JP2004108431A - フロントフォーク - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の構造を変更することなく、簡単に剛性アップを図れるフロントフォークを提供すること。
【解決手段】車体側チューブ1と車輪側チューブ2とを摺動自在に嵌合し、車体側チューブ1をアッパーブラケット3とアンダーブラケット4とを介して車体側に連結しているフロントフォークに於て、車体側チューブ1の外周にカラー7を挿入し、当該カラー7は筒状本体7aと、本体7aの上端に形成した一つ又は複数の水平面7bと、この水平面7bに連なる一つ又は複数のテーパ面7c,7g又は湾曲面7fとで構成し、上記水平面7bを介して上記カラー7をアンダーブラケット4の下端面に当接させたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】車体側チューブ1と車輪側チューブ2とを摺動自在に嵌合し、車体側チューブ1をアッパーブラケット3とアンダーブラケット4とを介して車体側に連結しているフロントフォークに於て、車体側チューブ1の外周にカラー7を挿入し、当該カラー7は筒状本体7aと、本体7aの上端に形成した一つ又は複数の水平面7bと、この水平面7bに連なる一つ又は複数のテーパ面7c,7g又は湾曲面7fとで構成し、上記水平面7bを介して上記カラー7をアンダーブラケット4の下端面に当接させたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車の車体と車軸間に介装して路面からの振動を減衰するフォークと緩衝器を兼ねたフロントフォークに関し、特に前後又は横方向の剛性を任意に調整できるフロントフォークに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種フロントフォークとしては、例えば、図10に示すものが一般的に知られている。
【0003】
このフロントフォークは、車体側アウターチューブ1内に車輪側インナーチューブ2が摺動自在に挿入されて構成され、アウターチューブ1は、アッパーブラケット3とアンダーブラケット4とを介してステアリングシャフト5と車体側に結合されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−181109号公報(特許請求の範囲、代表図面)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、上記のようなフロントフォークでは、フロントタイヤを介して路面から衝撃入力を車軸部に受けるが、その時のフロントフォークとその周辺の曲げに抗する剛性は操安性、乗心地に大きな影響を与える。
【0006】
そこで、フロントフォークの前後又は左右方向の剛性アップを図れば良いことは当業者において良く知られた事である。
【0007】
しかし、上記図10に示す従来の一般のフロントフオークとこれを取付ける構成の場合は、その剛性を左右する要素としてはアウターチューブ1とインナーチューブ2とアンダーブラケット4であるが、いずれの部品も単独で構造を変更して剛性アップを図ることが出来ない場合が多い。
【0008】
何故ならば、一つの部品の構造を変更すると必然的に他の部品の構造を変更せざるを得ず、車体への取り付け構造を含めて全体のの構造が変わってしまうからである。
【0009】
例えば、特許文献1に示すように、アウターチューブ1の前後の肉厚を多くしてアウターチューブ1の前後方向の曲げに対する剛性をアップさせる方法もあるが、このような場合にはアウターチューブ1の成形が困難であり、新たな加工設備が必要となり、加工コストが嵩み、汎用性にも劣るものである。
【0010】
更に、図10に示すように、剛性に最も影響が大きい構成は、図中アイ6の中心とアンダーブラケット4の下端との間の寸法Lにおける設定値であるが、この寸法Lは、車体姿勢に影響するから、剛性アップのみを考えて単純に短かくすることは出来ない。
【0011】
従って、図10に示す従来の構成では剛性を変更することが困難である。
そこで、本発明の目的は、従来の構造を変更することなく、簡単に剛性アップを図れるフロントフォークを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の手段は、車体側チューブと車輪側チューブとを摺動自在に嵌合し、車体側チューブをアッパーブラケットとアンダーブラケットとを介して車体側に連結しているフロントフォークに於て、車体側チューブの外周にカラーを挿入し、当該カラーを筒状本体と、本体の上端に形成した一つ又は複数の水平面と、この水平面に連なる一つ又は複数のテーパ面又は湾曲面とで構成し、上記水平面を介して上記カラーをアンダーブラケットの下端面に当接させたことを特徴とするものである。
【0013】
この場合、水平面を本体の前後いずれか1ケ所又は前後2ケ所形成しても良く、又は水平面を本体の左右いずれか1ケ所又は左右2ケ所形成しても良い。
【0014】
同じく、筒状本体が半径方向に割りを形成した耳片を有し、この耳片をボルトで締め付けて車体側チューブ外周に定着させているのが好ましい。
【0015】
同じく、筒体本体を車体側チューブの外周に圧入しても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図にもとづいて説明するが、本発明のフロントフォークとその取付構造は、図10の従来例と同じである。
