JP2004110203A - Pciシステム及びプリンタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御対象システムへのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せず命令できることで制御を容易にし、消費電力を抑えるようにする。
【解決手段】ホスト用CPUから入力された電源制御信号503は、内部の遅延回路部501に入力され、遅延回路部501の不揮発メモリ501aに内部ローカルバスから予め設定した任意時間だけ遅らせた後、制御信号504の状態を変化させて次段の電源制御回路部502に入力される。この制御信号504の状態の変化とは、信号レベルのhighとlowの変化などであり、電源制御回路部502は、入力された制御信号504の状態変化により、制御電源505をON/OFFさせ、各デバイスの電源を制御する。上記の遅らせる時間の設定は、ROMに予め記憶されたプログラムに書き込まれた遅延時間によるものであり、起動時にCPUの制御により不揮発メモリ501aに書き込まれる。
【選択図】 図5
【解決手段】ホスト用CPUから入力された電源制御信号503は、内部の遅延回路部501に入力され、遅延回路部501の不揮発メモリ501aに内部ローカルバスから予め設定した任意時間だけ遅らせた後、制御信号504の状態を変化させて次段の電源制御回路部502に入力される。この制御信号504の状態の変化とは、信号レベルのhighとlowの変化などであり、電源制御回路部502は、入力された制御信号504の状態変化により、制御電源505をON/OFFさせ、各デバイスの電源を制御する。上記の遅らせる時間の設定は、ROMに予め記憶されたプログラムに書き込まれた遅延時間によるものであり、起動時にCPUの制御により不揮発メモリ501aに書き込まれる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、拡張ボードなどをPCIコネクタを介して接続させ、その接続されたPCIコネクタの電源をPCマザーボードから制御するPCIシステム及びプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、高速バスの1つとしてPCIバス(Peripheral Component Interconnect Bus )がある。
このPCIバスを用いたPCIシステムでは、PCIコネクタによりPCマザーボードに拡張ボードなどを接続して通信を行うと共に、PCマザーボードからその拡張ボードなどへ電源を供給する。
【0003】
こうしたPCIシステムを用いたものに、本出願人により先に出願された特開平9−34610号公報(特許文献1)がある。
このものは、PCIシステムの拡張ボード間において、別ルートで内部ローカルバスを有することにより、PCIバス変換LSIによるデータの変換処理を省くものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−34610号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のPCIバスでは、PCマザーボードから接続された拡張ボードなどを制御したり電源を供給したりするに当たって、その接続された拡張ボードなど(制御対象システム)でのイニシャライズ処理やエンド処理の時間には、信号により制御することができず、電源をOFFにすることも正常な処理には問題がある。
このため、PCマザーボードから信号により制御したり電源をON/OFFしたりするには、上記したイニシャライズ処理やエンド処理の時間を計算しながら命令を保留する必要があり、その時間の電力を余分に消費してしまっていた。
【0006】
また、特開平9−34610号公報は、データの変換処理を省くことによりデータ転送処理の効率化を図るものであり、その目的において好適なものではあるが、上記した課題の解決まで考慮されたものではない。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、以下の目的を有する。
第1の目的は、供給電源のON/OFFタイミングを遅延させることにより、制御対象システムへのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せず命令できることで制御を容易にしたPCIシステム及びプリンタ装置を提供することである。
【0008】
第2の目的は、PCマザーボード以外の複数の拡張ボード電源のON/OFFタイミングを遅延させることにより、制御対象システムへのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せず命令でき、消費電力を抑え省エネを実現できるPCIシステム及びプリンタ装置を提供することである。
【0009】
第3の目的は、PCマザーボード上のホストCPU以外の電源のON/OFFタイミングを遅延させることにより、制御対象システムへのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せず命令でき、消費電力を抑え省エネを実現できるPCIシステム及びプリンタ装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有する。
請求項1記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に供給電源のON/OFFタイミングを制御する制御信号を設け、該制御信号を予め設定された任意の時間だけ遅延させる遅延手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、内部に遅延回路を有した電源制御LSIを介し、供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能とすることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、内部に遅延回路を有した電源制御LSIを介し、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードの供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能にし、電源制御を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、内部に遅延回路を有した電源制御LSIを介し、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードの供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能とすると共に、PCマザーボード上のホストCPUから、PCIバスおよびPCマザーボード上のその他システムにおける供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能にし、電源制御を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、遅延回路が構成されたLSIと電源制御LSIとを介し、供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能とすることを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、遅延回路が構成されたLSIと電源制御LSIとを介し、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードの供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能にし、電源制御を行うことを特徴とする。
【0016】
