸方向の長さ(首下の長さ)は、レンズ12の厚みにより適宜変更され得るが、少なくとも1.0mm以上あれば、ねじ部材18およびねじ螺合部材20の緩み止め効果が充分に得られるものである。
図1〜図3に示す締め付け構造10では、レンズ12の一方主面側から、ねじ部材18が智16の挿入孔22およびレンズ12のレンズ孔14に挿入され、さらに、レンズ12の他方主面側から、ねじ螺合部材20がレンズ12のレンズ孔14に挿入され、ねじ部材18に螺合されることによって、レンズ12と智16とが締め付けられる。この場合、レンズ12と智16との間には、座金26が配置された状態で締め付けられる。
このとき、座金26の複数の喰込爪32は、レンズ12の一方主面側に押圧され、喰込爪32の先端部がレンズ12の一方主面に食い込む。さらに、座金26の複数の侵入片34は、智16の挿入孔22に挿入されたねじ部材18と挿入孔22の内壁面との間に侵入し、ねじ部材18のねじ部36aに食い込む。したがって、この締め付け構造10では、座金26の一方側がレンズ12に食い込んで強固に固着されると共に、座金26の他方側がねじ部材18と智16の挿入孔22との間に食い込んで、ねじ部材18自体も智16に強固に固着される。そのため、レンズ12と智16とは、極めて強固に締め付けられて固定されることになる。なお、この締め付け構造10では、特に、図2に示すように、智16が、レンズ12の一方主面と対向する側の挿入孔22の周縁端部に面取り部24を有するため、座金26の侵入片34がねじ部材18と挿入孔22との間に挿入されやすいものとなる。
この場合、締め付け構造10は、従来の技術(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)と比べて、ねじ部材18のねじ部36aとねじ螺合部材20の胴部44のねじ部44a,フランジ部46のねじ部46aとの螺合面積が大きくとれる。しかも、ねじ螺合部材の20胴部44がレンズ孔14の内周面に当接され、ねじ螺合部材20のフランジ部46がレンズ12の他方主面に当接して係止されるので、ねじ部材18とねじ螺合部材20とが締め付けられたとき、ねじ螺合部材20とレンズ12との当接・結合面積が大きくとれる。したがって、レンズ12と智16およびとの締め付け強度が強固なものとなる。
さらに、この締め付け構造10では、ねじ部材18のねじ部36aとねじ螺合部材20のねじ部44a,46aとが螺合されたとき、特に、たとえば図3の部分拡大図に示すように、ねじ部材18の弾性変形片42がねじ螺合部材20のねじ部44a,46aの隣合うフランク(ねじ山の頂きと谷底とを連絡する面)に圧接される。すなわち、弾性変形片42が、ねじ螺合部材20のねじ部44a,46aのねじ山間で溝部40が縮まる方向に弾性変形する。このとき、弾性変形片42は、その復元力(反発力)によって、ねじ螺合部材20のねじ部44a,46aの隣合うフランク面(ねじ山の頂きと谷底とを連絡する面)を押圧する。
同様にして、ねじ螺合部材20の弾性変形片50がねじ部材18のねじ部36aの隣合うフランク面(ねじ山の頂きと谷底とを連絡する面)に圧接される。すなわち、弾性変形片50が、ねじ部材18のねじ部36aのねじ山間で溝部48が縮まる方向に弾性変形する。このとき、弾性変形片50は、その復元力(反発力)によって、ねじ部材18のねじ部36aの隣合うフランク面(ねじ山の頂きと谷底とを連絡する面)を押圧する。
したがって、この締め付け構造10では、レンズ12と智16との固着・締結力が極めて強固なものとなり、レンズ12および智16の緩みやがたつきを防止することができる。
なお、上述した締め付け構造10では、たとえば図2,図3に示すように、レンズ12の一方主面側から挿入されたねじ部材18の軸部36の軸方向の先端部が、レンズ12の他方主面側からねじ螺合部材20のフランジ部46から突出する長さに形成されたが、突出したねじ部材18の軸部36部分は、適宜切断されることが好ましく、また、軸部36の軸方向の長さは、智16の厚みとレンズ12の厚みとねじ螺合部材20の軸方向の長さ(胴部44の軸方向の長さおよびフランジ部46の厚み)を加えた長さよりもわずかに短く形成されることがさらに好ましいものである。
