JP2000143855A - ポリウレタンフォ―ム - Google Patents

ポリウレタンフォ―ム

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JP2000143855A
JP2000143855A JP11249517A JP24951799A JP2000143855A JP 2000143855 A JP2000143855 A JP 2000143855A JP 11249517 A JP11249517 A JP 11249517A JP 24951799 A JP24951799 A JP 24951799A JP 2000143855 A JP2000143855 A JP 2000143855A
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polyurethane foam
polyol
mdi
foam
polyisocyanate
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JP11249517A
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Yukifumi Taguchi
享史 田口
Kazunori Saeki
和徳 佐伯
Teruo Sato
照夫 佐藤
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲の温度領域で優れたフィット感を示す
ポリウレタンフォームを提供する。 【解決手段】 昇温速度5℃/分、周波数3Hzのta
nδのピーク温度領域が少なくとも−30℃以下の領域
及び0℃以上の領域に存在し、かつ。25℃における応
力緩和率が15%以上であることを特徴とするポリウレ
タンフォームであり、該ポリウレタンフォームのイソシ
アネート成分は、MDI系ポリイソシアネートが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタンフォ
ームに関する。更に詳細には、広範囲の温度領域で優れ
たフィット感を示すポリウレタンフォームに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタンフォームは、軽量
性、弾力性、吸音性、断熱性等の性能に優れていること
から、自動車のクッション材、家具、カーペット等、様
々な分野で使用されてきた。
【0003】例えば、特開平10−168219号公報
には、特定構造・特定比重を有し、特定温度、特定周波
数における貯蔵弾性率及び損失正接(tanδ)が特定
範囲のものであるポリウレタンフォームが提案されてい
る。また、特開平10−195314号公報には、特定
温度、特定周波数における貯蔵弾性率及び損失正接が特
定範囲のものであるポリウレタンフォームを用いたクッ
ション材料が提案されている。
【0004】しかしながら、特開平10−168219
号公報及び特開平10−195314号公報記載のポリ
ウレタンフォームは、損失正接の温度分散曲線における
ピークが、どの温度範囲に有するかということを考慮し
ていないため、厳寒期においては、フォームの硬さの増
加のため、触感やフィット感が悪くなるという可能性が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、広範囲の温
度領域で優れたフィット感を示すポリウレタンフォーム
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
検討した結果、特定のtanδピークを有するポリウレ
タンフォームが、上記課題を解決できることを見いだ
し、本発明を完成させるに至った。
【0007】すなわち、本発明は、昇温速度5℃/分、
周波数3Hzのtanδのピーク温度領域が少なくとも
−30℃以下の領域及び0℃以上の領域に存在し、か
つ、25℃における応力緩和率が15%以上であること
を特徴とするポリウレタンフォームである。
【0008】また、本発明は、前記のポリウレタンフォ
ームにおいて、イソシアネート成分に、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ポリフェニレンポリメチレンポリ
イソシアネート、これらを用いたイソシアネート基末端
プレポリマーから選択されるポリイソシアネートである
ことを特徴とするポリウレタンフォームである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のポリウレタンフォーム
は、tanδ曲線のピークが、少なくとも−30℃以
