JP2004123977A - ガスケット用樹脂組成物およびそれを用いた医療用器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)スチレン・イソプレンブロック共重合体の水素添加誘導体および/またはスチレン・イソプレン・ブタジエン共重合体の水素添加誘導体40〜60重量部と、(b)ゴム用軟化剤60〜40重量部〔ただし、(a)+(b)=100重量部〕の合計量100重量部に対し、(c)ポリエチレン系樹脂5〜60重量部、必要に応じて、さらに(d)平均分散粒径が0.05〜2μmのエチレン−プロピレン系共重合体ゴムとプロピレン系樹脂を含有するポリプロピレン系樹脂混合物を0.1〜20重量部を配合したガスケット用樹脂組成物、この組成物を用いた医療用器具。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスケット用樹脂組成物およびそれを用いた医療用器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療用器具として、例えばディスポーザブル注射器におけるように、筒状体と、該筒状体内壁面に密着して摺動するガスケットとを具備してなるものがある。
従来、上記ガスケットは、加硫ゴムや特開昭63−57661号公報(特許文献1)、特開平2−156959号公報(特許文献2)、特開平7−228749号公報(特許文献3)、特開平9−173417号公報(特許文献4)、特開平10−179687号公報(特許文献5)に記載されるように、スチレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加誘導体を含有するスチレン系の熱可塑性エラストマー(以下、TPEと略称する)から形成されている。スチレン系TPEは、スチレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加誘導体と、ゴム用軟化剤とポリオレフィン系樹脂、および/またはポリスチレン樹脂からなる組成物からなる組成物である。
【0003】
しかしながら、加硫ゴムからなるガスケットは、複雑な加硫工程を経るため大がかりな設備を必要とする。また、イオウ、加硫促進剤、充填剤などの多くの添加物を必要とし、その結果、それらの添加物が医療用器具の使用時に液剤中に溶出するおそれがある。
これに対し、スチレン系TPEからなるガスケットは、射出成形による成形性や、イオウなどの溶出がなく、安全性において優れているものの、加硫ゴムに比しゴム弾性において劣る。
また、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体(SEBS)と高密度ポリエチレン系樹脂(HDPE)を組み合わせて用いると、得られる成形品の表面性が荒れる傾向となる。
また、医療用栓に用いるスチレン系TPEを、ガスケットに用いた場合、脈動が発生するという問題がある。
【0004】
【特許文献1】
特開昭63−57661号公報
【特許文献2】
特開平2−156959号公報
【特許文献3】
特開平7−228749号公報
【特許文献4】
特開平9−173417号公報
【特許文献5】
特開平10−179687号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、成形性や溶出安全性に優れ、かつ脈動現象の生じないガスケット用樹脂組成物およびそれを用いた医療用器具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)スチレン・イソプレンブロック共重合体の水素添加誘導体および/またはスチレン・イソプレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加誘導体40〜60重量部と、(b)ゴム用軟化剤60〜40重量部〔ただし、(a)+(b)=100重量部〕の合計量100重量部に対し、(c)ポリエチレン系樹脂5〜60重量部を含有するガスケット用樹脂組成物に関する。
本発明のガスケット用樹脂組成物は、上記(a)〜(b)成分の合計量100重量部に対し、さらに(d)平均分散粒径が0.05〜2μmのエチレン−プロピレン系共重合体ゴムとプロピレン系樹脂を含有するポリプロピレン系樹脂混合物を0.1〜20重量部配合してもよい。