この場合、ねじ部材18の軸部36がねじ螺合部材20のフランジ部46から突き出ない構造を有するので、眼鏡を掛けているときの安全性が脅かされたり、レンズ12の特に背面側を清掃用布等で拭くときに、ねじ部材18の軸部36の突出部で清掃用布等を破損させてしまう恐れもない。
上述した締め付け構造10では、座金26の侵入片34が座金本体30の内周端縁で且つその周方向に所定の間隔を隔てて配設されたが、侵入片34は、たとえば図7に示すように、座金本体30の内周端縁に沿ってその全周域に配設されてもよい。
また、上述した締め付け構造10では、座金26の複数の侵入片34が同じ高さに形成され、且つ、各侵入片34が均一な高さに形成されるが、特に、図8に示すように、たとえばスパイラル状にねじれている複数の突起部52a,52b,52c,52dによって、侵入片52が形成されてもよい。この場合、複数の突起部52a,52b,52c,52dは、座金本体30の内周端縁に所定の間隔を隔てて配設される。さらに、この侵入片52は、複数の突起部52a,52b,52c,52dが、たとえば図9に示すように、座金本体30の内周端縁に沿って、間隔を隔てることなく、連続して形成されてもよい。
図8および図9に示す侵入片52は、複数の突起部52a,52b,52c,52dがスパイラル状にねじれた構造を有するため、座金26の侵入片34がねじ部材18と挿入孔22との間に挿入されやすいものとなる上、侵入片52がねじ部材18のねじ部36aにより一層食い込むやすいものとなる。
また、上述した締め付け構造10では、座金26の複数の侵入片34が断面矩形状の突起部に形成されたが、侵入片34の形状はそれに限定されるものではなく、たとえば図10に示すように、断面3角形状の突起部34であってもよく、さらに、たとえば図11に示すように、断面半円状の突起部34であってもよく、その形状は適宜変更可能である。
さらに、上述した締め付け構造10では、座金26の複数の侵入片34が、図2および図5等に示すように、座金本体30に対して、斜め下方で且つ外方に広がるように形成されたが、侵入片34は、たとえば図12,図13に示すように、座金本体30に対して、略直角に下方に延び設けられるように形成されてもよい。図12,図13に示す座金26を上述した締め付け構造10に用いると、ねじ部材18およびねじ螺合部材20でレンズ12と智16とが締め付けられた場合の摩耗による侵入片34の先端部のへたり(機械的表面損傷)を比較的少なくすることができる。そのため、図12,図13に示す座金26では、図4〜図6等に示す座金26と比べて、その使用回数を多くすることができる。
また、図1〜図3で示した締め付け構造10では、智16がレンズ12の一方主面側(正面側)に配置されたが、智16は、たとえば図14に示すように、レンズ12の他方主面側(背面側)に配置されてもよい。この場合、座金26は、レンズ12の他方主面側(背面側)と智16との間で、喰込爪32がレンズ12の他方主面側(背面側)に向き、侵入片34が智16の挿入孔16側に向くように配置される。そして、ねじ部材18がレンズ12の一方主面側(正面側)から挿入され、ねじ螺合部材20がレンズ12の他方主面側(背面側)からねじ部材18のねじ部36aに螺合される。
さらに、図1〜図3で示した締め付け構造10では、座金26がレンズ12の一方主面側と智16との間に配置されたが、それ以外に、たとえばレンズ12の他方主面側とねじ螺合部材20との間、あるいは、ねじ部材18と智16との間に、配置されるようにしてもよい。
なお、図14に示す締め付け構造10では、ねじ螺合部材20として、所謂、6角ナット等のナットが用いられる。この場合、ねじ螺合部材20から突出したねじ部材18の軸部36部分は、適宜切断されることが好ましい。
図1〜図3および図14に示した各締め付け構造10では、上述した構造を有することによって、レンズ12と智16とを強固に締め付けて結合させることができるので、レンズを固定するためのレンズ横当て部が不要となる。そのため、レンズ横当て部用の特定の玉形形状のレンズ以外にも、適宜、所望の玉形形状のレンズに適用することができる。また、特定のフレームを選択する必要がなく、フレームデザインの幅も広がる。さらに、レンズ12、智16、ねじ部材18、ねじ螺合部材20等の眼鏡部品の加工作業も、特別な設備および加工手順も不要なので、簡単に行なうことができ、加工ロスも削減される。
