JP2004108894A - カーナビゲーション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現在位置とユーザによって選択された地点との位置関係や現在位置からのおおよその距離等を容易に把握できるようにする。
【解決手段】ユーザによって所望のメモリ地点が選択されると(ステップS20)、ステップS30において車両の現在位置とその周辺の道路地図を画面に表示し、ステップS40において、この道路地図を広域表示の縮尺に変更した後に、現在位置からメモリ地点まで広域表示の縮尺の道路地図を自動的にスクロールする(ステップS50)。そして、メモリ地点までスクロールされると、メモリ地点とその周辺の道路地図を詳細表示の縮尺に変更し(ステップS60)、最終的に、メモリ地点とその周辺の詳細な道路地図を表示する(ステップS70)。これにより、ユーザは、現在位置とメモリ地点との位置関係やおおよその距離を容易に把握することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】ユーザによって所望のメモリ地点が選択されると(ステップS20)、ステップS30において車両の現在位置とその周辺の道路地図を画面に表示し、ステップS40において、この道路地図を広域表示の縮尺に変更した後に、現在位置からメモリ地点まで広域表示の縮尺の道路地図を自動的にスクロールする(ステップS50)。そして、メモリ地点までスクロールされると、メモリ地点とその周辺の道路地図を詳細表示の縮尺に変更し(ステップS60)、最終的に、メモリ地点とその周辺の詳細な道路地図を表示する(ステップS70)。これにより、ユーザは、現在位置とメモリ地点との位置関係やおおよその距離を容易に把握することができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カーナビゲーション装置において、ユーザが過去に登録した地点を検索して、検索した地点とその周辺の道路地図を表示するメモリ地点検索機能がある。このメモリ地点検索機能は、例えば、ユーザによってメモリ地点検索の開始操作がなされると、予め登録された地点を検索し、検索した地点の名称をリスト形式で画面に表示する。そして、ユーザがリストの中から希望の地点を選択すると、その選択された地点とその周辺の道路地図を画面に表示する。
【0003】
これにより、ユーザは、過去に登録した地点の位置を確認したり、更には、選択した地点を経路誘導における目的地の候補としたりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のメモリ地点検索機能は、ユーザの希望する地点が選択されると、選択された地点とその周辺の道路地図が表示されるため、ユーザは、選択した地点の位置や周辺の建造物等を表示された道路地図から把握することができる。しかしながら、例えば、ユーザの選択した地点が現在地から遠く離れている場合には、現在地と選択地点との位置関係や現在地からのおおよその距離等を把握することが困難であった。
【0005】
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたもので、現在地とユーザによって選択された地点との位置関係や現在地からのおおよその距離等を容易に把握することができるカーナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のカーナビゲーション装置は、画面を有する表示部と、表示部の画面に道路地図を表示させる表示制御手段と、道路地図上に、少なくとも第1の地点及び第2の地点を指定する地点指定手段とを備え、表示制御手段は、第1の地点から第2の地点まで道路地図をスクロールさせるスクロール手段と、第1の地点を含む道路地図を第1の縮尺率によって表示し、かつ第2の地点を含む道路地図を第2の縮尺率によって表示するとともに、スクロール手段が道路地図をスクロールさせる際には、その道路地図の縮尺率を第1の縮尺率及び第2の縮尺率の少なくとも一方よりも大きくする縮尺変更手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
このように、本発明のカーナビゲーション装置は、第1の地点及び第2の地点を含む道路地図の少なくとも一方の縮尺率よりも大きくした道路地図の縮尺率でスクロールする。これにより、スクロール中の道路地図は、第1の地点或いは第2の地点を含む道路地図よりも広域表示となるため、ユーザは、この広域表示の道路地図を参照することで、指定した2つの地点間の位置関係や距離の程度を容易に把握することができる。
【0008】
請求項2に記載のカーナビゲーション装置では、縮尺変更手段は、道路地図をスクロールさせる際の縮尺率を第1の地点と第2の地点との距離に応じて設定することを特徴とする。例えば、第1の地点から第2の地点まで遠く離れている場合には、広域表示となる縮尺率を設定し、第1の地点から第2の地点まで近い場合には、詳細表示となる縮尺率を設定する。これにより、上記2つの地点間が遠く離れている場合に、スクロールを実行している時間が極端に長くなることを防止できる。
【0009】
請求項3に記載のカーナビゲーション装置によれば、スクロール手段は、第1の地点から第2の地点に向かって直線的に道路地図をスクロールすることを特徴とする。これにより、第1の地点に対して第2の地点がどの方向に位置するのかを容易に把握することができる。
【0010】
請求項4に記載のカーナビゲーション装置では、第1の地点と第2の地点間の経路を算出する経路算出手段を備え、スクロール手段は、経路算出手段が算出する経路を含むように第1の地点から第2の地点まで道路地図をスクロールすることを特徴とする。これにより、ユーザは、第1の地点から第2の地点間に存在する経路周辺の建造物や地理的な特徴等を把握することができる。
【0011】
請求項5に記載のカーナビゲーション装置では、スクロール手段は、縮尺変更手段が第1の縮尺率によって表示された第1の地点を含む道路地図の縮尺率を大きく変更した後に道路地図のスクロールを開始することを特徴とする。これにより、ユーザは、スクロールされる前に、第1の地点の位置、周辺の建造物や地形的な特徴等を詳しく確認することができる。
