JP2004118265A - プラント保護装置 - Google Patents

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JP2004118265A JP2002276643A JP2002276643A JP2004118265A JP 2004118265 A JP2004118265 A JP 2004118265A JP 2002276643 A JP2002276643 A JP 2002276643A JP 2002276643 A JP2002276643 A JP 2002276643A JP 2004118265 A JP2004118265 A JP 2004118265A
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Akinori Tani
谷 明憲
Nobuyuki Takahashi
高橋 信之
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Abstract

【課題】多重化されたディジタルコントローラの多数決論理による異常判定が正常に出来ない場合に、積極的にプラントの停止指令を出力するインターロック回路を設けることにより、信頼性の高いプラント保護装置を提供する。
【解決手段】本発明は、プラント機器の異常を判断してプラント機器を保護するための停止指令を出力するプラント保護装置において、3重化された検出器41,42と、検出器からの信号を入力しプラント機器の異常を判断する3重化されたディジタルコントローラ50と、これらの判断結果を2 out of 3演算することによりプラント機器に停止指令を出力するハードワイヤード回路51と、2台以上のディジタルコントローラに異常が発生した時にプラント機器に停止指令を出力するインターロック回路52を備えたことを特徴とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラントの機器を保護するプラント保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
発電プラント等のプラント機器を保護するために、プラント保護装置が設けられている。このプラント保護装置は、一般に、電磁リレー、アナログ式の関数演算器、乗数演算器、比較判定器等のハードワイヤードロジックにより構成されていた。しかし、プラント機器が高度化するのにつれて、そのプラント保護ロジックも複雑化してきており、コスト面、設置スペース面でも問題があった。
【0003】
その問題を解決するものとして、例えば、特開2001−175301に示されるように、プラント保護演算をディジタルコントローラで構成するプラント保護装置が提案されている。これは、従来に比べて複雑な保護演算を容易に実現し、コンパクトなプラント保護装置を実現するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディジタルコントローラを適用した保護装置では、保護回路が高密度化、高集積度化されているため、コントローラ自身や入出力回路に故障が発生した場合、保護装置へ与える影響が大きい。コントローラ自身や入出力回路部に異常が発生すると、プラントの異常判定が正常にできなくなってしまう。
【0005】
一般に、プラント保護装置では、信頼性を高めるために各装置を多重化し、その出力結果を多数決論理演算する多重化システムを用いているが、上記のような異常が複数発生すると、多数決論理による演算結果が正常値を出力できなくなる場合がある。このような場合、保護装置としての保護機能、すなわちプラントを安全に停止させる機能を損なうおそれがあり、この状態を放置すると、プラントに異常が発生したときに、その異常を正確に判定できず、プラントを停止させることができない。
【0006】
本発明の目的は、このような状態を早期に発見し、積極的にプラントの停止指令を出力するインターロック回路を設けることにより、信頼性の高いプラント保護装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、プラント機器に設置された検出器の信号を入力し、プラント機器の異常を判断してプラント機器を保護するための停止指令を出力するプラント保護装置において、3重化された検出器と、これらの検出器からの信号を直接入力回路を介してそれぞれ入力しプラント機器の異常を判断する3重化されたディジタルコントローラと、これらのディジタルコントローラからの判断結果を入力し2 out of 3演算することによりプラント機器に停止指令を出力するハードワイヤード回路と、ディジタルコントローラのうち2台以上のディジタルコントローラに異常が発生した時にプラント機器に停止指令を出力するインターロック回路を備えたことを特徴とする。
