JP2004120562A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この画像処理装置は,読み込まれた画像データからマークを検出するマーク検出部30を有する。マーク検出部30では,孤立点検出部31と特定彩度検出部32と特定色相検出部33とで特定の下地領域に含まれる孤立点を検出する。そして,ジェネレーションコピーであると判断されたら,パラメータ設定部35で画像処理のための各部にパラメータを変更してセットする。さらに,孤立点濃度置換部18において,特定下地中のマークは,周辺濃度検出部34で検出された周辺濃度に置換する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,スキャナ等で読み取った画像を処理する画像処理装置に関する。さらに詳細には,読み取った画像が複写形成されたものであるかどうかを区別して処理する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より,コピー機等では,原稿画像を読み取り,その画像を適宜処理して複写画像を形成することが行われている。特にカラーコピー機では,入力系から出力系への色空間の変換とともに,画質向上のための各種処理が行われている。例えば,MTF補正のためにエッジ部の強調処理をしたり,モアレ除去,網点除去,あるいは色再現のための各種パラメータの設定などが行われる。しかし,いわゆるジェネレーションコピーのように複写された用紙を原稿としてさらに複写した場合には,文字部のボケやかすれ,色調の劣化等が起きるものであった。そのため,1度目のコピーであるかジェネレーションコピーであるかの区別を使用者に入力させ,それに応じて各種パラメータを切り換えることも行われていた(例えば,特許文献1参照)。
【0003】
それに対して,コピーされた画像にはマークを付加し,読取時にこのマークを検出して複写原稿であることを検知するものもある。そして,各種パラメータを自動的に切り換えるのである(例えば,特許文献2参照)。これによれば,複写画像を形成する際には,イエロー等の目立ちにくい色によって微細な特定パターンを付加する。原稿から読み取った画像にその特定パターンが含まれている場合には,ジェネレーションコピーであると判断されるので,各種のパラメータを切り換えて画像形成するのである。さらに,検出されたマークを除去して,新たなマークを付加することにより,原稿の複写世代数が判断できるとしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−46261号公報
【特許文献2】
特開平11−266366号公報(第4−6頁,第1−3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,マークを除去するのは,それほど容易なことではない。前記した特許文献2に記載の画像処理装置のように,単純に除去するのでは,元の画像を損なうおそれがある。さらに,コピーによって画像のボケやゆがみが発生した場合や,想定されていないパターンのマークの場合には,マークであることの判断すら容易でなくなってしまう。これらの原因から,ジェネレーションコピーであることを認識できない場合には,パラメータの切り換えが行われないとともにパターンの重ね打ちをすることとなる。そのため,画質の劣化はさらに進行することになるという問題点があった。
また,上記のマークは,一般に紙面の全体に散らばるように付加されるものであるので,下地の部分にも付加されている。このことは,この画像を圧縮して保管する場合に圧縮率の低下を招き,余分にメモリ容量を必要とするという問題点もあった。
【0006】
本発明は,前記した従来の画像処理装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,ジェネレーションコピーの画質低下を防止するとともに,保存に必要なメモリ容量を減少させることのできる画像処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題の解決を目的としてなされた本発明の画像処理装置は,原稿の画像を読み取って画像データを取得する読取部と,読取部で取得した画像データ中のマークを検出することにより,原稿がコピーであるか否かを判別するジェネレーションコピー判別部と,原稿がコピーであると判別されなかった場合に第1の画像形成条件を設定するとともに,原稿がコピーであると判別された場合に第2の画像形成条件を設定する条件設定部と,原稿がコピーであると判別された場合に,検出されたマークの位置の色を,マークの周囲の色に変換する色変換部と,画像データにマークを付加するマーク付加部と,画像データから画像を形成する画像形成部とを有している。そして,画像形成部は,原稿がコピーであると判別されなかった場合には,読取部で取得した画像データおよび条件設定部で設定された第1の画像形成条件に基づいて形成され,マーク付加部でマークが付加された画像データから画像形成を行い,原稿がコピーであると判別された場合には,色変換部で変換された画像データおよび条件設定部で設定された第2の画像形成条件に基づいて形成され,マーク付加部でマークが付加された画像データから画像形成を行うものである。
