JP2004079028A - ディスクカートリッジのセンタコア - Google Patents
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Abstract
【課題】外界振動がディスクに伝わりにくいのみでなく、軽量でありながらディスク貼付面の面積が比較的大きく、しかも加工上、ディスク貼付面がゆがみにくい、ディスクカートリッジ用センタコアを提供する。
【解決手段】金属フレーム31と、金属フレーム31内に充填された制振性ゴム32とによってセンタコア30を構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】金属フレーム31と、金属フレーム31内に充填された制振性ゴム32とによってセンタコア30を構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジング内に記録媒体としてのディスクを回転自在に収容したディスクカートリッジにおいて、ディスク貼付面を備えて上記ディスクの中心位置に固定されるセンタコアの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタルカメラ等のモバイル機器においては、記録媒体として例えば「clik!(登録商標)」と呼ばれる超小型の磁気ディスクカートリッジが使用されている。
【0003】
この磁気ディスクカートリッジ1は、図6(a)〜(c)にその平面図、右側面図および底面図を示すように、押込み部2aを含む樹脂製のフレーム2と、金属薄板からなる上下シェル3,4とによって構成された、幅50mm、奥行き55mm、厚さ1.95mmの扁平なハウジング内に、40MBの記憶容量を有する直径1.8インチ(45.7mm)の磁気ディスク5を回転自在に収容している。
【0004】
この磁気ディスクカートリッジ1は、幅53mm、奥行き85mm、厚さ5mmの寸法を有するTYPEII PCカード型のドライブ装置が備えているスロットに挿入態様で装填されるように構成され、このドライブ装置は、磁気ディスク5のセンタコア10を磁気吸着するスピンドルを備えたスピンドルモータと、回転する磁気ディスク5の表面にアクセスして情報の記録再生を行なう磁気ヘッドとが設けられている。
【0005】
磁気ディスクカートリッジ1のハウジングには、ドライブ装置が備えている磁気ヘッドを磁気ディスク5の表面にアクセスさせるためのV字状の開口6が形成され、この開口6は、ばね部材により閉方向に付勢されたロータリーシャッタ7により開閉される。このロータリーシャッタ7は、ハウジング内に設けられているシャッタロック部材11によって図6(a),(c)に示す閉位置にロックされている。
【0006】
また、ハウジングの左側面先端部には、ドライブ装置内の係合部材に係合させて、ドライブ装置内での位置決めを確実にするためのノッチ8が形成され、右側面先端部には、シャッタロック部材11を外部に臨ませる小窓9が形成されている。シャッタロック部材11は、ドライブ装置への磁気ディスクカートリッジ1の挿入時にドライブ装置内のロック解除部材により押圧されてロータリーシャッタ7のロックを解除するように構成されている。
【0007】
ハウジングの下シェル4には、磁気ディスク5のセンタコア10にドライブ装置の回転スピンドルを結合させるための円形の開口4aと、ロータリーシャッタ7と同心的な円弧状溝4bとが形成され、ロータリーシャッタ7には、上記円弧状溝4bから突出しかつこの円弧状溝4bに沿って移動してロータリーシャッタ7を開閉するシャッタノブ7bが固設されている。
【0008】
図7(a)〜(c)は、センタコア10の平面図、側面図および断面図をそれぞれ示し、センタコア10は鉄系金属素材の切削加工により形成され、中心孔10aと、平坦なディスク貼付面10bとを備えている。
【0009】
また従来より、パーソナルコンピュータの記録媒体として3.5インチ(89mm)のフロッピー(登録商標)ディスクを備えた磁気ディスクカートリッジ(図示は省略)が広く使用されているが、そのセンタコア20は、図8(a)〜(c)にその平面図、側面図および断面図をそれぞれ示すように、鉄系金属薄板のプレス加工(絞り加工)により形成され、中心孔20aと、フランジ状のディスク貼付面20bとを備えている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した2種類のセンタコア10,20のうち、図7に示すclik!(登録商標)用のセンタコア10は、ディスク貼付面10bの面積が比較的大きく、かつディスク貼付面10bの加工上でのゆがみが生じにくいという長所を有するものの、質量が大きいために回転負荷も大きくなり、かつ外界振動対策がとられていないために、外界振動がディスクに伝わってエラーを生じやすいという欠点があった。
【0011】
一方、図8に示すフロッピー(登録商標)ディスク用のセンタコア20は、質量が小さいから回転負荷も小さいという長所はあるものの、ディスク貼付面20bの面積が比較的小さく、かつディスク貼付面20bの加工上でのゆがみが生じやすいという問題を有しており、さらに図7に示すセンタコア10と同様に、外界振動対策がとられていないという欠点があった。