【0008】
また請求項2の発明においては、プラント機器に設置された検出器の信号を入力し、プラント機器の異常を判断してプラント機器を保護するための停止指令を出力するプラント保護装置において、3重化された検出器と、これらの検出器からの信号を直接入力回路を介してそれぞれ入力しプラント機器の異常を判断するとともに、その判断結果を相互入力回路を介して他の2台のディジタルコントローラへ相互に入力し自ディジタルコントローラの判断結果と入力された他のディジタルコントローラの判断結果をそれぞれ2 out of3演算した結果を出力する3重化されたディジタルコントローラと、これらのディジタルコントローラからの出力結果を入力し2 out of 3演算することによりプラント機器に停止指令を出力するハードワイヤード回路と、ディジタルコントローラのコントローラまたは出力回路の異常、または直接入力回路と相互入出力回路のうち2箇所以上の異常が2台以上のディジタルコントローラで発生した時にプラント機器に停止指令を出力することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3の発明においては、プラント機器に設置された検出器の信号を入力し、プラント機器の異常を判断してプラント機器を保護するための停止指令を出力するプラント保護装置において、3重化された検出器と、これらの検出器からの信号を入力する複数の直接入力回路と、これらの直接入力回路毎にそれぞれプラント機器の異常を判断するとともに、これらの判断結果を相互入力回路を介して他の2台のディジタルコントローラへ相互に入力し自ディジタルコントローラの判断結果と入力された他のディジタルコントローラの判断結果をそれぞれ直接入力回路毎に2 out of3演算した結果を出力する3重化されたディジタルコントローラと、これらのディジタルコントローラからの出力結果を入力し2 out of 3演算することによりプラント機器に停止指令を出力するハードワイヤード回路と、ディジタルコントローラのコントローラまたは出力回路の異常、または各直接入力回路毎に直接入力回路と相互入出力回路のうち2箇所以上の異常が2台以上のディジタルコントローラで発生した時にプラント機器に停止指令を出力することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4の発明においては、請求項2または3記載のプラント保護装置において、相互入出力回路の代わりに通信手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項5の発明においては、プラント機器に設置された検出器からの信号を入力し、プラント機器の異常を判断してプラント機器を保護するための停止指令を出力するプラント保護装置において、3重化された検出器と、これらの検出器からの信号をすべて入力しプラント機器の異常を判断する3重化されたディジタルコントローラと、これらのディジタルコントローラからの判断結果を入力して2 out of 3演算することによりプラント機器に停止指令を出力するハードワイヤード回路と、ディジタルコントローラのコントローラまたは出力回路の異常、または直接入力回路のうち2箇所以上の異常が2台以上のディジタルコントローラで発生した時に、プラント機器に停止指令を出力するインターロック回路を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項6の発明においては、プラント機器に設置された検出器からの信号を入力し、プラント機器の異常を判断してプラント機器を保護するための停止指令を出力するプラント保護装置において、3重化された検出器と、これらの検出器からの信号をすべて入力する複数の直接入力回路と、これらの直接入力回路毎にプラント機器の異常を判断するとともに、これらの判断結果を相互入力回路を介して他の2台のディジタルコントローラへ相互に入力し自ディジタルコントローラの判断結果と入力された他のディジタルコントローラの判断結果をそれぞれ直接入力回路毎に2 out of3演算した結果を出力する3重化されたディジタルコントローラと、これらのディジタルコントローラからの出力結果を入力し2 out of 3演算することによりプラント機器に停止指令を出力するハードワイヤード回路と、ディジタルコントローラのコントローラまたは出力回路の異常、または各直接入力回路毎に直接入力回路と相互入出力回路のうち2箇所以上の異常が2台以上のディジタルコントローラで発生した時にプラント機器に停止指令を出力することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図14に、複数のプラント機器から構成されるプラントの一例として、コンバインドサイクル発電プラントの構成図を示す。