JP2000109640A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

Info

Publication number
JP2000109640A
JP2000109640A JP10287899A JP28789998A JP2000109640A JP 2000109640 A JP2000109640 A JP 2000109640A JP 10287899 A JP10287899 A JP 10287899A JP 28789998 A JP28789998 A JP 28789998A JP 2000109640 A JP2000109640 A JP 2000109640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
block copolymer
thermoplastic elastomer
polymer
elastomer composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10287899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4023927B2 (ja
Inventor
Hideki Kamei
秀規 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP28789998A priority Critical patent/JP4023927B2/ja
Publication of JP2000109640A publication Critical patent/JP2000109640A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4023927B2 publication Critical patent/JP4023927B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性エラストマーの優れた柔軟性、ゴム
弾性、耐候性、機械的強度及び成形加工性を保ちつつ、
高温での圧縮永久歪が良好な熱可塑性エラストマー組成
物の提供。 【解決手段】 下記(イ)、(ロ)、(ハ)の三成分を
含有し、かつ(イ)/(ロ)の割合が20/80〜80
/20(重量比)であって、(イ)+(ロ)の合計量1
00重量部あたり、(ハ)を1〜300重量部含有する
混合物を架橋剤の存在下で動的に熱処理して得られる熱
可塑性エラストマー組成物。 (イ)モノビニル芳香族炭化水素−共役ジエンのブロッ
ク共重合体の水素添加物(Mw=20万〜45万、Mw
≧40万の重合体含量:5重量%以上、Mw≦20万の
重合体含量:20重量%以下) (ロ)ゴム用軟化剤 (ハ)オレフィン系重合体

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性エラストマ
ー組成物に関し、中でも柔軟性、ゴム弾性、耐候性、機
械的強度および成形加工性に優れ、かつ軟化剤のブリー
ドの少ない熱可塑性エラストマー組成物に関するもの
で、この組成物は食品用途、日用雑貨用途、玩具・運動
用具用途、デスクマットなどの文具用途、自動車内外装
用途、土木シート、防水シートなどの土木・建築用途、
AV・家電機器用途、OA・事務機器用途、衣料・履物
用途、テキスタイル用途、カテーテルや医療機器のガス
ケット、キャップ類等の医療用途、紙オムツ・生理用品
等の衛生用品、化学・鉱工業用資材、包装輸送用資材、
農・畜・水産資材等の分野で広く用いることができる。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴム弾性を有する軟質材料であっ
て加硫工程を必要とせず、熱可塑性樹脂と同様に成形加
工及びリサイクルが可能な熱可塑性エラストマーが、自
動車部品、家電部品、電線被覆、医療用部品、雑貨、履
物等の分野で多用されている。このような熱可塑性エラ
ストマーの中で、ビニル芳香族炭化水素−共役ジエン化
合物のブロック共重合体の水素添加物(以下、上記特定
のブロック共重合体の水素添加物を「水添ブロック共重
合体」と略記する)を用いたエラストマー状組成物に関
し、いくつかの提案がなされている。例えば特願昭50
−14742号公報、特開昭52−65551号公報、
及び特開昭58−206644号公報には、水添ブロッ
ク共重合体に炭化水素油およびオレフィン系重合体を配
合したエラストマー状組成物が開示されており、さらに
特開昭59−131613号公報には、水添ブロック共
重合体に炭化水素油およびオレフィン系重合体、無機充
填剤を配合したエラストマー状組成物を有機パーオキサ
イドと架橋助剤を用いて部分架橋させ、得られたエラス
トマー状組成物の高温時のゴム弾性(圧縮永久歪)を改
良するという提案がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開昭59−1
31613号公報に記載されている水添ブロック共重合
体のエラストマー状組成物は、70℃のゴム弾性(圧縮
永久歪)は優れるものの、100℃以上におけるゴム弾
性は劣っており、加硫ゴムを用いて達成されている高温
時の圧縮永久歪のレベルには到達せず、熱可塑性エラス
トマーの特徴であるリサイクル性を有してはいるもの
の、高温時のゴム弾性は未だ不十分である。
【0004】圧縮永久歪の改良のためには、分子量の高
い重合体を用いるのが一般的である。しかし単純に高分
子量重合体を使用しても、溶融粘度が高くなるため、射
出成形時のゲート近傍におけるデラミネーションや、残
留する成形歪による製品変形等の問題が起こってしま
う。即ち、本発明の目的は、熱可塑性エラストマーの優
れた柔軟性、ゴム弾性、耐候性、機械的強度等の物性を
損なうことなく、かつ軟化剤のブリードが少なく、高温
でのゴム弾性(圧縮永久歪)が良好で、成形加工性に優
れ、成形歪の少ない成形品を与えることができる、水添
ブロック共重合体を含む熱可塑性エラストマー組成物を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために種々の研究を重ねた結果、特定のモノビ
ニル芳香族炭化水素ブロック−共役ジエンブロックから
なるブロック共重合体の水素添加物を用いて組成物とす
ることにより、柔軟性、耐候性、機械的強度が良好で、
かつ飛躍的に高温時のゴム弾性が向上し、更にこれを架
橋剤の存在下、動的に熱処理を加えることにより、成形
加工性が向上し、射出成形時のデラミネーション等が起
こらず、かつ成形歪も小さくなることを見いだして、本
発明を完成するに至ったものである。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、 下記(イ)、(ロ)、(ハ)の三成分を含有し、かつ
