JP2004110922A - 記憶装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数が規定値を超えないように管理できるようにするために記録媒体の回転開始又は回転停止を監視して装置の信頼性を向上させる。
【解決手段】ディスク装置の制御部は、ディスク回転を開始すると(S1)、ディスク回転開始回数が不揮発性メモリに記録されていれば(S2)、ディスク装置の不揮発性メモリからディスク回転開始回数を読み出し(S3)、そのディスク回転開始回数に回数「1」を加算し(S4)、ディスク回転開始回数が不揮発性メモリに記録されていれば(S5)、ディスク装置の不揮発性メモリに回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込む(S6)。
【選択図】 図2
【解決手段】ディスク装置の制御部は、ディスク回転を開始すると(S1)、ディスク回転開始回数が不揮発性メモリに記録されていれば(S2)、ディスク装置の不揮発性メモリからディスク回転開始回数を読み出し(S3)、そのディスク回転開始回数に回数「1」を加算し(S4)、ディスク回転開始回数が不揮発性メモリに記録されていれば(S5)、ディスク装置の不揮発性メモリに回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込む(S6)。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、磁気ディスク装置,光ディスク装置等の記録媒体を回転させてデータを記録する記憶装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ハードディスク装置のような磁気ディスク装置は、プリンタやコピー機といった印刷装置の大容量記憶装置としても利用されており、フォントなどの文字情報のキャッシュや印刷情報を一時的に蓄積して電子ソートを行うなどで使用されている。
このような印刷装置では、省電力機能によって印刷装置が印字動作を行わないときには磁気ディスク装置への電力供給を停止してディスク(記録媒体)の回転を停止させる場合がある。
【0003】
省電力モード移行時に磁気ディスク装置の電源もオフ(OFF)し、印刷開始時に磁気ディスク装置の電源をオン(ON)にするような設定の時は、その動作に合わせてディスクの回転のON−OFFが繰り返されることになるが、磁気ディスク装置の多くは信頼性保証のためにディスク回転のON−OFF回数制限が規定されている。
また、多くの磁気ディスク装置では使用中の周囲温度が一定温度を超えた環境で使用する場合、このON−OFF保証回数を通常環境より少ない値に制限を加えているものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように省電力モードで磁気ディスク装置のディスク回転を頻繁に停止させてしまうと、印刷装置の製品寿命が尽きる前に内部で使用している磁気ディスク装置の駆動部等が疲労し、装置の信頼性が保証範囲外の状態になってしまって故障の危険が増すという問題があった。
また、多くの磁気ディスク装置では使用中の周囲温度が一定温度を超えた環境で使用する場合、ディスク回転のON−OFF保証回数を通常環境時で使用するときよりも少ない値に制限しており、省電力モードで磁気ディスク装置のディスク回転を頻繁に停止させる場合、磁気ディスク装置を搭載した機器が高温状態で使用されると、磁気ディスク装置が疲労し、機器の保証期間よりも磁気ディスク装置の信頼性保証期間が極端に短くなって故障の危険が増すという問題もあった。
【0005】
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、記録媒体の回転開始数又は回転停止数が規定値を超えないように管理できるようにするために記録媒体の回転開始又は回転停止を監視して装置の信頼性を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、次の(1)〜(7)の各記憶装置の制御方法を提供する。
(1)記録媒体を回転させてその記録媒体上にデータを記録する記憶装置の電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における上記記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を監視し、その監視した上記回転開始回数又は回転停止回数を記憶する記憶装置の制御方法。
(2)(1)の記憶装置の制御方法において、上記回転開始回数又は回転停止回数を外部に接続した制御装置の記憶手段に記録する記憶装置の制御方法。
【0007】
(3)記録媒体を回転させてその記録媒体上にデータを記録する記憶装置の電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における上記記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を一定期間内において監視し、その監視した上記回転開始回数又は回転停止回数に基づいて上記一定期間内の回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を算出し、その算出された回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を記憶する記憶装置の制御方法。
【0008】
(4)(3)の記憶装置の制御方法において、上記一定期間内の回転開始回数又は回転停止回数が予め設定された装置の耐久性保証回数を超えないように上記記録媒体の回転停止を制限する記憶装置の制御方法。
(5)(3)の記憶装置の制御方法において、上記一定期間内の回転開始回数又は回転停止回数が予め設定された装置の耐久性保証回数を超えないように省電力モードでの上記記録媒体の回転停止動作に入るまでの時間間隔を延ばすように制御する記憶装置の制御方法。
【0009】
(6)記録媒体を回転させてその記録媒体上にデータを記録する記憶装置の電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における上記記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を一定期間内において監視し、上記記憶装置の周囲温度を測定し、上記監視した上記回転開始回数又は回転停止回数を上記測定された周囲温度に基づいて修正し、その修正された回転開始回数又は回転停止回数を記憶する記憶装置の制御方法。
【0010】
(7)記録媒体を回転させてその記録媒体上にデータを記録する記憶装置の周囲温度を測定し、その測定された周囲温度に基づいて省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における上記記録媒体の回転停止又は電源のオフを行わないように制御する記憶装置の制御方法。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
この発明の記憶装置の制御方法を記憶装置側で実施する場合の実施形態(第1実施形態)と記憶装置を接続する外部機器側で実施する場合の実施形態(第2実施形態)を説明する。
【0012】
[第1実施形態]
図1は、この発明の記憶装置の第1実施形態のディスク装置と印刷装置とホスト装置とからなる印刷システムの構成を示すブロック図である。
この印刷システムは、レーザプリンタ,複写機(コピー機)等の印刷装置2と、パーソナルコンピュータ等のホスト装置3とからなり、その印刷装置2内にハードディスク装置(HDD)等の磁気ディスク装置,光ディスク装置,光磁気ディスク装置等の記憶装置であるディスク装置1を設けている。なお、ディスク装置1を印刷装置2の外部に接続するようにしてもよい。
【0013】
ディスク装置1は、ディスク10,スピンドルモータ11,駆動制御部12,ヘッド13,インタフェイス14,制御部(制御回路)15,不揮発性メモリ16,温度センサ18等からなる。
ディスク10は、磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等のデータの記録及び消去が可能な記録媒体である。
スピンドルモータ11は、ディスク10を回転させる。
駆動制御部12は、制御部15からの指示に基づいてスピンドルモータ11の回転数と、ディスク10に対するヘッド13のシーク,トラッキング等の駆動とを制御する。
ヘッド13は、制御部15から送られるデータをディスク10に書き込み(記録し)、ディスク10から読み出した(再生した)データを制御部15へ送る。
【0014】
温度センサ18は、ディスク装置(自装置)1の周囲温度を測定する。
インタフェイス14は、印刷装置2のインタフェイス21と接続し、印刷装置2との間のデータ送受信の制御を司る。
制御部15は、マイクロコンピュータ(CPU)によって実現され、ROM内に格納された制御プログラムに基づいてこのディスク装置1の全体の制御を司り、ディスク10を回転させてディスク10上にデータを記録し、自装置による省電力機能又は外部(印刷装置2)からの省電力管理によってディスク10の回転を停止させる制御を行うと共に、この発明に係る各種の機能を実現する制御処理を司る。
不揮発性メモリ16は、制御部15内に設けられた読み書き可能なRAM等のメモリであり、制御部15が各種の処理を行うときの作業用領域として使用され、この発明に係るディスク回転に関する情報をも記憶する。
【0015】
印刷装置2は、インタフェイス21と22,制御部23,記憶部24と、公知なので図示を省略したプリンタエンジン等の印刷に係る機能部とからなり、その印刷に係る機能部の説明は省略する。
インタフェイス21はディスク装置1のインタフェイス14と接続し、ディスク装置1との間のデータ送受信の制御を司る。
インタフェイス22はホスト装置3の図示を省略したインタフェイスと接続し、ホスト装置3との間のデータ送受信の制御を司る。
記憶部24は、印刷データを一時的に格納したり、その他の各種の情報を記憶する読み書き可能なメモリである。
【0016】
制御部23は、マイクロコンピュータ(CPU)によって実現され、ROM内に格納された制御プログラムに基づいてこの印刷装置2の全体の制御を司り、ディスク装置1に対するデータの読み書きと印刷等の制御と、ディスク装置1の省電力管理の制御と、この発明に係るディスク装置1の情報を記憶部24に記憶する制御等の処理を行う。
ホスト装置3は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータによって実現され、印刷装置2に対するデータの印刷の指示や、ディスク装置1に対するデータの記録・再生とそのデータを印刷装置2によって印刷させる指示等を行う。
【0017】
{この発明の請求項1に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が自装置の省電力機能又は印刷装置2からの省電力管理によってスピンドルモータ11の回転数制御を行い、電源のオン・オフ(ON/OFF)時又は省電力モード移行時/復帰時におけるスピンドルモータ11のスタート回数(回転開始回数)又はストップ回数(回転停止回数)を監視して、スピンドルモータ11のオン・オフ(ON−OFF)回数をディスク装置1の不揮発性メモリ16又はディスク10の予め割り当てた領域17の記憶領域に記録するように制御する。
【0018】
すなわち、上記制御部15が、記録媒体を回転させて該記録媒体上にデータを記録し、省電力機能又は外部からの省電力管理によって前記記録媒体の回転を停止させる制御を行う手段と、電源のオン・オフ時又は省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を監視する手段と、その手段によって監視した回転開始回数又は回転停止回数を記憶する手段の機能を果たす。
【0019】
次に、図2のフローチャート図に基づいて、図1に示したディスク装置におけるこの発明の請求項1に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ステップ(図中「S」で示す)1でディスク装置の電源のオン時又は省電力モードからの復帰時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)を開始すると、ステップ2でディスク回転開始回数は不揮発性メモリに記録されているか否かを判断し、記録されていればステップ3でディスク装置の不揮発性メモリからディスク回転開始回数を読み出し、記録されていなければ(ディスクに記録されているものと判断して)ステップ7でディスク装置のディスクの記憶領域からディスク回転開始回数を読み出し、それぞれステップ4へ進んでディスク回転開始回数に回数「1」を加算する。
【0020】
ステップ5へ進んでディスク回転開始回数は不揮発性メモリに記録されているか否かを判断し、記録されていればステップ6でディスク装置の不揮発性メモリに回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、記録されていなければ(ディスクに記録されているものと判断して)ステップ8でディスク装置のディスクの記憶領域に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、それぞれ処理を終了する。
【0021】
次に、図示は省略するが、上述と同様にしてディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、電源のオフ時又は省電力モードへの移行時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)を停止すると、ディスク回転停止回数は不揮発性メモリ16に記録されているか否かを判断し、記録されていればディスク装置1の不揮発性メモリ16からディスク回転停止回数を読み出し、記録されていなければ(ディスク10に記録されているものと判断して)ディスク装置1のディスク10の領域17からディスク回転停止回数を読み出し、それぞれディスク回転停止回数に回数「1」を加算する。
【0022】
その後、ディスク回転停止回数は不揮発性メモリ16に記録されているか否かを判断し、記録されていればディスク装置1の不揮発性メモリ16に回数を加算した後のディスク回転停止回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、記録されていなければ(ディスク10に記録されているものと判断して)ディスク装置1のディスク10の領域17に回数を加算した後のディスク回転停止回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、それぞれ処理を終了する。
【0023】
このように、ディスク装置1の電源ON時又はディスク装置1の省電力機能によりディスク回転が停止している状態からの復帰時にディスク回転開始(又はディスク回転停止)を行った回数をディスク装置1内の記憶領域に記録する。
そのディスク回転開始(又はディスク回転停止)を行った回数の記録を行う場所は、ディスク装置1の制御を行う制御部15内に設けられた不揮発性メモリ16又はディスク装置1のディスク10の記憶領域の一部である領域17を利用する。
【0024】
不揮発性メモリ16に記録した場合、不揮発性メモリ16への書き込み機能,手順が別途必要になり、ディスク装置1側で対応している必要があるが、ディスク装置1のスピンドルモータ11,駆動制御部12が故障して動作しなくなっても書き込んだ情報を取り出すことが可能である。
一方、ディスク装置1の記憶領域の一部である領域17を利用した場合、スピンドルモータ11,駆動制御部12などの駆動部が故障した時に情報が取り出せなくなるが、ディスク装置1側で特別な機能を必要とせずに従来の装置が使用可能である。
【0025】
なお、上述したようにディスク回転開始回数だけでなくディスク回転停止動作時に停止回数情報を書き込む手段をとることも可能であるが、停電などによる不意の電源遮断による停止を考慮した場合、ディスク回転開始回数を記録する方が望ましい。
このようにして、ディスク装置回転開始数情報の記録をディスク装置内に持つことで、部品交換などディスク装置の移動があった場合でも装置固有の情報としてディスク回転/停止回数利用限度の情報として継続利用可能になる。
【0026】
{この発明の請求項2に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が、スピンドルモータ11のON−OFF回数を記憶部24に記録するように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部23が回転開始回数又は回転停止回数を外部に接続した制御装置(印刷装置2)の記憶手段に記録する手段の機能を果たす。
【0027】
次に、図3のフローチャート図に基づいて、図1に示したディスク装置におけるこの発明の請求項2に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ステップ(図中「S」で示す)11でディスク装置の電源のオン時又は省電力モードからの復帰時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)を開始すると、ステップ12で前回の装置(印刷装置2)起動からディスク装置の交換が有ったか否かを判断する。
【0028】
ステップ12の判断で交換が有れば、ステップ13でディスク装置交換による記憶部のディスク回転開始回数を初期化し、無ければステップ16で印刷装置の制御部内の記憶部からディスク回転開始回数を読み出し、それぞれステップ14でディスク回転開始回数に回数「1」を加算し、ステップ15で印刷装置の制御部内の記憶部に加算後のディスク回転開始回数を書き込み、この処理を終了する。
【0029】
次に、図示は省略するが、上述と同様にしてディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ディスク装置1の電源のオフ時又は省電力モードへの移行時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が開始されると、前回の装置(印刷装置2)起動からディスク装置1の交換が有ったか否かを判断し、有ればディスク装置1の交換による記憶部24のディスク回転停止回数を初期化(クリア)し、無ければ印刷装置2の制御部23内の記憶部24からディスク回転停止回数を読み出し、それぞれディスク回転停止回数に回数「1」を加算し、印刷装置2の制御部23内の記憶部24に加算後のディスク回転停止回数を書き込み、この処理を終了する。
