JP2002113008A - 排泄観察システム - Google Patents

排泄観察システム

Info

Publication number
JP2002113008A
JP2002113008A JP2000309352A JP2000309352A JP2002113008A JP 2002113008 A JP2002113008 A JP 2002113008A JP 2000309352 A JP2000309352 A JP 2000309352A JP 2000309352 A JP2000309352 A JP 2000309352A JP 2002113008 A JP2002113008 A JP 2002113008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moisture
excretion
odor
underwear
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000309352A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Kondo
針次 近藤
Mikio Takahashi
幹雄 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
K and S KK
Kyoho Machine Works Ltd
Original Assignee
K and S KK
Kyoho Machine Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by K and S KK, Kyoho Machine Works Ltd filed Critical K and S KK
Priority to JP2000309352A priority Critical patent/JP2002113008A/ja
Publication of JP2002113008A publication Critical patent/JP2002113008A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/42Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators with wetness indicator or alarm

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れていると共に,排泄が行われた
か否かを検出する検出精度が優れている排泄観察システ
ムを提供すること。 【解決手段】 排泄観察システム1は,水分検出手段
3,臭気検出手段6,データ処理装置10,及びモニタ
40を有している。水分検出手段3は,測定対象者5の
下着51中の気体に含まれる水分を,湿度センサ本体3
0を下着51に対して非接触に配置して測定する。デー
タ処理装置10は,水分検出手段3により測定した湿度
データに基づく水分量と,臭気検出手段6により測定し
た臭気データに基づく臭気量とを求める。そして,排泄
観察システム1は,モニタ40により表示された水分量
及び臭気量の推移から,測定対象者5の排泄状態を観察
できるよう構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,測定対象者の排泄を観察するた
めの排泄観察システムに関する。
【0002】
【従来技術】従来より,痴呆症の老人あるいは排便・排
尿の排泄を自分で管理することができない人達を介護す
るに当たって,それらの人達のオムツや下着の中に湿度
センサを配置して,排泄状態を監視することが行われて
いる。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の排
泄状態の監視においては,以下のような問題点がある。
即ち,上記従来の排泄状態の監視においては,オムツや
下着に直接湿度センサを取り付けて排泄の検出を行って
おり,監視される対象者に違和感を与えるばかりか,場
合によっては,上記湿度センサが,監視される対象者と
の接触により故障してしまうおそれがある。また,排泄
による水分が発生する環境下に湿度センサを配置するた
め,水分により湿度センサが故障してしまうおそれがあ
る。
【0004】また,従来の排泄状態の監視においては,
監視の対象者の発汗による水分も検出してしまうおそれ
があり,発汗と排泄との区別をつけることが困難になっ
ている。
【0005】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,耐久性に優れていると共に,排泄が行わ
れたか否かを検出する検出精度が優れている排泄観察シ
ステムを提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,測定対象
者の下着中の気体に含まれる水分を,水分センサのセン
サ本体部を上記下着に対して非接触に配置して測定する
水分検出手段と,該水分検出手段により測定した水分デ
ータに基づき水分量を求めるデータ処理手段と,該デー
タ処理手段により求めた上記水分量の推移を表示する表
示手段とを有し,上記水分量の推移から,上記測定対象