請求項7記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、遅延回路が構成されたLSIと電源制御LSIとを介し、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードの供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能とすると共に、PCマザーボード上のホストCPUから、PCIバスおよびPCマザーボード上のその他システムにおける供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能にし、電源制御を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項8記載の発明は、プリンタ機能を有するプリンタモジュール部が、請求項1から7の何れか1項に記載のPCIシステムのPCIバスに接続されて構成されたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るPCIシステム及びプリンタ装置を図面を用いて詳細に説明する。
以下に、省エネのための電源制御を可能としたPCIシステム及びプリンタ装置の実施形態について説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態としてのプリンタ装置102の外観図を示している。
本実施形態のプリンタ装置102は、単体でプリンタ機能を有することに加えて、図示の如く、スキャナ101と組み合わせることにより、スキャナ101で読み取った画像データ(VIDEOデータ)をプリンタ装置102で出力することが可能である。換言すれば、プリンタ装置102とスキャナ101の構成によってコピー機能を実現できる構成である。なお、103はプリンタ装置102およびスキャナ101を載置するためのテーブルを示す。
【0020】
次に、本発明の実施形態の基本構成について説明する。
図2は、プリンタ装置にPCIバス(Peripheral Component Interconnect Bus )を用いたPCIシステムを適用した場合の概略構成図を示す。
この図2に示すように、本実施形態としてのプリンタ装置は、プリンタエンジン301を制御してプリンタ機能を実現するプリンタモジュール部としてのプリンタコントローラボード302と、プリンタ装置側からスキャナ303を制御してスキャナ機能を実現するスキャナモジュール部としてのスキャナコントローラボード304と、プリンタコントローラボード302およびスキャナコントローラボード304を制御して、コピー機能、ファクシミリ機能等を実現するためのPCマザーボード305とを備えて構成される。
【0021】
ここで、PCマザーボード305には、ホスト用CPUや、メモリがホストバス(内部ローカルバス)に接続されており、汎用のPCIバスにはデータ量の大きいデバイス(HDDなど)や、例えばビデオデバイス等の高速I/O(Input−output)などデータを高速に転送する必要のあるデバイス等が接続されている。また、PCIバスとホストバスとをPCIホストブリッジ(バス・ブリッジ回路)を介して接続することにより、PCマザーボード305全体の制御をホスト用CPUで行えるようにしている。
【0022】
更に、拡張ボードであるプリンタコントローラボード302およびスキャナコントローラボード304は、それぞれPCIブリッジ(バス・ブリッジ回路)を含むPCIバス変換LSI302a又は304aが搭載されており、それぞれのボードのコネクタ306とPCマザーボード305側のPCIコネクタ307とを接続することにより、PCIバス変換LSI302a又は304aを介してボード302、304の内部ローカルバスとPCマザーボード305のPCIバスとが接続される構成である。
こうして、プリンタコントローラボード302とスキャナコントローラボード304とが、PCマザーボード305のPCIバスに接続されることで、PCIコネクタ307を備えたPCマザーボード305がPCIシステムとして動作する。
【0023】
図3は、図2に示したプリンタ装置における拡張ボードの取り付け例を示し、具体的には、PCマザーボード305側のPCIコネクタ307(407)に、拡張ボードであるプリンタコントローラボード302(402)およびスキャナコントローラボード304(404)のコネクタ306(406)を挿入することにより、容易にシステムの拡張を行うことができる。
【0024】
次に、本発明の第1の実施形態としてのプリンタ装置について、図4、図5を参照して詳細に説明する。
【0025】
図4は、本実施形態の要部となる制御系のハード構成を示し、プリンタ装置102はプリンタエンジン102aを制御してプリンタ機能を実現するプリンタモジュール部の制御基板としてのプリンタコントローラボード201と、プリンタ装置102側からスキャナ101を制御してスキャナ機能を実現するスキャナモジュール部の制御基板としてのスキャナコントローラボード202と、プリンタ装置102の多機能化のための種々の制御を行うPCマザーボード203とから構成される。なお、図4において204〜207はそれぞれプリンタコントローラボード201またはスキャナコントローラボード202をPCマザーボード203に接続するためのコネクタを示す。
【0026】
また、プリンタコントローラボード201は、プリンタエンジン102aとの間でデータのやり取りを行うためのASIC(Application Specific Integrated Circuit )201aと、プリンタ装置102のプリンタ機能の制御を行うためのCPU201b、メモリ201cおよびI/O201dと、RISCバスからなる内部ローカルバス201eと、内部ローカルバス201eを後述するPCIバス203aに接続するためのPCIバス変換LSI201fと、後述するPCマザーボード203上のホスト用CPU203dからの制御によって、上記201a〜201fの電源を制御する電源制御用LSI(電源制御LSI)201hとを備えている。また、図示を省略するが、必要に応じてLAN(Local Area Network)や電話回線と接続するためのNIC(Network Interface Card)等のインターフェース、HDD等の拡張メモリが設けられているものとし、同様に電源制御用LSI201hにより電源が制御される。
【0027】
スキャナコントローラボード202は、スキャナ101との間でデータのやり取りを行うためのASIC202aと、プリンタ装置102側からスキャナ機能を実現するためのI/O202bと、RISCバスからなる内部ローカルバス202cと、内部ローカルバス202cを後述するPCIバス203aに接続するためのPCIバス変換LSI202fと、後述するPCマザーボード203上のホスト用CPU203dからの制御によって、上記202a〜202c,202fの電源を制御する電源制御用LSI202hとを備えている。また、図示は省略するが、必要に応じてCPUやHDD等の拡張メモリを設けることができ、同様に電源制御用LSI202hにより電源が制御される。
【0028】
PCマザーボード203は、汎用のPCIバス203aとホストバスである内部ローカルバス203bと、PCIバス203aと内部ローカルバス203bとを接続するPCIホストブリッジ203cと、内部ローカルバス203bに接続されたホスト用CPU203d、メモリ203eと、PCIバス203aに接続されたHDD203fと、I/O203gと、ホスト用CPU203dからの制御によって、上記203a〜203c,203e〜203gの電源を制御する電源制御用LSI203hを備えている。
【0029】
図5は、図4の説明において上述した電源制御用LSI201h,202h,203hの内部ブロック図であり、内部は不揮発メモリ501aを保有した遅延回路部501と電源制御回路部502とに分けられる。ホスト用CPU203dから入力された電源制御信号503は、内部の遅延回路部501に入力され、遅延回路部501の不揮発メモリ501aに内部ローカルバスから予め設定した任意時間だけ遅らせた後、制御信号504の状態を変化させて次段の電源制御回路部502に入力される。
この制御信号504の状態の変化とは、例えば信号レベルのhighとlowの変化(切り替え)などであり、電源制御回路部502は、入力された制御信号504の状態変化により、制御電源505をON/OFFさせることで、各デバイスの電源を制御する。この制御電源505のON/OFFは、例えば上記した制御信号504の状態変化が信号レベルのhighとlowである場合、何れか一方の場合にONとされ、他方に切り替わるとOFFにされるよう制御されることとしてよい。
【0030】
