JP2004099114A - 紙筒容器並びにその製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

紙筒容器並びにその製造方法並びにその製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】紙製の筒状容器の製造が能率的に行え、且つ、より一層のコスト低減を達成し得る新規な製造手法を提供する。
【解決手段】本発明は、所定形状に断裁された平板紙A0を出発素材とし、その端縁辺a1を接近させるように一枚毎に丸め、略筒状に形成した後、この端縁辺a1同士を接合して紙管A1を形成するものであり、更にこの紙管A1に対し、少なくとも一端側に、切り放し状態の端面を紙管A1の内側にカーリングさせる端面加工を施すとともに、端面加工後の一端に端面板Fを取り付け、目的の紙筒容器Aを得るものであり、紙筒容器Aの製造工程からマンドレル(芯金)を一切排除しするようにしたことを特徴とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙製の筒状容器に関するものであって、特にその製造が能率的に行え、且つ、より一層のコスト低減を達成し得る新規な製造手法に係るものである。
【0002】
【発明の背景】
紙製の筒状容器は従来より存在しているが、近年、特に資源の有効利用やリサイクル、あるいは環境に優しい処分等の観点から、社会的にその要求度合いが更に高まり、一段と注目されつつある。この種の紙筒容器は、クッキーやキャンディ等の菓子箱の他、茶筒等にも広く利用されている。
ところで、このような紙筒容器を製造するにあたっては、従来、以下に示すような手法が主に採られていた。すなわち、この手法は、まず帯状ないしはテープ状の原紙をマンドレル(芯金)に巻き付けて、長尺状のスパイラル紙管を形成し、これを適宜の長さにカットして所望長さの紙管を得、その後、この紙管の両端面のうち、少なくとも一方に、切り放し状態の端面を筒の内側にカーリングさせる端面加工を施し、この加工を施した一方の端面に、底蓋となる端面板を装着して、目的の紙筒容器を得る、というものである。
【0003】
このような製造手法は、紙筒容器が合理的に製造できる点で相応の評価が得られるものの、更なるコスト削減や、より一層の製造の効率化等の要求は、尽きることがなく、このため以下のような製造手法も試みられている。
この手法は、例えば予め長方形等に断裁された平板紙を、一枚毎に丸めて、上述した紙管を形成するものであり、以降、端面加工、端面板装着等の工程を同様に経て、所望の紙筒容器を得るものである。そして、従来、このような手法を採用するにあたっては、平板紙を確実に丸めることを強く意識するためか、円筒状のマンドレルを適用し、これに平板紙を巻き付け、容器の断面形状を忠実に再現する設計仕様が一般的となっていた。
【0004】
しかしながら、マンドレルを適用する上記手法では、紙筒容器の要求スペック(径寸法や筒長等)が異なれば、多種多様のマンドレルが必要となり、マンドレルの取り揃え(準備)や維持だけでも非常に手間やコストの掛かるものであった。このようなことから、一つのマンドレルを幾つかに分割できるようにし(一般的には二分割)、一つのマンドレルによって、製作し得る径寸法に幅を持たせたものが案出されている。
【0005】
しかしながら、この手法でもマンドレルの離反調整が難しかったり、マンドレル自体の構造が複雑化するなどの点で、取り扱いが必ずしも容易とは言えなかった。またこの手法は、従来に比べてマンドレルの必要数を減らすことができる点で、一部設備費のコストダウンは図れるものの、紙筒容器の所望径寸法が、大きく異なればマンドレルは依然として交換する必要があり、コスト削減、製造の効率化等においても一定の限界が生じていた。
【0006】
【開発を試みた技術的課題】
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、マンドレルに平板紙をしっかりと巻き付け、紙筒容器の断面形状を忠実に再現するという発想を根本から見直し、断面形状の最終的な調整等は、主に端面板等に担わせ、平板紙を筒状に形成する際には、とりあえず両端縁辺同士を確実に接合すればよい、という発想に切り替え、紙筒容器の製造工程からマンドレルを一切排除し、これによって、より一層の低コスト化や製造の効率化等を、達成する新規な手法の開発を試みたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の紙筒容器は、所定形状に断裁された平板紙を出発素材とし、その端縁辺を接近させるように一枚毎に丸め、端縁辺同士を接合して略筒状に形成し、この筒状部材の一方の端部に適宜端面板を装着して成ることを特徴として成るものである。
【0008】
また請求項2記載の紙筒容器は、前記請求項1記載の要件に加え、前記平板紙を丸めて形成した筒状部材には、少なくとも一端側に、切り放し状態の端面を筒状の内側にカーリングさせる端面加工が施されるとともに、端面加工後の一端に端面板を取り付けて成ることを特徴として成るものである。
上記発明によれば、平板紙の両端縁辺を接合して筒状の紙管(紙筒容器の中間製品)を形成するため、従来用いることが技術常識とされていたマンドレルを一切不要なものとし、大幅な設備費のコストダウンを達成し得る。
【0009】
更にまた請求項3記載の紙筒容器は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記平板紙を略筒状に丸めるにあたっては、平板紙の一方の端縁辺を動かないように固定保持するとともに、他の端縁辺を可動できるようにマニピュレータで保持し、可動側のみを輪を描くように旋回させて、平板紙を丸めるようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、平板紙の一端縁を固定保持するとともに、もう一端をマニピュレータで保持し、マニピュレータで保持した方だけを旋回させて、平板紙を丸めて略筒状に形成するため、紙管の形成が確実且つ能率的に行える。
【0010】
また請求項4記載の紙筒容器の製造方法は、所定形状に断裁された平板紙を出発素材とし、その端縁辺を接近させるように一枚毎に丸め、略筒状に形成した後、この端縁辺同士を接合して紙管を形成するものであり、更にこの紙管に対し、少なくとも一端側に、切り放し状態の端面を紙管の内側にカーリングさせる端面加工を施すとともに、端面加工後の一端に端面板を取り付けるようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、従来常識となっていたマンドレルを用いることなく、紙管や紙筒容器の製造が行える。このため紙筒容器の製造が極めて能率的に行え、より一層のコスト削減を達成し得る。
【0011】
また請求項5記載の紙筒容器の製造方法は、前記請求項4記載の要件に加え、前記平板紙を略筒状に丸めるにあたっては、平板紙の一方の端縁辺を固定保持するとともに、他の端縁辺を可動させ得るようにマニピュレータで保持し、可動側のみを輪を描くように旋回させて、平板紙を丸めるようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、平板紙の一端縁を固定保持しながら他方を旋回させて略筒状に形成するため、マンドレルを使わない紙管の形成を現実的なものとし、また紙管の形成が、より能率的に行える。
【0012】
また請求項6記載の紙筒容器の製造方法は、前記請求項4または5記載の要件に加え、前記平板紙の一方の端縁辺を固定保持するにあたっては、この保持部位から突出する端縁辺先端の湾曲を促すように固定保持が行われることを特徴として成るものである。
この発明によれば、平板紙の一端縁の固定は、固定部分から突出する端縁辺先端の湾曲を促すように行われるため、平板紙の丸めや端縁辺同士の重ね合わせが、より容易に行え、マニピュレータの動きも比較的複雑にならなくて済む。
【0013】
また請求項7記載の紙筒容器の製造方法は、前記請求項4、5または6記載の要件に加え、前記平板紙は、略筒状に丸められる前までに、一方の端縁辺に糊付けが施されるものであり、両端縁辺を接合するにあたっては、まず両端縁辺を重ね合わせるように曲げぐせを付け、その後、重ね合わせた両端縁辺を圧着して接着するようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、両端縁辺に曲げぐせを付けてから、糊付け部分を圧着するため、両端縁辺同士の接合がより確実に行える。
【0014】
