JP2004081961A - 電解水生成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電解水生成装置の電解運転中に、水路系統からの漏水の発生を検出することができる電解水生成装置を提供する。
【解決手段】電解水生成装置は、被電解水の供給管路23b,23cに配設されて被電解水の流量等、供給側水量を検出する第1の流量センサ26a,26bと、電解生成水の流出管路33a,33bに配設されて電解生成水の流量等、流出側水量を検出する第2の流量センサ35a,35bと、これら両流量センサからの検出信号に基づいて供給側水量と流出側水量間の流量差を判定する判定手段(制御手段36)と、判定手段がこれらの水量間に流量差が有るものと判定したとき漏水の発生を警告する警告手段37を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】電解水生成装置は、被電解水の供給管路23b,23cに配設されて被電解水の流量等、供給側水量を検出する第1の流量センサ26a,26bと、電解生成水の流出管路33a,33bに配設されて電解生成水の流量等、流出側水量を検出する第2の流量センサ35a,35bと、これら両流量センサからの検出信号に基づいて供給側水量と流出側水量間の流量差を判定する判定手段(制御手段36)と、判定手段がこれらの水量間に流量差が有るものと判定したとき漏水の発生を警告する警告手段37を備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被電解水を電解して電解生成水を生成するための電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電解水生成装置は、電解槽と、電解槽の電解室に接続されて電解室に被電解水を供給する供給管路と、電解槽の電解室に接続されて電解室で生成される電解生成水を流出させる流出管路を備える構成を基本的構成とするもので、当該構成を基本とする各種形式の電解水生成装置が存在する。
【0003】
電解水生成装置においては、被電解水を電解槽の電解室へ供給する手段の相違により、供給ポンプを駆動して供給する形式のものと、原水側の高い水圧を利用して流出側を開放することにより供給する先止め式の形式のものに大別される。また、電解水生成装置においては、電解槽の構成および目的とする電解生成水の種類の相違により、隔膜にて区画された一対の電解室を有する有隔膜電解槽を有する形式のものと、隔膜を有しない単独の電解室のみからなる無隔膜電解槽を有する形式のものに大別される。また、有隔膜電解槽を有する電解水生成装置においては、有隔膜電解槽を構成する各電解室が有する各電極の正負の極性を所定時間毎に切換える運転方式を採る形式のものと、各電極の極性を切換えることなく運転を続行する方式を採る形式のものに大別される。
【0004】
しかして、これらの全ての形式の電解水生成装置においては、電解槽を中心とした供給管路と流出管路間の水路系統での漏水の発生を防止しなければならないことは当然である。当該水路系統での漏水は、上記した如何なる形式の電解水生成装置においても発生し得るもので、当該水路系統に破損部位が存在する場合、当該水路系統が一部詰まる等して局部的に水圧が上昇する場合、先止め式の電解水生成装置のごとく、水路系統に原水側の水圧が常時付与されていて、当該原水側の水圧が所定以上に上昇する場合等、漏水の発生原因には種々の原因ある。
【0005】
電解水生成装置においては、漏水が発生している状態で電解運転を継続していると、設定されている電解条件に変化して生成される電解生成水の設定されている特性に変化をきたし、漏水によって装置の設置環境を汚染し、装置の漏水部位を汚染しまたは錆させるおそれがある。このため、電解水生成装置の水路系統で漏水が発生した場合には、少なくとも、この漏水状態を速やかに検出して、当該電解水生成装置の運転者等に警告するようにすることが要請される。
【0006】
この要請の対処するため、特開平11−314090号公報には、特定された形式の電解水生成装置において、漏水状態を検出して警告を発するようにした電解水生成装置が提案されている。当該電解水生成装置は、先止め式の電解水生成装置であって、当該電解水生成装置が不可欠としている被電解水の供給管路に配設されている流水センサを利用するもので、当該流水センサによって、供給管路内での被電解水の流水(流動)の有無を検出し、この検出信号に基づいて漏水の発生(流動有り→漏水発生)を判定し、漏水の発生が判定された場合には、漏水の発生を警告するように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、当該漏水発生検出能を有する電解水生成装置においては、供給管路内の被電解水の流動の有無を検出し、被電解水が流動状態にある場合には漏水が発生しているものと判定するものであることから、当該電解水生成装置においては、被電解水が供給管路を通して電解槽に供給されている状態にある電解運転中には、漏水の発生の有無を判定すことは不可能である。当該電解水生成装置における漏水の発生の有無の判定は、電解水生成装置が電解運転停止状態または中断している場合に限られ、電解水生成装置の電解運転とは別に特別にしなければならないという面倒がある。また、当該漏水発生検出能は、先止め式の電解水生成装置に適用し得るにすぎなくて、その汎用性が乏しいものである。
【0008】
従って、本発明の目的は、実質的に全ての形式の電解水生成装置に適用され、かつ、電解水生成装置の電解運転中に漏水の発生の有無を判定できる、漏水発生検出能を有する電解水生成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は電解水生成装置に関するもので、電解槽と、同電解槽の電解室に接続されて同電解室に被電解水を供給する供給管路と、前記電解槽の電解室に接続されて同電解室で生成される電解生成水を流出させる流出管路を備える電解水生成装置を適用対象とするものである。
