JP2004112015A - ナースコール装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部電源からの電源供給が動作電源となる子機への電源供給が停止されたことを、ナースコール親機にて呼出報知する。
【解決手段】子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・と外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41の脱落や断線等により、外部電源から子機への電源供給が停止されたことを検出した電源脱落検出回路77は、低インピーダンス素子回路78aを制御して子機と廊下灯とを結ぶ2線ケーブル間を低インピーダンスにし、これを検出した廊下灯は、ナースコール親機にて呼び出しを報知させる。
【選択図】 図2
【解決手段】子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・と外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41の脱落や断線等により、外部電源から子機への電源供給が停止されたことを検出した電源脱落検出回路77は、低インピーダンス素子回路78aを制御して子機と廊下灯とを結ぶ2線ケーブル間を低インピーダンスにし、これを検出した廊下灯は、ナースコール親機にて呼び出しを報知させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はナースコール装置に係り、特に、看護師を呼び出すために患者が使用する子機への電源供給が停止されたことを、ナースステーション内に設置されたナースコール親機にて呼出報知できるナースコール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のナースコール装置に適用される脱落・断線検出方法として、脱落・断線警報を発報する必要のないときには、発報しないベッド位置に対応する不要なダミー子機アダプタを設置したり、集合廊下アダプタ内の配線と子機アダプタ台数設定回路の設定台数を変更することなく、脱落・断線警報発報を回避できるようにしたナースコール装置の子機アダプタ脱落・断線検出方法が提案されている。
【0003】
従来例としてのナースコール装置の子機アダプタ脱落・断線検出方法によれば、ナースコール親機からの電源投入(電源供給)時において、集合廊下アダプタからのポーリング処理データを各子機アダプタにて受信させ、このポーリング処理データが各子機アダプタにて受信できたときには当該子機アダプタを脱落・断線対象とする、一方、受信できなかったときには当該子機アダプタを脱落・断線対象外としてそれぞれ登録する。その後、ポーリング処理データの送信によるポーリング処理アンサーデータの受信ができない場合において、送信先が脱落・断線対象外の当該子機アダプタであると、脱落・断線警報情報が回避される。また、ポーリング処理データの再送信によるポーリング処理アンサーデータの受信ができた場合において、再送信先が脱落・断線対象の当該子機アダプタであると、電源投入後、新たに接続された脱落・断線対象の当該子機アダプタとして再登録される。また、ポーリング処理データの送信によるポーリング処理アンサーデータの受信ができた場合において、送信先が脱落・断線対象の当該子機アダプタであると、受信されたポーリング処理アンサーデータによりナースコール子機が脱落されたか否かを判別でき、ナースコール子機の脱落が判別されたときには脱落・断線警報が発報される(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平8−242303号公報(第3−4頁)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例としてのナースコール装置の子機アダプタ脱落・断線検出方法において、脱落が判別されるナースコール子機は、ナースコール親機から電源投入(電源供給)されたナースコール子機であり、外部電源から電源投入(電源供給)されるナースコール子機には対応できなかった。
【0005】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、外部電源からの電源供給が動作電源となる子機への電源供給が停止されたことを、ナースコール親機にて呼出報知できるナースコール装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明のナースコール装置は、外部電源から電源供給されて動作し病室内のベッド毎に設置され患者が看護師を呼び出すための子機と、各病室の出入口近傍に設置され子機からの呼び出しを表示するための呼出表示機能を有する廊下灯と、ナースステーション内に設置され子機からの呼び出しを報知するための呼出報知機能を有するナースコール親機と、ナースコール親機を制御するための制御機とを備えている。子機は、外部電源からの電源供給が停止されたことを検出してナースコール親機へ呼び出しを報知するための電源脱落検出回路を有する。
【0007】
このようなナースコール装置によれば、子機と外部電源とを結ぶ電源ケーブルの脱落や断線等により、外部電源から子機への電源供給が停止されたことを電源脱落検出回路にて検出でき、この電源供給の停止は、廊下灯、制御機を介してナースコール親機にて呼出報知される。
【0008】
また、本発明のナースコール装置において、子機は、外部電源からの電源供給が停止されたとき電源脱落検出回路により子機と廊下灯との間を結ぶ2線ケーブル間を低インピーダンスにし、廊下灯側で2線ケーブルの電圧を検出して呼び出しをナースコール親機にて報知するための低インピーダンス素子回路を有する。
【0009】
このようなナースコール装置によれば、外部電源からの電源供給が停止されたことを検出した子機の電源脱落検出回路により低インピーダンス素子回路が制御され、子機と廊下灯とを結ぶ2線ケーブル間が低インピーダンスとなり、これを検出した廊下灯によりナースコール親機では呼出報知が行われる。
【0010】
また、本発明のナースコール装置は、外部電源から電源供給されて動作し病室内のベッド毎に設置され患者が看護師を呼び出すための子機と、ナースステーション内に設置され子機からの呼び出しを報知するための呼出報知機能を有する制御機能付ナースコール親機とを備えている。子機は、外部電源からの電源供給が停止されたことを検出して制御機能付ナースコール親機へ呼び出しを報知するための電源脱落検出回路を有する。
【0011】
このようなナースコール装置によれば、子機と外部電源とを結ぶ電源ケーブルの脱落や断線等により、外部電源から子機への電源供給が停止されたことを電源脱落検出回路にて検出でき、この電源供給の停止は、制御機能付ナースコール親機にて呼出報知される。
【0012】
また、本発明のナースコール装置において、子機は、外部電源からの電源供給が停止されたとき電源脱落検出回路により子機と制御機能付ナースコール親機との間を結ぶ2線ケーブル間を低インピーダンスにし、制御機能付ナースコール親機側で2線ケーブルの電圧を検出して呼び出しを報知するための低インピーダンス素子回路を有する。
【0013】
このようなナースコール装置によれば、外部電源からの電源供給が停止されたことを検出した子機の電源脱落検出回路により低インピーダンス素子回路が制御され、子機と制御機能付ナースコール親機とを結ぶ2線ケーブル間が低インピーダンスとなり、これを検出した制御機能付ナースコール親機では呼出報知が行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のナースコール装置を適用した好ましい形態の実施例について、図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施例によるナースコール装置を示す全体構成図である。
【0016】
図1の全体構成図に示すナースコール装置は、病室内のベッド毎、ここでは、101号室内、102号室内、・・・でベッド番号が「1」、「2」、・・・、「1」、「2」、・・・、・・・のようにそれぞれ割り当てられたベッド毎に設置され、電源ケーブル41を介して接続された外部電源40からの電源供給が動作電源となり、ベッド毎の患者が看護師、例えば、ナースステーション内に居る看護師を音声で呼び出すための子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・と、2線ケーブルを構成する子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・を介して接続された子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・とともに病室内のベッド毎に設置、通常、ベッド毎の壁面に設置されており、ベッド毎の患者が上述の看護師との間で通話を成立させるためのプレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・と、各病室の出入口近傍に設置されており、2線ケーブルを構成するプレート子機接続ラインL11a、L11b、・・・、L12a、L12b、・・・、・・・、プレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・、2線ケーブルを構成する子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・を介して子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・からの音声による呼び出し、または外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・への電源供給の停止による呼び出しを検出し、その旨の呼出表示を行うための廊下灯21、22、・・・と、ナースステーション内に設置されており、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・からの音声による呼び出し、または外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・への電源供給の停止による呼び出しがある旨を呼出報知(呼出表示/発報)し、これらの呼び出し確認した看護師が呼出元の患者との間で通話を成立させるためのナースコール親機30と、2線ケーブルを構成する廊下灯接続ラインL20上に接続、例えば、渡り配線接続された廊下灯21、22、・・・、2線ケーブルを構成する親機接続ラインL21を介して接続されたナースコール親機30をそれぞれ制御するための制御機31とで構成されている。