(イ)/(ロ)の割合が20/80〜80/20(重量
比)であって、(イ)と(ロ)との合計量を100重量
部とした時に、(ハ)を1〜300重量部含む混合物を
架橋剤の存在下で動的に熱処理して得られる熱可塑性エ
ラストマー組成物。 (イ)重量平均分子量(以下「Mw」と記す)が20万
〜45万のブロック共重合体の水素添加物であって、該
ブロック共重合体中のMwが40万以上の重合体の割合
が5重量%以上、かつMwが20万以下の重合体の割合
が20重量%以下である、下記一般式(1)又は(2)
で示されるブロック共重合体の水素添加物、に存してい
る。
【0007】
【化3】A−(B−A)n (1)
【0008】
【化4】(A−B)n (2)
【0009】式中Aはモノビニル芳香族炭化水素単位か
らなる重合体ブロック、Bは共役ジエン単位からなる重
合体ブロックであり、nは1〜5の整数を示す。 (ロ)ゴム用軟化剤 (ハ)オレフィン系重合体。
【0010】また、本発明の要旨は、(イ)成分のブ
ロック共重合体がスチレン−ブタジエンブロック共重合
体又はスチレン−イソプレンブロック共重合体である前
記に記載の熱可塑性エラストマー組成物、(ロ)成
分のゴム用軟化剤が鉱物油系ゴム用軟化剤である前記
又はの熱可塑性エラストマー組成物、(ハ)成分の
オレフィン系重合体がプロピレン系重合体、中でもプロ
ピレン単独重合体、エチレン・プロピレンランダム共重
合体、及びエチレン−プロピレンブロック共重合体から
なる群から選ばれる少くとも1種のオレフィン系重合体
である前記〜のいずれか1項に記載の熱可塑性エラ
ストマー組成物、及び架橋剤を(イ)〜(ハ)の3成
分の合計量に対して、0.1〜3重量%用いる上記各項
の熱可塑性エラストマーにも存しており、また本発明の
他の要旨は、上記の熱可塑性エラストマー組成物を成
形してなる医療機器用成形品にも存している。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の組成物においては(イ)
成分のブロック共重合体の水素添加物の重量平均分子量
(Mw)は、20万〜45万である。より好ましいMw
の範囲は25万〜40万の範囲である。重量平均分子量
が20万未満では、得られる熱可塑性エラストマーのゴ
ム弾性および機械的強度が劣り、一方45万を越えると
溶融時の粘度が高くなり成形加工性が劣る。
【0012】また本発明においては、このブロック共重
合体の水素添加物中のMwが40万以上の重合体の割合
は5重量%以上である。このMwが40万以上の重合体
の好ましい含有量は8重量%以上、更に好ましくは10
重量%以上である。またMwが20万以下の重合体の割
合は20重量%以下であり、好ましくは15重量%以下
である。Mwが40万以上の重合体が5重量%未満であ
ったり、Mwが20万以下の重合体が20重量%を越え
ると、100℃以上の高温におけるゴム弾性が劣る組成
物しか得られない。
【0013】なお、本発明でいう重量平均分子量(M
w)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により
次の条件で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量
を意味する。
【0014】(測定条件) GPC:HLC−8020(東ソー製) 検出器:示差屈折率計RI−8010(東ソー製) データ処理機:TriSEC(GPC Module
Ver.3.0−ac)(Viscotek製) カラム:TSKgel GMHHR 3本(東ソー製) 溶媒:テトラヒドロフラン(関東化学製 試薬特級) 温度:40℃ 流速:1ml/min 注入量:0.1ml 濃度:2mg/ml
【0015】試料調製:2,6−ジ−t−ブチル−p−
フェノール(BHT)を0.2重量%添加したテトラヒ
ドロフランを溶媒とし、室温で5時間撹拌して溶解 検量線:標準ポリスチレン(A−2500、A−500
0、F−2、F−4、F−10、F−20、F−40、
F−80、F−380、F−850(以上東ソー製))
のGPC測定を行い、3次式で検量線を作成。また、B
HTの溶出時間を用いて流量を補正。
【0016】本発明の組成物の(イ)成分のブロック共
重合体の重合体ブロック(A)を構成する単量体のモノ
ビニル芳香族炭化水素単位としては、スチレン、α−メ
チルスチレン等が好ましく用いられる。特に好ましいの
はスチレンである。また重合体ブロック(B)における
共役ジエン単位はブタジエン又はイソプレンが好まし
く、また両者の混合物でもよい。ブタジエンが単独で重
合体ブロック(B)を形成している場合には、重合体ブ
ロック(B)(ポリブタジエン)のミクロ構造中の1,
2−付加構造が全体の20〜50%であるものが、水素
添加後のエラストマー性保持のために好ましく、特に
1,2−付加構造が35〜45%のものが好ましい。
【0017】また、ブロック共重合体の分子構造は、直
鎖状、分岐状、放射状あるいはこれらの組合せのいずれ
であってもよい。重合体ブロック(A)の前記共重合体
中に占める割合は10〜50重量%、好ましくは15〜
45重量%、更に好ましくは20〜40重量%である。
重合体ブロック(A)が10重量%未満の場合には、得
られる熱可塑性エラストマーの機械的強度やゴム弾性が
劣る傾向となる。また、重合体ブロック(A)が40重
量%を越えると、柔軟性およびゴム弾性が劣る傾向にな
るとともに軟化剤がブリードしやすくなり、やはり好ま
しくない。
【0018】本発明に用いるブロック共重合体は、上記
した物性が得られるのであればどのような製造方法によ
って製造したものでもよい。例えば、特公昭40−23
798号公報に記載された方法により、リチウム触媒等
を用いて不活性溶媒中でブロック共重合させて得ること
ができる。また、こうしたブロック共重合体の水素添加
処理は、例えば特公昭42−8704号公報、特公昭4
3−6636号公報、あるいは特開昭59−13320
3号公報および特開昭60−79005号公報に記載さ
れた方法により、不活性溶媒中で水素添加触媒の存在下
に行うことができる。この水素添加処理においては、重
合体ブロック(B)中のオレフィン性二重結合の少なく
とも50%、好ましくは80%以上が水素添加され、か
つ重合体ブロック(A)中の芳香族不飽和結合の25%
以下のみが水素添加されるようにして行うのがよい。
【0019】このような水添ブロック共重合体の市販品
としては「KRATON−G」(シェル化学)、「セプ
トン」(株式会社クラレ)、「タフテック」(旭化成株
式会社)等がある。本発明で(ロ)成分として用いられ
るゴム用軟化剤としては、特に制限はされないが鉱物油
系又は合成樹脂系のものが好適である。
【0020】鉱物油系軟化剤は、一般に芳香族系炭化水
素、ナフテン系炭化水素およびパラフィン系炭化水素の