【0010】
しかして、本発明に係る電解水生成装置においては、前記供給管路に配設されて同供給管路を流動する供給側水量を検出する第1の流量センサと、前記流出管路に配設されて同流出管路を流動する流出側水量を検出する第2の流量センサと、これら両流量センサからの検出信号に基づいて前記供給側水量と前記流出側水量間の流量差を判定する判定手段と、同判定手段がこれらの水量間に流量差が有るものと判定したとき漏水の発生を警告する警告手段を備えることを特徴とするものである。
【0011】
本発明は、各種形式の電解水生成装置に適用することができるものであり、例えば、無隔膜電解槽を有する形式の電解水生成装置では、前記第1の流量センサおよび前記第2の流量センサのそれぞれを1個だけ、供給管路と流出管路に配設する構成を採る。
【0012】
また、有隔膜電解槽を有する形式の電解水生成装置では、有隔膜電解槽の各電解室に接続されて同各電解室に被電解水をそれぞれ供給する各供給管路に前記第1の流量センサをそれぞれ配設し、かつ、前記有隔膜電解槽の各電解室に接続されて同各電解室で生成される各電解生成水を流出させる各流出管路に前記第2の流量センサをそれぞれ配設し、前記判定手段では、各第1の流量センサで検出される被電解水の総流量と各第2の流量センサで検出される電解生成水の総流量との差を算出するように構成する。
【0013】
また、有隔膜電解槽を有する電解水生成装置には、先止め式の電解水生成装置があり、また、有隔膜電解槽を構成する各電解室の各電極の極性を正負反転して切換える運転方式を採る形式の電解水生成装置があるが、本発明は、これらの各種形式の電解水生成装置にも適用し得る。
【0014】
【発明の作用・効果】
本発明に係る電解水生成装置は、被電解水の供給管路に配設されて同供給管路を流動する供給側水量を検出する第1の流量センサからの検出信号(流量検出信号)と、電解生成水が流出する流出管路に配設されて同流出管路を流動する流出側水量を検出する第2の流量センサからの検出信号(流量検出信号)とに基づいて、供給側水量と流出側水量間の流量差を判定して、これらの水量間に流量差が有る場合には、漏水が発生しているものと判定するものである。このため、本発明に係る電解水生成装置が有する漏水の発生を検出する手段では、電解水生成装置の電解運転中に漏水の発生の有無を判定することができるものであり、また、実質的には、如何なる形式の電解水生成装置にも適用できる汎用性を有するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明は、漏水の発生を検出する漏水発生検出能(漏水発生検出機構)を有する電解水生成装置であり、図1には、本発明に係る電解水生成装置の一実施形態である電解水生成装置を示しており、また、図2には、当該電解水生成装置に被電解水(水道水)を供給するための被電解水の給水機構を示している。当該電解水生成装置は、有隔膜電解槽を有する先止め式の電解水生成装置であって、流出管路を切換える切換弁を有し、電極の極性を反転して電解運転を継続する方式を採る電解水生成装置である。当該電解水生成装置は、電解槽10、被電解水の給水機構20および電解水の流出機構30を備えるとともに、電力付与機構40aおよび制御装置40bを備えている。
【0016】
電解槽10は、槽本体11、隔膜12、一対の電極13a,13bを備えている。隔膜12は、槽本体11の中央部に配設されていて、槽本体11内を左右の電解室14a,14bに区画しており、各電解室14a,14bには各電極13a,13bがそれぞれ配設されている。電解槽10の槽本体11には、給水機構20を構成する後述する給水管路が接続され、かつ、流出機構30を構成する後述する流出管路が接続されている。
【0017】
給水機構20は、図1および図2に示すように、水道管20aと電解槽10の槽本体11間に配設されていて、水道水を被電解水として供給するもので、浄水器21、浄水器21と水道管20aを接続する第1給水管路22、浄水器21と槽本体11を接続する第2給水管路23を備え、第1給水管路22には元栓24、減圧弁25が介装されている。第2給水管路23は、管路本体23aの先端側が2つの分岐管路23b,23cに分岐されていて、一方の分岐管路23bが電解室14aに接続され、かつ、他方の分岐管路23cが電解室14bに接続されている。各分岐管路23b,23cには、第1流量センサ26a,26bがそれぞれ介装されている。各第1流量センサ26a,26bは、本発明における第1の流量センサに該当する。
【0018】
流出機構30は、電解槽10の下流側に配設されているもので、流路切換弁31、流路切換弁31と電解槽10の槽本体11を接続する一対の第1流出管路32a,32b、流路切換弁31に接続する一対の第2流出管路33a,33bを備えている。各流出管路33a,33bの先端部は分岐されていて、各分岐管路33a1,33a2,33b1,33b2には先止め弁である開閉弁33c,33dが介装されている。各第2流出管路33a,33bには、排出管路34a,34bが接続されていて、各排出管路34a,34bには、電磁開閉式の排出制御弁34cが介装されている。また、各第2流出管路33a,33bには、その各分岐管路33a1,33a2,33b1,33b2の上流側に第2流量センサ35a,35bがそれぞれ介装されている。各第2流量センサ35a,35bは、本発明における第2の流量センサに該当する。
【0019】