【0012】
このような事情に鑑み、本発明は、上述した従来のセンタコアが有する欠点をすべて克服した、小型ディスクカートリッジ用センタコアを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ハウジング内に記録媒体としてのディスクを回転自在に収容したディスクカートリッジにおいて、ディスク貼付面を備えてディスクの中心位置に固定されるセンタコアであって、
上記センタコアが、金属フレームと、この金属フレーム内に充填された制振材とからなることを特徴とするものである。
【0014】
上記制振材は制振性ゴムからなることが好ましい。制振性ゴムは金属フレームに対し接着またはインサート成形によって充填することができる。また、上記制振性ゴムの内部には空所が形成されていることが好ましい。
【0015】
さらに、上記制振材は、上記ディスクと同系の材料(例えばポリエステル系樹脂)で形成されていてもよい。その場合、ディスクが制振材の表面に熱融着により貼付されることが好ましい。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、回転ディスクのセンタコアが、金属フレームと、この金属フレーム内に充填された制振材とから形成されているため、外界振動がディスクに伝わりにくいという特性を有するのみでなく、軽量でありながらディスク貼付面の面積が比較的大きく、しかも加工上、ディスク貼付面がゆがみにくいという理想的なセンタコアを提供することができる。
【0017】
また、上記制振材としてディスクと同系の材料を用い、この制振材の表面にディスクが熱融着により貼付される場合、環境の温度変化に対してディスクと制振材とが一様に膨張、収縮するから、ディスクがゆがみにくいという利点がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をclik!(登録商標)のセンタコアに適用した場合の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の第1の実施の形態を図7(c)に対応させて示す断面図である。
【0020】
このセンタコア30は、金属フレーム31と、このフレーム31内に充填された制振性ゴム32とから構成され、中心孔30aとディスク貼付面30bとを備えている。ディスク貼付面30bは制振性ゴム32の表面に形成される。上記フレーム31の材質は、ドライブ装置のスピンドルとの結合を考慮すると、鉄等の磁性金属が好ましい。また、上記制振性ゴム32は、例えば三進興産(株)から市販されている「ソルボ(登録商標)」等が好適である。この制振性ゴム32は、接着剤または両面テープを用いた接着により金属フレーム31に充填することができる。
【0021】
図2(a)〜(c)は、センタコア30の周縁部におけるフレーム31と制振性ゴム32の外周部の構成を示す拡大断面図である。図2(a)〜(c)のいずれにおいても、フレーム31の端面31bが、ディスク貼付面30bから距離hだけ低い位置にあり、フレーム31がディスクに接触しないように配慮されている。なお、後述する第2の実施の形態のように、制振性ゴム32をインサート成形によりフレーム31内に充填する場合には、アンダーカットができないことによる金型構造の簡略化の点から、図2(a)または(c)に示す構成が好ましい。
【0022】
本実施の形態によれば、センタコア30が金属フレーム31と、金属フレーム31内に充填された制振性ゴム32とによって構成されているため、外界振動がディスクに伝わりにくいという特性を有するのみでなく、軽量でありながらディスク貼付面30bの面積が比較的大きく、しかも加工上、ディスク貼付面30bがゆがみにくいという利点を有する。
【0023】
図3は、本発明の第2の実施の形態を図1に対応させて示す断面図である。
【0024】
このセンタコア30も、図1と同様に、金属フレーム31と、このフレーム31内に充填された制振性ゴム32とから構成され、中心孔30aとディスク貼付面30bとを備えているが、本実施の形態においては、制振性ゴム32が、接着でなくインサート成形によってフレーム31内に充填されていることに特徴があり、フレーム31には抜止め31aが形成されている。
【0025】
この抜止め31aは、図4(a)に示すように、センタコア30と同心的に連続しているものでもよいし、複数箇所で寸断されているものでもよい。あるいは、図4(b)に示すようなブロックを複数配置したものでもよい。
【0026】
本実施の形態も、上述した第1の実施の形態と同様の効果を有する。
【0027】
次の図5は、本発明の第3の実施の形態を図1に対応させて示す断面図である。
【0028】
本実施の形態は、図1の構成に加えて、制振性ゴム32の内部に空所33を設けて、さらに軽量化と材料の節約を図ったものである。
【0029】
