JP2004105446A - 皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器 - Google Patents

皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器 Download PDF

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Abstract

【課題】被験者の皮下水分と皮膚表面から蒸散する水分とを同時に計測することが出来る皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器を提供することを課題とする。
【解決手段】被験者の皮膚SKにプローブ2が着接された状態で、皮下水分に吸収されない波長の光が発光素子4から発光され、皮下水分に吸収される波長の光が発光素子5から発光されると、受光素子6は各光の皮膚での反射光を受光したうえ、各受光強度に対応した電気信号を出力するため、マイクロコンピュータ14は両方の電気信号の比に基づいて皮下水分を計測する。また、プローブ2の内部空間3に導入された自然空気、及びその自然空気と皮膚蒸散水分とが混合された混合気湿の絶対湿度が絶対湿度センサ21,22で検知されるため、マイクロコンピュータ14は両絶対湿度の差に基づいて皮膚蒸散水分を計測する。計測された両方の計測値は、表示部15に表示される。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕在しない皮下水分と皮膚表面から蒸散する水分とを同時に計測するための皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器に関する。
【0002】
【従来の技術】
医者が、例えば、アトピー性皮膚炎等の診断をして治療する場合、顕在しない皮下水分と皮膚表面から蒸散する水分の両方のデータを求め、その両方のデータに基づいて診断、治療をすることが効果的である。そのため、アトピー性皮膚炎患者の患部皮膚における皮下水分と皮膚表面から蒸散する水分とを計測する必要がある。しかしながら、従来は、被験者の皮下水分と皮膚表面から蒸散する水分とを同時に計測するものが無いため、被験者の皮下水分を計測するもの(特許文献1参照)と、被験者の皮膚表面から蒸散する水分を計測するもの(特許文献2参照)とを用い、被験者の皮下水分と皮膚表面から蒸散する水分とを別々に計測しなければならない。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−146834号公報
【特許文献2】
特開2000−61791号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の被験者の皮下水分を計測する手段、及び被験者の皮膚表面から蒸散する水分を計測する手段は、それぞれ別の計測器である。そのため、被験者の皮下水分を計測するタイミングと、被験者の皮膚表面から蒸散する水分を計測するタイミングとに時間的な差がでる。しかしながら、各計測タイミングの時間的な差により被験者の皮下水分と皮膚蒸散水分とが量的に変化していることがあるため、医者が、両方の水分計測データを参照してアトピー性皮膚炎患者等の診断をするような場合、的確な診断と治療ができるとは限らないという問題がある。
【0005】
そこで本発明では、被験者の皮下水分と皮膚表面から蒸散する水分とを同時に計測することができる皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器を提供することを解決すべき課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、特許請求の範囲の欄に記載した皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器により解決することができる。
【0007】
請求項1記載の皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器によれば、被験者の皮膚にプローブの開口面が着接された状態で、発光手段から、皮膚の皮下水分に吸収される第1の波長の光及び皮下水分に吸収されない第2の波長の光を当該皮膚の方向に照射されると、受光手段は、第1の波長の光及び第2の波長の光の各反射光を受光し、それぞれの反射光の受光強度に対応した電気信号を出力する。
また、自然空気導入手段によりプローブの内部空間に導入された自然空気の絶対湿度が第1の絶対湿度検知手段により検知されるとともに、混合気湿排出手段によりプローブの内部空間から排出された混合気湿の絶対湿度が第2の絶対湿度検知手段により検知される。
この状態で、同時計測手段は、受光手段で受光された前記第1の波長の光及び第2の波長の光の各反射光の受光強度に対応した電気信号の比に基づいて皮下水分を計測するとともに、自然空気の絶対湿度と混合気湿の絶対湿度の差に基づいて皮膚から蒸散した水分を計測する。このように被験者の皮下水分と被験者の皮膚表面から蒸散する水分とを局所的に同時計測することができる。
【0008】
