JP2004080948A - 振動波モータの振動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動体の製造方法で、複数の圧電素子を弾性体上に効率よく配置することができ、量産性に優れた振動体製造方法を得る。
【解決手段】一般的に用いられているチップマウンタを応用する。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動波モータにおける振動体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
振動波モータは、弾性体に電気−機械エネルギー変換素子として圧電素子を固着し、圧電素子に交番電圧を印加することにより高周波振動を発生させ、弾性体の圧電素子とは反対の端面に駆動運動を発生させる。そして、この端面にばね部材等の加圧手段により移動体押圧接触させ、この接触による摩擦力によって移動体を駆動するように構成されたものである。
【0003】
(従来例1)
代表的な振動体モータの振動体を説明する例として特開2001−157473がある。
【0004】
図1は、振動体の斜視図である。振動体は、円環形状に形成された金属製の弾性体1に、複数のスリット4が放射方向に沿って形成されている。弾性体1の、スリットが形成されている面と反対側の面には、リング状の電気−機械エネルギー変換素子としての圧電素子2が接着剤、ろう付けなどの方法により、固着されている。圧電素子は、複数の電極を蒸着等によって形成し、複数の電極領域に分極処理を施したものである。
【0005】
図2は図1に示す圧電素子2の電極パターン、および分極方向を示す。図2(a)はパターン電極面であり、図2(b)は裏面の共通電極面を示す。共通電極面が弾性体1に固着され、共通電極3−2が、弾性体1と電気的に導通している。図2(a)に示すように、A相、B相の各パターン電極は、4分の1波長(λ/4)の角度長を持つ、扇形の形状としており、λ/4のピッチで全周に形成されている。各電極での分極方向は、図中+方向で示すように、全て軸方向(厚み方向)に同極性に分極されている。
【0006】
分極方向が同極性である理由を説明しておく。図3は圧電素子の分極部分の断面図を示す。図3において、矢印は、分極時にパターン電極3−1と、共通電極3−2間に走る電気力線を表しており、分極も矢印で示した電気力線の方向に施される。図4は隣り合う分極領域の分極方向が互いに逆方向である場合の、電気力線を表しており、分極領域間で電気力線が横方向に走る。これにより、圧電素子の縦弾性係数にばらつきが生じ一様な剛性分布を持たせることができない。したがって、分極方向は同極性であることが好ましい。
【0007】
この振動体の駆動信号については、特開2001−157473に詳細に説明されているので、ここでは省略する。
【0008】
この振動体に用いる圧電素子2への給電用フレキシブルプリント基板は、圧電素子2の弾性体1と反対側の面に接着剤などで貼り付けられている。フレキシブルプリント基板の給電電極は、それぞれ(A+)、(A−)、(B+)、(B−)の4つの電極に分けられている。 このフレキシブル基板の構成部品図を図5に示す。ポリイミド樹脂等からなる絶縁体のベースフィルムの両面に銅箔が接着剤により固着され2つの導体層を形成している。これら2層の銅箔間はスルーホールによって導通される。さらに、2層の銅箔の外側には、必要に応じてそれぞれ任意の形状で絶縁性のあるカバーレイを貼り合わせる。
【0009】
このように、(A+)、(A−)、(B+)、(B−)の4つの電極が全周に均一に存在するため、導体部の層を増やすことで、全周の領域に給電できるようにしている。
【0010】
しかし、この構成は、以下の問題点がある。
【0011】
▲1▼積層フレキが高コストである。AB2相で進行波を得ているが、3相以上の振動を用いるときは、さらに積層数が増加する。例えば、ABC3相の場合は、導体部は3層、ベースフィルム2層、カバーレイ2層という構成になり、非常に高価である。
【0012】
▲2▼4層駆動であるために回路コストが高い。この振動体では、(A+)、(A−)、(B+)、(B−)の4相に駆動信号を供給するため、駆動回路内の昇圧回路も4相分必要となる。トランスの数も多く、回路全体の占有面積も広がり省スペース化に適さない。
【0013】
(従来例2)
