JP2004317952A - 地点表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御回路10により複数の重複しない距離範囲に存在する地点を夫々の距離範囲別に選出し、基準点を中心とする同心円の円弧と、それらの円がそれぞれ表わす距離範囲内に存在する地点と基準点を結んだ線の交点に印を方向が認識できるように表示装置11に表示する。また、同心円の内、一つの円を強調表示し、その円が表わす距離範囲に存在する地点のみを表示するようにして、切替手段によって強調する円を変更することを可能とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、現在位置と現在位置周辺の地点との距離関係及び方向関係を表現する地点表示装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来のナビゲーション装置では、ある地点までのおおよその距離と方向を調べたり、現在位置や進行方向を地理的に把握するためには、目的地設定によるルート計算や地図の広域表示操作や地図のスクロール操作等によって目的地又は指針となる地点を探す必要がある。しかし、目的地設定や広域表示操作やスクロール操作は、目標となる地点のおおよその距離や方向を瞬時に知りたい時には煩雑な操作である。そこで、表示地図に同心状の等距離線を重ねて表示し、現在位置、或いは指定した地点からの距離を迅速に把握できるようにした電子地図装置及び電子地図の表示方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−305452号公報([0020]〜[0023]、図2)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特許文献1に記載される電子地図装置及び電子地図の表示方法では、表示画面に表示されている地図上の相対的な距離関係は把握できるが、地図の表示縮尺に応じて把握できる距離が制限されてしまう。また、等距離線を多くの情報が表示されている地図に重ねて表示するため、その中から指針となる地点を瞬時に探し出すことは困難である。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みたもので、比較的容易に所定の地点と選出された地点との位置関係を地理的に把握することのできる地点表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明において、所定の基準点からの第一の距離と同一の基準点から第一の距離より遠い第二の距離とを設定し、選出手段によって第一の距離から第二の距離までの距離範囲内に存在する地点を選出する。そして、表示制御手段によって選出された地点を、距離範囲を表わす表示領域内(境界線上も含む)に、基準点からの方向が確認可能な形態で表示することを特徴とする。従って、地点の存在する距離範囲により、基準点から選出された地点までのおおよその距離関係が把握でき、地点を基準点からの方向が認識できる形態で表示することにより、基準点から見た地点の位置関係を把握することが可能となる。例えば、第一の距離が1kmで第二の距離が5kmであった時、距離範囲は基準点から1km以上5km未満の距離範囲となる。そして、ある地点が基準点から4kmの所に存在している時、その地点は1km以上5km未満を表わす表示領域内に表示される。つまり、比較的容易に基準点と選出された地点までの距離関係や方向関係を地理的に把握することができる。
【0007】
また、請求項2に記載の発明によれば、所定の基準点から第一の距離までの距離範囲を第一の距離範囲として、同一の基準点から第一の距離より遠い第二の距離までの距離範囲から第一の距離範囲を除いた距離範囲を第二の距離範囲として設定し、選出手段によって第一の距離範囲内及び第二の距離範囲内に存在する地点夫々分けて選出する。そして、表示制御手段によって第一の距離範囲から選出した地点を、第一の距離範囲を表わす表示領域内(境界線上も含む)に基準点からの方向が認識可能な第一表示形態で、第二の距離範囲から選出した地点を、第二の距離範囲を表わす表示領域内(境界線上も含む)に基準点からの方向が認識可能な第二表示形態で夫々表示でき、切替手段によって、表示制御手段が表示する表示形態を第一表示形態と第二表示形態との間で切り替え可能とすることを特徴とする。これにより、複数の距離範囲において個々の距離範囲における地点との距離関係や方向関係を確認したい場合には、表示形態を切り替えることによって、所望の情報を表示することが可能となる。尚、ここで言う切替手段は、専用のスイッチ又は既存のスイッチによる手動切り替え及び一定時間間隔で切り替える自動切り替えを含む。
【0008】
