JP2004093722A - 電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法 - Google Patents

電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法 Download PDF

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増田 修
Kazumi Furuta
古田 和三
Yasushi Horii
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Abstract

【課題】3次元の描画面を有する基材に対して、電子ビームの照射方向の位置を精度良く測定できる電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法を提供する。
【解決手段】第2のレーザー測長器86と、第2の受光部88とを、基材2に対して、電子銃12と反対側に配置したので、電子ビームの照射方向(Z方向)における基材2の位置を精度良く検出することができ、それにより収束された電子ビームにより高精度な描画を行える。しかも、電子銃12から基材2に向かって照射される電子ビームの近傍には、測定手段が位置しないので、他の物体の存在により不安定になりがちな電子ビームを適切な位置に照射させるようにできる。
【選択図】  図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3次元形状の描画面を有する基材に対し、適切に電子ビーム描画を行える電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、急速に発展している光ピックアップ装置の分野では、極めて高精度な対物レンズなどの光学素子が用いられている。プラスチックやガラスなどの素材を、金型を用いてそのような光学素子に成形すると、均一な形状の製品を迅速に製造することができるため、かかる金型成形は、そのような用途の光学素子の大量生産に適しているといえる。ここで、金型は消耗品であり、また不測の事態による破損なども予想されることから、高精度な光学素子を成形するためには、定期的或いは不定期の金型交換が必要であるといえる。従って、光学素子を成形するための金型(光学素子成形用金型ともいう)も、一定精度のものをある程度の量だけ予め用意しておく必要があるといえる。
【0003】
ここで、単結晶ダイヤモンド工具などを用いた切削加工で金型を製造した場合、手間がかかる上に、全く同一形状の金型を切り出すことは困難といえ、それ故金型交換前後で光学素子製品の形状バラツキが生じる恐れがあり、又製造コストもかかるという問題がある。
【0004】
特に、光ピックアップ装置に用いるある種の光学素子には、収差特性を良好にすべく、光学面の光軸に同心に、断面がブレーズ形状の微細な回折輪帯を設けることが行われている。このような回折輪帯に対応した同心溝を、金型の光学面転写面に形成する場合、切削加工に特に手間と時間がかかるという問題がある。光学素子成形用金型を超鋼などで形成する場合、精度良く所望の光学面転写面形状を得るためには、ダイアモンド工具による切削加工等によらなくてはならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような問題に対し、例えば光学素子の光学面に対応した母光学面を有する母型に対し、化学反応を通じて電鋳等を成長させることで、金型を製作しようとする試みがある。このような電鋳による金型製作手法を用いると、例えば光学素子の回折輪帯に対応した輪帯を備えた非球面を精度良く形成した母型を一つ用意するだけで、寸法バラツキの少ない光学素子成形用金型を比較的容易に転写形成することができる。
【0006】
特に、サブミクロンオーダーの解像度で微細なパターンを形成する場合、具体的には、例えば回折輪帯に対応する輪帯を形成するために、母型の表面にレジストを被覆し、そこに電子ビーム描画を行い、現像処理し、電鋳処理を行って、光学素子成形用金型を得ることが必要となる。更に、微細な回折輪帯を形成すべき場所は、一般的には光学素子の非球面光学面上であるから、3次元形状の描画面に対して電子ビーム描画を行う必要がある。ところが、電子ビームの焦点深度は、通常数10μmと極めて狭いのに対して、その描画面は、電子ビームの照射方向に数mmにわたって延在していることが多いので、電子ビームの照射方向に描画面を固定した状態では、全範囲にわたって収束された電子ビームを照射できず、適切な描画が行えないという問題がある。
【0007】
このような問題に対し、例えば描画面を、電子ビームの焦点深度範囲内に含まれる小領域に分割し、かかる小領域毎に、描画面と電子銃との位置関係を変更しながら、ステップ・アンド・リピート方式で、電子ビーム描画を行うことが考えられる。かかる場合には、描画面における電子ビームを照射すべき位置を、その照射方向(Z方向とする)において精度良く検出する必要がある。
【0008】
