JP4620013B2 - コンデンサーマイクロホンのコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサーマイクロホンに使用するコネクタ、特にそのシールド構造に関するものである。
コンデンサーマイクロホンでは、マイクロホンユニットのインピーダンスが高いことから、FET(電界効果型トランジスタ)などを有してなるインピーダンス変換器が用いられている。
タイピン型コンデンサーマイクロホンやグースネック型コンデンサーマイクロホンにおいては、マイクロホンが目立たないようにするために、マイクロホンユニット部にインピーダンス変換器を内蔵し、マイクロホンユニット部とは別に設けた回路収納部に、ローカット回路、出力回路を収納し、専用のマイクケーブルで上記マイクロホンユニット部と回路収納部を接続している。マイクロホンユニット部では音声を電気信号に変換し、この音声信号は、上記回路収納部に伝達され、回路収納部に内蔵された出力回路から出力されるように構成されている。上記ローカット回路、出力回路を内蔵した回路収納部のことを、パワーモジュール部と称している。
マイクロホンユニット部とパワーモジュール部とを接続する専用のマイクロホンケーブルは2芯のシールドケーブルである。このマイクロホンケーブルは、コンデンサーマイクロホンに電源を供給する電源線と、インピーダンス変換器から出力される音声信号をパワーモジュール部に入力する信号線と、これらを静電遮蔽し接地するシールド線で構成されている。上記電源線と信号線を2本の芯線が兼ねていて、この2本の芯線をシールド線が覆っている。
図9は、マイクロホンとパワーモジュール部を接続する専用のマイクロホンケーブルの例を示す。図9において、マイクロホン1は、マイクロホンケース3と、マイクロホンケース3の先端部に内蔵されたマイクロホンユニット2と、マイクロホンユニット2で変換された音声信号のインピーダンス変換回路を含む回路部と、マイクロホンケース3の後端部に設けられた専用のマイクロホンケーブル5との接続部4を有してなる。マイクロホンケーブル5の他端部にはこのケーブル5を図示されないパワーモジュール部に接続するための雄型コネクタ6が設けられている。
上記専用のマイクロホンケーブル5において音声信号は不平衡で伝送されるため、外部からの雑音に弱い。すなわち、外部からの電磁波の影響を受けやすいという難点がある。上記専用のマイクロホンケーブル5の部分に外部から電磁波が到達すると、このマイクロホンケーブル5を通じて電磁波が上記マイクロホンユニット2、インピーダンス変換回路を含む回路部、あるいはパワーモジュール部の内部に入り込み、これらインピーダンス変換回路あるいはモジュール部を構成している半導体素子で検波され、これがノイズとなって音声信号に混入することになる。
マイクロホンで変換された音声信号は、上記パワーモジュール部から平衡シールドケーブルで外部回路に出力される。強い電磁波がマイクロホンあるいはマイクロホンの出力ケーブルに加えられると、高周波電流はマイクロホンケーブルを伝わりマイクロホンコネクタを介しマイクロホン内部に入り込み、インピーダンス変換部で復調され、可聴周波数の雑音としてマイクロホンから出力されてしまう。
上記専用ケーブル5のコネクタ6に対して、パワーモジュール部を接続するためのマイクロホンケーブルは、3ピンのマイクロホンコネクタ(EIAJ RC−5236「音響機器用ラッチロック式丸型コネクタ」で規定されるコネクタ)によって着脱できるように構成されている。上記3ピンのマイクロホンコネクタは、1番ピンが接地、2番ピンが信号のホット側、3番ピンが信号のコールド側として一般に使用されている。上記専用ケーブル5と上記マイクロホンケーブルを接続するための雄型と雌型のコネクタ部は、外部から電磁波が侵入しないようにシールド構造がとられる。
