JP2004252570A - ディスクアレイ装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省エネ時においても最低限の消費電力とアクセスを両立させるとともに、ディスクアレイの各ディスクの信頼性を均一化する。
【解決手段】複数のHDD21〜24で構成されたディスクアレイ2と、このディスクアレイ2に電源を供給する電源装置3と、ディスクアレイ2にデータの書き込み、読み出しを制御するとともに、ディスクアレイ2に対する電源装置3からの電源の供給を制御するシステムコントローラ1とを備えたディスクアレイ装置において、省エネモード時におけるディスクアレイ使用情報を記録する省エネディスクアレイ管理部12bを備え、ディスクアレイコントローラ12aは、省エネディスクアレイ管理部12bからの前記情報に基づいて所定のディスクに対してスタンバイ指示、及び/または電源装置に対して所定のディスクに通電するように指示するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のHDD21〜24で構成されたディスクアレイ2と、このディスクアレイ2に電源を供給する電源装置3と、ディスクアレイ2にデータの書き込み、読み出しを制御するとともに、ディスクアレイ2に対する電源装置3からの電源の供給を制御するシステムコントローラ1とを備えたディスクアレイ装置において、省エネモード時におけるディスクアレイ使用情報を記録する省エネディスクアレイ管理部12bを備え、ディスクアレイコントローラ12aは、省エネディスクアレイ管理部12bからの前記情報に基づいて所定のディスクに対してスタンバイ指示、及び/または電源装置に対して所定のディスクに通電するように指示するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のハードディスクを備えたディスクアレイ装置及びこのディスクアレイ装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から実施されている画像データをデジタル信号として扱う複写機は、概略的に示すと図5のブロック図に示すようにスキャナ101、A/D変換部102、画像処理部103、画像格納部104、画像出力部105及び主制御部106から基本的に構成されている。このような構成では、まず、スキャナ101で画像データを読み取り、A/D変換部102でデジタル信号に変換し、画像処理部103でガンマ変換、画質補正などの画像処理を行う。そして、一旦画像データを画像格納部104に書き込み、画像出力部105へ画像データを読み出して紙上に画素単位で印字を行い、画像を出力する。
【0003】
画像格納部104は、例えば図6のブロック図に示すような構成になる。すなわち、画像格納部104は、画像入出力部201、メモリ制御部202、メモリ(内部記憶手段)203、ハードディスクI/F部204、ハードディスク装置(外部記憶手段)205とから構成される。このように構成された画像格納部104では、画像処理部103から各同期信号と一緒に入力画像データが画像入出力部201へ入力される。画像入出力部201では、画像データが入力されるとデータのパッキングを行い、16ビットのデータが用意できると逐次、入出力メモリアクセス信号を発生し、メモリ制御部202へデータを転送する。メモリ制御部202ではデータが入力されると主制御部106からの設定に従い、アドレスを発生し、入力されたデータをメモリ203に書き込む。ハードディスクI/F部204では主制御部106からハードディスク205への書き込みの指示があってデータ転送の用意ができ、かつメモリ制御部202からメモリアクセス許可信号がアクティブの時、メモリ制御部202にメモリアクセス要求信号を発生する。メモリアクセス要求信号が発生されるとメモリ制御部202ではメモリ203に対してアドレスを発生し、画像データを読み出し、ハードディスクI/F部204へ画像データを出力する。ハードディスクI/F部204はハードディスク205からのデータアクセス許可信号が出されているのを確認し、データ転送の準備ができたらハードディスク205にデータアクセス要求信号を発生し、ハードディスク205へ画像データの蓄積を行う。
【0004】
ハードディスク205に蓄積された画像データを逆に読み出し、画像出力部105へ出力ときには、主制御部106から読み出しのコマンドを発行されたハードディスク205はデータ転送の準備ができ次第、ハードディスクI/F部204へデータアクセス許可信号を発生し、ハードディスクI/F部204はデータ転送の準備ができるとデータアクセス要求信号を発生し、ハードディスク205からデータの読み出しを行う。ハードディスクI/F部204ではメモリ制御部202へのデータ転送の準備ができ、メモリ制御部202からのメモリアクセス許可信号がアクティブの時、メモリアクセス要求信号を発生し、メモリ制御部202ではデータを入力して逐次メモリ203にアドレスを発生し、メモリ203に画像データを展開する。
【0005】
一方、複数のハードディスク(以下、HDDと称する)を備えたディスクアレイ装置も知られている。このようなディスクアレイ装置は前記HDD206として大容量のものが必要とされる場合に使用することができる。大容量のHDDは、原稿の電子ソートを行う場合や、大量の原稿の画像処理を行う場合に必要とされる。
【0006】
この種のHDDにおいては、HDDに書き込むデータを固定長のストライビングデータと称する固定長のデータに分けて、複数のHDDに分散して書き込むように構成されている。これによりデータの流れが特定のHDDに集中せず、ディスクアレイ装置のパフォーマンスを維持している。しかしながら、常にデータの書き込みや読み出し要求に対応してパフォーマンスを維持させるためには、インターフェイスを介して接続されるホストコンピュータからのアクセスが少ない場合でも、全てのHDDに電力を供給しており、書き込みや読み出しの対象となっていないHDDへも電力が供給されることになり、無駄な電力を消費している。