ここで、ウェハなどの平面のZ方向における位置を直接検出する測定装置は広く知られており、図10は、そのような測定装置の原理を示す斜視図である。図10において、検査用光源13Pより射出された光は、コリメートレンズ14Pで平行光とされ、レベリングステージ11P上に載置されたウェハ12Pのレベリング検出面に照射され、その反射光が、集光レンズ15Pを介して、位置検出器16Pに入射される。レベリングステージ11PをZ方向に移動させると、位置検出器16Pにおけるレベリング検出面からの反射光の受光位置が変化するので、それによりウェハ12Pのレベリング検出面のZ方向の位置を検出できる。
【0009】
ところが、図10に示す測定装置を用いて、非球面などの3次元形状の描画面を測定するには、以下のごとき問題がある。まず、図10に示す測定装置では、大きなダイナミックレンジを確保できないということがある。より具体的には、測定のため例えば数mmの範囲にわたって、Z方向に描画面を移動させたとすると、コリメートレンズ14Pから照射され反射された光は、通常の位置検出器16Pで検出できない方向に照射されてしまい、測定が不能となってしまう。そのような場合にも、反射光を適切に受光しようとすると、位置検出器16Pの受光面を極めて大きなものとしなくてはならず、測定精度が低下することになり、非現実的である。又、描画面が3次元形状を有しているとすると、検査用光源13Pの位置によっては、レベリング検出面に直接光を照射することができない場合(特に凹面形状などの曲面)があり、従って測定が不能となる。更に、描画面が3次元形状であると、その法線角度により、反射光の方向が種々の方向となり、位置検出器16Pで検出が困難であるという問題もある。又、測定手段が電子ビームの発生源から基材の間、又はその近傍にあると、電子ビームの偏向方向、焦点位置の制御において、精密にコントロールされるべき電界、磁場等が影響を受けてしまう。これは、サブミクロンオーダーで描画を行う場合に、大きな障害となる。
【0010】
本発明は、このような従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、3次元の描画面を有する基材に対して、電子ビームの照射方向の位置を精度良く測定できる電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明の電子ビーム描画装置は、電子銃から照射される電子ビームの焦点深度の範囲を超えて、前記電子ビームの照射方向に延在する3次元形状の描画面を有する基材に対し、前記電子ビームの照射により描画を行う電子ビーム描画装置であって、前記電子ビームの照射方向において、前記基材の位置を検出する測定手段を、前記電子銃とで前記基材を挟む位置に配置したので、かかる測定手段を用いることで、前記電子ビームの照射方向における前記基材の位置を精度良く検出することができ、それにより収束された前記電子ビームにより高精度な描画を行える。しかも、前記測定手段を、前記電子銃とで前記基材を挟む位置に配置したので、前記電子銃から前記基材に向かって照射される電子ビームの近傍には、前記測定手段が位置しないことから、他の物体の存在により不安定になりがちな電子ビームを適切な位置に照射させるようにできる。尚、「3次元形状」とは曲面のみならず、複数の平面からなる形状も含む。又、前記測定手段は、前記基材を挟んで前記電子銃と反対側に設置されていれば足り、その測定媒体の投射軸と、電子ビームの軸線とが一致しているか否かは問わない。
【0012】
更に、前記測定手段は、測定媒体を用いて、前記電子ビームの照射方向において、前記基材の位置を検出すると好ましい。尚、「測定媒体」とは、レーザ光や赤外光などの光、又は超音波など、前記測定手段から前記基材に向かって投射することで、前記基材の位置を検出できるものをいう。
【0013】
更に、前記電子銃は、前記基材に対して重力方向上方側に配置され、前記測定手段は、前記基材に対して重力方向下側に配置されていると好ましいが、この逆であってもかまわない。
【0014】
第2の本発明の電子ビーム描画装置は、電子銃から照射される電子ビームの焦点深度の範囲を超えて、前記電子ビームの照射方向に延在する3次元形状の描画面を有する基材に対し、前記電子ビームの照射により描画を行う電子ビーム描画装置であって、測定媒体(光、超音波等)を投射して、前記電子ビームの照射方向における前記基材の位置を検出する測定手段を有し、前記測定媒体の投射方向は、前記電子ビームの照射方向に平行(一致している場合を含む)であるので、前記測定媒体を非平行に投射する場合に比べ、ダイナミックレンジを広く確保することができ、又電子ビーム描画装置の構成をコンパクト化でき、設置の自由度を向上させることができる。
【0015】
又、前記基材は保持部材によって保持されており、前記測定媒体は、前記保持部材に向かって投射されると、前記基材と前記保持部材との位置関係が既知である限り、精度良く測定を行える。尚、「保持部材」とは、前記基材を3次元に移動させるステージの他、前記基材をステージに取り付けるための保持台がある場合にはそれも含んでおり、このとき、前記測定媒体は、保持台の部分に投射されても良いし、ステージの部分に投射されても良い。