電力付与機構40aは、直流電源41と電磁開閉器42からなり、直流電源41の各電極が電磁開閉器42を介して電解槽10内の各電極13a,13bに接続されている。直流電源41は、印加電圧が可変の電圧可変タイプのものである。また、電磁開閉器42は開閉動作して、各電極13a,13bに対する電圧の印加を断続すべく機能するとともに、切換え動作により、各電極13a,13bに対する印加電圧の正負の極性を反転させる。電力付与機構40aにおいては、電磁開閉器42と電極13bとを接続する接続回路の途中に、電流センサー43が介装されている。
【0020】
制御装置40bは、当該電解水生成装置の運転を制御するもので、メインスイッチ44による電源投入により動作して、流路切換弁31を切換え制御し、電磁開閉器42を開閉・切換え制御し、排出弁34cを開閉制御することにより、当該電解水生成装置を運転し、かつ、その運転を中断または停止する。当該電解水生成装置においては、運転停止時には、各排出弁34cは閉止し、かつ、電磁開閉器42は開成された状態にあり、制御装置40bが有するメインスイッチ44を投入することによって、当該電解水生成装置の電解運転が開始し得る状態となる。
【0021】
しかして、当該電解水生成装置においては、本発明が主要部とする漏水発生検出機構を備えている。当該漏水発生検出機構は、図3に示すように、第2給水管路23の分岐管路23b,23cに介装された第1流量センサ26a,26bと、各第2流出管路33a,33bに介装された第2流量センサ35a,35bと、制御手段36と、警報器、警告灯、警告表示器等の警告手段37にて構成されている。制御手段36は、当該電解水生成装置が有する制御装置40b内に組込まれているもので、CPU36aと駆動回路36bを備えている。
【0022】
当該漏水発生検出機構においては、各第1流量センサ26a,26bは、各第2給水管路23の分岐管路23b,23cを流動する被電解水の流量等、供給側水量を検出して、これらの供給側水量を検出信号として制御手段36へ出力する。また、各第2流量センサ35a,35bは、各第2給水管路23を流動する電解生成水の流量等、流出側水量を検出して、これらの流出側水量を検出信号として制御手段36へ出力する。制御手段36においては、CPU36aは、各第1流量センサ26a,26bおよび各第2流量センサ35a,35bからの出力される検出信号に基づいて、第2供給管路23aを流動する供給側水の単位時間当たりの流量(水量)を算出するとともに、第2流出管路35a,35bを流動する流出側水の単位時間当たりの流量(水量)を算出して、算出された供給側水量と流出側水量間の流量差の有無を判定する。CPU36aは、供給側水量と流出側水量間に流量差があるものと判定した場合には、その判定結果を駆動回路37bに出力する。駆動回路36bは、CPU36aからの判定結果の出力信号に基づいて、警告手段37を駆動すべき信号を警告手段37に出力して同警告手段37を駆動させる。
【0023】
当該電解水生成装置においては、制御装置40bのメインスイッチ44を投入することにより電解運転の待機状態となり、開閉弁33cおよび/または開閉弁33dを開放操作することにより電解運転が開始される。電解運転の開始に当たっては、電磁開閉器42が閉成され、開閉弁33cおよび/または開閉弁33dの開放操作による水路系統の開放によって、水道管20a内の水道水が浄水器21を通して給水機構20の第2給水管路23に被電解水として給水され、管路本体23aの先端側の分岐管路23b,23cを通して各電解室14a,14bに一定流量で供給される。また、各電極13a,13bに対しては、直流電源41から電磁開閉器42を通して電圧が印加され、各電解室14a,14bに供給された被電解水は、各電解室14a,14bにて定電圧の電解条件にて電解されて電解生成水となる。
【0024】
生成された電解生成水は、例えば正極側である電解室14aで生成された酸性水にあっては、流出機構30の流路切換弁31および第2流出管路33aを経て、開放状態にある開閉弁33cを通して使用場所へ供給される。また、例えば負極側である電解室14bで生成されたアルカリ水にあっては、流出機構30の流路切換弁31および第2流出管路33bを経て、開放状態にある開閉弁33dを通して使用場所へ供給される。
【0025】
当該電解水生成装置においては、この電解運転を1サイクルとし、その後、制御装置40bの手動切換スイッチ45の操作により電磁開閉器42を開成動作して電解運転を一旦中断した後、手動切換スイッチ45の再操作により電磁開閉器42を切換動作して、両電極13a,13bに対する印加電圧の極性を互いに切換て反転させるとともに、流路切換弁31を切換え動作させて電解運転を再開させる。
【0026】
この場合は、流路切換弁31は図1の実線で示す状態から2点鎖線で示す状態に切換えられ、例えば負極側となった電解室14aで生成されるアルカリ水は、流路切換弁31および第2流出管路33bを経て、開放状態にある開閉弁33dを通して使用場所へ供給される。また、例えば正極側となった電解室14bで生成される酸性水は、流路切換弁31および第2流出管路33aを経て、開放状態にある開閉弁33cを通して使用場所へ供給される。
【0027】
当該電解水生成装置においては、電解運転中、第2給水管路23の各分岐管路23b,23cに介装した各第1流量センサ26a,26bにより被電解水の通水状態(供給側水量)が監視され、各第2流出管路35a,35bに介装した各第2流量センサ35a,35bにより電解生成水の通水状態(流出側水量)が監視され、かつ、電力付与機構40aの電磁開閉器42と電極13bとを接続する接続回路の途中に介装した電流センサー43により、電解電流の印加状態が監視されている。
【0028】