次に、本発明は、筒状体と、該筒状体内壁面に密着して摺動するガスケットとを具備してなる医療用器具であって、該ガスケットが上記ガスケット用樹脂組成物からなる医療用器具に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のガスケットを構成する組成物の成分、配合割合について詳述する。
(a)成分:
本発明の組成物における(a)成分は、スチレン・イソプレンブロック共重合体の水素添加誘導体および/またはスチレン・イソプレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加誘導体である。ここで、(a)成分は、好ましくは、少なくとも2個の芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックAと、少なくとも1個のイソプレン化合物を主体とする重合体ブロックB、(さらに、必要に応じて、ブタジエンを主体とする重合体ブロックC)とからなり、かつ重量平均分子量が1万以上、さらに好ましくは3万〜55万であるブロック共重合体を水素添加してなる重量平均分子量5万以上、さらに好ましくは5〜30万であるブロック共重合体である。
これらブロック共重合体は、特開昭63−112649号公報に開示されているような、少なくとも2個の芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックAと、少なくとも1個のイソプレン化合物を主体とする重合体ブロックBとからなり、さらに必要に応じて、ブロック共重合体を水素添加して得られるものであり、例えばA−B−A、B−A−B−A、A−B−B−A、A−B−A−B−A、などの構造を有する芳香族ビニル化合物−イソプレン化合物ブロック共重合体を水素添加したものである。あるいは、少なくとも2個の芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックAと、少なくとも1個のイソプレン/ブタジエン化合物を主体とする重合体ブロックB/Cとからなり、さらに必要に応じて、ブロック共重合体を水素添加して得られるものであり、例えばA−B/C−A、B/C−A−B/C−A、A−B/C−B/C−A、A−B/C−A−B/C−A、などの構造を有する芳香族ビニル化合物−イソプレン/ブタジエン化合物ブロック共重合体を水素添加したものである。
【0008】
さらに、ブロック構造について言及すると、少なくとも2個の芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックAは、芳香族ビニル化合物のホモ重合体、あるいは、芳香族ビニル化合物を50重量%超、好ましくは70重量%以上含有する共重合体により構成されているものである。
また、水素添加された少なくとも1個のイソプレン化合物を主体とする重合体ブロックBは、イソプレン化合物のホモ重合体、あるいは、イソプレン化合物を50重量%超、好ましくは70重量%以上含有する共重合体により構成されているものである。
また、これらの少なくとも1個の芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックAおよび水素添加された少なくとも1個のイソプレン化合物を主体とする重合体ブロックBは、それぞれの重合体ブロックにおける分子鎖中の分布については、特に制限されるものではなく、例えばランダム、テーパード(分子鎖中に沿ってモノマー成分が増加または減少するもの)、一部ブロック状またはこれらの任意の組み合わせでなっていてもよい。
【0009】
ブロック共重合体を構成する芳香族ビニル化合物としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−第三ブチルスチレンなどのうちから1種または2種以上が選択でき、中でもスチレンがもっとも好ましい。
この(a)成分における重合体ブロックAの含有量は、例えば5〜70重量%であり、好ましくは10〜60重量%、さらに好ましくは15〜40重量%である。重合体ブロックAの含有量が5重量%未満であると、必要なゴム弾性が得られない。逆に70重量%を超えると、硬くなりすぎる傾向がある。