また請求項8記載の紙筒容器の製造方法は、前記請求項4、5、6または7記載の要件に加え、前記紙管に端面板を取り付けるには、紙管を順次、端面加工工程、端面板供給工程、端面板押付工程に移送して行うものであり、この際、工程間移送及び各工程の基準を、紙管の周側面としたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、紙管の周側面(外周面)を、端面加工工程等に送る際の移送基準としたり、該工程の加工基準(作業基準)とりするため、例えば段取り替えで、紙筒容器の径寸法が変化しても、移送基準や加工の基準位置は設定変更する必要がなく、加工が円滑且つ能率的に行える。
【0015】
また請求項9記載の紙筒容器の製造方法は、前記請求項4、5、6、7または8記載の要件に加え、前記端面加工を終了した紙管に端面板を入れ込むにあたっては、端面板を斜めに保持した状態で落下させるとともに、また紙管の上方開口端を、端面板の回動中心の軸方向に対して拡げるように変形させて、端面板を紙管内に落とし込むようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、端面板を傾斜状態で落下させ、また紙管の上方開口端を端面板の傾斜回動中心に対して拡げるように変形させるため、端面板の紙管への入れ込みが確実且つ効率的に行える。なお、紙管の上方開口端を変形させることは、上方開口端に端面加工が施され、受入口が幾分狭くなった場合、そのままでは端面板が入り難いため、特に有効な手法と考えられる。
【0016】
また請求項10記載の紙筒容器の製造装置は、所定形状に断裁された平板紙を出発素材とし、その端縁辺を接近させるように一枚毎に丸め、この両端縁辺を接合して筒状に形成する紙管形成部と、形成された紙管に対して少なくともその一端側に、切り放し状態の端面を紙管の内側にカーリングさせる端面加工部と、端面加工後の紙管に端面板を入れ込む端面板供給部と、内部に入れ込んだ端面板を、端面加工が施されたカール部に押し付ける端面板押込部とを具えて成り、平板紙を丸めて紙管を形成するにあたっては、平板紙の一方の端縁辺を固定保持するとともに、他の端縁辺を可動できるようにマニピュレータで保持し、この可動側のみを輪を描くように旋回させて、端縁辺同士を接合して紙管を形成するようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、マンドレルを要することなく、紙管や紙筒容器を製造することができる。またこれらの製造が確実且つ能率的に行え、より一層のコスト低減を達成し得る。
【0017】
また請求項11記載の紙筒容器の製造装置は、前記請求項10記載の要件に加え、前記紙管形成部は、固定状態に設けられた受け部と、この受け部の対向側から平板紙を挟み得る挟持体とを具えて成り、平板紙を固定保持するにあたっては、こられ両部材によって平板紙の端縁辺を挟み込むものであり、また受け部と挟持体との保持作用面は、ここから突出する端縁辺の湾曲を促進させるように形成されることを特徴として成るものである。
この発明によれば、平板紙を固定保持する受け部と挟持体との保持作用面は、挟持部から突出する端縁辺の湾曲を促進させる状態に形成されるため、平板紙を略筒状に形成することや、端縁辺同士を重ね合わせることが、より行い易く、紙管の形成が確実に行える。
【0018】
また請求項12記載の紙筒容器の製造装置は、前記請求項10または11記載の要件に加え、前記紙管形成部の前段には、平板紙の搬送中に、その一方の端縁辺に糊を付着させる糊付け部が設けられ、また前記紙管形成部は、略筒状に形成された平板紙の両端縁辺を重ね合わせるように、くせ付けするローラと、重ね合わせた両端縁辺を押し付ける圧着体とを具えて成り、重ね合わせた両端縁辺を確実に接着するようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、ローラによって両端縁辺を重ね合わせるように曲げぐせを付けてから、圧着体によって糊付け部分を押し付けるため、両端縁辺同士の接着、すなわち紙管の形成が、より確実に行える。
【0019】
また請求項13記載の紙筒容器の製造装置は、前記請求項10、11または12記載の要件に加え、前記紙管形成部は、平板紙を丸めて紙管を形成する間、受け部を片持ち支持から両側支持とする保持具を具えていることを特徴として成るものである。
この発明によれば、受け部は、その周囲に形成される紙管の抜き取りを考慮して、通常は片持ち状態で支持されるのが一般的であるが、紙管形成中は、保持具によって両側支持されるため、紙管形成作業が安定して行える。もちろん、このような構成から、形成された紙管を抜き取る際には、片持ち支持状態とすることができ、紙管の抜き取りを阻害することもない。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。説明にあたっては、本発明製品である紙筒容器Aについてまず説明し、その後、本発明装置である、紙筒容器の製造装置1の一例について説明した後、次いで、この装置の作動態様を説明しながら、本発明方法である、紙筒容器の製造方法について説明する。
本発明の製造対象となる紙筒容器Aは、一例として図1に示すように、例えば長方形など予め所定形状に断裁された平板紙A0を出発素材とし、まず、これを略筒状に丸めるとともに、その両端縁辺a1を接合して、底を有しない紙管A1を形成するものである。そして紙管A1の両端面のうち、どちらか一方または双方に、切り放し状態(ストレート状態)の端面を筒の内側にカーリングさせる端面加工を施し、この加工が施された一方の端面に、閉鎖用の端面板Fを取り付けて、完成品としての紙筒容器Aを得るものである(図21、22参照)。なおこのような紙筒容器Aの多くは、茶筒や菓子箱等に利用されている。
【0021】
ここで、中間製品である紙管A1も含め、紙筒容器Aの状態において、筒状に形成された周側面をSとする。また端面板Fが装着された方を、底部Bとし、端面板Fが装着されない方を上方開口端Pとする。なお、ここでの「底部」や「上方」とは、容器の形態として便宜上、付した名称であり、必ずしも底部Bを下、上方開口端Pを上にして、本容器を使用するものではなく、例えば図21に示す茶筒の蓋のように、端面板Fを具えた底部Bを上方に向けて使用する形態もあり得る。
【0022】
なお紙管A1に端面加工を施すのは、容器端部の剛性や強度等を維持・向上させる他、端面板Fの係止部材(保持部材)として作用させるためであり、端面加工が施された曲げ部位をカール部Cとする。また、図21に示した実施の形態では、円筒状の紙筒容器Aを図示し、また以下の説明においても、円筒状の容器について主に説明するが、紙筒容器Aの断面形状は、必ずしも円状である必要はなく、矩形状、長円状等適宜の形状が採り得る(図22参照)。また、一般に筒状容器というと、茶筒のように胴寸法(高さ寸法)の長い、細長い立体をイメージしがちであるが、高さ寸法が比較的短い立体であっても構わない。
【0023】
なお平板紙A0は始発状態において、一例として図1、2のようにセットされるため、紙管A1に形成された際、その高さ寸法(長手方向寸法)に相当する側を横方向、これに直交する側を縦方向と便宜上定義する。
また従来、このような紙筒容器を製作する場合には、紙管A1の断面形状を忠実に再現する意図が強かったためか、専ら平板紙A0をマンドレルにしっかりと巻き付けるのが、一般的な設計仕様となっていた。しかしながら、本発明では、紙管A1の段階では、とりあえず両端縁辺a1を接合した略筒状に形成すればよいものとし、むしろ容器の断面形状は、底部Bに装着される端面板Fや、端面加工によって形成されたカール部C等に担わせるようにした、極めて新規な紙筒容器Aである。
【0024】
次にこのような紙筒容器Aを製造する装置について説明する。紙筒容器の製造装置1は、一例として図1に示すように、平板紙A0を筒形に丸める筒状形成部2と、これによって形成された紙管A1に端面加工や、端面板Fの取り付け等を行う容器形成部3とに大きく分けられる。そして筒状形成部2は、板紙貯留部4と、板紙供給部5と、板紙搬送部6と、糊付部7と、紙管形成部8とを具えて成り、一方、容器形成部3は、その後の端面加工等を行う際のトランスファー基準を決める移載基準設定部9と、紙管移載部10と、端面加工部11と、端面板供給部12と、端面板押込部13とを具えて成るものである。また、本実施の形態では、筒状形成部2と容器形成部3との間に、紙管搬送部14が設けられている。以下、こられら各部について更に説明する。
【0025】
まず板紙貯留部4について説明する。ここは、出発素材である平板紙A0を、適宜の枚数ストックする部位であり、一例として四百枚程度の平板紙A0をストックできる貯留空間20と、次回の供給対象となる一番上の平板紙A0を、ほぼ一定の高さに上昇させる、せり上げ装置21とを具えて成るものである。
【0026】