者の排泄状態を観察できるよう構成してあることを特徴
とする排泄観察システムにある。
【0007】本発明において最も注目すべきことは,上
記排泄観察システムは,上記水分センサのセンサ本体部
を上記下着に対して非接触に配置していることであり,
また,上記水分量の推移から,上記測定対象者の排泄状
態を観察できるよう構成してあることである。
【0008】上記測定対象者の排泄は,排便及び排尿の
双方あるいはいずれか一方として観察することができ
る。上記水分センサは,該水分センサに上記下着中の気
体を導く導入部と,上記気体に含まれる水分量を検出
し,該水分量を各種の出力形式のデータである上記水分
データとして,上記データ処理手段に送る上記センサ本
体部とに分類される。また,上記水分センサは,大気中
に含まれる水蒸気量の測定を行う湿度計ではなく,ある
特定の検出部位における水分の測定を行うために用いる
ものである。
【0009】次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明においては,上記水分検出手段は,測定対象者の
下着中の気体に含まれる水分を,上記水分センサのセン
サ本体部を上記下着に対して非接触に配置して測定す
る。つまり,下着中には水分センサの上記導入部を配置
し,一方センサ本体部は,測定対象者の下着の中に直接
配置せず,測定対象者から離れた位置に配置することが
できる。そのため,センサ本体部が測定対象者に直接接
触することがない。それ故,上記水分センサは,測定対
象者との接触,あるいは排泄による水分との接触により
故障することがなく,耐久性に優れている。
【0010】また,本発明による排泄観察システムは,
測定対象者の下着中の気体に含まれる水分を検出し,上
記データ処理手段により水分量を求める。上記気体に含
まれる水分は,測定対象者の排泄により変化するだけで
なく,測定対象者の発汗によっても変化する。そして,
上記排泄と発汗とを比較すると,測定対象者が排泄を行
ったあるいは行っているときの方が,測定対象者が発汗
を行ったあるいは行っているときに対して,大きな水分
の変化として現れる。
【0011】そのため,上記水分の変化より上記水分量
を求めた際に,該水分量の増加の度合によって,それ
が,測定対象者の排泄によるものなのか,測定対象者の
発汗によるものなのかを区別することができる。それ
故,排泄が行われたか否かを検出する検出精度が優れて
いる。
【0012】また,上記排泄観察システムは,上記表示
手段により表示された上記水分量の推移を監視すること
により,上記測定対象者の排泄状態を観察できる。その
ため,測定対象者が排泄を行ったか否かの検出を容易か
つリアルタイムに行うことができる。
【0013】以上,本発明によれば,耐久性に優れてい
ると共に,排泄が行われたか否かを検出する検出精度が
優れている排泄観察システムを提供することができる。
【0014】請求項2に記載の発明は,測定対象者の下
着中の気体に含まれる水分を,水分センサのセンサ本体
部を上記下着に対して非接触に配置して測定する水分検
出手段と,上記下着中の気体に含まれる臭気を検出する
臭気検出手段とを有すると共に,上記水分検出手段によ
り測定した水分データに基づく水分量と,上記臭気検出
手段により測定した臭気データに基づく臭気量とを求め
るデータ処理手段と,該データ処理手段により求めた上
記水分量及び上記臭気量の推移を表示する表示手段とを
有し,上記水分量及び上記臭気量の推移から,上記測定
対象者の排泄状態を観察できるよう構成してあることを
特徴とする排泄観察システムにある。
【0015】本発明における排泄観察システムは,上記
水分検出手段に加えて,上記下着中の気体に含まれる臭
気を検出する臭気検出手段を有している。そのため,本
発明においては,上記水分検出手段のみでは検出するこ
とができない微小な排泄状態でも検出し,観察すること
ができる。その他,本発明によっても,上記発明と同様
の作用効果があり,耐久性に優れていると共に,排泄が
行われたか否かを検出する検出精度が優れている排泄観
察システムを提供することができる。
【0016】請求項3に記載の発明のように,上記水分
量が所定の設定値を超えたとき,上記測定対象者が排泄
を行ったと観察できるよう構成してあることが好まし
い。これにより,観察者による排泄状態の観察を容易に
することができる。
【0017】請求項4に記載の発明は,空気中の水分を
測定する第1検出手段と,測定対象者の下着中の気体に
含まれる水分を,水分センサのセンサ本体部を上記下着
に対して非接触に配置して測定する第2検出手段とを有
すると共に,上記第1検出手段により測定した上記空気
中の水分の変化から得られる第1水分量と,上記第2検
出手段により測定した上記下着中の気体に含まれる水分
の変化から得られる第2水分量との比較に基いて,実質
の水分量を求めるデータ処理手段と,該データ処理手段
により求めた上記実質の水分量の推移を表示する表示手
段とを有し,上記実質の水分量の推移から,上記測定対
象者の排泄状態を観察できるよう構成してあることを特
徴とする排泄観察システムにある。
【0018】ここで,上記第1検出手段により測定する
空気中の水分は,上記下着中以外の位置での水分であ
り,上記水分の測定を行う周囲の環境下の空気に含まれ
