JP2010527083A - 乗客予約記録と対応する電子チケットとが一致する旅行データを自動的に保存するための方法およびシステム - Google Patents

Abstract

旅行セグメントから成る乗客名記録（ＰＮＲ）を保管する航空券予約のデータベースと、旅行クーポンから成る電子チケット（Ｅチケット）のデータベースとが一致する旅行データを保存する方法およびシステムが記載され、この後者のデータベースは、チケット発券サーバから独立して制御される。該ＰＮＲのうちの１つの旅行セグメントが更新されるか、または追加された際には常に、電子調整サービス（ＥＲＳ）が更新されたＰＮＲの画像を受信する。対応するＥチケット画像は、ＥＲＳによって要求され、該Ｅチケットのデータベースから受信される。次に、ＥＲＳは、Ｅチケット孤立旅行クーポンが整合するＰＮＲ孤立旅行セグメントと再び関連付けられるように、孤立ＰＮＲ旅行セグメントと孤立Ｅチケット旅行クーポンとの間に、リンクのマトリクスを確立する。Ｅチケットが更新されると、これは再認証または再発行される。任意選択的に、該当する場合、再認証または再発行されたＥチケットに対して行われた変更に基づいて違約金を算出するように、違約ジェネレータに要求する。次に、該違約金は該更新されたＰＮＲに付加される。
【選択図】図２

Description

本発明は、概してコンピュータ化された旅行手続きに関し、より具体的には、乗客予約記録と、独立したシステムから制御される異なるデータベース上に保持された対応する電子チケットとが一致する旅行データを自動的に保存するための方法およびシステムに関する。

最近まで、旅行の予約に際し、旅行会社が顧客に紙のチケットを送付するのが普通であった。
しかしながら、旅行会社、特に航空会社は、極めて競合の激しいビジネス環境において営業経費を削減するため、代わりに電子チケットすなわちＥチケットの「送付」を開始した。この非実体化形態の航空チケットは、急速に従来の紙のチケットに取って代わりつつある。いったん予約が完了すると、Ｅチケットは対応する航空会社のコンピュータに、または世界中の旅行業界や航空会社へのサービスプロバイダであるＡＭＡＤＥＵＳ等のグローバル・ディストリビューション・システム（ｇｌｏｂａｌ ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｉｏｎ ｓｙｓｔｅｍ：ＧＤＳ）のコンピュータに、デジタル記録としてのみ存在する。
よってＥチケットは、従来、旅行代理店およびさらにウェブサイトまたは電話を通じた、航空機の１つの座席の購入を示すために使用されるペーパーレスの電子文書であり、コンピュータ内のファイルである。
これは、一般的に、その乗客に割り当てられる確認番号とともに、その乗客の旅行の飛行機の便名、日付、出発地および到着地の形態を採る。多くの代替的な可能性の中で、この必要不可欠な旅行の情報は、印刷、Ｅメール、携帯デバイスへの転送、または乗客の携帯情報端末のカレンダーのアプリケーションへの追加が可能である。したがって、空港でチェックインを行う際、乗客は単に有効な身分証明書を提示して搭乗券を受け取り、手荷物を預けさえすればよい。

