JP2004124291A - 端末編組織および該端末編組織を備えた衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】シングルニット編地からなるウエルト部にカールを発生させないと共に伝線も発生させず、かつ、適度の締付力を有する端末編組織を提供する。
【解決手段】端末側から編み始めるシングルニットからなるシングルウエルトの端末編組織であって、編み始めの止め編み部分はニットとミスとからなるコースを弾性糸で編成している一方、該止め編み部分に連続するウエルト編み部分は地糸で編成した複数コースからなり、該ウエルト編み部分の複数のコースはニットにミスとタックを組み合わせ、これらニット、ミス、タック位置を表目と裏目との張力のバランスするように分散させて表目側にカールを発生させない。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は端末編組織および該端末編組織を備えたトップおよびボトム下着等の衣類に関し、特に、端末をシングルニットとして薄くして外観に響かないようにすると共に外側に巻くように垂れ下がるカールの発生を防止しているものである。
【0002】
【従来の技術】
靴下のはき口端末、シャツの裾端末や袖口、ショーツの足回り端末等のウエルト部分は、その厚さが大で身頃地との間に段差が発生すると、アウターを通して外観上現出する所謂“ひびく”現象が発生しやすい。そのため、ウエルト部分は出来るだけ薄くすることが好ましくいが、薄くすると、ウエルト部分が外側にカールして捲れ上がりやすい問題が発生するため、薄くしながらカールを発生させないことが求められている。
【0003】
従来、ウエルト部分は編地を折り返して袋状としているダブルウエルトの場合が多く、このダブルウエルトではカールの問題は生じないが、厚さが大となって上記“ひびく”問題が発生する。
また、折り返してダブルウエルトとせず、弾性糸を編み込んで伸縮性を持たせたダブルニット編地からなるシングルウエルトも提供されている。(特開2002−146609号)。
このダブルニット編地では図5(A)に示すように、A列の針N1とB列の針N2に給糸される糸で表目S1と裏目S2にループRが形成されるため、表裏両面の張力のバランスが取れ、表側に編地が曲がり込むカールが発生しない利点がある。
また、上記シングルウエルトの場合は袋編に編成する場合と比較して編成工程が簡単となると共に厚さを薄くできるが、ダブルニット編地からなるため、シングルニット編地と比較すると厚さが大となっている。
【0004】
ウエルト部分をシングルニット編地からなるシングルウエルトとすると、編成速度がダブルニットと比較して3倍程度早くなり生産性を上げる利点があると共に、厚さを薄くできる。しかしながら、図5(B)に示すように、シングルニット編地では1列に並列する針N3に給糸された糸が表目S1側にのみにループRが形成されるため、表目側に編地のカールが発生して外側に捲れやすい問題がある。かつ、シングルニットで用いる編糸は細くゲージ数が多いため伸びが少なく、適度の締付力を付与して身体へのフィット感を出しにくい問題がある。
【0005】
上記問題に対して、特開平8−81860号公報で、図6に示すように、2本の弾性糸A1、A2を第1コース中に針で編成せずに直線状に挿入し、第1コースの地糸Bにより形成されるシカーループとニードルループにより弾性糸A1、A2を表裏から挟むように編成したシングルゴムトップの編み立て方法が提案されている。
さらに、実用新案登録第3022683号で提案されている靴下では、シングルシリンダ靴下編機で編成してシングルニットとしているが、口ゴムの端部数コースを裏編目が外側に位置するように折り返して袋状の二重編みとしたものが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−146609号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平8−81860号公報
【0008】
【特許文献3】
実用新案登録第3022683号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平8−81860号公報で提案されているシングルゴムトップの編み立て方法では、ゴム糸を地糸と編まずに通しているだけで表裏両面より挟持した編成としているだけであるため、ウエルト部の端末の地糸ループが表目側にのみ出て外側へカールするのを防止する機能はない。