【0008】
すなわち,本発明の画像処理装置では,読取部によって取得された画像データ中にマークが検出されたか否かによって,その原稿がコピーであるか否かが判別される。そして,その結果に従って画像形成条件が変更されるので,画像のボケやかすれによるさらなる劣化を防止することができる。さらに,原稿がコピーであると判別された場合には,検出されたマークがその周囲の色に変換される。従って,画像データからマークが除去されたこととなる。このマークが除去された画像データから,変更された画像形成条件に基づいて画像が形成された上で,マークが付加されるので,マークの重ね打ちを減らし,画像の劣化を抑えた画像が形成される。
【0009】
また本発明では,色変換部は,下地領域内に存在するマークについてのみ変換を行うことが望ましい。
このようにすると,下地領域のマークをその周囲の色に変換するので,マークを除去したことになる。そして,下地以外の画像領域に含まれるマークを無理に除去することがないので,画像を損なうことはない。
【0010】
あるいは本発明では,色変換部は,一定色領域内に存在するマークについてのみ変換を行うこととしてもよい。
ベタ領域等の一定色領域でも,マークをその周囲の色に変換すればマークを除去したことになるからである。
【0011】
また本発明では,マーク付加部は,色変換部による色変換の対象となる領域についてのみ,マークの付加を行うこととしてもよい。
このようにすれば,色変換部でマークの色を周囲の色に変換した部分のみにマークが付加される。すなわち,マークを除去した部分のみに新たなマークが付けられる。従って,マークの二重打ちが発生しないので画像のさらなる劣化が防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に,本発明の一実施の形態を,図面を参照にして詳細に説明する。本実施の形態の画像処理装置は,カラーコピー機に搭載されて,読み取ったカラー原稿を複写形成するものである。
【0013】
本実施の形態の画像処理装置は,その概略を図1に示すように,まず画像入力部として,RGB各色用のCCD11を有している。このCCD11が読取部に相当する。各CCD11は,その検出結果をデジタル変換するためのA/D変換部12に接続されている。さらに,シェーディング補正を行うためのSH補正部13,色を明度と色差方式に変換するための明度・色差分離部14,画像鮮明化のためのシャープネス調整部15とHVC調整部16が順に接続されている。
【0014】
さらには,画像の色空間をL*a*b*色空間に変換する色空間変換部17,孤立点濃度置換部18,データを圧縮して保管するための圧縮伸張部19とデータ保管用のメモリ部20が接続されている。さらに,L*a*b*色空間を画像形成装置用のYMCK色空間に変換する色空間変換部21,画像のエッジ強調などを行うMTF補正処理部22とスクリーン処理部23,新たにマークを付加するマーク付加部24を有している。そして,作成された画像データを用紙に形成するための画像形成部25を有している。ここで,孤立点濃度置換部18が色変換部に相当する。
【0015】
そのほかに,マークを検出するための構成として,SH補正部13にマーク検出部30が接続されている。マーク検出部30には,孤立点を検出する孤立点検出部31,特定の彩度領域であるかどうかを検出する特定彩度検出部32,特定の色相領域であるかどうかを検出する特定色相検出部33,さらに,検出した孤立点の周辺の濃度を検出するための周辺濃度検出部34,各種パラメータを変更するためのパラメータ設定部35が設けられている。ここで,孤立点検出部31がジェネレーションコピー判別部に,パラメータ設定部35が条件設定部に相当する。このマーク検出部30の検出結果は,シャープネス調整部15,HVC調整部16,色空間変換部17,孤立点濃度置換部18,色空間変換部21,MTF補正処理部22,スクリーン処理部23の各部に入力される。
【0016】
これらの構成により,CCD11から入力された画像データは,図1に矢印で示すように,順次処理されて画像形成部25で形成出力される。まず,CCD11で読み込まれたRGB画像データは,A/D変換部12でデジタルデータに変換され,SH補正部13でスキャナ配光のむらやCCD感度の画素間のばらつきが補正される。次に,補正されたRGB画像データは,明度・色差分離部14で,マトリクス演算等によりY,Cr,Cbの信号に変換される。また,この補正されたRGB画像データは,マーク検出部30へも入力される。
【0017】
ここで,マーク検出部30の動作について,図2を利用して説明する。このマーク検出部30では,入力されたRGB画像データは,まず,孤立点検出部31に入力される。そして,フィルタ処理によって孤立点の検出が行われる(S101)。次に,検出された孤立点が所定サイズ以下であるかどうかが判断され(S102),また所定個数以上あるかどうかが判断される(S103)。所定サイズ以下であり(S102:Yes),かつ,所定個数以上ある(S103:Yes)場合には,マークと判断して,孤立点信号をONにする(S104)。このS101〜S104までの処理を行うのが孤立点検出部31である。