これらの問題点は、特開平11−187677の構成により解決される。特開平11−187677では、環状に形成された弾性体の端面に複数の圧電素子を接合している振動体として、請求項3において、’各圧電素子は、1又は複数の分極領域が形成されるとともに、これら分極領域が、それぞれ各圧電素子に周波電圧が印加されたときに前記弾性体に定在波振動を励起するための第1相および第2相に分かれており、前記第1相および第2相の分極領域がそれぞれ前記定在波の1/2波長の整数倍のピッチで位置するとともに、前記第1相の分極領域と前記第2相の分極領域とが前記定在波の1/4波長分ずれて位置するように前記弾性体の端面に接合されている。’としている。
【0014】
図6に示す分極パターンにより、4相駆動であった図2の分極パターンは、2相駆動にすることができ、積層フレキを廃止することができる。しかし、この構成では、図4に示すような隣り合う分極方向が逆になり、横方向に分極処理される領域が存在し剛性不均一が存在する。従来例2によれば、弾性体に励起される振動モードの波長λのおおよそ1/4倍の長さに形成された、16個の台形状の圧電素子を図17のように並べて配置することで、図6と同じ分極パターンを得ることができる。このとき、複数の圧電素子はそれぞれ単一方向に分極されているため、分極方向の違いによる剛性分布の不均一は発生しない。
【0015】
(従来例3)
チップマウンタの従来例として代表的なものは、特許第2511568号がある。
【0016】
一般に、抵抗、コンデンサ、LSI等の電子部品を回路基板に実装するための装置として、テープ、スティック、バルク、トレイなどのパッケージ上に等間隔に並べられて送られてくる電子部品を順次吸着保持して回路基板上に移載するチップマウンタは、図7のような構成である。図8は、チップマウンタのヘッド部を示す。1は各構成部品を固定保持する筐体フレーム部、2はチップ部品、3はこのチップ部品2のフィーダ、4はチップ部品2を搭載する基板、5は基板搬送部、6はヘッド部、7はこのヘッド部6のX方向移動部、8はY方向移動部、9はチップ部品2を吸着するための吸着ノズル、10はチップ部品2の吸着された状態での角度および位置を規制するための位置決め爪、11は上記吸着ノズルを9を回転させるためのモータ、12は上記吸着ノズル9を上下させるためのモータである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1に示す振動体では、リング状の圧電素子を用いるため、一枚の単板圧電素子を接合するだけであるが、
▲1▼振動体製造時や運搬時、トレーなどに重なり合わないように置いているため、面積効率が悪い。
【0018】
▲2▼また、破損しやすいという問題があるため、トレーから一つ一つ手作業で丁寧に取り出すなど、ハンドリング性が悪い。
などの問題点により接合工程時間が長くなっている。
【0019】
同じ手法により、従来例2に示している構成をえることは量産性の面から見てほぼ不可能である。
【0020】
しかし、複数の圧電素子を固着した振動体の製造方法に関しては、いままで検討がなされていない。
【0021】
そこで、本発明は、従来例3に示されるようなチップマウンタを応用することで、複数の圧電素子を固着した振動体の製造方法を、量産性に優れ、作業効率のよいものにするための発明である。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1では、複数の電気−機械エネルギー変換素子である圧電チップにより、弾性体に振動を発生させる振動体において、圧電チップは、分極方向に応じて、分極方向表示を設けた。
【0023】
請求項2では、複数の電気−機械エネルギー変換素子である圧電チップにより、弾性体に振動を発生させる振動体において、パッケージ上に等間隔に並べられて送られてくる電子部品をヘッド部で順次保持して移載する、所謂チップマウンタにより電気−機械エネルギー変換素子である圧電チップを弾性体上に配置した振動体。
【0024】
請求項3では、実装する弾性体が円環形状あるいは円盤形状であり、圧電チップ搭載部に駆動源を設け、軸を中心に弾性体を所定角度で回転させながら圧電チップを配置することを特徴とする請求項2記載の振動体。
【0025】
請求項4では、該チップマウンタは、圧電チップの撮像装置と、撮像された圧電チップ画像の画像処理装置を有することを特徴とする請求項2記載の振動体。
【0026】
請求項5では、該チップマウンタは、圧電チップ保持部および撮像装置および圧電チップ搭載部を一軸上に配置することを特徴とする請求項4記載の振動体。
【0027】
