JP2004077907A - 光走査装置及びそれを備えた画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学系の一部に反射によって戻り光が発生しても、この戻り光による影響を簡単な構成により低減して、安定した光強度の光ビームを走査できる光走査装置及びそれを備えた画像記録装置を提供し、安定した高品質な画像の記録を行う。
【解決手段】光源から出射される光ビームを光走査手段により走査駆動する光走査装置であって、光ビームを透過させる光学部材(コリメータレンズ24)を支持する光学部材支持体(鏡筒54)の光路前方の端部に、該光学部材支持体の端部先端へ向かって縮径するテーパ面54aを形成した。
【選択図】 図5
【解決手段】光源から出射される光ビームを光走査手段により走査駆動する光走査装置であって、光ビームを透過させる光学部材(コリメータレンズ24)を支持する光学部材支持体(鏡筒54)の光路前方の端部に、該光学部材支持体の端部先端へ向かって縮径するテーパ面54aを形成した。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やレーザプリンタ等の画像記録装置に搭載される光走査装置及びそれを備えた画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機やレーザプリンタ等の画像記録装置には、光源から出射された光ビームを回転多面鏡(ポリゴンミラー)等の偏向器で偏向反射させ、記録媒体の記録面上に走査させて画像記録を行う光走査装置が搭載されている。
この種の光走査装置としては、半導体レーザ(以下、LDと称する)を光源とするものが知られている。
【0003】
ところで、光走査装置では、均一な画像パターンを形成するために、光強度を一定に保持することが必要であるが、LDは、温度依存性が大きいため、温度変化に伴い光出力が不安定になってしまう。このため、LDを用いた光走査装置では、LDの発光出力を制御する光出力制御回路であるAPC(Auto Power Control)回路が採用されている。
【0004】
このAPC回路は、LDで発光した光の一部をフォトダイオード等の受光センサ(以下、PDと称する)で受光し、受光して得られた出力電圧を基準電圧と比較し、PDの出力電圧が基準電圧と一定の関係になるようにLDへの電流値を調整するフィードバック制御を行うもので、LDの光強度が一定に制御されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような光走査装置においても、LD1から光学系を通過するレーザビームの一部が、光学系の一部にて反射して発光側へ戻る、所謂、戻り光の発生が懸念されている。このような戻り光は、APC回路に対して誤動作を与えるようになり、また、出力光と戻り光との共振によりLDの出力にノイズを発生させ、安定した高品質な画像の記録に支障をきたしてしまうという問題があった。
【0006】
この戻り光を防止する機構は種々あるが、光学系の各要所にそれぞれ配置していては、光走査装置自体がコスト高となり、また、コンパクト化にも支障をきたすという問題を生じさせる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、光学系の一部に反射によって戻り光が発生しても、この戻り光による影響を簡単な構成により低減して、安定した光強度の光ビームを走査できる光走査装置及びそれを備えた画像記録装置を提供し、安定した高品質な画像の記録を行うことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の光走査装置は、光源から出射される光ビームを光走査手段により走査駆動する光走査装置であって、前記光ビームを透過させる光学部材を支持する光学部材支持体の光路前方の端部に、該光学部材支持体の端部先端へ向かって縮径するテーパ面を形成したことを特徴とする。
【0009】
この光走査装置では、光源からの光ビームの一部が反射して、光学部材支持体の端部に戻り光として照射されたとしても、光学部材支持体の光路前方の端部に端部先端へ向かって縮径するテーパ面が形成されているので、この照射される戻り光をテーパ面により光軸以外の周囲方向へ散乱させることができる。これにより、簡単な構成でありながら、戻り光が再び光路に導入されて影響を及ぼしたり、戻り光が走査手段に導入されて走査光が不安定な出力光となることを防止できる。
【0010】
請求項2記載の光走査装置は、請求項1記載の光走査装置において、前記光学部材支持体のテーパ面の領域が、前記光学部材支持体の光路前方の端部全断面積に対し、80%以上の割合で形成してあることを特徴とする。
【0011】
この光走査装置では、光学部材支持体の光路前方の先端面におけるテーパ面の、光路前方の端部断面積に対する割合が80%以上であるので、先端面において戻り光が光路に戻されることなく、光路以外の周囲方向へ散乱させることができる。
【0012】
請求項3記載の光走査装置は、前記光学部材支持体が、入射された光ビームを平行ビームとするコリメータレンズを支持する鏡筒であることを特徴とする。
【0013】
この光走査装置では、特に高反射率を有する鏡筒の端部にテーパ面を形成することで、戻り光を確実に散乱させて光路に再び導入されることを防止できる。
【0014】
請求項4記載の画像記録装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の光走査装置を光源装置として搭載し、入力される画像信号に基づいて前記光源装置からの出力光を変調しつつ、光源装置に対して相対移動される記録媒体に露光することを特徴とする。
【0015】
この画像記録装置では、光学部材支持体の光路前方の端部における戻り光の反射によって、戻り光が光路に再び導入されることが防止され、記録媒体へ照射されることを未然に防止できる。これにより、戻り光の反射による影響を未然に防止して、安定した高品質な画像記録が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光走査装置及びそれを備えた画像記録装置の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る光走査装置の内部の構造を示す斜視図、図2は光源部の取付構造を示す拡大斜視図、図3は光源部におけるLD周囲の部材を透視して表示したLDとコリメータレンズとの関係を示す拡大斜視図である。