上記の遅延回路部501は、この制御信号504の状態変化を上述したように予め設定した任意時間だけ遅らせることで、制御電源505のON/OFF切り替えをその予め設定した任意時間だけ遅らせる。図4に示すメモリ203eはROMとRAMとを備えたものであり、この遅らせる時間の設定は、メモリ203eのROMに予め記憶されたプログラムに書き込まれた遅延時間によるものである。このメモリ203eに格納されている遅延時間のデータが、本実施形態としてのPCIシステムの起動時に、CPU203dの制御により電源制御用LSI201h,202h,203hそれぞれの不揮発メモリ501aに書き込まれることとなる。この書き込みでは、電源制御用LSI201h,202hに対してはPCIバス203aとPCIコネクタ205とを介して上記した遅延時間のデータが送信され、電源制御用LSI203hに対しては内部ローカルバス201eを介して上記した遅延時間のデータが送信される。
【0031】
次に、本発明の第1の実施形態としてのプリンタ装置の動作について、図4を参照して詳細に説明する。
【0032】
第1の動作として、ホスト用CPU203dより、制御信号線をコネクタ204〜207を介し、電源制御用LSI201h,202hに接続、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバスの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた電源制御用LSI201h,202hにより、予め設定された遅延時間後にOFFすることで消費電力を抑える。また、ホスト用CPU203dからの制御により、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバスの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた電源制御用LSI201h,202hにより、予め設定された遅延時間後にONすることで、上記デバイスの初期化動作が実行され通常状態に戻る。
【0033】
第2の動作として、ホスト用CPU203dより、制御信号線をPCマザーボード203の電源制御用LSI203h、コネクタ204〜207を介し、電源制御用LSI201h,202hに接続、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバス、PCマザーボード203の203b〜203c,203e〜203gのデバイス、内部ローカルバス、及び、PCIバス203aの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた電源制御用LSI201h,202h,203hにより、予め設定された遅延時間後によりOFFすることで消費電力を抑える。また、ホスト用CPU203dからの制御により、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバス、PCマザーボード203の203b〜203c,203e〜203gのデバイス、内部ローカルバス、及び、PCIバス203aの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた電源制御用LSI201h,202h,203hにより、予め設定された遅延時間後にONすることで、上記デバイスの初期化動作が実行され通常状態に戻る。
【0034】
次に、本発明の第2の実施形態としてのプリンタ装置について、図6、図7を参照して詳細に説明する。
この第2の実施形態は、供給電源のON/OFFタイミングを制御する制御信号を予め設定された任意の時間だけ遅延させる遅延手段を、第1の実施形態における電源制御用LSIに替えて、遅延制御LSIとしたものであり、図1から図3を用いて上述した外観や基本構成については、第1の実施形態と同様である。
【0035】
図6は、本実施形態の要部となる制御系のハード構成を示し、プリンタ装置102はプリンタエンジン102aを制御してプリンタ機能を実現するプリンタモジュール部の制御基板としてのプリンタコントローラボード201と、プリンタ装置102側からスキャナ101を制御してスキャナ機能を実現するスキャナモジュール部の制御基板としてのスキャナコントローラボード202と、プリンタ装置102の多機能化のための種々の制御を行うPCマザーボード203とから構成される。なお、図6において204〜207はそれぞれプリンタコントローラボード201またはスキャナコントローラボード202をPCマザーボード203に接続するためのコネクタを示す。
【0036】
また、プリンタコントローラボード201は、プリンタエンジン102aとの間でデータのやり取りを行うためのASIC201aと、プリンタ装置102のプリンタ機能の制御を行うためのCPU201b、メモリ201cおよびI/O201dと、RISCバスからなる内部ローカルバス201eと、内部ローカルバス201eを後述するPCIバス203aに接続するためのPCIバス変換LSI201fと、後述するPCマザーボード203上のホスト用CPU203dからの制御によって、上記201a〜201fの電源を制御する遅延制御用LSI(遅延制御LSI)201kと電源制御用LSI201hとを備えている。また、図示を省略するが、必要に応じてLANや電話回線と接続するためのNIC等のインターフェース、HDD等の拡張メモリが設けられているものとし、同様に遅延制御用LSI201kと電源制御用LSI201hにより電源が制御される。
【0037】
スキャナコントローラボード202は、スキャナ101との間でデータのやり取りを行うためのASIC202aと、プリンタ装置102側からスキャナ機能を実現するためのI/O202bと、RISCバスからなる内部ローカルバス202cと、内部ローカルバス202cを後述するPCIバス203aに接続するためのPCIバス変換LSI202fと、後述するPCマザーボード203上のホスト用CPU203dからの制御によって、上記202a〜202c,202fの電源を制御する遅延制御用LSI202kと電源制御用LSI202hとを備えている。また、図示は省略するが、必要に応じてCPUやHDD等の拡張メモリを設けることができ、同様に遅延制御用LSI202kと電源制御用LSI202hにより電源が制御される。
【0038】
PCマザーボード203は、汎用のPCIバス203aとホストバスである内部ローカルバス203bと、PCIバス203aと内部ローカルバス203bとを接続するPCIホストブリッジ203cと、内部ローカルバス203bに接続されたホスト用CPU203d、メモリ203eと、PCIバス203aに接続されたHDD203fと、I/O203gと、ホスト用CPU203dからの制御によって、上記203a〜203c,203e〜203gの電源を制御する遅延制御用LSI203kと電源制御用LSI203hを備えている。
【0039】
図7は、図6の説明において上述した遅延制御用LSI201k(202k,203k)と電源制御用LSI201h(202h,203h)との内部ブロック図であり、遅延制御用LSI201k(202k,203k)の内部は不揮発メモリ501a(502a,503a)を保有している。ホスト用CPU203dからの電源制御信号が遅延制御用LSI201k(202k,203k)に入力され、この遅延制御用LSI201k(202k,203k)が内部ローカルバスから不揮発メモリ501a(502a,503a)に予め設定した任意時間だけ制御信号の変化を遅らせた後、次段の電源制御用LSI201h(202h,203h)へ出力する。
この制御信号の変化とは、例えば信号レベルのhighとlowの変化(切り替え)などであり、電源制御用LSI201h(202h,203h)は、入力された制御信号の状態変化により、出力する制御電源をON/OFFさせることで、各デバイスの電源を制御する。
この出力される制御電源のON/OFFは、例えば上記した遅延制御用LSI201k(202k,203k)が出力する制御信号の状態変化が信号レベルのhighとlowである場合、何れか一方の場合にONとされ、他方に切り替わるとOFFにされるよう制御されることとしてよい。
【0040】
上記の遅延制御用LSI201k(202k,203k)は、出力する制御信号の状態変化を上述したように予め設定した任意時間だけ遅らせることで、各デバイスの電源となる制御電源のON/OFF切り替えをその予め設定した任意時間だけ遅らせる。図6に示すメモリ203eはROMとRAMとを備えたものであり、この遅らせる時間の設定は、メモリ203eのROMに予め記憶されたプログラムに書き込まれた遅延時間によるものである。このメモリ203eに格納されている遅延時間のデータが、本実施形態としてのPCIシステムの起動時に、CPU203dの制御により遅延制御用LSI201k,202k,203kそれぞれの不揮発メモリ501a,502a,503aに書き込まれることとなる。この書き込みでは、遅延制御用LSI201k,202kに対してはPCIバス203aとPCIコネクタ205とを介して上記した遅延時間のデータが送信され、遅延制御用LSI203kに対しては内部ローカルバス201eを介して上記した遅延時間のデータが送信される。
