JP2004101986A - 定着装置 - Google Patents

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JP2004101986A JP2002265039A JP2002265039A JP2004101986A JP 2004101986 A JP2004101986 A JP 2004101986A JP 2002265039 A JP2002265039 A JP 2002265039A JP 2002265039 A JP2002265039 A JP 2002265039A JP 2004101986 A JP2004101986 A JP 2004101986A
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roller
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JP2002265039A
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Sadafumi Ogawa
小川 禎史
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】画像形成装置の定着装置への離型剤オイルの塗布をコントロールしてオイル塗布ローラの振動によるバンディング状のオイル塗布ムラやオフセット,光沢ムラ等の塗布不具合を解消し、良好の画像形成を行うことのできる定着装置を提供する。
【解決手段】定着ローラ2やこれに巻回する定着ベルト8にはオイル塗布機構部18のオイル塗布ローラ6が加圧当接している。このオイル塗布ローラ6にはオイル保持部14からのオイルをオイル輸送部15、オイル吐出部16及びオイル供給ローラ7を介して供給される。本発明では、このオイル塗布ローラ6は表面凹凸を300μm以下、表面粗さ(R)を10μm以上30μm以下とし、更にその定着ベルト8側への食い込み量を0.5mm以上としている。これにより、オイル塗布ムラ等が解消される。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式、静電記録方式等の画像形成装置の定着装置に係り、更に詳しくには、離型剤塗布手段に特徴を有する定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
離型剤塗布手段であるオイル塗布ローラを定着ベルト又は定着ローラに加圧当接する構成を有する公知の定着装置としては、例えば、特開平8−30133号公報が挙げられる。この「定着装置」は、オイル供給ローラに対して加圧当接して離型剤を塗布するオイル塗布フェルトを有すると共に、前記オイル塗布ローラの周速を定着ローラの周速よりも遅くして定着性能を向上させる点に特徴を有するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術の「定着装置」は前記の特徴を有するものであるが、連続通紙時になどの定着ローラ上にオイルが少ない場合には、オイル塗布ローラが振動してバンディング状のオイル塗布ムラが発生する問題点がある。
【0004】
また、従来のプリンタ、複写装置での定着装置においては、定着ベルト又は定着ローラからの転写紙への離型性を確保するためシリコーンオイルを離型剤として塗布するようにしている。また、その塗布方式としては、ベルト傷を防止するローラ塗布によるものであり、オイル量を制御する目的で供給ローラや塗布ローラの2本の組合わせによるもの(或は1本のもの)がある。また、ベルト上の残トナや紙粉除去のため、ベルトクリーニングローラを定着ベルト又は定着ローラに当接している。以上の構成の定着装置の問題点としてはオイル塗布ローラとベルトの振動によるオイル塗布ムラが生じることが多く、特に、連続通紙時などベルト上にオイルが少ない場合にはオイル塗布ローラと定着ベルトとの間の摩擦抵抗が大となり、前記のようにバンディング状のオイルムラが発生する問題点がある。
【0005】
本発明は、以上の問題点を解決するもので、オイル塗布ローラと定着ベルトの振動によるオイルムラを防ぐと共にバンディング状のオイルムラを確実に防ぎ、オイル塗布ローラの長手方向のオイル塗布量の均一性確保し、良好な画像を形成するようにした定着装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の目的を達成するため、その請求項1の定着装置は、定着ベルト又は定着ローラにオイルを塗布するためのオイル塗布機構部と、前記定着ベルト上の残トナを除去するベルトクリーニングローラとを有する定着装置であって、該定着装置は、前記オイル塗布機構部のオイル塗布ローラの表面凹凸の平均間隔Sm値が300μm以下であることを特徴とする。Sm値を以上の値にすることにより、定着ベルト等とオイル塗布ローラ表層との接触面積が小さくなり、摩擦抵抗が減り、バンディング状のオイルムラの発生が防止される。