そして、請求項3に記載の発明において、基準点から第一の距離より遠く第二の距離より近い第三の距離までを第一の距離範囲として設定し、第一の距離から第二の距離までを第二の距離範囲として設定することを特徴とする。例えば、第一の距離が1km、第二の距離が5km、第三の距離が1.5kmであった時、第一の距離範囲は基準点から1.5km未満、第二の距離範囲は1km以上5km未満となる。第一の距離範囲が1km未満であった場合、基準点から1.04kmの所に存在する地点は第二の距離範囲に存在するため1kmから5kmの間に表示されるが、実質的には第一の距離範囲へ表示された方が把握しやすい。即ち、第一の距離範囲と第二の距離範囲を第三の距離分重複し、第一の距離より少々遠い地点はどちらの距離範囲においても選出することにより、より実質的に境界付近の地点を選出することが可能となる。
【0009】
また、請求項4に記載の発明によれば、強調表示手段によって、第一の距離範囲又は第二の距離範囲を表わす表示形態を強調表示し、強調表示した距離範囲に存在する地点のみを表示することを特徴とする。これにより、着目すべき距離範囲を強調することが可能となり、余分な情報(地点)を表示しないことによって、より視認性が高まる。
【0010】
更に、請求項5に記載の発明では、距離範囲が表示制御手段によって模式化して表示することを特徴とする。従って、模式図により距離範囲が認識し易くなり、基準点と地点とのおおよその距離関係を比較的容易に把握することが可能となる。
【0011】
また、請求項6に記載の発明において、基準点と地点とを結ぶ線と該当する地点が存在する距離範囲の最大距離を示す境界線との交点に選出した地点を表わす印を表示制御手段によって表示することを特徴とする。従って、表示制御手段が基準点からの方向を認識可能な形態で地点を表示することができ、現在位置や地点同士の位置関係を把握することが容易になる。
【0012】
そして、請求項7に記載の発明では、表示制御手段によって、距離範囲を基準点を中心とする円形で表わすことを特徴とする。従って、距離範囲を円形で表わすことにより、基準点からの等距離線を確認することが可能であり、より容易に基準点と地点との距離関係や地点同士の距離関係を把握することが可能となる。
【0013】
更に、請求項8に記載の発明において、記憶手段に地点の座標、分類、優先度を含む地点データを記憶し、選出手段により選出された地点は、記憶手段に記憶されている地点の優先度を加味して選出されることを特徴とする。従って、ある距離範囲に存在する地点が複数選出された場合には、優先度によって更に地点を絞り込んで選出することができる。よって、表示される地点は、所望されるものから順に表示され、必要のない情報の表示を回避することが可能となる。尚、ここでいう地点の優先度とは、頻繁に通過する地点やメモリ登録されている地点等利用者に関係のある地点や全国的に知られている地点等を選ばれやすくするものである。
【0014】
そして、請求項9に記載の発明では、請求項8において、選出手段が優先度を加味して地点を選出する際に、地点が選出される距離範囲及び地点の分類に応じて優先度に重みづけをすることを特徴とする。これにより、距離範囲に応じて選出する地点の分類を変えることが可能となる。例えば、現在位置に近い距離範囲においては、地域性の高い地点に重みづけし、現在位置から遠い距離範囲においては、著名な地点を重みづけして選出し易くする。こうして、基準点からの距離によって選出する地点の分類を変えることにより、比較的容易に有効な地点との距離関係や位置情報を把握できるようになる。
【0015】
更に、請求項10に記載の発明によれば、現在位置を基準点とすることを特徴とするため、現在位置周辺に存在する地点との距離関係や方向関係を容易に確認することが可能となる。よって、利用者が比較的容易に進行方向を決定したり、方向感覚をつかむことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)
以下、本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した一実施の形態について、図1乃至図10を参照しながら説明する。
【0017】
図1は本実施形態の車載用ナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。車載用ナビゲーション装置は、位置検出器1、地図データ入力器6、操作スイッチ群7、リモコンセンサ8、リモートコントロール端末(以下リモコンと略す)9、制御回路10、表示装置11より構成されている。位置検出器1は何れも周知の地磁気センサ2、ジャイロスコープ3、距離センサ4、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機5を有している。これらのセンサ等2、3、4、5は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補間しながら使用するように構成されている。尚、精度によっては上述した内の一部で構成してもよく、さらにステアリングの回転センサ、各転動輪の車輪センサ等を用いてもよい。この位置検出器1によって、従来の車載用ナビゲーション装置と同様に表示装置11に車両の現在位置を示す現在位置アイコンを付加して表示することが可能となる。
