次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るチケット購入システムのシステム構成図を図1に示す。
本発明の第1の実施の形態に係るチケット購入システムは、チケットの供給を仲介するスイッチングサーバ1、チケットの仲介を行う画面を提供するチケット購入画面サーバ3、チケットを購入する企業システム7、企業システム7に備えられ、スイッチングサーバ1を介して購入したチケットの管理を行うチケット購入管理システム5、スイッチングサーバ1を介して企業システム7等にチケットを供給するサプライヤ予約システム8a乃至8cを備えている。なお、ここでいうサプライヤとは、本発明において取引されるチケットを発行できる業務主体をいう。
企業システム7及びチケット購入画面サーバ3は、通信ネットワーク9aにより接続されており、スイッチングサーバ1及びサプライヤ予約システム8a乃至8cは、通信ネットワーク9bで接続されている。
ここで、通信ネットワーク9a及び9bは、インターネット、パソコン通信ネットワーク、無線通信ネットワーク等の通信ネットワークのことである。企業システム7、チケット購入画面サーバ3、スイッチングサーバ1、サプライヤ予約システム8a乃至8cは、ゲートウェイサーバ、プロキシサーバ、インターネットサービスプロバイダ等を介して、通信ネットワーク9a及び9bに接続される。又、常に通信ネットワーク9a及び9bに接続されていても良いし、必要に応じて接続されても良い。
サプライヤ予約システム8aは、それぞれ、航空券、電車の切符、ホテルなどの出張に関するチケットを提供するA社に備えられた予約システムである。サプライヤ予約システム8aは、スイッチングサーバ1及びチケット購入画面サーバ3を介して、企業システム7にチケットを供給し、企業システム7に請求する請求情報を、請求情報記憶装置81aに記録する。サプライヤ予約システム8aは、請求情報記憶装置81aを参照して、企業システム7に、供給したチケットの代金を請求する。
サプライヤ予約システム8aと同様に、サプライヤ予約システム8bは、B社に備えられた予約システムで、供給したチケットの請求に関する情報を記録した請求情報記憶装置81bを備えている。又、サプライヤ予約システム8cは、C社に備えられた予約システムで、供給したチケットの請求に関する情報を記録した請求情報記憶装置81cを備えている。
企業システム7は、企業内に設けられており、人事に関する情報を管理する人事システム73、出張に関する情報を管理する出張管理システム74、出張管理システム74と連携して、企業がサプライヤ予約システム8a乃至8cから購入したチケットに関する情報を管理するチケット購入管理システム5、従業員が利用する従業員端末75を備えている。図示しないが、企業システム7は、これらの他にも、通信ネットワーク9aとの接続のインタフェースとなるゲートウェイサーバ、経理に関する情報を管理する経理システム、業務に関する情報を管理する業務システムなどを備えるのは勿論である。
人事システム73は、企業の従業員の情報が記録された従業員情報記憶装置71を備えている。従業員情報記憶装置71には、図2に示すように、従業員番号、従業員管理番号、部課コード、部課名、氏名、性別、住所、電話番号、メールアドレス、A社、B社、C社それぞれのチケット購入に必要なマイレージ番号などの情報が記録されている。
ここで、従業員管理番号は、本発明の実施の形態に係るチケット購入画面サーバ3、スイッチングサーバ1、サプライヤ予約システム8a乃至8c等で利用する従業員を識別する番号である。多くの企業においては、従業員を識別するため、従業員番号を付与しているが、この従業員番号の採番の仕方によっては、従業員の属性を推測することも可能である。例えば、1991年度入社の従業員の従業員番号は、「91」で開始する番号が採番される場合がある。一方、従業員管理番号は、例えばランダムに採番された番号であって、従業員を一意に識別できる番号である。
このように、従業員の属性を推測できる従業員番号を利用して、出張に関するチケットを購入すると、その従業員の業務内容を外部に漏洩することになり、企業の機密情報を漏洩することになりかねない。従って、本発明の実施の形態においては、チケットの購入時には、従業員の属性を推測できない従業員管理番号を利用することにより、企業内の情報の漏洩を防ぐことができる。
出張管理システム74は、従業員の出張に関する情報が記録された出張情報記憶装置72を備えている。出張情報記憶装置72には、図3に示すように、出張管理番号、出張期間開始日、出張期間終了日、行き先、用件、従業員番号、従業員名、所属部課コード、この出張の精算先である精算先部課コード等が記録されている。
企業の従業員は従業員端末75から、出張管理システム74に対して出張申請を行うと、従業員端末75からチケット購入画面サーバ3、スイッチングサーバ1を介して、サプライヤ予約システム8a乃至8cに対して、チケットの購入を行うことができる。
チケット購入管理システム5は、出張管理システム74から申請された出張に必要なチケットの情報を管理するシステムで、従業員端末75から予約されたチケットの情報を画面サーバから受信し、サプライヤ予約システムからの請求データと確認を行ったり、チケット購入画面サーバ3、スイッチングサーバ1に必要な情報を管理するシステムである。
チケット購入管理システム5は、予約情報記憶装置51、請求情報記憶装置52、ヘルプ情報記憶装置53、ユーザ登録手段61、表示項目設定手段62、予約手段63、予約情報収集手段64、請求情報管理手段65を備えている。
予約情報記憶装置51は、従業員端末75から予約されたチケットに関する情報が記録された記憶装置である。ここには、予約成立したものは勿論、キャンセルフラグを設けるなどして、後にキャンセルされたものも記録されるのが好ましい。
請求情報記憶装置52は、サプライヤ予約システム8a乃至8cから送られた請求情報が記録された記録装置である。
ヘルプ情報記憶装置53は、チケット購入画面サーバ3が提示する画面のヘルプファイルを格納する記憶装置である。具体的には、チケット購入画面サーバ3に例えば、「ヘルプ」という記載があるとする。従業員端末75からこの「ヘルプ」がクリックされると、チケット購入管理システム5のヘルプ情報記憶装置53にリンクし、ヘルプ情報記憶装置53のデータを提示される。ヘルプ情報記憶装置53を企業システム7の内部に備えることにより、ヘルプ情報記憶装置53の更新を容易に行うことができる。又、ヘルプ情報記憶装置53を企業システム7の内部に備えることにより、より企業の業務フローに沿ったヘルプファイルを作成することができる。又、通信ネットワーク9aを介して従業員端末75に提示されないので、詳細な業務フローを記載しても、その情報が外部に漏洩する危険が少ない。
ユーザ登録手段61は、サプライヤ予約システム8a乃至8cの要求に従って、予めシステムを利用するユーザ名、マイレージ番号等を登録する必要がある場合に、ユーザを登録する手段である。例えば、サプライヤ予約システム8aにおいて、チケットの発券においては、予め登録したユーザ情報と名前及びマイレージ番号が一致しなければならない場合は、ユーザ登録手段61は、サプライヤ予約システム8aに対して、従業員の名前及びマイレージ番号を登録する。ユーザ登録手段61は、チケット購入画面サーバ3が表示する画面に従ってユーザ登録を行う。
表示項目設定手段62は、従業員端末75からチケットを購入する場合、チケット購入画面サーバ3提示する画面について、表示する項目、表示しない項目を設定する手段である。例えば、チケット購入画面サーバ3に接続した場合に、従業員名を表示する/しない、部署名を表示する/しないを設定することができる。従業員端末75は、通信ネットワーク9aを介してチケット購入画面サーバ3に接続するので、従業員名や部署名を表示するのは、企業内の情報の漏洩となるおそれがある一方、予約時の画面に従業員名や部署名を表示しない場合は、従業員が、自分の名前で予約できているか確認することができない。従って、表示項目設定手段62により、チケット購入画面サーバ3が提示する画面に記載する項目を、チケット購入管理システム5から設定することにより、個々の企業が望む形態で画面を表示することができる。
予約手段63は、従業員端末75からの接続を受け付け、従業員端末75及び従業員を認証し、チケット購入画面サーバ3へ接続させる手段である。
予約情報収集手段64は、チケット購入画面サーバ3に保存された予約に関する情報を収集し、チケット購入管理システム5に備えられた予約情報記憶装置51に登録する手段である。予約情報収集手段64は、定期的にチケット購入画面サーバ3から予約情報を収集しても良いし、従業員端末75から予約される度に予約情報を収集しても良い。
請求情報管理手段65は、予約情報記憶装置51と請求情報記憶装置52とを突き合わせ、サプライヤ予約システム8a乃至8cからの請求情報が正当であるか否かを判定する手段である。
チケット購入画面サーバ3は、スイッチングサーバ1への接続に必要な画面を、従業員端末75に提示し、従業員端末75から予約された予約情報を保存するサーバである。
チケット購入画面サーバ3は、表示項目記憶装置31、予約情報記憶装置32、ユーザ登録手段41、予約手段42、確認データ受信手段43、予約情報提供手段44を備えている。
表示項目記憶装置31は、チケット購入管理システム5の表示項目設定手段62から設定された表示項目を記憶する記憶媒体である。
予約情報記憶装置32は、従業員端末75から予約されたチケットの情報が格納された記憶装置である。予約情報記憶装置32は、図4に示すように、企業に関するデータである企業コード、企業名称、予約毎に一意に割り当てられる番号である連番、予約したチケットに関するデータである搭乗年月日、予約日、発券日、予約したチケットのサプライヤコード、フライト番号、便名、航空券番号、料金、予約した従業員に関するデータである出張管理番号、マイレージ番号、従業員管理番号、出張者名等が登録されている。
ユーザ登録手段41は、チケット購入管理システム5のユーザ登録手段61に必要な画面を提示する手段である。予約手段42は、従業員端末75に、チケットの予約に必要な画面を提示し、スイッチングサーバ1と従業員端末75との間で、予約に必要なデータを仲介し、予約に関する情報を予約情報記憶装置32に登録する手段である。
確認データ受信手段43は、サプライヤ予約システム8a乃至8cから送信された予約の確認データを受信し、予約情報記憶装置32に格納する手段である。
このとき、予約手段42によって予約に関する情報が予約情報記憶装置32に既に格納されている場合、確認データ受信手段43は、受信した確認データと、既に格納した予約に関する情報が一致することを確認する。