貯留空間20は、一例として図2〜4に示すように、テーブル22と柵状部材23とを主要部材とし、柵状部材23は、テーブル22上に載置された平板紙A0を規制するように設けられる。具体的には、複数の柵状部材23のうち、平板紙A0の搬送方向に対して、後方側と右側とに添えられるものが基準となり、搬送方向に対して、前方側と左側とに添えられるものが、適宜スライドできるように形成され、これによって種々の大きさの紙を受け入れ得るように構成されている。
【0027】
なお本実施の形態では、貯留空間20の形成にあたり、柵状部材23を用いたが、板状の部材で平板紙A0を囲うことも可能である。また貯留空間20では、平板紙A0を積み重ね状態でストックするため、紙一枚ずつの取り出しを容易にすべく、紙の四隅部に作用するエアブローを設けることも可能である。これによって、供給対象となる一番上の紙は、エアが紙と紙の間に吹き込まれ、剥離性が向上するものである。
【0028】
せり上げ装置21は、一例として、前記テーブル22に対し回転自在に接続されたボールネジ24と、これを回転させる昇降モータ25とを具えて成り、昇降モータ25の回転により、テーブル22を適宜上昇させるものである。
なお平板紙A0を貯留空間20に新たに補給するような場合には、昇降モータ25によってボールネジ24を、上昇とは逆方向に回転させ、テーブル22を下げるものである。
【0029】
次に板紙供給部5について説明する。ここは、前記貯留空間20から平板紙A0を一枚ずつ取り出し、次の板紙搬送部6に供給(移載)する部位であり、一例として図1、3、4に示すように、吸引によって紙を直接保持する吸着パット28と、この吸着パット28を上下動させるパット昇降シリンダ29と、板紙貯留部4と板紙搬送部6との間に敷設された移載レール30と、この移載レール30に嵌まり、パット昇降シリンダ29とともにレールに沿って摺動する移載スライダ31とを具えて成るものである。
【0030】
吸着パット28は、一例として8個(縦4×横2)設けられるが、必ずしも、その全てを作用させる必要はなく、例えば平板紙A0の大きさに応じて、吸引させるパットを適宜選択する形態が採り得る。また、8個のパットは、スライド等、位置調整できるように構成しておき、平板紙A0のサイズに合わせてその保持位置を変えられるようにしておくことが可能である。
因みに貯留空間20に積み重ねた平板紙A0を一枚ずつ取り出すにあたっては、吸着パット28が、貯留空間20の一番上の平板紙A0を吸着保持した後、テーブル22を一旦数mm程度下降させ、その後、すぐにテーブル22を再上昇させる作動が好ましい。
【0031】
次に板紙搬送部6について説明する。ここは、平板紙A0を固定したまま、ほぼ水平な状態で後段の紙管形成部8に搬送する部位であり、一例として図2、3、5に示すように、平板紙A0を載置するガイドテーブル34と、ガイドテーブル34上において紙を位置決め状態のまま固定するクランプ35と、紙管形成部8に向かってほぼ水平に敷設される搬送レール36と、前記ガイドテーブル34とともにレール上を摺動する搬送スライダ37とを具えて成るものである。
【0032】
搬送レール36は、一例として図2、5に示すように、横方向に延びるように2本形成され、これを基準側(図2では上側)のものと、非基準側のものとで区別する場合には、基準側のものを36A、非基準側のものを36Bとする。そして非基準側の搬送レール36Bは、平板紙A0の縦寸法に合わせて適宜調整できるように構成されるものであり、ここではハンドル38を回転させることによって、レール間距離を調整できるようになっている。
【0033】
なお板紙搬送部6による平板紙A0の搬送高さは、この後、紙管形成部8において、この平板紙A0を丸める作業の基準高さにもなり、これによって円滑に紙管形成に移行できるものである。因みに板紙搬送部6による紙の搬送高さは、前段の貯留空間20において、せり上げられる平板紙A0の高さとも、ほぼ同一に設定されている(図3参照)。
なお前記吸着パット28によってガイドテーブル34上に移載された平板紙A0は、クランプ35による固定が成された後、吸着パット28による保持が解除されるものである。
【0034】
次に糊付部7について説明する。このものは、ホットメルト状の糊を平板紙A0の搬送中に、一方の端縁辺a1に付着させるものであり、一例として図3、5に示すように、ノズル41を主要部材とし、糊を貯留するタンク(図示略)や、糊の温度を、ほぼ一定に保つヒータ(図示略)等によって構成される。なお、本実施の形態では、糊付けは、基準側の端縁辺a1に施されるものである。また糊付けは、タイマー等の時間設定で連続的に垂らすのが一般的であるが、断続的に垂らすことも可能である。
【0035】
次に紙管形成部8について説明する。このものは、ほぼ水平に搬送されてきた平板紙A0の端縁辺a1を接近させるように一枚毎、略筒状に丸め、この端縁辺a1同士を接合して、紙管A1とする部位であり、ここでは一例として図6に示すように、糊付けされた端縁辺a1を固定保持し、他の端縁辺a1を下側から輪を描くように旋回させて略筒状に丸めるものである。このため紙管形成部8は、糊付けされた端縁辺a1に作用する固定側44と、非糊付け側の端縁辺a1に作用する可動側45とに分けられる。ここで平板紙A0の端縁辺a1を、固定保持される側と、旋回させる側とで区別する場合には、保持側を固定側端縁辺a10、旋回側を可動側端縁辺a11とする。
【0036】
そして紙管形成部8の固定側44は、平板紙A0の固定側端縁辺a10を下方から受ける受け部46と、この受け部46の対向側から平板紙A0を挟み付ける挟持体47とを具えて成り、これらは紙管形成にあたり、主に平板紙A0を動かないように保持するための部材である。一方、可動側45は、種々の方向に動き得るマニピュレータ48と、このものの作用先端部に接続されたチャック部49とを具えて成るものである。チャック部49は、一例として一対のスティック状部材で形成され、平板紙A0の可動側端縁辺a11をほぼ全長に渡って挟持できるように構成されている。
【0037】
なお受け部46と挟持体47とによる平板紙A0の固定保持は、図6、7、9に示すように、糊付け位置よりも、やや紙の内側を挟持して成されるものである。また受け部46は、実質的に平板紙A0を筒状に丸める作業の基準位置となり、これが上述したように、前記ガイドテーブル34と、ほぼ同一の高さに設定されている。
【0038】
また本実施の形態では、受け部46と挟持体47とは、図7に示すように、平板紙A0を挟み込む保持作用面(断面)が互いに適宜のR状に形成されている(各々の保持作用面を46a、47aとする)。これによって、例えば図9(b)に示すように、保持作用面46a、47aから突出した固定側端縁辺a10の先端を、挟持後、少しでも湾曲させるようにし、その後の丸め作業や重ね合わせ作業等を行い易くしている。逆に言えば、例えば保持作用面46a、47aをフラットに形成し、平板紙A0を、ほぼ水平な状態で保持した場合には、保持作用面46a、47aからはみ出た固定側端縁辺a10の先端の曲がりは、この部位の自重による撓み程度しか期待できず、たとえマニピュレータ48で可動側端縁辺a11を旋回させるように丸めても、重ね合わせや接合等が行い難い、と考えられる。
【0039】
更に本実施の形態では、平板紙A0の端縁辺a1同士の貼り合わせ(重ね合わせ)は、マニピュレータ48の三次元的な作動で完了させるものではない。すなわちマニピュレータ48では、一例として図9(c)に示すように、平板紙A0の端面が、略「の」字状ないしは数字の「6」を描くように、可動側端縁辺a11を固定側端縁辺a10から幾分突出させるように丸めるものである。このため本実施の形態では、一例として図9(d)に示すように、丸められながらも非接触状態である可動側端縁辺a11の先端を、固定側端縁辺a10に重ね合わせるためのローラ50と、重ね合わせた部分を更に押さえ付け、接着の確実化を図る圧着体51が、固定側44に設けられる。
【0040】
すなわち、ローラ50は、このものを受け部46側に突出させることで、幾分離反した状態の可動側端縁辺a11を、固定側端縁辺a10になじませる、言わば曲げぐせを付ける作用を担い、その後、この重なり合った端縁辺a1が、圧着体51の押し付けにより、ほぼ完全に接着されるものである。なおここでは圧着体51として、摺動子を伸縮させるシリンダ52が、ほぼ等間隔に三カ所、設けられている。因みに、このシリンダ52は、重なり合った端縁辺a1に対し、全て同じ傾斜角度に取り付けてもよいし、違う角度で取り付けても構わない。また圧着体51も作用面は受け部46に対応する断面R状に形成されることが好ましく、この圧着作用面を51aとする。
【0041】
