JP3828517B2 - 電子商取引管理サーバ及び電子商取引管理方法 - Google Patents

電子商取引管理サーバ及び電子商取引管理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チケット供給者が、ユーザ群内のユーザにチケットを販売するための電子商取引管理サーバ及び電子商取引管理方法に関する。本明細書において「ユーザ群」には、企業、中小企業群、個人の集合等を含み、「企業」には、官公庁や各種団体、教育機関等を含むものとする。又、「部課」とは、企業を構成する部或いは部に属する課などのことで、企業が料金の精算を行う単位であるのが好ましい。
【0002】
【従来の技術】
従来、業務出張などの旅行手配をするための旅行代理店(所謂インハウスエージェント)を企業グループ内に設け、この旅行代理店を介して、交通機関やホテル等のチケット供給者が、企業の従業員(ユーザ)にチケットを販売する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
図26に、同公報に開示されたチケットの販売方法の概要を示す。本方法では、まず、企業の従業員が、前記旅行代理店に対してチケット申込を行う。それに応じて、前記旅行代理店が、チケット供給者に対してチケット申込を行い、チケット申込が完了すると、チケットを発券し従業員に配送する。チケットの代金は、企業が前記旅行代理店に一括して精算する。前記旅行代理店は、企業から回収した代金をチケット供給者に支払い、チケットの発券手数料を得る。
【0004】
本方法によれば、依頼人が主にグループ内企業に固定されているために出張先や手配の好みなどが偏る傾向があることを利用して、前記旅行代理店が、交通機関やホテル等のチケット供給者から、取り扱い数量をまとめることによる割引(大口割引)を引き出しやすいというメリットがある。又、従業員が所属部署と従業員IDを伝えるだけで手続きができたり、チケットが従業員の部署まで届けられたりするなど、本方法は、企業内の従業員にとって非常に便利である。
【0005】
しかし、これらの旅行代理店は、チケットの発券手数料を主な収益源としているが、チケットを発券し配布する際のコストが高く、実際にはあまり収益を上げることができていないという問題点がある。
【0006】
又、交通機関やホテル等のチケット供給者は、ある割合の発券手数料を旅行代理店に支払う必要があり、これが収益を圧迫する原因となっている。
【0007】
この発券手数料の割合を引き下げようにも、前記旅行代理店も、チケットを発券し配布するコストを差し引いた残りが多いわけではないので、交渉が成立しにくい。
【0008】
このように、本方法では、発券業務に対して発生する発券手数料が、チケット供給者と前記旅行代理店の両者にとって収益を向上させるための障害となっている。
【0009】
前述のチケットを発券し配布するコストが大きいという問題を解消するために、近年、インターネットを利用して、交通機関やホテル等のチケット供給者が、企業内の従業員等の消費者にチケットを直接販売する方法が増えつつある。
【0010】
図27に、上記チケットの販売方法の概要を示す。本方法では、企業内の従業員が、直接インターネットを介して、チケット供給者に対してチケット申込を行う。代金精算は、クレジットカード会社を介して行われる。そして、従業員は、交通機関やホテルの利用時に、空港やホテル等でチケットの発券を受ける。本方法は「チケットレス方式」と呼ばれる。
【0011】
本方法では、消費者にとって、事前にチケットを買いに行く手間がかからないというメリットがあり、交通機関にとっても、チケットを発券し配送するコストを削減でき、又、申込時にクレジットカード番号を通知させることにより、確実に代金回収ができるというメリットがある。
【0012】
ところが、本方法では、クレジットカードを用いるので、従業員が個人単位でチケット代金を支払い、後に企業が従業員に精算することになる。そのため、企業は、前述の大口割引が適用されるだけの数量のチケットを購入しているにもかかわらず、その適用を受けることができないという問題点がある。
【0013】
上述した問題点を解消するために、チケット供給者が、チケットレス方式で、企業の従業員にチケットを直接販売する方法が知られている(例えば、特許文献2)。
【0014】
図28に、上記チケットの販売方法の概要を示す。本方法では、チケット供給者が、企業毎に「企業用ID」を発行し、企業の従業員は、「企業用ID」を用いて、インターネットを介して、チケット供給者に対して直接チケット申込を行う。
【0015】
又、本方法では、チケット供給者と企業とが、同一の「企業用ID」を使用するため、以下の問題点も生じる。
【0016】
チケット供給者が、企業毎に「企業用ID」を割り振る場合、その「企業用ID」は、この企業内の経理システムが用いる「従業員ID」や「部課コード」等とは一般に異なるものとなり、当該企業が、前記経理システムと連動してチケット代金精算することが困難となる。
【0017】
逆に、企業が「企業用ID」を割り振る場合、チケット供給者が、企業毎の様々な様式の「企業用ID」を取り扱う必要があるので、チケット供給者の既存の予約システムで扱いにくい。又、企業毎の作法に則った経理処理を行うためには、チケット供給者に、企業の従業員や部課に関する企業内情報を提供する必要があるが、企業は、このような機密情報を提供したがらないのが普通である。更に、企業内では異動や組織変更が頻繁にあるため、チケット供給者が、これらの企業内情報の変更に追随するのは困難である。本方法は、これらの理由で実現されていないのが現状である。
【0018】
更に、特許文献2に開示された方法では、一つの企業が複数のチケット供給者を利用する状況が想定されていないため、企業におけるユーザが、単一の「企業用ID」を用いて、複数の航空会社(チケット供給者)にまたがってチケットの検索を行ったり、航空会社とホテル(チケット供給者)等を組にして、チケットの検索及び申込を行ったりすることができない。
【0019】
一方、従来における企業の出張管理は、コストがかかる問題点が挙げられている。
【0020】
従来のチケットの検索及び申込におけるシステム構成図を図29に示す。ここでは、第1の企業5a、第2の企業5b、第3の企業5c…と、チケットの供給システムである第1のホテル予約システム11a、第2のホテル予約システム11b、第1の交通機関予約システム12a、第2の交通機関予約システム12bが存在するとする。
【0021】
この場合、従来のチケット検索及び申込においては、例えば第1の企業5aは、第1のホテル予約システム11a、第2のホテル予約システム11b、第1の交通機関予約システム12a、第2の交通機関予約システム12bのそれぞれについて接続を行わなければならない。チケットの供給システムが例えばインターネットのWebにおいて公開されるような場合は、一度に複数のチケットの供給システムに接続することは容易であるが、チケットの供給システムにダイアルアップを行い接続しなければならない場合は、一度に複数のチケットの供給システムに接続することは極めて困難になる。
【0022】
更に、例えば第2のホテル予約システム11bがシステム変更になった場合は、第1の企業システム5aもそれに伴ってシステム変更を行わなければならない。
【0023】
このように、従来のチケット検索及び申込においては、複数のチケットの供給システムに接続し、一度の操作で複数のチケットの供給システムの役務を受けることは不可能であった。
【0024】
上述したような、従来のチケットの検索及び申込における利用者及び旅行代理店の作業を図30に示す。ここでは、企業の利用者が出張する場合に、旅行代理店(或いはインハウスエージェント)を介してチケットを取得する場合について説明する。
【0025】
まず、ステップS901において、利用者の出張が決定すると、ステップS902において、経理システム或いは経理担当者に対して仮払処理を行う。更に、ステップS903において、利用者はチケットの供給システムに接続をして、交通機関やホテルを決定し、ステップS904においてその内容を旅行代理店に連絡する。
【0026】
ステップS904の連絡を受けて、旅行代理店はステップS951において予約を受付け、ステップS952において、端末操作によってその予約内容を入力する。これにより、ステップS953において、チケットが発券される。
【0027】
チケットが無事発券されると、ステップS954において利用者に連絡し、ステップS905において、利用者は手配が完了した連絡を受ける。
【0028】
次に、旅行代理店は、ステップS953において発券したチケットに基づいて、ステップS955において請求書を作成し、ステップS956においてチケットを利用者に配達する。
【0029】
次に、ステップS906において、利用者はステップS956において配達されたチケットを受け取り、支払いを行う。ステップS907において、手配されたチケットに従って出発する。出張から戻ってくると、ステップS908において、ステップS902で受けた仮払との差額の精算を行う。
【0030】
この方法に関連して、企業における出張管理のコスト削減を図る方法が知られている(例えば、特許文献3)。
【0031】
この出願は、業務出張に関連する一連の事務手続きを出張の起案から精算までコンピュータネットワークを利用した総合的なシステムによって支援可能とし、全てのプロセスで使用されるデータに一貫性を持たせることにより、法人等の業務組織と旅行業者等とにおける各プロセス間の情報の伝達を大幅に省力化するとともに正確性を実現し、時間短縮その他の利便性等を創出する、旅行代理店に予約申込を依頼する処理フローを電子化したシステムである。しかし、代理店の介在を前提としているため、急な出張申請や変更への対応が難しい。又、チケットを出力し、配布するため、出張管理コストの削減につながらないなどの問題があり、充分にコスト削減がなされていない。
【0032】
一方、交通機関やホテルなどのサプライヤが企業向けに直販しているが、企業内の出張・精算システムと連動させにくく、サプライヤ毎にインタフェースが異なるため、一つの企業が直接複数のサプライヤと接続するのは、コストがかかるなどの問題点がある。
【0033】
更に、社内業務の効率化の手法として、EDI(Electronic Data Exchange:受発注業務に関する電子的情報交換)化されたものがある。しかし、これはあくまでも入り口だけの提供であり、出張予約の手配を行うことができる旅行代理店やサプライヤとで手配情報を交換するだけのものである。従って、企業内システムに適合したインタフェースを有さないので、ユーザが充分満足できるものではない。
【0034】
このように、出張におけるチケットやホテルの予約に限らず、企業活動を通じて受ける様々な役務の予約及び精算は、その手続きが煩雑で、企業にとって、多大なコストを強いることになっていた。
【0035】
【特許文献1】
特開2000−331098号公報
【0036】
【特許文献2】
特開平11−339076号公報
【0037】
【特許文献3】
特開平11−143977号公報
【0038】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように従来方法には、チケット供給者(サプライヤ)、旅行代理店、企業、企業の従業員の全てに対して、同時にメリットをもたらすことができなかった。
【0039】
即ち、チケット供給者と企業の双方が独自に管理するIDを用いて、チケット供給者が、チケットレス方式で、企業の従業員にチケットを直接販売する方法が存在しなかった。
【0040】
又、図30に示した例においては、出張者が費用の仮払・精算を行ったり、旅行代理店がチケットを配達しなければならないため、処理が煩雑になり、これに伴い、出張にかかるコストが大きくなっていた。
【0041】
更に、既存のシステムと連動させ、業務効率を図ることができなかった。即ち、企業毎に社内システムに合った接続方法を提供しなければならず、そのシステムの導入には多額のコストが要求されていた。
【0042】
更に、企業がイントラネット上で構築されたシステムで全てを処理しようとすると、イントラネットに接続できない場合に、処理を行えなくなってしまっていた。
【0043】
又、企業内のシステムと外部システム(例えば予約システム)を接続すると、企業内の情報、例えば出張情報や従業員情報などの機密度が高い情報が外に漏れてしまう場合があり、企業内手続きのシステム化を躊躇させる要因となっていた。
【0044】
そこで本発明は、ユーザが、役務の予約を容易に行うことのできる電子商取引管理サーバ及び電子商取引管理方法を提供することを目的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の特徴は、企業が保有する企業予約システム及び企業経理システムと、チケット供給者が保有するチケット供給者予約システム及びチケット供給者請求システムと、に接続され、前記チケット供給者が前記企業内のユーザにチケットを販売するための電子商取引管理サーバである。本発明の第1の特徴に係る電子商取引管理サーバは、 (a) 企業を示す企業コードと、該企業内でユーザを識別するためのIDとを含むユーザIDと、 (b) 企業コードと、チケット供給者予約システムがユーザを識別するためのIDとを含む顧客IDと、 (c) チケット供給者と、を関連付けて記憶する関連付け部と、企業予約システムから送信されるユーザID及びチケット供給者を含む第1の申込データを受信する申込データ受信部と、第1の申込データに含まれるユーザID及びチケット供給者との組み合わせに基づいて関連付け部を検索して対応する顧客IDを決定し、該決定された顧客ID及びチケット供給者を含む第2の申込データを第1の申込データに基づいて作成し、チケット供給者が保有するチケット供給者予約システムに第2の申込データを送信する申込データ送信部と、チケット供給者予約システムから送信される顧客ID及びチケット供給者が含まれた申込結果データを受信し、該申込結果データに含まれる顧客IDとチケット供給者との組み合わせに基づいて関連付け部を検索して対応するユーザIDを決定し、該決定されたユーザIDに含まれる企業コードで示される企業が保有する企業予約システムに、申込結果データ内の顧客IDを決定されたユーザIDに置換した申込結果データを送信する申込結果データ提示部と、チケット供給者請求システムから送信される顧客ID及びチケット供給者を含む第1の請求データを受信する請求データ受信部と、第1の請求データに含まれる顧客ID及びチケット供給者との組み合わせに基づいて関連付け部を検索して対応するユーザIDを決定し、該決定されたユーザIDを含む第2の請求データを第1の請求データに基づいて作成し、決定されたユーザIDに含まれる企業コードで示される企業が保有する企業経理システムに第2の請求データを送信する請求データ送信部とを備える。