【0016】
更に、前記基材は保持部材によって保持されており、前記測定媒体は、前記保持部材に形成された切欠又は開口を介して、直接前記基材に向かって投射されると、精度良く測定を行える。
【0017】
第3の本発明の電子ビーム描画装置は、電子銃から照射される電子ビームの焦点深度の範囲を超えて、前記電子ビームの照射方向に延在する3次元形状の描画面を有する基材に対し、前記電子ビームの照射により描画を行う電子ビーム描画装置であって、変位自在な測定針を接触させて、前記電子ビームの照射方向における前記基材の位置を検出する測定手段を有し、前記測定針の変位方向は、前記電子ビームの照射方向に平行(一致している場合を含む)であるので、前記測定針を非平行に変位させる場合に比べ、ダイナミックレンジを広く確保することができ、又電子ビーム描画装置の構成をコンパクト化でき、設置の自由度を向上させることができる。
【0018】
又、前記基材は保持部材によって保持されており、前記測定針は、前記保持部材に接触すると、前記基材と前記保持部材との位置関係が既知である限り、精度良く測定を行える。
【0019】
更に、前記基材は保持部材によって保持されており、前記測定針は、前記保持部材に形成された切欠又は開口を介して、前記基材の表面に直接接触すると、精度良い測定を行える。
【0020】
第4の本発明の電子ビーム描画方法は、基材における3次元形状の描画面の位置情報を入力するステップと、前記基材を、少なくとも電子ビームの照射方向に移動可能に保持するステップと、前記基材の描画面における前記電子ビームの照射すべき位置を検出するステップと、前記照射すべき位置が、前記電子ビームの焦点深度範囲内からずれている場合、前記焦点深度範囲内に含まれるように、前記基材を移動させるステップと、前記電子ビームの照射により描画を行うステップと、を有するので、かかる測定手段を用いることで、前記電子ビームの照射方向における前記基材の位置を精度良く検出することができ、それにより収束された前記電子ビームにより高精度な描画を行える。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。まず、本発明の特徴である3次元の描画面を有する基材に電子ビームを用いて描画を行う手法の説明に先立って、電子ビーム描画装置の全体の概略構成について、図1を参照して説明する。図1は、本例の電子ビーム描画装置の全体構成を示す説明図である。尚、便宜上、以下に述べる本実施の形態においては、電子ビームの照射方向(重力方向に略一致)をZ方向とし、それに直交する方向をX方向、Y方向というものとする。
【0022】
本例の電子ビーム描画装置1は、図1に示すように、大電流で高解像度の電子線プローブを形成して高速に描画対象の基材2上を走査するものであり、高解像度の電子線プローブを形成し、電子ビームを生成してターゲットに対してビーム照射を行う電子ビーム生成手段である電子銃12と、この電子銃12からの電子ビームを通過させるスリット14と、スリット14を通過する電子ビームの前記基材2に対する焦点位置を制御するための電子レンズ16と、電子ビームが出射される経路上に配設されたアパーチャー18と、電子ビームを偏向させることでターゲットである基材2上の走査位置等を制御する偏向器20と、偏向を補正する補正用コイル22と、を含んで構成されている。なお、これらの各部は、鏡筒10内に配設されて電子ビーム出射時には真空状態に維持される。
【0023】
さらに、電子ビーム描画装置1は、描画対象となる基材2を載置するための載置台である保持部材としてのXYZステージ30と、このXYZステージ30上の載置位置に基材2を搬送するための搬送手段であるローダ40と、XYZステージ30上の基材2の表面の基準点を測定するための測定手段である測定装置80と、XYZステージ30を駆動するための駆動手段であるステージ駆動手段50と、ローダを駆動するためのローダ駆動装置60と、鏡筒10内及びXYZステージ30を含む筐体11内を真空となるように排気を行う真空排気装置70と、これらの制御を司る制御手段である制御回路100と、を含んで構成されている。
【0024】
なお、電子レンズ16は、高さ方向に沿って複数箇所に離間して設置される各コイル17a、17b、17cの各々の電流値によって電子的なレンズが複数生成されることで各々制御され、電子ビームの焦点位置が制御される。
【0025】
測定装置80は、基材2に対してレーザー光を照射することで基材2を測定する第1のレーザー測長器82と、第1のレーザー測長器82にて発光されたレーザー光が基材2を反射したときに、当該反射光を受光する第1の受光部84と、電子銃12に対し、基材2を挟んで反対側(すなわち重力方向下側)に配置され、基材2に向かって測定媒体であるレーザー光の照射をZ方向に沿って行う第2のレーザー測長器86と、第2のレーザー測長器86にて発光されたレーザー光が基材2を反射したときに、当該反射光を受光する第2の受光部88と、を含んで構成されている。尚、第2のレーザー測長器86と、第2の受光器88とで測定手段を構成する。
【0026】