しかしながら、従来のマイクロホン関連のシールド技術は、コンデンサーマイクロホンのシールド技術として満足することができなくなりつつある。すなわち、近年のように携帯電話などの普及によって、高周波の電磁波があらゆる場所に身近に存在していると、高周波信号がマイクロホンケーブルのコネクタ部分から進入し、音声信号にノイズが入り込むケースが増えている。特にコンデンサーマイクロホンの場合は、その近くで使用されている携帯電話から出た高周波信号の影響を受けやすく、コネクタ部分から進入した高周波信号がノイズになりやすいという問題がある。
そこで本発明者は、コネクタ部分から進入しようとする高周波信号を確実に遮蔽して、マイクロホンで電気信号に変換された音声信号にノイズが乗ることを防止することができるコンデンサーマイクロホンのコネクタを提案した(例えば、特許文献1参照)。その構成は、小径円筒部と大径円筒部を有しシールド材からなるかしめ金具を具備し、かしめ金具の上記小径円筒部はマイクロホンケーブルの端部におけるシールド線の折り返し部の外周側に嵌められているとともに、かしめられることによって上記かしめ金具がマイクロホンケーブルに結合されており、かしめ金具の上記大径円筒部は上記マイクロホンケーブルの接続部に被せられ、かしめ金具の上記大径円筒部とコネクタハウジングが嵌まり合っていることを特徴とするものである。
特開2006−67165号公報
特許文献1記載の発明の概要を、図7、図8を参照しながら説明する。図7に示すコネクタは雌型のコネクタで、符号10はコネクタピン受けを示しており、このコネクタピン受け10は、図9に示すようなマイクロホン側の雄型コネクタ6のピンと電気的に接続される。コネクタピン受け10は、雄型コネクタ6の3個のピンを受け入れる3個のメス型接点と、これらの接点と電気的に一体の端子板を有し、各端子板にはマイクロホンケーブル20の芯線23,24およびシールド線22がそれぞれ半田付けによって接続されている。マイクロホンケーブル20の一端部外周側には、ブッシュ40、かしめ金具30、絶縁スリーブ60がこの順に通され、絶縁スリーブ60が上記芯線23,24の先端部外周側に位置している。
かしめ金具30は、小径円筒部32と大径円筒部31を有してなり、小径円筒部32と大径円筒部31の間には、段部が形成されている。かしめ金具30は導電性材料からなりシールド部材として機能する。大径円筒部31は、マイクロホンケーブル20の一端側とコネクタピン受け10との接続部を空間的な余裕を持って囲み、絶縁スリーブ60の外径とほぼ同じ外径になっている。上記小径円筒部32の内径は、マイクロホンケーブル20の外形よりわずかに大きくなっている。
図8に示すように、マイクロホンケーブル20の一端部では、芯線23、24の外側に被せられているシールド線を外側に折り返すことによって、シールド線がマイクロホンケーブル20のシース26の上に被せられ、シールド線の折り返し部21が形成されている。このシールド線の折り返し部21の外側にかしめ金具30の小径円筒部32を通し、この円筒部32を外周側から圧縮してかしめることにより、かしめ金具30と上記シールド線が電気的に接続されるとともに、かしめ金具30がマイクロホンケーブル20に結合されている。
ブッシュ40は、テーパー状の根元部41と、かしめ金具30を覆うことができ根元部41よりも大径のカバー部42を有してなる。コネクタピン受け10は円筒状のコネクタハウジング50の内周側に嵌められている。コネクタハウジング50はコネクタピン受け10、絶縁スリーブ60、およびかしめ金具30の大径円筒部31を覆うことができるだけの長さを有している。コネクタハウジング50の後端外周は、ブッシュ40の前端内周にねじなどによって結合されている。
