JP2004090831A - 車両用フロアマット - Google Patents
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Abstract
【課題】係止ピン,係止孔を二カ所設けることで、オートマチック車でのフットレストを覆うフットレストカバー部をマットに一体に設けても、シワが生じにくく、マットの歪みも吸収され、シワが生じにくく、マットの歪みも吸収され、シワが生じず正規の位置に常にマットを位置決め保持できる極めて画期的な車両用フロアマットを提供すること。
【解決手段】マットMの前方左側端部に、左足を置くフットレストを覆うフットレストカバー部4を一体突出形成し、このフットレストカバー部4はブレーキペダルとはラップしない幅形状に設定し、前記ブレーキペダル後方の前記マットMの後方端部に、車体フロア側に立設した中央位置決めピンに係止する中央位置決め孔6を設け、この中央位置決め孔6の右側であって前記フットレストカバー部4と対角位置となる前記マットMの後方右側端部に、車体フロア側に立設したシワ発生止め位置決めピンに係止するシワ発生止め位置決め孔8を設けた車両用フロアマット。
【選択図】 図1
【解決手段】マットMの前方左側端部に、左足を置くフットレストを覆うフットレストカバー部4を一体突出形成し、このフットレストカバー部4はブレーキペダルとはラップしない幅形状に設定し、前記ブレーキペダル後方の前記マットMの後方端部に、車体フロア側に立設した中央位置決めピンに係止する中央位置決め孔6を設け、この中央位置決め孔6の右側であって前記フットレストカバー部4と対角位置となる前記マットMの後方右側端部に、車体フロア側に立設したシワ発生止め位置決めピンに係止するシワ発生止め位置決め孔8を設けた車両用フロアマット。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の座席部(運転席シート)足元の敷設面(車体フロア)に敷設するカーペット状あるいは樹脂表面状等のフロアマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
係止ピンを立設した留め具を、例えば車体側のクロスメンバーを利用してビス止め固定し、車体フロア面(床面)上に立設固定されることとなるこの係止ピンにフロアマットに設けた係止孔を被嵌係止してマットを座席の足元に敷設しているが、通常この係止ピンは一本であるため、マット付設時の回転方向に対する位置決めが確実に行えない。
【0003】
マットの係止孔に係止ピンを挿入することでマットの前後方向の敷設位置は決まるが、係止ピンが一本では敷設時にマットの左右方向の向きが正しい向きに決まらない。
【0004】
そのため、この敷設時の位置決めを設定通りにするために、マット幅一杯に二カ所係止孔を設け、これに対応する適切な位置に係止ピンを立設配設することも考えられるが、マットの洗浄や経年変化、加工交差で孔位置が変化するため、係止ピン位置がある程度動く構造を採用する必要があり、そのため正確なマットの取付は期待できず、結局一本の係止ピンの方が望ましいとされていた。
【0005】
一方、オートマチック車はクラッチペダルがないため、左足は、足元床面前方の立ち上がり傾斜部分の左側に設けたフットレストに常に置かれる。
【0006】
そのため、フロア面だけでなくこのフットレストを覆うべくフットレストカバー部をマットの前方左側端部に設けると、マットにシワが発生し易いことから、従来はフットレストがあってもこれを覆うフットレストカバー部をマットに設けることは無かった。
【0007】
特に、フットレストを覆うフットレストカバー部をマットに一体的に設けると、たとえこの後方に係止ピンを配設しても、マットの多少の位置変化が直ぐにシワの発生につながってしまい、そのためマットの浮き上がりを防止するために係止ピンも高いものとしなければならないなどの問題を生じる。
【0008】
本発明は、このような現状に鑑み、係止ピン,係止孔を二カ所設けることで、例えば特願2000−325899,特願2001−184641と同様にマット敷設時の位置決めが確実に行える上に、この係止ピン,係止孔の位置,並設間隔を適切に設定することで、係止ピンがある程度動く構造を採用する必要もなく、経年変化等による孔位置の変化にも対応でき、係止ピンが係止孔に入らなくなることがなく長期使用が可能となり、即ち係止ピンと係止孔とのガタ分で長年使用しても敷設セット可能であると共に、敷設セット時の位置ズレは前後方向、左右回転方向ともに実質的に問題ない範囲に抑えられることとなり、しかも、オートマチック車でのフットレストを覆うフットレストカバー部をマットに一体に設けても、シワが生じにくく、マットの歪みも吸収され、従って、フットレストカバー部をマットに一体に設けることを実現でき、シワが生じず正規の位置に常にマットを位置決め保持できる極めて画期的な車両用フロアマットを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0010】
アクセルペダル1及びブレーキペダル2が前方右側及び前方中央にあるオートマチック車の運転席の足元に敷設する柔軟性のある車両用フロアマットであって、マットMの前方左側端部に、左足を置くフットレスト3を覆うフットレストカバー部4を一体突出形成し、このフットレストカバー部4は前記ブレーキペダル1とはラップしない幅形状に設定し、前記ブレーキペダル2後方の前記マットMの後方端部に、車体フロア側に立設した中央位置決めピン5に係止する中央位置決め孔6を設け、この中央位置決め孔6の右側であって前記フットレストカバー部4と対角位置となる前記マットMの後方右側端部に、車体フロア側に立設したシワ発生止め位置決めピン7に係止するシワ発生止め位置決め孔8を設けたことを特徴とする車両用フロアマットに係るものである。
【0011】