ＧＤＳおよび他の旅行業者によって導入されている種類の、先行技術のＥチケット発券のコンピュータ化旅行システム環境の一例を図１に示す。この環境においては、Ｅチケット（１１５）は、予約を所望する乗客によって第１のコンピュータプラットフォーム（１２５）に提供された情報に基づいて作成される。予約を完了するには、情報は乗客の氏名および住所、支払い形態等とともに、旅行日、搭乗場所、座席の等級等のすべての必要なフライトの詳細を含まなければならない。乗客の予約（１１０）は、概して乗客名記録すなわちＰＮＲを指す。予約システム（１２５）によって制御されるすべてのＰＮＲは、少なくとも１つの適切なデータベース（１３０）内に保持される。かかる予約システムは、従来、旅行代理店の顧客の代理として、旅行代理店によってアクセスされる。
しかしながら、インターネットおよびそのユビキタスアプリケーションであるワールドワイドウェブすなわちウェブの出現は、種々のオンライン旅行アプリケーション（ＯＬＴＡ）のエンドユーザによる、予約システムへの直接のアクセスを促進した。エンドユーザは、Ｏｐｏｄｏ（登録商標）、Ｅｘｐｅｄｉａ（登録商標）、Ｔｒａｖｅｌｏｃｉｔｙ（登録商標）等のオンラインの旅行サービス業者を通じて、自分で飛行機や旅行全体の予約をすることができる。
両方の場合において、ＰＮＲを作成するために必要な旅行の情報は、旅行代理店か、または顧客の代理としての旅行代理店によって、または典型的にパーソナルパソコン（１２０）上のＷｅｂブラウザを使用して、自分で選んだオンライン旅行サービスアプリケーションにアクセスするエンドユーザによって操作される、ある種の顧客旅行ソフトウェアアプリケーションから提供される。

図１に示す先行技術のコンピューティング環境において、いったん完了すると、ＰＮＲ（１１０）は、別個のシステム上、すなわち電子チケット発券サーバまたはＥＴＳ（１４０）に対応するＥチケット（１１５）の作成をトリガする。種々の要素間、すなわち予約プラットフォーム（１２５）、電子チケット発券サーバ（１４０）、およびエンドユーザまたは旅行代理店（１２０）における通信は、ＧＤＳ個人ネットワークおよびインターネットを含む、公衆および個人のネットワークの混合（１５５）を通じた従来の手段および手順によって達成される。
次に、ＥチケットはＥＴＳの制御の下で専用データベース（１５０）内に保管され、ＰＮＲを発行した旅行代理店や、対応するオンライン旅行アプリケーションのエンドユーザによって、どちらの場合も乗客の空港でのチェックインの際に必要な場合に、ここから読み出して閲覧することができる。

一般的な予約（１１０）の場合において、各ＰＮＲには２つ以上のフライトセグメントが存在する。これらはそれぞれ、Ｅチケット（１１５）が作成される際に、対応するクーポンに関連付け（１１２）される。しかしながら、いったんＥチケットが作成されると、予約のフライト詳細に対して行われたどのような変更も、電子チケットの対応する変更を自動的にトリガしない。実際、現在のところ、このタスクを完了する自動プロセスは存在しない。したがって、Ｅチケットは手作業で更新されなければならない。
乗客が旅行代理店の専門家による援助を要求した場合、要求された変更（１６０）についてそのＥチケットを手作業で更新することは、その旅行代理店次第である。さもなければ、この文書と予約とが同期しなくなり、このセグメントおよびその対応するクーポンは孤立し、すなわち、このセグメントはもはやクーポン（１７０）との関連付けがなくなる。したがって、非同期は常に費用のかかる人間の介入を必要とし、チェックインや搭乗に悪影響を及ぼし、したがってＥチケット発券の実施による利点を大いに打ち消すものである。

予約に対して行われる変更は、乗客が要求することができる。これらは自主的な変更であり、航空会社や旅行代理店によって発生する非自主的な変更とは対照的である。非自主的な変更とは、例えば飛行機の欠航やそのスケジュールの変更などである。どのような営業規約を適用するかに応じて、航空会社および旅行業者は、自主的な変更に対して、規定の算出法に基づいた違約金を課すことを求めることがある。違約金の発生はまた、Ｅチケットの更新の前に、手作業によってもトリガされなければならない。さらに、これは義務付けられていないため、旅行代理店が対応する処理を開始しなければ、航空会社は予約の変更のいかなる料金も徴収できず、よって航空会社の収益に影響を与えることになる。

非常に競合したビジネス環境において、すべての航空会社および旅行業者の主な企業目標は、当然ながら営業コストを削減し、利益を上げることを維持することである。このために、ずっとコストのかからない電子チケット発券は、障害なく全面的に実施された場合、それを達成するための最大の貢献となるものである。