【0017】
図2は、本発明の第1の実施例によるナースコール装置において、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・の具体的な構成を示すブロック図である。
【0018】
図1の全体構成図および図2のブロック図において、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・はそれぞれ同様な構成であり、フレキシブルパイプ53を介して離間されて接続される感知部51と本体52とで構成されている。
【0019】
また、図2のブロック図において、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・を構成する感知部51は、上述の看護師を呼び出すためのベッド毎の患者による音声(以下、呼出音声という。)を感知する第1のマイク60を有する。
【0020】
さらに、図2のブロック図において、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・を構成する本体52は、ベッド毎の環境下で発生したノイズ等の周囲音を感知するための第2のマイク70と、プレキシブルパイプ53を介して離間されて接続されている感知部51の第1のマイク60に入力された音声を増幅するための第1のマイクアンプ71と、第2のマイク70に入力された周囲音を増幅するための第2のマイクアンプ72と、第1のマイクアンプ71を介して増幅された音声をなす音声信号を直流レベルに変換するための第1のレベル変換回路73と、第2のマイクアンプ72を介して増幅された周囲音をなす周囲音信号を直流レベルに変換するための第2のレベル変換回路74と、第1、第2の各レベル変換回路73、74から出力される直流レベルを比較し、比較された直流レベルに応じて後述する子機インターフェース78を構成する低インピーダンス素子回路78aのスイッチ素子を切り換えるためのリレー75aを備えた直流レベル比較回路75と、電源ケーブル41を介して接続された外部電源40からの電源供給を安定化させ、安定化させた電源を当該子機の構成各部/回路へ動作電源として供給するための電源回路76と、当該子機と外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41の脱落や断線等により、外部電源40からの電源供給が停止されたことを検出し、直流レベル比較回路75のリレー75aの制御と同様、後述する子機インターフェース78を構成する低インピーダンス素子回路78aのスイッチ素子を切り換えるためのリレー77aを備えた電源脱落検出回路77と、直流レベル比較回路75のリレー75a、または電源脱落検出回路77のリレー77aの制御により切り換えられ、子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・の2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・、図1の全体構成図に示すプレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・を介してプレート子機接続ラインL11a、L11b、・・・、L12a、L12b、・・・、・・・の2線ケーブル間を高インピーダンス、または低インピーダンスとするためにブレイク、またはメイクされるスイッチ素子にて構成される低インピーダンス素子回路78aを備えた子機インターフェース(以下、子機I/Fという。)78とが備えられている。
【0021】
このように構成された本発明の第1の実施例によるナースコール装置において、以下、具体的な動作について図面を参照して説明する。
【0022】
本発明の第1の実施例によるナースコール装置の第1の動作として、図1の全体構成図および図2のブロック図に示す子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・と外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41が脱落や断線していない場合等、すなわち、正常給電時において、外部電源40からの電源は、電源ケーブル41を介して子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・の本体52にそれぞれ供給され、この電源は、図2のブロック図に示す本体52の電源回路76を介して安定化された後、当該子機の構成各部/回路の動作電源となる。また、上述の正常給電時において、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子はブレイクされており、子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・の2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・、図1の全体構成図に示すプレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・を介してプレート子機接続ラインL11a、L11b、・・・、L12a、L12b、・・・、・・・の2線ケーブル間は高インピーダンスである。
【0023】
上述のような正常給電時における待受状態において、図1の全体構成図および図2のブロック図に示す子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・のうち、101号室内でベッド番号が「1」のベッドに設置されている図2のブロック図に示す子機1aの直流レベル比較回路65は、感知部51の第1のマイク60に入力された後、フレキシブルパイプ53、本体52の第1のマイクアンプ71を介して伝送されてくる音声信号、または周囲音信号について第1のレベル変換回路63にて変換させた直流レベルV1と、第2のマイク70に入力された後、第2のマイクアンプ72を介して伝送されてくる音声信号、または周囲音信号について第2のレベル変換回路74にて変換させた直流レベルV2とを比較し、直流レベルがV1>V2の場合、すなわち、第1、第2の各マイク60、70への入力が看護師を呼び出すための患者からの呼出音声であり、患者の口元と第1、第2の各マイク60、70への距離の差異に応じて第1のマイク60に入力された呼出音声の入力電圧が第2のマイク70に入力された呼出音声の入力電圧よりも高い場合にのみ、これを検出した直流レベル比較回路75のリレー75aの制御により、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子が切り換えられてメイクされることにより、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、図1の全体構成図に示すプレート子機11aを介してプレート子機接続ラインL11aの2線ケーブル間は低インピーダンスとなる。また、2線ケーブル間が低インピーダンスの子機接続ラインL1aには、呼出信号S1が出力される。この呼出信号S1は、プレート子機11a、2線ケーブル間が低インピーダンスのプレート子機接続ラインL11aを介して廊下灯21に伝送される。
【0024】
なお、図2のブロック図に示す子機1aにおいて、上述の直流レベルがV1<V2の場合、すなわち、第1、第2の各マイク60、70への入力がベッドの環境下で発生したノイズ等の周囲音、例えば、ドアの開成音の場合には、これを検出した直流レベル比較回路75のリレー75aは、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子をブレイクのまま保持させることにより、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、図1の全体構成図に示すプレート子機11aを介してプレート子機接続ラインL11aの2線ケーブル間についても高インピーダンスのまま保持されて呼出信号S1の伝送もなく、ゆえに、呼出元の環境下で発生した周囲音による誤った呼び出しを防止できる。
【0025】
図1の全体構成図において、プレート子機11aからの呼出信号S1が入力された廊下灯21は、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、プレート子機11aを介してプレート子機接続ラインL11aの2線ケーブル間が低インピーダンスであることを検出するとともに、プレート子機接続ラインL11aに予め割り当てられているベッド番号「1」に該当するベッドの患者から呼び出しがある旨を101号室の出入口近傍に居る人物、例えば、巡回中の看護師に対して呼出報知させるため、表示灯(図示せず)を点滅/点灯して呼出表示を行い、併せて、呼出信号S1に病室番号「101」およびベッド番号「1」を付加させた呼出信号S1aを出力する。この呼出信号S1aは、2線ケーブルを構成する廊下灯接続ラインL20、制御機31、2線ケーブルを構成する親機接続ラインL21を介してナースコール親機30に伝送される。
【0026】
