JP2004124448A - 空圧式起伏ゲート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鋼板製の扉体17の上流面の下端部付近の下部水密ゴム取付部分の縦リブ42を取外し、縦リブの下端には流水の障害とならない程度の高さの横リブ41を設けると同時に、扉体下端から横リブ取付部より上方の適当な位置までの間においては鋼板の厚さを他の部分より相当量厚くすることによって補強する構造とする。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】この発明は、水路の底部に設けた回転中心によって扉体が自在に起立または倒伏を行なうことにより、水路の流水を堰上げまたは放流する目的で使用される起伏ゲートの一種で、鋼板製の扉体の下流側根元部に位置する平らな長方形に製作した3辺が閉じ1辺が開いたゴム引布製の空気袋に陸上の空気操作装置から空気管を接続して圧縮空気を送入すれば、空気袋が膨張して扉体を起立させ、逆に空気袋から圧力を有する空気を排出すれば、空気袋が平らに収縮して扉体が倒伏するようにした空圧式起伏ゲートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の空圧式起伏ゲートにおいては、鋼板製の扉体の曲げ剛性は鋼板の厚さに依存するのが基本である。そして、扉体の有効高さが大きくなり、扉体の水圧荷重に対抗する曲げ剛性が鋼板の厚さだけに依存していては扉体が非常に重いものとなり不経済となる場合は縦リブを使用する。すなわち、鋼板製扉体の上流面に適当な幅の細長い鋼板(縦リブ)を当該面に直角の姿勢で水の流れに平行な方向に適当な間隔で溶接取付けして、扉体が水圧荷重に対抗する曲げ剛性の強化を行なうのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この縦リブが扉体の曲げ剛性を補う効果は非常に優れており、また根元部分を空気袋で支持された扉体の下端付近の曲げモーメントは相当に大きな値となるので、従来は縦リブは高さ(鋼板の幅)を減少させつつ曲げモーメントが零となる扉体下端まで延長したのであるが、その結果、下部水密ゴムの縦リブの下端付近に当る部分を切除することになり、漏水が発生する不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明の空圧式起伏ゲートにおいては、鋼板製の扉体の上流面の下端部付近の下部水密ゴム取付部分には縦リブを取付けないこととした。その結果、下部水密ゴムは鋼板製扉体の上流面の下端部に連続して取付けられることになり、漏水が発生しない。
【0005】しかし、水圧荷重により扉体に作用する曲げモーメントが大きな値となる位置で、縦リブによる補強を失った鋼板製扉体には、縦リブ下端付近で大きな応力が発生し破断の原因となるので、縦リブ下端には下部水密ゴムと押え板の厚さの和程度の幅の細長い鋼板を横リブとして鋼板製扉体の面に直角の姿勢で縦リブに直交する方向で溶接して応力の分散を図ると同時に、鋼板製扉体の下端から横リブ取付位置より上方の適当な位置までの間においては、鋼板の厚さを他の部分より相当量厚くして(一般に2倍から6倍程度)縦リブ下端付近の鋼板の応力を許容値に納めるようにした。
【0006】このときの縦リブの下端付近の応力状態については、有限要素法により細部に及ぶ検討が必要となるが、電子計算機の応用により計算可能である。
【0007】また、横リブの高さは必要以上に水と砂礫の流下を妨げることのないよう下部水密ゴムとその押え板の厚さの和程度としたものであるが、横リブの存在は下部水密ゴムとその押え板を流下する石や砂礫から保護する効果があるから、横リブにはその意味における存在理由もある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る起伏ゲートの実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。
図1、図2、図3、図4ならびに図5は、この発明の空圧式起伏ゲートの1実施例を示すものであり、図1は起伏ゲートの背面図、図2は起伏ゲートの断面図でともに起立状態を示し、図3は起伏ゲートの断面図で倒伏状態を示し、図4は扉体の説明図であり、図5は空気袋の説明図である。