請求項2記載の皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器によれば、混合気湿排出手段はエアーポンプを用いて混合気湿を内部空間から吸引し、外部に排出させるため、プローブの内部空間に導入された自然空気が皮膚からの水分蒸散現象に与える影響を軽減することができる。これにより、皮膚表面から蒸散する水分を、より正確に計測することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、被験者の皮下水分と皮膚から蒸散した水分とを局所的に同時計測するための皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器1の全体的な構成を示した系統図である。
図1に示したプローブ2は、被験者の皮膚SKに開口面2aが密着状に着接されるとともに当該開口面2aを一端面とする内部空間3が形成されている。この内部空間3は、後述するように外部から導入された自然空気と皮膚SKから蒸散した水分、即ち発汗とが混合された混合気湿を生成するための混合室としての機能を有している。
【0010】
プローブ2の開口面2aに相対する面、即ちプローブ2の天井面2bには二つの発光素子4,5、及び、一つの受光素子6が取り付けられている。発光素子4は水分に吸収される波長の光をビーム状に発光し、発光素子5は水分に吸収されない波長の光をビーム状に発光する。また、受光素子6は、発光素子4及び発光素子5から発光された両方の光が皮膚SKで反射したそれぞれの反射光を受光するもので、それぞれの光の受光強度に対応した電気信号を出力する。
【0011】
具体的には、図1に示すようにプローブ2の開口面2aが被験者の皮膚SKに着接され、図示していないテープ等で固定された状態で、発光素子4及び発光素子5から、順次、被験者の皮膚SKの方向に上記波長の光がビーム状に発光されると、受光素子6は、被験者の皮膚SKで反射したそれぞれの反射光を受光する。
【0012】
発光素子4から発光された光は被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収され、発光素子5から発光された光は被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収されないため、受光素子6で受光される各反射光は、皮膚SKの皮下水分に対応して受光強度に差が生じる。これにより、受光素子6から出力される電気信号の大きさにも差が生じる。
【0013】
また、図1に示すようにプローブ2には二つのフレキシブルパイプ17,18が接続されている。フレキシブルパイプ17は、プローブ2の内部空間3に自然空気を導入するためのものであり、フレキシブルパイプ18は、プローブ2の内部空間3に導入された自然空気と皮膚SKから蒸散した水分(発汗)とが混合された混合気湿を外部に排出するためのものである。
尚、図2はプローブ2の縦断面図であり、図3は図2のA−A矢視断面図である。
図2、図3から明らかなように、プローブ2は外形が円形に形成されているが、円形に限らず、他の外形形状に形成してもよい。
【0014】
次に、図1を参照しながら、皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器1の本体部1aの構成について説明する。
本体部1aに格納されている発振器7は方形波信号を出力するもので、方形波信号の前半周期は、被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収される光を前記発光素子4から発光させる駆動信号となり、方形波信号の後半周期は、被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収されない光を前記発光素子5から発光させる駆動信号となる。
【0015】
位相分割回路8は、発振器7から出力された上記方形波信号を上記二つの駆動信号に分割して、順次、出力するための回路であり、分割された二つの駆動信号は発光素子駆動回路9に出力される。
【0016】
発光素子駆動回路9の出力側は、フレキシブルコード9a,9bを介して前述の発光素子4と発光素子5に接続されている。発光素子駆動回路9は、位相分割回路8から出力された上記二つの駆動信号の入力に基づいて発光素子4から被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収される波長の光を発光させるとともに発光素子5から被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収されない波長の光を、それぞれ同一出力レベルで発光させる。
【0017】
受光増幅器10の入力側は、フレキシブルコード10aを介して前述の受光素子6と接続されている。上述のように、発光素子4から被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収される波長の光が発光されるとともに、発光素子5から被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収されない波長の光が発光された場合、受光素子6は、それぞれの光が被験者の皮膚SKで反射した反射光を受光し、それぞれの反射光の受光強度に対応した電気信号を出力するため、受光増幅器10は、それぞれの電気信号を所定の増幅度で増幅する。