また、上記実用新案登録第3022683号で提案されている靴下では、ウエルト部では裏編目が外側に位置するように折り返して袋状の二重編みとしているため、シングルニット編地からなるがウエルト部の厚さが大となって、前記した外観にひびく問題が解消されていない。
【0010】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、シングルニット編地からなるウエルト部にカールを発生させないと共に伝線も発生させず、かつ、適度の締付力を有する端末編組織を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、端末側から編み始めるシングルニットからなるシングルウエルトの端末編組織であって、
編み始めの止め編み部分はニットとミスとからなるコースを弾性糸で編成している一方、該止め編み部分に連続するウエルト編み部分は地糸で編成した複数コースからなり、該ウエルト編み部分の複数のコースはニットにミスとタックを組み合わせ、これらニット、ミス、タック位置を表目と裏目の張力がバランスするように分散させて表目側にカールを発生させない構成としていることを特徴とする端末編組織を提供している。
【0012】
上記編地はシングルシリンダにより編成した丸編地からなり、編み立てられたシングルニットの円筒状の編地は、パンツ、靴下、シャツ等の身頃、袖等を縫製なしで形成することができ、生産性を高めることができる。
【0013】
上記構成からなる端末編組織では、編み始めの止め編み部分は、ゴム糸、ポリウレタン系弾性糸を芯糸としたカバリング弾性糸のみを用いて、1〜3コース、好ましくは3コース編成しているため、伝線防止と最端末における適度な締付を図ることができる。かつ、この止め編み部では、1コース中に針に給糸してループを形成するニットと、針に給糸せずにループを形成しないミスとを交えているため、弾性糸からなる表目のループの張力が減少し、外側へのカール発生を抑制できる。かつ、ニットとミスを交えているため、シングルニットであっても太い弾性糸で編成することができると共に、締付力を適度に押さえて適度なフィット感を与えることができる。
【0014】
具体的には、止め編み部分では、例えば、1つのコースで、第1針に給糸してニットとし、第2〜第4の3本の針に給糸せずにミスとし、第5の針に給糸してニットとし、これを繰り返し、弾性糸からなる表目のループ数を減少させている。かつ、弾性糸で3つのコースを編成して止め編み部分とする場合には、第1コースと第3コースのニットとミス位置とを同一とし、第2コースのニット位置を第1コースと第3コースのミス位置の中央とすることが、本発明者の試作結果より最も好ましいことが判明している。
【0015】
上記止め編み部分に連続するウエルト編み部分をシングルニットで且つシングルウエルトとすると、薄い編地となるため、段差を発生させない利点があるが、ニットのみからなる平編みとすると、表目側への張力が大となって表側へのカールが発生しやすくなる。
よって、本発明では、上記したように、ウエルト編み部分の複数のコースはニットにミスとタックを組み合わせ、これらニット、ミス、タック位置を表目と裏目の張力がバランスするように分散させて表目側にカールを発生させない構成としている。
【0016】
ウエルト編み部分の各コースはミスにニットあるいは/およびタックを組み合わせ、1つのコース中にかならずループを形成しないミスを交えているため、表目の張力を減少させることができる。かつ、所要位置にタックを設けて裏目への張力を増加させ、これらニット、ミス、タックの位置を表目と裏目との張力がバランスするように分散させているため、外側へのカール発生を防止することができる。
なお、表目と裏目との張力のバランス精度を高めるために、各コースにおいて上記のように、ニットとミスあるいは/およびタックを交じえて編成することに加えて、糸の種類、給糸テンションを調節してもよい。
【0017】
ウエルト編み部分は、コース数は限定されず、衣類の機能やデザインに応じてコース数を増減してウエルト編み部分の幅を調整しているが、50コース以上で、100〜300コースが好ましい。
