JP2004084191A - サッシ取付枠及びその部品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取付縦枠の、取付横枠とビスにより接続される部位に、係合溝付きビスを屋内外方向に隔てて少なくとも2個突設し、取付縦枠の側面に案内凸条を突設する。取付縦枠の、取付横枠とビスにより接続される部位及びその付近を隠蔽するコーナーカバーを用意する。そのコーナーカバーは、取付縦枠の側面に設けた案内凸条に案内させて取付縦枠の長手方向中央方向に摺動すると、コーナーカバーに形成されている停止縁が取付縦枠の長手方向端部に停止されると同時に、コーナーカバーに形成されている係合部が係合溝付きビスの係合溝に係合して、所定位置に固定されるようにした。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物躯体から屋外側に持ち出して取付けられ、内側にサッシを取付けるための取付枠及び同取付枠に備えられるコーナーカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
出窓や張出し窓には、取付枠を建物躯体から屋外側に持ち出して取付け、その取付枠の内側にサッシを取付けてなるものがある。
【0003】
上記取付枠は、サッシ枠と同様に、上下の横枠の長手方向端部を左右の縦枠の上下端部の対向面に突き当て、その縦枠の側面からビスを貫通して横枠に設けてあるビスホールにねじ込むことにより枠組みされるが、その取付枠は、建物外壁よりも屋外側に突設されるので、取付枠の各コーナー部に前記ビスの頭が露呈されることとなるので、このビス頭の露呈による取付枠の外観体裁の低下を防止することが望まれる。
【0004】
ここで、用語を定義して置く。取付枠の上枠及び下枠をそれぞれ取付上枠及び取付下枠といい、取付枠の縦枠を取付縦枠という。取付枠の上枠と下枠を取付横枠と総称する場合がある。また、サッシ枠の上枠、下枠及び縦枠は、それぞれ単に上枠、下枠及び縦枠という。取付縦枠又は縦枠について、その側面とは、当該縦枠に関して窓開口と反対側の面をいう。
【0005】
取付縦枠と取付横枠とを接続するビスの頭の露呈による取付枠の外観体裁の低下を防止する技術的思想の一つ(第1先行技術という。)は、特開平9−88429号公報に付随的に記載されている。これは、係合部を有する取付金具をビスにより取付縦枠の長手方向端部付近に固定し、その取付金具の係合部に係合される被係合部を有するカバー部材をスナップ式に装着して、取付縦枠と取付横枠とを接続するビスの頭を隠蔽するものである。
【0006】
取付縦枠と取付横枠とを接続するビスの頭の露呈による取付枠の外観体裁の低下を防止する技術的思想の他の一つ(第2先行技術という。)は、特開平10−220113号公報に記載されている。これは、コーナーピースをコーナーブロックとコーナーカバーに2分割構成し、取付縦枠と取付横枠とを接続するビスによりコーナーブロックを取付縦枠の側面に固着し、その後に、コーナーカバーをコーナーブロックに嵌合し、かつ、両者を別のビスにより結合するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
第1先行技術と第2先行技術は、いずれも、取付縦枠に取付金具又はコーナーブロックという、取付縦枠とは別の形材で作られた部品を、取付縦枠と取付横枠とを接続するビスを用いて、又はそのビスとは異なるビスにより固定し、さらに、その取付金具又はコーナーブロックにカバー材又はコーナーカバーをスナップ式で、又はさらにビス止めにより装着していた。
従って、従来技術は、取付縦枠と取付横枠とを接続するビスの頭を隠蔽するという単純な目的を達成するために、製作コストが高い部品を、面倒なねじ止め作業により固着し、さらに、別部品であるカバー材又はコーナーカバーを装着する作業を必要とするという難点があった。