混合物であって、パラフィン系炭化水素の炭素原子数が
全炭素原子中の50%以上を占めるものがパラフィン系
オイルと呼ばれ、一方ナフテン系炭化水素の炭素原子が
30〜45%のものがナフテン系オイルと、また芳香族
系炭化水素の炭素原子が35%以上のものが芳香族系オ
イルと呼ばれて区分されている。これらの中で本発明に
用いるゴム用軟化剤として特に好ましいものはパラフィ
ン系オイルである。
【0021】パラフィン系オイルとしては、40℃にお
ける動粘度が20〜800cst(センチストーク
ス)、好ましくは50〜600cst、流動度が0〜−
40℃、好ましくは0〜−30℃、および、引火点(C
OC法)が200〜400℃、好ましくは250〜35
0℃のものが好適に使用される。合成樹脂系軟化剤とし
ては、ポリブテン、低分子量ポリブタジエン等が使用で
きる。
【0022】本発明の組成物に用いるゴム用軟化剤とし
ては鉱物油系軟化剤が好ましい。本発明で(ハ)成分と
して用いられるオレフィン系重合体としては、エチレン
系重合体、プロピレン系重合体、ポリブテン−1および
ポリ4−メチルペンテン−1等が挙げられ、この内好ま
しいものはエチレン系重合体およびプロピレン系重合体
である。中でもプロピレン系共重合体が特に好ましい。
【0023】エチレン系重合体としては、例えば、高密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン及び低密度ポリエ
チレンのようなエチレンの単独重合体、エチレン・ブテ
ン−1共重合体、エチレン・ヘキセン共重合体、エチレ
ン・ヘプテン共重合体、エチレン・オクテン共重合体、
エチレン・4−メチルペンテン−1共重合体、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合
体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン
・メタクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸エス
テル共重合体等が挙げられ、中でも高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンが好ま
しい。
【0024】また、プロピレン系重合体としては、プロ
ピレン単独重合体、エチレン・プロピレン・ランダム共
重合体、エチレン・プロピレンブロック共重合体、プロ
ピレン・ブテン−1共重合体、プロピレン・エチレン・
ブテン−1共重合体、プロピレン・4−メチルペンテン
−1共重合体等が挙げられ、中でも好ましいものは、プ
ロピレン単独重合体、エチレン・プロピレンランダム共
重合体及びエチレン−プロピレンブロック共重合体であ
る。
【0025】本発明の組成物中の(イ)成分と(ロ)成
分の配合割合は、(イ)/(ロ)の比として20/80
〜80/20(重量比)である。より好ましい割合は
(イ)/(ロ)=25/75〜70/30、更に好まし
くは、(イ)/(ロ)=30/70〜60/40であ
る。(イ)/(ロ)の割合が20/80未満では、得ら
れる熱可塑性エラストマーのゴム弾性が劣り、軟化剤が
ブリードしやすくなる。(イ)/(ロ)の割合が80/
20を越えると柔軟性および成形加工性が劣る。
【0026】(ハ)成分の配合量は、(イ)成分と
(ロ)成分の合計量を100重量部とした時に1〜30
0重量部、好ましくは3〜200重量部、更に好ましく
は5〜100重量部である。(ハ)成分の配合量が1重
量部未満では得られる熱可塑性エラストマーの成形加工
性が劣り、一方300重量部を越える場合は、熱可塑性
エラストマーの柔軟性が失われるとともに軟化剤がブリ
ードしやすくなる。
【0027】本発明の熱可塑性エラストマー組成物に
は、上記の必須成分に加えて、本発明の効果を著しく損
なわない範囲で目的に応じて他の配合成分を配合するこ
とができる。このような配合成分として用いられるもの
は、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線
吸収剤、中和剤、滑剤、防曇剤、アンチブロッキング
剤、スリップ剤、分散剤、着色剤、難燃剤、帯電防止
剤、導電性付与剤、架橋剤、架橋助剤、金属不活性化
剤、分子量調整剤、防菌剤、蛍光増白剤等の各種添加
物、前記必須成分以外の熱可塑性樹脂、前記必須成分以
外のエラストマー、及びフィラー等を挙げることがで
き、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0028】用いることができる熱可塑性樹脂として
は、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン
・(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン・(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体等のエチレン系共重合樹脂、
ポリフェニレンエーテル系樹脂、ナイロン6、ナイロン
66等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹
脂、ポリアクリル酸メチルやポリメタクリル酸メチル等
のアクリル系樹脂、ポリオキシメチレンホモポリマー、
ポリオキシメチレンコポリマー等のポリオキシメチレン
系樹脂等を挙げることができる。
【0029】また、エラストマーとしては、例えば、エ
チレン・プロピレン共重合ゴム(EPM)、エチレン・
プロピレン・非共役ジエン共重合ゴム(EPDM)、エ
チレン・ブテン共重合ゴム(EBM)、エチレン・オク
テン共重合ゴム(EOM)、エチレン・プロピレン・ブ
テン共重合ゴム等のエチレン系エラストマー、スチレン
・ブタジエン共重合体ゴム、スチレン・イソプレン共重
合体ゴム等のスチレン系エラストマー、ポリブタジエン
等を挙げることができる。
【0030】また、フィラーとしては、ガラス繊維、中
空ガラス球、炭素繊維、タルク、炭酸カルシウム、マイ
カ、チタン酸カリウム繊維、シリカ、二酸化チタン、カ
ーボンブラック等を挙げることができる。本発明の熱可
塑性エラストマー組成物を得るための方法としては、種
々の方法があるが、中でも、上記成分(イ)〜(ハ)を
前述の配合割合の範囲内で、必要に応じて付加的配合成
分の項に記載したような添加物と共に、ヘンシェルミキ
サー、リボンブレンダー、V型ブレンダー等により混合
し、次いでその混合物をバンバリーミキサー、ニーダ
ー、ロールミル、一軸又は二軸等の多軸混練押出機等の
混練機を用いて溶融混練した後、更に上記混練機によ
り、過酸化物等の架橋剤の存在下で動的に熱処理しても
よいし、溶融混練すると同時に、架橋剤を加えて動的に
熱処理しても良い。動的に熱処理する時に、架橋助剤や