予約情報提供手段44は、チケット購入管理システム5の予約情報収集手段64からの依頼に対応して、チケット購入画面サーバ3の予約情報記憶装置32をチケット購入管理システム5に提供する手段である。
スイッチングサーバ1は、チケット購入画面サーバ3を介して従業員端末75からの接続を受け付け、従業員端末75からの接続毎に設定されるセションを管理し、企業システム7が接続可能なサプライヤ予約システム8a乃至8cへ、予約のリクエストを行い、予約のリクエストの結果をチケット購入画面サーバ3を介して従業員端末75に提示する。
スイッチングサーバ1の詳細な機能ブロック図を図5に示す。
スイッチングサーバ1は、チケット購入画面サーバ3、サプライヤ予約システム8a乃至8cに接続されている。更に、スイッチングサーバ1の管理を行う管理端末103、104が接続されていても良い。
スイッチングサーバ1は、サプライヤ予約システム8a乃至8cに接続してホテルや交通機関の予約を行わせる管理部102、管理部102で更新及び参照されるデータが登録されたデータベースの管理を行う共通DB部106を備えている。
共通DB部106は、管理部102により更新及び参照されるデータを管理するデータベース管理手段350と、アカウント記憶装置352、契約記憶装置353、予約記憶装置354、システムアクセス数記憶装置355を備えている。
データベース管理手段350は、アカウント記憶装置352、契約記憶装置353、予約記憶装置354、システムアクセス数記憶装置355を管理している。即ち、データベース管理手段350は、管理部102が管理するデータを各記憶装置に格納する。
アカウント記憶装置352には、企業システム7の企業コード、アクセスID、パスワード等が記録されている。更に、企業に所属する従業員(ユーザ)毎にアクセスIDやパスワード等を設定しても良い。更に、企業システム7が、サプライヤ予約システム8a乃至8cに提示する氏名やカード番号等を設定しても良い。更に、企業システム7が、接続することのできるサプライヤ予約システム8a乃至8cを限定しても良い。この場合、出張先の地域によって限定をしても構わない。これにより、企業システム7は、例えば、サプライヤ予約システム8aに対して大量の発注を行うことにより、そのサプライヤ予約システム8aの企業システム7に対する価格を下げることもできる。又、企業システム7に属する出張するユーザ或いはユーザの属性(役職等)に従って、提示するホテルや交通機関を決定しても良い。具体的には、企業の役員には、新幹線のグリーン車を利用を許可したり、一泊2万円以上のホテルの利用を許可することができる。
契約記憶装置353は、管理部102が接続を受ける企業システム7や、管理部102が接続をするサプライヤ予約システム8a乃至8cの、企業名、ホテル名、交通機関名、住所、電話番号、担当者名等が記録されている。
予約記憶装置354は、予約数、キャンセル数、金額などである。これにより、管理部102が、企業システム7に対して請求金額を提示することができる。
更に、予約したホテル或いは交通機関の日付、指定便、ホテル名、人数、ランクなどを記録することにより、予約内容についても企業システム7に対して請求金額を提示することができる。又、更に当該予約について、企業システム7内に属する、精算を行う部課を記載していても構わない。この部課を記載することにより、企業システム7内に一括で請求が来ても、記載された部課に従って請求を振り分けても良い。この請求の振り分けは、企業システム7に属する経理を担当する部署が行っても良いし、インハウスエージェントが行っても良い。更に、管理部102から、企業システム7に属する部課に対して、直接請求を行っても構わない。
システムアクセス数記憶装置355は、企業システム7が管理部102に接続した回数及び時間、更にサプライヤ予約システム8a乃至8cに接続した回数及び時間、又、各接続におけるトラフィック量などが記録されている。これにより、管理部102は、企業システム7、サプライヤ予約システム8a乃至8cに、接続に対する課金を行うことができる。
管理部102は、スイッチング手段120、基幹管理手段126、ログ管理手段450、ログデータ452を備えている。
ログデータ452とは、管理部102における運用ログである。
スイッチング手段120は、企業システム7からチケット購入画面サーバ3を介して、API127を介した接続を受け付け、企業システム7からの接続毎に設定されるセションを管理し、企業システム7を認証し、企業システム7が接続可能なサプライヤ予約システム8a乃至8cに接続し、接続された予約システムから予約可能な商品の情報を取得し、チケット購入画面サーバ3を介して企業システム7に送信する。
詳述すると、企業システム7からの接続を一括して受け持ち(201)、セション管理、認証、サプライヤ予約システム8a乃至8cへの接続、レスポンス書式のフォーマット等を行う。又、アカウント記憶装置352に記録されたアカウントデータを取得し、全てメモリ内に保持する。これらのデータは起動時にロードされ、基幹管理手段126からのデータ更新通知(205)によって、データベース管理手段350から再ロードされる(203)。スイッチング手段120が企業システム7から受け取ったリクエストは、パース(解読)されて、予約検索リクエストであれば、所望のサプライヤ予約システム8a乃至8cに(202a乃至202c)、管理者機能へのリクエストであれば、API129を介して基幹管理手段126へ渡される(206)。サプライヤ予約システム8aへ接続する場合はAPI113aを介して、サプライヤ予約システム8bへ接続する場合はAPI113bを介して、サプライヤ予約システム8cへ接続する場合はAPI113cを介して接続される。基幹管理手段126へ接続する場合は、API129を介して或いはAPI129を介さずに接続される。予約情報や課金単位になるトランザクション数は、データベース管理手段350を介して共通DB部106へ書き出される(203)。運用ログは、ログ管理手段450へと渡される(204)。
基幹管理手段126は、アカウント記憶装置352に記録された、企業システム7の認証データ、企業システム7がサプライヤ予約システム8a乃至8cに接続する認証データのマッピング情報、企業システム7のユーザの属性に従って決定される接続可能なサプライヤ予約システム8a乃至8c、予約記憶装置354に記録された商品の予約に関する情報、顧客企業システムの接続に関する情報のうち、少なくとも一つを管理する。即ち、基幹管理手段126は、スイッチング手段120から取得された情報と、管理端末103、104から入力された情報とに基づいて、共通DB部106の管理を主に行う手段である。詳述すると、アカウントデータ、予約履歴、システムアクセス数データを一括して管理し、API128を介して、管理端末103、104へ、管理機能を提供する(207)。共通DB部106に格納された上記データを、追加、変更、削除する(208)。スイッチング手段120からの管理者用機能の呼び出しを受け取り、処理する。又、管理する共通DB部106のデータが追加、変更、削除されると、基幹管理手段126に更新通知を送る。
ログ管理手段450は、管理部102の管理者及び運用者が利用する運用ログを書き出す手段で、スイッチング手段120からのログ書き込み要求を受けてログをログファイルに書き込む(204)。
このように、本発明の実施の形態に係るスイッチングサーバ1においては、各システム及びプロセスの間を接続する場合、API(Application Program Interface)を介して、接続先の仕様に合わせてデータを整形する。ここで、プロセスとは、スイッチング手段120等の各手段の構成要素の一つであるプログラムのことである。更に、接続元と接続先とでプロトコルが異なる場合に、そのプロトコルを変換することにより行われる。このAPIを介して接続を行うことにより、既存のシステム及びプロセスの変更を最小限に押さえて接続することができる。即ち、本発明の実施の形態に係るスイッチングサーバ1においては、大きく分けて以下の3つのAPIが存在する。
(a)セション管理やログイン認証など、顧客企業・サイトから呼び出される接続管理を行う場合は、共通機能APIである接続管理APIが行う。図5においては、API127が接続管理APIに相当する。
(b)主に企業システム7の従業員がホテルや交通機関を予約する場合は、予約者用APIが行う。図5においては、API113a乃至113cが予約者用APIに相当する。複数の国内外の航空予約のシステム、複数の国内外のホテルの予約システムに対して、それぞれ別々に用意するのが好ましい。
(c)管理部102の管理者及び運用者が、予約状況の確認や課金情報や契約情報を見る場合は、管理者用APIが行う。図5においては、API128が管理者用API相当する。
これらのAPIについて、どちらのシステム或いはプロセスにAPIを備えるかは、システムの要件に基づいて随時判断されるのが好ましい。
各システム及びプロセス間のプロトコル及び文書形式は、様々な組み合わせが考えられる。
例えば、上記の201、202、206、207での通信の接続においては、OSI参照モデルに対比すると、ネットワーク層及びトランスポート層の接続においてTCP/IPのプロトコルが、セション層の接続においてHTTPのプロトコルが、プレゼンテーション層の接続においてXMLの文書形式がそれぞれ用いられるのが好ましい。又、204の接続においては、トランスポート層の接続においてプロセス間通信のUDP(User Datagram Protocol)のプロトコルが用いられるのが好ましい。更に、205の接続においては、ネットワーク層及びトランスポート層の接続においてTCP/IPのプロトコルが用いられるのが好ましい。
図6に、本発明の第1の実施の形態に係るチケット購入システムのデータの送受信を示したシーケンス図を示す。
まず、ステップS101において、従業員端末からチケット購入管理システム5に接続する。チケット購入管理システム5は、予約手段63によって、従業員の認証を行う。この従業員の認証は、出張管理システム74によって行われても良い。即ち、チケット購入管理システム5は、接続された従業員端末75をチケット購入画面サーバ3に接続して良いかを判定する。
チケット購入管理システム5によって従業員の認証が行われると、ステップS102において、チケット購入管理システム5は、従業員端末75にトップ画面を提示する。このとき、従業員端末75から「チケットの予約」や「チケット手配」等が選択されると、従業員端末75において、HTTPリクエストメッセージが生成され、まずステップS103においてチケット購入管理システム5へ接続され、その後自動的に、ステップS104においてチケット購入画面サーバ3に接続される。