【0008】
本発明は、上記の事情に着目してなされたものであり、その第1の課題は、低廉なコストで、簡単な作業で取付縦枠の取付横枠とビスにより接続される部位及びその付近を隠蔽することができる取付枠を提供することにある。
第2の課題は、取付枠の所定位置に簡単に装着して、取付縦枠の取付横枠とビスにより接続される部位及びその付近を隠蔽できるコーナーカバーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明による取付枠には、取付縦枠の、取付横枠とビスにより接続される部位に、前記取付縦枠の側面に突出する係合溝付きビスを屋内外方向に隔てて少なくとも2個突設してあるとともに、前記取付縦枠の側面に案内凸条が突設してある。一方、取付縦枠の、取付横枠とビスにより接続される部位及びその付近を隠蔽するコーナーカバー部材が用意してある。そのコーナーカバー部材は、前記取付縦枠の案内凸条に当接案内されて前記取付縦枠の長手方向中央方向に摺動され、前記コーナーカバーに形成されている停止縁が前記取付縦枠の長手方向端部に当接して所定位置に停止され、そのコーナーカバーの前記取付縦枠側の面に形成されている係合部が前記係合溝付きビスの係合溝に係合して前記コーナーカバーが所定位置に固定されることを特徴としている。
上記構成により、取付枠は通常の方法により取付縦枠と取付横枠がビスにより接続される。そして、取付枠には製造が簡単な係合溝付きビスのみを取付ければよく、所定の構成要素を備えたコーナーカバーを取付縦枠の案内凸条により案内させて所定方向に所定位置まで摺動すると、コーナーカバーの係合部が係合溝付きビスの係合溝に係合して固定される。
【0010】
係合溝付きビスは、取付縦枠と取付横枠とを接続するビスの軸に、そのビスの頭から軸先端方向にコーナーカバーの係合部の肉厚にほぼ等しい距離を隔てた位置にフランジを設けてなるものであることが望ましい。これにより、取付縦枠と取付横枠を接続するビス自体で、コーナーカバーの固定をもすることができる。
【0011】
コーナーカバーの係合部は、矩形(菱形も含む。)の各頂点に対応する位置に計4個設けられ、係合溝付きビスは、取付縦枠と取付横枠とを接続するビスの軸に、そのビスの頭から軸先端方向にコーナーカバーの係合部の肉厚にほぼ等しい距離を隔てた位置にフランジを設けてなるものと、取付縦枠の側面からコーナーカバーの係合部の肉厚にほぼ等しい距離を隔てた位置に頭が存在するように前記取付縦枠にねじ込んだ通常のビスとの一方又は双方であることが望ましい。
上記構成により、取付枠に装着されたコーナーカバーは、高い安定性を持って固定される。
【0012】
上記第2の課題を解決するため、請求項4の発明に係るコーナーカバーは、取付縦枠の、取付横枠とビスにより接続される部位及びその付近を隠蔽する隠蔽板と、その隠蔽板の屋内側端部に形成され、取付縦枠の側面に突設されている案内凸条に当接して案内される被案内部と、その隠蔽板の上辺又は下辺から前記取付枠のサッシ取付開口方向に水平に突出され、前記被案内部が前記案内凸条に案内されて摺動される時に前記取付縦枠の長手方向端部に停止される停止縁と、前記隠蔽板の前記取付縦枠側の面に突設され、前記停止縁により停止された時に前記取付縦枠の側面に突設されている係合溝付きビスの係合溝に係合する係合部とを有することを特徴としている。