さらに、図示は省略するが、本発明の第4の実施の形態は、フレーム31内に充填される制振材として、制振性ゴム32に代えて、記録媒体としてのディスクと同系材料(ポリエステル樹脂系)を用いており、この制振材の表面に上記ディスクが熱融着された構成を有する。本実施の形態の場合、上述した実施の形態と同様の利点を備えていることに加えて、環境の温度変化に対し、ディスクと制振材とが一様に膨張、収縮するから、ディスクがゆがみにくいという利点がある。
【0030】
なお、上述の実施の形態は、すべて本発明をclik!(登録商標)のセンタコアに適用した場合であるが、他の形式のディスクカートリッジのセンタコアにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセンタコアの第1の実施の形態を示す断面図
【図2】センタコアの周縁部における金属フレームと制振性ゴムの外周部の構成を示す拡大断面図
【図3】本発明によるセンタコアの第2の実施の形態を示す断面図
【図4】図3の抜止めの構成を示す斜視図
【図5】本発明によるセンタコアの第3の実施の形態を示す断面図
【図6】図6(a)〜(c)は、従来のディスクカートリッジの一例構成を示す平面図、右側面図および背面図
【図7】図7(a)〜(c)は、従来のディスクカートリッジのセンタコアを示す平面図、側面図および断面図
【図8】図8(a)〜(c)は、従来の別のディスクカートリッジのセンタコアを示す平面図、側面図および断面図
【符号の説明】
1 磁気ディスクカートリッジ
5 磁気ディスク
10,20,30 センタコア
10b、20b、30b ディスク貼付面
31 金属フレーム
31a 抜止め
32 制振性ゴム
33 空所
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジング内に記録媒体としてのディスクを回転自在に収容したディスクカートリッジにおいて、ディスク貼付面を備えて上記ディスクの中心位置に固定されるセンタコアの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタルカメラ等のモバイル機器においては、記録媒体として例えば「clik!(登録商標)」と呼ばれる超小型の磁気ディスクカートリッジが使用されている。
【0003】
この磁気ディスクカートリッジ1は、図6(a)〜(c)にその平面図、右側面図および底面図を示すように、押込み部2aを含む樹脂製のフレーム2と、金属薄板からなる上下シェル3,4とによって構成された、幅50mm、奥行き55mm、厚さ1.95mmの扁平なハウジング内に、40MBの記憶容量を有する直径1.8インチ(45.7mm)の磁気ディスク5を回転自在に収容している。
【0004】
この磁気ディスクカートリッジ1は、幅53mm、奥行き85mm、厚さ5mmの寸法を有するTYPEII PCカード型のドライブ装置が備えているスロットに挿入態様で装填されるように構成され、このドライブ装置は、磁気ディスク5のセンタコア10を磁気吸着するスピンドルを備えたスピンドルモータと、回転する磁気ディスク5の表面にアクセスして情報の記録再生を行なう磁気ヘッドとが設けられている。
【0005】
磁気ディスクカートリッジ1のハウジングには、ドライブ装置が備えている磁気ヘッドを磁気ディスク5の表面にアクセスさせるためのV字状の開口6が形成され、この開口6は、ばね部材により閉方向に付勢されたロータリーシャッタ7により開閉される。このロータリーシャッタ7は、ハウジング内に設けられているシャッタロック部材11によって図6(a),(c)に示す閉位置にロックされている。
【0006】
また、ハウジングの左側面先端部には、ドライブ装置内の係合部材に係合させて、ドライブ装置内での位置決めを確実にするためのノッチ8が形成され、右側面先端部には、シャッタロック部材11を外部に臨ませる小窓9が形成されている。シャッタロック部材11は、ドライブ装置への磁気ディスクカートリッジ1の挿入時にドライブ装置内のロック解除部材により押圧されてロータリーシャッタ7のロックを解除するように構成されている。
【0007】
ハウジングの下シェル4には、磁気ディスク5のセンタコア10にドライブ装置の回転スピンドルを結合させるための円形の開口4aと、ロータリーシャッタ7と同心的な円弧状溝4bとが形成され、ロータリーシャッタ7には、上記円弧状溝4bから突出しかつこの円弧状溝4bに沿って移動してロータリーシャッタ7を開閉するシャッタノブ7bが固設されている。
【0008】
図7(a)〜(c)は、センタコア10の平面図、側面図および断面図をそれぞれ示し、センタコア10は鉄系金属素材の切削加工により形成され、中心孔10aと、平坦なディスク貼付面10bとを備えている。
【0009】
