JP2003158064A - 基材の高さ検出方法、基材の描画方法、その方法にて描画された基材、測定装置、及び電子ビーム描画装置 - Google Patents

基材の高さ検出方法、基材の描画方法、その方法にて描画された基材、測定装置、及び電子ビーム描画装置

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JP2003158064A
JP2003158064A JP2001357578A JP2001357578A JP2003158064A JP 2003158064 A JP2003158064 A JP 2003158064A JP 2001357578 A JP2001357578 A JP 2001357578A JP 2001357578 A JP2001357578 A JP 2001357578A JP 2003158064 A JP2003158064 A JP 2003158064A
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curved surface
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JP2001357578A
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Osamu Masuda
修 増田
Kazumi Furuta
和三 古田
Yasushi Horii
康司 堀井
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、3次元形状を有する基材の高さ検
出を行う際に、高さ検出に要求される精度を充分満たす
ことができ、さらに、単純かつ低コストで実現すること
ができる基材の高さ検出方法、基材の描画方法、その方
法にて描画された基材、測定装置、及び電子ビーム描画
装置を提供する。 【解決手段】 3次元に形状変化する曲面部を一面に少
なくとも含んでなる基材の前記曲面部の高さを検出す
る。前記基材に対して、略水平方向から照射する高さ検
出用の照射光のビーム径を、前記曲面部上の特定の高さ
位置における測定誤差が略±1μm以下となるビーム径
となるように照射する。これにより、精度良く高さ検出
を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材の高さ検出方
法、基材の描画方法、その方法にて描画された基材、測
定装置、及び電子ビーム描画装置に関し、特に、一面に
曲面部を有し電子ビームにより描画パターンが描画され
る基材の高さを検出するものに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の測定装置として、例えば特開平
6―275497号等が公知である。この測定装置の従
来技術を図22を参照しつつ説明する。
【0003】同図において、測定装置500は、ステー
ジ504上に載置された表面に感光性レジスト膜を有す
るウエハ503に対して、検査用光源501から光学系
502を介してウエハ503光を照射し、ウエハ503
面にて反射された反射光を受光部505にて受光する。
受光部505の検出信号に基づいて、ウエハ503の投
影露光しようとする表面の設計値からのずれを検出し、
ステージ504を上下に駆動して所定の位置に移動し、
焦点を合わせる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、前記測定装置を用いてウエハ等の基材を備えた
ステージの高さ位置を把握することができるものの、仮
に基材自身が3次元的に形状変化するものを想定した場
合、基材の表面上の高さ位置(言うなれば基材の厚み分
布)が検出できないという問題があった。
【0005】というのも、最近では、光学素子に要求さ
れるスペックや性能自体が向上してきており、例えば、
光学機能面に回折構造などを有する光学素子を製造する
際には、光学素子の曲面上に所望の描画パターンをサブ
ミクロンオーダーで形成する必要があり、当該描画パタ
ーンを精度良く描画するには、当該曲面上の高さ位置の
検出が必要となるからである。
【0006】しかしながら、従来このような高さを検出
するための方策が何ら施されていなかった。
【0007】しかも、例えば描画パターンを高精度に描
画しようとすると、従来の光源をそのまま採用する測定
手法では、前記曲面上の高さ検出に要求される精度を十
分満たすことができなかった。さらには、高さ検出を精
度良く行おうとすると構成が複雑となる可能性もあり、
コストが高くなるという問題があった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、3次元形状を有する
基材の高さ検出を行う際に、高さ検出に要求される精度
を充分満たすことができ、さらに、単純かつ低コストで
実現することができる基材の高さ検出方法、基材の描画
方法、その方法にて描画された基材、測定装置、及び電
子ビーム描画装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、3次元に形状変化する曲
面部を一面に少なくとも含んでなる基材の前記曲面部の
高さを検出する基材の高さ検出方法であって、前記曲面
部上の特定の高さ位置における測定誤差が略±1μm以
下となるように、前記基材に対して、略水平方向から照
射する高さ検出用の照射光のビーム径を所定の値以下と
なるように制御して照射するステップを含むことを特徴
としている。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、少なくと
も電子ビームの焦点深度よりも長い厚さを有し、前記電
子ビームにより描画される被描画層と、前記被描画層の
前記電子ビームに照射される面であって3次元に形状変
化する曲面を含む被描画面と、を含み、載置台上に載置
された基材に対して、前記電子ビームのビーム焦点と前
記載置台との相対位置を変えることで前記焦点深度の位
置を前記被描画層及び前記被描画面の描画位置に応じて
変更して描画を行い、その際に、前記基材の前記被描画
面の高さを検出する、基材の高さ検出方法であって、特
定の前記焦点深度を有する電子ビームの描画位置が設定
された特定の高さ位置において、載置面方向に前記載置
台を移動させずに描画される描画領域が、曲面部上に描
画される任意の描画パターン形状の細部が連続した面を
有するような広さとなるような、前記高さ位置における
測定誤差の許容範囲内におさまるビーム径として、前記
基材に対して略水平方向から高さ検出用の照射光を照射
することを特徴としている。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、前記ビー
ム径は、前記曲面部上の測定すべき高さ位置の高さと前
記ビーム径の光軸中心との間の測定誤差をΔh、前記曲
面部の曲率半径をR、前記照射光のビーム半径をr、前
記基材の底面に対する前記曲面部上の傾斜面のなす角度
をθ、前記出射光に関するノイズその他の補正値をα、
とした場合に、tan(90―θ)=TとなるT、R―
√(R―r)/2+Rsin(2r/3)/(2
r)=LとなるL、で表される、Δh=(L―R)T+
√{2RL―L+(RT)}}/{(1+T)c
os(90―θ)}が、Δh+α<略1μmの条件を満
たすビーム径2rとすることを特徴としている。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、前記ビー
ム径を、略100μm以下として照射することを特徴と
している。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、3次元に
形状変化する曲面部を一面に少なくとも有してなる基材
の前記曲面部の高さを検出する基材の高さ検出方法であ
って、前記基材に対して、略水平方向から照射される高
さ検出用の照射光のビーム形状を、前記照射光が前記基
材に接する高さ位置にて対象性の良いビーム形状となる
ように照射するステップを含むことを特徴としている。
【0014】また、請求項6に記載の発明は、前記ビー
ム形状を、ガウシアン形状もしくはそれに類する形状と
なるように照射することを特徴としている。
【0015】また、請求項7に記載の発明は、3次元に
形状変化する曲面部を一面に少なくとも有してなる基材
の前記曲面部の高さを検出する基材の高さ検出方法であ
って、前記基材に対して略水平方向から照射される高さ
検出用の照射光を受光するステップと、受光された前記
照射光の光量を、前記曲面部の傾斜面上の位置に応じた
前記照射光の光量強度分布データに基づいて補正し、補
正高さ位置を算出するステップと、を含むことを特徴と
している。
【0016】また、請求項8に記載の発明は、3次元に
形状変化する曲面部を一面に少なくとも含み、載置台上
に載置された基材の前記曲面部の高さを検出する基材の
高さ検出方法であって、少なくとも前記載置台が載置面
方向に移動する移動ストローク以上に、前記基材に対し
て前記載置面方向から照射する照射光を投光する投光部
と、当該照射光を受光する受光部と、を離間して配置し
た状態で、前記照射光を照射するステップを含むことを
特徴としている。
【0017】また、請求項9に記載の発明は、前記照射
光を受光する受光部を2次元撮像素子にて形成し、前記
高検出の前後に前記照射光の光軸調整を行うステップを
さらに有することを特徴としている。
【0018】また、請求項10に記載の発明は、前記照
射光の光源を半導体レーザーとして照射することを特徴
としている。
【0019】また、請求項11に記載の発明は、電子ビ
ームにより描画され、少なくとも前記電子ビームの焦点
深度よりも長い厚さを有してなる被描画層を含む基材に
対して、前記焦点深度の少なくとも高さ位置を前記被描
画層内の描画位置に応じて前記電子ビームの焦点位置を
変化させることにより描画を行う、基材の描画方法であ
って、前記描画位置の少なくとも高さ位置を算出する算
出ステップと、前記電子ビームの焦点位置による位置調
整もしくは前記基材の移動による位置調整のいずれか一
方又は双方により、算出された前記高さ位置に前記電子
ビームの焦点位置がくるように位置調整を行いながら、
前記被描画層に対する描画を行う描画ステップと、を含
み、前記算出ステップでは、上述のうちいずれか一項に
記載の基材の高さ検出方法を用いて検出された高さ位置
に基づいて前記描画位置を算出することを特徴としてい
る。
【0020】また、請求項12では、上述の基材の描画
方法にて描画された基材を定義し、請求項13では、基
材を光学素子とするのが好ましい旨を定義している。
【0021】また、請求項14に記載の発明は、3次元
に形状変化する曲面部を一面に少なくとも含んでなる基
材の前記曲面部の高さを測定する測定装置であって、前
記曲面部上の特定の高さ位置における測定誤差が略±1
μm以下となるように、前記基材に対して、略水平方向
から照射する高さ検出用の照射光のビーム径を所定の値
以下となるように制御して照射光を投光する投光部と、
前記基材を透過した透過光を受光する受光部と、前記受
光部にて検出された光強度分布に基づいて、前記基材の
前記曲面部における高さ位置を算出する算出手段と、を
含むことを特徴としている。
【0022】また、請求項15に記載の発明は、3次元
に形状変化する曲面部を一面に少なくとも含んでなる基
材の前記曲面部の高さを測定する測定装置であって、前
記基材に対して、略水平方向から照射される高さ検出用
の照射光のビーム形状を、前記照射光が前記基材に接す
る高さ位置にて対象性の良いビーム形状となるように投
光する投光部と、前記基材を透過した透過光を受光する
受光部と、前記受光部にて検出された光強度分布に基づ
いて、前記基材の前記曲面部における高さ位置を算出す
る算出手段と、を含むことを特徴としている。
【0023】また、請求項16に記載の発明は、電子ビ
ームを照射する電子ビーム照射手段と、前記電子ビーム
照射手段にて照射された電子ビームの焦点位置を可変と
するための電子レンズと、前記電子ビームを照射するこ
