JP2004105018A - 豆類収穫機 - Google Patents

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Abstract

【課題】収穫作業走行時における茎を挟持しての引抜き状況が一層改善される豆類収穫機を提供する。
【解決手段】圃場に植わっている作物Wの根部近くを左右の搬送ベルト13,13によって挟持して後方上方に搬送することで作物を根ごと引き抜く引抜搬送装置11と、圃場に植わっている作物の根元の土を、引抜搬送装置11の引抜き作用開始に先立って排除して作物根元部を露出させる排土手段8を設ける。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、枝豆などの豆類を収穫対象とする豆類収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
豆類の収穫機としては、圃場に植わっている作物を左右のチェーンで挟持して後方上方に搬送することで作物を根ごと引抜いて搬送し、この搬送途中で根を切り落とすよう構成したもの(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭56−169515号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
枝豆等の豆類では、地表近くから枝が出ていて地面から立ち上がる茎部分の上下長さが比較的短いため、後上がり傾斜した斜め姿勢の搬送ベルト対で茎部分のみを挟持するのが元々難しい傾向がある。すなわち、豆類は根元から茎が分岐成長して根元近くまで莢がついていて、掴み代となる莢のない茎の部分が比較的短いとともに、生育すると根が土を伴って盛り上がる状態になることもあるため、搬送ベルト対による掴み代が短いのである。そこで、搬送ベルト対による挟持作用が、極力茎の根元から開始できるよう、引抜部の先端を地面すれすれに近づけて走行するようにして、短い茎を的確に挟持できるようにしているのが実状である。
【0005】
しかしながら、起伏や凹凸等、圃場は平では無い部分が多く、作業走行に伴う機体の前後傾動(ピッチング)が生じ易いから、機体が僅かに上下方向に傾動しても、その動きは前方突出している搬送ベルト対の先端部では増幅されてしまうことになる。つまり、引抜部の先端は敏感に上下移動することから、現実には茎のみの部分を掴み続けるのは難しく、莢を挟み込んでしまったり、土ごと根の部分を挟持してしまうことがしばしば生じており、搬送ベルト対による豆類の茎を挟持する点に関しては改善の余地が残されていた。
【0006】
本発明の目的は、引抜部の構造を見直すことにより、収穫作業走行時における茎を挟持しての引抜き状況が一層改善される豆類収穫機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1の構成〕
請求項1の構成は、豆類収穫機において、圃場に植わっている作物の根部近くを左右の搬送ベルトによって挟持して後方上方に搬送することで作物を根ごと引き抜く引抜部と、圃場に植わっている作物の根元の土を、引抜部の引抜き作用開始に先立って排除して作物根元部を露出させる排土手段を設けてあることを特徴とする。
【0008】
〔請求項1の構成による作用及び効果〕
請求項1の構成によれば、圃場に植わっている作物の根元の土を、引抜部の引抜き作用開始に先立って排除して作物根元部を露出させる排土手段を設けたので、排土手段によって作物の根元部の土が取り除かれて、実質的に茎部分が長くなった状態にしてから、搬送ベルトによる作物の根部近くを挟持することができる。故に、多少機体がピッチングしても搬送ベルト先端が土中に突っ込むとか、莢を挟持してしまうことが極力回避できるようになる。
【0009】
その結果、豆圃場に植わっている作物の根元の土を除去する類排土手段の新設によって、作物の根元部分の掴み代を無理なく増大させることができ、搬送ベルト先端が土中に突っ込んで土を搬送してしまうとか、莢を挟んで搬送してしまうといった不都合が極力回避され、効率よく作物を回収できるとか、収穫された作物の品質が向上するといった利点のある豆類収穫機を提供することができた。
【0010】
〔請求項2の構成〕
請求項2の構成は、請求項1の構成において、排土手段を、前後方向に移動自在な土切り崩し用の排土体と、この排土体を、圃場に植わっている作物の左右方向で近傍の位置において往復前後移動させる駆動機構とから構成してあることを特徴とするものである。