下、好ましくは−40〜−150℃以下の領域(低温
域)、及び、0℃以上、好ましくは10〜80℃の領域
(高温域)に有することを特徴とする。tanδのピー
クが、低温域に有することで、温度変化に対するフォー
ムの柔軟性の変化、すなわち、厳寒期におけるフォーム
の硬さの増加を小さくすることができる。また、更にt
anδのピークが高温域にも有することで、フォームそ
のものの柔軟性が良好なものとなる。つまり、本発明の
ポリウレタンフォームは、少なくとも低温域と高温域の
2ヶ所にtanδのピークを有するため、広範囲の温度
条件下において、フィット感に優れたものとなる。
【0010】このtanδ曲線は、動的粘弾性測定機を
用いて、昇温速度:5℃/分、周波数:3Hzの条件で
測定されるもので、貯蔵弾性率(E′)と損失弾性率
(E″)の比(E′/E″)を意味する。
【0011】本発明のポリウレタンフォームは、−25
℃での硬さが25℃での硬さの10倍以下であることが
好ましい。
【0012】また、本発明のポリウレタンフォームの2
5℃における応力緩和率は15%以上であり、17%以
上が好ましい。応力緩和率が下限未満の場合は、例えば
クッション材に使用した場合、特定部位に荷重が集中
し、使用者の体への負担が大きくなりやすい。
【0013】この応力緩和率は、以下の測定方法によっ
て算出される。 1)当初の厚みの75%押し込んだ後、直ちに荷重を除
く。 2)1分間放置する。 3)当初の厚みの25%押し込み、このときの応力(緩
和前応力)を測定する。 4)この状態で20秒間放置した後の応力(緩和後応
力)を測定する。 5)以下の測定式で応力緩和率を算出する。 応力緩和率(%)=(緩和前応力−緩和後応力)/緩和
前応力×100 なお、測定条件は以下の通り。 フォーム厚 :100mm クロスヘッドスピード:100mm/分
【0014】また、本発明のポリウレタンフォームの2
5℃における25%圧縮硬度は10〜300N/314
cm2 が好ましく、15〜290N/314cm2 が更
に好ましい。全密度は10〜90kg/m3 が好まし
く、15〜85kg/m3 が更に好ましい。ボールリバ
ウンドによる反発弾性率は、フォーム厚40mmで30
%以下が好ましく、25%以下が更に好ましい。なお、
全密度、硬さの測定方法は、JIS K−6401(1
980)に、反発弾性率はJIS K−6400(19
97)に規定される方法である。(但し、反発弾性率の
フォーム厚=40mm)
【0015】本発明のポリウレタンフォームは、(A)
ポリイソシアネートと(B)ポリオールを、(C)発泡
剤、(D)触媒、(E)整泡剤の存在下で反応させるこ
とで得られる。
【0016】(A)ポリイソシアネートとしては、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリフェニ
レンポリメチレンポリイソシアネート(MDI−C
R)、トリレンジイソシアネート(TDI)、パラフェ
ニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、ナフチレンジイソシアネート、テトラメチルキシリ
レンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、テト
ラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、2−メチル−1,5−ペンタンジイソシアネ
ート、3−メチル−1,5−ペンタンジイソシアネート
等の脂肪族イソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、水素
添加トリレンジイソシアネート、水素添加キシリレンジ
イソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート等の
脂環族イソシアネート、これらイソシアネートの混合
物、これらのウレタン変性体、アロファネート変性体、
ウレア変性体、ビウレット変性体、ウレトジオン変性
体、イソシアヌレート変性体、カルボジイミド変性体、
ウレトンイミン変性体等が挙げられる。本発明において
好ましい(A)ポリイソシアネートは、フォーム製造時
の臭気等を考慮するとMDI、MDI−CRから選択さ
れるもの及び前記のポリイソシアネートとポリオールと
を反応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマ
ー(NCOプレポリマー)である。また、MDIには、
2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,
