JP2004108588A - 同期システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 より容易に製造でき、コンパクトな構造を有し、シフトスリーブの運動を容易にする同期システムを実現する。
【解決手段】 手動変速機用の同期システムであって、ギヤ(12)、シフトスリーブ(14)および数個のスラスタ(26)を有する。シフトスリーブ(14)は内歯(16)でギヤ(12)と変位可能に噛合している。各スラスタ(26)はポット状ケーシング(32)およびスプリング(34)を有する。ケーシング(32)はギヤ(12)の軸方向溝(24)に装着されている。スプリング(34)はシフトスリーブ(14)の内歯(16)に向かって推力を発生し、圧力部材(28)を内歯(16)に押し付ける。この同期システムは、スラスタ(26)のケーシング(32)がギヤ(12)の溝(24)の底部で傾動可能に支持されていることを特徴とする。
【選択図】 図10
【解決手段】 手動変速機用の同期システムであって、ギヤ(12)、シフトスリーブ(14)および数個のスラスタ(26)を有する。シフトスリーブ(14)は内歯(16)でギヤ(12)と変位可能に噛合している。各スラスタ(26)はポット状ケーシング(32)およびスプリング(34)を有する。ケーシング(32)はギヤ(12)の軸方向溝(24)に装着されている。スプリング(34)はシフトスリーブ(14)の内歯(16)に向かって推力を発生し、圧力部材(28)を内歯(16)に押し付ける。この同期システムは、スラスタ(26)のケーシング(32)がギヤ(12)の溝(24)の底部で傾動可能に支持されていることを特徴とする。
【選択図】 図10
Description
本発明は手動変速機用の同期システムに関する。このシステムはギヤ、シフトスリーブおよび複数のスラスタを有する。シフトスリーブはギヤの内歯と変位可能に噛合している。スラスタはギヤとシフトスリーブの間に配置され、各スラスタの箱状ケーシングがギヤの軸方向溝に保持されている。スラスタケーシングの底部に支持されたスプリングが戻り止めをシフトスリーブの内歯に押し付けている。
手動変速機において、共通のシャフトに装着された二個のギヤが駆動連結される前に、同期システムが両ギヤを同期させる。このため、シャフトに固定された駆動ギヤとシャフト上で回転する従動ギヤの間に同期リングを設け、このリングを従動ギヤと摩擦係合するように押し付けることができる。駆動ギヤ上のシフトスリーブを従動ギヤに向けて移動すると、シフトスリーブの内歯は先ず同期リングの斜歯に接触し、その結果、同期リングの摩擦面が従動ギヤに押し付けられる。駆動ギヤおよび従動ギヤの回転速度が同じでない限り、同期リングとの接触により生じる摩擦が及ぼすトルクは、シフトスリーブが更に変位することを阻止する。回転速度が同じ時のみ、シフトスリーブを移動して従動ギヤの外歯に押し付けることができる位置まで同期リングはシフトスリーブに対して回転でき、その結果、従動ギヤは駆動ギヤに捻り連結される。駆動ギヤとシフトスリーブの間に配置されたスラスタは両者間の遊隙を排除し、それにより騒音および磨耗の減少に貢献する。
この種の同期システムが知られている(例えば特許文献1を参照)。このシステムでは、スラスタを収容する軸方向溝はT字状の外形を有する。スラスタのハウジングは、この外形の相補形状を有し、戻り止めを備えた端部の近くで軸方向溝の肩部上に支持されている。従って、スラスタは軸方向溝内で変位するように案内される。戻り止めは駆動ギヤの内歯の凹部にスプリングで押し込まれている。シフトスリーブを移動すると、スラスタは先ず同期リングに接するまで短い距離だけ運ばれる。その時のみ、戻り止めはスプリングの力に抗して押し戻され、シフトスリーブはキャッチ(留め金)の僅かな抵抗に打ち勝って更に移動できる。しかし、T字状溝の製作は比較的高価である。更に、スラスタを収容するために比較的大きいスペースが必要であり、半径方向外端で広くなっているT字状溝により、ギヤの外歯は比較的大きい円周方向長さにわたって中断される。更に、スラスタケーシングの広い頭部がスプリングの大きい力でT字状溝の肩部に押し付けられるので、スラスタの移動中に摩擦および磨耗が生じる。
