JP2004087310A - 接栓座取付構造 - Google Patents
接栓座取付構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004087310A JP2004087310A JP2002247186A JP2002247186A JP2004087310A JP 2004087310 A JP2004087310 A JP 2004087310A JP 2002247186 A JP2002247186 A JP 2002247186A JP 2002247186 A JP2002247186 A JP 2002247186A JP 2004087310 A JP2004087310 A JP 2004087310A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plug seat
- plug
- seat
- mounting
- housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
【課題】ローレットの目が見えないと共に引っ張り力を向上する。
【解決手段】接栓取付座10における取付孔11の周縁が突出するリング状突起部12を形成し、取付孔11に圧入された同軸接栓座2の拡径部21aの上部に形成されている径が小さくされている段部21bに、押し潰されたリング状突起部12が係合される構造としている。これにより、押し潰されたリング状突起部12の作用によりローレットの目が見えないようになると共に、同軸接栓座2の耐引っ張り力を格段に向上することができるようになる。
【選択図】 図1
【解決手段】接栓取付座10における取付孔11の周縁が突出するリング状突起部12を形成し、取付孔11に圧入された同軸接栓座2の拡径部21aの上部に形成されている径が小さくされている段部21bに、押し潰されたリング状突起部12が係合される構造としている。これにより、押し潰されたリング状突起部12の作用によりローレットの目が見えないようになると共に、同軸接栓座2の耐引っ張り力を格段に向上することができるようになる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波を扱う機器における接栓座取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高周波を扱うCATV等の機器は、同軸ケーブルの先端に設けられている同軸接栓が装着される同軸接栓座を複数備えており、この同軸接栓座により入力端子や出力端子あるいは分岐端子が構成されている。このような機器の一例として図5に分岐器100を示す。分岐器100は4つの分岐端子を備えていると共に、図示しない入力端子と出力端子を有している。これらの分岐端子、入力端子および出力端子は同軸接栓座102により構成されている。そして、この同軸接栓座102には同軸ケーブル104の先端に設けられている同軸接栓103を、図示するようにそれぞれ装着することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、分岐器100を構成している筐体はアルミニウム等のダイキャストにより作成されており、同軸接栓座102は筐体に形成されている接栓取付座110に固着されている。接栓取付座110に同軸接栓座102を取り付けた構成を図6に示す。図6に示すように、接栓取付座110には取付孔が形成されており、この取付孔内に同軸接栓座102の下部が圧入されることにより、同軸接栓座102が接栓取付座110に取り付けられている。同軸接栓座102の上部の周側面にはネジ部125が形成されており、このネジ部125に同軸接栓103が螺着されて同軸接栓座102に同軸接栓103を取り付けることができるようにされている。このように、同軸接栓座102には同軸接栓103が螺着されることから、回り止めが同軸接栓座102に施されている。すなわち、同軸接栓座102における接栓取付座110に圧入される下部に平目ローレットのローレット部124を形成することにより回り止めが施されている。
【0004】
また、分岐器100の筐体101内には分岐回路が組まれたプリント基板が内蔵されており、このプリント基板にハンダつけできるように、同軸接栓座102の中心導体123が延伸されている。ここで、接栓取付座110に同軸接栓座102を圧入して固着した際の斜視図を図7に示す。同軸接栓座102の下部には、平目ローレットのローレット部124が形成されていることから、ローレット部124の目が見えてしまい、外観上隙間があるように見えたり防水に問題があるように見えてしまうという問題点があった。