このように受け部46は、その周りに平板紙A0が丸められるため、形成された紙管A1の抜き取りを考慮すると、平板紙A0の供給側のみが保持される、いわゆる片持ち支持となる。しかしながら、平板紙A0を固定した状態で行う丸め作業を、より確実に行うには、両側支持が好ましい。このため、本実施の形態では、一例として図8に示すように、受け部46を両側支持とする保持具53を吊持状態に設けるものである。この保持具53は、上下動自在及び受け部46に対し着脱自在に設けられ、紙管形成作業中のみ、受け部46の自由端側に嵌め込まれ、受け部46を両側支持とするものである。
【0042】
このように本発明では、紙管A1の形成にあたっては、とりあえず平板紙A0を丸め、端縁辺a1同士を接合して、筒状に成形するため、マンドレルを一切必要とせず、大幅なコスト低減が達成でき、また紙管A1の製造が効率的に行える。
なお平板紙A0から紙管A1を形成する筒状形成部2(具体的には紙管形成部8そのもの、または板紙貯留部4から紙管形成部8まで)は、従来、技術常識と考えられていたマンドレルを一切用いない点で、極めて新規な技術思想であり、本発明の紙筒容器の製造手法とは、別途、独立的に評価、分割し得るものである。すなわち、このような筒状形成部2が、後述する端面加工部11等の容器形成部3に対して別途独立して設けられ、各工場において適宜組み合わされるような場合、あるいは紙管A1が種々の巻物の芯材として、この段階で市場に供給されるような場合等には、上記筒状形成部2は、紙管製造装置として単独で適用され得る。
【0043】
次に紙管搬送部14について説明する。ここは、筒状形成部2と容器形成部3との接続部分であって、具体的には紙管形成部8で筒状に形成した紙管A1を、後段の移送基準設定部9に送る部位である。そして紙管搬送部14は、一例として図10に示すように、ベルトコンベヤを適用して成る紙管搬送コンベヤ56を主要部材とするものである。なお前記マニピュレータ48によって、筒状に形成された紙管A1は、そのまま、このマニピュレータ48に保持された状態で、紙管A1の長手方向をほぼ鉛直にした直立状態とされ、紙管搬送コンベヤ56上に載置されるものである。
【0044】
次に移送基準設定部9について説明する。ここは、後段の端面加工や端面板装着等に先立ち、各工程に送る紙管A1の移送基準(トランスファー基準)を設定する部位である。本実施の形態では、この移送基準を、紙管A1の周側面S(外周)で設定するものであり、これによって、例えば段取り替えで紙管A1の所望径が変更になっても、この移送基準は設定変更する必要がなく、段取り替え、ひいては紙筒容器Aの製造が能率的に行えるものである。逆に言えば、このような円筒部材には多く見られるが、円形断面の中心位置を移送基準とした場合には、段取り替えで紙管A1の所望径が変更になった場合には、その都度、移送基準も設定し直す必要があり、手間が掛かるものである。
【0045】
このため移送基準設定部9では、平面から視て、紙管A1の周側面Sを、あるライン(これを基準線Lとする)に合致させるようにしている。具体的には移送基準設定部9は、一例として図2、11に示すように、上述した紙管搬送コンベヤ56と、搬送中の紙管A1を左右から挟み込む一対の紙管ガイド部材59とを具えて成るものである。
紙管ガイド部材59は、一例として概ね三角板状に形成され、一端が紙管搬送コンベヤ56に対し回動自在に取り付けられる(これを回動支点60とする)とともに、中程に長孔61が形成されている。これによって、紙管ガイド部材59は、回動支点60を中心とし、長孔61の寸法分、適宜回動できるように構成され、搬送に伴い紙管A1の受け入れ間隔を徐々に狭め得るように構成されている。因みに、図11に示した小さい円は、小径(本装置によって製造される容器の最小径)の紙管A1が、コンベヤ上を搬送される間に、紙管ガイド部材59に案内され、両ガイド部材のほぼ中心に導かれ、最終的には周側面S(外周面)を基準線Lに合致させる状態を示している。
【0046】
次に紙管移載部10について説明する。ここは、移送基準が設定された紙管A1を、後段の端面加工工程、端面板供給工程、端面板押付工程へと順次移載する部位である。もちろん、紙管A1を各工程に移載する間は、常に周側面Sを基準線Lに合致させて移載が行われるものである。このため、紙管A1の工程間移送を担う紙管移載部10は、一例として図12、13に示すように、三個の掴持チャック64を具え、紙管A1の周側面Sを、この掴持チャック64で挟み、各工程に移載するものである。このように、紙管移載部10は、各工程を終了した紙管A1を三個同時に搬送する能力を有している。
【0047】
ここで三個の掴持チャック64を区別して示す場合には、紙管A1を移送基準設定部9から端面加工部11に移載する掴持チャックを64A、端面加工部11から端面板供給部12に移載する掴持チャックを64B、端面板供給部12から端面板押込部13に移載する掴持チャックを64Cとする。なおこれら三つの掴持チャック64は、各工程部に沿って、ほぼ水平に設けられたバー65に取り付けられるものであり、各掴持チャック64の上下動、左右動、前後動等の動作を同調させるようにしている。また各掴持チャック64のピッチも同一に設定されている。因みに各工程間のピッチも、この掴持チャック64のピッチとほぼ同一に設定されている。
【0048】
そして紙管移載部10は、このような掴持チャック64を同一工程内において上下動させる昇降機構66と、同一工程内において前進・後退させる前後機構67(ここでの前進とは、一つの工程が行われる実作業空間にチャックを接近させることを意味する)と、隣り合う工程間で紙管A1を移送する工程間移送機構68とを有するものであり、以下これら各機構の具体的構成について更に説明する。
【0049】
まず掴持チャック64を同一工程内で上下動させる昇降機構66は、主として昇降シリンダ69によって担うものである。なお、この昇降シリンダ69は、直接的には、掴持チャック64が取り付けられるバー65を上下させるものであり、主には、紙管A1の僅かな上げ下ろしを担うものである。このため、例えば段取り替えで紙管A1の高さ寸法を比較的大きく変更したい場合には、この昇降シリンダ69では間に合わない。従って本実施の形態では、昇降機構66は、前記昇降シリンダ69に加え、ほぼ鉛直に敷設された昇降レール70と、これに嵌まり合う昇降スライダ71とを具えて成り、昇降スライダ71に対し固定状態に取り付けられた前記昇降シリンダ69を、昇降レール70に沿って大きく上下動できるようにしている。なお昇降スライダ71を上下動させるにあたっては、ハンドル72を回転させて行うものであり、これによって掴持チャック64を比較的大幅に上下摺動させ得るものである。因みに掴持チャック64は、紙管A1の周側面Sを保持するため、段取り替えで紙管A1の径寸法が変わっても、保持位置(基準線L)の設定変更は不要である。
【0050】
また掴持チャック64を同一工程内で前進・後退させる前後機構67は、工程への接近及び離反ができるように敷設された前後レール73と、このレール上を摺動する前後スライダ74と、このスライダを摺動させる前後シリンダ75とを具えて成るものである。なお掴持チャック64は、前後スライダ74とともに移動し、工程への接近・離反を行うように構成されている。
更に、隣り合う工程間で紙管A1を移送する工程間移送機構68は、各工程に並行して敷設された工程間移送レール76と、このレール上を摺動する工程間移送スライダ77と、このスライダを摺動させる工程間移送シリンダ78とを具えて成るものである。なお掴持チャック64は、工程間移送スライダ77とともに移動し、隣り合う工程間を往復できるように構成されている。
【0051】
そしてこのような各機構によって、掴持チャック64は、当該工程への前進、下降、チャック閉鎖(紙管A1の掴持)、上昇、当該工程からの後退、紙管A1の工程間移送、次工程への前進、下降、チャック開放(紙管A1の載置)、上昇、次工程からの後退、元の工程位置への戻り(復帰)という動作を繰り返すものである。
なお図12中の符号79は、工程間移送スライダ77を取り付ける基部である。また図中符号80は、この基部79から前後動自在に立ち上げられ、前記昇降レール70が取付けられる昇降レール取付け部である。
【0052】
次に端面加工部11について説明する。移送基準(基準線L)が設定された紙管A1は、紙管移載部10の掴持チャック64Aによって紙管搬送コンベヤ56から端面加工部11に移載される。ここでは、切り放し状態の紙管A1の端面を筒管の内側にカーリングさせるものであり、本明細書では、このようなカール加工を端面加工と称している。このような端面加工は、紙管A1の両端のうち、どちらか一方または双方に施されるものであり、本実施の形態では、少なくとも直立状態の紙管A1の下側に端面加工を行うものとし、必要に応じて、すなわち両端に端面加工を施したい場合に、直立状態の紙管A1の上側にも端面加工を行うようにしている。