図1の全体構成図において、廊下灯21からの呼出信号S1aが入力されたナースコール親機30は、呼出信号S1aに含まれている病室番号「1」およびベッド番号「1」に該当するベッドの患者から呼び出しがある旨をナースステーション内に居る看護師に対して呼出報知させるため、該当する表示灯(図示せず)を点滅/点灯して呼出表示を行うとともに、呼出音を鳴動して呼出発報を行う。また、上述の呼出報知(呼出表示/発報)を確認した看護師が、ナースコール親機30にて適宜、呼出応答、例えば、ハンドセットを取り上げると、このハンドセットと、2線ケーブルを構成する親機接続ラインL21、制御機31、2線ケーブルを構成する廊下灯接続ラインL20、廊下灯21、2線ケーブルを構成するプレート子機接続ラインL11aを介してプレート子機11aの通話機能(詳述せず)との間の通話路が形成され、形成された通話路を介して音声信号を送受信させることにより通話が成立する。
【0027】
次に、本発明の第1の実施例によるナースコール装置の第2の動作として、図1の全体構成図および図2のブロック図に示す子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・のうち、子機1aと外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41が脱落や断線している場合等において、外部電源40からの電源は、電源ケーブル41を介して本体52へは供給されず、電源供給の停止を図2のブロック図に示す電源回路76を介して検出する電源脱落検出回路77のリレー77aは、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子を切り換えてメイクさせることにより、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、図1の全体構成図に示すプレート子機11aを介してプレート子機接続ラインL11aの2線ケーブル間は低インピーダンスとなる。また、2線ケーブル間が低インピーダンスの子機接続ラインL1aには、上述の第1の動作と同様、呼出信号S1が出力される。この呼出信号S1は、プレート子機11a、2線ケーブル間が低インピーダンスのプレート子機接続ラインL11aを介して廊下灯21に伝送される。
【0028】
図1の全体構成図において、プレート子機11aからの呼出信号S1が入力された廊下灯21は、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、プレート子機11aを介してプレート子機接続ラインL11aの2線ケーブル間が低インピーダンスであることを検出するとともに、上述の第1の動作と同様な呼出表示を行い、併せて、呼出信号S1に病室番号「101」およびベッド番号「1」を付加させた呼出信号S1aを出力する。この呼出信号S1aは、2線ケーブルを構成する廊下灯接続ラインL20、制御機31、2線ケーブルを構成する親機接続ラインL21を介してナースコール親機30に伝送される。
【0029】
図1の全体構成図において、廊下灯21からの呼出信号S1aが入力されたナースコール親機30は、呼出信号S1aに含まれている病室番号「1」およびベッド番号「1」に該当するベッドの患者から呼び出しがある旨をナースステーション内に居る看護師に対して呼出報知させるため、該当する表示灯(図示せず)を点滅/点灯して呼出表示を行うとともに、呼出音を鳴動して呼出発報を行う。ここで、看護師がナースコール親機30のハンドセットを取り上げて呼出応答すると、上述の第1の動作と同様の通話路が形成された通話相手先のプレート子機11aの通話機能(詳述せず)による患者からの音声信号により、外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1aへの電源供給が停止されていることを確認でき、迅速な対応が可能となる、または上述の呼出報知(呼出表示/発報)の時間が子機1aからの通常呼び出しの場合における呼出報知(呼出表示/発報)の時間と比較して継続して行われることにより、外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1aへの電源供給が停止されていることを確認でき、迅速な対応が可能となる。
【0030】
なお、本発明の第1の実施例によるナースコール装置では、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・と外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41の脱落や断線等により、外部電源40から子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・への電源供給が停止されたことを電源脱落検出回路77にて検出するとともに、この電源脱落検出回路77の制御により子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・と廊下灯21、22、・・・との間を結ぶ2線ケーブル間を低インピーダンスにし、廊下灯側で2線ケーブルの電圧を検出してナースコール親機30にて呼出報知させたが、本発明の他の実施例として、廊下灯21、22、・・・および制御機31が不要とされ、外部電源40から子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・への電源供給が停止されたことを、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・とナースステーション内に設置された制御機能付ナースコール親機との間を結ぶ2線ケーブル間を低インピーダンスにし、当該制御機能付ナースコール親機側で2線ケーブルの電圧を検出して呼出報知させるナースコール装置を、以下、本発明の第2の実施例によるナースコール装置として図面を参照して説明する。
【0031】
図3は、本発明の第2の実施例によるナースコール装置を示す全体構成図である。
【0032】
図3の全体構成図に示すナースコール装置は、病室内のベッド毎、上述の第1の実施例と同様、101号室内、102号室内、・・・でベッド番号が「1」、「2」、・・・、「1」、「2」、・・・、・・・のようにそれぞれ割り当てられたベッド毎に設置され、電源ケーブル41を介して接続された外部電源40からの電源供給が動作電源となり、ベッド毎の患者が看護師、例えば、ナースステーション内に居る看護師を音声で呼び出すための子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・と、2線ケーブルを構成する子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・を介して接続された子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・とともに病室内のベッド毎に設置、通常、ベッド毎の壁面に設置されており、ベッド毎の患者が上述の看護師との間で通話を成立させるためのプレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・と、ナースステーション内に設置され、プレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・が2線ケーブルを構成する第1のプレート子機接続ラインL31a、L31b、・・・、L32a、L32b、・・・、・・・を介して個別接続されているとともに2線ケーブルを構成する第2のプレート子機接続ラインL40を介してバス接続されており、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・からの音声による呼び出し、または外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・への電源供給の停止による呼び出しがある旨を呼出報知(呼出表示/発報)し、これらの呼び出し確認した看護師が呼出元の患者との間で通話を成立させるための制御機能付ナースコール親機80とで構成されている。
【0033】
なお、図3の全体構成図において、プレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・と制御機能付ナースコール親機80とを接続する第1のプレート子機接続ラインL31a、L31b、・・・、L32a、L32b、・・・、・・・および第2のプレート子機接続ラインL40のうち、第1のプレート子機接続ラインL31a、L31b、・・・、L32a、L32b、・・・、・・・は、プレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・から制御機能付ナースコール親機80への呼出信号等の制御データや当該制御機能付ナースコール親機から当該プレート子機への音声信号の伝送線路であり、第2のプレート子機接続ラインL40は、プレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・から制御機能付ナースコール親機80への音声信号の伝送線路である。
【0034】
また、本発明の第2の実施例によるナースコール装置において、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・の具体的な構成は、上述の第1の実施例に適用させた図1の全体構成図および図2のブロック図に示す当該子機と同様な構成/接続であることにより、説明は省略する。
【0035】
このように構成された本発明の第2の実施例によるナースコール装置において、以下、具体的な動作について図面を参照して説明する。
【0036】
