JP2004122985A - 車両用サンバイザ - Google Patents

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Abstract

【課題】ミラーの開閉蓋が開いた状態において、サンバイザ本体に対し乗員の頭部等が不測に衝突した場合であっても、ミラーの破片等が車室内側へ脱落するのを有効に防止できる車両用サンバイザを提供する。
【解決手段】車両用サンバイザ1は、サンバイザ本体2と、ミラーユニット4とを備えている。ミラーユニット4は、ミラー体20と、ミラー体20をサンバイザ本体2に対し取り付けるための外枠体21と、外枠体21の上縁部にヒンジ機構22を介して回動可能に装着される開閉蓋23とを備えている。開閉蓋23を開き方向へ回動させるような外力G1が作用すると、外枠体21に対し車室内側への押し出し力J1が伝達される。所定以上の押し出し力J1により外枠体21が車室内側へ向けて変位されると、ミラー体20の上縁部に対する係合爪26の係合が外れるように構成される。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミラー付き車両用サンバイザに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遮光等を目的として車室内に設置される車両用サンバイザとして、種々の付属品(ミラー、カードホルダ等)が取り付けられた車両用サンバイザが知られている。その中でも、遮光部分となるサンバイザ本体にミラーが取り付けられた車両用サンバイザとして、図13に示すような車両用サンバイザ100が知られている(例えば[特許文献1]の車両用サンバイザ参照)。
【0003】
図13に示す車両用サンバイザ100によれば、サンバイザ本体101が、略L型に形成された支軸102を介して車室の天井面に接続される。このサンバイザ本体101が支軸102の軸周りに回動操作されることで、車室天井面に沿う収納位置と、フロントガラスに沿う遮光位置とに配置切換されるようになっている。サンバイザ本体101の略中央部には収納凹部103が設けられており、この収納凹部103にはミラー104の外縁部を保持する合成樹脂製の外枠体105が嵌め込まれる。この外枠体105の上縁部にはヒンジ機構106により開閉蓋107が回動可能に装着され、この開閉蓋107によりミラー104の鏡面が上開き式に開閉される。乗員等がミラー104を使用する際には、サンバイザ本体101を遮光位置にまで降ろした状態でこの開閉蓋107を上方に開くことで、例えば自身の顔面等をミラー104の鏡面に映し出すことができるようになっている。
【0004】
ところで、上記した従来の車両用サンバイザ100において、例えば事故時等に乗員の頭部がミラー104の鏡面に向けて不測に衝突した場合には、開閉蓋107の下縁部107aに加えられた外力F1は、収納凹部103の側壁部と開閉蓋107の上面部との接触部位を支点、ヒンジ機構106を作用点として、外枠体105のヒンジ機構106側の枠部105aをサンバイザ本体101側から車室内側へ向けて押し出すような外力F2として伝達される。すると、外枠体105によって保持されたミラー104までもがサンバイザ本体101側から車室内側に向けて押し出されることになり、これにより、衝突により破損したミラー104の破片等が車室内側に脱落するおそれがあるので問題であった。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−322429号公報(第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明はこのような問題に鑑みて創案されたものであり、ミラーの開閉蓋が開いた状態において、サンバイザ本体に対し乗員の頭部等が不測に衝突した場合であっても、ミラーの破片等が車室内側へ脱落するのを有効に防止できる車両用サンバイザを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、特許請求の範囲の各請求項に記載した発明が構成される。