したがって、旅行計画に変更を加えていたとしても、チェックイン時にすべての乗客の旅行の準備が整っているようにし、よって該当する場合、変更料金の自動的な回収を可能にする一方で、その重要な時期における人間の介入をゼロに、もしくはほとんどゼロにすることが、本発明の全体的な目的である。

また、上述のＥチケットとＰＮＲとの間における自動的な同期の欠如を克服することも、本発明の具体的な目的である。

本発明のさらなる目的、特徴および利点は、添付の図面を参照した以下の説明の検討によって当業者にとって明白となろう。いかなる追加の利点も本願に組み込まれることが意図される。

本発明は、旅行セグメントから成る乗客名記録（ＰＮＲ）を保管する航空券予約のデータベースと、旅行クーポンから成る電子チケット（Ｅチケット）のデータベースとが一致する旅行データを保存する方法およびシステムを説明し、この後者のデータベースは、チケット発券サーバから独立して制御される。ＰＮＲのうちの１つの旅行セグメントが更新されるか、または追加された際には常に、電子調整サービス（ＥＲＳ）が更新されたＰＮＲの画像を受信する。対応するＥチケット画像は、ＥＲＳによって要求され、Ｅチケットのデータベースから受信される。
次に、ＥＲＳは、Ｅチケット孤立旅行クーポンが整合するＰＮＲ孤立旅行セグメントと再び関連付けられるように、孤立ＰＮＲ旅行セグメントと孤立Ｅチケット旅行クーポンとの間に、リンクのマトリクスを確立する。Ｅチケットが更新されると、これは再認証または再発行される。任意選択的に、該当する場合、再認証または再発行されたＥチケットに対して行われた変更に基づいて違約金を算出するように、違約ジェネレータに要求する。次に、この違約金は更新されたＰＮＲに付加される。

電子チケット発券が行われる先行技術のコンピュータ環境を示す。 本発明によるＥチケット調整サービス（ＥＲＳ）の全体構造を示す。 ＥＲＳのリンクマトリクスによって考慮される種々の種類のリンク状態を示す。 ＰＮＲセグメントとＥチケットクーポンとの間の再調整を実施するためにＥＲＳによって行われる操作のフロー図である。 ＥＲＳによるＰＮＲの孤立セグメントと対応するＥチケットの孤立クーポンとの間の整合処理がどのように実施されるかを示す図である。

以下の発明を実施するための形態は、添付の図面を参照する。この説明には例示的な実施形態を含むが、他の実施形態も可能であり、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、説明される実施形態への変更を行うことができる。

図２は、本発明によるＥチケット調整サービス（ＥＲＳ）の全体構造および違約ジェネレータ（２３０）、電子チケット発券サーバまたはＥＴＳ（２４０）およびパブリッシャ（２１０）等の外部構成要素との相互作用を示す。

パブリッシャとは、ＥＲＳ（２２０）による分析を必要とするＰＮＲの転送を担当する構成要素である。ＰＮＲは、ＰＮＲ画像を含む標準メッセージ（２１２）という形で、再調整が実際に必要であるかどうか判定するために、各新規に受信されたＰＮＲが照査されるように、それらから適切な情報を抽出するＥＲＳサービスに送信される。このために、ＥＲＳからＥＴＳ（２４０）に対して発行される標準要求（Ｅチケット表示要求／応答）に応答して、対応するチケット画像（２４２）もまた読み出され、ＥＲＳに転送される。

いったんＰＮＲおよびＥチケット画像（２２１、２２２）を受け取ると、ＥＲＳは、もしあればＥチケット孤立クーポンとＰＮＲ孤立セグメントとの間にリンクのマトリクス（２５０）を構築する。可能な場合、図５でさらに検討される例示的な整合アルゴリズムの支援によって、整合は達成される。