【0010】
また、イソプレン化合物は、下記で示すような1,4−ミクロ構造が70〜100重量%であることが好ましい。1,4−ミクロ構造が70重量%未満の場合には、再シール性および耐ブリード性に劣る。さらに好ましくは、イソプレンの1,4−ミクロ構造が90〜100重量%である。1,4−ミクロ構造が90重量%を超えるようになると、再シール性および耐ブリード性が一層顕著に向上する。
ここで、イソプレン化合物に基づく脂肪族二重結合は、少なくとも90%が水素添加されていることが好ましい。このように水素添加することにより、イソプレン化合物を主体とする重合体ブロックを形態的にオレフィン性化合物重合体ブロックに変換させることができる。水素添加率が90%未満では、エチレン・プロピレンの交互共重合性が失われ、オレフィン性が損なわれてオレフィン系樹脂との相溶性が劣るので好ましくない。
【0011】
上記(a)成分は、例えばスチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレン共重合体(SEPS)、スチレン・ブタジエン・イソプレン・スチレン共重合体(SBIS)、スチレン・エチレン・エチレン・プロピレン・スチレン共重合体(SEEPS)が挙げられ、耐ブリード性を考慮するとスチレン・イソプレンブロック共重合体の水素添加誘導体であるスチレン・エチレン・プロピレン・スチレン共重合体(SEPS)がよい。また、(a)成分においては、イソプレン部分を水添したものが好ましい。また、水添したものとしないものとの混合物も使用することができる。ここで、本発明における(a)成分は、重量平均分子量が好ましくは1万以上、さらに好ましくは3〜40万である。重量平均分子量が5万未満では、成形性が悪くなり好ましくない。
このようなブロックポリマーとしては、市販のポリマーであるセプトン2000シリーズ(クラレ社製、商品名)、セプトン4000シリーズ(クラレ社製、商品名)などを使用することができる。
【0012】
(b)成分:
本発明で使用される上記(b)成分であるゴム用軟化剤としては、鉱物油系もしくは合成樹脂系が好適である。
鉱物油系軟化剤は、芳香族環、ナフテン環およびパラフィン鎖の三者の組み合わせ混合物であって、パラフィン鎖炭素数が全炭素中の50%以上を占めるものがパラフィン系と呼ばれ、ナフテン環炭素数が30〜45%のものがナフテン系、また芳香族炭素数が30%より多いものが芳香族系と呼ばれて区分されている。これらの中で、本発明の(b)成分として好ましい鉱物油系軟化剤は、ナフテンおよびパラフィン系であり、芳香族炭化水素が30%以下のものである。芳香族系は、本発明で用いる上記(a)成分に対する分散性の点であまり好ましくない。
鉱物油系軟化剤の性状としては、37.8℃動粘度が20〜500cst、流動点が−10〜−15℃で、引火点(COC)が170〜300℃のものが用いられる。
合成樹脂系軟化剤としては、ポリブテン、低分子量ポリブタジエンなどが使用可能であるが、鉱物油系軟化剤の方が好ましい。
【0013】
上記(a)〜(b)成分の配合割合は、(a)成分40〜60重量部、好ましくは45〜55重量部、(b)成分60〜40重量部、好ましくは55〜45重量部〔ただし、(a)+(b)=100重量部〕である。(a)成分の使用量が40重量部未満〔(b)成分の使用量が60重量部を超える〕では、(b)成分がブリードする。一方、(a)成分の使用量が60重量部を超える〔(b)成分の使用量が40重量部未満〕と、成形性が悪くなる。
【0014】
(c)成分:
本発明で使用できる(c)成分のポリエチレン系樹脂としては、好ましくは常法(低圧重合法)により得られる密度0.940g/cm3以上の高密度ポリエチレン樹脂である。
(c)成分のメルトフローレート(MFR)としては、190℃、2.16kg荷重で0.1〜50g/10分のものが使われる。
通常、スチレン・イソプレンブロック共重合体の水素添加誘導体をベースとした熱可塑性エラストマーは、ゴム用軟化剤と硬度と加工性を調整する目的で樹脂成分(例えばポリプロピレン)を添加するのが一般的であるが、本発明はこの樹脂成分として(c)ポリエチレン系樹脂をある配合量加えるのが特徴である。