【0053】
そして、端面加工部11は、一例として図3、14に示すように、ストレート状態の端面を受け入れるカーリング治具83と、カーリング治具83を加熱するヒータ等の加熱装置(図示略)と、カーリング治具83を紙管A1に押し付ける押圧機構84とを具えて成り、紙管A1の端面を加熱しながら押圧して内側にカールさせるものである(図15参照)。
カーリング治具83には、溝状のカール成形部85が、紙管A1の断面とほぼ同じ形状(ここでは円状)に形成され、ここにストレート状態の端面をほぼ全周受け入れて端面加工が行われるものである。なおカーリング治具83は、端面加工を行う上下または下側のみに設けられるものであり、ここでは、上下両側にカーリング治具83を設け、両側に端面加工を行う場合を図示している。
【0054】
押圧機構84は、ここでは上側のカーリング治具83のみを紙管A1に押し付けるものであり、これによって紙管A1の上下両面に端面加工を行うようにしている。この押圧機構84も、前記紙管移載部10の昇降機構66と同様の形態を採るものである。すなわち押圧機構84は、主に押圧シリンダ86がこの作用を担うものであり、この押圧シリンダ86は、カーリング治具83の僅かな上下動を担っている。このため、例えば段取り替えで紙管A1の高さ寸法を大きく変更したいような場合には、この押圧シリンダ86を大きく上下に移動させ、カーリング治具83の上下間距離を大きく変更する必要がある。従って本実施の形態では、押圧機構84は、前記押圧シリンダ86に加え、ほぼ鉛直に敷設された昇降レール87と、これに嵌まり合う昇降スライダ88とを具えて成り、昇降スライダ88に対し固定状態に取り付けられた前記押圧シリンダ86を、昇降レール87に沿って大きく上下動させ得るようにしている。なお昇降スライダ88を上下動させるにあたっては、ハンドル89を回転させることにより行うものである。
【0055】
なおここでも、段取り替えで紙管A1の径寸法が変わっても、移送基準(基準線L)の変更は不要であるが、カーリング治具83を取り替えてカール成形部85の大きさを変更する必要がある。因みに図示した符号90は、上側のカーリング治具83を三点支持するための、二本のボルトである。このボルト90は、これを適宜回転させることで、三点支持の大きさ(支持径)が変更するため、特に上側のカーリング治具83の取り替え(セッティング)が行い易いものである。また上側のカーリング治具83を固定する三点支持のうち、ボルト90以外の一点は、基準線Lに合致させた保持位置であり、紙管A1の径寸法に関わらず不変である。すなわち、本実施の形態では、端面加工の加工基準(作業基準)も、この基準線Lに設定されている。なおこれは、以降の端面板供給工程、端面板押込工程においても同様である。
【0056】
次に端面板供給部12について説明する。上下両端もしくは一方(下端)に端面加工が施された紙管A1は、前記紙管移載部10の掴持チャック64Bによって端面板供給部12に搬送され、ここで筒内に端面板Fが一個ずつ落とし込まれる。この端面板供給部12は、一例として図2、16、17に示すように、紙管保持部93と、端面板貯留部94と、端面板移載装置95とを具えて成るものであり、以下これらについて説明する。
【0057】
紙管保持部93は、前記掴持チャック64Bによって端面加工後の紙管A1が移載されてくる載置部位であり、紙管A1を保持するテーブル96を主要部材とするものである。このテーブル96には、三本の支持体97が突設され、紙管A1は、この支持体97の三点支持によって安定保持される。支持体97は、前記上側のカーリング治具83の保持と、ほぼ同様に、一つは移送基準(基準線L)位置に固定状態に設けられ(これを支持体97Aとする)、残り二つ(これを支持体97Bとする)が、三点支持の径寸法を適宜変更できるように摺動自在に設けられる。また、支持体97は、紙管A1の受け入れを容易にすべく、上方先端が細径となるように形成されている。具体的には、支持体97Bは、上方先端をほぼ鋭角とする、略円錐形状に形成され、一方の支持体97Aは、略直方体状のブロックに形成されるとともに、紙管受入側がテーパ状に切り欠かれている。
【0058】
端面板貯留部94は、端面板Fを予めストックする部位であり、本実施の形態では、平板紙A0の貯留枚数とほぼ同数の約四百枚程度をストックできる貯留空間98と、次回の供給対象となる一番上の端面板Fを、ほぼ一定の高さに上昇させる、せり上げ装置99とを具えて成るものである。
貯留空間98は、一例として図17に示すように、テーブル100と棒状部材101とで形成され、棒状部材101は、テーブル100上に載置された端面板Fを包囲するように三本設けられている。なお棒状部材101は、端面板Fのサイズに応じて、包囲する大きさを変更できるように構成される。もちろん、端面板Fを包囲する部材は、必ずしも棒状である必要はなく、板状等適宜の形状が採り得る。
せり上げ装置99は、一例として、前記テーブル100に対し回転自在に接続されたボールネジ102と、これを回転させる昇降モータ(図示略)とを具えて成り、昇降モータの回転により、テーブル100を適宜上昇させるものである。
【0059】
端面板移載装置95は、前記貯留空間98から端面板Fを一枚ずつ取り出し、紙管保持部93に待機させた紙管A1内に落下、供給するものである。この端面板移載装置95は、一例として図17に示すように、端面板Fを直接保持する吸着パット103と、この吸着パット103を昇降させるパット昇降シリンダ104と、貯留空間98と紙管保持部93との間の上方に設けられたパット移載レール105と、このレールに沿って両部間を往復摺動するパット移載スライダ106とを具えて成るものであり、パット昇降シリンダ104がパット移載スライダ106に取り付けられている。
吸着パット103は、一例として二個、高低差を付けて設けられており、これによって端面板Fを斜めに保持し、この傾斜保持状態のまま待機中の紙管A1内に端面板Fを落とし込めるように構成されている。
【0060】
また本実施の形態では、端面板Fが投入される紙管A1の上方開口端Pを、平面視、長円状に変形させ、端面板Fの受け入れを、より一層、行い易くするものである。具体的には、一例として図16に示すように、傾斜させた端面板Fを平面から視て、その投影楕円の長軸方向(端面板Fの回動中心の軸方向)に対して、上方開口端Pを拡げるように変形させるものである。すわなちここでは、一対のシリンダ107によって、紙管A1の上方開口端Pを、前記掴持チャック64で述べた前後方向から挟み込むようにして押圧、変形させている。もちろん掴持チャック64を前方に押して、紙管A1の上方開口端Pを長円状に変形させることができれば、必ずしも上記シリンダ107を設ける必要はない。なお紙管A1の上方開口端Pを変形させて、端面板Fを落とし込む形態は、特に紙管A1の上端(上下両端)に端面加工が施され、上方開口端Pの径が幾分小さくなった場合に好適と考えられる。
このように、本実施の形態では、端面板Fを傾斜状態で落下させるとともに、紙管開口端を変形させており、これによって、端面板Fの受入性を格段に向上させている。もちろん、このような構成は、落下中の端面板Fの不用意な回転(裏返し)を防ぐ効果も期待できるものである。
【0061】
またこのような端面板Fの落とし込み作業に伴い、端面板Fを底部Bに接着するための糊付け作業を併せて行うことが可能である。この場合には、紙管A1の底部内面への糊付けが行われた後、端面板Fが落とし込まれる。以下、この糊付け装置108について説明する。
糊付け装置108は、一例として図2、16、17に示すように、糊を噴出させるノズル109と、端面板Fが装着される紙管A1の底部Bのほぼ中心に、このノズル109を適宜移動させ得る位置調整機構110とを具えて成るものである。なおノズル109は、例えば平面から視て糊を約360度の方向に放出するように噴出させて、紙管A1の底部内面に塗布するものである。
【0062】
次に端面板押込部13について説明する。端面板供給部12において、適宜、糊付けが施され、端面板Fが内部に入れ込まれた紙管A1は、前記紙管移載部10の掴持チャック64Cによって、端面板押込部13に移載される。なお端面板Fが入れ込まれただけの紙管A1は、端面板Fが、ほぼ水平な状態で紙管A1内の途中で止まっているものや、端面板Fが幾分傾斜した状態で紙管底部のカール部Cに一部接触しているもの等、種々のものが考えられる。この端面板押込部13では、このような状態の端面板Fを紙管A1の底部Bに押し付け、端面板Fのほぼ全周をカール部Cに密着させるものである。もちろん予め、紙管A1の底部Bに糊付けが施されていれば、ここでの押し付けは、端面板Fの接着を行う作業となる。