なお、上述した各締め付け構造10では、主として、縁なし眼鏡のレンズ12と、智16との締め付け構造について説明したが、本願考案にかかる締め付け構造10は、たとえばレンズ12とブリッジとの締め付け構造についても、当然、適用され得るものである。また、本願考案にかかる締め付け構造10は、智16およびブリッジの内の少なくとも一方側とレンズ12との締め付け構造に適用するようにしてもよい。
本願考案にかかる座金およびそれを用いた締付け構造は、構造部材または機械部品を相互に固定したり、または、それらが相対的に動くのを防止するための装置として用いることができ、特に、たとえば縁なし眼鏡のフレームの智および/またはブリッジ(被締付け物)と、レンズ(被締付け物)とを相互に固定したり、あるいは、それらが相対的に動くのを防止することができる、縁なし眼鏡のレンズ締め付け構造に用いて好適なものである。
本願考案にかかる座金およびそれを用いた締め付け構造が適用された縁なし眼鏡のレンズ締め付け構造の一例を示す要部斜視図である。 図1に示す縁なし眼鏡のレンズ締め付け構造の分解断面図解図である。 図1の要部を示す断面図およびその部分拡大図である。 本願考案にかかる座金の一例を示す平面図である。 図4の正面図である。 図4,図5に示す座金の斜視図である。 本願考案にかかる座金の他の例を示す斜視図である。 本願考案にかかる座金のさらに他の例を示す斜視図である。 本願考案にかかる座金のさらに他の例を示す斜視図である。 本願考案にかかる座金のさらに他の例を示す斜視図である。 本願考案にかかる座金のさらに他の例を示す斜視図である。 本願考案にかかる座金のさらに他の例を示す平面図である。 図12の正面図である。 本願考案にかかる座金およびそれを用いた締め付け構造が適用された縁なし眼鏡のレンズ締め付け構造の他の例を示す要部断面図である。
符号の説明
10 締め付け構造
12 レンズ
14 レンズ孔
16 智
18 ねじ部材
20 ねじ螺合部材
22 挿入孔
24 面取り部
26 座金
28 座金の貫通孔
30 座金本体
32 喰込爪
34 侵入片
36 軸部
36a ねじ部
38 頭部
38a すりわり部
40,48 溝部
42,50 弾性変形片
44 胴部
44a ねじ部
46 フランジ部
46a ねじ部
52a,52b,52c,52d 突起部
T テンプル

Claims (5)

  1. 挿入部を有する複数の被締め付け物に挿入されるねじ部材、および、前記ねじ部材に螺合されるねじ螺合部材を含む、ねじ山を用いた締め付け手段に用いられ、前記ねじ部材が複数の前記被締め付け物の挿入部に挿入された状態で、前記締め付け手段により締め付けられ結合される複数の前記被締め付け物の間、前記ねじ部材の頭部と前記被締め付け物との間、および、前記ねじ螺合部材と前記被締め付け物との間の内、少なくとも複数の前記被締め付け物の間に配置される座金であって、
    前記座金は、
    貫通孔を有する環状の座金本体、
    前記座金本体の一方主面側で、且つ、前記被締め付け物に向いて配設される喰込爪、および
    前記座金本体の他方主面側で、かつ、前記ねじ部材が挿入される前記被締め付け物の挿入部に向いて配設される侵入片を含み、
    前記ねじ部材が複数の前記被締め付け物の挿入部に挿入され、前記ねじ螺合部材および/または前記ねじ部材を締め付けたとき、前記喰込爪が、前記喰込爪と対向する前記被締め付け物に食い込むと共に、前記侵入片は、前記ねじ部材と前記被締め付け物の挿入部との間に侵入し、前記ねじ部材のねじ部と前記挿入部との間に食い込むようにしたことを特徴とする、座金。
  2. 挿入部を有する複数の被締め付け物に挿入されるねじ部材、
    前記ねじ部材に螺合されるねじ螺合部材、および
