JP2004122569A - 塗膜転写具 - Google Patents
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Abstract
【課題】テープ基材が薄いプラスチックフィルムを用いた場合においても、押圧転写部からの転写テープ外れを防止し、安定した転写作業が可能である塗膜転写具を提供する。
【解決手段】繰出し回転部と巻取り回転部と転写ヘッドを有し、転写テープが転写ヘッドを経由して被転写面に転写される塗膜と残りのテープ基材とに分かれ、前記テープ基材が前記繰出し回転部から巻取り回転部に巻き取られるようになっており、前記転写ヘッドの先端に押圧転写部が形成され、前記転写ヘッドのテープ基材が反転して走行する上面部の幅方向両端部にテープ規制部材が設けられている塗膜転写具において、少なくとも一方のテープ規制部材の前方部を凹み形状とすることを特徴とする塗膜転写具。
【選択図】 図1
【解決手段】繰出し回転部と巻取り回転部と転写ヘッドを有し、転写テープが転写ヘッドを経由して被転写面に転写される塗膜と残りのテープ基材とに分かれ、前記テープ基材が前記繰出し回転部から巻取り回転部に巻き取られるようになっており、前記転写ヘッドの先端に押圧転写部が形成され、前記転写ヘッドのテープ基材が反転して走行する上面部の幅方向両端部にテープ規制部材が設けられている塗膜転写具において、少なくとも一方のテープ規制部材の前方部を凹み形状とすることを特徴とする塗膜転写具。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転写テープ基材の表面にコーティングされた修正用塗膜、接着用粘着剤、装飾用塗膜等を被転写面に転写する為の塗膜転写具の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の塗膜転写具としては図4(a)に示される構造であり、この塗膜転写具10においては、本体20から外部に突出する転写ヘッド30を有し、前記転写ヘッド30の先端に押圧転写部40が形成され、未使用の転写テープが走行する下面部および転写後の基材テープが反転して走行する上面部60から構成されるとともに、前記転写ヘッド30の下面部及び上面部60の幅方向両端部に、転写テープの幅方向の揺動を規制するテープ規制部材50が互いに平行になるように設けられている。(例えば特許文献1参照)
また近年塗膜転写具のコンパクト化あるいは転写テープの長尺化が要望されるようになってきており、それに伴い転写テープの薄膜化が求められている。転写テープの薄膜化のためには、テープ基材も薄膜化する必要があり、テープ基材としてプラスチックフィルムを使用することが提案されている。このプラスチックフィルムをテープ基材とする塗膜転写具において、転写テープの転写ヘッドからの逸脱を防止すべく、転写テープの裏面を押圧するローラ又はピンを転写ヘッドの近傍に配設することも提案されている。(例えば特許文献2参照)
【特許文献1】
特開平10−52996号(図3)
【特許文献2】
特開平8−187996号(段落番号[0003])
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の塗膜転写具におけるテープ規制部材の前方部の形状では、テープ基材として薄いプラスチックフィルムを用いた場合、転写テープの裏面は離型剤処理を施しているために動摩擦係数が低くなっていることに加え、紙基材に比べて剛性が低いために、転写テープに幅方向の力が作用して、転写後のテ−プ基材が幅方向に揺動してテープ基材端面がテープ規制部材と接触するときに、テープ規制部材を乗り越える方向に力が働き、テープ規制部材を乗り越えてテープ基材が転写ヘッドから外れる不具合が発生し、転写不良、強いては使用不可能になる場合があった。
【0004】