このため端面板押込部13は、一例として図2、18、19に示すように、端面板Fを直接押す押圧体113と、押圧体113を上下動させる押圧シリンダ114と、実際に押圧が行われる製品搬送コンベヤ115とを具えて成るものである。なお押圧体113は、端面板Fの大きさによって適宜変更(付け替え)できるものが好ましい。そして端面板Fが押し込まれた筒体(紙管A1)は、完成品(紙筒容器A)となり、製品搬送コンベヤ115によって、製品貯留部に搬送される。
なお図中符号116は、押圧シリンダ114を固定保持する、シリンダ取付体である。
【0063】
紙筒容器の製造装置1は、以上のような基本構造を有するものであり、以下この装置の作動態様を説明しながら、併せて本発明方法である、紙筒容器の製造方法について説明する。
(1)平板紙の供給
まず実質的な紙管A1の形成に先立ち、平板紙A0が一例として400枚程度、板紙貯留部4の貯留空間20に積層状態でストックされる。この際、平板紙A0は、搬送方向右側と後方側(図2では、平板紙A0の上側と右側)が基準位置としてストックされる。その後、ここにストックされた平板紙A0は、板紙供給部5の吸着パット28によって一枚ずつ取り出され、板紙搬送部6のガイドテーブル34上まで搬送される。なお貯留空間20では、次回搬送対象となる一番上の平板紙A0が、せり上げ装置21によって、ほぼ一定の高さに、常に上昇されるものである。因みに平板紙A0は、ガイドテーブル34上においても搬送方向右側と後方側とを基準とした(合致させた)位置決め状態でクランプ保持される。
【0064】
(2)平板紙の水平搬送
クランプ35に保持された平板紙A0は、ガイドテーブル34そのものが、搬送レール36に沿って、ほぼ水平にスライドし、位置決め状態のまま、紙管形成部8に搬送される。なお、平板紙A0は、この水平搬送の際、基準側の端縁辺a1(図2では上側)に糊付けが施される。これによって、平板紙A0は、その後、両端縁辺a1が接着され、筒状を呈するものである。
【0065】
(3)紙管形成
(a) 平板紙の搬送
ガイドテーブル34によって板紙搬送部6から紙管形成部8に搬送されてきた平板紙A0は、一例として図6に示すように、糊付けされた端縁辺a1が、受け部46の上面に載置されるととともに、非糊付け端縁辺a1が、離反受け入れ状態で待機していた、マニピュレータ48のチャック部49に受け取られる。この際、本実施の形態では、ガイドテーブル34と受け部46の上面とが、同じ高さに設定されているため、受け部46やチャック部49への平板紙A0の搬送、すなわち紙管形成部8への移行がスムーズに行えるものである。
【0066】
(b) 受け部の両側保持
なお通常、受け部46は、形成後の紙管A1の抜き取りを考慮して、板紙搬送部6側のみが保持される、いわゆる片持ち状態で支持される。しかしながら、受け部46は、平板紙A0を丸める際には、上方から挟持体47が端縁辺a1のほぼ全域に渡って押し付けられるため、その前までに図8に示すように、受け部46の自由端側に保持具53が差し込まれ、両側から支持されることが望ましい。
【0067】
(c) 平板紙の固定保持
受け部46が両側支持された後、図9(a)に示すように、挟持体47が下降して、平板紙A0の糊付け端縁辺a1が、これらによって挟まれ、固定保持される。このときの挟持位置は、糊付け部よりもやや内側が保持されるものである。すなわち、固定保持状態では、平板紙A0の固定側端縁辺a10の先端が、挟持位置から突出した状態となる。この際、保持作用面46a、47aが、適宜のR状(断面)に形成されているため、平板紙A0は、このRに沿うように固定側端縁辺a10を幾らか湾曲させるように、くせ付けされるものであり、これによって、その後の丸めや重ね合わせを、より行い易くしている。
【0068】
(d) マニピュレータよるチャッキング
糊付け端縁辺a1(固定側端縁辺a10)の固定保持に伴い、可動側端縁辺a11が、図9(b)に示すように、マニピュレータ48のチャック部49によって保持される。なお、ガイドテーブル34のクランプ35による平板紙A0の固定は、このような固定側端縁辺a10と可動側端縁辺a11との両サイドの保持が終了した時点で解除される。また、ガイドテーブル34は、その後、紙管形成部8から退去するものである。
【0069】
(e) 平板紙の丸め(略筒状形成)
ガイドテーブル34が紙管形成部8から後退した後、図9(c)に示すように、可動側端縁辺a11をマニピュレータ48によって、下回りで旋回させる。この際、平板紙A0は、受け部46を内側に巻き込むようにマニピュレータ48によって丸められるものである。ここでマニピュレータ48の作動だけで、可動側端縁辺a11を固定側端縁辺a10に重ね合わせるのは難しいため、本実施の形態では本図9(c)に併せて示すように、可動側端縁辺a11を固定側端縁辺a10の先端よりも幾分突き出させ、「の」字状ないしは数字の「6」を描くような状態とする。
因みにチャック部49を旋回させるマニピュレータ48の作動データ(例えば最大回転半径等)は、紙筒容器Aの所望径によって、異なるのが一般的である。
【0070】
(f) 可動側端縁辺と固定側端縁辺の重ね合わせ(くせ付け)
このように平板紙A0を略筒状に丸めた後、図9(d)に示すように、ローラ50を受け部46側に突出させ、主にフラット状態の可動側端縁辺a11を受け部46の周面に押し付けるようにして、可動側端縁辺a11が丸みを帯びるような、くせ付けをしながら、非接触状態にあった可動側端縁辺a11と固定側端縁辺a10との重ね合わせを図る。
次いで、この端縁辺a1同士の重なり合い部分に、シリンダ52等の圧着体51を作用させ、その圧着作用面51aと受け部46との間で、両端縁辺a1を圧着状態に保持する。これによって、固定側端縁辺a10に予め塗布されていた糊付けが、より効果的に作用し、両端縁辺a11を、ほぼ完全に接着するものである。
【0071】
(g) 挟持体の固定解除及び保持具の退去
このようにして平板紙A0から紙管A1を得るものであるが、本実施の形態では、水平に搬送してきた平板紙A0を丸めて筒状に形成することに因み、紙管A1は、高さ方向(長手方向)をほぼ水平に向けた状態(端面をほぼ鉛直にした状態)で形成されるものである。そしてこのような状態で紙管A1を形成した後、挟持体47を受け部46から離反させ、紙(紙管A1)の固定を解除する。また、保持具53を受け部46から離反させるとともに、上方に退去させ(図8参照)、受け部46からの紙管A1の抜き取りを可能な状態とする。なお、紙管A1は、この後マニピュレータ48によって、紙管搬送コンベヤ56に載置されるため、チャック部49の保持はそのまま解除されないものである。
【0072】
(4)マニピュレータによる紙管の移載
その後、紙管A1は、マニピュレータ48のチャック部49によって周側面Sが保持されたまま、受け部46から引き抜かれ、紙管搬送コンベヤ56上に載置される。この際、紙管A1は開口部が上下に向くように載置される。すなわち紙管A1は、マニピュレータ48による移載の間に、水平状態から直立状態に、姿勢が変更されて、コンベヤ上に載置されるものである。なお紙管A1を紙管搬送コンベヤ56上に直立状態で置くのは、その後の端面板Fの入れ込みが、重力を利用した自由落下による手法が一般的であることに起因する。
【0073】
(5)紙管の移送基準設定
紙管搬送コンベヤ56上に載置された紙管A1は、この搬送中に、その後の端面加工工程、端面板供給工程等への移載に備えて、移送基準が設定される。すなわち、紙管搬送コンベヤ56には、予め一対の紙管ガイド部材59が回動自在に設けられており、紙管A1を受け入れる寸法を適宜狭めるようにすることで、搬送に伴い紙管A1をコンベヤの中央に案内し、また搬送の最終位置において、紙管A1の外周面(周側面S)を基準線Lに合致させて、移送基準を設定するものである。このように紙管A1の移送基準を周側面Sとすることで、段取り替えで紙管A1径寸法が変わっても、基準線Lの設定は、変更する必要がなく、端面加工等、以降の加工が合理的に行えるものである。
【0074】
(6)端面加工
移送基準が設定された紙管A1は、紙管移載部10の掴持チャック64Aに保持されて、移送基準設定部9から端面加工部11に移載され、ここでストレート状態の端面が紙管A1の内側にカールされる。これには、まず紙管A1が、掴持チャック64Aによって下側のカーリング治具83上に載置されるものであり、この際、紙管A1の端面が、カーリング治具83に形成された溝状のカール成形部85に全周受け入れられる。なお、紙管A1の両端面に端面加工を施す場合には、カーリング治具83が上側にも取り付けられる(この実施の形態では上下に端面加工を施す場合を示している)。その後、カーリング治具83をほぼ一定温度に加熱しながら、押圧シリンダ86によってカーリング治具83(ここでは上側のもののみ)を紙管A1に押し付け、図15に示すように、ストレート状態の両端面を徐々にカーリングさせて行く。