上記構成により、被案内部を取付縦枠の案内凸条に案内させて所定方向に摺動させると、停止縁が取付縦枠の長手方向端部に停止されてコーナーカバーが所定位置に停止される。これと同時に、係合部が取付縦枠の係合溝付きビスの係合溝に係合して固定され、隠蔽板が取付縦枠と取付横枠を接続するビスの頭を隠蔽する。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態を示す出窓の斜視図、図2は同縦断面図、図3は同横断面図、図4はコーナーカバーの展開図、図5はコーナーカバーの構造と装着時の作用説明図、図6は装着状態におけるコーナーカバーの上側の係合部と係合溝付きビスとの係合状態を示す断面図、図7は装着状態におけるコーナーカバーの下側の係合部と係合溝付きビスとの係合状態を示す断面図である。
【0014】
図1において、FFは建物躯体Hに持ち出し式に取付けられた取付枠であり、既知のように、また、図2,3に示すように、取付上枠1と、取付下枠2の長手方向両端部を左右の取付縦枠3,4の長手方向両端部の対向面に当接し、取付縦枠の側面から貫通したビスb1を取付上枠1及び取付下枠2に形成してあるビスホール11,21にねじ込むことにより、矩形の枠体に組立てられている。
【0015】
そして、取付枠FFの取付上枠1及び左右の取付縦枠3,4は、それぞれの屋内側端部に形成された取付縁12,31,41からねじn1を建物躯体Hにねじ込んで固定され、また、取付下枠2は、その屋内側端部において上下に形成された取付縁22,23からねじn1,n2を建物躯体Hにねじ込んで固定される。
【0016】
取付枠FFの内側には、既存のサッシ枠WFが取付けられ、そのサッシ枠に周知の障子d1,d2及び網戸d3等を建て付けられている。図1には図面の簡明化のため、網戸d3が省略されている。
サッシ枠WFは、既知のように、上枠5と下枠6の長手方向両端部を左右の縦枠7,8の長手方向両端部の対向面に当接し、縦枠の側面から貫通したビスb2を上枠5及び下枠6に形成してあるビスホール51,61にねじ込むことにより、矩形の枠体に組立てられている。
【0017】
サッシ枠WFの取付枠FFに対する取付構造は、本発明の要旨ではないので、既知の任意の構造を用いても構わないが、図示された例について、簡単に説明すると、上枠5の上方に延出する支持縁52を取付上枠1の見込み幅中間位置において垂設された固定縁13に当接するとともに、上枠5の屋外側部分53を取付上枠1の屋外側下端部に設けた受止め縁14に弾性水気密材を介して押圧させた状態で、支持縁52から固定縁13にビスb3をねじ込んで上枠5が取付上枠1に固定されている。
【0018】
下枠6は、取付下枠2の見込み幅中間部の上面に、補助材6Aをビス止め及び/又は摺動嵌合により取付け、その補助材6Aに下枠6の下方に延出する係合縁62,63を係合させるとともに、下枠6の屋外側部分64を取付下枠2の屋外側上端部に設けた受止め縁24に弾性水気密材を介して押圧させることにより取付下枠2に固定されている。
【0019】
また、左右の縦枠7,8は、それぞれの側面の見込み幅中間部において側面に突設された支持縁71,81を取付縦枠3,4の見込み幅中間位置に対向する方向に突設された固定縁32,42に当接するとともに、縦枠7,8の屋外側端部を取付縦枠3,4の屋外側端部に対向する方向に突設された受止め縁33,43に弾性水気密材を介して押圧させた状態で、支持縁71,81からビスb4を固定縁32,42にねじ込むことにより取付縦枠3,4に固定されている。
なお、図2,3において、9t,9b,9sは建物躯体に固定された出窓の飾り枠であり、サッシ枠の上枠5、下枠6及び縦枠7,8のそれぞれの屋内側端部が木ねじn3により飾り枠に固定されている。
【0020】
上述のように、サッシ枠WFは取付枠FFの内側に収容されて、その外周が被覆されるので、上、下枠5,6と縦枠7,8とを接続するビスb2の頭は、外部に露出されない。しかし、取付枠FFの各コーナー部の外側には、取付横枠1,2と取付縦枠3,4を接続するビスb1の頭が露出されることとなる。
本発明では、このビスb1の露出を防止するため、取付縦枠3,4に特定の構成が付加され、部品として係合溝付きの特定のビスが用いられ、また、その特定の構成及びビスを用いてコーナーカバーC1〜C4が装着されている。以下、これらについて詳細に説明する。