【0007】
このような電力消費の無駄を避けるためには、省エネ時には全てのHDDをオフにすることが考えられるが、全てのHDDをオフにしてしまうと、ホストコンピュータなどからアクセス要求があった場合に、リニアに応答することができず、システムとして成り立たない場合が生じてくる。
【0008】
そこで、例えば特開2002−297320号公報には、ディスクコントローラの負荷監視部で、データの書き込みおよび読み出し要求に基づいた負荷情報をCPUに送り、CPUは負荷が閾値以下になったことを検出した場合、特定のHDDのみ給電となり、残りのHDDへは給電を停止して、消費電力を低減させる発明が開示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−297320号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、常に給電をするHDDと給電を止めるHDDが存在するため、HDDの寿命に差が出てしまう不具合がある。
【0011】
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、省エネ時においても最低限の消費電力とアクセスを両立させるとともに、ディスクアレイの各ディスクの信頼性を均一化することができるディスクアレイ装置及びこのディスクアレイを装置を使用した画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、第1の手段は、複数の記憶媒体で構成されたディスクアレイと、該ディスクアレイに電源を供給する電源装置と、前記ディスクアレイへのデータの書き込み、前記ディスクアレイからのデータの読み出しを制御するとともに、前記ディスクアレイに対する前記電源装置からの電源の供給を制御する制御装置とを備えたディスクアレイ装置において、省エネモード時におけるディスクアレイ使用情報を記録する管理手段を備え、前記制御装置は、前記管理手段からの前記情報に基づいて所定のディスクに対してスタンバイ指示、及び/または電源装置に対して所定のディスクに通電するように指示することを特徴とする。
【0013】
第2の手段は、第1の手段において、前記管理手段は、各ディスクのスリープ回数及び/または電源OFF回数を記録し、これらの記録された情報から次回の省エネモード時にどのディスクを通電するかを判断することを特徴とする。
【0014】
第3の手段は、第1の手段において、前記管理手段は、前回省エネ時の各ディスクの通電情報を記録し、これらの情報から次回の省エネモード時にどのディスクを対象に通電するかを判断することを特徴とする。
【0015】
第4の手段は、第1ないし第3の手段において、前記管理手段は、外部入力がなくなってから所定時間経過した後に省エネモードに入ることを特徴とする。
【0016】
第5の手段は、第1ないし第3の手段において、前記制御装置は、外部入力状況に基づいて通電を停止していないディスクへのデータアクセスを実施させる指示を出し、通電を停止したディスクに対して通電を再開するよう前記電源装置に指示し、さらに再開の指示をしたディスクが復帰したことを検出して、省エネ時にアクセスされたデータをディスクアレイ装置に対応したデータに変換して再格納するように制御することを特徴とする。
【0017】
第6の手段は、複数の記憶媒体で構成されたディスクアレイと、該ディスクアレイに電源を供給する電源装置と、前記ディスクアレイへのデータの書き込み、前記ディスクアレイからのデータの読み出しを制御するとともに、前記ディスクアレイに対する前記電源装置からの電源の供給を制御する制御装置とを備えたディスクアレイ装置において、前記制御装置は、外部入力状況に基づき、通電を停止していないディスクへのデータアクセスを実施させる指示を出し、通電を停止したディスクに対して通電を再開するよう前記電源装置に指示し、さらに再開の指示をしたディスクが復帰したことを検出して、省エネ時にアクセスされたデータをディスクアレイ装置に対応したデータに変換して再格納することを特徴とする。
【0018】
第7の手段は、第1ないし第6の手段に係るディスクアレイ装置と、入力された画像データに基づいて画像処理を行い、画像処理されたデータを前記ディスクアレイ装置側に出力する画像処理手段と、前記ディスクアレイ装置に格納されたデータに基づいて画像を出力する画像出力手段とから画像形成装置を構成したことを特徴とする。
【0019】
前記第1ないし第5の手段では、システムに応じて任意のディスクのみ通電させ、残りのディスクへの通電を停止するようにしている。この場合、任意としたのは、複数ディスクの信頼性を均一化するためであり、これを実現するために管理手段を用意して、どのディスクを通電させたままにするか選択する。これにより省エネ時においても最低限の消費電力とアクセスを両立し、かつディスクアレイの信頼性を均一化することができる。なお、管理手段は、後述する実施の形態では、ディスクアレイコントローラ12aに設けられた省エネディスクアレイ管理部12bに対応している。
【0020】
第6の手段によれば、省エネ時に通電したディスクに対しアクセスされたデータをそのまま使うと、フルスペックのディスクアレイ装置に対しパフォーマンスが低下する。これを解決するために、停電されたディスクが通電してレディになったことを受けて、アクセスされたデータをディスクアレイに対応したデータに変換(ストライピング)してアクセスすることで、省エネ時にアクセスされたデータを通常時と同じようにディスクアレイデータとして取り扱い、良いパフォーマンスを得ることができる。
【0021】