【0018】
地図データ入力器6は、位置の検出精度向上のためのマップマッチング用データ、地図データ、目印データ及び地点データを含む各種地図を表示するためのデータを記憶する媒体60(本発明の記憶手段に相当する。)から所望のデータを制御回路10に入力する装置である。地点データは、地点座標、地点分類、優先度等、地点を選出する際に有効なデータを含んでいる。そして、記憶媒体60としては、そのデータ量からCD−ROM(又は、DVD−ROM)を用いるのが一般的であるが、メモリカード等の媒体或いはハードディスク等を用いてもよい。
【0019】
また、本車載用ナビゲーション装置は従来の車載用ナビゲーション装置と同様に、リモコン9を介したリモコンセンサ8から、或いは操作スイッチ群7から、表示の広域・詳細表示の指示や経路探索の際の目的地設定など各種情報入力を行うことができる。そして、操作スイッチ群7は、例えば表示装置11と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等によって構成してもよい。
【0020】
制御回路10(本発明の表示制御手段に相当する。)はコンピュータ手段を有して構成されるものであり、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。そして、制御回路10では経路探索や地図表示等の車載用ナビゲーション装置におけるさまざまな制御処理を行い、処理された情報を表示装置11に表示する。
【0021】
表示装置11は液晶表示装置を主に用いるが、CRT表示装置や有機ELディスプレイ等を用いることもできる。そして、地図データ入力器6より入力された地図データと、位置検出器1からの現在位置情報を基に生成する現在位置アイコンと、更に地図上に表示される案内経路等の付加データとを重ねて表示することが出きる。
【0022】
上記構成において、本実施の形態における車載用ナビゲーション装置は、制御回路10にて位置検出器1から現在位置情報を、地図データ入力器6から地図表示のための地図データを取得し、図2に図示するように表示装置11に現在位置周辺の地図21と現在位置アイコン20の表示を行なう。スイッチ群7又はリモコン9より地点表示の指示を受けると、制御回路10は、位置検出器1からの現在位置情報と地図データ入力器6からの地点データより、現在位置から4つの距離範囲内にそれぞれ存在する地点の選出を行う。しかる後、表示装置11の表示画面に図3に示すような現在位置アイコン20を中心とした4つの距離範囲をそれぞれ模式化した同心円22を表示する。まずは、現在位置に最も近い距離範囲を表わす円を強調表示し、その円弧上に該当する距離範囲内に存在する地点を現在位置からの方向を表わす丸印と名称によって表示するが、強調表示する円はスイッチ群7又はリモコン9により切り替えることができる。
【0023】
尚、本実施の形態でいう地点とは、県庁や市役所や役場等の所在地、名所、施設、そして案内標識に表示される重要地、主要地、一般地、基準地等である。例えば、案内標識に表示される重要地には都道府県庁所在地の地方中心都市等が、主要地には地方の中心市町等が、一般地には重要地や主要地以外の市町村等が、基準地には重要地の中で特に中心的な都市(1都道府県1都市程度)が挙げられる。
【0024】
また、操作スイッチ群7及びリモコン9が図4に示すような、地点表示を開始するための「地点表示」スイッチ30、現在位置周辺地図21の表示へ戻るための「戻る」スイッチ31、強調表示する円を強調中の円の1つ外側(現在位置から遠い距離範囲を表わす)円へ切り替える「Up」スイッチ32、強調表示する円を強調中の円の1つ内側(現在位置に近い距離範囲を表わす)円へ切り替える「Down」スイッチ33を備えることとする(本発明の切替手段に相当する。)。
【0025】
上記動作について、以下に図5乃至図9を用いて説明する。まず、「地点表示」スイッチ30が押下されると、図5における処理が開始される。図5において、ステップ(以下Sと略す。)100で位置検出器1より現在位置情報を取得する。そして、S101にて、S100で取得した現在位置と地図データ入力器6から取得する地点データを基に4つの距離範囲(例えば、半径1km未満、半径1km以上4km未満、半径4km以上7km未満、半径7km以上)に夫々存在する地点を距離グループ別に選出し、S102へ移行する。尚、選出方法としては、地点データから取得した地点の座標から該当する距離範囲内に存在する地点を選出し、その後夫々の地点の優先度に応じて更に表示する地点を選出する方法等が考えられる。
【0026】