【0041】
次に、本発明の第2の実施形態としてのプリンタ装置の動作について、図6を参照して詳細に説明する。
【0042】
第1の動作として、ホスト用CPU203dより、制御信号線をコネクタ204〜207、および遅延制御用LSI201k,202kを介し、電源制御用LSI201h,202hに接続、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバスの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた遅延制御用LSI201k,202kにより、予め設定された任意時間だけ遅延させた後、信号の状態を変化させ出力し、電源制御用LSI201h,202hにより、OFFすることで消費電力を抑える。また、ホスト用CPU203dからの制御により、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバスの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた遅延制御用LSI201k,202kにより、予め設定された任意時間だけ遅延させた後、信号の状態を変化させ出力し、電源制御用LSI201h,202hにより、ONすることで上記デバイスの初期化動作が実行され通常状態に戻る。
【0043】
第2の動作として、ホスト用CPU203dより、制御信号線をPCマザーボード203の電源制御用LSI203h、コネクタ204〜207、および遅延制御用LSI201k,202kを介し、電源制御用LSI201h,202hに接続、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバス、PCマザーボード203の203b〜203c,203e〜203gのデバイス、内部ローカルバス、及び、PCIバス203aの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた遅延制御用LSI201k,202k,203kにより、予め設定された任意時間だけ遅延させた後、信号の状態を変化させ出力し、電源制御用LSI201h,202h,203hによりOFFすることで消費電力を抑える。また、ホスト用CPU203dからの制御により、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバス、PCマザーボード203の203b〜203c,203e〜203gのデバイス、内部ローカルバス、及び、PCIバス203aの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた遅延制御用LSI201k,202k,203kにより、予め設定された任意時間だけ遅延させた後、信号の状態を変化させ出力し、電源制御用LSI201h,202h,203hにより、ONすることで、上記デバイスの初期化動作が実行され通常状態に戻る。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、供給電源のON/OFFタイミングを予め設定された任意の時間だけ遅延させることができる。
このことにより、制御対象システム(拡張ボード)へのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せず命令でき、PCマザーボードからの制御を容易にすることができる。
【0045】
また、PCマザーボード以外の複数の拡張ボード電源のON/OFFタイミングを予め設定された任意の時間だけ遅延させることができる。
このことにより、制御対象システム(拡張ボード)へのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せずPCマザーボードから命令でき、消費電力を抑え省エネを実現することができる。
【0046】
また、PCマザーボード上のホストCPU以外の電源のON/OFFタイミングを予め設定された任意の時間だけ遅延させることができる。
このことにより、制御対象システム(拡張ボード)へのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せずPCマザーボードから命令でき、消費電力を抑え省エネを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としてのプリンタ装置及びスキャナをテーブルに載置した状態の外観を例示する斜視図である。
【図2】該プリンタ装置にPCIバスを用いたPCIシステムを適用した場合の概略構成図である。
【図3】該PCIシステムにおける拡張ボードの取り付け例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の要部となる制御系のハード構成を例示するブロック図である。
【図5】第1の実施形態における電源制御用LSI201h,202h,203hの内部構成を例示するブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の要部となる制御系のハード構成を例示するブロック図である。
【図7】第2の実施形態における遅延制御用LSI201k(202k,203k)と電源制御用LSI201h(202h,203h)との内部構成を例示するブロック図である。
【符号の説明】
101、303 スキャナ
102 プリンタ装置
102a、301 プリンターエンジン
103 テーブル
201、302、402 プリンタコントローラボード
202、304、404 スキャナコントローラボード
203、305、405 PCマザーボード
204、206、306、406 コネクタ(オス型PCIコネクタ)
205、207、307、407 PCIコネクタ
201f、302a、304a PCIバス変換LSI
201h、202h、203h 電源制御LSI
201k、202k、203k 遅延制御LSI
201b、203d CPU
201d、202b、203g I/O(Input−output)
201c、203e メモリ
201e、202c、203b 内部ローカルバス
203a PCIバス
203c PCIホストブリッジ
501 遅延回路部
501a 不揮発性メモリ
502 電源制御回路部
503 電源制御信号
504 制御信号
505 制御電源
【発明の属する技術分野】
本発明は、拡張ボードなどをPCIコネクタを介して接続させ、その接続されたPCIコネクタの電源をPCマザーボードから制御するPCIシステム及びプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、高速バスの1つとしてPCIバス(Peripheral Component Interconnect Bus )がある。
このPCIバスを用いたPCIシステムでは、PCIコネクタによりPCマザーボードに拡張ボードなどを接続して通信を行うと共に、PCマザーボードからその拡張ボードなどへ電源を供給する。
【0003】
こうしたPCIシステムを用いたものに、本出願人により先に出願された特開平9−34610号公報(特許文献1)がある。
このものは、PCIシステムの拡張ボード間において、別ルートで内部ローカルバスを有することにより、PCIバス変換LSIによるデータの変換処理を省くものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−34610号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のPCIバスでは、PCマザーボードから接続された拡張ボードなどを制御したり電源を供給したりするに当たって、その接続された拡張ボードなど(制御対象システム)でのイニシャライズ処理やエンド処理の時間には、信号により制御することができず、電源をOFFにすることも正常な処理には問題がある。