本発明は、転写ヘッドのテープ規制部材の前方部に凹み形状を設けることにより、転写テープの基材として薄いプラスチックフィルムを用いた場合でも、テープ基材の幅方向に揺動させる力が作用し、テープ基材端面がテープ規制部材に接触したときに、テープ基材にテープ規制部材を乗り越えない方向の力を発生させることで、テープ基材によるテープ規制部材の乗り越えを防止し、安定した転写テープの走行、転写作業および使用不可能状態の回避を行うができる塗膜転写具を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、繰出し回転部と巻取り回転部と転写ヘッドを有し、転写テープが転写ヘッドを経由して被転写面に転写される塗膜と残りのテープ基材とに分かれ、前記テープ基材が前記繰出し回転部から巻取り回転部に巻き取られるようになっており、前記転写ヘッドの先端に押圧転写部が形成され、前記転写ヘッドのテープ基材が反転して走行する上面部の幅方向両端部にテープ規制部材が設けられている塗膜転写具において、少なくとも一方のテープ規制部材前方を凹み形状とすることを特徴とする塗膜転写具に関する。
【0006】
請求項2に係る発明は、テープ規制部材の凹み形状が、テープ基材の走行方向に狭幅化されている、請求項1記載の塗膜転写具に関する。
【0007】
【作用】
転写ヘッドに形成されたテープ規制部材は、転写ヘッドのテープ基材が反転して走行する上面部の幅方向両端部に設けられ、前記テープ規制部材の前方部には凹み形状が設けられている。テープ規制部材の前方部の凹み形状の一部には、テープ基材の走行角度に対して鋭角になる部分が形成されており、テープ基材が幅方向に揺動しテープ規制部材を乗り越えようとする動きをした場合、テープ規制部材の前方部の凹み形状の鋭角部とテープ基材が接触すると、テープ基材にはテープ規制部材を乗り越える方向とは反対の力が働く。これにより、押圧転写部からのテープ基材外れを防止し、安定した転写テープの走行および転写作業が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1(a)は、本発明の塗膜転写具1の要部拡大斜視図、図1(b)は図1(a)の転写ヘッドの詳細3面図である。この塗膜転写具に使用される転写テープの構成、転写テープを塗膜転写具に回転可能に取り付ける方法、および塗膜を被転写面に転写する方法は、従来のものと同様であるので説明を省略する。
【0010】
この塗膜転写具1は、本体2と本体2に取り付けられ、本体2の外部に突出した転写ヘッド3を有する。前記転写ヘッド3の先端部には幅方向に細長い押圧転写部4が形成され、さらに前記転写ヘッド3のテープ基材が反転して走行する上面部6の幅方向両端部にテープ規制部材5、5が互いに平行となるように一体に並設されている。
【0011】
図1(b)は図1(a)における転写ヘッドの詳細3面図である。テープ規制部材5の前方部には凹み形状が設けられており、テープ基材とテープ規制部材5が接する部分、すなわちテープ基材が反転して走行する上面部6とテープ規制部材5のなす角度θは鋭角となっている。本体1を移動させながら塗膜を被転写面に転写させるとき、この転写ヘッド3の上面部6を走行することとなる転写後のテープ基材に対して、幅方向に移動させる力がかかっても、テープ規制部材5、5によってテープ基材にはテープ規制部材5を乗り越える方向とは反対の力が働く。よって、テープ基材はテープ規制部材5によって左右方向への揺動だけでなく、上下方向の移動も規制されることになるため、テープ基材のテープ規制部材5の乗り越えを防止し、安定した転写テープの走行および転写作業が可能となる。
【0012】
図2(a)から図2(j)には、それぞれ本発明の第一実施形態の塗膜転写具のテープ規制部材の形状(転写ヘッドの側面図)が示されている。これらの転写ヘッドのテープ規制部材はすべて図1に示す第一の実施形態における塗膜転写具1の転写ヘッド3のテープ規制部材5の変形例であり、前方部に少なくとも1つの凹み形状を有するものである。凹み形状は直線状でもよく、曲線状であってももよい。あるいは両形状の組み合わせであってもよい。また、凹み形状は前方部に複数設けてもよく、前方部において部分的に凹み形状を有するものであってもよい。図2(a)から図2(j)に示された形状以外にも、テープ規制部材前方部に凹み形状を有するものであれば、これらに限られることはない。図2(a)から図2(j)に示された転写ヘッドのテープ規制部材は、本発明の第一の実施形態における塗膜転写具1のテープ規制部材5と同様に、テープ基材に幅方向の力が作用したときに、テープ基材の左右方向だけでなく上下方向の揺動を規制し、テープ基材のテープ規制部材5の乗り越えを防止し、安定した転写テープの走行および塗膜の転写作業が可能となるという、同様の効果を奏するものである。