ところで、分岐器100は屋外に設置されて防水コネクタとされている同軸接栓103が同軸接栓座102に螺着される。そして、図5に示すように分岐器100に同軸接栓103が螺着された際には、その同軸ケーブル104の自重および風や他の原因による引っ張り荷重により引っ張り力が同軸接栓座102に印加されるようになる。この場合、接栓取付座110のローレット部124が平目ローレットとされていること、同軸接栓座102は強度・耐食性から黄銅製とされて筐体101とは異種金属となり温度による伸縮の相違により圧入圧が変化すること、および、取付孔はダイキャストの型を抜く都合から外方へ向かって径がやや大きくなるテーパ状に形成されていることから、耐引っ張り力が60kg程度にしかならない。このため、印加される引っ張り力によっては同軸接栓座102が筐体101から脱落してしまう事故が生じるおそれがあるという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明はローレットの目が見えないと共に引っ張り力を向上することのできる接栓座取付構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の接栓座取付構造は、接栓取付座における取付孔の周縁が突出しているリング状突起部を形成し、取付孔に圧入された接栓座の拡径部の上部に形成されている径が小さくされている段部に、押し潰されたリング状突起部が係合される構造としている。これにより、押し潰されたリング状突起部の作用によりローレットの目が見えないようになると共に、接栓座の耐引っ張り力を格段に向上することができるようになる。また、接栓座から延伸されている中心導体が、接栓取付座の下部に形成されている円筒状の延伸部内に配置されて同軸構造とされているので、インピーダンスの乱れを防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の接栓座取付構造を図1に断面図で、その組み立て図を図2に断面図で示す。この本発明にかかる接栓座取付構造は、例えば図5に示す分岐器100等の接栓座取付構造に適用することができる。
これらの図に示すように、筐体1は分岐器等の筐体でありアルミニウムや亜鉛等のダイキャスト製とされており、筐体1には複数の接栓取付座10が形成されている。接栓取付座10は、筐体1から円筒状に突出して形成されており、接栓取付座10には取付孔11が形成されている。この取付孔11に連通して筐体1の内部に通じる径が細くされている円筒状の延伸部13が一体に形成されている。この取付孔11は、ダイキャストの型を抜く都合から外方へ向かって径がやや大きくなるテーパ状に形成されている。また、本発明の接線取付構造において特徴的な構成は、取付孔11の出口周縁にリング状突起部12が突出するよう形成されている構成である。このリング状突起部12は、図1に示すように内側が急峻に立つテーパ状とされ、外側が緩やかに立つテーパ状とされている。
【0008】
このような構成の接栓取付座10に、例えば黄銅製とされている同軸接栓座2が圧入されて固着される。同軸接栓座2の構成を図3に示す。同軸接栓座2は、図1ないし図3に示すように周側面にネジ部25が形成され、下部に径の太くされている拡径部21aが形成されている金属製のシェル21と、このシェル21の略中心軸上に配置されている金属製の中心導体23と、この中心導体23をシェル21の略中心軸上に保持する絶縁性の保持部材22とから構成されている。また、ネジ部25との境界における拡径部21aには径が若干小さくされている段部21bが形成されており、拡径部21aの中央部には回り止めのために平目ローレットが施されたローレット部24が形成されている。さらに、拡径部21aの先端には若干径が小さくされている円盤状の鍔部26が形成されており、ローレット部24と鍔部26との間に形成されている溝部内にゴム等の弾性を有するOリング3が嵌着されている。ところで、中心導体23にはシェル21内において挿入された同軸接栓の中心ピンを保持する挟持部が形成されており、この挟持部から細長い導出部23aが延伸するよう形成されている。このように、導出部23aが鍔部26側から大きく突出しているのは、図2に示すように筐体1内に内蔵されている基板4に中心導体23を電気的に接続するためである。
【0009】
このように構成された同軸接栓座2を筐体1に形成されている接栓取付座10に固着するには、図2に示すように同軸接栓座2におけるネジ部25の部分を圧入治具7に嵌着し、中心導体23における導出部23aから接栓取付座10における取付孔11内に挿入する。次いで、圧入治具7により同軸接栓座2における拡径部21aを取付孔11内に圧入していく。これにより、同軸接栓座2における拡径部21aが取付孔11内に圧入されていき、さらに、圧入治具7の下面によりリング状突起部12を押し潰すようにカシメ加工を行う。すると、押し潰されたリング状突起部12が拡径部21aにおける段部21b内に侵入し、押し潰されたリング状突起部12が段部21bに係合するようになる。
【0010】
この際に、押し潰されたリング状突起部12により、ローレット部24が覆われるようになるため、図4に示すようにローレット部24における平目ローレットの目が見えないようになる。さらに、押し潰されたリング状突起部12が段部21bに係合することから、同軸接栓座2の接栓取付座10が異種金属とされていても同軸接栓座2の接栓取付座10に対する耐引っ張り力が大きく向上され、200kg以上となることが確かめられた。また、取付孔11内に圧入された拡径部21aの前部にはOリング3が嵌着されており、このOリング3が取付孔11の内面に密着するため同軸接栓座2と接栓取付座10との間を水密に固着することができるようになる。さらに、同軸接栓を同軸接栓座2に螺着した際に平目ローレットのローレット部24が強力な回り止めの作用を行うようになる。