このため、PCマザーボードから信号により制御したり電源をON/OFFしたりするには、上記したイニシャライズ処理やエンド処理の時間を計算しながら命令を保留する必要があり、その時間の電力を余分に消費してしまっていた。
【0006】
また、特開平9−34610号公報は、データの変換処理を省くことによりデータ転送処理の効率化を図るものであり、その目的において好適なものではあるが、上記した課題の解決まで考慮されたものではない。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、以下の目的を有する。
第1の目的は、供給電源のON/OFFタイミングを遅延させることにより、制御対象システムへのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せず命令できることで制御を容易にしたPCIシステム及びプリンタ装置を提供することである。
【0008】
第2の目的は、PCマザーボード以外の複数の拡張ボード電源のON/OFFタイミングを遅延させることにより、制御対象システムへのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せず命令でき、消費電力を抑え省エネを実現できるPCIシステム及びプリンタ装置を提供することである。
【0009】
第3の目的は、PCマザーボード上のホストCPU以外の電源のON/OFFタイミングを遅延させることにより、制御対象システムへのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せず命令でき、消費電力を抑え省エネを実現できるPCIシステム及びプリンタ装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有する。
請求項1記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に供給電源のON/OFFタイミングを制御する制御信号を設け、該制御信号を予め設定された任意の時間だけ遅延させる遅延手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、内部に遅延回路を有した電源制御LSIを介し、供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能とすることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、内部に遅延回路を有した電源制御LSIを介し、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードの供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能にし、電源制御を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、内部に遅延回路を有した電源制御LSIを介し、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードの供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能とすると共に、PCマザーボード上のホストCPUから、PCIバスおよびPCマザーボード上のその他システムにおける供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能にし、電源制御を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、遅延回路が構成されたLSIと電源制御LSIとを介し、供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能とすることを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、遅延回路が構成されたLSIと電源制御LSIとを介し、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードの供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能にし、電源制御を行うことを特徴とする。
【0016】
請求項7記載の発明は、ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、遅延回路が構成されたLSIと電源制御LSIとを介し、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードの供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能とすると共に、PCマザーボード上のホストCPUから、PCIバスおよびPCマザーボード上のその他システムにおける供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能にし、電源制御を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項8記載の発明は、プリンタ機能を有するプリンタモジュール部が、請求項1から7の何れか1項に記載のPCIシステムのPCIバスに接続されて構成されたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るPCIシステム及びプリンタ装置を図面を用いて詳細に説明する。
以下に、省エネのための電源制御を可能としたPCIシステム及びプリンタ装置の実施形態について説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態としてのプリンタ装置102の外観図を示している。
本実施形態のプリンタ装置102は、単体でプリンタ機能を有することに加えて、図示の如く、スキャナ101と組み合わせることにより、スキャナ101で読み取った画像データ(VIDEOデータ)をプリンタ装置102で出力することが可能である。換言すれば、プリンタ装置102とスキャナ101の構成によってコピー機能を実現できる構成である。なお、103はプリンタ装置102およびスキャナ101を載置するためのテーブルを示す。
【0020】
次に、本発明の実施形態の基本構成について説明する。
図2は、プリンタ装置にPCIバス(Peripheral Component Interconnect Bus )を用いたPCIシステムを適用した場合の概略構成図を示す。
この図2に示すように、本実施形態としてのプリンタ装置は、プリンタエンジン301を制御してプリンタ機能を実現するプリンタモジュール部としてのプリンタコントローラボード302と、プリンタ装置側からスキャナ303を制御してスキャナ機能を実現するスキャナモジュール部としてのスキャナコントローラボード304と、プリンタコントローラボード302およびスキャナコントローラボード304を制御して、コピー機能、ファクシミリ機能等を実現するためのPCマザーボード305とを備えて構成される。
【0021】
ここで、PCマザーボード305には、ホスト用CPUや、メモリがホストバス(内部ローカルバス)に接続されており、汎用のPCIバスにはデータ量の大きいデバイス(HDDなど)や、例えばビデオデバイス等の高速I/O(Input−output)などデータを高速に転送する必要のあるデバイス等が接続されている。また、PCIバスとホストバスとをPCIホストブリッジ(バス・ブリッジ回路)を介して接続することにより、PCマザーボード305全体の制御をホスト用CPUで行えるようにしている。
【0022】
更に、拡張ボードであるプリンタコントローラボード302およびスキャナコントローラボード304は、それぞれPCIブリッジ(バス・ブリッジ回路)を含むPCIバス変換LSI302a又は304aが搭載されており、それぞれのボードのコネクタ306とPCマザーボード305側のPCIコネクタ307とを接続することにより、PCIバス変換LSI302a又は304aを介してボード302、304の内部ローカルバスとPCマザーボード305のPCIバスとが接続される構成である。
こうして、プリンタコントローラボード302とスキャナコントローラボード304とが、PCマザーボード305のPCIバスに接続されることで、PCIコネクタ307を備えたPCマザーボード305がPCIシステムとして動作する。
【0023】