一般に、ポリエチレン系樹脂の融点は120℃前後、一方ポリプロピレン系樹脂の融点は160℃前後と高い。また、曲げ弾性率もポリプロピレン系樹脂の方が高いことから、これまでポリプロピレン系樹脂を使うことにより耐熱性、ゴム弾性のある熱可塑性エラストマーが得られると考えられていた。しかしながら、本発明者らは、ポリプロピレン樹脂に代えて、好ましくは密度0.940g/cm3以上のポリエチレン系樹脂を用いることにより、大幅にゴム弾性、耐熱性を改良できることを見い出した。なお、ポリエチレン系樹脂の密度が0.940g/cm3未満では、軟化剤のブリードが多く、また耐熱性、圧縮永久歪も不十分となる。
(c)成分の配合量は、(a)〜(b)成分の合計量100重量部当たり、5〜60重量部であり、好ましくは、10〜50重量部、さらに好ましくは、10〜40重量部である。5重量部未満では流動性が悪くなり、良好な成形品が得られない。一方、60重量部を超えると硬度が高くなり、圧縮永久歪みが悪くなる。また、オイルがブリードし易くなる。
【0015】
(d)ポリプロピレン系樹脂混合物:
本発明のガスケット用樹脂組成物には、(a)〜(c)成分に加えて、さらに(d)ポリプロピレン系樹脂混合物を配合してもよい。この(d)成分は、平均分散粒径が0.05〜2μmのエチレン−プロピレン系共重合体ゴムとプロピレン系樹脂を含有するポリプロピレン系樹脂の混合物である。
【0016】
本発明の(d)ポリプロピレン系樹脂混合物は、例えば、少なくとも二段以上の逐次重合により得られるプロピレン共重合体混合物である。第一工程においてプロピレンの単独重合体またはプロピレン−α−オレフィン共重合体(プロピレンを85重量%以上含む)またはエチレン−プロピレン共重合体(プロピレンを85重量%以上含む)を重合して成分(I−1)を生成し、次の工程以降においてエチレン−プロピレン(少量のジエンを含んでも良い)共重合体(プロピレンを75重量%以下含む)、またはエチレン−プロピレン−α−オレフィン(少量のジエンを含んでも良い)共重合体(プロピレンを75重量%以下含む)からなるエチレン−プロピレン系共重合体ゴムを重合して成分(I−2)を生成する。
【0017】
第一工程のプロピレンの単独重合体またはプロピレン−α−オレフィン共重合体の重合は、得られるポリプロピレンのアイソタクチック指数が80%以上、好ましくは85%以上、さらに好ましくは90%以上であるような量のエチレンまたはα−オレフィン、例えばブテン−1、ペンテン−1、4−メチル−ペンテン−1,ヘキセン−1、およびオクテン−1またはそれらの組み合わせの存在下で行うことができる。
第二工程以降のエチレン−プロピレン共重合体またはエチレン−プロピレン−αオレフィン共重合体を重合するために使用するモノマーは、プロピレンとエチレンおよび/またはα−オレフィン(例えばブテン−1、ペンテン−1、4−メチル−ペンテン−1,ヘキセン−1、およびオクテン−1またはそれらの組み合わせ)である。第二工程以降の共重合体の重合は、共役または共役でないジエン、例えば、ブタジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、およびエチリデン−ノルボルネン−1の存在下で行うことができる。ジエンは必ずしも必須では無いが、それが存在する時には典型的には第二工程以降に使用する全モノマーの重量に対して0.5〜10重量%である。
【0018】
(d)成分であるポリプロピレン系樹脂混合物中の(I−1)の量は10〜60重量%、好ましくは15〜50重量%、(I−2)の量は90〜40重量%、好ましくは85〜50重量%〔ただし、(I−1)+(I−2)=100重量%〕である。
また、(d)成分のポリプロピレン系樹脂混合物中に共重合された全エチレン量は、通常、15〜60重量%、好ましくは17〜45重量%、さらに好ましくは20〜35重量%である。
さらに、(d)ポリプロピレン系樹脂混合物中に共重合された全α−オレフィンの量は、通常、0〜30重量%、好ましくは3〜20重量%、さらに好ましくは5〜10重量%である。
【0019】