制御装置40bには、各流量センサ26a,26bから流量検出信号が入力され、これらの流量検出信号に基づき算出される被電解水の通水流量が設定された流量以下の場合は、電解運転を停止して待機状態となる。また、制御装置40bには、電流センサー43から電解電流の電流検出信号が入力され、この電流検出信号に基づき、電解電流が一定になるように、両電極13a,13bに対する印加電圧を制御する。
【0029】
しかして、当該電解水生成装置は漏水発生検出機構を備え、当該漏水発生検出機構は電解運転中常時作動して、漏水の発生の有無を監視し、制御手段36が漏水発生と判定した場合には警告手段37を駆動して、電解運転の作業者に漏水の発生を警告する。制御装置40bに組込まれている制御手段36は、漏水発生検出プログラムを、図4に示すフローチャートに基づいて実行する。
【0030】
制御手段36を構成するマイクロコンピュータは、メインスイッチ44による電源投入により漏水発生検出プログラムの実行を開始し、ステップ111にて、各第1流量センサ26a,26bおよび各第2流量センサ35a,35bからの検出信号を読込んで、ステップ112にて、各第1流量センサ26a,26bからの検出信号に基づいて各分岐管路23b,23cを流動する被電解水の単位時間当たりの流量W1,W2(供給側水量)を算出するとともに、各第2流量センサ35a,35bからの検出信号に基づいて各第2流出管路33a,33bを流動する電解生成水の単位時間当たりの流量W3,W4(流出側水量)を算出し、プログラムをステップ113に進める。
【0031】
マイクロコンピュータは、ステップ113にて、被電解水の流量(W1+W2)と電解生成水の流量(W3+W4)を比較して、被電解水の流量(W1+W2)と電解生成水の流量(W3+W4)間の差の有無を判定する。マイクロコンピュータは、ステップ113にて、被電解水の流量(W1+W2)と電解生成水の流量(W3+W4)間に流量差が有るものと判定した場合には、ステップ114にて、警告手段37を駆動して、電解運転の作業者に漏水が発生していることを警告する。マイクロコンピュータは、ステップ114にて所定時間警告を発生した後、プログラムをステップ116に進める。
【0032】
マイクロコンピュータは、ステップ113にて、被電解水の流量(W1+W2)と電解生成水の流量(W3+W4)間に流量差が無いものと判定した場合には、漏水は発生していないものとして、プログラムをステップ115に進め、ステップ115にて、被電解水の流量(W1+W2)および電解生成水の流量(W3+W4)が零か否かを判定する。マイクロコンピュータは、被電解水の流量(W1+W2)および電解生成水の流量(W3+W4)が零ではないと判定した場合にはプログラムをステップ111に戻し、この間のプログラムを循環して実行する。
【0033】
マイクロコンピュータは、ステップ115にて、被電解水の流量(W1+W2)および電解生成水の流量(W3+W4)が零であると判定した場合にはプログラムをステップ116に進め、各開閉弁33c,33dは閉鎖されたものとして、各電極13a,13bに対する電圧の印加を停止して電解運転を中断する。また、マイクロコンピュータは、ステップ113にて漏水が発生しているものと判定して、ステップ114にて漏水が発生していることを警告した後には、ステップ116にて、各電極13a,13bに対する電圧の印加を停止して電解運転を中断する。
【0034】
このように、当該電解水生成装置が有する漏水発生検出機構は、被電解水の流量(W1+W2)と電解生成水の流量(W3+W4)間に流量差がある場合には、漏水が発生しているものと判定するものである。このため、当該漏水発生検出機構では、電解水生成装置の電解運転中に漏水の有無を判定することができるものである。
【0035】
当該漏水発生検出機構は、本実施形態では、有隔膜電解槽を有する先止め式の電解水生成装置に適用した例であるが、有隔膜電解槽を有する非先止め式の電解水生成装置にも採用することができ、また、無隔膜電解槽を有する電解水生成装置に対しても、被電解水の流量センサおよび電解生成水の流量センサをそれぞれ1個に変更して採用することができる。すなわち、本発明に係る電解水生成装置の主要部を構成する漏水発生検出機構は、実質的には、如何なる形式の電解水生成装置にも適用できる汎用性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る電解水生成装置を示す概略構成図である。
【図2】同電解水生成装置を構成する給水機構の上流側部を示す概略構成図である。
【図3】同電解水生成装置が有する漏水発止検出機構の概略構成図である。
【図4】同漏水発生検出機構が有する漏水発生検出プログラムを実行するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10…電解槽、11…槽本体、12…隔膜、13a,13b…電極、14a,14b…電解室、20…給水機構、20a…水道管、21…浄水器、22…第1給水管路、23…第2給水管路、23a…管路本体、23b,23c…分岐管路、24…元栓、25…減圧弁、26a,26b…第1流量センサ、27…給水制御弁、30…流出機構、31…流路切換弁、32a,32b…第1流出管路、33a,33b…第2流出管路、33c.33d…開閉弁、34a,34b…排出管路、34c…排出制御弁、35a,35b…第2流量センサ、36…制御手段、36a…CPU、36b…駆動回路、37…警告手段、40a…電力付与機構、41…直流電源、42…電磁開閉器、43…電流センサー、40b…制御装置、44…メインスイッチ、45…手動切換スイッチ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、被電解水を電解して電解生成水を生成するための電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電解水生成装置は、電解槽と、電解槽の電解室に接続されて電解室に被電解水を供給する供給管路と、電解槽の電解室に接続されて電解室で生成される電解生成水を流出させる流出管路を備える構成を基本的構成とするもので、当該構成を基本とする各種形式の電解水生成装置が存在する。
