JP2004095708A - 液処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理中に、被処理基板の側面を洗浄すると共に、処理液の泡噛みを防止し、かつ、被処理基板の裏面への処理液の回り込みを阻止すること。
【解決手段】ガラス基板Gを保持するスピンチャック10と、ガラス基板表面と一定の隙間をおいて相対的に平行移動可能な液処理面21を有するノズルヘッド20と、ガラス基板表面に帯状に現像液を供給する現像液供給ノズル22と、液処理面21に現像液供給ノズル22と平行に設けられ、現像液供給ノズル22から供給された現像液を吸引すると共に、ガラス基板Gの表面に現像液の流れを形成する吸引ノズル23とを具備する。ノズルヘッド20に、ガラス基板Gの対向する両側面にそれぞれ一定の隙間をおいて対峙する補助液処理面21aを形成すると共に、この補助液処理面21aに、ガラス基板Gにリンス液を供給する補助リンス液供給ノズル40を設ける。
【選択図】    図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばレチクル等のフォトマスク用ガラス基板に処理液を供給して処理する液処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体デバイスの製造工程においては、半導体ウエハやLCD用ガラス基板等(以下にウエハ等という)の表面に例えばレジスト液を塗布し、ステッパー等の露光装置を用いて回路パターンを縮小してレジスト膜を露光し、露光後のウエハ表面に現像液を塗布して現像処理を行うフォトリソグラフィー技術が用いられている。
【0003】
上記露光処理工程においては、例えばステッパー(縮小投影露光装置)等の露光装置が用いられており、レチクル等のフォトマスクに光を照射し、フォトマスクに描画されている回路パターンの原図を縮小してウエハ上に転写している。
【0004】
ところで、このフォトマスクの製造工程においても、上記ウエハ等と同様にフォトリソグラフィ技術が用いられており、レジスト塗布工程、露光処理工程、現像処理工程という一連のプロセス工程を経ているが、フォトマスクはウエハ等に回路パターンを投影するための原図であるため、線幅等のパターン寸法は更に高精度が要求される。
【0005】
従来のフォトマスクの現像方法には、フォトマスク用のガラス基板をスピンチャック上に吸着保持して低速で回転し、スプレーノズルを用いて現像液をガラス基板上に噴霧状に吐出しながら現像処理を行うスプレー式現像方法や、ガラス基板とスキャンノズルを相対移動させながら、スキャンノズルから供給される現像液をガラス基板上に液盛りし、静止状態で現像処理を行うパドル式現像方法等が知られている。
【0006】
しかし、スプレー式現像では、現像液と反応して生成された溶解生成物が、回転による遠心力によってガラス基板の辺部や角部に流れるため、この部分で現像液との反応が抑制され、線幅等のパターン寸法が不均一になるという問題があった。また、パドル式現像では、溶解生成物が特定の場所に流れるということはなく、スプレー式現像のような問題は生じないが、パターンの幾何学的構造やパターン密度の差異により、溶解生成物の生成量や現像液の濃度が局所的に異なり、エッチング速度等が変化するローディング効果と呼ばれる現象が生じ、回路パターンが不均一になるという問題があった。
【0007】
そこで、従来では、スプレー式やパドル式に比べて現像液の消費量を抑制することができると共に、処理の均一性の向上が図れる現像方法として、ガラス基板とスキャンノズルを相対移動させながら、スキャンノズルからガラス基板表面に供給される現像液を処理液吸引手段によって吸引する供給・吸引式方法が採用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の供給・吸引式方法においては、被処理基板とスキャンノズルを相対移動させながら、スキャンノズルから被処理基板表面に現像液を供給すると共に、処理液吸引手段によって吸引するため、被処理基板の側面には処理が施されず、側面に付着するパーティクルあるいは前処理工程において付着するレジスト等の汚れを除去することができないという問題があった。また、処理中に、側方から空気が進入して処理液中に空気が混入して泡噛みが生じ、この泡噛みによって処理液の流れが不安定となり、処理の均一性が損なわれるという問題があった。更には、処理液が被処理基板の裏面に回り込むため、被処理基板の裏面洗浄を行う必要もあった。
【0009】
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、処理中に、被処理基板の側面を洗浄すると共に、側方からの空気の進入を阻止して泡噛みを防止し、かつ、被処理基板の裏面への処理液の回り込みを阻止する液処理装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の第1の液処理装置は、板状の被処理基板を保持する保持手段と、 上記被処理基板の表面と一定の隙間をおいて相対的に平行移動可能な液処理面を有するノズルヘッドと、 上記液処理面に設けられ、上記被処理基板表面に帯状に処理液を供給する処理液供給手段と、 上記液処理面に上記処理液供給手段と平行に設けられ、処理液供給手段から供給された処理液を吸引すると共に、上記被処理基板表面に処理液の流れを形成する処理液吸引手段と、を具備する液処理装置において、 上記ノズルヘッドに、上記被処理基板の対向する両側面にそれぞれ一定の隙間をおいて対峙する補助液処理面を形成すると共に、この補助液処理面に、被処理基板側面に洗浄液を供給する補助洗浄液供給手段を設けてなる、ことを特徴とする(請求項1)。
【0011】
この発明の第2の液処理装置は、板状の被処理基板を保持する保持手段と、 上記被処理基板の表面と一定の隙間をおいて相対的に平行移動可能な液処理面を有するノズルヘッドと、 上記液処理面に設けられ、上記被処理基板表面に帯状に処理液を供給する処理液供給手段と、 上記液処理面に上記処理液供給手段と平行に設けられ、処理液供給手段から供給された処理液を吸引すると共に、上記被処理基板表面に処理液の流れを形成する処理液吸引手段と、を具備する液処理装置において、 上記ノズルヘッドに、上記被処理基板の対向する両側面にそれぞれ一定の隙間をおいて対峙する補助液処理面を形成すると共に、この補助液処理面に、被処理基板の側面に処理液を供給する補助処理液供給手段を設けてなる、ことを特徴とする(請求項2)。
【0012】
この発明において、上記補助液処理面に、補助洗浄液吸引手段を更に具備する方が好ましい(請求項3)。
【0013】
この発明の第3の液処理装置は、板状の被処理基板を保持する保持手段と、 上記被処理基板の表面と一定の隙間をおいて相対的に平行移動可能な液処理面を有するノズルヘッドと、 上記液処理面に設けられ、上記被処理基板表面に帯状に処理液を供給する処理液供給手段と、 上記液処理面に上記処理液供給手段と平行に設けられ、処理液供給手段から供給された処理液を吸引すると共に、上記被処理基板表面に処理液の流れを形成する処理液吸引手段と、を具備する液処理装置において、 上記ノズルヘッドに、上記被処理基板の対向する両側面にそれぞれ一定の隙間をおいて対峙する垂直補助液処理面を形成すると共に、この垂直補助液処理面の下端から内方に延在され、被処理基板の裏面縁部に一定の隙間をおいて対峙する水平補助液処理面を形成し、 上記垂直補助液処理面に、上記被処理基板の側面に洗浄液を供給する第1の補助洗浄液供給手段を設け、 上記水平補助液処理面に、上記被処理基板の裏面縁部に洗浄液を供給する第2の補助洗浄液供給手段を設けてなる、ことを特徴とする(請求項4)。