このとき、従業員端末75が生成するHTTPリクエストメッセージのインタフェースを図7に示す。
HTTPリクエストメッセージは、メニュー起動時の年月日時分秒のMDDATA、チケット購入画面サーバ3でメッセージ種別を認識する区分、出張を一意に識別する出張管理番号、出張期間開始日、出張期間終了日、出張の行き先、従業員を識別する従業員管理番号、従業員名、従業員の所属部課名、メールアドレス、サプライヤ予約システム8a乃至8cで利用するA社マイレージ番号、B社マイレージ番号、C社マイレージ番号、企業システム7を識別する企業ID、パスワードを含む。
MDDATA、区分、出張管理番号、従業員管理番号は、チケット購入画面サーバ3及びスイッチングサーバ1で利用するもので、HTTPリクエストメッセージに必ず含まれなければならない。又、企業ID及び企業パスワードは、スイッチングサーバ1で利用するもので、HTTPリクエストメッセージに必ず含まれなければならない。
A社マイレージ番号、B社マイレージ番号、C社マイレージ番号は、それぞれサプライヤ予約システム8a乃至8cが利用するもので、サプライヤ予約システム8a乃至8cの要求によって、含まれている。従って、サプライヤ予約システム8a乃至8cの仕様によっては、必ずしもこれらのマイレージ番号が含まれるとは限らない。
出張期間開始日、出張期間終了日、行き先、従業員名、所属部課名は、チケット購入画面サーバ3で表示するためのものである。これらの項目をHTTPリクエストメッセージに含ませるか否かは、チケット購入管理システム5の表示項目設定手段62により設定を変更することができる。又ここで、出張期間開始日、出張期間終了日、行き先をHTTPメッセージに含ませることにより、チケット購入画面サーバ3が提示する画面に、予めこれらの情報を記載しておき、従業員端末75からの操作を簡略化することができる。
メールアドレスは、例えば、チケット購入画面サーバ3やスイッチングサーバ1から、予約した従業員に確認のメールを送信するためのものである。
ここで、MDDATAをリクエストメッセージに含んでいるので、チケット購入画面サーバ3の内部時計の時刻と比較することにより、チケット購入画面サーバ3内の古いデータであるキャッシュを誤作動することを防ぐことができる。
予約要求メッセージは、HTTP上に実装されているので、従業員端末75のブラウザや通信経路上のキャッシュサーバでキャッシングされる可能性がある。
もしも、キャッシュの内容を読み出して、チケット購入画面サーバ3に送信されてしまうと、正規の予約手順が実行されて、キャッシュの内容に従った予約を行うことができる。キャッシュ内容の再送は、ブラウザ上で特定のURLにアクセスすることができるし、悪意を持って、キャッシュを解析することも可能となる。そのため、同一内容でのメッセージによってチケット購入画面サーバ3にアクセスすることを防ぐ必要がある。ここで、MDDATAをメッセージに含ませることにより、チケット購入画面サーバ3は、最新のメッセージを確認して、古いメッセージには応答しないようにする。又、企業ID及び企業パスワードは、情報の漏洩を防ぐため、好ましくは、従業員端末75で生成されるHTTPリクエストメッセージに含ませず、チケット購入管理システム5で付加されるのが好ましい。
ステップS104において、従業員端末75からチケット購入画面サーバ3へ接続されると、ステップS105において、チケット購入画面サーバ3の予約手段42は、従業員端末75へ予約画面を提示する。従業員端末75では、提示された予約画面に予約の条件を入力し、ステップS106において、チケット購入画面サーバ3に予約の条件を送信する。更に、ステップS107において、チケット購入画面サーバ3は、従業員端末75から受信した予約の条件をスイッチングサーバ1に送信する。
スイッチングサーバ1は、ここで企業ID及び企業パスワードを検証し、この企業システム7が接続可能な、サプライヤ予約システム8a乃至8cを検索する。ここでは、企業システム7は、サプライヤ予約システム8a乃至8cのチケットを予約することができるとする。
更に、ステップS108a乃至108cにおいて、スイッチングサーバ1は、この企業システム7が接続可能なサプライヤ予約システム8a乃至8cに、予約の条件で予約の検索を行う。続いてステップS109a乃至109cにおいて、スイッチングサーバ1は、これに対する返答である検索結果を、サプライヤ予約システム8a乃至8cから受信する。
続いて、ステップS110において、スイッチングサーバ1は、受信した検索結果をチケット購入画面サーバ3に送信し、ステップS111において、チケット購入画面サーバ3は、予約手段42により、提示する画面を成形し、従業員端末75に提示する。
ここで、従業員端末75では、提示された検索結果を参照して、どのチケットを予約するか決定する。ここでは、例えば、サプライヤ予約システム8bのチケットを選択するとする。従業員端末75は、ステップS112において、チケット購入画面サーバ3に予約のリクエストを行う。チケット購入画面サーバ3は、ステップS113において、スイッチングサーバ1に予約のリクエストを行い、更に、スイッチングサーバ1は、ステップS114において、サプライヤ予約システム8bに予約のリクエストを行う。ここで、サプライヤ予約システム8bは、予約に伴う航空券番号とともに、企業システム7に対する請求情報を、請求情報記憶装置81bに記録する。更に、サプライヤ予約システム8bは、ステップS115において、スイッチングサーバ1に予約確認を送信し、スイッチングサーバ1は、ステップS116において、予約確認をチケット購入画面サーバ3に送信する。
ここで、チケット購入画面サーバ3は、受信した予約確認に基づいて、出張管理番号とともに、航空券番号と関連づけた予約情報を、予約情報記憶装置32に登録する。これにより、出張管理番号から予約情報を識別することができるので、チケット購入管理システム7において、予約情報と出張情報を関連づけることができる。
更に、チケット購入画面サーバ3から、ステップS117において、従業員端末75に予約確認画面を提示する。更に、確認となるメールを、チケット購入画面サーバ3から従業員端末75に送信しても良い。
図6においては、スイッチングサーバ1が仲介してチケットを購入する場合のシーケンス図を示したが、図8に、従業員端末75からサプライヤ予約システム8cにリンク接続して、従業員端末75とサプライヤ予約システム8cとの間で予約を行う場合のデータの送受信を示したシーケンス図を示す。
まず、ステップS201において、従業員端末からチケット購入管理システム5に接続する。チケット購入管理システム5は、予約手段63によって、従業員の認証を行う。この従業員の認証は、出張管理システム74によって行われても良い。即ち、チケット購入管理システム5は、接続された従業員端末75をチケット購入画面サーバ3に接続して良いかを判定する。
チケット購入管理システム5によって従業員の認証が行われると、ステップS202において、チケット購入管理システム5は、従業員端末75にトップ画面を提示する。このとき、従業員端末75から「チケットの予約」や「チケット手配」等が選択されると、従業員端末75において、HTTPリクエストメッセージが生成され、まずステップS203においてチケット購入管理システム5へ接続され、その後自動的に、ステップS204においてチケット購入画面サーバ3に接続される。
ステップS204において、従業員端末75からチケット購入画面サーバ3へ接続されると、ステップS205において、チケット購入画面サーバ3の予約手段42は、従業員端末75へ予約画面を提示する。従業員端末75では、提示された予約画面に予約の条件を入力し、ステップS206において、チケット購入画面サーバ3に予約の条件を送信する。更に、ステップS207において、チケット購入画面サーバ3は、従業員端末75から受信した予約の条件をスイッチングサーバ1に送信する。
スイッチングサーバ1は、ここで企業ID及び企業パスワードを検証し、この企業システム7が接続可能な、サプライヤ予約システム8a乃至8cを検索する。ここでは、企業システム7は、サプライヤ予約システム8a乃至8cのチケットを予約することができるとする。
更に、ステップS208a乃至208cにおいて、スイッチングサーバ1は、この企業システム7が接続可能なサプライヤ予約システム8a乃至8cに、予約の条件で予約の検索を行う。続いてステップS209a乃至209cにおいて、スイッチングサーバ1は、これに対する返答である検索結果を、サプライヤ予約システム8a乃至8cから受信する。
続いて、ステップS210において、スイッチングサーバ1は、受信した検索結果をチケット購入画面サーバ3に送信し、ステップS211において、チケット購入画面サーバ3は、予約手段42により、提示する画面を成形し、従業員端末75に提示する。
ここで、従業員端末75では、提示された検索結果を参照して、どのチケットを予約するか決定する。ここでは、例えば、サプライヤ予約システム8cのチケットを選択するとする。従業員端末75は、ステップS212において、サプライヤ予約システム8cに接続し、予約を行う。このとき、出張管理番号と関連づけたメッセージをやりとりし、サプライヤ予約システム8cと従業員端末75とで予約を行う。
予約が完了すると、サプライヤ予約システム8cは、その予約に伴う航空券番号とともに、企業システム7に対する請求情報を、請求情報記憶装置81cに記録する。更に、サプライヤ予約システム8cは、ステップS213において、スイッチングサーバ1に、出張管理番号に関連づけられた確認データを送信し、スイッチングサーバ1は、ステップS214において、確認データを受信する。これにより、出張管理番号から予約情報を識別することができるので、チケット購入管理システム7において、予約情報と出張情報を関連づけることができる。
ここで、チケット購入画面サーバ3は、出張管理番号に関連づけられた予約データを、予約情報記憶装置32に格納する。更に、確認となるメールを、チケット購入画面サーバ3から従業員端末75に送信しても良い。
図8においては、サプライヤ予約システム8cは、スイッチングサーバ1からの予約検索に対して検索結果を返答すると記載したが、サプライヤ予約システム8cの仕様によっては、スイッチングサーバ1からの予約検索を受け付けない場合もある。このときは、従業員端末75からサプライヤ予約システム8cに対してリンク接続し、従業員端末75からチケットを検索するのは勿論である。
図9に、従業員端末75から予約された後、チケット購入管理システム5が、チケット購入画面サーバ3から予約情報を取得し、更に、サプライヤ予約システム8a乃至8cから請求情報を取得するシーケンス図を示す。