酸化防止剤を併用してもよい。
【0031】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
架橋剤の存在下で動的に熱処理する工程を施すことが重
要であり、その結果、成形加工性が良好で、射出成形に
おけるゲート近傍でのデラミネーション等の不具合が起
こらず、かつ成形歪が少なく、高温時の製品の変形が起
こりにくい熱可塑性エラストマー組成物を得ることがで
きる。
【0032】本発明に用いる架橋剤としては有機過酸化
物が好ましい。有機過酸化物としては芳香族系過酸化
物、又は脂肪族系過酸化物のいずれも使用でき、単一の
過酸化物でも、二種以上の過酸化物の混合物でもよい。
使用することのできる過酸化物の例としては、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)
ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−
ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、tert−ブチルパ
ーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキシド、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキ
サン、tert−ブチル−クミルパーオキシド、ジイソ
プロピルベンゼンヒドロパーオキシド、ベンゾイルパー
オキシド等の10時間半減期温度が30〜200℃のも
のが好適に用いられる。より好ましい10時間半減期温
度は、50〜180℃、更に好ましくは70〜170℃
である。
【0033】また、上記の過酸化物は、架橋助剤と併用
してもよい。このような架橋助剤としては、アクリル系
多官能性モノマー、例えばエチレングリコールジメタク
リレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート等の他、ジビ
ニルベンゼン、液状ポリブタジエン等が挙げられる。ま
た、本発明においては架橋の程度を調整したり、成形品
の着色を防止したりするために酸化防止剤を併用するの
が好ましい。このような酸化防止剤としては、例えば、
モノフェノール系化合物、ビス、トリ或いはポリフ
ェノール系化合物、チオビスフェノール系化合物、
多価フェノール又はその誘導体からなるフェノール系化
合物、ナフチルアミン系化合物、ジフェニルアミン
系化合物及びp−フェニレンジアミン系化合物からな
るアミン系化合物等を挙げることができる。
【0034】上記のモノフェノール系化合物に属する
化合物としては、2,6−ジ−tert−ブチル−p−
クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノー
ル、2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノー
ル、2,4,6−トリ−tert−ブチルフェノール等
が例示できる。上記のビス、トリ或いはポリフェノー
ル系化合物としては、4,4−ジヒドロキシジフェニ
ル、2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−ter
t−ブチルフェノール)、トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、テ
トラキス〔メチレン−3−(3′,5′−ジ−tert
−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン等が例示できる。
【0035】また、上記のチオビスフェノール系化合
物としては、4,4′−チオビス(6−tert−ブチ
ル−3−メチルフェノール)、2,2′−チオビス(6
−tert−ブチル−4−メチルフェノール)等が挙げ
られる。上記の多価フェノールまたはその誘導体とし
ては、ジ−tert−ブチルヒドロキシ等が例示でき
る。
【0036】上記のナフチルアミン系化合物の例とし
ては、フェニル−α−ナフチルアミン等がある。上記
のジフェニルアミン系化合物としては、p−イソプロキ
シジフェニルアミン等が挙げられる。上記のp−フェ
ニレンジアミン系化合物としては、N,N′−ジフェニ
ル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジ−2−ナフ
チル−p−フェニレンジアミン等を示すことができる。
【0037】上記〜の化合物の中でも、及び
のフェノール系酸化防止剤が好ましく使用できる。架橋
剤、架橋助剤及び酸化防止剤の使用量は、成分(イ)〜
(ハ)からなる混合物100重量部に対して、架橋剤は
0.1〜3重量部、好ましくは0.1〜1重量部、架橋
助剤は0〜5重量部、好ましくは0.1〜5重量部、よ
り好ましくは0.1〜3重量部、また酸化防止剤は0〜
3重量部、好ましくは0.05〜1重量部とするのがよ
い。
【0038】なお、架橋助剤の量は一般に架橋剤に対す
るモル比で約1〜3倍使用するのが好ましい。架橋剤の
添加量が0.1重量部未満では得られるエラストマー状
組成物の成形加工性改良効果が小さく、射出成形時のゲ
ート近傍でのデラミネーションの発生や、成形歪による
高温時の変形が起こりやすくなる。また、この添加量が
3重量部を超えると、架橋が速く起こりすぎるためか、
成形加工性が悪化すると共に、機械的強度や伸びが低下
する。溶融混練等の動的熱処理の温度は、一般に100
℃〜400℃の範囲、好ましくは150℃〜300℃の
範囲、特に好ましくは180℃〜280℃の範囲であ
る。又、処理時間は10秒間〜30分間、好ましくは2
0秒間〜20分間とするのがよい。
【0039】上記のようにして得られた熱可塑性エラス
トマー組成物は、例えば、射出成形法(インサート成形
法、二色成形法、サンドイッチ成形法、ガスインジェク
ション成形法等)、押出成形法、インフレーション成形
法、Tダイフィルム成形法、ラミネート成形法、ブロー
成形法、中空成形法、圧縮成形法、カレンダー成形法等
の成形法により成形、加工することができる。
【0040】このようにして成形・加工された成形品
は、自動車部品、家電部品等の工業部品、食品包装材、
医療機器部品、什器部品、日用雑貨品等に用いることが
できる。中でも、本発明の組成物を用いて成形された成
形品を注射器用ガスケット、ダイアライザー部品、輸液
用キャップ類等の医療機器用に使用するのが好適であ
る。これは、本発明の組成物が高温における圧縮永久歪
が小さいため、組み立て後に加熱・滅菌処理が行なわれ
ても嵌合強度やシール性が損なわれないためである。
【0041】
【実施例】以下に実施例を用いて、本発明をより具体的
に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下
