JP2004126265A - 楽曲配信システム、オーディオ機器、サーバ装置及び楽曲配信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】配信元へのアクセス集中を回避して利用者好みのコンテンツを適切に配信することである。
【解決手段】データサーバ3は、オーディオ機器1に配信するコンテンツごとに、配信可能な日時を複数通り規定し、各配信日時と関連づけて許容アクセス数が設定される。データサーバ3は、既に配信の予約をした利用者数(現在割当数)が基準値(許容アクセス数)未満である配信日時を、オーディオ機器1に通知する。オーディオ機器1は、データサーバ3から通知された配信日時を選択可能とし、選択された配信日時を記憶する。配信日時が到来すると、オーディオ機器1がデータサーバ3にアクセスし、楽曲等のコンテンツの配信を受ける。
【選択図】 図1
【解決手段】データサーバ3は、オーディオ機器1に配信するコンテンツごとに、配信可能な日時を複数通り規定し、各配信日時と関連づけて許容アクセス数が設定される。データサーバ3は、既に配信の予約をした利用者数(現在割当数)が基準値(許容アクセス数)未満である配信日時を、オーディオ機器1に通知する。オーディオ機器1は、データサーバ3から通知された配信日時を選択可能とし、選択された配信日時を記憶する。配信日時が到来すると、オーディオ機器1がデータサーバ3にアクセスし、楽曲等のコンテンツの配信を受ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、楽曲配信システム、オーディオ機器、サーバ装置及び楽曲配信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等のネットワークを利用してデータサーバから情報処理端末へ所望の楽曲データを配信する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−74814号公報(第7頁、第1図)
【0004】
こうした楽曲に代表されるコンテンツの配信には、所望のコンテンツに対応するデータをファイル形式等にして一括配信するダウンロード配信や、楽曲データ等をリアルタイムで配信するストリーミング配信などがある。
また、所定のタイムテーブル等に基づいてストリーミング配信を実施することにより、楽曲等をライブ放送するインターネットラジオが知られている。
【0005】
こうしたネットワークを利用して楽曲を配信する際に、配信元であるデータサーバへのアクセスが集中すると、データサーバの負荷が増大して処理速度が低下するため、楽曲データ等のダウンロードに多くの時間がかかることがある。特に、人気の高いアーティストの新曲や、新しいゲームソフトなどがコンテンツとして配信開始となる場合などには、多くの利用者がいち早くコンテンツを取得しようして、配信元であるデータサーバへのアクセスが集中しやすい傾向がある。
【0006】
他方、ネットワークを利用して楽曲等のコンテンツの配信を受ける利用者には、新たに発表されたコンテンツを、機会を逸することなく取得したいと望む人も多い。また、楽曲等をライブ放送するインターネットラジオには、ストリーミング配信の実施期間を限定してコンテンツを配信するものも多い。
このような場合、利用者は、例えば、情報雑誌やインターネット等を参照して新たに配信が開始されるコンテンツを逐次確認し、配信を受けようとするコンテンツを選ぶこととなる。
そして、利用者は、選んだコンテンツの配信場所(例えばインターネットアドレス)及び配信日時を覚えておき、配信開始日時になると、自ら情報処理端末を操作して、対象のコンテンツを取得するのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、コンテンツの配信元であるデータサーバへのアクセスが集中すると、コンテンツの配信に多くの時間を要し、利用者に不快感を与えてしまうことがあった。
特に、データサーバへのアクセスが過度に集中すると、最悪の場合、データサーバのシステムダウンが発生し、コンテンツ配信サービス自体が提供不能となることもある。
また、こうしたデータサーバへのアクセス集中は、ネットワーク全体におけるトラフィックの集中的な増大にもつながり、配信元のデータサーバのみでなく、ネットワーク全体の品質低下をも引き起こしかねない。
【0008】
さらに、利用者が情報雑誌やインターネット等を参照して配信されるコンテンツを確認することは、極めて煩瑣であるだけでなく、配信されるコンテンツを見落とすおそれも多分にあった。
また、配信されるコンテンツを見落とすことなく、利用者が取得しようとする好みのコンテンツを選べたとしても、その配信場所や配信日時を間違えて覚えてしまって、目的のコンテンツを取得できないことがある。配信場所や配信日時を正確に覚えていても、気付かないうちに、コンテンツ配信の実施期間が過ぎてしまい、目的のコンテンツを取得し損ねる場合もあった。
【0009】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、配信元へのアクセス集中を回避して利用者好みの楽曲等といったコンテンツを適切に予約配信することのできる楽曲配信システム、オーディオ機器、サーバ装置及び楽曲配信方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる楽曲配信システムは、サーバとオーディオ機器とがネットワークを介して接続された楽曲配信システムであって、
前記サーバは、
前記オーディオ機器に配信する楽曲の配信時間を各楽曲に対して複数通り規定した時間管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、
前記管理情報記憶手段から読み出した時間管理情報に基づいて、楽曲の配信時間を指定するための配信時間情報を前記オーディオ機器からの要求に対して応答する応答手段と、を備え、
前記オーディオ機器は、
配信される楽曲の配信時間情報の取得を指示するための指示情報を入力する入力手段と、
前記入力手段が指示情報を入力すると、楽曲配信の予約を前記サーバに対して要求する予約要求手段と、
前記予約要求手段の要求に応答して前記サーバから送られる配信時間情報により指定した配信日時を記憶する配信日時記憶手段と、
前記配信日時記憶手段に記憶されている配信時間が到来すると、前記サーバにアクセスして楽曲の配信を受ける楽曲取得手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0011】
前記応答手段は、前記管理情報記憶手段に記憶されている時間管理情報で示される楽曲の配信時間ごとに、配信の予約をした利用者数が基準値未満である配信時間のみを、楽曲の配信時間として指定可能としてもよい。
【0012】
本発明の第2の観点にかかるオーディオ機器は、
配信可能な楽曲を格納したサーバと、ネットワークを介して接続されたオーディオ機器であって、
楽曲ごとに複数通り規定された配信日時のうちのいずれかを選択可能とする選択手段と、
前記選択手段により選択された配信日時を記憶する配信日時記憶手段と、
前記配信日時記憶手段に記憶されている配信日時が到来すると、前記サーバにアクセスして楽曲の配信を受ける楽曲取得手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の観点にかかるサーバ装置は、
楽曲の配信を予約可能なオーディオ機器と、ネットワークを介して接続されたサーバ装置であって、
前記オーディオ機器に配信可能な楽曲を格納する楽曲格納手段と、
前記オーディオ機器に配信する楽曲の配信時間を各楽曲に対応して複数通り規定した時間管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、
前記管理情報記憶手段から読み出した時間管理情報に基づいて、楽曲の配信時間を指定するための配信時間情報を前記オーディオ機器からの要求に対して応答する応答手段と、
前記応答手段が応答した配信時間情報により指定された配信日時に前記オーディオ機器からのアクセスを受け付け、前記楽曲格納手段に格納されている楽曲を配信する楽曲配信手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0014】
本発明の第4の観点にかかる楽曲配信方法は、
ネットワークを介して互いに接続されたオーディオ機器と、サーバとを備えるシステムにおける楽曲配信方法であって、
前記オーディオ機器から前記サーバに対して楽曲配信の予約を要求する予約要求ステップと、
前記予約要求ステップにおける要求に応答して、前記オーディオ機器に向けて配信可能な各楽曲に対応して複数通り規定した配信時間のいずれかを割り当てる配信時間割当ステップと、
前記配信時間割当ステップにて割り当てられた配信時間を、前記オーディオ機器にて記憶する配信時間記憶ステップと、
前記配信時間記憶ステップにて記憶した配信時間が到来すると、前記オーディオ機器が前記サーバにアクセスして楽曲の配信を受ける楽曲配信ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の楽曲配信システムについて、以下図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、この発明の実施の形態にかかる楽曲配信システムの一構成例を示す模式図である。図示するように、このシステムは、オーディオ機器1と、オーディオ機器1に楽曲データを配信可能なデータサーバ3と、から構成されている。
なお、オーディオ機器1とデータサーバ3とは、インターネット等のネットワーク9を介して接続されている。また、オーディオ機器1は、放送局5から送られてくる放送番組を受信してもよい。
図1では、説明を簡単にするために、オーディオ機器1が1台だけ示されているが、これに限定されず、複数存在してもよい。
【0017】
まず、オーディオ機器1について、図2を参照して説明する。図2は、オーディオ機器1の一構成例を示すブロック図である。図示するように、オーディオ機器1は、チューナユニット11と、MD記録再生ユニット12と、信号処理部13と、ネットワークアダプタ14と、メモリコネクタ15と、ハードディスク16と、フラッシュメモリ17と、計時ユニット18と、操作部19と、表示部20と、制御部21と、ソース選択部22と、アンプ23と、スピーカ24とを含んで構成される。
【0018】
チューナユニット11は、所定のAM/FMチューナ等からなり、利用者の操作に従った周波数に同調し、放送局5から送信される放送番組の音声信号(楽曲等)を受信する。チューナユニット11は、受信した楽曲等をソース選択部22に供給する。
【0019】
MD(ミニディスク)記録再生ユニット12は、信号処理部13に制御され、MD(記録用MD)に楽曲データを記録する。
例えば、MD記録再生ユニット12は、NetMD(登録商標)規格に準拠した記録再生ユニットであり、データサーバ3からダウンロードしてハードディスク16等に格納された楽曲データを、MDに記録(チェックアウト)する。また、MD記録再生ユニット12は、MDに記録されている楽曲データをハードディスク16等に戻してもよい(チェックイン)。