まず、従業員端末75は、ステップS310において、チケット購入画面サーバ3に予約のリクエストを行う。チケット購入画面サーバ3は、ステップS302において、スイッチングサーバ1に予約のリクエストを行い、更に、スイッチングサーバ1は、ステップS303において、サプライヤ予約システム8a乃至8cに予約のリクエストを行う。ここで、サプライヤ予約システム8a乃至8cは、予約に伴う航空券番号とともに、企業システム7に対する請求情報を、請求情報記憶装置81a乃至81cに記録する。更に、サプライヤ予約システム8a乃至8cは、ステップS304において、スイッチングサーバ1に予約確認を送信し、スイッチングサーバ1は、ステップS305において、予約確認をチケット購入画面サーバ3に送信する。
ここで、チケット購入画面サーバ3は、受信した予約確認に基づいて、出張管理番号とともに、航空券番号と関連づけた予約情報を、予約情報記憶装置32に登録する。
その後、チケット購入管理システム5は、ステップS307において、予約情報収集手段64により、チケット購入画面サーバ3に予約データ収集リクエストを行う。チケット購入画面サーバ3は、ステップS308において、予約情報提供手段44により、予約情報記憶装置32の情報を、チケット購入管理システム5に送信する。チケット購入管理システム5は、受信した情報を、予約情報記憶装置51に格納する。
一方、サプライヤ予約システム8a乃至8cは、ステップS309において、従業員の搭乗実績を取得する。従って、サプライヤ予約システム8a乃至8cは、従業員が空港で搭乗するフライトを変更した場合などを考慮した、搭乗実績の情報を取得し、それを請求情報として、請求情報記憶装置81a乃至81cに更新する。
更に、ステップS310において、サプライヤ予約システム8a乃至8cから、締め日などに定期的に、請求情報記憶装置81a乃至81cの情報をチケット購入管理システム5に送信する。
次に、図10乃至図16を参照して、チケット購入画面サーバ3或いは企業システム7が、従業員端末75に提示している画面について説明する。ここでは、従業員端末75から、企業システム7に接続し、従業員の業務の一つである出張申請を行い、そのときに交通機関のチケットを手配する場合について説明する。
図10は、企業システム7が提示する、従業員の情報を管理する画面群である。
まず、図10(a)に示した画面は、従業員端末75の従業員の情報を得るべくログインさせるため、従業員に従業員番号とパスワードを入力させる画面である。入力されたパスワードが企業システム7内に保存されたパスワードと一致すると、図10(b)に示した画面を参照する。図10(a)で、ユーザに従業員番号とパスワードを入力させなくても、キャッシュ情報や端末固有情報等からユーザを特定しても構わない。
次に、図10(b)に示した画面において、ログインした従業員が操作できる業務(出退勤管理、業務報告、出張申請、予約一覧表示等)等に対応したボタンの一覧を表示する。ここで、「出退勤管理」ボタンがクリックされると、ユーザの過去の出退勤の結果、又、休みの予定等を入力することができる。「業務報告」ボタンがクリックされると、上司などに現在携わっている業務について報告を行うことができる。「出張申請」ボタンB101がクリックされると、上司に出張することを申請して許可をもらうことができる。「予約一覧表示」ボタンB104がクリックされると、ユーザが企業システム7を介して予約した商品の一覧を表示することができる。具体的には、「出張申請」のときに予約した、交通機関及びホテルの予約内容を参照することができる。ここでは、文具などの消耗品や、本の予約を含めても良い。
ここで、本発明の第1の実施の形態においては、従業員が出張申請を行う場合について説明する。従業員端末75から「出張申請」ボタンB101をクリックされると、企業システム7は、図10(c)に示した画面である出張申請画面を提示する。
図10(c)の出張申請画面において、従業員に、出張の期間、出張先、目的、出張を精算する経費コード等、出張に関する情報を入力させる。更に、この出張の経費を負担する部課名或いはプロジェクト名、ジョブ名など、経費を精算する単位を入力させても良い。更に、出張申請画面の入力時は、上司の承認が得られていないので、上司の承認が「否」にチェックされているが、出張申請が完了し、上司の承認が得られれば、上司の承認が「可」となる。これにより、出張の経費を、会社(或いは、出張の経費を負担する部課名が記されていた場合はその部課)に負担させることができる。
更に、図10(c)の出張申請画面において、交通機関やホテルの予約が必要な場合は、「チケット手配」ボタンB102或いは「ホテル手配」ボタンがクリックされる。この例においては、交通機関のチケットを手配するので、従業員端末75から、「チケット手配」ボタンB102がクリックされる。
図11乃至図16は、チケットの手配に関する画面である。ここで表示されている時刻表、予約に関する情報、従業員に関する情報等は、スイッチングサーバ1からAPI127を介して取得されたもので、その情報を元に、チケット購入画面サーバ3が従業員端末75の画面に提示している。又、「お知らせ」や「ヘルプ」等、動的にデータが変更しないものに関しては、企業システム7の内部で保存して表示するのが好ましい。
又、チケット手配に関する画面遷移等は、企業システム7の業務フロー、画面イメージに適合した形で作成されるのが好ましいので、企業システム7の仕様に基づいて作成されるのが良い。
図11に示した画面は、図10(c)に示した画面において「チケット手配」ボタンB102がクリックされて、チケット購入画面サーバ3が、従業員端末75に最初に提示する画面である。この画面では、図10(c)に示した画面で入力された情報が、なるべく既に入力された状態で表示するのが好ましい。例えば、出張の出発日に交通機関の予約を行う場合が多いので、最初に出張の出発日を入力しておく。又、利用する航空会社をチェックボックスで選択できるようにしていても良い。更に、ここに表示する航空会社は、スイッチングサーバ1の契約記憶装置353で契約している航空会社に限られても良い。
図11に示した画面において、従業員端末75からチケットを予約する航空機の条件を入力させる。更に、「検索」ボタンB103がクリックされると、チケット購入画面サーバ3は、図12に示した画面において、スイッチングサーバ1を介して取得した、検索条件に該当した交通機関の空席状況を一覧で提示する。
図12に示した画面において、検索条件として、搭乗日、出発地、到着地を表示する。更に、それぞれの検索結果に対応づけて、航空会社、便名、出発時刻、到着時刻、機種、空席状況、利用運賃、「予約する」ボタンB105a、B105b、B105c…を表示する。
この「予約する」ボタンB105a、B105b、B105c…を従業員がクリックすると、スイッチングサーバ1を介して、サプライヤ予約システム8a乃至8cにおいて予約処理を行い、図13に示した画面を表示する。
図13に示した画面において、チケット購入画面サーバ3は、従業員が行った予約の確認事項を表示する。更に、予約時に座席を希望できる航空会社(この場合B社)の場合は、ここで、希望する座席を選択する。更に、交通機関を利用するユーザの、交通機関に対しての表示名(名前、固有番号等)も合わせて表示する。ここでは、表示項目記憶装置31に格納された情報に従って、企業指定した外に開示したくない項目、例えば、部署名、出張目的等の情報は一切表示しない。ここに表示された情報で正しければ、従業員に「予約確定」ボタンB106をクリックさせる。
その後、チケット購入画面サーバ3は、予約情報を取得し、スイッチングサーバ1を介してサプライヤ予約システム8a乃至8cに対して、確認された交通機関の予約を行い、正常に予約完了した場合は、図14に示す予約完了画面を表示する。更に、予約完了後に座席を指定できる航空会社(この場合A社)に対して予約がなされた場合は、「事前に座席を指定する」ボタンB107をクリックさせることにより、座席を指定することができる。
更に、図10(b)或いは(c)に示された画面において、「予約一覧表示」ボタンB104がクリックされると、チケット購入画面サーバ3は、従業員端末75に、図15に示す画面を提示する。ここでは、従業員が予約した役務を一覧表示する画面を表示する。この画面において、「予約取消」ボタンB108a、B108bがクリックされると、図16に示す予約取消確認画面を表示する。ここで、「確定」ボタンB109がクリックされると、予約を取り消すメッセージが、チケット購入画面サーバ3に送信され、チケット購入画面サーバ3は、スイッチングサーバ1を介してサプライヤ予約システム8a乃至8cに対して予約の取消を行う。
第1の実施の形態に係るチケット購入システムを簡略化したシステム構成図を図17に示す。
第1の実施の形態に係るチケット購入システムにおいては、企業システム7とチケット購入画面サーバ3は、通信ネットワーク9aにより接続されている。又、スイッチングサーバ1とサプライヤ予約システム8a乃至8cは、通信ネットワーク9bにより接続されている。
企業システム7は、通信ネットワーク9aとのインタフェースとなるゲートウェイサーバ77に、チケット購入管理システム及び従業員端末75が接続されており、チケット購入管理システム5と従業員端末75は、ゲートウェイサーバ77及び通信ネットワーク9aを介して、チケット購入画面サーバ3に接続することができる。
第1の実施の形態においては、チケット購入画面サーバ3は、ASP(Application Service Provider)サービスにより、企業システム7に提供されるのが好ましい。
この場合、スイッチングサーバ1との接続部分の仕様が変更した場合、チケット購入画面サーバ3のみ変更すれば良い。従って、企業システム7のシステムを変更する必要がないため、機能追加やバージョンアップ等に必要な開発費用を最小限に抑えることができる。
ここで、チケット購入画面サーバ3とスイッチングサーバ1は、それぞれ別々のコンピュータ上に構築されなくとも良い。例えば、チケット購入画面サーバ3とスイッチングサーバ1とを同一のコンピュータ上に構築しても良い。又、チケット購入管理システム5は、その他のシステムと同一のコンピュータ上に構築しても良い。
又、本発明の第1の実施の形態に係るチケット購入システムにおいては、企業システム7に備えられたチケット購入管理システム5は、従業員端末75から予約されたチケットに関する情報を取得することができる。従って、サプライヤ予約システム8a乃至8cから取得した請求情報を突き合わせ、正当な請求であるか否か判定することができる。
(第1の実施の形態の第1の変形例)
