JP2004115820A - 軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネート - Google Patents

軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネート Download PDF

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Abstract

【課題】 フォーム製造時における泡の安定性に優れ、得られたフォームは反発弾性、機械的強度に優れる軟質ポリウレタンフォーム用のポリイソシアネートを提供する。
【解決手段】 (イ)MDI、(ロ)ポリメリックMDIと、(ニ)ポリエーテルポリオール、(ホ)ポリエステルポリオールとを反応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマーに、(ハ)TDIを混合して得られる軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネートにより解決する。
【選択図】 なし

Description

 本発明は、軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネートに関する。更に詳しくは、低密度で諸物性に優れた軟質ポリウレタンフォームを得るためのポリイソシアネートに関するものである。
従来、軟質ポリウレタンフォームは、その優れたクッション性を生かし、自動車のクッション材、家具等に広く使用されいてる。この軟質ポリウレタンフォーム用イソシアネートとして、古くはトリレンジイソシアネート(以後、TDIと略す)及びTDIを用いたイソシアネート(以後、NCOと略す)基末端プレポリマー等が用いられてきた。
 また、近年は、イソシアネート成分として、1分子中にベンゼン環を2個有するジフェニルメタンジイソシアネート(以後、MDIと略す)、MDIと1分子中にベンゼン環を3個以上有するポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(以後、ポリメリックMDIと略す)の混合物、及びこれらのNCO基末端プレポリマーが軟質ポリウレタンフォーム用イソシアネートとして広く使用されている。
 軟質ポリウレタンフォーム用イソシアネートも用いられるNCO基末端プレポリマーにおけるポリオールには、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリマーポリオールが用いられている。
 例えば、特許文献1には、特定のイソシアネートとポリオールからなるNCO基末端プレポリマーを軟質ポリウレタンフォームに用いた例が開示されている。また、特許文献2には、特定のポリエーテルポリオールを用いたNCO末端プレポリマーを軟質ポリウレタンフォームに用いた例が開示されている。
特開平5−25242号公報 特開平8−12737号公報
 このNCO末端プレポリマーに用いられるポリオールは、プロピレンオキサイドユニットが多い(具体的には過半数のモル%)ポリエーテルポリオールが好んで使用されてきた。これは、プロピレンオキサイドユニットが多いポリエーテルポリオールが常温液状であり、また、コスト的にも有利であるためである。
 本発明のポリイソシアネートを用いた軟質ポリウレタンフォームは、フォーム製造時における泡の安定性に優れ、得られたフォームは反発弾性、機械的強度に優れたという従来のフォームにはない性能を示した。
 近年、軟質ポリウレタンフォームに対して、高強度で高反発性であることが求められている。従来、高強度である軟質ポリウレタンフォームは、反発弾性が小さく、また、高反発性のものは、強度が小さかいものであり、従来の処方で得られる軟質ポリウレタンフォームでは、このような要求性能を満たすものはなかった。
本発明者等は上記問題を解決するために、従来の常識に挑戦して鋭意研究検討した結果、特定のポリイソシアネートと特定のポリエーテルポリオール及び特定のポリエステルポリオールからなるNCO基末端プレポリマーを含有するポリイソシアネートが、上記の問題点を解決できることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
 すなわち本発明は、(A)に示す割合からなる下記ポリイソシアネート成分(イ)、(ロ)と、(B)に示す割合からなる下記ポリオール成分(ニ)、(ホ)とを反応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマーに、下記の(ハ)を(A)に示す割合になるように混合して得られる、イソシアネート基含有量が5〜35質量%である軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネートである。
ポリイソシアネート成分:
(イ)2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートを合計5〜55質量%、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートを95〜45質量%からなる、1分子中にベンゼン環を2個有するジフェニルメタンジイソシアネート。
(ロ)1分子中にベンゼン環を3個以上有するポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート。
(ハ)トリレンジイソシアネート。
(A)ポリイソシアネート成分の割合:
 (イ):(ロ)=50〜85質量%:50〜15質量%
 (イ)と(ロ)の合計:(ハ)=100質量部:5〜25質量部
ポリオール成分:
(ニ)水酸基1個当たりの数平均分子量300〜5,000、平均官能基数2〜8、エチレンオキサイドユニットが70モル%以上であるポリエーテルポリオール。
(ホ)水酸基1個当たりの数平均分子量300〜5,000、平均官能基数2〜3、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族及び/又は脂環族ポリオールからなるポリエステルポリオール。
(B)ポリオール成分の割合:
 (ニ):(ホ)=45〜75質量%:55〜25質量%
 本発明に用いられる各原料について説明する。
 (イ)MDIは、1分子中にベンゼン環を2個有するもので、2核体と言われているものである。また、(ロ)ポリメリックMDIは、1分子中にベンゼン環を3個以上有するもので、多核体と言われているものである。
 本発明における(イ)MDIの供給源は、2核体のみで構成されているもの及び/又は2核体と多核体の混合物である。また、(ロ)ポリメリックMDIの供給源は、2核体と多核体の混合物である。
 本発明におけるMDIを構成する異性体は、2,2′−MDI、2,4′−MDI、4,4′−MDIの3種類である。本発明におけるMDIの異性体構成比は、2,2′−MDIと2,4′−MDIの合計:4,4′−MDI=5〜55:95〜45(質量%)、好ましくは10〜40:90〜60(質量%)である。2,2′−MDIと2,4′−MDIの合計が5質量%未満の場合、フォーム製造時において、発泡時の安定性が欠けやすくなる。2,2′−MDIと2,4′−MDIの合計が55質量%を越えるものは、キュアー性に劣りやすくなる。
 本発明における(イ)と(ロ)の割合は、(イ):(ロ)=50〜85質量%:50〜15質量%、好ましくは55〜80質量%:45〜20質量%である。(イ)が50質量%未満の場合は、軟質ポリウレタンフォーム製造時においてシュリンク(収縮)が発生し、成形品の寸法変化等の問題が起こりやすく、また、伸びが著しく低下しやすいという問題がある。(イ)が85質量%を越える場合は、反発弾性が低下しやすくなる。
本発明における(ハ)TDIを構成する異性体は、2,4−TDIと2,6−TDIの2種類である。本発明における異性体構成比は、2,4−TDIを65質量%以上となるものである。2,4−TDIの含有量が65質量%未満の場合は、キュアー性が著しく低下しやすくなる。
 また、本発明における(イ)と(ロ)の合計量と(ハ)の割合は、(イ)と(ロ)の合計:(ハ)=100質量部:5〜25質量部、好ましくは100質量部:7〜23質量部である。(ハ)が5質量部未満の場合は、反発弾性が低下しやすくなる。25質量部を越えると異硬度成形が困難になる。
 本発明に用いられる(ニ)ポリエーテルポリオールとしては、エチレングリコール(以後、EGと略す)1,2−プロパンジオール(以後、1,2−PDと略す)、1,3−PD、1,2−ブタンジオール(以後1,2−BDと略す)、1,3−BD、1,4−BD、ジエチレングリコール(以後、DEGと略す)、ジプロピレングリコール(以後DPGと略す)、1,5−ペンタンジオール(以後、1,5−PDと略す)、1,6−ヘキサンジオール(以後、1,6−HDと略す)、1,8−オクタンジオール(以後1,8−ODと略す)、1,9−ノナンジオール(以後1,9−NDと略す)、ネオペンチルグリコール(以後、NPGと略す)、3−メチル−1,5−ペンタンジオール(以後、MPDと略す)、シクロヘキサン−1,4−ジオール(以後、CHDと略す)、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール(以後、CHDMと略す)、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、グリセリン、トリメチロールプロパン(以後、TMPと略す)、ペンタエリスリトール、ソルビトール、また、シュークローズ、グルコース、フラクトース等のシュガー系アルコール類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トルエンジアミン、メタフェニレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、キシリレンジアミン等のような活性水素基を2個以上有する化合物を開始剤として、エチレンオキサイド(以後、EOと略す)、プロピレンオキサイド(以後、POと略す)、ブチレンオキサイド、アミレンオキサイド、メチルグリシジルエーテル等のアルキルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル等のアリールグリシジルエーテル、テトラヒドロフラン等の環状エーテルモノマーからEOのみ又はEOとその他のモノマーの混合物を公知の方法により付加重合することで得られる。