【0049】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、本発明の第1及び第5の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0050】
本発明の実施の形態においては、例えば、企業に所属するユーザが出張する場合に、ホテルや交通機関を予約し、その精算を行う場合について説明している。
【0051】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子商取引システムを示すシステム構成図である。第1の実施の形態に係る電子商取引システムは、ユーザ(従業員)の出張を管理しその出張に必要なホテルや交通機関のチケットを予約する顧客企業システム5、顧客企業システム5が予約するホテルのホテル予約システム11、顧客企業システム5が予約する交通機関の交通機関予約システム12、複数の顧客企業システム5から任意の複数のホテル予約システム12、交通機関予約システム12に接続してホテルや交通機関の予約を行わせる管理サーバ2、管理サーバ2で更新及び参照されるデータが登録されたデータベースの管理を行う共通DBサーバ6、管理サーバ2の管理を行う管理端末3、4を備えている。ここで、顧客企業システム5とは、管理サーバ2が契約している企業が、管理サーバ2にアクセスするWebサーバのCGI(Common Gateway Interface:ブラウザからの要求に応じて、プログラムを起動するための仕組み)やサーブレット(モジュール化されたJava(米国 Sun Microsystems, Inc.の登録商標)プログラム)、アプリケーションサーバなどのことである。管理端末3、4は、管理サーバ2及び本発明の電子商取引システムの管理者及び運用者が利用するツールを処理する端末である。
【0052】
図1においては、顧客企業システム5、ホテル予約システム11及び交通機関予約システム12は、各々一つずつしか記載していないが、複数の顧客企業システム5、ホテル予約システム11及び交通機関予約システム12は、複数あっても構わない。この場合、一つの顧客企業システム5から、管理サーバ2を介して、一つのホテル予約システム11或いは交通機関予約システム12に接続される、それぞれの接続についてセションを管理するのが好ましい。
【0053】
本発明の電子商取引システムにおいては、各システム及びプロセスの間を接続する場合、API(Application Program Interface)を介して、接続先の仕様に合わせてデータを整形する。ここで、プロセスとは、スイッチング手段20等の各手段の構成要素の一つであるプログラムのことである。更に、接続元と接続先とでプロトコルが異なる場合に、そのプロトコルを変換することにより行われる。このAPIを介して接続を行うことにより、既存のシステム及びプロセスの変更を最小限に押さえて接続することができる。即ち、本発明の電子商取引システムにおいては、大きく分けて以下の3つのAPIが存在する。
【0054】
(a)セション管理やログイン認証など、顧客企業・サイトから呼び出される接続管理を行う場合は、共通機能APIである接続管理APIが行う。図1においては、API27が接続管理APIに相当する。
【0055】
(b)主に顧客企業システム5の利用者がホテルや交通機関を予約する場合は、予約者用APIが行う。図1においては、API13、14が予約者用APIに相当する。複数の国内外の航空予約のシステム、複数の国内外のホテルの予約システムに対して、それぞれ別々に用意するのが好ましい。
【0056】
(c)管理サーバ2の管理者及び運用者が、予約状況の確認や課金情報や契約情報を見る場合は、管理者用APIが行う。図1においては、API28が管理者用API相当する。
【0057】
これらのAPIについて、どちらのシステム或いはプロセスにAPIを備えるかは、システムの要件に基づいて随時判断されるのが好ましい。
【0058】
以下、本発明に係る電子商取引システムを構成する主な要素について説明する。
【0059】
共通DBサーバ6は、管理サーバ2により更新及び参照されるデータを管理するデータベース管理手段350と、アカウント記憶装置352、契約記憶装置353、予約記憶装置354、システムアクセスアクセス数記憶装置355を備えている。
【0060】
データベース管理手段350は、アカウント記憶装置350、契約記憶装置353、予約記憶装置354、システムアクセス数記憶装置355を管理している。即ち、データベース管理手段350は、管理サーバ2が管理するデータを各記憶装置に格納する。
【0061】
アカウント記憶装置352には、顧客企業システム5の企業コード、アクセスID、パスワード等が記録されている。更に、企業に所属するユーザ毎にアクセスIDやパスワード等を設定しても良い。更に、顧客企業システム5が、ホテル予約システム11や交通機関予約システム12に提示する氏名やカード番号等を設定しても良い。更に、顧客企業システム5が、接続するホテル予約システム11や交通機関予約システム12を限定しても良い。この場合、出張先の地域によって限定をしても構わない。これにより、顧客企業システム5は、例えばある交通機関予約システム12に対して大量の発注を行うことにより、その交通機関予約システム12の顧客企業システム5に対する価格を下げることもできる。又、顧客企業システム5に属する出張するユーザ或いはユーザの属性に従って、提示するホテルや交通機関を決定しても良い。具体的には、企業の役員には、新幹線のグリーン車を利用を許可したり、一泊2万円以上のホテルの利用を許可することができる。
【0062】
契約記憶装置353は、管理サーバ2が接続を受ける顧客企業システム5や、管理サーバ2が接続をするホテル予約システム11や交通機関予約システム12の、企業名、ホテル名、交通機関名、住所、電話番号、担当者名等が記録されている。
【0063】
予約記憶装置354は、予約数、キャンセル数、金額などである。これにより、管理サーバ2が、顧客企業システム5に対して請求金額を提示することができる。更に、予約したホテル或いは交通機関の日付、指定便、ホテル名、人数、ランクなどを記録することにより、予約内容についても顧客企業システム5に対して請求金額を提示することができる。又、更に当該予約について、顧客企業システム5内に属する、精算を行う部課を記載していても構わない。この部課を記載することにより、顧客企業システム5内に一括で請求が来ても、記載された部課に従って請求を振り分けても良い。この請求の振り分けは、顧客企業システム5に属する経理を担当する部署が行っても良いし、インハウスエージェントが行っても良い。更に、管理サーバ2から、顧客企業システム5に属する部課に対して、直接請求を行っても構わない。
【0064】
システムアクセス数記憶装置355は、顧客企業システム5が管理サーバ2に接続した回数及び時間、更にホテル予約システム11及び交通機関予約システム12に接続した回数及び時間、又、各接続におけるトラフィック量などが記録されている。これにより、管理サーバ2は、顧客企業システム5、ホテル予約システム11、交通機関予約システム12に対して、接続に対して課金を行うことができる。
【0065】
管理サーバ2は、スイッチング手段20、基幹管理手段26、ログ管理手段250、ログデータ252を備えている。
【0066】
ログデータ252とは、管理サーバ2における運用ログである。
【0067】
スイッチング手段20は、顧客企業システム5から、API27を介した接続を受付け、顧客企業システム5からの接続毎に設定されるセションを管理し、顧客企業システム5を認証し、顧客企業システム5が接続可能なホテル予約システム11及び交通機関予約システム12に接続し、接続された予約システムから予約可能な商品の情報を取得し、顧客企業システム5に送信する。詳述すると、顧客企業システム5からの接続を一括して受け持ち(101)、セション管理、認証、ホテル予約システム11及び交通機関予約システム12への接続、レスポンス書式のフォーマット等を行う。又、アカウント記憶装置352に記録されたアカウントデータを取得し、全てメモリ内に保持する。これらのデータは起動時にロードされ、基幹管理手段26からのデータ更新通知(105)によって、データベース管理手段350から再ロードされる(103)。スイッチング手段20が顧客企業システム5から受け取ったリクエストは、パース(解読)されて、予約検索リクエストであれば、所望のホテル予約システム11及び/或いは交通機関予約システム12に(102)、管理者機能へのリクエストであれば、API29を介して基幹管理手段26へ渡される(106)。ホテル予約システム11へ接続する場合はAPI13を介して、交通機関予約システム12へ接続する場合はAPI14を介して、基幹管理手段26へ接続する場合は、API29を介して或いはAPI29を介さずに接続される。予約情報や課金単位になるトランザクション数は、データベース管理手段350を介して共通DBサーバ6へ書き出される(103)。運用ログは、ログ管理手段250へと渡される(104)。
【0068】
基幹管理手段26は、アカウント記憶装置352に記録された、顧客企業システム5の認証データ、顧客企業システム5がホテル予約システム11及び交通機関予約システム12に接続する認証データのマッピング情報、顧客企業システム5のユーザの属性に従って決定される接続可能なホテル予約システム11及び交通機関予約システム12、予約記憶装置354に記録された商品の予約に関する情報、顧客企業システムの接続に関する情報のうち、少なくとも一つを管理する。即ち、基幹管理手段26は、スイッチング手段20から取得された情報と、管理端末3、4から入力された情報とに基づいて、共通DBサーバ6の管理を主に行う手段である。詳述すると、アカウントデータ、予約履歴、システムアクセス数データを一括して管理し、API28を介して、管理端末3、4へ、管理機能を提供する(107)。共通DBサーバ6に格納された上記データを、追加、変更、削除する(108)。スイッチング手段20からの管理者用機能の呼び出しを受け取り、処理する。又、管理する共通DBサーバ6のデータが追加、変更、削除されると、基幹管理手段26に更新通知を送る。
【0069】
ログ管理手段250は、管理サーバ2の管理者及び運用者が利用する運用ログを書き出す手段で、スイッチング手段20からのログ書き込み要求を受けてログをログファイルに書き込む(104)。
【0070】
各システム及びプロセス間のプロトコル及び文書形式は、様々な組み合わせが考えられる。
【0071】
例えば、上記の101、102、106、107での通信の接続においては、OSI参照モデルに対比すると、ネットワーク層及びトランスポート層の接続においてTCP/IPのプロトコルが、セション層の接続においてHTTPのプロトコルが、プレゼンテーション層の接続においてXMLの文書形式がそれぞれ用いられるのが好ましい。又、104の接続においては、トランスポート層の接続においてプロセス間通信のUDP(User Datagram Protocol)のプロトコルが用いられるのが好ましい。更に、105の接続においては、ネットワーク層及びトランスポート層の接続においてTCP/IPのプロトコルが用いられるのが好ましい。
【0072】
ここで、OSI参照モデルとは、国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)により制定された、異機種間のデータ通信を実現するためのネットワーク構造の設計方針「OSI(Open Systems Interconnection)」に基づき、コンピュータの持つべき通信機能を階層構造に分割したモデルのことである。
【0073】
本発明の実施の形態において利用されるプロトコル及び文書形式は、この記載に拘束されるものではない。
【0074】
図2は、図1で記載した本発明の電子商取引システムにおける各ハードウェア構成要素について、詳細に記述したシステム構成図である。
【0075】
本発明の電子商取引システムは、サプライヤ予約システム1、管理サーバ2、顧客企業システム5を備える。ここでは、共通DBサーバ6の機能を管理サーバ2が備えている場合について説明している。ここで、それぞれのシステム及びサーバは、LAN、インターネット、回線交換による通信回線等を介して接続されている。この場合、サプライヤ予約システム1、管理サーバ2、顧客企業システム5は、モデム、ルータ、ダイアルアップルータ、プロキシサーバ、インターネット接続プロバイダのPPPサーバ(PPP(Point to Point Protocol)によって、電話回線によるダイアルアップを通じてインターネットに接続するサーバ)等を介して接続されるのが好ましい。
【0076】
サプライヤ予約システム1は、顧客企業システム5に対してホテルや交通機関の予約を提供するシステムで、図1で示したホテル予約システム11及び交通機関予約システム12を備える。ホテル予約システム11は、当該ホテルの予約に関する情報を格納した予約DB15を、交通機関予約システム12は、当該交通機関の予約に関する情報を格納した予約DB16をそれぞれ備えている。ホテル予約システム11はAPI13を介して、交通機関予約システム12はAPI14を介して管理サーバ2に接続する。
【0077】
顧客企業システム5は、ネット予約サーバ51を備えている。ネット予約サーバ51は、Javaライブラリ52を介して、管理サーバ2に接続する。ネット予約サーバ51には複数の端末が接続されており、それぞれ画面を備える。具体的には、顧客企業システム5に所属するユーザが予約を行う予約画面53、ユーザが予約画面53から直接に予約を行うことができない場合に、コールセンターのオペレータが予約を行うコールセンター(CC)用予約画面54、ユーザを管理する管理者が利用する管理者画面55等が挙げられる。又、ユーザ、コールセンターのオペレータ、管理者が処理を行える機能の権限を任意に設定することのが好ましい。
【0078】
顧客企業システム5においては、既存のシステムである出張申請システム59、経理システム58、インハウスエージェントが管理しているツーリスト旅行システム57と連携して、管理サーバ2に接続される。又、既存のシステムは、個人・部課認証データ56を備えている。顧客企業システム5のユーザが出張を行う場合は、出張申請システム59に対して、出張目的や、所属部課、上司の承認等が入力されるが、出張に係る予約を行う場合は、出張目的や所属部課などを提示する必要はなく、経理システム58が出納管理を行うのに足りる情報(具体的には名前)のみ提示すれば良い。又、顧客企業システム5が提示する予約画面53、コールセンター用予約画面54、管理者画面55は、出張申請システム59が従来備えていた端末に表示すれば良い。