また、前記中央位置決め孔6と前記シワ発生止め位置決め孔8とは、前記マットMの後方右側寄りに略横一列に配設したことを特徴とする請求項1記載の車両用フロアマットに係るものである。
【0012】
また、車両中央側の後部が車両中央側のマットM側端からマットM中央付近に至るまで運転席シートSの車両中央側下方部分のフロア隆起部10を避けるために切欠された形状で、車両ドア側の後部が最も後方に突出した形状に前記マットMを設け、このマットMのこのドア側後方縁部P付近で且つ前記フロア隆起部10に対して車両ドア側の側方に、車体フロア側に立設した前記中央位置決めピン5並びに前記シワ発生止め位置決めピン7に夫々係止する前記中央位置決め孔6並びに前記シワ発生止め位置決め孔8を設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の車両用フロアマットに係るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0014】
例えば車体フロア面、あるいは車体フロア面に隆起しているクロスメンバー又は座席(運転席シートS)を前後方向に可動するためのシートレールRを利用して係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)を立設した留め具Tを車体に固定して、この二本の係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)を車体フロア側に立設配設し、この二本の係止ピンに、二カ所に設けた係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)を夫々被嵌(挿入掛け止め)係止して車両用フロアマットMを敷設し、この車両用フロアマットMの前方左側端部に設けたフットレストカバー部4でフットレスト3をも覆う。
【0015】
本発明では、この二カ所の係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)、即ち固定立設された二本の係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)の位置を次のような位置に設定している。
【0016】
例えば図面に示すように、前記二カ所の係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)を車両中央側の後部が切欠された形状で車両ドア側の後部が最も後方に突出した形状のマットMのこのドア側後方縁部P付近に設けている。
【0017】
即ち、オートマチック車の前記ブレーキペダル2後方のマットMの後方端部に、車体フロア側に立設した中央位置決めピン5に係止する中央位置決め孔6を設け、この中央位置決め孔6の右側であってマットMの前方左側端部に設けた前記フットレストカバー部4と対角位置となるドア側後方縁部PのマットMの後方右側端部に、車体フロア側に立設したシワ発生止め位置決めピン7に係止するシワ発生止め位置決め孔8を設けている。
【0018】
従って、係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7),係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)を二カ所設けたことで、マットM敷設時の位置決めが確実に行える上に、この係止ピン,係止孔の位置,並設間隔を前記のように適切な位置に設定することで、即ち、マットM幅一杯のような広い間隔ではないため、係止ピンがある程度動く構造を採用する必要もなく、経年変化等による孔位置の変化にも対応できることとなり、係止ピンが係止孔に入らなくなることがなく長期使用が可能となる。
【0019】
また、逆に間隔を狭め過ぎていないことによって前記敷設時のマットMの位置決めが確実に行え、即ち係止ピンと係止孔とのガタ分で長年使用しても敷設セット可能であると共に、敷設セット時のマットMの位置ズレは前後方向、左右回転方向ともに実質的に問題ない範囲に抑えられることとなる。
【0020】
しかも、オートマチック車でのフットレスト3を覆うフットレストカバー部4をマットMに一体に設けているが、このフットレストカバー部4を設けて常時左足をこのフットレストカバー部4に載せていても、シワが生じにくく、マットの歪みも吸収され、常に正規の位置にマットMを位置決め保持できる。即ち、フットレスト3は前方へ立ち上がり傾斜している部分に設けられていて、このフットレスト3をフットレストカバー部4で覆うが、シワ発生止め位置決めピン7はこのフットレスカバー部4の後方ではなく、このフットレストカバー部4とは対角位置にあるため、フットレストカバー部4に足を置き、この足で手前に引かれて生じるシワはこのピン7との距離が遠いため影響を受けない。
【0021】
もしフットレストカバー部4の後方にシワ発生止め位置決めピン7を配置した場合は浮かび上がる可能性が高いため、ピンの高さを中央位置決めピン5より高くする必要が生じてしまう。また、このようにフットレストカバー部4の後方にシワ発生止め位置決めピン7があると、フットレストカバー部4は前方へ立ち上がっている傾斜部分に設けたフットレスト3をカバーしているので後方に下がり傾向があるため、多少の位置変化が常に生じ易く、この多少の位置変化が直ぐシワの発生につながってしまうが、本発明ではシワ発生止め位置決めピン7が後方ではなく対角位置であるマットM後方右端部にあるためマットMの歪みが吸収されシワになりにくい効果がある。しかも二本のピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)が接近しているので、一時的にシワが生じてもピンからマットMが外れることもない。
【0022】
従って、オートマチック車でのフットレスト3を覆うフットレストカバー部4をマットMに一体に設けても、シワが生じにくく、マットMの歪みも吸収されるから、フットレストカバー部4をマットMに一体に設けてフットレスト3を覆う車両用フロアマットMを実現できることとなる。