【0017】
即ち、フロントフォーク自体は、図1,図2に示すように、車体側チューブたるアウターチューブ1と車輪側チューブたるインナーチューブ2を摺動自在に嵌合して構成し、車体側チューブ1をアッパーブラケット3とアンダーブラケット4とを介して車体側に連結している。
【0018】
本発明では、更に、アウターチューブ1の外周に巾寸法Hのカラー7を挿入し、当該カラー7を筒状本体7aと、本体7aの上端背部に形成した水平面7bと、この水平面7bに連なり前側下方に傾斜するテーパ面7cとで構成し、上記水平面7bを介してカラー7をアンダーブラケット4の下端面に当接させている。
【0019】
上記のように、カラー7をアンダーブラケット4の下面に当接することにより、アンダーブラケット4の下端面とアイ6の中心との間の寸法は、図10の寸法Lと同じであるが、カラー7の下端面とアイ6の中心との間の寸法はカラー7の巾寸法Hを差し引いた(L−H)のL1となり、剛性に影響する寸法はこのL1となって従来の寸法Lより短かくなり、車体姿勢に影響を与えることなく剛性アップが図れる。
【0020】
更に、カラー7がアンダーブラケット4に当接していることから実質的にアンダーブラケット4の巾寸法を大きくした構造と同じとなり、アンダーブラケット4とカラー7とで軸方向に沿って巾広くアウターチューブ1の外周を支持し、アウターチューブ1の後方向の曲げに抗する剛性アップを図っている。
【0021】
図1乃至図3の実施の形態では水平面7bをフロントフォークの後側に配置させている。
【0022】
この場合には、フロントフォークの前方向からの外力に対するフロントフォーク自体の撓みは少なくなり、剛性が高い。
【0023】
逆に、上記水平面7bをフロントフォークの前側に配置させた場合は、前方向からの外力に対するフロントフォークの撓みはテーパ面7cによってカラー7による規制が無いのに等しく大きくなり、剛性としては低くなる。
【0024】
カラー7は、筒体で構成してこれをアウターチューブ1の外周に圧入しても良いが、図1,図2および図3に示すように、筒状の本体7aと、本体7aから横方向に張出して中央に割り7dを形成した耳片7eとで構成している。
【0025】
そして、カラー7は、本体7aをアウターチューブ1の外周に挿入し、耳片7eに形成したボルト孔にボルト8を挿入して締結している。
【0026】
このカラー7は、ボルト8を介してカラー7をアウターチューブ1の外周に着脱できるから、その着脱に応じて剛性を変更できる。
【0027】
又、カラー7の巾寸法Hの異なるものを複数用意しておくことにより巾寸法Hに応じた剛性の変更、調整が可能となる。
【0028】
図4乃至図6は、本発明の他の実施形態を示す。
【0029】
上記のように、水平面7bは、カラー7の上端後部又は前部に設けてフロントフォークの前後いずれか一方の剛性を高くしているが、この水平面7bの位置と数、長さをその都度変更することによりフロントフォークの前後、左右等の剛性をその都度変更、調整することができる。
【0030】
即ち、図4乃至図6の他の実施形態では、カラー7に形成した水平面7bが本体7aの前後2ケ所形成されているものである。
【0031】
この場合、左右両側に弯曲した湾曲面7f,7fが形成されており、この実施の形態では前後の剛性が高く左右の剛性はこれより低い。
【0032】
同じく図7乃至図9は、本発明の他の実施形態を示し、これは、水平面7bが本体の左右2ケ所形成され、テーパ面7gが前後2ケ所設けられているものである。水平面7bは、1ケ所であっても良い。この実施の形態では左右の剛性が高く、前後の剛性がこれより低くなる。
【0033】
上記図4乃至図9の実施の形態においても、先に述べたように、筒状本体7aが半径方向に割りを形成した耳片7eを有し、この耳片7eで締め付けて車体側チューブ外周に定着させているが、筒状本体7aを円筒状にして車体側チューブの外周に圧入しても良い。
【0034】
更に、上記の各実施形態は、倒立型フロントフォークについて説明しているが、アウターチューブを車輪側に設けた正立型のフロントフォークにも適用できることはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果がある。
【0036】
1)各請求項の発明によれば、カラーをアウターチューブに挿入し、その上端に形成した一つは複数の水平面をアンダーブラケットの下端面に当接したために、剛性に影響するカラー下面と車輪側チューブの下端アイの中心との寸法が従来に比べてカラーの巾寸法分短かくでき、水平面が配置されている側の剛性アップを図れる。
【0037】
2)同じく、車体側チューブの外周はアンダーブラケットとカラーとで軸方向に抱持されているから、アンダーブラケットのみの支持に比べて曲げに対する剛性をアップすることができる。
【0038】
3)同じく、車体側チューブと車輪側チューブと、アンダーブラケットとは従来から使用されているものをそのまま使用し、単にカラーを追加しただけであるから、汎用性があり、大巾なコストアップとはならない。
【0039】
4)請求項2の発明によれば、フロントフォークの前後のいずれか一方又は両方の剛性を高くできる。
【0040】
5)請求項3の発明によれば、左右いずれか一方又は両方向の剛性を高くできる。
【0041】
6)請求項4の発明によれば、カラーを任意に着脱でき、カラーの有無による剛性の変更を自由に行なえる。
【0042】