また、MD記録再生ユニット12は、MDに記録された楽曲データから音声信号を再生し、再生した音声信号をソース選択部22に供給する。
【0020】
信号処理部13は、例えばDSP(Digital Signal Processor)等からなり、制御部21から供給される動作命令等に従って、MD記録再生ユニット12の記録・再生動作を制御する。
また、信号処理部13は、メモリコネクタ15に装着されたメモリカードMCや、ハードディスク16等に格納された楽曲データ(暗号化されたATRAC3データやPCMデータ等)の抽出及び、復号を行い、音声信号を再生する。信号処理部13により再生された音声信号は、ソース選択部22に供給される。
【0021】
ネットワークアダプタ14は、例えば、LAN(Local Area Network)カードや高速モデム等からなり、制御部21に制御され、ネットワーク9を介してデータサーバ3との間で各種の情報を送受信する。
例えば、ネットワークアダプタ14は、データサーバ3で管理された楽曲データ等のコンテンツに対する配信要求を送信する。また、この配信要求に応答してデータサーバ3から送られる楽曲データ等を受信する。
【0022】
メモリコネクタ15は、ICメモリを内蔵したメモリカードMCが着脱可能に構成され、制御部21による制御の下、装着されたメモリカードMCに格納された楽曲データを信号処理部13等に供給する。また、メモリコネクタ15は、ネットワークアダプタ14にて受信した楽曲データを、装着されたメモリカードMCに記憶して格納する。
【0023】
ハードディスク16は、所定容量の磁気ディスクユニットからなり、ネットワークアダプタ14にて受信した楽曲データを記憶して格納する。また、ハードディスク16は、制御部21により制御され、格納している楽曲データを信号処理部13等に供給する。
【0024】
フラッシュメモリ17は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等からなり、ユーザID、パスワード及び端末ID等を記憶する。これらのユーザIDやパスワード等は、制御部21に適宜読み出され、オーディオ機器1がネットワーク9を介したデータサーバ3へのアクセス開始時に、ユーザ認証のために使用される。
【0025】
計時ユニット18は、発振子(クロックジェネレータ)や計数器(クロックカウンタ)等からなり、発振子のクロックをカウントすることにより、現在日付(年月日)及び現在時刻(時分秒)等を計測する。
また、計時ユニット18は、タイマ機能を備え、設定された日時になると、制御部21に対して、所定動作の開始を指令する。
【0026】
操作部19は、例えば、オーディオ機器1の前面に配置された複数のキースイッチやアナログスイッチ等からなり、利用者の操作(押下等)に従った指示情報を制御部21に供給する。
例えば、操作部19には、EMD(Electronic Music Distribution)サービスの提供開始に対応する指示情報を制御部21に供給するEMDキーや、「OK」、「キャンセル」のそれぞれに対応する指示情報を制御部21に供給するキー等が含まれている。
【0027】
表示部20は、蛍光表示管や液晶表示パネル等からなり、制御部21から供給される表示用データに従って、オーディオ機器1の動作状況を示すシンボルやメッセージ等を表示する。
例えば、表示部20は、利用者による操作部19の操作に応答して、データサーバ3が管理するコンテンツの配信予定リスト等を表示する。また、表示部20は、利用者による操作部19の操作に応答して、楽曲等のコンテンツをダウンロードする時間の予約設定を可能とする項目等を表示する。
【0028】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含んだ1チップマイコン等からなり、オーディオ機器1全体を制御する。
【0029】
例えば、制御部21は、利用者による操作部19の操作に対応する楽曲等といったコンテンツの配信を受けるための予約設定を行い、その設定に従ってネットワークアダプタ14を制御し、データサーバ3にアクセスする。
このようにしてアクセスしたデータサーバ3から楽曲等のコンテンツが配信されると、制御部21は、ネットワークアダプタ14にてコンテンツを受信し、ハードディスク16や、メモリコネクタ15に装着されたメモリカードMC等に記憶して格納する。
なお、楽曲データがデータサーバ3からストリームとして配信(ストリーミング配信)される場合には、制御部21は、順次受信した楽曲データ(ストリームデータ)を信号処理部13に供給し、音声信号をデコードしてスピーカ24から楽曲音を出力させてもよい。
【0030】
ソース選択部22は、例えば、3入力1出力のセレクタ回路等からなり、チューナユニット11、MD記録再生ユニット12、及び、信号処理部13から供給される音声信号をそれぞれ入力し、制御部21から供給される切換信号等に従って、いずれか一つの音声信号を選択する。ソース選択部22は、選択した音声信号を、アンプ23を介してスピーカ24に供給する。
【0031】
アンプ23は、増幅回路等からなり、ソース選択部22が選択した音声信号を適宜増幅して、スピーカ24に供給する。
【0032】
スピーカ24は、ステレオスピーカ等からなり、アンプ23にて増幅された音声信号を空気振動に変換することにより、楽曲音等の音声を出力する。
【0033】
次に、データサーバ3について、図3を参照して説明する。図3は、データサーバ3の一構成例を示すブロック図である。データサーバ3は、大容量の磁気ディスクユニットと結合されたワークステーション等のコンピュータシステムからなり、例えば、EMDサービスを提供するEMDコンテンツサーバとしての機能を有する。図3に示すように、データサーバ3は、データベース30と、処理制御部33と、エンコード処理ユニット34と、通信制御部35とを含んで構成される。
【0034】
データベース30は、例えば、コンテンツ管理DB31と、利用者情報管理DB32とからなる。
コンテンツ管理DB31は、楽曲データやTOC(Table Of Contents)情報といった楽曲に関するコンテンツを管理するデータベースである。例えば、コンテンツ管理DB31において、図4に示すように、各コンテンツが、TOC情報、楽曲データ、配信時間管理情報等の種別に分類されており、それぞれに、ユニークなコンテンツIDが採番されている。
【0035】
図5は、配信時間管理情報の具体的な内容の一例を示す図である。配信時間管理情報は、図5に示すように、配信日時、配信方式、許容アクセス数、現在割当数等の情報が、互いに関連づけられた状態で含まれている。
ここで、配信日時は、コンテンツごとに複数通り規定される。また、許容アクセス数は、データサーバ3の処理能力やネットワーク9の通信容量などを考慮して予め設定される。
【0036】
図3に戻って、利用者情報管理DB32は、データサーバ3におけるサービスを利用できる利用者についての情報を管理するデータベースである。具体的に利用者情報管理DB32は、図6に示すように、利用者を特定するユーザID、パスワード及びユーザ名等や、利用者ごとに設定された楽曲等のコンテンツ配信についての予約状況が示された配信予約を記憶する。この配信予約には、各利用者が予約した楽曲等のコンテンツを特定する情報(例えばコンテンツID)や配信予定日時を示す情報等が含まれている。
【0037】
図3に戻って、処理制御部33は、所定のコンピュータユニットからなり、データサーバ3全体を制御する。
例えば、処理制御部33は、通信制御部35を介して、オーディオ機器1からの配信要求に応答して、まず、利用者情報管理DB32を検索し、ユーザ認証を実行する。利用者の認証が完了して要求されたコンテンツが配信可能であることを検出すると、次に、コンテンツ管理DB31が検索され、配信要求で指定されたコンテンツに対応する楽曲データ等が取り出される。こうして取り出された楽曲データ等は、通信制御部35によりネットワーク9を介して、オーディオ機器1に向けて配信される。
なお、楽曲データをストリーミングにてオーディオ機器1に配信する場合に、処理制御部33は、コンテンツ管理DB31から取得した楽曲データをエンコード処理ユニット34に供給する。
【0038】
エンコード処理ユニット34は、楽曲データをオーディオ機器1にて再生可能となるストリームデータ形式に、リアルタイムにエンコードするエンコーダ回路等からなる。
エンコード処理ユニット34は、処理制御部33から供給された楽曲データをストリームデータに順次エンコードし、エンコードした楽曲データを、通信制御部35を介してオーディオ機器1に向けて配信する。
【0039】
通信制御部35は、回線制御装置やゲートウェイ装置等からなり、ネットワーク9を介して、データサーバ3とオーディオ機器1との間で各種の情報を送受信可能とする。
【0040】
以下に、この発明の実施の形態にかかる楽曲配信システムの動作について、図面を参照して説明する。
最初に、データサーバ3が管理する楽曲等のコンテンツに対する配信の予約設定に関する動作について、図7を参照して説明する。
図7は、オーディオ機器1にて実行される予約設定処理を説明するためのフローチャートである。図7に示す予約設定処理は、オーディオ機器1に電源が投入され、あるいは休止状態(いわゆるスリープ状態や待機状態)から稼働状態へ移行した後、利用者による操作部19の操作に応答して、制御部21がフラッシュメモリ17等に記憶された動作プログラムを読み出して実行することにより、開始される。
【0041】
まず、オーディオ機器1の制御部21は、操作部19が備えるEMDキーの押下などといった操作を検出し(ステップS1)、図8(a)に示すような項目選択画面D1を、表示部20に表示させる(ステップS2)。
ここで、制御部21は、EMDキーの操作に応答して、ネットワークアダプタ14によりネットワーク9を介してデータサーバ3にアクセスすることにより、項目選択画面D1を表示部20に表示させるための画像情報を取得してもよい。あるいは、予めフラッシュメモリ17等に格納されている画像情報を制御部21が読み出して表示部20に供給することにより、項目選択画面D1を表示させてもよい。
【0042】
この項目選択画面D1では、例えば、「検索」、「Best Hit」、「予約配信」及び「オリシ゛ナルコンテンツ」等の項目が表示される。
制御部21は、利用者による操作部19の操作を検出し、項目選択画面D1で表示された項目を選択可能とする。ここで、制御部21は、項目選択画面D1で表示された項目のうち、「予約配信」が選択されたか否かを判別する(ステップS3)。
【0043】
項目選択画面D1にて選択された項目が「予約配信」ではないと判別した場合、制御部21は、選択された項目に対応する処理を実行する(ステップS4)。一方、制御部21は、選択された項目が「予約配信」であると判別すると、例えば、操作部19から配信予約の対象となるコンテンツを指定する指示情報が入力されたことに応答して、データサーバ3に向けて予約情報を要求する(ステップS5)。この予約情報を要求するための通信情報には、予約情報の要求であることを示す識別情報の他、利用者により指定された楽曲等のコンテンツを示す情報等が含まれている。