そして、S102では、現在位置アイコン20を中心とした4つの距離範囲を表わす同心円22の内、最も現在位置に近い距離範囲(半径1km未満)を表わす円24を表示装置11の表示画面に強調表示し、最も現在位置に近い距離グループに選出された地点の名称を表示すると共に、現在位置とその地点を結んだ線と円弧の交点に丸印を表示して、現在位置から見た地点の方向を表現する(図6)。これにより、選出した地点と現在位置との位置関係、即ち距離関係と方向関係が把握できる。尚、現在位置アイコン20を中心とした距離範囲を示す同心円22の内、一つの円を強調表示する際には、強調表示された円に該当する距離範囲の中間距離23を表示する(図6では「1km」と表示している)。
【0027】
S102にて現在位置からの最短距離の範囲に存在する地点を表示した後、S103では、「戻る」スイッチ31又は「Up」スイッチ32又は「Down」スイッチ33が操作されたか否を判定する。「Up」スイッチ32が押下されたと判定された場合は(S103:Up)、強調中の円が現在位置から最も遠い距離範囲を表わす円か否かが判定される(S104)。S104にて、強調中の円が最も遠い距離範囲ではないと判定されると(S104:No)、強調中の円より一回り大きい、外側の円を強調表示し、その円の表わす距離グループへ選出された地点の表示を行う(S105)。一方、強調中の円が現在位置から最も遠い距離範囲を表わす円であると判定された場合(S104:Yes)、利用者にこれ以上「Up」スイッチ32による表示変更が行なえない旨を報知し(S106)、S103へ戻り、スイッチの押下判定が繰り返される。
【0028】
また、S103にて「Down」スイッチ33が押下されたと判定された場合は(S103:Down)、強調中の円が現在位置から最も近い距離範囲を表わす円か否かが判定される(S107)。S107にて、強調中の円が最も近い距離範囲ではないと判定されると(S107:No)、強調中の円より一回り小さい、内側の円を強調表示し、その円の表わす距離グループへ選出された地点の表示を行う(S108)。一方、強調中の円が現在位置から最も近い距離範囲を表わす円であると判定された場合(S107:Yes)、利用者にこれ以上「Down」スイッチによる表示変更が行なえない旨を報知し(S109)、S103へ戻り、スイッチの押下判定が繰り返される。
【0029】
例えば、S102で図6に示すような現在位置から最短の距離範囲(半径1km未満)に存在する地点を表示しており、S103で「Up」スイッチ32が押下された場合には(S103:Up)、半径1km未満は最大距離範囲ではないので(S104:No)、図7に示すような図6で強調表示していた円24の次に現在位置に近い距離範囲(半径1km以上4km未満)を表わす円25を強調表示し、その距離グループへ選出された地点を表示する(S105)。また、図9のように現在位置から最も遠い距離範囲(半径7km以上)を表わす円27を強調表示している際に、「Down」スイッチ33が押下されたと判定されると(S103:Down)、半径7km以上の距離範囲は最も近距離範囲ではないので(S107:No)、図8に図示されるような、一回り小さい、内側の円26を強調表示し、その円26が表わす距離範囲(半径4km以上7km未満)内に存在する地点の表示を行う(S108)。
【0030】
強調する円の表示を切り替えた後(S105/S108)、処理はS103へ戻り、上記の処理が繰り返される。一方、「戻る」スイッチ31が押下されたと判定された場合には(S103:End)、地点表示処理を終了し、図2に図示するような現在位置アイコン20と現在位置周辺地図21の表示に戻る。尚、本実施の形態において、S101は選出手段に、S102及びS105及びS108は強調表示手段に相当する。
【0031】
以上、説明した本実施の形態によれば、現在位置アイコン20を中心とした4つの距離範囲を表す同心円22を表示し、夫々の距離範囲内に存在する地点を距離グループ別に選出し、地点の名称と現在位置からの方向を夫々の円弧上に表示した。よって、現在位置から所定距離範囲内に存在する地点名称と現在位置からの方向を把握することができ、比較的容易に現在位置と選出された地点までのおおよその距離関係や方向関係を地理的に把握することができる。従って、利用者は進行方向の決定や選出された地点同士の位置関係を把握することが比較的容易となる。
【0032】
(第一実施形態の変形例1)