【0012】
請求項6に記載のカーナビゲーション装置によれば、縮尺変更手段は、スクロール手段が第2の地点を含む位置まで道路地図をスクロールさせた後に、その道路地図の縮尺率を第2の縮尺率に変更することを特徴とする。例えば、第2の縮尺率をスクロール中の道路地図の縮尺率よりも小さく設定しておく。これにより、ユーザは、スクロールされた後に第2の地点の位置、周辺の建造物や地形的な特徴等を詳しく確認することができる。
【0013】
請求項7に記載のカーナビゲーション装置では、スクロール手段は、第1の地点から第2の地点まで道路地図をスクロールさせた後に、さらに第2の地点から第1の地点まで道路地図をスクロールさせることを特徴とする。これにより、ユーザは、2つの地点間に存在する建造物や地形的な特徴等の確認を繰り返して行うことができる。なお、請求項8に記載のように、スクロール手段によるスクロールの継続を指示する指示手段を備え、スクロール手段による第2の地点から第1の地点までの道路地図のスクロールは、道路地図が第1の地点から第2の地点までスクロールされたときに指示手段によって継続指示された場合に実行するようにすることで、ユーザの希望に従ってスクロールを繰り返すことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態におけるカーナビゲーション装置に関して、図面に基づいて説明する。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係わるカーナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態のカーナビゲーション装置は、位置検出器1、地図データ入力器6、操作スイッチ群7、外部メモリ9、表示装置10、音声出力装置11、リモコンセンサ12、及びこれらに接続された制御回路8を備えている。
【0016】
制御回路8は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、制御回路8が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。なお、このプログラムは、外部メモリ9を介して外部から取得したりすることもできる。
【0017】
位置検出器1は、いずれも周知の地磁気センサ2、ジャイロスコープ3、距離センサ4、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(GlobalPositioning System)のためのGPS受信機5を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては位置検出器1を上述した内の一部で構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の車速センサ等を用いてもよい。
【0018】
地図データ入力器6は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ及び目印データを含む各種データを入力するための装置である。各種データを記憶する記憶媒体としては、CD−ROMやDVD−ROM等の再生専用の記憶媒体に加え、メモリカードやハードディスク等の書き込み可能な記憶媒体が用いられる。さらに、この書き込み可能な記憶媒体には、ユーザによって過去に登録されたメモリ地点の情報(例えば、地点名称や緯度・経度等)が記憶される。
【0019】
操作スイッチ群7は、例えば、後述する表示装置10と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、各種入力に使用される。
【0020】
表示装置10は、例えば液晶ディスプレイによって構成され、表示装置10の画面には位置検出器1から入力された車両の現在位置に対応する自車位置マークと、地図データ入力器6より入力された地図データによって生成される車両周辺の道路地図を表示することができる。また、操作スイッチ群7や後述するリモコン13等の操作により、道路地図を所定の縮尺に変更して表示したり、道路地図をスクロールして表示したりすることも可能である。
【0021】
音声出力装置11は、スピーカ等によって構成されるものである。リモコンセンサ12は、リモートコントロール端末(以下リモコンと称する)13からの各種の操作信号を受信し、制御回路8に出力する。
【0022】
また、本実施形態のカーナビゲーション装置は、操作スイッチ群7やリモコン13等から、上述したメモリ地点を検索する指示を受けると、地図データ入力器6の記憶媒体からメモリ地点に関する情報を抽出し、この抽出したメモリ地点を表示装置10へリスト形式で表示させる、いわゆるメモリ地点検索機能を備えている。さらに、リストの中から選択したメモリ地点を目的地として、車両の現在位置からの経路を計算する経路計算機能をも備えている。
【0023】
次に、本実施形態の特徴である、現在位置からユーザが指定した地点までの道路地図の自動スクロール処理について、図2に示すフローチャート、及び図5〜図18に示す表示装置10の画面表示のイメージ図を用いて説明する。先ず、図2に示すステップS10では初期設定が行われる。この初期設定とは、各種センサの初期化処理やGPS受信機5の通信リンクの確立等である。
【0024】
ステップS20では、ユーザの操作によってメモリ地点を検索する指示が出されると、予め記憶されたメモリ地点に関する情報を地図データ入力器6から抽出し、抽出したメモリ地点の情報に基づいて、メモリ地点の名称をリスト形式で表示装置10に表示する。そして、ユーザによってリストの中からメモリ地点が選択されるまで待機状態となる。図5に、メモリ地点のリストを表示した例を示す。
【0025】