【0021】
まず、取付縦枠3,4には、図1,5,7,8に示すように、その側面の屋内側寄りの位置に、取付縦枠3,4の長手方向に延長する案内凸条34,44が形成されている。また、取付縦枠3,4の取付横枠1,2と接続されている各コーナー部の側面に、係合溝付きビスBが突設されている。この係合溝付きビスBは、各コーナー部において少なくとも2個が取付縦枠3,4の見込み幅方向に隔てて設けられている。係合溝付きビスBは、好ましくは、取付縦枠3,4と取付横枠1,2を接続するビス自体であってもよい。その場合は、図5の上部及び図6に示すように、ビスBは、その軸上に頭hから所定距離隔てた位置にフランジfを一体に設けて、頭hとフランジfの間に係合溝gを形成してなるものである。係合溝付きビスBは、取付縦枠3,4と取付横枠1,2を接続するビスのほかに、図5の下部及び図7に示すように、通常のビスB´をその頭hが取付縦枠4の側面から所定距離隔てられて、それらの間に係合溝gが形成されるようにねじ込み量を設定することにより、係合溝付きビスとして用いることもできる。
【0022】
次に、コーナーカバーC1〜C4は、図4に展開図で示されるような形状及び構造を有する。図4は取付縦枠3,4と取付上枠1との各接続部に装着されるコーナーカバーC1,C2の内、図1の右上コーナー部に装着されるコーナーカバーC2の形状を示す。
すなわち、コーナーカバーC2は、ほぼ横転した笹船状に形成されて、笹船の底部に相当する位置に隠蔽板101を有し、その隠蔽板の屋内側端部に垂直方向に連続する面からなる被案内部102が形成されている。この被案内部102は、取付縦枠4の案内凸条44に当接して案内され上下方向に摺動できる。隠蔽板101の上端部の笹船の舷に相当する上板103には、取付縦枠側に若干突出する停止縁104が形成されている。その停止縁104は、被案内部102を取付縦枠4の案内凸条44に当接して下方に摺動する際に、取付縦枠4の上端面に係止されて、コーナーカバーC2を所定位置に停止するためのものである。隠蔽板101は、コーナーカバーC2が所定位置に位置決めされた時に、隠蔽板101の屋外面105が取付上枠1の屋外面と面一となるように、寸法が設定されている。これにより、コーナーカバーC2が後述のように所定位置に装着固定された時は、取付上枠1の小口のうち、取付縦枠4によって閉塞されない部分をコーナーカバーC2が閉塞する。
【0023】
笹船の船底に相当するコーナーカバーC2の隠蔽板101の内面には、前述された取付枠FFの上部コーナー部の各係合溝付きビスB,B;B´,B´に対応する間隔を持って係合部106,107が形成されている。この係合部は、一例として、隠蔽板の内面から横断面L字形に突出して形成され、その先端部は、隠蔽板101と平行な面に沿って互いに対向され、係合溝付きビスの係合溝gに係合する厚みに形成され、かつ、その先端中央に係合溝付きビスの軸の外周の凸面に対応する凹面106a,107aが形成されている。係合部は、少なくとも一対設けられるが、図示の例では、取付縦枠4の係合溝付きビスが2対(B,B;B´,B´)設けてあるのに対応して、上下2対(106,107)設けられている。
【0024】
コーナーカバーC2の上記の構成により、その被案内部102を取付縦枠4の案内凸条44の屋外面に当てて下方に摺動すると、停止縁104が取付縦枠4の上端面に停止される直前に、各係合部106,107が係合溝付きビスB,B;B´,B´の軸に当接して力を受けるため、各対の係合部は互いに遠ざかる方向に弾性変形し、引き続いて停止縁104が取付縦枠4の上端面に停止されるまでコーナーカバーC2を押下すると、各係合部106,107の凹面106a,107aがビスの軸の凸面と位置的に合致するので、係合部の弾性復元によりその係合部の凹面に軸の凸面が係合して固定され、コーナーカバーC2は上下方向にも屋内外方向にも移動できない状態になる(図6及び図7参照)。