【0014】
この発明において、上記水平補助液処理面に、補助洗浄液吸引手段を具備する方が好ましい(請求項5)。
【0015】
また、上記垂直補助液処理面に、被処理基板の側面に処理液を供給する補助処理液供給手段を更に具備する構造としてもよい(請求項6)。
【0016】
また、請求項1又は4記載の液処理装置において、上記保持手段を水平方向に少なくとも90度回転可能に形成し、被処理基板の対向する2組の側面に洗浄液を供給可能に形成する方が好ましい(請求項7)。
【0017】
また、請求項2又は6記載の液処理装置において、上記保持手段を水平方向に少なくとも90度回転可能に形成し、被処理基板の対向する2組の側面に処理液及び洗浄液を供給可能に形成する方が好ましい(請求項8)。
【0018】
請求項1記載の発明によれば、ノズルヘッドの液処理面に設けられた処理液供給手段から被処理基板表面に帯状に処理液を供給すると共に、処理液吸引手段にて処理液を吸引することにより被処理基板表面に処理液の流れを形成する一方、ノズルヘッドの補助液処理面に設けられた補助洗浄液供給手段から被処理基板の側面に洗浄液を供給して被処理基板表面の液処理と同時に、側面の洗浄を行うことができる。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、ノズルヘッドの液処理面に設けられた処理液供給手段から被処理基板表面に帯状に処理液を供給すると共に、処理液吸引手段にて処理液を吸引することにより被処理基板表面に処理液の流れを形成する一方、ノズルヘッドの補助液処理面に設けられた補助処理液供給手段から被処理基板の側面に処理液を供給して被処理基板表面の液処理と同時に、側面の洗浄を行うことができ、被処理基板の側面に付着したパーティクルの他にレジストを除去することができる。
【0020】
この場合、補助液処理面に、補助洗浄液吸引手段を設けることにより、被処理基板の側面の洗浄に供された洗浄液の裏面への回り込みを阻止すると共に、回収することができる(請求項3)。
【0021】
請求項4記載の発明によれば、ノズルヘッドの液処理面に設けられた処理液供給手段から被処理基板表面に帯状に処理液を供給すると共に、処理液吸引手段にて処理液を吸引することにより被処理基板表面に処理液の流れを形成する一方、ノズルヘッドの垂直補助液処理面に設けられた第1の補助洗浄液供給手段から被処理基板の側面に洗浄液を供給すると共に、ノズルヘッドの水平補助液処理面に設けられた第2の補助洗浄液供給手段から被処理基板の裏面縁部に洗浄液を供給することができる。
【0022】
この場合、水平補助液処理面に、補助洗浄液吸引手段を設けることにより、被処理基板の側面及び裏面縁部の洗浄に供された洗浄液の裏面への回り込みを阻止すると共に、回収することができる(請求項5)。
【0023】
また、垂直補助液処理面に、被処理基板の側面に処理液を供給する補助処理液供給手段を設けることにより、被処理基板の側面に付着したパーティクルの他にレジストを除去することができる(請求項6)。
【0024】
請求項7記載の発明によれば、保持手段を水平方向に少なくとも90度回転可能に形成し、被処理基板の対向する2組の側面に洗浄液を供給可能に形成することにより、被処理基板の全ての側面に洗浄液を供給して洗浄することができる。
【0025】
請求項8記載の発明によれば、保持手段を水平方向に少なくとも90度回転可能に形成し、被処理基板の対向する2組の側面に処理液及び洗浄液を供給可能に形成することにより、被処理基板の全ての側面に処理液及び洗浄液を供給して洗浄することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態では、この発明の液処理装置を、フォトマスク用の被処理基板、例えばレチクル用のガラス基板Gに現像処理を行う現像処理装置に適用した場合について説明する。
【0027】
◎第一実施形態
上記現像処理装置1は、図1に示すように、中心部に配設されたガラス基板Gの搬送手段例えば搬送アーム2を挟んで複数のガラス基板Gを収容するカセットCの搬入・搬出ユニット3と対向する位置に設置される現像処理ユニット4内に配設されている。なお、搬送アーム2の左右の対向位置には、ガラス基板Gを加熱又は冷却する熱処理ユニット5と、レジスト塗布処理ユニット6が設置されている。このように構成される塗布・現像処理システムにおいて、搬送アーム2は、水平の360度に回転可能に形成されると共に、水平のX,Y方向に伸縮可能に形成され、かつ、垂直のZ方向に移動可能に形成されている。このように形成される搬送アーム2により、カセットC、現像処理ユニット4、熱処理ユニット5及びレジスト塗布処理ユニット6に対してそれぞれガラス基板Gの搬入・搬出を行うことができる。
【0028】
上記現像処理装置1は、図2ないし図5に示すように、搬送アーム2により、現像処理ユニット4内に搬入されるレジスト液の塗布及び回路パターンの露光が終了したガラス基板Gを水平状態に吸引保持する水平方向に回転可能な保持手段例えばスピンチャック10と、このスピンチャック10を回転する駆動モータ11と、ガラス基板Gと一定の隙間をおいて相対的に平行移動可能な後述する液処理面21を有するノズルヘッド20と、このノズルヘッド20を水平のX方向に移動すると共に、垂直のZ方向に移動可能なノズル移動手段30及びスピンチャック10の側方を包囲する昇降可能なカップ50とで主に構成されている。
【0029】
この場合、スピンチャック10は、図4に示すように、回転軸12を介して駆動モータ11に連結されている。
【0030】
また、スピンチャック10の載置面の4角領域の4箇所の角部には、ガラス基板Gを僅かな隙間をおいて支持するプロキシミティーピン16が突設されると共に、ガラス基板Gの角部の隣接する辺を保持する回転規制ピン17が突設されている。
【0031】
更に、スピンチャック10の載置面には、ガラス基板Gを吸引保持する3個の吸引保持部材18が取り付けられている。これら吸引保持部材18によってガラス基板Gの下面縁部(パターン形成領域外)を吸引により保持することができるように構成されている。これら吸引保持部材18は、図5に示すように、スピンチャック10の回転中心を挟んで対向する一方の位置に1個と、他方の位置に2個配設されている。この場合、吸引保持部材18は、図5(b)に示すように、少なくともスピンチャック10の回転中心側の面18aが流線形の円弧状例えば平面視略楕円形に形成されている。このように、吸引保持部材18の少なくともスピンチャック10の回転中心側の面18aを流線形の円弧状に形成することにより、リンス処理時にリンス液が吸引保持部材18の円弧状面18aを伝って外方に円滑に流すことができる。
【0032】
また、吸引保持部材18に接続する吸引用管路18bは、図7に示すように、後述する現像液吸引ノズル23(処理液吸引手段)とエジェクタ77(吸引源)と現像液吸引ノズル23とエジェクタ77とを接続する現像液吸引用管路76とからなる現像液吸引ライン(処理液吸引ライン)に接続されている。すなわち、吸引保持部材18は、吸引用管路18bを介して現像液吸引ラインのエジェクタ77に接続されている。この場合、吸引用管路18bには、吸引用管路18b内の吸引圧を検知する吸引圧検知手段例えば圧力検出計18cと開閉弁V5が介設されている。これら圧力検出計18cと開閉弁V5は、後述する制御手段例えばCPU100に電気的に接続されており、圧力検出計18cは、検知信号がCPU100に伝達され、CPU100によりガラス基板Gが適切に保持されたか否かが監視できるようになっている。また、開閉弁V5はCPU100からの制御信号に基づいて開閉動作し得るように構成されている。