2′−MDI)、2,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート(2,4′−MDI)、4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート(4,4′−MDI)の3種類
の異性体があり、異性体存在比は特に制限はないが、本
発明で特に好ましいものは、4,4′−MDIが50質
量%以上であるMDIである。
【0017】(A)ポリイソシアネートは、MDI、M
DI−CRから選択されるポリイソシアネートとポリオ
ールとを反応させて得られるNCOプレポリマーを用い
ると、発泡時の発熱が小さくなる等の利点を有するので
好ましい。この場合における好ましいポリオールは、公
称平均官能基数2以上(好ましくは2〜4)、水酸基価
20〜80mgKOH/g(好ましくは30〜70mg
KOH/g)のポリエーテルポリオールである。このポ
リオールの公称平均官能基数が小さすぎる場合及び水酸
基価が大きすぎる場合は、フォームの強度が低下しやす
い。水酸基価が小さすぎる場合は、ポリイソシアネート
の粘度が大きくなりすぎて、作業性が低下しやすい。
【0018】NCOプレポリマーを得る方法としては、
例えば、全イソシアネート成分と全ポリオール成分を一
度に反応させる方法、イソシアネートの一部をポリオ−
ルと反応させた後、残りのイソシアネートを配合する方
法等が挙げられる。イソシアネートとポリオールとの反
応(ウレタン化反応)における反応温度は10〜120
℃、好ましくは30〜100℃である。また、ウレタン
化反応時には、必要によりジブチルチンジラウレート、
ジオクチルチンジラウレート等の有機金属化合物や、ト
リエチレンジアミンやトリエチルアミン等の有機アミン
やその塩、等のウレタン化触媒を用いてもよい。
【0019】なお、(A)ポリイソシアネートのイソシ
アネート含量(NCO含量)は、2〜35質量%以上、
好ましくは5〜30質量%である。イソシアネート含量
が小さすぎる場合は、(A)の粘度が高くなりすぎて、
流れ性が悪くなりやすい。また、大きすぎる場合は、フ
ォームの柔軟性が低下しやすい。
【0020】また、(A)ポリイソシアネートの好まし
い平均官能基数は、2.00〜2.20、更に好ましい
平均官能基数は、2.00〜2.18である。 平均官
能基数が小さすぎる場合は、フォームの強度が低下しや
すい。大きすぎる場合は、フォームの柔軟性が低下しや
すい。
【0021】(B)ポリオールは、(b)オキシエチレ
ン基を50質量%以上有するポリエーテルポリオールを
含有するものである。(B)における(b)の含有量は
50質量%以上が好ましく、更には60質量%以上が好
ましい。(b)含有量が小さすぎる場合は、セルの独泡
性が強くなり、フォーム強度が低下しやすい。
【0022】(b)ポリエーテルポリオールは、公称平
均官能基数が2以上、好ましくは2〜6、更に好ましく
は2〜4であり、水酸基価が20〜60mgKOH/
g、好ましくは、23〜57mgKOH/gであり、オ
キシエチレン基の含有量が50質量%以上、好ましくは
60質量%以上のポリオキシアルキレンポリオールであ
る。公称平均官能基数が小さすぎる場合は、フォームそ
のものが得られない。水酸基価が小さすぎる場合は、フ
ォームの硬度が出ない。また、大きすぎる場合は、ポリ
オールの粘度が高くなりすぎて、流れ性が悪くなる。オ
キシエチレン基含有量が小さすぎる場合は、セルの独泡
性が強くなるため、フォーム強度が低下しやすい。
【0023】(b)は、公知の方法で得られ、具体的に
は、例えば活性水素基含有化合物を開始剤として、エチ
レンオキサイド(EO)、プロピレンオキサイド(P
O)等のアルキレンオキサイド類、テトラヒドロフラン
等の環状エーテル類のを付加重合させて得られるポリオ
キシアルキレンポリオール中で、更に他のモノマーを重
合させて、ポリマー微粒子を分散させて得られるもので
ある。
【0024】この開始剤として用いられる活性水素基含
有化合物は、水、エチレングリコール、1,2−プロパ
ンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタ
ンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタン
ジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジ
オール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオー
ル、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ビスフェ