【0023】
また、マットの車両中央側の後方が切欠された形状のマットM、例えば、運転席シートSの車両中央側下方部分のフロアが隆起10しているため、このフロア隆起部10を避け、平坦なフロア面にのみマットを配設する形状となるようにマットM後部の車両中央側のマットM側端からマットM中央付近に至るまで切欠された形状としたマットMの場合、このマットMの車両後方に突出したマットMのドア側後方縁部P付近に係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)を設けるため、係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)が前方に位置することはなく、左右の靴を傷める可能性もほとんどない。
【0024】
また、運転席,中間部,助手席のマットMをホック等で連結する場合もあり、この場合運転席のフロアマットMの敷設時の位置決めが正確に行えることができ、シワも生じにくいために、他の連結マットMの位置決めも正確に行えることができることとなる。
【0025】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0026】
本実施例の車両用フロアマットM(例えば布(織物)、ゴム(樹脂)又はこれらの組み合わせからなり、カーペット状表面や樹脂(ラバー)表面のものとしているが、本実施例では後述するフットレストカバー部4はラバー表面とし、その他は起毛したカーペット状表面としている。)は、車体フロア側に立設した係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン8)に夫々係止する係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)をマットM後方縁部付近に所定間隔を置いて二カ所設けているが(図面に示すようにシートレールRに沿って前後動する運転席シートSによって上方から見て隠れる位置に設けているが)、前記二カ所の係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)(固定状態での二カ所の係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7))は、車両中央側の後部が車両中央側のマットM側端からマットM中央付近に至るまで運転席シートSの車両中央側下方部分のフロア隆起部10を避けるために切欠された形状(概略菱形形状)で、車両ドア側の後部が最も後方に突出した形状のマットMのこのドア側後方縁部P付近で且つ前記フロア隆起部10の車両ドア側の側方(本実施例では、このフロア隆起部10に対して右側)に設けている。
【0027】
本実施例は、この概略菱形形状のマットMの前方左側端部に、車体フロア面の前方へ立ち上がり傾斜している部分に設けられているフットレスト3を覆うフットレスカバー部4を一体突出成形している。このフットレストカバー部4は、磨耗防止と摩擦係数の高いカバーで覆われた構成とし、図9に示すように他の起毛したカーペット状表面と異なり、表面をラバー面に形成し、このラバー表面には多数の凹凸条を並設形成している。尚、この図9中符号14は車体床部、15はベースマットで、このベースマット15を車体フロア面としてこの上にマットMを敷設している。
【0028】
またこのフットレストカバー部4は、右隣に位置するブレーキペダル2と干渉しないようにその幅・形状を設定している。
【0029】
また、本実施例では、前述のようにマットMのドア側後方縁部P付近に二つの係止孔を設けているが、前記ブレーキペダル2後方の前記マットMの後方端部に、車体フロア側に立設した中央位置決めピン5に係止する中央位置決め孔6を設け、この中央位置決め孔6の右側であって前記フットレストカバー部4と対角位置となる前記マットMの後方右側端部に、車体フロア側に立設したシワ発生止め位置決めピン7に係止するシワ発生止め位置決め孔8を設けている。
【0030】
即ち、一つはマットMの中央部の後方端部に、一つはこれと略横一列にして後方右側端部に設け、中央部の中央位置決め孔6に対してもう一ヵ所のシワ発生止め位置決め孔8を、フットレストカバー部4とは対角位置に設けている。
【0031】
従って、オートマチック車でのフットレスト3を覆うフットレストカバー部4をマットMに一体に設けても、シワが生じにくく、マットMの歪みも吸収され、正規の位置に常にマットを位置決め保持できる。即ち、フットレスト3は前方へ立ち上がり傾斜している部分に設けられていて、このフットレスト3をフットレストカバー部4で覆うが、シワ発生止め位置決めピン7はこのフットレストカバー部4の後方ではなく、このフットレストカバー部4とは対角位置にあるため、フットレストカバー部4に足を置き、この足で手前に引かれて生じるシワはこの距離が遠いため影響を受けない。もしフットレストカバー部4の後方にシワ発生止め位置決めピン7を設けた場合浮かび上がる可能性が高いため、ピン7の高さを中央位置決めピン5より高くする必要が生じるが、本実施例ではこの必要もない。
【0032】
また、このようにフットレストカバー部4の後方にシワ発生止め位置決めピン7があると、フットレストカバー部4は立ち上がっている傾斜部分に設けたフットレスト3をカバーしているので後方に下がり傾向があるため、多少の位置変化が常に生じ易く、この多少の位置変化が直ぐシワの発生につながるが、シワ発生止め位置決めピン7が対角位置にあるためマットMの歪みが吸収されシワになりにくい効果がある。しかも二本のピン5,7が略左右に横一列となって接近しているので、一時的にシワが生じてもピンからマットMが外れることもない。
【0033】