これにより、取付縦枠4と取付上枠1を接続するビスの頭がコーナーカバーC2により隠蔽される。また、この時、コーナーカバーC2の屋外側張出し部分は、取付上枠1の小口の屋外側部分をも閉塞する。従って、取付上枠1と取付縦枠4の接続部である右上コーナー部は、図1に示すように、ビス頭が露呈されていない美麗な外観を呈する。
【0025】
図1の左上コーナー部においても、右上コーナー部のコーナーカバーC2と左右対称形のコーナーカバーC1が同様にして装着されて、同様に取付縦枠3と取付上枠1を接続するビスの頭の隠蔽と、取付上枠1の小口の屋外側部分の閉塞が行われる。
【0026】
また、図5の右上コーナー部用のコーナーカバーC2では停止縁104が隠蔽板101の上端部に形成されているのに対し、図1の右下コーナー部には、停止縁が隠蔽板の下端部に形成されているコーナーカバーC4が装着されて、同様に取付縦枠4と取付下枠2を接続するビスの頭が隠蔽される。なお、右下コーナー部用コーナーカバーC4の屋外側端面は、取付縦枠4及び取付下枠2の屋外側面と面一とされている。
【0027】
さらに、図1の左下コーナー部には、右下コーナー部用コーナーカバーC4と左右対称形のコーナーカバーC3が同様にして装着されて、同様に取付縦枠3と取付下枠2を接続するビスの頭が隠蔽され、左下コーナー部用コーナーカバーC3の屋外側端面も、取付縦枠3及び取付下枠2の屋外側面と面一とされている。
【0028】
上記コーナーカバーの構成において、隠蔽板101は、コーナー部の所定位置に装着された場合に、取付横枠1,2と取付縦枠3,4を接続するビスb1を隠蔽するに必要な形状及び寸法を有するものである。従って、取付縦枠と取付横枠を接続するビスの数及び位置に応じて対応できるように設計される。
【0029】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明によれば、取付縦枠には、単に案内凸条を形成することと、係合溝付きビスを取付けるだけでよいので、取付枠に付加する構成要素は安価であり、取付枠に装着されるコーナーカバーは、その被案内部を前記案内凸条に案内させて所定方向に押すだけで停止縁により所定位置に位置決めされ、かつ、係合部が係合溝付きビスに係合して固定されるから、スナップ式に簡単に装着でき、しかも、取付枠の各コーナー部の外観体裁が向上する。
【0030】
請求項2の発明によれば、係合溝付きビスは、取付縦枠と取付横枠を接続するビスの軸に、そのビスの頭から軸先端方向にコーナーカバーの係合部の肉厚にほぼ等しい距離を隔てた位置にフランジを設けてなるものであるから、取付縦枠と取付横枠を接続するビス自体で、コーナーカバーの固定をもすることができる。
【0031】
請求項3の発明によれば、コーナーカバーの係合部は、矩形の各頂点に対応する位置に設けられ、係合溝付きビスは、取付縦枠と取付横枠とを接続するビスの軸に、そのビスの頭から軸先端方向にコーナーカバーの係合部の肉厚にほぼ等しい距離を隔てた位置にフランジを設けてなるものと、前記取付縦枠の側面からコーナーカバーの係合部の肉厚にほぼ等しい距離を隔てた位置に頭が存在するように前記取付縦枠にねじ込んだ通常のビスとの一方又は双方であるので、安価な部品を使用してコーナーカバーの取付けが可能であり、かつ、取付枠に装着されたコーナーカバーは、高い安定性を持って固定される。
【0032】