【0079】
管理サーバ2は、図1で説明したように、スイッチング手段20と、基幹管理手段26を備えている。スイッチング手段20は、サプライヤ予約システム1からの接続を受付ける接続モジュール23a、23b、23c…を備えている。この接続モジュールは、接続制御部21によって制御され、接続がなされると、メッセージ解析部22において、接続により受信したメッセージの解析を行う。ここで解析されたメッセージは、API29、契約記憶装置353、予約記憶装置354を介して 基幹管理手段26に送信される。
【0080】
管理サーバ2が顧客企業システム5からの接続を受付けるときは、API27、接続制御部21、メッセージ解析部22を介して基幹管理手段26に接続される。管理サーバ2は、API28を介して管理端末3が備える管理画面31、管理端末4が備える管理画面41から、管理される。
【0081】
本発明の電子商取引システムにおいては、サプライヤ予約システム1のホテル予約システム及び交通機関予約システム12から、実際に予約したユーザがそのホテル及び交通機関を利用したかどうかという実績に基づいて、移動実績・請求情報17の情報を算出することができる。更に、この移動実績・請求情報17の情報は、顧客企業システム5のツーリスト旅行システム57に送信され、ツーリスト旅行システム57は、個人申請システム59や個人・部課データ56を参照して、請求先の経理システム58にその請求を振り分ける。これにより、顧客企業システム5は、実績データに基づいた請求を行うことができるので、キャンセルや変更に伴って請求データを変更することがなく、請求を簡略化し、かつ、確実に行うことができる。
【0082】
勿論、管理サーバ2で予約に伴った移動実績・請求情報を管理し、顧客企業システム5に請求しても構わない。更に、顧客企業システム5の出張管理における交通機関、ホテルの予約に関する全ての情報を管理サーバ2で管理し、役務の予約のアウトソーシングの形態を取ることも可能である。
【0083】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る電子商取引システムにおける出張管理のフローチャートを示した図である。
【0084】
まず、ステップS101において、顧客企業システム5に所属するユーザの出張が決定した場合、ステップS102において、予約画面53を介して出張申請システム59に対して出張の申請を行う。これにより、管理サーバ2を介してホテル予約システム11及び交通機関予約システム12に接続し、ホテル及び交通機関の予約を行い、ステップS103において、ホテル予約システム11及び交通機関予約システム12に予約情報が通知される。このときに、予約に関する情報は、管理サーバ2、ホテル予約システム11及び交通機関予約システム12に格納されるので、その予約の確認となるチケットはユーザに配布されなくても良い。
【0085】
ユーザは、ステップS104において、交通機関の窓口やホテルのフロントで、顧客企業システム5のユーザであることを認証することにより、その役務を受けることができる。更に、ステップS105において、ホテル予約システム11や交通機関予約システム12が提供した役務に基づいて、移動実績・請求情報17を作成し、顧客企業システム5に対して、出張精算を行うことができる。
【0086】
このように、図3で示された本発明における出張管理は、図30に示された従来の出張管理と比べて処理が少なく、又、手作業による処理を含まないので出張のコストを削減することができる。
【0087】
即ち、本発明における管理サーバ2(電子商取引管理サーバ)は、国内外のホテル、国内外の交通機関予約システムなど、トラベル全般の予約システムをまとめ、顧客に対しての一環したサービスを提供する。
【0088】
具体的な管理サーバ2の機能及びそれに対する効果を以下に記載する。
【0089】
管理サーバ2は、顧客企業システム5及びサプライヤ予約システム1に対して、検索、予約、管理機能などを提供するAPIを共通の仕様で定義する。これにより、画面イメージと検索・予約処理を分割することにより、多くのサイトに予約機能を提供することができる。又、国内ホテル、海外ホテル、国内交通機関、海外交通機関の予約サービスを一貫した接続方法、プロトコル、メッセージフォーマットで提供することができる。
【0090】
更に管理サーバ2は、顧客企業システム5の管理、契約内容を管理するデータとロジックを実装する。これにより、多くの企業に対してサービスをするにあたり、予約情報、アクセス数、統計情報を、企業毎に管理することができる。又、顧客企業システム5は、企業のシステムに限らず、複数のメンバーが集まったサイトでも構わない。
【0091】
更に管理サーバ2は、顧客企業システム5とサプライヤ予約システム1を結ぶセションを管理する。これにより、顧客企業システム5とサプライヤ予約システム1がそれぞれ複数あった場合でも、リクエストとレスポンスはどの顧客企業システム5から来てどのサプライヤ予約システム1に返すのか、或いは、どのサプライヤ予約システム1からきてどの顧客企業システム5に返すのか、を管理することができる。
【0092】
更に管理サーバ2は、各予約システム毎に異なるログイン方法、異なる計算方法で返ってくる料金、セション管理方法や日付等のメッセージフォーマットを、管理サーバ2が提供するAPIに基づいた形式で変換する。これにより、各予約システム毎にデータの仕様が異なり、サービスの仕様が異なっても、均一なサービスを提供することができる。
【0093】
更に管理サーバ2は、トラベルシステム全体の情報を管理するために、システム管理者、オペレータが利用するAPIを定義する。これにより、予約システム利用料を企業毎に算出することができる。更に、顧客企業システム5が接続できる予約システムの契約を、その都度変更することができる。即ち、新規契約企業、サイトをシステム停止や大きな移行作業を行うことなく追加することができる。
【0094】
又、サプライヤ予約システム1及び顧客企業システム5が提供する機能に従って、管理サーバ2が提供するAPIが作成され、サプライヤ予約システム1及び顧客企業システム5は、そのAPIを実装する。
【0095】
又、管理サーバ2は、商品が予約、キャンセル、変更されるたびに、その予約情報の更新を行っている。従って、仮にサプライヤ予約システムから不正な請求がされたとしても、管理サーバ2が提示した予約情報を付き合わせて、確認の取れたものだけを支払えば良い。顧客企業システム5からサプライヤ予約システム1への接続窓口を、管理サーバ2に統合したため、管理サーバ2が管理している予約情報に基づいて請求を確認すれば足りる。これにより、従来、自社が備える出張システムと請求された金額との突き合わせに多大な時間(コスト)を要していたが、本システムによれば、容易に突き合わせができるため、コストの削減を行うことができる。
【0096】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態においては、第1の実施の形態で説明した管理サーバ2について詳細に説明する。
【0097】
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る管理サーバ2の機能ブロック図である。管理サーバ2は、主にスイッチング手段20、基幹管理手段26、ログ管理手段250を備えており、共通DBサーバ6、顧客企業システム5、サプライヤ予約システム1、管理端末3、4が接続されている。
【0098】
スイッチング手段20は、ASP接続管理部201、ログ記録部202、要求解読部203、要求処理部204、ACL(Access Control)部205、認証部206、ID変換部207、接続サプライヤ判断部208、メモリデータ管理部209、メモリ210、更新通知処理部211、DB接続部212、予約情報記録/検索部214、システムアクセス数記録/検索部215、プロトコル変換部216、サプライヤ接続管理部217、応答処理解読部218、応答処理部219、セション管理部220、トランザクション管理部221、データ変換/整形部222を備える。
【0099】
ASP接続管理部201は、顧客企業システム5からのリクエストを、決まったURL(IPアドレス或いはFQDN、ポート番号、サービス名)受付け、リプライを返す。セション番号やトランザクション番号を認識したり、付与する。
【0100】
ここで、FQDNとは、Fully Qualified Domain Nameのことで、TCP/IPによるネットワーク上で、ドメイン名・サブドメイン名・ホスト名を省略せずに全て指定した記述形式のことである。
【0101】
ログ記録部202は、ログ管理手段250とコネクションを確立し、運用ログをログ管理手段250へ送信する。
【0102】
要求解読部203は、顧客企業システム5側からのリクエストをパースし、管理サーバ2内部で処理する情報と、サプライヤ予約システム1又は管理サーバ2側へ送る機能を分解する。
【0103】
要求処理部204は、ログイン認証や、サプライヤ予約システム1への接続時に認証したアカウントと、サプライヤ予約システム1への接続アカウントのマッピングし、接続先のサプライヤ予約システム1がその顧客企業システム5から、利用できる契約がなされているかの判断などを処理する。又、管理サーバ2やサプライヤ予約システム1の各予約システムの、どこに対してリクエストを出すのかを判断する。
【0104】
ACL部205は、スイッチング手段20のメモリ210上に保持された、顧客企業毎のアクセスコントロール情報(IPアドレスやドメイン)を参照して、アクセスの許可・拒否を判断する。
【0105】
認証部206は、スイッチング手段20のメモリ210上に保持された、顧客企業のアカウント情報を参照して、顧客企業からのリクエストに含まれるアカウント情報に対する認証許可・拒否を判断する。ここで、顧客企業システム5毎に認証がされても良いし、顧客企業システム5の従業員(ユーザ)毎に認証されても良い。又、更に、承認された出張に関する予約であるか、即ちその費用を顧客企業に請求して良いかどうかについて認証を行っても良い。
【0106】
ID変換部207は、スイッチング手段20のメモリ210上に保持された、顧客企業のアカウント情報(企業コード)とサプライヤ予約システム1の接続アカウントのマッピング情報を参照して、サプライヤ予約システム1へ接続時に使用するアカウントを選択する。認証機構(ログイン処理)の不要なサプライヤ予約システム1に対してはこの処理は行われない。
【0107】
接続サプライヤ判断部208は、スイッチング手段20のメモリ210上に保持された、顧客企業コードと利用許可サプライヤ予約システム1とのマッピング情報を参照して、接続先のサプライヤ予約システム1を使用させても良いかを判断する。ここでは、顧客企業システム5毎に判断されるが、更に、顧客企業システム5に属するユーザ毎に判断がなされても良い。
【0108】
更新通知処理部211は、基幹管理手段26とのコネクションを確立し、基幹管理手段26からの更新通知を受信する。
【0109】
DB接続部212は、データベース管理手段350とコネクションを確立し、共通DBサーバ6に対するクエリ要求を受付け、クエリを行う。
【0110】
予約情報記録/検索部214は、予約成立/キャンセル時に予約情報を共通DBサーバ6の予約記憶装置354に書き込んだり、顧客企業の管理者向けの予約内容検索リクエスト時に予約記憶装置354から予約情報を検索する。
【0111】
システムアクセス数記録/検索部215は、アクセス数、トランザクション数、ログイン数などを共通DBサーバ6のシステムアクセス数記憶装置355に書き込んだり、システムアクセス数記憶装置355から検索したりする。
【0112】
プロトコル変換部216は、サプライヤ予約システム1の各予約システムや基幹管理手段26などの接続先に合わせて、リクエストを作成、或いは変換する。
【0113】
サプライヤ接続管理部217は、サプライヤ予約システム1や基幹管理手段26にリクエストを送信し、レスポンスを受信する。サプライヤ予約システム1の各予約システムや基幹管理手段26とのセションID、トランザクションIDを処理する。
【0114】
応答処理解読部218は、サプライヤ予約システム1の各予約システム、基幹管理手段26からのレスポンスをパースする。
【0115】
応答処理部219は、サプライヤ予約システム1の各予約システム、基幹管理手段26からのレスポンスの内容に応じて、予約情報を書き出すなどの処理を制御する。
【0116】
セション管理部220は、顧客企業システム5とASP接続管理部201との間のセション管理を行い、同時にサプライヤ予約システム1の各予約システムとサプライヤ接続管理部217との間のセション管理を行う。又、ASP接続管理部201とサプライヤ接続管理部217とのセション情報を対にして管理する。
【0117】
トランザクション管理部221は、顧客企業システム5とASP接続管理部201の間のトランザクション管理を行い、同時にサプライヤ予約システム1の各予約システムとサプライヤ接続管理部217との間のトランザクション管理を行う。又、ASP接続管理部201とサプライヤ接続管理部217とのトランザクション情報を対にして管理する。
【0118】
データ変換/整形部222は、スイッチング手段20の内部、基幹管理手段26、或いはサプライヤ予約システム1の各予約システムからのレスポンスを、顧客企業システム5に提供しているAPIの仕様に合わせてデータ変換/整形する。
【0119】
メモリ210は、アクセスコントロール情報、アカウント情報、企業コードと接続BEとのアカウントマッピング情報、接続サプライヤ予約システム1の利用許可情報の各データを共通DBサーバ6から受け取って保持しておくメモリ領域である。
【0120】
メモリデータ管理部209は、スイッチング手段20中に保持するメモリ情報をACL部205、認証部206、ID変換部207、接続サプライヤ判断部208へ提供する。更に、共通DBサーバ6の更新通知を、更新通知処理部211から受け取って、DB接続部212を通じて再度メモリ上のデータを共通DBサーバ6からロード(更新)する。又、共通DBサーバ6からのデータ更新時には、メモリデータの参照要求はロックする。データ更新の単位、メモリリードロックの単位は、顧客企業システム5毎や全ての項目など複数のレベルがあり得る。
【0121】
ログ管理手段250は、ログ管理部251及びログデータ記憶装置252を備えている。ログデータ記憶装置252は、スイッチング手段20の処理のログデータが格納されている。ログ管理部251は、スイッチング手段20のログ記録部202からメッセージを受信し、ログデータ記憶装置252にそのメッセージをログデータ記憶装置252に格納する。