ステップS30では、位置検出器1から検出される車両の現在位置とその周辺の道路地図を表示装置10へ表示する。なお、道路地図の縮尺は、現在位置周辺の建造物等が確認可能な詳細表示の縮尺(例えば、200m程度等)に設定される。これにより、ユーザは、車両の現在位置とその周辺の建造物や地形的な特徴等を詳しく確認することができる。図6に、車両の現在位置周辺の道路地図を表示した例を示す。
【0026】
ステップS40では、ステップS30において表示した道路地図の縮尺を広域表示の縮尺に変更する。この広域表示の縮尺については、例えば、車両の現在位置からユーザによって選択されたメモリ地点までの距離に応じた縮尺を算出して決定する。
【0027】
すなわち、車両の現在位置からメモリ地点までの距離が長い場合には、より広域表示の縮尺となるように、距離の長さから縮尺を算出する関係式を予め求めておく。これにより、現在位置からメモリ地点までが遠く離れている場合であっても、スクロールを実行している時間が極端に長くなることを防止できる。なお、現在位置からメモリ地点までの経路が計算されている場合には、この現在位置からメモリ地点までの経路に沿った距離に基づいて縮尺を変更してもよい。
【0028】
図7〜図10に、ステップS40における詳細表示の縮尺で表示される道路地図が広域表示の縮尺に変更されるイメージ図を示す。図7は、車両の現在位置を詳細表示の縮尺(200m)で表示した例であり、縮尺400m(図8)、縮尺800m(図9)、縮尺1km(図10)というように、カーナビゲーション装置の地図縮尺の分解能に基づいて、連続的に広域表示の縮尺に変更する。
【0029】
ステップS50では、現在位置からメモリ地点に向かって直線的に道路地図を自動的にスクロールさせ、メモリ地点が画面の中心付近に位置するまでスクロールを連続的に実行する。図11〜図14に、道路地図のスクロール表示のイメージ図を示す。これにより、ユーザは、車両の現在位置に対してメモリ地点がどの方向に位置するのかを容易に把握することができる。
【0030】
なお、現在位置からメモリ地点までの経路が計算されている場合には、その経路を含むようにスクロールしてもよい。これにより、現在位置からメモリ地点までの間に存在する経路周辺の建造物や地理的な特徴等を把握することができる。
【0031】
ステップS60では、ステップS50の自動スクロールによりメモリ地点が画面内に位置した場合には、自動スクロールを停止するとともに、メモリ地点周辺の道路地図を詳細表示の縮尺に変更する。図15〜図18に、ステップS60における広域表示の縮尺で表示される道路地図が詳細表示の縮尺に変更されるイメージを示す。図15は、車両の現在位置を広域表示の縮尺(1km)で表示した例であり、縮尺800m(図16)、縮尺400m(図17)、縮尺200m(図18)というように、カーナビゲーション装置の地図縮尺の分解能に基づいて、連続的に詳細表示の縮尺に変更する。
【0032】
そして、ステップS70において、ユーザによって選択されたメモリ地点とその周辺の道路地図を詳細表示の縮尺で表示する。これにより、ユーザは、メモリ地点の位置や周辺の建造物や地形的な特徴等を詳しく確認することができる。本実施形態では、図18に示すように、縮尺200mで表示される。
【0033】
このように、本実施形態のカーナビゲーション装置は、現在位置及びユーザの選択したメモリ地点を含む道路地図の縮尺率よりも大きくした道路地図の縮尺率でスクロールする。これにより、スクロール中の道路地図は広域表示となるため、ユーザは、現在位置とメモリ地点間の位置関係や距離の程度を容易に把握することができる。
【0034】
なお、本実施形態では、ステップS30において、現在位置を含む道路地図を詳細表示の縮尺で表示しているが、ユーザが現在位置周辺の地理に詳しい場合には、自動スクロール中の道路地図と同じ縮尺で表示してもよい。或いは、ステップS60において、メモリ地点とその周辺の道路地図を詳細表示の縮尺に変更しているが、ユーザがメモリ地点周辺の地理に詳しい場合には、自動スクロール中の道路地図と同じ縮尺で表示してもよい。これにより、ユーザにとって不要な道路地図の縮尺変更を実行する必要がなくなる。
【0035】
また、本実施形態では、車両の現在位置を含む道路地図をメモリ地点に向かって自動スクロールしているが、これに限定されるものではなく、メモリ地点を含む道路地図を車両の現在位置に向かって自動スクロールするものであってもよい。
【0036】
なお、本実施形態では、位置検出器1によって検出された車両の現在位置と、ユーザによって選択されたメモリ地点を対象としているが、例えば、ユーザが住所、電話番号、郵便番号等によって入力した2つの地点や、メモリ地点のリストの中から選択された2つの地点を対象にして、この対象となる地点間を自動スクロールするものであってもよい。
【0037】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
【0038】
第2の実施形態において第1の実施形態と異なる点は、現在位置からユーザの選択したメモリ地点までスクロールしたのち、さらにメモリ地点から現在位置までスクロールする点にある。以下、図3に示すフローチャートのステップS10〜ステップS70においては、第1の実施形態における処理と同様であるので説明を省略し、図4に示すフローチャートのステップS70以降の処理について説明する。
【0039】
図4のステップS80において、再度、道路地図の自動スクロールを開始するか否かをユーザに求める。そして、自動スクロールを開始する指示がなされた場合には、ステップS90以降の処理を実行する。また、自動スクロールを開始しない指示がなされた場合には、本処理を終了する。
【0040】
ステップS90では、ステップS70において表示した、ユーザの選択したメモリ地点周辺の道路地図の縮尺を広域表示の縮尺に変更する。この広域表示の縮尺については、第1の実施形態と同様に、車両の現在位置からユーザによって選択されたメモリ地点までの距離に応じて算出した縮尺である。
【0041】
ステップS100では、メモリ地点から車両の現在位置へ直線的に道路地図をスクロールさせ、現在位置が画面に含まれるまでスクロールを連続的に実行する。ステップS110では、ステップS100の自動スクロールによって、車両の現在位置が画面に含まれた場合には、自動スクロールを停止するとともに、現在位置とその周辺の道路地図を詳細表示の縮尺に変更する。この詳細表示の縮尺についても、第1の実施形態において説明した縮尺と同様である。