以上説明した特許文献1記載のマイクロホンのコネクタによれば、コネクタピン受け10とマイクロホンケーブル20の接続部は、小径円筒部32と大径円筒部31を有する一体構造のかしめ金具30で覆われ、上記小径円筒部32はかしめによってマイクロホンケーブル20のシールド線に接続され、上記大径円筒部31はコネクタハウジング50との嵌まり合いによって電気的に接続されるため、マイクロホンケーブル20のシールド線からコネクタハウジング50に至るまで電気的に確実に接続され、開放部(開口部)が無い状態でシールドされ、上記接続部のシールド効果の向上に寄与している。また、マイクロホンケーブル20のシールド線の折り返し部21においてかしめ金具30の小径円筒部32がかしめられているため、マイクロホンケーブル20のシールド線とかしめ金具30が確実に接続され、電気的な接触抵抗を低くすることができ、この点からも上記接続部のシールド効果の向上に寄与している。
本発明は、特許文献1記載の発明をさらに改良したものである。特許文献1記載の発明によれば、上記のような効果があるが、以下のような対決すべき課題がある。
マイクロホン設置現場においては、マイクロホンケーブルを設置現場の条件に応じた長さに切断してコネクタを接続する必要があり、その際、かしめ金具30をケーブルにかしめるための専用のかしめ工具を必要とする。また、コネクタを修理する場合も、上記かしめ部を開放しかつ再びかしめるための専用の工具を必要とする。
しかしながら、専用の工具を必要とするため、マイクロホンの設置作業や、設置現場での修理を困難にする要因になっており、加えて、かしめ金具30を再使用することができない場合もある。
本発明は、特許文献1に記載されているような従来技術の課題を解決し、マイクロホンの設置作業や、設置現場での修理が容易で、修理時に部品を無駄にすることもないコンデンサーマイクロホンのコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、相手側コネクタとの結合部材と、この結合部材およびこの結合部材とマイクロホンケーブルとの接続部を覆うコネクタハウジングと、シールド材からなるスリーブと、スリーブの内周側に配置された導電性の筒状弾性体と、スリーブに嵌められ上記筒状弾性体を圧縮するロックリングと、を具備し、上記筒状弾性体はマイクロホンケーブルの端部におけるシールド線の折り返し部の外周側に嵌められていて、上記ロックリングで圧縮されることにより、上記筒状弾性体およびスリーブがマイクロホンケーブルに物理的に結合されかつマイクロホンケーブルのシールド線に電気的に接続され、上記スリーブとコネクタハウジングが嵌まり合っていることを最も主要な特徴とする。
相手側コネクタとの結合部材およびこの結合部材とマイクロホンケーブルとの接続部はコネクタハウジングとシールド材からなるスリーブで覆われ、かつ、コネクタハウジングとスリーブはマイクロホンケーブルのシールド線と電気的に一体に接続されるため、コネクタへの電磁波の侵入を確実に阻止することができる。マイクロホンケーブルのシールド線とスリーブとの物理的な結合および電気的な接続は、スリーブに嵌められた筒状弾性体をロックリングで圧縮することによって実現されており、特許文献1に記載されている従来例のように、かしめ金具をかしめるための専用の工具を必要としないため、マイクロホンの設置作業およびメンテナンスが容易になる。また、かしめ金具を使用するものと異なって、筒状弾性体とロックリングは使用を繰り返すことができるため、メンテナンスなどによる部品の消耗を回避することができる。
以下、本発明にかかるコンデンサーマイクロホンのコネクタの実施例について図1乃至図6を参照しながら説明する。図6、図7に示す従来例の構成と同じ構成部分には共通の符号を付してある。
図1乃至図4に示すコネクタは雌型のコネクタで、符号10は、相手側コネクタすなわち雄型コネクタとの結合部材であるコネクタピン受けを示している。コネクタピン受け10は、例えば、図9に示すようなマイクロホン側の雄型コネクタ6のピンと電気的に接続される。コネクタピン受け10は、上記雄型コネクタ6の3個のピンを受け入れる3個のメス型接点と、これらの接点と電気的に一体でコネクタピン受け10の後端から突出している端子板を有し、各端子板にはマイクロホンケーブル20の芯線23,24およびシールド線からの引き出し線22がそれぞれ半田付けによって接続されている。マイクロホンケーブル20の一端部外周側には、ブッシュ40、スリーブ80、筒状弾性体85、ワッシャー95、ロックリング90、絶縁スリーブ60がこの順に通され、絶縁スリーブ60が上記芯線23,24の先端部外周側に位置している。