とで描画される被描画面に曲面部を有する基材を載置す
る載置台と、前記基材上に描画される描画位置を測定す
るための測定手段と、前記測定手段にて測定された前記
描画位置に基づき、前記電子レンズの電流値を調整して
前記電子ビームの焦点位置を前記描画位置に応じて可変
制御する制御手段と、を含み、前記測定手段は、前記基
材の前記曲面部に対して略水平方向から照射光を投光す
る投光部と、少なくとも前記載置台が載置面方向に移動
する移動ストローク以上に、前記投光部から離間して配
設され、前記基材を透過した透過光を受光する受光部
と、前記受光部にて検出された光強度分布に基づいて、
前記基材の前記曲面部における前記描画位置の高さ位置
を算出する算出手段と、を含むことを特徴としている。
【0024】また、請求項17に記載の発明は、電子ビ
ームを照射する電子ビーム照射手段と、前記電子ビーム
照射手段にて照射された電子ビームの焦点位置を可変と
するための電子レンズと、前記電子ビームを照射するこ
とで描画される被描画面に曲面部を有する基材を載置す
る載置台と、前記基材上に描画される描画位置を測定す
るための測定手段と、前記測定手段にて測定された前記
描画位置に基づき、前記電子レンズの電流値を調整して
前記電子ビームの焦点位置を前記描画位置に応じて可変
制御する制御手段と、を含み、前記測定手段は、前記基
材の前記曲面部に対して略水平方向から照射光を投光す
る投光部と、前記基材を透過した透過光を受光する受光
部と、前記受光部にて検出された光強度分布を、前記曲
面部の高さ位置に応じて補正し、前記基材の前記曲面部
における前記描画位置の高さ位置を算出する算出手段
と、を含むことを特徴としている。
【0025】また、請求項18に記載の発明は、電子ビ
ームを照射する電子ビーム照射手段と、前記電子ビーム
照射手段にて照射された電子ビームの焦点位置を可変と
するための電子レンズと、前記電子ビームを照射するこ
とで描画される被描画面に曲面部を有する基材を載置す
る載置台と、前記基材上に描画される描画位置を測定す
るための測定手段と、前記測定手段にて測定された前記
描画位置に基づき、前記電子レンズの電流値を調整して
前記電子ビームの焦点位置を前記描画位置に応じて可変
制御する制御手段と、を含み、前記測定手段は、前記基
材の前記曲面部に対して略水平方向から照射光を投光す
る投光部と、前記基材を透過した透過光を受光する2次
元撮像素子と、前記2次元撮像素子にて検出された光強
度分布に基づいて、前記照射光の重心位置から光軸の位
置調整を行う位置調整手段と、前記位置調整手段により
位置調整しつつ、前記基材の前記曲面部における前記描
画位置の高さ位置を算出する算出手段と、を含むことを
特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
の一例について、図面を参照して具体的に説明する。
【0027】[第1の実施の形態] (測定装置の構成)先ず、本実施の形態における特徴
は、測定装置においてレーザー測光によるレーザー光
(高さ検出用ビーム)等の設定条件、例えばビーム径を
100μm以下にし、ビーム形状を対象性の良いビーム
形状とすることで、基材の高さ検出精度を向上させた点
にある。
【0028】このような特徴の説明に先立って、電子ビ
ーム描画装置に搭載される高さ検出器である測定装置の
概要から説明することとする。図1は、本実施の形態の
電子ビーム描画装置に含まれる測定装置の構成の一例で
あり、3次元形状を有する基材の高さを検出測定する測
定装置の全体の概略構成を示す説明図である。
【0029】本実施の形態の測定装置は、3次元的に変
化する形状を有する基材に、電子ビーム描画を行う際
に、基材の3次元形状を測定するためのものであり、こ
の測定装置は、3次元電子ビーム描画を行う一連の工程
にて利用されるものであるが、電子ビーム描画装置と一
体的に構成してもよいし、単独で形成してもよい。
【0030】なお、基材2は、図1に示すように、一面
が曲面形状を有する曲面部2a、曲面部2aの周囲に形
成された周囲面部である平坦部2b、裏面側の底部2c
を有する。
【0031】本実施の形態の測定装置80は、図1に示
すように、基材2に対してレーザーを照射することで基
材2を測定する第1のレーザー投光部82と、第1のレ
ーザー投光部82にて発光されたレーザー光(第1の照
射光)が基材2を反射し当該反射光を受光する第1の受
光部84と、前記第1のレーザー投光部82とは異なる
照射角度から照射を行う第2のレーザー投光部86と、
前記第2のレーザー投光部86にて発光されたレーザー
光(第2の照射光)が基材2を反射し当該反射光を受光
する第2の受光部88と、を含んで構成されている。な
お、本例の第1のレーザー投光部と第1の受光部とで
「一つの光学系ユニット」を構成でき、第2のレーザー
投光部と第2の受光部とで「他の一つの光学系ユニッ
ト」を構成し得る。
【0032】第1のレーザー投光部82により電子ビー
ムと交差する方向から基材2に対して第1の光ビームS
1を照射し、基材2を透過する第1の光ビームS1の受
光によって、第1の光強度分布が検出される。
【0033】この際に、図1に示すように、第1の光ビ
ームS1は、基材2の底部2cにて反射されるため、第
1の強度分布に基づき、基材2の平坦部2b上の(高
さ)位置が測定算出されることになる。しかし、この場
合には、基材2の曲面部2a上の(高さ)位置を測定す
ることができない。
【0034】そこで、本実施の形態においては、さらに
第2のレーザー投光部86を設けている。すなわち、第
2のレーザー投光部86によって、第1の光ビームS1
と異なる電子ビームとほぼ直交する方向から基材2に対
して第2の光ビームS2を照射し、基材2を透過する第
2の光ビームS2が第2の受光部88に含まれるピンホ
ール89を介して受光されることによって、第2の光強
度分布が検出される。
【0035】この場合、図2(A)〜(C)に示すよう
に、第2の光ビームS2が曲面部2a上を透過すること
となるので、前記第2の強度分布に基づき、基材2の平
坦部2bより突出する曲面部2a上の(高さ)位置を測
定算出することができる。
【0036】具体的には、第2の光ビームS2がXY基
準座標系における曲面部2a上のある位置(x、y)の
特定の高さを透過すると、この位置(x、y)におい
て、図2(A)〜(C)に示すように、第2の光ビーム
S2が曲面部2aの曲面にて当たることにより散乱光S
S1、SS2が生じ、この散乱光分の光強度が弱まるこ
ととなる。このようにして、第2の受光部88にて検出
された第2の光強度分布に基づき、位置が測定算出され
る。
【0037】この算出の際には、第2の受光部88の信
号出力Opは、図8に示す特性図のような、信号出力O
pと基材の高さとの相関関係を有するので、第2の受光
部88での信号出力Opに基づき、基材の高さ位置を算
出することができる。そして、この基材の高さ位置を、
例えば描画位置として、前記電子ビームの焦点位置の調
整が行われ描画が行われることとなる。
【0038】従って、詳しくは後述するが、測定装置8
0において精度良い高さ検出を行うことは、曲面部2a
を有する基材2に対して電子ビームにより描画パターン
を描画する際の描画精度をも向上させることにもなる。
【0039】本実施の形態では、このような高さ検出に
おいて、精度を向上させるために、第2のレーザー投光
部86より基材2に対して投光される「ビーム径を所定
の値以下」とし、加えて、「対象性の良いビーム形状」
とするような構成を採用している。
【0040】そこで、これら特徴により高さ検出精度を
向上させたことによる作用効果を説明する前に、高さ検
出精度と電子ビーム描画における描画の精度との相関関
係を明らかにするために、前提となる電子ビーム描画装
置の構成とその概略作用並びに電子ビーム描画の原理に
ついて以下に順次説明することとする。
【0041】(電子ビーム描画装置の全体構成)ここ
で、測定装置が搭載される電子ビーム描画装置の全体の
概略構成について、図3を参照して説明する。図3は、
本例の電子ビーム描画装置の全体構成を示す説明図であ
る。
【0042】本実施形態例の電子ビーム描画装置1は、
図3に示すように、大電流で高解像度の電子線プローブ
を形成して高速に描画対象の基材2上を走査するもので
あり、高解像度の電子線プローブを形成し、電子ビーム
を生成してターゲットに対してビーム照射を行う電子ビ
ーム生成手段である電子銃12と、この電子銃12から
の電子ビームを通過させるスリット14と、スリット1
4を通過する電子ビームの前記基材2に対する焦点位置
を制御するための電子レンズ16と、電子ビームが出射
される経路上に配設され開口により電子ビームを所望の
形状とするためのアパーチャー18と、電子ビームを偏
向させることでターゲットである基材2上の走査位置等
を制御する偏向器20と、偏向を補正する補正用コイル
22と、を含んで構成されている。なお、これらの各部
は、鏡筒10内に配設されて電子ビーム出射時には真空
状態に維持される。
【0043】さらに、電子ビーム描画装置1は、描画対
象となる基材2を載置するための載置台であるXYZス
テージ30と、このXYZステージ30上の載置位置に
基材2を搬送するための搬送手段であるローダ40と、
XYZステージ30上の基材2の表面の基準点を測定す
るための測定手段である前述した測定装置80と、XY
Zステージ30を駆動するための駆動手段であるステー
ジ駆動手段50と、ローダを駆動するためのローダ駆動
装置60と、鏡筒10内及びXYZステージ30を含む
筐体11内を真空となるように排気を行う真空排気装置
70と、これらの制御を司る制御手段である制御回路1
00と、を含んで構成されている。
【0044】なお、電子レンズ16は、高さ方向に沿っ
て複数箇所に離間して設置される各コイル17a、17
b、17cの各々の電流値によって電子的なレンズが複
数生成されることで各々制御され、電子ビームの焦点位
置が制御される。
【0045】ステージ駆動手段50は、XYZステージ
30をX方向に駆動するX方向駆動機構52と、XYZ
ステージ30をY方向に駆動するY方向駆動機構54
と、XYZステージ30をZ方向に駆動するZ方向駆動
機構56と、XYZステージ30をθ方向に駆動するθ
方向駆動機構58と、を含んで構成されている。これに
よって、XYZステージ30を3次元的に動作させた
り、アライメントを行うことができる。
【0046】制御回路100は、電子銃12に電源を供
給するための電子銃電源部102と、この電子銃電源部
102での電流、電圧などを調整制御する電子銃制御部
104と、電子レンズ16(複数の各電子的なレンズを
各々)を動作させるためのレンズ電源部106と、この
レンズ電源部106での各電子レンズに対応する各電流
を調整制御するレンズ制御部108と、を含んで構成さ
れる。
【0047】さらに、制御回路100は、補正用コイル
22を制御するためのコイル制御部110と、偏向器2
0にて成形方向の偏向を行う成形偏向部112aと、偏
向器20にて副走査方向の偏向を行うための副偏向部1
12bと、偏向器20にて主走査方向の偏向を行うため
の主偏向部112cと、成形偏向部112aを制御する
ためにデジタル信号をアナログ信号に変換制御する高速
D/A変換器114aと、副偏向部112bを制御する
ためにデジタル信号をアナログ信号に変換制御する高速
D/A変換器114bと、主偏向部112cを制御する
ためにデジタル信号をアナログ信号に変換制御する高精
度D/A変換器114cと、を含んで構成される。
【0048】さらに、制御回路100は、偏向器20に
おける位置誤差を補正する、乃ち、位置誤差補正信号な
どを各高速D/A変換器114a、114b、及び高精
度D/A変換器114cに対して供給して位置誤差補正
を促すあるいはコイル制御部110に対して当該信号を
供給することで補正用コイル22にて位置誤差補正を行
う位置誤差補正回路116と、これら位置誤差補正回路
116並びに各高速D/A変換器114a、114b及
び高精度D/A変換器114cを制御して電子ビームの
電界を制御する電界制御手段である電界制御回路118
と、描画パターンなどを前記基材2に対して生成するた