る水分である。この水分は,絶対湿度又は相対湿度等の
名称で呼ばれるものである。
【0019】本発明においては,上記第1検出手段は空
気中の水分を測定し,上記第2検出手段は,測定対象者
の下着中の気体に含まれる水分を,水分センサのセンサ
本体部を上記下着に対して非接触に配置して測定する。
そして,上記データ処理手段は,上記空気中の水分の変
化から得られる第1水分量と,上記下着中の気体に含ま
れる水分の変化から得られる第2水分量との比較に基い
て,実質の水分量を求める。
【0020】つまり,本発明においては,上記水分の測
定を行う周囲の環境下における空気中に,温度又は湿度
等の変化があった場合,この変化による影響を補正して
上記測定対象者が排泄を行ったか否かの検出を行うこと
ができる。それ故,測定対象者の下着中の気体に含まれ
る水分を,上記実質の水分量として,一層正確に測定す
ることができ,測定対象者の排泄状態を一層正確に検出
することができる。
【0021】本発明によっても,上記発明と同様の作用
効果があり,耐久性に優れていると共に,排泄が行われ
たか否かを検出する検出精度が優れている排泄観察シス
テムを提供することができる。
【0022】請求項5に記載の発明は,空気中の水分を
測定する第1検出手段と,測定対象者の下着中の気体に
含まれる水分を,水分センサのセンサ本体部を上記下着
に対して非接触に配置して測定する第2検出手段と,上
記下着中の気体に含まれる臭気を検出する臭気検出手段
とを有すると共に,上記第1検出手段により測定した上
記空気中の水分の変化から得られる第1水分量と,上記
第2検出手段により測定した上記下着中の気体に含まれ
る水分の変化から得られる第2水分量との比較に基い
て,実質の水分量を求めると共に,上記臭気検出手段に
より測定した臭気データに基づく臭気量とを求めるデー
タ処理手段と,該データ処理手段により求めた上記実質
の水分量及び上記臭気量の推移を表示する表示手段とを
有し,上記実質の水分量及び上記臭気量の推移から,上
記測定対象者の排泄状態を観察できるよう構成してある
ことを特徴とする排泄観察システムにある。
【0023】本発明においても,上記水分の測定を行う
周囲の環境下における空気中に,温度又は湿度等の変化
があった場合,この変化による影響を補正して上記測定
対象者が排泄を行ったか否かの検出を行うことができ
る。また,上記臭気検出手段により,上記水分検出手段
のみでは検出することができない微小な排泄状態でも検
出し,観察することができる。
【0024】それ故,測定対象者の下着中の気体に含ま
れる水分を,上記実質の水分量として,一層正確に測定
することができ,測定対象者の排泄状態を一層正確に検
出することができる。本発明によっても,上記発明と同
様の作用効果があり,耐久性に優れていると共に,排泄
が行われたか否かを検出する検出精度が優れている排泄
観察システムを提供することができる。
【0025】請求項6に記載の発明のように,上記水分
量又は上記臭気量が所定の設定値を超えたとき,上記測
定対象者が排泄を行ったと観察できるよう構成してある
ことが好ましい。これにより,観察者による排泄状態の
観察を容易にすることができる。
【0026】請求項7に記載の発明のように,上記水分
センサは,湿度を測定する湿度センサであり,上記デー
タ処理手段は,上記湿度センサにより測定した湿度デー
タに基づき水分量を求めることが好ましい。これによ
り,上記測定対象者の下着中の水分を湿度として,容易
に検出することができ,上記湿度データより容易に水分
量を求めることができる。
【0027】請求項8に記載の発明のように,上記水分
検出手段又は上記第2検出手段は,上記下着中の気体を
吸引する吸引装置を有しており,上記下着中の気体は,
上記吸引装置により,吸引管を介して上記水分センサに
導かれることが好ましい。
【0028】上記吸引装置は,下着中の気体を吸引し
て,該気体を上記吸引管を介して水分センサに導く。そ
して,水分センサは,気体に含まれる水分を測定する。
つまり,水分センサ自体は,測定対象者の下着の中に直
接配置せず,測定対象者から離れた位置に配置すること
ができる。そのため,水分センサが測定対象者に直接接
触することがない。それ故,水分センサは,測定対象者
との接触,あるいは排泄による水分との接触により故障
することがなく,耐久性に一層優れている。
【0029】請求項9に記載の発明のように,上記水分
検出手段又は上記第2検出手段は,上記下着中に供給ガ
スを供給する供給部を有しており,上記供給ガスは,上
記下着中を通過した後,導入管を介して上記水分センサ
に導かれることが好ましい。
【0030】上記供給部は,下着中に供給ガスを供給
し,この供給ガスは下着中の気体となり,該下着中の水
分を吸収する。次に,供給ガスは,下着中を通過して,
上記導入管を介して水分センサに導かれる。そして,水
分センサは,供給ガス中に含まれる水分を測定する。
【0031】そのため,上記と同様に,水分センサ自体
が測定対象者に直接接触することがない。それ故,水分
センサは,測定対象者との接触,あるいは排泄による水
分との接触により故障することがなく,耐久性に一層優
れている。また,上記供給ガスは,上記供給部から上記
下着までの経路,上記下着中及び上記導入管において漏
洩しない構造になっている。
【0032】請求項10に記載の発明のように,上記供