また、本実施例では、図3に示したように右ハンドル車に適応する実施例であり、左側の中央位置決め孔6、マット右後方の前記ドア側後方縁部P付近に位置し、且つブレーキペダル2の後方延長位置付近に設け、右側のシワ発生止め位置決め孔8は、前記中央位置決め孔6より所定間隔離れた右側の車両ドア側の側端部に位置するように構成としている。
【0034】
また、本実施例のマットMの背面のゴムカバーは、その凹凸段差が、車両にフロア面として既存に取り付けられているマット生地の毛の深さより浅く絡まない2mm以下の浅い凹凸形状とし、たとえシワが生じてもマット背面のゴム面は適度な凹凸であるため容易に正規の位置に戻りシワが解消されるように構成している。
【0035】
また、この各係止孔6,8の内縁には、金属製若しくは非金属製(例えば樹脂でも良い)の剛性のある留め金13(例えば上面視でドーナツ状(断面C字形状)のはとめ具)を設け、この留め金13の厚さは、前記係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)の高さより薄く設定している。
【0036】
また、本実施例では、前述のような位置に係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)に挿通される留め具Tの二カ所の係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)の固定状態での位置も前述のような位置となるように設定している。
【0037】
即ち、本実施例の留め具Tは、車体に固定する基板部11に、前記車両用フロアマットMの前記所定位置に設けた二カ所の係止孔6,8に挿通される位置に前記係止ピン5,7を立設している。
【0038】
具体的には、車体に固定する固定部9の前方に横長の基板部11を設けてT字状に構成し、この固定部9は、前記車両ドア側のシートレールRの前端取付金具部に取付固定することで車体に固定するように構成としている。
【0039】
即ち、本実施例では、T状板の後方突出部を固定部9とし、シートレールRの前端部の取付金具部の前端に重合するように後方端部を立ち上がり傾斜状態に形成し、この後方突出部の立ち上がり傾斜状態の後方端部9AにシートレールRの取付金具部に形成したビス止め孔に合致するビス孔9Bを形成し、このビス孔9Bを介してビス止め孔にビス9C止めして連結固定するように構成し、カバーで覆う構成としている。
【0040】
従って、本実施例では、このシートレールRを利用してT状金具とした留め具Tを取り付け、このシートレールRの前方延長位置を境にしてその左右に係止ピン5,7を立設配設するため、簡単にして強固にそして前記適切な位置に設定したマットMの二カ所の係止孔6,8に合致する位置に二本の係止ピン5,7を簡単に立設することができることとなる。
【0041】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、係止ピン,係止孔を二カ所設けることで、マット敷設時の位置決めが確実に行える上に、この係止ピン,係止孔の位置,並設間隔を適切に設定することで、係止ピンがある程度動く構造を採用する必要もなく、経年変化等による孔位置の変化にも対応でき、係止ピンが係止孔に入らなくなることがなく長期使用が可能となり、即ち係止ピンと係止孔とのガタ分で長年使用しても敷設セット可能であると共に、敷設セット時の位置ズレは前後方向、左右回転方向ともに実質的に問題ない範囲に抑えられることとなり、しかも、オートマチック車でのフットレストを覆うフットレストカバー部をマットに一体に設けても、シワが生じにくく、マットの歪みも吸収され、従って、フットレストカバー部をマットに一体に設けることが実現でき、シワが生じず正規の位置に常にマットを位置決め保持できる極めて画期的な車両用フロアマットとなる。
【0042】
また、請求項2記載の発明においては、前記作用・効果が一層確実に発揮される最適な車両用フロアマットとなる。
【0043】
また、請求項3記載の発明においては、マットの車両中央側の後方が切欠された形状のマット、例えば、運転席の車両中央側下方部分のフロアが隆起しているため、このフロア隆起部を避け、平坦なフロア面にのみマットを配設する形状となるように、マット後部の車両中央側のマット側端からマット中央付近に至るまで切欠された形状としたマットの場合でも、このマットの車両後方に突出したマットのドア側後方縁部付近に係止孔を設けるため、係止ピンが前方に位置することはなく、左右の靴を傷める可能性もほとんどない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の車両用フロアマットの平面図である。
【図2】本実施例の車両用フロアマットの底面図である。
【図3】本実施例の車両用フロアマットの正面図である。
【図4】本実施例の車両用フロアマットの背面図である。
【図5】本実施例の車両用フロアマットの右側面図である。
【図6】本実施例の車両用フロアマットの左側面図である。
【図7】本実施例の車両用フロアマットの斜視図である。
【図8】本実施例の使用状態を示す説明平面図である。
【図9】本実施例の使用状態を示す要部の説明拡大側断面図である。
【図10】本実施例の使用状態を示す説明正断面図である。
【図11】本実施例の車両用フロアマット留め具の斜視図である。
【符号の説明】
1 アクセルペダル
2 ブレーキペダル
3 フットレスト
4 フットレストカバー部
5 中央位置決めピン
6 中央位置決め孔
7 シワ発生止め位置決めピン
8 シワ発生止め位置決め孔
10 フロア隆起部
M マット
P ドア側後方縁部
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の座席部(運転席シート)足元の敷設面(車体フロア)に敷設するカーペット状あるいは樹脂表面状等のフロアマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