第7の手段によれば、第1ないし第6の手段に係るディスクアレイ装置の効果を奏する画像形成装置を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施の形態に係るディスクアレイ装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係るディスクアレイ装置は、システムコントローラ1と、ディスクアレイ2と、電源装置3とから構成されている。システムコントローラ1は、プロセッサ(CPU)11と、集積回路(ASIC)12と、揮発メモリ13と、不揮発メモリ14とから構成されている。集積回路12は外部インターフェースS1を介してホストコンピュータ(図示しない)に接続されている。ディスクアレイ2は、この実施の形態においては4台のHDD21,22,23,24で構成されている。電源装置3は、プロセッサ11からの電源制御信号S2によって制御されながら、ディスクアレイ2に電源を供給する。
【0024】
集積回路(ASIC)12は、ディスクアレイコントローラ12aを含み、ディスクアレイコントローラ12aはプロセッサ11や揮発メモリ13や外部インターフェースS1のデータを取得し、ストライピングしてディスクアレイ2に書き込む。ディスクアレイコントローラ12aはまた、ディスクアレイ2からデータを取得して、プロセッサ11や揮発メモリ13や外部インターフェースS1のそれぞれのバス幅に合わせてデータ幅を変えて渡す。プロセッサ11はデータの書き込み時にはデータを所定長のストライビングデータに分割してHDD21〜24への書き込みを行い、HDD21〜24からのデータの読み出し時には、複数のストライビングデータから元のデータを復元する処理も行っている。
【0025】
電源制御についてはいろいろな形態が考えられる。代表的な方法としては外部インターフェースS1からの入力がなくなってから、プロセッサ11やディスクアレイコントローラ12aなどによって時間計測を行い、所定の時間を超えたら、ディスクアレイコントローラは任意のHDDに対してスタンバイやスリープコマンドの発行を行ったり、電源装置3に対して停電させたいHDDの指示を行う。これら一連の処理を電源制御と呼び、電源コントローラとも呼ぶ。従って、ディスクアレイ制御(ディスクアレイコントローラ)や電源制御(電源コントローラ)をシステムコントローラ1は含んでいることになる。
【0026】
以下、外部インターフェースS1からの入力がなくなってから所定の時間が経過した後、ディスクアレイシステムが省エネモードに入る動作について説明する。
【0027】
上述の通り時間の計測については、プロセッサ11やディスクアレイコントローラ12aなどで測定すればよい。そこで、ここではディスクアレイコントローラ12aを含む集積回路12で測定すると仮定する。予めプロセッサ11からディスクアレイコントローラ12aに対し、所定の時間データを書き込んでおく。このように予め書き込まれた比較データとディスクアレイコントローラ12a内のカウンタをつねに比較し、一致またはこれを超えるまで外部インターフェースS1からの入力がない場合は、省エネモードに入る。
【0028】
省エネモードの最も効果的な方法はディスクアレイ2の電源を停電させることである。しかし、全ての電源を落としてしまっては、次にいつ来るか分からない外部入力に対してすぐさま対応できない。そこで、4つのHDD21〜24のうち、少なくとも1つ以上を残して電源を落とす。すなわち、停電させれば良い。ところで、どのHDDを残すかという判断は、ディスクアレイコントローラ12aに設けられている省エネディスクアレイ管理部12bで行う。判断の例としては以下の通りである。
【0029】
第1の処理方法は、各HDD21〜24の電源のオフ回数を不揮発メモリ14に記録し、不揮発メモリ14からそのデータを読み出して、プロセッサ11が一番電源OFF回数の多いHDDを検査する。その結果、該当HDDは停電させず、非該当のHDDに対して停電させるという判断が下せる。
【0030】
この一連のプロセッサ11やディスクアレイコントローラ12aの一部で構成される判断部を省エネディスクアレイ管理部12bと称することにする。この省エネディスクアレイ管理部12bの判断結果を受けて、プロセッサ11は、電源装置3に対して停電させるHDD情報などを指示し、電源装置3は、ディスクアレイ2のそれぞれに対して給電、停電を行う。と同時に、不揮発メモリ14に対して今回、各HDD21〜24の停電した情報を書き込む。この場合、各HDDの停電回数履歴であるため、停電回数が所定回数に達した場合にプロセッサ11が、該当HDDの停電の禁止、警告などの判断をも下すことができる。
【0031】
より簡単な方法としては、第2の処理方法がある。これは、省エネディスクアレイ管理部12bにより、前回の省エネ時に停電させなかったHDDの情報を不揮発メモリ14から読み出し、仮にそのデータがHDD21であれば、今回停電せずに残すHDDは、HDD22〜24のいずれかから決め、その次の省エネ時には残された2つのHDDのいずれかに決めるというように輪番制を組むことである。そして、給電した情報を不揮発メモリ14に書き込む。
【0032】
ここで、これら方法を図2および図3のフローチャートにより具体的に説明する。図2は省エネ動作の動作手順の一例を示すフローチャート、図3は他の省エネ動作の動作手順を示すフローチャートである。
【0033】
図2の処理では、まず、入力無負荷状態の経過時間が予め設定された所定時間以上になったか否かをチェックし(ステップS101)、所定時間以上経過した時点で、省エネモードに入り、不揮発メモリ14から各HDD21〜24の電源OFFの回数のデータを読み出す(ステップS102)。すなわち、各HDD21〜24の電源オフの回数を読み込む。そして、省エネディスクアレイ管理部12bは、電源オフの回数が最小のHDDを選択する(ステップS103)。次いで、選択されたHDDの電源をオンに設定し、残りのHDDは電源オフに設定する。そして、全てのHDDの電源オンオフ情報を不揮発メモリ14に書き込む(ステップS104)。最後に選択されたHDDのみに通電を開始し、そのHDDの初期設定を行う(ステップS105)。