(d)成分であるポリプロピレン系樹脂混合物は、示差走査熱量分析法(DSC)で測定すると、120℃よりも高い温度、好ましくは140℃よりも高い温度において存在する少なくとも1個の溶融ピークを示す。さらに、(d)成分であるポリプロピレン系樹脂混合物は、曲げ弾性率200〜7,000kg/cm2、好ましくは500〜3,000kg/cm2、さらに好ましくは700〜2,000kg/cm2である。また、(d)成分であるポリプロピレン系樹脂混合物のショアD硬さは、通常、60以下、好ましくは50以下である。
【0020】
また、(d)成分であるポリプロピレン系樹脂混合物のメルトフローレート(ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重に従って測定した値。以下MFRと略記する)は、通常、0.1〜60g/10分、好ましくは0.5〜50g/10分、さらに好ましくは1〜40g/10分である。MFRが0.1g/10分未満では、これを成分とした本発明のガスケット用樹脂組成物を成形する際、溶融粘度が高く、成形加工性(流動性)が低下すると同時に、成形品の外観も悪化する傾向にある。一方、MFRが60g/10分を超えると、これを成分とした本発明のガスケット用樹脂組成物を成形してなる成形品の機械的強度が低下する傾向にある。
【0021】
(d)成分であるポリプロピレン系樹脂混合物中に分散する、エチレン−プロピレン系共重合体ゴムの平均分散粒径は、0.05〜2μm、好ましくは0.1〜1.5μm、特に好ましくは0.2〜1.2μmである。ゴム粒径は、本発明のガスケット用樹脂組成物を成形してなる成形品の機械的強度および衝撃による白化に大きく効き、ゴム粒径が適度な大きさになると機械的強度が高く、かつ衝撃時の白化も小さくなる。市販のエチレン−プロピレン系共重合体ゴム、ポリオレフィン系樹脂、フィラーとの組成物では、それを成形した成形品中のゴム粒径は大きい。そのために、機械的強度が低く、かつ衝撃時の白化も大きい。従って実用的な特性を持つ成形品とは成らない。本発明の特徴は、(d)成分であるポリプロピレン系樹脂混合物中のエチレン−プロピレン系共重合体ゴムの粒径が小さく、これを成分とすることにより実用的な機械的強度、衝撃時の耐白化性を付与することが可能となったことである。ゴム粒径が2μmを超えると、機械的強度が低く、かつ衝撃時の白化も大きい。一方、0.05μm未満のものは、工業的に製造することが難しい。
【0022】
(d)成分であるポリプロピレン系樹脂混合物を製造する際、その重合に使用する触媒は、チーグラー・ナッタ型触媒である。好ましい触媒は、塩化マグネシウム上に担持されたチタン化合物および電子供与体化合物(内部供与体)を含有する固体触媒成分とトリアルキルアルミニウム化合物および電子供与体化合物(外部供与体)との反応生成物である。触媒の調製方法、(d)ポリプロピレン系樹脂混合物を製造する際の重合方法としては、例えば、特開平3−205439号公報、特開平6−25367号公報、特開平6−25489号公報などに記載されている。なお、本発明の組成物に用いられる(d)成分であるポリプロピレン系樹脂混合物は、モンテル社製、キャタロイ、トクヤマ社製、P.E.R、チッソ社製、ニューコンなどの名称で容易に入手することができる。
【0023】
(d)成分の配合量は、(a)〜(b)成分の合計量100重量部当たり、0.1〜20重量部であり、好ましくは、0.5〜10重量部あり、より好ましくは、1.0〜5重量部である。0.1重量部未満では成形品外観が悪くなる。一方、20重量部を超えると成形品が硬くなり、ガスケットとしての機能低下する。
【0024】
(e)炭化水素系ワックス:
本発明では、さらに成形加工性(流れ性、成形品外観)の改良を目的として(e)炭化水素系ワックスを配合することができる。(e)炭化水素系ワックスとしては、石油精製により得られる融点40〜100℃、100℃粘度1〜30センチストークスのパラフィンワックスや重合によって得られる滴点(ASTM−D−3104)90〜120℃、140℃粘度(ブルックフィールド)40〜7,000cpsのポリエチレン系ワックスがある。本発明の(e)成分として好ましい炭化水素ワックスとしては、ポリエチレン系ワックスがある。
本発明において加工性(流れ性、成形品外観)の改良を目的として使用される(e)成分の配合量は、(a)〜(b)成分の合計量100重量部に対し、通常、0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部である。0.1重量部未満では、(e)成分添加の効果が得られない。一方、20重量部を超えた場合は、柔軟性およびゴム弾性が低下する。