受光増幅器10から出力されたそれぞれの信号は、被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収された光の反射光、及び、被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収されない光の反射光それぞれの受光強度に対応した信号となる。
【0018】
受光増幅器10から出力された上記それぞれの信号は、アナログスイッチ回路から構成された分離回路11に供給される。分離回路11の二つのアナログスイッチ11a,11bは、前述の位相分割回路8から前記二つの駆動信号のそれぞれが出力されているときにオンに制御されるものであるため、発光素子4から被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収される波長の光が発光されているときにアナログスイッチ11aがオンに制御され、発光素子5から被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収されない波長の光が発光されているときにアナログスイッチ11bがオンに制御される。
【0019】
分離回路11のアナログスイッチ11aがオンに制御された状態では、被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収された光の反射光が受光素子6で受光された場合の受光強度に対応した信号が低域フィルタ12に入力される。また、分離回路11のアナログスイッチ11bがオンに制御された状態では、被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収されない光の反射光が受光素子6で受光された場合の受光強度に対応した信号が低域フィルタ13に入力される。
【0020】
低域フィルタ12に入力された上記信号、及び低域フィルタ13に入力された上記信号は、それぞれ直流化されたあと、マイクロコンピュータ14に入力される。マイクロコンピュータ14は、低域フィルタ12から出力された直流化信号、及び低域フィルタ13から出力された直流化信号の比を演算し、その比に基づいて被験者の皮膚SKの皮下水分を演算する。
【0021】
上記のようにマイクロコンピュータ14により、被験者の皮膚SKの皮下水分が演算されると、その値は表示部15に表示される。
【0022】
前述したように、プローブ2にはフレキシブルパイプ17,18の一端が接続されている。フレキシブルパイプ17は、プローブ2の内部空間3に自然空気を導入するためのものであり、フレキシブルパイプ18は、プローブ2の内部空間3に導入された自然空気と皮膚SKから蒸散した水分とが混合された混合気湿を外部に排出するためのものであって、フレキシブルパイプ17,18の他端は本体部1aに接続されている。
【0023】
フレキシブルパイプ17は、本体部1aに設けられたハウジング16に連通されている。ハウジング16は自然空気取り入れ口16aを有しており、自然空気取り入れ口16aから取り入れられた自然空気はハウジング16を通り、フレキシブルパイプ17を介してプローブ2の内部空間3に導入される。
【0024】
フレキシブルパイプ18は、本体部1aに設けられたハウジング19に連通されている。ハウジング19は前述の混合気湿を外部に排出する排出口19aを有しており、プローブ2の内部空間3で生成された混合気湿は、フレキシブルパイプ18を通ってハウジング19に導出され、更に排出口19aに取り付けられているエアーポンプ20により吸引されて大気中に排出される。
尚、上記のようにエアーポンプ20を用いて内部空間3の混合気湿を吸引し、穏やかに大気中に排出させるため、内部空間3に導入された自然空気が皮膚SKからの水分蒸散現象に与える影響を軽減することができる。これにより、皮膚SKから蒸散する水分を、より正確に計測することができる。
【0025】
上記ハウジング16には、自然空気の絶対湿度を検知する第1の絶対湿度センサ21が配設されている。また、上記ハウジング19には、上記混合気湿の絶対湿度を検知する第2の絶対湿度センサ22が配設されている。
【0026】
第1の絶対湿度センサ21、及び、第2の絶対湿度センサ22は差動増幅器23の入力側に接続されているため、差動増幅器23は、第1の絶対湿度センサ21と第2の絶対湿度センサ22から出力された各絶対湿度検知信号の差を演算したうえ、その出力信号を前述のマイクロコンピュータ14に供給する。
【0027】
マイクロコンピュータ14は、差動増幅器23から出力された信号、即ち、第1の絶対湿度センサ21と第2の絶対湿度センサ22から出力された各絶対湿度検知信号の差の信号に基づいて皮膚SKからの蒸散水分を演算する。そして演算した皮膚SKからの蒸散水分を表示部15に表示させる。
【0028】
以上のように、マイクロコンピュータ14は、被験者の皮膚SKの皮下水分を演算し、表示部15にその値を表示させるとともに、皮膚SKからの蒸散水分を演算し、表示部15にその値を表示させる。
【0029】
マイクロコンピュータ14は、上記のように被験者の皮膚SKの皮下水分と皮膚SKからの蒸散水分とを演算し、それぞれのデータを計測信号として外部のパーソナルコンピュータ等に出力することができるように構成されている。これにより、外部のパーソナルコンピュータは、マイクロコンピュータ14により演算された各データに基づいて、例えばアトピー性皮膚炎等の診断、治療に必要な情報を医者に提供することができる。