上記実施の形態では「Up」スイッチ32及び「Down」スイッチ33によって、強調表示する距離範囲の円を変更したが、自動的に一定時間間隔で、順次強調する距離範囲の円を切り替えるよう制御してもよい。例えば、「地点表示」スイッチ30が押下され、地点表示処理が開始され、図6が表示された後、3秒経過すると図7を表示し、更に3秒経過すると図8を表示するという具合に一定時間が経過すると、強調中の円より一回り大きい、外側の円を強調表示し、その円に割り当てられた距離範囲内に存在する地点の表示を行う。これにより、利用者は「地点表示」スイッチ30を押下した後、操作を行なうことなく、周辺に存在する地点のおおよその距離とその方向を把握することが可能となる。尚、強調中の円が最大である場合には、3秒後にまた最小の円の強調表示から順次変更したり、逆に一回り小さい、内側の円を順次強調表示していくようにしてもよい。また、強調表示する円の表示を切り替える時間は利用者によって設定可能としてもよい。そして、円の表示を切り替える際に、順次一回り大きい円の強調表示へ切り替える場合と順次一回り小さい円の強調表示へ切り替える場合とを「Up」スイッチ32又は「Down」スイッチ33を押下することによって変更可能としてもよい。尚、本変形例1で行われる一定時間間隔での自動切り替えは本発明における切替手段に相当する。
【0033】
(第一実施形態の変形例2)
更に、地点表示を行う際には、図10に図示するような方位表示(北)40、方位表示(南)41、垂直ガイド42、水平ガイド43等を表示してもよい。方位表示(北)40及び方位表示(南)41は、表示することにより現在位置からの選出された地点の方向を把握するだけでなく、現在位置における選出された地点の地理的方位(東西南北)を同時に把握することが可能となる。また、垂直ガイド42及び水平ガイド43の表示は、縦横の感覚的基準となり、進行方向に対して各地点の現在位置からの方位や方向をより把握し易いものにできる。
【0034】
(その他)
尚、本実施の形態では、同心円を4つ表示し、半径1km未満と半径1km以上4km未満と半径4km以上7km未満と半径7km以上の距離範囲を割り当てたが、同心円は4つでなくてもよく、また、割り当てる距離範囲もこれに限るものではない。例えば、割り当てる距離範囲が重複していてもよく、図9で表示される地点が距離範囲半径5km以上であってもよい。また、自動的に表示を切り替えたり、「Up」スイッチ32、「Down」スイッチ33が押下された際に表示を切り替える以外にも、テンキーによる所定距離範囲や中間距離23を入力することによって、所望の距離範囲を強調表示可能としてもよい。そして、地点は円弧上に表示しなくてもよく、距離範囲内での相対的な距離を表現してもよい。また、地点は丸印で表現しなくても、円をいくつかの扇形に分割し、その地点を含む扇型を着色する等で表現してもよい。
【0035】
更に、地点を選出する際に参照される優先度は、走行履歴を基に頻繁に通過する地点やメモリ登録されている地点に重みづけをして、表示されやすくしてもよい。また、距離範囲に応じて重みづけを変化させ、選出する地点の分類を変更してもよい。例えば、現在位置に近い距離範囲においては、地域性の高い町役場所在地や郵便局や警察署などを地点として選出し、現在位置から遠い距離範囲においては、県庁所在地や市役所所在地、著名な観光地等を地点として選出する。
【0036】
更に、選出された地点の内、表示される地点を優先度の高い順から限定数のみを表示するようにして、視認性を高めてもよい。その際、円を8等分割し、各部に2つ以上の地点を表示しないように表示される地点の分布具合を限定してもよい。そして、例えば最も現在位置に近い距離範囲(半径1km未満)の円には4つの地点を表示し、最も現在位置から遠い距離範囲(半径7km以上)の円には8つの地点を表示する等距離範囲別に表示する地点の数を定めてもよい。また、自宅や目的地等、一つの地点のみを表示可能としてもよく、逆に全ての距離範囲において選出した地点を優先順位の高いものから表示してもよい。そして、選出される地点の分類や種別等を予めメニュー等から選択可能とし、「地図表示」スイッチ30が押下されると、選択してある分類や種別の地点のみを選出するようにしてもよい。その際、地点を表わす印(マーク)で位置を表示し、表示された印の指示によって詳細情報を表示装置11に表示したり、音声出力装置(図示せず)によって音声案内できるようにしてもよい。例えば、地点の種類としてコンビニエンスストアを選択すれば、現在位置との距離関係と方向関係から休憩をとるタイミングや場所等を決めることが可能となる。
【0037】
尚、本実施形態では、現在位置を本発明における基準点として実施したが、目的地やカーソルの位置やメニューなどから選択した位置を基準点とし、その基準点周辺に存在する地点の選出を行なってもよい。
【0038】
そして、本発明は車両に搭載される車載用ナビゲーション装置に何等限定されるものではなく、車両以外の移動体(自転車、バイク、人等)にも適用でき、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)などの携帯端末においても同様に適用することができる。その際、移動体の特性によって選出される地点の分類は変り、優先度や重みづけも変更する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車載用ナビゲーション装置の構成図である。