【0075】
(7)端面板の落とし込み
端面加工が施された紙管A1は、その後、紙管移載部10の掴持チャック64Bによって、端面板供給部12に移送され、ここで端面板Fが一個ずつ、紙管A1の中に落とし込まれる。これには、まず掴持チャック64Bによって、紙管A1が紙管保持部93のテーブル96上に安定した状態で載置される。この際、紙管A1は、受け入れ側(上側)が先窄まり状に形成された支持体97によって、周側面Sを基準線Lに合致させた、所望の位置に正確に保持される。
また端面板貯留部94には、予め四百枚程度(平板紙A0とほぼ同数)の端面板Fが貯留されており、ここから吸着パット103により、端面板Fが一枚ずつ供給される。なお端面板Fも平板紙A0と同様に、次回供給対象となる一番上のものが、常に、一定高さにせり上げられるものである。
【0076】
吸着パット103は、一例として二個一組で、一枚の端面板Fを保持、搬送するものであり、これによって端面板Fを傾斜した状態で落下させ得るものである。また紙管保持部93上に待機した紙管A1は、傾斜させた端面板Fを平面から見て、その回動中心の軸方向に対して拡がるように、上方開口端Pが変形させられる。これによって、端面板Fの受け入れ性を極めて向上させ、端面板Fの紙管A1への落とし込みを円滑且つ確実に行い得るものである。もちろん、端面板Fを傾斜した状態で落下させることや、上方開口端Pを適宜変形させることは、端面板Fの不用意な回転落下(裏返し)を防ぐ効果も期待できる。
【0077】
(8)端面板接着用の糊付け
この端面板供給部12では、端面板Fを紙管A1の底部Bに接着するための糊付けが、併せて行い得るものであり、この場合には、予め糊付け装置108のノズル109を、位置調整機構110によって紙管A1の底部Bのほぼ中心位置に合致させておく。そしてノズル109から、例えば糊を放射状に噴出させ、紙管A1の底部内面に塗布する。
【0078】
(9)端面板の押し込み
適宜糊付けが施され、端面板Fが内部に入れ込まれた紙管A1は、紙管移載部10の掴持チャック64Cによって端面板押込部13に移載される。ここで、端面板Fが入れ込まれただけの紙管A1は、必ずしも端面板Fが、底部Bのカール部Cに接触していないものがあり得るので、端面板押込部13では、このような端面板Fを、紙管A1の底部Bに全周当たるように押し付け、確実に底部Bの閉鎖を図るものである。これには、端面板Fを入れ込んだ紙管A1をまず製品搬送コンベヤ115上に移載し、その上方から押圧体113を押し付け、端面板Fを底部Bのカール部Cに密着させるものである。
【0079】
このようにして底部Bに端面板Fが装着された紙管A1は、製品としての紙筒容器Aとなり、そのまま製品搬送コンベヤ115で適宜の位置に搬送される。
なお、このように形成された紙筒容器Aは、主に底部Bに装着された端面板Fや、端面加工によって施されたカール部Cによって、所望の断面形状が維持されるものである。
【0080】
【他の実施の形態】
本発明は以上述べた実施の形態を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。まず先に述べた基本の実施の形態では、挟持体47の保持作用面47aは、断面がR状に形成されるものであったが、必ずしもこれに限定されるものではない。すなわち挟持体47は、例えば図20に示すように、保持作用面47aが、段差状断面となるように形成し、各々の保持高さを異ならせ、挟持部位から突出する端縁辺a1(先端)の湾曲を促進させることも可能である。このような構成は、平板紙A0の丸めや、両端縁辺a1の重ね合わせ等を、より行い易くする点で好適な形態であるが、もとよりマニピュレータ48の作動だけで両端縁辺a1を重ね合わせることができれば、保持作用面47aはフラットに形成しても構わない。
【0081】
また先に述べた基本の実施の形態では、平板紙A0を丸めて紙管A1を形成する際、平板紙A0の一方の端縁辺a1(ここでは糊付け側)を受け部46と挟持体47とで固定し、もう一方の端縁辺a1をマニピュレータ48で保持して、こちら側のみを旋回させて丸めるものであった。しかしながら、両方の端縁辺a1を共に別々のマニピュレータ48で保持して、これらをほぼ半周ずつ旋回させて略筒状に丸めることも可能である。
【0082】
更にまた、先に述べた基本の実施の形態では、主に断面が円状の紙筒容器Aについて説明したが、例えば図22に示すように、矩形状断面、長円状断面(ここでは隅角部にコーナRを付した長方形断面で図示)の紙筒容器Aを製造することも可能である。また更に、一例として図23に示すように、円錐台、角錐台等の紙筒容器Aを得ることも可能である。この場合、容器の形態としては、面積の大きな方を底部Bとするのが一般的であるため、錐台部分のテーパの度合い(大きさ)は、端面板Fの入れ込みが上方開口端Pから行える程度のものが好ましい。
【0083】
また先に述べた基本の実施の形態では、紙管A1内に入れ込んだ端面板Fを上から押し付けて底部Bに密着させていることに因み、開口部が上下両側に形成されるものが好ましいが、平板紙A0を丸めて端縁辺a1同士を接合する点では、円錐状の容器を製造することも可能である。この場合、端面板Fを装着しない円錐形状のみが、基本の実施の形態で述べた紙筒容器Aに相当するものとなる。因みに、この円錐状の容器に、端面板Fを取り付けるには、例えば菓子等の内容物を紙筒容器Aに詰め込んだ後に行われるものであり、例えば容器(円錐)の内部に入れ込んだ端面板Fを吸着パット103で保持したまま、上方に引っ張って装着する形態が採り得る。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、まず単に平板紙A0の端縁辺a1同士を接合して紙管A1を形成するため、従来、技術常識と考えられていたマンドレルを用いることなく、紙筒容器Aを製造することができる。このため、容器の製造が能率的に行え、また大幅なコスト低減に寄与し得る。
また紙管A1を形成するにあたり、一方の端縁辺a1を固定状態に保持し(固定側端縁辺a10)、もう一つの端縁辺a1をマニピュレータ48で保持し(可動側端縁辺a11)、可動側のみを旋回させて略筒状に形成することで、容易に且つ確実に紙管A1を形成することができる。
【0085】
更にまた固定側端縁辺a10を保持する受け部46と挟持体47との保持作用面46a、47aを、挟持部から突出する端縁辺先端の湾曲を促進する状態、例えば断面R状に形成することで、端縁辺a1同士の重ね合わせ等を行い易くし、紙管形成の作業性を向上させ得る。
また略筒状に丸められた平板紙A0の両端縁辺a1を重ね合わせるように、くせ付けするローラ50と、重ね合わせた両端縁辺a1を押し付ける圧着体51とを設けることで、両端縁辺a1の接着が確実且つ容易に行え、紙管A1の形成が、より一層確実に行える。
【0086】
また保持具53の着脱によって、受け部46を片側支持状態または両側支持状態に設定切替できるようにすることで、紙管形成中は受け部46を両側から支持した安定状態で作業を行い、一方、作業終了後、形成した紙管A1を抜き取る際には、受け部46を片側支持状態とし、紙管A1の抜き取りを阻害しない状態に設定することができる。
また端面加工部11、端面板供給部12、端面板押込部13等において、移送基準を紙管A1の周側面S(外周面)に設定することで、例えば段取り替えで紙筒容器Aの径が変更になっても、移送基準(基準線L)や各工程での加工基準位置は変更する必要がなく、比較的容易に段取り替えができ、紙筒容器Aの製造も効率的に行える。
また端面板供給部12では、端面板Fを傾斜状態で落下させるとともに、その回動中心の軸方向に対して上方開口端Pを拡げるように、紙管A1を変形させることで、端面板Fを紙管A1内に確実に入れ込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙筒容器の製造装置を示す斜視図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上正面図である。
【図4】板紙貯留部と板紙搬送部を示す右側面図である。
【図5】板紙搬送部を示す右側面図である。
【図6】紙管形成部を示す斜視図である。
【図7】同上左側面図、並びに受け部周辺を示す拡大図である。
【図8】紙管形成部を示す正面図である。
【図9】紙管形成部において、平板紙が徐々に丸められ、最終的に紙管に形成されるまでの様子を段階的に示す説明図である。