スリーブ80は、小径円筒部82と大径円筒部81を有してなり、小径円筒部82と大径円筒部81の間には段部が形成され、小径円筒部82の上記段部側(大径円筒部81側)の内周面には雌ねじ83が形成されている。スリーブ80の後端(図1において右端)である上記小径部82の後端縁部は、半径方向内側に向けて折り曲げられて内向きフランジ84が形成されている。スリーブ80は導電性材料からなりシールド部材として機能する。スリーブ80の大径円筒部81は、マイクロホンケーブル20の一端側とコネクタピン受け10との接続部を空間的な余裕を持って囲み、絶縁スリーブ60の外径とほぼ同じ外径になっている。スリーブ80の小径円筒部82の内周側には上記筒状弾性体85が嵌められ、スリーブ80の上記内向きフランジ84で筒状弾性体85の挿入方向の移動が規制されている。筒状弾性体85は、弾力性を有するとともに導電性を備えた材料、例えば導電ゴムによって形成されている。
スリーブ80の小径円筒部82に形成された上記雌ねじ83にロックリング90がねじ込まれることによって、ワッシャー95の介在のもとに筒状弾性体85の抜け止めがなされている。図5はロックリング90の具体例を示す。図5に示すように、ロックリング90は円環状の部材で、外周面にはスリーブ80の雌ねじ83に螺合することができる雄ねじ91が形成され、ロックリング90の軸線方向の一端側には、いわゆる蟹目状のドライバーあるいは一般に市販されているドライバー、やっとこ、あるいはピンセットなどの先端を嵌めてロックリング80を回転させることができる溝92が形成されている。ロックリング90をスリーブ80の小径円筒部82にねじ込むことによって筒状弾性体85を圧縮することができるが、図3に示すような筒状弾性体85を圧縮しない自然状態での筒状弾性体85の内径は、マイクロホンケーブル20の外形よりわずかに大きくなっている。このときの筒状弾性体85の内径と、ワッシャー95およびロックリング90の内径はほぼ同じになっている。スリーブ80とロックリング90の間にワッシャー95を介在させることによって、ロックリング90を回転させるときの摩擦力を低減し、ロックリング90を円滑に回転させることができる。
図6に示すように、マイクロホンケーブル20の一端部では、芯線23、24の外側に被せられているシールド線を外側に折り返すことによって、シールド線がマイクロホンケーブル20のシース26の上に被せられ、シールド線20の折り返し部21が形成されている。このシールド線の折り返し部21の外側に、筒状弾性体85とロックリング90が、スリーブ80の小径円筒部82に組み込まれた状態で通されている。ロックリング90がスリーブ80にねじ込まれることによって、筒状弾性体85が圧縮される。筒状弾性体85の外周側はスリーブ80の内周面で規制されるため、図4に示すように、筒状弾性体85の内周側が内方に向かって膨らみ、シールド線20の折り返し部21を圧縮する。これにより、筒状弾性体85およびスリーブ80がマイクロホンケーブル20に物理的に結合されるとともに、マイクロホンケーブル20のシールド線に、筒状弾性体85およびスリーブ80が電気的に接続されている。
前記ブッシュ40は、テーパー状の根元部41と、スリーブ80を覆うことができ根元部41よりも大径のカバー部42を有してなる。コネクタピン受け10は円筒状のコネクタハウジング50の内周側に嵌められている。コネクタハウジング50は、コネクタピン受け10、絶縁スリーブ60、およびスリーブ80の大径円筒部31を覆うことができるだけの長さを有し、導電性の材料からなる。コネクタハウジング50の後端外周は、ブッシュ40の前端内周にねじなどによって結合されている。