従って、本発明の目的は、より容易に製造でき、コンパクトな構造を有し、シフトスリーブの運動を容易にする同期システムを実現することにある。
この目的は、スラスタのケーシングをギヤの溝の底部で傾動できるように支持することにより達成される。
請求項1に記載の発明は、変速機用の同期システムであって、ギヤ(12)、シフトスリーブ(14)および複数のスラスタ(26、26’、26”、26’”)を有し、シフトスリーブ(14)はその内歯(16)でギヤ(12)と変位可能に噛合し、スラスタ(26、26’、26”、26’”)はギヤ(12)とシフトスリーブ(14)の間に配置され、各スラスタは箱状ケーシング(32)、スプリング(34)および圧力部材(28)を有し、箱状ケーシング(32)はギヤ(12)の軸方向溝(24)に保持され、スプリング(34)はケーシング(32)の底部(36)に支持されて圧力部材(28)をシフトスリーブ(14)の内歯(16)に押し付けている上記同期システムにおいて、
スラスタ(26、26’、26”、26’”)のケーシング(32)がギヤ(12)の軸方向溝(24)の底部で傾動可能に支持されていることを特徴とする同期システムである。
スラスタ(26、26’、26”、26’”)のケーシング(32)がギヤ(12)の軸方向溝(24)の底部で傾動可能に支持されていることを特徴とする同期システムである。
請求項2に記載の発明は、圧力部材(28)がシフトスリーブ(14)の内歯(16)の凹部(30)に係合するキャッチであることを特徴とする請求項1に記載の同期システムである。
請求項3に記載の発明は、スラスタ(26、26’)のケーシング(32)がプラスチック成形体であることを特徴とする請求項1または2に記載の同期システムである。
請求項4に記載の発明は、ケーシング(32)の壁部に形成されたクリンプ(38)により圧力部材(28)が脱落しないようにケーシング内に保持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の同期システムである。
請求項5に記載の発明は、スラスタケーシング(32)の底部(36)が丸いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の同期システムである。
請求項6に記載の発明は、スラスタケーシング(32)が半径方向外端に突起(42)を有し、突起(42)がシフトスリーブ(14)の内歯(16)間のスペース内に達していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の同期システムである。
請求項7に記載の発明は、突起(42)が自由端で丸く、この丸みがスラスタ(26、26’)の半径方向内端を中心とする円弧に相当していることを特徴とする請求項6に記載の同期システムである。
請求項8に記載の発明は、スラスタ(26)のケーシング(32)が正方形または方形のポストの形状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の同期システムである。
請求項9に記載の発明は、スラスタ(26)がその縦軸を中心として90度回転対称であることを特徴とする請求項8に記載の同期システムである。
請求項10に記載の発明は、スラスタ(26’)のケーシング(32)が、その半径方向外端に、溝(24)の縦方向に延在する方形断面の厚い頭部(46)を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の同期システムである。
請求項11に記載の発明は、スラスタ(26”、26’”)のケーシング(32)の底部とスロット(24)の底部が凹凸面(56、58、60、62)で相互に適合していることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の同期システムである。
請求項12に記載の発明は、スラスタ(26”)のケーシング(32)が、溝(24)の底部に形成された突起(58)に係合される凹部(56)を有することを特徴とする請求項11に記載の同期システムである。
請求項13に記載の発明は、スラスタ(26’”)のケーシング(32)が、その底部に、溝(24)の底部の凹部(62)に係合する突起(60)を有することを特徴とする請求項11に記載の同期システムである。