請求項6では、画像処理装置は、撮像された圧電チップ画像において、圧電チップの有無を確認し、分極方向の正否を判定し、圧電チップの位置に基づいてヘッド移動量を演算することを特徴とする請求項4に記載の振動体。
【0028】
請求項7では、圧電チップは分極処理されると共に、分極方向が所定の順序でパッケージに収納されていることを特徴とする収納手段。
【0029】
請求項8では、圧電チップの角度長がλ/4であるとともに、該所定の順序は、2つおきに分極方向が入れ替わるような順序であることを特徴とする請求項7記載の収納手段。
【0030】
請求項9では、圧電チップの角度長がλ/2であるとともに、該所定の順序は、交互に分極方向が入れ替わるような順序であることを特徴とする請求項7記載の収納手段。
請求項10では、弾性体側の搭載面に圧電チップが挿入される段差部を設け、配置後の位置ずれを抑制することを特徴とする請求項2記載の振動体。
【0031】
請求項11では、円環あるいは円盤である弾性体に、圧電チップのガイドとなるジグを設け、配置後の位置ずれを抑制することを特徴とする請求項2記載の振動体。
【0032】
請求項12では、振動体に移動体を圧接し、駆動振動によって移動体を相対的に駆動する請求項2〜6、10、11のいずれか1項に記載の振動体による振動波駆動装置あるいは振動波駆動装置を有する装置。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図9は、本実施例を説明するチップマウンタの概略構成図である。
【0034】
1は各構成部品を固定保持する筐体フレーム部、2は圧電チップ、3は圧電チップ2を搭載する弾性体、4はヘッド部、5はこのヘッド部4のX方向移動部、6は撮像装置、7は弾性体支持部である。8はこの圧電チップ2のフィーダ部であり、9は保持台、圧電チップが等間隔の収納スペースに収納されているテープ状のパッケージ10を装着する。11は圧電チップ搭載部、12は圧電チップ保持部である。
【0035】
図9に示すように、パッケージ10の圧電チップ収納区画と弾性体搭載位置をヘッド移動方向のX軸上に配置し、ヘッドは圧電チップ搭載部11と圧電チップ保持部12の間を直線的に往復運動して、圧電チップの保持動作と弾性体への搭載動作を繰り返す仕組みである。また、撮像装置6は、このヘッド部往復運動の通過点に配置され、弾性体まで搬送中のヘッド部に保持された圧電チップを撮像し、画像処理装置で圧電チップ画像を処理し、ヘッド部は移動量補正および姿勢補正を行う。
【0036】
このように、圧電チップ保持部、圧電チップ搭載部および撮像装置は一軸上に配置され、ヘッド部の水平動作はX軸上だけになっている。もちろん、従来例3のチップマウンタのように、ヘッド部が2軸水平動作を行い、複数のパッケージを用いる構成でも可能であるが、2軸であるためにヘッドの動きが複雑になることで、工程時間が長くなる、装置の構造が複雑になり装置が大型化する、など好適でない。極力、無駄な動きを排除した構造とし、量産性に優れ、作業効率のよいものにした。また、撮像装置で圧電チップを撮像するときにヘッドを装置上部で停止するのが一般的であるが、工程時間短縮のためにカメラを移動させながら撮像する手段なども考えられ、移動が一軸上であるほうが効果的である。
【0037】
図10は、弾性体3の回転動作を説明する図である。圧電チップ搭載部11に駆動源を設け、円環状の弾性体は、弾性体の軸を中心に図のWの方向に回転している。本実施例では、配置する複数の圧電チップは、同じ角度長のものでλ/4の角度長を有する。圧電チップAが配置された後、次に配置される圧電チップBをヘッド部4が保持しに圧電チップ保持部へ戻る間に、λ/4角度長ピッチ弾性体を回転させ、圧電チップBを搭載するスペースを確保している。弾性体の回転角はエンコーダ等の角度センサによって認識し、回転角度を制御している。このように、ヘッド部4の移載運動と同期しながら、弾性体3を圧電チップ2のサイズに合わせた所定のピッチで回転させた。搭載する圧電チップの角度長がλ/2の場合は、弾性体支持部の送りピッチはλ/2にすればよい。
【0038】
図11は、圧電チップ2を説明する図である。21は圧電材料、22は電極、23は分極方向表示である。角度長λ/4の扇形圧電チップを用いた。圧電チップの両面には電極2が設けられており、一方向に分極処理が施されており、分極方向を見分ける手段として、‘×’と‘*’のマークを分極方向表示3として電極2に設けた。この、圧電チップを2つおきに分極方向が入れ替わるようにパッケージに収納し、パッケージの順番通りに弾性体に搭載することで、図6のパターンを得る。 また、図12のような角度長λ/2の扇形圧電チップを用いるときは、圧電チップを交互に分極方向が入れ替わるようにパッケージに収納し、同様に図6の分極パターンを得る。分極方向表示は、電極上でなくてもよく、たとえば圧電部材の角に切り欠きを設けるなど圧電部材上に設けてもよい。