【0122】
基幹管理手段26は、API接続管理部301、要求解読部302、処理部303、更新通知送信部305、企業アカウント管理部306、予約情報管理部307、システムアクセス数管理部309、エンジン使用料管理部311、契約企業情報管理部312、管理者アカウント管理部313、管理サーバ管理者セション管理部314、変更履歴ログ書出部315、ログファイル316を備えている。
【0123】
API接続管理部 301は、管理端末3、4からのアクセス、スイッチング手段20のサプライヤ接続管理部217からのリクエストを受付け、リプライを返す。
【0124】
要求解読部302は、リクエストデータをパースする。
【0125】
処理部303は、リクエストの内容(API)に応じた機能を問い合わせ、レスポンスを作成する。
【0126】
変更通知送信部305は、スイッチング手段20とコネクションを確立し、企業アカウント管理部306、契約企業情報管理部312からの変更通知を、スイッチング手段20に送信する。
【0127】
企業アカウント管理部306は、企業アカウントの追加/変更/削除の処理を実装する。共通DBサーバ6のアカウント記憶装置352中のデータが変更されると、変更通知送信部305へ変更があった旨を知らせる。
【0128】
予約情報管理部307は、処理部303からの要求に応じて、共通DBサーバ6の予約記憶装置354に格納された予約履歴を用いて、予約件数や総予約金額計算などの業務ロジックを実装する。
【0129】
DB接続部308は、データベース管理手段350とコネクションを確立し、共通DBサーバ6に対するクエリ要求を受付け、クエリを行う。
【0130】
システムアクセス数管理部309は、処理部303からの要求に応じて、共通DBサーバ6のシステムアクセス数記憶装置355に格納されているアクセス数を元に、ある期間のトランザクション数出力などの業務ロジックを実装する。
【0131】
エンジン使用料管理部310は、処理部303からの要求に応じて、予約情報管理部307からの予約数データを利用して、エンジン利用料の業務ロジックを実装し、結果を処理部303へと返す。
【0132】
契約企業情報管理部 312は、契約企業の契約情報、担当者情報、業態などの契約企業情報を登録、変更、削除する処理を行う。
【0133】
管理者アカウント管理部 313は、管理サーバ2の管理者及び運用者のアカウントの認証を行う。ここでは図示しないが、管理者及び運用者のアカウント及びパスワードを格納した記憶装置を備えるのは勿論である。
【0134】
ログファイル316は、管理サーバ2の管理者及び運用者が、契約企業情報などを変更した場合に、誰がどの操作を行ったのかを記録するログファイルである。
【0135】
変更履歴ログ書出部315は、管理サーバ2の管理者及び運用者が、内部状態を変更した場合に記録するログファイル316を書き出す。
【0136】
管理サーバ管理者セション管理部 314は、変更履歴ログ書出部315によってログファイル(変更履歴ログ)316を書き出すときに、処理を実行している管理者を識別するために利用するセションを管理する。
【0137】
共通DBサーバ6は、管理サーバ2が更新及び参照を行うデータベースの管理を行う。共通DBサーバ6は、データベース管理手段350を備えている。
【0138】
データベース管理手段350は、DBMS351と、アカウント記憶装置352、契約記憶装置353、予約記憶装置354、システムアクセス数記憶装置355を備えている。
【0139】
DBMS(DataBase Management System)351は、共有データとしてのデータベースを管理し、データに対するアクセス要求に応えるソフトウェアである。
【0140】
DBMSは、データの形式や利用手順を標準化し、特定のアプリケーションソフトから独立させることができる。
【0141】
アカウント記憶装置352には、顧客企業システム5の企業コード、アクセスID、パスワード等が記録されている。更に、企業に所属するユーザ毎にアクセスIDやパスワード等を設定しても良い。更に、顧客企業システム5が、サプライヤ予約システム1に提示する氏名やカード番号等を設定しても良い。更に、顧客企業システム5が、接続するサプライヤ予約システム1を限定しても良い。この場合、出張先の地域によって限定をしても構わない。これにより、顧客企業システム5は、例えばあるサプライヤ予約システム1に対して大量の発注を行うことにより、そのサプライヤ予約システム1の顧客企業システム5に対する価格を下げることもできる。又、顧客企業システム5に属する出張するユーザ或いはユーザの属性に従って、提示するホテルや交通機関を決定しても良い。具体的には、企業の役員には、新幹線のグリーン車を利用を許可したり、一泊2万円以上のホテルの利用を許可することができる。
【0142】
契約記憶装置353は、管理サーバ2が接続を受ける顧客企業システム5や、管理サーバ2が接続をするサプライヤ予約システム1の、企業名、ホテル名、交通機関名、住所、電話番号、担当者名等が記録されている。
【0143】
予約記憶装置354は、予約数、キャンセル数、金額などが記録されている。
【0144】
これにより、管理サーバ2が、顧客企業システム5に対して請求金額を提示することができる。更に、予約したホテル或いは交通機関の日付、指定便、ホテル名、人数、ランクなどを記録することにより、予約内容についても顧客企業システム5に対して請求金額を提示することができる。
【0145】
システムアクセス数記憶装置355は、顧客企業システム5が管理サーバ2に接続した回数及び時間、更にサプライヤ予約システム1に接続した回数及び時間、又、各接続におけるトラフィック量などが記録されている。これにより、管理サーバ2は、顧客企業システム5、サプライヤ予約システム1に対して、接続に対して課金を行うことができる。
【0146】
図5は、第2の実施の形態における管理サーバ2の処理を示すフローチャートである。ここでは、管理サーバ2が顧客企業システム5から接続を依頼され、接続先であるサプライヤ予約システム1に接続する処理について説明する。
【0147】
まず、ステップS201において管理サーバ2は、ASP接続管理部201を介して顧客企業システム5から接続の依頼を受ける。ここで依頼された接続は、ACL部205によって、接続が許可されているか否かを判断する。許可されていない場合は、処理を終了する。ステップS202において接続が許可されている場合は、更に、認証部205によって、認証が許可されているか否かを判断する。許可されていない場合は、処理を終了する。
【0148】
次に、ステップS203において認証が許可されている場合、ステップS204において、ID変換部207によって、接続先となるサプライヤ予約システム1に適合するIDに変換し、ステップS205において、接続サプライヤ判断部208によって、サプライヤ予約システム1に接続が許可されているか否かを判断する。許可されていない場合は、処理を終了する。
【0149】
ステップS205において接続できるサプライヤ予約システム1だと判断された場合は、ステップS206において、要求処理部204によって、顧客企業サーバ5から受信したメッセージの処理を行い、ステップS207において、メッセージの指示に従ったサプライヤ予約システム1に接続を行う。このとき、セション管理部220によってセションが、トランザクション管理部221によってトランザクションが、それぞれ管理される。
【0150】
次に、サプライヤ予約システム1からの応答を受けると、ステップS208において、応答処理部219によって、応答処理を行う。ここで得られた応答処理は、ステップS209において、データ変換/整形部222によって、顧客企業システム5の仕様に従って、データ変換及び整形が行われる。
【0151】
最後に、ステップS210において、ステップS209で作成されたデータを、ASP接続管理部201によって、顧客企業システム5に送信する。
【0152】
次に、本発明の第2の実施の形態における管理サーバ2のセション管理部220によるセション管理について説明する。このセション管理は、複数の顧客企業システム5と複数のサプライヤ予約システム1を多対多で接続をすることができ、一度に、複数のセションを管理することができる。
【0153】
スイッチング手段20は、セションIDにより、リクエストに対するレスポンスを適切な相手に返す。又、セションIDによって、リクエストがどの企業のどのユーザから来たものであるかを判断し、企業毎、ユーザ毎の処理を適切に行う。
【0154】
スイッチング手段20でのセションIDの管理単位は、顧客企業システム5が管理サーバ2にログインするログインAPI呼び出し毎である。顧客企業システム5から、企業コードと、ユーザIDとパスワードと共にログインAPIの呼び出しリクエストが送信されると、それを受けたスイッチング手段20は、ユーザ認証の後、ユーザに特有で一意に定められたセションIDを返す。
【0155】
セションIDの生存期間は、指定されたタイムアウトが起きるまでか、若しくは顧客企業システム5が管理サーバ2からログアウトするログアウトAPIの呼び出しまでである。
【0156】
顧客企業システム5へのセションIDの発行は、スイッチング手段20は、顧客企業システムに対して、ログインAPIのレスポンスにセションIDを返す。
【0157】
ここで、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態における管理サーバ2のセション管理部220によるセション管理について説明する。
【0158】
基幹管理手段26は、スイッチング手段20側のAPI29においては、セション管理を行わない。よって、このポートに対する全APIは、その都度必要なパラメータを全て指定するリクエストとなる。
【0159】
基幹管理手段26は、管理サーバ2の管理者側のAPI28においては、ログインAPI呼び出しのレスポンスにセションIDを発行する。
【0160】
交通機関予約システム12は、交通機関予約システム12のAPI14のうち、ログインAPIの呼び出し時に、スイッチング手段20からセション番号を受け取り、このセション番号を利用してセション管理を行う。
【0161】
ホテル予約システム13は、全てのAPI13呼び出し時に、入力パラメータとしてスイッチング手段20のセション番号を受け取る。
【0162】
上記のように、これら3つのシステムでは、セション管理をしないか、又はスイッチング手段20のセッション番号をそのまま用いるため、スイッチング手段20では特に契約企業側セッション番号と、ホテル予約システム13及び交通機関予約システム14側セション番号とのマッピングテーブルを管理する必要は、必ずしもない。
【0163】
ここでは、実施の形態の一つとして、交通機関予約システム12は、ログインAPIの呼び出し時にセション番号を受け取り、ホテル予約システム13は、全てのAPIを呼び出しとき入力パラメータとしてセション番号を受け取ると記載したが、この実施例に限られるものではない。セション番号の受け取り方は、サプライヤ予約システム1のセション管理方法に依存する。
【0164】
このように、管理サーバ2は、セション管理方法が異なるシステムでも、そのシステムに応じたセション管理を行うことにより、そのシステムの差異を吸収し、接続を可能にすることができる。
【0165】
次に、本発明の第2の実施の形態におけるトランザクション管理について説明する。
【0166】
管理サーバ2で接続されるサプライヤ予約システム1は、スイッチング手段20が予約情報を管理サーバ2に接続された共通DBサーバ6の予約記憶装置354に格納するにあたって、予約記憶装置354の予約情報と、サプライヤ予約システム1の予約DB15、16の予約情報の一貫性を保たせる必要がある。
【0167】
ここでは、サプライヤ予約システム1として、ホテル予約システム11を用いた場合について説明する。
【0168】
ここで、スイッチング手段20との2フェーズコミットのシステム図を図7(a)に、処理フローを示すフローチャート図7(b)に図示する。
【0169】
まず、ステップS301において、図7(a)の顧客企業システム5がスイッチング手段20に対して、ホテルの予約確定のリクエストを送信すると、ステップS302において、スイッチング手段20は、顧客企業システム20からのリクエストをメモリ210内に保持しつつ、ステップS303において、このリクエストをホテル予約システム11へ渡す。これにより、予約が確定される。
【0170】
次に、ホテル予約システム11は、ステップS304において、予約DB15に対して、データ更新処理を行い、このトランザクション処理が成功したことを確認し、その結果を確定(コミット)する。コミットをすると、ステップS305において、予約DB15から更新結果が成功したか或いは失敗したかが返る。
【0171】
ホテル予約システム11は、ステップS306において、その結果をスイッチング手段20に返す。
【0172】
ステップS307において、ステップS304におけるホテル予約システム11の予約DB15の更新が失敗していた場合は、そのまま何もせず、顧客企業システム5へ、失敗レスポンスを返す。即ち、このトランザクションの結果は予約失敗となり、ステップS312において、スイッチング手段20は、予約失敗したことをレスポンスとして返す。
【0173】
ステップS304においてホテル予約システム11の予約DB15の更新が成功した場合は、ステップS308において、共通DBサーバ6の予約記憶装置354の更新を行う。ステップS308における予約記憶装置354の更新が成功しなかった場合は、ステップS309において、予約記憶装置354に対して再度の書き込みとコミットを試行する。最終的に予約記憶装置354の更新が成功した場合は、ステップS310において、スイッチング手段20は、顧客企業システム5に対してホテルの予約が完了したことをレスポンスとして返す。
【0174】
ステップS309において、共通DBサーバ6の更新が最終的に失敗した場合は、ステップS311において、異常終了となり、予約記憶装置354と予約DB15との間で不整合が発生する。この場合、予約DB15に対してロールバック(更新取消)を行い、顧客企業システム5に対しては、予約失敗したことをレスポンスとして返す。又、予約記憶装置354に格納すべき予約情報をエラーログに書き込み、顧客企業システム5に対しては、予約成功したことをレスポンスとして返しても良い。この場合、予約記憶装置354と予約DB15は不整合のままなので、このエラーログを参照して、管理サーバ2の管理者及び運用者によって、この不整合が修正されなければならない。
【0175】