コンバインドサイクル発電プラントは、燃料を遮断する燃料遮断弁6と、この燃料遮断弁6を通過した燃料を燃焼させる燃焼器1と、燃焼器1からの燃焼ガスで駆動するガスタービン2と、ガスタービン2からの排ガスの排熱回収を行い蒸気を発生する排熱回収ボイラ3と、排熱回収ボイラ3で発生した蒸気により駆動される蒸気タービン4等のプラント機器から構成される。プラント保護装置5は、ガスタービン2,排熱回収ボイラ3,蒸気タービン4にそれぞれ設置された検出器20,30,40からの信号を入力し、プラント機器の異常状態を判断し、燃料遮断弁6を閉めることによってプラント機器を保護するものである。
【0014】
以下の実施の形態において、このプラント保護装置の例を説明する。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るプラント保護装置の構成を示した図である。
【0016】
プラント保護装置5は、プラント機器に設置されたプロセス値等を検出するアナログ検出器41A,41B,41C、及びオンオフ信号等を検出するディジタル検出器42A,42B,42Cから入力される信号を基にプラント機器の異常を判断し、プラントの停止指令を出力する3台のディジタルコントローラ50A,50B,50Cと、プラント保護装置の異常を検出する異常検出回路52と、これらの出力結果を演算し、燃料遮断弁6にプラント停止指令を出力するハードワイヤードロジック51とで構成されている。ここで、検出器、ディジタルコントローラは、それぞれ3重化構成となっている。
【0017】
ディジタルコントローラ50Aは、アナログ直接入力回路60AA及びディジタル直接入力回路61AAを通してアナログ検出器41A,ディジタル検出器42Aの信号を入力する。ここで、アナログ直接入力回路60AAはアナログ検出器41Aからのアナログ信号をプラント機器異常判定部70Aに入力し、ディジタル直接入力回路61AAはディジタル検出器42Aからのディジタル信号をプラント機器異常判定部71Aに入力する。
【0018】
プラント機器異常判定部70A,71Aはそれぞれの入力信号に基づいてプラント機器の異常を判断しプラント停止指令を出力する。OR演算器74Aは、複数のプラント機器異常判定部70A,71Aの結果を入力してOR演算してプラント停止指令を出力する。ディジタルコントローラ50Aは、出力回路80Aを通してハードワイヤードロジック51にプラント停止指令を出力する。ディジタルコントローラ50B,50Cについても同様であり、説明を省略する。
【0019】
異常検出回路52は各ディジタルコントローラのコントローラ50A,50B,50Cの異常、アナログ直接入力回路60AA,60BB,60CC,ディジタル直接入力回路61AA,61BB,61CCの異常、出力回路80A,80B,80Cの異常を検出し、OR演算器107A,107B,107Cで各ディジタルコントローラ毎にOR演算を実施する。その結果を2 out of 3演算器108で多数決論理演算することにより、ハードワイヤード回路へプラント停止指令を出力する。なお、異常検出回路52はディジタルコントローラ内部及びハードワイヤード回路の一部として、または両回路に分散した形で構成され、必ずしも図1に示すように両回路と分離されているものではない。
【0020】
ハードワイヤードロジック51では、2 out of 3演算器90でディジタルコントローラ50A,50B,50Cの出力結果を多数決論理演算して、その結果と異常検出回路52の出力結果をOR演算器91にて演算することにより、燃料遮断弁6にプラント停止指令を出力する。
【0021】
次に、本実施の形態のプラント保護装置の動作を説明する。
例えば、ディジタルコントローラ50Aのアナログ直接入力回路60AA,ディジタル直接入力回路61AA,出力回路80Aのいずれかと、ディジタルコントローラ50Bのアナログ直接入力回路60BB,ディジタル直接入力回路61BB,出力回路80Bのいずれかに異常が発生したとする。このとき、プラント機器異常判定部70A,71A,70B,71Bが正常に動作しなくなり、これらの結果を2 out of 3演算器90で演算した結果も正確ではない。一方、異常検出回路52では、OR演算器107A,107Bを経て、2 outof 3演算器108の演算によりプラント停止指令が出力される。これより、OR演算器91より燃料遮断弁6へプラント停止指令が出力され、プラントを停止することができる。
【0022】