【0034】
図3の処理では、前記ステップS101と同様に、入力無負荷状態の経過時間が予め設定された所定時間以上経過しているか否かをチェックし(ステップS201)、所定時間経過した時点で省エネモードに入り、不揮発メモリ14から前回通電したHDDの情報を読み出す(ステップS202)。そして、ディスクアレイコントローラ12aは前回通電したHDDを除いた残りのHDDから今回通電するHDDを選択し(ステップS203)し、今回の通電情報を不揮発メモリ14に書き込み(ステップS204)、該当するHDDのみに通電を開始し、そのHDDの初期設定を行う(ステップS205)。通電するHDDの順序は、例えば、HDD21が前回通電されたとすると、次はHDD22を通電し、その次はHDD23を通電するというように輪番制を予め設定しておけばよい。
【0035】
省エネ動作に入る手順については以上の通りである。省エネモードからの復帰するときの動作手順の一例を図4のフローチャートに示す。
【0036】
復帰のトリガに関してはいろいろあるが、ここでは外部インターフェースS1を例に説明する。例えばネットワークのマジックパケット(省エネから復帰を指示するパケット)や、ユーザ操作部の押下などにより復帰のトリガが入力されたか否かをチェックする(ステップS301)。いずれにしてもこれらの要因によってディスクアレイコントローラ12aは、省エネモードからの復帰を判断して、プロセッサ11に対して割り込み信号(WAKE信号)を発生させる。これを受けてプロセッサ11がスリープから復帰し、電源装置3に対して全てのHDD21〜24に対して給電するように指示する。そして電源装置3はこの通りに給電し、初期設定を行う(ステップS303)。
【0037】
一方、ディスクアレイコントローラ12aでは、不揮発メモリ14から停電、給電情報を読み込んで、省エネ時に給電していたハードディスクを知り、外部インターフェースS1から流れてくるデータを該当ハードディスクに対して書き込む。給電が再開されたハードディスクがレディ状態になるまでディスクアレイコントローラ12aまたはプロセッサ11はディスクアレイ2に対してアクセスを行い、その監視を行う。そして、全てレディになった時点で、省エネ時に給電していたハードディスク内にひとまず書かれたデータを読み込んで揮発メモリ13に展開するか、集積回路12で展開し(ステップS304)、これを集積回路12でストライピングし(ステップS305)、その後、ディスクアレイ2にデータを書き込む(ステップS306)。
【0038】
省エネモードからの復帰については以上のとおりである。この復帰動作と前記図2あるいは図3に示した動作手順を組み合わせることにより、より良いディスクアレイ装置を構築することが可能となる。
【0039】
なお、上記ディスクアレイ装置は、上述のように従来から実施されている図5及び図6に示したような画像データをデジタル信号として扱ういわゆるデジタル複写機あるいはデジタル画像形成装置に内蔵される大容量記憶装置(HDD)として使用することが可能であり、このような画像形成装置に適用した場合に、省エネ効果と記憶装置の信頼性の向上を図ることができる。
【0040】
また、このような大容量記憶装置を使用すると、大量の画像処理や電子ソートが行えるので、これらの処理における省エネとの信頼性を両立させることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、省エネ動作時においては、必要最小限の電力、すなわち最小限のハードディスクを待機させていつでも応答できるようにするだけでなく、各ハードディスクの停電回数を均すことができるため、ハードディスクの信頼性(寿命等)を高めることができる。
【0042】
また、省エネ復帰時においては省エネ時に入力されたデータをバッファしたハードディスクからこれを読み出して、ストライピングし、ディスクアレイに書き戻すので、バッファしたデータを通常時と同じように高速アクセスが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における概略構成を示すブロック図である。
【図2】省エネ動作の動作手順を示すフローチャートである。
【図3】省エネ動作の他の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】省エネモードからの復帰動作の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】従来から実施されているデジタル複写機の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5における画像格納部の詳細を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 システムコントローラ
2 ディスクアレイ
3 電源装置
11 プロセッサ(CPU)
12 集積回路
12a ディスクアレイコントローラ
12b 省エネディスクアレイ管理部
13 揮発メモリ
14 不揮発メモリ
21〜24 HDD
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のハードディスクを備えたディスクアレイ装置及びこのディスクアレイ装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から実施されている画像データをデジタル信号として扱う複写機は、概略的に示すと図5のブロック図に示すようにスキャナ101、A/D変換部102、画像処理部103、画像格納部104、画像出力部105及び主制御部106から基本的に構成されている。このような構成では、まず、スキャナ101で画像データを読み取り、A/D変換部102でデジタル信号に変換し、画像処理部103でガンマ変換、画質補正などの画像処理を行う。そして、一旦画像データを画像格納部104に書き込み、画像出力部105へ画像データを読み出して紙上に画素単位で印字を行い、画像を出力する。