【0011】
〔請求項2の構成による作用及び効果〕
請求項2の構成によれば、請求項1の構成による前記作用及び効果を、土切り崩し用の排土体と、これを往復前後移動させる駆動機構とを設けるという比較的簡単な構造によって実現させることができる利点がある。
【0012】
〔請求項3の構成〕
請求項3の構成は、請求項1又は2の構成において、圃場に植わっている作物の下方の土を崩して解す土解し体を設け、この土解し体による解し作用が、前記排土手段による土の排除作用位置よりも深い位置において行われる状態に構成してあることを特徴とするものである。
【0013】
〔請求項3の構成による作用及び効果〕
請求項3の構成によれば、土解し体により、排土手段による排土作用位置よりも深い位置で土を崩して解すようになるので、排土手段のみ設ける場合に比べて、作物の根元部位における土を下方から柔らかく解された状態にできるので、排土作用がより有効に機能して作物根元部の露出度が増すとともに、圃場が柔らかくなる分、作物の引き抜き荷重が軽減されるので、引抜きに要するパワーが少なくて済むか、或いは引き千切り無く良好に作物を圃場から引き抜けるようになる。
【0014】
その結果、請求項1又は2の構成による前記作用効果を奏するとともに、排土手段よりも深い位置で作用する土解し体の土解し作用により、作物を品質良く収穫できたり、機械効率に優れる状態で収穫作業が行える利点のある豆類収穫機を得ることができた。
【0015】
〔請求項4の構成〕
請求項4の構成は、請求項1の構成において、排土手段を、圃場に植わっている作物の根元における左右方向で近傍位置の土を下方に押し付ける押圧ローラを設けて構成してあることを特徴とするものである。
【0016】
〔請求項4の構成による作用及び効果〕
請求項4の構成によれば、排土手段を、圃場に植わっている作物の根元における左右方向で近傍位置の土を下方に押し付ける押圧ローラを設けて構成してあるので、例えば、マルチ作業によって畝にフィルムシートが被せられていて、排土ができないような場合に有効であり、下方に鎮圧して圃場表面を押し下げることで作物の茎部分の長さを実質的に長くすることができるようになる。
【0017】
その結果、作物の根元部分の土を除去できないような場合であっても、押圧ローラによって搬送ベルトによる掴み代を増大させることができ、請求項1の構成による前記作用効果と同等の作用及び効果を奏することができる豆類収穫機を提供することができた。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明を枝豆収穫機に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、この枝豆収穫機は、畝Uで栽培された1条の枝豆(作物)Wを根ごと抜取り収穫するよう構成されたものであり、3輪走行式の走行機体Aに1条堀り仕様の収穫部Bが装備されるとともに、ループ状の操縦ハンドル1を備えた運転部Cが機体後部の右側に片寄せて配置された構造となっている。
【0019】
走行機体Aは、畝Uをまたぐ左右一対の後部駆動輪2と右側の畝底を移動する一つの前部遊転輪3が備えられており、運転部Cの前部に搭載したエンジン4からの動力がミッション5で変速された後、チェーンケース6を介して左右の駆動輪2に伝達されるようになっている。そして、収穫部Bの対地高さを決めるゲージ輪として機能する遊転輪3は、手元ハンドル7の回転操作によって走行機体Aに対する高さ位置を上下調節可能に構成されている。
【0020】
収穫部Bには、1条の枝豆Wを根ごと抜き上げて後方上方に搬送する引抜き搬送部(引抜部の一例)10、引抜き搬送される枝豆Wの根に作用する土落し装置50、引抜き搬送された枝豆Wを後方上方に搬送して搬送出口Eから送出する回収用搬送部60、搬送出口E(図5参照)から送出された枝豆Wを横倒し姿勢で受け止め収集する回収台70、等が備えられており、以下に各部の詳細な構造を説明する。
【0021】
〔引抜き搬送部10〕
【0022】
図1〜図6に示すように、引抜き搬送部10には、圃場に植わっている枝豆Wの根本近くを左右から挟持して後方上方に搬送することで枝豆Wを根ごと引抜く引抜き挟持搬送装置11が配置されるとともに、引抜き挟持搬送装置11の上方において枝豆Wを後方上方に係止搬送する係止引上げ搬送装置12、及び左右一対の縦引起し装置23が備えられている。
【0023】