図3は、図2に示したプリンタ装置における拡張ボードの取り付け例を示し、具体的には、PCマザーボード305側のPCIコネクタ307(407)に、拡張ボードであるプリンタコントローラボード302(402)およびスキャナコントローラボード304(404)のコネクタ306(406)を挿入することにより、容易にシステムの拡張を行うことができる。
【0024】
次に、本発明の第1の実施形態としてのプリンタ装置について、図4、図5を参照して詳細に説明する。
【0025】
図4は、本実施形態の要部となる制御系のハード構成を示し、プリンタ装置102はプリンタエンジン102aを制御してプリンタ機能を実現するプリンタモジュール部の制御基板としてのプリンタコントローラボード201と、プリンタ装置102側からスキャナ101を制御してスキャナ機能を実現するスキャナモジュール部の制御基板としてのスキャナコントローラボード202と、プリンタ装置102の多機能化のための種々の制御を行うPCマザーボード203とから構成される。なお、図4において204〜207はそれぞれプリンタコントローラボード201またはスキャナコントローラボード202をPCマザーボード203に接続するためのコネクタを示す。
【0026】
また、プリンタコントローラボード201は、プリンタエンジン102aとの間でデータのやり取りを行うためのASIC(Application Specific Integrated Circuit )201aと、プリンタ装置102のプリンタ機能の制御を行うためのCPU201b、メモリ201cおよびI/O201dと、RISCバスからなる内部ローカルバス201eと、内部ローカルバス201eを後述するPCIバス203aに接続するためのPCIバス変換LSI201fと、後述するPCマザーボード203上のホスト用CPU203dからの制御によって、上記201a〜201fの電源を制御する電源制御用LSI(電源制御LSI)201hとを備えている。また、図示を省略するが、必要に応じてLAN(Local Area Network)や電話回線と接続するためのNIC(Network Interface Card)等のインターフェース、HDD等の拡張メモリが設けられているものとし、同様に電源制御用LSI201hにより電源が制御される。
【0027】
スキャナコントローラボード202は、スキャナ101との間でデータのやり取りを行うためのASIC202aと、プリンタ装置102側からスキャナ機能を実現するためのI/O202bと、RISCバスからなる内部ローカルバス202cと、内部ローカルバス202cを後述するPCIバス203aに接続するためのPCIバス変換LSI202fと、後述するPCマザーボード203上のホスト用CPU203dからの制御によって、上記202a〜202c,202fの電源を制御する電源制御用LSI202hとを備えている。また、図示は省略するが、必要に応じてCPUやHDD等の拡張メモリを設けることができ、同様に電源制御用LSI202hにより電源が制御される。
【0028】
PCマザーボード203は、汎用のPCIバス203aとホストバスである内部ローカルバス203bと、PCIバス203aと内部ローカルバス203bとを接続するPCIホストブリッジ203cと、内部ローカルバス203bに接続されたホスト用CPU203d、メモリ203eと、PCIバス203aに接続されたHDD203fと、I/O203gと、ホスト用CPU203dからの制御によって、上記203a〜203c,203e〜203gの電源を制御する電源制御用LSI203hを備えている。
【0029】
図5は、図4の説明において上述した電源制御用LSI201h,202h,203hの内部ブロック図であり、内部は不揮発メモリ501aを保有した遅延回路部501と電源制御回路部502とに分けられる。ホスト用CPU203dから入力された電源制御信号503は、内部の遅延回路部501に入力され、遅延回路部501の不揮発メモリ501aに内部ローカルバスから予め設定した任意時間だけ遅らせた後、制御信号504の状態を変化させて次段の電源制御回路部502に入力される。
この制御信号504の状態の変化とは、例えば信号レベルのhighとlowの変化(切り替え)などであり、電源制御回路部502は、入力された制御信号504の状態変化により、制御電源505をON/OFFさせることで、各デバイスの電源を制御する。この制御電源505のON/OFFは、例えば上記した制御信号504の状態変化が信号レベルのhighとlowである場合、何れか一方の場合にONとされ、他方に切り替わるとOFFにされるよう制御されることとしてよい。
【0030】
上記の遅延回路部501は、この制御信号504の状態変化を上述したように予め設定した任意時間だけ遅らせることで、制御電源505のON/OFF切り替えをその予め設定した任意時間だけ遅らせる。図4に示すメモリ203eはROMとRAMとを備えたものであり、この遅らせる時間の設定は、メモリ203eのROMに予め記憶されたプログラムに書き込まれた遅延時間によるものである。このメモリ203eに格納されている遅延時間のデータが、本実施形態としてのPCIシステムの起動時に、CPU203dの制御により電源制御用LSI201h,202h,203hそれぞれの不揮発メモリ501aに書き込まれることとなる。この書き込みでは、電源制御用LSI201h,202hに対してはPCIバス203aとPCIコネクタ205とを介して上記した遅延時間のデータが送信され、電源制御用LSI203hに対しては内部ローカルバス201eを介して上記した遅延時間のデータが送信される。
【0031】
次に、本発明の第1の実施形態としてのプリンタ装置の動作について、図4を参照して詳細に説明する。
【0032】
第1の動作として、ホスト用CPU203dより、制御信号線をコネクタ204〜207を介し、電源制御用LSI201h,202hに接続、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバスの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた電源制御用LSI201h,202hにより、予め設定された遅延時間後にOFFすることで消費電力を抑える。また、ホスト用CPU203dからの制御により、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバスの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた電源制御用LSI201h,202hにより、予め設定された遅延時間後にONすることで、上記デバイスの初期化動作が実行され通常状態に戻る。
【0033】
第2の動作として、ホスト用CPU203dより、制御信号線をPCマザーボード203の電源制御用LSI203h、コネクタ204〜207を介し、電源制御用LSI201h,202hに接続、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバス、PCマザーボード203の203b〜203c,203e〜203gのデバイス、内部ローカルバス、及び、PCIバス203aの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた電源制御用LSI201h,202h,203hにより、予め設定された遅延時間後によりOFFすることで消費電力を抑える。また、ホスト用CPU203dからの制御により、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバス、PCマザーボード203の203b〜203c,203e〜203gのデバイス、内部ローカルバス、及び、PCIバス203aの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた電源制御用LSI201h,202h,203hにより、予め設定された遅延時間後にONすることで、上記デバイスの初期化動作が実行され通常状態に戻る。
【0034】
次に、本発明の第2の実施形態としてのプリンタ装置について、図6、図7を参照して詳細に説明する。
この第2の実施形態は、供給電源のON/OFFタイミングを制御する制御信号を予め設定された任意の時間だけ遅延させる遅延手段を、第1の実施形態における電源制御用LSIに替えて、遅延制御LSIとしたものであり、図1から図3を用いて上述した外観や基本構成については、第1の実施形態と同様である。