ステージ駆動手段50は、XYZステージ30をX方向に駆動するX方向駆動機構52と、XYZステージ30をY方向に駆動するY方向駆動機構54と、XYZステージ30をZ方向に駆動するZ方向駆動機構56と、XYZステージ30をθ方向に駆動するθ方向駆動機構58と、を含んで構成されている。これによって、XYZステージ30を3次元的に駆動したり、アライメントを行うことができる。
【0027】
制御回路100は、電子銃12に電源を供給するための電子銃電源部102と、この電子銃電源部102での電流、電圧などを調整制御する電子銃制御部104と、電子レンズ16(複数の各電子的なレンズを各々)を動作させるためのレンズ電源部106と、このレンズ電源部106での各電子レンズに対応する各電流を調整制御するレンズ制御部108と、を含んで構成される。
【0028】
さらに、制御回路100は、補正用コイル22を制御するためのコイル制御部110と、偏向器20にて成形方向の偏向を行う成形偏向部112aと、偏向器20にて副走査方向の偏向を行うための副偏向部112bと、偏向器20にて主走査方向の偏向を行うための主偏向部112cと、成形偏向部112aを制御するためにデジタル信号をアナログ信号に変換制御する高速D/A変換器114aと、副偏向部112bを制御するためにデジタル信号をアナログ信号に変換制御する高速D/A変換器114bと、主偏向部112cを制御するためにデジタル信号をアナログ信号に変換制御する高精度D/A変換器114cと、を含んで構成される。
【0029】
さらに、制御回路100は、偏向器20における位置誤差を補正する、乃ち、位置誤差補正信号などを各高速D/A変換器114a、114b、及び高精度D/A変換器114cに対して供給して位置誤差補正を促すあるいはコイル制御部110に対して当該信号を供給することで補正用コイル22にて位置誤差補正を行う位置誤差補正回路116と、これら位置誤差補正回路116並びに各高速D/A変換器114a、114b及び高精度D/A変換器114cを制御して電子ビームの電界を制御する電界制御手段である電界制御回路118と、描画パターンなどを前記基材2に対して生成するためのパターン発生回路120と、を含んで構成される。
【0030】
またさらに、制御回路100は、第1のレーザー測長器82を上下左右に移動させることによるレーザー照射位置の移動及びレーザー照射角の角度等の駆動制御を行う第1のレ−ザー駆動制御回路130と、第2のレーザー測長器86を微調整のためレーザー照射位置の移動及びレーザー照射角の角度等の駆動制御を行う第2のレ−ザー駆動制御回路132(微調整不要なら設けなくてもよい)と、第1のレーザー測長器82でのレーザー照射光の出力(レーザーの光強度)を調整制御するための第1のレーザー出力制御回路134と、第2のレーザー測長器86でのレーザー照射光の出力を調整制御するための第2のレーザー出力制御回路136と、第1の受光部84での受光結果に基づき、測定結果を算出するための第1の測定算出部140と、第2の受光部88での受光結果に基づき、測定結果を算出するための第2の測定算出部142と、を含んで構成される。
【0031】
さらにまた、制御回路100は、ステージ駆動手段50を制御するためのステージ制御回路150と、ローダ駆動装置60を制御するローダ制御回路152と、上述の第1、第2のレーザー駆動制御回路130、132・第1、第2のレーザー出力制御回路134、136・第1、第2の測定算出部140、142・ステージ制御回路150・ローダ制御回路152を制御する機構制御回路154と、真空排気装置70の真空排気を制御する真空排気制御回路156と、測定情報を入力するための測定情報入力部158と、入力された情報や他の複数の情報を記憶するための記憶手段であるメモリ160と、各種制御を行うための制御プログラムを記憶したプログラムメモリ162と、これらの各部の制御を司る例えばCPUなどにて形成された制御部170と、を含んで構成されている。
【0032】
上述のような構成を有する電子ビーム描画装置1において、ローダ40によって搬送された基材2がXYZステージ30上に載置されると、真空排気装置70によって鏡筒10及び筐体11内の空気やダストなどを排気した後、電子銃12から電子ビームが照射される。
【0033】
電子銃12から照射された電子ビームは、電子レンズ16を介して偏向器20により偏向され、偏向された電子ビームB(以下、この電子レンズ16を通過後の偏向制御された電子ビームに関してのみ「電子ビームB」と符号を付与することがある)は、XYZステージ30上の基材2の表面、例えば曲面部(曲面)2a上の描画位置に対して照射されることで描画が行われる。
【0034】
この際に、測定装置80によって、基材2上の描画位置(描画位置のうち少なくとも高さ位置)、もしくは後述するような基準点の位置が測定され、制御回路100は、当該測定結果に基づき、電子レンズ16のコイル17a、17b、17cなどに流れる各電流値などを調整制御して、電子ビームBの焦点深度の位置、すなわち焦点位置を制御し、当該焦点位置が前記描画位置となるように移動制御される。
【0035】
あるいは、測定結果に基づき、制御回路100は、ステージ駆動手段50を制御することにより、前記電子ビームBの焦点位置が前記描画位置となるようにXYZステージ30を移動させる。