引抜き挟持搬送装置11は、左右一対の挟持ベルト13を対向させて内向き回転駆動することで、両挟持ベルト(搬送ベルトの一例)13の間に挟持された枝豆Wを引抜き搬送するものであり、各搬送ベルト13は、図7に示すように、Vベルト部13aの外周面にスポンジ状の幅広弾性ベルト部13bを連結して構成されたものが使用されており、各挟持ベルト13における引抜き搬送径路の背部には、Vベルト部13aの上下に位置する丸パイプ製のガイドレール14が配備されている。
【0024】
図6、図7に示すように、上下のガイドレール14は、レール長手方向の2個所において共通の金具15に溶接固定されるとともに、前後の各金具15が、搬送フレーム16上に支点a,b周りに揺動自在に装着された前後一対のアーム17の遊端に枢支連結され、4本のガイドレール14が一体に平行横移動するよう構成され、かつ、アーム17が図示しないバネによって揺動付勢されることで、挟持ベルト13を背面から径路側に弾性押圧して、挟持ベルト13の上下へのずれ動きを阻止しながら径路側に弾性押圧して、対向する挟持ベルト13で引抜き抵抗に打ち勝つ挟持力を発揮するよう構成されている。
【0025】
なお、各アーム17はストッパピン18との接当によってその後退限界が規制されている。また、図8に示すように、各挟持ベルト13の戻り側径路においては、バネ19によって揺動付勢されたテンションローラ20が押圧作用して、挟持ベルト13に適度の緊張力が付与されている。
【0026】
各挟持ベルト13を巻回した前部プーリ21の上部には、ゴム板材からなる星形の掻込み回転体22が前部プーリ21と一体回転可能に取付けられており、対をなす左右の挟持ベルト13の挟持開始部位に枝豆Wを洩れなく掻込み導入するよう構成されている。
【0027】
引抜き挟持搬送装置11の上方に配置された係止引上げ搬送装置12は、図10に示すように、係止爪34を一体形成した爪付きベルト35を巻回張設して構成されており、引抜き挟持搬送装置11における引抜き搬送径路の横外方の上方に、側面視で引抜き挟持搬送装置11よりも急傾斜となる前下がり傾斜姿勢で配置されるとともに、この係止引上げ搬送装置12は、引抜き挟持搬送装置11の前端よりも前方に延出されている。また、図10に示すように、この係止引上げ搬送装置12の前部は、支点dを中心にして左右に揺動調節固定自在に構成されており、畝Uの幅などに合わせて左右の係止引上げ搬送装置12の前端部の間隔を調節できるよう構成されている。
【0028】
縦引起し装置23は、引起しケース26に収容される係止爪24付きの搬送ベルト27で構成されており、各係止引上げ搬送装置12の横外側に配置されている。搬送ベルト27を巻回する上下一対の輪体のうちの上部輪体(図示省略)を、各引起しケース26,26を連結するパイプ製の連結フレーム28、及び左側の引起しケース26と、後述の偏芯クランク部55を有する分岐伝動ケース31とを連結する連結パイプ32とに内装された伝動軸(図示省略)によって伝動連結してあり、各搬送ベルト27の駆動引き上げ移動が自在に構成されている。
【0029】
各引起しケース26の下端前端部には、側面視で前端尖り状で略三角形の分草具33が、畝Uの表面に極めて近接する低い位置において一体的に装備されている。この分草具33の存在により、地面に垂れ下がった茎葉部や豆を掬い上げて、円滑に縦引起し装置23に渡すことができるようになっている。
【0030】
〔土落し装置50〕
【0031】
図1、図4に示すように、土落し装置50は、引抜き挟持搬送装置11の後部下方に配置されており、引き抜き搬送されてきた枝豆Wの根部通過経路の左右に位置する土落し具51を前後に往復駆動して、根部Wnにほぐし作用および振動を付与し、付着している土を落すよう構成されている。
【0032】
図11、図12に示すように、土落し具51は、棒材を波形に屈曲形成したものであり、収穫部フレーム25に水平横架した揺動支軸52から立設した左右一対の支柱材53に上下2本ずつ、かつ、左右の土落し具51が互いに齟齬に対向するよう取付けられている。そして、ミッションケース5の前側に装備された分岐伝動ケース31に支承された偏芯クランク部55に、押し引きロッド56をピン連結し、この前方に延出された押し引きロッド56に、後述する前処理装置Hを介して連動連結された連動ロッド58の動きが土落し具51に伝わるように構成してある。
【0033】