【0033】
また、図4及び図6に示すように、スピンチャック10の載置部の下方には、スピンチャック10に設けられた貫通孔10aを貫通してガラス基板Gの下面縁部(パターン形成領域外)を支持する昇降可能な3本の支持ピン60が設けられている。これら3本の支持ピン60は、連結板61上に立設されており、連結板61と連結する昇降手段例えばエアーシリンダ62の伸縮動作によってスピンチャック10の載置部の上方に出没可能に形成されている。なお、この場合、3本の支持ピン60は、上記吸引保持部材18と点対称となる位置に設けられている。このように構成される支持ピン60によって上記搬送アーム2との間でガラス基板Gの受け渡しが行われる。すなわち、搬送アーム2がガラス基板Gをスピンチャック10の上方に搬送した状態で、上昇してガラス基板Gの下面縁部を支持してガラス基板Gを受け取り、その後、支持ピン60は下降してガラス基板Gをスピンチャック10の上面に載置した後、スピンチャック10と干渉しない下方位置に待機する。また、処理が済んだ後には、上昇してガラス基板Gをスピンチャック10の上方に突き上げ、搬送アーム2にガラス基板Gを受け渡した後、下降する。
【0034】
一方、上記カップ50は、図4に示すように、スピンチャック10の外方を包囲する筒状のカップ本体51と、このカップ本体51の上端縁から上方に向かって縮径テーパ状に延在し、スピンチャック10にて保持されたガラス基板Gの外周縁部に干渉しない範囲で近接する方形状の開口52を有する縮径テーパ部53とで構成されており、カップ本体51に取り付けられたブラケット54に連結する移動手段例えばカップ移動用エアーシリンダ55の伸縮動作によって図4に示す通常位置と、上方に移動する洗浄・乾燥位置とに切り換わるように構成されている。なお、カップ本体51はカップ移動用エアーシリンダ55のロッド55aと平行に配設されるガイドバー56を有しており、このガイドバー56が現像処理装置1の固定部に装着された軸受け部57に摺動自在に嵌挿されている。
【0035】
また、カップ50の下端部には、カップ本体51の外方を包囲する外壁58aを有する有底ドーナツ円筒状の固定カップ58が配設されている。この固定カップ58の底部には排液管路58bが接続されている。また、スピンチャック10の載置部の下部と固定カップ58の上部との間には、スピンチャック10側から排出される排液すなわち処理液や洗浄液を固定カップ58内に流す内カップ59が配設されている。
【0036】
一方、上記ノズルヘッド20は、ガラス基板Gのパターン形成領域の幅と同じかそれ以上の長さに形成されると共に、ガラス基板と一定の隙間例えば50μm〜3mm、より好ましくは50μm〜500μmを空けて、一端から他端に相対的にガラス基板Gと平行にスキャン(走査)移動可能な液処理面21と、ガラス基板Gの対向する両側面にそれぞれ一定の隙間をおいて対峙する補助液処理面21aとを有する略門型に形成されている。
【0037】
このノズルヘッド20における液処理面21には、ガラス基板Gに帯状に現像液を供給(吐出、塗布)する現像液供給ノズル22(処理液供給手段)と、液処理面21に現像液供給ノズル22と平行に設けられ、現像液供給ノズル22が供給した現像液を吸引し、ガラス基板Gの表面に現像液の流れを形成する現像液吸引ノズル23(以下に吸引ノズル23という){処理液吸引手段}と、吸引ノズル23を挟んで現像液供給ノズル22と対向する位置に設けられ、ガラス基板Gの表面に例えば純水等のリンス液(洗浄液)を供給(吐出、塗布)するサイドリンスノズル24(洗浄液供給手段)とが設けられている。この場合、現像液供給ノズル22は、図7に示すように、泡抜き等を行うため一旦現像液を収容する収容部25をノズルヘッド20内に有しており、現像液が貯留される現像液供給タンク70(現像液供給源)から現像液を供給する現像液供給管路71と、収容部25の現像液の泡抜きを行う泡抜き管路12(図11参照))とに接続されている。
【0038】
また、図6、図9〜図11に示すように、補助液処理面21aには、ガラス基板Gの側面に洗浄液例えば純水等のリンス液を供給する補助洗浄液供給手段である補助リンス液供給ノズル40と、ガラス基板側面の下端部の洗浄液を吸引する補助リンス液吸引ノズル41が設けられている。
【0039】
また、図7に示すように、現像液供給管路71には、現像液の温度を調節する温度調節機構72(処理液温度調節手段)と、現像液を圧送する図示しない圧送手段例えばポンプと、現像液供給管路内の現像液の流量を検出する現像液流量計130(処理液流量検出手段)とが設けられており、例えば圧縮空気によって開閉を制御されるエアオペレーションバルブ等の開閉弁V1(処理液流量調節手段)によって現像液の流量調節が可能に形成されている。
【0040】
温度調節機構72は、図7に示すように、現像液供給管路71とノズルヘッド20との接続部に設けられ、現像液供給管路71が温度調節管路73内を通るように形成される二重管構造となっている。また、温度調節管路73は、現像液供給管路71内を上方から下方へ流れる現像液に対し、ヒータ74等で温調された液体例えば純水を循環手段例えば循環ポンプ75により温度調節管路73内を下方から上方へ循環するように構成されている。このように構成することにより、現像液の温度を調節することができるので、現像液の粘度及びエッチング速度(処理速度、反応速度)等を一定にすることができ、更に均一な現像処理を行うことができる。
【0041】
また、現像液供給ノズル22は、図8に示すように、現像液供給ノズル22の長手方向に例えば1mmピッチで等間隔に設けられる複数の供給孔26(処理液供給孔)と、これら供給孔26の下部に連通され現像液供給ノズル22の長手方向に設けられる例えば1mm幅のスリット27と、スリット27の下部に連通され現像液をガラス基板Gに供給(吐出、塗布)する拡開テーパ状の現像液供給口28(処理液供給口)と、この現像液供給口28内の長手方向に設けられ、均一に現像液を吐出する整流緩衝棒例えば円柱状の石英棒29とで構成されている。ここでは、整流緩衝棒が石英棒29にて形成される場合について説明したが、整流緩衝棒は、親水性であれば石英以外に例えばセラミックス等で形成することも可能である。
【0042】
現像液供給ノズル22を、このように構成することにより、供給孔26から流出する現像液は、スリット27で合流した後、現像液供給口28の壁面を伝って流れる一方、石英棒29の表面で拡散させることができる。したがって、スリット27で供給孔による現像液の吐出むらを防止し、石英棒29でガラス基板Gに均一に現像液を供給(吐出、塗布)することができ、現像液供給ノズル22と後述する吸引ノズル23との間に、新しい現像液を常時供給しつつ均一な現像液の流れを形成して、溶解生成物を除去しながら均一な現像処理をすることができる。
【0043】
吸引ノズル23は、現像液やリンス液等の現像処理に用いられた処理液(廃液)を吸引するスリット状の吸引口23aが、現像液供給ノズル22の液処理面21の移動方向両側に平行に設けられている。ここで、吸引口23aの長手方向の長さは、現像液供給ノズル22両端からの現像液の染み出しを防ぐため、現像液供給口28の長手方向の長さより長く形成される方が好ましい。また、吸引口23aのスリットは、幅が広過ぎると吸引口23a付近で現像状態が悪くなるため、供給された現像液をサイドリンスノズル24側に漏らさないように吸引できる範囲で可及的に狭く形成される方が好ましい。更に、吸引ノズル23は、現像液供給ノズル22から供給され、現像処理に供された現像液を円滑に吸引し、均一な現像液の流れを形成するため、図7に示すように、吸引口23aを現像液供給口28側に向くように形成する方が好ましい。