【0013】
図3は本発明の第二実施形態の塗膜転写具を示し、図3(a)は要部拡大斜視図、図3(b)は図3(a)の転写ヘッドの詳細3面図である。
【0014】
この塗膜転写具1’は、本体2’と本体2’に取り付けられ、本体2’の外部に突出した転写ヘッド3’を有する。前記転写ヘッド3’の先端部には幅方向に細長い押圧転写部4’が形成され、さらに前記転写ヘッド3’のテープ基材が反転して走行する上面部6’の幅方向両端部にテープ規制部材5’、5’が互いに平行となるように一体に並設されている。前記転写ヘッド3’のテープ規制部材5’の前方部には凹み形状が設けられており、テープ基材とテープ規制部材5’が接する部分、すなわちテープ基材が反転して走行する上面部6’とテープ規制部材5’のなす角度θ’は鋭角となっており、かつテープ基材の走行方向に狭幅化された構造7’、7’となっている。そのため本体1’を移動させながら塗膜を被転写面に転写させるとき、この転写ヘッド3’の上面部6’を走行することとなる転写後のテープ基材に対して、幅方向に移動させる力が作用しても、テープ規制部材5’、5’によってテープ基材の幅方向の揺動がより規制され、かつテープ基材にはテープ規制部材を乗り越える方向とは反対の力がより効果的に働く。よって、テープ基材はテープ規制部材5’によって左右方向への揺動だけでなく、上下方向の移動も規制されることになるため、テープ基材のテープ規制部材5’の乗り越えを防止し、さらに安定した転写テープの走行および塗膜の転写作業が可能となる。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、転写ヘッドに形成されたテープ規制部材の前方部に設けられた凹み形状により、転写テープが押圧転写部から外れることを防止し、安定した転写テープの走行および塗膜の転写作業が可能となる。さらに本発明によれば、転写ヘッドに形成されたテープ規制部材の前方部に設けられた凹み形状がテープ走行方向に狭幅化される構造とすることによって、転写テープが押圧転写部から外れることを防止し、より安定した転写テープの走行および塗膜の転写作業とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の塗膜転写具を示し、図1(a)は要部拡大斜視図、図1(b)は図1(a)の転写ヘッドの詳細3面図である。
【図2】図2(a)から図2(j)はそれぞれ本発明の第一実施形態の塗膜転写具のテープ規制部材の形状(転写ヘッドの側面図)を示す。
【図3】本発明の第二実施形態の塗膜転写具を示し、図3(a)は要部拡大斜視図、図3(b)は図3(a)の転写ヘッドの詳細3面図である。
【図4】従来の塗膜転写具を示し、図4(a)は要部拡大斜視図、図4(b)は図4(a)の転写ヘッドの詳細3面図である。
【符号の説明】
1,1’,10 塗膜転写具
2,2’,20 本体
3,3’,30 転写ヘッド
4,4’,40 押圧転写部
5,5’,50 テープ規制部材
6,6’,60 上面部
7’ 狭幅化された構造
θ,θ’ 転写ヘッド上面部とテープ規制部材前方部のなす角度
【発明の属する技術分野】
本発明は、転写テープ基材の表面にコーティングされた修正用塗膜、接着用粘着剤、装飾用塗膜等を被転写面に転写する為の塗膜転写具の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の塗膜転写具としては図4(a)に示される構造であり、この塗膜転写具10においては、本体20から外部に突出する転写ヘッド30を有し、前記転写ヘッド30の先端に押圧転写部40が形成され、未使用の転写テープが走行する下面部および転写後の基材テープが反転して走行する上面部60から構成されるとともに、前記転写ヘッド30の下面部及び上面部60の幅方向両端部に、転写テープの幅方向の揺動を規制するテープ規制部材50が互いに平行になるように設けられている。(例えば特許文献1参照)
また近年塗膜転写具のコンパクト化あるいは転写テープの長尺化が要望されるようになってきており、それに伴い転写テープの薄膜化が求められている。転写テープの薄膜化のためには、テープ基材も薄膜化する必要があり、テープ基材としてプラスチックフィルムを使用することが提案されている。このプラスチックフィルムをテープ基材とする塗膜転写具において、転写テープの転写ヘッドからの逸脱を防止すべく、転写テープの裏面を押圧するローラ又はピンを転写ヘッドの近傍に配設することも提案されている。(例えば特許文献2参照)