【0018】
つまり,本実施の形態の画像処理装置では,所定サイズ以下の孤立点が,所定個数以上ある場合に,その孤立点をマークと判断する。ここで,各孤立点が同色で同形であることがマークとしての条件であれば,そのことをさらに判断基準として付け加えてもよい。あるいは,一般にマークとしては目立ちにくい色であるイエローが用いられるので,この点も判断基準として付け加えることもできる。
【0019】
一方,マーク検出部30に入力されたRGB画像データから,特定の色相・彩度を有する領域を検出する。そのために,まずRGBデータを色相・彩度データに変換する(S105)。そして,彩度データを特定彩度検出部32へ,色相データを特定色相検出部33へ入力する。特定彩度検出部32では,彩度が特定の値である領域を検出する(S106)。そして,その周辺領域の彩度を彩度リファレンスと比較し,特定彩度から所定範囲内の彩度であるかどうかを判断する(S107)。所定範囲内の彩度である場合には(S107:Yes),彩度検出信号をONにする(S108)。このS106〜S108までの処理を行うのが特定彩度検出部32である。
【0020】
また,特定色相検出部33では,色相が特定の値である領域を検出する(S109)。そして,その周辺領域の色相を色相リファレンスと比較し,特定色相から所定範囲内の色相であるかどうかを判断する(S110)。所定範囲内の色相である場合には(S110:Yes),色相検出信号をONにする(S111)。このS109〜S111までの処理を行うのが特定色相検出部33である。
【0021】
すなわち,全画像領域のうち,特定の色相・彩度を有している小領域を抽出するのである。特定の色相・彩度として白色を設定すれば,画像が形成されていない白下地部分が抽出される。あるいは,色に関わらず色相・彩度のばらつきが少ない部分を抽出するようにすれば,地色部分やベタ領域が抽出される。この色相・彩度の検出時に,孤立点検出部31で検出された孤立点を除いて処理するようにしてもよい。
【0022】
孤立点検出部31,特定彩度検出部32,特定色相検出部33での処理が終了したら,3つの検出信号を調べ,すべてがONであるかどうかを判断する(S112)。すなわち,すべてONであれば,色相・彩度が所定範囲内である小領域があるとともに,その中にマークが検出されたこととなる。このマークは除去処理の対象とすることができる。一方,ONでないものがある場合には(S112:No),処理の対象となるようなマークは検出されなかったこととなるので,この処理を終了する。これは,白下地等の無地領域以外の画像部分に含まれる孤立点をマークとして処理することは,画像を破損するおそれがあるからである。
【0023】
3つの検出信号がすべてONであった場合には(S112:Yes),除去処理の対象となるマークであり,その周辺濃度を検出する(S113)。つまり,注目している画素を中心に,周辺の7×7画素の濃度が所定の範囲内であるかどうかを判断する(S114)。それには,それらの画素の濃度の最大値と最小値との差が所定値以下であるかどうかによって判断すればよい。あるいは,濃度のばらつき(分散値)を算出して判断の基準とすることもできる。そして,その孤立点の周辺が所定の濃度レベルであると判断されたら(S114:Yes),その孤立点周辺の平均濃度を取得しておく(S115)。このS113〜S115までの処理を行うのが周辺濃度検出部34である。
【0024】
次に,孤立点検出部31の結果から孤立点信号がONであれば,原稿にマークが含まれていると判断される。すなわち,その原稿はコピーされたものであることがわかる。そこで,コピー画質がさらに低下することを防止するために,パラメータ設定部35で,図1に示す各処理部で利用する各種パラメータを変更して設定する。これらのパラメータは,すべてを変更してもよいし,このうちいくつかのパラメータのみを選択して変更してもよい。なお,孤立点信号がOFFであれば,これらのパラメータの変更は行わず,デフォルト値が使用される。以下に,パラメータ設定部35におけるパラメータの変更例を示す。
【0025】
(1)スムージングフィルタのパラメータを弱→強として,MTF補正処理部22にセットする。これにより,ノイズやモアレを除去する。
(2)色調整パラメータを低→高彩度として,HVC調整部16,色空間変換部17,色空間変換部21にセットする。これにより,彩度低下を補う。
(3)文字エッジ強調パラメータを強→弱として,MTF補正処理部22にセットする。これにより,過剰なエッジ強調によるノイズを抑制する。
(4)スクリーンパラメータを低線数→高線数として,スクリーン処理部23にセットする。これにより,同等線数の干渉による粒状性悪化を防止する。あるいは,スクリーンの角度を通常の角度から変更するようにしてもよい。
以上のように各パラメータを設定して,マーク検出部30の処理を終了する。
【0026】
この各パラメータが設定された状態で,図1の動作説明を続行する。図1の明度・色差分離部14において変換された画像データは,次に,シャープネス調整部15に入力される。そして,明度データにフィルタ処理が施され,画像の先鋭度向上処理やぼかし処理が行われる。さらに,HVC調整部16では,色差データに係数が掛けられ,色相彩度調整が行われる。その後,色空間変換部17でCIE−L*a*b*色空間に変換される。