【0044】
また、吸引ノズル23は、図7に示すように、現像液吸引用管路76を介して、吸引口23aが吸引する現像液やリンス液等の廃液の吸引量を調節可能な減圧機構例えばエジェクタ77(吸引源)と、現像処理装置1の移動方向前方側及び後方側の各吸引口23aそれぞれの吸引量を検出可能な吸引流量計150 (吸引量検出手段)と、現像液吸引用管路76の開閉を行い吸引量を調節する、例えば圧縮空気によって開閉を制御されるエアオペレーションバルブ等の開閉弁V2,V3(吸引量調節手段)と、吸引した廃液を気体と液体に分離して回収するトラップタンク78と、このトラップタンク78の圧力を検出可能な圧力センサ79と、トラップタンク78内に回収された廃液を回収する廃液タンク80とで構成される吸引部81に接続されている。これら吸引ノズル23、現像液吸引用管路76及びエジェクタ77等にて処理液吸引ラインが形成されている。そして、この処理液吸引ラインに、吸引用管路18bを介して吸引保持部材18が接続されている。
【0045】
なお、上記吸引部81は、エジェクタ77、トラップタンク78及び圧力センサ79を用いる代わりに、吸引口が吸引する廃液の吸引量を調節可能な吸引手段例えば吸引ポンプを用いることも可能である。
【0046】
サイドリンスノズル24は、図7に示すように、吸引ノズル23を挟んで現像液供給ノズル22と対向する位置に平行に設けられており、スリット状のリンス液供給口24aから液処理面21とガラス基板Gとの間に例えば純水等のリンス液を供給可能に形成されている。
【0047】
また、サイドリンスノズル24は、図7に示すように、リンス液供給管路82を介してリンス液供給源例えばリンス液供給タンク83に接続されており、リンス液供給管路82には、現像液供給管路71と同様に、リンス液の温度を調節する温度調節機構84(洗浄液温度調節手段)と、リンス液を圧送する図示しないポンプ等の圧送手段と、リンス液供給管路82内のリンス液の流量を検出するリンス液流量計140(洗浄液流量検出手段)と、圧縮空気等によって開閉制御されるエアオペレーションバルブ等の開閉弁V4(洗浄液流量調節手段)とが設けられている。
【0048】
このように構成することにより、サイドリンスノズル24が供給したリンス液の一部を吸引ノズル23が吸引し、現像液が吸引ノズル23からサイドリンスノズル24側へ広がるのを防止することができるので、ガラス基板G上の現像液の幅を一定にすることができ、現像時間を一定にして均一な現像処理を行うことができる。勿論、ガラス基板G上のパーティクル等を除去することもできる。
【0049】
なお、サイドリンスノズル24は、ノズルヘッド20のスキャン方向の前方側のサイドリンスノズル24から供給されるリンス液は、処理前のガラス基板Gのプリウエットに供され、現像液のぬれ性の向上に寄与する。また、後方のサイドリンスノズル24から供給されるリンス液によって現像の停止が行われるようになっている。なお、サイドリンスノズル24は、ノズルヘッド20と分離して設けることも可能である。
【0050】
一方、補助液処理面21aに設けられる補助リンス液供給ノズル40は、図9及び図11に示すように、開閉弁V6を介設するリンス液供給管路82aを介してリンス液供給源例えばリンス液供給タンク83に接続されている。
【0051】
また、補助液処理面21aにおける補助リンス液供給ノズル40の下部側に設けられる補助リンス液吸引ノズル41は、図9及び図11に示すように、開閉弁V7を介設するリンス液吸引用管路85を介して吸引源例えばエジェクタ77に接続されている。
【0052】
上記のように構成されるノズルヘッド20を水平方向(X方向)に移動(スキャン)及び垂直方向(Z方向)に移動するノズル移動手段30は、図3に示すように、スピンチャック10の一側方に配設されるガイドプレート31に設けられる一対の互いに平行な水平ガイドレール32に摺動可能に装着される水平移動台33と、この水平移動台33を水平方向に移動する例えばボールねじ機構にて形成される水平移動機構34と、水平移動台33に対して垂直方向に移動可能に装着される垂直移動基部35の上端からスピンチャック10側に延在し、先端部がノズルヘッド20を保持するアーム36と、アーム36を垂直方向に移動する例えばボールねじ機構にて形成される垂直移動機構37とで構成されている。
【0053】
また、ノズルヘッド20における移動方向(X方向)の一方の端部には、ノズルヘッド20の液処理面21とガラス基板Gとの間隔を検出可能な間隔検出手段例えばレーザ変位計90(図2参照)が取り付けられている。このレーザ変位計90の検出信号が制御手段例えば中央演算処理装置100(以下にCPU100という)に伝達され、CPU100からの制御信号によって垂直移動機構37のモータが駆動して、ノズルヘッド20の液処理面21とガラス基板Gとの間に一定の隙間例えば1mm〜50μmの隙間を精度良く形成することができる。
【0054】
また、現像処理装置1は、垂直移動機構37以外にも、CPU100(制御手段)に電気的に接続されており、現像液流量計130、リンス液流量計140、吸引流量計150、圧力センサ79、レーザ変位計90(間隔検出手段)等の検出信号と、予め記憶された情報とに基づいて、開閉弁V1,V2,V3,V4,V5,V6,V7、現像処理装置1のスキャンスピード等を制御可能に構成されている。
【0055】
また、スピンチャック10の外方には、リンスノズル8が配設されている。このリンスノズル8は、図2に示すように、水平方向に正逆回転するモータ8aの駆動軸8bに一端が連結されるアーム8cの先端部に装着されており、モータ8aの駆動によってガラス基板Gの中心部を通る円弧状の軌跡を描いて移動し得るように構成されている。また、リンスノズル8は、図示しない、垂直移動機構によって更に垂直方向にも移動可能に形成されている。なお、リンスノズル8は、図示しないリンス液供給管路を介してリンス液供給源例えばリンス液供給タンク83に接続されている。
【0056】
以下に、上記のように構成される現像処理装置1を用いた現像処理方法について説明する。
【0057】
まず、搬送アーム2により搬入されるガラス基板Gは、現像処理ユニット4の搬入出口部に配設された厚さ検出手段例えばレーザ光の反射を利用して距離を測定するレーザ変位計101によって厚さが検出される。この場合、レーザ変位計101は、図18(a)に示すように、ガラス基板Gの上方から塗布されているCr層102までの距離と、ガラス基板Gの下方からガラス基板Gの裏面までの距離とを測定して比較演算するか、図18(b)に示すように、ガラス基板Gの下方からガラス基板Gの裏面までの距離と、Cr層102までの距離を測定して比較演算することによりガラス基板Gの厚さを検出し、CPU100に記憶させることができる。これにより、100μm程度の誤差があるガラス基板Gの厚さを正確に検出して、後述する現像処理装置1の液処理面21とガラス基板G表面との間の変位情報を更に正確に検出することができる。
【0058】