【0011】
このようにして、同軸接栓座2を筐体1における接栓取付座10に固着した際に、同軸接栓座2から延伸している中心導体23における導出部23aの先端は基板4に形成されているハンダ付け孔に挿入され、基板4にハンダ付け部6においてハンダ付けされる。また、導出部23aの下部には、導出部23aを延伸部13の略中心軸上に位置させるための位置決め部材5が嵌入されている。これにより、延伸部13と導出部23aとで同軸構造が形成され、導出部23aの線路インピーダンスを例えば約75Ωに規定することができるようになる。従って、同軸接栓座2から基板までの線路のインピーダンスの乱れを防止することができ、反射損失を極力低減することができるようになる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、接栓取付座における取付孔の周縁が突出しているリング状突起部を形成し、取付孔に圧入された接栓座の拡径部の上部に形成されている径が小さくされている段部に、押し潰されたリング状突起部が係合される構造としている。これにより、押し潰されたリング状突起部の作用によりローレットの目が見えないようになると共に、接栓座の耐引っ張り力を格段に向上することができるようになる。また、接栓座から延伸されている中心導体が、接栓取付座の下部に形成されている円筒状の延伸部内に配置されて同軸構造とされているので、インピーダンスの乱れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の接栓座取付構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の接栓座取付構造の組み立てを示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の接栓座取付構造における同軸接栓座の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の接栓座取付構造を示す斜視図である。
【図5】分岐器において同軸接栓座に同軸接栓を装着した状態を示す図である。
【図6】従来の接栓座取付構造を示す断面図である。
【図7】従来の接栓座取付構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 筐体、2 同軸接栓座、3 Oリング、4 基板、5 位置決め部材、6 ハンダ付け部、7 圧入治具、10 接栓取付座、11 取付孔、12 リング状突起部、13 延伸部、21 シェル、21a 拡径部、21b 段部、22保持部材、23 中心導体、23a 導出部、24 ローレット部、25 ネジ部、26 鍔部、100 分岐器、101 筐体、102 同軸接栓座、103 同軸接栓、104 同軸ケーブル、110 接栓取付座、123 中心導体、124 ローレット部、125 ネジ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波を扱う機器における接栓座取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高周波を扱うCATV等の機器は、同軸ケーブルの先端に設けられている同軸接栓が装着される同軸接栓座を複数備えており、この同軸接栓座により入力端子や出力端子あるいは分岐端子が構成されている。このような機器の一例として図5に分岐器100を示す。分岐器100は4つの分岐端子を備えていると共に、図示しない入力端子と出力端子を有している。これらの分岐端子、入力端子および出力端子は同軸接栓座102により構成されている。そして、この同軸接栓座102には同軸ケーブル104の先端に設けられている同軸接栓103を、図示するようにそれぞれ装着することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、分岐器100を構成している筐体はアルミニウム等のダイキャストにより作成されており、同軸接栓座102は筐体に形成されている接栓取付座110に固着されている。接栓取付座110に同軸接栓座102を取り付けた構成を図6に示す。図6に示すように、接栓取付座110には取付孔が形成されており、この取付孔内に同軸接栓座102の下部が圧入されることにより、同軸接栓座102が接栓取付座110に取り付けられている。同軸接栓座102の上部の周側面にはネジ部125が形成されており、このネジ部125に同軸接栓103が螺着されて同軸接栓座102に同軸接栓103を取り付けることができるようにされている。このように、同軸接栓座102には同軸接栓103が螺着されることから、回り止めが同軸接栓座102に施されている。すなわち、同軸接栓座102における接栓取付座110に圧入される下部に平目ローレットのローレット部124を形成することにより回り止めが施されている。
【0004】