図３は、前の図のＥＲＳリンクマトリクス（２５０）によって考慮される種々の種類のリンク状態を示す。それらは以下のとおりである。
- リンクがすでに確立されている場合（３６１）、すなわちＥチケットが最初に発行された際か、あるいは再発行された際に作成されたリンクがまだ有効である場合は、ＥＲＳによって何も行われない。
- ＰＮＲの変更、またはＰＮＲが発券されていないセグメントを含んでいることの結果として、それまでは関連付けられていたクーポンとセグメントとの間に非同期が生じると、孤立リンクが見つかる。したがって、クーポンは対応するセグメント（３６２）を有しないか、またはセグメントは対応するクーポン（３６３）を有しない。これらのリンクを修復することが、ＥＲＳの目的である。
- 修復されたリンクは、リンクが自動的に再認証または再発行された（３６４）後で、対応する、すなわち「ＥＲＳによって確立された」状態を有する。

図４は、ＰＮＲの各乗客用に孤立セグメントと孤立クーポンの再調整が行われる間に、ＥＲＳによって実施される操作のフロー図である。

図２ですでに述べたように、予約データベース上で実施されるすべての手続きを監視するパブリッシャ（２１０）は、予約が変更されるたびにＰＮＲの画像を含むメッセージをＥＲＳに送信することを通じて調整サービスをトリガする。また、上述したように、変更は従来、顧客の代理として旅行代理店によって行われるが、オンラインの旅行アプリケーションのエンドユーザから直接要求された変更の結果である場合もある。実際の起点がどちらであっても、ＰＮＲに対して行われる変更は、ＰＮＲの航空セグメントが更新もしくはキャンセルされる、または航空セグメントが追加される（４１０）の３つの種類である。

変更に関与する航空会社が実際に本発明の調整サービスに加入している場合（４１５）、ＰＮＲに対する孤立フライトセグメントの検索が直ちに行われる（４２０）。そうでなければ（４７１）、自動的な調整は何も試行されない（４７０）。本発明のＥチケット調整サービスは、発明の背景に説明するとおり、旅行サービスのプロバイダであるＧＤＳによって典型的に提供され、これに加入している航空会社と、していない航空会社がある。

孤立フライトセグメントが見つからない場合（４７２）、自動再調整は必要ない（４７０）。そうでなければ、予約において言及されるすべての対応するＥチケットが読み出されなければならない（４２５）。これは、前述のとおり、図２に示す対応する要求（表示要求）を電子チケット発券サーバ（２４０）に送信することによって達成され、電子チケット発券サーバ（２４０）は要求されたＥチケットの画像をＥＲＳに返信する。

次に、ＥＲＳは、要求されたＥチケット（４３０）の中から、孤立クーポンを検索することができる。見つからない場合（４７３）、それ以上の自動再調整は試行されない（４７０）。そうでなければ、孤立セグメントと孤立クーポンとの間の整合が行われる（４３５）。整合プロセスの例を図５に示す。しかしながら、本発明の特定の用途に応じて、種々の整合アルゴリズムの適用が可能である。整合プロセスが実行された後に、整合が見つからない場合（４７４）、自動再調整は行われない（４７０）。

整合するセグメントとクーポンが見つかった場合、ＰＮＲとＥチケットが更新されるように（４４０）、対応する再関連付けが実施される。しかしながら、エラー（４７５）が検出された場合、自動再調整は試行されない（４７０）。そうでなければ、正常であり、かつ該当する場合、上記の図２で述べたように、違約ジェネレータ（４４５）によって違約金が算定されなければならない。違約金は、予約（４５０）に付加される。次に、予約の変更が決定され（４５５）、予約履歴が更新される（４６０）。

また上述のとおり、ＰＮＲにおける変更の重要度や当初のＰＮＲ運賃に付加された規則に応じて、Ｅチケットは再認証または再発行され、したがって予約に付加される算出された違約金に影響を与える。したがって、違約ジェネレータの入力は、予約（４５０）に付加される違約金を生成し、送付することができるように、ステップ（４４０）から取得される。

図５は、ＰＮＲ（５１０）の孤立セグメントと対応するＥチケットの孤立クーポン（５２０）との間の整合プロセスが、本発明の電子チケット調整サービス（ＥＲＳ）によってどのように実施されるかを、例を通じて示す。