【0036】
また、本例においては、電子ビームの制御、XYZステージ30の制御のいずれか一方の制御によって行っても、双方を利用して行ってもよい(なお、焦点位置の移動制御の詳細については後述する)。
【0037】
図2(a)は、図1の電子ビーム描画装置により電子ビーム描画可能な基材2の上面図であり、図2(b)は斜視図である。略円盤状の基材2は、その上面中央に、描画面としてのくぼみ2aを有する3次元形状を有する。そのくぼみ2aの深さは、電子ビームの焦点深度範囲を超えており、すなわち描画面は焦点深度範囲を超えて延在している。尚、くぼみ2aの周囲は平面2bとなっている。
【0038】
次に、測定装置80について、図3を参照しつつ説明する。測定装置80は、より詳細には、図3に示すように、第1のレーザー測長器82、第1の受光部84、第2のレーザー測長器86、第2の受光部88などを有する。
【0039】
第1のレーザー測長器82により電子ビームと交差する方向から基材2に対して第1の光ビームS1を照射し、基材2の平面1bで反射された反射光を、第1の受光部84で受光することによって、その位置が検出される。尚、第1のレーザー測長器82と、第1の受光部84とを、平坦部高さ検出器80Aを構成する。
【0040】
更に、本例においては、基材2のZ方向の位置を検出するために、第2のレーザー測長器86を設けている。より具体的には、XYZステージ30の一部を構成する移動プレート30A(トッププレートであると好ましい)と、その上に固定された保持台31とは、それぞれ厚さが既知であり、重力方向下方に配置された、第2のレーザー測長器86から、移動プレート30Aの下面に対してZ方向に沿って(電子ビームの照射方向に平行に)直接第2の光ビームS2を照射し、その反射光をビームスプリッタ32により反射して第2の受光部88により受光されることによって、公知の態様で基材2のZ方向の位置が検出できる。尚、移動プレート30Aと保持台31に開口や切欠を設けて、それを介して直接基材2にレーザー光を照射しても良い。第2のレーザー測長器86と、第2の受光部88とで、Z方向位置検出器80Bを構成する。
【0041】
次に、電子ビーム描画装置1により基材2に対して電子ビーム描画を行う場合の概要について、図4を参照して説明する。図4は、電子ビーム描画装置1の描画に関するフローチャート図である。
【0042】
図4のステップS101で、予め基材2をXYZステージ30上に載置する前に、基材2の平面2b上の複数例えば3個の基準点P00、P01、P02を決定してこの位置を測定しておく。これによって、例えば、基準点P00とP01によりX軸、基準点P00とP02によりY軸が定義され、3次元座標系における第1の基準座標系が算出される。ここで、第1の基準座標系における高さ位置をHo(x、y)とする。これによって、基材2の厚み分布の算出を行うことができる。
【0043】
一方、ステップS102で、基材2をXYZステージ30上に載置した後も、同様の処理を行う。すなわち、基材2上の複数例えば3個の基準点P10、P11、P12(不図示)を決定してこの位置を、平坦部高さ検出器80Aで測定しておく。これによって、例えば、基準点P10とP11によりX軸、基準点P10とP12によりY軸が定義され、3次元座標系における第2の基準座標系が算出される。
【0044】
さらに、ステップS103で、これらの基準点P00、P01、P02、P10、P11、P12により第1の基準座標系を第2の基準座標系に変換するための座標変換行列M(詳細は後述)などを算出して、この座標変換行列Mを利用して、最適フォーカス位置、すなわち描画位置として電子ビームの焦点位置が合わされるべき位置Q1(XYZ)を求める。
【0045】
尚、基材2をXYZステージ30上に載置する前に行う3個の基準点P00、P01、P02の測定は、予め別の場所において他の測定装置を用いて測定しおく必要がある。このような、基材2をXYZステージ30上に載置する前に予め基準点を測定するための測定装置としては、上述の平坦部高さ検出器80Aと同じ構成のものを採用することができる。
【0046】
この場合、基材2をXYZステージ30上に載置する前に行う3個の基準点P00、P01、P02の測定結果は、例えば図1に示す測定情報入力部158にて入力されたり、制御回路100と接続される不図示のネットワークを介してデータ転送されて、メモリ160などに格納されることとなる。
【0047】
上記のようにして、描画位置が算出されて、電子ビームの焦点位置が制御されて描画が行われることとなる。
【0048】
具体的には、図4のステップS104で、描画すべき位置Q1(XYZ)のXY座標に基づいて、電子ビームの焦点深度FZ(ビームウエストBW)の焦点位置を、3次元基準座標系における単位空間の1フィールド内の描画位置になるよう調整制御する(図5参照)。更に、ステップS105で、描画すべき位置Q1(XYZ)のZ座標に従い、XYZステージ30を、Z方向位置検出器80Aの測定結果と、メモリ160に記憶されている基材2の厚さ並びにくぼみ2aの3次元座標とに基づいて、描画すべき位置が、電子ビームの焦点深度FZ(ビームウエストBW)の範囲内に含まれるように移動させる。