【0030】
このように、ディスク回転開始回数(又はディスク回転停止回数)の情報をディスク装置1でなく印刷装置2内の記憶部24に記録すると、ディスク装置1の交換のようなメンテナンスがあった場合でも印刷装置2の利用者が省電力モードを何回利用したかといった情報を継続してカウントすることが可能になる。
このようにして、ディスク装置回転開始回数情報の記録を印刷装置内に持つことで、印刷装置の省電力モード利用状況情報としてディスク装置の交換などがあった場合でも情報を継続利用可能になる。
【0031】
{この発明の請求項3に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が、スピンドルモータ11のON−OFF回数を一定期間内において監視し、一定期間内の平均値(頻度)を算出して記憶するように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部15が記録媒体を回転させてその記録媒体上にデータを記録し、省電力機能又は外部からの省電力管理によって記録媒体の回転を停止させる制御を行う手段と、電源のオン・オフ時又は省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を一定期間内において監視する手段と、その手段によって監視した回転開始回数又は回転停止回数に基づいて一定期間内の回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を求める手段と、その手段によって求められた回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を記憶する手段の機能を果たす。
【0032】
この処理は、上述の処理において、制御部15が、印刷装置2内に持つ時計機能や印刷装置2に接続されたホスト装置3の時計機能から得た時間情報より一日,一週間,一ヶ月といった一定期間内の中でディスク装置1のディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数を取得し、その一定期間内のディスク回転開始回数の平均値又はディスク回転停止回数の平均値を算出し、その平均値をディスク装置1内の不揮発性メモリ16又はディスク10の領域17、あるいは印刷装置2内の記憶部24に記録する。
このようにして、一定期間内のディスク回転開始回数(又はディスク回転停止回数)に基づいてディスク回転開始回数(又はディスク回転停止回数)平均値を算出して記録するので、その平均値に基づいて印刷装置2の耐用年数に対してディスク装置1の信頼性が保証可能であるか判断することが可能になる。
【0033】
{この発明の請求項4に係る機能と処理の説明}
この制御処理では、ディスク装置1が、ディスク装置1の一定期間内のスタート−ストップ回数がディスク装置1の耐久性保証回数を超えないようにスピンドルモータ11のスタート−ストップ回数を制限するように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部15が回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値が予め設定された装置の耐久性保証回数を超えないように記録媒体の回転開始又は回転停止を制限する手段の機能を果たす。
【0034】
次に、図4のフローチャート図に基づいて、図1に示したディスク装置におけるこの発明の請求項4に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)に基づいて制御する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントして印刷装置2内部の記憶部24にディスク装置停止回数として記憶し、ステップ(図中「S」で示す)21でディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければステップ21の判断を繰り返し、有ればステップ22で一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断する。
【0035】
ステップ22の判断で超えていないならステップ23へ進み、超えているならステップ25で前回の装置起動から一定期間が経過したか否かを判断し、経過していなければステップ21へ戻り、経過していたらステップ23へ進む。ステップ23では一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ステップ24でディスク装置のディスク回転停止動作を行って、この処理を終了する。
【0036】
また、上記処理で一定期間内のディスク装置停止回数とディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を用いるようにしてもよい。
この場合、ディスク装置1の制御部15は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントし、そのカウント値に基づいてディスク装置起動回数を求めて印刷装置2内部の記憶部24に記憶し、ディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければその判断処理を繰り返し、有れば一定期間内のディスク装置起動回数がディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を超えていないか否かを判断し、超えていないなら一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行って、この処理を終了する。
【0037】
また、一定期間内のディスク装置起動回数がディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を超えているなら、前回の装置起動から一定期間が経過したか否かを判断し、経過していなければステップ21へ戻り、経過していなければディスク回転停止要求の有無の判断処理へ戻り、経過したら一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行って、この処理を終了する。
【0038】
こうして、印刷装置2の電源OFF以外の省電力モードでのディスク装置1のディスク回転停止動作を行わないような制限を加える。一定期間の間隔は予め設定された期間を使用する場合や、半日,一日,一週間などのように印刷装置2の利用者が任意の期間を設定することも可能にする。また、一定期間経過後は再度ディスク停止処理を実行可能になる。
このようにして、一定期間内のディスク回転開始回数がディスク装置の信頼性保証値の範囲を超える場合、省電力モードであってもディスク回転停止動作を行わず、ディスク回転/停止回数が信頼性保証値の範囲内に入るように制御することが可能になる。
【0039】
{この発明の請求項5に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が、一定期間内のスタート−ストップ回数がディスク装置1の耐久性保証回数を超えないように、省電力モード移行によってスピンドルモータ11が停止動作に入るまでの時間の間隔をのばすように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部15が回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値が予め設定された装置の耐久性保証回数を超えないように省電力モードでの記録媒体の回転停止動作に入るまでの時間間隔を延ばすように制御する手段の機能を果たす。
【0040】
次に、図5のフローチャート図に基づいて、図1に示したディスク装置におけるこの発明の請求項5に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)に基づいて制御する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントして印刷装置2内部の記憶部24にディスク装置停止回数として記憶し、ステップ(図中「S」で示す)31でディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければステップ31の判断を繰り返し、有ればステップ32でディスク装置のディスク回転規定回数とディスク装置の製品耐用年数とに基づいて一定時間内の平均動作許可時間を算出する。
【0041】
さらに、ステップ33で一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断し、超えていないならステップ34へ進み、超えているならステップ35で一定期間(平均動作許可時間)が経過したか否かを判断し、経過していなければステップ33へ戻り、経過していたらステップ34へ進む。ステップ34では一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置のディスク回転停止動作を行って、この処理を終了する。
【0042】
また、上記処理で一定期間内のディスク装置停止回数とディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を用いるようにしてもよい。
この場合、ディスク装置1の制御部15は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントして印刷装置2内部の記憶部24にディスク装置停止回数として記憶し、ディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければその判断処理を繰り返し、有ればディスク装置1のディスク回転規定回数と製品耐用年数とに基づいて一定時間内の平均動作許可時間を算出し、一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断し、超えていないなら一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行って、この処理を終了する。
【0043】
また、一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えているなら、一定期間(平均動作許可時間)が経過したか否かを判断し、経過していなければ一定時間内のディスク装置停止回数が一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断する処理へ戻り、経過していたら一定期間内のディスク装置1のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行って、この処理を終了する。
【0044】
こうして、ディスク装置1のON−OFF回数平均値が信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えないように省電力モードに入ってもディスク装置1の回転停止を先に延ばして実施することができる。
このようにして、ディスク回転/停止回数の信頼性保証値より次にディスク停止可能な時間を算出することで、ディスク停止状態に入る条件を請求項4の動作に比べ平均化可能になる。
【0045】
{この発明の請求項6に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が自装置の省電力機能又は印刷装置2からの省電力管理によってスピンドルモータ11の回転数制御を行い、自装置内の温度センサ18でディスク装置1の周囲の温度を測定し、電源ON/OFF時又は省電力モード移行時/復帰時におけるスピンドルモータ11のスタート又はストップの回数を周囲温度によって修正して記録するように制御する。
すなわちこの場合、上記温度センサ18がディスク装置1の周囲温度を測定する手段の機能を果たし、上記制御部15が電源のオン・オフ時又は省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を一定期間内において監視する手段と、その手段によって監視した回転開始回数又は回転停止回数を周囲温度測定手段によって測定された周囲温度に基づいて修正する手段と、その手段によって修正された回転開始回数又は回転停止回数を記憶する手段の機能を果たす。
【0046】
次に、図6のフローチャート図に基づいて、図1に示したディスク装置におけるこの発明の請求項6に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ステップ(図中「S」で示す)41でディスク装置の電源のオン時又は省電力モードからの復帰時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)を開始すると、ディスク装置の不揮発性メモリ又はディスクの領域からディスク回転開始回数を読み出し、ステップ42でディスク装置の周囲温度はディスク装置に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断する。
【0047】
ステップ42の判断で通常使用保証範囲内ならステップ43へ進み、通常使用保証範囲内でなければステップ45でディスク回転開始回数を通常使用保証範囲外の値に補正(修正)し、ステップ43へ進む。
ステップ43ではディスク回転開始回数に回数「1」を加算し、ステップ44でディスク装置の不揮発性メモリ(又はディスクの領域)に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み、処理を終了する。
【0048】
このように、ディスク装置1の電源ON時又はディスク装置1の省電力機能によってディスク回転が停止している状態からの復帰時にディスク回転開始を行った回数をディスク装置1内の記憶領域(不揮発性メモリ16,ディスク10の領域17)に記録する際、ディスク装置1の周囲温度も同時に測定し、その周囲温度が高くて通常使用環境よりもディスク回転のON−OFF回数が制限されている周囲温度(通常使用保証範囲外の周囲温度)であった場合は、ディスク回転開始回数を通常温度環境での制限回数と高温下での制限回数との比を乗算した回数に修正して記録する。その記録を行う場所はディスク装置1の制御を行う制御部15内に設けられた不揮発性メモリ16又はディスク10の一部の領域17を利用する。
【0049】
例えば、通常温度環境でのディスク回転のON−OFF制限回数が50,000回、高温環境でのディスク回転のON−OFF制限回数が10,000回である場合、高温下でディスク回転のON−OFFが発生した場合にはON−OFF回数を5回発生したものとしてディスク回転開始回数を加算して記録する。
また、その記録されたディスク回転開始回数は、印刷装置2の使用時間の情報等から一定期間内のディスク装置1のON−OFF回数平均値を算出し、ディスク回転のON−OFF回数保証値を超えないように制限を加えるといった処理のために利用可能になる。
【0050】
また、図示を省略するが、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ディスク装置1の電源のオフ時又は省電力モードへの移行時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)を停止すると、ディスク装置1の不揮発性メモリ16又はディスク10の領域17からディスク回転停止回数を読み出し、ディスク装置1の周囲温度はディスク装置1に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断し、通常使用保証範囲内ならディスク回転停止回数に回数「1」を加算し、ディスク装置1の不揮発性メモリ16(又はディスク10の領域17)に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み、処理を終了する。
【0051】
また、通常使用保証範囲内でなければディスク回転開始回数を通常使用保証範囲外の値に補正(修正)し、ディスク回転開始回数に回数「1」を加算し、ディスク装置1の不揮発性メモリ16(又はディスク10の領域17)に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み、処理を終了する。
このようにして、一定期間内のディスク回転開始回数よりディスク回転/停止回数平均値を算出し、印刷装置の耐用年数に対してディスク装置の信頼性が保証可能であるか判断することが可能になる。ディスク回転開始回数の回数をカウントする際にディスク装置周囲の温度を測定することで使用温度環境によるディスク回転/停止保証回数の違いを通常使用環境に合わせて修正、加算することで信頼性保証値の範囲内に収まるようにディスク装置の制御が可能になる。
【0052】
{この発明の請求項7に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が、自装置の周囲の温度を測定し、その周囲温度に基づいて省電力モード移行時/復帰時におけるスピンドルモータ11の停止又はディスク装置1の電源オフ(OFF)といった処理を行わないように制御する。
すなわちこの場合、上記制御部15が、周囲温度測定手段(温度センサ18)によって測定された周囲温度に基づいて省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における記録媒体の回転停止又は電源のオフを行わないように制御する手段の機能を果たす。
【0053】
次に、図7のフローチャート図に基づいて、図1に示したディスク装置におけるこの発明の請求項7に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ステップ(図中「S」で示す)51でディスク回転停止要求があると、ステップ52で温度センサによって測定されたディスク装置の周囲温度がディスク装置に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断する。
【0054】
ステップ52の判断で通常使用保証範囲内ならステップ53へ進んでディスク回転停止処理を行い、この処理を終了する。
また、ステップ52の判断で通常使用保証範囲内でなければ、ステップ54でディスク回転停止処理を制限するか否かを判断し、制限しないならステップ53へ進んでディスク回転停止処理を行ってこの処理を終了し、制限するならそのままこの処理を終了する。