めのパターン発生回路120と、を含んで構成される。
【0049】またさらに、制御回路100は、レーザー
制御系130を含み、このレーザー制御系130は、第
1のレーザー投光部82及び第1の受光部80の制御を
行う第1のレーザー制御系131と、第2のレーザー投
光部86及び第2の受光部88の制御を行う第2のレー
ザー制御系132と、を有する。これらの制御系には、
図示しないが、レーザー照射光の出力(レーザーの光強
度)を調整制御するための各種制御回路が含まれてい
る。
【0050】また、制御回路100は、第1の受光部8
4での受光結果に基づき、測定結果を算出するための第
1の測定算出部140と、第2の受光部88での受光結
果に基づき、測定結果を算出するための第2の測定算出
部142と、を含んで構成される。
【0051】さらにまた、制御回路100は、ステージ
駆動手段50を制御するためのステージ制御回路150
と、ローダ駆動装置60を制御するローダ制御回路15
2と、上述の第1、第2のレーザー駆動回路130、1
32・第1、第2のレーザー出力制御回路134、13
6・第1、第2の測定算出部140、142・ステージ
制御回路150・ローダ制御回路152を制御する機構
制御回路154と、真空排気装置70の真空排気を制御
する真空排気制御回路156と、測定情報を入力するた
めの測定情報入力部158と、入力された情報や他の複
数の情報を記憶するための記憶手段であるメモリ160
と、各種制御を行うための制御プログラムを記憶したプ
ログラムメモリ162と、各種描画ラインの制御を行う
ための制御系300と、これらの各部の制御を司る例え
ばCPUなどにて形成された制御部170と、を含んで
構成されている。
【0052】上述のような構成を有する電子ビーム描画
装置1において、ローダ40によって搬送された基材2
がXYZステージ30上に載置されると、真空排気装置
70によって鏡筒10及び筐体11内の空気やダストな
どを排気したした後、電子銃12から電子ビームが照射
される。
【0053】電子銃12から照射された電子ビームは、
電子レンズ16を介して偏向器20により偏向され、偏
向された電子ビームB(以下、この電子レンズ16を通
過後の偏向制御された電子ビームに関してのみ「電子ビ
ームB」と符号を付与することがある)は、XYZステ
ージ30上の基材2の表面、例えば曲面部(曲面)2a
上の描画位置に対して照射されることで描画が行われ
る。
【0054】この際に、測定装置80によって、基材2
上の描画位置(描画位置のうち少なくとも高さ位置)、
もしくは後述するような基準点の位置が測定され、制御
回路100は、当該測定結果に基づき、電子レンズ16
のコイル17a、17b、17cなどに流れる各電流値
などを調整制御して、電子ビームBの焦点深度の位置、
すなわち焦点位置を制御し、当該焦点位置が前記描画位
置となるように移動制御される。
【0055】あるいは、測定結果に基づき、制御回路1
00は、ステージ駆動手段50を制御することにより、
前記電子ビームBの焦点位置が前記描画位置となるよう
にXYZステージ30を移動させる。
【0056】また、本例においては、電子ビームの制
御、XYZステージ30の制御のいずれか一方の制御に
よって行っても、双方を利用して行ってもよい。
【0057】さらに、本実施の形態における特徴の一つ
として、電子ビーム描画装置1に測定装置80を搭載す
る場合に、第2のレーザー投光部86と第2の受光部8
8との離間距離を、載置台たるXYZステージ30のX
Y平面方向(載置面方向)での移動ストローク以上にし
た状態で配設されている点が挙げられる。
【0058】このような構成とすることにより、筐体1
1の一部を穿設することにより、測定装置80を搭載で
き、特に、筐体11を大幅に改造することを要しない。
【0059】(描画位置算出の原理の概要)次に、本実
施の形態の電子ビーム描画装置1における、描画を行う
場合の原理の概要について、説明する。
【0060】先ず、基材2は、図4(A)(B)に示す
ように、例えば樹脂等による光学素子例えば光レンズ等
にて形成されることが好ましく、断面略平板状の平坦部
2bと、この平坦部2bより突出形成された曲面をなす
曲面部2aと、を含んで構成されている。この曲面部2
aの曲面は、球面に限らず、非球面などの他のあらゆる
高さ方向に変化を有する自由曲面であってよい。
【0061】このような基材2において、予め基材2を
XYZステージ30上に載置する前に、基材2上の複数
例えば3個の基準点P00、P01、P02を決定して
この位置を測定しておく(第1の測定)。これによっ
て、例えば、基準点P00とP01によりX軸、基準点
P00とP02によりY軸が定義され、3次元座標系に
おける第1の基準座標系が算出される。ここで、第1の
基準座標系における高さ位置をHo(x、y)(第1の
高さ位置)とする。これによって、基材2の厚み分布の
算出を行うことができる。
【0062】一方、基材2をXYZステージ30上に載
置した後も、同様の処理を行う。すなわち、図4(A)
に示すように、基材2上の複数例えば3個の基準点P1
0、P11、P12を決定してこの位置を測定しておく
(第2の測定)。これによって、例えば、基準点P10
とP11によりX軸、基準点P10とP12によりY軸
が定義され、3次元座標系における第2の基準座標系が
算出される。
【0063】さらに、これらの基準点P00、P01、
P02、P10、P11、P12により第1の基準座標
系を第2の基準座標系に変換するための座標変換行列な
どを算出して、この座標変換行列を利用して、第2の基
準座標系における前記Ho(x、y)に対応する高さ位
置Hp(x、y)(第2の高さ位置)を算出して、この
位置を最適フォーカス位置、すなわち描画位置として電
子ビームの焦点位置が合わされるべき位置とすることと
なる。これにより、上述の基材2の厚み分布の補正を行
うことができる。
【0064】なお、上述の第2の測定は、電子ビーム描
画装置1の測定装置80を用いて測定することができ
る。
【0065】そして、第1の測定は、予め別の場所にお
いて他の測定装置を用いて測定しおく必要がある。この
ような、基材2をXYZステージ30上に載置する前に
予め基準点を測定するための測定装置としては、上述の
測定装置80と全く同様の構成の測定装置(第2の測定
手段)を採用することができる。
【0066】この場合、測定装置からの測定結果は、例
えば図3に示す測定情報入力部158にて入力された
り、制御回路100と接続される不図示のネットワーク
を介してデータ転送されて、メモリ160などに格納さ
れることとなる。もちろん、この測定装置が不要となる
場合も考えられる。
【0067】上記のようにして、描画位置が算出され
て、電子ビームの焦点位置が制御されて描画が行われる
こととなる。
【0068】具体的には、図4(C)に示すように、電
子ビームの焦点深度FZ(ビームウエストBW)の焦点
位置を、3次元基準座標系における単位空間の1フィー
ルド(m=1)内の描画位置に調整制御する。(この制
御は、上述したように、電子レンズ16による電流値の
調整もしくはXYZステージ30の駆動制御のいずれか
一方又は双方によって行われる。)なお、本例において
は、1フィールドの高さ分を焦点深度FZより長くなる
ように、フィールドを設定してあるがこれに限定される
ものではない。ここで、焦点深度FZとは、図5に示す
ように、電子レンズ16を介して照射される電子ビーム
Bにおいて、ビームウエストBWが有効な範囲の高さを
示す。なお、電子ビームBの場合、図5に示すように、
電子レンズ16の幅D、電子レンズ16よりビームウエ
スト(ビーム径の最も細い所)BWまでの深さfとする
と、D/fは、0.01程度であり、例えば50nm程
度の解像度を有し、焦点深度は例えば数十μ程度ある。
【0069】そして、図4(C)に示すように、例えば
1フィールド内をY方向にシフトしつつ順次X方向に走
査することにより、1フィールド内の描画が行われるこ
ととなる。さらに、1フィールド内において、描画され
ていない領域があれば、当該領域についても、上述の焦
点位置の制御を行いつつZ方向に移動し、同様の走査に
よる描画処理を行うこととなる。
【0070】次に、1フィールド内の描画が行われた
後、他のフィールド、例えばm=2のフィールド、m=
3のフィールドにおいても、上述同様に、測定や描画位
置の算出を行いつつ描画処理がリアルタイムで行われる
こととなる。このようにして、描画されるべき描画領域
について全ての描画が終了すると、基材2の表面におけ
る描画処理が終了することとなる。
【0071】なお、本例では、この描画領域を被描画層
とし、この被描画層における曲面部2aの表面の曲面に
該当する部分を被描画面としている。
【0072】さらに、上述のような各種演算処理、測定
処理、制御処理などの処理を行う処理プログラムは、プ
ログラムメモリ162に予め制御プログラムとして格納
されることとなる。
【0073】なお、電子ビーム描画装置1のメモリ16
0には、不図示の形状記憶テーブルを有し、この形状記
憶テーブルには、例えば基材2の曲面部2aに回折格子
を傾けて各ピッチ毎に形成する際の走査位置に対するド
ーズ量分布を予め定義したドーズ分布の特性などに関す
るドーズ分布情報、その他の情報が格納されている。
【0074】また、プログラムメモリ162には、これ
らの処理を行う処理プログラム、前記ドーズ分布情報な
どの情報をもとに、曲面部2a上の所定の傾斜角度にお
けるドーズ分布特性など演算により算出するためのドー
ズ分布演算プログラム、その他の処理プログラムなどを
有している。
【0075】このため、制御部170は、測定装置80
にて測定された描画位置に基づき、電子レンズの電流値
を調整して前記電子ビームの焦点位置を前記描画位置に
応じて可変制御するとともに、前記焦点位置における焦
点深度内について、ドーズ分布の特性に基づいて、当該
ドーズ量を算出しつつ前記基材の描画を行うように制御
する。
【0076】あるいは、制御部170は、測定装置80
にて測定された描画位置に基づき、駆動手段によりXY
Zステージ30を昇降させて、電子銃12にて照射され
た電子ビームの焦点位置を前記描画位置に応じて可変制
御するとともに、前記焦点位置における焦点深度内につ
いて、前記メモリ160の前記ドーズ分布の特性に基づ
いて、当該ドーズ量を算出しつつ前記基材の描画を行う
ように制御する。
【0077】さらに、制御系300は、例えば円描画時
に正多角形(不定多角形を含む)に近似するのに必要な
(円の半径に応じた)種々のデータ(例えば、ある一つ
の半径kmmの円について、その多角形による分割数
n、各辺の位置各点位置の座標情報並びにクロック数の
倍数値、さらにはZ方向の位置などの各円に応じた情報
等)、さらには円描画に限らず種々の曲線を描画する際
に直線近似するのに必要な種々のデータ、各種描画パタ
ーン(矩形、三角形、多角形、縦線、横線、斜線、円
板、円周、三角周、円弧、扇形、楕円等)に関するデー
タを含んで構成される。
【0078】そして、ある一の円について、正多角形に
近似され、各辺が算出されると、ある一つの辺、奇数番
目の辺が描画されると、次の辺、偶数番目の辺が描画さ
れ、さらに次ぎの辺、奇数番目の辺が描画される、とい
う具合に交互に各辺が直線的に描画(走査)されること
となる。そして、ある一の円について描画が終了する
と、他の次の円を描画するように促す処理を行なう。こ
のようにして、各円について多角形で近似した描画を行
うことができる。
【0079】(本実施の形態の特徴的構成)次に、本実
施の形態の特徴である、高さ検出において、精度を向上
させるために、第2のレーザー投光部86より基材2に
対して投光される「ビーム径を所定の値以下」とし、加
えて、「対象性の良いビーム形状」とするような構成に
ついて、図9〜図14を用いて説明する。
【0080】ここで、高さ検出の原理は、前述したよう
に、図6及び図7に示すように、高さ検出用ビームであ
る第2の光ビームS2が曲面部2a上のある位置の特定
の高さを透過し、その際に、曲面部2aの曲面にて当た
ることにより生じる散乱光SS1、SS2の散乱光分に