このように、本実施の形態に示すインターロック回路を設けることにより、2台以上のディジタルコントローラに異常が発生し、多数決論理演算による正常判定ができなくなった場合でも、プラントを安全に停止させることが可能となる。これにより、プラント保護装置の信頼性を向上させることができる。
【0023】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るプラント保護装置を図2,図3を参照して説明する。
図2は、本実施の形態のプラント保護装置の構成図、図3は異常検出回路の構成を示す図である。なお、図1に示す構成と同一または相当部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
【0024】
ここで、図2に示す構成が図1に示す構成と異なる点は、相互入力処理部62AB,62AC,62BA,62BC,62CA,62CB,相互出力処理部63AB,63AC,63BA,63BC,63CA,63CBを設け、プラント機器異常判定部70A,70B,70Cの判断結果を3台のディジタルコントローラで相互に入力し、2 out of 3演算器72A,72B,72Cで多数決論理演算を行う点である。これに伴い、異常検出回路52は、図3に示す構成となる。
【0025】
例えば、ディジタルコントローラ50Aでは、プラント異常判定部70A,70B,70Cのうち、2つ以上の判断結果が異常となった場合に、2 out of 3演算器72Aの演算結果が正常値ではなくなる。
【0026】
プラント機器異常判定部70Aが異常となるのはアナログ検出器41A,ディジタル検出器42Aの信号を入力するアナログ直接入力回路60AA,ディジタル直接入力回路61AAのいずれかに異常が発生した時である。また、プラント機器異常判定部70Bが異常となるのはディジタルコントローラ50Aから見て、アナログ検出器41B,ディジタル検出器42Bのアナログ直接入力回路60BB,ディジタル直接入力回路61BB,ディジタルコントローラ50B,B系ディジタルコントローラ相互出力処理部63BA,A系ディジタルコントローラ相互入力処理部62ABのいずれかに異常が発生した場合である。
【0027】
また、プラント機器異常判定部70Cが異常となるのはディジタルコントローラ50Aから見て、アナログ検出器41C,ディジタル検出器42Cのアナログ直接入力回路60CC,ディジタル直接入力回路61CC,ディジタルコントローラ50C,C系ディジタルコントローラ相互出力処理部63CA,A系ディジタルコントローラ相互入力処理部62ACのいずれかに異常が発生した場合である。
【0028】
このような場合に、図3に示す異常検出回路52では、OR演算器100A,101A,102Aを経て、各プラント機器異常判定部70A,70B,70Cの異常を2 out of 3演算器105Aで多数決論理演算することにより、ディジタルコントローラ50Aの入力回路の異常とする。その後の処理は、第1の実施の形態と同様であり、2 out of 3演算器105Aの結果を受けて、OR演算器107Aにて演算を行い、ディジタルコントローラAの入力回路、コントローラ、出力回路のいずれかの異常によりプラント停止指令が出力される。ディジタルコントローラ50B,50Cについても同様にして、入力回路の異常を判断することができる。
【0029】
このように保護回路が複雑化した場合でも、本実施の形態に示すインターロック回路により、プラントを安全に停止させることが可能となる。このようなインターロック回路は、ディジタルコントローラに直接入力回路が1つしかない場合や、複数あってもそれぞれの直接入力回路から入力される信号が同じプラント機器異常判定部で使用される場合に有効である。
【0030】
また、他の実施例1として、図4,5に示すように、プラント機器異常判定部をそれぞれ独立に設けることもできる。図4に、図2に示すプラント保護装置の他の実施例1の構成図、図5は異常検出回路の構成図を示す。なお、図2に示す構成と同一または相当部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
【0031】
この場合、各アナログ検出器41A,41B,41C,ディジタル検出器42A,42B,42Cごとにプラント機器異常判定部70A,70B,70C,71A,71B,71Cを独立に設け、それぞれについて第2の実施の形態と同様にして入力回路の異常を判定し、異常検出回路52の2 out of 3演算器105A,105B,105C,106A,106B,106Cより出力する。
【0032】
このように、第2の実施の形態と同様のインターロック回路を用いることによって、同様の効果を得ることができる。