本発明の第2の実施例によるナースコール装置の第1の動作として、図3の全体構成図および図2のブロック図に示す子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・と外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41が脱落や断線していない場合等、すなわち、正常給電時において、外部電源40からの電源は、電源ケーブル41を介して子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・の本体52にそれぞれ供給され、この電源は、図2のブロック図に示す本体52の電源回路76を介して安定化された後、当該子機の構成各部/回路の動作電源となる。また、上述の正常給電時において、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子はブレイクされており、子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・の2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・、図3の全体構成図に示すプレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・を介して第1のプレート子機接続ラインL31a、L31b、・・・、L32a、L32b、・・・、・・・の2線ケーブル間は高インピーダンスである。
【0037】
上述のような正常給電時における待受状態において、第1の実施例の第1の動作と同様、図3の全体構成図および図2のブロック図に示す子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・のうち、101号室内でベッド番号が「1」のベッドに設置されている図2のブロック図に示す子機1aの直流レベル比較回路75にて比較される第1のレベル変換回路73からの第1の直流レベルV1および第2のレベル比較回路74からの第2の直流レベルV2がV1>V2の場合、これを検出した直流レベル比較回路75のリレー75aの制御により、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子が切り換えられてメイクされ、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、図3の全体構成図に示すプレート子機11aを介して第1のプレート子機接続ラインL31aの2線ケーブル間は低インピーダンスとなる。また、2線ケーブル間が低インピーダンスの子機接続ラインL1aには、呼出信号S11が出力される。この呼出信号S11は、プレート子機11a、2線ケーブル間が低インピーダンスの第1のプレート子機接続ラインL31aを介して制御機能付ナースコール親機80に伝送される。
【0038】
なお、図2のブロック図に示す子機1aにおいて、上述の直流レベルがV1<V2の場合には、これを検出した直流レベル比較回路75のリレー75aは、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子をブレイクのまま保持させることにより、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、図3の全体構成図に示すプレート子機11aを介して第1のプレート子機接続ラインL31aの2線ケーブル間についても高インピーダンスのまま保持されて呼出信号S11の伝送もなく、ゆえに、呼出元の環境下で発生した周囲音による誤った呼び出しを防止できる。
【0039】
図3の全体構成図において、プレート子機11aからの呼出信号S11が入力された制御機能付ナースコール親機80は、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、プレート子機11aを介して第1のプレート子機接続ラインL31aの2線ケーブル間が低インピーダンスであることを検出するとともに、第1のプレート子機接続ラインL31aに予め割り当てられているベッド番号「1」に該当するベッドの患者から呼び出しがある旨を101号室の出入口近傍に居る人物、例えば、巡回中の看護師に対して呼出報知させるため、該当する表示灯(図示せず)を点滅/点灯して呼出表示を行うとともに、呼出音を鳴動して呼出発報を行う。また、上述の呼出報知(呼出表示/発報)を確認した看護師が、制御機能付ナースコール親機80にて適宜、呼出応答、例えば、ハンドセットを取り上げると、このハンドセットと、2線ケーブルを構成する第2のプレート子機接続ラインL40を介してプレート子機11aの通話機能(詳述せず)との間の通話路が形成され、形成された通話路を介して音声信号を送受信させることにより通話が成立する。
【0040】
次に、本発明の第2の実施例によるナースコール装置の第2の動作として、図3の全体構成図および図2のブロック図に示す子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・のうち、上述の第1の実施例の第2の動作と同様、子機1aと外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41が脱落や断線している場合等において、外部電源40からの電源は、電源ケーブル41を介して本体52へは供給されず、電源供給の停止を図2のブロック図に示す電源回路76を介して検出する電源脱落検出回路77のリレー77aは、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子を切り換えてメイクさせることにより、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、図3の全体構成図に示すプレート子機11aを介して第1のプレート子機接続ラインL31aの2線ケーブル間は低インピーダンスとなる。また、2線ケーブル間が低インピーダンスの子機接続ラインL1aには、上述の第1の動作と同様、呼出信号S11が出力される。この呼出信号S11は、プレート子機11a、2線ケーブル間が低インピーダンスの第1のプレート子機接続ラインL31aを介して制御機能付ナースコール親機80に伝送される。
【0041】
図3の全体構成図において、プレート子機11aからの呼出信号S11が入力された制御機能付ナースコール親機80は、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、プレート子機11aを介して第1のプレート子機接続ラインL31aの2線ケーブル間が低インピーダンスであることを検出するとともに、第1のプレート子機接続ラインL31aに予め割り当てられているベッド番号「1」に該当するベッドの患者から呼び出しがある旨をナースステーション内に居る看護師に対して呼出報知させるため、該当する表示灯(図示せず)を点滅/点灯して呼出表示を行うとともに、呼出音を鳴動して呼出発報を行う。ここで、看護師が制御機能付ナースコール親機80のハンドセットを取り上げて呼出応答すると、上述の第2の実施例の第1の動作と同様の通話路が形成された通話相手先のプレート子機11aの通話機能(詳述せず)による患者からの音声信号により、外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1aへの電源供給が停止されていることを確認でき、迅速な対応が可能となる、または上述の呼出報知(呼出表示/発報)の時間が子機1aからの通常呼び出しの場合における呼出報知(呼出表示/発報)の時間と比較して継続して行われることにより、外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1aへの電源供給が停止されていることを確認でき、迅速な対応が可能となる。
【0042】
なお、本発明の第1、第2の各実施例によるナースコール装置において、図1および図3の全体構成図に示すプレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・には、通常、ベッド毎の患者が上述の看護師を手動で呼び出すための機能が備えられており、この呼出機能を能動として呼出操作を行うと、ナースステーション内に居る看護師を呼び出して通話を成立させることもできる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のナースコール装置によれば、病室内のベッド毎に設置される子機と外部電源とを結ぶ電源ケーブルの脱落や断線等により、外部電源からの電源供給が停止されたことを、ナースステーション内に設置されたナースコール親機にて呼出報知でき、これを確認した看護師による迅速な対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるナースコール装置を示す全体構成図である。
【図2】本発明の第1、第2の各実施例によるナースコール装置において、子機の具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施例によるナースコール装置を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・ ・・・・・子機
21、22、・・・ ・・・・・廊下灯
30・・・・・ナースコール親機
31・・・・・制御機
40・・・・・外部電源
77・・・・・電源脱落検出回路
78a・・・・・低インピーダンス素子回路
80・・・・・制御機能付ナースコール親機
【発明の属する技術分野】
本発明はナースコール装置に係り、特に、看護師を呼び出すために患者が使用する子機への電源供給が停止されたことを、ナースステーション内に設置されたナースコール親機にて呼出報知できるナースコール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のナースコール装置に適用される脱落・断線検出方法として、脱落・断線警報を発報する必要のないときには、発報しないベッド位置に対応する不要なダミー子機アダプタを設置したり、集合廊下アダプタ内の配線と子機アダプタ台数設定回路の設定台数を変更することなく、脱落・断線警報発報を回避できるようにしたナースコール装置の子機アダプタ脱落・断線検出方法が提案されている。