より弱められた光強度の第2の光ビームS2を、第2の
受光部88にて検出し、この検出された第2の光強度分
布に基づき、位置が測定算出される。
【0081】この算出の際には、図7に示すように、第
2の受光部88の信号出力Opは、図8に示す特性図の
ような、信号出力Opと基材の高さとの相関関係を有す
るので、制御回路100のメモリ160などにこの特
性、すなわち相関関係を示した相関テーブルを予め格納
しておくことにより、第2の受光部88での信号出力O
pに基づき、基材の高さ位置を算出することができる。
【0082】そして、この基材の高さ位置を描画位置と
して、図6及び図7に示す校正用プローブAで電子ビー
ム焦点位置と高さ検出用ビームとの位置を合わせること
により、前記電子ビームの焦点位置の調整が行われ描画
が行われる。
【0083】このような前提の下、以下に測定装置80
の制御系の概要について、図9を用いて説明する。
【0084】測定装置80は、図9に示すように、第2
のレーザー投光部86、第2の受光部88、ピンホール
89を有し、さらに、この測定装置80の第2のレーザ
ーに関して制御を行う第2のレーザー制御系132を構
成している。
【0085】第2のレーザー投光部86は、例えば半導
体レーザー等にて形成される光源86aと、前記光源8
6aから出射されたレーザービーム径のビーム径を所定
の値に設定可能(ないしは可変可能)な第1の光学系8
6b―1と、光強度分布のビーム形状を任意の形状(好
ましくは常に対象性のよいビーム形状)に整形ないしは
変換するためのビーム整形ディフューザないしはそれに
類する第2の光学系86b―2と、前記ビームを集束さ
せる等各種処理を行うためのその他の光学系86b―3
と、第1の光学系86b−1を基材の曲面部の傾斜面の
傾斜角度θないしは(曲面部を球面に近似した場合の)
半径R等に応じてビーム径を可変制御するビーム径制御
手段86cと、第2の光学系86b―2のビーム形状を
必要に応じて整形制御するビーム形状制御手段86d
と、を含んで構成される。
【0086】第2のレーザー制御系132は、第2の受
光部88からの受光信号に基づいて、各種演算処理や後
述する光強度分布補正を行うための受光側制御系400
と、前記傾斜角度θないしは半径Rに応じた所定の高さ
測定理論誤差Δh以下となるビーム径情報、光強度分布
のビーム形状情報等を格納した記憶手段134と、ステ
ージ制御回路150並びに前記各部の制御を司る制御手
段133と、を含んで構成されている。なお、本実施の
形態の「受光側制御系400」により、本発明のある態
様にいう「算出手段」を構成できる。
【0087】第1の光学系86b―1は、例えば、光源
86aから出射されたレーザー光を所望のビーム径に変
換する一又は複数のコリメータレンズ等にて形成するこ
とが好ましい。
【0088】第2の光学系86b―2は、例えば対象性
のよいビーム形状に整形ないしは変換するための一又は
複数のビーム整形ディフューザないしは素子等にて形成
することが好ましい。その他の光学系86b―3は、レ
ーザー光を集光させるための集光レンズ、レーザー光を
切り出すスリット等を含むことが好ましい。
【0089】なお、必要に応じて上記いずれかの光学系
がない構成であってもよい。
【0090】ビーム径制御手段86c、ビーム形状制御
手段86dは、例えば、必要に応じてビーム径、ビーム
形状を可変制御するためのものであり、(例えば、第1
の光学系86b―1に複数のレンズをR、θに応じて選
択的に使用する系を構成する場合には)設定条件に応じ
た変更制御を行うための機構等にて構成され得る。な
お、例えば、基材が特定のR、θで値が決まっているよ
うな場合には、第1、第2の光学系の可変制御を要しな
いので、ビーム径制御手段86cがない構成であっても
よい。さたには、光源86aは常に対象性の良いビーム
形状を出射することが確定的である場合には、第2の光
学系86b―2、ビーム形状制御手段86dのない構成
であっても構わない。
【0091】上記のような構成を有する測定装置80に
おいて、光源86aから出射されたレーザー光は、第1
の光学系86b―1により所望のビーム径に変換され
る。この際、記憶手段134には、基材の曲面部の傾斜
角度θないしは半径Rに応じた所定の高さ測定理論誤差
Δh以下となるビーム径情報が格納されているので、ビ
ーム径制御手段86cは、描画される基材2の形状に応
じて、レーザー光のビーム径が所定の径以下となるよう
にすることのできるビーム径となるように制御する。
【0092】加えて、レーザー光は、第2の光学系86
b―2により、対象性の良いビーム形状に整形する。つ
まり、光源86bから出射されるレーザー光が対象性の
ないビーム形状である場合には、対象性のある形状に整
形され得る。
【0093】ここに、「対象性の良いビーム形状」と
は、例えば、ガウシアン分布に類似する形状等が挙げら
れる。これにより、ガウシアン状の滑らかな強度分布に
類似させることができる。つまり、対象性を有すること
で、図10に示すように曲面部上の傾斜面によって隠れ
る領域が断面左側の場合には右の領域を計測し、逆に反
対側のキャ面のように隠れる領域が断面右側の場合には
左の領域を計測し、これら右、左いずれの側の光強度分
布を計測したとしても、どこから計測しても中心が出せ
るようなビーム形状とすることができ、測定誤差を低減
できる。
【0094】そして、その他の光学系86b―3により
基材2の曲面部2a上の所定位置に対して集光するよう
に調整されたレーザー光は、基材2の曲面部2a上を透
過し、曲面部上の散乱成分の除いたレーザー光がピンホ
ール89を介して第2の受光部88に入射し、高さが測
定される。なお、受光側制御系400において、必要に
応じて、傾斜位置に応じた光量強度分布の補正等の各種
補正処理、各種演算処理が行われる。
【0095】このようにして、ステージ制御回路150
でZ軸方向に移動しつつ高さ測定が行われる。
【0096】(ビーム径が所定の径以下となる点)ここ
で、ビーム径が100μm以下とすると好ましい理由に
ついて説明する。
【0097】図10においては、基材の曲面部における
半径をR(曲面部を円であると仮定した場合)とした時
に、高さを検出するための検出用の照射光である高さ計
測ビームが紙面に垂直な方向に直進した際の断面の状態
が描かれている。
【0098】ここで、光量強度分布の中心を必ず測定位
置とする際には、図10に示すように、実際の高さ位置
h1と検出された中心点(測定点)O1との間に測定誤
差Δhが生じてくる。つまり、光量強度分布の中心O1
(光量が最大となる中心)を算出すると、求めたい場所
の高さh1を測定できずに、実際は、点O1を測定して
いることになってしまう。
【0099】この図10から明らかなように、面積だけ
を考えた場合には、仮に、半径Rに対して相対的にビー
ム径が大きい場合には、面積S0が大きくなるため、測
定誤差Δhが大きくなり、逆にビーム径が小さい場合に
は、測定誤差Δhが小さくなる。また、照射される曲面
上の傾斜位置によっても、面積S0が変化し、特に曲面
部の中心軸Oから裾野方向Kに向かうに従い測定誤差Δ
hが大きくなる。
【0100】ただし、S0=S1+S2のとき、受光量
が1/2であると想定している。また、ビーム形状が、
ガウシアン分布に類似する形状である場合には、Δhは
小さくなることも想定されよう。
【0101】そこで、これら各パラメータと測定誤差Δ
hとの相関関係を具体的に検証すべく、本発明者等が鋭
意検討を行った結果、図11に示すような関連性がある
ことが判明した。
【0102】図11には、R=1.5mmの場合であっ
て、θ=45度、θ=60度の場合における、高さの測
定誤差Δhとビーム径との関係を示す特性図が開示され
ている。
【0103】ここで、電子ビームの焦点深度は、例えば
10μm〜数十μm程度であるために、描画時間の短
縮、つなぎ部分を少なくし、1回の高さ調整でより広い
領域の描画を持たせるために、高さ検出精度たる高さの
測定誤差Δhは、±1μm以内とすることが好ましい。
【0104】すなわち、高さ検出精度が±1μ以内であ
るのは、電子ビームの焦点深度と関係しており、焦点深
度がある特定値である際に、この測定誤差が多い分だ
け、1回に描画できる範囲が狭くなる。
【0105】つまり、3次元描画で考えた場合に、ある
一つの高さ位置において、高さの測定誤差が大きいと、
XY平面方向にて、ある狭い描画領域でしか描画できな
いこととなる。この範囲が狭まると、1回の描画領域が
小さくなるために、1回の描画層で移動するXYステー
ジの移動が何回も必要となり、ステージ移動の回数が非
常に多くなる。このため、何回も移動を行うと、何回も
繋ぎが必要になり、繋ぎの精度が落ち、描画部分の細部
は滑らかな面とならず、段差の非常に多いいびつな面と
なってしまう。
【0106】そこで、1回の描画領域を大きし、連続し
た形状を構成する必要がある。このために、特定の前記
焦点深度を有する電子ビームの描画位置が設定された特
定の高さ位置において、載置面方向に前記ステージを移
動させずに描画される描画領域が、曲面部上に描画され
る任意の描画パターン形状の細部が連続した面を有する
ような広さとなるような、前記高さ位置における測定誤
差とする必要がある。
【0107】従って、電子ビームの焦点深度を例えば1
0μm〜数十μm程度とすると、高さの測定誤差Δhが
±1μm以内とする必要があるのである。このように、
測定誤差Δhは、基材の曲面部上に形成する描画パター
ンの最終的な形状に影響を及ぼす。
【0108】なお、例えば、仮に、測定誤差Δhを例え
ば2倍の±2μm以下で設定した場合には、±1μm以
内で設定した場合より多くのステージ移動回数が必要と
され、逆に半分の±0.5μm以下で設定した場合に
は、±1μm以内で設定した場合より少ないステージ移
動回数で済む。
【0109】図11に説明を戻すと、測定誤差Δhの許
容範囲(±1μm)内におさまるビーム径としては、、
θ=60度の場合にはΔhが1μm以内となるビーム径
b1(130μm前後)、θ=45度の場合にはΔhが
1μm以内となるビーム径b2(175μm前後)とす
るのが好ましい。
【0110】さらに、ビーム径を100μm以内とすれ
ば、さらに誤差が小さくなるので好ましい。その理由
は、100μm以上だとノイズの問題が生じるからであ
り、また、100μm程度であれば、簡単な光学系で達
成でき、ビーム径を例えば100μmに絞り込む場合に
は、普通のレンズで達成できる。このように、100μ
mであれば、充分に精度を出しながらも、構成としても
簡単になるという効果がある。
【0111】なお、曲面部の傾斜面の勾配として、θ=
60以上になると、電子ビームで描画する際に、エネル
ギーの分布、方向が斜めになり、散乱するので好ましく
ない。
【0112】以上、R=1.5mmの場合について述べ
たが、当然のことながら、R=3、R=4、R=数ミリ
等であってもよいし、さらには、θは任意の角度であっ
てもよい。その場合も、高精度検知に必要とされるビー
ム径は変化する。
【0113】乃ち、一般的には、図12に示す符号13
4aに示すように、ビーム径条件は、(11)に示す条
件とするのが好ましく、この場合、Δhは、(12)式
のように定義される。ここで、Lは、(13)式のよう
に定義され、Tは、(14)式のように定義され、rは
ビーム半径、Rは基材曲率、αはノイズ、光量のA/D
変換分解能等を示す。
【0114】すなわち、前記曲面部上の測定すべき高さ
位置の高さと前記ビーム径の光軸中心との間の測定誤差
をΔh、前記曲面部の曲率半径をR、前記照射光のビー
ム半径をr、前記基材の底面に対する前記曲面部上の傾
斜面のなす角度をθ、前記出射光に関するノイズその他
の補正値をα、とした場合に、ビーム径は、tan(9
0―θ)=TとなるT、R―√(R―r)/2+R
sin(2r/3)/(2r)=LとなるL、で表さ
れる、Δh=(L―R)T+√{2RL―L+(R
T)}}/{(1+T)cos(90―θ)}が、
Δh+α<略1μmの条件を満たすビーム径2rとする
ことが好ましい。
【0115】これらの関係を定義したテーブル等を前記
記憶手段134に格納しておき、必要に応じて演算可能