【0033】
また、他の実施例2として、図6,7に示すように、他のディジタルコントローラからの信号を入力する手段として、ディジタルコントローラ間の通信手段を用いることもできる。図6に、図2に示すプラント保護装置の他の実施例2の構成図、図7は異常検出回路の構成図を示す。なお、図2に示す構成と同一または相当部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
【0034】
この場合、図2のディジタルコントローラ相互入力処理部、ディジタルコントローラ相互出力処理部の代わりにディジタルコントローラ通信入出力処理部を用いている。このとき、図7に示す異常検出回路では、ディジタルコントローラ相互入力処理部、ディジタルコントローラ相互出力処理部の異常を、それぞれディジタルコントローラ通信入出力処理部の異常に置き換えるだけで第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0035】
さらに、他の実施例3として、図4に示すプラント保護装置の他のディジタルコントローラからの信号を入力する手段として、ディジタルコントローラ間の通信手段を用いることもできる。図8に、図2に示すプラント保護装置の他の実施例3の構成図、図9に異常検出回路の構成図を示す。なお、図2,4に示す構成と同一または相当部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
【0036】
この場合、図4のディジタルコントローラ相互入力処理部、ディジタルコントローラ相互出力処理部の代わりにディジタルコントローラ通信入出力処理部を用いている。このとき、図9に示す異常検出回路では、ディジタルコントローラ相互入力処理部、ディジタルコントローラ相互出力処理部の異常を、それぞれ通信入出力処理部の異常に置き換えるだけで第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0037】
次に、本発明の第3の実施の形態に係るプラント保護装置を図10,11を参照して説明する。
図10は、本実施の形態のプラント保護装置の構成図、図11は異常検出回路の構成を示す図である。なお、図2に示す構成と同一または相当部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
【0038】
ここで、図10に示す構成が図2に示す構成と異なる点は、3重化された各アナログ検出器41A,41B,41C,ディジタル検出器42A,42B,42Cからのすべての信号を各ディジタルコントローラに入力している点、プラント機器異常判定部70A,70B,70Cの判断結果の相互入出力を行わない点である。これに伴い、異常検出回路52は、図11に示す構成となる。
【0039】
例えば、ディジタルコントローラ50Aでは、アナログ検出器41A,ディジタル検出器42Aのアナログ直接入力回路60AA,ディジタル直接入力回路61AAをOR処理器100Aへ、アナログ検出器41B,ディジタル検出器42Bのアナログ直接入力回路60AB,ディジタル直接入力回路61ABをOR処理器101Aへ、アナログ検出器41A,ディジタル検出器42Aのアナログ直接入力回路60AC,ディジタル直接入力回路61ACをOR処理器102Aへ入力してOR演算を実施する。その結果について2out of 3演算器105Aで多数決論理演算することによりディジタルコントローラ50Aの入力回路の異常とする。
【0040】
その後の処理は、第1の実施の形態と同様であり、2 out of 3演算器105Aの結果を受けて、OR演算器107AにてOR演算を実施し、ディジタルコントローラAの入力回路、コントローラ、出力回路のいずれかの異常によりプラント停止指令が出力される。ディジタルコントローラ50B,50Cについても同様にして、入力回路の異常を判断することができる。
【0041】
このように3重化された検出器からのすべての信号を3重化されたディジタルコントローラに入力する場合でも、本実施の形態に示すインターロック回路により、プラントを安全に停止させることが可能となる。
【0042】
また、他の実施例として、図12,13に示すように、プラント異常判定部をそれぞれ独立に設けることもできる。図12に、図10に示すプラント保護装置の他の実施例の構成図、図13は異常検出回路の構成図を示す。なお、図10に示す構成と同一または相当部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
【0043】