請求項4の発明によれば、取付枠の所定位置に簡単に装着して、取付縦枠の取付横枠にビスにより接続される部位及びその付近を隠蔽できるコーナーカバーを提供することができる。そして、コーナーカバーは、少なくとも一対の係合部と係合溝付きビスにより確実強固に固定されるので、これにビス等を固着して、左右上部のコーナーカバーに簾又は日除けなどの上端部を結合するなどして、支持部材としても利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す出窓の斜視図。
【図2】同じく縦断面図。
【図3】同じく横断面図。
【図4】コーナーカバーの展開図。
【図5】コーナーカバーの構造と装着時の作用説明図。
【図6】装着状態におけるコーナーカバーの上側の係合部と係合溝付きビスとの係合状態を示す断面図。
【図7】装着状態におけるコーナーカバーの下側の係合部と係合溝付きビスとの係合状態を示す断面図。
【符号の説明】
図1において
H 建物躯体
FF 取付枠
1 取付上枠
2 取付下枠
3,4 取付縦枠
44 案内凸条
WF サッシ枠
C1〜C4 コーナーカバー
図2において
WF サッシ枠
5 上枠
6 下枠
7,8 縦枠
b1 取付横枠と取付縦枠を接続するビス
b2 サッシ枠の横枠と縦枠を接続するビス
図3において
44 案内凸条
C3,C4 コーナーカバー
図5において
1 取付上枠
4 取付縦枠
B,B´ 係合溝付きビス
h 頭
f フランジ
g 係合溝
C2 コーナーカバー
101 隠蔽板
102 被案内部
104 停止縁
106,107 係合部
Claims (4)
- 建物躯体から屋外側に持ち出して取付けられ、内側にサッシを取付けるための取付枠において、
前記取付枠の縦枠の、前記取付枠の横枠とビスにより接続される部位に、前記取付枠の縦枠の側面に突出する係合溝付きビスを屋内外方向に隔てて少なくとも2個突設するとともに、前記取付枠の縦枠の側面の屋内側寄りの位置に案内凸条を突設し、
前記取付枠の縦枠の、前記取付枠の横枠とビスにより接続される部位及びその付近を隠蔽するためのコーナーカバーを、前記案内凸条に案内させて前記取付枠の縦枠の長手方向中央方向に摺動させ、前記コーナーカバーに形成されている停止縁を前記取付枠の縦枠の長手方向端部に当接させて所定位置に停止し、前記コーナーカバーの前記取付枠の縦枠側の面に形成されている係合部を前記係合溝付きビスの係合溝に係合させて前記コーナーカバーを固定したことを特徴とするサッシ取付枠。 - 係合溝付きビスは、取付枠の縦枠と横枠とを接続するビスの軸に、そのビスの頭から軸先端方向にコーナーカバーの係合部の肉厚にほぼ等しい距離を隔てた位置にフランジを設けてなることを特徴とする請求項1に記載のサッシ取付枠。
- コーナーカバーの係合部は、矩形の各頂点に対応する位置に設けられ、係合溝付きビスは、取付枠の縦枠と横枠とを接続するビスの軸に、そのビスの頭から軸先端方向にコーナーカバーの係合部の肉厚にほぼ等しい距離を隔てた位置にフランジを設けてなるものと、前記取付枠の縦枠の側面からコーナーカバーの係合部の肉厚にほぼ等しい距離を隔てた位置に頭が存在するように前記取付枠の縦枠にねじ込んだ通常のビスとの一方又は双方であることを特徴とする請求項1に記載のサッシ取付枠。
- 取付枠の縦枠の、前記取付枠の横枠とビスにより接続される部位及びその付近を隠蔽する隠蔽板と、前記隠蔽板の屋内側端部に形成され、前記取付枠の縦枠の側面に突設された案内凸条に当接案内されて摺動される被案内部と、前記隠蔽板の上辺又は下辺から前記取付枠のサッシ取付開口方向に水平に突出され、前記被案内部が前記案内凸条に案内されて摺動される時に前記取付枠の縦枠の長手方向端部に停止される停止縁と、前記隠蔽板の前記取付枠の縦枠側の面に突設され、前記停止縁により停止された時に前記取付枠の縦枠の側面に突設されている複数個の係合溝付きビスの係合溝に係合する複数個の係合部とを有するコーナーカバー。
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