【0009】図1、図2および図3において、断面が長方形の水路の底のコンクリートの上面1に、水路を横断して1列に設置した鉛直のアンカーボルト2が主押し付け板3によって、3辺が閉じ1辺が開いた平らな長方形に製作したゴム引布製の空気袋4の開いた辺の縁5を、水路の底のコンクリートの上面1に押え付けることによって、空気袋4の開いた辺を密閉すると同時に、空気袋4を水路の底のコンクリートの上面1に固定する。
【0010】この空気袋4の開いた辺の縁5の端には、樹脂製のロッド6によって補強繊維の折曲半径が過小とならないように保護した補強繊維の折返し部7があり、主押し付け板3の上流の角8ならびにコンクリートの上面1の上流の角9に掛かって、空気袋4の開いた辺の縁5が空気袋4に作用する張力によって引抜かれないように機能する。
【0011】次に、主押し付け板3に沿って上流側の基礎コンクリート10に設けた止水金物11の上面に充分な強度を有するゴム引布製の繋ぎ板兼用水密ゴム12の1辺をボルト13と押え板14によって強固に固定し、主押し付け板の上面にもボルト15と押え板16によって強固に固定し、加えて下流側の他の辺を鋼板製の扉体17の下部の増厚部18の上流面に、ボルト19と押え板20とにより強固に固定することによって、基礎コンクリート10に設けた止水金物11と主押し付け板3と扉体17の下部の増厚部18の間の漏水を防止する。
【0012】この繋ぎ板兼用水密ゴム12の端部には樹脂製のロッド21によって補強繊維の折曲半径が過小とならないように保護した補強繊維の折返し部22があり、押え板14の上流の角23ならびに押え板19の下流の角24に掛かって、繋ぎ板兼用水密ゴム12が所定の位置から引抜かれないように機能する。
【0013】加えて、水路の底の空気袋4より下流側の適当な位置のコンクリートの上面25に設置したアンカーボルト26と押え板27で一端をコンクリートの上面25に固定した十分な強度を有するゴム引布製の帯28の他端を扉体17の下流側の面の空気袋4の接触する位置より上の適当な位置にボルト29と押え板30で固定することにより、扉体17が所定位置まで起立したときには、この帯28に作用する張力により扉体17が停止するようにする。
【0014】この帯28においても、その端部には樹脂製のロッド31によって補強繊維の折曲半径が過小とならないように保護した補強繊維の折返し部32があり、押え板27の角33ならびに押え板30の角34に掛かって、作用する張力によって帯28が所定の位置から引抜かれないように機能する。
【0015】次に扉体17の頭部の曲げ加工部35は、起立時には扉体17を越流する水を下流側に導くことにより、越流する水や一緒に流下する流木等が空気袋4や帯28等を打たないよう保護する。
また倒伏時には、扉体17の頭部の曲げ加工部35の先端が支持台36に支持されて、コンクリートの上面1、下流のコンクリートの上面25、ならびに扉体17の下流面によって必要な空間を確保するから、空気袋4や帯28は扉体17に押し潰されることがない。
【0016】図4に示すように、鋼板製の扉体17は、堰幅より少し小さい幅方向の寸法と、起立時に必要な起立高を確保するために必要な長さを有するものであって、この鋼板製の扉体17の頭部には曲げ加工部35が形成され、その下部には主押し付け板3の厚さとほぼ等しい厚さの増厚部18を設けてある。この増厚部18の上部の扉体17の一般部の板厚に溶接接合される部分は、技術基準にしたがって緩やかに板厚を減少させる。また増厚部18の下端には半円形の部分37を設けて扉体17が起伏運動をするに際して、扉体17の下部の増厚部18の下端の半円形の部分37が空気袋4の上面38を滑りやすくする。
【0017】また鋼板製の扉体17の下部の増厚部18の下端の半円形の部分37に沿う部分には、繋ぎ板兼用水密ゴム12を固定するボルト19をねじ込む雌ねじ39が1列に並んでおり、その上方には、帯28を固定するボルト29に合わせたボルト孔40がある。
【0018】さらに扉体17の下部の増厚部18の下端の上流面の繋ぎ板兼用水密ゴム12の取付部に沿って横リブ41を取付けする。横リブ41は繋ぎ板兼用水密ゴム12とその押え板20の厚さの和程度の幅を有する細長い鋼板を扉体17の下部の増厚部18の上流の面に直角の姿勢で、増厚部18の下端の半円形の部分37に平行な方向で溶接される。
【0019】また扉体17と下部の増厚部18の上流面の横リブ41より上方の区域には、扉体17の高さ方向の曲げ剛性を強化する目的で、適当な幅の細長い鋼板を当該面に直角の姿勢で横リブ41に直交する方向に適当な間隔で溶接取付けして縦リブ42としてある。縦リブ42を取付けする方向は扉体17の上を水が越流するときの流れの方向に平行であるから、縦リブ42は水や砂礫等の流下を妨げることがない。