の実施例によって限定されるものではない。 <評価方法>測定試料は、全てインラインスクリュータ
イプ射出成形機(東芝機械(株)製小型射出成形機:I
S90B)にて、射出圧力500kg/cm2 、射出温
度220℃、金型温度30℃の条件下にて成形し、12
0mm×80mm×2mm厚シートの横方向打ち抜きに
より作成した。
【0042】(1)柔軟性 JIS−K6301に準拠し、JIS−A硬度を測定し
た。 (2)ゴム弾性 JIS−K6301に準拠し、70℃、100℃、及び
130℃における圧縮永久歪(22時間)〔%〕を測定
した。 (3)軟化剤のブリード 射出成形シートを常温下で30日間静置した後に表面の
ベタツキの有無を目視にて評価した。
【0043】(4)成形加工性 上記の成形条件で得られた射出成形シートにおいて、シ
ョートショットが無く、かつゲート近傍でのデラミネー
ションやフローマーク等の著しい外観不良が無い場合、
成形加工性を良好とした。 (5)高温時の変形(成形歪) 射出成形シートを110℃のギヤオーブン中に60分間
放置した後の、シートの変形の有無を確認した。
【0044】<配合成分>実施例および比較例で用いた
各配合成分は次の通りである。(イ)成分 (イ−1〜イ−3) モノビニル芳香族炭化水素−共役ジエンブロック共重合
体の水素添加物のブロック構造、重合体ブロック(A)
および(B)を構成する単量体、重合体ブロック(A)
の含有量、重量平均分子量、分子量40万以上の重合体
含有量、分子量20万以下の重合体含有量は表1に示す
通りである。
【0045】
【表1】
【0046】(ロ)成分 (ロ−1)鉱物油系ゴム用軟化剤:パラフィン系オイル 出光興産社製「PW380」 40℃動粘度:381.6cst 流動度 :−15℃ 引火点 :300℃(ハ)成分 (ハ−1)オレフィン系樹脂:ポリプロピレン 三菱ポリプロ「MA2P」(三菱化学(株)製) MFR:22g/10分(230℃,2.16kg) (ハ−2)オレフィン系樹脂:プロピレン・エチレン共
重合体 三菱ポリプロ「BC1」(三菱化学(株)製) MFR:33g/10分(230℃,2.16kg)
【0047】<実施例1〜4および比較例1〜5>表2
に示す配合量(重量部)にて配合した組成物の合計量1
00重量部に対して、架橋剤として2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(10時
間半減期温度:118℃)0.3重量部、架橋助剤とし
てジビニルベンゼン0.45重量部、及びフェノール系
酸化防止剤(商品名「イルガノックス1010」)0.
05重量部を添加し、L/D=33、シリンダー径45
mmの二軸押出機を用いて200℃の温度にて溶融混練
すると同時に動的に熱処理を行って熱可塑性エラストマ
ー組成物を得た。この組成物を用いて前記の通り射出成
形を行なってシートとし、得られたシートを上記の評価
に供した。これらの評価結果を表2に示す。 <比較例6,7>架橋剤及び架橋助剤を添加しなかった
こと以外は上記実施例と同様にして、表2に示す配合に
て組成物を作成し、評価を行った。結果を表2に併せて
示す。
【0048】<結果の評価>表2に示す実施例1〜4の
結果から、本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、比
較例1〜4に比べて柔軟性、ゴム弾性、成形加工性のバ
ランスに優れ、かつ軟化剤のブリードが無く、さらに7
0℃での圧縮永久歪は同等であるものの、100℃以上
の圧縮永久歪が、比較例の51〜61%に対して、41
〜49%(100℃)、或いは比較例の63〜75%に
対して52〜58%(130℃)と、著しく優れている
ことがわかる。また、比較例6、7に比べ、デラミネー
ション等の成形不良も起きず、成形歪が少なくなってい
る。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、柔軟性、ゴム弾性、および成形加工性に優れ、かつ
軟化剤のブリードが無く、高温におけるゴム弾性に著し
く優れている。更に架橋剤の存在下で動的に熱処理を加
えることにより、成形加工性が改良されて、射出成形時
のデラミネーション等の不具合が起きにくく、成形歪も
小さくなるので高温時の成形品の変形も起きない。本発
明の熱可塑性エラストマー組成物は、上記のような優れ
た特性を有しているので、食品用途、日用雑貨用途、玩
具・運動用具用途、デスクマットなどの文具用途、自動
車内外装用途、土木シート・防水シートなどの土木・建
築用途、AV・家電機器用途、OA・事務機器用途、衣
料・履物用途、テキスタイル用途、カテーテルや医療機
器のガスケット・キャップ類等の医療用途、紙オムツ・
生理用品等の衛生用品、化学・鉱工業用資材、包装輸送
用資材、農・畜・水産資材等の分野で広く用いることが
できる。特に本発明の組成物に基づく成形品は加熱滅菌
処理が施されるような医療機器用に用いると上述の効果
が顕著に発揮されて好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/16 C08L 23/02 53/00 23/16 53/00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(イ)、(ロ)、(ハ)の三成分を
    含有し、かつ(イ)/(ロ)の割合が20/80〜80
    /20(重量比)であって、(イ)と(ロ)との合計量
    を100重量部とした時に、(ハ)を1〜300重量部
    含む混合物を架橋剤の存在下で動的に熱処理して得られ
    る熱可塑性エラストマー組成物。 (イ)重量平均分子量(以下「Mw」と記す)が20万
    〜45万のブロック共重合体の水素添加物であって、該
    ブロック共重合体中のMwが40万以上の重合体の割合
    が5重量%以上、かつMwが20万以下の重合体の割合
    が20重量%以下である、下記一般式(1)又は(2)
    で示されるブロック共重合体の水素添加物。 【化1】A−(B−A)n (1) 【化2】(A−B)n (2) 式中Aはモノビニル芳香族炭化水素単位からなる重合体
    ブロック、Bは共役ジエン単位からなる重合体ブロック
    であり、nは1〜5の整数を示す。 (ロ)ゴム用軟化剤 (ハ)オレフィン系重合体
  2. 【請求項2】 (イ)成分のブロック共重合体がスチレ
    ン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレ
    ンブロック共重合体及びスチレン−ブタジエン/イソプ
    レンブロック共重合体から選ばれる少くとも一種のブロ
    ック共重合体である請求項1に記載の熱可塑性エラスト
    マー組成物。
  3. 【請求項3】 (ロ)成分のゴム用軟化剤が鉱物油系ゴ