本発明の動機システムによると、シフトスリーブの運動中に、スラスタのケーシングは全体としてギヤに相対して移動せず、その半径方向内端で僅かに揺動するだけであり、そのため、ケーシングはシフトスリーブの運動を妨げない。同時に、この設計により、ギヤの溝をより狭くし且つ単純な方形の外形にすることができる。従って、スラスタケーシングを単純な形状、およびギヤの円周方向においてより小さい寸法にすることもできる。
本発明の有利な実施形態が従属請求項に記載されている。
スラスタのケーシングはプラスチック製にするのが望ましく、戻り止め(例えば、ボールキャッチ)を受ける端部にボールキャッチの脱落を防ぐ迫持受が形成される。ケーシングの底部は僅かに丸くすることが望ましく、それにより、ケーシングの傾動中にギヤの溝の底部で転動できる。
スラスタケーシングは正方形ポストの形状にすることができるが、その半径方向外端でギヤの軸方向に僅かに厚くしても良い。スラスタケーシングが正方形ポストの形状であれば、その底部を球面にすることにより、スラスタケーシングを相互に90度回転した異なる位置で任意(選択的)にギヤの溝に挿入できる。このようにして、ギヤにスラスタを装着する時に誤差を回避する。
スラスタケーシングは半径方向外端に延長部を有するのが望ましく、この延長部はシフトスリーブの内歯間に係合する。この場合、シフトスリーブのスプリングが壊れたり、キャッチボディが無くなったり詰まったりしても、まだシフトスリーブをスラスタケーシングの突起で支持できるので、シフトスリーブとギヤの間のチャタリングを防止できる。
本発明の実施形態を、以下に図面を参照して説明する。
図1は、中立位置における同期システムの断面図を示す。図2は、複数のスラスタが設けられ且つ断面で表されたギヤ上のシフトスリーブを示す。図3は、図2に示されたスラスタの拡大断面図を示す。図4は、スラスタの側面図を示す。図5は、図4のV−V線断面図を示す。図6は、スラスタの平面図を示す。図7〜9は、別の実施形態のスラスタの側面図、縦断面図および平面図を示す。図10および11は、図1と同様の断面図であり、同期システムの異なる位置を示す。図12および13は、更に別の二実施形態のスラスタの縦断面図を示す。
図1は、シャフト10にスプラインで結合され且つシフトスリーブ14で囲まれたギヤ12を示す。シフトスリーブは内歯16でギヤ12の歯と噛合し、ギヤ上でシャフト10の軸方向に変位できる。
ギヤ12およびシフトスリーブの両側に配置された同期リング18および20は、ギヤ12およびシフトスリーブ16と共に回転するが、限定角度範囲内でギヤ12に相対して回転できる。同期リング20の前記ギヤと反対側に示されたギヤ22は、シャフト10上で回転するように取り付けられ、シフトスリーブ14でギヤ12に連結されてギヤ12と共に回転できる。他方の同期リング18のギヤ12と反対側には、異なる直径の付加ギヤが配置されるが、図示されない。シフトスリーブ14がいづれかの方向に変位することにより、ギヤ22または図示されない付加ギヤがシャフト10で駆動され、その結果、異なる変速比が得られる。
図2に示されるように、ギヤ12は外周に三つの溝24を有する。溝24は軸方向に連続しており、120度の間隔で配置されている。溝24は半径方向に長い断面を有し、ギヤ12の外歯をその一本の歯の部分で中断している。スラスタ26は溝24に挿入されるが、図2では一つだけ挿入された状態を示している。図1では、断面は、スラスタ26が挿入された溝24の上部を通る。スラスタ26はボール28(以後、戻り止めボールと呼ぶ)を支持する。戻り止めボール28は半径方向外側に弾性偏向させられ(弾性的に押され)、図1に示すように、シフトスリーブ14の歯の一本に形成された浅いトラフ状凹部30に係合する。
図3〜6はスラスタ26をより詳細に示す。スラスタ26は、プラスチック成形された箱状スラスタケーシング32を有する。ケーシング32は方形で略正方形のポスト形状を有する。図3の断面図および図4の立面図では、ケーシング32は、溝24の幅に相当する幅を有する。それらに垂直な方向(図5の断面図)では、ケーシング幅は僅かに狭い。ケーシング内部に形成された円筒穴にスプリング34が収容されている。スプリング34はスラスタケーシング32の底部36上に支持され、戻り止めボール28を上方に偏向させてシフトスリーブに押し付ける。戻り止めボール28は、円筒穴の拡張された上部で変位するように収容されているが、図5に断面で示すケーシング32の幾分薄い壁部上の僅かなクリンプ加工38により、脱落しないようにケーシング内に永久保持される。組み立て中に戻り止めボール28を、このようにケーシング32に嵌合でき、その結果、スラスタ26を組立済みユニットとしてギヤ12に挿入できる。ケーシング底部36の近くに、トランスミッションオイル排液用の穴40(図5)が設けられる。
