JP2004306488A - 塗膜転写具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】塗膜転写具の転写ヘッド47において、その転写ヘッド47の上面49が、転写ヘッド47の先端部分41から長手方向所定の位置まで、長手方向に対して直交する断面において、下側に凸となるような窪み51が形成されている。テープ53はこの窪みの面に貼り付く形となり、左右への移動は窪みの傾斜面により阻止される。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば修正用塗膜等が付着された塗膜付きテープを紙面に押圧して、該紙面上にその塗膜を転写する塗膜転写具に関する。さらに詳細に言えば、塗膜付きテープを紙面上に押圧する転写ヘッドを改良した塗膜転写具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば紙面上の文字等を消去するための方法の一つとして、修正用塗膜を付着してなる塗膜付きテープを、紙面に押圧して転写する塗膜転写具が用いられている。この塗膜転写具の構成の一例が、特許第2995659号に示されている。
【0003】
図1に示すように、この塗膜転写具Aは、大略、ケース1と、該ケース1内にそれぞれ支軸をもって枢支されている供給リール3と巻上げリール5と、ケース1内に固定されている転写ヘッド7と、供給リール3と巻上げリール5に巻付けられた転写テープ9からなる。転写ヘッド7の先端部分11は、ケース1から突出しており、転写テープ9は供給リール3から供給され、転写ヘッド7の先端部分11を折り返した後、巻上げリール5に巻き上げられる。そして、転写テープ9に塗布されている転写用塗膜13は、ケース1の転写ヘッド7を紙面15に押し当てながら図1に示す矢印方向に移動させることによって、紙面15に転写される。
【0004】
図2は、転写ヘッド7の斜視図である。この転写ヘッド7は、細長い板状の本体部17を備え、その本体部17のケース1から突出する先端部分11において、両側縁に沿って本体部17に直交する面内で伸びるガイド板21が、それぞれ形成されている。また、本体部17の後端には、本体部17の長手方向に直角の方向に伸びる突起部23が、上下方向にそれぞれ2つ突出して形成され、この突起部23の間に、凹部25がそれぞれ形成されている。この凹部25に、ケース1の内壁上に間隔を開けて対をなして突出している支持突起27が嵌まり、これによって転写ヘッド7がケース1に取り付けられている。この本体部17は、長手方向途中から先端に行くに従って、漸時厚みが小さくなっている。また、本体部17の上面29は、平面になっている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2995659号明細書(第1頁及び第2頁、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
塗膜転写具Aは、直線状に移動させる場合が多いが、時として紙面上を若干曲線を描くように移動させる場合もある。そして、例えば、進行方向右側に曲線を描きつつ移動させる場合、転写テープ9は、転写ヘッド7に対しその幅方向の左側に移動しようとする。この転写ヘッド7の本体部17の上面29は平らであるため、転写テープ9の擦れを防止することができない。そして、移動した転写テープ9はガイド板21に押し付けられることとなるが、転写テープ9自体に剛性が無いため、転写テープ9には、ガイド板21に押し付けられたことによる皺が発生し、さらに、転写テープ9がガイド板21を乗り越えて、転写ヘッド7から外れてしまうこともある。そのため、修正用途膜13の紙面15への貼付に、支障を来すという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、転写テープが転写ヘッドに対して、その幅方向の左右に移動することを防止し、転写テープに皺が発生したり、さらには、転写ヘッドから外れてしまうということを防止することができる塗膜転写具を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、ケースと、該ケース内に回転可能に支承された供給リールと巻上げリールと、長手方向先端を前記ケースから突出させた状態で前記ケース内に取り付けられた転写ヘッドと、前記供給リールから前記転写ヘッドの下面側、先端部そして上面側を伝って前記巻上げリールへ伸びている転写テープとを備えた塗膜転写具において、前記転写ヘッドの上面に、その先端部から長手方向所定の位置まで、長手方向に対して直交する断面において、下側に凸となるような窪みが形成されている構成とした。
【0009】
ある実施の形態では、転写ヘッド上面の窪みは、長手方向に対して直交する断面において、下側に半円弧状に湾曲している構成とした。
【0010】
また他の実施の形態では、その窪みは、長手方向に対して直交する断面において、下側に台形状に窪んでいる構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本願発明の具体的実施の形態を説明するが、本願発明は以下の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲に含まれるものである。
【0012】