孤立セグメントとクーポンの整合のプロセスにおいて、クーポンの時系列は常に維持されていなければならない。これは、直前のクーポンと、直後のクーポンの日付との間に、出発日が実際含まれていない限り、クーポンは、セグメントと再び関連付けられることはできないということを示唆する。クーポンとセグメントの「完全な整合」は、出発日のみが異なる場合に達成される。航空会社、便名、フライト日、および／またはサービスの等級が異なる一方で空港が同一である場合、すなわち同一の都市の組み合わせである場合に、「大まかな整合」が取得される。当然ながら、ＥＲＳによってセグメントとクーポンが再び関連付けられた際に、「完全整合」は「大まかな整合」に優先する。

図５の例において、ＰＮＲ（５１０）に対して行われた変更の結果として、関連付けのない、または孤立したセグメントは、２および４〜７とインデックス付けされている（５１２）。対応する関連付けのない、または孤立したチケットのクーポンは、インデックスの１、３および４（５２２）である。関連付けられたままのセグメントおよびクーポンは、太字で示す（５３０）。クーポンは、出発都市の連続した順番で一覧記載されている。したがって、（５２０）において、４つのクーポンが一覧記載されている。最初のインデックス１は、ドイツのフランクフルト（都市コードＦＲＡ）、からイギリスのロンドン（都市コードＬＯＮ）へのクーポンと対応する。次のインデックス２は、ロンドンからフランクフルトへ、等となっている。

整合プロセスの第１のステップは、Ｅチケットの再認証の後で、時系列が維持されていることを確認することを目的とする。これは、所与の孤立クーポンにおいて、Ｅチケットクーポンの順序を変更させるであろうセグメントは無効である、ということを示唆する。これは、各孤立クーポンに対し、以下のとおりに達成される。
- セグメントと関連付けられたままの、第１の先行クーポンを見つける。
- セグメントと関連付けられたままの、第１の後行クーポンを見つける。
- 次に、現行の孤立クーポンの候補セグメントの当初の一覧は、厳密に、第１の先行する、および第１の後行する関連付けられたセグメントとの間のセグメントから成る。

図５の例において、インデックス１の孤立クーポンは、このセグメント（５１４）に付加された日付が８日であるため、まだインデックス２のセグメントと順番どおりである可能性がある。この数値が１４、すなわち直後の非孤立クーポンの日付（５２４）未満であれば、対応するセグメントおよびクーポンと整合することが極めて実現可能である。付加された日付が１４、すなわち直前の非孤立クーポンの日付（５２４）以上であるため、インデックス４〜７の孤立セグメントのいずれかと整合する可能性のあるインデックス３とインデックス４の孤立クーポンに同様の所見が適用される。

セグメントとクーポンは同一の都市の組み合わせを有しなければならないため、再調整の次のステップは、経路が実際に整合するように（同一の都市内における異なる空港は、経路の整合を得る）、このプロパティを確認する。所与のクーポンにおいて、異なる都市の組み合わせがあった場合、ＥＲＳはセグメントを削除する。このステップの結果は、図５（５４０）に示す各クーポン用の候補セグメントの一覧である。この例において、インデックス１のクーポン（５４１）と、インデックス２のセグメント（５４２）は、上述のとおり、ドイツのフランクフルトからイギリスのロンドンへの経路の標準航空路線省略表記であるＦＲＡＬＯＮと記載される同一の経路を有する。クーポンは、乗客が１０日にＦＲＡＮＫＦＵＲＴからすなわち、次のクーポンの出発地である（５４３）ＬＯＮＤＯＮに向けて出発すると推定するため、経路は実際整合する。インデックス３の次の孤立クーポンもまた、インデックス４、５および７（５４４）のセグメントと整合する同一の経路（ＦＲＡＬＯＮ）と対応する。最後に、インデックス４の最後の孤立クーポンの経路は、インデックス６のセグメントの経路（５４５）と整合することがわかる。