なお、操作部19からの指示情報にてコンテンツが指定されなかった場合には、データサーバ3が管理する全てのコンテンツが指定される。
【0044】
オーディオ機器1から予約情報を要求されたデータサーバ3は、その要求で指定された楽曲等のコンテンツが配信可能な予約時間を通知するための配信予定情報を、要求が発せられたオーディオ機器1に向けて送信する。
具体的には、データサーバ3の処理制御部33がコンテンツ管理DB31を検索し、予約情報が要求されたコンテンツに対応して記憶されている配信時間管理情報を読み出す。なお、予約情報要求で全てのコンテンツが指定された場合には、各コンテンツと配信時間情報との対応を識別可能として読み出される。
次に、読み出した配信時間管理情報において示された配信日時ごとに、許容アクセス数と現在割当数が比較され、現在割当数が許容アクセス数未満である配信日時を検出する。処理制御部33は、検出した配信日時等を示す配信予定情報を作成し、通信制御部35によりネットワーク9を介してオーディオ機器1に向けて送信する。なお、全てのコンテンツに対応する配信時間管理情報から配信予約情報を作成する場合には、配信日時等と各コンテンツとの対応を識別可能な配信予約情報を作成する。
このようにして、配信時間管理情報においてコンテンツごとに複数通り規定された配信日時のうちから、既に配信の予約をした利用者数(現在割当数)が基準値(許容アクセス数)未満である配信日時を検出し、その配信日時をオーディオ機器1に通知する。
【0045】
オーディオ機器1は、ネットワークアダプタ14にて配信予定情報を受けると(ステップS6)、制御部21が表示部20を制御して、配信予定情報にて示される配信日時を表示させる(ステップS7)。
【0046】
図8(b)は、配信予定情報にて示される配信日時を表示する配信予定リスト画面D2を示す。
制御部21は、利用者による操作部19の操作を検出し、配信予定リスト画面D2で表示された配信日時やコンテンツを選択可能とする(ステップS8)。例えば、図8(b)に示す配信予定リスト画面D2にて、先頭に示された配信日時及びコンテンツの選択が指示されたとする。この際、制御部21は、例えば図8(c)に示すような予約確認画面D3を表示部20に表示させる(ステップS9)。
なお、図8(c)に示す例では、図8(b)の配信予定リスト画面D2で1番目に提示された配信日時が選択された場合を示している。
【0047】
予約確認画面D3が表示された状態で、制御部21は、操作部19から「OK」を示す指示情報が入力されたか否かを判別する(ステップS10)。
この際、操作部19から「キャンセル」を示す指示情報が入力されると、制御部21は所定のキャンセル処理を実行した後、図7のフローチャートに示す予約設定処理を終了する。
【0048】
一方、操作部19から「OK」を示す指示情報が入力されると、オーディオ機器1とデータサーバ3とが協働して配信の予約を設定するために、続いて図9のシーケンス図に示される動作が実行される。
【0049】
図9のシーケンス図に示す動作において、まず、オーディオ機器1の制御部21が、ネットワークアダプタ14によりネットワーク9を介し、データサーバ3に対して予約設定を要求する(ステップS11)。この予約設定を要求するための通信情報には、予約設定の要求であることを示す識別情報の他、フラッシュメモリ17等から読み出されたユーザID及びパスワード、利用者により指定された楽曲等のコンテンツを示す情報(例えばコンテンツID)、そのコンテンツの配信日時を示す情報等が含まれている。
【0050】
予約設定を要求した制御部21は、例えば図10(a)に示すような予約中報知画面D4を表示部20に表示させることにより、コンテンツの配信予約が行われていることを利用者に報知する(ステップS12)。
【0051】
データサーバ3は、オーディオ機器1から予約設定の要求を受けると、まず、処理制御部33が、予約設定要求に含まれるユーザID及びパスワードを用いて、ユーザ認証を行う(ステップS13)。ここで利用者が正当であるとの認証を受けると、次に、処理制御部33は、コンテンツ配信の予約を登録するために、コンテンツ管理DB31及び利用者情報管理DB32を更新する(ステップS14)。
具体的には、予約設定要求で指定された楽曲等のコンテンツ及び配信日時に対応して、コンテンツ管理DB31に記憶されている配信時間管理情報の現在割当数を、1だけインクリメントする。また、予約設定要求から特定される利用者に対応して、利用者情報管理DB32に記憶されている配信予約に、予約設定要求で指定されたコンテンツとその配信日時とを追記する。
【0052】
こうしてコンテンツ管理DB31及び利用者情報管理DB32の更新が完了すると、処理制御部33は、予約設定を要求したオーディオ機器1に向けて、予約設定完了の通知を送る(ステップS15)。この予約設定の完了を通知するための通信情報には、予約設定の完了通知であることを示す識別情報の他、コンテンツを特定するためのヘッダ情報(例えばコンテンツIDやTOC情報)や、コンテンツの配信日時を示す情報等が含まれている。
予約設定完了の通知を受けたオーディオ機器1では、制御部21が表示部20を制御して、例えば図10(b)に示すような予約完了報知画面D5を表示させる(ステップS16)。
また、制御部21は、フラッシュメモリ17等に時間指定情報とコンテンツ指定情報とからなる予約設定情報を記憶させる(ステップS17)。時間指定情報には、予約設定要求で指定した配信日時が示されている。コンテンツ指定情報には、予約設定要求で指定したコンテンツが示されている。
予約設定情報の記憶が完了すると、図9のシーケンス図に示す動作は終了する。
【0053】
また、一旦設定された予約を解除するために、オーディオ機器1とデータサーバ3が協働して、図11のシーケンス図に示す動作を実行する。
【0054】
図11のシーケンス図に示す動作において、まず、オーディオ機器1の制御部21は、操作部19において予約確認のための指示情報を入力する操作を検出する(ステップS21)。予約確認のための指示情報が入力されると、次に、制御部21がフラッシュメモリ17等に記憶されている予約設定情報を読み出し、予約されているコンテンツとその配信日時とからなる予約状況を、表示部20に表示させる(ステップS22)。
【0055】
この状態で、制御部21が操作部19において、配信の予約がされているコンテンツのいずれかを選択して予約の破棄を命じる指示情報を入力する操作を検出したとする(ステップS23)。予約破棄を命じる指示情報が入力されると、制御部21は、ネットワークアダプタ14によりネットワーク9を介し、データサーバ3に対して予約破棄を要求する(ステップS24)。この予約破棄を要求するための通信情報には、予約破棄の要求であることを示す識別情報の他、フラッシュメモリ17等から読み出されたユーザID及びパスワード、予約破棄が命じられた楽曲等のコンテンツを示す情報(例えばコンテンツID)、そのコンテンツの配信日時を示す情報等が含まれている。
【0056】
データサーバ3は、オーディオ機器1から予約破棄の要求を受けると、まず、処理制御部33が、予約破棄要求に含まれるユーザID及びパスワードを用いて、ユーザ認証を行う(ステップS25)。ここで利用者が正当であるとの認証を受けると、次に、処理制御部33は、コンテンツ配信の予約を解除するために、コンテンツ管理DB31及び利用者情報管理DB32を更新する(ステップS26)。
具体的には、予約破棄要求で指定された楽曲等のコンテンツ及び配信日時に対応して、コンテンツ管理DB31に記憶されている配信時間管理情報の現在割当数を、1だけデクリメントする。また、予約破棄要求から特定される利用者に対応して、利用者情報管理DB32に記憶されている配信予約から、予約破棄要求で指定されたコンテンツとその配信日時とを削除する。
【0057】
こうしてコンテンツ管理DB31及び利用者情報管理DB32の更新が完了すると、処理制御部33は、予約破棄を要求したオーディオ機器1に向けて、予約破棄完了の通知を送る(ステップS27)。
予約破棄完了の通知を受けたオーディオ機器1では、制御部21が予約破棄要求で指定したコンテンツと配信日時を示す予約設定情報を、フラッシュメモリ17等から削除する(ステップS28)。
また、制御部21は、表示部20に予約の解除が完了したことを示す画面を表示させ、予約が解除されたことを利用者に報知する(ステップS29)。
予約解除の報知が完了すると、図11のシーケンス図に示す動作は終了する。
【0058】
以上のようにして、楽曲等からなるコンテンツの配信予約を行うことができる。
その後、コンテンツの配信日時が到来すると、データサーバ3からオーディオ機器1へ楽曲等のコンテンツの配信が開始される。
そこで次に、データサーバ3からオーディオ機器1へ楽曲等のコンテンツを配信する動作について図12を参照して説明する。
図12は、楽曲等のコンテンツを配信するために、オーディオ機器1とデータサーバ3が協働して実行する処理を説明するためのシーケンス図である。
【0059】
まず、オーディオ機器1において、制御部21は、計時ユニット18により現在日時を計測し、フラッシュメモリ17等に記憶した予約設定情報で示される配信日時の到来を検出する(ステップS31)。
配信日時の到来を検出すると、制御部21は、オーディオ機器1を稼働状態とし、予約によるコンテンツの配信を、データサーバ3に対して要求する(ステップS32)。この配信を要求するための通信情報には、予約配信の要求であることを示す識別情報の他、フラッシュメモリ17から読み出されたユーザID及びパスワード、予約設定情報から特定したコンテンツを示す情報(例えばコンテンツID)、配信日時を示す情報等が含まれている。
【0060】
データサーバ3は、オーディオ機器1から予約配信の要求を受けると、処理制御部33が、予約配信要求に含まれるユーザID及びパスワードを用いて、ユーザ認証を行う(ステップS33)。ここで利用者が正当であるとの認証を受けると、処理制御部33は、予約配信要求で指定されたコンテンツと配信日時を特定し、配信が要求されたコンテンツとその配信日時が正当なものであるかを検証する(ステップS34)。
具体的には、予約配信要求で指定されたコンテンツに対応してコンテンツ管理DB31に記憶されている配信時間管理情報を読み取り、予約配信要求で指定された配信日時が設定されているか否かを判別する。また、予約配信要求から特定される利用者に対応して利用者情報管理DB32に記憶されている配信予約を読み取り、予約配信要求で指定されたコンテンツとその配信日時が記載されているか否かを判別する。配信時間管理情報にて予約配信要求で指定された配信日時が設定され、配信予約にて予約配信要求で指定されたコンテンツとその配信日時が記載されていた場合に、その予約配信要求が正当なものであると判別される。
【0061】