に構成しておくことが好ましい。
【0116】次に、本実施の形態のような測定装置を用
いた場合と、触針式による測定装置とを用いた場合の比
較例について、図14を用いて説明する。
【0117】同図に示すように、基材の曲面部の曲率R
=4mm、傾斜角度θ=49度とした場合には、触針式
の測定装置(精度0.2μm以内)との測定誤差は、±
0.75μm程度となり、レーザー光による測定装置で
あっても高い測定精度が得られることがわかる。
【0118】なお、本実施の形態の精度評価には、図1
3に示すように、縦方向では、20μm、横方向では3
0μmのビーム形状を有しるレーザー光を使用したこと
を前提としている。図13は、上述のような対象性のよ
いビーム形状とした場合の基材位置でのビーム形状を、
縦(図13(A))、横(図13(B))方向の各々に
ついて開示したものである。
【0119】(投光部と受光部とをステージストローク
以上離す点)光学系を構成する場合には、第2の投光部
86と第2の受光部88との間の距離が接近するほどビ
ーム径が絞りやすいが、第2の投光部86とXYZステ
ージ30、及び第2の受光部88とXYZステージ30
との間の距離は、XYZステージ30が移動可能なスト
ローク分以上離間した位置(ステージ移動に干渉しない
領域)に配設する必要がある。これにより、測定装置8
0とXYZステージ30との干渉を防止することができ
る。
【0120】また、ストローク分離した構成とすること
により、電子ビーム描画装置1内の筐体11を穿設して
ガラス等で真空状態を保ちつつ、測定装置の投光部、受
光部を設置すればよいので、簡単な構成で達成できる。
【0121】ただし、測定装置の配設の仕方によって
は、上述のストロークの確保が不要となる場合も想定し
得る。
【0122】最後に、上述のような構成の電子ビーム描
画装置にて基材上に描画を行う場合の処理手順について
簡単に説明する。
【0123】先ず、描画処理の全体の概略的な処理の流
れにおいては、予め、基材の3基準点P0n=(xn、
yn、zn)、n=1〜3の各測定、並びに基材の各部
の高さHo(x、y)の測定を他の測定装置により行
う。
【0124】次に、電子ビーム描画装置1に測定された
基材2のセットを行い、描画開始準備を行う。なお、こ
のステップでは、前記他の測定装置にて測定された測定
結果を、電子ビーム描画装置1の測定情報入力部158
を用いて入力を行う。入力された測定結果は、メモリ1
60等に記憶されることとなる。
【0125】なお、電子ビーム描画装置1と他の測定装
置とを一つのクリーンルームもしくはチャンバ内にてネ
ットワーク接続し、他の測定装置にて測定された測定結
果が一義的に電子ビーム描画装置1内のメモリ160内
に格納される「システム」を構成している場合には、上
述の入力作業は不要となる。この「システム」は、上述
のセット前に予め基材を測定するための他の測定装置
(第2の測定装置)と、セット後に基材を測定するため
の測定装置(第1の測定装置)との都合2つの測定装置
を含む電子ビーム描画装置として定義してもよい。さら
には、これらの測定装置を一つにして双方の測定を兼用
できる構成(例えば基材をチャックしてからステージ上
に搬送する間の搬送路において、セット前の測定位置
(第1位置)とセット後の測定位置(第2位置)との間
を測定装置が移動するとともに、セット前測定用の測定
ステージを前記第1位置に、ステージを第2位置に位置
させる構成、あるいは、測定ステージとステージとを用
意しておき、描画位置の測定位置に必要に応じていずれ
かのステージを位置させる構成等)としてもよい。
【0126】次に、基材2の3基準点P1n(Xn、Y
n、Zn)のうち、Znの測定を、電子ビーム描画装置
1の描画領域に設けられた測定装置80を用いて測定を
行う。
【0127】ここで、上述のような高さ検出、測定用の
照射光を、ビーム径を所定の径以下としたり、ビーム形
状(光量強度分布)をガウシアン形状としたり、場合に
よっては各種の補正演算(この補正演算については、後
述の他の実施の形態において説明する)して、精度良く
高さ検出を行う。
【0128】すると、電子ビーム描画装置1では、上記
予め測定された3基準点P0n(xn、yn、zn)の
情報及び各部の高さHo(x、y)の情報(第1の座標
系)と、上記測定された3基準点P1n(Xn、Yn、
Zn)の情報(第2の座標系)と、に基づき、電子ビー
ム描画装置1内におけるビームの最適フォーカス位置H
p(x、y)の算出を行う。なお、この算出を行うため
の演算アルゴリズムを具現化した処理プログラムは、例
えばプログラムメモリに格納されて、制御部によって他
の処理プログラムとともに必要に応じて処理されること
となる。この処理プログラムは、例えば制御部170及
びプログラムメモリ162を含む最適フォーカス位置算
出手段を構成できる。
【0129】ところで、これは、あくまでも1フィール
ド(例えば0.5×0.5×0.05mm等の単位空
間)(m=1)についてである。因みに、この1フィー
ルド内をビームが走査することで後述する描画が行われ
る。
【0130】次いで、XYZステージ30を、m分割さ
れた特定の1フィールドに移動し、焦点深度f内にある
位置について描画を実施する処理を行う。
【0131】また、焦点深度内にある位置で、未だ描画
されていない部分があれば、当該部分について描画を行
うこととなる。
【0132】そして、当該1フィールドの描画が完了し
たか否かの判断処理を行い、この判断処理において、当
該フィールドについて描画が完了したものと判断された
場合には、m←m+1とする処理を行い、次の一フィー
ルド(第2フィールド)について同様の処理を行うこと
となる。
【0133】一方、判断処理において、当該第1フィー
ルドについて描画が完了していないものと判断された場
合には、XYZステージ30を相対移動させることで、
Z軸を微小移動させ、電子ビームのフォーカス位置を微
小移動させる(第1処理)。もしくは、電磁レンズの電
流をレンズ制御部によって調整制御することでビームの
フォーカス位置を微小移動させる(第2処理)。あるい
は、第1処理及び第2処理の双方の制御によってフォー
カス位置の調整制御を行う。
【0134】次に、フォーカス電流を変更した場合に
は、この電流値に対応する描画位置x、yの補正を行う
補正処理を実行する。
【0135】そして、全ての描画が完了していないもの
と判断された場合には戻り、全ての描画が完了したもの
と判断された場合には、処理を終了する。
【0136】以上のように本実施の形態によれば、電子
ビームの焦点深度は、例えば10μm〜数十μm程度で
ある場合に、高さ検出精度たる高さの測定誤差Δhは±
1μm以内となるビーム径とすることにより、描画時間
の短縮、つなぎ部分を少なくし、1回の高さ調整でより
広い領域の描画を持たせるために、精度良い描画を行う
ことができる。これにより、測定装置としても、十分な
測定精度を得ることが出来る。
【0137】特に、ビーム径を100μm以下とするこ
とにより、ノイズの影響も低減され、しかも、簡単な光
学系構成で実現できるので、特別高性能なレンズ及びレ
ンズ群が不要となる。
【0138】また、ビーム形状(光量強度分布)を、対
象性の良いビーム形状、とりわけガウシアン分布あるい
はそれに類する分布形状とすることにより、測定される
基材の曲面部の傾斜方向に関わらず計測が可能となる。
【0139】さらにまた、投光部及び受光部をXYZス
テージの移動ストローク以上離間して配設することによ
り、描画装置の試料室(筐体)の大幅な改造を避けるこ
とが出来る。
【0140】しかも、光源として半導体レーザーを利用
することにより、低コストでしかも、上述した作用効果
を容易に達成できる。
【0141】なお、他の効果としては、エネルギー線例
えば電子ビームによる直接描画・直接加工技術を利用す
れば、電子ビームは、例えばレーザービーム等に比べる
と、波長が短いことから、非常に精密な加工に適してい
る。しかも、電子ビームは、ビーム照射方向(加工物の
厚さ方向)について、加工精度の点で有利であり、基材
と電子ビーム照射手段(例えば光源等)とを相対的に移
動させても、十分に位置精度を確保することができる。
このため、3次元形状を有する立体的な対象物、特に連
続した曲面を有する基材を加工することが容易に可能に
なる。従って、球面あるいは非球面形状の光学機能面に
回折構造を有する光学素子を形成することができ、より
立体的な加工が容易に実現できる。
【0142】そして、この場合、予め基材の形状を高精
度の測定装置により把握しておいてフィードバック等の
制御により焦点位置を容易に算出できるので、曲面を有
する基材においても容易に精度良く描画を行うことがで
きる。
【0143】[第2の実施の形態]次に、本発明にかか
る第2の実施の形態について、図15〜図16に基づい
て説明する。なお、以下には、前記第1の実施の形態の
実質的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部
分についてのみ述べる。
【0144】本実施の形態においては、ビーム形状から
得られる光量強度分布データを高さ計測置の補正に使用
することを特徴とするものである。以下に、測定装置に
おいて、測定レーザーの光量強度分布を、基材の曲面部
上の位置に応じて変更するための強度分布制御系に基づ
いて、図15を参照しつつ説明する。
【0145】本実施の形態の測定装置における強度分布
補正制御系400は、図15に示すように、投光器から
のレーザー光を受光する受光器88と、前記受光器88
にて受光されたアナログの受光信号をデジタル信号に変
換するA/D変換機402と、予めレーザー光の強度分
布(ビーム形状)に関する強度分布情報を記憶した強度
分布記憶手段411と、電子ビームにて描画される基材
の形状に関する基材形状情報を記憶した描画基材形状記
憶手段412と、描画基材形状記憶手段412の基材形
状情報に基づいて、曲面部上のある特定位置における傾
斜角度を算出する描画位置傾斜演算手段414と、前記
描画位置傾斜演算手段414にて演算された傾斜角度情
報と前記強度分布記憶手段411の強度分布情報に基づ
いて比較基準値(コンパレータレベル)を決定するコン
パレータレベル決定手段413と、前記コンパレータレ
ベル決定手段413にて決定された比較基準値と、A/
D変換機402からの光量値に基づいて、比較基準値と
光量値を比較して光量値の補正を行うコンパレータ40
3と、コンパレータ403からの補正光量値に基づい
て、ステージを制御するステージ制御回路150と、を
含んで構成される。
【0146】なお、本実施の形態の「A/D変換機40
2」、「コンパレータ403」、「強度分布記憶手段4
11」、「描画基材形状記憶手段412」、「コンパレ
ータレベル決定手段413」、「描画位置傾斜演算手段
414」により、本発明のある態様にいう「算出手段」
を構成できる。
【0147】上述のような構成を有する強度分布補正制
御系400において、強度分布記憶手段411には、予
め基材の曲面部上のある高さ位置のある傾斜角度に応じ
た光量強度分布情報(ビーム形状)が用意され、一方、
描画基材形状記憶手段412には、ある特定の基材に関
する曲面部の情報が格納されており、描画位置に応じて
描画位置傾斜演算手段414は、傾斜角度を演算する。
これにより、コンパレータレベル決定手段413は、描
画位置傾斜演算手段414における傾斜角度に基づい
て、強度分布記憶手段411の複数の光量強度分布のう
ち当該傾斜角度に対応する光量強度分布を取得し、当該
強度分布の特定光量をコンパレータレベルとして決定す
る。
【0148】一方、受光器88を介してA/D変換機4
02によりデジタルデータに変換された光量の検出信号
は、コンパレータ403により、前記コンパレータレベ
ルの特定光量と比較され、検出信号の光量が当該特定光
量以下(ないしは以上)である場合には、描画処理を行
うようにし、検出信号の光量が当該特定光量以上(ない
しは以下)である場合には、ステージを移動させるよう
にする。なお、光量値のデジタルデータで比較しても、
あるいは、高さ位置情報に変換した値で比較してもよ
い。