上述したように、第2の実施の形態においては、役務を予約する場合について説明したが、予約をキャンセルする場合にも、正当な処理がなされるのは勿論のことである。
【0176】
次に、図8乃至図15を参照して、管理サーバ2或いは顧客企業システム5が、ユーザに提示している画面について説明する。ここでは、顧客企業システム5を利用しているユーザが、業務の一つである出張申請を行い、そのときに交通機関のチケットを手配する場合について説明する。
【0177】
図8は、顧客企業システム5が備えている、ユーザの情報を管理する画面群である。
【0178】
まず、図8(a)に示した画面は、ユーザ(従業員)の情報を得るべくログインさせるため、ユーザに従業員番号とパスワードを入力させる画面である。入力されたパスワードが顧客企業システム5内に保存されたパスワードと一致すると、図8(b)に示した画面を参照する。ここで、ユーザに従業員番号とパスワードを入力させなくても、キャッシュ情報や端末固有情報等からユーザを特定しても構わない。
【0179】
次に、図8(b)に示した画面において、ユーザが操作できる業務(出退勤管理、業務報告、出張申請、予約一覧表示等)等に対応したボタンの一覧を、表示する。ここで、「出退勤管理」ボタンがクリックされると、ユーザの過去の出退勤の結果、又、休みの予定等を入力することができる。「業務報告」ボタンがクリックされると、上司などに現在携わっている業務について報告を行うことができる。「出張申請」ボタンB101がクリックされると、上司に出張することを申請して許可をもらうことができる。「予約一覧表示」ボタンB104がクリックされると、ユーザが顧客企業システム5を介して予約した商品の一覧を表示することができる。具体的には、「出張申請」のときに予約した、交通機関及びホテルの予約内容を参照することができる。ここでは、文具などの消耗品や、本の予約を含めても良い。
【0180】
ここで、本発明の第2の実施の形態においては、ユーザが出張申請を行うので、「出張申請」ボタンB101をクリックすると、図8(c)に示した画面である出張申請画面を表示する。
【0181】
図8(c)の出張申請画面において、出張の期間、出張先、目的等、出張に関する情報を入力させる。更に、この出張の経費を負担する部課名を入力させても良い。更に、出張申請画面の入力時は、上司の承認が得られていないので、上司の承認が「否」にチェックされているが、出張申請が完了し、上司の承認が得られれば、上司の承認が「可」となる。これにより、出張の経費を、会社(或いは、出張の経費を負担する部課名が記されていた場合はその部課)に負担させることができる。
【0182】
更に、図8(c)の出張申請画面において、交通機関やホテルの予約が必要な場合は、「チケット手配」ボタンB102或いは「ホテル手配」ボタンがクリックされる。この例においては、交通機関のチケットを手配するので、「チケット手配」ボタンB102がクリックされる。
【0183】
図9乃至図14は、チケット手配を行う画面である。ここで表示されている時刻表、予約に関する情報、ユーザに関する情報等は、管理サーバ2からAPI27を介して取得されたもので、その情報を元に、顧客企業システム5が画面に表示している。又、「お知らせ」や「ヘルプ」等、動的にデータが変更しないものに関しては、顧客企業システム5の内部で保存して表示するのが好ましい。
【0184】
又、チケット手配に関する画面遷移等は、顧客企業システム5の業務フロー、画面イメージに適合した形で作成されるのが好ましいので、顧客企業システム5の仕様に基づいて作成されるのが良い。
【0185】
図9に示した画面は、図8(c)に示した画面において「チケット手配」ボタンB102がクリックされて、最初に表示する画面である。この画面では、図8(c)に示した画面で入力された情報が、なるべく既に入力された状態で表示するのが好ましい。例えば、出張の出発日に交通機関の予約を行う場合が多いので、最初に出張の出発日を入力しておく。又、利用する航空会社をチェックボックスで選択できるようにしていても良い。更に、ここに表示する航空会社は、管理サーバの契約記憶装置353で契約している航空会社に限られても良い。
【0186】
図9に示した画面において、チケットを予約する航空機の条件を入力させて、「検索」ボタンB103をクリックさせると、図10に示した画面において、検索条件に該当した交通機関の空席状況を一覧で表示する。図10に示した画面において、検索条件として、搭乗日、出発地、到着地を表示する。更に、それぞれの検索結果に対応づけて、航空会社、便名、出発時刻、到着時刻、機種、空席状況、利用運賃、「予約する」ボタンB105a、B105b、B105c…を表示する。
【0187】
この「予約する」ボタンB105a、B105b、B105c…をユーザがクリックすると、予約処理を行い、図11に示した画面を表示する。
【0188】
図11に示した画面においては、ユーザが行った予約の確認事項を表示する。
【0189】
更に、予約時に座席を希望できる航空会社(この場合B社)の場合は、ここで、希望する座席を選択する。更に、交通機関を利用するユーザの、交通機関に対しての表示名(名前、固有番号等)も合わせて表示する。ここでは、企業が外に開示したくない、部署名、出張目的等の情報は一切表示しない。ここに表示された情報で正しければ、ユーザに「予約確定」ボタンB106をクリックさせる。
【0190】
その後、管理サーバ2は、予約情報を取得し、交通機関予約システム12に対して、確認された交通機関の予約を行い、正常に予約完了した場合は、図12に示す予約完了画面を表示する。更に、予約完了後に座席を指定できる航空会社(この場合A社)に対して予約がなされた場合は、「事前に座席を指定する」ボタンB107をクリックさせることにより、座席を指定することができる。
【0191】
更に、図8(b)或いは(c)に示された画面において、「予約一覧表示」ボタンB104がクリックされると、図13に示す画面を表示する。ここでは、ユーザが予約した役務を一覧表示する画面を表示する。この画面において、「予約取消」ボタンB108a、B108bがクリックされると、図14に示す予約取消確認画面を表示する。ここで、「確定」ボタンB109がクリックされると、予約を取り消すため、管理サーバ2に送信され、管理サーバ2は、交通機関予約システム12に対して予約を取り消す。
【0192】
このように、本発明の電子商取引システムが提供するAPIによって、交通機関毎に異なるインタフェースを統合し、ユーザに一度に提示することができる。
【0193】
具体的には、接続先となるサプライヤ予約システム1の予約方法の違いを吸収し、同様の商品を扱い異なるサプライヤ予約システム1(所謂「同業他社」)が扱う商品を、一覧で提示し、それぞれのサプライヤ予約システム1が提供する商品を比較することができる。
【0194】
又、第2の実施の形態においては、ブラウザを介してシステムに接続する場合について説明したが、ブラウザでなく、一般的な画面を介してシステムに接続しても構わない。
【0195】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態について、図15を参照しながら説明する。図15は、本実施形態に係る電子商取引システムを示す概略構成図である。本実施形態に係る電子商取引システムは、企業の予約システム1010、サーバ装置(電子商取引管理サーバ)1020、複数のチケット供給者(航空会社)の予約システム1030から構成される。
【0196】
本実施形態では、この電子商取引システムによって、企業(ユーザ群)におけるユーザ(従業員)は、自身の従業員IDを用いて、一つ又は複数のチケット供給者(航空会社)が供給するチケット検索を行う。本実施形態では、企業(ユーザ群)の従業員(ユーザ)が、複数の航空会社(チケット供給者)に対して、航空券(チケット)の予約情報を検索する場合を例として説明する。
【0197】
企業における従業員がチケット検索のために使用する企業の予約システム1010は、ユーザID及び検索条件情報を含む第1の検索要求データ1501を送信する検索要求データ送信手段1011と、検索結果情報1502を受信する検索結果情報受信手段1012とを備える。検索要求データ送信手段1011及び検索結果情報受信手段1012は、企業における汎用パソコンに搭載されたWWWブラウザ等で構成される。
【0198】
図16に、第1の検索要求データ1501の一例を示す。第1の検索要求データ1501は、「検索要求ID」、「ユーザID」、及び、検索条件情報としての「検索対象チケット供給者ID」と「検索対象チケット情報」等を含む。本実施形態では、「検索要求ID」には、チケット検索を行う従業員が入力する出張番号が挿入され、「ユーザID」には、該従業員の従業員ID及び該従業員が属する企業の企業コード等が挿入され、「検索対象チケット供給者」には、航空会社名が挿入される。又、「検索対象チケット情報」には、搭乗日、出発時刻、出発地、到着地等が挿入される。従業員IDは、各企業が、従業員を識別するために独自に管理しているものを用いる。
【0199】
第1の検索要求データ1501は、任意の形式で良く、企業における汎用パソコンに搭載されたWWWブラウザによってフォーム形式で送信されても良いし、企業の予約システム1010とサーバ装置1020との間の通信リンク上で送信されても良い。
【0200】
図17に、検索結果レコード1601及び検索結果情報1602の一例を示す。検索結果情報1602は、前記検索条件情報に合致するチケットについて複数の航空会社が生成した複数の検索結果レコード1601からなる。各検索結果レコード1601は、「検索要求ID」、「顧客ID」、「チケット供給者」、「チケット情報」等を含む。「チケット情報」としては、例えば、搭乗日、出発時刻、到着時刻、出発地、到着地、便名、機種、空席状況、料金等が含まれる。検索結果情報1602は、「検索要求ID」、「ユーザID」、「チケット供給者」及び「チケット情報」を含む。一つの検索情報1602が、複数の「チケット供給者」及び「チケット情報」を含んでも良い。
【0201】
企業の予約システム1010は、受信した検索結果情報1602に応じて、前記検索条件情報に合致するチケットを関連する情報と共に画面上に一覧表示する。
【0202】
本実施形態に係るサーバ装置1020は、ユーザIDと顧客IDとを関連付ける関連付け部1021と、第1の検索要求データ1501を受信する検索要求データ受信部1022と、該第1の検索要求データ1501に応じて、第2の検索要求データ1502を生成し、該第2の検索要求データ1502の宛先のチケット供給者を選定し、該選定されたチケット供給者に該第2の検索要求データ1502を送信する検索要求データ送信部1023と、検索結果情報1602を前記ユーザに提示する検索結果情報提示部1024とを備える。検索要求データ受信部1022及び検索結果情報提示部1024は、WWWサーバ等で構成される。
【0203】
本実施形態において、サーバ装置1020が、企業グループの旅行代理店(インハウスエージェント)に設置されている場合を例として説明する。
【0204】
顧客IDは、航空会社が、ユーザを識別するために独自に管理しているものを用いる。例えば、航空会社の利用状況に応じてサービスポイントを蓄積するための顧客毎に付与するアカウント番号を用いる。
【0205】
又、図16に、第2の検索要求データ1502の一例を示す。第2の検索要求データ1502は、「検索要求ID」、「顧客ID」、及び、検索条件情報としての「検索対象チケット供給者ID」と「検索対象チケット情報」等を含む。本実施形態では、「顧客ID」には、第1の検索要求データ1501に含まれる「ユーザID」に関連付けられた、チケット検索を行うユーザ(従業員)を航空会社が識別するためのID及び該ユーザ(従業員)が属する企業の企業コード等が挿入され、「検索要求ID」、「検索対象チケット供給者」、「検索対象チケット情報」には、第1の検索要求データ1501に含まれる「検索要求ID」、「検索対象チケット供給者」、「検索対象チケット情報」が挿入される。第2の検索要求データ1502に含まれる「検索対象チケット供給者」及び「検索対象チケット情報」と、第1の検索要求データ1501に含まれる「検索対象チケット供給者」及び「検索対象チケット情報」は、異なる形式であっても良い。
【0206】
又、図16に、前記関連付け部1021の一例を示す。関連付け部1021は、「ユーザID」と「検索対象チケット供給者」と「顧客ID」とを関連付けるものである。
【0207】
検索要求データ送信手段1023は、第1の検索要求データ1501に含まれる「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」と「検索対象チケット供給者(航空会社名)」との組み合わせから、関連付け部1021を検索し、「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」を決定する。そして、この「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」を含み、第1の検索要求データ1501に含まれる「検索対象チケット供給者(航空会社名)」及び「検索対象チケット情報(搭乗日、出発時刻、出発地、到着地等)」に応じた第2の検索要求データ1502を生成する。「検索対象チケット供給者」に複数の航空会社名が含まれている場合、「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」と「検索対象チケット供給者(航空会社名)」との組み合わせ毎に「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」を決定し、この「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」をそれぞれ含む複数の第2の検索要求データ1502を生成する。その後、第2の検索要求データ1502に含まれる「検索対象チケット供給者(航空会社名)」に基づいて、該第2の検索要求データ1502の宛先の航空会社を選定し、該第2の検索要求データ1502を、該選定された航空会社のチケット予約システム1030に送信する。
【0208】
例えば、図16に示す例では、第1の検索要求データ1501において、「ユーザID=001」、「検索対象チケット供給者=001、002」である。この場合、関連付け部21を検索し、(ユーザID,検索対象チケット供給者)=(001,001)及び(ユーザID,検索対象チケット供給者)=(001,002)に対応する「顧客ID」を決定する。その結果に基づいて「顧客ID=×××」を含む第2の検索要求データ1502と、「顧客ID=○○○」を含む第2の検索要求データ1502とが生成される。
【0209】