請求項1に記載の車両用サンバイザによれば、ミラー体と、前記ミラー体をサンバイザ本体に対し取り付けるための外枠体と、前記外枠体に対しヒンジ機構を介して回動可能に装着されるとともに、前記ヒンジ機構を中心として回動操作されることで前記ミラー体の鏡面を上開き式に開閉する開閉蓋とを備える車両用サンバイザであって、前記外枠体は、前記ミラー体の外縁部に係合して該ミラー体を前記サンバイザ本体側における所定の保持位置に保持するための係合部を有するとともに、前記サンバイザ本体及び/もしくは前記外枠体には、開き位置にまで回動された前記開閉蓋の開き方向への更なる回動を規制する回動規制部が設けられており、前記開閉蓋に対し開き方向への外力が作用し、前記外枠体のヒンジ機構側の枠部が車室内側へ向けて所定以上の力をもって変位されたときに、前記係合部による前記ミラー体への係合が外れるように構成される。
したがって、例えば乗員の頭部等がサンバイザ本体に対して不測に衝突した場合には、外枠体の下縁部に作用した外力は、前記回動規制部を支点、前記ヒンジ機構を作用点として、外枠体のヒンジ機構側の枠部をサンバイザ本体側から車室内側へ向けて押し出すような外力として伝達される。この場合であっても、外枠体のヒンジ機構側の枠部が車室内側へ向けて所定以上の力をもって変位された際に、ミラー体の外縁部を保持するための係合部による係合が外れるので、外枠体とともにミラー体までもがサンバイザ本体側から車室内側へ向けて押し出されるのが有効に防止される。
【0008】
請求項2に記載の車両用サンバイザによれば、ミラー体の裏面には合成樹脂性の補強板が固着されるとともに、その補強板の外縁部には前記ミラー体の外縁部よりも一部外側に延出した延出部が形成され、係合部は、前記延出部を介して前記ミラー体の外縁部に係合している。したがって、ミラー体の外縁部に対し係合部が直接的に係合しないので、該ミラー体を保護して破損等を有効に防止することができる。また、外枠体のヒンジ機構側の枠部が車室内側へ向けて所定以上の力をもって変位された際に、合成樹脂製の延出部が変形することで前記ミラー体に対する係合部の係合が外れるように構成することができる。
【0009】
請求項3に記載の車両用サンバイザによれば、係合部には、外枠体のヒンジ機構側の枠部が車室内側へ向けて所定以上の力をもって変位されたときに、該係合部によるミラー体への係合が外れるように破断あるいは変形が容易であるようにした脆弱部が設けられる。これにより、係合部による前記ミラー体への係合が外れる際の外力の大きさを任意に設定することが可能であり、サンバイザ本体側から車室内側へのミラー体の脱落等をより有効に防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態における車両用サンバイザ1の概略構成を示す斜視図である。図2は、ミラーユニット4を取り付ける前の状態におけるサンバイザ本体2の斜視図である。図3は、ミラーユニット4の斜視図である。図4は、ミラーユニット4を裏面側から見た斜視図である。図5は、合成樹脂製の補強板25が裏面側に固着されたミラー体20の斜視図である。図6は、図4に示すミラーユニット4のA−A線断面図であり、ミラーユニット4がサンバイザ本体2に対して取り付けられた状態を示している。図7は、図4に示すミラーユニット4のB−B線断面図であり、ミラーユニット4がサンバイザ本体2に対して取り付けられた状態を示している。図8は、図6のC部の拡大図である。
【0011】
図1及び図2に示すように、車両用サンバイザ1は、車室内に差し込む日光等を遮るための遮光部分であるサンバイザ本体2と、略L字型の棒状に形成された支軸3と、乗員の顔面等を映し出すことで例えば化粧用鏡として使用されるミラーユニット4とを備えて構成される。
サンバイザ本体2は、例えばポリプロピレン等の硬質の熱可塑性合成樹脂が射出成形されて中空枠状に形成されたものであり、遮光位置に降ろしたときに車室内側に配置する表側の半割本体2aと、フロントガラス側に配置する裏側の半割本体2bとが表裏において接合することにより構成されている。図6に示すように、表側及び裏側の半割本体2a,2bは、それぞれの内側に設けられたピン部8及びボス部7の嵌め合いにより接合される。
支軸3は、縦軸部3aと横軸部3bとを備え、その縦軸部3aの一端がブラケット11を介して車室天井部の所定箇所に取り付けられ、その横軸部3bの一端がサンバイザ本体2に内設された軸受部材5の軸受孔に回動可能に挿入される。