7)請求項5の発明によれば、カラーが単純化されており、コストダウンを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るフロンフォークの正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】カラーの平面図である。
【図4】他の実施の形態に係るフロントフォークのカラー部分の止面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4のカラーの平面図である。
【図7】他の実施の形態に係るフロントフォークのカラー部分の正面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7のカラーの平面図である。
【図10】従来のフロントフォークの側面図である。
【符号の説明】
1 車体側チューブたるアウターチューブ
2 車輪側チューブたるインナーチューブ
3 アッパーブラケット
4 アンダーブラケット
7 カラー
7a 筒状本体
7b 水平面
7c,7g テーパ面
7f 湾曲面
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車の車体と車軸間に介装して路面からの振動を減衰するフォークと緩衝器を兼ねたフロントフォークに関し、特に前後又は横方向の剛性を任意に調整できるフロントフォークに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種フロントフォークとしては、例えば、図10に示すものが一般的に知られている。
【0003】
このフロントフォークは、車体側アウターチューブ1内に車輪側インナーチューブ2が摺動自在に挿入されて構成され、アウターチューブ1は、アッパーブラケット3とアンダーブラケット4とを介してステアリングシャフト5と車体側に結合されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−181109号公報(特許請求の範囲、代表図面)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、上記のようなフロントフォークでは、フロントタイヤを介して路面から衝撃入力を車軸部に受けるが、その時のフロントフォークとその周辺の曲げに抗する剛性は操安性、乗心地に大きな影響を与える。
【0006】
そこで、フロントフォークの前後又は左右方向の剛性アップを図れば良いことは当業者において良く知られた事である。
【0007】
しかし、上記図10に示す従来の一般のフロントフオークとこれを取付ける構成の場合は、その剛性を左右する要素としてはアウターチューブ1とインナーチューブ2とアンダーブラケット4であるが、いずれの部品も単独で構造を変更して剛性アップを図ることが出来ない場合が多い。
【0008】
何故ならば、一つの部品の構造を変更すると必然的に他の部品の構造を変更せざるを得ず、車体への取り付け構造を含めて全体のの構造が変わってしまうからである。
【0009】
例えば、特許文献1に示すように、アウターチューブ1の前後の肉厚を多くしてアウターチューブ1の前後方向の曲げに対する剛性をアップさせる方法もあるが、このような場合にはアウターチューブ1の成形が困難であり、新たな加工設備が必要となり、加工コストが嵩み、汎用性にも劣るものである。
【0010】
更に、図10に示すように、剛性に最も影響が大きい構成は、図中アイ6の中心とアンダーブラケット4の下端との間の寸法Lにおける設定値であるが、この寸法Lは、車体姿勢に影響するから、剛性アップのみを考えて単純に短かくすることは出来ない。
【0011】
従って、図10に示す従来の構成では剛性を変更することが困難である。
そこで、本発明の目的は、従来の構造を変更することなく、簡単に剛性アップを図れるフロントフォークを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の手段は、車体側チューブと車輪側チューブとを摺動自在に嵌合し、車体側チューブをアッパーブラケットとアンダーブラケットとを介して車体側に連結しているフロントフォークに於て、車体側チューブの外周にカラーを挿入し、当該カラーを筒状本体と、本体の上端に形成した一つ又は複数の水平面と、この水平面に連なる一つ又は複数のテーパ面又は湾曲面とで構成し、上記水平面を介して上記カラーをアンダーブラケットの下端面に当接させたことを特徴とするものである。
【0013】
この場合、水平面を本体の前後いずれか1ケ所又は前後2ケ所形成しても良く、又は水平面を本体の左右いずれか1ケ所又は左右2ケ所形成しても良い。
【0014】
同じく、筒状本体が半径方向に割りを形成した耳片を有し、この耳片をボルトで締め付けて車体側チューブ外周に定着させているのが好ましい。
【0015】
同じく、筒体本体を車体側チューブの外周に圧入しても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図にもとづいて説明するが、本発明のフロントフォークとその取付構造は、図10の従来例と同じである。
【0017】
即ち、フロントフォーク自体は、図1,図2に示すように、車体側チューブたるアウターチューブ1と車輪側チューブたるインナーチューブ2を摺動自在に嵌合して構成し、車体側チューブ1をアッパーブラケット3とアンダーブラケット4とを介して車体側に連結している。
【0018】