給ガスは,乾燥空気あるいは大気空気であることが好ま
しい。これにより,上記供給ガスを容易に作り出すこと
ができる。なお,大気空気とは,大気中の空気という意
味である。
【0033】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる排泄観察システムにつき,
図1〜図2を用いて説明する。図1に示すごとく,本例
における排泄観察システム1は,水分検出手段3,臭気
検出手段6,データ処理手段としてのデータ処理装置1
0,及び表示手段としてのモニタ40を有している。
【0034】上記水分検出手段3は,測定対象者5の下
着51中の気体に含まれる水分を,水分センサのセンサ
本体部としての湿度センサ本体30を上記下着51に対
して非接触に配置して測定する。また,水分検出手段3
は,上記下着51中の気体を吸引する吸引装置31を有
している。そして,上記下着51中の気体は,上記吸引
装置31により,吸引管32を介して上記湿度センサ本
体部30に導かれる。
【0035】上記臭気検出手段6は,上記下着51中の
気体に含まれる臭気を検出する臭気センサ60からな
る。また,上記下着51から吸引管32を介して上記湿
度センサ本体30に気体を導く前には,脱臭装置61が
配置されており,湿度センサ本体30に排泄による臭気
が吸引されないようになっている。
【0036】上記データ処理装置10は,上記水分検出
手段3により測定した水分データである湿度データに基
づく水分量と,上記臭気検出手段6により測定した臭気
データに基づく臭気量とを求める。そして,上記モニタ
40は,データ処理装置10により求めた上記水分量及
び上記臭気量の推移を波形として表示する。このように
して,排泄観察システム1は,上記水分量及び上記臭気
量の推移から,上記測定対象者5の排泄状態を観察でき
るよう構成してある。
【0037】以下に,これを詳説する。上記吸引装置3
1は真空ポンプであり,下着51の中の気体である空気
を一定の流量で連続的に湿度センサ本体30に導いてい
る。また,下着51はオムツ等の使い捨てが可能なもの
であっても勿論よい。上記データ処理装置10は,湿度
センサ本体30により測定した湿度データをA/Dコン
バータ11を通してCPU12に連続的に取り込む。そ
して,データ処理装置10においては,湿度センサ本体
30により測定した湿度データによる湿度の変化を積算
して水分量としている。
【0038】次に,排泄観察システム1における排泄状
態の観察について説明する。図2に排泄観察システム1
のモニタ40に表示される水分量の推移である波形を示
す。同図は,湿度データを1分毎に積算して水分量とし
たときの波形を示している。同図中,t1の区間におい
ては,比較的小さな値として水分量が検出される。例え
ば,この値としては,0.01〜0.3mg/(m
min)として検出することができる。このときは,測
定対象者5が発汗を行っているときであるとして検出す
ることができる。
【0039】また,同図中,t2の区間においては,大
きな値として水分量が検出される。例えば,この値とし
ては,0.5〜2.0以上mg/(m・min)とし
て検出することができる。このときは,測定対象者5が
排泄を行っている又は行ったときであるとして検出する
ことができる。なお,上記t2の区間の値で「〜以上」
としているのは,測定対象者5が排泄を行っているとき
又は排泄を行ったときには,上記水分量の値が飛躍的に
大きな値を示す場合もあるからである。このようにし
て,本例における排泄観察システム1は,発汗による水
分量の増加と,排泄による水分量の増加とを区別するこ
とができる。
【0040】なお,排泄観察システム1は,上記水分量
と予め求めておいた所定の設定値との比較を行い,当該
水分量がその設定値を超えたときにはブザー等を鳴らし
て,測定対象者5が排泄を行ったとわかるように構成し
てあることができる。この場合には,観察者による排泄
状態の観察を容易にすることができる。
【0041】次に,本例の作用効果につき説明する。本
例においては,上記水分検出手段3は,測定対象者5の
下着51中の気体に含まれる水分を,上記湿度センサ本
体30を下着51に対して非接触に配置して測定する。
つまり,下着51中には上記吸引管32を配置し,一方
湿度センサ本体30は,測定対象者5の下着51の中に
直接配置せず,測定対象者5から離れた位置に配置する
ことができる。そのため,湿度センサ本体30が測定対
象者5に直接接触することがない。それ故,上記湿度セ
ンサ本体30は,測定対象者5との接触,あるいは排泄
による水分との接触により故障することがなく,耐久性
に優れている。
【0042】また,本例による排泄観察システム1は,
測定対象者5の下着51中の気体に含まれる水分を検出
し,上記データ処理装置10により水分量を求める。上
記気体に含まれる水分は,測定対象者5の排泄により変
化するだけでなく,測定対象者5の発汗によっても変化
する。そして,上記排泄と発汗とを比較すると,測定対
象者5が排泄を行ったあるいは行っているときの方が,
測定対象者5が発汗を行ったあるいは行っているときに
対して,大きな水分の変化として現れる。
【0043】そのため,上記水分の変化より上記水分量
を求めた際に,該水分量の増加の度合によって,それ
が,測定対象者5の排泄によるものなのか,測定対象者