配信が要求されたコンテンツとその配信日時が正当なものであるとの認証を受けると、処理制御部33は、コンテンツ管理DB31から楽曲等のコンテンツに対応する楽曲データやTOC情報等を読み出す。読み出された楽曲データ等は、配信時間管理情報に含まれる配信方式による指定に従って、配信を要求したオーディオ機器1に向けて配信される(ステップS35)。
【0062】
例えば、配信時間管理情報に含まれる配信方式でストリーミング配信が指定されていた場合、処理制御部33は、コンテンツ管理DB31から読み出した楽曲データを、エンコード処理ユニット34に供給する。エンコード処理ユニット34は、供給された楽曲データを、所定のストリームデータ形式に順次エンコードし(ストリームデータを順次生成し)、生成したストリームデータを通信制御部35を介して要求元のオーディオ機器1に向けて順次送信する。
【0063】
また、例えば、配信時間管理情報に含まれる配信方式でダウンロード配信が指定されていた場合、処理制御部33は、コンテンツ管理DB31から読み出した楽曲データ等を、ファイル形式のまま、通信制御部35を介して要求元のオーディオ機器1に向けて送信する。
【0064】
オーディオ機器1において、ネットワークアダプタ14がデータサーバ3から送られた楽曲データ等を受信すると、その楽曲データ等がメモリコネクタ15に装着されたメモリカードMCや、ハードディスク16等に転送されて書き込まれる。これにより、楽曲等のコンテンツが記録メディアに格納されて蓄積される(ステップS36)。
【0065】
また、オーディオ機器1の制御部21は、データサーバ3にてストリーミング配信が開始されると、ソース選択部22の入力ソースを信号処理部13に切り換え、ストリーミングによる楽曲再生を行ってもよい。つまり、制御部21は、ネットワークアダプタ14にて順次受信したストリームデータを信号処理部13に供給し、信号処理部13にてデコード(再生)した楽曲音をスピーカ24から出力させてもよい。
その際、制御部21は、ストリーミングによる楽曲再生を表す情報を表示部20に表示させてもよい。
【0066】
こうしてコンテンツの格納あるいはストリーミングによる楽曲再生を終えると、図12のシーケンス図に示す動作は終了する。
【0067】
以上説明したように、この発明によれば、データサーバ3から配信される楽曲等のコンテンツごとに配信の開始時間を複数通り規定しておき、データサーバ3の処理能力を考慮して適切なアクセス数となるように、利用者を振り分けて配信を予約することができる。
【0068】
このため、楽曲等といったコンテンツの配信元となるデータサーバに対するアクセスが集中することを回避でき、ネットワークにおけるトラフィックを分散させることができる。
また、利用者好みのコンテンツを指定して配信の予約設定が可能となり、予約日時になると、楽曲等のコンテンツが記録メディアに格納されたり、楽曲音が出力されたりする。
この結果、利用者好みのコンテンツを適切に予約配信することができる。
【0069】
また、上記実施の形態では、データサーバ3から配信される楽曲をコンテンツの一例にして説明したが、その他に映像やゲームソフトなどのコンテンツ、あるいはインターネットラジオでライブ放送される番組等にも適宜適用可能である。例えば、オーディオ機器1にモニタ装置を追加し、ネットワークアダプタ14が受信した映像データを、信号処理部13を介してモニタ装置に供給できるような場合に適用できる。この場合、データサーバ3のコンテンツ管理DB31において、映像データを管理し、楽曲データと同様にして予約配信すればよい。
【0070】
また、上記実施の形態では、項目選択画面D1にて「予約配信」が選択されると、オーディオ機器1がデータサーバ3に予約情報を要求し、楽曲等のコンテンツが配信可能な予約時間を通知する場合について説明した。しかしながら、オーディオ機器1が、定期的にあるいは不定期的に、データサーバ3から予約時間の通知を受けてもよい。
例えば、オーディオ機器1は、計時ユニット18により毎日決まった時刻が到来したことを検出すると、データサーバ3に対して予約情報を要求し、配信予定情報を取得してハードディスク16等に格納しておくようにしてもよい。そして、項目選択画面D1にて「予約配信」が選択されると、予めハードディスク16等に格納しておいた配信予定情報を読み出して、配信日時を表示部20に表示させればよい。
【0071】
さらに、オーディオ機器1からの予約情報要求に応答してデータサーバ3が配信予定情報を送信することに限定されず、データサーバ3からオーディオ機器1に、所定のタイミングで自動的に配信予定情報が配信されるようにしてもよい。
【0072】
具体的には、図13に示すように、利用者情報管理DB32に、ユーザID、パスワード、ユーザ名、配信予約の他、オーディオ機器1のアドレスを予め記憶しておく。
なお、図中のオーディオ機器1のアドレスは、一例として、IPv6(Internet Protocol version 6)のIPアドレスとするが、ユニークなアドレスであり、かつ、オーディオ機器1を外部から特定することのできるアドレスであれば任意である。
【0073】
そして、データサーバ3(処理制御部33)は、例えば、各コンテンツの配信が開始される配信日時のいずれかが経過するタイミングにて、図14に示す配信予定情報提供処理を実行する。以下、処理制御部33が実行する図14の配信予定情報提供処理について簡単に説明する。
【0074】
まず、処理制御部33は、コンテンツ管理DB31から、各コンテンツに対応する配信時間管理情報を読み出す(ステップS41)。
処理制御部33は、読み出した配信時間管理情報の配信日時に、現在の時刻よりも後に到来する、すなわち未到来のものがあるか否かを判別する(ステップS42)。処理制御部33は、未到来のものがないと判別すると、後述するステップS45に処理を進める。
【0075】
一方、未到来の配信日時があると判別すると、処理制御部33は、その配信日時に対応する許容アクセス数と現在割当数とを比較し、現在割当数が許容アクセス数未満となっている配信日時があるか否かを判別する(ステップS43)。処理制御部33は、全ての配信日時について現在割当数が許容アクセス数と一致していると判別すると、後述するステップS45に処理を進める。
【0076】
一方、現在割当数が許容アクセス数未満であると判別すると、その配信日時を、対応するコンテンツとの対応が識別可能な状態で配信予定情報に追記する(ステップS44)。
処理制御部33は、全てのコンテンツについて処理を終えたか否かを判別する(ステップS45)。
処理制御部33は、全てのコンテンツについて処理が完了していないと判別した場合に、ステップS41に処理を戻し、上述のステップS41〜S45の処理を繰り返し実行する。
【0077】
一方、全てのコンテンツについて処理が完了したと判別した場合に、処理制御部33は、図13に示す利用者情報管理DB32から、オーディオ機器1のアドレスを読み出す(ステップS46)。
処理制御部33は、読み出したオーディオ機器1のアドレスを使用して、配信予定情報を対象のオーディオ機器1に向けて送信する(ステップS47)。配信予定情報の送信が完了すると、処理制御部33は、配信予定情報提供処理を終了する。
【0078】
そして、各オーディオ機器1の制御部21は、データサーバ3から送られた配信予定情報を受信すると、ハードディスク16等に記憶する。
このような配信予定情報提供処理によっても、楽曲等のコンテンツが配信可能な予約時間を通知することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、配信元へのアクセス集中を回避して利用者好みのコンテンツを適切に予約配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる楽曲配信システムの一構成例を示す模式図である。
【図2】オーディオ機器の一構成例を示すブロック図である。
【図3】データサーバの一構成例を示すブロック図である。
【図4】コンテンツ管理DBの具体的な内容の一例を示す図である。
【図5】配信時間管理情報の具体的な内容の一例を示す図である。
【図6】利用者情報管理DBの具体的な内容の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかる予約設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】(a)〜(c)ともに、オーディオ機器の表示部に表示される情報の一例を示す模式図である。
【図9】配信の予約を設定する動作を説明するためのシーケンス図である。
【図10】(a)、(b)ともに、オーディオ機器の表示部に表示される情報の一例を示す模式図である。
【図11】一旦設定された予約を解除する動作を説明するためのシーケンス図である。
【図12】コンテンツを配信する動作について説明するためのシーケンス図である。
【図13】本発明の実施の形態の変形例にかかる利用者情報管理DBの具体的な内容の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態の変形例にかかる配信予定情報提供処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 オーディオ機器
11 チューナユニット
12 MD記録再生ユニット
13 信号処理部
14 ネットワークアダプタ
15 メモリコネクタ
16 ハードディスク
17 フラッシュメモリ
18 計時ユニット
19 操作部
20 表示部
21 制御部
22 ソース選択部
23 アンプ
24 スピーカ
3 データサーバ
30 データベース
31 コンテンツ管理DB
32 利用者情報管理DB
33 処理制御部
34 エンコード処理ユニット
35 通信制御部
5 放送局
9 ネットワーク
MC メモリカード
【発明の属する技術分野】
この発明は、楽曲配信システム、オーディオ機器、サーバ装置及び楽曲配信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等のネットワークを利用してデータサーバから情報処理端末へ所望の楽曲データを配信する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−74814号公報(第7頁、第1図)
【0004】
こうした楽曲に代表されるコンテンツの配信には、所望のコンテンツに対応するデータをファイル形式等にして一括配信するダウンロード配信や、楽曲データ等をリアルタイムで配信するストリーミング配信などがある。
また、所定のタイムテーブル等に基づいてストリーミング配信を実施することにより、楽曲等をライブ放送するインターネットラジオが知られている。
【0005】
こうしたネットワークを利用して楽曲を配信する際に、配信元であるデータサーバへのアクセスが集中すると、データサーバの負荷が増大して処理速度が低下するため、楽曲データ等のダウンロードに多くの時間がかかることがある。特に、人気の高いアーティストの新曲や、新しいゲームソフトなどがコンテンツとして配信開始となる場合などには、多くの利用者がいち早くコンテンツを取得しようして、配信元であるデータサーバへのアクセスが集中しやすい傾向がある。