すなわち、揺動支軸52の左端に装着された被駆動アーム57の先端側に、連動ロッド58の後端側が枢支連結されており、従って、偏芯クランク部55の回転により、揺動支軸52を中心として4本の土落し具51を前後に往復揺動移動させることができ、枝豆Wの根部Wnに付着している土を効率よくほぐし落せるよう構成されている。
【0034】
〔回収用搬送部60〕
【0035】
図1、図5に示すように、回収用搬送部60は、左右の引抜き挟持搬送装置11によって引き抜き搬送されてきた枝豆Wを後方搬送して、後述する回収台70に向けて送り込むものであり、下側の下部挟持搬送装置61と、上側の上部係止搬送装置62とで構成されている。
【0036】
下部挟持搬送装置61は、樹脂製の突起付きチェーン63とこれに対向する挟持レール64とからなり、引抜き挟持搬送装置11の後端下部から側面視で該引抜き挟持搬送装置11と平行に配備されている。上部係止搬送装置62は、係止爪65を一体形成した爪付きベルト66と、その爪先端移動軌跡に沿って配備された搬送ガイド67とからなり、係止引上げ搬送装置12の終端部の直上部から側面視で該係止引上げ持搬送装置11と平行に配備されている。
【0037】
回収用搬送部60の終端に位置する搬送出口E部分には、先端部が下向きに垂下された屈曲状で前後一対のガイド棒68,69を設けてあり、搬送出口Eから送出されてきた枝豆Wが、これらガイド棒68,69に案内されて、その根部Wnが運転部C側に向いた横倒れ姿勢で放出されるように構成されている。
【0038】
〔回収台70〕
【0039】
回収台70は、上記のように回収用搬送部60の搬送出口Eから横倒れ姿勢で放出された枝豆Wを受取り収集するためのものであり、回収用搬送部60の下方にもぐり込むように配置され、その前半部70aは前上がり姿勢に傾斜されて収集した枝豆Wが前方にこぼれるのを阻止するとともに、枝豆Wを載置する後半部70bは略水平に構成されている。
【0040】
そして、回収台70に適当量の枝豆Wが収集されると、運転者あるいは補助作業者が回収台70上の枝豆Wをまとめて地上に放置してゆくことになる。この場合、回収台70の前半部70aが前上がり傾斜しているので、回収台70上の枝豆Wをまとめて前方から後方に掻き込むことが容易であり、かつ、後半部70bが略水平であるので、掻き込んだ枝豆Wを持上げることなくそのまま掻き出すだけで地上に放出することができる。また、図示しないが、この回収台70は、その左端側部分が左右にスライド伸縮可能に構成されており、作業を行わない時には幅狭く短縮格納しておくことができるようになっている。
【0041】
〔前処理装置H〕
【0042】
図1、図3、図4に示すように、前処理装置Hは、圃場に植わっている枝豆Wの根元の土を、引抜搬送部10の引抜き作用開始に先立って排除して枝豆根元部Wnを露出させる排土手段8と、圃場に植わっている枝豆Wの下方の土を崩して解す土解し機構9とから構成されている。
【0043】
排土手段8は、左右向きの支点p1で前後方向に揺動移動自在な土切り崩し用の第1ソイラ(排土体の一例)29,30と、この第1ソイラ29,30を、圃場に植わっている枝豆Wの左右方向で近傍の位置において往復前後揺動移動させる駆動機構36とから構成してある。左右の第1ソイラ29,30は、上下向きの縦板部29a,30aと、枝豆Wから遠ざかる側の左右方向に向く横板部29b,30bとから成る前後方向視でL字状(又は逆L字状)に屈曲形成されており、各縦板部29a,30aにおける上下中間部分が収穫部フレーム25に支点p1で枢支されている。
【0044】
偏心クランク部55に構成される駆動機構36は、エンジン4で駆動回転される回転軸37に装備されたエキセントリック回転体38と、左側の第1ソイラ29の上端部とを連動連結する押し引きロッド56を設けて構成されている。エキセントリック回転体38は、回転軸37に外嵌固定された内側偏心筒38aと、これに相対回転自在に外嵌される外側筒38bとから成り、外側筒38bに押し引きロッド56が固定連結されている。これにより、回転軸37が回転すると外側筒38bが側面視で円運動するので、それによって押し引きロッド56を前後に往復移動させている。
【0045】
土解し機構9は、第1ソイラ29,30の後側において左右向き支点p2で収穫部フレーム25に枢支された左右の第2ソイラ(土解し体の一例)45,46と、これら第2ソイラ45,46を前後に駆動揺動移動させる駆動機構40とで構成されている。各第2ソイラ45,46は、上下向きの縦板部45a,46aと、枝豆Wの下方に回り込むように内側に向く横板部45b,46bとから成る前後方向視でL字状(又は逆L字状)に屈曲形成されている。