検索結果情報提示手段1024は、各航空会社が生成した、複数の検索結果レコード1601を受信する。各検索結果レコード1601は、「検索要求ID」、「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」、「チケット供給者(航空会社名)」、「チケット情報(搭乗日、出発時刻、到着時刻、出発地、到着地、便名、機種、空席状況、料金等)」を含む。そして、関連付け部1021を用いて、「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」と「チケット供給者(航空会社名)」の組み合わせ毎に、対応する「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」を決定し、各検索結果レコード1601の「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」をこの「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」で置換し、新しい検索結果レコード1601aを生成する。そして、同一の「検索要求ID」と「ユーザID」との組み合わせを有する検索結果レコード601aを統合して、検索結果情報1602を生成し、該当する従業員の属する企業の予約システム1010に送信する。
【0210】
なお、第3の実施の形態管理機構により、検索結果レコード1601aが、第1の検索要求データ1501に対応することが把握できる場合は、関連付け部1021を検索せずに、一時的に記憶しておいた第1の検索要求データ1501内の「ユーザID」で、検索結果レコード1601内の「顧客ID」を置換し、新しい検索結果レコード1601aを生成しても良い。又、この場合、「検索要求ID」を有することなく、検索結果情報1602を生成することができるため、第1の検索要求データ1501、第2の検索要求データ1502、検索結果レコード1601、1601a及び検索結果情報1602に、「検索要求ID」を含まなくても良い。
【0211】
航空会社の予約システム1030は、第2の検索要求データ1502を受信する検索要求データ受信手段1031と、検索結果レコード1601を生成し、前記サーバ装置1020に送信する検索結果レコード送信手段1032を備える。
【0212】
航空会社は、第2の検索要求データ1502の「顧客ID」を用いて、独自の顧客DBを検索し、座席の好みや、予約優先ランク、企業名などを調べた後、できるだけその条件に合った空席情報を検索したり、大口割引や年間割引などの契約があるかを調べたりした上で、空席情報及び料金等の「チケット情報」をサーバ装置1020に送信することもできる。
【0213】
旅行代理店におけるサーバ装置1020と企業における予約システム1010との通信は、専用線を用いたクローズドシステムで構成されることもあれば、インターネットを用いたオープンシステムで構成されることもある。後者の場合は、旅行代理店が仲介していることを明示するために、第2の検索要求データに1502に「旅行代理店ID」を付加することもできる。
【0214】
(第3の実施の形態に係る電子商取引システムの動作)
上記構成を有する電子商取引システムの動作は、以下の手順により実施することができる。図18は、本実施形態に係る電子用取引システムの動作を示すタイムチャート図である。本実施形態に係る電子商取引システムによって、航空券、ホテル宿泊券、レンタカーチケット等、多岐に渡るチケット検索を行うことが可能であるが、本実施形態においては、航空券の検索の例について説明する。
【0215】
図18に示すように、ステップS1101において、企業における従業員(ユーザ)が、企業の予約システム1010、例えば汎用パソコン上のWWWブラウザを操作して、サーバ装置1020に接続(ログイン)する。ここでは、WWWブラウザを使用することを想定するが、本発明は、WWWブラウザを使用したものに限定されない。該サーバ装置1020は、企業グループの旅行代理店(インハウスエージェント)、企業内、航空会社側のいずれに設置されても良い。
【0216】
この際、該サーバ装置1020は、該従業員が、当該電子商取引システムの正規ユーザであることをパスワード等による認証手段を用いて確認することも可能である。
【0217】
ステップS1102において、サーバ装置1020は、チケットを検索するために必要なデータ項目の入力を従業員に促す「チケット検索条件入力画面」を、企業の予約システム1010のWWWブラウザ上に提示する。「チケット検索条件入力画面」において入力するデータ項目は、旅行代理店のサーバ装置1020が独自に保存している情報から構成しても良いし、航空会社の予約システム1030に問い合わせて構成しても良い。例えば、従業員が、航空券検索を行うために、「チケット検索条件入力画面」上で入力するデータ項目としては、企業コード、従業員ID、航空会社名、出張番号、搭乗日、出発時刻、出発地、到着地等が挙げられる。
【0218】
ステップS1103において、従業員は、表示された「チケット検索条件入力画面」に従って、検索条件情報を指定する。
【0219】
ステップS1104において、企業の予約システム1010の検索要求データ送信手段1011が、入力されたデータ項目に応じて、「検索要求ID」、「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」、「検索対象チケット供給者(航空会社名)」、「チケット情報」等を含む第1の検索要求データ1501をサーバ装置1020に送信し、サーバ装置1020の検索要求データ受信部1022が、該第1の検索要求データ1501を受信する。第1の検索要求データ1501は、任意の形式で良い。
【0220】
ステップS1105において、サーバ装置1020の検索要求データ送信部1023が、受信した第1の検索要求データ1501に含まれる「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」と「検索対象チケット供給者(航空会社名)」との組み合わせに基づき、関連付け部1021を検索し、対応する「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」を決定する。
【0221】
ステップS1106において、検索要求データ送信部1023は、「検索要求ID」、「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」、「検索対象チケット供給者(航空会社名)」、「検索対象チケット情報(搭乗日、出発時刻、出発地、到着地等)」を含む第2の検索要求データ1502を生成し、「検索対象チケット供給者(航空会社名)」が示す航空会社の予約システム1030に送信し、航空会社の予約システム1030の検索要求データ受信手段1031が、該第2の検索要求データ1502を受信する。第2の検索要求データ1502に含まれる「検索対象チケット供給者」及び「検索対象チケット情報」と、第1の検索要求データ1501に含まれる「検索対象チケット供給者」及び「検索対象チケット情報」は、異なる形式であっても良い。
【0222】
第1の検索要求データ1501の「検索対象チケット供給者(航空会社名)」に複数の航空会社名が含まれている場合、航空会社毎に、「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」を決定し、それに応じて第2の検索要求データ1502を生成する。
【0223】
ステップS1107において、航空会社の予約システム1030が、それぞれ、受信した第2の検索要求データ1502に応じて、「検索要求ID」、「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」、「チケット供給者(航空会社名)」、「チケット情報」を含む検索結果レコード1601を生成し、各航空会社の予約システム1030の検索結果レコード送信手段1032が、該検索結果レコード1601を、前記サーバ装置1020に送信し、前記サーバ装置1020の検索情報提示手段1024が、該検索結果レコード1601を受信する。
【0224】
ステップS1108において、検索情報提示手段1024は、各検索結果レコード1601に含まれる「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」と「チケット供給者(航空会社名)」の組み合わせから、関連付け部1021を検索し、対応する「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」を決定し、該検索結果レコード1601の「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」をこの「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」で置換し、新しい検索結果レコード1601aを生成する。
【0225】
ステップS1109において、前記新しい検索結果レコード1601aを、「検索要求ID」と「ユーザID」との組み合わせ毎に統合して、検索結果情報1602を生成し、該当する従業員の属する企業の予約システム1010に送信する。
【0226】
ステップS1110において、企業の予約システム10の検索結果情報受信手段1012が、該検索結果情報1602を受信し、汎用パソコンの画面上に、その内容を一覧表示する。
【0227】
(第3の実施の形態に係る電子商取引システムによる作用及び効果)
本実施形態では、サーバ装置1020を設けたことにより、チケットレス方式でチケット供給者が企業の従業員にチケットを販売する電子商取引システムにおいて、企業が従業員を識別するための従業員IDと、航空会社がユーザを識別するための顧客IDを別々にすることができる。従って、企業が、従業員ID等の企業内情報を提供することなく、航空会社による従業員毎にカスタマイズされた検索結果を得ることができる。例えば、予め登録してある座席位置の好みをできるだけ優先して検索することができる。又、企業における従業員が、単一の従業員IDを用いて、複数の航空会社にまたがってチケットの検索を行ったり、航空会社とホテル等を組にして、チケットの検索を行ったりすることができる。後者は、航空会社に空席情報を問い合わせ、ホテルに対して空き部屋情報を問い合わせ、両方が確保できる場合のみ予約したい場合などに有効である。従業員は、航空会社とホテルに登録したそれぞれの顧客IDを入力する必要はなく、単一の従業員IDで検索できるというメリットがある。更に、複数の航空会社と複数のホテルを同時に検索することも可能である。
【0228】
以上説明したように本発明の第3の実施の形態によれば、チケット供給者が、チケットレス方式で、企業のユーザにチケットを販売することができるため、旅行代理店にとって、チケットを発行し配布するコストを削減して収益を上げることができるというメリットが生じ、それによって、チケット供給者にとっても、旅行代理店に対して支払う手数料を従来より低くすることができるというメリットが生じる。
【0229】
つまり、本発明によれば、旅行代理店は、従来の発券手数料の代わりに、少なくとも、企業からのチケット申込をチケット供給者に紹介し、代金回収を行うことに対する販売手数料をチケット供給者から得る。この販売手数料は、本発明によって、企業がユーザを識別するためのユーザIDとチケット供給者がユーザを識別するための顧客IDを、分離しつつ相互に関連付けられるようにすることによって、申込から精算までを自動化することができ、その結果、取次ぎ、チケット発券/配布、代金回収のコストを画期的に下げることによる付加価値への対価である。
【0230】
又、企業及びチケット供給者の双方が、独自に管理するIDを用いることができるため、企業にとっては、チケット供給者に企業機密情報を漏らすことなく、自社の経理システムと連携した自動精算処理が可能となるというメリットが生じ、チケット供給者にとっては、企業内情報の変更に追随する必要がなくなるというメリットがある。
【0231】
更に、企業にとっては、チケット管理システムの管理する顧客IDを管理することなく、大口割引の適用を受けることができるというメリットが生じ、チケット購入者にとっては、企業単位で精算されるにもかかわらず、チケット供給者からユーザ毎に適したサービスの提供を受けることができるというメリットが生じる。
【0232】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態について図19を参照しながら説明する。図19は、本実施形態に係る電子商取引システムを示す概略構成図である。本実施形態に係る電子商取引システムは、企業の予約システム1010、サーバ装置1020、複数のチケット供給者(航空会社)の予約システム1030から構成される。
【0233】
本実施形態では、この電子商取引システムによって、ユーザ群(企業)におけるユーザ(従業員)が、自身の従業員IDを用いて、チケット供給者が供給するチケットの申込を行う。本実施形態では、企業(ユーザ群)の従業員(ユーザ)が、航空会社(チケット供給者)に対して、航空券(チケット)の申込を行う場合を例に説明する。
【0234】
企業における従業員がチケット申込のために使用する企業の予約システム1010は、ユーザID及び申込チケット条件情報を含む第1の申込データを送信する申込データ送信手段1013と、申込結果データを受信する申込結果データ受信手段1014とを更に備える。申込データ送信手段1013及び申込結果データ受信手段1014は、企業における汎用パソコンに搭載されたWWWブラウザ等で構成される。申込データ送信手段1013及び申込結果データ受信手段1014は、検索要求データ送信手段1011と検索結果情報受信手段1012と同一の汎用パソコンで構成されても良い。
【0235】
図20に、第1の申込データ1901の一例を示す。第1の申込データ1901は、「申込ID」、「ユーザID」、及び、申込チケット情報として「申込対象チケット供給者ID」と「申込対象チケット情報」等を含む。本実施形態では、「申込ID」には、チケット申込を行う従業員が入力する出張番号が挿入され、「ユーザID」には、該従業員の従業員ID及び該従業員が属する企業の企業コード等が挿入され、「申込対象チケット供給者」には、航空会社名が挿入される。又、「申込対象チケット情報」には、搭乗日、便名、搭乗クラス等が挿入される。
【0236】
第1の申込データ1901は、任意の形式で良く、企業における汎用パソコンに搭載されたWWWブラウザによってフォーム形式で送信されても良いし、企業の予約システム1010とサーバ装置1020との間の通信リンク上で送信されても良い。
【0237】