本発明では、更に、アウターチューブ1の外周に巾寸法Hのカラー7を挿入し、当該カラー7を筒状本体7aと、本体7aの上端背部に形成した水平面7bと、この水平面7bに連なり前側下方に傾斜するテーパ面7cとで構成し、上記水平面7bを介してカラー7をアンダーブラケット4の下端面に当接させている。
【0019】
上記のように、カラー7をアンダーブラケット4の下面に当接することにより、アンダーブラケット4の下端面とアイ6の中心との間の寸法は、図10の寸法Lと同じであるが、カラー7の下端面とアイ6の中心との間の寸法はカラー7の巾寸法Hを差し引いた(L−H)のL1となり、剛性に影響する寸法はこのL1となって従来の寸法Lより短かくなり、車体姿勢に影響を与えることなく剛性アップが図れる。
【0020】
更に、カラー7がアンダーブラケット4に当接していることから実質的にアンダーブラケット4の巾寸法を大きくした構造と同じとなり、アンダーブラケット4とカラー7とで軸方向に沿って巾広くアウターチューブ1の外周を支持し、アウターチューブ1の後方向の曲げに抗する剛性アップを図っている。
【0021】
図1乃至図3の実施の形態では水平面7bをフロントフォークの後側に配置させている。
【0022】
この場合には、フロントフォークの前方向からの外力に対するフロントフォーク自体の撓みは少なくなり、剛性が高い。
【0023】
逆に、上記水平面7bをフロントフォークの前側に配置させた場合は、前方向からの外力に対するフロントフォークの撓みはテーパ面7cによってカラー7による規制が無いのに等しく大きくなり、剛性としては低くなる。
【0024】
カラー7は、筒体で構成してこれをアウターチューブ1の外周に圧入しても良いが、図1,図2および図3に示すように、筒状の本体7aと、本体7aから横方向に張出して中央に割り7dを形成した耳片7eとで構成している。
【0025】
そして、カラー7は、本体7aをアウターチューブ1の外周に挿入し、耳片7eに形成したボルト孔にボルト8を挿入して締結している。
【0026】
このカラー7は、ボルト8を介してカラー7をアウターチューブ1の外周に着脱できるから、その着脱に応じて剛性を変更できる。
【0027】
又、カラー7の巾寸法Hの異なるものを複数用意しておくことにより巾寸法Hに応じた剛性の変更、調整が可能となる。
【0028】
図4乃至図6は、本発明の他の実施形態を示す。
【0029】
上記のように、水平面7bは、カラー7の上端後部又は前部に設けてフロントフォークの前後いずれか一方の剛性を高くしているが、この水平面7bの位置と数、長さをその都度変更することによりフロントフォークの前後、左右等の剛性をその都度変更、調整することができる。
【0030】
即ち、図4乃至図6の他の実施形態では、カラー7に形成した水平面7bが本体7aの前後2ケ所形成されているものである。
【0031】
この場合、左右両側に弯曲した湾曲面7f,7fが形成されており、この実施の形態では前後の剛性が高く左右の剛性はこれより低い。
【0032】
同じく図7乃至図9は、本発明の他の実施形態を示し、これは、水平面7bが本体の左右2ケ所形成され、テーパ面7gが前後2ケ所設けられているものである。水平面7bは、1ケ所であっても良い。この実施の形態では左右の剛性が高く、前後の剛性がこれより低くなる。
【0033】
上記図4乃至図9の実施の形態においても、先に述べたように、筒状本体7aが半径方向に割りを形成した耳片7eを有し、この耳片7eで締め付けて車体側チューブ外周に定着させているが、筒状本体7aを円筒状にして車体側チューブの外周に圧入しても良い。
【0034】
更に、上記の各実施形態は、倒立型フロントフォークについて説明しているが、アウターチューブを車輪側に設けた正立型のフロントフォークにも適用できることはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果がある。
【0036】
1)各請求項の発明によれば、カラーをアウターチューブに挿入し、その上端に形成した一つは複数の水平面をアンダーブラケットの下端面に当接したために、剛性に影響するカラー下面と車輪側チューブの下端アイの中心との寸法が従来に比べてカラーの巾寸法分短かくでき、水平面が配置されている側の剛性アップを図れる。
【0037】
2)同じく、車体側チューブの外周はアンダーブラケットとカラーとで軸方向に抱持されているから、アンダーブラケットのみの支持に比べて曲げに対する剛性をアップすることができる。
【0038】
3)同じく、車体側チューブと車輪側チューブと、アンダーブラケットとは従来から使用されているものをそのまま使用し、単にカラーを追加しただけであるから、汎用性があり、大巾なコストアップとはならない。
【0039】
4)請求項2の発明によれば、フロントフォークの前後のいずれか一方又は両方の剛性を高くできる。
【0040】
5)請求項3の発明によれば、左右いずれか一方又は両方向の剛性を高くできる。
【0041】
6)請求項4の発明によれば、カラーを任意に着脱でき、カラーの有無による剛性の変更を自由に行なえる。
【0042】
7)請求項5の発明によれば、カラーが単純化されており、コストダウンを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るフロンフォークの正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】カラーの平面図である。