【0003】
電解水生成装置においては、被電解水を電解槽の電解室へ供給する手段の相違により、供給ポンプを駆動して供給する形式のものと、原水側の高い水圧を利用して流出側を開放することにより供給する先止め式の形式のものに大別される。また、電解水生成装置においては、電解槽の構成および目的とする電解生成水の種類の相違により、隔膜にて区画された一対の電解室を有する有隔膜電解槽を有する形式のものと、隔膜を有しない単独の電解室のみからなる無隔膜電解槽を有する形式のものに大別される。また、有隔膜電解槽を有する電解水生成装置においては、有隔膜電解槽を構成する各電解室が有する各電極の正負の極性を所定時間毎に切換える運転方式を採る形式のものと、各電極の極性を切換えることなく運転を続行する方式を採る形式のものに大別される。
【0004】
しかして、これらの全ての形式の電解水生成装置においては、電解槽を中心とした供給管路と流出管路間の水路系統での漏水の発生を防止しなければならないことは当然である。当該水路系統での漏水は、上記した如何なる形式の電解水生成装置においても発生し得るもので、当該水路系統に破損部位が存在する場合、当該水路系統が一部詰まる等して局部的に水圧が上昇する場合、先止め式の電解水生成装置のごとく、水路系統に原水側の水圧が常時付与されていて、当該原水側の水圧が所定以上に上昇する場合等、漏水の発生原因には種々の原因ある。
【0005】
電解水生成装置においては、漏水が発生している状態で電解運転を継続していると、設定されている電解条件に変化して生成される電解生成水の設定されている特性に変化をきたし、漏水によって装置の設置環境を汚染し、装置の漏水部位を汚染しまたは錆させるおそれがある。このため、電解水生成装置の水路系統で漏水が発生した場合には、少なくとも、この漏水状態を速やかに検出して、当該電解水生成装置の運転者等に警告するようにすることが要請される。
【0006】
この要請の対処するため、特開平11−314090号公報には、特定された形式の電解水生成装置において、漏水状態を検出して警告を発するようにした電解水生成装置が提案されている。当該電解水生成装置は、先止め式の電解水生成装置であって、当該電解水生成装置が不可欠としている被電解水の供給管路に配設されている流水センサを利用するもので、当該流水センサによって、供給管路内での被電解水の流水(流動)の有無を検出し、この検出信号に基づいて漏水の発生(流動有り→漏水発生)を判定し、漏水の発生が判定された場合には、漏水の発生を警告するように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、当該漏水発生検出能を有する電解水生成装置においては、供給管路内の被電解水の流動の有無を検出し、被電解水が流動状態にある場合には漏水が発生しているものと判定するものであることから、当該電解水生成装置においては、被電解水が供給管路を通して電解槽に供給されている状態にある電解運転中には、漏水の発生の有無を判定すことは不可能である。当該電解水生成装置における漏水の発生の有無の判定は、電解水生成装置が電解運転停止状態または中断している場合に限られ、電解水生成装置の電解運転とは別に特別にしなければならないという面倒がある。また、当該漏水発生検出能は、先止め式の電解水生成装置に適用し得るにすぎなくて、その汎用性が乏しいものである。
【0008】
従って、本発明の目的は、実質的に全ての形式の電解水生成装置に適用され、かつ、電解水生成装置の電解運転中に漏水の発生の有無を判定できる、漏水発生検出能を有する電解水生成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は電解水生成装置に関するもので、電解槽と、同電解槽の電解室に接続されて同電解室に被電解水を供給する供給管路と、前記電解槽の電解室に接続されて同電解室で生成される電解生成水を流出させる流出管路を備える電解水生成装置を適用対象とするものである。
【0010】
しかして、本発明に係る電解水生成装置においては、前記供給管路に配設されて同供給管路を流動する供給側水量を検出する第1の流量センサと、前記流出管路に配設されて同流出管路を流動する流出側水量を検出する第2の流量センサと、これら両流量センサからの検出信号に基づいて前記供給側水量と前記流出側水量間の流量差を判定する判定手段と、同判定手段がこれらの水量間に流量差が有るものと判定したとき漏水の発生を警告する警告手段を備えることを特徴とするものである。
【0011】
本発明は、各種形式の電解水生成装置に適用することができるものであり、例えば、無隔膜電解槽を有する形式の電解水生成装置では、前記第1の流量センサおよび前記第2の流量センサのそれぞれを1個だけ、供給管路と流出管路に配設する構成を採る。
【0012】
また、有隔膜電解槽を有する形式の電解水生成装置では、有隔膜電解槽の各電解室に接続されて同各電解室に被電解水をそれぞれ供給する各供給管路に前記第1の流量センサをそれぞれ配設し、かつ、前記有隔膜電解槽の各電解室に接続されて同各電解室で生成される各電解生成水を流出させる各流出管路に前記第2の流量センサをそれぞれ配設し、前記判定手段では、各第1の流量センサで検出される被電解水の総流量と各第2の流量センサで検出される電解生成水の総流量との差を算出するように構成する。
【0013】