【0006】
他方、ネットワークを利用して楽曲等のコンテンツの配信を受ける利用者には、新たに発表されたコンテンツを、機会を逸することなく取得したいと望む人も多い。また、楽曲等をライブ放送するインターネットラジオには、ストリーミング配信の実施期間を限定してコンテンツを配信するものも多い。
このような場合、利用者は、例えば、情報雑誌やインターネット等を参照して新たに配信が開始されるコンテンツを逐次確認し、配信を受けようとするコンテンツを選ぶこととなる。
そして、利用者は、選んだコンテンツの配信場所(例えばインターネットアドレス)及び配信日時を覚えておき、配信開始日時になると、自ら情報処理端末を操作して、対象のコンテンツを取得するのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、コンテンツの配信元であるデータサーバへのアクセスが集中すると、コンテンツの配信に多くの時間を要し、利用者に不快感を与えてしまうことがあった。
特に、データサーバへのアクセスが過度に集中すると、最悪の場合、データサーバのシステムダウンが発生し、コンテンツ配信サービス自体が提供不能となることもある。
また、こうしたデータサーバへのアクセス集中は、ネットワーク全体におけるトラフィックの集中的な増大にもつながり、配信元のデータサーバのみでなく、ネットワーク全体の品質低下をも引き起こしかねない。
【0008】
さらに、利用者が情報雑誌やインターネット等を参照して配信されるコンテンツを確認することは、極めて煩瑣であるだけでなく、配信されるコンテンツを見落とすおそれも多分にあった。
また、配信されるコンテンツを見落とすことなく、利用者が取得しようとする好みのコンテンツを選べたとしても、その配信場所や配信日時を間違えて覚えてしまって、目的のコンテンツを取得できないことがある。配信場所や配信日時を正確に覚えていても、気付かないうちに、コンテンツ配信の実施期間が過ぎてしまい、目的のコンテンツを取得し損ねる場合もあった。
【0009】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、配信元へのアクセス集中を回避して利用者好みの楽曲等といったコンテンツを適切に予約配信することのできる楽曲配信システム、オーディオ機器、サーバ装置及び楽曲配信方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる楽曲配信システムは、サーバとオーディオ機器とがネットワークを介して接続された楽曲配信システムであって、
前記サーバは、
前記オーディオ機器に配信する楽曲の配信時間を各楽曲に対して複数通り規定した時間管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、
前記管理情報記憶手段から読み出した時間管理情報に基づいて、楽曲の配信時間を指定するための配信時間情報を前記オーディオ機器からの要求に対して応答する応答手段と、を備え、
前記オーディオ機器は、
配信される楽曲の配信時間情報の取得を指示するための指示情報を入力する入力手段と、
前記入力手段が指示情報を入力すると、楽曲配信の予約を前記サーバに対して要求する予約要求手段と、
前記予約要求手段の要求に応答して前記サーバから送られる配信時間情報により指定した配信日時を記憶する配信日時記憶手段と、
前記配信日時記憶手段に記憶されている配信時間が到来すると、前記サーバにアクセスして楽曲の配信を受ける楽曲取得手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0011】
前記応答手段は、前記管理情報記憶手段に記憶されている時間管理情報で示される楽曲の配信時間ごとに、配信の予約をした利用者数が基準値未満である配信時間のみを、楽曲の配信時間として指定可能としてもよい。
【0012】
本発明の第2の観点にかかるオーディオ機器は、
配信可能な楽曲を格納したサーバと、ネットワークを介して接続されたオーディオ機器であって、
楽曲ごとに複数通り規定された配信日時のうちのいずれかを選択可能とする選択手段と、
前記選択手段により選択された配信日時を記憶する配信日時記憶手段と、
前記配信日時記憶手段に記憶されている配信日時が到来すると、前記サーバにアクセスして楽曲の配信を受ける楽曲取得手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の観点にかかるサーバ装置は、
楽曲の配信を予約可能なオーディオ機器と、ネットワークを介して接続されたサーバ装置であって、
前記オーディオ機器に配信可能な楽曲を格納する楽曲格納手段と、
前記オーディオ機器に配信する楽曲の配信時間を各楽曲に対応して複数通り規定した時間管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、
前記管理情報記憶手段から読み出した時間管理情報に基づいて、楽曲の配信時間を指定するための配信時間情報を前記オーディオ機器からの要求に対して応答する応答手段と、
前記応答手段が応答した配信時間情報により指定された配信日時に前記オーディオ機器からのアクセスを受け付け、前記楽曲格納手段に格納されている楽曲を配信する楽曲配信手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0014】
本発明の第4の観点にかかる楽曲配信方法は、
ネットワークを介して互いに接続されたオーディオ機器と、サーバとを備えるシステムにおける楽曲配信方法であって、
前記オーディオ機器から前記サーバに対して楽曲配信の予約を要求する予約要求ステップと、
前記予約要求ステップにおける要求に応答して、前記オーディオ機器に向けて配信可能な各楽曲に対応して複数通り規定した配信時間のいずれかを割り当てる配信時間割当ステップと、
前記配信時間割当ステップにて割り当てられた配信時間を、前記オーディオ機器にて記憶する配信時間記憶ステップと、
前記配信時間記憶ステップにて記憶した配信時間が到来すると、前記オーディオ機器が前記サーバにアクセスして楽曲の配信を受ける楽曲配信ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の楽曲配信システムについて、以下図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、この発明の実施の形態にかかる楽曲配信システムの一構成例を示す模式図である。図示するように、このシステムは、オーディオ機器1と、オーディオ機器1に楽曲データを配信可能なデータサーバ3と、から構成されている。
なお、オーディオ機器1とデータサーバ3とは、インターネット等のネットワーク9を介して接続されている。また、オーディオ機器1は、放送局5から送られてくる放送番組を受信してもよい。
図1では、説明を簡単にするために、オーディオ機器1が1台だけ示されているが、これに限定されず、複数存在してもよい。
【0017】
まず、オーディオ機器1について、図2を参照して説明する。図2は、オーディオ機器1の一構成例を示すブロック図である。図示するように、オーディオ機器1は、チューナユニット11と、MD記録再生ユニット12と、信号処理部13と、ネットワークアダプタ14と、メモリコネクタ15と、ハードディスク16と、フラッシュメモリ17と、計時ユニット18と、操作部19と、表示部20と、制御部21と、ソース選択部22と、アンプ23と、スピーカ24とを含んで構成される。
【0018】
チューナユニット11は、所定のAM/FMチューナ等からなり、利用者の操作に従った周波数に同調し、放送局5から送信される放送番組の音声信号(楽曲等)を受信する。チューナユニット11は、受信した楽曲等をソース選択部22に供給する。
【0019】
MD(ミニディスク)記録再生ユニット12は、信号処理部13に制御され、MD(記録用MD)に楽曲データを記録する。
例えば、MD記録再生ユニット12は、NetMD(登録商標)規格に準拠した記録再生ユニットであり、データサーバ3からダウンロードしてハードディスク16等に格納された楽曲データを、MDに記録(チェックアウト)する。また、MD記録再生ユニット12は、MDに記録されている楽曲データをハードディスク16等に戻してもよい(チェックイン)。
また、MD記録再生ユニット12は、MDに記録された楽曲データから音声信号を再生し、再生した音声信号をソース選択部22に供給する。
【0020】
信号処理部13は、例えばDSP(Digital Signal Processor)等からなり、制御部21から供給される動作命令等に従って、MD記録再生ユニット12の記録・再生動作を制御する。
また、信号処理部13は、メモリコネクタ15に装着されたメモリカードMCや、ハードディスク16等に格納された楽曲データ(暗号化されたATRAC3データやPCMデータ等)の抽出及び、復号を行い、音声信号を再生する。信号処理部13により再生された音声信号は、ソース選択部22に供給される。
【0021】
ネットワークアダプタ14は、例えば、LAN(Local Area Network)カードや高速モデム等からなり、制御部21に制御され、ネットワーク9を介してデータサーバ3との間で各種の情報を送受信する。
例えば、ネットワークアダプタ14は、データサーバ3で管理された楽曲データ等のコンテンツに対する配信要求を送信する。また、この配信要求に応答してデータサーバ3から送られる楽曲データ等を受信する。
【0022】
メモリコネクタ15は、ICメモリを内蔵したメモリカードMCが着脱可能に構成され、制御部21による制御の下、装着されたメモリカードMCに格納された楽曲データを信号処理部13等に供給する。また、メモリコネクタ15は、ネットワークアダプタ14にて受信した楽曲データを、装着されたメモリカードMCに記憶して格納する。
【0023】
ハードディスク16は、所定容量の磁気ディスクユニットからなり、ネットワークアダプタ14にて受信した楽曲データを記憶して格納する。また、ハードディスク16は、制御部21により制御され、格納している楽曲データを信号処理部13等に供給する。
【0024】
フラッシュメモリ17は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等からなり、ユーザID、パスワード及び端末ID等を記憶する。これらのユーザIDやパスワード等は、制御部21に適宜読み出され、オーディオ機器1がネットワーク9を介したデータサーバ3へのアクセス開始時に、ユーザ認証のために使用される。
【0025】
計時ユニット18は、発振子(クロックジェネレータ)や計数器(クロックカウンタ)等からなり、発振子のクロックをカウントすることにより、現在日付(年月日)及び現在時刻(時分秒)等を計測する。
また、計時ユニット18は、タイマ機能を備え、設定された日時になると、制御部21に対して、所定動作の開始を指令する。
【0026】
操作部19は、例えば、オーディオ機器1の前面に配置された複数のキースイッチやアナログスイッチ等からなり、利用者の操作(押下等)に従った指示情報を制御部21に供給する。