本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係るチケット購入システムのシステム構成図を図18に示す。第1の実施の形態の第1の変形例に係るチケット購入システムは、図17に示した本発明の第1の実施の形態に係るチケット購入システムのシステム構成図と比べて、チケット購入画面サーバ3が企業システム7の内部に備えられている点が異なる。
チケット購入画面サーバ3、チケット購入管理システム5、従業員端末75は、企業システム7の社内LANを介して接続される。又、チケット購入画面サーバ3は、通信ネットワーク9aを介してスイッチングサーバ1に接続される。
本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係るチケット購入システムにおいては、チケット購入画面サーバ3が企業システム7の内部に備えられているので、チケット購入画面サーバ3に蓄積される予約情報が、企業システム7の外部に漏洩しにくく、企業システム7の情報は保持される。但し、スイッチングサーバ1の機能追加やバージョンアップに伴い、チケット購入画面サーバ3を変更しなければならず、維持コストが高くなる場合もある。
又、図18に示した第1の実施の形態の第1の実施例においては、チケット購入管理システム5とチケット購入画面サーバ3は、別のコンピュータによって実施されるように記載したが、同一のコンピュータによって実施されても良い。又、人事システムや経理システムなど、企業システム7に備えられる様々なシステムと同一のコンピュータによって実施されても良い。
(第1の実施の形態の第2の変形例)
本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係るチケット購入システムのシステム構成図を図19に示す。第1の実施の形態の第2の変形例に係るチケット購入システムは、図17に示した本発明の第1の実施の形態に係るチケット購入システムのシステム構成図と比べて、チケット購入画面サーバ3は、スイッチングサーバ1とともに購入仲介システム2を構成している点が異なる。
図19に示した第1の実施の形態の第2の変形例に係るチケット購入システムにおいては、チケット購入画面サーバ3とスイッチングサーバ1は、別々のコンピュータによって実施されるように記載したが、同一のコンピュータによって実施されても良い。又、チケット購入画面サーバ3は、異なる企業システム7から設定される表示項目等の要求を満たすように、提示する企業システム7毎に、仕様を備えるのが好ましい。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態においては、第1の実施の形態で説明したチケット購入管理システム5について詳細に説明する。
本発明の第2の実施の形態に係るチケット購入管理システム5の機能ブロック図を図20に示す。
本発明の第2の実施の形態に係るチケット購入管理システム5は、予約情報記憶装置51、請求情報記憶装置52、ヘルプ情報記憶装置53、突合キー記憶装置54、項目対応記憶装置55、請求一致データ記憶装置56a、請求部分不一致データ記憶装置56b、請求突合対象不明データ記憶装置56c、予約一致データ記憶装置56d、予約部分不一致データ記憶装置56e、ユーザ登録手段61、表示項目設定手段62、予約手段63、予約情報収集手段64、請求情報管理手段65、請求情報取得手段66、予約データ一覧作成手段67、仕訳用予約データ一覧作成手段68、通信制御手段69を備えている。
予約情報記憶装置51は、チケット購入画面サーバ3から収集した予約情報を格納する記憶装置である。予約情報記憶装置51は、図21に示すように、企業名称、予約毎に一意に割り当てられる番号である連番、予約したチケットに関するデータである搭乗年月日、予約日、発券日、予約したチケットのサプライヤコード、フライト番号、便名、航空券番号、料金、予約した従業員に関するデータである出張管理番号、マイレージ番号、従業員番号、出張者名等が登録されている。
請求情報記憶装置52は、サプライヤ予約システム8a乃至8cから送信された請求情報が格納されている記憶装置である。請求情報記憶装置52のデータ項目は、送信元となるサプライヤ予約システム8a乃至8cの仕様によって異なる。
ヘルプ情報記憶装置53は、チケット購入画面サーバ3が提示する画面のヘルプファイルを格納する記憶装置である。
突合キー記憶装置54は、予約情報記憶装置51と請求情報記憶装置52を突き合わせるときの、キーとなる項目を登録する記憶装置である。突合キーは、サプライヤ予約システム8a乃至8cの仕様によって異なるので、サプライヤ予約システム8a乃至8cそれぞれについて記録される。例えば、空港でフライトを変更しても発券番号(航空券番号)が変わらない場合は、発券番号を突合キーとするのが好ましい。又、発券番号が変わっても、元の発券番号がわかる場合は、発券番号を突合キーとしても良い。逆に、空港でフライトを変更すると発券番号が変わり、元の発券番号との関連がわからなくなる場合は、氏名、年齢、マイレージ番号、搭乗地などの情報を突合キーとするのが好ましい。
項目対応記憶装置55は、サプライヤ予約システム8a乃至8cそれぞれから送信される請求情報記憶装置52のデータ項目を対応づけて記録した記憶媒体である。
請求一致データ記憶装置56aは、予約情報記憶装置51と請求情報記憶装置52を突き合わせて、予約情報と一致した請求情報のレコードを格納する記憶装置である。
請求部分不一致データ記憶装置56bは、予約情報記憶装置51と請求情報記憶装置52を突き合わせて、予約情報と突合キーのみ一致した請求情報のレコードを格納する記憶装置である。
請求突合対象不明データ記憶装置56cは、予約情報記憶装置51と請求情報記憶装置52を突き合わせて、突合キーを持つ予約情報が見つからなかった請求情報のレコードを格納する記憶装置である。
予約一致データ記憶装置56dは、予約情報記憶装置51と請求情報記憶装置52を突き合わせて、請求情報と一致した予約情報のレコードを格納する記憶装置である。予約一致データ記憶装置56dには、一致した請求情報を識別する行番号などの識別番号も合わせて格納するのが好ましい。
予約部分不一致データ記憶装置56eは、予約情報記憶装置51と請求情報記憶装置52を突き合わせて、請求情報と突合キーのみ一致した予約情報のレコードを格納する記憶装置である。予約一致データ記憶装置56dには、突合キーが一致した請求情報を識別する行番号などの識別番号も合わせて格納するのが好ましい。更に、突合キー以外の一致しなかった項目も合わせて記録するのが好ましい。
請求一致データ記憶装置56a、請求部分不一致データ記憶装置56b、請求突合対象不明データ記憶装置56c、予約一致データ記憶装置56d、予約部分不一致データ記憶装置56eは、企業システム7内で加工を行える様に、それぞれ、項目毎にカンマ等で区切られたCSVファイルで出力されても良いし、表計算アプリケーションのファイル形式で出力しても良い。又、一般的なツール等により、帳票出力されても構わない。
通信制御手段69は、通信ネットワーク9aとのインタフェースとなる装置で、LANボード、LANカード、ルータなどがこれに相当する。チケット購入管理システム5は、通信制御手段69を介して通信ネットワーク9aと通信を行うことができる。
ユーザ登録手段61は、サプライヤ予約システム8a乃至8cの要求に従って、予めシステムを利用するユーザ名、マイレージ番号等を登録する必要がある場合に、ユーザを登録する手段である。
表示項目設定手段62は、従業員端末75からチケットを購入する場合、チケット購入画面サーバ3提示する画面について、表示する項目、表示しない項目を設定する手段である。
予約手段63は、従業員端末75からの接続を受け付け、従業員端末75及び従業員を認証し、チケット購入画面サーバ3へ接続させる手段である。
予約情報収集手段64は、チケット購入画面サーバ3に保存された予約に関する情報を収集し、チケット購入管理システム5に備えられた予約情報記憶装置51に登録する手段である。予約情報収集手段64は、定期的にチケット購入画面サーバ3から予約情報を収集しても良いし、従業員端末75から予約される度に予約情報を収集しても良い。
請求情報管理手段65は、予約情報記憶装置51と請求情報記憶装置52とを突き合わせ、サプライヤ予約システム8a乃至8cからの請求情報が正当であるか否かを判定する手段である。このとき、項目対応記憶装置55を参照して、請求情報記憶装置52或いは予約情報記憶装置51の項目を変更して、請求情報記憶装置52と予約情報記憶装置51の項目を一致させてから、突合を行うのが好ましい。又、突合キー記憶装置54を参照して、請求情報記憶装置52の送信元のサプライヤ予約システム8a乃至8c毎に設定された突合キーで、突合を行うのが好ましい。
請求情報取得手段66は、サプライヤ予約システム8a乃至8cから送信された請求情報を請求情報記憶装置52に登録する手段である。
予約データ一覧作成手段67は、予約情報記憶装置51から、指定された条件の予約データの一覧を作成する手段である。
仕訳用予約データ一覧作成手段は、請求一致データ記憶装置56a、請求部分不一致データ記憶装置56b、請求突合対象不明データ記憶装置56c、予約一致データ記憶装置56d、予約部分不一致データ記憶装置56eから、指定された条件のデータの一覧を作成する手段である。
図22に、本発明の第2の実施の形態に係るチケット購入管理システム5の請求情報管理手段65の処理のフローチャートを示す。
まず、ステップS401において、予約情報記憶装置51を参照して、突合を行うサプライヤ予約システム8a乃至8cいずれかのシステムに予約した予約データを取得する。次に、ステップS402において、請求情報記憶装置52を参照して、突合を行うサプライヤ予約システム8a乃至8cいずれかのシステムからの請求データを取得する。
更に、ステップS403において、項目対応記憶装置55を参照して、ステップS402で取得された請求データの項目を変換する。一方、ステップS404において、突合キー記憶装置54を参照して、請求情報記憶装置52の突合を行うサプライヤ予約システム8a乃至8cの突合キーを取得する。
予約情報記憶装置51及び請求情報記憶装置52の全てのレコードについて、ステップS404で取得した突合キーで突合を行う。
図23に、図22のステップS405のデータ突合の詳細な処理のフローチャートを示す。
まず、ステップS451において、請求データを読み出す。次に、ステップS452において、予約データの中で、突合キー、その他の項目の全てが一致するデータを検索する。