    ム用軟化剤である請求項1又は2に記載の熱可塑性エラ
    ストマー組成物。
  4. 【請求項4】 (ハ)成分のオレフィン系重合体がプロ
    ピレン系重合体である請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の熱可塑性エラストマー組成物。
  5. 【請求項5】 (ハ)成分のオレフィン系重合体がプロ
    ピレン単独重合体、エチレン・プロピレンランダム共重
    合体、及びエチレン−プロピレンブロック共重合体から
    なる群から選ばれる少くとも1種のオレフィン系重合体
    である請求項4に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  6. 【請求項6】 架橋剤を(イ)、(ロ)、(ハ)の3成
    分の合計量に対して0.1〜3重量%用いる請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成
    物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱
    可塑性エラストマー組成物を成形してなる医療機器用成
    形品。
JP28789998A 1998-10-09 1998-10-09 熱可塑性エラストマー組成物 Expired - Lifetime JP4023927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28789998A JP4023927B2 (ja) 1998-10-09 1998-10-09 熱可塑性エラストマー組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28789998A JP4023927B2 (ja) 1998-10-09 1998-10-09 熱可塑性エラストマー組成物

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005179952A Division JP4173500B2 (ja) 2005-06-20 2005-06-20 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000109640A true JP2000109640A (ja) 2000-04-18
JP4023927B2 JP4023927B2 (ja) 2007-12-19

Family

ID=17723165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28789998A Expired - Lifetime JP4023927B2 (ja) 1998-10-09 1998-10-09 熱可塑性エラストマー組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4023927B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002234985A (ja) * 2000-12-07 2002-08-23 Riken Technos Corp 熱可塑性エラストマー組成物
JP2003003039A (ja) * 2001-06-18 2003-01-08 Kuraray Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法
JP2003003038A (ja) * 2001-06-18 2003-01-08 Kuraray Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法
JP2004123977A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Riken Technos Corp ガスケット用樹脂組成物およびそれを用いた医療用器具
JP2005014442A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Mitsubishi Chemicals Corp 積層体、およびそれを用いた積層成形体の製造方法
JP2006508236A (ja) * 2002-08-12 2006-03-09 エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク 可塑化ポリオレフィン組成物
US7074855B2 (en) 2001-05-01 2006-07-11 Kuraray Co., Ltd. Thermoplastic elastomer composition
WO2008018445A1 (fr) 2006-08-08 2008-02-14 Asahi Kasei Chemicals Corporation Copolymères séquencés hydrogénés et compositions de réticulation les contenant
WO2009099105A1 (ja) 2008-02-08 2009-08-13 Asahi Kasei Chemicals Corporation 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法
KR101008821B1 (ko) * 2002-08-12 2011-01-14 엑손모빌 케미칼 패턴츠 인코포레이티드 가소화된 폴리올레핀 조성물
US7875670B2 (en) 2002-08-12 2011-01-25 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Articles from plasticized polyolefin compositions
US7985801B2 (en) 2002-08-12 2011-07-26 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Fibers and nonwovens from plasticized polyolefin compositions
US7998579B2 (en) 2002-08-12 2011-08-16 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Polypropylene based fibers and nonwovens
US8003725B2 (en) 2002-08-12 2011-08-23 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Plasticized hetero-phase polyolefin blends