申込結果データ2001は、「申込チケット情報」として、例えば、搭乗日、出発時刻、到着時刻、出発地、到着地、便名、機種、搭乗クラス、座席情報、料金等を含む。企業の予約システム10は、受信した申込結果情報2001に応じて、汎用パソコンの画面上に、その内容を表示する。
【0238】
本実施形態に係るサーバ装置1020は、第1の申込データ1901を受信する申込データ受信部1025と、該第1の申込データ1901に応じて、第2の申込データ1902を生成し、該第2の申込データ1901の宛先の航空会社を選定し、該選定された航空会社に該第2の申込データを送信する申込データ送信部1026と、申込結果データ2001を前記ユーザに提示する申込結果データ提示部1027とを更に備える。申込データ受信部1025及び申込結果データ提示部1027は、WWWサーバ等で構成される。申込データ受信部1025及び申込結果データ提示部1027は、検索要求データ受信部1021と検索結果情報提示部1024と同一の汎用パソコンで構成されても良い。
【0239】
図20に、第2の申込データ1902の一例を示す。第2の申込データ1902は、「申込ID」、「顧客ID」、及び、申込チケット情報としての「申込対象チケット供給者ID」と「申込対象チケット情報」等を含む。本実施形態では、「顧客ID」には、第1の申込データ1901に含まれる「ユーザID」に関連付けられた、チケット申込を行う従業員を航空会社が識別するID及び該従業員が属する企業の企業コード等が挿入され、「申込ID」、「申込対象チケット供給者」、「申込対象チケット情報」には、第1の申込データ1901に含まれる「申込ID」、「申込対象チケット供給者」、「申込対象チケット情報」が挿入される。第2の申込データ1902に含まれる「申込対象チケット供給者」及び「申込対象チケット情報」と、第1の申込データ1901に含まれる「申込対象チケット供給者」及び「申込対象チケット情報」は、異なる形式であっても良い。
【0240】
申込データ送信手段1026は、第1の申込データ1901に含まれる「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」と「申込対象チケット供給者(航空会社名)」との組み合わせから、関連付け部1021を検索し、「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」を決定する。そして、この「顧客ID」を含み、第1の申込データ1901に含まれる「申込対象チケット供給者(航空会社名)」及び「申込対象チケット情報」に応じた第2の申込データ1902を生成する。その後、第2の申込データ1902に含まれる「申込対象チケット供給者(航空会社名)」に基づいて、該第2の申込データ1902の宛先の航空会社を選定し、該第2の申込データ1902を、該選定された航空会社のチケット予約システム1030に送信する。
【0241】
申込結果データ提示手段1027は、航空会社が生成した申込結果データ2001を受信する。申込結果データ2001は、「申込ID」、「顧客ID」、「チケット供給者(航空会社名)」、「申込チケット情報」を含む。そして、「顧客ID」と「チケット供給者(航空会社名)」の組み合わせによって、関連付け部1021を検索して、対応する「ユーザID」を決定し、申込結果データ2001を、該「ユーザID」が示す従業員の属する企業の予約システム1010に送信する。送信する際に、申込結果データ2001内の「顧客ID」を、該決定された「ユーザID」で置換する。
【0242】
なお、第3の実施の形態管理機構により、申込結果データ2001が、第1の申込データ1901に対応することが把握できる場合は、関連付け部1021を検索せずに、一時的に記憶しておいた第1の申込データ1901内の「ユーザID」を用いても良い。又、この場合、「申込ID」を有することなく、申込結果データ2001の送信先を決定することができるため、第1の申込データ1901、第2の申込データ1902、申込結果データ2001に、「申込ID」を含まなくても良い。
【0243】
航空会社の予約システム1030は、第2の申込データ1902を受信する申込データ受信手段1033と、申込結果データ2001を生成し、前記サーバ装置1020に送信する申込結果データ送信手段1034を備える。
【0244】
(第4の実施の形態に係る電子商取引システムの動作)
上記構成を有する電子商取引システムの動作は、以下の手順により実施することができる。図21は、本実施形態に係る電子用取引システムの動作を示すタイムチャート図である。
【0245】
図21に示すように、ステップS1201において、前記ステップS1110で表示された検索条件情報に合致するチケット(航空券)の一覧に応じて、若しくは、広告メールや出張指示メール等に含まれた検索結果情報に相当するデータ(例えばURL)に応じて、企業における従業員が、購入したいチケット(航空券)を選択する。このとき、企業の予約システム1010は、「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」を、ログイン時に従業員が入力した「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」をクッキーなどの第3の実施の形態管理機構から取り出すか、チケット申込用の入力データ項目として明示的に従業員に再度入力を促すかして取得する。
【0246】
ステップS1202において、企業の予約システム1010の申込データ送信手段1013が、選択された航空券に係る情報及び入力されたデータ項目に応じて、「申込ID」、「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」、「申込対象チケット供給者(航空会社名)」、「申込対象チケット情報」等を含む第1の申込データ1901をサーバ装置1020に送信し、サーバ装置1020の申込データ受信部1025が、該第1の申込データ1901を受信する。第1の申込データ1901は、任意の形式で良い。
【0247】
ステップS1203において、サーバ装置1020の申込データ送信部1026が、受信した第1の申込データ1901に含まれる「ユーザID(企業コード及び従業員ID)」と「申込対象チケット供給者(航空会社名)」との組み合わせに基づき、関連付け部1021を検索し、対応する「顧客ID(企業コード及び航空会社管理用ID)」を決定する。
【0248】
ステップS1204において、申込データ送信部1026は、「申込ID」、「顧客ID」、「申込対象チケット供給者(航空会社名)」、「申込対象チケット情報」等を含む第2の申込データ1902を生成し、「申込対象チケット供給者(航空会社名)」が示す航空会社の予約システム1030に送信し、該航空会社の予約システム1030の申込データ受信手段1033が、該第2の申込データ1902を受信する。第2の申込データ1902に含まれる「申込対象チケット供給者」及び「申込対象チケット情報」と、第1の申込データ1901に含まれる「申込対象チケット供給者」及び「申込対象チケット情報」は、異なる形式であっても良い。
【0249】
ステップS1205において、航空会社の予約システム1030の申込結果データ送信手段1034が、受信した第2の申込データ1902に応じて、「申込ID」、「顧客ID」、「チケット供給者(航空会社名)」、「申込チケット情報」等を含む申込結果データ2001を生成し、該申込結果データ2001を、前記サーバ装置1020に送信し、前記サーバ装置1020の申込結果データ提示部1027が、該申込結果データ2001を受信する。
【0250】
ステップS1206において、申込結果データ提示部1027は、申込結果データ2001に含まれる「顧客ID」と「チケット供給者(航空会社名)」の組み合わせに基づき、関連付け部1021を検索し、対応する「ユーザID」を決定し、該「ユーザID」が示すユーザが属する企業の予約システム1010に、該申込結果データ2001を送信し、企業の予約システム1010の申込結果データ受信手段1014が、該申込結果データ2001を受信する。
【0251】
ステップS1207において、企業の予約システム1010の申込結果データ受信手段1014が、受信した該申込結果データ2001に応じて、WWWブラウザ上に、その内容を表示する。
【0252】
ステップS1208において、チケットの申込をした従業員は、空港、ホテル、或いはそれに代わる発券装置の設置場所等において、チケットの発券を受ける。その際に、正当な申込者であることを証明するために認証が必要である。本発明では、その具体的な方法は特に規定しない。例えば、特開平11−339076号公報に開示されているようなIDカードを用いて、従業員ID及び企業コードを提示する方法、申込成立時に発行される乱数を提示する方法、申込成立時に携帯電話やPDAなどの携帯型コンピュータに乱数などの認証情報を記憶させておき、発券時に、該携帯型コンピュータの画面上に表示したバーコードを読み取らせたり、接触や無線(Bluetoothなど)で認証データを直接転送したりする方法が考えられる。
【0253】
(第4の実施の形態に係る電子商取引システムによる作用及び効果)
本実施形態では、サーバ装置1020を設けたことにより、チケットレス方式でチケット供給者が企業の従業員にチケットを販売する電子商取引システムにおいて、企業が従業員を識別するための従業員IDと、航空会社がユーザを識別するための顧客IDを別々にすることができる。従って、企業が、従業員ID等の企業内情報を提供することなく、航空会社が、個人毎に適応したサービスを提供することができる。例えば、一定の利用実績があるユーザに対して座席のアップグレードを提供したりすることでユーザを惹きつけることも可能である。
【0254】
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態について図22を参照しながら説明する。図22は、本実施形態に係る電子商取引システムを示す概略構成図である。本実施形態に係る電子商取引システムは、ユーザ群(企業)の予約システム1010、サーバ装置1020、複数のチケット供給者(航空会社)の予約システム1030、チケット供給者(航空会社)のチケット代金請求システム1040、企業の経理システム1050から構成される。
本実施形態では、この電子商取引システムによって、チケット供給者(航空会社)が、旅行代理店(インハウスエージェント)のサーバ装置1020を介して、ユーザ群(企業)に対してチケット代金の請求を行う。本実施形態では、チケット供給者(航空会社)が、月単位や週単位等の一定期間毎、或いは、チケットの販売時点毎に、旅行代理店(インハウスエージェント)にチケット代金を請求し、旅行代理店(インハウスエージェント)が、月単位や週単位等の一定期間毎、或いは、チケットの販売時点毎に、ユーザ群(企業)の経理システム1050と連動してチケット代金請求を行う場合を例として説明する。
航空会社が企業に対してチケット代金を請求するための航空会社のチケット代金請求システム1040は、企業の従業員に販売したチケットの情報を記憶するチケット販売情報記憶手段1041と、チケット販売情報に基づき第1の請求データを生成し送信する請求データ送信手段1042とを備える。チケット販売情報には、例えば、顧客ID、出張番号、出発日及び便名等を含む利用実績情報、利用料金、請求先情報等が含まれる。
第1の請求データ2101は、「請求データID」、「顧客ID」、「チケット供給者(航空会社名)」、「利用料金」等を含む。本実施形態において、「請求データID」には、チケット申込時に入力された出張番号が挿入される。第1の請求データ2101に含まれ得るデータ項目の一例を図23に示す。
本実施形態に係るサーバ装置1020は、第1の請求データ2101を受信する請求データ受信部1028と、該第1の請求データ2001に応じて、前記顧客IDに関連付けられたユーザIDを含む第2の請求データ2102を生成し、前記ユーザIDに基づいて、該第2の請求データ2102の宛先の企業を選定し、該選定された企業に該第2の請求データ2102を送信する請求データ送信部1029とを更に備える。
企業の経理システム1050は、第2の請求データを受信する請求データ受信手段1051と、従業員ID毎の情報を記憶する従業員情報記憶手段1052とを備える。
(第5の実施の形態に係る電子商取引システムの動作)
上記構成を有する電子商取引システムの動作は、以下の手順により実施することができる。図24は、本実施形態に係る電子用取引システムの動作を示すタイムチャート図である。
図24に示すように、ステップS1301において、航空会社のチケット代金請求システム1040が、チケット販売情報記憶手段1041に記憶されたチケット販売情報に応じて、「顧客ID」毎に第1の請求データ2101を生成し、サーバ装置1020に送信し、サーバ装置1020の請求データ受信部1028が、該第1の請求データ2101を受信する。
航空会社のチケット代金請求システム1040は、前記第1の請求データ2101の生成及び送信を、月単位や週単位等の一定期間毎に、或いは、チケットの販売の時点毎に行うことができる。
ステップS1302において、第1の請求データ2101内の「顧客ID」と「チケット供給者(航空会社名)」の組み合わせに基づき、関連付け部1021を検索し、対応する「ユーザID」を決定する。
ステップS1303において、「ユーザID」をキーに、企業の経理システム1050の従業員情報記憶手段1052に記憶された「従業員情報」を獲得する。「従業員情報」には、例えば、当該従業員のチケット代金について経理処理を行う所属部課コード等が含まれる。
ステップS1304において、サーバ手段1020の請求データ送信部1029が、第 1の請求データ2101に応じて、「ユーザID」、「従業員情報」等を含む第2の請求データ2102を生成し、企業の経理システム1050に送信し、企業の経理システム1050の請求データ受信手段1051が、該第2の請求データ2102を受信する。
ステップS1305において、企業の経理システム1050は、受信した第2の請求データ2102に応じて、経理処理を行う。
(第5の実施の形態に係る電子商取引システムによる作用及び効果)
本実施形態では、サーバ装置1020を設けたことにより、チケットレス方式でチケット供給者が企業の従業員にチケットを販売する電子商取引システムにおいて、企業が従業員を識別するための従業員IDと、航空会社がユーザを識別するための顧客IDを別々にすることができる。従って、航空会社は、従業員ID等の企業内情報を意識することなく、自身の管理する顧客IDを用いて、企業単位で一括してチケット代金を請求することができ、企業は、既存の経理システムを用いて経理処理を行うことができる。
(変更例1)