【0149】これによって、高さ位置情報あるいは補正
高さ位置情報に基づいて、ステージ制御回路150は、
XYZステージを制御する。
【0150】このように、ビーム形状、光量強度分布デ
ータを予めテーブル化して格納しておき、あるコンパレ
ータレベルを変えることで、光量分布で対象性がくずれ
たビームであっても、傾斜方向に応じた強度分布のデー
タを把握しておくことで、対象性を有しないレーザー形
状であっても補正を行うことができる。
【0151】(処理手順)次に、上記のような補正を行
いつつ高さ測定を行い、電子ビーム描画を行う場合の処
理手順について、図16を参照しつつ説明する。
【0152】先ず、XYZステージをZ軸に沿って下降
させる(ステップ、以下「S」21)。次に、光量を測
定する(S22)。そして、測定された光量が、予め設
定されたコンパレータ設定値よりも大きいか否かについ
て比較判定を行う(S23)。前記判定処理において、
光量がコンパレータ設定値よりも小さくないものと判断
された場合には、S21のステージをZ軸方向に沿って
下降させる処理を行う。一方、前記判定処理において、
光量がコンパレータ設定値よりも小さいものと判断され
た場合には、1フィールドについての描画処理を行う
(S24)。
【0153】そして、1描画層について描画が終了した
か否かの判断処理を行い(S25)、1描画層の描画が
終了していないものと判断された場合には、ステージを
次の描画フィールドまで移動させる(S26)。一方、
1描画層の描画が終了していないものと判断された場合
には、全描画層についての描画が終了したか否かの判断
処理を行い(S27)、全描画層についての描画が終了
していないものと判断された場合には、ステージを次の
描画フィールドまで移動する(S28)。一方、全描画
層についての描画が終了したものと判断された場合、描
画は完了する。
【0154】以上のように本実施の形態によれば、上記
第1の実施の形態と同様の作用効果を奏しながらも、ビ
ーム形状、光量強度分布データを予めテーブル化して格
納しておき、あるコンパレータレベルを変えることで、
光量分布で対象性がくずれたビームであっても、傾斜方
向に応じた強度分布のデータを把握しておくことで、対
象性を有しないレーザー形状であっても補正を行うこと
ができる。さらに、ステージの分解能によらず測定精度
を向上させることができる。
【0155】[第3の実施の形態]次に、本発明にかか
る第3の実施の形態について、図17〜図18に基づい
て説明する。なお、以下には、前記第1の実施の形態の
実質的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部
分についてのみ述べる。
【0156】本実施の形態においては、受光部の受光素
子として2次元撮像素子(2次元CCD)を利用した制
御系を構成している場合を開示している。
【0157】(2次元CCDによる制御系)以下に、受
光部に2次元CCDを用いた場合におけるレーザー光の
光軸位置を調整するための位置調整制御系について図1
7を参照しつつ説明する。
【0158】本実施の形態の測定装置に含まれる位置制
御系500は、図17に示すように、測定用のビーム中
心位置を記憶しておくビーム中心位置記憶手段503
と、受光部に含まれる2次元撮像素子88bと、2次元
撮像素子88bにて検出された2次元画像情報である2
次元光量分布情報を記憶するための画像データメモリ5
02と、画像データメモリ502の2次元光量分布情報
と、ビーム中心位置情報とに基づいて、重心位置を演算
する重心位置演算手段504と、画像データメモリ50
2の2次元光量分布情報から光量を演算する光量演算手
段505と、予めレーザー光の強度分布(ビーム形状)
に関する強度分布情報を記憶した強度分布記憶手段51
1と、電子ビームにて描画される基材の形状に関する基
材形状情報を記憶した描画基材形状記憶手段512と、
描画基材形状記憶手段512の基材形状情報に基づい
て、曲面部上のある特定位置における傾斜角度を算出す
る描画位置傾斜演算手段514と、前記描画位置傾斜演
算手段514にて演算された傾斜角度情報と前記強度分
布記憶手段511の強度分布情報に基づいて比較基準値
(コンパレータレベル)を決定するコンパレータレベル
決定手段513と、前記コンパレータレベル決定手段5
13にて決定された比較基準値と、光量演算手段505
からの光量値に基づいて、比較基準値と光量値を比較し
て光量値の補正を行うコンパレータ506と、コンパレ
ータ506からの補正光量値(あるいは補正高さ位置情
報)に基づいて、ステージを制御するステージ制御回路
150と、を含んで構成される。
【0159】なお、本実施の形態の「画像データメモリ
502」、「ビーム中心位置記憶手段503」、「重心
位置演算手段504」、「ステージ制御回路150」と
で、本発明のある態様にいう「位置調整手段」を構成で
き、本実施の形態の「光量演算手段505」、「コンパ
レータ506」、「強度分布記憶手段511」、「描画
基材形状記憶手段512」、「コンパレータレベル決定
手段513」、「描画位置傾斜演算手段514」によ
り、本発明のある態様にいう「算出手段」を構成でき
る。
【0160】上述のような構成を有する制御系500に
おいて、概略以下のように作用する。強度分布記憶手段
511には、予め基材の曲面部上のある高さ位置のある
傾斜角度に応じた光量強度分布情報(ビーム形状)が用
意され、一方、描画基材形状記憶手段512には、ある
特定の基材に関する曲面部の情報が格納されており、描
画位置に応じて描画位置傾斜演算手段514は、傾斜角
度を演算する。これにより、コンパレータレベル決定手
段513は、描画位置傾斜演算手段414における傾斜
角度に基づいて、強度分布記憶手段511の複数の光量
強度分布のうち当該傾斜角度に対応する光量強度分布を
取得し、当該強度分布の特定光量をコンパレータレベル
として決定する。
【0161】一方、ビーム中心位置記憶手段503に
は、各種光量強度分布に応じた中心位置を定義した情報
が格納されている。
【0162】他方、2次元撮像素子88bを介して入力
された光量強度分布(ビーム形状)は、2次元的な情報
として画像データメモリ502に一旦格納される。画像
データメモリ502の格納された光量強度分布は、重心
位置演算手段504に入力され、重心位置演算手段50
4は、画像データメモリ502の光量強度分布に基づい
て、ビーム中心位置記憶手段503の対応するビーム中
心位置情報を取得し、重心位置を演算する。そして、重
心位置演算手段504にて演算された重心位置情報に基
づき、ステージ制御回路150は、ステージを制御す
る。
【0163】また、画像データメモリ502の光量分布
情報に基づいて、光量演算手段505は、対応する光量
を演算し、光量の情報は、コンパレータ506により、
前記コンパレータレベルの特定光量と比較され、当該光
量が当該特定光量以下(ないしは以上)である場合に
は、重心位置を補正する分ステージを微動させるように
し、光量が当該特定光量以上(ないしは以下)である場
合には、ステージを下降させるようにする。なお、光量
値のデジタルデータで比較しても、あるいは、高さ位置
情報に変換した値で比較してもよい。
【0164】これによって、高さ位置情報あるいは補正
高さ位置情報に基づいて、ステージ制御回路150は、
XYZステージを制御する。
【0165】このように、受光部の受光素子として2次
元CCD(2次元撮像素子)を使用する場合には、光量
を見ると同時に、位置データを収集し、光軸の調整に利
用することができる。乃ち、2次元CCDにて光軸の位
置情報を取得することにより、フィードバック制御によ
って、光軸を調整する。なお、表示部に表示されたCC
D像を目視にて調整するようにしてもよい。
【0166】また、前記第2の実施の形態同様に、ビー
ム形状、光量強度分布データを予めテーブル化して格納
しておき、あるコンパレータレベルを変えることで、光
量分布で対象性がくずれたビームであっても、傾斜方向
に応じた強度分布のデータを把握しておくことで、対象
性を有しないレーザー形状であっても補正を行うことが
できる。
【0167】(処理手順について)次に、上記のような
光軸調整並びに光量調整を行いつつ高さ測定を行い、電
子ビーム描画を行う場合の処理手順について、図18を
参照しつつ説明する。
【0168】先ず、XYZステージをZ軸に沿って下降
させる(S31)。次に、光量を測定する(S32)。
そして、測定された光量が、予め設定されたコンパレー
タ設定値よりも大きいか否かについて比較判定を行う
(S33)。前記判定処理において、光量がコンパレー
タ設定値よりも小さくないものと判断された場合には、
S31のステージをZ軸方向に沿って下降させる処理を
行う。一方、前記判定処理において、光量がコンパレー
タ設定値よりも小さいものと判断された場合には、重心
位置を補正する分、ステージをZ軸方向に沿って微動さ
せる(S34)。そして、1フィールドについての描画
処理を行う(S35)。
【0169】そして、1描画層について描画が終了した
か否かの判断処理を行い(S36)、1描画層の描画が
終了していないものと判断された場合には、XYZステ
ージを次の描画フィールドまで移動させる(S37)。
一方、1描画層の描画が終了していないものと判断され
た場合には、全描画層についての描画が終了したか否か
の判断処理を行い(S38)、全描画層についての描画
が終了していないものと判断された場合には、XYZス
テージを次の描画フィールドまで移動し(S39)、所
定位置までXYZステージをZ軸方向に沿って上昇させ
る(S40)。一方、全描画層についての描画が終了し
たものと判断された場合、描画は完了する。
【0170】以上のように本実施の形態によれば、上記
各実施の形態と同様の作用効果を奏しながらも、2次元
撮像素子により光軸調整を容易に行うことができ、光軸
がずれた場合でも補正を行うことができ、正確な高さ位
置情報が得られる。
【0171】[第4の実施の形態]次に、本発明にかか
る第4の実施の形態について、図19〜図21に基づい
て説明する。なお、以下には、前記第1の実施の形態の
実質的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部
分についてのみ述べる。
【0172】上述の第1の実施の形態では、高さ検出に
おける各種工程を開示したが、本実施の形態では、上記
工程を含むプロセス全体の工程、特に、光学素子等の光
レンズを製造する工程を開示している。以下、基材を、
3次元的に描画可能な電子ビーム描画装置を用いて作成
する際の処理手順について、図19〜図21を参照しつ
つ説明する。
【0173】先ず、母型材(基材)をSPDT(Sin
gle Point Diamond Turnin
g:超精密加工機によるダイアモンド切削)により非球
面の加工を行う際に、同心円マークの同時加工を実施す
る(S101)。この際、光学顕微鏡で、例えば±1μ
以内の検出精度の形状が形成されることが好ましい。
【0174】次に、FIBにて例えば3箇所にアライメ
ントマークを付ける(S102)。ここに、十字形状の
アライメントマークは、電子ビーム描画装置内で±20
nm以内の検出精度を有することが好ましい。
【0175】さらに、前記アライメントマークの、同心
円マークとの相対位置を光学顕微鏡にて観察し、非球面
構造の中心に対する位置を測定し、データベース(D
B)(ないしはメモリ(以下、同))へ記録しておく
(S103)。なお、この測定精度は、±1μ以内であ
ることが好ましく、中心基準とした3つのアライメント
マークの位置、x1y1、x2y2、x3y3をデータ
ベース(DB)へ登録する。この際の測定にも上述の実
施の形態の測定装置を採用することもできる。すなわ
ち、電子ビーム描画装置に内蔵される測定装置に限ら
ず、測定装置単独であってもよい。
【0176】また、レジスト塗布/ベーキング後の母型
(基材)の各部の高さとアライメントマークの位置(X
n、Yn、Zn)を測定しておく(S104)。ここ
で、中心基準で補正した母型(基材):位置テーブルT
bl1(OX、OY、OZ)、アライメントマーク:O