5の発汗によるものなのかを区別することができる。そ
れ故,排泄が行われたか否かを検出する検出精度が優れ
ている。
【0044】また,上記排泄観察システム1は,上記モ
ニタ40により表示された上記水分量の推移を監視する
ことにより,上記測定対象者5の排泄状態を観察でき
る。そのため,測定対象者5が排泄を行ったか否かの検
出を容易かつリアルタイムに行うことができる。
【0045】また,上記排泄観察システム1は,上記水
分検出手段3に加えて,上記下着51中の気体に含まれ
る臭気を検出する臭気検出手段6を有している。そのた
め,水分検出手段3のみでは検出することができない微
小な排泄状態でも検出し,観察することができる。
【0046】なお,上記排泄観察システム1は,上記空
気中の水分の変化や,空気中の湿度又は温度の変化に対
する測定対象者5の発汗量の変化を事前に測定し,その
測定を行ったデータを設定値とし,これと上記湿度デー
タとを比較して,上記測定対象者5の排泄状態を観察す
るよう構成することができる。この場合,上記水分量の
検出精度が一層向上する。
【0047】また,上記設定値は,上記測定対象者5の
排泄状態の観察中において,上記空気中の水分の変化
や,空気中の湿度又は温度の変化に対する測定対象者5
の発汗量の変化を常時測定し,リアルタイムに変更して
いくこともできる。また,上記設定値は,上記測定対象
者5の排泄状態の観察中において,上記水分の変化や上
記測定対象者5の発汗量の変化と上記湿度データとを,
常時比較しながら,最適な値にしていくように設定する
こともできる。また,上記設定値は,上記測定対象者5
毎に,測定を開始する毎に新たな値とすることもでき
る。これらの場合,更に上記水分量の検出精度が向上
し,上記排泄観察システム1の信頼性が向上する。
【0048】実施形態例2 図3に示すごとく,本例においては,上記水分検出手段
3は,上記吸引装置31及び上記吸引管32の替わり
に,上記測定対象者5の下着51に供給ガスを供給する
供給部33と,上記下着51を通過した供給ガスを上記
湿度センサ本体30に導く導入管34とを有している。
上記供給ガスは,上記下着51中を通過した後,導入管
34を介して上記湿度センサ本体30に導かれる。本例
においては,供給部33は加圧ポンプであり,吸引加圧
した大気空気を供給ガスとして使用している。なお,こ
の大気空気は乾燥させてから使用することにより,上記
排泄観察システム1における上記水分量の検出精度が向
上する。
【0049】上記供給部33は,下着51中に供給ガス
を供給し,この供給ガスは下着51中の気体となり,該
下着51中の水分を吸収する。次に,供給ガスは,下着
51中を通過して,上記導入管34を介して湿度センサ
本体30に導かれる。そして,湿度センサ30は,供給
ガス中に含まれる水分を測定する。また,上記供給ガス
は,上記供給部33から上記下着51までの供給管3
5,上記下着51中及び上記導入管34において漏洩し
ない構造になっている。その他は上記実施形態例1と同
様である。
【0050】本例においても,上記実施形態例1と同様
に,湿度センサ本体30が測定対象者5に直接接触する
ことがない。それ故,湿度センサ本体30は,測定対象
者5との接触,あるいは排泄による水分との接触により
故障することがなく,耐久性に一層優れている。その
他,上記実施形態例1と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0051】実施形態例3 図4に示すごとく,本例における排泄観察システム1
は,第2検出手段としての上記水分検出手段3と上記臭
気検出手段に加えて,空気中の水分を測定する第1検出
手段7としての大気湿度センサ70を有している。上記
データ処理装置10は,上記第1検出手段7により測定
した上記空気中の水分の変化から得られる第1水分量
と,上記水分検出手段3により測定した上記下着51中
の気体に含まれる水分の変化から得られる第2水分量と
の比較に基いて,実質の水分量を求める。その他は上記
実施形態例1と同様である。
【0052】本例においては,上記水分の測定を行う周
囲の環境下における空気中に,温度又は湿度等の変化が
あった場合,この変化による影響を補正して上記測定対
象者5が排泄を行ったか否かの検出を行うことができ
る。それ故,測定対象者5の下着51中の気体に含まれ
る水分を,上記実質の水分量として,一層正確に測定す
ることができ,測定対象者5の排泄状態を一層正確に検
出することができる。その他,上記実施形態例1と同様
の作用効果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,耐久性
に優れていると共に,排泄が行われたか否かを検出する
検出精度が優れている排泄観察システムを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,排泄観察システムの構
成図。
【図2】実施形態例1における,湿度データを1分毎に
積算して水分量とし,該水分量の推移を示すグラフ。
【図3】実施形態例2における,排泄観察システムの構
成図。
【図4】実施形態例3における,排泄観察システムの構
成図。
【符号の説明】