【0039】
本実施例において、チップを収納しているパッケージはテープ状であり、リール部材に巻き取られフィーダ部8に設置される。圧電チップは、脆性の高い材料であり割れや欠けが発生しやすいため、パッケージの収納区画には圧電チップの割れを防止する衝撃吸収保護手段が設けられている。衝撃吸収保護手段により、パッケージのハンドリング時や、ヘッド部の圧電チップ保持動作時の衝撃を緩和している。
【0040】
パッケージはテープを用いたが、スティック、バルク、トレイなどを用いることも可能である。
【0041】
(第2の実施例)
図13は、圧電チップ搬送時の処理について説明する図である。上述したように、図9の撮像装置6を圧電チップ保持位置と搭載位置の直線上の途中に配置し、圧電チップを保持した後、弾性体までの搬送の過程で、圧電チップを撮像し、画像処理装置で圧電チップ画像を処理し、ヘッドの移動量補正および姿勢補正を行う。
【0042】
圧電チップには、分極方向により‘×’と‘*’の2種類の分極方向表示を基準マークとして圧電チップ電極上に設けた。
【0043】
▲1▼まず2種類の基準マークの有無により、ヘッドに圧電チップが保持されているかを判断する。撮像された画像にマークが認識されないときはエラーとなる。
【0044】
▲2▼次に、基準マークの種類により、分極方向が正しい順序になっているかを確認している。
【0045】
▲3▼そして、画像上の基準マークの位置に基づいて、画像処理装置がヘッド姿勢や移動量を演算しX軸方向移動量を算出する。ヘッド部は回転可能であり、弾性体のリングの円弧に対し、圧電チップの内外径側稜線の円弧がほぼ一致するように、ヘッド部が回転する。水平Y軸方向の位置は、弾性体支持部が回転するためほぼ一致する。ヘッド部は微小な姿勢変化が可能であり、Y方向ずれは、ヘッド部の姿勢を補正して行う。
【0046】
▲4▼弾性体上の所定の位置にチップを搭載する。
【0047】
圧電チップに分極方向表示が無い場合は、基準マークがなく分極方向の順序の正否を判断することはできないが、圧電チップの外形あるいは圧電チップ電極の形状により、圧電チップの有無とヘッドの各種補正を行う。
【0048】
(第3の実施例)
圧電チップはシート材から扇形形状に形成し焼成するが、焼成するときに2割程度収縮する。また、焼成する際の収縮率も個々の圧電チップでばらつきがあり、仕上がり形状寸法にもばらつきが生じる。そのため、図6のパターンとなる順番で圧電チップが重なり合わないように搭載するために、図14のように、圧電チップに間隔を設けている。圧電チップは、間隔を設けて搭載するので、水平方向の拘束力が弱く、搭載後の位置ずれが生じやすい。また、図10のように、弾性体も回転しているので、遠心力でさらに位置ずれを生じやすくなっている。
【0049】
位置ずれの抑制手段として、図15、図16で説明する。
【0050】
図15は、搭載位置に圧電チップを挿入する段差部を説明する図である。弾性体の圧電チップ固着面に0.4mmの段差を有する凹部を設けた。凹部内のみ圧電チップの移動を許容している。また、段差部と圧電チップの外形寸法をほぼ一致させ、圧電チップにクラック等の損傷が生じない程度に圧入させる、あるいは焼きばめで固定するなどの方法も可能である。
【0051】
図16は、搭載位置の周囲に設けるガイドジグを説明する図である。図15のように、圧電チップ固着面に凹部を設けることは、固着面の平面度を良好に仕上げることが困難である。そのため、凹部に相当するガイドジグを設け、チップ搭載からチップ固着までの工程間で弾性体と一体に処理され、圧電チップ固着後に弾性体からガイドジグを抜き取る工程としている。
【0052】
もちろん、特別な構造なしに位置ずれを抑制手段も考えられる。チップをエポキシ系接着剤等の粘性を有する接着剤で固着する場合、硬化前の粘性を利用し、圧電チップの位置ずれを抑制することが可能である。ただし、圧電チップ搭載時のヘッドの押圧力により、接着剤の層を薄く均一にして、必要以上の接着層の厚さにならないようにする。接着層が厚いと、接着剤上に圧電チップが浮いた状態になり、圧電チップがローリングして傾いてしまうなどの問題を防止する。