この場合、各アナログ検出器41A,41B,41C,ディジタル検出器42A,42B,42Cごとにプラント異常判定部70A,70B,70C,71A,71B,71Cを独立に設け、それぞれについて第2の実施の形態と同様にして入力回路の異常を判定し、異常検出回路52の2 out of 3演算器105A,105B,105C,106A,106B,106Cより出力する。
【0044】
このように、第3の実施の形態と同様のインターロック回路を用いることによって、同様の効果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプラント保護装置においては、多重化されたディジタルコントローラの複数箇所に異常が発生し多数決論理による判定が正常に出来ない場合に、このような状態を早期に発見し、積極的にプラントの停止指令を出力するインターロック回路を設けることにより、信頼性の高いプラント保護装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプラント保護装置の構成図
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るプラント保護装置の構成図
【図3】図2に示す異常検出回路の構成図
【図4】図2に示す実施形態の他の実施例1の構成図
【図5】図4に示す異常検出回路の構成図
【図6】図2に示す実施形態の他の実施例2の構成図
【図7】図6に示す異常検出回路の構成図
【図8】図2に示す実施形態の他の実施例3の構成図
【図9】図8に示す異常検出回路の構成図
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るプラント保護装置の構成図
【図11】図10に示す異常検出回路の構成図
【図12】図10に示す実施形態の他の実施例の構成図
【図13】図12に示す異常検出回路の構成図
【図14】コンバインドサイクル発電プラントの構成図
【符号の説明】
1…燃焼器、2…ガスタービン、3…排熱回収ボイラ、
4…蒸気タービン、5…プラント保護装置、6…燃料遮断弁、
20,30,40…検出器、
41A,B,C…アナログ検出器、42A,B,C…ディジタル検出器、
50A,B,C…ディジタルコントローラ、
51…ハードワイヤードロジック、
52…異常検出回路、
60AA,AB,AC…A系アナログ直接入力回路、
61AA,AB,AC…A系ディジタル直接入力回路、
60BA,BB,BC…B系アナログ直接入力回路、
61BA,BB,BC…B系ディジタル直接入力回路、
60CA,CB,CC…C系アナログ直接入力回路、
61CA,CB,CC…C系ディジタル直接入力回路、
62AB,AC…A系ディジタルコントローラ相互入力処理部、
62BA,BC…B系ディジタルコントローラ相互入力処理部、
62CA,CB…C系ディジタルコントローラ相互入力処理部、
63AB,AC…A系ディジタルコントローラ相互出力処理部、
63BA,BC…B系ディジタルコントローラ相互出力処理部、
63CA,CB…C系ディジタルコントローラ相互出力処理部、
64AB,AC…A系ディジタルコントローラ通信入出力処理部、
64BA,BC…B系ディジタルコントローラ通信入出力処理部、
64CA,CB…C系ディジタルコントローラ通信入出力処理部、
70A,B,C,71A,B,C…プラント機器異常判定部、
72A,B,C…2 out of 3演算器(ディジタルコントローラ)、
73A,B,C…2 out of 3演算器(ディジタルコントローラ)、
74A,B,C…OR演算器(ディジタルコントローラ)、
80A,B,C…ディジタルコントローラ出力部、
90…2 out of 3演算器(ハードワイヤード)、
91…OR演算器(ハードワイヤード)、
100A,B,C…OR演算器(異常検出回路)、
101A,B,C…OR演算器(異常検出回路)、
102A,B,C…OR演算器(異常検出回路)、
103A,B,C…OR演算器(異常検出回路)、
104A,B,C…OR演算器(異常検出回路)、
105A,B,C…2 out of 3演算器(異常検出回路)、
106A,B,C…2 out of 3演算器(異常検出回路)、
107A,B,C…OR演算器(異常検出回路)、
108…2 out of 3演算器(異常検出回路)

Claims (6)

  1. プラント機器に設置された検出器の信号を入力し、前記プラント機器の異常を判断して前記プラント機器を保護するための停止指令を出力するプラント保護装置において、3重化された前記検出器と、これらの検出器からの信号を直接入力回路を介してそれぞれ入力し前記プラント機器の異常を判断する3重化されたディジタルコントローラと、これらのディジタルコントローラからの判断結果を入力し2 out of 3演算することにより前記プラント機器に停止指令を出力するハードワイヤード回路と、前記ディジタルコントローラのうち2台以上のディジタルコントローラに異常が発生した時にプラント機器に停止指令を出力するインターロック回路を備えたことを特徴とするプラント保護装置。