図2、図3、図4は、以上説明した実施例にかかるコンデンサーマイクロホンのコネクタの組立手順を示している。まず、図2(a)に示すように、あらかじめマイクロホンケーブル20の一端部にシールド線の折り返し部21を形成しておき、この折り返し部21形成側のマイクロホンケーブル20の端部外周に沿ってブッシュ40を挿入する。さらに、図3にも示すように、スリーブ80の小径部82に筒状弾性体85、ワッシャー95を挿入し、筒状弾性体85を圧縮しない程度にロックリング90をねじ込んで筒状弾性体85の抜け止めをしたスリーブ80を、マイクロホンケーブル20の折り返し部21の外周に嵌める。この折り返し部21の外周面には筒状弾性体85の内周面が対向することになる。
次に、図2(b)、図4に示すように、ロックリング90をスリーブ80にねじ込んで筒状弾性体85を圧縮し、前述のように、筒状弾性体85およびスリーブ80をマイクロホンケーブル20に物理的に結合するとともに、マイクロホンケーブル20のシールド線と、筒状弾性体85およびスリーブ80を電気的に接続する。この状態で、マイクロホンケーブル20の2本の芯線23,24とシールド線の一部を延ばしたシールド引き出し線22が、スリーブ80の大径部31の前端から前方に突出している。
次に、図2(c)に示すように、上記芯線23,24とシールド引き出し線22を囲んで絶縁スリーブ60の外周の一部をスリーブ80の大径円筒部81の内周に嵌め、上記芯線23,24とシールド引き出し線22をそれぞれ相手側コネクタとの結合部材であるコネクタピン受け10の所定の端子板に半田付けする。
その後、円筒形状のコネクタハウジング50の内周側にコネクタピン受け10を嵌める。コネクタハウジング50は、絶縁スリーブ60と、スリーブ80の大径円筒部81を覆うことができるだけの長さを有している。コネクタハウジング50の後端部外周に形成されたねじに、ブッシュ40を構成するカバー部42の前端内周部に形成されたねじが螺合されて、コネクタハウジング50とブッシュ40が結合され、図1に示されるようなコンデンサーマイクロホンのコネクタが組み立てられる。コネクタハウジング50とブッシュ40も導電性材料からなり、コネクタ内部をシールドする機能を果たしている。また、スリーブ80の大径円筒部81の外周面とコネクタハウジング50の内周面とが重なり合って電気的に一体となり、かつ、マイクロホンケーブル20のシールド線とコネクタハウジング50およびブッシュ40が電気的に一体となることによって、より強固なシールド効果を発揮することができる。
以上説明した本発明の実施例によれば、コネクタ内部をシールドする機能を果たすスリーブ80の小径円筒部82に筒状弾性体85を配置し、スリーブ80の小径円筒部82にロックリング90をねじ込んで筒状弾性体85を圧縮し、これによって筒状弾性体85およびスリーブ80をマイクロホンケーブル20に物理的に結合するとともに、マイクロホンケーブル20のシールド線と筒状弾性体85およびスリーブ80を電気的に接続するようにしたため、ロックリング90を締め付け、また、緩めることによって、マイクロホンケーブル20との結合および取り外しが可能であり、マイクロホンの設置作業およびメンテナンスが容易になる利点がある。また、特許文献1記載の発明において必要であったかしめ工具のような専用の工具を必要としないから、この点でも、マイクロホンの設置作業およびメンテナンスが容易になる利点がある。
圧縮された筒状弾性体85は、その内周面全体がマイクロホンケーブル20のシールド線の折り返し部21を均一に圧縮するので、筒状弾性体85およびスリーブ80とマイクロホンケーブル20のシールド線とが、機械的および電気的に確実かつ安定に結合される利点がある。上記筒状弾性体85は繰り返し使用することができる利点もある。