なお、レーザ変位計101(厚さ検出手段)は、必ずしも現像処理ユニット4の搬入出口に設ける必要はなく、現像処理前の処理ユニット例えば熱処理ユニット5の搬入出口部に配設して、同様にガラス基板Gの厚さを検出して、その検出信号をCPU100に伝達するようにしてもよい。
【0059】
次に、搬送アーム2によってガラス基板Gがスピンチャック10の上方位置に搬送されると、エアーシリンダ62(昇降手段)が駆動され、支持ピン60がスピンチャック10に設けられた貫通孔10aを貫通して上方に突出して、ガラス基板Gの下面縁部を支持する。この状態で、搬送アーム2は現像処理ユニット4内から退避してガラス基板Gは支持ピン60に受け渡される。次に、支持ピン60が下降してガラス基板Gをスピンチャック10の載置部上に載置すると、ガラス基板Gの角部は回転規制ピン17によって保持される。この際、エジェクタ77が作動すると共に、開閉弁V5が開放して吸引保持部材18による吸引作用によってガラス基板Gは吸引保持される。
【0060】
スピンチャック10にガラス基板Gが吸引保持されると、CPU100の制御信号によりノズル移動手段30の水平移動機構34が作動して、ノズルヘッド20をノズル待機位置からスピンチャック10の外方近傍のスキャン開始位置まで移動する。ノズルヘッド20がスキャン開始位置に達すると、予め所定温度に温調されたリンス液を供給(吐出)しつつノズルヘッド20をガラス基板Gの上方を水平方向にスキャンさせて、ガラス基板Gの表面全体にリンス液を塗布する(プリウエット工程)。これにより、現像液を供給(吐出、塗布)する前に、ガラス基板Gを処理温度に調節することができると共に、現像液のぬれ性を良好にすることができる。
【0061】
プリウエット工程が終了すると、現像処理装置1は、レーザ変位計101により検出されたガラス基板Gの厚さデータに基づいてスキャンし、ガラス基板Gと液処理面21との間隔をレーザ変位計90により検出しながらスキャン開始位置まで戻る。検出された変位情報はCPU100に記憶される。
【0062】
なお、上記説明では、プリウエット工程終了後に変位情報を検出しているが、変位情報の検出方法はこれに限らず、レーザ変位計90を、現像処理装置1の進行方向後方側に設けて、プリウエット工程と同時に行うことも可能である。
【0063】
ノズルヘッド20がスキャン開始位置に戻った状態において、現像液供給ノズル22から現像液が供給(吐出)されて現像処理に備える。
【0064】
一方、CPU100は、現像処理装置1のスキャンスピードを現像時間が確保できる速度に制御すると共に、開閉弁V1,V2,V3,V4,V6,V7の開口度を制御して、液処理面21とガラス基板Gとの間に、一定幅の現像液の流れを形成し得るように、現像液及びリンス液(純水)の供給(吐出、塗布)及び吸引を開始すると共に、補助液処理面21aとガラス基板Gの対向する両側面に補助リンス液の供給及び吸引を開始する。
【0065】
この際、吸引流量が吸引流量上限値より多いと、ガラス基板Gが吸引ノズル23によって吸引されてスピンチャック10の載置部から浮き上がろうとするが、ガラス基板Gが浮き上がると、吸引ノズル23の吸引力が弱まり、これと反対に吸引保持部材18の吸引力が強まるので、ガラス基板Gの浮き上がりが阻止される。これにより、ノズルヘッド20の液処理面21とガラス基板Gの表面との間の隙間を一定に維持することができ、ガラス基板Gの表面に一定幅の現像液の流れを形成することができる。
【0066】
なお、現像液が所定幅以上に広がるのを防止するため、CPU100によって、リンス液の供給(吐出、塗布)及び吸引が、現像液の供給(吐出、塗布)よりも若干早く開始するように制御してもよい。
【0067】
現像処理装置1による現像液、リンス液及び補助リンス液の供給(吐出、塗布)及び吸引は、スキャン開始位置から終了まで断続的に実行される。この際、ガラス基板Gと液処理面21との隙間を図示しないレーザ変位計等の間隔検出手段により検出し、その検出信号をCPU100に送り、CPU100において、検出信号と予め記憶された情報とに基づいて、現像液が吸引ノズル23の位置からサイドリンスノズル24側に染み出さず、かつ現像液の流速を高速に保つことができる幅になるように現像処理装置1を垂直移動機構37によって上下させて調整する。この現像処理の際、補助リンス液供給ノズル40からガラス基板Gの側面に向かってリンス液を供給(吐出)しつつ補助リンス液吸引ノズル41で下方に向かうリンス液を吸引することにより、ガラス基板Gの裏面に現像液が回り込むのを阻止することができると共に、ガラス基板Gの側面に付着するパーティクル等を除去することができる。なお、補助リンス液供給ノズル40からリンス液の供給だけでも側面のパーティクル付着は防止できるし、また、補助リンス液吸引ノズル41のみの吸引でもガラス基板表面から側面に流下してくる洗浄液の流速の速い流れを作って表面を洗浄することができる。
【0068】
現像処理が終了して、ノズルヘッド20がカップ50の外側に退避すると、スピンチャック10が90度回転して、ガラス基板Gの他の対向する組の両側面をノズルヘッド20のスキャン方向と平行に位置させる。この状態で、再びノズルヘッド20をスキャン開始位置まで移動した後、補助リンス液吸引ノズル41で吸引しつつ補助リンス液供給ノズル40からガラス基板Gの側面に向かってリンス液を供給(吐出)しながらノズルヘッド20をスキャンさせて、ガラス基板Gの他の対向する組の両側面を洗浄する。
【0069】
そして、ノズルヘッド20がカップ50の外側に退避すると、カップ移動用エアーシリンダ55が駆動して、カップ50が上方へ移動する。また、リンスノズル8がガラス基板Gの上方のリンス液供給時にガラス基板Gに衝撃を与えない位置まで移動し、例えば純水等のリンス液をガラス基板G上に供給(吐出)することによりリンス処理を行う。このリンス処理において、開閉弁V5が閉じて吸引保持部材18によるガラス基板Gの吸引保持は解除された状態で、スピンチャック10が回転するが、回転規制ピン17によってガラス基板Gはスピンチャック10と共に回転する。
【0070】
リンス処理が終了すると、モータ11が駆動してスピンチャック10が高速回転例えば2000rpmで回転してガラス基板Gに付着するリンス液を振り切り乾燥する。ガラス基板G及びスピンチャック10から飛散されるリンス液はカップ50内に受け止められ、固定カップ58の底部に接続する排液管路58bを介して外部に排出される。
【0071】
乾燥処理が終了して、カップ50が下降した後、エアーシリンダ62が作動して支持ピン60を上昇し、スピンチャック10に載置されたガラス基板Gをスピンチャック10の上方へ押し上げる。すると、装置外から現像処理ユニット4内に挿入される搬送アーム2がガラス基板Gの下方に進入し、この状態で、支持ピン60が下降すると、ガラス基板Gは搬送アーム2に受け渡され、搬送アーム2によりガラス基板Gは現像処理ユニット4から外部に搬出されて処理が終了する。
【0072】
◎第二実施形態
図12は、この発明におけるノズルヘッドの第二実施形態を示す要部断面図、図13は、第二実施形態におけるノズルヘッドの概略斜視図である。
【0073】
第二実施形態は、ガラス基板Gの現像処理と同時に、ガラス基板Gの側面及び裏面縁部を同時に洗浄するようにした場合である。すなわち、図12及び図13に示すように、第一実施形態と同様に、液処理面21に現像液供給ノズル22と吸引ノズル23及びサイドリンスノズル24を設けたノズルヘッド20Aに、ガラス基板Gの対向する両側面にそれぞれ一定の隙間をおいて対峙する垂直補助液処理面21bと、この垂直補助液処理面21bの下端から内方に延在され、ガラス基板Gの裏面縁部に一定の隙間をおいて対峙する水平補助液処理面21cとを設けた場合である。