例えば、操作部19には、EMD(Electronic Music Distribution)サービスの提供開始に対応する指示情報を制御部21に供給するEMDキーや、「OK」、「キャンセル」のそれぞれに対応する指示情報を制御部21に供給するキー等が含まれている。
【0027】
表示部20は、蛍光表示管や液晶表示パネル等からなり、制御部21から供給される表示用データに従って、オーディオ機器1の動作状況を示すシンボルやメッセージ等を表示する。
例えば、表示部20は、利用者による操作部19の操作に応答して、データサーバ3が管理するコンテンツの配信予定リスト等を表示する。また、表示部20は、利用者による操作部19の操作に応答して、楽曲等のコンテンツをダウンロードする時間の予約設定を可能とする項目等を表示する。
【0028】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含んだ1チップマイコン等からなり、オーディオ機器1全体を制御する。
【0029】
例えば、制御部21は、利用者による操作部19の操作に対応する楽曲等といったコンテンツの配信を受けるための予約設定を行い、その設定に従ってネットワークアダプタ14を制御し、データサーバ3にアクセスする。
このようにしてアクセスしたデータサーバ3から楽曲等のコンテンツが配信されると、制御部21は、ネットワークアダプタ14にてコンテンツを受信し、ハードディスク16や、メモリコネクタ15に装着されたメモリカードMC等に記憶して格納する。
なお、楽曲データがデータサーバ3からストリームとして配信(ストリーミング配信)される場合には、制御部21は、順次受信した楽曲データ(ストリームデータ)を信号処理部13に供給し、音声信号をデコードしてスピーカ24から楽曲音を出力させてもよい。
【0030】
ソース選択部22は、例えば、3入力1出力のセレクタ回路等からなり、チューナユニット11、MD記録再生ユニット12、及び、信号処理部13から供給される音声信号をそれぞれ入力し、制御部21から供給される切換信号等に従って、いずれか一つの音声信号を選択する。ソース選択部22は、選択した音声信号を、アンプ23を介してスピーカ24に供給する。
【0031】
アンプ23は、増幅回路等からなり、ソース選択部22が選択した音声信号を適宜増幅して、スピーカ24に供給する。
【0032】
スピーカ24は、ステレオスピーカ等からなり、アンプ23にて増幅された音声信号を空気振動に変換することにより、楽曲音等の音声を出力する。
【0033】
次に、データサーバ3について、図3を参照して説明する。図3は、データサーバ3の一構成例を示すブロック図である。データサーバ3は、大容量の磁気ディスクユニットと結合されたワークステーション等のコンピュータシステムからなり、例えば、EMDサービスを提供するEMDコンテンツサーバとしての機能を有する。図3に示すように、データサーバ3は、データベース30と、処理制御部33と、エンコード処理ユニット34と、通信制御部35とを含んで構成される。
【0034】
データベース30は、例えば、コンテンツ管理DB31と、利用者情報管理DB32とからなる。
コンテンツ管理DB31は、楽曲データやTOC(Table Of Contents)情報といった楽曲に関するコンテンツを管理するデータベースである。例えば、コンテンツ管理DB31において、図4に示すように、各コンテンツが、TOC情報、楽曲データ、配信時間管理情報等の種別に分類されており、それぞれに、ユニークなコンテンツIDが採番されている。
【0035】
図5は、配信時間管理情報の具体的な内容の一例を示す図である。配信時間管理情報は、図5に示すように、配信日時、配信方式、許容アクセス数、現在割当数等の情報が、互いに関連づけられた状態で含まれている。
ここで、配信日時は、コンテンツごとに複数通り規定される。また、許容アクセス数は、データサーバ3の処理能力やネットワーク9の通信容量などを考慮して予め設定される。
【0036】
図3に戻って、利用者情報管理DB32は、データサーバ3におけるサービスを利用できる利用者についての情報を管理するデータベースである。具体的に利用者情報管理DB32は、図6に示すように、利用者を特定するユーザID、パスワード及びユーザ名等や、利用者ごとに設定された楽曲等のコンテンツ配信についての予約状況が示された配信予約を記憶する。この配信予約には、各利用者が予約した楽曲等のコンテンツを特定する情報(例えばコンテンツID)や配信予定日時を示す情報等が含まれている。
【0037】
図3に戻って、処理制御部33は、所定のコンピュータユニットからなり、データサーバ3全体を制御する。
例えば、処理制御部33は、通信制御部35を介して、オーディオ機器1からの配信要求に応答して、まず、利用者情報管理DB32を検索し、ユーザ認証を実行する。利用者の認証が完了して要求されたコンテンツが配信可能であることを検出すると、次に、コンテンツ管理DB31が検索され、配信要求で指定されたコンテンツに対応する楽曲データ等が取り出される。こうして取り出された楽曲データ等は、通信制御部35によりネットワーク9を介して、オーディオ機器1に向けて配信される。
なお、楽曲データをストリーミングにてオーディオ機器1に配信する場合に、処理制御部33は、コンテンツ管理DB31から取得した楽曲データをエンコード処理ユニット34に供給する。
【0038】
エンコード処理ユニット34は、楽曲データをオーディオ機器1にて再生可能となるストリームデータ形式に、リアルタイムにエンコードするエンコーダ回路等からなる。
エンコード処理ユニット34は、処理制御部33から供給された楽曲データをストリームデータに順次エンコードし、エンコードした楽曲データを、通信制御部35を介してオーディオ機器1に向けて配信する。
【0039】
通信制御部35は、回線制御装置やゲートウェイ装置等からなり、ネットワーク9を介して、データサーバ3とオーディオ機器1との間で各種の情報を送受信可能とする。
【0040】
以下に、この発明の実施の形態にかかる楽曲配信システムの動作について、図面を参照して説明する。
最初に、データサーバ3が管理する楽曲等のコンテンツに対する配信の予約設定に関する動作について、図7を参照して説明する。
図7は、オーディオ機器1にて実行される予約設定処理を説明するためのフローチャートである。図7に示す予約設定処理は、オーディオ機器1に電源が投入され、あるいは休止状態(いわゆるスリープ状態や待機状態)から稼働状態へ移行した後、利用者による操作部19の操作に応答して、制御部21がフラッシュメモリ17等に記憶された動作プログラムを読み出して実行することにより、開始される。
【0041】
まず、オーディオ機器1の制御部21は、操作部19が備えるEMDキーの押下などといった操作を検出し(ステップS1)、図8(a)に示すような項目選択画面D1を、表示部20に表示させる(ステップS2)。
ここで、制御部21は、EMDキーの操作に応答して、ネットワークアダプタ14によりネットワーク9を介してデータサーバ3にアクセスすることにより、項目選択画面D1を表示部20に表示させるための画像情報を取得してもよい。あるいは、予めフラッシュメモリ17等に格納されている画像情報を制御部21が読み出して表示部20に供給することにより、項目選択画面D1を表示させてもよい。
【0042】
この項目選択画面D1では、例えば、「検索」、「Best Hit」、「予約配信」及び「オリシ゛ナルコンテンツ」等の項目が表示される。
制御部21は、利用者による操作部19の操作を検出し、項目選択画面D1で表示された項目を選択可能とする。ここで、制御部21は、項目選択画面D1で表示された項目のうち、「予約配信」が選択されたか否かを判別する(ステップS3)。
【0043】
項目選択画面D1にて選択された項目が「予約配信」ではないと判別した場合、制御部21は、選択された項目に対応する処理を実行する(ステップS4)。一方、制御部21は、選択された項目が「予約配信」であると判別すると、例えば、操作部19から配信予約の対象となるコンテンツを指定する指示情報が入力されたことに応答して、データサーバ3に向けて予約情報を要求する(ステップS5)。この予約情報を要求するための通信情報には、予約情報の要求であることを示す識別情報の他、利用者により指定された楽曲等のコンテンツを示す情報等が含まれている。
なお、操作部19からの指示情報にてコンテンツが指定されなかった場合には、データサーバ3が管理する全てのコンテンツが指定される。
【0044】
オーディオ機器1から予約情報を要求されたデータサーバ3は、その要求で指定された楽曲等のコンテンツが配信可能な予約時間を通知するための配信予定情報を、要求が発せられたオーディオ機器1に向けて送信する。
具体的には、データサーバ3の処理制御部33がコンテンツ管理DB31を検索し、予約情報が要求されたコンテンツに対応して記憶されている配信時間管理情報を読み出す。なお、予約情報要求で全てのコンテンツが指定された場合には、各コンテンツと配信時間情報との対応を識別可能として読み出される。
次に、読み出した配信時間管理情報において示された配信日時ごとに、許容アクセス数と現在割当数が比較され、現在割当数が許容アクセス数未満である配信日時を検出する。処理制御部33は、検出した配信日時等を示す配信予定情報を作成し、通信制御部35によりネットワーク9を介してオーディオ機器1に向けて送信する。なお、全てのコンテンツに対応する配信時間管理情報から配信予約情報を作成する場合には、配信日時等と各コンテンツとの対応を識別可能な配信予約情報を作成する。
このようにして、配信時間管理情報においてコンテンツごとに複数通り規定された配信日時のうちから、既に配信の予約をした利用者数(現在割当数)が基準値(許容アクセス数)未満である配信日時を検出し、その配信日時をオーディオ機器1に通知する。
【0045】
オーディオ機器1は、ネットワークアダプタ14にて配信予定情報を受けると(ステップS6)、制御部21が表示部20を制御して、配信予定情報にて示される配信日時を表示させる(ステップS7)。
【0046】
図8(b)は、配信予定情報にて示される配信日時を表示する配信予定リスト画面D2を示す。
制御部21は、利用者による操作部19の操作を検出し、配信予定リスト画面D2で表示された配信日時やコンテンツを選択可能とする(ステップS8)。例えば、図8(b)に示す配信予定リスト画面D2にて、先頭に示された配信日時及びコンテンツの選択が指示されたとする。この際、制御部21は、例えば図8(c)に示すような予約確認画面D3を表示部20に表示させる(ステップS9)。
なお、図8(c)に示す例では、図8(b)の配信予定リスト画面D2で1番目に提示された配信日時が選択された場合を示している。
【0047】
予約確認画面D3が表示された状態で、制御部21は、操作部19から「OK」を示す指示情報が入力されたか否かを判別する(ステップS10)。
この際、操作部19から「キャンセル」を示す指示情報が入力されると、制御部21は所定のキャンセル処理を実行した後、図7のフローチャートに示す予約設定処理を終了する。