【0027】
次に,孤立点濃度置換部18において,マーク検出部30の結果に応じて,処理の対象とされたマークの濃度置換処理を行う。すなわち,図2におけるS112において,所定彩度かつ所定色相の領域内にあると判断されたマークについて,S114においてその周辺が所定の濃度レベルであると判断されたら,S115で取得されたその孤立点周辺の平均濃度に置き換える。これによって,例えば,白下地中のマークは,周辺の白下地の色に置換されるので,マークが除去されたこととなる。
【0028】
こうしてマークが除去された画像データは,圧縮伸張部19で圧縮処理され,メモリ部20に格納される。メモリ部20に格納されたデータは,回転処理やNin1処理等の使用者による出力編集指示に従って加工される。そして,再び圧縮伸張部19で伸張処理される。次に,色空間変換部21で,画像形成部25の色空間であるYMCK色空間に変換される。そして,MTF補正処理部22でエッジ強調やスムージング処理を施し,スクリーン処理部23でスクリーン処理される。最後に,マーク付加部24で画像全体に新たにマークが付加され,画像形成部25により出力される。ここで,処理の対象となるマークがあった場合には,その特定の色相・彩度領域のみに新たなマークを付加するようにしてもよい。
【0029】
すなわち,画像内に所定サイズ以下で所定個数以上の孤立点があった場合に,この孤立点をマークと判断する。これにより,ジェネレーションコピーであることが判断されて,各種のパラメータを変更してセットするので,画質の低下を防止することができる。さらに,その孤立点が特定の色相・彩度領域内にあり,さらに周辺濃度のばらつきが所定の範囲内であれば,その孤立点を周辺の平均濃度に変換するので,例えば,白下地中のマークが除去される。これにより,圧縮伸張部19における圧縮率を向上させることができ,メモリ部20の使用量を減少させることができる。
【0030】
次に,本実施の形態の画像処理装置によって,画像を処理した場合の例を図3〜図6を利用して説明する。まず,コピーではない大元の原稿40としては,図3に示すように,用紙41内に色枠42とその内部に文字43が印刷されているものとする。この原稿40を使用して,まず第1世代コピー50(図4参照)を作成する。この場合は,原稿40にはマークが含まれていないので,パラメータ設定部35による各種パラメータの変更や孤立点濃度置換部18による濃度置換は行われない。
【0031】
第1世代コピー50には,図4に示すように,マーク付加部24によって用紙41全体にマーク44が形成される。この図4では,わかりやすさのために各マーク44を大きく示しているが,実際には容易に視認できない程度の小さなマークである。さらに,文字43については,エッジ強調等の処理がされているのだが,それでも,周囲の色枠42の影響などから,原稿40中の文字43と比較してややボケやかすれが生じている。この点においてもこの図では強調して示している。
【0032】
次に,この第1世代コピー50を原稿として本装置でコピーをとる。CCD11で第1世代コピー50を読み取り,A/D変換とシェーディング補正の後,その画像データはマーク検出部30に送られる。マーク検出部30では,まず,孤立点検出部31で孤立点である各マーク44が検出される。また,特定彩度検出部32と特定色相検出部33とで,特定の彩度および色相の領域が検出される。ここでは,特定色相・彩度として白色を採用したので,白下地部分が検出された。ここでいう白下地部分は,用紙41のうち色枠42を除いた周辺部分のことである。
【0033】
次に,この白下地部分に含まれる各マーク44は,孤立点濃度置換部18で周囲の平均濃度に置換される。これにより図5に示したような中間データ51が作成され,この中間データ51が圧縮されてメモリ部20に格納される。この中間データ51では,色枠42内部の各マーク44はそのまま残されているが,周囲の白下地部分の各マーク44は除去された。これにより,第1世代コピー50の画像をそのまま圧縮した場合に比較して,圧縮伸張部19での圧縮率が向上し,記憶するためのメモリ容量が少なくてすむ。
【0034】
さらに,マーク44が検出されたことから,パラメータ設定部35で各種パラメータが変更されるので,文字43のボケやかすれはある程度復元される。続いてこのデータは,色空間変換部21でYMCK色空間に変換され,MTF補正処理部22とスクリーン処理部23とでエッジ強調等の処理がされる。さらに,マーク付加部24で新たに用紙41全体に各マーク44が付加される。これにより,画像形成部25で形成される第2世代コピー52は,白下地の部分は1重の各マーク44,色枠42内は二重の各マーク44が付加されたものとなる。その結果,図6に示すような第2世代コピー52が形成される。
【0035】