【特許文献1】
特開平10−52996号(図3)
【特許文献2】
特開平8−187996号(段落番号[0003])
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の塗膜転写具におけるテープ規制部材の前方部の形状では、テープ基材として薄いプラスチックフィルムを用いた場合、転写テープの裏面は離型剤処理を施しているために動摩擦係数が低くなっていることに加え、紙基材に比べて剛性が低いために、転写テープに幅方向の力が作用して、転写後のテ−プ基材が幅方向に揺動してテープ基材端面がテープ規制部材と接触するときに、テープ規制部材を乗り越える方向に力が働き、テープ規制部材を乗り越えてテープ基材が転写ヘッドから外れる不具合が発生し、転写不良、強いては使用不可能になる場合があった。
【0004】
本発明は、転写ヘッドのテープ規制部材の前方部に凹み形状を設けることにより、転写テープの基材として薄いプラスチックフィルムを用いた場合でも、テープ基材の幅方向に揺動させる力が作用し、テープ基材端面がテープ規制部材に接触したときに、テープ基材にテープ規制部材を乗り越えない方向の力を発生させることで、テープ基材によるテープ規制部材の乗り越えを防止し、安定した転写テープの走行、転写作業および使用不可能状態の回避を行うができる塗膜転写具を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、繰出し回転部と巻取り回転部と転写ヘッドを有し、転写テープが転写ヘッドを経由して被転写面に転写される塗膜と残りのテープ基材とに分かれ、前記テープ基材が前記繰出し回転部から巻取り回転部に巻き取られるようになっており、前記転写ヘッドの先端に押圧転写部が形成され、前記転写ヘッドのテープ基材が反転して走行する上面部の幅方向両端部にテープ規制部材が設けられている塗膜転写具において、少なくとも一方のテープ規制部材前方を凹み形状とすることを特徴とする塗膜転写具に関する。
【0006】
請求項2に係る発明は、テープ規制部材の凹み形状が、テープ基材の走行方向に狭幅化されている、請求項1記載の塗膜転写具に関する。
【0007】
【作用】
転写ヘッドに形成されたテープ規制部材は、転写ヘッドのテープ基材が反転して走行する上面部の幅方向両端部に設けられ、前記テープ規制部材の前方部には凹み形状が設けられている。テープ規制部材の前方部の凹み形状の一部には、テープ基材の走行角度に対して鋭角になる部分が形成されており、テープ基材が幅方向に揺動しテープ規制部材を乗り越えようとする動きをした場合、テープ規制部材の前方部の凹み形状の鋭角部とテープ基材が接触すると、テープ基材にはテープ規制部材を乗り越える方向とは反対の力が働く。これにより、押圧転写部からのテープ基材外れを防止し、安定した転写テープの走行および転写作業が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1(a)は、本発明の塗膜転写具1の要部拡大斜視図、図1(b)は図1(a)の転写ヘッドの詳細3面図である。この塗膜転写具に使用される転写テープの構成、転写テープを塗膜転写具に回転可能に取り付ける方法、および塗膜を被転写面に転写する方法は、従来のものと同様であるので説明を省略する。
【0010】
この塗膜転写具1は、本体2と本体2に取り付けられ、本体2の外部に突出した転写ヘッド3を有する。前記転写ヘッド3の先端部には幅方向に細長い押圧転写部4が形成され、さらに前記転写ヘッド3のテープ基材が反転して走行する上面部6の幅方向両端部にテープ規制部材5、5が互いに平行となるように一体に並設されている。
【0011】
図1(b)は図1(a)における転写ヘッドの詳細3面図である。テープ規制部材5の前方部には凹み形状が設けられており、テープ基材とテープ規制部材5が接する部分、すなわちテープ基材が反転して走行する上面部6とテープ規制部材5のなす角度θは鋭角となっている。本体1を移動させながら塗膜を被転写面に転写させるとき、この転写ヘッド3の上面部6を走行することとなる転写後のテープ基材に対して、幅方向に移動させる力がかかっても、テープ規制部材5、5によってテープ基材にはテープ規制部材5を乗り越える方向とは反対の力が働く。よって、テープ基材はテープ規制部材5によって左右方向への揺動だけでなく、上下方向の移動も規制されることになるため、テープ基材のテープ規制部材5の乗り越えを防止し、安定した転写テープの走行および転写作業が可能となる。