サンバイザ本体2は、支軸3を介して車室天井部に連結され、このサンバイザ本体2が横軸部3bの軸周りに回動操作されることにより、車室天井面に沿う格納位置と、フロントガラスに沿う遮光位置との間で配置切換が行なわれるようになっている。また、サンバイザ本体2の左端側の上部にはサポート軸12が設けられており、このサポート軸12が車室内の所要箇所に設けられた掛け止めフックに回動可能な状態で掛け止めされるようになっている。
【0012】
図2及び図6に示すように、サンバイザ本体2の表面を構成する半割本体2aのの略中央部には、ミラーユニット4をサンバイザ本体2に対して取り付けるための凹部30が段差状に凹設されている。この凹部30の上縁側の側壁部30aには、ミラーユニット4の外枠体21の裏面に設けられた2つの挿入爪29(図4参照)を下方から挿入するための挿入孔31が設けられている。また、この凹部30の下縁側の側壁部30bには、ミラーユニット4の外枠体21の下縁側に設けられた抜け止め孔32に弾性的に係止してミラーユニット4の凹部30からの抜け止め作用をなす抜け止め爪33が壁面から突出して設けられている。凹部30に対してミラーユニット4を取り付ける際には、まず、前記挿入孔31に対して2つの挿入爪29をそれぞれ挿入し、ミラーユニット4を凹部30の上縁側の側壁部30aに対して位置決めをしてから奥側に向けて押し込む。これにより、前記抜け止め孔32に対して抜け止め爪33が弾性的に係止して、ミラーユニット4が凹部30の中に抜け止め状態で保持される。
【0013】
図3及び図4に示すように、ミラーユニット4は、ミラー体20と、そのミラー体20の外縁部を保持する外枠体21と、外枠体21の上縁部にヒンジ機構22を介して回動可能に装着される開閉蓋23と、ミラー体20の上方に隣接して外枠体21に対し取り付けられる照明ランプ24とを備えて構成される。
外枠体21は、例えばポリプロピレン等の硬質の熱可塑性合成樹脂により方形枠状に形成されている。外枠体21の裏面側(サンバイザ本体2側)には、ミラー体20の上縁部に弾性的に係合する上縁側の係合爪26(係合部)と、ミラー体20の下縁部に弾性的に係合する下縁側の係合爪27(係合部)とがそれぞれ突設されている。ミラー体20は、係合爪26,27の係合力によりその外縁部が上下において保持され、かつ、そのミラー体20の外周を包囲するように立設された環状壁28により四方への移動が規制される。外枠体21は、ミラー体20をサンバイザ本体2に取り付けるための取付部材としての役割を果たすとともに、ミラー体20の外周を縁取ることで意匠的な効果を付与するための装飾部材としての役割をも果たしている。
【0014】
ミラー体20裏面側には、図5に示すように、例えばポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂により略長方形状に形成された補強板25が固着されている。この補強板25は、ミラー体20の裏面側に対して例えば接着剤や両面テープ等を用いて固着され、ミラー体20に作用する衝撃や荷重等を吸収して該ミラー体20の破損を防止する役割等を果たしている。補強板25上縁側の左右の両端部からはミラー体20の外縁部よりも一部外側に延出して延出部38が形成されており、外枠体21に設けられた係合爪26は、この延出部38を介してミラー体20の上縁部に係合している。これにより、係合爪26とミラー体20とが直接的に係合しないので、直接的な外力の伝達等を遮断して該ミラー体20の破損等をより有効に防止している。
【0015】
また、図3、図4及び図6に示すように、ミラー体20の鏡面を上開き式に開閉する開閉蓋23は、上縁側の2箇所に設けたボス部22aに対してヒンジピン22cが横向きに差し込まれることで閉じ方向及び開き方向(図3,4中の(a)及び(b)の方向)に向けて回動可能に支持されている。ヒンジピン22cは、外枠体21の上縁側の左右に設けたピン受部22bによってその両端部が支持されている。これらボス部22a、ピン受部22b、ヒンジピン22cにより、開閉蓋23を上下方向に回動可能に支持するためのヒンジ機構22が構成されている。
【0016】