【0074】
また、第二実施形態においては、垂直補助液処理面21bに、ガラス基板Gの側面に洗浄液例えばリンス液を供給する第1の補助洗浄液供給手段である第1の補助リンス液供給ノズル42が設けられ、水平補助液処理面21bには、ガラス基板Gの裏面縁部に洗浄液例えばリンス液を供給する第2の補助洗浄液供給手段例えば第2の補助リンス液供給ノズル43が設けられている。この場合、第1の補助リンス液供給ノズル42は、開閉弁V8を介設したリンス液供給管路82bを介してリンス液供給タンク83に接続されている。また、第2の補助リンス液供給ノズル43は、開閉弁V8を介設したリンス液供給管路82cを介してリンス液供給タンク83に接続されている。なお、開閉弁V8はCPU100に電気的に接続されていおり、CPU100からの制御信号に基づいて開閉動作し得るように構成されている。また、第1の補助リンス液供給ノズル42を、リンス液供給管82bの途中から三方弁で切り換えてリンス液吸引用管路85に接続することにより、第2の吸引ノズルとして使用してもよい。この場合、第2の補助リンス液供給ノズル43からリンス液を吐出させて第1と第2の吸引ノズルに向かう流れで洗浄作用を発生させる。
【0075】
なお、第二実施形態において、ガラス基板Gは、スピンチャック10の載置部に設けられる伸縮可能な蛇腹式の吸引保持部材18Aにより吸引されると共に、載置部上に起立する位置決めピン13にて保持されている(図12参照)。このようにガラス基板Gを吸引保持部材18Aにて吸引すると共に、位置決めピン13上に保持することにより、ガラス基板Gとスピンチャック10の載置部との間にノズルヘッド20Aの水平補助液処理面21cを移動可能に位置させることができる。
【0076】
このように構成される第二実施形態によれば、ガラス基板Gとノズルヘッド20Aを、一端から他端に相対的にガラス基板Gと平行にスキャン移動してガラス基板表面に現像液を供給(吐出、塗布)する現像処理中に、第1の補助リンス液供給ノズル42からガラス基板Gの側面に向かってリンス液を供給(吐出)すると共に、第2の補助リンス液供給ノズル43からガラス基板Gの裏面縁部に向かってリンス液を供給(吐出)し、かつ、補助リンス液吸引ノズル41にて吸引することにより、ガラス基板Gの裏面に現像液が回り込むのを阻止することができると共に、ガラス基板Gの側面及び裏面縁部に付着するパーティクル等を除去することができる。また、現像処理が終了した後、上述したように、スピンチャック10を90度回転させた状態で、再びノズルヘッド20Aをスキャンさせ、この際、第1の補助リンス液供給ノズル42からガラス基板Gの側面に向かってリンス液を供給(吐出)すると共に、第2の補助リンス液供給ノズル43からガラス基板Gの裏面縁部に向かってリンス液を供給(吐出)し、かつ、補助リンス液吸引ノズル41にて吸引することにより、ガラス基板Gの他の対向する組の側面及び裏面縁部に付着するパーティクル等を除去することができる。
【0077】
なお、第二実施形態において、その他の部分は第一実施形態と同じであるので、同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
【0078】
◎第三実施形態
図14は、この発明に係る第三実施形態の現像処理装置を適用した塗布、現像処理システムの一例を示す概略平面図、図15は、第三実施形態におけるノズルヘッドの要部断面図である。
【0079】
第三実施形態は、ガラス基板Gの現像処理中に、側方から空気が混入して現像液の流れを不安定にさせる泡噛みを防止すると共に、ガラス基板Gの裏面への現像液の回り込みを阻止し、かつ、ガラス基板Gの側面に付着するレジスト特にポジ型レジストの除去を図れるようにした場合である。
【0080】
第三実施形態の塗布、現像処理システムは、図14に示すように、中心部に配設されたガラス基板Gの搬送手段である搬送アーム2の周囲に、複数のガラス基板Gを収容するカセットCの搬入・搬出ユニット3と、現像処理ユニット4と、ガラス基板Gを加熱又は冷却する熱処理ユニット5と、レジスト塗布処理ユニット6及びガラス基板Gの側面に露光処理を施す側面露光処理ユニット7とを具備している。このように構成される塗布、現像処理システムにおいて、搬送アーム2は、水平の360度に回転可能に形成されると共に、水平のX,Y方向に伸縮可能に形成され、かつ、垂直のZ方向に移動可能に形成されている。このように形成される搬送アーム2により、カセットC、現像処理ユニット4、熱処理ユニット5、レジスト塗布処理ユニット6及び側面露光処理ユニット7に対してそれぞれガラス基板Gの搬入・搬出を行うことができる。
【0081】
第三実施形態における現像処理装置1の構造は、ノズルヘッド20Bの構成が相違する以外は上記第一及び第二実施形態の現像処理装置と同様であるので、以下に、ノズルヘッド20Bについて説明する。
【0082】
上記ノズルヘッド20Bは、第一実施形態と同様に、現像液供給ノズル22(処理液供給手段)、吸引ノズル23(処理液吸引手段)及びサイドリンスノズル24(洗浄液供給手段)を設けた液処理面21と、ガラス基板Gの対向する両側面にそれぞれ一定の隙間をおいて対峙する補助液処理面21aとを有する略門型に形成されている。
【0083】
上記補助液処理面21aには、ガラス基板Gの側面に処理液例えば現像液を供給する補助処理液供給手段である補助現像液供給ノズル44と、補助リンス液吸引ノズル41が設けられている。この場合、補助現像液供給ノズル44は、図15に示すように、開閉弁V9を介設する現像液供給管路71aを介して処理液供給源例えば現像液供給タンク70に接続されている。また、補助液処理面21aにおける補助リンス液供給ノズル40の下部側に設けられる補助リンス液吸引ノズル41は、図15に示すように、開閉弁V7を介設するリンス液吸引用管路85を介して吸引源例えばエジェクタ77に接続されている。なお、開閉弁V9はCPU100に電気的に接続されており、CPU100からの制御信号に基づいて開閉動作し得るように構成されている。
【0084】
上記のように構成される第三実施形態によれば、側面露光処理ユニット9の側面露光装置(図示せず)によって側面露光されたガラス基板Gとノズルヘッド20Bを、一端から他端に相対的にガラス基板Gと平行にスキャン移動してガラス基板表面に現像液を供給(吐出、塗布)する現像処理中に、補助現像液供給ノズル44からガラス基板Gの側面に向かって現像液を供給(吐出)すると共に、補助リンス液吸引ノズル41にて吸引することにより、ガラス基板Gの裏面に現像液が回り込むのを阻止することができると共に、ガラス基板Gの側面に付着するレジスト(ポジ型レジスト)を除去することができる。また、現像処理が終了した後、上述したように、スピンチャック10を90度回転させた状態で、再びノズルヘッド20Bをスキャンさせ、この際、補助現像液供給ノズル44からガラス基板Gの側面に向かって現像液を供給(吐出)すると共に、補助リンス液吸引ノズル41にて吸引することにより、ガラス基板Gの他の対向する組の側面に付着するレジスト(ポジ型レジスト)を除去することができる。
【0085】
なお、上記説明では、露光により分解して現像液に可溶性となるポジ型レジストが塗布されたガラス基板Gの現像処理について説明したが、露光により重合又は架橋して現像液に不溶性又は難溶性となるネガ型レジストが塗布されたガラス基板Gにおいては、側面露光処理を施さずに現像処理ユニット4内に搬送して、上記と同様の工程で現像処理を行うと共に、側面に現像液を供給(吐出)することにより、ガラス基板Gの側面に付着したネガ型レジストを除去することができる。