なお、前記サーバ装置1020の設置場所としては、図25に示す3通りがある。
第1に、チケット供給者と企業の中間に位置する企業グループ内の旅行代理店(インハウスエージェント)に設置する場合がある。この構成は、本発明の基本形であり、上述したようなメリットがある。更に、企業グループ内では、比較的似た体系の従業員IDが用いられることが多いので、該旅行代理店は、サーバ装置20を構成しやすいというメリットもある。
第2に、企業に、サーバ装置1020を設置する場合がある。企業の外部に企業内情報が出ないので、企業グループとは関係のない旅行代理店を活用したり、チケット供給者と直接取引をしたりすることも可能である。ただし、組織別のきめ細かい精算処理は実現できない。
第3に、チケット供給者に、サーバ装置1020を設置する場合がある。この方法は、チケット供給者が、既存の予約システム40では扱えないIDを扱えるようにすることが主目的となる。
(変更例2)
又、サーバ装置1020を用いることにより、従業員の選択肢を広げるだけでなく、従業員に特定のチケット供給者を利用するように強いることもできる。企業が、出張費等のコスト削減を主目的として、特定のチケット供給者と大口契約或いは年間契約を結び、それ以外の選択肢を使わなくすることにより低価格でチケットを供給してもらうという契約形態がある。このためには、従業員が、契約外のチケット供給者を指定した場合でも、まず所定のチケット供給者に対してチケット申込の可能性を問い合わせる必要がある。本発明のサーバ装置1020に、所定のチケット供給者が識別するための顧客IDを、全従業員に対して登録しておき、チケット検索及び申込時に、その顧客IDを優先して選択することで容易に実現できる。又、契約を別のチケット供給者に切り替えたい場合には、サーバ装置1020に新しい顧客IDを登録したり、古い顧客IDを抹消するなどの集中操作により、容易に切り替えることができる。
(変更例3)
更に、企業グループ内の旅行代理店(インハウスエージェント)を持たない企業に対して、同様のサービスを提供する契約法人型の旅行代理店にも、本発明を適用することができる。規模の小さい企業を多数集めて、大きな企業グループと同様のバーゲニングパワーを得てチケット供給者と割引交渉をすることが考えられる。更に、頻繁に旅行する個人を集めて、同様のサービスを提供することもできる。この場合は、個人IDの漏洩防止よりも、複数のチケット供給者にまたがってチケットの検索・申込ができることが主なメリットとなる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明第1乃至第5の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0255】
本発明の実施の形態として、企業に所属するユーザが、出張における交通機関及びホテルを利用する役務を予約し、精算を行う場合について説明したが、本発明におけるユーザ及び役務はこれに限られない。例えば、ユーザは、個人でも構わないし、組合や企業に所属していても構わない。又、役務は、商品購入でも構わない。このように、あらゆる状況に対応することができる。
【0256】
又、本発明の実施の形態においては、ある顧客企業システム及びサプライヤ予約システムの運用をモデルとして、そのモデルに適合するように、管理サーバは機能している。しかし、管理サーバはその基本的な機能を変更することなく、顧客企業システム及びサプライヤ予約システムに対して備えられるAPIを変更することにより、あらゆる顧客企業システム及びサプライヤ予約システムに対して適用が可能である。
【0257】
更に、本発明の実施の形態においては、全ての予約処理を、交通機関予約システムに問い合わせすることにより行ったが、要求の多い交通機関やホテルについては、管理サーバで適当な数の席数或いは部屋数を、予め保有していても構わない。その場合、ユーザからの予約の要求については、管理サーバが保有している席或いは部屋を表示しても良い。又、ホテル予約システムと交通機関予約システムは同一のシステム上に構築されていても構わない。具体的には、旅行代理店等が運営している、出張全般で必要とされる役務についての予約システムでも構わない。
【0258】
更に、本発明の実施の形態においては、管理サーバと共通DBサーバをそれぞれ別のハードウェア構成上を持つと記載したが、同一のハードウェアに管理サーバと共通DBサーバの機能を備えても良い。即ち、管理サーバに、データベース管理手段及びデータが記憶されている記憶装置を備えても良い。
【0259】
この様な、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0260】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザが、役務の予約を容易に行うことのできる電子商取引管理サーバ及び電子商取引管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る電子商取引システムを示すシステム構成図である。
【図2】 図1で記載した本発明の第1の実施の形態に係る電子商取引システムにおける各ハードウェア構成要素について、詳細に記述したシステム構成図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係る電子商取引システムにおける出張管理のフローチャートを示した図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係る管理サーバの機能ブロック図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態における管理サーバの処理を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第2の実施の形態における管理サーバのセション管理部によるセション管理について説明する図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態における図7(a)は、スイッチング手段との2フェーズコミットのシステム図で、図7(b)は処理フローを示すフローチャートである。
【図8】 本発明の第2の実施の形態における顧客企業システムが備えている、ユーザの情報を管理する画面群である。
【図9】 図8(c)に示した画面において「チケット手配」ボタンB102がクリックされて、最初に表示する画面である。
【図10】 検索条件に該当した交通機関の空席状況を一覧で表示する画面である。
【図11】 ユーザが行った予約の確認事項を表示する画面である。
【図12】 正常に予約完了した場合に示す、予約完了画面である。
【図13】 ユーザが予約した役務を一覧表示する画面である。
【図14】 ユーザが予約した役務を取り消す予約取消確認画面である。
【図15】 本発明の第3の実施の形態に係る電子商取引システムの概略機能を示すブロック図である。
【図16】 本発明の第3の実施の形態に係る第1の検索要求データ及び第2の検索要求データの一例を示す図である。
【図17】 本発明の第3の実施の形態に係る検索結果レコード及び検索結果情報の一例を示す図である。
【図18】 本発明の第3の実施の形態に係る電子商取引システムにおいて、企業におけるユーザがチケット供給者に対してチケットの検索を行う動作を示すタイムチャート図である。
【図19】 本発明の第4の実施の形態に係る電子商取引システムの概略機能を示すブロック図である。
【図20】 本発明の第4の実施の形態に係る第1の申込データ及び第2の申込データ示すブロック図である。
【図21】 本発明の第4の実施の形態に係る電子商取引システムにおいて、企業におけるユーザがチケット供給者に対してチケットの申込を行う動作を示すタイムチャート図である。
【図22】 本発明の第5の実施の形態に係る電子商取引システムの概略機能を示すブロック図である。
【図23】 本発明の第5の実施の形態に係る第1の請求データに含まれ得るデータ項目の一例を示す図である。
【図24】 本発明の第5の実施の形態に係る電子商取引システムにおいて、チケット供給者が、チケット代金の請求を行う動作を示すタイムチャート図である。
【図25】 本発明の第5の実施の形態の1変更例に係る電子商取引システムの概略機能を示すブロック図である。
【図26】 従来のチケット販売方法の概要を示すブロック図である。
【図27】 従来のチケット販売方法の概要を示すブロック図である。
【図28】 従来のチケット販売方法の概要を示すブロック図である。
【図29】 従来のチケットの検索及び申込におけるシステム構成図である。
【図30】 従来のチケットの検索及び申込における利用者及び旅行代理店の作業を示す図である。
【符号の説明】
1 サプライヤ予約システム
2 管理サーバ
3、4 管理端末
5 顧客企業システム
6 共通DBサーバ
11 ホテル予約システム
12 交通機関予約システム
13、14、27、28、29 API
15、16 予約DB
17 移動実績・請求情報
20 スイッチング手段
21 接続制御部
22 メッセージ解析部
23a、23b、23c 接続モジュール
26 基幹管理手段
31 管理画面
41 管理画面
51 ネット予約サーバ
52 Java(登録商標)ライブラリ
53 予約画面
54 CC用予約画面
55 管理画面
56 個人・部課認証データ
57 ツーリスト旅行システム
58 経理システム
59 出張申請システム
201 ASP接続管理部
202 ログ記録部
203 要求解読部
204 要求処理部
205 ACL部
206 認証部
207 ID変換部
208 接続サプライヤ判断部
209 メモリデータ管理部
210 メモリ
211 更新通知処理部
212、308 DB接続部
214 予約情報記録/検索部
215 システムアクセス数記録/検索部
216 プロトコル変換部
217 サプライヤ接続管理部
218 応答処理解読部
219 応答処理部
220 セション管理部
221 トランザクション管理部
222 データ変換/整形部
250 ログ管理手段
251 ログ管理部
252 ログデータ
301 API接続管理部
302 要求解読部
303 処理部
305 更新通知送信部
306 企業アカウント管理部
307 予約情報管理部
309 システムアクセス数管理部
311 エンジン使用料管理部
312 契約企業情報管理部
313 管理者アカウント管理部
314 管理サーバ管理者セション管理部
315 変更履歴ログ書出部
316 ログファイル
350 データベース管理手段
351 DBMS
352 アカウント記憶装置
353 契約記憶装置
354 予約記憶装置
355 システムアクセス数記憶装置
1010 企業の予約システム
1011 検索要求データ送信手段
1012 検索結果情報受信手段
1013 申込データ送信手段
1014 申込結果データ受信手段
1020 サーバ装置
1021 関連付け部
1022 検索要求データ受信部
1023 検索要求データ送信部
1024 検索結果情報提示部
1025 申込データ受信部
1026 申込データ送信部
1027 申込結果データ提示部
1028 請求データ受信部
1029 請求データ送信部
1030 航空会社の予約システム
1031 検索要求データ受信手段
1032 検索結果レコード送信手段
1033 申込データ受信手段
1034 申込結果データ送信手段
1040 チケット供給者の請求システム
1041 販売情報記憶手段
1042 請求データ送信手段
1050 企業の経理システム
1051 請求データ受信手段
1052 従業員情報記憶手段
1501 第1の検索要求データ
1502 第2の検索要求データ
1601 検索結果レコード
1602 検索結果情報
1901 第1の申込データ
1902 第2の申込データ
2001 申込結果データ
2101 第1の請求データ
2102 第2の請求データ

Claims (2)

  1. 企業が保有する企業予約システム及び企業経理システムと、チケット供給者が保有するチケット供給者予約システム及びチケット供給者請求システムと、に接続され、前記チケット供給者が前記企業内のユーザにチケットを販売するための電子商取引管理サーバであって、
    (a) 前記企業を示す企業コードと、該企業内で前記ユーザを識別するためのIDとを含むユーザIDと、 (b) 前記企業コードと、前記チケット供給者予約システムが前記ユーザを識別するためのIDとを含む顧客IDと、 (c) 前記チケット供給者と、を関連付けて記憶する関連付け部と、
    前記企業予約システムから送信されるユーザID及びチケット供給者を含む第1の申込データを受信する申込データ受信部と、
    前記第1の申込データに含まれる前記ユーザID及び前記チケット供給者との組み合わせに基づいて前記関連付け部を検索して対応する顧客IDを決定し、該決定された顧客ID及び前記チケット供給者を含む第2の申込データを前記第1の申込データに基づいて作成し、前記チケット供給者が保有するチケット供給者予約システムに前記第2の申込データを送信する申込データ送信部と、
    前記チケット供給者予約システムから送信される顧客ID及びチケット供給者が含まれた申込結果データを受信し、該申込結果データに含まれる前記顧客IDと前記チケット供給者との組み合わせに基づいて前記関連付け部を検索して対応するユーザIDを決定し、該決定されたユーザIDに含まれる企業コードで示される企業が保有する企業予約システムに、前記申込結果データ内の前記顧客IDを前記決定されたユーザIDに置換した申込結果データを送信する申込結果データ提示部と、
    前記チケット供給者請求システムから送信される顧客ID及びチケット供給者を含む第1の請求データを受信する請求データ受信部と、
    前記第1の請求データに含まれる前記顧客ID及び前記チケット供給者との組み合わせに基づいて前記関連付け部を検索して対応するユーザIDを決定し、該決定されたユーザIDを含む第2の請求データを前記第1の請求データに基づいて作成し、前記決定された前記ユーザIDに含まれる企業コードで示される企業が保有する企業経理システムに前記第2の請求データを送信する請求データ送信部と
    を備えることを特徴とする電子商取引管理サーバ。
  2. 前記第1の申込データには、ユーザによって入力された出張番号を含む申込IDが含まれ、
    前記第2の申込データには、前記申込IDが含まれ、
    前記申込結果データには、前記申込IDが含まれる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子商取引管理サーバ。
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