JP5586518B2 - グースネック型コンデンサマイクロホン - Google Patents
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Description
この構成により、フレキシブルシャフトの抵抗値を極めて小さな値として、電磁波に対するシールド機能を改善し、外乱電磁波に起因する雑音発生を効果的に抑制することが期待できる。
また、支持パイプ30と出力モジュール部20のシールド筐体20aとは電気的に接続されているため、支持パイプ30で拾った外乱電磁波がシールド筐体20a側から出力モジュール部20に高周波電流となって入り込み易くなっていた。
特願2010‐035903に開示のコンデンサマイクロホンCの構成について図6を用いて説明する。尚、図6において、図5の一体型コンデンサマイクロホンと同じ構成要素については同じ符号で示す。
このように構成されることによって、出力モジュール部20に、金属カバー60とシールド筐体20bとの接触部位を接地の基点とする完結されたシールドが形成され、支持パイプ30が拾った外乱電磁波の混入を防止することができる。
このように構成することにより、マイクロホン本体側(連結部材)と支持パイプとを強固に連結することができる。
これにより、出力モジュール部に、金属カバーとシールド筐体との接触部位を接地の基点とする完結されたシールドを形成することができるため、支持パイプが拾った外乱電磁波の混入を防止し、外乱電磁波に起因する雑音の発生を抑制することができる
これにより、支持パイプに対して電気絶縁部材が位置ずれすることがなく、また、前記環状フランジが支持パイプの端面を被覆して、支持パイプと中継部材とが接触しないようになされている。
このように接着剤を溝部内に填装することにより、マイクロホン本体側(連結部材)と支持パイプとをより強固に連結することができる。
本発明に係るグースネック型コンデンサマイクロホンは、先に図5,図6を用いて説明した一体型のコンデンサマイクロホンに適用される。図1において、先に図5、図6を用いて説明した構成要素と実質的に同一、若しくは相当する部材については同じ符号で示している。
尚、図1にはシールド筐体20aの先端側、及び支持パイプ30の後端側が示されていないが、図5、図6と同様の構成となされている。即ち、シールド筐体20aの先端側には、マイクロホンユニット10(図5、図6参照)が設けられて、出力モジュール部20と共にマイクロホン本体Mを構成している。また、支持パイプ30の後端側には、出力コネクタ22を有する基部筐体50が一体的に取り付けられている(図5参照)。
カプラー20bの内周面には、図示するように周方向に沿って環状の嵌合溝5(溝部)が設けられ、前記電気絶縁部材6の先端部6aと中継パイプ32の先端部32aとが拡径することによって前記嵌合溝5に嵌合し、これによりカプラー20bと中継パイプ32とが強固に連結されている。
また、電気絶縁部材6は、中継パイプ32を被覆可能な筒状部6bとこの筒状部6bの先端に内側に向けて形成された環状フランジ6cとを有し、前記環状フランジ6cは中継パイプ32の端面32bに係止している。このため、中継パイプ32に対して電気絶縁部材6が位置ずれすることがなく、また、前記環状フランジ6cが中継パイプ32の端面32bを被覆して、中継パイプ32とカプラー20bとが接触しないようになされている。
このとき、電気絶縁部材6の環状フランジ6cに中継パイプ32の端面32bが係止し、前記電気絶縁部材6の環状フランジ6cが、固定部201の内周面に形成された環状フランジ201aに係止することによって、相互の位置合わせがなされる。尚、図示するように、環状フランジ201aの後側(連結筒202側)に、前記嵌合溝5が設けられている。
図2に示すように、楔状治具70の直径は、カプラー20bの固定部201の環状フランジ201aにより形成された開口部201bの直径に略等しく、楔状治具70は前記開口部201bに挿通可能となされている。また、楔状治具70の先端面71の直径は、中継パイプ32の内径よりも小さく形成され、楔状治具70の先端を中継パイプ32内に押し込んだ際、楔状治具70のテーパ面72に中継パイプ32の先端部32aの内周面側が当接するようになっている。尚、このテーパ面72のテーパ角は、楔状治具70の軸に対して、30度程度が好ましい。