 (ニ)の平均官能基数は2〜8、好ましくは2〜6で、かつ、EOユニットは70モル%以上、好ましくは80モル%以上である。(ニ)の最も好ましいものは、平均官能基数が2〜4で、EOユニットが90モル%以上のものである。平均官能基数が2未満の場合は、十分な物性を持つ軟質ポリウレタンフォームが得られにくくなる。平均官能基数が8を越える場合は、このポリイソシアネートを用いたポリウレタンフォームが硬くなりすぎやすくなる。EOユニットが70モル%未満の場合は、反発弾性が低下しやすい。
本発明に用いられる(ホ)ポリエステルポリオールとしては、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族及び/又は脂環族ポリオールとを反応させて得られるものであり、公知の方法にて得られるものである。また、脂肪族ジカルボン酸は、無水物やアルキルエステルであってもよい。脂肪族ジカルボン酸としては、公知のコハク酸、酒石酸、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、クルタコン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の1種類又はそれ以上の混合物が挙げられる。
 脂肪族ポリオールとしては、EG、1,2−PD、1,3−PD、1,2−BD、1,3−BD、1,4−BD、DEG、DPG、1,5−ペンタンジオール、1,6−HD、MPD、1,8−OD、1,9−ND、NPG、TMP、グリセリン等の1種類又はそれ以上の混合物がが挙げられ、脂環族ポリオールとしては、CHD、CHDM、水素添加ビスフェノールAのEOやPO付加物等の1種類又はそれ以上の混合物が挙げられる。
 (ホ)の平均官能基数は2〜3、好ましくは2.0〜2.5である。平均官能基数が、2未満の場合は、十分な物性を持つ軟質ポリウレタンフォームが得られにくくなる。平均官能基数が3を越える場合は、このポリイソシアネートを用いたポリウレタンフォームが硬くなりすぎやすくなる。
(ニ)ポリエーテルポリオール及び(ホ)ポリエステルポリオールの水酸基1個当たりの数平均分子量は300〜5,000、好ましくは500〜3,000である。水酸基1個当たりの数平均分子量が300未満の場合は、得られるフォームが硬くなり柔軟性に欠け、反発弾性が低下しやすい。また、水酸基1個当たりの数平均分子量が5,000を越える場合は、得られるポリイソシアネートの経時安定性が悪く、相分離等の問題が起こりやすくなる。
 本発明における(ニ)と(ホ)の割合は、(ニ):(ホ)=45〜75質量%:55〜25質量%、好ましくは(e):(f)=50〜70質量%:50〜30質量%である。(ニ)が45質量%未満の場合は、得られるフォームの反発弾性が小さくなりやすくなる。また、(ホ)が25質量%未満の場合は、得られるフォームの機械的強度が不十分になりやすくなる。
 続いて本発明の軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネートの製造方法に関して説明する。
 本発明の軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネートの製造方法は、前述の(イ)、(ロ)をポリオール成分に反応させ、その後(ハ)を添加する製造方法である。
 前述の製造方法における(ニ)と(ホ)の反応順序は、(ニ)と(ホ)が同時でもよいし、どちらかを先に反応させてもよい。
 また、前述の製造方法における温度は、15〜150℃、好ましくは40〜100℃であり、反応時は後述するウレタン化触媒を添加してもよい。
 なお、当然のことながら、前述の製造方法におけるどの段階においても、NCO基数と水酸基数では、NCO基数が常に水酸基数より大きくなる。最終的なNCO基/水酸基のモル比(R値)は2〜50、好ましくは5〜30である。R値が2未満の場合は、NCO末端プレポリマーの粘度が増大しやすくなり、作業性に劣る。また、R値が50を越える場合は、フォームの柔軟性に欠け、反発弾性が小さくなりやすくなる。このようにして得られたNCO基末端プレポリマーのNCO含有量は5〜35質量%、好ましくは10〜30質量%である。
このウレタン化反応時に用いられるウレタン化触媒として例えば、ジブチルチンジラウレート、ジオクチルチンジラウレート等の有機金属化合物や、トリエチレンジアミンやトリエチルアミン等の有機アミンやその塩等が挙げられる。