A(Xn、Yn、Zn)(いずれも3*3行列)を、デ
ータベース(DB)へ登録する。
【0177】次に、斜面測定用の測定装置(高さ検出
器)の測定ビームの位置に電子線のビームをフォーカス
しておく等その他各種準備処理を行う(S105)。
【0178】この際、ステージ上に取り付けたEB(電
子ビーム)フォーカス用針状の較正器に上記各実施の形
態の測定装置により、高さ検出用の測定ビームを投射す
ると共に、SEMモードにて電子ビーム描画装置で観察
し、フォーカスを合わせる。
【0179】次いで、母型(基材)を電子ビーム描画装
置内へセットし、アライメントマークを読み取る(XX
n、YYn、ZZn)(S106)。この際に、電子ビ
ーム描画装置内においては、S106に示されるような
各値をデータベース(DB)に登録することとなる。
【0180】さらに、母型(基材)の形状から、最適な
フィールド位置を決定する(S107)。ここで、フィ
ールドは同心円の扇型に配分するフィールド同士は、若
干重なりを持たせる。そして、中央で第一輪帯内はフィ
ールド配分しない。
【0181】そして、各フィールドについて、隣のフィ
ールドのつなぎアドレスの計算を行う(S108)。こ
の計算は平面として計算を行う。なお、多角形の1つの
線分は、同一フィールド内に納める。ここに、「多角
形」とは、上述の制御系の項目で説明したように、円描
画を所定のn角形で近似した場合の少なくとも1本の描
画ラインをいう。
【0182】次に、対象とするフィールドについて、焦
点深度領域の区分として、同一ラインは、同じ区分に入
るようにする。また、フィールドの中央は、焦点深度区
分の高さ中心となる(S109)。ここに、高さ50μ
以内は、同一焦点深度範囲とする。
【0183】次いで、対象とするフィールドについて、
同一焦点深度領域内での(x、y)アドレスの変換マト
リクス(Xc、Yc)を算出する(S110)。このX
c、Ycは各々図示の式(16)の通りとなる。
【0184】さらに、対象とするフィールドについて、
となりとのつなぎアドレスを換算する(S111)。こ
こで、S108にて算出したつなぎ位置をS110の式
(16)を用いて換算する。
【0185】そして、対象とするフィールドについて、
中心にXYZステージを移動し、高さをEB(電子ビー
ム)のフォーカス位置に設定する(S112)。つま
り、XYZステージにてフィールド中心にセットする。
また、測定装置(高さ検出器)の信号を検出しながら、
XYZステージを移動し、高さ位置を読み取る。
【0186】また、対象とするフィールドについて、一
番外側(m番目)の同一焦点深度内領域の高さ中心に電
子ビーム(EB)のフォーカス位置に合わせる(S11
3)。具体的には、テーブルBを参照し、XYZステー
ジを所定量フィールド中心の高さ位置との差分を移動す
る。
【0187】次に、対象とする同一焦点深度内につい
て、一番外側(n番目)のラインのドーズ量及び多角形
の始点、終点の計算をする。なお、スタート(始点)、
エンド(終点)は、隣のフィールドとのつなぎ点とする
(S114)。この際、始点、終点は整数にするものと
し、ドーズ量は、ラジアル位置(入射角度)で決まった
最大ドーズ量と格子の位置で決められた係数に最大ドー
ズ量を掛け合わせたもので表される。
【0188】次いで、S114で与えられたドーズによ
って決定される、ドーズ分布DS(x、y)のドーズを
与える(S115)。そして、上記S113からS11
5を規定回数実施する(S116)。
【0189】次に、XYZステージの移動、次のフィー
ルドの描画を行う準備を行う(S117)。この際、フ
ィールド番号、時間、温度などデータベース(DB)へ
の登録を行う。
【0190】このようにして、前記S119からS11
7を規定回数実施する(S118)ことで、電子ビーム
により曲面部に回折格子構造を有する基材の形成を行う
ことができる。
【0191】以上のように、上記各実施の形態の測定装
置により測定手法を採用しつつ電子ビーム描画を行うこ
とで、つなぎの少ない高精度の描画パターンの形成をも
可能としている。また、描画後は、現像、エッチング処
理、金型作成処理などが行われ、当該金型を用いて成形
品を作成する。このように、上述の光学素子を射出成形
するための成形型をも容易に製造できる。
【0192】なお、本発明にかかる装置と方法は、その
いくつかの特定の実施の形態に従って説明してきたが、
当業者は本発明の主旨および範囲から逸脱することなく
本発明の本文に記述した実施の形態に対して種々の変形
が可能である。例えば、上述の各実施の形態では、電子
ビーム描画装置に測定装置を搭載する構成を開示した
が、測定装置単独であってもよいし、他の種々の製造装
置に測定装置を搭載した構成であってもよい。
【0193】(請求項の用語の定義)なお、本発明にい
う「曲面部」とは、3次元的に形状が一様に(連続的
に)変化する曲面であるが、世間一般ないしは当業者間
で用いられる字義、辞書的字義にとどまらず、前記のよ
うな解釈に限らず、いわゆる凸部状のもの(天面が平面
で側壁(側壁は曲面、鉛直面、傾斜面(逆テーパ、テー
パに限らない)、等に限らない)を有するもの)等、不
連続面で構成されるものを含む。さらに、一部に平面を
有してもよい。また、「少なくとも曲面部を一面に含ん
でなる基材」とは、基材の一面に曲面部を有し、同じ一
面に他の凸部あるいは曲面部等の任意の形状を有しても
よく、言わずもがな他方の面の形状は任意である。
【0194】さらに、上記実施形態には種々の段階が含
まれており、開示される複数の構成要件における適宜な
組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。つまり、
上述の各実施の形態同士、あるいはそれらのいずれかと
各変形例のいずれかとの組み合わせによる例をも含むこ
とは言うまでもない。この場合において、本実施形態に
おいて特に記載しなくとも、各実施の形態及び変形例に
開示した各構成から自明な作用効果については、当然の
ことながら本例においても当該作用効果を奏することが
できる。また、実施形態に示される全構成要件から幾つ
かの構成要件が削除された構成であってもよい。
【0195】そして、これまでの記述は、本発明の実施
の形態の一例のみを開示しており、所定の範囲内で適宜
変形及び/又は変更が可能であるが、各実施の形態は例
証するものであり、制限するものではない。
【0196】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子ビームの焦点深度は、例えば10μm〜数十μm程度
である場合に、高さ検出精度たる高さの測定誤差Δhは
±1μm以内となるビーム径とすることにより、描画時
間の短縮、つなぎ部分を少なくし、1回の高さ調整でよ
り広い領域の描画を持たせるために、精度良い描画を行
うことができる。これにより、測定装置としても、十分
な測定精度を得ることが出来る。
【0197】特に、ビーム径を100μm以下とするこ
とにより、ノイズの影響も低減され、しかも、簡単な光
学系構成で実現できるので、特別高性能な光学系群が不
要となる。
【0198】また、ビーム形状(光量強度分布)を、対
象性の良いビーム形状、とりわけガウシアン分布あるい
はそれに類する分布形状とすることにより、測定される
基材の曲面部の傾斜方向に関わらず計測が可能となる。
【0199】さらにまた、投光部及び受光部を載置台の
移動ストローク以上離間して配設することにより、描画
装置の試料室の大幅な改造を避けることが出来る。
【0200】しかも、光源として半導体レーザーを利用
することにより、低コストでしかも、上述した作用効果
を容易に達成できる。
【0201】また、傾斜方向に応じた強度分布のデータ
を把握しておくことで、対象性を有しないないしはくず
れたビーム形状であっても補正を行うことができる。さ
らに、載置台の分解能によらず測定精度を向上させるこ
とができる。
【0202】加えて、2次元撮像素子により光軸調整を
容易に行うことができ、光軸がずれた場合でも補正を行
うことができ、正確な高さ位置情報が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における測定装置の概略
構成を示す説明図である。
【図2】同図(A)〜(C)は、基材の面高さを測定す
る手法を説明するための説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態における電子ビーム描画
装置の全体の概略構成を示す説明図である。
【図4】同図(A)(B)は、図3の電子ビーム描画装
置にて描画される基材を示す説明図であり、同図(C)
は、描画原理を説明するための説明図である。
【図5】 電子ビーム描画装置におけるビームウエスト
を説明するための説明図である。
【図6】測定装置のレーザー光と電子ビームの焦点深度
との関係を説明するための説明図である。
【図7】測定装置の投光と受光との関係を示す説明図で
ある。
【図8】信号出力と基材の高さとの関係を示す特性図で
ある。
【図9】測定装置の概略構成を機能的に示した機能ブロ
ック図である。
【図10】測定誤差を説明するための説明図である。
【図11】測定誤差とビーム径との関係を説明した説明
図である。
【図12】ビーム径の条件を説明するための説明図であ
る。
【図13】同図(A)(B)は、基材位置でのビーム形
状を示す説明図である。
【図14】本発明の一実施の形態の測定装置と触針式の
測定装置との測定誤差の比較を示すための説明図であ
る。
【図15】本発明の他の実施の形態における測定装置の
概略構成を示す機能ブロック図である。
【図16】図15の測定装置を用いて描画を行う場合の
処理手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の他の実施の形態における測定装置の
概略構成を示す機能ブロック図である。
【図18】図17の測定装置を用いて描画を行う場合の
処理手順を示すフローチャートである。
【図19】電子ビーム描画装置にて基材を描画する場合
の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】電子ビーム描画装置にて基材を描画する場合
の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】電子ビーム描画装置にて基材を描画する場合
の処理手順を示すフローチャートである。
【図22】従来の測定装置の構成を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1 電子ビーム描画装置 2 基材 2a 曲面部 10 鏡筒 12 電子銃 14 スリット 16 電子レンズ 18 アパーチャー 20 偏向器 22 補正用コイル 30 XYZステージ(載置台) 40 ローダ 50 ステージ駆動手段 60 ローダ駆動装置 70 真空排気装置 80 測定装置 82 第1のレーザー投光部 84 第1の受光部 86 第2のレーザー投光部 88 第2の受光部 100 制御回路 110 コイル制御部 112a 成形偏向部 112b 副偏向部 112c 主偏向部 116 位置誤差補正回路 118 電界制御回路 120 パターン発生回路 131 第1のレーザー制御系 132 第2のレーザー制御系 140 第1の測定算出部 142 第2の測定算出部 150 ステージ制御回路 152 ローダ制御回路 154 機構制御回路 156 真空排気制御回路 158 測定情報入力部 160 メモリ 162 プログラムメモリ 170 制御部 300 制御系 400 受光側制御系 403 コンパレータ 411 強度分布記憶手段 412 描画基材形状記憶手段 413 コンパレータレベル決定手段 414 描画位置傾斜演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 37/21 H01J 37/305 B 5F056 37/305 H01L 21/30 541U 541E (72)発明者 堀井 康司 東京都八王子市石川町2970 コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2F065 AA24 BB05 BB23 CC19 FF44 FF46 GG04 HH04 JJ05 JJ07 JJ08 LL30 UU01 UU02 2H097 CA16 GB04 LA10 5C001 AA03 AA04 CC06 5C033 MM03 5C034 BB02 BB06 BB08 5F056 BA10 BB10