詳細には、上記止め編み部分に連続する複数コースはニットとミスとを繰り返すタック入り準備部とし、これに連続する複数のコースではタックを交えた身頃締付部とし、該身頃締付部の複数のコースは、ニットとミスからなるコース、ニットとミスとタックからなるコース、ミスとタックからなるコース、ニットとミスとタックとからなるコースを順次備え、かつ、これを繰り返す編組織とすることが好ましい。
【0018】
このウエルト編み部分の地糸としては、ウーリーナイロン等の嵩高加工糸、ポリウレタン系弾性糸を芯糸とし合成繊維のフィランメト糸あるは加工糸をカバリングしているカバリング弾性糸あるいはフィラメント糸が好適に用いられ、これらの糸を適宜選択し、あるいは併用して用いている。
【0019】
本発明は、上記シングルニットの編地からなるシングルウエルトの端末編組織を備えた衣類を提供しており、特に、インナーウエアや靴下として好適に用いられる。
具体的には、トップ衣類としては、シャツ、Tシャツ、タンクトップ、キャミソール等が挙げられ、これらのトップ衣類の裾や袖口を上記端末編組織からなるシングルウエルトとしている。また、ボトム衣類としては、ショーツ、パンツ、スパッツ、ガードル、レッグウエア、ストッキング、パンテイストッキング、ソックス等が挙げられ、これらボトム衣類のはき口や裾部等を上記端末編組織からなるシングルウエルトとしている。
これらの衣類の裾、袖口、はき口を上記構成のシングルニットからなるシングルウエルトとすると、薄くなるため段差が発生しにくく、薄物のアウターウエアを着用してもインナーウエアの端末が外部にひびく現象が発生するのを防止できる。また、止め編み部分は弾性糸で編成しているため伝線発生を防止できると共に、該止め編み部分に連続するウエルト編み部分では表目側へ張力を発生させない編組織としているため、外側へとカールして端末がめくれ上がることを防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1はシングルシリンダの4口丸編機で編成した筒状編地1を示す。
図中、上端が編み始め端となり、上端から止め編み部分2、ウエルト編み部分3、本体編み部分4を連続させ、下端部にダブルウエルト編み部分5を設けている。
【0021】
図2および図3は止め編み部分2、ウエルト編み部分3の編み組織を示し、第1列目の針10−1から第N列目の針10−nの下に示す(○)は針10に給糸してニットしている場合、(×)は針10に給糸せずに飛ばしてミスしている場合、(△)は先のコースでニットした針に給糸してタックしている場合を示す。
【0022】
編み始めの止め編み部分2はゴム糸あるいはポリウレタン系弾性糸を芯糸としたカバリング弾性糸11のみを用い、該弾性糸11を給糸口から連続供給して環状に第1コースC1から第3コースC3を編成している。この止め編み部分2では1つのコース中にニットとミスを交え、本実施形態では1針ニット→3針ミス→1針ニット→3針ミスを繰り返している。
【0023】
詳細には、第1コースC1は図2および図3に示すように、第1列目の針10−1にニット○、第2〜第4列目の針10−2〜10−4はミス×、第5列目の針10−5にニット○とし、1ニット、3ウエールはミスを繰り返している。
第3コースC3は第1コースC1と同一編成とし、これら第1コースC1と第3コースC3に挟まれた第2コースC2は、第1、第3コースと同様に1ニット、3ミスを繰り返しているが、ニット位置は第1、第3コースのミス位置の中央位置としている。
この止め編み部分2の第1コースC1の弾性糸11は第3コースの弾性糸と、第2コースC2および第3コースC3の弾性糸11は第4コースC4の地糸110とニットしてほつれにくくしている。
【0024】
このように止め編み部分2では、1つのコースで1ニット、3ミスを繰り返して編成しているため、ニット位置で表目に形成されるループRの張力を減少でき、表目の張力の減少を図って止め編み部分2が外側に巻くカール発生を防止できる。かつ、第1、第3コースC1、C3でミスしている位置で第2コースC2をニットしてループRを形成しているため、止め編み部分2の全体では周方向に略1針飛びでループが形成され、周方向全体に略均等の適度な締め付け力を付与できると共に、弾性糸11で端末を編成しているため端末の補強ができ、その結果、端末からの伝線発生を防止できる。
【0025】
止め編み部分2に連続するウエルト編み部分3では、ポリウレタン弾性糸を芯糸としウーリーナイロン糸をカバリングした糸およびウーリーナイロン糸を地糸110として用いている。