ノールA、水素添加ビスフェノールA、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビ
トール、また、シュークローズ、グルコース、フラクト
ース等のシュガー系アルコール類、エチレンジアミン、
プロピレンジアミン、トルエンジアミン、メタフェニレ
ンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、キシリレンジ
アミン等が挙げられる。
【0025】(B)には、必要に応じて(b)以外の他
のポリオール、例えば、上記の水以外の開始剤に用いら
れる化合物、(b)以外のポリエーテルポリオール、ポ
リエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール等
を用いることができる。また、ポリオール中でポリマー
微粒子を分散させたポリマーポリオールを用いることが
できる。
【0026】なお、本発明で用いられる「公称平均官能
基数」とは、ポリオキシアルキレンポリオールの製造に
用いられる開始剤分子の活性水素基の数によって決定さ
れる理論的官能基数を意味する。現実には、重合時の副
反応により、不飽和結合等が生成し、理論的官能基数よ
りも小さくなる。
【0027】(C)発泡剤は、基本的には水のみであ
る。しかし、フロン、炭化水素等の発泡剤も用いること
ができるが、水以外の発泡剤は、最近の地球温暖化の問
題等を考慮すると、その使用は好ましくなく、また必要
でもない。
【0028】(D)触媒としては、トリエチルアミン、
トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N−メチルモ
ルホリン、N−エチルモルホリン、ジメチルベンジルア
ミン、N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサメチレ
ンジアミン、N,N,N′,N′,N″−ペンタメチル
ジエチレントリアミン、ビス−(2−ジメチルアミノエ
チル)エーテル、トリエチレンジアミン、1,8−ジア
ザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、1,2−
ジメチルイミダゾール、1−ブチル−2−メチルイミダ
ゾール等の三級アミン、ジメチルエタノールアミン、N
−トリオキシエチレン−N,N−ジメチルアミン、N,
N−ジメチル−N−ヘキサノールアミン等の反応型三級
アミン又はこれらの有機酸塩、スタナスオクトエート、
ジブチルチンジラウレート、ナフテン酸亜鉛等の有機金
属化合物等が挙げられる。
【0029】(E)整泡剤としては、日本ユニカー製の
L−520、L−540、L−5309、L−536
6、SZ−1306、トーレダウコーニング製のSH−
193、SRX−274C、信越シリコーン製のF−1
22、ゴールドシュミット製のB−4113等が挙げら
れる。
【0030】本発明では、更に必要に応じて乳化剤、界
面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、難燃
剤、可塑剤、顔料・染料、抗菌剤・抗カビ剤等の公知の
各種添加剤や助剤を用いることができる。
【0031】実際のポリウレタンフォームの製造におい
ては、あらかじめ(B)ポリオール〜(E)整泡剤を混
合してポリオールプレミックスとすることが好ましい。
このポリオールプレミックスと(A)ポリイソシアネー
トを、あらかじめ30〜80℃に加温した金型にウレタ
ン発泡機を用いて注入し、又は、自由発泡させることで
目的とするポリレタンフォームを得られる。
【0032】発泡持におけるイソシアネートインデック
スは、40〜130、好ましくは50〜120である。
【0033】
【発明の効果】本発明によって、広温度領域で優れたフ
ィット感を有するポリウレタンフォームを提供すること
が可能となった。本発明のポリウレタンフォームは、寝
具、家具のクッション材等に最適であり、例えば、クッ
ション材に用いた場合、厳寒期においても硬度増加は従
来のものより小さく、また、長時間使用しても、人に与
える負担は小さい。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、実施例及び比較例中において、「部」は「質量
部」、「%」は「質量%」を示す。
【0035】〔ポリイソシアネートの製造〕攪拌機、冷
却管、窒素導入管、温度計を備えた反応器を窒素置換し
た後、ポリオールAを25部仕込み、攪拌しながら50
℃に加温した。次いでMDI(1)を75部100部仕
込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させて、プレ
ポリマーAを得た。プレポリマーAのNCO含量は6.