 本発明の軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネートには、必要に応じて乳化剤、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、難燃剤、可塑剤、顔料・染料、抗菌剤・抗カビ剤等の公知の各種添加剤や助剤を添加することができる。
 このようにして得られた軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネートとポリオールプレミックスと反応させることで高反発で高強度の軟質ポリレタンフォームを得ることができる。このときのフォームの密度は35〜70kg/m3 、好ましくは45〜65kg/m3 にすると高反発で高強度の軟質ポリレタンフォームが得られやすい。
 このときのポリオールプレミックスの配合は特に制限はないが、一般的にはポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリマーポリオール、発泡剤、制泡剤、触媒等を適宜配合したものが用いられる。
 以下、本発明を実施例により更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例及び比較例中において、「部」は「質量部」、「%」は「質量%」を示す。
 参考例1
攪拌機、冷却管、窒素導入管、温度計を備えた反応器に、MDI(1)を243.6部、MDI混合物(1)を365.4部、TDI(1)を130.0部仕込み、攪拌しながら40℃に加温した。次いで、ポリオール(1)を130.5部、ポリオール(7)を130.5部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させ、ポリイソシアネートP−1を得た。P−1のNCO基含有量は27.7%であった。
 実施例1
 参考例1と同様な反応器に、MDI(1)を65.5部、MDI(2)を72.9部、MDI混合物(2)を249.2部仕込み、攪拌しながら40℃に加温した。次いで、ポリオール(2)を387.6部、ポリオール(8)を193.8部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させた。その後、TDI(2)を31.0部仕込み、攪拌しながら50℃に加温して、ポリイソシアネートP−2を得た。P−2のNCO基含有量は10.9%であった。
 参考例2
 参考例1と同様な反応器に、MDI(2)を110.2部、MDI(3)を339.6部、ポリオール(3)を180.0部、ポリオール(9)を90.0部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させた。その後、MDI混合物(2)を180.2部、TDI(3)を100.0部仕込み、攪拌しながら50℃に加温して、ポリイソシアネートP−3を得た。P−3のNCO基含有量は26.1%であった。
 参考例3
参考例1と同様な反応器に、MDI(1)を243.6部、MDI混合物(1)を365.4部、TDI(1)を130.0部仕込み、攪拌しながら40℃に加温した。次いで、ポリオール(4)を130.5部、ポリオール(7)を130.5部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させ、ポリイソシアネートP−4を得た。P−4のNCO基含有量は28.7%であった。
 参考例4
参考例1と同様な反応器に、MDI(1)を250.4部、MDI混合物(1)を375.6部、TDI(2)を62.6部仕込み、攪拌しながら40℃に加温した。次いで、ポリオール(1)を218.0部、ポリオール(8)を93.4部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させ、ポリイソシアネートR−5を得た。R−5のNCO基含有量は21.8%であった。
 実施例2
 参考例1と同様な反応器に、MDI(1)を100.3部、MDI(2)を111.5部、MDI混合物(2)を381.4部仕込み、攪拌しながら40℃に加温した。次いで、ポリオール(2)を180.0部、ポリオール(9)を120.0部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させた。その後、TDI(3)を106.8部仕込み、攪拌しながら50℃に加温して、ポリイソシアネートP−6を得た。P−6のNCO基含有量は25.5%であった。
 参考例5
 参考例1と同様な反応器に、MDI(2)を104.6部、MDI(3)を322.2部、ポリオール(3)を132.5部、ポリオール(7)を132.5部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させた。その後、MDI混合物(2)を171.0部、TDI(1)を137.4部仕込み、攪拌しながら50℃に加温して、ポリイソシアネートP−3を得た。P−7のNCO基含有量は29.3%であった。
 比較例1