【0003】
画像格納部104は、例えば図6のブロック図に示すような構成になる。すなわち、画像格納部104は、画像入出力部201、メモリ制御部202、メモリ(内部記憶手段)203、ハードディスクI/F部204、ハードディスク装置(外部記憶手段)205とから構成される。このように構成された画像格納部104では、画像処理部103から各同期信号と一緒に入力画像データが画像入出力部201へ入力される。画像入出力部201では、画像データが入力されるとデータのパッキングを行い、16ビットのデータが用意できると逐次、入出力メモリアクセス信号を発生し、メモリ制御部202へデータを転送する。メモリ制御部202ではデータが入力されると主制御部106からの設定に従い、アドレスを発生し、入力されたデータをメモリ203に書き込む。ハードディスクI/F部204では主制御部106からハードディスク205への書き込みの指示があってデータ転送の用意ができ、かつメモリ制御部202からメモリアクセス許可信号がアクティブの時、メモリ制御部202にメモリアクセス要求信号を発生する。メモリアクセス要求信号が発生されるとメモリ制御部202ではメモリ203に対してアドレスを発生し、画像データを読み出し、ハードディスクI/F部204へ画像データを出力する。ハードディスクI/F部204はハードディスク205からのデータアクセス許可信号が出されているのを確認し、データ転送の準備ができたらハードディスク205にデータアクセス要求信号を発生し、ハードディスク205へ画像データの蓄積を行う。
【0004】
ハードディスク205に蓄積された画像データを逆に読み出し、画像出力部105へ出力ときには、主制御部106から読み出しのコマンドを発行されたハードディスク205はデータ転送の準備ができ次第、ハードディスクI/F部204へデータアクセス許可信号を発生し、ハードディスクI/F部204はデータ転送の準備ができるとデータアクセス要求信号を発生し、ハードディスク205からデータの読み出しを行う。ハードディスクI/F部204ではメモリ制御部202へのデータ転送の準備ができ、メモリ制御部202からのメモリアクセス許可信号がアクティブの時、メモリアクセス要求信号を発生し、メモリ制御部202ではデータを入力して逐次メモリ203にアドレスを発生し、メモリ203に画像データを展開する。
【0005】
一方、複数のハードディスク(以下、HDDと称する)を備えたディスクアレイ装置も知られている。このようなディスクアレイ装置は前記HDD206として大容量のものが必要とされる場合に使用することができる。大容量のHDDは、原稿の電子ソートを行う場合や、大量の原稿の画像処理を行う場合に必要とされる。
【0006】
この種のHDDにおいては、HDDに書き込むデータを固定長のストライビングデータと称する固定長のデータに分けて、複数のHDDに分散して書き込むように構成されている。これによりデータの流れが特定のHDDに集中せず、ディスクアレイ装置のパフォーマンスを維持している。しかしながら、常にデータの書き込みや読み出し要求に対応してパフォーマンスを維持させるためには、インターフェイスを介して接続されるホストコンピュータからのアクセスが少ない場合でも、全てのHDDに電力を供給しており、書き込みや読み出しの対象となっていないHDDへも電力が供給されることになり、無駄な電力を消費している。
【0007】
このような電力消費の無駄を避けるためには、省エネ時には全てのHDDをオフにすることが考えられるが、全てのHDDをオフにしてしまうと、ホストコンピュータなどからアクセス要求があった場合に、リニアに応答することができず、システムとして成り立たない場合が生じてくる。
【0008】
そこで、例えば特開2002−297320号公報には、ディスクコントローラの負荷監視部で、データの書き込みおよび読み出し要求に基づいた負荷情報をCPUに送り、CPUは負荷が閾値以下になったことを検出した場合、特定のHDDのみ給電となり、残りのHDDへは給電を停止して、消費電力を低減させる発明が開示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−297320号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、常に給電をするHDDと給電を止めるHDDが存在するため、HDDの寿命に差が出てしまう不具合がある。
【0011】
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、省エネ時においても最低限の消費電力とアクセスを両立させるとともに、ディスクアレイの各ディスクの信頼性を均一化することができるディスクアレイ装置及びこのディスクアレイを装置を使用した画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、第1の手段は、複数の記憶媒体で構成されたディスクアレイと、該ディスクアレイに電源を供給する電源装置と、前記ディスクアレイへのデータの書き込み、前記ディスクアレイからのデータの読み出しを制御するとともに、前記ディスクアレイに対する前記電源装置からの電源の供給を制御する制御装置とを備えたディスクアレイ装置において、省エネモード時におけるディスクアレイ使用情報を記録する管理手段を備え、前記制御装置は、前記管理手段からの前記情報に基づいて所定のディスクに対してスタンバイ指示、及び/または電源装置に対して所定のディスクに通電するように指示することを特徴とする。
【0013】
第2の手段は、第1の手段において、前記管理手段は、各ディスクのスリープ回数及び/または電源OFF回数を記録し、これらの記録された情報から次回の省エネモード時にどのディスクを通電するかを判断することを特徴とする。
【0014】