【0020】他方横リブ41は、縦リブ42に直交する方向に取付けられるから、その方向は水や砂礫等の流下を妨げる方向であるけれど、横リブ41の高さは繋ぎ板兼用水密ゴム12と押え板20の厚さの和程度であるから、起伏ゲートの機能を確保するのに必要な寸法の範囲に納まっている。
かえって、横リブ41は押え板14,16,20とともに繋ぎ板兼用水密ゴム12が流下する石や岩によって損傷するのを防止する効果がある。
【0021】図5に示すように、空気を排出したときには、平らな長方形となるよう製造された空気袋4の開いた辺の寸法は、ゲート幅より少し小さく、これと直角の方向には、膨張したときに扉体17を押し起すのに十分な寸法を有している。
そして主押し付け板3で押えるべき開いた辺以外の3辺では、ゴム引布が連続して折れ曲り閉じている。また、開いた辺では、相対する2枚のゴム引布の縁5の端部に、樹脂製のロッド6によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部7がある。さらに、この折返し部7に平行してアンカーボルト2が貫通するための孔43が2枚のゴム引布の縁5を貫いている。また空気袋4の下側のゴム引布の中央付近には、口金44が取付けられる。
【0022】このように構成した上で、空気袋4の下部の口金44に接続した空気管45を水路のコンクリートに埋設するなどして陸上に導き、空気操作装置の排気用開閉弁46、排気用流量調節弁47、排気放出部48、給気用開閉弁49、給気用流量調節弁50、空気圧縮機51に、図1、図2および図3のように接続する。
【0023】その上で空気圧縮機51から給気用流量調節弁50、給気用開閉弁49、空気管45、口金44を経由して空気袋4の内部に空気を圧入した結果、扉体17が起立した状態の断面図が図2であり、扉体17の頭部の曲げ加工部35が、越流する水を下流に導いて、空気袋4や帯28を打たないよう機能している。
この状態を下流から見たのが図1であり、空気袋4が扉体17の背面側にあってほぼ全幅において扉体17を支えている。
【0024】他方、空気圧縮機51を停止し、給気用開閉弁49を閉じ、排気用開閉弁46を開いて、空気袋4の内部の圧力を有する空気を、排気用流量調節弁47によって制御しつつ、排気放出部48から大気中へ放出した結果、扉体17が完全に倒伏した状態の断面図が図3である。
この状態では、水路の底を土砂等が激しく流下することがあるので、主押し付け板3に沿って直上流の基礎コンクリート10に設置した止水金物11は基礎コンクリート10の落差部の補強の機能をも有するようにする。
【0025】図6、図7、図8および図9はこの発明に係る起伏ゲートの他の実施例を示すものであり、図6は起伏ゲートの断面図で起立状態を示し、図7は起伏ゲートの断面図で倒伏状態を示し、図8は扉体と軸受付主押し付け板の説明図であり、図9は空気袋の説明図である。
【0026】図6および図7において、断面が長方形の水路の底に、水路を横断して設置したアンカー金物61に設けた1列の鉛直の雌ねじ62にねじ込むボルト63が、軸受付主押し付け板60の下流側の凸部64によって空気袋4の開いた辺の縁5を、アンカー金物61の下流側の凸部65に押え付けることによって、空気袋4の開いた辺を密閉すると同時に、空気袋4をアンカー金物61に固定する。
この空気袋4の開いた辺の縁5の端には、樹脂製のロッド6によって補強繊維の折曲半径が過小とならないように保護した補強繊維の折返し部7があり、軸受付主押し付け板60の下流側の凸部64の上流側の角66とアンカー金物61の下流側の凸部65の上流側の角67に当たって、空気袋4の開いた辺の縁5が空気袋4に作用する張力によって引抜かれないように機能する。
【0027】また、ボルト63によって軸受付主押し付け板60を押え付けるときには、その上流端の凸部68がアンカー金物61の上流側の凸部69によって支持され、ボルト63をねじ込むほど、軸受付主押し付け板60の下流側の凸部64はより強く空気袋4の開いた辺の縁5を押し付けるので、空気袋4の開いた辺の密閉と固定が確実なものとなる。
さらに、軸受付主押し付け板60の下流縁に突起した軸受70が扉体17の下部の増厚部18の下端の凹部71において回転軸72と組合い、同時に扉体17の下部の増厚部18の下端に突起した軸受73が軸受付主押し付け板60の下流縁の凹部74において回転軸72と組合うから、扉体17は軸受付主押し付け板60に対し回転自由であり、自在に起立または倒伏することができる。