【0048】
一方、操作部19から「OK」を示す指示情報が入力されると、オーディオ機器1とデータサーバ3とが協働して配信の予約を設定するために、続いて図9のシーケンス図に示される動作が実行される。
【0049】
図9のシーケンス図に示す動作において、まず、オーディオ機器1の制御部21が、ネットワークアダプタ14によりネットワーク9を介し、データサーバ3に対して予約設定を要求する(ステップS11)。この予約設定を要求するための通信情報には、予約設定の要求であることを示す識別情報の他、フラッシュメモリ17等から読み出されたユーザID及びパスワード、利用者により指定された楽曲等のコンテンツを示す情報(例えばコンテンツID)、そのコンテンツの配信日時を示す情報等が含まれている。
【0050】
予約設定を要求した制御部21は、例えば図10(a)に示すような予約中報知画面D4を表示部20に表示させることにより、コンテンツの配信予約が行われていることを利用者に報知する(ステップS12)。
【0051】
データサーバ3は、オーディオ機器1から予約設定の要求を受けると、まず、処理制御部33が、予約設定要求に含まれるユーザID及びパスワードを用いて、ユーザ認証を行う(ステップS13)。ここで利用者が正当であるとの認証を受けると、次に、処理制御部33は、コンテンツ配信の予約を登録するために、コンテンツ管理DB31及び利用者情報管理DB32を更新する(ステップS14)。
具体的には、予約設定要求で指定された楽曲等のコンテンツ及び配信日時に対応して、コンテンツ管理DB31に記憶されている配信時間管理情報の現在割当数を、1だけインクリメントする。また、予約設定要求から特定される利用者に対応して、利用者情報管理DB32に記憶されている配信予約に、予約設定要求で指定されたコンテンツとその配信日時とを追記する。
【0052】
こうしてコンテンツ管理DB31及び利用者情報管理DB32の更新が完了すると、処理制御部33は、予約設定を要求したオーディオ機器1に向けて、予約設定完了の通知を送る(ステップS15)。この予約設定の完了を通知するための通信情報には、予約設定の完了通知であることを示す識別情報の他、コンテンツを特定するためのヘッダ情報(例えばコンテンツIDやTOC情報)や、コンテンツの配信日時を示す情報等が含まれている。
予約設定完了の通知を受けたオーディオ機器1では、制御部21が表示部20を制御して、例えば図10(b)に示すような予約完了報知画面D5を表示させる(ステップS16)。
また、制御部21は、フラッシュメモリ17等に時間指定情報とコンテンツ指定情報とからなる予約設定情報を記憶させる(ステップS17)。時間指定情報には、予約設定要求で指定した配信日時が示されている。コンテンツ指定情報には、予約設定要求で指定したコンテンツが示されている。
予約設定情報の記憶が完了すると、図9のシーケンス図に示す動作は終了する。
【0053】
また、一旦設定された予約を解除するために、オーディオ機器1とデータサーバ3が協働して、図11のシーケンス図に示す動作を実行する。
【0054】
図11のシーケンス図に示す動作において、まず、オーディオ機器1の制御部21は、操作部19において予約確認のための指示情報を入力する操作を検出する(ステップS21)。予約確認のための指示情報が入力されると、次に、制御部21がフラッシュメモリ17等に記憶されている予約設定情報を読み出し、予約されているコンテンツとその配信日時とからなる予約状況を、表示部20に表示させる(ステップS22)。
【0055】
この状態で、制御部21が操作部19において、配信の予約がされているコンテンツのいずれかを選択して予約の破棄を命じる指示情報を入力する操作を検出したとする(ステップS23)。予約破棄を命じる指示情報が入力されると、制御部21は、ネットワークアダプタ14によりネットワーク9を介し、データサーバ3に対して予約破棄を要求する(ステップS24)。この予約破棄を要求するための通信情報には、予約破棄の要求であることを示す識別情報の他、フラッシュメモリ17等から読み出されたユーザID及びパスワード、予約破棄が命じられた楽曲等のコンテンツを示す情報(例えばコンテンツID)、そのコンテンツの配信日時を示す情報等が含まれている。
【0056】
データサーバ3は、オーディオ機器1から予約破棄の要求を受けると、まず、処理制御部33が、予約破棄要求に含まれるユーザID及びパスワードを用いて、ユーザ認証を行う(ステップS25)。ここで利用者が正当であるとの認証を受けると、次に、処理制御部33は、コンテンツ配信の予約を解除するために、コンテンツ管理DB31及び利用者情報管理DB32を更新する(ステップS26)。
具体的には、予約破棄要求で指定された楽曲等のコンテンツ及び配信日時に対応して、コンテンツ管理DB31に記憶されている配信時間管理情報の現在割当数を、1だけデクリメントする。また、予約破棄要求から特定される利用者に対応して、利用者情報管理DB32に記憶されている配信予約から、予約破棄要求で指定されたコンテンツとその配信日時とを削除する。
【0057】
こうしてコンテンツ管理DB31及び利用者情報管理DB32の更新が完了すると、処理制御部33は、予約破棄を要求したオーディオ機器1に向けて、予約破棄完了の通知を送る(ステップS27)。
予約破棄完了の通知を受けたオーディオ機器1では、制御部21が予約破棄要求で指定したコンテンツと配信日時を示す予約設定情報を、フラッシュメモリ17等から削除する(ステップS28)。
また、制御部21は、表示部20に予約の解除が完了したことを示す画面を表示させ、予約が解除されたことを利用者に報知する(ステップS29)。
予約解除の報知が完了すると、図11のシーケンス図に示す動作は終了する。
【0058】
以上のようにして、楽曲等からなるコンテンツの配信予約を行うことができる。
その後、コンテンツの配信日時が到来すると、データサーバ3からオーディオ機器1へ楽曲等のコンテンツの配信が開始される。
そこで次に、データサーバ3からオーディオ機器1へ楽曲等のコンテンツを配信する動作について図12を参照して説明する。
図12は、楽曲等のコンテンツを配信するために、オーディオ機器1とデータサーバ3が協働して実行する処理を説明するためのシーケンス図である。
【0059】
まず、オーディオ機器1において、制御部21は、計時ユニット18により現在日時を計測し、フラッシュメモリ17等に記憶した予約設定情報で示される配信日時の到来を検出する(ステップS31)。
配信日時の到来を検出すると、制御部21は、オーディオ機器1を稼働状態とし、予約によるコンテンツの配信を、データサーバ3に対して要求する(ステップS32)。この配信を要求するための通信情報には、予約配信の要求であることを示す識別情報の他、フラッシュメモリ17から読み出されたユーザID及びパスワード、予約設定情報から特定したコンテンツを示す情報(例えばコンテンツID)、配信日時を示す情報等が含まれている。
【0060】
データサーバ3は、オーディオ機器1から予約配信の要求を受けると、処理制御部33が、予約配信要求に含まれるユーザID及びパスワードを用いて、ユーザ認証を行う(ステップS33)。ここで利用者が正当であるとの認証を受けると、処理制御部33は、予約配信要求で指定されたコンテンツと配信日時を特定し、配信が要求されたコンテンツとその配信日時が正当なものであるかを検証する(ステップS34)。
具体的には、予約配信要求で指定されたコンテンツに対応してコンテンツ管理DB31に記憶されている配信時間管理情報を読み取り、予約配信要求で指定された配信日時が設定されているか否かを判別する。また、予約配信要求から特定される利用者に対応して利用者情報管理DB32に記憶されている配信予約を読み取り、予約配信要求で指定されたコンテンツとその配信日時が記載されているか否かを判別する。配信時間管理情報にて予約配信要求で指定された配信日時が設定され、配信予約にて予約配信要求で指定されたコンテンツとその配信日時が記載されていた場合に、その予約配信要求が正当なものであると判別される。
【0061】
配信が要求されたコンテンツとその配信日時が正当なものであるとの認証を受けると、処理制御部33は、コンテンツ管理DB31から楽曲等のコンテンツに対応する楽曲データやTOC情報等を読み出す。読み出された楽曲データ等は、配信時間管理情報に含まれる配信方式による指定に従って、配信を要求したオーディオ機器1に向けて配信される(ステップS35)。
【0062】
例えば、配信時間管理情報に含まれる配信方式でストリーミング配信が指定されていた場合、処理制御部33は、コンテンツ管理DB31から読み出した楽曲データを、エンコード処理ユニット34に供給する。エンコード処理ユニット34は、供給された楽曲データを、所定のストリームデータ形式に順次エンコードし(ストリームデータを順次生成し)、生成したストリームデータを通信制御部35を介して要求元のオーディオ機器1に向けて順次送信する。
【0063】
また、例えば、配信時間管理情報に含まれる配信方式でダウンロード配信が指定されていた場合、処理制御部33は、コンテンツ管理DB31から読み出した楽曲データ等を、ファイル形式のまま、通信制御部35を介して要求元のオーディオ機器1に向けて送信する。
【0064】
オーディオ機器1において、ネットワークアダプタ14がデータサーバ3から送られた楽曲データ等を受信すると、その楽曲データ等がメモリコネクタ15に装着されたメモリカードMCや、ハードディスク16等に転送されて書き込まれる。これにより、楽曲等のコンテンツが記録メディアに格納されて蓄積される(ステップS36)。
【0065】
また、オーディオ機器1の制御部21は、データサーバ3にてストリーミング配信が開始されると、ソース選択部22の入力ソースを信号処理部13に切り換え、ストリーミングによる楽曲再生を行ってもよい。つまり、制御部21は、ネットワークアダプタ14にて順次受信したストリームデータを信号処理部13に供給し、信号処理部13にてデコード(再生)した楽曲音をスピーカ24から出力させてもよい。
その際、制御部21は、ストリーミングによる楽曲再生を表す情報を表示部20に表示させてもよい。
【0066】
こうしてコンテンツの格納あるいはストリーミングによる楽曲再生を終えると、図12のシーケンス図に示す動作は終了する。
【0067】
以上説明したように、この発明によれば、データサーバ3から配信される楽曲等のコンテンツごとに配信の開始時間を複数通り規定しておき、データサーバ3の処理能力を考慮して適切なアクセス数となるように、利用者を振り分けて配信を予約することができる。
【0068】
このため、楽曲等といったコンテンツの配信元となるデータサーバに対するアクセスが集中することを回避でき、ネットワークにおけるトラフィックを分散させることができる。
また、利用者好みのコンテンツを指定して配信の予約設定が可能となり、予約日時になると、楽曲等のコンテンツが記録メディアに格納されたり、楽曲音が出力されたりする。
この結果、利用者好みのコンテンツを適切に予約配信することができる。
【0069】