【0086】
なお、第三実施形態において、その他の部分は第一実施形態と同じであるので、同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
【0087】
◎第四実施形態
図16は、この発明におけるノズルヘッドの第四実施形態を示す要部断面図、図17は、第四実施形態のノズルヘッドの一部を断面で示す平面図である。
【0088】
第四実施形態は、ガラス基板Gの現像処理中に、側方から空気が混入して現像液の流れを不安定にさせる泡噛みを防止すると共に、ガラス基板Gの裏面への現像液の回り込みを阻止し、かつ、ガラス基板Gの側面及び裏面縁部に付着するレジスト特にポジ型レジストの除去を図れるようにした場合である。
【0089】
第四実施形態における現像処理装置1の構造は、ノズルヘッド20Cの構成が相違する以外は上記第一ないし第三実施形態の現像処理装置と同様であるので、以下に、ノズルヘッド20Cについて説明する。
【0090】
第四実施形態のノズルヘッド20Cは、第二実施形態と同様に、液処理面21に現像液供給ノズル22と吸引ノズル23及びサイドリンスノズル24を具備し、更に、ガラス基板Gの対向する両側面にそれぞれ一定の隙間をおいて対峙する垂直補助液処理面21bと、この垂直補助液処理面21bの下端から内方に延在され、ガラス基板Gの裏面縁部に一定の隙間をおいて対峙する水平補助液処理面21cとを具備している。また、第四実施形態においては、垂直補助液処理面21bに、ガラス基板Gの側面に処理液例えば現像液を供給する補助処理液供給手段である補助現像液供給ノズル44と、洗浄液例えばリンス液を供給する補助リンス液供給ノズル45(補助洗浄液供給手段)が設けられ、水平補助液処理面21bには、現像液及びリンス液を吸引する補助吸引ノズル41(補助洗浄液吸引手段)が設けられている。なお、ノズルヘッド20Cのスキャン方向の前方側に補助現像液供給ノズル44が設けられ、後方側に補助リンス液供給ノズル45が設けられている(図17参照)。この場合、補助現像液供給ノズル44は、開閉弁V9を介設する現像液供給管路71aを介して現像液供給タンク70に接続されている。また、補助リンス液供給ノズル45は、開閉弁V8を介設するリンス液供給管路82aを介してリンス液供給タンク83に接続されている。また、補助吸引ノズル41は、開閉弁v7を介設する吸引管路86を介してエジェクタ(吸引源)に接続されている。なお、開閉弁v7,V8,V9はCPU100に電気的に接続されており、CPU100からの制御信号に基づいて開閉動作し得るように構成されている。
【0091】
このように構成される第四実施形態によれば、側面露光処理ユニット9の側面露光装置(図示せず)によって側面露光されたガラス基板Gとノズルヘッド20Cを、一端から他端に相対的にガラス基板Gと平行にスキャン移動してガラス基板表面に現像液を供給(吐出、塗布)する現像処理中に、補助現像液供給ノズル44からガラス基板Gの側面に向かって現像液を供給(吐出)すると共に、補助リンス液供給ノズル45から現像液が供給されたガラス基板Gの側面に向かってリンス液を供給(吐出)し、かつ、補助リンス液吸引ノズル41にて吸引することにより、ガラス基板Gの裏面に現像液が回り込むのを阻止することができると共に、ガラス基板Gの側面及び裏面縁部に付着するレジストを除去することができる。また、現像処理が終了した後、上述したように、スピンチャック10を90度回転させた状態で、再びノズルヘッド20Cをスキャンさせ、この際、補助現像液供給ノズル44からガラス基板Gの側面に向かって現像液を供給(吐出)すると共に、補助リンス液供給ノズル45から現像液が供給されたガラス基板Gの側面に向かってリンス液を供給(吐出)し、かつ、補助リンス液吸引ノズル41にて吸引することにより、ガラス基板Gの他の対向する組の側面及び裏面縁部に付着するレジストを除去することができる。
【0092】
なお、上記説明では、ポジ型レジストが塗布されたガラス基板Gの現像処理について説明したが、ネガ型レジストが塗布されたガラス基板Gにおいては、側面露光処理を施さずに現像処理ユニット4内に搬送して、上記と同様の工程で現像処理を行うと共に、側面に現像液とリンス液を供給(吐出)すると共に、裏面縁部下方側から吸引することにより、ガラス基板Gの側面及び裏面縁部に付着したネガ型レジストを除去することができる。
【0093】
なお、第四実施形態において、その他の部分は第一実施形態と同じであるので、同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
【0094】
◎その他の実施形態
上記第三及び第四実施形態では、塗布、現像処理システムに側面露光処理ユニット9を組み込んだ場合について説明したが、塗布、現像処理システムに側面露光処理ユニット9を組み込まずに、図1に示した塗布、現像処理システムと別個に設けられた側面露光装置によってガラス基板の側面露光を行うようにしてもよい。
【0095】
上記第一ないし第四実施形態においては、この発明に係る液処理装置を、レチクル用のガラス基板Gの現像処理に適用する場合について説明したが、これに限らず、ウエハやLCD等の現像処理に適用することも勿論可能である。
【0096】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
【0097】
1)請求項1記載の発明によれば、被処理基板表面に処理液の流れを形成して液処理を行う一方、被処理基板の側面に洗浄液を供給して被処理基板表面の液処理と同時に、側面の洗浄を行うことができると共に、被処理基板の裏面への処理液の回り込みを防止することができる。また、処理中に洗浄液を側面に供給することにより、側方から処理液中に空気が混入するのを防止することができるので、泡噛みを防止することができ、処理液の流れを安定にし処理の均一化を図ることができる。
【0098】
2)請求項2記載の発明によれば、被処理基板表面に処理液の流れを形成して液処理を行う一方、被処理基板の側面に処理液を供給して被処理基板表面の液処理と同時に、側面の洗浄を行うことができると共に、被処理基板の側面に付着したレジストを除去することができ、かつ、被処理基板の裏面への処理液の回り込みを防止することができる。また、処理中に処理液を側面に供給することにより、側方から処理液中に空気が混入するのを防止することができるので、泡噛みを防止することができ、処理液の流れを安定にし処理の均一化を図ることができる。
【0099】
3)請求項3記載の発明によれば、補助液処理面に、補助洗浄液吸引手段を設けるので、上記1)、2)に加えて更に被処理基板の側面の洗浄に供された洗浄液の裏面への回り込みを阻止すると共に、回収することができる。
【0100】
4)請求項4記載の発明によれば、被処理基板表面に処理液の流れを形成して液処理を行う一方、被処理基板の側面に洗浄液を供給すると共に、被処理基板の裏面縁部に洗浄液を供給するので、被処理基板表面の液処理と同時に、側面及び裏面縁部の洗浄を行うことができると共に、被処理基板の裏面への処理液の回り込みを防止することができる。また、処理中に洗浄液を側面に供給することにより、側方から処理液中に空気が混入するのを防止することができるので、泡噛みを防止することができ、処理液の流れを安定にし処理の均一化を図ることができる。
【0101】
