JP6238849B2 - プラント計装システム - Google Patents
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Description
以下、この発明によるプラント計装システムを図に基づいて説明する。図1は実施の形態1による原子力発電プラントにおけるプラント計装システム100を示すブロック図である。図1においてこのプラント計装システム100は、制御装置1とデータ処理装置3と表示画面を備えた監視操作装置5とチェック装置6とが設けられ、前記制御装置1とデータ処理装置3と監視操作装置5とチェック装置6はプラントネットワーク2および情報ネットワーク4を介して接続されている。制御装置1は監視操作装置5の指令によりプラントの制御を行うとともに、プラントネットワーク2を経由してデータ処理装置3にプラントデータ8を送信する。データ処理装置3は受信したプラントデータ8を演算処理し、情報ネットワーク4を経由して監視操作装置5に送信する。チェック装置6には予測比較モジュール9とデータベース12と出力部13とが設けられている。ここで図1のチェック装置6に記載した制御データ7は、監視操作装置5が指令発信するプラントの制御データ7であり、またプラントデータ8は、図示省略したプラント機器の出力を制御装置1が入力し、データ処理装置3で演算されたプラントデータ8であり、いずれも予測比較モジュール9に入力される。また出力データ10は予測比較モジュール9が、後述するように監視操作装置5の指令により、制御装置1がプラント機器から取得する機器の出力データを予測して生成したものであり、かつ実際のプラントデータ8の中の出力データ10Aに相当するものであり、また画面データ11は監視操作装置5が制御指令発信した際、図示省略した監視操作装置5の画面上に表示される画面を前記予測比較モジュール9が予測して作成されたものであり、かつ実際のプラントデータ8の中の画面データ11Aに相当するものである。これら出力データ10、画面データ11の予測のベースとなるデータは、いずれもデータベース12に格納されている。プラント計装システム100の運転制御は、プラント運転技術員の運転操作に基づいて、監視操作装置5から指令された制御データ7が、前述したプラントデータ8とは逆の経路を辿って図示省略したプラント機器を運転制御する制御装置1に送信される。
ST1にて、監視操作装置5が発信する情報ネットワーク4の中を流れている制御データ7をチェック装置6が入力する。
ST2にて、予測比較モジュール9は、制御データ7に対応する画面のデータを予測して、データベース12から取得し、予測作成した画面データ11とする。
ST3にて、チェック装置6は監視操作装置5から実際のプラントデータ8中の画面データ11Aを情報ネットワーク4を介して取得する。
ST4にて、予測比較モジュール9は、前記予測作成した画面データ11と前記実際の画面データ11Aとの比較を行い、乖離の有無をチェックする。無のとき、異常検知の動作はストップする。
ST5にて、乖離が有のとき、プラントネットワーク2または情報ネットワーク4の双方あるいはそのいずれかを介してデータを中継するデータ処理装置3にマルウェア等によるデータの改ざんや不正操作があったと判定してプラント管理者に通知するとともに、出力部13を介して監視操作装置5に表示を行う。
ST1にて、監視操作装置5が発信する情報ネットワーク4の中を流れている制御データ7をチェック装置6が入力する。
ST2にて、予測比較モジュール9は、制御データ7に対応するプラント機器の出力のデータを予測してデータベース12から取得し、予測作成した出力データ10とする。
ST3にて、チェック装置6はデータ処理装置3から、プラントネットワーク2の中を流れているプラント機器の出力する実際のプラントデータ8中の出力データ10Aを取得する。
ST4にて、予測比較モジュール9は、前記予測作成した出力データ10と前記実際の出力データ10Aとの比較を行い、乖離の有無をチェックする。無のとき、異常検知の動作はストップする。
ST5にて、乖離が有のとき、プラントネットワーク2または情報ネットワーク4の双方あるいはそのいずれかを介してデータを中継するデータ処理装置3にマルウェア等によるデータの改ざんや不正操作があったと判定してプラント管理者に通知するとともに、出力部13を介して監視操作装置5に表示を行う。
次に、実施の形態2を説明する。図4に示すように監視操作装置5には、タッチパネル操作を読み取る操作センサ14が設けられており、監視操作装置5が指令する制御データ7はタッチパネル操作によってなされ、この制御データ7を操作センサ14が読み取る。チェック装置6に設けられた制御データ読み取り部15は前記操作センサ14から送信される制御データ7を読み取り、この制御データ7が予測比較モジュール9に入力されて出力データ10、画面データ11を予測して作成する。他の構成、動作は実施の形態1と同様である。尚、この実施の形態2の動作フローは、前述した実施の形態1のフローチャートの図2、図3のST1に示す「制御データ7を入手する」を「操作センサ14から送信される制御データ7を制御データ読み取り部15が読み取る」に置き換える。それ以外は図2、図3と同様である。このような構成を備えた実施の形態2のプラント計装システム100は前述した実施の形態1と同様の効果を奏する。
この実施の形態3は、前述した実施の形態2の監視操作装置5に設けられた操作センサ14に代替してキーロガーを設けるとともに、チェック装置6に設けられた制御データ読み取り部15に代替してキーログを設けたものであり、他は実施の形態2と同様である。また動作フローも、実施の形態2の操作センサ14に代替してキーロガー、制御データ読み取り部15に代替してキーログに置き換える。それ以外は実施の形態2と同様であり、効果も同様である。
4 情報ネットワーク、5 監視操作装置、6 チェック装置、7 制御データ、
8 プラントデータ、9 予測比較モジュール、10,10A 出力データ、
11,11A 画面データ、12 データベース、13 出力部、
15 制御データ読み取り部、100 プラント計装システム。
Claims (5)
- 監視操作装置につながる情報ネットワークを介して設けられたチェック装置およびデータ処理装置と、前記チェック装置および前記データ処理装置にプラントネットワークを介して接続され、前記監視操作装置の出力によりプラント機器の制御を行う制御装置とが設けられたプラント計装システムにおいて、前記監視操作装置は前記データ処理装置の出力するプラントデータを画面上に表示し、前記監視操作装置が出力する制御データを入力する前記チェック装置は、前記制御データに基づき予測画面データと予測出力データを予測データとして作成するとともに、前記制御装置が出力する実際のプラントデータである画面データを前記監視操作装置から前記情報ネットワークを介して入力すること、および前記プラントデータである出力データを前記データ処理装置から前記情報ネットワークを介して入力すること、の少なくともいずれか一方を行い、前記予測データと前記実際のプラントデータとの比較を行うことで、前記データ処理装置の異常発生の有無を検知することを特徴とするプラント計装システム。
- 前記チェック装置には予測比較モジュールが設けられており、前記予測データの作成および前記実際のプラントデータとの比較は、前記予測比較モジュールが行うことを特徴とする請求項1に記載のプラント計装システム。
- 前記チェック装置にはデータベースが設けられており、前記データベースには過去に前記制御装置が出力した実際のプラントデータが格納されており、前記予測データの作成は前記制御データに対応するものを前記データベースから取得することによってなされることを特徴とする請求項2に記載のプラント計装システム。
- 前記監視操作装置から出力される前記制御データは、前記監視操作装置に設けられた操作センサを介して出力されるとともに、前記チェック装置に設けられた制御データ読み取り部が、前記操作センサの出力を読み取ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプラント計装システム。
- 前記予測データと前記実際のプラントデータの比較結果は、前記チェック装置に設けられた出力部を介して前記監視操作装置に表示されるとともに、前記出力部から外部に送信されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプラント計装システム。
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