【0055】
また、図示を省略するが、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ディスク回転開始要求があると、温度センサによって測定されたディスク装置1の周囲温度がディスク装置1に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断し、通常使用保証範囲内ならディスク回転停止処理を行い、この処理を終了する。
また、通常使用保証範囲内でなければ、ディスク回転停止処理を制限するか否かを判断し、制限しないならディスク回転停止処理を行ってこの処理を終了し、制限するならそのままこの処理を終了する。
【0056】
こうして、ディスク装置1の動作中、ディスク装置1の周囲温度も同時に測定し、その周囲温度が高くて通常の使用環境よりもディスク回転のON−OFF回数が制限されている周囲温度であった場合、ディスク回転の停止を伴う省電力制御又はディスク装置1の電源OFFといった処理を実施しないモードを選択可能にする。そのディスク回転停止処理を制限するモードの選択はユーザが任意に選択できるようにすると良い。
このようにして、ディスク回転/停止保証回数に制限がある使用温度環境において、ディスク回転を停止させる回転制御に制限を加えることで、印刷装置2の耐用年数に対するディスク装置1の信頼性保証値を満足することができる。
【0057】
[第2実施形態]
図8は、この発明の記憶装置の第2実施形態のディスク装置と印刷装置とホスト装置とからなる印刷システムの構成を示すブロック図であり、図1と共通する部分には同一符号を付している。
この印刷システムは、レーザプリンタ,複写機(コピー機)等の印刷装置2と、パーソナルコンピュータ等のホスト装置3とからなり、その印刷装置2内にハードディスク装置(HDD)等の磁気ディスク装置,光ディスク装置,光磁気ディスク装置等の記憶装置であるディスク装置1を設けている。なお、ディスク装置1を印刷装置2の外部に接続するようにしてもよい。
【0058】
ディスク装置1は、ディスク10,スピンドルモータ11,駆動制御部12,ヘッド13,インタフェイス14,制御部(制御回路)15,不揮発性メモリ16等からなる。
ディスク10は、磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等のデータの記録及び消去が可能な記録媒体である。
スピンドルモータ11は、ディスク10を回転させる。
駆動制御部12は、制御部15からの指示に基づいてスピンドルモータ11の回転数と、ディスク10に対するヘッド13のシーク,トラッキング等の駆動とを制御する。
ヘッド13は、制御部15から送られるデータをディスク10に書き込み(記録し)、ディスク10から読み出した(再生した)データを制御部15へ送る。
【0059】
インタフェイス14は、印刷装置2のインタフェイス21と接続し、印刷装置2との間のデータ送受信の制御を司る。
制御部15は、マイクロコンピュータ(CPU)によって実現され、ROM内に格納された制御プログラムに基づいてこのディスク装置1の全体の制御を司り、ディスク10を回転させてディスク10上にデータを記録し、印刷装置2との間でデータを入出力し、自装置による省電力機能又は外部(印刷装置2)からの省電力管理によってディスク10の回転を開始及び停止させる制御を行う。
【0060】
また、電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時にディスク回転を開始又は停止させたときに印刷装置2の制御部23に通知し、制御部23からの指示に基づいて不揮発性メモリ16又はディスク10の領域17に対するディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数の読み書きの制御を行う。
不揮発性メモリ16は、制御部15内に設けられた読み書き可能なRAM等のメモリであり、制御部15が各種の処理を行うときの作業用領域として使用され、この発明に係るディスク回転に関する情報をも記憶する。
【0061】
印刷装置2は、インタフェイス21と22,記憶部24,温度センサ25,制御部23と、公知なので図示を省略したプリンタエンジン等の印刷に係る機能部とからなり、その印刷に係る機能部の説明は省略する。
インタフェイス21はディスク装置1のインタフェイス14と接続し、ディスク装置1との間のデータ送受信の制御を司る。
インタフェイス22はホスト装置3の図示を省略したインタフェイスと接続し、ホスト装置3との間のデータ送受信の制御を司る。
記憶部24は、制御部23の内部に設けられており、印刷時の各種の作業領域と使用されると共に、その他の各種の情報を記憶する読み書き可能なメモリである。温度センサ25は、ディスク装置1の周囲温度を測定する。
【0062】
制御部23は、マイクロコンピュータ(CPU)によって実現され、ROM内に格納された制御プログラムに基づいてこの印刷装置2の全体の制御を司り、ディスク装置1に対するデータの読み書きと印刷等を制御し、ディスク装置1との間のデータの入出力を制御し、ディスク装置1の省電力管理を制御する。また、この発明に係るディスク装置1の制御方法に係る各種の処理を行う。
ホスト装置3は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータによって実現され、印刷装置2に対するデータの印刷の指示や、ディスク装置1に対するデータの記録・再生とそのデータを印刷装置2によって印刷させる指示等を行う。
【0063】
{この発明の請求項1に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が自装置の省電力機能又は印刷装置2からの省電力管理によってスピンドルモータ11の回転数制御を行い、印刷装置2の制御部23によって、電源のオン・オフ(ON/OFF)時又は省電力モード移行時/復帰時におけるスピンドルモータ11のスタート回数(回転開始回数)又はストップ回数(回転停止回数)を監視して、スピンドルモータ11のオン・オフ(ON−OFF)回数をディスク装置1の不揮発性メモリ16又はディスク10の予め割り当てた領域17の記憶領域に記録するように制御する。
【0064】
すなわち、上記制御部15がディスク10を回転させてディスク10上にデータを記録し、自装置の省電力機能又は外部(印刷装置2)からの省電力管理によってディスク10の回転を開始又は停止させる制御を行う手段の機能を果たし、上記制御部23が電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時におけるディスク10のディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数を監視する手段の機能を果たし、上記制御部15と不揮発性メモリ16とディスク10の領域17が上記手段によって監視したディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数を記憶する手段の機能を果たす。
【0065】
次に、図2のフローチャート図に基づいて、図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項1に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ステップ(図中「S」で示す)1でディスク装置の電源のオン時又は省電力モードからの復帰時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が開始されると、ステップ2でディスク回転開始回数は不揮発性メモリに記録されているか否かを判断し、記録されていればステップ3でディスク装置の不揮発性メモリからディスク回転開始回数を読み出し、記録されていなければ(ディスクに記録されているものと判断して)ステップ7でディスク装置のディスクの記憶領域からディスク回転開始回数を読み出し、それぞれステップ4へ進んでディスク回転開始回数に回数「1」を加算する。
【0066】
ステップ5へ進んでディスク回転開始回数は不揮発性メモリに記録されているか否かを判断し、記録されていればステップ6でディスク装置の不揮発性メモリに回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、記録されていなければ(ディスクに記録されているものと判断して)ステップ8でディスク装置のディスクの記憶領域に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、それぞれ処理を終了する。
【0067】
次に、図示は省略するが、上述と同様にしてディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、電源のオフ時又は省電力モードへの移行時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が停止されると、ディスク回転停止回数は不揮発性メモリ16に記録されているか否かを判断し、記録されていればディスク装置1の不揮発性メモリ16からディスク回転停止回数を読み出し、記録されていなければ(ディスク10に記録されているものと判断して)ディスク装置1のディスク10の領域17からディスク回転停止回数を読み出し、それぞれディスク回転停止回数に回数「1」を加算する。
【0068】
その後、ディスク回転停止回数は不揮発性メモリ16に記録されているか否かを判断し、記録されていればディスク装置1の不揮発性メモリ16に回数を加算した後のディスク回転停止回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、記録されていなければ(ディスク10に記録されているものと判断して)ディスク装置1のディスク10の領域17に回数を加算した後のディスク回転停止回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、それぞれ処理を終了する。
【0069】
このように、ディスク装置1の電源ON時又はディスク装置1の省電力機能によりディスク回転が停止している状態からの復帰時にディスク回転開始(又はディスク回転停止)を行った回数をディスク装置1内の記憶領域に記録する。
そのディスク回転開始(又はディスク回転停止)を行った回数の記録を行う場所は、ディスク装置1の制御を行う制御部15内に設けられた不揮発性メモリ16又はディスク装置1のディスク10の記憶領域の一部である領域17を利用する。
【0070】
不揮発性メモリ16に記録した場合、不揮発性メモリ16への書き込み機能,手順が別途必要になり、ディスク装置1側で対応している必要があるが、ディスク装置1のスピンドルモータ11,駆動制御部12が故障して動作しなくなっても書き込んだ情報を取り出すことが可能である。
一方、ディスク装置1の記憶領域の一部である領域17を利用した場合、スピンドルモータ11,駆動制御部12などの駆動部が故障した時に情報が取り出せなくなるが、ディスク装置1側で特別な機能を必要とせずに従来の装置が使用可能である。
【0071】
なお、上述したようにディスク回転開始回数だけでなくディスク回転停止動作時に停止回数情報を書き込む手段をとることも可能であるが、停電などによる不意の電源遮断による停止を考慮した場合、ディスク回転開始回数を記録する方が望ましい。
このようにして、ディスク装置回転開始回数情報の記録をディスク装置内に持つことで、部品交換などディスク装置の移動があった場合でも装置固有の情報としてディスク回転/停止回数利用限度の情報として継続利用可能になる。
【0072】
{この発明の請求項2に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、印刷装置2が、ディスク装置1のスピンドルモータ11のON−OFF回数を記憶部24に記録するように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部23が上記ディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数を記憶部24に記録する手段の機能を果たす。
【0073】
次に、図3のフローチャート図に基づいて、図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項2に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ステップ(図中「S」で示す)11でディスク装置の電源のオン時又は省電力モードからの復帰時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が開始されると、ステップ12で前回の装置(印刷装置2)起動からディスク装置の交換が有ったか否かを判断する。
【0074】
ステップ12の判断で交換が有れば、ステップ13でディスク装置交換による記憶部のディスク回転開始回数を初期化し、無ければステップ16で印刷装置の制御部内の記憶部からディスク回転開始回数を読み出し、それぞれステップ14でディスク回転開始回数に回数「1」を加算し、ステップ15で印刷装置の制御部内の記憶部に加算後のディスク回転開始回数を書き込み、この処理を終了する。
【0075】
次に、図示は省略するが、上述と同様にしてディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ディスク装置1の電源のオフ時又は省電力モードへの移行時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が開始されると、前回の装置(印刷装置2)起動からディスク装置1の交換が有ったか否かを判断し、有ればディスク装置1の交換による記憶部24のディスク回転停止回数を初期化(クリア)し、無ければ印刷装置2の制御部23内の記憶部24からディスク回転停止回数を読み出し、それぞれディスク回転停止回数に回数「1」を加算し、印刷装置2の制御部23内の記憶部24に加算後のディスク回転停止回数を書き込み、この処理を終了する。
【0076】
このように、ディスク回転開始回数(又はディスク回転停止回数)の情報をディスク装置1でなく印刷装置2内の記憶部24に記録すると、ディスク装置1の交換のようなメンテナンスがあった場合でも印刷装置2の利用者が省電力モードを何回利用したかといった情報を継続してカウントすることが可能になる。
このようにして、ディスク装置回転開始回数情報の記録を印刷装置内に持つことで、印刷装置の省電力モード利用状況情報としてディスク装置の交換などがあった場合でも情報を継続利用可能になる。
【0077】
{この発明の請求項3に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、印刷装置2が、ディスク装置1のスピンドルモータ11のON−OFF回数を一定期間内において監視し、一定期間内の平均値(頻度)を算出して記憶するように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部23がディスク装置1の電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時におけるディスク10の回転開始回数又は回転停止回数を一定期間内において監視する手段と、その監視した回転開始回数又は回転停止回数に基づいて一定期間内の回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を算出する手段の機能を果たす。また、上記制御部15,不揮発性メモリ16,領域17,制御部23,記憶部24がその算出された回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を記憶する手段の機能を果たす。
【0078】
この処理は、上述の処理において、制御部23が、印刷装置2内に持つ時計機能や印刷装置2に接続されたホスト装置3の時計機能から得た時間情報より一日,一週間,一ヶ月といった一定期間内の中でディスク装置1のディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数を取得し、その一定期間内のディスク回転開始回数の平均値又はディスク回転停止回数の平均値を算出し、その平均値をディスク装置1内の不揮発性メモリ16又はディスク10の領域17、あるいは印刷装置2内の記憶部24に記録する。
このようにして、一定期間内のディスク回転開始回数(又はディスク回転停止回数)に基づいてディスク回転開始回数(又はディスク回転停止回数)平均値を算出して記録するので、その平均値に基づいて印刷装置2の耐用年数に対してディスク装置1の信頼性が保証可能であるか判断することが可能になる。
【0079】
{この発明の請求項4に係る機能と処理の説明}
この制御処理では、印刷装置2が、ディスク装置1の一定期間内のスタート−ストップ回数がディスク装置1の耐久性保証回数を超えないようにスピンドルモータ11のスタート−ストップ回数を制限するように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部23が上記一定期間内のディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数が予め設定されたディスク装置1の耐久性保証回数を超えないようにディスク10の回転停止を制限する手段の機能を果たす。
【0080】
次に、図4のフローチャート図に基づいて、図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項4に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)に基づいて制御する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントして内部の記憶部24にディスク装置停止回数として記憶し、ステップ(図中「S」で示す)21でディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければステップ21の判断を繰り返し、有ればステップ22で一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断する。
【0081】