また、開閉蓋23の回動中心となるヒンジ機構22の裏面側付近において、外枠体21には、該開閉蓋23を開き位置又は閉じ位置に保持するターンオーバー用の板バネ34が組み付けられている。この板バネ34は、図4及び図6に示すように、その一端部が外枠体21の裏面に対し角型のアーチ状に形成されたアーチ部35に差し込まれて抜け止め状態で装着され、加圧部としての他端部34aが開閉蓋23のボス部22aに対して加圧されている。
そして、板バネ34は、開閉蓋23が閉じられた状態では、図8に実線で示すように、ボス部22aに形成された平面状の閉じ側当接面36aに当接することによって該開閉蓋23を閉じ位置に付勢し、また、開閉蓋23が開放された状態では、図8に仮想線で示すように、平面状の開き側当接面36bに当接することによって該開閉蓋23を開き位置に付勢するように設定されている。すなわち、板バネ34は、両当接面36a,36bの境界部を基点にして力の作用方向が反転するように設定されている。また、両当接面36a,36bの境界部は曲面状に形成されており、このことによって開閉蓋23の開閉時における回動操作が滑らかに行われるようになっている。
【0017】
照明ランプ24は、図3及び図4に示すように、外枠体21の裏面側に向かって所定の深さで凹設されたランプ収納部37と、そのランプ収納部37内に組み付けられる図示しないバルブや電極板、スイッチ、レンズ等により構成される。
この照明ランプ24はスイッチ操作により点灯/消灯が可能であり、車室内が暗い場合においてもミラーユニット4を明るく使用できるようになっている。
【0018】
以上のように構成した車両用サンバイザ1において、開閉蓋23の下縁部23aに対し外力が作用した際の特徴的な作用効果を図9及び図10を参照しながら説明する。
図9は、ミラーユニット4に球体Sが近接し、開閉蓋23の下縁部23aに対し外力G1が作用した状態のミラーユニット4の断面図である。図10は、開閉蓋23の下縁部23aに対し外力G1が作用し、係合爪26によるミラー体20への係合が外れた状態のミラーユニット4の断面図である。
開閉蓋23が板バネ34により開き位置に保持された状態において、ミラーユニット4に向けて人間の頭部形状を模した例えば直径165mmの球体Sを近接させると、図9に示すように、開閉蓋23の下縁部23aと球体Sとが接触点H1において互いに接触し、球体Sから開閉蓋23に対してヒンジ機構22を中心とした開き方向への回動力となる外力G1が作用する。すると、凹部30の上縁側の側壁部30aと、開閉蓋23の上面部とが接触点H2において接触し、開閉蓋23の開き方向へのこれ以上の回動が接触点H2において規制される。つまり、凹部30の上縁側の側壁部30aが、本発明における「回動規制部」に対応している。
【0019】
球体Sをサンバイザ本体2に近接する方向に進行させると、球体Sから開閉蓋23の下縁部23aに対して作用する外力G1は、今度は、側壁部30aとの接触点H2を中心とした開き方向への回動力として開閉蓋23に対して伝達されるようになる。すなわち、球体Sから開閉蓋23の下縁部23aに作用する外力G1は、球体Sと開閉蓋23との接触点H1を力点、開閉蓋23と凹部30の上縁側の側壁部30aとの接触点H2を支点、ヒンジ機構22(ヒンジピン22c)を作用点として、外枠体21のヒンジ機構22側(上縁側)の枠部21aをサンバイザ本体2側から車室内側へ向けて押し出すような押し出し力J1として伝達される。
外枠体21の枠部21aに対して押し出し力J1が伝達されると、開閉蓋23と外枠体21との相対的な回動は該外枠体21の裏面側に設けられたストッパ39によって規制されているので(図4参照)、枠部21aは、ミラー体20の上縁部を裏面側において保持した状態のまま車室内側へ向けて変位され始める。このとき、ミラー体20の下縁部は、外枠体21の下縁側の枠部21bにおいて係合爪27の係合力により保持されているので、ミラー体20の保持位置は維持されたまま、ミラー体20の裏面に固着された補強板25の延出部38のみが車室内側へ向けて屈曲変形する。そして、外枠体21の枠部21aが所定以上の押し出し力J1によって車室内側へ向けて変位されると、図10に示すように、外枠体21に設けられた係合爪26とミラー体20の上縁部との相互の係合が延出部38の変形により外れることになる。これにより、外枠体21が押し出し力J1により変位されることに伴なう前記ミラー体20の車室内側への脱落が有効に防止される。