【0007】
また、本発明の請求項2の定着装置は、前記オイル塗布ローラの表面粗さ(R)が、10μm以上30μm以下であることを特徴とする。表面粗さを30μm以上にすると、オイル塗布ローラから定着ベルト等側へのオイルの受け渡しができない部分が生じ、その結果、塗布ムラやオフセットや光沢ムラ等が発生する。一方、10μm以下によると定着ベルト等とオイル塗布ローラ表層との接触面積が大きくなるため、連続通紙時などの定着ベルト上にオイルの少ない場合にはオイル塗布ローラが振動しバンディング状のオイルムラが発生する。
【0008】
また、本発明の請求項3の定着装置は、前記オイル塗布機構部のオイル塗布ローラの前記定着ベルト又は定着ローラ側への食い込み量が0.5mm以上であることを特徴とする。オイル塗布ローラと定着ベルトとの間の食い込み量が少ないとオイル塗布ローラから定着ベルト等へのオイルの受け渡しが不十分となり、オイルムラの発生の原因となる。また、オフセットや光沢ムラが生ずる。食い込み量がある程度大きい0.5mm以上にすることにより、前記問題点が解決される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の定着装置の実施の状態を図面を参照して詳述する。図1は画像形成装置における本発明に係る定着装置のユニットを示す。このユニットは、大別して加圧ローラ1と、転写紙17を介して加圧ローラ1に圧接する定着ローラ2と、定着ローラ2に巻回する定着ベルト8と、定着ベルト8や定着ローラに離型剤オイルを塗布するためのオイル塗布機構部18等とからなり、これ等は単一のケース13内に収納されている。
【0010】
加圧ローラ1にはこれを適温に加熱するための加圧ヒータ9が内蔵され、加圧ヒータ9はサーミスタ10により制御される。なお、本実施の形態では加圧ローラ1は40mmの直径で厚みt=1.5mmのシリコーンゴムローラからなる。
【0011】
定着ローラ2は、本実施の形態では直径30mmでt=6mmのシリコーンスポンジローラからなり、前記のように定着ベルト8が巻回される。なお、この定着ベルト8は本実施の形態ではt=90μmのポリィミドベルト表面にt=150μmのシリコーンゴムをコーティングしたものからなる。
【0012】
定着ベルト8は内周側には加熱ローラ3及び定着補助ローラ4が圧接係合すると共に、その外周側にはオイル塗布機構部18の1つであるオイル塗布ローラ6とベルトクリーニングローラ5が圧接係合している。なお、オイル塗布ローラ6は定着ローラ2の中心に向かって両端夫々0.5kgで定着ベルト8に加圧当接している。。
【0013】
加熱ローラ3は本実施の形態では、直径30mmでt=1mmのアルミパイプからなり、その内部にはこれを適温に加熱するための加熱ヒータ11が設けられ、加熱ヒータ11はサーミスタ12により制御される。また、定着補助ローラ4は本実施の形態では直径8mmのSUSローラからなる。また、ベルトクリーニングローラ5は本実施の形態では直径10mmのSUSローラからなる。
【0014】
オイル塗布機構部18は、前記のオイル塗布ローラ6と、これに加圧当接するオイル供給してローラ7と、オイル供給ローラ7に接触すると共にオイル輸送部15に接触しているオイル吐出部16と、前記のオイル輸送部15に係合してこれにオイル供給輸送させるためオイル保持部14等とからなる。本実施の形態ではオイル塗布ローラ6は直径12mmでt=100μmのシリコーンゴムがコーティングされているローラであり、オイル供給ローラ7は本実施の形態では直径10mmでt=1mmのシリコーンゴムローラからなる。なお、オイル供給ローラ7はオイル塗布ローラ6の中心に向かって両端夫々0.5kgfでオイル塗布ローラ6に加圧当接している。
【0015】
オイル輸送部15はオイル保持部14に一端側を浸漬し、浸透圧を利用してオイル吐出部16内のオイルを吸引して吸い上げる構造のものからなり、これに接触しているオイル吐出部16にオイルを受け渡す機能を有するものからなる。オイル吐出部16はこれに接触しているオイル供給ローラ7にオイルを供給する。これにより、オイル供給ローラ7に当接しているオイル塗布ローラ6にオイルが供給され、定着ベルト8等にオイルが塗布される。
【0016】
本発明は、以上の構造のオイル塗布ローラ6の表面凹凸や粗さに特徴を有すると共にオイル塗布ローラ6の定着ベルト8又は定着ローラ2側への食い込み量の値に特徴を有するものである。
【0017】