    前記ねじ部材が複数の前記被締め付け物の挿入部に挿入された状態で、前記締め付け手段により締め付けられ結合される複数の前記被締め付け物の間、前記ねじ部材の頭部と前記被締め付け物との間、および、前記ねじ螺合部材と前記被締め付け物との間の内、少なくとも複数の前記被締め付け物の間に配置される座金を含み、
    前記座金は、
    貫通孔を有する環状の座金本体、
    前記座金本体の一方主面側で、且つ、前記被締め付け物に向いて配設される喰込爪、および
    前記座金本体の他方主面側で、かつ、前記ねじ部材が挿入される前記被締め付け物の挿入部に向いて配設される侵入片を含み、
    前記ねじ部材が複数の前記被締め付け物の挿入部に挿入され、前記ねじ螺合部材および/または前記ねじ部材を締め付けたとき、前記喰込爪が、前記喰込爪と対向する前記被締め付け物に食い込むと共に、前記侵入片は、前記ねじ部材と前記被締め付け物の挿入部との間に侵入し、前記ねじ部材のねじ部と前記挿入部との間に食い込むようにしたことを特徴とする、締め付け構造。
  3. 縁なし眼鏡のレンズ締め付け構造に用いられる締め付け構造であって、
    レンズ、
    前記レンズの端縁近傍に配置され、前記レンズを貫通するレンズ孔、
    前記レンズの一方主面側に配置され、前記レンズに締め付けられる智および/またはブリッジ、
    前記レンズ孔と連通可能なように前記智および/または前記ブリッジに配置される挿入孔、
    前記レンズの一方主面側から前記智および/または前記ブリッジの挿入部および前記レンズ孔に挿入されるねじ部材、
    前記レンズの他方主面側から、前記ねじ部材に螺合されるねじ螺合部材、
    前記レンズと前記智および/または前記ブリッジとの間、前記レンズと前記ねじ螺合部材との間、および、前記ねじ部材と前記智および/または前記ブリッジとの間の内、少なくとも複数の前記被締め付け物の間に配置される座金を含み、
    前記座金は、
    貫通孔を有する環状の座金本体、
    前記座金本体の一方主面側で、且つ、前記被締め付け物に向いて配設される喰込爪、および
    前記座金本体の他方主面側で、かつ、前記ねじ部材が挿入される前記被締め付け物の挿入部に向いて配設される侵入片を含み、
    前記ねじ部材が複数の前記被締め付け物の挿入部に挿入され、前記ねじ螺合部材および/または前記ねじ部材を締め付けたとき、前記喰込爪が、前記喰込爪と対向する前記被締め付け物に食い込むと共に、前記侵入片は、前記ねじ部材と前記被締め付け物の挿入部との間に侵入し、前記ねじ部材のねじ部と前記挿入部との間に食い込むようにしたことを特徴とする、締め付け構造。
  4. 前記ねじ螺合部材は、その内周面にねじ部を有する筒状の胴部、および、前記胴部の軸方向の一端に配設され、前記胴部の径よりも大きい環状のフランジ部を含み、
    前記胴部が前記レンズ孔に挿入され、前記ねじ部材のねじ部と前記胴部のねじ部とが螺合されることにより、前記智および/または前記ブリッジに前記レンズが締め付けられ固定されることを特徴とする、請求項3に記載の締め付け構造。
  5. 前記ねじ部材のねじ部は、ねじ山の頂に沿って設けられる溝部によって、前記ねじ山の頂に配設される弾性変形片を含み、前記ねじ部材のねじ部と前記胴部のねじ部とが螺合したときに、前記弾性変形片が前記胴部のねじ部のフランクに圧接されることを特徴とする、請求項4に記載の締め付け構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011122734A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Rinnai Corp ガスバルブ
JP2011149228A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Sekisui Chem Co Ltd 軒樋支持具及び軒樋支持具の取付構造
JP2014111980A (ja) * 2012-11-12 2014-06-19 Kitagawa Kogyo Co Ltd ネジ

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