【図2】処理開始前の表示例を示す図である。
【図3】現在位置を中心とする同心円の表示例を示す図である。
【図4】操作スイッチ群やリモコンが備える操作スイッチの配置例を示す図である。
【図5】地点表示の処理フローを示す図である。
【図6】現在位置に最も近い距離範囲(半径1km未満)を表わす同心円の強調表示例を示す図である。
【図7】図6の次に現在位置に近い距離範囲(半径1km以上4km未満)を表わす同心円の強調表示例を示す図である。
【図8】図7の次に現在位置に近い距離範囲(半径4km以上7km未満)を表わす同心円の強調表示例を示す図である。
【図9】現在位置から最も遠い距離範囲(半径7km以上)を表わす同心円の凶報表示例を示す図である。
【図10】地点表示の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・位置検出器
2・・・地磁気センサ
3・・・ジャイロスコープ
4・・・距離センサ
5・・・GPS受信機
6・・・地図データ入力器
7・・・操作スイッチ群
8・・・リモコンセンサ
9・・・リモコン
10・・・制御回路
11・・・表示装置
60・・・記憶媒体
Claims (10)
- 所定の基準点からの第一の距離と同一の前記基準点から前記第一の距離より遠い第二の距離とを設定し、前記第一の距離から前記第二の距離までの距離範囲内に存在する地点を選出する選出手段と、
前記距離範囲を表す表示領域内に前記選出手段によって選出した前記地点を前記基準点からの方向が認識可能な形態で表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする地点表示装置。 - 所定の基準点から第一の距離までの第一の距離範囲と同一の前記基準点から前記第一の距離より遠い第二の距離までの距離範囲から前記第一の距離範囲を除いた第二の距離範囲とを設定し、前記第一の距離範囲に存在する地点と前記第二の距離範囲に存在する地点とを分けて選出する選出手段と、
前記第一の距離範囲を表す表示領域内に前記選出手段によって選出した前記第一の距離範囲に存在する地点を前記基準点からの方向が認識可能な第一表示形態及び前記第二の距離範囲を表す表示領域内に前記選出手段によって選出した前記第二の距離範囲に存在する地点を前記基準点からの方向が認識可能な第二表示形態が夫々表示可能な表示制御手段と、
前記表示制御手段によって表示する表示形態を第一表示形態と第二表示形態との間で切り替え可能な切替手段とを備えることを特徴とする地点表示装置。 - 前記第一の距離範囲は前記基準点から前記第一の距離より基準点から遠く前記第二の距離より基準点に近い第三の距離までの距離範囲として設定され、前記第二の距離範囲は前記第一の距離から前記第二の距離までの距離範囲として設定されることを特徴とする請求項2に記載の地点表示装置。
- 前記第一の距離範囲又は第二の距離範囲を表わす表示形態を強調表示し、強調表示した距離範囲に存在する地点のみを表示する強調表示手段を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の地点表示装置。
- 前記表示制御手段は距離範囲を模式化して表示すること
を特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の地点表示装置。 - 前記表示制御手段は前記基準点と前記地点を結ぶ線と当該地点が存在する距離範囲の最大距離を示す境界線との交点に当該地点を表す印を表示することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の地点表示装置。
- 前記表示制御手段は前記距離範囲の最も前記基準点から遠い距離を前記基準点を中心とする円形で表わすことを特徴とする請求項5又は6に記載の地点表示装置。
- 地点の座標、分類、優先度を含む地点データを記憶する記憶手段を有し、
前記選出手段は前記記憶手段に記憶される地点の優先度を加味して地点を選出することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1つに記載の地点表示装置。 - 前記選出手段により地点を選出する際に、地点が選出される距離範囲及び前記記憶手段に記憶される地点の分類に応じて前記優先度に重みづけすることを特徴とする請求項8に記載の地点表示装置。
- 前記基準点は現在位置であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1つに記載の地点表示装置。
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Cited By (10)
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