ウエルト編み部分3の最初の第4コースC4と第5コースC5は、止め編み部分2の第2コースC2、第3コースC3の弾性糸とニットしているため、ほつれ防止部であると共に、タックを入れずにニットとミスとを組み合わせて、タック入り準備部(I)としている。次の第6コースC6〜第9コースC9の4つのコースを1組とし、これを第10コースC10〜第13コースC13に示すように4つのコースを1組として繰り返して身頃締付部(II)としている。
上記タック入り準備部(I)の第4コースC4はカバリング糸とウーリーナイロン糸を用いて編成し、第5コースC5は弾性糸を用いて編成している。
上記身頃締付部(II)の4コース1組で用いる糸は、第6コースC6はカバリング糸とウーリーナイロン糸、第7コースC7はウーリーナイロン糸、第8コースC8は弾性糸、第9コースC9はウーリーナイロン糸を用いている。
【0026】
詳細には、図2および図3に示すように、第4コースC4と第5コースC5とからなるタック入り準備部(I)のうち、第4コースC4では第1列目の針10−1にニット○、第2列目の針10−2はミス×、第3列目の針10−3にニット○、第4列目の針10−4はミス×とし、1針毎にニットとミスを繰り返している。
第5コースC5では、第1列目の針10−1はニット○、第2〜第4列目の針10−2〜10−4はミス×、第5列目の針10−5は○として、これを繰り返し、第5コースC5の方を第4コースC4よりニット数を少なくして、表目側に形成されるループを減少している。
【0027】
続く第6〜第9コースC6〜C9の4コース、同一の編み組織を繰り返す第10コースC10〜第13コースC13のコースでは、図2および図3に示す構成としている。
即ち、第6コースC6では1針毎にニット○とミス×を繰り返している。
第7コースC7では、第1列目の針10−1から第2列目の針10−3へと1針毎に、順次ニット○→ミス×→タック△→ミス×→ニット○→ミス×→タック△を繰り返し、ニットとタックとの間をミスしている。
第8コースC8はニットせずに、ミスとタックとで編成し、第1列目の針10−1はミス、第2列目の針10−2はミス、第3列目の針10−3はタックとし、ミス×→ミス×→ミス×→タック△を繰り返し、第7コースC7のタック位置で第8コースC8もタックしている。
【0028】
第9コースC9は第7コースと同一としている。
このように、第6〜第9コースでは各コース中にミスを必ず入れて表目に形成されるループの張力を減少させると共に、各第7〜第9コース中に夫々タックを入れて裏面側への張力を高め、表目の張力と裏目の張力とのバランスをとっている。
【0029】
第10コースC10〜第13コースC13は、上記第7コースC7〜第9コースC9を繰り返してウエルト編み部3の長さを所要の長さとしている。よって、ウエルト編み部3の長さを短くしたい場合には、繰り返しコース数を少なくし、より長くしたい場合は繰り返しコース数を多くすればよい。
【0030】
このように、シングルニットで且つシングルウエルトとする上記ウエルト編み部分3を、上記した1つのコース中にミスを入れると共に、ニットとタックとを組み合わせて編成することにより、表目にループRを形成して表目側(外側)への張力を発生するニットと、裏目側への張力を発生するタックとにより、かつ、これらニットとタックとの位置関係で、表目側と裏目側の張力が最も均衡して、バランスが取れることが本発明者の試作より実証されている。
【0031】
なお、ウエルト編み部分3の編組織は上記組織に限定されず、ミスとタックとを入れて、表目側のループの張力を減少する一方、タックにより裏目側の張力を高めることで、表裏両面の張力バランスを図ることができる編組織とすればよい。更に、使用する地糸の種類、太さ、給糸の張力に変化を加えて、種々のバリエーションの編組織とすることも可能である。
【0032】
図4は、図1に示す筒状編地1を2本用いて形成したパンツ30を示す。パンツ30は2本の筒状編地1を並設し、股部となる上部の隣接位置を切り開いて縫着している。このバンツ30では両側の足回り端をシングルウエルトとし、下端に止め編み部分2が位置し、該止め編み部分2にウエルト編み部分3が連続し、その上部から上端のウエスト位置まで本体編み部分4で、上端のウエスト部分がダブルウエルト編み部分5となる。