その後、楔状治具70を中継パイプ32から引き抜くことにより、図1に示すようにカプラー20bに中継パイプ32の先端部32aが嵌合した連結状態とすることができる。
この実施形態において、金属カバー60は、カプラー20bの固定部201内に嵌合される円筒部61を有し、円筒部61の周縁には、固定部201の端面及びシールド筐体20aの内面に接触するフランジ62が一体に形成されている。
尚、フランジ62をシールド筐体20aの内面に緊密に接触させる、即ちフランジ62をシールド筐体20aに確実に電気的に接続するうえで、フランジ62の外径は、シールド筐体20aの内径よりも若干大径であることが好ましい。
また、音声信号出力回路基板21のグランドパターン(接地回路)も、金属カバー60に電気的に接続される。この接続は、配線材を介して行われてもよく、また、場合によっては配線材を介することなくハンダ付け等により直に接続されてもよい。
これにより、マイクロホン本体M側(カプラー20b)と支持パイプ30(中継パイプ32)とを強固に連結することができる。
また、前記のように出力モジュール部20に、金属カバー60とシールド筐体20aとの接触部位を接地の基点とする完結されたシールドを形成することができるため、支持パイプ30が拾った外乱電磁波の混入を防止し、外乱電磁波に起因する雑音の発生を抑制することができる
6 電気絶縁部材
6c 環状フランジ
10 マイクロホンユニット
20 出力モジュール部
20a シールド筐体
20b カプラー(連結部材)
21 音声信号出力回路基板
30 支持パイプ
32 中継パイプ
40 マイクケーブル
43 シールド被覆線
50 基部筐体
60 金属カバー
201 固定部
202 連結筒
M マイクロホン本体
Claims (4)
- 金属材からなる支持パイプと、前記支持パイプの先端側に支持されたマイクロホン本体と、内部に出力コネクタを有し、前記支持パイプの後端側に取り付けられた基部筐体とを含み、前記マイクロホン本体には、マイクロホンユニットと、シールド筐体内に前記マイクロホンユニット用の音声信号出力回路が内蔵された出力モジュール部とが連結された状態で含まれ、前記音声信号出力回路と前記出力コネクタとが、前記支持パイプ内に挿通されている2芯シールド被覆線からなるマイクケーブルを介して電気的に接続されたグースネック型コンデンサマイクロホンにおいて、
前記シールド筐体の後端側に設けられ、前記支持パイプの先端が挿入される連結部材と、
前記連結部材と前記支持パイプとの間に介装され、該連結部材と支持パイプとを電気的に絶縁する電気絶縁部材とを備え、
前記連結部材の内周面には、周方向に沿って溝部が形成され、前記連結部材に挿入された前記支持パイプの先端と前記電気絶縁部材の先端とが拡径されて前記溝部に嵌合していることを特徴とするグースネック型コンデンサマイクロホン。 - 前記シールド筐体の後端側において前記連結部材の先端側に設けられ、中央部に芯線挿通孔を有すると共に、周縁部が前記シールド筐体と接触し、且つ、前記マイクケーブルのシールド被覆線の一端および前記音声信号出力回路の接地部が共に電気的に接続された金属カバーを備え、
前記マイクケーブルの各芯線が前記芯線挿通孔を通して前記シールド筐体内に引き込まれて前記音声信号出力回路の所定の端子に接続され、
前記シールド被覆線の他端が前記出力コネクタの接地端子に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載されたグースネック型コンデンサマイクロホン。 - 前記電気絶縁部材は、前記連結部材に挿入された前記支持パイプの外周面を被覆する筒状部と、前記筒状部の先端に内側に向けて形成された環状フランジとを有し、
前記環状フランジは、前記支持パイプの先端部端面に係止し、該端面を被覆していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたグースネック型コンデンサマイクロホン。 - 前記支持パイプの先端が嵌合している前記溝部内の空間には、接着剤が填装されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたグースネック型コンデンサマイクロホン。
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