上記の再関連付けプロセスの確認ステップが完了すると、ＥＲＳは孤立クーポン毎に唯一の候補セグメントを選出しなければならない。次にＥＲＳは、以下の例示的な順序のとおり、各乗客について、時系列のままの非関連付けクーポンに移る。
- 関連する現行のクーポンが唯一の可能な候補セグメントを有し、そのセグメントが唯一のクーポンの候補である場合、それが選出される。
そうでない場合、
- ＥＲＳは、現行の唯一可能な候補セグメントと完全に整合するクーポンを探す。かかるクーポンは、選出されることが実際認められる。そうでない場合、
- 最初の時系列のクーポンが選出される。
- しかしながら、現行のクーポンが数個の候補セグメントを有し、かつ、
- 他のクーポンが、その数個の候補セグメントのいずれとも整合しない場合、ＥＲＳは現行のクーポンと完全に整合するセグメントを探す。見つかった場合、そのセグメントが選出される。
そうでない場合、
- 最初の時系列のクーポンが選出される。

プロセスのステップの上記のシーケンスの結果として、セグメントが選出されるたびに、すなわち、孤立クーポンと再び関連付けられるたびに、選出されたセグメント、およびすべての進行中のもの（まだ選出されていない）はもはや有効な候補セグメントではなくなり、したがってこれ以上考慮されない。

しかしながら、ここで、上記のシーケンスは、本発明の枠組みの中で、整合アルゴリズムが実際にどのように動作するかの単純な例であることを意図することに留意しなければならない。本発明の特定の用途に応じて、特に航空会社の好みに応じて、所与の用途において本発明を導入する際に、アルゴリズムが考慮される特定の目的を達成するために全体的によりよく適合するために、より洗練された整合シーケンスが考慮される必要がある場合がある。上記の整合アルゴリズムは、本発明の全体的な操作形式が同一のままで、容易に調整されることができる。

図５（５５０）の特定の例を通じて示すこの選出プロセスの結果として、最初にプロセスが行われるインデックス１の孤立クーポン（５５１）は、関連付けられる唯一の可能な候補セグメント（５５２）を有する。したがって、ＥＲＳはこのセグメントを選出し、現行のクーポンと再関連付けする。上述のとおり、今選出されたセグメントは、もはやさらなる再関連付けの候補セグメントとはならない。
次に、整合アルゴリズムは、次の、すなわちインデックス３の孤立クーポン（５５３）に移る。このクーポンは、インデックス５とインデックス６に２つの可能な候補セグメントを有するため、最初の時系列のもの、すなわちインデックス５のものが選出される。
最後に、インデックス４の残りの孤立クーポン（５５４）は、再び関連付けられるための２つの可能なセグメント、すなわちインデックス４とインデックス７のものと一緒に残される。しかしながら、先行するステップでインデックス５のすでに選出されたセグメントを有する結果として、インデックス４のものは、もはや有効な候補ではなく、削除される（５５５）。したがって、ＥＲＳは、インデックス７で最後の孤立クーポンと再び関連付けられる（５５４）セグメントを選出し、これによって再関連付けのプロセスは終了する。

図２に示すリンクのマトリクスの構築および上に記載の例示的な整合プロセスの結果として、セグメントとクーポンが最終的に再び関連付けられた後（２５０）、要求された変更に関する、乗客によって支払われるべき違約金が、既定の一連の規則に基づいて違約ジェネレータ（２３０）によって生成される可能性がある。算出される違約金は、概してチケットがすでに再認証されたか、再発行される必要があるかという事実によって異なる。Ｅチケットを再発行するか、再認証するかの決定は、要求された変更の量、ならびに元のチケットに付加されている料金および規則によって異なる。どちらの場合も、違約金の算出結果は、図２に示すように、対応するメッセージ（２３２）の形態としてＥＲＳに返送される。

Claims (10)