上記パンツ30では足回り端がシングルウエルトとなるため、足回り端に段差が発生せず、外観にひびかないようにすることができる。かつ、止め編み部2を弾性糸11で編成しているため伝線防止が図れ、かつ、ウエルト編み部分3では表裏両面の張力がバランスされているため、シングルニットで且つシングルウエルトとした場合に従来発生していた外向きのカール発生が抑制でき、足回り端が捲れ上がることが防止できる。
【0033】
上記パンツに限定されず、筒状編地でトップインナーの袖を形成し、その袖口を上記シングルニットでシングルウエルトとした端末編組織とした場合、筒状編地を大径としてシャツの身頃部を形成して裾端を上記シングルニットでシングルウエルトとした端末編組織とした場合、パンテイストッキング、ストッキング、ソックスを筒状編地で編成し、そのはき口を上記シングルニットでシングルウエルトとした端末編組織とした場合等のいずれにおいても、袖口、裾端、はき口は、上記パンツの足回り端と同様に薄く外観にひびかず、かつ、外向きのカールが発生しない。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明では、編み始めの止め編み部分は、ゴム糸、ポリウレタン系弾性糸を芯糸としたカバリング弾性糸等の弾性糸を用いて、1コース中に針に給糸してループを形成するニットと、針に給糸せずにループを形成しないミスとを交えているため、弾性糸からなる表目のループの張力が減少し、外側へのカール発生を抑制できると共に、伝線防止と最端末における適度な締付を図ることができる。しかも、該止め編み部分では、ニットとミスを交えているため、適度な締付力により良いフィット感を与えることができる。
【0035】
また、ウエルト編み部分の各コースはミスにニットあるいは/およびタックを組み合わせ、1つのコース中に必ずループを形成しないミスを交えていることで、表目のループの張力を減少させ、かつ、タックを設けて裏目への張力を増加させ、表目と裏目との張力がバランスするよう分散させているので、外側へのカール発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端末編組織を備えた筒状編地の概略図である。
【図2】編組織の説明図である。
【図3】編組織を示す図面である。
【図4】本発明の実施形態のパンツを示す概略図である。
【図5】(A)は従来の編組織の一部を示す図面、(B)は別の編組織の一部を示す図面である。
【図6】別の従来の編組織の一部を示す図面である。
【符号の説明】
1     筒状編地
2     止め編み部分
3     ウエルト編み部分
4     本体編み部分
5     ダブルウエルト編み部分
10−1〜n   針

Claims (5)

  1. 端末側から編み始めるシングルニットからなるシングルウエルトの端末編組織であって、
    編み始めの止め編み部分はニットとミスとからなるコースを弾性糸で編成している一方、該止め編み部分に連続するウエルト編み部分は地糸で編成した複数コースからなり、該ウエルト編み部分の複数のコースはニットにミスとタックを組み合わせ、これらニット、ミス、タック位置を表目と裏目の張力がバランスするように分散させて表目側にカールを発生させない構成としていることを特徴とする端末編組織。
  2. シングルシリンダにより編成した丸編地からなる請求項1に記載の端末編組織。
  3. 上記止め編み部分は、ゴム糸、ポリウレタン系弾性糸を芯糸としたカバリング弾性糸のみを用いて2〜3コースを編成している請求項1または請求項2に記載の端末編組織。
  4. 上記ウエルト編み部分は地糸を用いて編成し、上記止め編み部分に連続する複数コースはニットとミスとを繰り返すタック入り準備部とし、これに連続する複数のコースではタックを交えた身頃締付部とし、該身頃締付部の複数のコースは、ニットとミスからなるコース、ニットとミスとタックからなるコース、ミスとタックからなるコース、ニットとミスとタックとからなるコースを順次備え、かつ、これを繰り返している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の端末編組織。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の端末編組織を備えた衣類。
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