第3の手段は、第1の手段において、前記管理手段は、前回省エネ時の各ディスクの通電情報を記録し、これらの情報から次回の省エネモード時にどのディスクを対象に通電するかを判断することを特徴とする。
【0015】
第4の手段は、第1ないし第3の手段において、前記管理手段は、外部入力がなくなってから所定時間経過した後に省エネモードに入ることを特徴とする。
【0016】
第5の手段は、第1ないし第3の手段において、前記制御装置は、外部入力状況に基づいて通電を停止していないディスクへのデータアクセスを実施させる指示を出し、通電を停止したディスクに対して通電を再開するよう前記電源装置に指示し、さらに再開の指示をしたディスクが復帰したことを検出して、省エネ時にアクセスされたデータをディスクアレイ装置に対応したデータに変換して再格納するように制御することを特徴とする。
【0017】
第6の手段は、複数の記憶媒体で構成されたディスクアレイと、該ディスクアレイに電源を供給する電源装置と、前記ディスクアレイへのデータの書き込み、前記ディスクアレイからのデータの読み出しを制御するとともに、前記ディスクアレイに対する前記電源装置からの電源の供給を制御する制御装置とを備えたディスクアレイ装置において、前記制御装置は、外部入力状況に基づき、通電を停止していないディスクへのデータアクセスを実施させる指示を出し、通電を停止したディスクに対して通電を再開するよう前記電源装置に指示し、さらに再開の指示をしたディスクが復帰したことを検出して、省エネ時にアクセスされたデータをディスクアレイ装置に対応したデータに変換して再格納することを特徴とする。
【0018】
第7の手段は、第1ないし第6の手段に係るディスクアレイ装置と、入力された画像データに基づいて画像処理を行い、画像処理されたデータを前記ディスクアレイ装置側に出力する画像処理手段と、前記ディスクアレイ装置に格納されたデータに基づいて画像を出力する画像出力手段とから画像形成装置を構成したことを特徴とする。
【0019】
前記第1ないし第5の手段では、システムに応じて任意のディスクのみ通電させ、残りのディスクへの通電を停止するようにしている。この場合、任意としたのは、複数ディスクの信頼性を均一化するためであり、これを実現するために管理手段を用意して、どのディスクを通電させたままにするか選択する。これにより省エネ時においても最低限の消費電力とアクセスを両立し、かつディスクアレイの信頼性を均一化することができる。なお、管理手段は、後述する実施の形態では、ディスクアレイコントローラ12aに設けられた省エネディスクアレイ管理部12bに対応している。
【0020】
第6の手段によれば、省エネ時に通電したディスクに対しアクセスされたデータをそのまま使うと、フルスペックのディスクアレイ装置に対しパフォーマンスが低下する。これを解決するために、停電されたディスクが通電してレディになったことを受けて、アクセスされたデータをディスクアレイに対応したデータに変換(ストライピング)してアクセスすることで、省エネ時にアクセスされたデータを通常時と同じようにディスクアレイデータとして取り扱い、良いパフォーマンスを得ることができる。
【0021】
第7の手段によれば、第1ないし第6の手段に係るディスクアレイ装置の効果を奏する画像形成装置を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施の形態に係るディスクアレイ装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係るディスクアレイ装置は、システムコントローラ1と、ディスクアレイ2と、電源装置3とから構成されている。システムコントローラ1は、プロセッサ(CPU)11と、集積回路(ASIC)12と、揮発メモリ13と、不揮発メモリ14とから構成されている。集積回路12は外部インターフェースS1を介してホストコンピュータ(図示しない)に接続されている。ディスクアレイ2は、この実施の形態においては4台のHDD21,22,23,24で構成されている。電源装置3は、プロセッサ11からの電源制御信号S2によって制御されながら、ディスクアレイ2に電源を供給する。
【0024】
集積回路(ASIC)12は、ディスクアレイコントローラ12aを含み、ディスクアレイコントローラ12aはプロセッサ11や揮発メモリ13や外部インターフェースS1のデータを取得し、ストライピングしてディスクアレイ2に書き込む。ディスクアレイコントローラ12aはまた、ディスクアレイ2からデータを取得して、プロセッサ11や揮発メモリ13や外部インターフェースS1のそれぞれのバス幅に合わせてデータ幅を変えて渡す。プロセッサ11はデータの書き込み時にはデータを所定長のストライビングデータに分割してHDD21〜24への書き込みを行い、HDD21〜24からのデータの読み出し時には、複数のストライビングデータから元のデータを復元する処理も行っている。
【0025】
電源制御についてはいろいろな形態が考えられる。代表的な方法としては外部インターフェースS1からの入力がなくなってから、プロセッサ11やディスクアレイコントローラ12aなどによって時間計測を行い、所定の時間を超えたら、ディスクアレイコントローラは任意のHDDに対してスタンバイやスリープコマンドの発行を行ったり、電源装置3に対して停電させたいHDDの指示を行う。これら一連の処理を電源制御と呼び、電源コントローラとも呼ぶ。従って、ディスクアレイ制御(ディスクアレイコントローラ)や電源制御(電源コントローラ)をシステムコントローラ1は含んでいることになる。
【0026】
以下、外部インターフェースS1からの入力がなくなってから所定の時間が経過した後、ディスクアレイシステムが省エネモードに入る動作について説明する。
【0027】