【0012】
図2(a)から図2(j)には、それぞれ本発明の第一実施形態の塗膜転写具のテープ規制部材の形状(転写ヘッドの側面図)が示されている。これらの転写ヘッドのテープ規制部材はすべて図1に示す第一の実施形態における塗膜転写具1の転写ヘッド3のテープ規制部材5の変形例であり、前方部に少なくとも1つの凹み形状を有するものである。凹み形状は直線状でもよく、曲線状であってももよい。あるいは両形状の組み合わせであってもよい。また、凹み形状は前方部に複数設けてもよく、前方部において部分的に凹み形状を有するものであってもよい。図2(a)から図2(j)に示された形状以外にも、テープ規制部材前方部に凹み形状を有するものであれば、これらに限られることはない。図2(a)から図2(j)に示された転写ヘッドのテープ規制部材は、本発明の第一の実施形態における塗膜転写具1のテープ規制部材5と同様に、テープ基材に幅方向の力が作用したときに、テープ基材の左右方向だけでなく上下方向の揺動を規制し、テープ基材のテープ規制部材5の乗り越えを防止し、安定した転写テープの走行および塗膜の転写作業が可能となるという、同様の効果を奏するものである。
【0013】
図3は本発明の第二実施形態の塗膜転写具を示し、図3(a)は要部拡大斜視図、図3(b)は図3(a)の転写ヘッドの詳細3面図である。
【0014】
この塗膜転写具1’は、本体2’と本体2’に取り付けられ、本体2’の外部に突出した転写ヘッド3’を有する。前記転写ヘッド3’の先端部には幅方向に細長い押圧転写部4’が形成され、さらに前記転写ヘッド3’のテープ基材が反転して走行する上面部6’の幅方向両端部にテープ規制部材5’、5’が互いに平行となるように一体に並設されている。前記転写ヘッド3’のテープ規制部材5’の前方部には凹み形状が設けられており、テープ基材とテープ規制部材5’が接する部分、すなわちテープ基材が反転して走行する上面部6’とテープ規制部材5’のなす角度θ’は鋭角となっており、かつテープ基材の走行方向に狭幅化された構造7’、7’となっている。そのため本体1’を移動させながら塗膜を被転写面に転写させるとき、この転写ヘッド3’の上面部6’を走行することとなる転写後のテープ基材に対して、幅方向に移動させる力が作用しても、テープ規制部材5’、5’によってテープ基材の幅方向の揺動がより規制され、かつテープ基材にはテープ規制部材を乗り越える方向とは反対の力がより効果的に働く。よって、テープ基材はテープ規制部材5’によって左右方向への揺動だけでなく、上下方向の移動も規制されることになるため、テープ基材のテープ規制部材5’の乗り越えを防止し、さらに安定した転写テープの走行および塗膜の転写作業が可能となる。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、転写ヘッドに形成されたテープ規制部材の前方部に設けられた凹み形状により、転写テープが押圧転写部から外れることを防止し、安定した転写テープの走行および塗膜の転写作業が可能となる。さらに本発明によれば、転写ヘッドに形成されたテープ規制部材の前方部に設けられた凹み形状がテープ走行方向に狭幅化される構造とすることによって、転写テープが押圧転写部から外れることを防止し、より安定した転写テープの走行および塗膜の転写作業とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の塗膜転写具を示し、図1(a)は要部拡大斜視図、図1(b)は図1(a)の転写ヘッドの詳細3面図である。
【図2】図2(a)から図2(j)はそれぞれ本発明の第一実施形態の塗膜転写具のテープ規制部材の形状(転写ヘッドの側面図)を示す。
【図3】本発明の第二実施形態の塗膜転写具を示し、図3(a)は要部拡大斜視図、図3(b)は図3(a)の転写ヘッドの詳細3面図である。
【図4】従来の塗膜転写具を示し、図4(a)は要部拡大斜視図、図4(b)は図4(a)の転写ヘッドの詳細3面図である。