参考例1と同様な反応器に、MDI(1)を243.6部、MDI混合物(1)を365.4部、TDI(1)を130.0部仕込み、攪拌しながら40℃に加温した。次いで、ポリオール(5)を130.5部、ポリオール(7)を130.5部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させ、ポリイソシアネートR−1を得た。R−1のNCO基含有量は28.4%であった。
 比較例2
 参考例1と同様な反応器に、MDI(1)を55.0部、MDI(2)を61.1部、MDI混合物(2)を209.1部仕込み、攪拌しながら40℃に加温した。次いで、ポリオール(6)を162.6部、ポリオール(8)を325.2部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させた。その後、TDI(2)を187.0仕込み、攪拌しながら50℃に加温して、ポリイソシアネートR−2を得た。R−2のNCO基含有量は19.7%であった。
 比較例3
 参考例1と同様な反応器に、MDI(1)を271.6部、ポリオール(1)を145.5部、ポリオール(7)を145.5部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させた。その後、MDI混合物(1)を407.4部、TDI(3)を30.0部仕込み、攪拌しながら50℃に加温して、ポリイソシアネートR−3を得た。R−3のNCO基含有量は22.0%であった。
 比較例4
 参考例1と同様な反応器に、MDI(2)を107.6部、MDI(3)を331.2部、ポリオール(2)を293.2部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させた。その後、MDI混合物(2)を175.8部、TDI(1)を92.2部仕込み、攪拌しながら50℃に加温して、ポリイソシアネートR−4を得た。R−4のNCO基含有量は25.7%であった。
 比較例5
 参考例1と同様な反応器に、MDI(1)を428.7部、MDI混合物(1)を214.3部仕込み、攪拌しながら40℃に加温した。次いで、ポリオール(3)を137.0部、ポリオール(9)を91.4部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させた。その後、TDI(2)を128.6部仕込み、攪拌しながら50℃に加温して、ポリイソシアネートR−5を得た。R−5のNCO基含有量は29.0%であった。
 比較例6
参考例1と同様な反応器に、MDI混合物(2)を671.8部、TDI(3)を67.2部仕込み、攪拌しながら40℃に加温した。次いで、ポリオール(4)を130.5部、ポリオール(7)を130.5部仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させ、ポリイソシアネートR−6を得た。R−6のNCO基含有量は24.9%であった。
表1に参考例1〜7、表2に比較例1〜6を示す。
Figure 2004115820
Figure 2004115820
 実施例1〜2、参考例1〜5、比較例1〜6、及び表1、2において
MDI(1):
 2,2′−MDIと2,4′−MDIの合計:4,4′−MDI=20:80(質量比)であるMDI(2核体のみ)
MDI(2):
 2,2′−MDIと2,4′−MDIの合計:4,4′−MDI=1:99(質量比)であるMDI(2核体のみ)
MDI(3):
 2,2′−MDIと2,4′−MDIの合計:4,4′−MDI=50:50(質量比)であるMDI(2核体のみ)
MDI混合物(1):
 2核体と多核体からなる混合物
 (2,2′−MDI+2,4′−MDI)/MDI=20質量%
 MDI:ポリメリックMDI=50:50(質量比)
NCO含有量=31.0%
MDI混合物(2):
 2核体と多核体からなる混合物
 (2,2′−MDI+2,4′−MDI)/MDI=10質量%
 MDI:ポリメリックMDI=30:70(質量比)
 NCO含有量=31.0%
TDI(1):
 2,4−TDI:2,6−TDI=80:20(質量比)であるTDI
TDI(2):
 2,4−TDI:2,6−TDI=65:35(質量比)であるTDI
TDI(3):
 2,4−TDI:2,6−TDI=100:0(質量比)であるTDI
ポリオール(1):
 開始剤EG
 数平均分子量1,000
 平均官能基数2
 EO/PO=100/0(モル比)のポリエーテルポリオール
ポリオール(2):
 開始剤DEG
 数平均分子量2,000
 平均官能基数2
 EO/PO=80/20(モル比)のポリエーテルポリオール
ポリオール(3):
 開始剤EG
 数平均分子量3,000
 平均官能基数2
 EO/PO=90/10(モル比)のポリエーテルポリオール
ポリオール(4):
 開始剤ペンタエリスリトール
 数平均分子量8,000
平均官能基数4
 EO/PO=90/10(モル比)のポリエーテルポリオール
ポリオール(5):
 開始剤DEG