【0035】
図6は、本実施形態の要部となる制御系のハード構成を示し、プリンタ装置102はプリンタエンジン102aを制御してプリンタ機能を実現するプリンタモジュール部の制御基板としてのプリンタコントローラボード201と、プリンタ装置102側からスキャナ101を制御してスキャナ機能を実現するスキャナモジュール部の制御基板としてのスキャナコントローラボード202と、プリンタ装置102の多機能化のための種々の制御を行うPCマザーボード203とから構成される。なお、図6において204〜207はそれぞれプリンタコントローラボード201またはスキャナコントローラボード202をPCマザーボード203に接続するためのコネクタを示す。
【0036】
また、プリンタコントローラボード201は、プリンタエンジン102aとの間でデータのやり取りを行うためのASIC201aと、プリンタ装置102のプリンタ機能の制御を行うためのCPU201b、メモリ201cおよびI/O201dと、RISCバスからなる内部ローカルバス201eと、内部ローカルバス201eを後述するPCIバス203aに接続するためのPCIバス変換LSI201fと、後述するPCマザーボード203上のホスト用CPU203dからの制御によって、上記201a〜201fの電源を制御する遅延制御用LSI(遅延制御LSI)201kと電源制御用LSI201hとを備えている。また、図示を省略するが、必要に応じてLANや電話回線と接続するためのNIC等のインターフェース、HDD等の拡張メモリが設けられているものとし、同様に遅延制御用LSI201kと電源制御用LSI201hにより電源が制御される。
【0037】
スキャナコントローラボード202は、スキャナ101との間でデータのやり取りを行うためのASIC202aと、プリンタ装置102側からスキャナ機能を実現するためのI/O202bと、RISCバスからなる内部ローカルバス202cと、内部ローカルバス202cを後述するPCIバス203aに接続するためのPCIバス変換LSI202fと、後述するPCマザーボード203上のホスト用CPU203dからの制御によって、上記202a〜202c,202fの電源を制御する遅延制御用LSI202kと電源制御用LSI202hとを備えている。また、図示は省略するが、必要に応じてCPUやHDD等の拡張メモリを設けることができ、同様に遅延制御用LSI202kと電源制御用LSI202hにより電源が制御される。
【0038】
PCマザーボード203は、汎用のPCIバス203aとホストバスである内部ローカルバス203bと、PCIバス203aと内部ローカルバス203bとを接続するPCIホストブリッジ203cと、内部ローカルバス203bに接続されたホスト用CPU203d、メモリ203eと、PCIバス203aに接続されたHDD203fと、I/O203gと、ホスト用CPU203dからの制御によって、上記203a〜203c,203e〜203gの電源を制御する遅延制御用LSI203kと電源制御用LSI203hを備えている。
【0039】
図7は、図6の説明において上述した遅延制御用LSI201k(202k,203k)と電源制御用LSI201h(202h,203h)との内部ブロック図であり、遅延制御用LSI201k(202k,203k)の内部は不揮発メモリ501a(502a,503a)を保有している。ホスト用CPU203dからの電源制御信号が遅延制御用LSI201k(202k,203k)に入力され、この遅延制御用LSI201k(202k,203k)が内部ローカルバスから不揮発メモリ501a(502a,503a)に予め設定した任意時間だけ制御信号の変化を遅らせた後、次段の電源制御用LSI201h(202h,203h)へ出力する。
この制御信号の変化とは、例えば信号レベルのhighとlowの変化(切り替え)などであり、電源制御用LSI201h(202h,203h)は、入力された制御信号の状態変化により、出力する制御電源をON/OFFさせることで、各デバイスの電源を制御する。
この出力される制御電源のON/OFFは、例えば上記した遅延制御用LSI201k(202k,203k)が出力する制御信号の状態変化が信号レベルのhighとlowである場合、何れか一方の場合にONとされ、他方に切り替わるとOFFにされるよう制御されることとしてよい。
【0040】
上記の遅延制御用LSI201k(202k,203k)は、出力する制御信号の状態変化を上述したように予め設定した任意時間だけ遅らせることで、各デバイスの電源となる制御電源のON/OFF切り替えをその予め設定した任意時間だけ遅らせる。図6に示すメモリ203eはROMとRAMとを備えたものであり、この遅らせる時間の設定は、メモリ203eのROMに予め記憶されたプログラムに書き込まれた遅延時間によるものである。このメモリ203eに格納されている遅延時間のデータが、本実施形態としてのPCIシステムの起動時に、CPU203dの制御により遅延制御用LSI201k,202k,203kそれぞれの不揮発メモリ501a,502a,503aに書き込まれることとなる。この書き込みでは、遅延制御用LSI201k,202kに対してはPCIバス203aとPCIコネクタ205とを介して上記した遅延時間のデータが送信され、遅延制御用LSI203kに対しては内部ローカルバス201eを介して上記した遅延時間のデータが送信される。
【0041】
次に、本発明の第2の実施形態としてのプリンタ装置の動作について、図6を参照して詳細に説明する。
【0042】
第1の動作として、ホスト用CPU203dより、制御信号線をコネクタ204〜207、および遅延制御用LSI201k,202kを介し、電源制御用LSI201h,202hに接続、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバスの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた遅延制御用LSI201k,202kにより、予め設定された任意時間だけ遅延させた後、信号の状態を変化させ出力し、電源制御用LSI201h,202hにより、OFFすることで消費電力を抑える。また、ホスト用CPU203dからの制御により、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバスの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた遅延制御用LSI201k,202kにより、予め設定された任意時間だけ遅延させた後、信号の状態を変化させ出力し、電源制御用LSI201h,202hにより、ONすることで上記デバイスの初期化動作が実行され通常状態に戻る。
【0043】
第2の動作として、ホスト用CPU203dより、制御信号線をPCマザーボード203の電源制御用LSI203h、コネクタ204〜207、および遅延制御用LSI201k,202kを介し、電源制御用LSI201h,202hに接続、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバス、PCマザーボード203の203b〜203c,203e〜203gのデバイス、内部ローカルバス、及び、PCIバス203aの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた遅延制御用LSI201k,202k,203kにより、予め設定された任意時間だけ遅延させた後、信号の状態を変化させ出力し、電源制御用LSI201h,202h,203hによりOFFすることで消費電力を抑える。また、ホスト用CPU203dからの制御により、プリンタコントローラボード201の201a〜201fのデバイス、内部ローカルバス、スキャナコントローラボード202の202a〜202c,202fのデバイス、内部ローカルバス、PCマザーボード203の203b〜203c,203e〜203gのデバイス、内部ローカルバス、及び、PCIバス203aの電源を、ホスト用CPU203dから制御命令を受けた遅延制御用LSI201k,202k,203kにより、予め設定された任意時間だけ遅延させた後、信号の状態を変化させ出力し、電源制御用LSI201h,202h,203hにより、ONすることで、上記デバイスの初期化動作が実行され通常状態に戻る。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、供給電源のON/OFFタイミングを予め設定された任意の時間だけ遅延させることができる。