【0042】
ステップS120においては、車両の現在位置とその周辺の道路地図を詳細表示の縮尺で表示する。そして、ステップS130において、再度、道路地図の自動スクロールを開始するか否かをユーザに求める。そして、自動スクロールを開始する指示がなされた場合には、図3に示すステップS40以降の処理を実行し、自動スクロールを開始しない指示がなされた場合には、本処理を終了する。
【0043】
このように、本実施形態のカーナビゲーション装置は、現在位置からメモリ地点まで道路地図をスクロールさせた後、ユーザの指示があった場合に、さらにメモリ地点から現在位置まで道路地図をスクロールする。これにより、ユーザは、自らの希望に従ってスクロールを繰り返すことが可能となる。その結果、2つの地点間に存在する建造物や地形的な特徴等の確認を繰り返して行うことができる。
【0044】
なお、ステップS80におけるユーザの指示は必ずしも必要ではない。すなわち、現在位置からメモリ地点までスクロールした後に、続けてメモリ地点から現在位置までの道路地図のスクロールを繰り返して実行してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる、カーナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係わる、現在位置からメモリ地点までの道路地図の自動スクロール処理を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施形態に係わる、現在位置からメモリ地点までの道路地図の自動スクロール処理を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態に係わる、メモリ地点から現在位置までの道路地図の自動スクロール処理を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示されるメモリ地点のリストを示すイメージ図である。
【図6】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図を示すイメージ図である。
【図7】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図を、広域表示の縮尺に変更する過程(縮尺200m)を示したイメージ図である。
【図8】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図を、広域表示の縮尺に変更する過程(縮尺400m)を示したイメージ図である。
【図9】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図を、広域表示の縮尺に変更する過程(縮尺800m)を示したイメージ図である。
【図10】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図を、広域表示の縮尺に変更する過程(縮尺1km)を示したイメージ図である。
【図11】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図をメモリ地点までスクロールしている過程(現在位置より5.7km地点)を示したイメージ図である。
【図12】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図をメモリ地点までスクロールしている過程(現在位置より11km地点)を示したイメージ図である。
【図13】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図をメモリ地点までスクロールしている過程(現在位置より17km地点)を示したイメージ図である。
【図14】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図をメモリ地点までスクロールしている過程(現在位置より23km地点)を示したイメージ図である。
【図15】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示されるメモリ地点の道路地図を、詳細表示の縮尺に変更する過程(縮尺1km)を示したイメージ図である。
【図16】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示されるメモリ地点の道路地図を、詳細表示の縮尺に変更する過程(縮尺800m)を示したイメージ図である。
【図17】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示されるメモリ地点の道路地図を、詳細表示の縮尺に変更する過程(縮尺400m)を示したイメージ図である。
【図18】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示されるメモリ地点の道路地図を、詳細表示の縮尺に変更する過程(縮尺200m)を示したイメージ図である。
【符号の説明】
1 位置検出器
2 地磁気センサ
3 ジャイロスコープ
4 距離センサ
5 GPS受信機
6 地図データ入力器
7 操作スイッチ群
8 制御回路
9 外部メモリ
10 表示装置
11 音声出力装置
12 リモコンセンサ
13 リモコン
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カーナビゲーション装置において、ユーザが過去に登録した地点を検索して、検索した地点とその周辺の道路地図を表示するメモリ地点検索機能がある。このメモリ地点検索機能は、例えば、ユーザによってメモリ地点検索の開始操作がなされると、予め登録された地点を検索し、検索した地点の名称をリスト形式で画面に表示する。そして、ユーザがリストの中から希望の地点を選択すると、その選択された地点とその周辺の道路地図を画面に表示する。