ステップ22の判断で超えていないならステップ23へ進み、超えているならステップ25で前回の装置起動から一定期間が経過したか否かを判断し、経過していなければステップ21へ戻り、経過していたらステップ23へ進む。ステップ23では一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ステップ24でディスク装置のディスク回転停止動作を行わせて、この処理を終了する。
【0082】
また、上記処理で一定期間内のディスク装置停止回数とディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を用いるようにしてもよい。
この場合、印刷装置2の制御部23は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントし、そのカウント値に基づいてディスク装置起動回数を求めて内部の記憶部24に記憶し、ディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければその判断処理を繰り返し、有れば一定期間内のディスク装置起動回数がディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を超えていないか否かを判断し、超えていないなら一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行わせて、この処理を終了する。
【0083】
また、一定期間内のディスク装置起動回数がディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を超えているなら、前回の装置起動から一定期間が経過したか否かを判断し、経過していなければステップ21へ戻り、経過していなければディスク回転停止要求の有無の判断処理へ戻り、経過したら一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行わせて、この処理を終了する。
【0084】
こうして、印刷装置2の電源OFF以外の省電力モードでのディスク装置1のディスク回転停止動作を行わせないような制限を加える。一定期間の間隔は予め設定された期間を使用する場合や、半日,一日,一週間などのように印刷装置2の利用者が任意の期間を設定することも可能にする。また、一定期間経過後は再度ディスク停止処理を実行可能になる。
このようにして、一定期間内のディスク回転開始回数がディスク装置の信頼性保証値の範囲を超える場合、省電力モードであってもディスク回転停止動作を行わず、ディスク回転/停止回数が信頼性保証値の範囲内に入るように制御することが可能になる。
【0085】
{この発明の請求項5に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、印刷装置2が、ディスク装置1の一定期間内のスタート−ストップ回数がディスク装置1の耐久性保証回数を超えないように、省電力モード移行によってスピンドルモータ11が停止動作に入るまでの時間の間隔をのばすように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部23が上記一定期間内の回転開始回数又は回転停止回数が予め設定されたディスク装置1の耐久性保証回数を超えないように省電力モードでのディスク10の回転停止動作に入るまでの時間間隔を延ばすように制御する手段の機能を果たす。
【0086】
次に、図5のフローチャート図に基づいて、図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項5に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)に基づいて制御する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントして内部の記憶部24にディスク装置停止回数として記憶し、ステップ(図中「S」で示す)31でディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければステップ31の判断を繰り返し、有ればステップ32でディスク装置のディスク回転規定回数とディスク装置の製品耐用年数とに基づいて一定時間内の平均動作許可時間を算出する。
【0087】
さらに、ステップ33で一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断し、超えていないならステップ34へ進み、超えているならステップ35で一定期間(平均動作許可時間)が経過したか否かを判断し、経過していなければステップ33へ戻り、経過していたらステップ34へ進む。ステップ34では一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置のディスク回転停止動作を行わせて、この処理を終了する。
【0088】
また、上記処理で一定期間内のディスク装置停止回数とディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を用いるようにしてもよい。
この場合、印刷装置2の制御部23は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントして内部の記憶部24にディスク装置停止回数として記憶し、ディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければその判断処理を繰り返し、有ればディスク装置1のディスク回転規定回数と製品耐用年数とに基づいて一定時間内の平均動作許可時間を算出し、一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断し、超えていないなら一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行わせて、この処理を終了する。
【0089】
また、一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えているなら、一定期間(平均動作許可時間)が経過したか否かを判断し、経過していなければ一定時間内のディスク装置停止回数が一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断する処理へ戻り、経過していたら一定期間内のディスク装置のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置のディスク回転停止動作を行わせて、この処理を終了する。
【0090】
こうして、ディスク装置1のON−OFF回数平均値が信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えないように省電力モードに入ってもディスク装置1の回転停止を先に延ばして実施することができる。
このようにして、ディスク回転/停止回数の信頼性保証値より次にディスク停止可能な時間を算出することで、ディスク停止状態に入る条件を請求項4の動作に比べ平均化可能になる。
【0091】
{この発明の請求項6に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が自装置の省電力機能又は印刷装置2からの省電力管理によってスピンドルモータ11の回転数制御を行い、印刷装置2の温度センサ25でディスク装置1の周囲の温度を測定し、制御部23によって、電源ON/OFF時又は省電力モード移行時/復帰時におけるスピンドルモータ11のスタート又はストップの回数をディスク装置1の周囲温度によって修正して記録するように制御する。
すなわちこの場合、上記温度センサ25がディスク装置1の周囲温度を測定する手段の機能を果たし、上記制御部23が監視したディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数を温度センサ25によって測定された周囲温度に基づいて修正し、その修正された回転開始回数又は回転停止回数をディスク装置1の不揮発性メモリ16又はディスク10の領域17に記憶する手段の機能を果たす。
【0092】
次に、図6のフローチャート図に基づいて、図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項6に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ステップ(図中「S」で示す)41でディスク装置の電源のオン時又は省電力モードからの復帰時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が開始されると、ディスク装置の不揮発性メモリ又はディスクの領域からディスク回転開始回数を読み出し、ステップ42でディスク装置の周囲温度はディスク装置に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断する。
【0093】
ステップ42の判断で通常使用保証範囲内ならステップ43へ進み、通常使用保証範囲内でなければステップ45でディスク回転開始回数を通常使用保証範囲外の値に補正(修正)し、ステップ43へ進む。
ステップ43ではディスク回転開始回数に回数「1」を加算し、ステップ44でディスク装置の不揮発性メモリ(又はディスクの領域)に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み、処理を終了する。
【0094】
このように、ディスク装置1の電源ON時又はディスク装置1の省電力機能によってディスク回転が停止している状態からの復帰時にディスク回転開始を行った回数をディスク装置1内の記憶領域(不揮発性メモリ16,ディスク10の領域17)に記録する際、ディスク装置1の周囲温度も同時に測定し、その周囲温度が高くて通常使用環境よりもディスク回転のON−OFF回数が制限されている周囲温度(通常使用保証範囲外の周囲温度)であった場合は、ディスク回転開始回数を通常温度環境での制限回数と高温下での制限回数との比を乗算した回数に修正して記録する。その記録を行う場所はディスク装置1の制御を行う制御部15内に設けられた不揮発性メモリ16又はディスク10の一部の領域17を利用する。
【0095】
例えば、通常温度環境でのディスク回転のON−OFF制限回数が50,000回、高温環境でのディスク回転のON−OFF制限回数が10,000回である場合、高温下でディスク回転のON−OFFが発生した場合にはON−OFF回数を5回発生したものとしてディスク回転開始回数を加算して記録する。
また、その記録されたディスク回転開始回数は、印刷装置2の使用時間の情報等から一定期間内のディスク装置1のON−OFF回数平均値を算出し、ディスク回転のON−OFF回数保証値を超えないように制限を加えるといった処理のために利用可能になる。
【0096】
また、図示を省略するが、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ディスク装置1の電源のオフ時又は省電力モードへの移行時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が停止されると、ディスク装置1の不揮発性メモリ16又はディスク10の領域17からディスク回転停止回数を読み出し、ディスク装置1の周囲温度はディスク装置1に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断し、通常使用保証範囲内ならディスク回転停止回数に回数「1」を加算し、ディスク装置1の不揮発性メモリ16(又はディスク10の領域17)に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み、処理を終了する。
【0097】
また、通常使用保証範囲内でなければディスク回転開始回数を通常使用保証範囲外の値に補正(修正)し、ディスク回転開始回数に回数「1」を加算し、ディスク装置1の不揮発性メモリ16(又はディスク10の領域17)に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み、処理を終了する。
このようにして、一定期間内のディスク回転開始回数よりディスク回転/停止回数平均値を算出し、印刷装置の耐用年数に対してディスク装置の信頼性が保証可能であるか判断することが可能になる。ディスク回転開始回数の回数をカウントする際にディスク装置周囲の温度を測定することで使用温度環境によるディスク回転/停止保証回数の違いを通常使用環境に合わせて修正、加算することで信頼性保証値の範囲内に収まるようにディスク装置の制御が可能になる。
【0098】
{この発明の請求項7に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、印刷装置2が、ディスク装置1の周囲の温度を測定し、その周囲温度に基づいて省電力モード移行時/復帰時におけるスピンドルモータ11の停止又はディスク装置1の電源オフ(OFF)といった処理を行わないように制御する。
すなわちこの場合、上記制御部23が、上記温度センサ25によって測定された周囲温度に基づいて省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時におけるディスク10の回転停止又は電源のオフを行わないように制御する手段の機能を果たす。
【0099】
次に、図7のフローチャート図に基づいて、図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項7に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ステップ(図中「S」で示す)51でディスク回転停止要求があると、ステップ52で温度センサによって測定されたディスク装置の周囲温度がディスク装置に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断する。
【0100】
ステップ52の判断で通常使用保証範囲内ならステップ53へ進んでディスク回転停止処理を行わせ、この処理を終了する。
また、ステップ52の判断で通常使用保証範囲内でなければ、ステップ54でディスク回転停止処理を制限するか否かを判断し、制限しないならステップ53へ進んでディスク回転停止処理を行わせてこの処理を終了し、制限するならそのままこの処理を終了する。
【0101】
また、図示を省略するが、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ディスク回転開始要求があると、温度センサによって測定されたディスク装置1の周囲温度がディスク装置1に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断し、通常使用保証範囲内ならディスク回転停止処理を行わせ、この処理を終了する。
また、通常使用保証範囲内でなければ、ディスク回転停止処理を制限するか否かを判断し、制限しないならディスク回転停止処理を行わせてこの処理を終了し、制限するならそのままこの処理を終了する。
【0102】
こうして、ディスク装置1の動作中、ディスク装置1の周囲温度も同時に測定し、その周囲温度が高くて通常の使用環境よりもディスク回転のON−OFF回数が制限されている周囲温度であった場合、ディスク回転の停止を伴う省電力制御又はディスク装置1の電源OFFといった処理を実施しないモードを選択可能にする。そのディスク回転停止処理を制限するモードの選択はユーザが任意に選択できるようにすると良い。
このようにして、ディスク回転/停止保証回数に制限がある使用温度環境において、ディスク回転を停止させる回転制御に制限を加えることで、印刷装置2の耐用年数に対するディスク装置1の信頼性保証値を満足することができる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の記憶装置によれば、記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数が規定値を超えないように管理できるようにするために記録媒体の回転開始又は回転停止を監視して装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の記憶装置の第1実施形態のディスク装置と印刷装置とホスト装置とからなるシステム構成を示すブロック図である。
【図2】図1及び図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項1に係る処理を示すフローチャート図である。
【図3】図1及び図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項2に係る処理を示すフローチャート図である。
【図4】図1及び図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項4に係る処理を示すフローチャート図である。
【図5】図1及び図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項5に係る処理を示すフローチャート図である。
【図6】図1及び図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項6に係る処理を示すフローチャート図である。
【図7】図1及び図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項7に係る処理を示すフローチャート図である。
【図8】この発明の記憶装置の第2実施形態のディスク装置と印刷装置とホスト装置とからなるシステム構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:ディスク装置 2:印刷装置
3:ホスト装置 10:ディスク
11:スピンドルモータ
12:駆動制御部 13:ヘッド
14,21,22:インタフェイス
15,23:制御部(制御回路)
16:不揮発性メモリ 24:記憶部
18,25:温度センサ
【発明の属する技術分野】
この発明は、磁気ディスク装置,光ディスク装置等の記録媒体を回転させてデータを記録する記憶装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ハードディスク装置のような磁気ディスク装置は、プリンタやコピー機といった印刷装置の大容量記憶装置としても利用されており、フォントなどの文字情報のキャッシュや印刷情報を一時的に蓄積して電子ソートを行うなどで使用されている。
このような印刷装置では、省電力機能によって印刷装置が印字動作を行わないときには磁気ディスク装置への電力供給を停止してディスク(記録媒体)の回転を停止させる場合がある。