US8192813B2 (en) 2003-08-12 2012-06-05 Exxonmobil Chemical Patents, Inc. Crosslinked polyethylene articles and processes to produce same
JP2013507515A (ja) * 2009-10-16 2013-03-04 ダイナソル エラストメロス,ソシエダット アノニマ 高温特性を向上させるための水素化されているゴム等級品
US8389615B2 (en) 2004-12-17 2013-03-05 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Elastomeric compositions comprising vinylaromatic block copolymer, polypropylene, plastomer, and low molecular weight polyolefin
US8513347B2 (en) 2005-07-15 2013-08-20 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Elastomeric compositions
JPWO2021024347A1 (ja) * 2019-08-05 2021-02-11

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002234985A (ja) * 2000-12-07 2002-08-23 Riken Technos Corp 熱可塑性エラストマー組成物
US7074855B2 (en) 2001-05-01 2006-07-11 Kuraray Co., Ltd. Thermoplastic elastomer composition
EP1923425A1 (en) 2001-05-01 2008-05-21 Kuraray Co., Ltd. Thermoplastic elastomer composition
JP2003003039A (ja) * 2001-06-18 2003-01-08 Kuraray Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法
JP2003003038A (ja) * 2001-06-18 2003-01-08 Kuraray Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法
US7875670B2 (en) 2002-08-12 2011-01-25 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Articles from plasticized polyolefin compositions
JP2006508236A (ja) * 2002-08-12 2006-03-09 エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク 可塑化ポリオレフィン組成物
US8217112B2 (en) 2002-08-12 2012-07-10 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Plasticized polyolefin compositions
KR101008821B1 (ko) * 2002-08-12 2011-01-14 엑손모빌 케미칼 패턴츠 인코포레이티드 가소화된 폴리올레핀 조성물
US8211968B2 (en) 2002-08-12 2012-07-03 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Plasticized polyolefin compositions
US7985801B2 (en) 2002-08-12 2011-07-26 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Fibers and nonwovens from plasticized polyolefin compositions
US7998579B2 (en) 2002-08-12 2011-08-16 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Polypropylene based fibers and nonwovens
US8003725B2 (en) 2002-08-12 2011-08-23 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Plasticized hetero-phase polyolefin blends
JP4874648B2 (ja) * 2002-08-12 2012-02-15 エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク 可塑化ポリオレフィン組成物
JP2004123977A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Riken Technos Corp ガスケット用樹脂組成物およびそれを用いた医療用器具
JP2005014442A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Mitsubishi Chemicals Corp 積層体、およびそれを用いた積層成形体の製造方法
US8703030B2 (en) 2003-08-12 2014-04-22 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Crosslinked polyethylene process
US8192813B2 (en) 2003-08-12 2012-06-05 Exxonmobil Chemical Patents, Inc. Crosslinked polyethylene articles and processes to produce same
US8389615B2 (en) 2004-12-17 2013-03-05 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Elastomeric compositions comprising vinylaromatic block copolymer, polypropylene, plastomer, and low molecular weight polyolefin