【0003】
従来例としてのナースコール装置の子機アダプタ脱落・断線検出方法によれば、ナースコール親機からの電源投入(電源供給)時において、集合廊下アダプタからのポーリング処理データを各子機アダプタにて受信させ、このポーリング処理データが各子機アダプタにて受信できたときには当該子機アダプタを脱落・断線対象とする、一方、受信できなかったときには当該子機アダプタを脱落・断線対象外としてそれぞれ登録する。その後、ポーリング処理データの送信によるポーリング処理アンサーデータの受信ができない場合において、送信先が脱落・断線対象外の当該子機アダプタであると、脱落・断線警報情報が回避される。また、ポーリング処理データの再送信によるポーリング処理アンサーデータの受信ができた場合において、再送信先が脱落・断線対象の当該子機アダプタであると、電源投入後、新たに接続された脱落・断線対象の当該子機アダプタとして再登録される。また、ポーリング処理データの送信によるポーリング処理アンサーデータの受信ができた場合において、送信先が脱落・断線対象の当該子機アダプタであると、受信されたポーリング処理アンサーデータによりナースコール子機が脱落されたか否かを判別でき、ナースコール子機の脱落が判別されたときには脱落・断線警報が発報される(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平8−242303号公報(第3−4頁)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例としてのナースコール装置の子機アダプタ脱落・断線検出方法において、脱落が判別されるナースコール子機は、ナースコール親機から電源投入(電源供給)されたナースコール子機であり、外部電源から電源投入(電源供給)されるナースコール子機には対応できなかった。
【0005】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、外部電源からの電源供給が動作電源となる子機への電源供給が停止されたことを、ナースコール親機にて呼出報知できるナースコール装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明のナースコール装置は、外部電源から電源供給されて動作し病室内のベッド毎に設置され患者が看護師を呼び出すための子機と、各病室の出入口近傍に設置され子機からの呼び出しを表示するための呼出表示機能を有する廊下灯と、ナースステーション内に設置され子機からの呼び出しを報知するための呼出報知機能を有するナースコール親機と、ナースコール親機を制御するための制御機とを備えている。子機は、外部電源からの電源供給が停止されたことを検出してナースコール親機へ呼び出しを報知するための電源脱落検出回路を有する。
【0007】
このようなナースコール装置によれば、子機と外部電源とを結ぶ電源ケーブルの脱落や断線等により、外部電源から子機への電源供給が停止されたことを電源脱落検出回路にて検出でき、この電源供給の停止は、廊下灯、制御機を介してナースコール親機にて呼出報知される。
【0008】
また、本発明のナースコール装置において、子機は、外部電源からの電源供給が停止されたとき電源脱落検出回路により子機と廊下灯との間を結ぶ2線ケーブル間を低インピーダンスにし、廊下灯側で2線ケーブルの電圧を検出して呼び出しをナースコール親機にて報知するための低インピーダンス素子回路を有する。
【0009】
このようなナースコール装置によれば、外部電源からの電源供給が停止されたことを検出した子機の電源脱落検出回路により低インピーダンス素子回路が制御され、子機と廊下灯とを結ぶ2線ケーブル間が低インピーダンスとなり、これを検出した廊下灯によりナースコール親機では呼出報知が行われる。
【0010】
また、本発明のナースコール装置は、外部電源から電源供給されて動作し病室内のベッド毎に設置され患者が看護師を呼び出すための子機と、ナースステーション内に設置され子機からの呼び出しを報知するための呼出報知機能を有する制御機能付ナースコール親機とを備えている。子機は、外部電源からの電源供給が停止されたことを検出して制御機能付ナースコール親機へ呼び出しを報知するための電源脱落検出回路を有する。
【0011】
このようなナースコール装置によれば、子機と外部電源とを結ぶ電源ケーブルの脱落や断線等により、外部電源から子機への電源供給が停止されたことを電源脱落検出回路にて検出でき、この電源供給の停止は、制御機能付ナースコール親機にて呼出報知される。
【0012】
また、本発明のナースコール装置において、子機は、外部電源からの電源供給が停止されたとき電源脱落検出回路により子機と制御機能付ナースコール親機との間を結ぶ2線ケーブル間を低インピーダンスにし、制御機能付ナースコール親機側で2線ケーブルの電圧を検出して呼び出しを報知するための低インピーダンス素子回路を有する。
【0013】
このようなナースコール装置によれば、外部電源からの電源供給が停止されたことを検出した子機の電源脱落検出回路により低インピーダンス素子回路が制御され、子機と制御機能付ナースコール親機とを結ぶ2線ケーブル間が低インピーダンスとなり、これを検出した制御機能付ナースコール親機では呼出報知が行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のナースコール装置を適用した好ましい形態の実施例について、図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施例によるナースコール装置を示す全体構成図である。
【0016】
図1の全体構成図に示すナースコール装置は、病室内のベッド毎、ここでは、101号室内、102号室内、・・・でベッド番号が「1」、「2」、・・・、「1」、「2」、・・・、・・・のようにそれぞれ割り当てられたベッド毎に設置され、電源ケーブル41を介して接続された外部電源40からの電源供給が動作電源となり、ベッド毎の患者が看護師、例えば、ナースステーション内に居る看護師を音声で呼び出すための子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・と、2線ケーブルを構成する子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・を介して接続された子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・とともに病室内のベッド毎に設置、通常、ベッド毎の壁面に設置されており、ベッド毎の患者が上述の看護師との間で通話を成立させるためのプレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・と、各病室の出入口近傍に設置されており、2線ケーブルを構成するプレート子機接続ラインL11a、L11b、・・・、L12a、L12b、・・・、・・・、プレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・、2線ケーブルを構成する子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・を介して子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・からの音声による呼び出し、または外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・への電源供給の停止による呼び出しを検出し、その旨の呼出表示を行うための廊下灯21、22、・・・と、ナースステーション内に設置されており、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・からの音声による呼び出し、または外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・への電源供給の停止による呼び出しがある旨を呼出報知(呼出表示/発報)し、これらの呼び出し確認した看護師が呼出元の患者との間で通話を成立させるためのナースコール親機30と、2線ケーブルを構成する廊下灯接続ラインL20上に接続、例えば、渡り配線接続された廊下灯21、22、・・・、2線ケーブルを構成する親機接続ラインL21を介して接続されたナースコール親機30をそれぞれ制御するための制御機31とで構成されている。
【0017】
図2は、本発明の第1の実施例によるナースコール装置において、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・の具体的な構成を示すブロック図である。
【0018】
図1の全体構成図および図2のブロック図において、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・はそれぞれ同様な構成であり、フレキシブルパイプ53を介して離間されて接続される感知部51と本体52とで構成されている。
【0019】
また、図2のブロック図において、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・を構成する感知部51は、上述の看護師を呼び出すためのベッド毎の患者による音声(以下、呼出音声という。)を感知する第1のマイク60を有する。
【0020】