【図4】他の実施の形態に係るフロントフォークのカラー部分の止面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4のカラーの平面図である。
【図7】他の実施の形態に係るフロントフォークのカラー部分の正面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7のカラーの平面図である。
【図10】従来のフロントフォークの側面図である。
【符号の説明】
1 車体側チューブたるアウターチューブ
2 車輪側チューブたるインナーチューブ
3 アッパーブラケット
4 アンダーブラケット
7 カラー
7a 筒状本体
7b 水平面
7c,7g テーパ面
7f 湾曲面
Claims (5)
- 車体側チューブと車輪側チューブとを摺動自在に嵌合し、車体側チューブをアッパーブラケットとアンダーブラケットとを介して車体側に連結しているフロントフォークに於て、車体側チューブの外周にカラーを挿入し、当該カラーを筒状本体と、本体の上端に形成した一つ又は複数の水平面と、この水平面に連なる一つ又は複数のテーパ面又は湾曲面とで構成し、上記水平面を介して上記カラーをアンダーブラケットの下端面に当接させたことを特徴とするフロントフォーク。
- 水平面が本体の前後いずれか1ケ所又は前後2ケ所形成されている請求項1のフロントフォーク。
- 水平面が本体の左右いずれか1ケ所又は左右2ケ所形成されている請求項1のフロントフォーク。
- 筒状本体が半径方向に割りを形成した耳片を有し、この耳片をボルトで締め付けて車体側チューブ外周に定着させている請求項1,2又は3のフロントフォーク。
- 筒状本体を車体側チューブの外周に圧入している請求項1,2又は3のフロントフオーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002269730A JP2004108431A (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | フロントフォーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002269730A JP2004108431A (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | フロントフォーク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004108431A true JP2004108431A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32267577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002269730A Pending JP2004108431A (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | フロントフォーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004108431A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2014094641A (ja) * | 2012-11-08 | 2014-05-22 | Suzuki Motor Corp | 自動二輪車 |
JP2014148206A (ja) * | 2013-01-31 | 2014-08-21 | Showa Corp | 自動二輪車のフロントフォーク、及び、当該フロントフォークを構成するアウターチューブの筒の外周面に取付けられる外装筒体 |
EP2189364A3 (en) * | 2008-11-21 | 2015-12-16 | Fox Factory, Inc. | Improvements in or relating to vehicle suspension |
US9884664B2 (en) | 2008-11-21 | 2018-02-06 | Fox Factory, Inc. | Methods and apparatus for selective stiffness of vehicle suspension |
JP6969023B1 (ja) * | 2020-12-21 | 2021-11-24 | 日立Astemo株式会社 | フロントフォーク |
-
2002
- 2002-09-17 JP JP2002269730A patent/JP2004108431A/ja active Pending
Cited By (14)
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JP4648769B2 (ja) * | 2005-06-16 | 2011-03-09 | 本田技研工業株式会社 | 倒立形フロントフォーク |
US10919596B2 (en) | 2008-11-21 | 2021-02-16 | Fox Factory, Inc. | Methods and apparatus for selective stiffness of vehicle suspension |
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