【0046】
駆動機構40は、各第2ソイラ45,46と各第1ソイラ29,30とを中継ロッド47を介して連動連結することで構成されており、第1及び第2ソイラ29,30,45,46は互いに同方向に揺動する状態に連動されている。つまり、第2ソイラ45,46による解し作用が、排土手段8による土の排除作用位置よりも深い位置において行われる状態に構成されている。尚、第1ソイラ29と第2ソイラ45とが互いに反対方向に揺動する状態に連動連結しても良い。
【0047】
右側の第1ソイラ30及び第2ソイラ46への動力伝達は、土落し具51の揺動支軸52の右側端部に取付けた駆動アーム39と、右側の第2ソイラ46の上端部とを連動ロッド54で連動連結すること(図11参照)で行われるが、このような伝動手段に限るものではない。
【0048】
本発明に係る枝豆収穫機は以上のように構成されており、畝Uを跨いで前進走行することで、植付けられた枝豆(作物)Wをもれなく集めて根ごと引き抜き、抜き上げた枝豆Wを後方上方に搬送しながら根部Wnの土落しを行い、機体横一側(この例では左側)に合流して横倒し収集し、適当量ずつまとめて地上に放置してゆくことができるようになっているのである。
【0049】
〔別実施形態〕
図13、図14に示すように、排土手段8を、圃場に植わっている枝豆Wの根元における左右方向で近傍位置の土を下方に押し付ける左右一対の押圧ローラ59,59を収穫部フレーム25に枢支して構成しても良い。例えば、押圧ローラ59を支承する支持体41を、左右向きの支点p3で下方に押圧揺動付勢される状態に収穫部フレーム25に枢支連結する。
【0050】
この押圧ローラ59による排土手段8では、マルチ作業によって畝UにフィルムシートFが敷かれている場合に好適であり、フィルムシートFごと土を押し下げることで、フィルムシートFを破くことなく根元部Wnを露出させることが可能であり、それによって実質的に引抜き挟持搬送装置11による茎の掴み代を長くすることができる、という作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】枝豆収穫機の全体側面図
【図2】枝豆収穫機の前部要部を示す全体平面図
【図3】排土手段の構造を示す正面図
【図4】排土手段及び土落し具の伝動構造を示す要部の拡大側面図
【図5】引抜き搬送部と回収用搬送部の機能を示す要部の平面図
【図6】引き抜き挟持搬送装置の平面図
【図7】引き抜き挟持搬送装置における挟持部位を示す断面正面図
【図8】引き抜き挟持搬送装置のベルト緊張構造を示す平面図
【図9】排土手段による排土作用を示す要部の正面図
【図10】係止引上げ搬送装置および上部係止搬送装置を示す平面図
【図11】土落し具の構造を示す平面図
【図12】土落とし装置の作用状態を示す正面図
【図13】押圧ローラによる排土手段を示す要部の平面図
【図14】押圧ローラによる土押し下げ作用状態を示す正面図
【符号の説明】
8       排土手段
10      引抜部
13      搬送ベルト
29,30   排土体
36      駆動機構
45,46   土解し体
59      押圧ローラ
W       作物
Wn      作物根元部

Claims (4)

  1. 圃場に植わっている作物の根部近くを左右の搬送ベルトによって挟持して後方上方に搬送することで作物を根ごと引き抜く引抜部と、圃場に植わっている作物の根元の土を、前記引抜部の引抜き作用開始に先立って排除して作物根元部を露出させる排土手段を設けてある豆類収穫機。
  2. 前記排土手段を、前後方向に移動自在な土切り崩し用の排土体と、この排土体を、圃場に植わっている作物の左右方向で近傍の位置において往復前後移動させる駆動機構とから構成してある請求項1に記載の豆類収穫機。
  3. 圃場に植わっている作物の下方の土を崩して解す土解し体を設け、この土解し体による解し作用が、前記排土手段による土の排除作用位置よりも深い位置において行われる状態に構成してある請求項1又は2に記載の豆類収穫機。
  4. 前記排土手段を、圃場に植わっている作物の根元における左右方向で近傍位置の土を下方に押し付ける押圧ローラを設けて構成してある請求項1に記載の豆類収穫機。
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