また、上記実施の形態では、データサーバ3から配信される楽曲をコンテンツの一例にして説明したが、その他に映像やゲームソフトなどのコンテンツ、あるいはインターネットラジオでライブ放送される番組等にも適宜適用可能である。例えば、オーディオ機器1にモニタ装置を追加し、ネットワークアダプタ14が受信した映像データを、信号処理部13を介してモニタ装置に供給できるような場合に適用できる。この場合、データサーバ3のコンテンツ管理DB31において、映像データを管理し、楽曲データと同様にして予約配信すればよい。
【0070】
また、上記実施の形態では、項目選択画面D1にて「予約配信」が選択されると、オーディオ機器1がデータサーバ3に予約情報を要求し、楽曲等のコンテンツが配信可能な予約時間を通知する場合について説明した。しかしながら、オーディオ機器1が、定期的にあるいは不定期的に、データサーバ3から予約時間の通知を受けてもよい。
例えば、オーディオ機器1は、計時ユニット18により毎日決まった時刻が到来したことを検出すると、データサーバ3に対して予約情報を要求し、配信予定情報を取得してハードディスク16等に格納しておくようにしてもよい。そして、項目選択画面D1にて「予約配信」が選択されると、予めハードディスク16等に格納しておいた配信予定情報を読み出して、配信日時を表示部20に表示させればよい。
【0071】
さらに、オーディオ機器1からの予約情報要求に応答してデータサーバ3が配信予定情報を送信することに限定されず、データサーバ3からオーディオ機器1に、所定のタイミングで自動的に配信予定情報が配信されるようにしてもよい。
【0072】
具体的には、図13に示すように、利用者情報管理DB32に、ユーザID、パスワード、ユーザ名、配信予約の他、オーディオ機器1のアドレスを予め記憶しておく。
なお、図中のオーディオ機器1のアドレスは、一例として、IPv6(Internet Protocol version 6)のIPアドレスとするが、ユニークなアドレスであり、かつ、オーディオ機器1を外部から特定することのできるアドレスであれば任意である。
【0073】
そして、データサーバ3(処理制御部33)は、例えば、各コンテンツの配信が開始される配信日時のいずれかが経過するタイミングにて、図14に示す配信予定情報提供処理を実行する。以下、処理制御部33が実行する図14の配信予定情報提供処理について簡単に説明する。
【0074】
まず、処理制御部33は、コンテンツ管理DB31から、各コンテンツに対応する配信時間管理情報を読み出す(ステップS41)。
処理制御部33は、読み出した配信時間管理情報の配信日時に、現在の時刻よりも後に到来する、すなわち未到来のものがあるか否かを判別する(ステップS42)。処理制御部33は、未到来のものがないと判別すると、後述するステップS45に処理を進める。
【0075】
一方、未到来の配信日時があると判別すると、処理制御部33は、その配信日時に対応する許容アクセス数と現在割当数とを比較し、現在割当数が許容アクセス数未満となっている配信日時があるか否かを判別する(ステップS43)。処理制御部33は、全ての配信日時について現在割当数が許容アクセス数と一致していると判別すると、後述するステップS45に処理を進める。
【0076】
一方、現在割当数が許容アクセス数未満であると判別すると、その配信日時を、対応するコンテンツとの対応が識別可能な状態で配信予定情報に追記する(ステップS44)。
処理制御部33は、全てのコンテンツについて処理を終えたか否かを判別する(ステップS45)。
処理制御部33は、全てのコンテンツについて処理が完了していないと判別した場合に、ステップS41に処理を戻し、上述のステップS41〜S45の処理を繰り返し実行する。
【0077】
一方、全てのコンテンツについて処理が完了したと判別した場合に、処理制御部33は、図13に示す利用者情報管理DB32から、オーディオ機器1のアドレスを読み出す(ステップS46)。
処理制御部33は、読み出したオーディオ機器1のアドレスを使用して、配信予定情報を対象のオーディオ機器1に向けて送信する(ステップS47)。配信予定情報の送信が完了すると、処理制御部33は、配信予定情報提供処理を終了する。
【0078】
そして、各オーディオ機器1の制御部21は、データサーバ3から送られた配信予定情報を受信すると、ハードディスク16等に記憶する。
このような配信予定情報提供処理によっても、楽曲等のコンテンツが配信可能な予約時間を通知することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、配信元へのアクセス集中を回避して利用者好みのコンテンツを適切に予約配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる楽曲配信システムの一構成例を示す模式図である。
【図2】オーディオ機器の一構成例を示すブロック図である。
【図3】データサーバの一構成例を示すブロック図である。
【図4】コンテンツ管理DBの具体的な内容の一例を示す図である。
【図5】配信時間管理情報の具体的な内容の一例を示す図である。
【図6】利用者情報管理DBの具体的な内容の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかる予約設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】(a)〜(c)ともに、オーディオ機器の表示部に表示される情報の一例を示す模式図である。
【図9】配信の予約を設定する動作を説明するためのシーケンス図である。
【図10】(a)、(b)ともに、オーディオ機器の表示部に表示される情報の一例を示す模式図である。
【図11】一旦設定された予約を解除する動作を説明するためのシーケンス図である。
【図12】コンテンツを配信する動作について説明するためのシーケンス図である。
【図13】本発明の実施の形態の変形例にかかる利用者情報管理DBの具体的な内容の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態の変形例にかかる配信予定情報提供処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 オーディオ機器
11 チューナユニット
12 MD記録再生ユニット
13 信号処理部
14 ネットワークアダプタ
15 メモリコネクタ
16 ハードディスク
17 フラッシュメモリ
18 計時ユニット
19 操作部
20 表示部
21 制御部
22 ソース選択部
23 アンプ
24 スピーカ
3 データサーバ
30 データベース
31 コンテンツ管理DB
32 利用者情報管理DB
33 処理制御部
34 エンコード処理ユニット
35 通信制御部
5 放送局
9 ネットワーク
MC メモリカード
Claims (5)
- サーバとオーディオ機器とがネットワークを介して接続された楽曲配信システムであって、
前記サーバは、
前記オーディオ機器に配信する楽曲の配信時間を各楽曲に対して複数通り規定した時間管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、
前記管理情報記憶手段から読み出した時間管理情報に基づいて、楽曲の配信時間を指定するための配信時間情報を前記オーディオ機器からの要求に対して応答する応答手段と、を備え、
前記オーディオ機器は、
配信される楽曲の配信時間情報の取得を指示するための指示情報を入力する入力手段と、
前記入力手段が指示情報を入力すると、楽曲配信の予約を前記サーバに対して要求する予約要求手段と、
前記予約要求手段の要求に応答して前記サーバから送られる配信時間情報により指定した配信日時を記憶する配信日時記憶手段と、
前記配信日時記憶手段に記憶されている配信時間が到来すると、前記サーバにアクセスして楽曲の配信を受ける楽曲取得手段と、を備える、
ことを特徴とする楽曲配信システム。 - 前記応答手段は、前記管理情報記憶手段に記憶されている時間管理情報で示される楽曲の配信時間ごとに、配信の予約をした利用者数が基準値未満である配信時間のみを、楽曲の配信時間として指定可能とする、
ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲配信システム。 - 配信可能な楽曲を格納したサーバと、ネットワークを介して接続されたオーディオ機器であって、
楽曲ごとに複数通り規定された配信日時のうちのいずれかを選択可能とする選択手段と、
前記選択手段により選択された配信日時を記憶する配信日時記憶手段と、
前記配信日時記憶手段に記憶されている配信日時が到来すると、前記サーバにアクセスして楽曲の配信を受ける楽曲取得手段と、を備える、
ことを特徴とするオーディオ機器。 - 楽曲の配信を予約可能なオーディオ機器と、ネットワークを介して接続されたサーバ装置であって、
前記オーディオ機器に配信可能な楽曲を格納する楽曲格納手段と、
前記オーディオ機器に配信する楽曲の配信時間を各楽曲に対応して複数通り規定した時間管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、
前記管理情報記憶手段から読み出した時間管理情報に基づいて、楽曲の配信時間を指定するための配信時間情報を前記オーディオ機器からの要求に対して応答する応答手段と、
前記応答手段が応答した配信時間情報により指定された配信日時に前記オーディオ機器からのアクセスを受け付け、前記楽曲格納手段に格納されている楽曲を配信する楽曲配信手段と、を備える、
ことを特徴とするサーバ装置。 - ネットワークを介して互いに接続されたオーディオ機器と、サーバとを備えるシステムにおける楽曲配信方法であって、
前記オーディオ機器から前記サーバに対して楽曲配信の予約を要求する予約要求ステップと、
前記予約要求ステップにおける要求に応答して、前記オーディオ機器に向けて配信可能な各楽曲に対応して複数通り規定した配信時間のいずれかを割り当てる配信時間割当ステップと、
前記配信時間割当ステップにて割り当てられた配信時間を、前記オーディオ機器にて記憶する配信時間記憶ステップと、
前記配信時間記憶ステップにて記憶した配信時間が到来すると、前記オーディオ機器が前記サーバにアクセスして楽曲の配信を受ける楽曲配信ステップと、
を備えることを特徴とする楽曲配信方法。
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JP2002290959A JP2004126265A (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | 楽曲配信システム、オーディオ機器、サーバ装置及び楽曲配信方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2002
- 2002-10-03 JP JP2002290959A patent/JP2004126265A/ja active Pending
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