また、分岐器100の筐体101内には分岐回路が組まれたプリント基板が内蔵されており、このプリント基板にハンダつけできるように、同軸接栓座102の中心導体123が延伸されている。ここで、接栓取付座110に同軸接栓座102を圧入して固着した際の斜視図を図7に示す。同軸接栓座102の下部には、平目ローレットのローレット部124が形成されていることから、ローレット部124の目が見えてしまい、外観上隙間があるように見えたり防水に問題があるように見えてしまうという問題点があった。
ところで、分岐器100は屋外に設置されて防水コネクタとされている同軸接栓103が同軸接栓座102に螺着される。そして、図5に示すように分岐器100に同軸接栓103が螺着された際には、その同軸ケーブル104の自重および風や他の原因による引っ張り荷重により引っ張り力が同軸接栓座102に印加されるようになる。この場合、接栓取付座110のローレット部124が平目ローレットとされていること、同軸接栓座102は強度・耐食性から黄銅製とされて筐体101とは異種金属となり温度による伸縮の相違により圧入圧が変化すること、および、取付孔はダイキャストの型を抜く都合から外方へ向かって径がやや大きくなるテーパ状に形成されていることから、耐引っ張り力が60kg程度にしかならない。このため、印加される引っ張り力によっては同軸接栓座102が筐体101から脱落してしまう事故が生じるおそれがあるという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明はローレットの目が見えないと共に引っ張り力を向上することのできる接栓座取付構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の接栓座取付構造は、接栓取付座における取付孔の周縁が突出しているリング状突起部を形成し、取付孔に圧入された接栓座の拡径部の上部に形成されている径が小さくされている段部に、押し潰されたリング状突起部が係合される構造としている。これにより、押し潰されたリング状突起部の作用によりローレットの目が見えないようになると共に、接栓座の耐引っ張り力を格段に向上することができるようになる。また、接栓座から延伸されている中心導体が、接栓取付座の下部に形成されている円筒状の延伸部内に配置されて同軸構造とされているので、インピーダンスの乱れを防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の接栓座取付構造を図1に断面図で、その組み立て図を図2に断面図で示す。この本発明にかかる接栓座取付構造は、例えば図5に示す分岐器100等の接栓座取付構造に適用することができる。
これらの図に示すように、筐体1は分岐器等の筐体でありアルミニウムや亜鉛等のダイキャスト製とされており、筐体1には複数の接栓取付座10が形成されている。接栓取付座10は、筐体1から円筒状に突出して形成されており、接栓取付座10には取付孔11が形成されている。この取付孔11に連通して筐体1の内部に通じる径が細くされている円筒状の延伸部13が一体に形成されている。この取付孔11は、ダイキャストの型を抜く都合から外方へ向かって径がやや大きくなるテーパ状に形成されている。また、本発明の接線取付構造において特徴的な構成は、取付孔11の出口周縁にリング状突起部12が突出するよう形成されている構成である。このリング状突起部12は、図1に示すように内側が急峻に立つテーパ状とされ、外側が緩やかに立つテーパ状とされている。
【0008】
このような構成の接栓取付座10に、例えば黄銅製とされている同軸接栓座2が圧入されて固着される。同軸接栓座2の構成を図3に示す。同軸接栓座2は、図1ないし図3に示すように周側面にネジ部25が形成され、下部に径の太くされている拡径部21aが形成されている金属製のシェル21と、このシェル21の略中心軸上に配置されている金属製の中心導体23と、この中心導体23をシェル21の略中心軸上に保持する絶縁性の保持部材22とから構成されている。また、ネジ部25との境界における拡径部21aには径が若干小さくされている段部21bが形成されており、拡径部21aの中央部には回り止めのために平目ローレットが施されたローレット部24が形成されている。さらに、拡径部21aの先端には若干径が小さくされている円盤状の鍔部26が形成されており、ローレット部24と鍔部26との間に形成されている溝部内にゴム等の弾性を有するOリング3が嵌着されている。ところで、中心導体23にはシェル21内において挿入された同軸接栓の中心ピンを保持する挟持部が形成されており、この挟持部から細長い導出部23aが延伸するよう形成されている。このように、導出部23aが鍔部26側から大きく突出しているのは、図2に示すように筐体1内に内蔵されている基板4に中心導体23を電気的に接続するためである。
【0009】