さらに、図2のブロック図において、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・を構成する本体52は、ベッド毎の環境下で発生したノイズ等の周囲音を感知するための第2のマイク70と、プレキシブルパイプ53を介して離間されて接続されている感知部51の第1のマイク60に入力された音声を増幅するための第1のマイクアンプ71と、第2のマイク70に入力された周囲音を増幅するための第2のマイクアンプ72と、第1のマイクアンプ71を介して増幅された音声をなす音声信号を直流レベルに変換するための第1のレベル変換回路73と、第2のマイクアンプ72を介して増幅された周囲音をなす周囲音信号を直流レベルに変換するための第2のレベル変換回路74と、第1、第2の各レベル変換回路73、74から出力される直流レベルを比較し、比較された直流レベルに応じて後述する子機インターフェース78を構成する低インピーダンス素子回路78aのスイッチ素子を切り換えるためのリレー75aを備えた直流レベル比較回路75と、電源ケーブル41を介して接続された外部電源40からの電源供給を安定化させ、安定化させた電源を当該子機の構成各部/回路へ動作電源として供給するための電源回路76と、当該子機と外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41の脱落や断線等により、外部電源40からの電源供給が停止されたことを検出し、直流レベル比較回路75のリレー75aの制御と同様、後述する子機インターフェース78を構成する低インピーダンス素子回路78aのスイッチ素子を切り換えるためのリレー77aを備えた電源脱落検出回路77と、直流レベル比較回路75のリレー75a、または電源脱落検出回路77のリレー77aの制御により切り換えられ、子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・の2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・、図1の全体構成図に示すプレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・を介してプレート子機接続ラインL11a、L11b、・・・、L12a、L12b、・・・、・・・の2線ケーブル間を高インピーダンス、または低インピーダンスとするためにブレイク、またはメイクされるスイッチ素子にて構成される低インピーダンス素子回路78aを備えた子機インターフェース(以下、子機I/Fという。)78とが備えられている。
【0021】
このように構成された本発明の第1の実施例によるナースコール装置において、以下、具体的な動作について図面を参照して説明する。
【0022】
本発明の第1の実施例によるナースコール装置の第1の動作として、図1の全体構成図および図2のブロック図に示す子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・と外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41が脱落や断線していない場合等、すなわち、正常給電時において、外部電源40からの電源は、電源ケーブル41を介して子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・の本体52にそれぞれ供給され、この電源は、図2のブロック図に示す本体52の電源回路76を介して安定化された後、当該子機の構成各部/回路の動作電源となる。また、上述の正常給電時において、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子はブレイクされており、子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・の2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・、図1の全体構成図に示すプレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・を介してプレート子機接続ラインL11a、L11b、・・・、L12a、L12b、・・・、・・・の2線ケーブル間は高インピーダンスである。
【0023】
上述のような正常給電時における待受状態において、図1の全体構成図および図2のブロック図に示す子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・のうち、101号室内でベッド番号が「1」のベッドに設置されている図2のブロック図に示す子機1aの直流レベル比較回路65は、感知部51の第1のマイク60に入力された後、フレキシブルパイプ53、本体52の第1のマイクアンプ71を介して伝送されてくる音声信号、または周囲音信号について第1のレベル変換回路63にて変換させた直流レベルV1と、第2のマイク70に入力された後、第2のマイクアンプ72を介して伝送されてくる音声信号、または周囲音信号について第2のレベル変換回路74にて変換させた直流レベルV2とを比較し、直流レベルがV1>V2の場合、すなわち、第1、第2の各マイク60、70への入力が看護師を呼び出すための患者からの呼出音声であり、患者の口元と第1、第2の各マイク60、70への距離の差異に応じて第1のマイク60に入力された呼出音声の入力電圧が第2のマイク70に入力された呼出音声の入力電圧よりも高い場合にのみ、これを検出した直流レベル比較回路75のリレー75aの制御により、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子が切り換えられてメイクされることにより、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、図1の全体構成図に示すプレート子機11aを介してプレート子機接続ラインL11aの2線ケーブル間は低インピーダンスとなる。また、2線ケーブル間が低インピーダンスの子機接続ラインL1aには、呼出信号S1が出力される。この呼出信号S1は、プレート子機11a、2線ケーブル間が低インピーダンスのプレート子機接続ラインL11aを介して廊下灯21に伝送される。
【0024】
なお、図2のブロック図に示す子機1aにおいて、上述の直流レベルがV1<V2の場合、すなわち、第1、第2の各マイク60、70への入力がベッドの環境下で発生したノイズ等の周囲音、例えば、ドアの開成音の場合には、これを検出した直流レベル比較回路75のリレー75aは、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子をブレイクのまま保持させることにより、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、図1の全体構成図に示すプレート子機11aを介してプレート子機接続ラインL11aの2線ケーブル間についても高インピーダンスのまま保持されて呼出信号S1の伝送もなく、ゆえに、呼出元の環境下で発生した周囲音による誤った呼び出しを防止できる。
【0025】
図1の全体構成図において、プレート子機11aからの呼出信号S1が入力された廊下灯21は、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、プレート子機11aを介してプレート子機接続ラインL11aの2線ケーブル間が低インピーダンスであることを検出するとともに、プレート子機接続ラインL11aに予め割り当てられているベッド番号「1」に該当するベッドの患者から呼び出しがある旨を101号室の出入口近傍に居る人物、例えば、巡回中の看護師に対して呼出報知させるため、表示灯(図示せず)を点滅/点灯して呼出表示を行い、併せて、呼出信号S1に病室番号「101」およびベッド番号「1」を付加させた呼出信号S1aを出力する。この呼出信号S1aは、2線ケーブルを構成する廊下灯接続ラインL20、制御機31、2線ケーブルを構成する親機接続ラインL21を介してナースコール親機30に伝送される。
【0026】
図1の全体構成図において、廊下灯21からの呼出信号S1aが入力されたナースコール親機30は、呼出信号S1aに含まれている病室番号「1」およびベッド番号「1」に該当するベッドの患者から呼び出しがある旨をナースステーション内に居る看護師に対して呼出報知させるため、該当する表示灯(図示せず)を点滅/点灯して呼出表示を行うとともに、呼出音を鳴動して呼出発報を行う。また、上述の呼出報知(呼出表示/発報)を確認した看護師が、ナースコール親機30にて適宜、呼出応答、例えば、ハンドセットを取り上げると、このハンドセットと、2線ケーブルを構成する親機接続ラインL21、制御機31、2線ケーブルを構成する廊下灯接続ラインL20、廊下灯21、2線ケーブルを構成するプレート子機接続ラインL11aを介してプレート子機11aの通話機能(詳述せず)との間の通話路が形成され、形成された通話路を介して音声信号を送受信させることにより通話が成立する。
【0027】
次に、本発明の第1の実施例によるナースコール装置の第2の動作として、図1の全体構成図および図2のブロック図に示す子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・のうち、子機1aと外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41が脱落や断線している場合等において、外部電源40からの電源は、電源ケーブル41を介して本体52へは供給されず、電源供給の停止を図2のブロック図に示す電源回路76を介して検出する電源脱落検出回路77のリレー77aは、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子を切り換えてメイクさせることにより、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、図1の全体構成図に示すプレート子機11aを介してプレート子機接続ラインL11aの2線ケーブル間は低インピーダンスとなる。また、2線ケーブル間が低インピーダンスの子機接続ラインL1aには、上述の第1の動作と同様、呼出信号S1が出力される。この呼出信号S1は、プレート子機11a、2線ケーブル間が低インピーダンスのプレート子機接続ラインL11aを介して廊下灯21に伝送される。