5)請求項5記載の発明によれば、水平補助液処理面に、補助洗浄液吸引手段を設けるので、上記4)に加えて更に被処理基板の側面及び裏面縁部の洗浄に供された洗浄液の裏面への回り込みを阻止すると共に、回収することができる。
【0102】
6)請求項6記載の発明によれば、垂直補助液処理面に、被処理基板の側面に処理液を供給する補助処理液供給手段を設けるので、上記4)、5)に加えて更に被処理基板の側面に付着したレジストを除去することができる。
【0103】
7)請求項7記載の発明によれば、保持手段を水平方向に少なくとも90度回転可能に形成し、被処理基板の対向する2組の側面に洗浄液を供給可能に形成するので、上記1)、4)に加えて更に被処理基板の全ての側面に洗浄液を供給して洗浄することができる。
【0104】
8)請求項8記載の発明によれば、保持手段を水平方向に少なくとも90度回転可能に形成し、被処理基板の対向する2組の側面に処理液及び洗浄液を供給可能に形成するので、上記3)、6)に加えて更に被処理基板の全ての側面に処理液及び洗浄液を供給して洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の液処理装置を適用した塗布、現像処理システムの一例を示す概略平面図である。
【図2】第一実施形態に係る現像処理装置の概略平面図である。
【図3】この発明におけるノズルヘッドの移動手段を示す斜視図(a)及び移動手段の垂直移動機構を示す断面図(b)である。
【図4】上記現像処理装置の概略断面図である。
【図5】上記現像処理装置の要部を示す平面図(a)及び(a)のI部の拡大平面図(b)である。
【図6】図5のII−II線に沿う断面図である。
【図7】この発明におけるノズルヘッドの主要部を示す断面図である。
【図8】上記ノズルヘッドの要部を示す断面図(a)及び(a)のIII−III線に沿う断面図である。
【図9】この発明におけるノズルヘッドの第一実施形態の補助液処理面を示す断面図である。
【図10】第一実施形態のノズルヘッドの要部を示す斜視図である。
【図11】第一実施形態のノズルヘッドの配管部を示す概略斜視図である。
【図12】この発明における浮上り防止手段の第二実施形態の非吸引及び吸引状態を示す概略断面図である。
【図13】第二実施形態におけるノズルヘッドの配管部を示す概略斜視図であるである。
【図14】第三実施形態の液処理装置を適用した塗布、現像処理システムの一例を示す概略平面図である。
【図15】この発明におけるノズルヘッドの第三実施形態の要部の要部を示す断面図である。
【図16】この発明におけるノズルヘッドの第四実施形態の要部を示す断面図である。
【図17】第四実施形態のノズルヘッドの一部を断面で示す平面図である。
【図18】この発明における厚さ検出手段を示す概略断面図である。
【符号の説明】
G ガラス基板(被処理基板)
10 スピンチャック(保持手段)
20,20A,20B,20C ノズルヘッド
21 液処理面
21a 補助液処理面
21b 垂直補助液処理面
21c 水平補助液処理面
22 現像液供給ノズル(処理液供給手段)
23 現像液吸引ノズル(処理液吸引手段)
24 サイドリンスノズル(洗浄液供給手段)
30 ノズル移動手段
34 水平移動機構
37 垂直移動機構
40 補助リンス液供給ノズル(補助洗浄液供給手段)
41 補助リンス液吸引ノズル(補助洗浄液吸引手段)
42 第1の補助リンス液供給ノズル(第1の補助洗浄液供給手段)
43 第2の補助リンス液供給ノズル(第2の補助洗浄液供給手段)
44 補助現像液供給ノズル(補助処理液供給手段)
45 補助リンス液供給ノズル(補助洗浄液供給手段)
100 CPU(制御手段)

Claims (8)

  1. 板状の被処理基板を保持する保持手段と、
    上記被処理基板の表面と一定の隙間をおいて相対的に平行移動可能な液処理面を有するノズルヘッドと、
    上記液処理面に設けられ、上記被処理基板表面に帯状に処理液を供給する処理液供給手段と、
    上記液処理面に上記処理液供給手段と平行に設けられ、処理液供給手段から供給された処理液を吸引すると共に、上記被処理基板表面に処理液の流れを形成する処理液吸引手段と、を具備する液処理装置において、
    上記ノズルヘッドに、上記被処理基板の対向する両側面にそれぞれ一定の隙間をおいて対峙する補助液処理面を形成すると共に、この補助液処理面に、被処理基板側面に洗浄液を供給する補助洗浄液供給手段を設けてなる、ことを特徴とする液処理装置。
  2. 板状の被処理基板を保持する保持手段と、
    上記被処理基板の表面と一定の隙間をおいて相対的に平行移動可能な液処理面を有するノズルヘッドと、
    上記液処理面に設けられ、上記被処理基板表面に帯状に処理液を供給する処理液供給手段と、
    上記液処理面に上記処理液供給手段と平行に設けられ、処理液供給手段から供給された処理液を吸引すると共に、上記被処理基板表面に処理液の流れを形成する処理液吸引手段と、を具備する液処理装置において、
    上記ノズルヘッドに、上記被処理基板の対向する両側面にそれぞれ一定の隙間をおいて対峙する補助液処理面を形成すると共に、この補助液処理面に、被処理基板の側面に処理液を供給する補助処理液供給手段を設けてなる、ことを特徴とする液処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の液処理装置において、
    上記補助液処理面に、補助洗浄液吸引手段を更に具備してなる、ことを特徴とする液処理装置。
  4. 板状の被処理基板を保持する保持手段と、
    上記被処理基板の表面と一定の隙間をおいて相対的に平行移動可能な液処理面を有するノズルヘッドと、
    上記液処理面に設けられ、上記被処理基板表面に帯状に処理液を供給する処理液供給手段と、
    上記液処理面に上記処理液供給手段と平行に設けられ、処理液供給手段から供給された処理液を吸引すると共に、上記被処理基板表面に処理液の流れを形成する処理液吸引手段と、を具備する液処理装置において、
    上記ノズルヘッドに、上記被処理基板の対向する両側面にそれぞれ一定の隙間をおいて対峙する垂直補助液処理面を形成すると共に、この垂直補助液処理面の下端から内方に延在され、被処理基板の裏面縁部に一定の隙間をおいて対峙する水平補助液処理面を形成し、
    上記垂直補助液処理面に、上記被処理基板の側面に洗浄液を供給する第1の補助洗浄液供給手段を設け、
    上記水平補助液処理面に、上記被処理基板の裏面縁部に洗浄液を供給する第2の補助洗浄液供給手段を設けてなる、ことを特徴とする液処理装置。
  5. 請求項4記載の液処理装置において、
    上記水平補助液処理面に、補助洗浄液吸引手段を更に具備してなる、ことを特徴とする液処理装置。
  6. 請求項4又は5記載の液処理装置において、
    上記垂直補助液処理面に、被処理基板の側面に処理液を供給する補助処理液供給手段を更に具備してなる、ことを特徴とする液処理装置。
  7. 請求項1又は4記載の液処理装置において、
    上記保持手段を水平方向に少なくとも90度回転可能に形成し、被処理基板の対向する2組の側面に洗浄液を供給可能に形成してなる、ことを特徴とする液処理装置。
  8. 請求項2又は6記載の液処理装置において、
    上記保持手段を水平方向に少なくとも90度回転可能に形成し、被処理基板の対向する2組の側面に処理液及び洗浄液を供給可能に形成してなる、ことを特徴とする液処理装置。
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