ブッシュ40はスリーブ80全体を覆っているため、スリーブ80によるシールド効果をさらに高めている。
図示の実施例は、マイクロホンとパワーモジュール部を接続するケーブル用コネクタの例であったが、本発明にかかるコネクタは、マイクロホンの出力コネクタとして用いられる3ピンのマイクロホンコネクタ(EIAJ RC−5236「音響機器用ラッチロック式丸型コネクタ」で規定されるコネクタ)にも適用することができる。
本発明にかかるコンデンサーマイクロホンのコネクタの実施例を示す縦断面図である。 上記実施例にかかるコンデンサーマイクロホンのコネクタを組立順に示す分解縦断面図である。 上記実施例中の筒状弾性体、スリーブ、マイクロホンケーブルのシールド線の部分を拡大して示す縦断面図である。 上記筒状弾性体、スリーブ、マイクロホンケーブルのシールド線の部分の異なる態様を図3に準じて示す縦断面図である。 上記実施例中のロックリングを示す斜視図である。 本発明にかかるコンデンサーマイクロホンのコネクタが結合されるマイクロホンケーブルの例を示す斜視図である。 従来のコンデンサーマイクロホンのコネクタの例を示す縦断面図である。 上記従来のコンデンサーマイクロホンのコネクタの例におけるマイクロホンケーブルとスリーブの部分を示す縦断面図である。 本発明にかかるコンデンサーマイクロホンのコネクタが結合される相手方のコネクタの例であるマイクロホン側コネクタの例を示す(a)は外観図、(b)は縦断面図である。
符号の説明
10 結合部材としてのコネクタピン受け
20 マイクロホンケーブル
21 シールド線の折り返し部
40 ブッシュ
50 コネクタハウジング
60 絶縁スリーブ
80 スリーブ
81 大径部
82 小径部
83 雌ねじ
84 内向きフランジ
85 筒状弾性体
90 ロックリング
95 ワッシャー

Claims (8)

  1. 相手側コネクタとの結合部材と、
    上記結合部材およびこの結合部材とマイクロホンケーブルとの接続部を覆うコネクタハウジングと、
    シールド材からなるスリーブと、
    スリーブの内周側に配置された導電性の筒状弾性体と、
    スリーブに嵌められ上記筒状弾性体を圧縮するロックリングと、を具備し、
    上記筒状弾性体はマイクロホンケーブルの端部におけるシールド線の折り返し部の外周側に嵌められていて上記ロックリングで圧縮されることにより、上記筒状弾性体およびスリーブがマイクロホンケーブルに物理的に結合されかつマイクロホンケーブルのシールド線に電気的に接続され、
    上記スリーブとコネクタハウジングが嵌まり合っていることを特徴とするコンデンサーマイクロホンのコネクタ。
  2. 筒状弾性体とロックリングの間にワッシャーが介在している請求項1記載のコンデンサーマイクロホンのコネクタ。
  3. スリーブの端部には、ロックリングで圧縮される筒状弾性体の移動を規制する内向きフランジが形成されている請求項1記載のコンデンサーマイクロホンのコネクタ。
  4. コネクタハウジングにはブッシュが嵌められ、このブッシュはスリーブ全体を覆っている請求項1記載のコンデンサーマイクロホンのコネクタ。
  5. ロックリングの外周には雄ねじが形成され、この雄ねじがスリーブに形成されている雌ねじにねじ込まれることにより筒状弾性体を圧縮している請求項1記載のコンデンサーマイクロホンのコネクタ。
  6. スリーブは小径円筒部と大径円筒部を有し、小径円筒部に筒状弾性体が配置されロックリングが嵌められている請求項1記載のコンデンサーマイクロホンのコネクタ。
  7. スリーブの小径円筒部の大径円筒部側端部に雌ねじが形成されている請求項5記載のコンデンサーマイクロホンのコネクタ。
  8. スリーブの大径円筒部がコネクタハウジングと嵌まり合っている請求項6記載のコンデンサーマイクロホンのコネクタ。
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