このように構成された同軸接栓座2を筐体1に形成されている接栓取付座10に固着するには、図2に示すように同軸接栓座2におけるネジ部25の部分を圧入治具7に嵌着し、中心導体23における導出部23aから接栓取付座10における取付孔11内に挿入する。次いで、圧入治具7により同軸接栓座2における拡径部21aを取付孔11内に圧入していく。これにより、同軸接栓座2における拡径部21aが取付孔11内に圧入されていき、さらに、圧入治具7の下面によりリング状突起部12を押し潰すようにカシメ加工を行う。すると、押し潰されたリング状突起部12が拡径部21aにおける段部21b内に侵入し、押し潰されたリング状突起部12が段部21bに係合するようになる。
【0010】
この際に、押し潰されたリング状突起部12により、ローレット部24が覆われるようになるため、図4に示すようにローレット部24における平目ローレットの目が見えないようになる。さらに、押し潰されたリング状突起部12が段部21bに係合することから、同軸接栓座2の接栓取付座10が異種金属とされていても同軸接栓座2の接栓取付座10に対する耐引っ張り力が大きく向上され、200kg以上となることが確かめられた。また、取付孔11内に圧入された拡径部21aの前部にはOリング3が嵌着されており、このOリング3が取付孔11の内面に密着するため同軸接栓座2と接栓取付座10との間を水密に固着することができるようになる。さらに、同軸接栓を同軸接栓座2に螺着した際に平目ローレットのローレット部24が強力な回り止めの作用を行うようになる。
【0011】
このようにして、同軸接栓座2を筐体1における接栓取付座10に固着した際に、同軸接栓座2から延伸している中心導体23における導出部23aの先端は基板4に形成されているハンダ付け孔に挿入され、基板4にハンダ付け部6においてハンダ付けされる。また、導出部23aの下部には、導出部23aを延伸部13の略中心軸上に位置させるための位置決め部材5が嵌入されている。これにより、延伸部13と導出部23aとで同軸構造が形成され、導出部23aの線路インピーダンスを例えば約75Ωに規定することができるようになる。従って、同軸接栓座2から基板までの線路のインピーダンスの乱れを防止することができ、反射損失を極力低減することができるようになる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、接栓取付座における取付孔の周縁が突出しているリング状突起部を形成し、取付孔に圧入された接栓座の拡径部の上部に形成されている径が小さくされている段部に、押し潰されたリング状突起部が係合される構造としている。これにより、押し潰されたリング状突起部の作用によりローレットの目が見えないようになると共に、接栓座の耐引っ張り力を格段に向上することができるようになる。また、接栓座から延伸されている中心導体が、接栓取付座の下部に形成されている円筒状の延伸部内に配置されて同軸構造とされているので、インピーダンスの乱れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の接栓座取付構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の接栓座取付構造の組み立てを示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の接栓座取付構造における同軸接栓座の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の接栓座取付構造を示す斜視図である。
【図5】分岐器において同軸接栓座に同軸接栓を装着した状態を示す図である。
【図6】従来の接栓座取付構造を示す断面図である。
【図7】従来の接栓座取付構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 筐体、2 同軸接栓座、3 Oリング、4 基板、5 位置決め部材、6 ハンダ付け部、7 圧入治具、10 接栓取付座、11 取付孔、12 リング状突起部、13 延伸部、21 シェル、21a 拡径部、21b 段部、22保持部材、23 中心導体、23a 導出部、24 ローレット部、25 ネジ部、26 鍔部、100 分岐器、101 筐体、102 同軸接栓座、103 同軸接栓、104 同軸ケーブル、110 接栓取付座、123 中心導体、124 ローレット部、125 ネジ部
Claims (3)
- 略円筒状とされたシェル内に、保持部材により保持された中心導体が配置されている接栓座を、筐体に取り付ける接栓座取付構造であって、
前記シェルの下部には径の大きくされている拡径部が形成されており、前記筐体には該拡径部が圧入される接栓取付座が形成されており、該接栓取付座における前記拡径部が圧入される取付孔の周縁が突出されてリング状突起部が形成され、前記取付孔に圧入された前記拡径部の上部に形成されている径が小さくされている段部に、押し潰された前記リング状突起部が係合されていることを特徴とする接栓座取付構造。 - 前記拡径部の先端側に防水用の弾性リングが嵌着されており、前記拡径部が前記取付孔に圧入された際に、前記弾性リングが前記取付孔の内面に密着されることを特徴とする請求項1記載の接栓座取付構造。