【0003】
省電力モード移行時に磁気ディスク装置の電源もオフ(OFF)し、印刷開始時に磁気ディスク装置の電源をオン(ON)にするような設定の時は、その動作に合わせてディスクの回転のON−OFFが繰り返されることになるが、磁気ディスク装置の多くは信頼性保証のためにディスク回転のON−OFF回数制限が規定されている。
また、多くの磁気ディスク装置では使用中の周囲温度が一定温度を超えた環境で使用する場合、このON−OFF保証回数を通常環境より少ない値に制限を加えているものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように省電力モードで磁気ディスク装置のディスク回転を頻繁に停止させてしまうと、印刷装置の製品寿命が尽きる前に内部で使用している磁気ディスク装置の駆動部等が疲労し、装置の信頼性が保証範囲外の状態になってしまって故障の危険が増すという問題があった。
また、多くの磁気ディスク装置では使用中の周囲温度が一定温度を超えた環境で使用する場合、ディスク回転のON−OFF保証回数を通常環境時で使用するときよりも少ない値に制限しており、省電力モードで磁気ディスク装置のディスク回転を頻繁に停止させる場合、磁気ディスク装置を搭載した機器が高温状態で使用されると、磁気ディスク装置が疲労し、機器の保証期間よりも磁気ディスク装置の信頼性保証期間が極端に短くなって故障の危険が増すという問題もあった。
【0005】
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、記録媒体の回転開始数又は回転停止数が規定値を超えないように管理できるようにするために記録媒体の回転開始又は回転停止を監視して装置の信頼性を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、次の(1)〜(7)の各記憶装置の制御方法を提供する。
(1)記録媒体を回転させてその記録媒体上にデータを記録する記憶装置の電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における上記記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を監視し、その監視した上記回転開始回数又は回転停止回数を記憶する記憶装置の制御方法。
(2)(1)の記憶装置の制御方法において、上記回転開始回数又は回転停止回数を外部に接続した制御装置の記憶手段に記録する記憶装置の制御方法。
【0007】
(3)記録媒体を回転させてその記録媒体上にデータを記録する記憶装置の電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における上記記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を一定期間内において監視し、その監視した上記回転開始回数又は回転停止回数に基づいて上記一定期間内の回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を算出し、その算出された回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を記憶する記憶装置の制御方法。
【0008】
(4)(3)の記憶装置の制御方法において、上記一定期間内の回転開始回数又は回転停止回数が予め設定された装置の耐久性保証回数を超えないように上記記録媒体の回転停止を制限する記憶装置の制御方法。
(5)(3)の記憶装置の制御方法において、上記一定期間内の回転開始回数又は回転停止回数が予め設定された装置の耐久性保証回数を超えないように省電力モードでの上記記録媒体の回転停止動作に入るまでの時間間隔を延ばすように制御する記憶装置の制御方法。
【0009】
(6)記録媒体を回転させてその記録媒体上にデータを記録する記憶装置の電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における上記記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を一定期間内において監視し、上記記憶装置の周囲温度を測定し、上記監視した上記回転開始回数又は回転停止回数を上記測定された周囲温度に基づいて修正し、その修正された回転開始回数又は回転停止回数を記憶する記憶装置の制御方法。
【0010】
(7)記録媒体を回転させてその記録媒体上にデータを記録する記憶装置の周囲温度を測定し、その測定された周囲温度に基づいて省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における上記記録媒体の回転停止又は電源のオフを行わないように制御する記憶装置の制御方法。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
この発明の記憶装置の制御方法を記憶装置側で実施する場合の実施形態(第1実施形態)と記憶装置を接続する外部機器側で実施する場合の実施形態(第2実施形態)を説明する。
【0012】
[第1実施形態]
図1は、この発明の記憶装置の第1実施形態のディスク装置と印刷装置とホスト装置とからなる印刷システムの構成を示すブロック図である。
この印刷システムは、レーザプリンタ,複写機(コピー機)等の印刷装置2と、パーソナルコンピュータ等のホスト装置3とからなり、その印刷装置2内にハードディスク装置(HDD)等の磁気ディスク装置,光ディスク装置,光磁気ディスク装置等の記憶装置であるディスク装置1を設けている。なお、ディスク装置1を印刷装置2の外部に接続するようにしてもよい。
【0013】
ディスク装置1は、ディスク10,スピンドルモータ11,駆動制御部12,ヘッド13,インタフェイス14,制御部(制御回路)15,不揮発性メモリ16,温度センサ18等からなる。
ディスク10は、磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等のデータの記録及び消去が可能な記録媒体である。
スピンドルモータ11は、ディスク10を回転させる。
駆動制御部12は、制御部15からの指示に基づいてスピンドルモータ11の回転数と、ディスク10に対するヘッド13のシーク,トラッキング等の駆動とを制御する。
ヘッド13は、制御部15から送られるデータをディスク10に書き込み(記録し)、ディスク10から読み出した(再生した)データを制御部15へ送る。
【0014】
温度センサ18は、ディスク装置(自装置)1の周囲温度を測定する。
インタフェイス14は、印刷装置2のインタフェイス21と接続し、印刷装置2との間のデータ送受信の制御を司る。
制御部15は、マイクロコンピュータ(CPU)によって実現され、ROM内に格納された制御プログラムに基づいてこのディスク装置1の全体の制御を司り、ディスク10を回転させてディスク10上にデータを記録し、自装置による省電力機能又は外部(印刷装置2)からの省電力管理によってディスク10の回転を停止させる制御を行うと共に、この発明に係る各種の機能を実現する制御処理を司る。
不揮発性メモリ16は、制御部15内に設けられた読み書き可能なRAM等のメモリであり、制御部15が各種の処理を行うときの作業用領域として使用され、この発明に係るディスク回転に関する情報をも記憶する。
【0015】
印刷装置2は、インタフェイス21と22,制御部23,記憶部24と、公知なので図示を省略したプリンタエンジン等の印刷に係る機能部とからなり、その印刷に係る機能部の説明は省略する。
インタフェイス21はディスク装置1のインタフェイス14と接続し、ディスク装置1との間のデータ送受信の制御を司る。
インタフェイス22はホスト装置3の図示を省略したインタフェイスと接続し、ホスト装置3との間のデータ送受信の制御を司る。
記憶部24は、印刷データを一時的に格納したり、その他の各種の情報を記憶する読み書き可能なメモリである。
【0016】
制御部23は、マイクロコンピュータ(CPU)によって実現され、ROM内に格納された制御プログラムに基づいてこの印刷装置2の全体の制御を司り、ディスク装置1に対するデータの読み書きと印刷等の制御と、ディスク装置1の省電力管理の制御と、この発明に係るディスク装置1の情報を記憶部24に記憶する制御等の処理を行う。
ホスト装置3は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータによって実現され、印刷装置2に対するデータの印刷の指示や、ディスク装置1に対するデータの記録・再生とそのデータを印刷装置2によって印刷させる指示等を行う。
【0017】
{この発明の請求項1に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が自装置の省電力機能又は印刷装置2からの省電力管理によってスピンドルモータ11の回転数制御を行い、電源のオン・オフ(ON/OFF)時又は省電力モード移行時/復帰時におけるスピンドルモータ11のスタート回数(回転開始回数)又はストップ回数(回転停止回数)を監視して、スピンドルモータ11のオン・オフ(ON−OFF)回数をディスク装置1の不揮発性メモリ16又はディスク10の予め割り当てた領域17の記憶領域に記録するように制御する。
【0018】
すなわち、上記制御部15が、記録媒体を回転させて該記録媒体上にデータを記録し、省電力機能又は外部からの省電力管理によって前記記録媒体の回転を停止させる制御を行う手段と、電源のオン・オフ時又は省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を監視する手段と、その手段によって監視した回転開始回数又は回転停止回数を記憶する手段の機能を果たす。
【0019】
次に、図2のフローチャート図に基づいて、図1に示したディスク装置におけるこの発明の請求項1に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ステップ(図中「S」で示す)1でディスク装置の電源のオン時又は省電力モードからの復帰時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)を開始すると、ステップ2でディスク回転開始回数は不揮発性メモリに記録されているか否かを判断し、記録されていればステップ3でディスク装置の不揮発性メモリからディスク回転開始回数を読み出し、記録されていなければ(ディスクに記録されているものと判断して)ステップ7でディスク装置のディスクの記憶領域からディスク回転開始回数を読み出し、それぞれステップ4へ進んでディスク回転開始回数に回数「1」を加算する。
【0020】
ステップ5へ進んでディスク回転開始回数は不揮発性メモリに記録されているか否かを判断し、記録されていればステップ6でディスク装置の不揮発性メモリに回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、記録されていなければ(ディスクに記録されているものと判断して)ステップ8でディスク装置のディスクの記憶領域に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、それぞれ処理を終了する。
【0021】
次に、図示は省略するが、上述と同様にしてディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、電源のオフ時又は省電力モードへの移行時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)を停止すると、ディスク回転停止回数は不揮発性メモリ16に記録されているか否かを判断し、記録されていればディスク装置1の不揮発性メモリ16からディスク回転停止回数を読み出し、記録されていなければ(ディスク10に記録されているものと判断して)ディスク装置1のディスク10の領域17からディスク回転停止回数を読み出し、それぞれディスク回転停止回数に回数「1」を加算する。
【0022】
その後、ディスク回転停止回数は不揮発性メモリ16に記録されているか否かを判断し、記録されていればディスク装置1の不揮発性メモリ16に回数を加算した後のディスク回転停止回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、記録されていなければ(ディスク10に記録されているものと判断して)ディスク装置1のディスク10の領域17に回数を加算した後のディスク回転停止回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、それぞれ処理を終了する。
【0023】
このように、ディスク装置1の電源ON時又はディスク装置1の省電力機能によりディスク回転が停止している状態からの復帰時にディスク回転開始(又はディスク回転停止)を行った回数をディスク装置1内の記憶領域に記録する。
そのディスク回転開始(又はディスク回転停止)を行った回数の記録を行う場所は、ディスク装置1の制御を行う制御部15内に設けられた不揮発性メモリ16又はディスク装置1のディスク10の記憶領域の一部である領域17を利用する。
【0024】
不揮発性メモリ16に記録した場合、不揮発性メモリ16への書き込み機能,手順が別途必要になり、ディスク装置1側で対応している必要があるが、ディスク装置1のスピンドルモータ11,駆動制御部12が故障して動作しなくなっても書き込んだ情報を取り出すことが可能である。
一方、ディスク装置1の記憶領域の一部である領域17を利用した場合、スピンドルモータ11,駆動制御部12などの駆動部が故障した時に情報が取り出せなくなるが、ディスク装置1側で特別な機能を必要とせずに従来の装置が使用可能である。
【0025】
なお、上述したようにディスク回転開始回数だけでなくディスク回転停止動作時に停止回数情報を書き込む手段をとることも可能であるが、停電などによる不意の電源遮断による停止を考慮した場合、ディスク回転開始回数を記録する方が望ましい。
このようにして、ディスク装置回転開始数情報の記録をディスク装置内に持つことで、部品交換などディスク装置の移動があった場合でも装置固有の情報としてディスク回転/停止回数利用限度の情報として継続利用可能になる。
【0026】
{この発明の請求項2に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が、スピンドルモータ11のON−OFF回数を記憶部24に記録するように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部23が回転開始回数又は回転停止回数を外部に接続した制御装置(印刷装置2)の記憶手段に記録する手段の機能を果たす。
【0027】
次に、図3のフローチャート図に基づいて、図1に示したディスク装置におけるこの発明の請求項2に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ステップ(図中「S」で示す)11でディスク装置の電源のオン時又は省電力モードからの復帰時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)を開始すると、ステップ12で前回の装置(印刷装置2)起動からディスク装置の交換が有ったか否かを判断する。
【0028】
ステップ12の判断で交換が有れば、ステップ13でディスク装置交換による記憶部のディスク回転開始回数を初期化し、無ければステップ16で印刷装置の制御部内の記憶部からディスク回転開始回数を読み出し、それぞれステップ14でディスク回転開始回数に回数「1」を加算し、ステップ15で印刷装置の制御部内の記憶部に加算後のディスク回転開始回数を書き込み、この処理を終了する。
【0029】
次に、図示は省略するが、上述と同様にしてディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ディスク装置1の電源のオフ時又は省電力モードへの移行時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が開始されると、前回の装置(印刷装置2)起動からディスク装置1の交換が有ったか否かを判断し、有ればディスク装置1の交換による記憶部24のディスク回転停止回数を初期化(クリア)し、無ければ印刷装置2の制御部23内の記憶部24からディスク回転停止回数を読み出し、それぞれディスク回転停止回数に回数「1」を加算し、印刷装置2の制御部23内の記憶部24に加算後のディスク回転停止回数を書き込み、この処理を終了する。
【0030】
このように、ディスク回転開始回数(又はディスク回転停止回数)の情報をディスク装置1でなく印刷装置2内の記憶部24に記録すると、ディスク装置1の交換のようなメンテナンスがあった場合でも印刷装置2の利用者が省電力モードを何回利用したかといった情報を継続してカウントすることが可能になる。
このようにして、ディスク装置回転開始回数情報の記録を印刷装置内に持つことで、印刷装置の省電力モード利用状況情報としてディスク装置の交換などがあった場合でも情報を継続利用可能になる。
【0031】
{この発明の請求項3に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が、スピンドルモータ11のON−OFF回数を一定期間内において監視し、一定期間内の平均値(頻度)を算出して記憶するように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部15が記録媒体を回転させてその記録媒体上にデータを記録し、省電力機能又は外部からの省電力管理によって記録媒体の回転を停止させる制御を行う手段と、電源のオン・オフ時又は省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を一定期間内において監視する手段と、その手段によって監視した回転開始回数又は回転停止回数に基づいて一定期間内の回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を求める手段と、その手段によって求められた回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を記憶する手段の機能を果たす。
【0032】