また、有隔膜電解槽を有する電解水生成装置には、先止め式の電解水生成装置があり、また、有隔膜電解槽を構成する各電解室の各電極の極性を正負反転して切換える運転方式を採る形式の電解水生成装置があるが、本発明は、これらの各種形式の電解水生成装置にも適用し得る。
【0014】
【発明の作用・効果】
本発明に係る電解水生成装置は、被電解水の供給管路に配設されて同供給管路を流動する供給側水量を検出する第1の流量センサからの検出信号(流量検出信号)と、電解生成水が流出する流出管路に配設されて同流出管路を流動する流出側水量を検出する第2の流量センサからの検出信号(流量検出信号)とに基づいて、供給側水量と流出側水量間の流量差を判定して、これらの水量間に流量差が有る場合には、漏水が発生しているものと判定するものである。このため、本発明に係る電解水生成装置が有する漏水の発生を検出する手段では、電解水生成装置の電解運転中に漏水の発生の有無を判定することができるものであり、また、実質的には、如何なる形式の電解水生成装置にも適用できる汎用性を有するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明は、漏水の発生を検出する漏水発生検出能(漏水発生検出機構)を有する電解水生成装置であり、図1には、本発明に係る電解水生成装置の一実施形態である電解水生成装置を示しており、また、図2には、当該電解水生成装置に被電解水(水道水)を供給するための被電解水の給水機構を示している。当該電解水生成装置は、有隔膜電解槽を有する先止め式の電解水生成装置であって、流出管路を切換える切換弁を有し、電極の極性を反転して電解運転を継続する方式を採る電解水生成装置である。当該電解水生成装置は、電解槽10、被電解水の給水機構20および電解水の流出機構30を備えるとともに、電力付与機構40aおよび制御装置40bを備えている。
【0016】
電解槽10は、槽本体11、隔膜12、一対の電極13a,13bを備えている。隔膜12は、槽本体11の中央部に配設されていて、槽本体11内を左右の電解室14a,14bに区画しており、各電解室14a,14bには各電極13a,13bがそれぞれ配設されている。電解槽10の槽本体11には、給水機構20を構成する後述する給水管路が接続され、かつ、流出機構30を構成する後述する流出管路が接続されている。
【0017】
給水機構20は、図1および図2に示すように、水道管20aと電解槽10の槽本体11間に配設されていて、水道水を被電解水として供給するもので、浄水器21、浄水器21と水道管20aを接続する第1給水管路22、浄水器21と槽本体11を接続する第2給水管路23を備え、第1給水管路22には元栓24、減圧弁25が介装されている。第2給水管路23は、管路本体23aの先端側が2つの分岐管路23b,23cに分岐されていて、一方の分岐管路23bが電解室14aに接続され、かつ、他方の分岐管路23cが電解室14bに接続されている。各分岐管路23b,23cには、第1流量センサ26a,26bがそれぞれ介装されている。各第1流量センサ26a,26bは、本発明における第1の流量センサに該当する。
【0018】
流出機構30は、電解槽10の下流側に配設されているもので、流路切換弁31、流路切換弁31と電解槽10の槽本体11を接続する一対の第1流出管路32a,32b、流路切換弁31に接続する一対の第2流出管路33a,33bを備えている。各流出管路33a,33bの先端部は分岐されていて、各分岐管路33a1,33a2,33b1,33b2には先止め弁である開閉弁33c,33dが介装されている。各第2流出管路33a,33bには、排出管路34a,34bが接続されていて、各排出管路34a,34bには、電磁開閉式の排出制御弁34cが介装されている。また、各第2流出管路33a,33bには、その各分岐管路33a1,33a2,33b1,33b2の上流側に第2流量センサ35a,35bがそれぞれ介装されている。各第2流量センサ35a,35bは、本発明における第2の流量センサに該当する。
【0019】
電力付与機構40aは、直流電源41と電磁開閉器42からなり、直流電源41の各電極が電磁開閉器42を介して電解槽10内の各電極13a,13bに接続されている。直流電源41は、印加電圧が可変の電圧可変タイプのものである。また、電磁開閉器42は開閉動作して、各電極13a,13bに対する電圧の印加を断続すべく機能するとともに、切換え動作により、各電極13a,13bに対する印加電圧の正負の極性を反転させる。電力付与機構40aにおいては、電磁開閉器42と電極13bとを接続する接続回路の途中に、電流センサー43が介装されている。
【0020】
制御装置40bは、当該電解水生成装置の運転を制御するもので、メインスイッチ44による電源投入により動作して、流路切換弁31を切換え制御し、電磁開閉器42を開閉・切換え制御し、排出弁34cを開閉制御することにより、当該電解水生成装置を運転し、かつ、その運転を中断または停止する。当該電解水生成装置においては、運転停止時には、各排出弁34cは閉止し、かつ、電磁開閉器42は開成された状態にあり、制御装置40bが有するメインスイッチ44を投入することによって、当該電解水生成装置の電解運転が開始し得る状態となる。
【0021】
しかして、当該電解水生成装置においては、本発明が主要部とする漏水発生検出機構を備えている。当該漏水発生検出機構は、図3に示すように、第2給水管路23の分岐管路23b,23cに介装された第1流量センサ26a,26bと、各第2流出管路33a,33bに介装された第2流量センサ35a,35bと、制御手段36と、警報器、警告灯、警告表示器等の警告手段37にて構成されている。制御手段36は、当該電解水生成装置が有する制御装置40b内に組込まれているもので、CPU36aと駆動回路36bを備えている。