係止ピンを立設した留め具を、例えば車体側のクロスメンバーを利用してビス止め固定し、車体フロア面(床面)上に立設固定されることとなるこの係止ピンにフロアマットに設けた係止孔を被嵌係止してマットを座席の足元に敷設しているが、通常この係止ピンは一本であるため、マット付設時の回転方向に対する位置決めが確実に行えない。
【0003】
マットの係止孔に係止ピンを挿入することでマットの前後方向の敷設位置は決まるが、係止ピンが一本では敷設時にマットの左右方向の向きが正しい向きに決まらない。
【0004】
そのため、この敷設時の位置決めを設定通りにするために、マット幅一杯に二カ所係止孔を設け、これに対応する適切な位置に係止ピンを立設配設することも考えられるが、マットの洗浄や経年変化、加工交差で孔位置が変化するため、係止ピン位置がある程度動く構造を採用する必要があり、そのため正確なマットの取付は期待できず、結局一本の係止ピンの方が望ましいとされていた。
【0005】
一方、オートマチック車はクラッチペダルがないため、左足は、足元床面前方の立ち上がり傾斜部分の左側に設けたフットレストに常に置かれる。
【0006】
そのため、フロア面だけでなくこのフットレストを覆うべくフットレストカバー部をマットの前方左側端部に設けると、マットにシワが発生し易いことから、従来はフットレストがあってもこれを覆うフットレストカバー部をマットに設けることは無かった。
【0007】
特に、フットレストを覆うフットレストカバー部をマットに一体的に設けると、たとえこの後方に係止ピンを配設しても、マットの多少の位置変化が直ぐにシワの発生につながってしまい、そのためマットの浮き上がりを防止するために係止ピンも高いものとしなければならないなどの問題を生じる。
【0008】
本発明は、このような現状に鑑み、係止ピン,係止孔を二カ所設けることで、例えば特願2000−325899,特願2001−184641と同様にマット敷設時の位置決めが確実に行える上に、この係止ピン,係止孔の位置,並設間隔を適切に設定することで、係止ピンがある程度動く構造を採用する必要もなく、経年変化等による孔位置の変化にも対応でき、係止ピンが係止孔に入らなくなることがなく長期使用が可能となり、即ち係止ピンと係止孔とのガタ分で長年使用しても敷設セット可能であると共に、敷設セット時の位置ズレは前後方向、左右回転方向ともに実質的に問題ない範囲に抑えられることとなり、しかも、オートマチック車でのフットレストを覆うフットレストカバー部をマットに一体に設けても、シワが生じにくく、マットの歪みも吸収され、従って、フットレストカバー部をマットに一体に設けることを実現でき、シワが生じず正規の位置に常にマットを位置決め保持できる極めて画期的な車両用フロアマットを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0010】
アクセルペダル1及びブレーキペダル2が前方右側及び前方中央にあるオートマチック車の運転席の足元に敷設する柔軟性のある車両用フロアマットであって、マットMの前方左側端部に、左足を置くフットレスト3を覆うフットレストカバー部4を一体突出形成し、このフットレストカバー部4は前記ブレーキペダル1とはラップしない幅形状に設定し、前記ブレーキペダル2後方の前記マットMの後方端部に、車体フロア側に立設した中央位置決めピン5に係止する中央位置決め孔6を設け、この中央位置決め孔6の右側であって前記フットレストカバー部4と対角位置となる前記マットMの後方右側端部に、車体フロア側に立設したシワ発生止め位置決めピン7に係止するシワ発生止め位置決め孔8を設けたことを特徴とする車両用フロアマットに係るものである。
【0011】
また、前記中央位置決め孔6と前記シワ発生止め位置決め孔8とは、前記マットMの後方右側寄りに略横一列に配設したことを特徴とする請求項1記載の車両用フロアマットに係るものである。
【0012】
また、車両中央側の後部が車両中央側のマットM側端からマットM中央付近に至るまで運転席シートSの車両中央側下方部分のフロア隆起部10を避けるために切欠された形状で、車両ドア側の後部が最も後方に突出した形状に前記マットMを設け、このマットMのこのドア側後方縁部P付近で且つ前記フロア隆起部10に対して車両ドア側の側方に、車体フロア側に立設した前記中央位置決めピン5並びに前記シワ発生止め位置決めピン7に夫々係止する前記中央位置決め孔6並びに前記シワ発生止め位置決め孔8を設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の車両用フロアマットに係るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0014】
例えば車体フロア面、あるいは車体フロア面に隆起しているクロスメンバー又は座席(運転席シートS)を前後方向に可動するためのシートレールRを利用して係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)を立設した留め具Tを車体に固定して、この二本の係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)を車体フロア側に立設配設し、この二本の係止ピンに、二カ所に設けた係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)を夫々被嵌(挿入掛け止め)係止して車両用フロアマットMを敷設し、この車両用フロアマットMの前方左側端部に設けたフットレストカバー部4でフットレスト3をも覆う。
【0015】
本発明では、この二カ所の係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)、即ち固定立設された二本の係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)の位置を次のような位置に設定している。
【0016】