ステップS452において、一致するデータが見つかった場合は、ステップS453において、当該請求データを請求一致データ記憶装置56aに格納し、ステップS454において、当該予約データを予約一致データ記憶装置に格納する。このとき、一致した当該請求データを識別する行番号などの識別番号と合わせて格納する。
ステップS452において、一致するデータが見つからなかった場合は、ステップS455において、予約データの中で、突合キーのみ一致するデータを検索する。
突合キーのみ一致した場合は、ステップS456において、当該請求データを請求部分不一致データ記憶装置56bに格納し、ステップS457において、当該予約データを予約部分不一致データ記憶装置56eに格納する。このとき、突合キーのみ一致した当該請求データを識別する行番号などの識別番号と、一致しなかった項目とを合わせて格納する。
又、ステップS455において、突合キーが一致するデータが見つからなかった場合は、ステップS458において、当該請求データを、請求突合対象不明データ記憶装置56cに格納する。
図24乃至図30は、本発明の第2の実施の形態に係るチケット購入管理システム5が提示する画面である。これらの画面は、チケット購入管理システム5の担当者が、データの正当性をチェックするために用いる画面の例である。
まず、図24に示す様に、精算・実績管理ログイン画面が表示される。ここで、チケット購入管理システム5の担当者の権限を持つか認証を行うため、ログインID、パスワードを入力させ、ログインボタンB201をクリックさせる。担当者の権限を持つユーザがログインした場合は、図25に示す、精算・実績管理トップ画面を表示する。
図25に示した精算・実績管理トップ画面には、精算・実績管理メニューと、このシステムについて説明する精算実績管理概要を備える。又、精算・実績管理トップ画面には、企業のロゴR101及びR102を備えている。ここには、このシステムを提供している企業のロゴと、このシステムを利用している企業のロゴが表示される。
請求・実績管理メニューには、請求データ取込ボタンB201、請求突合せボタンB202、予約実績取込ボタンB203、予約データ一覧作成ボタンB204、仕訳用データ一覧作成ボタンB205、パスワード変更ボタンB206が表示されている。
パスワード変更ボタンB206が選択されると、ユーザは、図24に示したログイン画面での認証パスワードを変更することができる。
図25において、請求データ取込ボタンB201がクリックされると、図26(a)に示す画面が提示される。
図26(a)において、参照ボタンB207をクリックすることにより、請求データファイル名において、取り込む請求データファイルである請求情報記憶装置52を指定する。又、請求種別において、サプライヤ予約システム8a乃至8cのいずれのシステムからの請求データを取り込むのかを指定する。取込ボタンB208をクリックすることにより、請求データファイル名で指定されたファイルの中から、請求種別で指定したサプライヤからの請求情報のみを取得する。
取得が完了すると、図26(b)に示したように、取込した件数を表示し、取込が終了したことを知らせる。ここで、結果出力ボタンB209をクリックすると、取り込まれた請求情報が、CSVファイルなどの形式で出力される。
これにより、航空会社から、フレキシブルディスク等の可搬性を持つ記憶装置に記録された請求データや、サプライヤ予約システム8a乃至8cからダウンロードした請求データを、チケット購入管理システム5に取り込むことができる。
例えば、チケット購入管理システム5の担当者の所有しているクライアント端末で、データを取得しチケット購入管理システム5にアップロードすることができる。
図25において、請求突合せボタンB202がクリックされると、図27(a)に示す画面が提示される。
図27(a)において、請求情報管理手段65によって、予約情報記憶装置51と請求情報記憶装置52との突合を行う条件を入力させる。例えば、請求種別として、どのサプライヤからの請求情報を突き合わせるかを指定させ、又、「平成14年10月分」など、突合の対象となる期間を指定させる。突合せ実行ボタンB210がクリックされると、請求情報管理手段65によって、突合処理が行われる。
突合処理が完了すると、図27(b)に示したように、突合結果として、一致したレコード、部分不一致のレコード、突合対象不明のレコードのそれぞれのレコード数が表示される。ダウンロードボタンB211をクリックすると、予約情報と一致した請求情報を記録した請求一致データ記憶装置56aをダウンロードすることができる。ダウンロードボタンB212をクリックすると、予約情報と突合キーのみ一致した請求情報を記録した請求部分不一致データ記憶装置56bをダウンロードすることができる。ダウンロードボタンB213をクリックすると、突合キーが一致する予約情報がなかった請求突合対象不明データ記憶装置56cをダウンロードすることができる。ダウンロードボタンB214をクリックすると、請求情報と一致した予約情報である予約一致データ記憶装置56dをクリックすることができる。ダウンロードボタンB215をクリックすると、突合キーのみ一致した予約部分不一致データ記憶装置56eをダウンロードすることができる。
又、図27(b)において、「トップへ」ボタンB216がクリックされると、図25が表示される。
図25において、予約実績取込ボタンB203がクリックされると、図28(a)に示す画面が表示される。ここでは、予約情報収集手段64によって、チケット購入画面サーバ3の予約情報記憶装置32から、レコードを取得する条件を入力させる。ここでは、企業名、予約情報記憶装置32の連番項目の連番、更新日を入力させる。予約情報収集手段64は、指定された条件に合致する予約情報を、チケット購入画面サーバ3から収集する。ここで、請求データ「無し」とは、請求データと一致又は部分不一致となっていないデータのことを指す。
収集が完了すると、図28(b)に示したように、収集結果として、取り込んだレコード数を表示する。
又、図28(b)において、「トップへ」ボタンB216がクリックされると、図25が表示される。
図25において、予約データ一覧作成ボタンB204がクリックされると、図29(a)に示す画面が提示される。ここでは、予約データ一覧作成手段67によって作成する予約データ一覧に必要なレコードを抽出する条件を入力させる。
具体的には、企業名、部課名、事業所名、サプライヤ(航空会社)、予約成立したものか、キャンセルしたものか、搭乗日、発券日、突合結果などを指定することができる。これを指定することにより、予約情報の中から、「A社のデータのうち、部分不一致のデータのみの一覧」を作成することができる。
作成が完了すると、図29(b)に示すように、作成結果として抽出されたレコードの件数が表示される。ダウンロードボタンB232をクリックすると、抽出されたレコードを、CSVファイルなどの形式でダウンロードすることができる。
又、図29(b)において、「トップへ」ボタンB233がクリックされると、図25が表示される。
図25において、仕訳用予約データ一覧作成ボタンB205がクリックされると、図30(a)に示す画面が提示される。ここでは、仕訳用予約データ一覧作成手段68によって、データをの仕訳を行う条件を入力させる。具体的には、発券日、或いは、搭乗予定日が、入力された期間であるものを検索することができる。又、出力ファイルのソート順として、出張管理番号、或いは請求先の請求部課コードの順に並べるなども指定できる。更に、出力するファイル名も指定する。
これらの条件が入力され、仕訳用予約データ一覧作成ボタンB241がクリックされると、仕訳用予約データ一覧作成手段68により、データの仕訳を行う。
仕訳が完了すると、図30(b)に示すように、仕訳結果として出力されたレコードの件数が表示される。ダウンロードボタンB242をクリックすると、出力されたレコードを、図30(a)で指定した出力ファイル名で、CSVファイルなどの形式でダウンロードすることができる。
又、図30(b)において、「トップへ」ボタンB243がクリックされると、図25が表示される。
チケット購入管理システム5で管理する予約情報記憶装置51は、チケット購入画面サーバ3の予約情報記憶装置32と同一の項目でなくても良い。企業システム内で活用しやすいように、従業員情報記憶装置71を参照して従業員管理番号を従業員番号に変換するのが好ましい。又、チケット購入画面サーバ3の予約情報記憶装置32に、従業員名、所属部課名、請求先部課名などが登録されていない場合は、出張情報記憶装置72から、出張管理番号をキーとしてこれらの項目を取得するのが好ましい。
図9に示すように、サプライヤ予約システム8a乃至8cからの請求情報は、搭乗実績を反映したものであるので、企業が把握している予約情報記憶装置32とデータが異なる。
しかし、本発明の第2の実施の形態に係るチケット購入管理システム5によれば、企業が把握する予約情報と、サプライヤから請求された請求情報を突き合わせることができるので、企業は、正当な請求か否かを判定することができる。
又、キーのみ一致したデータについては、名前、発着地、時刻などから推測して、企業システム7の従業員が予約した便と異なる便に搭乗した、等、請求情報と予約情報とが異なる理由を明らかにすることができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係るチケット購入システムのシステム構成図を図31に示す。
第3の実施の形態に係るチケット購入システムのシステム構成図は、図17に示した第1の実施の形態に係るチケット購入システムのシステム構成図と比べて、企業システム7の構成が異なる。
第3の実施の形態に係る企業システム7は、EDIサーバ76により、業務の管理が行われる。EDIサーバ76は、チケットの予約情報を格納した予約情報記憶装置78が接続されている。この予約情報記憶装置78は、図1に示した第1の実施の形態の予約情報記憶装置51と同様の構成を備える。
このEDIサーバ76は、企業システム7内の購入に関するアプリケーションが統合されており、その一機能として、チケット購入画面サーバ3、スイッチングサーバ1を介して、サプライヤ予約システム8a乃至8cからチケットの購入を行うことができる。
図32及び図33に、本発明の第3の実施の形態に係るチケット購入システムのデータの送受信を示したシーケンス図を示す。
図32は、EDIサーバ76を介して、チケット購入画面サーバ3に接続する場合のシーケンス図である。
まず、ステップS501において、従業員端末75から、EDIサーバ76に対して認証の依頼を行う。EDIサーバ76は、従業員を認証すると、ステップS502において、従業員端末75にトップ画面を提示する。