【0030】
尚、以上説明した皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器1は、一つのプローブ2を用いて、被験者の一箇所の皮膚SKにおける皮下水分と蒸散水分とを同時に計測するように構成されているものであるが、被験者の複数箇所の皮下水分と蒸散水分とを同時に計測するように構成することもできる。その場合、プローブ2を複数、用いるとともに、本体部1aには、マイクロコンピュータ14とハウジング16、及び第1の絶対湿度センサ21以外の、発振器7、位相分割回路8、発光素子駆動回路9、受光増幅器10、分離回路11、低域フィルタ12,13や表示部15、ハウジング19、エアーポンプ20、第2の絶対湿度センサ22などを複数組、設け、マイクロコンピュータ14により、被験者の複数箇所の皮下水分と蒸散水分とを同時に演算し、各表示部15で各箇所の皮下水分と蒸散水分とを表示させる。尚、マイクロコンピュータ14が演算した被験者の複数箇所の皮下水分と蒸散水分とを同時に表示できる表示部を使用すれば、複数の表示部15を一つにすることができる。
【0031】
次に、皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器1の作動について説明する。
最初、プローブ2の開口面2aが被験者の皮膚SKに密着するようにテープなどでプローブ2を固定する。この状態で、図示していない電源回路をオンし、電気回路を稼動状態にする。
本体部1aに格納されている発振器7が方形波信号を発振すると、位相分割回路8は、発振器7から出力された方形波信号の前半周期と後半周期を二つの駆動信号に分割して、順次、発光素子駆動回路9に出力する。
【0032】
発光素子駆動回路9は、位相分割回路8から出力された上記二つの駆動信号の入力に基づいて発光素子4から被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収される波長の光を発光させるとともに発光素子5から被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収されない波長の光を、それぞれ同一出力レベルで、順次、発光させる。
【0033】
上述のように、発光素子4から被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収される波長の光が発光されるとともに、発光素子5から被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収されない波長の光が発光されると、受光素子6は、それぞれの光が被験者の皮膚SKで反射した反射光を受光し、それぞれの反射光の受光強度に対応した電気信号を出力する。受光増幅器10は、それぞれの電気信号を所定の増幅度で増幅し、出力する。尚、受光増幅器10から出力されたそれぞれの信号は、被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収された光の反射光、及び、被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収されない光の反射光それぞれの受光強度に対応した信号となる。
【0034】
受光増幅器10から出力された上記それぞれの信号が、アナログスイッチ回路から構成された分離回路11に供給されると、分離回路11の二つのアナログスイッチ11a,11bは、前述の位相分割回路8から二つの駆動信号のそれぞれが出力されている状態でオンに制御されるため、発光素子4から被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収される波長の光が発光されているときにアナログスイッチ11aがオンになり、発光素子5から被験者の皮膚SKの皮下水分に吸収されない波長の光が発光されているときにアナログスイッチ11bがオンに制御される。
【0035】
分離回路11のアナログスイッチ11a,11bが順次オンに制御されると、各アナログスイッチ11a,11bを通った各信号が低域フィルタ12,13に入力される。低域フィルタ12に入力された信号、及び低域フィルタ13に入力された信号は、それぞれ直流化されたあと、マイクロコンピュータ14に入力される。マイクロコンピュータ14は、低域フィルタ12から出力された直流化信号、及び低域フィルタ13から出力された直流化信号の比を演算し、その比に基づいて被験者の皮膚SKの皮下水分を演算したうえ、その値を表示部15に表示させる。
【0036】
次に、皮膚SKから蒸散された水分、即ち発汗が次のように計測される。
ハウジング16の自然空気取り入れ口16aから取り入れられた自然空気がハウジング16を通り、フレキシブルパイプ17を介してプローブ2の内部空間3に導入されると、皮膚SKから蒸散された水分と混合され、混合気湿となる。プローブ2の内部空間3で生成された混合気湿は、フレキシブルパイプ18を通ってハウジング19に導出され、更に排出口19aに接続されているエアーポンプ20により吸引され、ハウジング19から大気中に排出される。
【0037】