例えば図面に示すように、前記二カ所の係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)を車両中央側の後部が切欠された形状で車両ドア側の後部が最も後方に突出した形状のマットMのこのドア側後方縁部P付近に設けている。
【0017】
即ち、オートマチック車の前記ブレーキペダル2後方のマットMの後方端部に、車体フロア側に立設した中央位置決めピン5に係止する中央位置決め孔6を設け、この中央位置決め孔6の右側であってマットMの前方左側端部に設けた前記フットレストカバー部4と対角位置となるドア側後方縁部PのマットMの後方右側端部に、車体フロア側に立設したシワ発生止め位置決めピン7に係止するシワ発生止め位置決め孔8を設けている。
【0018】
従って、係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7),係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)を二カ所設けたことで、マットM敷設時の位置決めが確実に行える上に、この係止ピン,係止孔の位置,並設間隔を前記のように適切な位置に設定することで、即ち、マットM幅一杯のような広い間隔ではないため、係止ピンがある程度動く構造を採用する必要もなく、経年変化等による孔位置の変化にも対応できることとなり、係止ピンが係止孔に入らなくなることがなく長期使用が可能となる。
【0019】
また、逆に間隔を狭め過ぎていないことによって前記敷設時のマットMの位置決めが確実に行え、即ち係止ピンと係止孔とのガタ分で長年使用しても敷設セット可能であると共に、敷設セット時のマットMの位置ズレは前後方向、左右回転方向ともに実質的に問題ない範囲に抑えられることとなる。
【0020】
しかも、オートマチック車でのフットレスト3を覆うフットレストカバー部4をマットMに一体に設けているが、このフットレストカバー部4を設けて常時左足をこのフットレストカバー部4に載せていても、シワが生じにくく、マットの歪みも吸収され、常に正規の位置にマットMを位置決め保持できる。即ち、フットレスト3は前方へ立ち上がり傾斜している部分に設けられていて、このフットレスト3をフットレストカバー部4で覆うが、シワ発生止め位置決めピン7はこのフットレスカバー部4の後方ではなく、このフットレストカバー部4とは対角位置にあるため、フットレストカバー部4に足を置き、この足で手前に引かれて生じるシワはこのピン7との距離が遠いため影響を受けない。
【0021】
もしフットレストカバー部4の後方にシワ発生止め位置決めピン7を配置した場合は浮かび上がる可能性が高いため、ピンの高さを中央位置決めピン5より高くする必要が生じてしまう。また、このようにフットレストカバー部4の後方にシワ発生止め位置決めピン7があると、フットレストカバー部4は前方へ立ち上がっている傾斜部分に設けたフットレスト3をカバーしているので後方に下がり傾向があるため、多少の位置変化が常に生じ易く、この多少の位置変化が直ぐシワの発生につながってしまうが、本発明ではシワ発生止め位置決めピン7が後方ではなく対角位置であるマットM後方右端部にあるためマットMの歪みが吸収されシワになりにくい効果がある。しかも二本のピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)が接近しているので、一時的にシワが生じてもピンからマットMが外れることもない。
【0022】
従って、オートマチック車でのフットレスト3を覆うフットレストカバー部4をマットMに一体に設けても、シワが生じにくく、マットMの歪みも吸収されるから、フットレストカバー部4をマットMに一体に設けてフットレスト3を覆う車両用フロアマットMを実現できることとなる。
【0023】
また、マットの車両中央側の後方が切欠された形状のマットM、例えば、運転席シートSの車両中央側下方部分のフロアが隆起10しているため、このフロア隆起部10を避け、平坦なフロア面にのみマットを配設する形状となるようにマットM後部の車両中央側のマットM側端からマットM中央付近に至るまで切欠された形状としたマットMの場合、このマットMの車両後方に突出したマットMのドア側後方縁部P付近に係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)を設けるため、係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)が前方に位置することはなく、左右の靴を傷める可能性もほとんどない。
【0024】
また、運転席,中間部,助手席のマットMをホック等で連結する場合もあり、この場合運転席のフロアマットMの敷設時の位置決めが正確に行えることができ、シワも生じにくいために、他の連結マットMの位置決めも正確に行えることができることとなる。
【0025】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0026】
本実施例の車両用フロアマットM(例えば布(織物)、ゴム(樹脂)又はこれらの組み合わせからなり、カーペット状表面や樹脂(ラバー)表面のものとしているが、本実施例では後述するフットレストカバー部4はラバー表面とし、その他は起毛したカーペット状表面としている。)は、車体フロア側に立設した係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン8)に夫々係止する係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)をマットM後方縁部付近に所定間隔を置いて二カ所設けているが(図面に示すようにシートレールRに沿って前後動する運転席シートSによって上方から見て隠れる位置に設けているが)、前記二カ所の係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)(固定状態での二カ所の係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7))は、車両中央側の後部が車両中央側のマットM側端からマットM中央付近に至るまで運転席シートSの車両中央側下方部分のフロア隆起部10を避けるために切欠された形状(概略菱形形状)で、車両ドア側の後部が最も後方に突出した形状のマットMのこのドア側後方縁部P付近で且つ前記フロア隆起部10の車両ドア側の側方(本実施例では、このフロア隆起部10に対して右側)に設けている。