上述の通り時間の計測については、プロセッサ11やディスクアレイコントローラ12aなどで測定すればよい。そこで、ここではディスクアレイコントローラ12aを含む集積回路12で測定すると仮定する。予めプロセッサ11からディスクアレイコントローラ12aに対し、所定の時間データを書き込んでおく。このように予め書き込まれた比較データとディスクアレイコントローラ12a内のカウンタをつねに比較し、一致またはこれを超えるまで外部インターフェースS1からの入力がない場合は、省エネモードに入る。
【0028】
省エネモードの最も効果的な方法はディスクアレイ2の電源を停電させることである。しかし、全ての電源を落としてしまっては、次にいつ来るか分からない外部入力に対してすぐさま対応できない。そこで、4つのHDD21〜24のうち、少なくとも1つ以上を残して電源を落とす。すなわち、停電させれば良い。ところで、どのHDDを残すかという判断は、ディスクアレイコントローラ12aに設けられている省エネディスクアレイ管理部12bで行う。判断の例としては以下の通りである。
【0029】
第1の処理方法は、各HDD21〜24の電源のオフ回数を不揮発メモリ14に記録し、不揮発メモリ14からそのデータを読み出して、プロセッサ11が一番電源OFF回数の多いHDDを検査する。その結果、該当HDDは停電させず、非該当のHDDに対して停電させるという判断が下せる。
【0030】
この一連のプロセッサ11やディスクアレイコントローラ12aの一部で構成される判断部を省エネディスクアレイ管理部12bと称することにする。この省エネディスクアレイ管理部12bの判断結果を受けて、プロセッサ11は、電源装置3に対して停電させるHDD情報などを指示し、電源装置3は、ディスクアレイ2のそれぞれに対して給電、停電を行う。と同時に、不揮発メモリ14に対して今回、各HDD21〜24の停電した情報を書き込む。この場合、各HDDの停電回数履歴であるため、停電回数が所定回数に達した場合にプロセッサ11が、該当HDDの停電の禁止、警告などの判断をも下すことができる。
【0031】
より簡単な方法としては、第2の処理方法がある。これは、省エネディスクアレイ管理部12bにより、前回の省エネ時に停電させなかったHDDの情報を不揮発メモリ14から読み出し、仮にそのデータがHDD21であれば、今回停電せずに残すHDDは、HDD22〜24のいずれかから決め、その次の省エネ時には残された2つのHDDのいずれかに決めるというように輪番制を組むことである。そして、給電した情報を不揮発メモリ14に書き込む。
【0032】
ここで、これら方法を図2および図3のフローチャートにより具体的に説明する。図2は省エネ動作の動作手順の一例を示すフローチャート、図3は他の省エネ動作の動作手順を示すフローチャートである。
【0033】
図2の処理では、まず、入力無負荷状態の経過時間が予め設定された所定時間以上になったか否かをチェックし(ステップS101)、所定時間以上経過した時点で、省エネモードに入り、不揮発メモリ14から各HDD21〜24の電源OFFの回数のデータを読み出す(ステップS102)。すなわち、各HDD21〜24の電源オフの回数を読み込む。そして、省エネディスクアレイ管理部12bは、電源オフの回数が最小のHDDを選択する(ステップS103)。次いで、選択されたHDDの電源をオンに設定し、残りのHDDは電源オフに設定する。そして、全てのHDDの電源オンオフ情報を不揮発メモリ14に書き込む(ステップS104)。最後に選択されたHDDのみに通電を開始し、そのHDDの初期設定を行う(ステップS105)。
【0034】
図3の処理では、前記ステップS101と同様に、入力無負荷状態の経過時間が予め設定された所定時間以上経過しているか否かをチェックし(ステップS201)、所定時間経過した時点で省エネモードに入り、不揮発メモリ14から前回通電したHDDの情報を読み出す(ステップS202)。そして、ディスクアレイコントローラ12aは前回通電したHDDを除いた残りのHDDから今回通電するHDDを選択し(ステップS203)し、今回の通電情報を不揮発メモリ14に書き込み(ステップS204)、該当するHDDのみに通電を開始し、そのHDDの初期設定を行う(ステップS205)。通電するHDDの順序は、例えば、HDD21が前回通電されたとすると、次はHDD22を通電し、その次はHDD23を通電するというように輪番制を予め設定しておけばよい。
【0035】
省エネ動作に入る手順については以上の通りである。省エネモードからの復帰するときの動作手順の一例を図4のフローチャートに示す。
【0036】
復帰のトリガに関してはいろいろあるが、ここでは外部インターフェースS1を例に説明する。例えばネットワークのマジックパケット(省エネから復帰を指示するパケット)や、ユーザ操作部の押下などにより復帰のトリガが入力されたか否かをチェックする(ステップS301)。いずれにしてもこれらの要因によってディスクアレイコントローラ12aは、省エネモードからの復帰を判断して、プロセッサ11に対して割り込み信号(WAKE信号)を発生させる。これを受けてプロセッサ11がスリープから復帰し、電源装置3に対して全てのHDD21〜24に対して給電するように指示する。そして電源装置3はこの通りに給電し、初期設定を行う(ステップS303)。
【0037】
一方、ディスクアレイコントローラ12aでは、不揮発メモリ14から停電、給電情報を読み込んで、省エネ時に給電していたハードディスクを知り、外部インターフェースS1から流れてくるデータを該当ハードディスクに対して書き込む。給電が再開されたハードディスクがレディ状態になるまでディスクアレイコントローラ12aまたはプロセッサ11はディスクアレイ2に対してアクセスを行い、その監視を行う。そして、全てレディになった時点で、省エネ時に給電していたハードディスク内にひとまず書かれたデータを読み込んで揮発メモリ13に展開するか、集積回路12で展開し(ステップS304)、これを集積回路12でストライピングし(ステップS305)、その後、ディスクアレイ2にデータを書き込む(ステップS306)。
【0038】