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元に形状変化する曲面部を一面に少
    なくとも含んでなる基材の前記曲面部の高さを検出する
    基材の高さ検出方法であって、 前記曲面部上の特定の高さ位置における測定誤差が略±
    1μm以下となるように、前記基材に対して、略水平方
    向から照射する高さ検出用の照射光のビーム径を所定の
    値以下となるように制御して照射するステップを含むこ
    とを特徴とする基材の高さ検出方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも電子ビームの焦点深度よりも
    長い厚さを有し、前記電子ビームにより描画される被描
    画層と、前記被描画層の前記電子ビームに照射される面
    であって3次元に形状変化する曲面を含む被描画面と、
    を含み、載置台上に載置された基材に対して、前記電子
    ビームのビーム焦点と載置台との相対位置を変えること
    で前記焦点深度の位置を前記被描画層及び前記被描画面
    の描画位置に応じて変更して描画を行い、その際に、前
    記基材の前記被描画面の高さを検出する、基材の高さ検
    出方法であって、 特定の前記焦点深度を有する電子ビームの描画位置が設
    定された特定の高さ位置において、載置面方向に前記載
    置台を移動させずに描画される描画領域が、曲面部上に
    描画される任意の描画パターン形状の細部が連続した面
    を有するような広さとなるような、前記高さ位置におけ
    る測定誤差の許容範囲内におさまるビーム径として、前
    記基材に対して略水平方向から高さ検出用の照射光を照
    射することを特徴とする基材の高さ検出方法。
  3. 【請求項3】 前記ビーム径は、 前記曲面部上の測定すべき高さ位置の高さと前記ビーム
    径の光軸中心との間の測定誤差をΔh、 前記曲面部の曲率半径をR、 前記照射光のビーム半径をr、 前記基材の底面に対する前記曲面部上の傾斜面のなす角
    度をθ、 前記出射光に関するノイズその他の補正値をα、とした
    場合に、tan(90―θ)=TとなるT、R―√(R
    ―r)/2+Rsin(2r/3)/(2r)=
    LとなるL、で表される、Δh=(L―R)T+√{2
    RL―L+(RT)}}/{(1+T)cos
    (90―θ)}が、Δh+α<略1μmの条件を満たす
    ビーム径2rとすることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の基材の高さ検出方法。
  4. 【請求項4】 前記ビーム径を、略100μm以下とし
    て照射することを特徴とする請求項1乃至請求項3のう
    ちいずれか一項に記載の基材の高さ検出方法。
  5. 【請求項5】 3次元に形状変化する曲面部を一面に少
    なくとも有してなる基材の前記曲面部の高さを検出する
    基材の高さ検出方法であって、 前記基材に対して、略水平方向から照射される高さ検出
    用の照射光のビーム形状を、前記照射光が前記基材に接
    する高さ位置にて対象性の良いビーム形状となるように
    照射するステップを含むことを特徴とする基材の高さ検
    出方法。
  6. 【請求項6】 前記ビーム形状を、ガウシアン形状もし
    くはそれに類する形状となるように照射することを特徴
    とする請求項5に記載の基材の高さ検出方法。
  7. 【請求項7】 3次元に形状変化する曲面部を一面に少
    なくとも有してなる基材の前記曲面部の高さを検出する
    基材の高さ検出方法であって、 前記基材に対して略水平方向から照射される高さ検出用
    の照射光を受光するステップと、 受光された前記照射光の光量を、前記曲面部の傾斜面上
    の位置に応じた前記照射光の光量強度分布データに基づ
    いて補正し、補正高さ位置を算出するステップと、 を含むことを特徴とする基材の高さ検出方法。
  8. 【請求項8】 3次元に形状変化する曲面部を一面に少
    なくとも含み、載置台上に載置された基材の前記曲面部
    の高さを検出する基材の高さ検出方法であって、 少なくとも前記載置台が載置面方向に移動する移動スト
    ローク以上に、 前記基材に対して前記載置面方向から照射する照射光を
    投光する投光部と、当該照射光を受光する受光部と、を
    離間して配置した状態で、 前記照射光を照射するステップを含むことを特徴とする
    基材の高さ検出方法。
  9. 【請求項9】 前記照射光を受光する受光部を2次元撮
    像素子にて形成し、前記高検出の前後に前記照射光の光
    軸調整を行うステップをさらに有することを特徴とする
    請求項1乃至請求項8のうちいずれか一項に記載の高さ
    検出方法。
  10. 【請求項10】 前記照射光の光源を半導体レーザーと
    して照射することを特徴とする請求項1乃至請求項10
    のうちいずれか一項に記載の高さ検出方法。
  11. 【請求項11】 電子ビームにより描画され、少なくと
    も前記電子ビームの焦点深度よりも長い厚さを有してな
    る被描画層を含む基材に対して、前記焦点深度の少なく
    とも高さ位置を前記被描画層内の描画位置に応じて前記
    電子ビームの焦点位置を変化させることにより描画を行
    う、基材の描画方法であって、 前記描画位置の少なくとも高さ位置を算出する算出ステ
    ップと、 前記電子ビームの焦点位置による位置調整もしくは前記
    基材の移動による位置調整のいずれか一方又は双方によ
    り、算出された前記高さ位置に前記電子ビームの焦点位
    置がくるように位置調整を行いながら、前記被描画層に
    対する描画を行う描画ステップと、 を含み、 前記算出ステップでは、 請求項1乃至請求項10のうちいずれか一項に記載の基
    材の高さ検出方法を用いて検出された高さ位置に基づい
    て前記描画位置を算出することを特徴とする基材の描画
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の基材の描画方法に
    て描画された基材。
  13. 【請求項13】 前記基材は、光学素子であることを特
    徴とする請求項12に記載の基材。
  14. 【請求項14】 3次元に形状変化する曲面部を一面に
    少なくとも含んでなる基材の前記曲面部の高さを測定す
    る測定装置であって、 前記曲面部上の特定の高さ位置における測定誤差が略±
    1μm以下となるように、前記基材に対して、略水平方
    向から照射する高さ検出用の照射光のビーム径を所定の
    値以下となるように制御して照射光を投光する投光部
    と、 前記基材を透過した透過光を受光する受光部と、 前記受光部にて検出された光強度分布に基づいて、前記
    基材の前記曲面部における高さ位置を算出する算出手段
    と、 を含むことを特徴とする測定装置。
  15. 【請求項15】 3次元に形状変化する曲面部を一面に
    少なくとも含んでなる基材の前記曲面部の高さを測定す
    る測定装置であって、 前記基材に対して、略水平方向から照射される高さ検出
    用の照射光のビーム形状を、前記照射光が前記基材に接
    する高さ位置にて対象性の良いビーム形状となるように
    投光する投光部と、 前記基材を透過した透過光を受光する受光部と、 前記受光部にて検出された光強度分布に基づいて、前記
    基材の前記曲面部における高さ位置を算出する算出手段
    と、 を含むことを特徴とする測定装置。
  16. 【請求項16】 電子ビームを照射する電子ビーム照射
    手段と、 前記電子ビーム照射手段にて照射された電子ビームの焦
    点位置を可変とするための電子レンズと、 前記電子ビームを照射することで描画される被描画面に
    曲面部を有する基材を載置する載置台と、 前記基材上に描画される描画位置を測定するための測定
    手段と、 前記測定手段にて測定された前記描画位置に基づき、前
    記電子レンズの電流値を調整して前記電子ビームの焦点
    位置を前記描画位置に応じて可変制御する制御手段と、 を含み、 前記測定手段は、 前記基材の前記曲面部に対して略水平方向から照射光を
    投光する投光部と、 少なくとも前記載置台が載置面方向に移動する移動スト
    ローク以上に、前記投光部から離間して配設され、前記
    基材を透過した透過光を受光する受光部と、 前記受光部にて検出された光強度分布に基づいて、前記
    基材の前記曲面部における前記描画位置の高さ位置を算
    出する算出手段と、 を含むことを特徴とする電子ビーム描画装置。
  17. 【請求項17】 電子ビームを照射する電子ビーム照射
    手段と、 前記電子ビーム照射手段にて照射された電子ビームの焦
    点位置を可変とするための電子レンズと、 前記電子ビームを照射することで描画される被描画面に
    曲面部を有する基材を載置する載置台と、 前記基材上に描画される描画位置を測定するための測定
    手段と、 前記測定手段にて測定された前記描画位置に基づき、前
    記電子レンズの電流値を調整して前記電子ビームの焦点
    位置を前記描画位置に応じて可変制御する制御手段と、 を含み、 前記測定手段は、 前記基材の前記曲面部に対して略水平方向から照射光を
    投光する投光部と、 前記基材を透過した透過光を受光する受光部と、 前記受光部にて検出された光強度分布を、前記曲面部の
    高さ位置に応じて補正し、前記基材の前記曲面部におけ
    る前記描画位置の高さ位置を算出する算出手段と、 を含むことを特徴とする電子ビーム描画装置。
  18. 【請求項18】 電子ビームを照射する電子ビーム照射
    手段と、 前記電子ビーム照射手段にて照射された電子ビームの焦
    点位置を可変とするための電子レンズと、 前記電子ビームを照射することで描画される被描画面に
    曲面部を有する基材を載置する載置台と、 前記基材上に描画される描画位置を測定するための測定
    手段と、 前記測定手段にて測定された前記描画位置に基づき、前
    記電子レンズの電流値を調整して前記電子ビームの焦点
    位置を前記描画位置に応じて可変制御する制御手段と、 を含み、 前記測定手段は、 前記基材の前記曲面部に対して略水平方向から照射光を
    投光する投光部と、 前記基材を透過した透過光を受光する2次元撮像素子
    と、 前記2次元撮像素子にて検出された光強度分布に基づい
    て、前記照射光の重心位置から光軸の位置調整を行う位
    置調整手段と、 前記位置調整手段により位置調整しつつ、前記基材の前
    記曲面部における前記描画位置の高さ位置を算出する算
    出手段と、 を含むことを特徴とする電子ビーム描画装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011228170A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Hitachi High-Technologies Corp 走査電子顕微鏡及びそれを用いた試料の観察方法
TWI719335B (zh) * 2017-09-20 2021-02-21 日商紐富來科技股份有限公司 描繪資料生成方法、多重帶電粒子束描繪裝置、圖案檢查裝置及電腦可讀取的記錄媒體

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