8%であった。次いで、上記と同様な反応器を窒素置換
した後、プレポリマーAを455.0部、MDI(2)
を446.4部、P−MDI(1)を39.2部、P−
MDI(2)を59.4部仕込み、均一に攪拌してポリ
イソシアネートAを得た。ポリイソシアネートAのNC
O含量は、21.2%、平均官能基数は2.10であっ
た。
【0036】使用した原料は、以下の通り。 ポリオールA :ポリオキシプロピレンポリオール 開始剤=グリセリン 公称平均官能基数=3 水酸基価=28mgKOH/g 末端EO含有量=17% MDI(1) :MDI異性体混合物 4,4′−MDI含有量=90% MDI(2) :MDI異性体混合物 4,4′−MDI含有量=74% P−MDI(1):MDIとMDI−CRの混合物 NCO含量=30.7% 平均官能基数=2.87 P−MDI(2):MDIとMDI−CRの混合物 NCO含量=31.7% 平均官能基数=2.60
【0037】〔ポリオールプレミックスの調製〕表1に
示す割合で、ポリオールプレミックスA〜Cを調製し
た。
【0038】
【表1】
【0039】表1において ポリオール−1 :ポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)ポリオール 開始剤=グリセリン 公称平均官能基数=3 水酸基価=51mgKOH/g EO含有量=70% ポリオール−2 :ポリオキシプロピレンポリオール 開始剤=トリメチロールプロパン 公称平均官能基数=3 水酸基価=420mgKOH/g EO含有量=0% ポリオール−3 :ポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)ポリオール 開始剤=グリセリン 公称平均官能基数=3 水酸基価=150mgKOH/g EO含有量=70% ポリオール−4 :ポリオキシプロピレンポリオール 開始剤=トリメチロールプロパン 公称平均官能基数=3 水酸基価=56mgKOH/g EO含有量=0% ポリオール−5 :ポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)ポリオール 開始剤=グリセリン 公称平均官能基数=3 水酸基価=60mgKOH/g EO含有量=50% DMAPA :ジメチルアミノプロピルアミン DMEA :ジメチルエタノールアミン DELA :ジエタノールアミン TOYOCAT ET:触媒、東ソー製 TEDA L33 :触媒、東ソー製 OcT :オクチル酸スズ L−5366 :シリコン整泡剤、日本ユニカー製 SRX−280A :シリコン整泡剤、トーレダウコーニング製
【0040】〔ポリウレタンフォームの製造、評価〕 実施例1〜4、比較例1〜2 表2に示す配合で、自由発泡によりポリウレタンフォー
ムを製造した。得られたポリウレタンフォームは、製造
後一昼夜放置した後、フォーム中心部を切り出し、全密
度、反撥弾性率、動的粘弾性(tanδピーク温度)、
応力緩和率、硬さを測定した。結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】実施例1〜4、比較例1〜2、表2におい
て TDI:2,4−TDI/2,6−TDI=80/20
混合物 動的粘弾性、応力緩和率測定法は、前述の通り。 全密度、反発弾性率:JIS K−6400(1997)にて測定。 測定温度:+25℃ 硬さ :JIS K−6401(1980)にて測定。 測定温度:+25℃、−25℃
【0043】〔発泡条件〕 原料温度:25±2℃ 攪拌速度:2000rpm 攪拌時間:5秒
【0044】〔動的粘弾性測定条件〕 サンプルサイズ:25mm×4mm×4mm 昇温速度 :5℃/分 周波数 :3Hz 測定機 :オリエンテック製レオバイブロン
【0045】表2から示されるように、本発明のポリウ
レタンフォームは、低温域と高温域にtanδのピーク
を有するため、応力緩和率が大きく、かつ、温度による
硬さの変化は少ないものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における動的粘弾性の温度分散曲線であ
る。
【符号の説明】
1:損失正接(tanδ)の温度分散曲線 2:貯蔵弾性率(E′)の温度分散曲線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇温速度5℃/分、周波数3Hzのta
    nδ(損失正接)のピーク温度領域が少なくとも−30
    ℃以下の領域及び0℃以上の領域に存在し、かつ、25
    ℃における応力緩和率が15%以上であることを特徴と
    するポリウレタンフォーム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリウレタンフォームに
    おいて、イソシアネート成分に、ジフェニルメタンジイ
    ソシアネート、ポリフェニレンポリメチレンポリイソシ
    アネート、これらを用いたイソシアネート基末端プレポ
    リマーから選択されるポリイソシアネートであることを
    特徴とするポリウレタンフォーム。
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