1. 旅行セグメントから成る乗客名記録（ＰＮＲ）を保管する航空券予約の第１のデータベースと、旅行クーポンから成る電子チケット（Ｅチケット）の第２のデータベースとが一致する旅行データを保存する方法であって、前記第２のデータベースは、チケット発券サーバから独立して制御され、
   前記ＰＮＲの少なくとも１つの旅行セグメントが更新されるか、または追加された際は常に、
   更新されたＰＮＲの画像を前記第１のデータベースから受信するステップと、
   前記第２のデータベースから対応するＥチケットの画像を要求し、受信するステップと、
   孤立ＰＮＲ旅行セグメントと孤立Ｅチケット旅行クーポンとの間のリンクのマトリクスを確立するステップと、
   孤立Ｅチケット旅行クーポンを整合する孤立ＰＮＲ旅行セグメントに再び関連付けすることにより、前記Ｅチケットを更新するステップと、
   前記Ｅチケットを再認証または再発行するステップとを含む、方法。
2. 前記再認証または再発行されたＥチケットに対して行われた変更に基づいて、違約ジェネレータからの違約金の計算を任意選択的に要求するステップと、前記違約金を前記更新されたＰＮＲに付加するステップとをさらに含む、請求項１に記載の方法。
3. 孤立旅行クーポンを孤立旅行セグメントと整合させる、前記再び関連付けるステップは、
   孤立クーポンの時系列を維持しない孤立セグメントを無効にするステップと、
   孤立クーポンの都市の組み合わせと整合しない孤立セグメントを削除するステップと、
   考慮される各孤立クーポンに、残りの候補セグメントの中から１つの孤立セグメントを時系列で選出するステップとを含む、請求項１に記載の方法。
4. 前記選出するステップによって考慮される現行の孤立クーポンには、唯一の候補セグメントが存在し、
   前記唯一の候補セグメントが単一のクーポンの候補である場合には、前記唯一の候補セグメントを選出するステップと、
   そうでない場合には、前記唯一の候補セグメントと完全に整合する別のクーポンを検索するステップと、
   見つかった場合に、前記完全に整合するクーポンを選出するステップと、
   見つからない場合に、第１の時系列孤立クーポンを選出するステップとをさらに含む、請求項３に記載の方法。
5. 前記選出するステップによって考慮される前記現行の孤立クーポンには、数個の候補セグメントが存在し、
   他のどのクーポンも前記数個の候補セグメントのいずれにも整合しない場合に、
   前記現行のクーポンに完全に整合する別のセグメントを検索するステップと、
   見つかった場合に、
   前記完全に整合するセグメントを選出するステップと、
   見つからない場合に、
   前記第１の時系列孤立セグメントを選出するステップとをさらに含む、請求項３に記載の方法。
6. 電子チケット（Ｅチケット）調整サービス（ＥＲＳ：ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ ｒｅｃｏｎｃｉｌｉａｔｉｏｎ ｓｅｒｖｉｃｅ）を実施するシステムであって、
   乗客名記録（ＰＮＲ）の画像を転送するパブリッシャと、
   電子チケット発券サーバ（ＥＴＳ： ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ ｔｉｃｋｅｔｉｎｇ ｓｅｒｖｅｒ）と、
   前記ＰＮＲ画像を受信し、対応するＥチケット画像をＥＴＳに要求し、ＥＴＳから受信し、かつＰＮＲセグメントをＥチケットクーポンと再び関連付けするための電子チケット調整システムと、を含む、システム。
7. ＥＲＳは、前記ＰＮＲセグメントを前記Ｅチケットクーポンと整合させるためのリンクマトリクスをさらに含む、請求項６に記載の方法。
8. 違約ジェネレータをさらに含む、請求項６に記載の方法。
9. ＥＴＳは、ＰＮＲセグメントおよびＥチケットクーポンがＥＲＳによって再び関連付けられた後に、Ｅチケットを再認証または再発行する、請求項６に記載の方法。
10. ＥＲＳは、違約ジェネレータに要求を転送し、ＰＮＲセグメントのＥチケットクーポンとの前記再関連付けに対応する、算定された額の料金を受領し、違約金がＰＮＲに付加される、請求項６および８に記載の方法。

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