【図10】形成された紙管をマニピュレータによって、水平状態から直立状態にしながら、移送基準設定部に移載する様子を示す斜視図である。
【図11】移送基準設定部を示す平面図である。
【図12】移送基準設定後の紙管を、紙管移載部によって、順次、端面加工部、端面板供給部、端面板押込部へと移載する様子を示す斜視図である。
【図13】紙管移載部を示す正面図である。
【図14】端面加工部を示す斜視図である。
【図15】端面加工部において、ストレート状態の端面が内側にカーリングされる様子を段階的に示す説明図である。
【図16】端面板供給部を示す斜視図である。
【図17】同上正面図である。
【図18】端面板押込部を示す斜視図である。
【図19】同上正面図である。
【図20】平板紙の端縁辺(固定側端縁辺)を挟持する挟持体の他の実施の形態を骨格的に示す左側面図である。
【図21】円形断面を有する紙筒容器を示す斜視図である。
【図22】断面形状を異ならせた紙筒容器の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図23】円錐台形状、角錐台形状、円錐形状等の外観を呈する紙筒容器の更に他の実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1   紙筒容器の製造装置
2   筒状形成部
3   容器形成部
4   板紙貯留部
5   板紙供給部
6   板紙搬送部
7   糊付部
8   紙管形成部
9   移送基準設定部
10  紙管移載部
11  端面加工部
12  端面板供給部
13  端面板押込部
14  紙管搬送部
20  貯留空間
21  せり上げ装置
22  テーブル
23  柵状部材
24  ボールネジ
25  昇降モータ
28  吸着パット
29  パット昇降シリンダ
30  移載レール
31  移載スライダ
34  ガイドテーブル
35  クランプ
36  搬送レール
36A 搬送レール(基準側)
36B 搬送レール(非基準側)
37  搬送スライダ
38  ハンドル
41  ノズル
44  固定側
45  可動側
46  受け部
46a 保持作用面(受け部46の)
47  挟持体
47a 保持作用面(挟持体47の)
48  マニピュレータ
49  チャック部
50  ローラ
51  圧着体
51a 圧着作用面
52  シリンダ
53  保持具
56  紙管搬送コンベヤ
59  紙管ガイド部材
60  回動支点
61  長孔
64  掴持チャック
64A 掴持チャック
64B 掴持チャック
64C 掴持チャック
65  バー
66  昇降機構
67  前後機構
68  工程間移送機構
69  昇降シリンダ
70  昇降レール
71  昇降スライダ
72  ハンドル
73  前後レール
74  前後スライダ
75  前後シリンダ
76  工程間移送レール
77  工程間移送スライダ
78  工程間移送シリンダ
79  基部
80  昇降レール取付け部
83  カーリング治具
84  押圧機構
85  カール成形部
86  押圧シリンダ
87  昇降レール
88  昇降スライダ
89  ハンドル
90  ボルト
93  紙管保持部
94  端面板貯留部
95  端面板移載装置
96  テーブル
97  支持体
97A 支持体
97B 支持体
98  貯留空間
99  せり上げ装置
100 テーブル
101 棒状部材
102 ボールネジ
103 吸着パット
104 パット昇降シリンダ
105 パット移載レール
106 パット移載スライダ
107 シリンダ(開口部押圧用)
108 糊付け装置
109 ノズル
110 位置調整機構
113 押圧体
114 押圧シリンダ
115 製品搬送コンベヤ
116 シリンダ取付体
A   紙筒容器
A0  平板紙
A1  紙管
a1  端縁辺
a10 固定側端縁辺
a11 可動側端縁辺
B   底部
C   カール部
F   端面板
L   基準線
P   上方開口端
S   周側面

Claims (13)

  1. 所定形状に断裁された平板紙を出発素材とし、その端縁辺を接近させるように一枚毎に丸め、端縁辺同士を接合して略筒状に形成し、この筒状部材の一方の端部に適宜端面板を装着して成ることを特徴とする紙筒容器。
  2. 前記平板紙を丸めて形成した筒状部材には、少なくとも一端側に、切り放し状態の端面を筒状の内側にカーリングさせる端面加工が施されるとともに、端面加工後の一端に端面板を取り付けて成ることを特徴とする請求項1記載の紙筒容器。
  3. 前記平板紙を略筒状に丸めるにあたっては、平板紙の一方の端縁辺を動かないように固定保持するとともに、他の端縁辺を可動できるようにマニピュレータで保持し、可動側のみを輪を描くように旋回させて、平板紙を丸めるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の紙筒容器。
  4. 所定形状に断裁された平板紙を出発素材とし、その端縁辺を接近させるように一枚毎に丸め、略筒状に形成した後、この端縁辺同士を接合して紙管を形成するものであり、更にこの紙管に対し、少なくとも一端側に、切り放し状態の端面を紙管の内側にカーリングさせる端面加工を施すとともに、端面加工後の一端に端面板を取り付けるようにしたことを特徴とする紙筒容器の製造方法。
  5. 前記平板紙を略筒状に丸めるにあたっては、平板紙の一方の端縁辺を固定保持するとともに、他の端縁辺を可動させ得るようにマニピュレータで保持し、可動側のみを輪を描くように旋回させて、平板紙を丸めるようにしたことを特徴とする請求項4記載の紙筒容器の製造方法。
  6. 前記平板紙の一方の端縁辺を固定保持するにあたっては、この保持部位から突出する端縁辺先端の湾曲を促すように固定保持が行われることを特徴とする請求項4または5記載の紙筒容器の製造方法。
  7. 前記平板紙は、略筒状に丸められる前までに、一方の端縁辺に糊付けが施されるものであり、
    両端縁辺を接合するにあたっては、まず両端縁辺を重ね合わせるように曲げぐせを付け、その後、重ね合わせた両端縁辺を圧着して接着するようにしたことを特徴とする請求項4、5または6記載の紙筒容器の製造方法。
  8. 前記紙管に端面板を取り付けるには、紙管を順次、端面加工工程、端面板供給工程、端面板押付工程に移送して行うものであり、この際、工程間移送及び各工程の基準を、紙管の周側面としたことを特徴とする請求項4、5、6または7記載の紙筒容器の製造方法。
  9. 前記端面加工を終了した紙管に端面板を入れ込むにあたっては、端面板を斜めに保持した状態で落下させるとともに、また紙管の上方開口端を、端面板の回動中心の軸方向に対して拡げるように変形させて、端面板を紙管内に落とし込むようにしたことを特徴とする請求項4、5、6、7または8記載の紙筒容器の製造方法。
  10. 所定形状に断裁された平板紙を出発素材とし、その端縁辺を接近させるように一枚毎に丸め、この両端縁辺を接合して筒状に形成する紙管形成部と、
    形成された紙管に対して少なくともその一端側に、切り放し状態の端面を紙管の内側にカーリングさせる端面加工部と、
    端面加工後の紙管に端面板を入れ込む端面板供給部と、
    内部に入れ込んだ端面板を、端面加工が施されたカール部に押し付ける端面板押込部とを具えて成り、
    平板紙を丸めて紙管を形成するにあたっては、平板紙の一方の端縁辺を固定保持するとともに、他の端縁辺を可動できるようにマニピュレータで保持し、この可動側のみを輪を描くように旋回させて、端縁辺同士を接合して紙管を形成するようにしたことを特徴とする紙筒容器の製造装置。
  11. 前記紙管形成部は、固定状態に設けられた受け部と、この受け部の対向側から平板紙を挟み得る挟持体とを具えて成り、平板紙を固定保持するにあたっては、こられ両部材によって平板紙の端縁辺を挟み込むものであり、
    また受け部と挟持体との保持作用面は、ここから突出する端縁辺の湾曲を促進させるように形成されることを特徴とする請求項10記載の紙筒容器の製造装置。
  12. 前記紙管形成部の前段には、平板紙の搬送中に、その一方の端縁辺に糊を付着させる糊付け部が設けられ、
    また前記紙管形成部は、略筒状に形成された平板紙の両端縁辺を重ね合わせるように、くせ付けするローラと、重ね合わせた両端縁辺を押し付ける圧着体とを具えて成り、
    重ね合わせた両端縁辺を確実に接着するようにしたことを特徴とする請求項10または11記載の紙筒容器の製造装置。
  13. 前記紙管形成部は、平板紙を丸めて紙管を形成する間、受け部を片持ち支持から両側支持とする保持具を具えていることを特徴とする請求項10、11または12記載の紙筒容器の製造装置。
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