省エネモードからの復帰については以上のとおりである。この復帰動作と前記図2あるいは図3に示した動作手順を組み合わせることにより、より良いディスクアレイ装置を構築することが可能となる。
【0039】
なお、上記ディスクアレイ装置は、上述のように従来から実施されている図5及び図6に示したような画像データをデジタル信号として扱ういわゆるデジタル複写機あるいはデジタル画像形成装置に内蔵される大容量記憶装置(HDD)として使用することが可能であり、このような画像形成装置に適用した場合に、省エネ効果と記憶装置の信頼性の向上を図ることができる。
【0040】
また、このような大容量記憶装置を使用すると、大量の画像処理や電子ソートが行えるので、これらの処理における省エネとの信頼性を両立させることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、省エネ動作時においては、必要最小限の電力、すなわち最小限のハードディスクを待機させていつでも応答できるようにするだけでなく、各ハードディスクの停電回数を均すことができるため、ハードディスクの信頼性(寿命等)を高めることができる。
【0042】
また、省エネ復帰時においては省エネ時に入力されたデータをバッファしたハードディスクからこれを読み出して、ストライピングし、ディスクアレイに書き戻すので、バッファしたデータを通常時と同じように高速アクセスが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における概略構成を示すブロック図である。
【図2】省エネ動作の動作手順を示すフローチャートである。
【図3】省エネ動作の他の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】省エネモードからの復帰動作の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】従来から実施されているデジタル複写機の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5における画像格納部の詳細を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 システムコントローラ
2 ディスクアレイ
3 電源装置
11 プロセッサ(CPU)
12 集積回路
12a ディスクアレイコントローラ
12b 省エネディスクアレイ管理部
13 揮発メモリ
14 不揮発メモリ
21〜24 HDD
Claims (7)
- 複数の記憶媒体で構成されたディスクアレイと、該ディスクアレイに電源を供給する電源装置と、前記ディスクアレイへのデータの書き込み、前記ディスクアレイからのデータの読み出しを制御するとともに、前記ディスクアレイに対する前記電源装置からの電源の供給を制御する制御装置とを備えたディスクアレイ装置において、
省エネモード時におけるディスクアレイ使用情報を記録する管理手段を備え、
前記制御装置は、前記管理手段からの前記情報に基づいて所定のディスクに対してスタンバイ指示、及び/または電源装置に対して所定のディスクに通電するように指示することを特徴とするディスクアレイ装置。 - 前記管理手段は、各ディスクのスリープ回数及び/または電源OFF回数を記録し、これらの記録された情報から次回の省エネモード時にどのディスクを通電するかを判断することを特徴とする請求項1記載のディスクアレイ装置。
- 前記管理手段は、前回省エネ時の各ディスクの通電情報を記録し、これらの情報から次回の省エネモード時にどのディスクを対象に通電するかを判断することを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイ装置。
- 前記管理手段は、外部入力がなくなってから所定時間経過した後に省エネモードに入ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディスアレイ装置。
- 前記制御装置は、外部入力状況に基づいて通電を停止していないディスクへのデータアクセスを実施させる指示を出し、通電を停止したディスクに対して通電を再開するよう前記電源装置に指示し、さらに再開の指示をしたディスクが復帰したことを検出して、省エネ時にアクセスされたデータをディスクアレイ装置に対応したデータに変換して再格納するように制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディスクアレイ装置。
- 複数の記憶媒体で構成されたディスクアレイと、該ディスクアレイに電源を供給する電源装置と、前記ディスクアレイへのデータの書き込み、前記ディスクアレイからのデータの読み出しを制御するとともに、前記ディスクアレイに対する前記電源装置からの電源の供給を制御する制御装置とを備えたディスクアレイ装置において、
前記制御装置は、外部入力状況に基づき、通電を停止していないディスクへのデータアクセスを実施させる指示を出し、通電を停止したディスクに対して通電を再開するよう前記電源装置に指示し、さらに再開の指示をしたディスクが復帰したことを検出して、省エネ時にアクセスされたデータをディスクアレイ装置に対応したデータに変換して再格納することを特徴とするディスクアレイ装置。 - 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のディスクアレイ装置と、
入力された画像データに基づいて画像処理を行い、画像処理されたデータを前記ディスクアレイ装置側に出力する画像処理手段と、
前記ディスクアレイ装置に格納されたデータに基づいて画像を出力する画像出力手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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2003
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