【0028】一方、1枚の下部水密用のゴム板75の1辺を押え板76とボルト77によってアンカー金物61の止水部78の上面に固定し、他の辺を押え板79とボルト80によって扉体17の下部の増厚部18の上流面の横リブ41より下方に固定すると同時に、その中間において押え板81とボルト82によって軸受付主押し付け板60の上面に固定することにより、水路の底に設置したアンカー金物61と扉体17の下部の増厚部18の間の漏水を防止する。
加えて、水路底の空気袋4より下流側の適当な位置に設置したアンカーボルト26と押え板27で一端をコンクリートの上面25に固定した、十分な強度を有するゴム引布製の帯28の他の端を、扉体17の下流面の空気袋4の接触する位置より上の適当な位置にボルト29と押え板30で固定することより、扉体17が所定の姿勢まで起立したときには、この帯28に作用する張力により扉体17が停止するようにする。
【0029】次に扉体17の頭部の曲げ加工部35が、起立時には扉体17を越流する水を下流に導いてから落下させるので、越流する水や一緒に流下する流芥や流木等が空気袋4や帯28等を直接打たないように保護する。また倒伏時には、扉体17の頭部の曲げ加工部35の先端が支持金物36に支持されて、コンクリートの上面25と扉体17の間に必要な空間を確保するから、空気袋4や帯28が扉体17により押し潰されることがない。
【0030】さらに、扉体17の下部の増厚部18の上流面の下端水密用のゴム板75の取付部に沿って横リブ41を溶接する。横リブ41はゴム板75とその押え板79の厚さの和程度の幅を有する細長い鋼板で扉体17の下部の増厚部18の上流面に直角の姿勢で回転軸72に平行な方向で設けてある。
また扉体17と下部の増厚部18の上流面の横リブ41より上方の区域には扉体17の高さ方向の曲げ剛性を強化する目的で適当な幅の細長い鋼板を当該面に直角の姿勢で横リブ41に直交する方向に適当な間隔で溶接取付けして縦リブ42としてある。
縦リブ42を取付ける方向は扉体17の上を越流する水の流れに平行であるから縦リブ42は水や砂礫等の流下を妨げることがない。
【0031】図8には扉体17の増厚部18、曲げ加工部35、横リブ41、縦リブ42、軸受73、凹部71の配置関係を示すと同時に、回転軸72で相互に回転自由であるよう結合された軸受付主押し付け板60との関係、ならびに軸受付主押し付け板60における軸受70、凹部74、上流の凸部68、下流の凸部64とその上流側の角66の配置関係を示している。
さらに軸受付主押し付け板60の上面の上流縁にはゴム板75を固定するボルト82に合わせた雌ねじ83が並んでおり、その下流側にはボルト63に合わせた座掘りつき孔84が平行に並んでいる。
また扉体17の下部の増厚部18には横リブ41に沿う位置にゴム板75を固定するボルト80に合わせた雌ねじ85があり、扉体17の上方には帯28を固定するボルト29に合わせたボルト孔86がある。
図9にこの実施例における空気袋4の説明図を示す。この実施例では軸受付主押し付け板60を押え付けるボルト63が空気袋4を貫通しないから、開いた辺の縁5に孔を開ける必要がないので、密閉もより確実となり有利である。
【0032】このように構成した上で、空気袋4の下部の口金44に接続した空気管45を水路のコンクリートに埋設するなどして陸上に導き、空気操作装置の排気用開閉弁46、排気用流量調節弁47、排気放出部48、給気用開閉弁49、給気用流量調節弁50、空気圧縮機51に、図6および図7のように接続する。
【0033】その上で空気圧縮機51から給気用流量調節弁50、給気用開閉弁49、空気管45、口金44を経由して空気袋4の内部に空気を圧入した結果、扉体17が起立した状態の断面図が図6であり、扉体17の頭部の曲げ加工部35が、越流する水を下流に導いて、空気袋4や帯28を打たないよう機能している。
【0034】他方、空気圧縮機51を停止し、給気用開閉弁49を閉じ、排気用開閉弁46を開いて、空気袋4の内部の圧力を有する空気を、排気用流量調節弁47によって制御しつつ、排気放出部48から大気中へ放出した結果、扉体17が完全に倒伏した状態の断面図が図7である。
【0035】
【発明の効果】この発明の空圧式起伏ゲートによれば、扉体17の下部に増厚部18ならびに横リブ41を設けることにより、増厚部18の下端から横リブ41に至る間の上流面に縦リブ42を設けることなく、扉体全体の高さ方向の曲げ剛性を有効に強化することができるから、起伏ゲートの下部水密を形成するゴム板を連続して扉体17の下部の増厚部18にボルトと押え板で固定することが可能となった。