US8513347B2 (en) 2005-07-15 2013-08-20 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Elastomeric compositions
EP2230265A1 (en) 2006-08-08 2010-09-22 Asahi Kasei Chemicals Corporation Hydrogenated block copolymers and crosslinking compositions containing the same
WO2008018445A1 (fr) 2006-08-08 2008-02-14 Asahi Kasei Chemicals Corporation Copolymères séquencés hydrogénés et compositions de réticulation les contenant
US8772415B2 (en) 2006-08-08 2014-07-08 Asahi Kasei Chemicals Corporation Hydrogenated block copolymers and crosslinking compositions containing the same
WO2009099105A1 (ja) 2008-02-08 2009-08-13 Asahi Kasei Chemicals Corporation 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法
US8415428B2 (en) 2008-02-08 2013-04-09 Asahi Kasei Chemicals Corporation Thermoplastic elastomer composition and method for producing the same
JP2013507515A (ja) * 2009-10-16 2013-03-04 ダイナソル エラストメロス,ソシエダット アノニマ 高温特性を向上させるための水素化されているゴム等級品
JPWO2021024347A1 (ja) * 2019-08-05 2021-02-11
WO2021024347A1 (ja) * 2019-08-05 2021-02-11 アロン化成株式会社 熱可塑性エラストマー組成物
JP7157257B2 (ja) 2019-08-05 2022-10-19 アロン化成株式会社 熱可塑性エラストマー組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4023927B2 (ja) 2007-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4023927B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
EP1405877B1 (en) Process for production of thermoplastic elastomer composition
JP7409582B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及びその成形体
JPS59131613A (ja) エラストマー状成形体の製造方法
JP4050570B2 (ja) 難燃性熱可塑性エラストマー組成物
JP3589042B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2001081199A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法
JP4173500B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法
JPS61218650A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3503352B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
EP0405935A2 (en) Process for the preparation of a partially crosslinked thermoplastic resin composition
JP3503339B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP4909467B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法
JPH0593125A (ja) 熱可塑性重合体組成物
JPH07149999A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及びその射出成形体
JP2005089656A (ja) スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
JPH1067893A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2001151981A (ja) 動的架橋された重合体組成物
JP3598426B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH0812719A (ja) 射出成形用熱可塑性エラストマー組成物
JP2008174760A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2002234985A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
KR950004151B1 (ko) 2층 열가소성 엘라스토머 쉬트
JPH10130452A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2005047948A (ja) スチレン系熱可塑性エラストマー組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050616

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050616

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070412

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131012

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term