【0022】
当該漏水発生検出機構においては、各第1流量センサ26a,26bは、各第2給水管路23の分岐管路23b,23cを流動する被電解水の流量等、供給側水量を検出して、これらの供給側水量を検出信号として制御手段36へ出力する。また、各第2流量センサ35a,35bは、各第2給水管路23を流動する電解生成水の流量等、流出側水量を検出して、これらの流出側水量を検出信号として制御手段36へ出力する。制御手段36においては、CPU36aは、各第1流量センサ26a,26bおよび各第2流量センサ35a,35bからの出力される検出信号に基づいて、第2供給管路23aを流動する供給側水の単位時間当たりの流量(水量)を算出するとともに、第2流出管路35a,35bを流動する流出側水の単位時間当たりの流量(水量)を算出して、算出された供給側水量と流出側水量間の流量差の有無を判定する。CPU36aは、供給側水量と流出側水量間に流量差があるものと判定した場合には、その判定結果を駆動回路37bに出力する。駆動回路36bは、CPU36aからの判定結果の出力信号に基づいて、警告手段37を駆動すべき信号を警告手段37に出力して同警告手段37を駆動させる。
【0023】
当該電解水生成装置においては、制御装置40bのメインスイッチ44を投入することにより電解運転の待機状態となり、開閉弁33cおよび/または開閉弁33dを開放操作することにより電解運転が開始される。電解運転の開始に当たっては、電磁開閉器42が閉成され、開閉弁33cおよび/または開閉弁33dの開放操作による水路系統の開放によって、水道管20a内の水道水が浄水器21を通して給水機構20の第2給水管路23に被電解水として給水され、管路本体23aの先端側の分岐管路23b,23cを通して各電解室14a,14bに一定流量で供給される。また、各電極13a,13bに対しては、直流電源41から電磁開閉器42を通して電圧が印加され、各電解室14a,14bに供給された被電解水は、各電解室14a,14bにて定電圧の電解条件にて電解されて電解生成水となる。
【0024】
生成された電解生成水は、例えば正極側である電解室14aで生成された酸性水にあっては、流出機構30の流路切換弁31および第2流出管路33aを経て、開放状態にある開閉弁33cを通して使用場所へ供給される。また、例えば負極側である電解室14bで生成されたアルカリ水にあっては、流出機構30の流路切換弁31および第2流出管路33bを経て、開放状態にある開閉弁33dを通して使用場所へ供給される。
【0025】
当該電解水生成装置においては、この電解運転を1サイクルとし、その後、制御装置40bの手動切換スイッチ45の操作により電磁開閉器42を開成動作して電解運転を一旦中断した後、手動切換スイッチ45の再操作により電磁開閉器42を切換動作して、両電極13a,13bに対する印加電圧の極性を互いに切換て反転させるとともに、流路切換弁31を切換え動作させて電解運転を再開させる。
【0026】
この場合は、流路切換弁31は図1の実線で示す状態から2点鎖線で示す状態に切換えられ、例えば負極側となった電解室14aで生成されるアルカリ水は、流路切換弁31および第2流出管路33bを経て、開放状態にある開閉弁33dを通して使用場所へ供給される。また、例えば正極側となった電解室14bで生成される酸性水は、流路切換弁31および第2流出管路33aを経て、開放状態にある開閉弁33cを通して使用場所へ供給される。
【0027】
当該電解水生成装置においては、電解運転中、第2給水管路23の各分岐管路23b,23cに介装した各第1流量センサ26a,26bにより被電解水の通水状態(供給側水量)が監視され、各第2流出管路35a,35bに介装した各第2流量センサ35a,35bにより電解生成水の通水状態(流出側水量)が監視され、かつ、電力付与機構40aの電磁開閉器42と電極13bとを接続する接続回路の途中に介装した電流センサー43により、電解電流の印加状態が監視されている。
【0028】
制御装置40bには、各流量センサ26a,26bから流量検出信号が入力され、これらの流量検出信号に基づき算出される被電解水の通水流量が設定された流量以下の場合は、電解運転を停止して待機状態となる。また、制御装置40bには、電流センサー43から電解電流の電流検出信号が入力され、この電流検出信号に基づき、電解電流が一定になるように、両電極13a,13bに対する印加電圧を制御する。
【0029】
しかして、当該電解水生成装置は漏水発生検出機構を備え、当該漏水発生検出機構は電解運転中常時作動して、漏水の発生の有無を監視し、制御手段36が漏水発生と判定した場合には警告手段37を駆動して、電解運転の作業者に漏水の発生を警告する。制御装置40bに組込まれている制御手段36は、漏水発生検出プログラムを、図4に示すフローチャートに基づいて実行する。
【0030】
制御手段36を構成するマイクロコンピュータは、メインスイッチ44による電源投入により漏水発生検出プログラムの実行を開始し、ステップ111にて、各第1流量センサ26a,26bおよび各第2流量センサ35a,35bからの検出信号を読込んで、ステップ112にて、各第1流量センサ26a,26bからの検出信号に基づいて各分岐管路23b,23cを流動する被電解水の単位時間当たりの流量W1,W2(供給側水量)を算出するとともに、各第2流量センサ35a,35bからの検出信号に基づいて各第2流出管路33a,33bを流動する電解生成水の単位時間当たりの流量W3,W4(流出側水量)を算出し、プログラムをステップ113に進める。
【0031】