【0003】
これにより、ユーザは、過去に登録した地点の位置を確認したり、更には、選択した地点を経路誘導における目的地の候補としたりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のメモリ地点検索機能は、ユーザの希望する地点が選択されると、選択された地点とその周辺の道路地図が表示されるため、ユーザは、選択した地点の位置や周辺の建造物等を表示された道路地図から把握することができる。しかしながら、例えば、ユーザの選択した地点が現在地から遠く離れている場合には、現在地と選択地点との位置関係や現在地からのおおよその距離等を把握することが困難であった。
【0005】
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたもので、現在地とユーザによって選択された地点との位置関係や現在地からのおおよその距離等を容易に把握することができるカーナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のカーナビゲーション装置は、画面を有する表示部と、表示部の画面に道路地図を表示させる表示制御手段と、道路地図上に、少なくとも第1の地点及び第2の地点を指定する地点指定手段とを備え、表示制御手段は、第1の地点から第2の地点まで道路地図をスクロールさせるスクロール手段と、第1の地点を含む道路地図を第1の縮尺率によって表示し、かつ第2の地点を含む道路地図を第2の縮尺率によって表示するとともに、スクロール手段が道路地図をスクロールさせる際には、その道路地図の縮尺率を第1の縮尺率及び第2の縮尺率の少なくとも一方よりも大きくする縮尺変更手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
このように、本発明のカーナビゲーション装置は、第1の地点及び第2の地点を含む道路地図の少なくとも一方の縮尺率よりも大きくした道路地図の縮尺率でスクロールする。これにより、スクロール中の道路地図は、第1の地点或いは第2の地点を含む道路地図よりも広域表示となるため、ユーザは、この広域表示の道路地図を参照することで、指定した2つの地点間の位置関係や距離の程度を容易に把握することができる。
【0008】
請求項2に記載のカーナビゲーション装置では、縮尺変更手段は、道路地図をスクロールさせる際の縮尺率を第1の地点と第2の地点との距離に応じて設定することを特徴とする。例えば、第1の地点から第2の地点まで遠く離れている場合には、広域表示となる縮尺率を設定し、第1の地点から第2の地点まで近い場合には、詳細表示となる縮尺率を設定する。これにより、上記2つの地点間が遠く離れている場合に、スクロールを実行している時間が極端に長くなることを防止できる。
【0009】
請求項3に記載のカーナビゲーション装置によれば、スクロール手段は、第1の地点から第2の地点に向かって直線的に道路地図をスクロールすることを特徴とする。これにより、第1の地点に対して第2の地点がどの方向に位置するのかを容易に把握することができる。
【0010】
請求項4に記載のカーナビゲーション装置では、第1の地点と第2の地点間の経路を算出する経路算出手段を備え、スクロール手段は、経路算出手段が算出する経路を含むように第1の地点から第2の地点まで道路地図をスクロールすることを特徴とする。これにより、ユーザは、第1の地点から第2の地点間に存在する経路周辺の建造物や地理的な特徴等を把握することができる。
【0011】
請求項5に記載のカーナビゲーション装置では、スクロール手段は、縮尺変更手段が第1の縮尺率によって表示された第1の地点を含む道路地図の縮尺率を大きく変更した後に道路地図のスクロールを開始することを特徴とする。これにより、ユーザは、スクロールされる前に、第1の地点の位置、周辺の建造物や地形的な特徴等を詳しく確認することができる。
【0012】
請求項6に記載のカーナビゲーション装置によれば、縮尺変更手段は、スクロール手段が第2の地点を含む位置まで道路地図をスクロールさせた後に、その道路地図の縮尺率を第2の縮尺率に変更することを特徴とする。例えば、第2の縮尺率をスクロール中の道路地図の縮尺率よりも小さく設定しておく。これにより、ユーザは、スクロールされた後に第2の地点の位置、周辺の建造物や地形的な特徴等を詳しく確認することができる。
【0013】
請求項7に記載のカーナビゲーション装置では、スクロール手段は、第1の地点から第2の地点まで道路地図をスクロールさせた後に、さらに第2の地点から第1の地点まで道路地図をスクロールさせることを特徴とする。これにより、ユーザは、2つの地点間に存在する建造物や地形的な特徴等の確認を繰り返して行うことができる。なお、請求項8に記載のように、スクロール手段によるスクロールの継続を指示する指示手段を備え、スクロール手段による第2の地点から第1の地点までの道路地図のスクロールは、道路地図が第1の地点から第2の地点までスクロールされたときに指示手段によって継続指示された場合に実行するようにすることで、ユーザの希望に従ってスクロールを繰り返すことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態におけるカーナビゲーション装置に関して、図面に基づいて説明する。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係わるカーナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態のカーナビゲーション装置は、位置検出器1、地図データ入力器6、操作スイッチ群7、外部メモリ9、表示装置10、音声出力装置11、リモコンセンサ12、及びこれらに接続された制御回路8を備えている。
【0016】
制御回路8は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、制御回路8が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。なお、このプログラムは、外部メモリ9を介して外部から取得したりすることもできる。