【0049】
この制御は、上述したように、電子レンズ16による電流値の調整もしくはXYZステージ30の駆動制御のいずれか一方又は双方によって行われる。なお、本例においては、1フィールドの高さ分を焦点深度FZより長くなるように、フィールドを設定してあるがこれに限定されるものではない。ここで、焦点深度FZとは、図6に示すように、電子レンズ16を介して照射される電子ビームBにおいて、ビームウエストBWが有効な範囲の高さを示す。なお、電子ビームBの場合、図6に示すように、電子レンズ16の幅D、電子レンズ16よりビームウエスト(ビーム径の最も細い所)BWまでの深さfとすると、D/fは、0.01程度であり、例えば50nm程度の解像度を有し、焦点深度は例えば数十μm程度ある。更に、図5に示すように、例えば1フィールド内をY方向にシフトしつつ順次X方向に走査することにより、1フィールド内の描画が行われることとなる。
【0050】
又、ステップS106で、1フィールド内において、焦点深度FZの範囲内で描画が終わったら、現在のフィールド内でまだ描画されていない領域があれば、当該領域についても、焦点深度FZの範囲内に入るように、上述の焦点位置の制御を行いつつZ方向にXYZステージ30を移動させ、同様の走査による描画処理を行うこととなる。
【0051】
次に、図4のステップS107で、1フィールド内の描画が完了したか否か判断される。ここで、1フィールド内の描画が完了していないと判断されたときは、ステップS106の処理を繰り返し、1フィールド内の描画が完了したと判断されたときは、更に、ステップS108で、全てのフィールド内の描画が完了したか否か判断され、全フィールド内の描画が完了していないと判断されたときは、ステップS109で、Q1(XYZ)のXY座標に従い、電子ビームの焦点深度FZの焦点位置を、3次元基準座標系における単位空間の次のフィールド内の描画位置になるよう調整制御する。その後、ステップS105〜S106の処理を繰り返す。このようにして、ステップS108で、全てのフィールドで描画が完了したと判断されると、基材2の表面における描画処理が終了することとなる。
【0052】
さらに、上述のような各種演算処理、測定処理、制御処理などの処理を行う処理プログラムは、プログラムメモリ162に予め制御プログラムとして格納されることとなる。
【0053】
次に、電子ビーム描画装置1にセットする前に、予め基材の各部を測定しておき、電子ビーム描画装置1内で基準点を再度測定し、該装置内で描画すべき位置(x、y、z)を換算し、描画を実施する場合の処理手順について、図7を参照しつつ説明する。
【0054】
図7には、基材2上に描画すべき位置を換算するための処理手順が開示されている。なお、本例では、フィールドの広さは、xyの描画範囲で規定される範囲(ば0.5×0.5mm程度等)とすることが好ましい。
【0055】
先ず、描画位置に基材2をセットする前に予め基材の基準点P00(x0、y0、z0)、P01(x1、y1、z1)、P02(x2、y2、z2)、及び基材の被照射部Q0(x、y、z)を、適当なピッチ(例えば10μm×10μm等)で3次元測定機にて測定をしておく(ステップS201)。
【0056】
次いで、基材2を電子ビーム描画装置1へセットし、基材2の基準点を描画位置の電子線像が画面中央になる位置と、ハイトセンサーの出力が0になる位置P10(X0、Y0、Z0)、P11(X1、Y1、Z1)、P12(X2、Y2、Z2)を、電子ビーム描画装置1のXYZステージ30の値から測定する(ステップS202)。さらに、P00〜P02とP10〜P12により変換行列Mを求める(ステップS203)。
【0057】
描画すべき点Q1(X、Y、Z)を、対応するQ0(x、y、z)からQ1=M×Q0により算出する。
【0058】
以降、Q1の値(群)によりXYZステージ30の制御を行う。ただし、該当する位置がQ1群に無い場合は、X、Y、Zそれぞれに近傍点qx1、qx2、・・・から直接近似等により算出する(ステップS204)。
【0059】
最初に描画するフィールドの最も低い(高い)部分へXYZステージ30を移動させる。このフィールドでQ1の値が焦点深度(例えば約0.05mm等)範囲のみ描画を行う(ステップS205)。
【0060】
XYZステージ30を、例えば約0.05mm等下降(上昇)させる該当フィールドで、未だ描画されておらず、焦点深度内の部分の描画を行う(ステップS206)。
【0061】
該当フィールドの描画が終了するまで、ステップS205〜S206を繰り返す。そして、次のフィールドの最も低い(高い)部分にステージを移動させる(ステップS207)。
【0062】
全ての描画が完了するまでステップS205〜S207を繰り返す(ステップS208)。
【0063】
次に、上述のステップS203にて演算される行列Mの算出手順について、図8を参照しつつ説明する。
【0064】
図8に示すように、基材2を電子ビーム描画装置1にセットする前では、測定結果に基づき、図示のように基準位置を算出して第1の座標系の座標軸を決定する(ステップS301)。