次に、ステップS503において、従業員端末75からEDIサーバ76に予約カタログ要求がされると、ステップS504において、EDIサーバ76は予約カタログ画面を従業員端末75に提示する。
ここで、ステップS505において、従業員端末75からEDIサーバ76に対してチケット購入接続要求がされると、ステップS506において、EDIサーバ76は、スイッチングサーバ1に対して画面提示要求を行う。
次に、ステップS507において、スイッチングサーバ1は、このトランザクションに対応するセションIDを発行し、更に、ステップS508において、EDIサーバ76の認証を行う。
認証が行われると、ステップS509において、スイッチングサーバ1は、EDIサーバ76に対して、画面の提示許可を行う。
これを受けて、ステップS510において、EDIサーバ76は、チケット購入画面サーバ3に対して、予約画面の提示を要求する。次に、ステップS511において、チケット購入画面サーバ3は、従業員端末75に予約画面を提示する。
図33は、EDIサーバ76を利用した企業システム7の従業員端末75から、サプライヤ予約システム8a乃至8cに対してチケットを予約する場合のシーケンス図である。
まず、ステップS551において、チケット購入画面サーバ3の予約手段42は、従業員端末75へ予約画面を提示する。従業員端末75では、提示された予約画面に予約の条件を入力し、ステップS552において、チケット購入画面サーバ3に予約の条件を送信する。更に、ステップS553において、チケット購入画面サーバ3は、従業員端末75から受信した予約の条件をスイッチングサーバ1に送信する。
スイッチングサーバ1は、ここで企業ID及び企業パスワードを検証し、この企業システム7が接続可能な、サプライヤ予約システム8a乃至8cを検索する。ここでは、企業システム7は、サプライヤ予約システム8a乃至8cのチケットを予約することができるとする。
更に、ステップS554a乃至554cにおいて、スイッチングサーバ1は、この企業システム7が接続可能なサプライヤ予約システム8a乃至8cに、予約の条件で予約の検索を行う。続いてステップS555a乃至555cにおいて、スイッチングサーバ1は、これに対する返答である検索結果を、サプライヤ予約システム8a乃至8cから受信する。
続いて、ステップS556において、スイッチングサーバ1は、受信した検索結果をチケット購入画面サーバ3に送信し、ステップS557において、チケット購入画面サーバ3は、予約手段42により、提示する画面を成形し、従業員端末75に提示する。
ここで、従業員端末75では、提示された検索結果を参照して、どのチケットを予約するか決定する。ここでは、例えば、サプライヤ予約システム8bのチケットを選択するとする。従業員端末75は、ステップS558において、チケット購入画面サーバ3に予約のリクエストを行う。チケット購入画面サーバ3は、ステップS559において、スイッチングサーバ1に予約のリクエストを行い、更に、スイッチングサーバ1は、ステップS560において、サプライヤ予約システム8bに予約のリクエストを行う。ここで、サプライヤ予約システム8bは、予約に伴う航空券番号とともに、企業システム7に対する請求情報を、請求情報記憶装置81bに記録する。更に、サプライヤ予約システム8bは、ステップS561において、スイッチングサーバ1に予約確認を送信し、スイッチングサーバ1は、ステップS562において、予約確認をチケット購入画面サーバ3に送信する。
ここで、チケット購入画面サーバ3は、受信した予約確認に基づいて、出張管理番号とともに、航空券番号と関連づけた予約情報を、予約情報記憶装置32に登録する。
更に、チケット購入画面サーバ3から、ステップS563において、従業員端末75に予約確認画面を提示する。更に、確認となるメールを、チケット購入画面サーバ3から従業員端末75に送信しても良い。
第3の実施の形態においても、第1の実施の形態の図8に示すように、スイッチングサーバ1を介さずに、従業員端末75からサプライヤ予約システム8a乃至8cにリンク接続を行い予約させ、後に、スイッチングサーバ1が確認データを受信しても良い。
又、第3の実施の形態においては、チケット購入画面サーバ3が、従業員端末75の画面に直接画面を表示する場合について記載したが、チケット購入画面サーバ3を介さず、スイッチングサーバ1から必要な情報をEDIサーバ76が受け取り、EDIサーバ76が画面を生成し、従業員端末75に提示しても良い。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態においては、本発明の最良の実施の形態に係るサプライヤ予約システム8について詳述する。
図34に示すように、本発明の最良の実施の形態に係るサプライヤ予約システム8は、通信ネットワーク9bを介して、本発明の第1乃至第3の実施の形態で説明したスイッチングサーバ1、企業システム7a、7bに接続されている。
サプライヤ予約システム8は、図9に示すように、企業システム7a、7bと、HTTP、HTTPSなどのプロトコルで、リンク接続によって接続されても良い。又、図8に示すように、企業システム7a、7bとサプライヤ予約システム8とを仲介するスイッチングサーバ1によって、サプライヤ予約システム8は、セッション管理されて企業システム7a或いは7bに接続されても良い。セッション管理されて接続される場合、サプライヤ予約システム8は、後述するスイッチングサーバ1に接続するためのAPIを実行するAPIサーバ83を備えているのが好ましい。
サプライヤ予約システムは、出張管理番号記憶装置801、予約情報記憶装置802、請求情報記憶装置803、予約条件取得手段811、予約手段812、予約情報提供手段813、請求情報提供手段814、通信制御装置821、入力装置822、表示装置823、入出力制御装置824を備えている。
出張管理番号記憶装置801は、企業システム7で予約するチケットを識別できる出張管理番号(管理番号)を記憶する記憶装置である。この出張管理番号は、サプライヤ予約システム8が供給するチケット毎に一意に識別されても良い。又、企業システム7で管理している出張単位毎に一意に識別されても良く、この場合、出張に同行する同行者の分のチケットにも同一の出張管理番号が割り当てられる。
予約情報記憶装置802は、サプライヤ予約システム8で予約したチケットの情報、即ち、予約したチケットの発着地、時刻、便名などの情報が記憶されている。
請求情報記憶装置803は、チケットの予約に伴う請求に関する情報を記憶した記憶装置である。
予約条件取得手段811は、企業システム7で予約するチケットを識別できる出張管理番号を含む予約条件を、企業システム7から取得し、出張管理番号を出張管理番号記憶装置801に記憶する手段である。
予約手段812は、予約条件取得手段811で取得した予約条件に基づいてチケットを予約し、予約情報記憶装置802に記憶する手段である。
予約情報提供手段813は、予約手段812で予約した結果を、出張管理番号記憶装置801で記憶した出張管理番号に関連づけて企業システム7に提供する手段である。
請求情報提供手段814は、予約手段812において予約が成立した場合、予約に伴う請求を、出張管理番号記憶装置801に記憶された出張管理番号に関連づけて企業システム7に提供する手段である。
通信制御装置3821は、仕訳装置1サプライヤ予約システム8が通信ネットワーク9bに接続するためのインタフェースとなる装置で、LANカード、LANボードなどのことである。入力装置822は、サプライヤ予約システム8に対して入力を行う装置であって、キーボード、マウスなどのことである。表示装置823は、サプライヤ予約システム8が提示する画面を表示する装置であって、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイなどのことである。入出力制御装置824は、サプライヤ予約システム8の入力及び出力を制御し、中央処理制御装置に伝達する装置である。
又、出張管理番号は企業システム7a、7bで採番されるとは限らない。例えば、スイッチングサーバ1によって仲介される場合、スイッチングサーバ1によって出張管理番号が採番されても良い。
図35は、企業システム7で出張管理番号を採番する場合のデータの流れを示した図である。
図35に示すようにまず、企業システム7において出張管理番号を採番し、企業システム7は、出張管理番号に、予約するチケットの予約条件を関連づけたデータD11を、スイッチングサーバ1に送信する。データD11の予約条件には、サプライヤ予約システム8で利用する情報と、スイッチングサーバ1で利用する情報とに区別される。
スイッチングサーバ1において、企業システム7からデータD11を受信すると、スイッチングサーバ1で利用する情報をテンポラリのデータD13として記憶し、出張管理番号に、サプライヤ予約システム8で利用する情報を関連づけたデータD12を作成し、サプライヤ予約システム8に送信する。
サプライヤ予約システム8でデータD12を受信すると、予約手段812によって予約し、出張管理番号に予約実績情報を関連づけたデータD15をスイッチングサーバ1に送信する。
スイッチングサーバは、サプライヤ予約システム8からデータD15を受信すると、データD13、或いはスイッチングサーバ1で処理したデータを追加したデータD16を企業システム7に送信する。
このように、企業で識別できる出張管理番号に関連づけて全てのデータの送受信を行うことで、企業システム7で作成した予約条件と、サプライヤ予約システム8での予約実績との関連づけが明確になる。これにより、企業システム7内での突き合わせ作業などを企業システム7に最適な方法でフレキシブルに行うことができる。
図35では、スイッチングサーバ1が仲介する場合について記載したが、企業システム7からサプライヤ予約システム8に直接予約しても良い。又、データD15、D16、D17について、サプライヤ予約システム8で利用する予約条件、スイッチングサーバ1で予約する予約条件も送信されているが、必要に応じて割愛されても良い。
図36においては、図35と比べて、スイッチングサーバ1で出張管理番号を採番している点が異なる。この場合、チケットの予約に関する機能をASPサービスとしてスイッチングサーバ1が提供しても良い。又、スイッチングサーバ1で採番された出張管理番号に関連づけられた予約条件や予約実績を受信することにより、出張管理番号と予約条件及び予約実績との関連づけを行っても良い。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態においては、図6及び図8で説明した企業システム7とサプライヤシステム8との接続を、図37に示した機能ブロック図を参照して詳述する。