1...排泄観察システム, 10...データ処理装置, 3...水分検出手段, 30...湿度センサ本体, 31...吸引装置, 32...吸引管, 40...モニタ, 5...測定対象者, 51...下着, 6...臭気検出手段, 60...臭気センサ,
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/00 (72)発明者 高橋 幹雄 愛知県豊田市トヨタ町6番地 株式会社協 豊製作所内 Fターム(参考) 2G060 AA07 AB26 AE07 AE11 EA06 HC15 3B029 BE06 4C038 DD04 4C098 AA09 CD08 CD09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象者の下着中の気体に含まれる水
    分を,水分センサのセンサ本体部を上記下着に対して非
    接触に配置して測定する水分検出手段と,該水分検出手
    段により測定した水分データに基づき水分量を求めるデ
    ータ処理手段と,該データ処理手段により求めた上記水
    分量の推移を表示する表示手段とを有し,上記水分量の
    推移から,上記測定対象者の排泄状態を観察できるよう
    構成してあることを特徴とする排泄観察システム。
  2. 【請求項2】 測定対象者の下着中の気体に含まれる水
    分を,水分センサのセンサ本体部を上記下着に対して非
    接触に配置して測定する水分検出手段と,上記下着中の
    気体に含まれる臭気を検出する臭気検出手段とを有する
    と共に,上記水分検出手段により測定した水分データに
    基づく水分量と,上記臭気検出手段により測定した臭気
    データに基づく臭気量とを求めるデータ処理手段と,該
    データ処理手段により求めた上記水分量及び上記臭気量
    の推移を表示する表示手段とを有し,上記水分量及び上
    記臭気量の推移から,上記測定対象者の排泄状態を観察
    できるよう構成してあることを特徴とする排泄観察シス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記水分量が
    所定の設定値を超えたとき,上記測定対象者が排泄を行
    ったと観察できるよう構成してあることを特徴とする排
    泄観察システム。
  4. 【請求項4】 空気中の水分を測定する第1検出手段
    と,測定対象者の下着中の気体に含まれる水分を,水分
    センサのセンサ本体部を上記下着に対して非接触に配置
    して測定する第2検出手段とを有すると共に,上記第1
    検出手段により測定した上記空気中の水分の変化から得
    られる第1水分量と,上記第2検出手段により測定した
    上記下着中の気体に含まれる水分の変化から得られる第
    2水分量との比較に基いて,実質の水分量を求めるデー
    タ処理手段と,該データ処理手段により求めた上記実質
    の水分量の推移を表示する表示手段とを有し,上記実質
    の水分量の推移から,上記測定対象者の排泄状態を観察
    できるよう構成してあることを特徴とする排泄観察シス
    テム。
  5. 【請求項5】 空気中の水分を測定する第1検出手段
    と,測定対象者の下着中の気体に含まれる水分を,水分
    センサのセンサ本体部を上記下着に対して非接触に配置
    して測定する第2検出手段と,上記下着中の気体に含ま
    れる臭気を検出する臭気検出手段とを有すると共に,上
    記第1検出手段により測定した上記空気中の水分の変化
    から得られる第1水分量と,上記第2検出手段により測
    定した上記下着中の気体に含まれる水分の変化から得ら
    れる第2水分量との比較に基いて,実質の水分量を求め
    ると共に,上記臭気検出手段により測定した臭気データ
    に基づく臭気量とを求めるデータ処理手段と,該データ
    処理手段により求めた上記実質の水分量及び上記臭気量
    の推移を表示する表示手段とを有し,上記実質の水分量
    及び上記臭気量の推移から,上記測定対象者の排泄状態
    を観察できるよう構成してあることを特徴とする排泄観
    察システム。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において,上記水分量又
    は上記臭気量が所定の設定値を超えたとき,上記測定対
    象者が排泄を行ったと観察できるよう構成してあること
    を特徴とする排泄観察システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
    上記水分センサは,湿度を測定する湿度センサであり,
    上記データ処理手段は,上記湿度センサにより測定した
    湿度データに基づき水分量を求めることを特徴とする排
    泄観察システム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項において,
    上記水分検出手段又は上記第2検出手段は,上記下着中
    の気体を吸引する吸引装置を有しており,上記下着中の
    気体は,上記吸引装置により,吸引管を介して上記水分
    センサに導かれることを特徴とする排泄観察システム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項において,