- 前記中心導体が、前記シェルの下端から前記筐体内に延伸されて、前記筐体内に内蔵されている基板に電気的に接続されており、延伸されている前記中心導体が、前記接栓取付座の下部から筐体内に向かって形成されている円筒状の延伸部内に配置されて同軸構造となっていることを特徴とする請求項1記載の接栓座取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002247186A JP2004087310A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 接栓座取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002247186A JP2004087310A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 接栓座取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004087310A true JP2004087310A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32054893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002247186A Pending JP2004087310A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 接栓座取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004087310A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010170946A (ja) * | 2009-01-26 | 2010-08-05 | Smk Corp | 分岐用コネクタ |
-
2002
- 2002-08-27 JP JP2002247186A patent/JP2004087310A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010170946A (ja) * | 2009-01-26 | 2010-08-05 | Smk Corp | 分岐用コネクタ |
JP4730794B2 (ja) * | 2009-01-26 | 2011-07-20 | Smk株式会社 | 分岐用コネクタ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000261160A (ja) | 分岐接続箱 | |
JP2010153268A (ja) | アース構造及び該アース構造を用いた電気コネクタ | |
US5037329A (en) | Angular connector for a shielded coaxial cable | |
JPH0379834B2 (ja) | ||
JP4856050B2 (ja) | 通信用分配装置 | |
JP2014203538A (ja) | シールドコネクタ | |
JP2004087310A (ja) | 接栓座取付構造 | |
JP2006067165A (ja) | コンデンサーマイクロホンのコネクタおよびそのシールド方法 | |
JP3274979B2 (ja) | 単体防水クリンプコネクタ | |
JP6549210B2 (ja) | 車両用アンテナ装置に用いるケーブル接続構造 | |
JP4193133B2 (ja) | 同軸コネクタ用l型プラグとその製造方法 | |
JP4951665B2 (ja) | コネクタ | |
JPH0611282U (ja) | Catv用機器の接栓取付構造 | |
JP4620013B2 (ja) | コンデンサーマイクロホンのコネクタ | |
JP3074450B2 (ja) | 同軸コネクタ | |
JP2009231105A (ja) | ジャック | |
JP2002083645A (ja) | 機器接続用シールドコネクタ | |
JP2008269839A (ja) | コネクタ | |
JP2006012498A (ja) | 同軸プラグ | |
JP4336819B2 (ja) | 3重同軸ケーブル圧着構造 | |
JP3763204B2 (ja) | 同軸ケーブル用コネクタ | |
JP2006351328A (ja) | 同軸ケーブルコネクタ | |
JP2002008792A (ja) | シールドコネクタ | |
JP2002280132A (ja) | コネクタ | |
JPH07240244A (ja) | 同軸ケーブル取付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050601 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070222 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071002 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080603 |