次に,別の例として,特定彩度検出部32と特定色相検出部33とで,特定色相・彩度として白色を採用する代わりに,色に関わらず色相・彩度のばらつきが少ない部分を抽出する例を説明する。このようにすると,白下地部分に加えて地色部分やベタ領域が抽出される。この方法を上記の第1世代コピー50の例に適用すると,メモリ部20に格納される中間データ60は図7に示すようになる。すなわち,白下地部分のみでなく,色枠42内の各マーク44も除去される。ただし,白下地と色枠42との境界線上や,色枠42と文字43との境界線上のマーク44は,除去されない。この例では,画像形成部25において,図8に示すような第2世代コピー61が形成される。
【0036】
また,さらに別の例として,マーク付加部24において,用紙41全体に各マーク44を付加する代わりに,孤立点濃度置換部18において濃度置換された領域のみに各マーク44を付加することも可能である。このようにすると,二重に各マーク44が付加される領域がなくなり,第2世代コピーは,図4に示した第1世代コピーとほぼ同様のものとなる。
【0037】
以上詳細に説明したように,本実施の形態の画像処理装置によれば,マーク検出部30でマークを検出する。そして,マークがあることから,その原稿がコピーされたものであると分かった場合には,パラメータ設定部35において各種のパラメータ値を変更して各処理部にセットする。これにより,画質の低下を防止することができる。さらに,白下地上の各マーク44は孤立点濃度置換部18において周辺平均濃度で置き換える。従って,圧縮率を向上させることができ,保存に必要なメモリ容量を減少させることができる。
【0038】
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,上記実施の形態では,処理対象となった孤立点の周辺濃度算出のために注目画素の周辺の7×7画素の濃度によって判断したが,この大きさは7×7画素に限るものではない。また,注目画素として1画素とせず,孤立点全体の周辺濃度を検出するようにしてもよい。
また例えば,上記実施の形態では,マークの色は目立ちにくいイエローであるとしたが,逆に目立つ色を使うという考え方もある。あるいは,ジェネレーションコピーの場合には,孤立点検出部31で検出したマークの色と同じ色のマークを付加する方法も考えられる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば,ジェネレーションコピーの画質低下を防止するとともに,保存に必要なメモリ容量を減少させることのできる画像処理装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】マーク検出部の動作を示すフローチャート図である。
【図3】コピー用の原稿の例を示す説明図である。
【図4】第1世代コピーの出力例を示す説明図である。
【図5】第1世代コピーを原稿としてメモリに格納される中間データの例を示す説明図である。
【図6】第2世代コピーの出力例を示す説明図である。
【図7】第1世代コピーを原稿としてメモリに格納される中間データの別の例を示す説明図である。
【図8】第2世代コピーの別の出力例を示す説明図である。
【符号の説明】
11 CCD(読取部)
18 孤立点濃度置換部(色変換部)
24 マーク付加部
25 画像形成部
31 孤立点検出部(ジェネレーションコピー判別部)
35 パラメータ設定部(条件設定部)
Claims (4)
- 原稿の画像を読み取って画像データを取得する読取部と,
前記読取部で取得した画像データ中のマークを検出することにより,原稿がコピーであるか否かを判別するジェネレーションコピー判別部と,
原稿がコピーであると判別されなかった場合に第1の画像形成条件を設定するとともに,原稿がコピーであると判別された場合に第2の画像形成条件を設定する条件設定部と,
原稿がコピーであると判別された場合に,検出されたマークの位置の色を,マークの周囲の色に変換する色変換部と,
画像データにマークを付加するマーク付加部と,
画像データから画像を形成する画像形成部とを有し,
前記画像形成部は,
原稿がコピーであると判別されなかった場合には,前記読取部で取得した画像データおよび前記条件設定部で設定された第1の画像形成条件に基づいて形成され,前記マーク付加部でマークが付加された画像データから画像形成を行い,
原稿がコピーであると判別された場合には,前記色変換部で変換された画像データおよび前記条件設定部で設定された第2の画像形成条件に基づいて形成され,前記マーク付加部でマークが付加された画像データから画像形成を行うことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載する画像処理装置において,
前記色変換部は,下地領域内に存在するマークについてのみ変換を行うことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載する画像処理装置において,
前記色変換部は,一定色領域内に存在するマークについてのみ変換を行うことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2または請求項3に記載する画像処理装置において,
前記マーク付加部は,前記色変換部による色変換の対象となる領域についてのみ,マークの付加を行うことを特徴とする画像処理装置。
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