【0028】
図1の全体構成図において、プレート子機11aからの呼出信号S1が入力された廊下灯21は、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、プレート子機11aを介してプレート子機接続ラインL11aの2線ケーブル間が低インピーダンスであることを検出するとともに、上述の第1の動作と同様な呼出表示を行い、併せて、呼出信号S1に病室番号「101」およびベッド番号「1」を付加させた呼出信号S1aを出力する。この呼出信号S1aは、2線ケーブルを構成する廊下灯接続ラインL20、制御機31、2線ケーブルを構成する親機接続ラインL21を介してナースコール親機30に伝送される。
【0029】
図1の全体構成図において、廊下灯21からの呼出信号S1aが入力されたナースコール親機30は、呼出信号S1aに含まれている病室番号「1」およびベッド番号「1」に該当するベッドの患者から呼び出しがある旨をナースステーション内に居る看護師に対して呼出報知させるため、該当する表示灯(図示せず)を点滅/点灯して呼出表示を行うとともに、呼出音を鳴動して呼出発報を行う。ここで、看護師がナースコール親機30のハンドセットを取り上げて呼出応答すると、上述の第1の動作と同様の通話路が形成された通話相手先のプレート子機11aの通話機能(詳述せず)による患者からの音声信号により、外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1aへの電源供給が停止されていることを確認でき、迅速な対応が可能となる、または上述の呼出報知(呼出表示/発報)の時間が子機1aからの通常呼び出しの場合における呼出報知(呼出表示/発報)の時間と比較して継続して行われることにより、外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1aへの電源供給が停止されていることを確認でき、迅速な対応が可能となる。
【0030】
なお、本発明の第1の実施例によるナースコール装置では、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・と外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41の脱落や断線等により、外部電源40から子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・への電源供給が停止されたことを電源脱落検出回路77にて検出するとともに、この電源脱落検出回路77の制御により子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・と廊下灯21、22、・・・との間を結ぶ2線ケーブル間を低インピーダンスにし、廊下灯側で2線ケーブルの電圧を検出してナースコール親機30にて呼出報知させたが、本発明の他の実施例として、廊下灯21、22、・・・および制御機31が不要とされ、外部電源40から子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・への電源供給が停止されたことを、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・とナースステーション内に設置された制御機能付ナースコール親機との間を結ぶ2線ケーブル間を低インピーダンスにし、当該制御機能付ナースコール親機側で2線ケーブルの電圧を検出して呼出報知させるナースコール装置を、以下、本発明の第2の実施例によるナースコール装置として図面を参照して説明する。
【0031】
図3は、本発明の第2の実施例によるナースコール装置を示す全体構成図である。
【0032】
図3の全体構成図に示すナースコール装置は、病室内のベッド毎、上述の第1の実施例と同様、101号室内、102号室内、・・・でベッド番号が「1」、「2」、・・・、「1」、「2」、・・・、・・・のようにそれぞれ割り当てられたベッド毎に設置され、電源ケーブル41を介して接続された外部電源40からの電源供給が動作電源となり、ベッド毎の患者が看護師、例えば、ナースステーション内に居る看護師を音声で呼び出すための子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・と、2線ケーブルを構成する子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・を介して接続された子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・とともに病室内のベッド毎に設置、通常、ベッド毎の壁面に設置されており、ベッド毎の患者が上述の看護師との間で通話を成立させるためのプレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・と、ナースステーション内に設置され、プレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・が2線ケーブルを構成する第1のプレート子機接続ラインL31a、L31b、・・・、L32a、L32b、・・・、・・・を介して個別接続されているとともに2線ケーブルを構成する第2のプレート子機接続ラインL40を介してバス接続されており、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・からの音声による呼び出し、または外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・への電源供給の停止による呼び出しがある旨を呼出報知(呼出表示/発報)し、これらの呼び出し確認した看護師が呼出元の患者との間で通話を成立させるための制御機能付ナースコール親機80とで構成されている。
【0033】
なお、図3の全体構成図において、プレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・と制御機能付ナースコール親機80とを接続する第1のプレート子機接続ラインL31a、L31b、・・・、L32a、L32b、・・・、・・・および第2のプレート子機接続ラインL40のうち、第1のプレート子機接続ラインL31a、L31b、・・・、L32a、L32b、・・・、・・・は、プレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・から制御機能付ナースコール親機80への呼出信号等の制御データや当該制御機能付ナースコール親機から当該プレート子機への音声信号の伝送線路であり、第2のプレート子機接続ラインL40は、プレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・から制御機能付ナースコール親機80への音声信号の伝送線路である。
【0034】
また、本発明の第2の実施例によるナースコール装置において、子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・の具体的な構成は、上述の第1の実施例に適用させた図1の全体構成図および図2のブロック図に示す当該子機と同様な構成/接続であることにより、説明は省略する。
【0035】
このように構成された本発明の第2の実施例によるナースコール装置において、以下、具体的な動作について図面を参照して説明する。
【0036】
本発明の第2の実施例によるナースコール装置の第1の動作として、図3の全体構成図および図2のブロック図に示す子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・と外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41が脱落や断線していない場合等、すなわち、正常給電時において、外部電源40からの電源は、電源ケーブル41を介して子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・の本体52にそれぞれ供給され、この電源は、図2のブロック図に示す本体52の電源回路76を介して安定化された後、当該子機の構成各部/回路の動作電源となる。また、上述の正常給電時において、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子はブレイクされており、子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・の2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・、図3の全体構成図に示すプレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・を介して第1のプレート子機接続ラインL31a、L31b、・・・、L32a、L32b、・・・、・・・の2線ケーブル間は高インピーダンスである。
【0037】
上述のような正常給電時における待受状態において、第1の実施例の第1の動作と同様、図3の全体構成図および図2のブロック図に示す子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・のうち、101号室内でベッド番号が「1」のベッドに設置されている図2のブロック図に示す子機1aの直流レベル比較回路75にて比較される第1のレベル変換回路73からの第1の直流レベルV1および第2のレベル比較回路74からの第2の直流レベルV2がV1>V2の場合、これを検出した直流レベル比較回路75のリレー75aの制御により、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子が切り換えられてメイクされ、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、図3の全体構成図に示すプレート子機11aを介して第1のプレート子機接続ラインL31aの2線ケーブル間は低インピーダンスとなる。また、2線ケーブル間が低インピーダンスの子機接続ラインL1aには、呼出信号S11が出力される。この呼出信号S11は、プレート子機11a、2線ケーブル間が低インピーダンスの第1のプレート子機接続ラインL31aを介して制御機能付ナースコール親機80に伝送される。