その結果、空圧式起伏ゲートの下部水密は完全なものとなり、長期間漏水の発生しない空圧式起伏ゲートを確実に建設できて、維持管理の容易性、経済性、ならびに空圧式起伏ゲートの景観性の向上に大きな成果を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の起伏ゲートの一実施例を示し、起伏ゲートが起立した状態の背面図である。
【図2】起伏ゲートが起立した状態の断面図である。
【図3】起伏ゲートが倒伏した状態の断面図である。
【図4】起伏ゲートの扉体の説明図である。
【図5】この発明の空気袋の説明図である。
【図6】この発明の起伏ゲートの他の実施例を示し、起伏ゲートが起立した状態の断面図である。
【図7】起伏ゲートが倒伏した状態の断面図である。
【図8】起伏ゲートの扉体の説明図である。
【図9】空気袋の説明図である。
【符号の説明】
1 コンクリートの上面
2 アンカーボルト
3 主押し付け板
4 空気袋
5 開いた辺の縁
6 ロッド
7 折返し部
8,9角
10 基礎コンクリート
11 止水金物
12 繋ぎ板兼用水密ゴム
13 ボルト
14 押え板
15 ボルト
16 押え板
17 扉体
18 増厚部
19 ボルト
20 押え板
21 ロッド
22 折返し部
23,24 角
25 コンクリートの上面
26 アンカーボルト
27 押え板
28 帯
29 ボルト
30 押え板
31 ロッド
32 折返し部
33,34 角
35 曲げ加工部
36 支持台
37 半円形の部分
38 上面
39 雌ねじ
40 ボルト孔
41 横リブ
42 縦リブ
43 孔
44 口金
45 空気管
46 排気用開閉弁
47 排気用流量調節弁
48 排気放出部
49 給気用開閉弁
50 給気用流量調節弁
51 空気圧縮機
60 軸受付主押し付け板
61 アンカー金物
62 雌ねじ
63 ボルト
64,65 凸部
66,67 角
68,69 凸部
70 軸受
71 凹部
72 回転軸
73 軸受
74 凹部
75 ゴム板
76 押え板
77 ボルト
78 止水部
79 押え板
80 ボルト
81 押え板
82 ボルト
83 雌ねじ
84 座掘りつき孔
85 雌ねじ
86 ボルト孔
Claims (3)
- 断面が長方形の水路の底を横断して並べて設置した鉛直のアンカーボルトと主押し付け板とが、3辺が閉じ1辺が開いた平らな長方形に製作したゴム引布製の空気袋の開いた辺を水路の底に押し付けることによって、開いた辺を密閉しつつ、水路の底に空気袋を固定し、この空気袋の上の主押し付け板の下流側の縁に添う位置に鋼板製扉体の下端部の起伏時の回転中心を置くことによって、空気袋が鋼板製扉体の下流側の根元部分に位置し支持するようにする。
この空気袋に陸上の空気操作装置から空気管を接続して圧縮空気を送入すれば、空気袋が膨張して扉体を起立させ、逆に空気袋から圧力を有する空気を排出すれば、空気袋が平らに収縮して扉体が倒伏するようにした空圧式起伏ゲートにおいて、
扉体の高さ方向の曲げ剛性を強化する目的で、鋼板製扉体の上流面の下端部の下部水密ゴム取付部分を除く部分に適当な幅の細長い鋼板を扉体の上流面に直角の姿勢で水の流れに平行な方向に適当な間隔で溶接取付けして縦リブとなし、同時に縦リブの下端には、下部水密ゴムと押え板の厚さの和程度の幅の細長い鋼板を鋼板製扉体の上流面に直角の姿勢で、縦リブに直交する方向で溶接取付して横リブとする。
加えて鋼板製扉体の下端から横リブ取付け位置より上方の適当な位置までの間においては、鋼板の厚さを他の部分より相当量厚くして縦リブ下端付近の応力が極度に大きくならないようにしたことを特徴とする空圧式起伏ゲート。 - 請求項1の空圧式起伏ゲートにおいて、水路の底を横断して並べて設置した鉛直のアンカーボルトの代りの、水路の底を横断して設置したアンカー金物に並べて設けた鉛直の雌ねじにねじ込むボルトと主押し付け板とが、平らな長方形に製作した3辺が閉じ、1辺が開いたゴム引布製の空気袋の開いた辺を、アンカー金物に押し付けることによって、開いた辺を密閉しつつ、空気袋をアンカー金物に固定したことを特徴とする空圧式起伏ゲート。
- 請求項1または2の空圧式起伏ゲートにおいて、ゲート幅の小さい(6m以下程度)空圧式起伏ゲートを、扉体の回転中心の延長方向に並べて設置することにより、幅の大きい水路の起伏ゲートとしたことを特徴とする空圧式起伏ゲート。
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