この処理は、上述の処理において、制御部15が、印刷装置2内に持つ時計機能や印刷装置2に接続されたホスト装置3の時計機能から得た時間情報より一日,一週間,一ヶ月といった一定期間内の中でディスク装置1のディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数を取得し、その一定期間内のディスク回転開始回数の平均値又はディスク回転停止回数の平均値を算出し、その平均値をディスク装置1内の不揮発性メモリ16又はディスク10の領域17、あるいは印刷装置2内の記憶部24に記録する。
このようにして、一定期間内のディスク回転開始回数(又はディスク回転停止回数)に基づいてディスク回転開始回数(又はディスク回転停止回数)平均値を算出して記録するので、その平均値に基づいて印刷装置2の耐用年数に対してディスク装置1の信頼性が保証可能であるか判断することが可能になる。
【0033】
{この発明の請求項4に係る機能と処理の説明}
この制御処理では、ディスク装置1が、ディスク装置1の一定期間内のスタート−ストップ回数がディスク装置1の耐久性保証回数を超えないようにスピンドルモータ11のスタート−ストップ回数を制限するように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部15が回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値が予め設定された装置の耐久性保証回数を超えないように記録媒体の回転開始又は回転停止を制限する手段の機能を果たす。
【0034】
次に、図4のフローチャート図に基づいて、図1に示したディスク装置におけるこの発明の請求項4に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)に基づいて制御する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントして印刷装置2内部の記憶部24にディスク装置停止回数として記憶し、ステップ(図中「S」で示す)21でディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければステップ21の判断を繰り返し、有ればステップ22で一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断する。
【0035】
ステップ22の判断で超えていないならステップ23へ進み、超えているならステップ25で前回の装置起動から一定期間が経過したか否かを判断し、経過していなければステップ21へ戻り、経過していたらステップ23へ進む。ステップ23では一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ステップ24でディスク装置のディスク回転停止動作を行って、この処理を終了する。
【0036】
また、上記処理で一定期間内のディスク装置停止回数とディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を用いるようにしてもよい。
この場合、ディスク装置1の制御部15は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントし、そのカウント値に基づいてディスク装置起動回数を求めて印刷装置2内部の記憶部24に記憶し、ディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければその判断処理を繰り返し、有れば一定期間内のディスク装置起動回数がディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を超えていないか否かを判断し、超えていないなら一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行って、この処理を終了する。
【0037】
また、一定期間内のディスク装置起動回数がディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を超えているなら、前回の装置起動から一定期間が経過したか否かを判断し、経過していなければステップ21へ戻り、経過していなければディスク回転停止要求の有無の判断処理へ戻り、経過したら一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行って、この処理を終了する。
【0038】
こうして、印刷装置2の電源OFF以外の省電力モードでのディスク装置1のディスク回転停止動作を行わないような制限を加える。一定期間の間隔は予め設定された期間を使用する場合や、半日,一日,一週間などのように印刷装置2の利用者が任意の期間を設定することも可能にする。また、一定期間経過後は再度ディスク停止処理を実行可能になる。
このようにして、一定期間内のディスク回転開始回数がディスク装置の信頼性保証値の範囲を超える場合、省電力モードであってもディスク回転停止動作を行わず、ディスク回転/停止回数が信頼性保証値の範囲内に入るように制御することが可能になる。
【0039】
{この発明の請求項5に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が、一定期間内のスタート−ストップ回数がディスク装置1の耐久性保証回数を超えないように、省電力モード移行によってスピンドルモータ11が停止動作に入るまでの時間の間隔をのばすように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部15が回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値が予め設定された装置の耐久性保証回数を超えないように省電力モードでの記録媒体の回転停止動作に入るまでの時間間隔を延ばすように制御する手段の機能を果たす。
【0040】
次に、図5のフローチャート図に基づいて、図1に示したディスク装置におけるこの発明の請求項5に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)に基づいて制御する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントして印刷装置2内部の記憶部24にディスク装置停止回数として記憶し、ステップ(図中「S」で示す)31でディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければステップ31の判断を繰り返し、有ればステップ32でディスク装置のディスク回転規定回数とディスク装置の製品耐用年数とに基づいて一定時間内の平均動作許可時間を算出する。
【0041】
さらに、ステップ33で一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断し、超えていないならステップ34へ進み、超えているならステップ35で一定期間(平均動作許可時間)が経過したか否かを判断し、経過していなければステップ33へ戻り、経過していたらステップ34へ進む。ステップ34では一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置のディスク回転停止動作を行って、この処理を終了する。
【0042】
また、上記処理で一定期間内のディスク装置停止回数とディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を用いるようにしてもよい。
この場合、ディスク装置1の制御部15は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントして印刷装置2内部の記憶部24にディスク装置停止回数として記憶し、ディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければその判断処理を繰り返し、有ればディスク装置1のディスク回転規定回数と製品耐用年数とに基づいて一定時間内の平均動作許可時間を算出し、一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断し、超えていないなら一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行って、この処理を終了する。
【0043】
また、一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えているなら、一定期間(平均動作許可時間)が経過したか否かを判断し、経過していなければ一定時間内のディスク装置停止回数が一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断する処理へ戻り、経過していたら一定期間内のディスク装置1のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行って、この処理を終了する。
【0044】
こうして、ディスク装置1のON−OFF回数平均値が信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えないように省電力モードに入ってもディスク装置1の回転停止を先に延ばして実施することができる。
このようにして、ディスク回転/停止回数の信頼性保証値より次にディスク停止可能な時間を算出することで、ディスク停止状態に入る条件を請求項4の動作に比べ平均化可能になる。
【0045】
{この発明の請求項6に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が自装置の省電力機能又は印刷装置2からの省電力管理によってスピンドルモータ11の回転数制御を行い、自装置内の温度センサ18でディスク装置1の周囲の温度を測定し、電源ON/OFF時又は省電力モード移行時/復帰時におけるスピンドルモータ11のスタート又はストップの回数を周囲温度によって修正して記録するように制御する。
すなわちこの場合、上記温度センサ18がディスク装置1の周囲温度を測定する手段の機能を果たし、上記制御部15が電源のオン・オフ時又は省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を一定期間内において監視する手段と、その手段によって監視した回転開始回数又は回転停止回数を周囲温度測定手段によって測定された周囲温度に基づいて修正する手段と、その手段によって修正された回転開始回数又は回転停止回数を記憶する手段の機能を果たす。
【0046】
次に、図6のフローチャート図に基づいて、図1に示したディスク装置におけるこの発明の請求項6に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ステップ(図中「S」で示す)41でディスク装置の電源のオン時又は省電力モードからの復帰時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)を開始すると、ディスク装置の不揮発性メモリ又はディスクの領域からディスク回転開始回数を読み出し、ステップ42でディスク装置の周囲温度はディスク装置に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断する。
【0047】
ステップ42の判断で通常使用保証範囲内ならステップ43へ進み、通常使用保証範囲内でなければステップ45でディスク回転開始回数を通常使用保証範囲外の値に補正(修正)し、ステップ43へ進む。
ステップ43ではディスク回転開始回数に回数「1」を加算し、ステップ44でディスク装置の不揮発性メモリ(又はディスクの領域)に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み、処理を終了する。
【0048】
このように、ディスク装置1の電源ON時又はディスク装置1の省電力機能によってディスク回転が停止している状態からの復帰時にディスク回転開始を行った回数をディスク装置1内の記憶領域(不揮発性メモリ16,ディスク10の領域17)に記録する際、ディスク装置1の周囲温度も同時に測定し、その周囲温度が高くて通常使用環境よりもディスク回転のON−OFF回数が制限されている周囲温度(通常使用保証範囲外の周囲温度)であった場合は、ディスク回転開始回数を通常温度環境での制限回数と高温下での制限回数との比を乗算した回数に修正して記録する。その記録を行う場所はディスク装置1の制御を行う制御部15内に設けられた不揮発性メモリ16又はディスク10の一部の領域17を利用する。
【0049】
例えば、通常温度環境でのディスク回転のON−OFF制限回数が50,000回、高温環境でのディスク回転のON−OFF制限回数が10,000回である場合、高温下でディスク回転のON−OFFが発生した場合にはON−OFF回数を5回発生したものとしてディスク回転開始回数を加算して記録する。
また、その記録されたディスク回転開始回数は、印刷装置2の使用時間の情報等から一定期間内のディスク装置1のON−OFF回数平均値を算出し、ディスク回転のON−OFF回数保証値を超えないように制限を加えるといった処理のために利用可能になる。
【0050】
また、図示を省略するが、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ディスク装置1の電源のオフ時又は省電力モードへの移行時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)を停止すると、ディスク装置1の不揮発性メモリ16又はディスク10の領域17からディスク回転停止回数を読み出し、ディスク装置1の周囲温度はディスク装置1に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断し、通常使用保証範囲内ならディスク回転停止回数に回数「1」を加算し、ディスク装置1の不揮発性メモリ16(又はディスク10の領域17)に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み、処理を終了する。
【0051】
また、通常使用保証範囲内でなければディスク回転開始回数を通常使用保証範囲外の値に補正(修正)し、ディスク回転開始回数に回数「1」を加算し、ディスク装置1の不揮発性メモリ16(又はディスク10の領域17)に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み、処理を終了する。
このようにして、一定期間内のディスク回転開始回数よりディスク回転/停止回数平均値を算出し、印刷装置の耐用年数に対してディスク装置の信頼性が保証可能であるか判断することが可能になる。ディスク回転開始回数の回数をカウントする際にディスク装置周囲の温度を測定することで使用温度環境によるディスク回転/停止保証回数の違いを通常使用環境に合わせて修正、加算することで信頼性保証値の範囲内に収まるようにディスク装置の制御が可能になる。
【0052】
{この発明の請求項7に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が、自装置の周囲の温度を測定し、その周囲温度に基づいて省電力モード移行時/復帰時におけるスピンドルモータ11の停止又はディスク装置1の電源オフ(OFF)といった処理を行わないように制御する。
すなわちこの場合、上記制御部15が、周囲温度測定手段(温度センサ18)によって測定された周囲温度に基づいて省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における記録媒体の回転停止又は電源のオフを行わないように制御する手段の機能を果たす。
【0053】
次に、図7のフローチャート図に基づいて、図1に示したディスク装置におけるこの発明の請求項7に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ステップ(図中「S」で示す)51でディスク回転停止要求があると、ステップ52で温度センサによって測定されたディスク装置の周囲温度がディスク装置に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断する。
【0054】
ステップ52の判断で通常使用保証範囲内ならステップ53へ進んでディスク回転停止処理を行い、この処理を終了する。
また、ステップ52の判断で通常使用保証範囲内でなければ、ステップ54でディスク回転停止処理を制限するか否かを判断し、制限しないならステップ53へ進んでディスク回転停止処理を行ってこの処理を終了し、制限するならそのままこの処理を終了する。
【0055】
また、図示を省略するが、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
ディスク装置1の制御部15は、ディスク回転開始要求があると、温度センサによって測定されたディスク装置1の周囲温度がディスク装置1に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断し、通常使用保証範囲内ならディスク回転停止処理を行い、この処理を終了する。
また、通常使用保証範囲内でなければ、ディスク回転停止処理を制限するか否かを判断し、制限しないならディスク回転停止処理を行ってこの処理を終了し、制限するならそのままこの処理を終了する。
【0056】
こうして、ディスク装置1の動作中、ディスク装置1の周囲温度も同時に測定し、その周囲温度が高くて通常の使用環境よりもディスク回転のON−OFF回数が制限されている周囲温度であった場合、ディスク回転の停止を伴う省電力制御又はディスク装置1の電源OFFといった処理を実施しないモードを選択可能にする。そのディスク回転停止処理を制限するモードの選択はユーザが任意に選択できるようにすると良い。
このようにして、ディスク回転/停止保証回数に制限がある使用温度環境において、ディスク回転を停止させる回転制御に制限を加えることで、印刷装置2の耐用年数に対するディスク装置1の信頼性保証値を満足することができる。
【0057】
[第2実施形態]
図8は、この発明の記憶装置の第2実施形態のディスク装置と印刷装置とホスト装置とからなる印刷システムの構成を示すブロック図であり、図1と共通する部分には同一符号を付している。
この印刷システムは、レーザプリンタ,複写機(コピー機)等の印刷装置2と、パーソナルコンピュータ等のホスト装置3とからなり、その印刷装置2内にハードディスク装置(HDD)等の磁気ディスク装置,光ディスク装置,光磁気ディスク装置等の記憶装置であるディスク装置1を設けている。なお、ディスク装置1を印刷装置2の外部に接続するようにしてもよい。
【0058】