【0053】
また、図14のように圧電チップ間に空隙が残っていると、振動体として剛性にばらつきが生じる。そのため、剛性調節部材として流動性のある無機接着剤などを、圧電チップ固着後に流し込み振動体の剛性を一様にすることが好ましい。
【0054】
【発明の効果】
請求項1〜12の発明により、複数の圧電素子を弾性体上に効率よく配置することができ、量産性に優れた手段により振動体を製造することができる。
【0055】
請求項13の発明により、振動波駆動装置あるいは振動波駆動装置を有する装置を安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例1の振動体を説明する図である。
【図2】従来例1の圧電素子を説明する図である。
【図3】分極時の電気力線を説明する図である。
【図4】分極時の電気力線を説明する図である。
【図5】従来例1の振動体のフレキシブル基盤を説明する図である。
【図6】圧電素子の分極パターンを説明する図である。
【図7】従来例3のチップマウンタを説明する図である。
【図8】従来例3のチップマウンタのヘッドを説明する図である。
【図9】実施例1のチップマウンタを説明する図である。
【図10】実施例1の圧電チップの配置を説明する図である。
【図11】実施例1の圧電チップを説明する図である。
【図12】実施例1の圧電チップを説明する図である。
【図13】実施例2を説明する図である。
【図14】圧電チップ配置後の振動体を説明する図である。
【図15】実施例3を説明する図である。
【図16】実施例3を説明する図である。
【図17】従来例2の圧電素子を説明する図である。
【符号の説明】
1.  筐体フレーム部
2.  圧電チップ
3.  弾性体
4.  ヘッド部
5.  X方向移動部
6.  撮像装置
7.  弾性体支持部
8.  フィーダ部
9.  保持台
10. パッケージ
11. 圧電チップ搭載部
12. 圧電チップ保持部
21. 圧電材料
22. 電極
23. 分極方向表示

Claims (12)

  1. 複数の電気−機械エネルギー変換素子である圧電チップにより、弾性体に振動を発生させる振動体において、圧電チップは、分極方向に応じて、分極方向表示が設けられている。
  2. 複数の電気−機械エネルギー変換素子である圧電チップにより、弾性体に振動を発生させる振動体において、パッケージ上に等間隔に並べられて送られてくる電子部品をヘッド部で順次保持して移載する、所謂チップマウンタにより電気−機械エネルギー変換素子である圧電チップを弾性体上に配置した振動体。
  3. 実装する弾性体が円環形状あるいは円盤形状であり、圧電チップ搭載部に駆動源を設け、軸を中心に弾性体を所定角度で回転させながら圧電チップを配置することを特徴とする請求項2記載の振動体。
  4. 該チップマウンタは、圧電チップの撮像装置と、撮像された圧電チップ画像の画像処理装置を有することを特徴とする請求項2記載の振動体。
  5. 該チップマウンタは、圧電チップ保持部および撮像装置および圧電チップ搭載部を一軸上に配置することを特徴とする請求項4記載の振動体。
  6. 画像処理装置は、撮像された圧電チップ画像において、圧電チップの有無を確認し、分極方向の正否を判定し、圧電チップの位置に基づいてヘッド移動量を演算することを特徴とする請求項4に記載の振動体。
  7. 圧電チップは分極処理されると共に、分極方向が所定の順序でパッケージに収納されていることを特徴とする収納手段。
  8. 圧電チップの角度長がλ/4であるとともに、該所定の順序は、2つおきに分極方向が入れ替わるような順序であることを特徴とする請求項7記載の収納手段。
  9. 圧電チップの角度長がλ/2であるとともに、該所定の順序は、交互に分極方向が入れ替わるような順序であることを特徴とする請求項7記載の収納手段。
  10. 弾性体側の搭載面に圧電チップが挿入される段差部を設け、配置後の位置ずれを抑制することを特徴とする請求項2記載の振動体。
  11. 円環あるいは円盤である弾性体に、圧電チップのガイドとなるジグを設け、配置後の位置ずれを抑制することを特徴とする請求項2記載の振動体。
  12. 振動体に移動体を圧接し、駆動振動によって移動体を相対的に駆動する請求項2〜6、10、11のいずれか1項に記載の振動体による振動波駆動装置あるいは振動波駆動装置を有する装置。
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