上記の過程で、ハウジング16の第1の絶対湿度センサ21により自然空気の絶対湿度が検知され、ハウジング19の第2の絶対湿度センサ22により混合気湿の絶対湿度が検知されるため、それぞれの絶対湿度検知信号が差動増幅器23に出力される。差動増幅器23は、第1の絶対湿度センサ21と第2の絶対湿度センサ22から出力された各絶対湿度検知信号の差を演算し、その出力信号を前述のマイクロコンピュータ14に供給する。
【0038】
マイクロコンピュータ14は、差動増幅器23から出力された信号、即ち、第1の絶対湿度センサ21と第2の絶対湿度センサ22から出力された各絶対湿度検知信号の差に基づいて皮膚SKからの蒸散水分を演算したうえ、蒸散水分を表示部15に表示させる。
【0039】
このように、皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器1は、被験者の皮膚SKの皮下水分と皮膚SKからの蒸散水分とを同時に計測し、表示部15にその値を表示することができる。これにより、医者は、被験者の発汗機能と角質層を含む皮膚内の保湿性機能等を評価するための評価データを直ちに得ることができる。
更に、被験者の皮膚SKの皮下水分と皮膚SKからの蒸散水分の計測値それぞれのデータを計測信号として外部のパーソナルコンピュータ等に出力することができるため、外部のパーソナルコンピュータは、例えばアトピー性皮膚炎等の診断、治療に必要な情報を医者に提供することができる。
【0040】
また、前述したように、被験者の複数箇所の皮下水分と蒸散水分とを同時に計測することができるように構成された皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器を用いれば、被験者の複数箇所の皮膚における皮下水分と蒸散水分とを同時に計測することができるため、被験者の複数箇所の皮膚における計測データを同時に必要とするような診断に際して場合、極めて有用である。
【0041】
尚、図1〜図3に示した皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器1のプローブ2の構成や本体部1aの構成は一つの実施の形態であり、発明を限定するものではない。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、被験者の皮下水分と皮膚表面から蒸散する水分とを同時に計測することができるため、医療の進歩に大きく貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器の全体的な構成を示した系統図である。
【図2】プローブの縦断面図である。
【図3】図2に示したプローブのA−A矢視断面図である。
【符号の説明】
1  皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器
2  プローブ
3  内部空間
4  発光素子
5  発光素子
6  受光素子
7  発振器
8  位相分割回路
9  発光素子駆動回路
10  受光増幅器
11  分離回路
12  低域フィルタ
13  低域フィルタ
14  マイクロコンピュータ
15  表示部
16  ハウジング
17  フレキシブルパイプ
18 フレキシブルパイプ
19  ハウジング
20  エアーポンプ
21  第1の絶対湿度センサ
22  第2の絶対湿度センサ
23  差動増幅器

Claims (2)

  1. 被験者の皮下水分と皮膚から蒸散した水分とを局所的に同時計測するための皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器であって、
    被験者の皮膚に開口面が着接されるとともに当該開口面を一端面とする内部空間が形成されたプローブと、前記プローブに配設されて前記皮膚の皮下水分に吸収される第1の波長の光及び前記皮膚の皮下水分に吸収されない第2の波長の光を当該皮膚の方向に照射する発光手段と、前記プローブに配設されて前記第1の波長の光及び第2の波長の光が前記皮膚の方向に照射された場合の各反射光を受光する受光手段と、前記プローブの内部空間に自然空気を導入する自然空気導入手段と、前記プローブの内部空間に導入された自然空気と前記皮膚から蒸散した水分とが混合された混合気湿を当該内部空間から外部に排出させる混合気湿排出手段と、前記自然空気の絶対湿度を検知する第1の絶対湿度検知手段と、前記混合気湿の絶対湿度を検知する第2の絶対湿度検知手段と、前記受光手段で受光された前記第1の波長の光及び第2の波長の光の各反射光の受光強度に対応して当該受光手段から出力された各電気信号の比に基づいて前記皮下水分を計測するとともに前記自然空気の絶対湿度と前記混合気湿の絶対湿度の差に基づいて前記皮膚から蒸散した水分を計測する同時計測手段とを備えたことを特徴とする皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器。
  2. 請求項1に記載の皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器であって、
    前記混合気湿排出手段はエアーポンプを用いて前記混合気湿を前記プローブの内部空間から外部に排出させることを特徴とする皮下水分・皮膚蒸散水分同時計測器。
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