【0017】
位置検出器1は、いずれも周知の地磁気センサ2、ジャイロスコープ3、距離センサ4、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(GlobalPositioning System)のためのGPS受信機5を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては位置検出器1を上述した内の一部で構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の車速センサ等を用いてもよい。
【0018】
地図データ入力器6は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ及び目印データを含む各種データを入力するための装置である。各種データを記憶する記憶媒体としては、CD−ROMやDVD−ROM等の再生専用の記憶媒体に加え、メモリカードやハードディスク等の書き込み可能な記憶媒体が用いられる。さらに、この書き込み可能な記憶媒体には、ユーザによって過去に登録されたメモリ地点の情報(例えば、地点名称や緯度・経度等)が記憶される。
【0019】
操作スイッチ群7は、例えば、後述する表示装置10と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、各種入力に使用される。
【0020】
表示装置10は、例えば液晶ディスプレイによって構成され、表示装置10の画面には位置検出器1から入力された車両の現在位置に対応する自車位置マークと、地図データ入力器6より入力された地図データによって生成される車両周辺の道路地図を表示することができる。また、操作スイッチ群7や後述するリモコン13等の操作により、道路地図を所定の縮尺に変更して表示したり、道路地図をスクロールして表示したりすることも可能である。
【0021】
音声出力装置11は、スピーカ等によって構成されるものである。リモコンセンサ12は、リモートコントロール端末(以下リモコンと称する)13からの各種の操作信号を受信し、制御回路8に出力する。
【0022】
また、本実施形態のカーナビゲーション装置は、操作スイッチ群7やリモコン13等から、上述したメモリ地点を検索する指示を受けると、地図データ入力器6の記憶媒体からメモリ地点に関する情報を抽出し、この抽出したメモリ地点を表示装置10へリスト形式で表示させる、いわゆるメモリ地点検索機能を備えている。さらに、リストの中から選択したメモリ地点を目的地として、車両の現在位置からの経路を計算する経路計算機能をも備えている。
【0023】
次に、本実施形態の特徴である、現在位置からユーザが指定した地点までの道路地図の自動スクロール処理について、図2に示すフローチャート、及び図5〜図18に示す表示装置10の画面表示のイメージ図を用いて説明する。先ず、図2に示すステップS10では初期設定が行われる。この初期設定とは、各種センサの初期化処理やGPS受信機5の通信リンクの確立等である。
【0024】
ステップS20では、ユーザの操作によってメモリ地点を検索する指示が出されると、予め記憶されたメモリ地点に関する情報を地図データ入力器6から抽出し、抽出したメモリ地点の情報に基づいて、メモリ地点の名称をリスト形式で表示装置10に表示する。そして、ユーザによってリストの中からメモリ地点が選択されるまで待機状態となる。図5に、メモリ地点のリストを表示した例を示す。
【0025】
ステップS30では、位置検出器1から検出される車両の現在位置とその周辺の道路地図を表示装置10へ表示する。なお、道路地図の縮尺は、現在位置周辺の建造物等が確認可能な詳細表示の縮尺(例えば、200m程度等)に設定される。これにより、ユーザは、車両の現在位置とその周辺の建造物や地形的な特徴等を詳しく確認することができる。図6に、車両の現在位置周辺の道路地図を表示した例を示す。
【0026】
ステップS40では、ステップS30において表示した道路地図の縮尺を広域表示の縮尺に変更する。この広域表示の縮尺については、例えば、車両の現在位置からユーザによって選択されたメモリ地点までの距離に応じた縮尺を算出して決定する。
【0027】
すなわち、車両の現在位置からメモリ地点までの距離が長い場合には、より広域表示の縮尺となるように、距離の長さから縮尺を算出する関係式を予め求めておく。これにより、現在位置からメモリ地点までが遠く離れている場合であっても、スクロールを実行している時間が極端に長くなることを防止できる。なお、現在位置からメモリ地点までの経路が計算されている場合には、この現在位置からメモリ地点までの経路に沿った距離に基づいて縮尺を変更してもよい。
【0028】
図7〜図10に、ステップS40における詳細表示の縮尺で表示される道路地図が広域表示の縮尺に変更されるイメージ図を示す。図7は、車両の現在位置を詳細表示の縮尺(200m)で表示した例であり、縮尺400m(図8)、縮尺800m(図9)、縮尺1km(図10)というように、カーナビゲーション装置の地図縮尺の分解能に基づいて、連続的に広域表示の縮尺に変更する。
【0029】
ステップS50では、現在位置からメモリ地点に向かって直線的に道路地図を自動的にスクロールさせ、メモリ地点が画面の中心付近に位置するまでスクロールを連続的に実行する。図11〜図14に、道路地図のスクロール表示のイメージ図を示す。これにより、ユーザは、車両の現在位置に対してメモリ地点がどの方向に位置するのかを容易に把握することができる。
【0030】
なお、現在位置からメモリ地点までの経路が計算されている場合には、その経路を含むようにスクロールしてもよい。これにより、現在位置からメモリ地点までの間に存在する経路周辺の建造物や地理的な特徴等を把握することができる。
【0031】