【0065】
次に、基材2を電子ビーム描画装置1にセットする後では、測定結果に基づき、図示のように基準位置を算出して第2の座標系の座標軸を決定する(ステップS302)。
【0066】
ここで、ステップS301にて定義された各基準位置P00、P01、P02と、ステップS302にて定義された各基準位置P10、P11、P12との関係は、第1の座標系を第2の座標系に変換する座標変換行列をMとすると、図示の式(1)〜(3)のように表すことができる。
【0067】
同様にして、ステップS301における基材2の任意の位置Q0と、ステップS302における基材のQ0に対応する位置Q1との関係は、図示の式(4)にて表すことができる。
【0068】
このようにして座標変換行列Mの定義を行う(ステップS303)。すなわち、このステップを、よりハードウエアに近いレベルでの処理についてみると、予め定義された座標変換行列Mの定義式(1)〜(4)をメモリ上の所定領域から呼び出す処理を行う。
【0069】
次に、座標変換行列Mを算出するための前段階として上記定義式(1)〜(3)を一括して扱い、図示のように行列化を行う(ステップS304)。
【0070】
そして、座標変換行列Mを算出するための演算式が導き出される(ステップS305)。なお、本例においては、理解を容易にするために、座標変換行列Mを算出するための演算式を算出する手順を順を追って説明したが、ステップS303〜S305は一つのステップとし、前記演算式のみを予めメモリ上の所定領域に記憶しておいて、必要に応じて、ステップS301、S302での測定算出結果に基づき演算を行う構成としてよい。これにより、座標変換行列Mを算出することができる。
【0071】
このようにして座標変換行列Mが算出されると、上述の処理が行われることとなる。すなわち、座標変換行列Mに基づき、S303の式(4)を用いて、電子ビーム描画装置1にセットした後の任意の位置を得ることができる。
【0072】
以上のように本実施の形態によれば、第2のレーザー測長器86と、第2の受光部88とを、基材2に対して、電子銃12と反対側に配置したので、電子ビームの照射方向(Z方向)における基材2の位置を精度良く検出することができ、それにより収束された電子ビームにより高精度な描画を行える。しかも、電子銃12から基材2に向かって照射される電子ビームの近傍には、測定手段が位置しないので、他の物体の存在により不安定になりがちな電子ビームを適切な位置に照射させるようにできる。加えて、電子ビームの照射方向と、第2のレーザー測長器86から照射されるレーザー光の方向が平行であるので、より精度の良い測定が可能である。尚、本実施の形態においては、基材2の底面を直接測定しているが、保持部材を構成するXYZステージ30及び保持台31の厚さ(Z方向長さ)が既知であれば、XYZステージ30の下面を測定しても良い。
【0073】
図9は、第2の実施の形態にかかる測定手段を示す図である。図9において、XYZステージの移動プレート30A上に、基材2が配置されており、XYZステージの移動プレート30Aの下面には、測定手段である機械式測定装置186におけるZ方向に進退自在な測定針186aの先端が当接している。XYZステージの移動プレート30AがZ方向に移動すると、それに応じて測定針186aが進退するように変位し、変位量に応じた信号を出力するようになっているので、かかる信号に基づけば、XYZステージの移動プレート30AのZ方向厚さが既知であることを前提に、基材2のZ方向の位置を検出できる。それ以外の構成については、上述した実施の形態と同等であるので、説明を省略する。尚、XYZステージの移動プレート30Aに孔を設けて、測定針186aの先端を、基材2の底面に直接当接させても良い。
【0074】
以上、実施の形態並びに実施例を参照して本発明を説明してきたが、本発明は、上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良(実施の形態の組み合わせを含む)が可能であることは勿論である。例えば、基材の描画面はくぼみではなく凸部であって良い。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、3次元の描画面を有する基材に対して、電子ビームの照射方向の位置を精度良く測定できる電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子ビーム描画装置の全体の概略構成を示す説明図である。
【図2】図1の電子ビーム描画装置にて描画される基材を示す図である。
【図3】測定装置の概略斜視図である。
【図4】電子ビーム描画のフローチャート図である。
【図5】電子ビーム描画を説明するために基材の描画面を拡大して示す図である。
【図6】電子ビーム描画装置におけるビームウエストを説明するための説明図である。
【図7】描画中に補正する処理手順を示すフローチャートである。
【図8】基材上の描画すべき位置を換算する場合の処理手順を示す説明図である。
【図9】第2の実施の形態にかかる測定手段の概略図である。