このことにより、制御対象システム(拡張ボード)へのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せず命令でき、PCマザーボードからの制御を容易にすることができる。
【0045】
また、PCマザーボード以外の複数の拡張ボード電源のON/OFFタイミングを予め設定された任意の時間だけ遅延させることができる。
このことにより、制御対象システム(拡張ボード)へのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せずPCマザーボードから命令でき、消費電力を抑え省エネを実現することができる。
【0046】
また、PCマザーボード上のホストCPU以外の電源のON/OFFタイミングを予め設定された任意の時間だけ遅延させることができる。
このことにより、制御対象システム(拡張ボード)へのイニシャル処理およびエンド処理の時間に依存せずPCマザーボードから命令でき、消費電力を抑え省エネを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としてのプリンタ装置及びスキャナをテーブルに載置した状態の外観を例示する斜視図である。
【図2】該プリンタ装置にPCIバスを用いたPCIシステムを適用した場合の概略構成図である。
【図3】該PCIシステムにおける拡張ボードの取り付け例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の要部となる制御系のハード構成を例示するブロック図である。
【図5】第1の実施形態における電源制御用LSI201h,202h,203hの内部構成を例示するブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の要部となる制御系のハード構成を例示するブロック図である。
【図7】第2の実施形態における遅延制御用LSI201k(202k,203k)と電源制御用LSI201h(202h,203h)との内部構成を例示するブロック図である。
【符号の説明】
101、303 スキャナ
102 プリンタ装置
102a、301 プリンターエンジン
103 テーブル
201、302、402 プリンタコントローラボード
202、304、404 スキャナコントローラボード
203、305、405 PCマザーボード
204、206、306、406 コネクタ(オス型PCIコネクタ)
205、207、307、407 PCIコネクタ
201f、302a、304a PCIバス変換LSI
201h、202h、203h 電源制御LSI
201k、202k、203k 遅延制御LSI
201b、203d CPU
201d、202b、203g I/O(Input−output)
201c、203e メモリ
201e、202c、203b 内部ローカルバス
203a PCIバス
203c PCIホストブリッジ
501 遅延回路部
501a 不揮発性メモリ
502 電源制御回路部
503 電源制御信号
504 制御信号
505 制御電源
Claims (8)
- ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、
前記PCIバスによる信号とは別に供給電源のON/OFFタイミングを制御する制御信号を設け、該制御信号を予め設定された任意の時間だけ遅延させる遅延手段を備えたことを特徴とするPCIシステム。 - ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、
前記PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、内部に遅延回路を有した電源制御LSIを介し、供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能とすることを特徴とするPCIシステム。 - ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、
前記PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、内部に遅延回路を有した電源制御LSIを介し、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードの供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能にし、電源制御を行うことを特徴とするPCIシステム。 - ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、
前記PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、内部に遅延回路を有した電源制御LSIを介し、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードの供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能とすると共に、PCマザーボード上のホストCPUから、PCIバスおよびPCマザーボード上のその他システムにおける供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能にし、電源制御を行うことを特徴とするPCIシステム。 - ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、
前記PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、遅延回路が構成されたLSIと電源制御LSIとを介し、供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能とすることを特徴とするPCIシステム。 - ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、
前記PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、遅延回路が構成されたLSIと電源制御LSIとを介し、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードの供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能にし、電源制御を行うことを特徴とするPCIシステム。 - ホストCPU、I/O、メモリ、ホストバス、PCIホストブリッジおよびPCIバスが配置されたPCマザーボードに、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードを接続することが可能なPCIシステムであって、
前記PCIバスによる信号とは別に制御信号を設け、遅延回路が構成されたLSIと電源制御LSIとを介し、I/Oおよび内部ローカルバスが配設された複数の拡張ボードの供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能とすると共に、PCマザーボード上のホストCPUから、PCIバスおよびPCマザーボード上のその他システムにおける供給電源のON/OFFタイミングを任意の時間だけ遅延可能にし、電源制御を行うことを特徴とするPCIシステム。 - プリンタ機能を有するプリンタモジュール部が、請求項1から7の何れか1項に記載のPCIシステムの前記PCIバスに接続されて構成されたことを特徴とするプリンタ装置。
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JP2002269237A JP2004110203A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | Pciシステム及びプリンタ装置 |
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2002
- 2002-09-13 JP JP2002269237A patent/JP2004110203A/ja active Pending
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