【0020】
なお、本発明の車両用サンバイザ1は、図11及び図12に示すようにして実施することもできる。
図11は、係合爪26に対し切欠部26aが設けられたミラーユニット4の断面図である。図12は、開閉蓋23の下縁部23aに対し外力G1が作用し、切欠部26aにおいて係合爪26が破断した状態のミラーユニット4の断面図である。
図11に示すように、前記切欠部26aは、外枠体21の裏面に突設された係合爪26の一部をカッター等の切断具により略V字型に切り欠いた部分であり、本発明における「脆弱部」に対応している。開閉蓋23の下縁部23aに対し外力G1が作用し、外枠体21のヒンジ機構22側の枠部21aが車室内側に向けて所定以上の押し出し力J1によって変位されると、図12に示すように、係合爪26が切欠部26aにおいてちぎれるように破断して、前記係合爪26によるミラー体20への係合が外れることになる。これにより、外枠体21からミラー体20への押し出し力J1の伝達が遮断されるので、外枠体21が押し出し力J1により変位されることに伴なうミラー体20の車室内側へ脱落を有効に防止することができる。
このように、係合爪26に切欠部26aを設けることにより、ミラー体20の上縁部から係合爪26が外れる際の外力G1(あるいは押し出し力J1)の大きさを任意に設定することができる。さらに、係合爪26に設ける切欠部26aの位置、深さ、角度等を適宜に調整すれば、ミラー体20の上縁部から係合爪26が外れる際の外力G1(あるいは押し出し力J1)の大きさをより柔軟に設定することもできる。例えば、係合爪26がより小さい外力G1によってミラー体20の上縁部から外れるようにしたい場合には、切欠部26aをより深い溝として形成し、該係合爪26が切欠部26aにおいて更に容易に破断あるいは変形するように設定すればよい。
なお、係合爪26がミラー体20の上縁部から容易に外れるようにするための「脆弱部」は、上述した切欠部26a以外の態様によって実現することも可能である。例えば、係合爪26を成形する際に予め薄肉で変形しやすい部分を設けたり、あるいは、係合爪26の一部を軟らかい材料や脆い材料により破断あるいは変形し易いように形成して「脆弱部」を設定してもよい。
【0021】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。
上記実施の形態では、凹部30の上縁側の側壁部30aが「回動規制部」であり、この側壁部30aと開閉蓋23との接触点H2を支点として外枠体21に押し出し力J1が伝達される例を示したが、このような態様に限定するものではない。例えば、外枠体21の裏面側に設けたストッパ39と開閉蓋23との接触点H3を支点として(図7参照)、開閉蓋23から外枠体21に対して押し出し力J1が伝達されると考えてもよい。この場合であっても、上記実施の形態と同様な作用効果を達成することができる。つまり、本発明の「回動規制部」は、開き位置にある開閉蓋23の開き方向への更なる回動を規制し、開閉蓋23に作用する外力G1を外枠体21に対して押し出し力J1として伝達する際の支点となり得る部分であればよく、サンバイザ本体2側に設定されてもよいし、外枠体21自身に対して設定されてもよい。
【0022】
また、上記実施の形態では、サンバイザ本体2が熱可塑性合成樹脂により射出成形されたものである例を示したが、その他の成形法、例えば、熱可塑性合成樹脂のビーズ発泡成形、ブロー成形等によりサンバイザ本体2を成形した場合であっても、上記実施の形態と同様の作用効果を達成することが可能である。
【0023】
また、上記実施の形態におけるミラー体20は、通常のガラスで構成される鏡であってもよいし、例えばポリカーボネイト等の透明合成樹脂材料で構成される鏡であってもよい。
【0024】