ステップS60では、ステップS50の自動スクロールによりメモリ地点が画面内に位置した場合には、自動スクロールを停止するとともに、メモリ地点周辺の道路地図を詳細表示の縮尺に変更する。図15〜図18に、ステップS60における広域表示の縮尺で表示される道路地図が詳細表示の縮尺に変更されるイメージを示す。図15は、車両の現在位置を広域表示の縮尺(1km)で表示した例であり、縮尺800m(図16)、縮尺400m(図17)、縮尺200m(図18)というように、カーナビゲーション装置の地図縮尺の分解能に基づいて、連続的に詳細表示の縮尺に変更する。
【0032】
そして、ステップS70において、ユーザによって選択されたメモリ地点とその周辺の道路地図を詳細表示の縮尺で表示する。これにより、ユーザは、メモリ地点の位置や周辺の建造物や地形的な特徴等を詳しく確認することができる。本実施形態では、図18に示すように、縮尺200mで表示される。
【0033】
このように、本実施形態のカーナビゲーション装置は、現在位置及びユーザの選択したメモリ地点を含む道路地図の縮尺率よりも大きくした道路地図の縮尺率でスクロールする。これにより、スクロール中の道路地図は広域表示となるため、ユーザは、現在位置とメモリ地点間の位置関係や距離の程度を容易に把握することができる。
【0034】
なお、本実施形態では、ステップS30において、現在位置を含む道路地図を詳細表示の縮尺で表示しているが、ユーザが現在位置周辺の地理に詳しい場合には、自動スクロール中の道路地図と同じ縮尺で表示してもよい。或いは、ステップS60において、メモリ地点とその周辺の道路地図を詳細表示の縮尺に変更しているが、ユーザがメモリ地点周辺の地理に詳しい場合には、自動スクロール中の道路地図と同じ縮尺で表示してもよい。これにより、ユーザにとって不要な道路地図の縮尺変更を実行する必要がなくなる。
【0035】
また、本実施形態では、車両の現在位置を含む道路地図をメモリ地点に向かって自動スクロールしているが、これに限定されるものではなく、メモリ地点を含む道路地図を車両の現在位置に向かって自動スクロールするものであってもよい。
【0036】
なお、本実施形態では、位置検出器1によって検出された車両の現在位置と、ユーザによって選択されたメモリ地点を対象としているが、例えば、ユーザが住所、電話番号、郵便番号等によって入力した2つの地点や、メモリ地点のリストの中から選択された2つの地点を対象にして、この対象となる地点間を自動スクロールするものであってもよい。
【0037】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
【0038】
第2の実施形態において第1の実施形態と異なる点は、現在位置からユーザの選択したメモリ地点までスクロールしたのち、さらにメモリ地点から現在位置までスクロールする点にある。以下、図3に示すフローチャートのステップS10〜ステップS70においては、第1の実施形態における処理と同様であるので説明を省略し、図4に示すフローチャートのステップS70以降の処理について説明する。
【0039】
図4のステップS80において、再度、道路地図の自動スクロールを開始するか否かをユーザに求める。そして、自動スクロールを開始する指示がなされた場合には、ステップS90以降の処理を実行する。また、自動スクロールを開始しない指示がなされた場合には、本処理を終了する。
【0040】
ステップS90では、ステップS70において表示した、ユーザの選択したメモリ地点周辺の道路地図の縮尺を広域表示の縮尺に変更する。この広域表示の縮尺については、第1の実施形態と同様に、車両の現在位置からユーザによって選択されたメモリ地点までの距離に応じて算出した縮尺である。
【0041】
ステップS100では、メモリ地点から車両の現在位置へ直線的に道路地図をスクロールさせ、現在位置が画面に含まれるまでスクロールを連続的に実行する。ステップS110では、ステップS100の自動スクロールによって、車両の現在位置が画面に含まれた場合には、自動スクロールを停止するとともに、現在位置とその周辺の道路地図を詳細表示の縮尺に変更する。この詳細表示の縮尺についても、第1の実施形態において説明した縮尺と同様である。
【0042】
ステップS120においては、車両の現在位置とその周辺の道路地図を詳細表示の縮尺で表示する。そして、ステップS130において、再度、道路地図の自動スクロールを開始するか否かをユーザに求める。そして、自動スクロールを開始する指示がなされた場合には、図3に示すステップS40以降の処理を実行し、自動スクロールを開始しない指示がなされた場合には、本処理を終了する。
【0043】
このように、本実施形態のカーナビゲーション装置は、現在位置からメモリ地点まで道路地図をスクロールさせた後、ユーザの指示があった場合に、さらにメモリ地点から現在位置まで道路地図をスクロールする。これにより、ユーザは、自らの希望に従ってスクロールを繰り返すことが可能となる。その結果、2つの地点間に存在する建造物や地形的な特徴等の確認を繰り返して行うことができる。
【0044】
なお、ステップS80におけるユーザの指示は必ずしも必要ではない。すなわち、現在位置からメモリ地点までスクロールした後に、続けてメモリ地点から現在位置までの道路地図のスクロールを繰り返して実行してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる、カーナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係わる、現在位置からメモリ地点までの道路地図の自動スクロール処理を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施形態に係わる、現在位置からメモリ地点までの道路地図の自動スクロール処理を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態に係わる、メモリ地点から現在位置までの道路地図の自動スクロール処理を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示されるメモリ地点のリストを示すイメージ図である。
【図6】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図を示すイメージ図である。