    上記水分検出手段又は上記第2検出手段は,上記下着中
    に供給ガスを供給する供給部を有しており,上記供給ガ
    スは,上記下着中を通過した後,導入管を介して上記水
    分センサに導かれることを特徴とする排泄観察システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項9において,上記供給ガスは,
    乾燥空気あるいは大気空気であることを特徴とする排泄
    観察システム。
JP2000309352A 2000-10-10 2000-10-10 排泄観察システム Pending JP2002113008A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000309352A JP2002113008A (ja) 2000-10-10 2000-10-10 排泄観察システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000309352A JP2002113008A (ja) 2000-10-10 2000-10-10 排泄観察システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002113008A true JP2002113008A (ja) 2002-04-16

Family

ID=18789532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000309352A Pending JP2002113008A (ja) 2000-10-10 2000-10-10 排泄観察システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002113008A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002143199A (ja) * 2000-11-10 2002-05-21 Kao Corp 排泄検知装置
JP2005270599A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Kosuke Nagaya 人体装着介護用パンツ
WO2010090020A1 (ja) * 2009-02-04 2010-08-12 日本電気株式会社 生体情報検知センサおよびそれを用いた電子機器、並びに生体情報検知方法
WO2013095226A1 (en) * 2011-12-21 2013-06-27 Sca Hygiene Products Ab Method, monitoring system and computer program for monitoring use of an absorbent product
US9402771B2 (en) 2011-12-21 2016-08-02 Sca Hygiene Products Ab Method and computer program for monitoring use of an absorbent product
US9931252B2 (en) 2011-12-21 2018-04-03 Sca Hygiene Products Ab Method and computer program for monitoring use of an absorbent product
JP2021009127A (ja) * 2019-07-03 2021-01-28 株式会社aba 排泄検知装置及び排泄検知方法
JP7441580B1 (ja) 2022-10-05 2024-03-01 株式会社aba 排泄検知センサデバイス、排泄検知センサパッド及びシート部材
WO2024075702A1 (ja) * 2022-10-05 2024-04-11 株式会社aba 排泄検知センサデバイス、排泄検知センサパッド及びシート部材

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002143199A (ja) * 2000-11-10 2002-05-21 Kao Corp 排泄検知装置
JP2005270599A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Kosuke Nagaya 人体装着介護用パンツ
WO2010090020A1 (ja) * 2009-02-04 2010-08-12 日本電気株式会社 生体情報検知センサおよびそれを用いた電子機器、並びに生体情報検知方法
JP5402947B2 (ja) * 2009-02-04 2014-01-29 日本電気株式会社 生体情報検知センサおよびそれを用いた電子機器、並びに生体情報検知方法
WO2013095226A1 (en) * 2011-12-21 2013-06-27 Sca Hygiene Products Ab Method, monitoring system and computer program for monitoring use of an absorbent product