さらに図5に示すように、スラスタケーシング32の底部36は僅かに丸い。
図3に断面で示すスラスタケーシング32の壁部は突起42を形成している。突起42はクリンプ38の上方に突出することにより開口44(図4)を形成している。シフトスリーブ14上の凹部30が設けられた歯が開口44に係合する。
図7〜9は、前記スラスタ26と異なるスラスタ26’を示す。スラスタ26’のケーシング32は、半径方向外端(図7〜9では上端)に、軸方向溝24の方向に拡張された長い方形平面の厚い頭部46を有する。このようにして溝24においてケーシング32をより良好に案内できると同時に、クリンプ38におけるより大きい剛性が得られる。
図5および8に示すように、両スラスタ26および26’の突起42は丸い上端を有する。この丸みは、底部36の丸みの底部クレストと同心の円弧に対応している。
次に、図10および11を参照して、この同期システムの動作を説明する。
図10では、シフトスリーブ14は図1と比べて右に僅かに移動しており、内歯16は同期リング20の外歯48の斜面上を移動する。シフトスリーブ14の移動中、スラスタ26は、溝24の底部に接している下端を中心として揺動する。この揺動はケーシング32の底部36の丸みにより容易になる。この傾動により、戻り止めボール28はシフトスリーブの凹部30との係合を継続する。図10に示す状態では、スラスタ26の傾動は、そのケーシング32が同期リング20に接触するために制限される。
従って、図1および10に示す両位置間におけるシフトスリーブ14の移動中、摩擦抵抗に打ち勝つ必要は全く無い。なぜならば、スラスタ26は、ギヤ12とシフトスリーブ14の相対運動を可能にすると同時に常に遊隙を排除する継手として作用するからである。
図10に示す状態の同期リング20は変位して、その円錐摩擦面でギヤ22の外側テーパ面50に圧接している。その結果、ギヤ22は、ギヤ12、シフトスリーブ14および同期リング20で形成されるユニットの回転速度に摩擦で加速または減速される。等速にならない限り、依然として高トルクを受けている同期リング20の外歯48の斜面がシフトスリーブ14の移動に対して大きい抵抗を与えることにより、依然として内歯16はギヤ22の外歯52と噛合できない。等速になると、シフトスリーブ14を図11に示す位置まで更に移動できる。この位置では、シフトスリーブ14は両ギヤ12および22間の連結動作を生じる。戻り止めボール28は、もはやシフトスリーブ14のこの更なる移動に追従できないので、スプリング34の力に抗してシフトスリーブの凹部30から押し出される。このように、ギヤ22がギヤ12に連結される時は、スラスタ26が生じる戻り止め抵抗に打ち勝つ必要がある。
更に、シフトスリーブ14の運動は、図示されないシフトフォークで制御される。シフトフォークはシフトスリーブの外周溝54に係合し、シフトスリーブを図1および11に示す位置に保持する。
スラスタ26、特にスラスタ26’のケーシング32の突起42を丸くすることにより、このケーシングは傾動によりシフトスリーブの内歯16に衝突することがなく、戻り止めボール28だけがシフトスリーブと接触する。しかし、図2に示すように、突起42は内歯16間に深く入り込むので、スラスタ26のケーシング32は戻り止めボール28と無関係に(独立して)ギヤ12とシフトスリーブ14の間のスペーサとして作用することもでき、それにより、スプリング34が破損した場合や弱すぎる場合に歯のチャター(チャタリング)を防ぐ。
スラスタ26の図示されない変形例では、そのケーシング32の平面は完全な正方形とすることができ、突起42を形成しているケーシング壁部に、凹部44と同様の凹部を設けることができる。この場合、スラスタ26の底部36を球面にし、スラスタを縦軸を中心として大体90度対称にすることにより、スラスタを任意の姿勢で溝24に挿入できる。