ディスク装置1は、ディスク10,スピンドルモータ11,駆動制御部12,ヘッド13,インタフェイス14,制御部(制御回路)15,不揮発性メモリ16等からなる。
ディスク10は、磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等のデータの記録及び消去が可能な記録媒体である。
スピンドルモータ11は、ディスク10を回転させる。
駆動制御部12は、制御部15からの指示に基づいてスピンドルモータ11の回転数と、ディスク10に対するヘッド13のシーク,トラッキング等の駆動とを制御する。
ヘッド13は、制御部15から送られるデータをディスク10に書き込み(記録し)、ディスク10から読み出した(再生した)データを制御部15へ送る。
【0059】
インタフェイス14は、印刷装置2のインタフェイス21と接続し、印刷装置2との間のデータ送受信の制御を司る。
制御部15は、マイクロコンピュータ(CPU)によって実現され、ROM内に格納された制御プログラムに基づいてこのディスク装置1の全体の制御を司り、ディスク10を回転させてディスク10上にデータを記録し、印刷装置2との間でデータを入出力し、自装置による省電力機能又は外部(印刷装置2)からの省電力管理によってディスク10の回転を開始及び停止させる制御を行う。
【0060】
また、電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時にディスク回転を開始又は停止させたときに印刷装置2の制御部23に通知し、制御部23からの指示に基づいて不揮発性メモリ16又はディスク10の領域17に対するディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数の読み書きの制御を行う。
不揮発性メモリ16は、制御部15内に設けられた読み書き可能なRAM等のメモリであり、制御部15が各種の処理を行うときの作業用領域として使用され、この発明に係るディスク回転に関する情報をも記憶する。
【0061】
印刷装置2は、インタフェイス21と22,記憶部24,温度センサ25,制御部23と、公知なので図示を省略したプリンタエンジン等の印刷に係る機能部とからなり、その印刷に係る機能部の説明は省略する。
インタフェイス21はディスク装置1のインタフェイス14と接続し、ディスク装置1との間のデータ送受信の制御を司る。
インタフェイス22はホスト装置3の図示を省略したインタフェイスと接続し、ホスト装置3との間のデータ送受信の制御を司る。
記憶部24は、制御部23の内部に設けられており、印刷時の各種の作業領域と使用されると共に、その他の各種の情報を記憶する読み書き可能なメモリである。温度センサ25は、ディスク装置1の周囲温度を測定する。
【0062】
制御部23は、マイクロコンピュータ(CPU)によって実現され、ROM内に格納された制御プログラムに基づいてこの印刷装置2の全体の制御を司り、ディスク装置1に対するデータの読み書きと印刷等を制御し、ディスク装置1との間のデータの入出力を制御し、ディスク装置1の省電力管理を制御する。また、この発明に係るディスク装置1の制御方法に係る各種の処理を行う。
ホスト装置3は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータによって実現され、印刷装置2に対するデータの印刷の指示や、ディスク装置1に対するデータの記録・再生とそのデータを印刷装置2によって印刷させる指示等を行う。
【0063】
{この発明の請求項1に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が自装置の省電力機能又は印刷装置2からの省電力管理によってスピンドルモータ11の回転数制御を行い、印刷装置2の制御部23によって、電源のオン・オフ(ON/OFF)時又は省電力モード移行時/復帰時におけるスピンドルモータ11のスタート回数(回転開始回数)又はストップ回数(回転停止回数)を監視して、スピンドルモータ11のオン・オフ(ON−OFF)回数をディスク装置1の不揮発性メモリ16又はディスク10の予め割り当てた領域17の記憶領域に記録するように制御する。
【0064】
すなわち、上記制御部15がディスク10を回転させてディスク10上にデータを記録し、自装置の省電力機能又は外部(印刷装置2)からの省電力管理によってディスク10の回転を開始又は停止させる制御を行う手段の機能を果たし、上記制御部23が電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時におけるディスク10のディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数を監視する手段の機能を果たし、上記制御部15と不揮発性メモリ16とディスク10の領域17が上記手段によって監視したディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数を記憶する手段の機能を果たす。
【0065】
次に、図2のフローチャート図に基づいて、図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項1に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ステップ(図中「S」で示す)1でディスク装置の電源のオン時又は省電力モードからの復帰時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が開始されると、ステップ2でディスク回転開始回数は不揮発性メモリに記録されているか否かを判断し、記録されていればステップ3でディスク装置の不揮発性メモリからディスク回転開始回数を読み出し、記録されていなければ(ディスクに記録されているものと判断して)ステップ7でディスク装置のディスクの記憶領域からディスク回転開始回数を読み出し、それぞれステップ4へ進んでディスク回転開始回数に回数「1」を加算する。
【0066】
ステップ5へ進んでディスク回転開始回数は不揮発性メモリに記録されているか否かを判断し、記録されていればステップ6でディスク装置の不揮発性メモリに回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、記録されていなければ(ディスクに記録されているものと判断して)ステップ8でディスク装置のディスクの記憶領域に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、それぞれ処理を終了する。
【0067】
次に、図示は省略するが、上述と同様にしてディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、電源のオフ時又は省電力モードへの移行時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が停止されると、ディスク回転停止回数は不揮発性メモリ16に記録されているか否かを判断し、記録されていればディスク装置1の不揮発性メモリ16からディスク回転停止回数を読み出し、記録されていなければ(ディスク10に記録されているものと判断して)ディスク装置1のディスク10の領域17からディスク回転停止回数を読み出し、それぞれディスク回転停止回数に回数「1」を加算する。
【0068】
その後、ディスク回転停止回数は不揮発性メモリ16に記録されているか否かを判断し、記録されていればディスク装置1の不揮発性メモリ16に回数を加算した後のディスク回転停止回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、記録されていなければ(ディスク10に記録されているものと判断して)ディスク装置1のディスク10の領域17に回数を加算した後のディスク回転停止回数を書き込み(記録されている元の値に上書き)、それぞれ処理を終了する。
【0069】
このように、ディスク装置1の電源ON時又はディスク装置1の省電力機能によりディスク回転が停止している状態からの復帰時にディスク回転開始(又はディスク回転停止)を行った回数をディスク装置1内の記憶領域に記録する。
そのディスク回転開始(又はディスク回転停止)を行った回数の記録を行う場所は、ディスク装置1の制御を行う制御部15内に設けられた不揮発性メモリ16又はディスク装置1のディスク10の記憶領域の一部である領域17を利用する。
【0070】
不揮発性メモリ16に記録した場合、不揮発性メモリ16への書き込み機能,手順が別途必要になり、ディスク装置1側で対応している必要があるが、ディスク装置1のスピンドルモータ11,駆動制御部12が故障して動作しなくなっても書き込んだ情報を取り出すことが可能である。
一方、ディスク装置1の記憶領域の一部である領域17を利用した場合、スピンドルモータ11,駆動制御部12などの駆動部が故障した時に情報が取り出せなくなるが、ディスク装置1側で特別な機能を必要とせずに従来の装置が使用可能である。
【0071】
なお、上述したようにディスク回転開始回数だけでなくディスク回転停止動作時に停止回数情報を書き込む手段をとることも可能であるが、停電などによる不意の電源遮断による停止を考慮した場合、ディスク回転開始回数を記録する方が望ましい。
このようにして、ディスク装置回転開始回数情報の記録をディスク装置内に持つことで、部品交換などディスク装置の移動があった場合でも装置固有の情報としてディスク回転/停止回数利用限度の情報として継続利用可能になる。
【0072】
{この発明の請求項2に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、印刷装置2が、ディスク装置1のスピンドルモータ11のON−OFF回数を記憶部24に記録するように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部23が上記ディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数を記憶部24に記録する手段の機能を果たす。
【0073】
次に、図3のフローチャート図に基づいて、図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項2に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ステップ(図中「S」で示す)11でディスク装置の電源のオン時又は省電力モードからの復帰時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が開始されると、ステップ12で前回の装置(印刷装置2)起動からディスク装置の交換が有ったか否かを判断する。
【0074】
ステップ12の判断で交換が有れば、ステップ13でディスク装置交換による記憶部のディスク回転開始回数を初期化し、無ければステップ16で印刷装置の制御部内の記憶部からディスク回転開始回数を読み出し、それぞれステップ14でディスク回転開始回数に回数「1」を加算し、ステップ15で印刷装置の制御部内の記憶部に加算後のディスク回転開始回数を書き込み、この処理を終了する。
【0075】
次に、図示は省略するが、上述と同様にしてディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ディスク装置1の電源のオフ時又は省電力モードへの移行時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が開始されると、前回の装置(印刷装置2)起動からディスク装置1の交換が有ったか否かを判断し、有ればディスク装置1の交換による記憶部24のディスク回転停止回数を初期化(クリア)し、無ければ印刷装置2の制御部23内の記憶部24からディスク回転停止回数を読み出し、それぞれディスク回転停止回数に回数「1」を加算し、印刷装置2の制御部23内の記憶部24に加算後のディスク回転停止回数を書き込み、この処理を終了する。
【0076】
このように、ディスク回転開始回数(又はディスク回転停止回数)の情報をディスク装置1でなく印刷装置2内の記憶部24に記録すると、ディスク装置1の交換のようなメンテナンスがあった場合でも印刷装置2の利用者が省電力モードを何回利用したかといった情報を継続してカウントすることが可能になる。
このようにして、ディスク装置回転開始回数情報の記録を印刷装置内に持つことで、印刷装置の省電力モード利用状況情報としてディスク装置の交換などがあった場合でも情報を継続利用可能になる。
【0077】
{この発明の請求項3に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、印刷装置2が、ディスク装置1のスピンドルモータ11のON−OFF回数を一定期間内において監視し、一定期間内の平均値(頻度)を算出して記憶するように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部23がディスク装置1の電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時におけるディスク10の回転開始回数又は回転停止回数を一定期間内において監視する手段と、その監視した回転開始回数又は回転停止回数に基づいて一定期間内の回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を算出する手段の機能を果たす。また、上記制御部15,不揮発性メモリ16,領域17,制御部23,記憶部24がその算出された回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を記憶する手段の機能を果たす。
【0078】
この処理は、上述の処理において、制御部23が、印刷装置2内に持つ時計機能や印刷装置2に接続されたホスト装置3の時計機能から得た時間情報より一日,一週間,一ヶ月といった一定期間内の中でディスク装置1のディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数を取得し、その一定期間内のディスク回転開始回数の平均値又はディスク回転停止回数の平均値を算出し、その平均値をディスク装置1内の不揮発性メモリ16又はディスク10の領域17、あるいは印刷装置2内の記憶部24に記録する。
このようにして、一定期間内のディスク回転開始回数(又はディスク回転停止回数)に基づいてディスク回転開始回数(又はディスク回転停止回数)平均値を算出して記録するので、その平均値に基づいて印刷装置2の耐用年数に対してディスク装置1の信頼性が保証可能であるか判断することが可能になる。
【0079】
{この発明の請求項4に係る機能と処理の説明}
この制御処理では、印刷装置2が、ディスク装置1の一定期間内のスタート−ストップ回数がディスク装置1の耐久性保証回数を超えないようにスピンドルモータ11のスタート−ストップ回数を制限するように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部23が上記一定期間内のディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数が予め設定されたディスク装置1の耐久性保証回数を超えないようにディスク10の回転停止を制限する手段の機能を果たす。
【0080】
次に、図4のフローチャート図に基づいて、図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項4に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)に基づいて制御する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントして内部の記憶部24にディスク装置停止回数として記憶し、ステップ(図中「S」で示す)21でディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければステップ21の判断を繰り返し、有ればステップ22で一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断する。
【0081】
ステップ22の判断で超えていないならステップ23へ進み、超えているならステップ25で前回の装置起動から一定期間が経過したか否かを判断し、経過していなければステップ21へ戻り、経過していたらステップ23へ進む。ステップ23では一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ステップ24でディスク装置のディスク回転停止動作を行わせて、この処理を終了する。
【0082】
また、上記処理で一定期間内のディスク装置停止回数とディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を用いるようにしてもよい。
この場合、印刷装置2の制御部23は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントし、そのカウント値に基づいてディスク装置起動回数を求めて内部の記憶部24に記憶し、ディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければその判断処理を繰り返し、有れば一定期間内のディスク装置起動回数がディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を超えていないか否かを判断し、超えていないなら一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行わせて、この処理を終了する。
【0083】
また、一定期間内のディスク装置起動回数がディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を超えているなら、前回の装置起動から一定期間が経過したか否かを判断し、経過していなければステップ21へ戻り、経過していなければディスク回転停止要求の有無の判断処理へ戻り、経過したら一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行わせて、この処理を終了する。
【0084】
こうして、印刷装置2の電源OFF以外の省電力モードでのディスク装置1のディスク回転停止動作を行わせないような制限を加える。一定期間の間隔は予め設定された期間を使用する場合や、半日,一日,一週間などのように印刷装置2の利用者が任意の期間を設定することも可能にする。また、一定期間経過後は再度ディスク停止処理を実行可能になる。