マイクロコンピュータは、ステップ113にて、被電解水の流量(W1+W2)と電解生成水の流量(W3+W4)を比較して、被電解水の流量(W1+W2)と電解生成水の流量(W3+W4)間の差の有無を判定する。マイクロコンピュータは、ステップ113にて、被電解水の流量(W1+W2)と電解生成水の流量(W3+W4)間に流量差が有るものと判定した場合には、ステップ114にて、警告手段37を駆動して、電解運転の作業者に漏水が発生していることを警告する。マイクロコンピュータは、ステップ114にて所定時間警告を発生した後、プログラムをステップ116に進める。
【0032】
マイクロコンピュータは、ステップ113にて、被電解水の流量(W1+W2)と電解生成水の流量(W3+W4)間に流量差が無いものと判定した場合には、漏水は発生していないものとして、プログラムをステップ115に進め、ステップ115にて、被電解水の流量(W1+W2)および電解生成水の流量(W3+W4)が零か否かを判定する。マイクロコンピュータは、被電解水の流量(W1+W2)および電解生成水の流量(W3+W4)が零ではないと判定した場合にはプログラムをステップ111に戻し、この間のプログラムを循環して実行する。
【0033】
マイクロコンピュータは、ステップ115にて、被電解水の流量(W1+W2)および電解生成水の流量(W3+W4)が零であると判定した場合にはプログラムをステップ116に進め、各開閉弁33c,33dは閉鎖されたものとして、各電極13a,13bに対する電圧の印加を停止して電解運転を中断する。また、マイクロコンピュータは、ステップ113にて漏水が発生しているものと判定して、ステップ114にて漏水が発生していることを警告した後には、ステップ116にて、各電極13a,13bに対する電圧の印加を停止して電解運転を中断する。
【0034】
このように、当該電解水生成装置が有する漏水発生検出機構は、被電解水の流量(W1+W2)と電解生成水の流量(W3+W4)間に流量差がある場合には、漏水が発生しているものと判定するものである。このため、当該漏水発生検出機構では、電解水生成装置の電解運転中に漏水の有無を判定することができるものである。
【0035】
当該漏水発生検出機構は、本実施形態では、有隔膜電解槽を有する先止め式の電解水生成装置に適用した例であるが、有隔膜電解槽を有する非先止め式の電解水生成装置にも採用することができ、また、無隔膜電解槽を有する電解水生成装置に対しても、被電解水の流量センサおよび電解生成水の流量センサをそれぞれ1個に変更して採用することができる。すなわち、本発明に係る電解水生成装置の主要部を構成する漏水発生検出機構は、実質的には、如何なる形式の電解水生成装置にも適用できる汎用性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る電解水生成装置を示す概略構成図である。
【図2】同電解水生成装置を構成する給水機構の上流側部を示す概略構成図である。
【図3】同電解水生成装置が有する漏水発止検出機構の概略構成図である。
【図4】同漏水発生検出機構が有する漏水発生検出プログラムを実行するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10…電解槽、11…槽本体、12…隔膜、13a,13b…電極、14a,14b…電解室、20…給水機構、20a…水道管、21…浄水器、22…第1給水管路、23…第2給水管路、23a…管路本体、23b,23c…分岐管路、24…元栓、25…減圧弁、26a,26b…第1流量センサ、27…給水制御弁、30…流出機構、31…流路切換弁、32a,32b…第1流出管路、33a,33b…第2流出管路、33c.33d…開閉弁、34a,34b…排出管路、34c…排出制御弁、35a,35b…第2流量センサ、36…制御手段、36a…CPU、36b…駆動回路、37…警告手段、40a…電力付与機構、41…直流電源、42…電磁開閉器、43…電流センサー、40b…制御装置、44…メインスイッチ、45…手動切換スイッチ。
Claims (3)
- 電解槽と、同電解槽の電解室に接続されて同電解室に被電解水を供給する供給管路と、前記電解槽の電解室に接続されて同電解室で生成される電解生成水を流出させる流出管路を備える電解水生成装置であり、当該電解水生成装置は、前記供給管路に配設されて同供給管路を流動する供給側水量を検出する第1の流量センサと、前記流出管路に配設されて同流出管路を流動する流出側水量を検出する第2の流量センサと、これら両流量センサからの検出信号に基づいて前記供給側水量と前記流出側水量間の流量差を判定する判定手段と、同判定手段がこれらの水量間に流量差が有るものと判定したとき漏水の発生を警告する警告手段を備えることを特徴とする電解水生成装置。
- 有隔膜電解槽と、同有隔膜電解槽の各電解室に接続されて同各電解室に被電解水をそれぞれ供給する一対の供給管路と、前記有隔膜電解槽の各電解室に接続されて同各電解室で生成される各電解生成水を流出させる一対の流出管路を備える電解水生成装置であり、当該電解水生成装置は、前記各供給管路に配設されて同各供給管路を流動する供給側水量を検出する一対の第1の流量センサと、前記各流出管路に配設されて同各流出管路を流動する流出側水量を検出する一対の第2の流量センサと、これら両流量センサからの検出信号に基づいて前記供給側水量と前記流出側水量の流量差を判定する判定手段と、同判定手段がこれらの水量間に流量差が有るものと判定したとき漏水の発生を警告する警告手段を備えることを特徴とする電解水生成装置。
- 請求項1または2に記載の電解水生成装置であり、当該電解水生成装置は、前記流出管路の先端側に開閉弁を備え、同開閉弁の開放操作により前記被電解水が前記電解槽の電解室に供給される先止め式の電解水生成装置であることを特徴とする電解水生成装置。
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