オイル塗布ローラ6の表面には凹凸があるが、本実施の形態ではこの凹凸の平均間隔Sm値を300μm以下にすることを特徴としている。連続通紙時などのベルト上にオイルが少ないときに、オイル塗布ローラ6と定着ベルト8の摩擦抵抗が大きくなり、バンディング状のオイルムラが発生するが、前記Sm値とすることで定着ベルト8とオイル塗布ローラ6の表層の接触面積が小さくなるため摩擦抵抗が減り、前記問題を防ぐことができる。例えば、Sm値を200μmとすることで良好な結果が得られることが実証されている。
【0018】
また、本実施の形態ではオイル塗布ローラ6の表面粗さを10μm以上30μm以下にしている。オイル塗布ローラ6の表面粗さが大きいと(粗さ30μm以上)、オイル塗布ローラ6から定着ベルト8へのオイルの受け渡しができない部分が生じてオイルの塗布ムラとなり、オフセットや光沢ムラが発生する。また、逆に表面粗さが小さいと(粗さ10μm以下)、定着ベルト8とオイル塗布ローラ6の表層の接触面積が大きくなってしまうため、連続通紙時などの定着ベルト8上にオイルが少ない時のオイル塗布ローラ6の振動によるバンディング状のオイルムラを防ぎきれない。例えば、オイル塗布ローラ6の表面粗さを20μmとすることで、オイルの塗りムラを防ぎ、ばバンディング状のオイルムラを確実に防ぐことができる。
【0019】
また、本実施の形態では、オイル塗布ローラ6の定着ベルト8側への食い込み量を0.5mm以上としている。オイル塗布ローラ6ベルト8の食い込み量が少ないとオイル塗布ローラ6から定着ベルト8へのオイルの受け渡しができない部分が生じてオイルの塗りムラとなり、オフセットや光沢ムラが発生する。例えば、オイル塗布ローラ6の食い込み量を1mmとすることで、前記問題を防ぐことが実証されている。
【0020】
以上のように、本発明ではオイル塗布ローラ6の表面形状やその食い込み量を所定の値に保持させることによりオイル塗布ムラやオフセット,光沢ムラ等の不具合の発生を確実に防止することができる。なお、前記の各構成要素の構造については図1に表示するものに限定するものではなく、同一技術的範囲における公知技術が適用されることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】
1)本発明の請求項1の定着装置によれば、オイル塗布ローラ表面の凹凸の平均間隔Smを300μm以下とすることで、オイル塗布ローラとベルトの接触面積が少なくなり、そのためオイル塗布ローラとベルト間の摩擦抵抗が小さくなり、連続通紙時など、ベルト上にオイルが少ないときに、オイル塗布ローラと定着ベルトの摩擦抵抗が大きくなり、バンディング状のオイルムラが発生するととう不具合が解消される。
2)本発明の請求項2の定着装置によれば、オイル塗布ローラの表面粗さ(Rz)を10μm以上30μm以下にすることによりオイル塗布ローラから定着ベルトのオイルの受け渡しのできない部分の発生や、連続通紙時のように定着ベルト上のオイルが少ない時のオイル塗布ローラの振動発生によるバンディング状のオイルムラの発生等の不具合を防止することができる。
3)本発明の請求項3の定着装置によれば、食い込み量を0.5mm以上にすることによりオイル塗布ローラからベルトへのオイルの受け渡しができない部分が生じてオイルの塗りムラとなり、オフセットや光沢ムラが発生するという不具合が解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の概要構成図。
【符号の説明】
1  加圧ローラ
2  定着ローラ
3  加熱ローラ
4  定着補助ローラ
5  ベルトクリーニングローラ
6  オイル塗布ローラ
7  オイル供給ローラ
8  定着ベルト
9  加圧ヒータ
10 サーミスタ
11 加熱ヒータ
12 サーミスタ
13 ケース
14 オイル保持部
15 オイル輸送部
16 オイル吐出部
17 転写紙
18 オイル塗布機構部

Claims (3)

  1. 定着ベルト又は定着ローラにオイルを塗布するためのオイル塗布機構部と、前記定着ベルト上の残トナを除去するベルトクリーニングローラとを有する定着装置であって、該定着装置は、前記オイル塗布機構部のオイル塗布ローラの表面凹凸の平均間隔Sm値が300μm以下であることを特徴とする定着装置。
  2. 前記オイル塗布ローラの表面粗さ(R)が、10μm以上30μm以下であることを特徴とする定着装置。
  3. 前記オイル塗布機構部のオイル塗布ローラの前記定着ベルト又は定着ローラ側への食い込み量が0.5mm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
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