また従来より、パーソナルコンピュータの記録媒体として3.5インチ(89mm)のフロッピー(登録商標)ディスクを備えた磁気ディスクカートリッジ(図示は省略)が広く使用されているが、そのセンタコア20は、図8(a)〜(c)にその平面図、側面図および断面図をそれぞれ示すように、鉄系金属薄板のプレス加工(絞り加工)により形成され、中心孔20aと、フランジ状のディスク貼付面20bとを備えている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した2種類のセンタコア10,20のうち、図7に示すclik!(登録商標)用のセンタコア10は、ディスク貼付面10bの面積が比較的大きく、かつディスク貼付面10bの加工上でのゆがみが生じにくいという長所を有するものの、質量が大きいために回転負荷も大きくなり、かつ外界振動対策がとられていないために、外界振動がディスクに伝わってエラーを生じやすいという欠点があった。
【0011】
一方、図8に示すフロッピー(登録商標)ディスク用のセンタコア20は、質量が小さいから回転負荷も小さいという長所はあるものの、ディスク貼付面20bの面積が比較的小さく、かつディスク貼付面20bの加工上でのゆがみが生じやすいという問題を有しており、さらに図7に示すセンタコア10と同様に、外界振動対策がとられていないという欠点があった。
【0012】
このような事情に鑑み、本発明は、上述した従来のセンタコアが有する欠点をすべて克服した、小型ディスクカートリッジ用センタコアを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ハウジング内に記録媒体としてのディスクを回転自在に収容したディスクカートリッジにおいて、ディスク貼付面を備えてディスクの中心位置に固定されるセンタコアであって、
上記センタコアが、金属フレームと、この金属フレーム内に充填された制振材とからなることを特徴とするものである。
【0014】
上記制振材は制振性ゴムからなることが好ましい。制振性ゴムは金属フレームに対し接着またはインサート成形によって充填することができる。また、上記制振性ゴムの内部には空所が形成されていることが好ましい。
【0015】
さらに、上記制振材は、上記ディスクと同系の材料(例えばポリエステル系樹脂)で形成されていてもよい。その場合、ディスクが制振材の表面に熱融着により貼付されることが好ましい。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、回転ディスクのセンタコアが、金属フレームと、この金属フレーム内に充填された制振材とから形成されているため、外界振動がディスクに伝わりにくいという特性を有するのみでなく、軽量でありながらディスク貼付面の面積が比較的大きく、しかも加工上、ディスク貼付面がゆがみにくいという理想的なセンタコアを提供することができる。
【0017】
また、上記制振材としてディスクと同系の材料を用い、この制振材の表面にディスクが熱融着により貼付される場合、環境の温度変化に対してディスクと制振材とが一様に膨張、収縮するから、ディスクがゆがみにくいという利点がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をclik!(登録商標)のセンタコアに適用した場合の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の第1の実施の形態を図7(c)に対応させて示す断面図である。
【0020】
このセンタコア30は、金属フレーム31と、このフレーム31内に充填された制振性ゴム32とから構成され、中心孔30aとディスク貼付面30bとを備えている。ディスク貼付面30bは制振性ゴム32の表面に形成される。上記フレーム31の材質は、ドライブ装置のスピンドルとの結合を考慮すると、鉄等の磁性金属が好ましい。また、上記制振性ゴム32は、例えば三進興産(株)から市販されている「ソルボ(登録商標)」等が好適である。この制振性ゴム32は、接着剤または両面テープを用いた接着により金属フレーム31に充填することができる。
【0021】
図2(a)〜(c)は、センタコア30の周縁部におけるフレーム31と制振性ゴム32の外周部の構成を示す拡大断面図である。図2(a)〜(c)のいずれにおいても、フレーム31の端面31bが、ディスク貼付面30bから距離hだけ低い位置にあり、フレーム31がディスクに接触しないように配慮されている。なお、後述する第2の実施の形態のように、制振性ゴム32をインサート成形によりフレーム31内に充填する場合には、アンダーカットができないことによる金型構造の簡略化の点から、図2(a)または(c)に示す構成が好ましい。
【0022】
本実施の形態によれば、センタコア30が金属フレーム31と、金属フレーム31内に充填された制振性ゴム32とによって構成されているため、外界振動がディスクに伝わりにくいという特性を有するのみでなく、軽量でありながらディスク貼付面30bの面積が比較的大きく、しかも加工上、ディスク貼付面30bがゆがみにくいという利点を有する。
【0023】
図3は、本発明の第2の実施の形態を図1に対応させて示す断面図である。
【0024】
このセンタコア30も、図1と同様に、金属フレーム31と、このフレーム31内に充填された制振性ゴム32とから構成され、中心孔30aとディスク貼付面30bとを備えているが、本実施の形態においては、制振性ゴム32が、接着でなくインサート成形によってフレーム31内に充填されていることに特徴があり、フレーム31には抜止め31aが形成されている。