【0025】
本発明のガスケット用樹脂組成物は、上記(a)〜(c)成分、あるいは、(a)〜(d)成分を所定量含有し、さらに必要に応じて、これらの組成に対し、(d)成分を所定量含有させることを特徴としているが、本発明の樹脂組成物の基本的性能を損なわない範囲で、他のオレフィン系ポリマー、スチレン系ポリマーなどの必須成分以外のポリマーまたは炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カーボンブラックなどの無機フィラーなどの付加的成分を加えることができる。さらに、目標の品質に合わせて酸化防止剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、流動性改良剤などの添加剤を配合できる。
【0026】
本発明の樹脂組成物は、上記(a)〜(c)成分、あるいは、(a)〜(d)成分、さらに必要に応じて、これらの各成分に加えて、(e)成分や他のポリマーや添加剤を加えて、機械的溶融混練により、調製することができる。溶融混練の温度は、通常120〜240℃、好ましくは140〜200℃である。溶融混練りは、具体的には、バンバリーミキサー、各種ニーダー、単軸または二軸押出機などの一般的溶融混練機を用いることができる。
また、本発明のガスケット用樹脂組成物は、射出成形、押出成形、ブロー成形などの熱可塑性樹脂の成形法が適用可能である。
すなわち、本発明のガスケットを形成する樹脂組成物は、上述した従来のスチレン系エラストマーを構成しているポリプロピレンの代わりに、好ましくは密度0.940g/cm3以上のポリエチレン系樹脂を添加したことにより、スチレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加誘導体が本来もつゴム弾性を損なわず、かつ成形性および溶出安全性を確保できる。さらに、特定のポリプロピレン系樹脂混合物を添加することにより、成形性や溶出安全性に優れ、かつ脈動現象の生じないガスケットおよびそれを用いた医療用器具を得ることができる。
【0027】
したがって、本発明のガスケット用樹脂組成物は、筒状体と、該筒状体内壁面に密着して摺動するガスケットとを具備してなる医療用器具であって、上記ガスケットとして、本発明の該ガスケット用樹脂組成物を適用した医療用器具に好適に用いることができる。
【0028】
【実施例】
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。
以下の実施例および比較例において、各種の評価に用いた試験法は以下に示すとおりである。
ただし、測定試料は、すべて80ton射出成形機によって射出圧力500kg/cm2、射出温度220℃、金型温度40℃で成形した2mm厚シート(下記(1)〜(4)の試験項目のための試料)とピーク径20.2mmの20mlシリンジ用ガスケット(下記(4)〜(7)の試験項目のための試料)について得た。なお、20mlのシリンジ用外筒の内径は19.8mmである。
(1)JIS−A硬度:JISK−6301 シリンジ用ガスケットにおいて、硬すぎると摺動性および組立性が悪く、軟らかすぎると押子との係合力が不十分となって係合外れを生じる。この硬度は20以上75以下、好ましくは40以上75以下が適正である。
(2)成形性: 射出成形時の流れ性により評価した。成形性の評価は、◎:優、○:良とした。
(3)成形品外観:成形品の表面を30倍に拡大して観察した。成形品外観の評価は、◎:平滑、○:やや凹凸あり、×:荒れている、とした。
(4)オイルブリード:成形品を180度折り曲げて、室温に24時間放置後観察した。オイルブリードの評価は、◎:ブリードなし、○:ややブリードあり、とした。
(5)定速押込摺動試験:シリンジを固定する冶具を作成し、引張試験機を用いた。シリンジに挿入した押子を押込速度10.0mm/分で押動した。シリンジ材質はポリプロピレンであり、押子の移動距離は50mmであった。測定を5回行いその平均値を求めた。定速押込摺動試験の評価は、◎:8N未満、○:8N以上、9N未満、△:9N以上、10N未満、×:10N以上とした。