【0027】
本実施例は、この概略菱形形状のマットMの前方左側端部に、車体フロア面の前方へ立ち上がり傾斜している部分に設けられているフットレスト3を覆うフットレスカバー部4を一体突出成形している。このフットレストカバー部4は、磨耗防止と摩擦係数の高いカバーで覆われた構成とし、図9に示すように他の起毛したカーペット状表面と異なり、表面をラバー面に形成し、このラバー表面には多数の凹凸条を並設形成している。尚、この図9中符号14は車体床部、15はベースマットで、このベースマット15を車体フロア面としてこの上にマットMを敷設している。
【0028】
またこのフットレストカバー部4は、右隣に位置するブレーキペダル2と干渉しないようにその幅・形状を設定している。
【0029】
また、本実施例では、前述のようにマットMのドア側後方縁部P付近に二つの係止孔を設けているが、前記ブレーキペダル2後方の前記マットMの後方端部に、車体フロア側に立設した中央位置決めピン5に係止する中央位置決め孔6を設け、この中央位置決め孔6の右側であって前記フットレストカバー部4と対角位置となる前記マットMの後方右側端部に、車体フロア側に立設したシワ発生止め位置決めピン7に係止するシワ発生止め位置決め孔8を設けている。
【0030】
即ち、一つはマットMの中央部の後方端部に、一つはこれと略横一列にして後方右側端部に設け、中央部の中央位置決め孔6に対してもう一ヵ所のシワ発生止め位置決め孔8を、フットレストカバー部4とは対角位置に設けている。
【0031】
従って、オートマチック車でのフットレスト3を覆うフットレストカバー部4をマットMに一体に設けても、シワが生じにくく、マットMの歪みも吸収され、正規の位置に常にマットを位置決め保持できる。即ち、フットレスト3は前方へ立ち上がり傾斜している部分に設けられていて、このフットレスト3をフットレストカバー部4で覆うが、シワ発生止め位置決めピン7はこのフットレストカバー部4の後方ではなく、このフットレストカバー部4とは対角位置にあるため、フットレストカバー部4に足を置き、この足で手前に引かれて生じるシワはこの距離が遠いため影響を受けない。もしフットレストカバー部4の後方にシワ発生止め位置決めピン7を設けた場合浮かび上がる可能性が高いため、ピン7の高さを中央位置決めピン5より高くする必要が生じるが、本実施例ではこの必要もない。
【0032】
また、このようにフットレストカバー部4の後方にシワ発生止め位置決めピン7があると、フットレストカバー部4は立ち上がっている傾斜部分に設けたフットレスト3をカバーしているので後方に下がり傾向があるため、多少の位置変化が常に生じ易く、この多少の位置変化が直ぐシワの発生につながるが、シワ発生止め位置決めピン7が対角位置にあるためマットMの歪みが吸収されシワになりにくい効果がある。しかも二本のピン5,7が略左右に横一列となって接近しているので、一時的にシワが生じてもピンからマットMが外れることもない。
【0033】
また、本実施例では、図3に示したように右ハンドル車に適応する実施例であり、左側の中央位置決め孔6、マット右後方の前記ドア側後方縁部P付近に位置し、且つブレーキペダル2の後方延長位置付近に設け、右側のシワ発生止め位置決め孔8は、前記中央位置決め孔6より所定間隔離れた右側の車両ドア側の側端部に位置するように構成としている。
【0034】
また、本実施例のマットMの背面のゴムカバーは、その凹凸段差が、車両にフロア面として既存に取り付けられているマット生地の毛の深さより浅く絡まない2mm以下の浅い凹凸形状とし、たとえシワが生じてもマット背面のゴム面は適度な凹凸であるため容易に正規の位置に戻りシワが解消されるように構成している。
【0035】
また、この各係止孔6,8の内縁には、金属製若しくは非金属製(例えば樹脂でも良い)の剛性のある留め金13(例えば上面視でドーナツ状(断面C字形状)のはとめ具)を設け、この留め金13の厚さは、前記係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)の高さより薄く設定している。
【0036】
また、本実施例では、前述のような位置に係止孔(中央位置決め孔6,シワ発生止め位置決め孔8)に挿通される留め具Tの二カ所の係止ピン(中央位置決めピン5,シワ発生止め位置決めピン7)の固定状態での位置も前述のような位置となるように設定している。
【0037】
即ち、本実施例の留め具Tは、車体に固定する基板部11に、前記車両用フロアマットMの前記所定位置に設けた二カ所の係止孔6,8に挿通される位置に前記係止ピン5,7を立設している。
【0038】
具体的には、車体に固定する固定部9の前方に横長の基板部11を設けてT字状に構成し、この固定部9は、前記車両ドア側のシートレールRの前端取付金具部に取付固定することで車体に固定するように構成としている。
【0039】
即ち、本実施例では、T状板の後方突出部を固定部9とし、シートレールRの前端部の取付金具部の前端に重合するように後方端部を立ち上がり傾斜状態に形成し、この後方突出部の立ち上がり傾斜状態の後方端部9AにシートレールRの取付金具部に形成したビス止め孔に合致するビス孔9Bを形成し、このビス孔9Bを介してビス止め孔にビス9C止めして連結固定するように構成し、カバーで覆う構成としている。
【0040】