【0025】
この抜止め31aは、図4(a)に示すように、センタコア30と同心的に連続しているものでもよいし、複数箇所で寸断されているものでもよい。あるいは、図4(b)に示すようなブロックを複数配置したものでもよい。
【0026】
本実施の形態も、上述した第1の実施の形態と同様の効果を有する。
【0027】
次の図5は、本発明の第3の実施の形態を図1に対応させて示す断面図である。
【0028】
本実施の形態は、図1の構成に加えて、制振性ゴム32の内部に空所33を設けて、さらに軽量化と材料の節約を図ったものである。
【0029】
さらに、図示は省略するが、本発明の第4の実施の形態は、フレーム31内に充填される制振材として、制振性ゴム32に代えて、記録媒体としてのディスクと同系材料(ポリエステル樹脂系)を用いており、この制振材の表面に上記ディスクが熱融着された構成を有する。本実施の形態の場合、上述した実施の形態と同様の利点を備えていることに加えて、環境の温度変化に対し、ディスクと制振材とが一様に膨張、収縮するから、ディスクがゆがみにくいという利点がある。
【0030】
なお、上述の実施の形態は、すべて本発明をclik!(登録商標)のセンタコアに適用した場合であるが、他の形式のディスクカートリッジのセンタコアにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセンタコアの第1の実施の形態を示す断面図
【図2】センタコアの周縁部における金属フレームと制振性ゴムの外周部の構成を示す拡大断面図
【図3】本発明によるセンタコアの第2の実施の形態を示す断面図
【図4】図3の抜止めの構成を示す斜視図
【図5】本発明によるセンタコアの第3の実施の形態を示す断面図
【図6】図6(a)〜(c)は、従来のディスクカートリッジの一例構成を示す平面図、右側面図および背面図
【図7】図7(a)〜(c)は、従来のディスクカートリッジのセンタコアを示す平面図、側面図および断面図
【図8】図8(a)〜(c)は、従来の別のディスクカートリッジのセンタコアを示す平面図、側面図および断面図
【符号の説明】
1 磁気ディスクカートリッジ
5 磁気ディスク
10,20,30 センタコア
10b、20b、30b ディスク貼付面
31 金属フレーム
31a 抜止め
32 制振性ゴム
33 空所
Claims (6)
- ハウジング内に記録媒体としてのディスクを回転自在に収容したディスクカートリッジにおいて、ディスク貼付面を備えて前記ディスクの中心位置に固定されるセンタコアであって、
金属フレームと、該金属フレーム内に充填された制振材とからなることを特徴とするセンタコア。 - 前記制振材が制振性ゴムからなることを特徴とする請求項1記載のセンタコア。
- 前記制振性ゴムが前記金属フレームに接着されていることを特徴とする請求項2記載のセンタコア。
- 前記制振性ゴムが前記金属フレームにインサート成形されていることを特徴とする請求項2記載のセンタコア。
- 前記制振性ゴム内に空所が形成されていることを特徴とする請求項3または4記載のセンタコア。
- 前記制振材が、前記ディスクと同系の材料で形成され、かつ該制振材の表面に前記ディスクが熱融着により貼付されることを特徴とする請求項1記載のセンタコア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002234723A JP2004079028A (ja) | 2002-08-12 | 2002-08-12 | ディスクカートリッジのセンタコア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002234723A JP2004079028A (ja) | 2002-08-12 | 2002-08-12 | ディスクカートリッジのセンタコア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004079028A true JP2004079028A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32019449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002234723A Withdrawn JP2004079028A (ja) | 2002-08-12 | 2002-08-12 | ディスクカートリッジのセンタコア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004079028A (ja) |
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2002
- 2002-08-12 JP JP2002234723A patent/JP2004079028A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051101 |