US9402771B2 (en) 2011-12-21 2016-08-02 Sca Hygiene Products Ab Method and computer program for monitoring use of an absorbent product
US9931252B2 (en) 2011-12-21 2018-04-03 Sca Hygiene Products Ab Method and computer program for monitoring use of an absorbent product
JP2021009127A (ja) * 2019-07-03 2021-01-28 株式会社aba 排泄検知装置及び排泄検知方法
JP7441580B1 (ja) 2022-10-05 2024-03-01 株式会社aba 排泄検知センサデバイス、排泄検知センサパッド及びシート部材
WO2024075702A1 (ja) * 2022-10-05 2024-04-11 株式会社aba 排泄検知センサデバイス、排泄検知センサパッド及びシート部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10799623B2 (en) System and method for distinguishing leaks form a disengaged canister condition in a reduced pressure treatment system
US10124092B2 (en) Air leak detection device and electrically powered suction equipment provided therewith
ATE411768T1 (de) Verfahren und vorrichtung zur nicht-invasiven anzeige von medizinischen bedingungen mittels des peripheren arteriellen druckes
WO2003101277A3 (en) Noninvasive detection of a physiologic parameter within a body tissue of a patient
WO2003075745A3 (en) Detection, diagnosis, and monitoring of a medical condition or disease with artificial olfactometry
RU2009135777A (ru) Способ и устройство для регистрирования сосудистой структуры во время медицинского воздействия
RU2010153388A (ru) Способ и устройство обследования пациентов для выявления определенного физиологического состояния
JP2002113008A (ja) 排泄観察システム
CN107024580A (zh) 体液引流检测系统及体液引流检测方法
EP0982044A3 (en) Method and apparatus for detecting an empty gas compartment in a patient ventilator
US20210161513A1 (en) Bodily Fluid Indicator Devices and Methods
JP2003270242A (ja) 腸内ガス中の有毒ガスの測定方法及び装置
WO2006019383A3 (en) Systems and methods of utilizing electrical readings in the determination of treatment
CN110755096A (zh) 一种鼻阻力测试装置及方法
CN211213196U (zh) 一种鼻阻力测试装置
CN211484562U (zh) 一种肠内压测量装置
JP3559993B2 (ja) 水分蒸散量測定装置
Cheatham et al. Measuring intra-abdominal pressure outside the ICU: validation of a simple bedside method
US10335524B2 (en) Portable chest tube pressure and CO2 monitor
TWI524877B (zh) 檢測健康之穿戴裝置及其方法
CN111588921A (zh) 一种便于观察与计量痰液的吸痰系统、控制方法、吸痰器
JP6671184B2 (ja) 生体モニタ装置
US20230404546A1 (en) Bodily fluid indicator devices and methods
WO2009042624A3 (en) Systems and methods for detecting extravasation by tissue firmness
TR201616284U (tr) Akiş sensörü i̇le çalişan üroflovmetri̇