また、上記実施の形態では、サンバイザ本体2の表面に表皮材が被覆されていない例を示したが、例えば不織布、レザー、塩化ビニル等のシート材からなる表皮材がサンバイザ本体2に被覆されている場合であっても本発明を適用できる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ミラーの開閉蓋が開いた状態において、サンバイザ本体に対し乗員の頭部等が不測に衝突した場合であっても、ミラーの破片等が車室内側へ脱落するのを有効に防止できる車両用サンバイザを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における車両用サンバイザの概略構成を示す斜視図である。
【図2】ミラーユニットを取り付ける前の状態におけるサンバイザ本体の斜視図であり、サンバイザ本体及びそのサンバイザ本体の外表面に被覆される表皮材の一部を破断した状態を示している。
【図3】ミラーユニットの斜視図である。
【図4】ミラーユニットを裏面側から見た斜視図である。
【図5】合成樹脂製の補強板が裏面側に固着されたミラー体の斜視図である。
【図6】図4に示すミラーユニットのA−A線断面図であり、ミラーユニットがサンバイザ本体に対して取り付けられた状態を示している。
【図7】図4に示すミラーユニットのB−B線断面図であり、ミラーユニットがサンバイザ本体に対して取り付けられた状態を示している。
【図8】図6のC部の拡大図である。
【図9】ミラーユニットに球体が近接し、開閉蓋の下縁部に対し外力が作用した状態のミラーユニットの断面図である。
【図10】開閉蓋の下縁部に対し外力が作用し、係合爪によるミラー体への係合が外れた状態のミラーユニットの断面図である。
【図11】係合爪に対し切欠部が設けられたミラーユニットの断面図である。
【図12】開閉蓋の下縁部に対し外力が作用し、切欠部において係合爪が破断した状態のミラーユニットの断面図である。
【図13】従来の車両用サンバイザの斜視図である。
【符号の説明】
1    車両用サンバイザ
2    サンバイザ本体
3    支軸
4    ミラーユニット
20  ミラー体
21  外枠体
22  ヒンジ機構
23  開閉蓋
25  補強板
26,27  係合爪(係合部)
26a      切欠部(脆弱部)
38  延出部

Claims (3)

  1. ミラー体と、前記ミラー体をサンバイザ本体に対し取り付けるための外枠体と、前記外枠体に対しヒンジ機構を介して回動可能に装着されるとともに、前記ヒンジ機構を中心として回動操作されることで前記ミラー体の鏡面を上開き式に開閉する開閉蓋とを備える車両用サンバイザであって、
    前記外枠体は、前記ミラー体の外縁部に係合して該ミラー体を前記サンバイザ本体側における所定の保持位置に保持するための係合部を有するとともに、前記サンバイザ本体及び/もしくは前記外枠体には、開き位置にまで回動された前記開閉蓋の開き方向への更なる回動を規制する回動規制部が設けられており、
    前記開閉蓋に対し開き方向への外力が作用し、前記外枠体のヒンジ機構側の枠部が車室内側へ向けて所定以上の力をもって変位されたときに、前記係合部による前記ミラー体への係合が外れる構成にしてある車両用サンバイザ。
  2. 請求項1に記載の車両用サンバイザであって、
    ミラー体の裏面には合成樹脂性の補強板が固着されるとともに、その補強板の外縁部には前記ミラー体の外縁部よりも一部外側に延出した延出部が形成され、係合部は、前記延出部を介して前記ミラー体の外縁部に係合していることを特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用サンバイザであって、
    係合部には、外枠体のヒンジ機構側の枠部が車室内側へ向けて所定以上の力をもって変位されたときに、該係合部による前記ミラー体への係合が外れるように破断あるいは変形が容易であるようにした脆弱部が設けられていることを特徴とする車両用サンバイザ。
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WO2018151490A1 (ko) * 2017-02-17 2018-08-23 주식회사 제이에스테크 음이온 방출 및 무드등이 구비된 차량용 선바이저
JP2020066262A (ja) * 2018-10-22 2020-04-30 小島プレス工業株式会社 乗物用サンバイザ装置

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