【0038】
なお、図2のブロック図に示す子機1aにおいて、上述の直流レベルがV1<V2の場合には、これを検出した直流レベル比較回路75のリレー75aは、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子をブレイクのまま保持させることにより、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、図3の全体構成図に示すプレート子機11aを介して第1のプレート子機接続ラインL31aの2線ケーブル間についても高インピーダンスのまま保持されて呼出信号S11の伝送もなく、ゆえに、呼出元の環境下で発生した周囲音による誤った呼び出しを防止できる。
【0039】
図3の全体構成図において、プレート子機11aからの呼出信号S11が入力された制御機能付ナースコール親機80は、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、プレート子機11aを介して第1のプレート子機接続ラインL31aの2線ケーブル間が低インピーダンスであることを検出するとともに、第1のプレート子機接続ラインL31aに予め割り当てられているベッド番号「1」に該当するベッドの患者から呼び出しがある旨を101号室の出入口近傍に居る人物、例えば、巡回中の看護師に対して呼出報知させるため、該当する表示灯(図示せず)を点滅/点灯して呼出表示を行うとともに、呼出音を鳴動して呼出発報を行う。また、上述の呼出報知(呼出表示/発報)を確認した看護師が、制御機能付ナースコール親機80にて適宜、呼出応答、例えば、ハンドセットを取り上げると、このハンドセットと、2線ケーブルを構成する第2のプレート子機接続ラインL40を介してプレート子機11aの通話機能(詳述せず)との間の通話路が形成され、形成された通話路を介して音声信号を送受信させることにより通話が成立する。
【0040】
次に、本発明の第2の実施例によるナースコール装置の第2の動作として、図3の全体構成図および図2のブロック図に示す子機1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・のうち、上述の第1の実施例の第2の動作と同様、子機1aと外部電源40とを結ぶ電源ケーブル41が脱落や断線している場合等において、外部電源40からの電源は、電源ケーブル41を介して本体52へは供給されず、電源供給の停止を図2のブロック図に示す電源回路76を介して検出する電源脱落検出回路77のリレー77aは、子機I/F78の低インピーダンス素子回路78aを構成するスイッチ素子を切り換えてメイクさせることにより、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、図3の全体構成図に示すプレート子機11aを介して第1のプレート子機接続ラインL31aの2線ケーブル間は低インピーダンスとなる。また、2線ケーブル間が低インピーダンスの子機接続ラインL1aには、上述の第1の動作と同様、呼出信号S11が出力される。この呼出信号S11は、プレート子機11a、2線ケーブル間が低インピーダンスの第1のプレート子機接続ラインL31aを介して制御機能付ナースコール親機80に伝送される。
【0041】
図3の全体構成図において、プレート子機11aからの呼出信号S11が入力された制御機能付ナースコール親機80は、子機接続ラインL1aの2線ケーブル間および子機接続ラインL1a、プレート子機11aを介して第1のプレート子機接続ラインL31aの2線ケーブル間が低インピーダンスであることを検出するとともに、第1のプレート子機接続ラインL31aに予め割り当てられているベッド番号「1」に該当するベッドの患者から呼び出しがある旨をナースステーション内に居る看護師に対して呼出報知させるため、該当する表示灯(図示せず)を点滅/点灯して呼出表示を行うとともに、呼出音を鳴動して呼出発報を行う。ここで、看護師が制御機能付ナースコール親機80のハンドセットを取り上げて呼出応答すると、上述の第2の実施例の第1の動作と同様の通話路が形成された通話相手先のプレート子機11aの通話機能(詳述せず)による患者からの音声信号により、外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1aへの電源供給が停止されていることを確認でき、迅速な対応が可能となる、または上述の呼出報知(呼出表示/発報)の時間が子機1aからの通常呼び出しの場合における呼出報知(呼出表示/発報)の時間と比較して継続して行われることにより、外部電源40から電源ケーブル41を介して子機1aへの電源供給が停止されていることを確認でき、迅速な対応が可能となる。
【0042】
なお、本発明の第1、第2の各実施例によるナースコール装置において、図1および図3の全体構成図に示すプレート子機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・には、通常、ベッド毎の患者が上述の看護師を手動で呼び出すための機能が備えられており、この呼出機能を能動として呼出操作を行うと、ナースステーション内に居る看護師を呼び出して通話を成立させることもできる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のナースコール装置によれば、病室内のベッド毎に設置される子機と外部電源とを結ぶ電源ケーブルの脱落や断線等により、外部電源からの電源供給が停止されたことを、ナースステーション内に設置されたナースコール親機にて呼出報知でき、これを確認した看護師による迅速な対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるナースコール装置を示す全体構成図である。
【図2】本発明の第1、第2の各実施例によるナースコール装置において、子機の具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施例によるナースコール装置を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・ ・・・・・子機
21、22、・・・ ・・・・・廊下灯
30・・・・・ナースコール親機
31・・・・・制御機
40・・・・・外部電源
77・・・・・電源脱落検出回路
78a・・・・・低インピーダンス素子回路
80・・・・・制御機能付ナースコール親機
Claims (4)
- 外部電源(40)から電源供給されて動作し病室内のベッド毎に設置され患者が看護師を呼び出すための子機(1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・)と、各病室の出入口近傍に設置され前記子機からの呼び出しを表示するための呼出表示機能を有する廊下灯(21、22、・・・)と、ナースステーション内に設置され前記子機からの呼び出しを報知するための呼出報知機能を有するナースコール親機(30)と、前記ナースコール親機を制御するための制御機(31)とを備え、
前記子機は、前記外部電源からの電源供給が停止されたことを検出して前記ナースコール親機へ前記呼び出しを報知するための電源脱落検出回路(77)を有することを特徴とするナースコール装置。 - 前記子機は、前記外部電源からの電源供給が停止されたとき前記電源脱落検出回路により前記子機と前記廊下灯との間を結ぶ2線ケーブル間を低インピーダンスにし、前記廊下灯側で前記2線ケーブルの電圧を検出して前記呼び出しを前記ナースコール親機にて報知するための低インピーダンス素子回路(78a)を有することを特徴とする請求項1記載のナースコール装置。
- 外部電源(40)から電源供給されて動作し病室内のベッド毎に設置され患者が看護師を呼び出すための子機(1a、1b、・・・、2a、2b、・・・、・・・)と、ナースステーション内に設置され前記子機からの呼び出しを報知するための呼出報知機能を有する制御機能付ナースコール親機(80)とを備え、
前記子機は、前記外部電源からの電源供給が停止されたことを検出して前記制御機能付ナースコール親機へ前記呼び出しを報知するための電源脱落検出回路(77)を有することを特徴とするナースコール装置。 - 前記子機は、前記外部電源からの電源供給が停止されたとき前記電源脱落検出回路により前記子機と前記制御機能付ナースコール親機との間を結ぶ2線ケーブル間を低インピーダンスにし、前記制御機能付ナースコール親機側で前記2線ケーブルの電圧を検出して前記呼び出しを報知するための低インピーダンス素子回路(78a)を有することを特徴とする請求項3記載のナースコール装置。
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JP2006021029A (ja) * | 2004-06-07 | 2006-01-26 | Aiphone Co Ltd | ナースコールシステム |
JP2010172503A (ja) * | 2009-01-29 | 2010-08-12 | Carecom Co Ltd | ナースコールシステム |
-
2002
- 2002-09-13 JP JP2002267894A patent/JP2004112015A/ja active Pending
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