ギヤの溝24は軸方向に連続しているので、スラスタ26および26’を装着し易い。溝24は両端が開放されているが、スラスタは同期リング18および20で所定位置に保持されているので脱落しない。
図12および13は、スラスタ26および26’と異なるスラスタ26”および26’”を示す。スラスタ26”および26’”は、ギヤ12の溝24内で滑らないように、それらの底部36で保持されている。スラスタ26”の凹部56が、溝24の底部から突出している突起58に係合されている。スラスタ26’”の突起60が、ギヤ12の溝24の底部の溝62に係合している。突起58および60と凹部56および62は、図12および13と平行な平面でスラスタが傾動できるように相互に適合している。
本発明により、シフトスリーブの運動を容易にする、製造が容易で且つコンパクトな構造を有する変速機用の同期システムが提供される。これにより、比較的安価な変速機用の同期システムが提供される。
10 シャフト
12 ギヤ
14,16 シフトスリーブ
18,20 同期リング
24 溝
26 スラスタ
28 戻り止めボール
32 スラスタケーシング
34 スプリング
12 ギヤ
14,16 シフトスリーブ
18,20 同期リング
24 溝
26 スラスタ
28 戻り止めボール
32 スラスタケーシング
34 スプリング
Claims (13)
- 変速機用の同期システムであって、ギヤ、シフトスリーブおよび複数のスラスタを有し、シフトスリーブはその内歯でギヤと変位可能に噛合し、スラスタはギヤとシフトスリーブの間に配置され、各スラスタは箱状ケーシング、スプリングおよび圧力部材を有し、箱状ケーシングはギヤの軸方向溝に保持され、スプリングはケーシングの底部に支持されて圧力部材をシフトスリーブの内歯に押し付けている上記同期システムにおいて、
スラスタのケーシングがギヤの軸方向溝の底部で傾動可能に支持されていることを特徴とする同期システム。 - 圧力部材がシフトスリーブの内歯の凹部に係合するキャッチであることを特徴とする請求項1に記載の同期システム。
- スラスタのケーシングがプラスチック成形体であることを特徴とする請求項1または2に記載の同期システム。
- ケーシングの壁部に形成されたクリンプにより圧力部材が脱落しないようにケーシング内に保持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の同期システム。
- スラスタケーシングの底部が丸いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の同期システム。
- スラスタケーシングが半径方向外端に突起を有し、突起がシフトスリーブの内歯間のスペース内に達していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の同期システム。
- 突起が自由端で丸く、この丸みがスラスタの半径方向内端を中心とする円弧に相当していることを特徴とする請求項6に記載の同期システム。
- スラスタのケーシングが正方形または方形のポストの形状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の同期システム。
- スラスタがその縦軸を中心として90度回転対称であることを特徴とする請求項8に記載の同期システム。
- スラスタのケーシングが、その半径方向外端に、溝の縦方向に延在する方形断面の厚い頭部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の同期システム。
- スラスタのケーシングの底部とスロットの底部が凹凸面で相互に適合していることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の同期システム。
- スラスタのケーシングが、溝の底部に形成された突起に係合される凹部を有することを特徴とする請求項11に記載の同期システム。
- スラスタのケーシングが、その底部に、溝の底部の凹部に係合する突起を有することを特徴とする請求項11に記載の同期システム。
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