 数平均分子量2,000
 平均官能基数2
 EO/PO=20/80(モル比)のポリエーテルポリオール
ポリオール(6):
 開始剤DEG
 数平均分子量1,000
 平均官能基数2
 EO/PO=0/100(モル比)のポリエーテルポリオール
ポリオール(7):
 酸成分アジピン酸
 ポリオール成分1,4−BD
数平均分子量2,000
 平均官能基数2のポリエステルポリオール
ポリオール(8):
 酸成分アゼライン酸
 ポリオール成分CHDM
数平均分子量1,000
 平均官能基数2のポリエステルポリオール
ポリオール(9):
 酸成分セバシン酸
 ポリオール成分EG
数平均分子量500
 平均官能基数2のポリエステルポリオール
〔軟質ポリウレタンフォームへの応用〕
応用参考例1
 P−1と以下に示すポリオールプレミックスを用いて、金型内で軟質ポリウレタンフォームを水発泡させた後、金型から取り出し、直ちにローラークラッシングした。その後、クラッシング後の成形品を一昼夜放置し、JIS K−6401に準じてフォームの各種物性を測定した。
〔ポリオールプレミックス〕
 ポリオール(A):ポリオール(B):ポリオール(C):触媒(A):触媒(B):整泡剤:水=20:35:40:0.5:0.1:1.0:3.5(質量比)
ポリオール(A):
 平均官能基数=3
数平均分子量=6,000
 EO末端のポリ(オキシプロピレン)ポリオール
ポリオール(B):
 平均官能基数=4
数平均分子量=8,000
 EO末端のポリ(オキシプロピレン)ポリオール
ポリオール(C):
 平均官能基数=3
数平均分子量=6,000
EO末端のポリエーテルポリオールをベースとしたアクリル/スチレン系のポリマーポリオール
触媒(A):
 TEDA−L33(東ソー製)
触媒(B):
 Toyocat ET(東ソー製)
整泡剤:
 SZ−1306(日本ユニカー製)
〔発泡条件〕
金型形状         :400mm×400mm×100mm
金型材質         :アルミニウム
金型温度         :60±2℃
ミキシング方法      :高圧マシンミキシング
イソシアネートインデックス:100
原料温度         :25±2℃
キュア条件       :60±2℃、6分
クラッシング条件 :5段ローラー 90%圧縮
応用実施例1〜2、応用参考例2〜5、応用比較例1〜6
 応用参考例1におけるP−1をP−2〜7及びR−1〜6に置き換えて、同様にして各種フォーム物性を測定した。表3、4にフォーム物性測定結果を示す。
Figure 2004115820
Figure 2004115820
 表3、4から、本発明のポリイソシアネートを用いた軟質ポリウレタンフォームは、ヒステリシスロスが小さく、反発弾性が70%以上と、良好な物性であることが分かった。

Claims (1)

  1.  (A)に示す割合からなる下記ポリイソシアネート成分(イ)、(ロ)と、(B)に示す割合からなる下記ポリオール成分(ニ)、(ホ)とを反応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマーに、下記の(ハ)を(A)に示す割合になるように混合して得られる、イソシアネート基含有量が5〜35質量%である軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネート。
    ポリイソシアネート成分:
    (イ)2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートを合計5〜55質量%、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートを95〜45質量%からなる、1分子中にベンゼン環を2個有するジフェニルメタンジイソシアネート。
    (ロ)1分子中にベンゼン環を3個以上有するポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート。
    (ハ)トリレンジイソシアネート。
    (A)ポリイソシアネート成分の割合:
     (イ):(ロ)=50〜85質量%:50〜15質量%
     (イ)と(ロ)の合計:(ハ)=100質量部:5〜25質量部
    ポリオール成分:
    (ニ)水酸基1個当たりの数平均分子量300〜5,000、平均官能基数2〜8、エチレンオキサイドユニットが70モル%以上であるポリエーテルポリオール。
    (ホ)水酸基1個当たりの数平均分子量300〜5,000、平均官能基数2〜3、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族及び/又は脂環族ポリオールからなるポリエステルポリオール。
    (B)ポリオール成分の割合:
     (ニ):(ホ)=45〜75質量%:55〜25質量%
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