従って、本実施例では、このシートレールRを利用してT状金具とした留め具Tを取り付け、このシートレールRの前方延長位置を境にしてその左右に係止ピン5,7を立設配設するため、簡単にして強固にそして前記適切な位置に設定したマットMの二カ所の係止孔6,8に合致する位置に二本の係止ピン5,7を簡単に立設することができることとなる。
【0041】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、係止ピン,係止孔を二カ所設けることで、マット敷設時の位置決めが確実に行える上に、この係止ピン,係止孔の位置,並設間隔を適切に設定することで、係止ピンがある程度動く構造を採用する必要もなく、経年変化等による孔位置の変化にも対応でき、係止ピンが係止孔に入らなくなることがなく長期使用が可能となり、即ち係止ピンと係止孔とのガタ分で長年使用しても敷設セット可能であると共に、敷設セット時の位置ズレは前後方向、左右回転方向ともに実質的に問題ない範囲に抑えられることとなり、しかも、オートマチック車でのフットレストを覆うフットレストカバー部をマットに一体に設けても、シワが生じにくく、マットの歪みも吸収され、従って、フットレストカバー部をマットに一体に設けることが実現でき、シワが生じず正規の位置に常にマットを位置決め保持できる極めて画期的な車両用フロアマットとなる。
【0042】
また、請求項2記載の発明においては、前記作用・効果が一層確実に発揮される最適な車両用フロアマットとなる。
【0043】
また、請求項3記載の発明においては、マットの車両中央側の後方が切欠された形状のマット、例えば、運転席の車両中央側下方部分のフロアが隆起しているため、このフロア隆起部を避け、平坦なフロア面にのみマットを配設する形状となるように、マット後部の車両中央側のマット側端からマット中央付近に至るまで切欠された形状としたマットの場合でも、このマットの車両後方に突出したマットのドア側後方縁部付近に係止孔を設けるため、係止ピンが前方に位置することはなく、左右の靴を傷める可能性もほとんどない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の車両用フロアマットの平面図である。
【図2】本実施例の車両用フロアマットの底面図である。
【図3】本実施例の車両用フロアマットの正面図である。
【図4】本実施例の車両用フロアマットの背面図である。
【図5】本実施例の車両用フロアマットの右側面図である。
【図6】本実施例の車両用フロアマットの左側面図である。
【図7】本実施例の車両用フロアマットの斜視図である。
【図8】本実施例の使用状態を示す説明平面図である。
【図9】本実施例の使用状態を示す要部の説明拡大側断面図である。
【図10】本実施例の使用状態を示す説明正断面図である。
【図11】本実施例の車両用フロアマット留め具の斜視図である。
【符号の説明】
1 アクセルペダル
2 ブレーキペダル
3 フットレスト
4 フットレストカバー部
5 中央位置決めピン
6 中央位置決め孔
7 シワ発生止め位置決めピン
8 シワ発生止め位置決め孔
10 フロア隆起部
M マット
P ドア側後方縁部
Claims (3)
- アクセルペダル及びブレーキペダルが前方右側及び前方中央にあるオートマチック車の運転席の足元に敷設する柔軟性のある車両用フロアマットであって、マットの前方左側端部に、左足を置くフットレストを覆うフットレストカバー部を一体突出形成し、このフットレストカバー部は前記ブレーキペダルとはラップしない幅形状に設定し、前記ブレーキペダル後方の前記マットの後方端部に、車体フロア側に立設した中央位置決めピンに係止する中央位置決め孔を設け、この中央位置決め孔の右側であって前記フットレストカバー部と対角位置となる前記マットの後方右側端部に、車体フロア側に立設したシワ発生止め位置決めピンに係止するシワ発生止め位置決め孔を設けたことを特徴とする車両用フロアマット。
- 前記中央位置決め孔と前記シワ発生止め位置決め孔とは、前記マットの後方右側寄りに略横一列に配設したことを特徴とする請求項1記載の車両用フロアマット。
- 車両中央側の後部が車両中央側のマット側端からマット中央付近に至るまで運転席シートの車両中央側下方部分のフロア隆起部を避けるために切欠された形状で、車両ドア側の後部が最も後方に突出した形状に前記マットを設け、このマットのこのドア側後方縁部付近で且つ前記フロア隆起部に対して車両ドア側の側方に、車体フロア側に立設した前記中央位置決めピン並びに前記シワ発生止め位置決めピンに夫々係止する前記中央位置決め孔並びに前記シワ発生止め位置決め孔を設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の車両用フロアマット。
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Cited By (3)
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KR101569207B1 (ko) * | 2014-10-08 | 2015-11-13 | 곽영 | 다중 구조의 기능성 차량용 매트 및 그 제조방법 |
KR200478910Y1 (ko) * | 2014-07-22 | 2015-11-30 | 이영이 | 풋레스트 매트 및 풋레스트 매트 착탈식 차량용 매트 |
JP2016132274A (ja) * | 2015-01-15 | 2016-07-25 | トヨタ紡織株式会社 | フロアマット及びその製造方法並びにフロアマット製造用金型 |
-
2002
- 2002-09-02 JP JP2002256922A patent/JP2004090831A/ja active Pending
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