JP2004087889A - 半導体装置用リードフレーム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フレーム1表面にトリアジンチオール誘導体被膜を形成し、ベースおよび絶縁リードと電気絶縁性を有する樹脂との接着力を強くするものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂封止型半導体装置に用いるリードフレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体装置用リードフレームはリードフレームに半導体素子を搭載し、半導体素子とリード端子とを導通接続した後、封止樹脂を用いて半導体素子を保護する半導体装置に用いられている。図2を用いて従来の半導体装置用リードフレームの構成を説明する。図2(a)は半導体装置用リードフレームの上面図であり、図2(b)は図2(a)のY−Y’線に沿った断面図であり、図2(c)は図2(b)のB部拡大図である。101は銅材からなるフレーム、102は半導体素子(図示せず)を搭載する素子搭載部、103は素子搭載部とフレームとを連結する吊りリード、104は半導体素子(図示せず)と外部回路とを導通接続するリード端子、105は樹脂封止領域、107は吊りリード103およびリード端子104に形成されたアンカーホール、108は銀めっきである。
【0003】
詳細な構成を下記に説明する。フープ状のフレーム101から内向きに吊りリード103を介して素子搭載部102とリード端子104とが各々突出形成されている。吊りリード103およびリード端子104にはアンカーホール107が形成されている。これは各々のリードの引張強度を増加させる目的で、突起部106を設けたり、アンカーホール107を設け封止樹脂(図示せず)からのリード抜け止め防止を図るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、封止樹脂(図示せず)とフレームとの接着力が弱いため、吊りリード103およびリード端子104に突起部106を設けたり、アンカーホール107をプレス加工やエッチング加工などにより形成しリード抜け止め防止を図っている。しかし、突起部106またはアンカーホール107をプレス加工やエッチング加工などにより形成する必要があり工程が煩雑になるという問題を有している。また、半導体装置の高集積化に伴う多ピン化により、吊りリード103およびリード端子104が微細化され、突起部106やアンカーホール107を形成することが加工方法および加工精度的にも非常に困難となる。また、一次結合および二次結合などの相互作用による接着のように実質的には接着していないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するものであり、フレーム101およびリード端子104と封止樹脂(図示せず)との接着力を向上することができる半導体装置用リードフレームを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の半導体装置用リードフレームは、半導体素子を搭載する素子搭載部と、前記半導体素子と外部回路とを導通接続するリード端子とからなり、前記素子搭載部およびリード端子にトリアジンチオール誘導体被膜を形成するものであり、前記素子搭載部およびリード端子に金属被膜が形成され、前記金属被膜上にトリアジンチオール誘導体被膜を形成するものである。これによれば、フレームおよび絶縁リードに形成されたトリアジンチオール誘導体被膜が封止樹脂(図示せず)との接着力を向上するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を図1を用いて説明する。図1(a)は本発明に係る半導体装置用リードフレームを示す上面図であり、図1(b)は図1(a)のX−X’線に沿った断面図であり、図1(c)は図1(b)のA部拡大図である。1は銅材からなるフレーム、2は半導体素子(図示せず)を搭載する素子搭載部、3は素子搭載部とフレームとを連結する吊りリード、4は半導体素子(図示せず)と外部回路とを導通接続するリード端子、5は樹脂封止領域、6は樹脂封止領域5付近に形成された銀めっき、7はトリアジンチオール誘導体薄膜層である。
【0008】
詳細な構成を下記に説明する。フープ状のフレーム1から内向きに吊りリード3を介して素子搭載部2とリード端子4とが各々突出形成されている。素子搭載部2およびリード端子4に銀めっき6が形成され、さらにトリアジンチオール誘導体薄膜層7が形成されている。
【0009】
本実施形態においては、封止樹脂としてエポキシ樹脂3を用いるが、特に限定されるものではなく、これに代えてエポキシ樹脂以外の熱可塑性および熱硬化性樹脂にも広く適用できる。本実施形態の特徴として、フレーム1に銀めっき6を施し、トリアジンチオール誘導体薄膜層をフレーム1表面に選択的に形成させている。本発明に用いるトリアジンチオール誘導体は(化1)の一般式で表される多官能性トリアジンチオール誘導体である。
【0010】
【化1】
【0011】
前記の一般式において−Rは−OR1,−SmR1,−NR1(R2)等であり、R1,R2はH,水酸基,エステル基,アミノ基等である。また、MはHもしくはLi,Na,K等のアルカリ金属である。本発明に適用するトリアジンチオール誘導体の硫黄原子がフレーム1の金属と強力な一次結合を形成する。同時にトリアジンチオールのR部分は樹脂の反応性部分と反応して同様に強力な一次結合を形成する。これらの作用によって、フレーム1とエポキシ樹脂の界面の結合が強固になり、リード引張り強度が格段に向上するものである。これによれば、フレーム1の表面に突起部を設けたり、アンカーホールを設けることなど、煩雑な工程を経ることなくフレーム1とエポキシ樹脂の界面の界面を強固にするものである。表1に本発明に係る半導体装置用リードフレームと従来の半導体装置用リードフレームをエポキシ樹脂により封止した状態でのリード引張り試験結果を示す(引張り速度は10mm/分)。表1に示すように、従来の半導体装置用リードフレームを用いた場合と比べて、トリアジンチオール誘導体薄膜層7が形成された場合リード引張り強度は二倍程度向上する。
【0012】
【表1】
【0013】
さらに、一次結合により強固に接着しており、フレーム1および封止樹脂(図示せず)の界面からの水分の浸入を防ぐものである。
【0014】
以上、本発明による半導体装置用リードフレームの一実施形態について説明したが、本発明の思想に逸脱しない限り適宜変更可能である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、半導体装置用リードフレームにおいて、樹脂封止する前にフレーム1にトリアジンチオール誘導体被膜を形成することで、フレーム1と封止樹脂との接着力を格別に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す半導体装置用リードフレームの
(a)は平面図
(b)は(a)のX−X′線に沿った断面図
(c)は(b)のA部拡大図
【図2】従来の半導体装置用リードフレームの
(a)は平面図
(b)は(a)のY−Y′線に沿った断面図
(c)は(b)のB部拡大図
【符号の説明】
1 フレーム
2 素子搭載部
3 吊りリード
4 リード端子
5 樹脂封止領域
6 銀めっき
7 トリアジンチオール誘導体被膜
101 フレーム
102 素子搭載部
103 吊りリード
104 リード端子
105 樹脂封止領域
106 突起部
107 アンカーホール
108 銀めっき
Claims (2)
- 半導体素子を搭載する素子搭載部と、前記半導体素子と外部回路とを導通接続するリード端子とからなり、前記素子搭載部およびリード端子にトリアジンチオール誘導体被膜が形成されたことを特徴とする半導体装置用リードフレーム。
- 前記素子搭載部およびリード端子に金属被膜が形成され、前記金属被膜上にトリアジンチオール誘導体被膜が形成されたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置用リードフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002248233A JP2004087889A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 半導体装置用リードフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002248233A JP2004087889A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 半導体装置用リードフレーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004087889A true JP2004087889A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32055666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002248233A Pending JP2004087889A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 半導体装置用リードフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004087889A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-08-28 JP JP2002248233A patent/JP2004087889A/ja active Pending
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