【図10】従来技術の測定装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 電子ビーム描画装置
2 基材
10 鏡筒
12 電子銃
14 スリット
16 電子レンズ
18 アパーチャー
20 偏向器
22 補正用コイル
30 XYZステージ
40 ローダ
50 ステージ駆動手段
60 ローダ駆動装置
70 真空排気装置
80 測定装置
82 第1のレーザ測長器
84 第1の受光部
86 第2のレーザー測長器
88 第2の受光部
100 制御回路
110 コイル制御部
112a 成形偏向部
112b 副偏向部
112c 主偏向部
116 位置誤差補正回路
118 電界制御回路
120 パターン発生回路
130 第1のレーザー駆動制御回路
132 第2のレーザー駆動制御回路
134 第1のレーザー出力制御回路
136 第2のレーザー出力制御回路
140 第1の測定算出部
142 第2の測定算出部
150 ステージ制御回路
152 ローダ制御回路
154 機構制御回路
156 真空排気制御回路
158 測定情報入力部
160 メモリ
162 プログラムメモリ
170 制御部

Claims (11)

  1. 電子銃から照射される電子ビームの焦点深度の範囲を超えて、前記電子ビームの照射方向に延在する3次元形状の描画面を有する基材に対し、前記電子ビームの照射により描画を行う電子ビーム描画装置であって、
    前記電子ビームの照射方向において、前記基材の位置を検出する測定手段を、前記電子銃とで前記基材を挟む位置に配置したことを特徴とする電子ビーム描画装置。
  2. 前記測定手段は、測定媒体を用いて、前記電子ビームの照射方向において、前記基材の位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の電子ビーム描画装置。
  3. 前記電子銃は、前記基材に対して重力方向上方側に配置され、前記測定手段は、前記基材に対して重力方向下側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子ビーム描画装置。
  4. 電子銃から照射される電子ビームの焦点深度の範囲を超えて、前記電子ビームの照射方向に延在する3次元形状の描画面を有する基材に対し、前記電子ビームの照射により描画を行う電子ビーム描画装置であって、
    測定媒体を投射して、前記電子ビームの照射方向における前記基材の位置を検出する測定手段を有し、
    前記測定媒体の投射方向は、前記電子ビームの照射方向に平行であることを特徴とする電子ビーム描画装置。
  5. 前記基材は保持部材によって保持されており、前記測定媒体は、前記保持部材に向かって投射されることを特徴とする請求項4に記載の電子ビーム描画装置。
  6. 前記基材は保持部材によって保持されており、前記測定媒体は、前記保持部材に形成された切欠又は開口を介して、直接前記基材に向かって投射されることを特徴とする請求項3に記載の電子ビーム描画装置。
  7. 前記測定媒体とは、光又は超音波であることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の電子ビーム描画装置。
  8. 電子銃から照射される電子ビームの焦点深度の範囲を超えて、前記電子ビームの照射方向に延在する3次元形状の描画面を有する基材に対し、前記電子ビームの照射により描画を行う電子ビーム描画装置であって、
    変位自在な測定針を接触させて、前記電子ビームの照射方向における前記基材の位置を検出する測定手段を有し、
    前記測定針の変位方向は、前記電子ビームの照射方向に平行であることを特徴とする電子ビーム描画装置。
  9. 前記基材は保持部材によって保持されており、前記測定針は、前記保持部材に接触することを特徴とする請求項8に記載の電子ビーム描画装置。
  10. 前記基材は保持部材によって保持されており、前記測定針は、前記保持部材に形成された切欠又は開口を介して、前記基材の表面に直接接触することを特徴とする請求項9に記載の電子ビーム描画装置。
  11. 基材における3次元形状の描画面の位置情報を入力するステップと、
    前記基材を、少なくとも電子ビームの照射方向に移動可能に保持するステップと、
    前記基材の描画面における前記電子ビームの照射すべき位置を検出するステップと、
    前記照射すべき位置が、前記電子ビームの焦点深度範囲内からずれている場合、前記焦点深度範囲内に含まれるように、前記基材を移動させるステップと、
    前記電子ビームの照射により描画を行うステップと、を有することを特徴とする電子ビーム描画方法。
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JP2006026660A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Elionix Kk 電子ビーム表面平滑化装置および金型表面の処理方法

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