(6)脈動:定速押込摺動試験の際、押子にロードセルを連結して移動距離と抵抗値および抵抗値の急変箇所との関係を測定した。そして脈動の評価は、一定移動距離と抵抗値急変箇所から、◎:1回以下、○:2回以上、とした。
【0029】
また、実施例および比較例で用いた各配合成分は、以下のとおりである。
(a−1)スチレン・エチレン・プロピレン共重合体:
クラレ社製「セプトン2005」(クラレ社製 、スチレンの含有量:13重量%、イソプレン(1,4−結合)の含有量:87重量%、重量平均分子量:65,000、水素添加率:90%以上、スチレン−イソプレンブロック共重合体の水素添加誘導体)
(a−2)スチレン・エチレン・エチレン・プロピレン・スチレン共重合体:クラレ社製「セプトン4055」(クラレ社製 、スチレンの含有量:20重量%、イソプレン(1,4−結合)の含有量:80重量%、重量平均分子量:260,000、水素添加率:90%以上、スチレン−ブタジエン−イソプレン−スチレンブロック共重合体の水素添加誘導体)
(a−3)スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体:
シェル社製「クレイトンG1651」(シェル社製、スチレンの含有量:33重量%、ブタジエン(1,2−結合)の含有量67%、重量平均分子量:246,000、水素添加率:98%以上、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加誘導体)
【0030】
(b)ゴム用軟化剤:エクソンモービル石油社製、流動パラフィン「ホワイトレックス335」(40℃動粘度:70cst 密度:0.869g/cm3)
(c)ポリエチレン系樹脂:日本ポリケム社製、「HJ490」(密度:0.958g/cm3、MFR:190℃、20g/10分)
(d)ポリプロピレン系樹脂混合物:Basell社製「Q100F」(密度:0.890g/cm3、MFR:230℃、0.6g/10分、エチレン−プロピレン共重合体の平均分散径:1.0μm以下)
(e)炭化水素系ワックス:米国アライドシグナル社製のポリエチレンワックス「A−C ポリエチレン、A−C8」(滴点116℃、ブルックスフィールド粘度:400cps.140℃)
【0031】
実施例1〜4および比較例1〜6
第1表に示す配合処方で、L/D=42、シリンダー径45mmの二軸押出機によって、設定温度200℃で溶融混練してTPEペレットを得た。
このペレットを用いて、前述の射出成形により厚さ2mmの評価用のシート、およびピーク径19.8mmの評価用のガスケットを成形した。得られたシート、ガスケットにより各種評価を行なった結果を第1表に示す。
比較例3はペレット化できなかった。比較例4〜比較例6は硬度が範囲外となり、適切なガスケット用樹脂組成物を得ることができなかった。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、成形性や溶出安全性に優れ、かつ脈動現象の生じないガスケット用樹脂組成物およびそれを用いた医療用器具を得ることができる。
Claims (3)
- (a)スチレン・イソプレンブロック共重合体の水素添加誘導体および/またはスチレン・イソプレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加誘導体40〜60重量部と、(b)ゴム用軟化剤60〜40重量部〔ただし、(a)+(b)=100重量部〕の合計量100重量部に対し、(c)ポリエチレン系樹脂5〜60重量部を含有するガスケット用樹脂組成物。
- (a)〜(b)成分の合計量100重量部に対し、さらに(d)平均分散粒径が0.05〜2μmのエチレン−プロピレン系共重合体ゴムとプロピレン系樹脂を含有するポリプロピレン系樹脂混合物を0.1〜20重量部配合してなる請求項1記載のガスケット用樹脂組成物。
- 筒状体と、該筒状体内壁面に密着して摺動するガスケットとを具備してなる医療用器具であって、上記ガスケットが請求項1または2のいずれかに記載のガスケット用樹脂組成物からなる医療用器具。
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