図37(a)は、図6に示したように購入仲介システム2がセッション管理を行う場合の機能ブロック図である。サプライヤ予約システム8は、購入仲介システム2に接続するAPIを実行するAPIサーバ83と、APIサーバ83で受信した情報に基づいて予約を行う予約システム82を備えている。購入仲介システム2は、チケットを購入するための画面を企業システム7に提示するチケット購入画面サーバ3と、チケット購入画面サーバ3で受信した情報を元にサプライヤ予約システム8に接続するスイッチングサーバ1を備えている。企業システム7は、チケット購入画面サーバ3に対して予約操作を行い、購入仲介システム2及びサプライヤ予約システム8によって行われた予約に関する予約データを、企業システム7内の出張管理システム74に取得する。
図37(b)は、図8に示したように企業システム7とサプライヤ予約システム8とがリンク接続によって接続される場合の機能ブロック図である。購入仲介システム2のチケット購入画面サーバ3は、URL、プロトコルなどを含むサプライヤ予約システム8への接続情報を企業システム7に提供し、企業システム7は、チケット購入画面サーバ3から取得した接続情報を元に、サプライヤ予約システム8に接続し、企業システム7とサプライヤ予約システム8との間で予約操作が行われる。サプライヤ予約システム8は、予約を行わせる予約画面サーバ84を備えており、予約画面サーバ84で取得した情報は予約システム82に送信され、予約システム82において予約処理を行い、その結果を予約画面サーバ84に提供する。予約画面サーバ84は、予約データをスイッチングサーバ1に送信し、スイッチングサーバ1から企業管理システム7の出張管理システム74に予約データを提供する。
図37(a)においては、サプライヤ予約システム8においてスイッチングサーバ1に接続するためのAPIサーバ83を備えているので、購入仲介システム2とサプライヤ予約システム8がシームレスに接続され、購入仲介システム2は、企業システム7とサプライヤ予約システム8のデータをリアルタイムで共有することができる。
図37(b)においては、サプライヤ予約システム8の予約画面サーバ84からスイッチングサーバ1に予約データを送信する必要があるが、サプライヤ予約システム8が一般の顧客に提供する予約画面サーバ84を流用することができるので、図37(b)に記載の方法に比べて、開発コストを削減することができる。
図37(a)及び(b)において提示した方法において、チケット購入画面サーバ3或いは予約画面サーバ84は、企業システム7の方針に従って提示する券種を制限できるのが好ましい。例えば、回数券のみ提示したり、割引券のみを提示することにより、企業システム7において定価のチケットを予約できないように制限することができる。これにより、企業システム7は、大幅なコスト削減を行うことができる。
(第6の実施の形態)
図38乃至図42を参照して、企業システム7とスイッチングサーバ1との接続形態について説明する。
まず、図38に示す形態について説明する。
図38(a)に示すように、企業システム7内にチケット購入管理システム5を備え、出張者である従業員端末75、エージェント端末91からのチケットの予約を受け付け、ファイアウォール93及び通信ネットワーク9aを介してスイッチングサーバ1に情報を送信し、サプライヤ予約システム7に対してチケットの予約を行う。
図38(b)を参照して、この場合の各機能の特徴の一例を説明する。
(1)予約操作:従業員端末75によるセルフブッキング或いは、インハウスエージェントによって運用されるエージェント端末91による代行により行われる。
(2)出先予約:チケット購入管理システム5が企業システム7内にあるので、操作はイントラネットに限定される。企業システム7がリモートアクセスを許可している場合はリモートアクセスされても良い。
(3)マイレージ登録:サプライヤ予約システム7で利用するマイレージ番号の登録は、従業員端末75或いはエージェント端末91の代行によって行われる。
(4)同行者の予約:エージェント端末91の代行時にのみ可能である。
(5)マスタ管理:マスタ管理者端末92とチケット購入管理システム5の間は、その都度手動操作で、リムーバブルメモリを用いてファイルから入力する。
(6)請求頻度:予約成立の度、或いはサプライヤ予約システム7からの請求の度の両方が可能で、その都度、リムーバブルメモリへファイル出力を行う。ここで出力するファイルは、チケット購入管理システム5から企業内の出張管理システム等のシステムに、チケット代金や手数料などの金額の情報などである。数時間おきに書き込んでも良いし、一日1回のバッチ処理で書き込んでも良い。図38(a)に示すシステムの場合、チケット購入システム5が独立しているので、オペレータがチケット代金などを含む予約実績データをファイルとして取得し、企業内の出張管理システム等のシステムに入力する。
(7)出張番号:チケット購入管理システム5が発番しても良いし、予約時に手入力されても良い。
(8)出張承認:特に上長による承認がルーチンに組み込まれておらず、事後承認を行うことになる。
(9)データ管理:企業システム7内にチケット購入管理システム5を設置する。
図38に示した形態においては、チケット購入管理システム5が固定の機能を備えている。従って、パッケージアプリケーションとして企業システム7に適用することができるので、システムの導入コストを削減することができる。
次に図39に示す形態について説明する。
図39(a)に示すように企業内システム7内に企業が作成した出張管理システム74を備えており、図38(a)に示したチケット購入管理システム5の機能が出張管理システム74に適合するようにカスタマイズされている。
図39(b)を参照して、この場合の各機能の特徴の一例を説明する。
(1)予約操作:出張管理システム74を経由して接続される。このときの予約操作は、従業員端末75によるセルフブッキング或いは、インハウスエージェントによって運用されるエージェント端末91による代行により行われる。企業ルールにより、企業の関係会社については、エージェント端末91による代行のみ行われるようにしても良い。
(2)出先予約:出張管理システム74が企業システム7内にあるので、操作はイントラネットに限定される。企業システム7がリモートアクセスを許可している場合は、ダイアルアップ等を行うことによりリモートアクセスされても良い。
(3)マイレージ登録:サプライヤ予約システム7で利用するマイレージ番号の登録は、従業員端末75によって行われる。企業ルールにより、企業の関係会社については、エージェント端末91による代行により行われる。
(4)同行者の予約:出張管理システムで同行者を指定することができる。
(5)マスタ管理:企業システム7に予め備えられた出張管理システム74をカスタマイズしているので、人事関係のDBとは、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)によりオンライン接続されている。
(6)請求頻度:予約毎に一日数回データベースを読み出し、出張管理システム74に書き込む。
(7)出張番号:出張管理システム74で発番された番号を取り込む。
(8)出張承認:事後承認となり、個人精算時に上長の承認を得ることになる。又、出張管理システム74の仕様によっては、チケット申請時に上長の承認をとるルーチンがあっても良い。
(9)データ管理:チケット購入管理システム5をカスタマイズして企業システム7内に設置する。
図39に示した形態においては、図38に示したチケット購入管理システム5の機能が、企業が運用する出張管理システム74にカスタマイズして設置されるため、企業ルールに従った運用が可能となる。一方、システム導入コストや導入まで日数を要するなどの問題も生じる。
次に図40に示す形態について説明する。
図40(a)に示すように、チケット購入管理システム5は、企業システム外に設置されており、ASP(Application Service Provider)サービスとして購入仲介システム2の機能が提供されている。チケット購入管理システム5とスイッチングサーバ1とで、購入仲介システム2を構成している。
図40(b)を参照して、この場合の各機能の特徴の一例を説明する。
(1)予約操作:従業員端末75によるセルフブッキング或いは、インハウスエージェントによって運用されるエージェント端末91による代行により行われる。
(2)出先予約:インターネットからのどこからでも可能である。
(3)マイレージ登録:サプライヤ予約システム7で利用するマイレージ番号の登録は、従業員端末75或いはエージェント端末91の代行によって行われる。
(4)同行者の予約:エージェント端末91の代行時にのみ可能である。
(5)マスタ管理:マスタ管理者端末92によって、その都度手動操作で、リムーバブルメモリを用いてファイルから入力する。
(6)請求頻度:予約成立の度、或いはサプライヤ予約システム7からの請求の度の両方が可能ある。図39(a)に示したシステムの場合、チケット購入管理システム5の機能が出張管理システム74にカスタマイズして設置されているので、チケット購入管理システム5がデータを受信する度に、即ちリアルタイムに出張管理システム74へ更新することができる。
(7)出張番号:チケット購入管理システム5が発番する。
(8)出張承認:特に上長による承認がルーチンに組み込まれておらず、事後承認を行うことになる。
(9)データ管理:ASPによる提供である。
又、図40に示す形態の場合、管理機能のアクセスは、特定のIPアドレスに制限するのが好ましい。
図40に示した形態においては、企業システム側に機能を持たずASPサービスを受けるので、システム導入コストが大幅に削減できる。一方、図38に示した形態と同様に、チケット購入管理システム5が提供する機能に企業が適合する必要がある。又、従業員情報や出張情報などのデータがインターネット上のサーバに設置されるため、セキュリティ上の問題が発生する場合がある。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の第1乃至第6の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、第3の実施の形態のチケット購入システムにおいても、第1の実施の形態の変形例と同様に、チケット購入画面サーバの配置を変更しても良い。
又、企業システム、チケット購入管理システム、チケット購入画面サーバ、スイッチングサーバ、サプライヤ予約システムなどの各システム及びサーバは、一般的なコンピュータに所定の機能を備えたソフトウェアプログラムによって実現される。
この様な、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。