【図7】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図を、広域表示の縮尺に変更する過程(縮尺200m)を示したイメージ図である。
【図8】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図を、広域表示の縮尺に変更する過程(縮尺400m)を示したイメージ図である。
【図9】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図を、広域表示の縮尺に変更する過程(縮尺800m)を示したイメージ図である。
【図10】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図を、広域表示の縮尺に変更する過程(縮尺1km)を示したイメージ図である。
【図11】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図をメモリ地点までスクロールしている過程(現在位置より5.7km地点)を示したイメージ図である。
【図12】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図をメモリ地点までスクロールしている過程(現在位置より11km地点)を示したイメージ図である。
【図13】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図をメモリ地点までスクロールしている過程(現在位置より17km地点)を示したイメージ図である。
【図14】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示される現在位置の道路地図をメモリ地点までスクロールしている過程(現在位置より23km地点)を示したイメージ図である。
【図15】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示されるメモリ地点の道路地図を、詳細表示の縮尺に変更する過程(縮尺1km)を示したイメージ図である。
【図16】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示されるメモリ地点の道路地図を、詳細表示の縮尺に変更する過程(縮尺800m)を示したイメージ図である。
【図17】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示されるメモリ地点の道路地図を、詳細表示の縮尺に変更する過程(縮尺400m)を示したイメージ図である。
【図18】第1の実施形態に係わる、表示装置10の画面に表示されるメモリ地点の道路地図を、詳細表示の縮尺に変更する過程(縮尺200m)を示したイメージ図である。
【符号の説明】
1 位置検出器
2 地磁気センサ
3 ジャイロスコープ
4 距離センサ
5 GPS受信機
6 地図データ入力器
7 操作スイッチ群
8 制御回路
9 外部メモリ
10 表示装置
11 音声出力装置
12 リモコンセンサ
13 リモコン
Claims (8)
- 画面を有する表示部と、
前記表示部の画面に道路地図を表示させる表示制御手段と、
道路地図上に、少なくとも第1の地点及び第2の地点を指定する地点指定手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記第1の地点から第2の地点まで道路地図をスクロールさせるスクロール手段と、
前記第1の地点を含む道路地図を第1の縮尺率によって表示し、かつ前記第2の地点を含む道路地図を第2の縮尺率によって表示するとともに、前記スクロール手段が道路地図をスクロールさせる際には、その道路地図の縮尺率を前記第1の縮尺率及び第2の縮尺率の少なくとも一方よりも大きくする縮尺変更手段とを備えることを特徴とするカーナビゲーション装置。 - 前記縮尺変更手段は、前記道路地図をスクロールさせる際の縮尺率を前記第1の地点と前記第2の地点との距離に応じて設定することを特徴とする請求項1記載のカーナビゲーション装置。
- 前記スクロール手段は、前記第1の地点から前記第2の地点に向かって直線的に道路地図をスクロールすることを特徴とする請求項1又は2記載のカーナビゲーション装置。
- 前記第1の地点と前記第2の地点間の経路を算出する経路算出手段を備え、
前記スクロール手段は、前記経路算出手段が算出する経路を含むように前記第1の地点から前記第2の地点まで道路地図をスクロールすることを特徴とする請求項1又は2記載のカーナビゲーション装置。 - 前記スクロール手段は、前記縮尺変更手段が前記第1の縮尺率によって表示された前記第1の地点を含む道路地図の縮尺率を大きく変更した後に道路地図のスクロールを開始することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカーナビゲーション装置。
- 前記縮尺変更手段は、前記スクロール手段が前記第2の地点を含む位置まで道路地図をスクロールさせた後に、その道路地図の縮尺率を前記第2の縮尺率に変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカーナビゲーション装置。
- 前記スクロール手段は、前記第1の地点から前記第2の地点まで道路地図をスクロールさせた後に、さらに前記第2の地点から前記第1の地点まで道路地図をスクロールさせることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のカーナビゲーション装置。
- 前記スクロール手段によるスクロールの継続を指示する指示手段を備え、
前記スクロール手段による前記第2の地点から第1の地点までの道路地図のスクロールは、道路地図が前記第1の地点から第2の地点までスクロールされたときに前記指示手段によって継続指示された場合に実行することを特徴とする請求項7記載のカーナビゲーション装置。
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