  2. プラント機器に設置された検出器の信号を入力し、前記プラント機器の異常を判断して前記プラント機器を保護するための停止指令を出力するプラント保護装置において、3重化された前記検出器と、これらの検出器からの信号を直接入力回路を介してそれぞれ入力し前記プラント機器の異常を判断するとともに、その判断結果を相互入力回路を介して他の2台のディジタルコントローラへ相互に入力し自ディジタルコントローラの判断結果と入力された他のディジタルコントローラの判断結果をそれぞれ2 out of3演算した結果を出力する3重化されたディジタルコントローラと、これらのディジタルコントローラからの出力結果を入力し2 out of 3演算することにより前記プラント機器に停止指令を出力するハードワイヤード回路と、前記ディジタルコントローラのコントローラまたは出力回路の異常、または前記直接入力回路と前記相互入出力回路のうち2箇所以上の異常が2台以上のディジタルコントローラで発生した時にプラント機器に停止指令を出力することを特徴とするプラント保護装置。
  3. プラント機器に設置された検出器の信号を入力し、前記プラント機器の異常を判断して前記プラント機器を保護するための停止指令を出力するプラント保護装置において、3重化された前記検出器と、これらの検出器からの信号を入力する複数の直接入力回路と、これらの直接入力回路毎にそれぞれ前記プラント機器の異常を判断するとともに、これらの判断結果を相互入力回路を介して他の2台のディジタルコントローラへ相互に入力し自ディジタルコントローラの判断結果と入力された他のディジタルコントローラの判断結果をそれぞれ前記直接入力回路毎に2 out of3演算した結果を出力する3重化されたディジタルコントローラと、これらのディジタルコントローラからの出力結果を入力し2 out of 3演算することにより前記プラント機器に停止指令を出力するハードワイヤード回路と、前記ディジタルコントローラのコントローラまたは出力回路の異常、または各直接入力回路毎に前記直接入力回路と前記相互入出力回路のうち2箇所以上の異常が2台以上のディジタルコントローラで発生した時にプラント機器に停止指令を出力することを特徴とするプラント保護装置。
  4. 請求項2または3記載のプラント保護装置において、前記相互入出力回路の代わりに通信手段を設けたことを特徴とするプラント保護装置。
  5. プラント機器に設置された検出器からの信号を入力し、前記プラント機器の異常を判断して前記プラント機器を保護するための停止指令を出力するプラント保護装置において、3重化された前記検出器と、これらの検出器からの信号をすべて入力し前記プラント機器の異常を判断する3重化されたディジタルコントローラと、これらのディジタルコントローラからの判断結果を入力して2 out of 3演算することにより前記プラント機器に停止指令を出力するハードワイヤード回路と、前記ディジタルコントローラのコントローラまたは出力回路の異常、または前記直接入力回路のうち2箇所以上の異常が2台以上のディジタルコントローラで発生した時に、前記プラント機器に停止指令を出力するインターロック回路を備えたことを特徴とするプラント保護装置。
  6. プラント機器に設置された検出器からの信号を入力し、前記プラント機器の異常を判断して前記プラント機器を保護するための停止指令を出力するプラント保護装置において、3重化された前記検出器と、これらの検出器からの信号をすべて入力する複数の直接入力回路と、これらの直接入力回路毎に前記プラント機器の異常を判断するとともに、これらの判断結果を相互入力回路を介して他の2台のディジタルコントローラへ相互に入力し自ディジタルコントローラの判断結果と入力された他のディジタルコントローラの判断結果をそれぞれ前記直接入力回路毎に2 out of3演算した結果を出力する3重化されたディジタルコントローラと、これらのディジタルコントローラからの出力結果を入力し2 out of 3演算することにより前記プラント機器に停止指令を出力するハードワイヤード回路と、前記ディジタルコントローラのコントローラまたは出力回路の異常、または各直接入力回路毎に前記直接入力回路と前記相互入出力回路のうち2箇所以上の異常が2台以上のディジタルコントローラで発生した時にプラント機器に停止指令を出力することを特徴とするプラント保護装置。
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