図3は、本願発明の具体的実施の形態に係る塗膜転写具の、転写ヘッド47の先端側の部分のみを示す斜視図である。この転写ヘッド47の上面49には、その転写ヘッド47の先端である先端部分41から長手方向所定の位置まで、窪み51が設けられている。その窪み51の形状は、長手方向に対して直交する断面で、下側に凸となる円弧状をしている。この窪み51の深さは、転写ヘッド47の後方に行くに従って浅くなり、所定の位置から転写ヘッド47の後端側は、平らな平面55となっている。なお、円弧31の曲率は、一定である必要は無く、転写ヘッド47の幅方向での、中央付近で曲率が小さく、左右端付近で曲率が大きくなってもよい。
【0013】
転写テープ53は、巻上げリール(図示せず)により巻き上げられるため、転写ヘッド47の上面49における転写テープ53には、転写ヘッド47の後方に向かって張力が働いており、上面49には、上面49の窪み51の形状に倣って、転写テープ53が貼りついている。そのため、この転写テープ53が転写ヘッド47に対してその幅方向にずれようとするとき、窪み51の幅方向での傾斜によって、転写テープ53と上面49との間に摩擦が生じ、そのため、転写テープ53は転写ヘッド47の幅方向に移動することがなく、転写ヘッド47から外れることがない。
【0014】
なお、転写テープ53の幅方向への移動が阻止されるので、従来技術におけるガイド板21が不要となり、ガイド板21に転写テープ53が押し付けられることによる皺も発生しない。なお、この円弧31の曲率は、転写テープ53のずれを防止するのに十分な曲率であれば足りる。なお、従来は、使用する転写テープ9の幅に合わせて転写ヘッド7の幅を決め、それにガイド板21を設けていたが、本願発明においては、転写テープ53の擦れが防止されるので、1種類の転写ヘッド47で、その転写ヘッド47の幅が許容する範囲内で、幅の異なる複数種類の転写テープ53に対応することができる。
【0015】
図4は、本願発明第2の具体的実施の形態に係る塗膜転写具の、転写ヘッド67の先端辺りの部分のみを示す斜視図である。この第2の実施の形態において、第1の実施の形態と異なるのは、その窪み77の形状のみである。すなわち、この転写ヘッド67の上面69には、その転写ヘッド67の先端にある先端部分71から長手方向所定の位置まで、長手方向に対して直交する断面で、下側に等脚台形となるように窪んでいる窪み77が設けられている。なお、台形部分の脚部33は、直線の他、下方に僅かに凹んだ曲率をなす円弧でもよい。また、この窪み77の深さは、転写ヘッド67の後方に行くに従って浅くなり、所定の位置から転写ヘッド67の後端側は、平らな平面75となっている。この転写ヘッド67の作用については、上記第1の実施の形態から明らかなので、その説明は省略する。
【0016】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明では、紙面15上の修正部分が直線でない場合でも、転写テープ53,73が、その幅方向の左右に移動することがなく、転写テープ53,73に皺が発生したり、また、転写ヘッド47,67から外れることを防止できる。また、従来転写ヘッドに設けていたガイド板が不要となり、ヘッドの形状が単純になる。さらには、1種類の転写ヘッド47,67で、その転写ヘッド47,67の幅が許容する範囲内で、幅の異なる複数種類の転写テープ53,67に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の具体的実施の形態に係る塗膜転写具の全体断面図である。
【図2】従来技術の具体的実施の形態に係る塗膜転写具の、転写ヘッドの斜視図である。
【図3】本願発明の具体的実施の形態に係る塗膜転写具の、転写ヘッドの先端側部分の斜視図である。
【図4】本願発明の具体的実施の形態に係る塗膜転写具の、転写ヘッドの第2の実施の形態を示す先端側部分の斜視図である。
【符号の説明】
A 塗膜転写具
1 ケース
3 供給リール
5 巻上げリール
47、67 転写ヘッド
53、73 転写テープ
41、71 先端部分
49、69 上面
31 円弧
33 脚部
35 下縁
51、77 窪み
55、75 平面
Claims (3)
- ケースと、該ケース内に回転可能に支承された供給リールと巻上げリールと、長手方向先端を前記ケースから突出させた状態で前記ケース内に取り付けられた転写ヘッドと、前記供給リールから前記転写ヘッドの下面側、先端部そして上面側を伝って前記巻上げリールへ伸びている転写テープとを備えた塗膜転写具において、前記転写ヘッドの上面に、その先端部から長手方向所定の位置まで、長手方向に対して直交する断面において、下側に凸となるような窪みが形成されていることを特徴とする、塗膜転写具。
- 請求項1記載の塗膜転写具において、前記窪みは、長手方向に対して直交する断面において、下側に半円弧状に湾曲している、塗膜転写具。
- 請求項1記載の塗膜転写具において、前記窪みは、長手方向に対して直交する断面において、下側に台形状に窪んでいる、塗膜転写具。
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WO2008078535A1 (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-03 | Kokuyo Co., Ltd. | 転写具 |
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- 2003-04-09 JP JP2003104889A patent/JP4088547B2/ja not_active Expired - Fee Related
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