このようにして、一定期間内のディスク回転開始回数がディスク装置の信頼性保証値の範囲を超える場合、省電力モードであってもディスク回転停止動作を行わず、ディスク回転/停止回数が信頼性保証値の範囲内に入るように制御することが可能になる。
【0085】
{この発明の請求項5に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、印刷装置2が、ディスク装置1の一定期間内のスタート−ストップ回数がディスク装置1の耐久性保証回数を超えないように、省電力モード移行によってスピンドルモータ11が停止動作に入るまでの時間の間隔をのばすように制御する。
すなわちこの場合は、上記制御部23が上記一定期間内の回転開始回数又は回転停止回数が予め設定されたディスク装置1の耐久性保証回数を超えないように省電力モードでのディスク10の回転停止動作に入るまでの時間間隔を延ばすように制御する手段の機能を果たす。
【0086】
次に、図5のフローチャート図に基づいて、図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項5に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)に基づいて制御する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントして内部の記憶部24にディスク装置停止回数として記憶し、ステップ(図中「S」で示す)31でディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければステップ31の判断を繰り返し、有ればステップ32でディスク装置のディスク回転規定回数とディスク装置の製品耐用年数とに基づいて一定時間内の平均動作許可時間を算出する。
【0087】
さらに、ステップ33で一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断し、超えていないならステップ34へ進み、超えているならステップ35で一定期間(平均動作許可時間)が経過したか否かを判断し、経過していなければステップ33へ戻り、経過していたらステップ34へ進む。ステップ34では一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置のディスク回転停止動作を行わせて、この処理を終了する。
【0088】
また、上記処理で一定期間内のディスク装置停止回数とディスク装置の信頼性保証回数より求められる一定期間内でのディスク装置起動許容回数を用いるようにしてもよい。
この場合、印刷装置2の制御部23は、一定期間内のディスク回転停止回数をカウントして内部の記憶部24にディスク装置停止回数として記憶し、ディスク回転停止要求が有ったか否かを判断し、無ければその判断処理を繰り返し、有ればディスク装置1のディスク回転規定回数と製品耐用年数とに基づいて一定時間内の平均動作許可時間を算出し、一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断し、超えていないなら一定期間内のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置1のディスク回転停止動作を行わせて、この処理を終了する。
【0089】
また、一定期間内のディスク装置停止回数がディスク装置1の信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えているなら、一定期間(平均動作許可時間)が経過したか否かを判断し、経過していなければ一定時間内のディスク装置停止回数が一定期間内での停止許容回数を超えていないか否かを判断する処理へ戻り、経過していたら一定期間内のディスク装置のディスク装置停止回数をクリアし、ディスク装置のディスク回転停止動作を行わせて、この処理を終了する。
【0090】
こうして、ディスク装置1のON−OFF回数平均値が信頼性保証回数より求められる一定期間内での停止許容回数を超えないように省電力モードに入ってもディスク装置1の回転停止を先に延ばして実施することができる。
このようにして、ディスク回転/停止回数の信頼性保証値より次にディスク停止可能な時間を算出することで、ディスク停止状態に入る条件を請求項4の動作に比べ平均化可能になる。
【0091】
{この発明の請求項6に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、ディスク装置1が自装置の省電力機能又は印刷装置2からの省電力管理によってスピンドルモータ11の回転数制御を行い、印刷装置2の温度センサ25でディスク装置1の周囲の温度を測定し、制御部23によって、電源ON/OFF時又は省電力モード移行時/復帰時におけるスピンドルモータ11のスタート又はストップの回数をディスク装置1の周囲温度によって修正して記録するように制御する。
すなわちこの場合、上記温度センサ25がディスク装置1の周囲温度を測定する手段の機能を果たし、上記制御部23が監視したディスク回転開始回数又はディスク回転停止回数を温度センサ25によって測定された周囲温度に基づいて修正し、その修正された回転開始回数又は回転停止回数をディスク装置1の不揮発性メモリ16又はディスク10の領域17に記憶する手段の機能を果たす。
【0092】
次に、図6のフローチャート図に基づいて、図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項6に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ステップ(図中「S」で示す)41でディスク装置の電源のオン時又は省電力モードからの復帰時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が開始されると、ディスク装置の不揮発性メモリ又はディスクの領域からディスク回転開始回数を読み出し、ステップ42でディスク装置の周囲温度はディスク装置に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断する。
【0093】
ステップ42の判断で通常使用保証範囲内ならステップ43へ進み、通常使用保証範囲内でなければステップ45でディスク回転開始回数を通常使用保証範囲外の値に補正(修正)し、ステップ43へ進む。
ステップ43ではディスク回転開始回数に回数「1」を加算し、ステップ44でディスク装置の不揮発性メモリ(又はディスクの領域)に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み、処理を終了する。
【0094】
このように、ディスク装置1の電源ON時又はディスク装置1の省電力機能によってディスク回転が停止している状態からの復帰時にディスク回転開始を行った回数をディスク装置1内の記憶領域(不揮発性メモリ16,ディスク10の領域17)に記録する際、ディスク装置1の周囲温度も同時に測定し、その周囲温度が高くて通常使用環境よりもディスク回転のON−OFF回数が制限されている周囲温度(通常使用保証範囲外の周囲温度)であった場合は、ディスク回転開始回数を通常温度環境での制限回数と高温下での制限回数との比を乗算した回数に修正して記録する。その記録を行う場所はディスク装置1の制御を行う制御部15内に設けられた不揮発性メモリ16又はディスク10の一部の領域17を利用する。
【0095】
例えば、通常温度環境でのディスク回転のON−OFF制限回数が50,000回、高温環境でのディスク回転のON−OFF制限回数が10,000回である場合、高温下でディスク回転のON−OFFが発生した場合にはON−OFF回数を5回発生したものとしてディスク回転開始回数を加算して記録する。
また、その記録されたディスク回転開始回数は、印刷装置2の使用時間の情報等から一定期間内のディスク装置1のON−OFF回数平均値を算出し、ディスク回転のON−OFF回数保証値を超えないように制限を加えるといった処理のために利用可能になる。
【0096】
また、図示を省略するが、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ディスク装置1の電源のオフ時又は省電力モードへの移行時、ディスク回転(スピンドルモータを所定の回転数で回転)が停止されると、ディスク装置1の不揮発性メモリ16又はディスク10の領域17からディスク回転停止回数を読み出し、ディスク装置1の周囲温度はディスク装置1に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断し、通常使用保証範囲内ならディスク回転停止回数に回数「1」を加算し、ディスク装置1の不揮発性メモリ16(又はディスク10の領域17)に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み、処理を終了する。
【0097】
また、通常使用保証範囲内でなければディスク回転開始回数を通常使用保証範囲外の値に補正(修正)し、ディスク回転開始回数に回数「1」を加算し、ディスク装置1の不揮発性メモリ16(又はディスク10の領域17)に回数を加算した後のディスク回転開始回数を書き込み、処理を終了する。
このようにして、一定期間内のディスク回転開始回数よりディスク回転/停止回数平均値を算出し、印刷装置の耐用年数に対してディスク装置の信頼性が保証可能であるか判断することが可能になる。ディスク回転開始回数の回数をカウントする際にディスク装置周囲の温度を測定することで使用温度環境によるディスク回転/停止保証回数の違いを通常使用環境に合わせて修正、加算することで信頼性保証値の範囲内に収まるようにディスク装置の制御が可能になる。
【0098】
{この発明の請求項7に係る機能と処理の説明}
この制御方法では、印刷装置2が、ディスク装置1の周囲の温度を測定し、その周囲温度に基づいて省電力モード移行時/復帰時におけるスピンドルモータ11の停止又はディスク装置1の電源オフ(OFF)といった処理を行わないように制御する。
すなわちこの場合、上記制御部23が、上記温度センサ25によって測定された周囲温度に基づいて省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時におけるディスク10の回転停止又は電源のオフを行わないように制御する手段の機能を果たす。
【0099】
次に、図7のフローチャート図に基づいて、図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項7に係る処理を説明する。
同図では、ディスク10の回転停止回数(ディスク回転停止回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ステップ(図中「S」で示す)51でディスク回転停止要求があると、ステップ52で温度センサによって測定されたディスク装置の周囲温度がディスク装置に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断する。
【0100】
ステップ52の判断で通常使用保証範囲内ならステップ53へ進んでディスク回転停止処理を行わせ、この処理を終了する。
また、ステップ52の判断で通常使用保証範囲内でなければ、ステップ54でディスク回転停止処理を制限するか否かを判断し、制限しないならステップ53へ進んでディスク回転停止処理を行わせてこの処理を終了し、制限するならそのままこの処理を終了する。
【0101】
また、図示を省略するが、ディスク10の回転開始回数(ディスク回転開始回数)を監視する場合の処理を示す。
印刷装置2の制御部23は、ディスク回転開始要求があると、温度センサによって測定されたディスク装置1の周囲温度がディスク装置1に応じて設定されている通常使用保証範囲内か否かを判断し、通常使用保証範囲内ならディスク回転停止処理を行わせ、この処理を終了する。
また、通常使用保証範囲内でなければ、ディスク回転停止処理を制限するか否かを判断し、制限しないならディスク回転停止処理を行わせてこの処理を終了し、制限するならそのままこの処理を終了する。
【0102】
こうして、ディスク装置1の動作中、ディスク装置1の周囲温度も同時に測定し、その周囲温度が高くて通常の使用環境よりもディスク回転のON−OFF回数が制限されている周囲温度であった場合、ディスク回転の停止を伴う省電力制御又はディスク装置1の電源OFFといった処理を実施しないモードを選択可能にする。そのディスク回転停止処理を制限するモードの選択はユーザが任意に選択できるようにすると良い。
このようにして、ディスク回転/停止保証回数に制限がある使用温度環境において、ディスク回転を停止させる回転制御に制限を加えることで、印刷装置2の耐用年数に対するディスク装置1の信頼性保証値を満足することができる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の記憶装置によれば、記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数が規定値を超えないように管理できるようにするために記録媒体の回転開始又は回転停止を監視して装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の記憶装置の第1実施形態のディスク装置と印刷装置とホスト装置とからなるシステム構成を示すブロック図である。
【図2】図1及び図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項1に係る処理を示すフローチャート図である。
【図3】図1及び図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項2に係る処理を示すフローチャート図である。
【図4】図1及び図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項4に係る処理を示すフローチャート図である。
【図5】図1及び図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項5に係る処理を示すフローチャート図である。
【図6】図1及び図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項6に係る処理を示すフローチャート図である。
【図7】図1及び図8に示したディスク装置におけるこの発明の請求項7に係る処理を示すフローチャート図である。
【図8】この発明の記憶装置の第2実施形態のディスク装置と印刷装置とホスト装置とからなるシステム構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:ディスク装置 2:印刷装置
3:ホスト装置 10:ディスク
11:スピンドルモータ
12:駆動制御部 13:ヘッド
14,21,22:インタフェイス
15,23:制御部(制御回路)
16:不揮発性メモリ 24:記憶部
18,25:温度センサ
Claims (7)
- 記録媒体を回転させて該記録媒体上にデータを記録する記憶装置の電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における前記記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を監視し、該監視した前記回転開始回数又は回転停止回数を記憶することを特徴とする記憶装置の制御方法。
- 請求項1記載の記憶装置の制御方法において、前記回転開始回数又は回転停止回数を外部に接続した制御装置の記憶手段に記録することを特徴とする記憶装置の制御方法。
- 記録媒体を回転させて該記録媒体上にデータを記録する記憶装置の電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における前記記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を一定期間内において監視し、該監視した前記回転開始回数又は回転停止回数に基づいて前記一定期間内の回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を算出し、該算出された回転開始回数の平均値又は回転停止回数の平均値を記憶することを特徴とする記憶装置の制御方法。
- 請求項3記載の記憶装置の制御方法において、前記一定期間内の回転開始回数又は回転停止回数が予め設定された装置の耐久性保証回数を超えないように前記記録媒体の回転停止を制限することを特徴とする記憶装置の制御方法。
- 請求項3記載の記憶装置の制御方法において、前記一定期間内の回転開始回数又は回転停止回数が予め設定された装置の耐久性保証回数を超えないように省電力モードでの前記記録媒体の回転停止動作に入るまでの時間間隔を延ばすように制御することを特徴とする記憶装置の制御方法。
- 記録媒体を回転させて該記録媒体上にデータを記録する記憶装置の電源のオン・オフ時,省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における前記記録媒体の回転開始回数又は回転停止回数を一定期間内において監視し、前記記憶装置の周囲温度を測定し、前記監視した前記回転開始回数又は回転停止回数を前記測定された周囲温度に基づいて修正し、該修正された回転開始回数又は回転停止回数を記憶することを特徴とする記憶装置の制御方法。
- 記録媒体を回転させて該記録媒体上にデータを記録する記憶装置の周囲温度を測定し、該測定された周囲温度に基づいて省電力モードへの移行時又は省電力モードからの復帰時における前記記録媒体の回転停止又は電源のオフを行わないように制御することを特徴とする記憶装置の制御方法。
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JP2002271074A JP2004110922A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 記憶装置の制御方法 |
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- 2002-09-18 JP JP2002271074A patent/JP2004110922A/ja active Pending
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