【符号の説明】
1,1’,10 塗膜転写具
2,2’,20 本体
3,3’,30 転写ヘッド
4,4’,40 押圧転写部
5,5’,50 テープ規制部材
6,6’,60 上面部
7’ 狭幅化された構造
θ,θ’ 転写ヘッド上面部とテープ規制部材前方部のなす角度
Claims (2)
- 繰出し回転部と巻取り回転部と転写ヘッドを有し、転写テープが転写ヘッドを経由して被転写面に転写される塗膜と残りのテープ基材とに分かれ、前記テープ基材が前記繰出し回転部から前記巻取り回転部に巻き取られるようになっており、前記転写ヘッドの先端に押圧転写部が形成され、前記転写ヘッドのテープ基材が反転して走行する上面部の幅方向両端部にテープ規制部材が設けられている塗膜転写具において、少なくとも一方のテープ規制部材の前方部を凹み形状とすることを特徴とする塗膜転写具。
- 前記テープ規制部材の凹み形状が、テープ基材の走行方向に狭幅化されている、請求項1記載の塗膜転写具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002289743A JP2004122569A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | 塗膜転写具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002289743A JP2004122569A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | 塗膜転写具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004122569A true JP2004122569A (ja) | 2004-04-22 |
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ID=32281815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002289743A Pending JP2004122569A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | 塗膜転写具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004122569A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004052262B3 (de) * | 2004-10-27 | 2006-08-17 | Shih-Hsiung Li | Fahrzeugdiebstahlsicherungssystem, das Bilder über einen Fahrzeugstatus an einen berechtigten Fahrer liefern kann |
EP3650241A4 (en) * | 2017-07-04 | 2021-02-17 | Tombow Pencil Co., Ltd. | COATING FILM TRANSFER TOOL |
-
2002
- 2002-10-02 JP JP2002289743A patent/JP2004122569A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004052262B3 (de) * | 2004-10-27 | 2006-08-17 | Shih-Hsiung Li | Fahrzeugdiebstahlsicherungssystem, das Bilder über einen Fahrzeugstatus an einen berechtigten Fahrer liefern kann |
EP3650241A4 (en) * | 2017-07-04 | 2021-02-17 | Tombow Pencil Co., Ltd. | COATING FILM TRANSFER TOOL |
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