【0017】
図1〜図3に示すように、光走査装置100は、記録媒体に画像を記録する複写機やレーザプリンタ等の画像記録装置の光源装置として搭載されるものである。この光走査装置100は、合成樹脂によって一体成形された光学箱であるハウジング21内に収容されている。
【0018】
ここで、ハウジング21内に収納された光学系全体の構造について説明する。
光源部22はLD23及びコリメータレンズ24を有する(図3参照)。コリメータレンズ24はLD23が発光したレーザビーム(光ビーム)を平行ビームに変換する。光源部22からの平行ビームとされたレーザビームは、ビームスプリッタ25に照射され、その一部が反射され、残りが透過するようになっている
【0019】
ビームスプリッタ25で反射して取り出された一部のレーザビームは、集光レンズ26によって集光され、受光センサ固定基板27上に実装されたPD28へ照射される。そして、このPD28が受光して出力される出力電圧は、APC回路によって基準電圧と比較され、PD28の出力電圧が基準電圧と一定の関係となるようにLD23への電流値が調整される。これにより、LD23からのレーザビームの光強度は、常時一定になるように制御されている。
【0020】
一方、ビームスプリッタ25を通過したレーザビームは、光走査手段により走査駆動される。即ち、シリンドリカルレンズ31を通過してビーム形状を整形し、プリズム32を通過して、高速回転駆動されるポリゴンミラー33に照射されて主走査方向に連続的に走査される。ポリゴンミラー33によって偏向されたレーザビームは、fθレンズ34、35及びシリンドリカルレンズ36を透過し(図1参照)、シリンドリカルミラー37で下方に反射され、その後、図示しない記録媒体上で結像して走査されるようになっている。
【0021】
また、ポリゴンミラー33からfθレンズ34、35及びシリンドリカルレンズ36を透過したレーザビームは、走査方向の一端側に設置されたシリンドリカルレンズ38を通過して平行板ミラー39に照射され、走査方向の他端側に設けられた基板41上の図示しない光センサに照射されるようになっている。つまり、ポリゴンミラー33の回転時に、この光センサでレーザビームを受光した時点を主走査の画像形成開始のトリガとして、タイミング信号を形成している。
【0022】
図2に示すように、LD用基台51は、ハウジング21の底面に固定する固定部51aと、この固定部51aから垂直に立設する取付部51bとを有し、固定部51aをハウジング21へねじ止めすることにより固定している。また、このLD用基台51には、その中央部分にコリメータレンズ取付ブロック部52を形成している。このコリメータレンズ取付ブロック部52には、その上方に光軸と平行となる装着孔53(図1参照)が形成されており、この装着孔53に、コリメータレンズ24が圧入等により装着された円筒状の鏡筒54(図3参照)を挿入している。
【0023】
図3に示すように、鏡筒54は、外周面の一部に全周にわたって環状の溝部55を形成している。また、コリメータレンズ取付ブロック部52(図2参照)には、その上部に、装着孔53と内部で連通する調整孔56を形成してある。この調整孔56には、先端部の偏心した位置に鏡筒54の溝部55と係合する突起部57を先端に形成した調整工具58が挿入されるようになっている。図4に概念的な図3のA方向矢視図を示した。調整工具58は軸回転によって突起部57の位置が図中矢印R方向に変化して、鏡筒54をコリメータレンズ24の光軸方向Pへ進退自在にしている。
従って、この調整工具58を調整孔56へ挿入し、先端部の突起部57を鏡筒54の溝部55へ係合させた状態で、調整工具58を回すことにより、鏡筒54が装着孔53内で光軸方向へ摺動して、コリメータレンズ24の位置合わせを行うことができる。
【0024】
また、コリメータレンズ取付ブロック部52には、内部で装着孔53と連通する固定用ビス孔59(図2参照)を形成しており、この固定用ビス孔59には、固定ビス60がねじ込まれるようになっている。そして、この固定ビス60を固定用ビス孔59へねじ込み、その先端部を鏡筒54へ突き当てることにより、鏡筒54が装着孔53内で、光軸方向への摺動が規制された状態に固定される。
【0025】
一方、LD用基台51の取付部51bには、LD固定板61をねじ止め固定している(図2、図3参照)。このLD固定板61には、その中央部位にLD固定孔62を形成しており、このLD固定孔62に、LD23を圧入等により固定している。このLD固定板61には、LD固定孔62の両側部に、挿通孔63が形成してある。これら挿通孔63へねじを通し、LD用基台51の取付部51bに形成された図示しないねじ孔へねじ込むことにより、LD23の固定されたLD固定板61をLD用基台51に固定している。そして、このLD固定板61をLD用基台51に固定すると、LD23と鏡筒54のコリメータレンズ24とが同一軸線に位置決めされるようになっている。
【0026】
そして、上記のようにLD固定板61をLD用基台51へ固定した状態で、コリメータレンズ取付ブロック部52の調整孔56へ挿入した調整工具58を回すことにより、鏡筒54が装着孔53内で軸線方向へ摺動し、LD23からのレーザビームの照射方向に位置調整が行われる。これにより、LD23からのレーザビームを、平行光である平行ビームに適宜調整できるようになる。
【0027】
上記構成の光走査装置100において、本発明は、特にLD23への戻り光が鏡筒54の光路前方の端部で反射して、再び光路に導入されることを防止したことに特徴を有している。なお、鏡筒54を黒色化することで、表面反射率が低くなり、反射光の強度を弱めることができ、より望ましい構成にできる。
【0028】
ここで、図5にコリメータレンズが挿入されている鏡筒の断面図を示した。この鏡筒(光学部材支持体)54は、円筒内面のLD23側端部に光学部材であるコリメータレンズ24が圧入等により挿入されており、コリメータレンズ24の挿入側とは反対側のビーム出射側である光路前方の端部外面が、端部先端に向かって縮径するテーパ面54aとなっている。なお、この鏡筒54の端部におけるテーパ面54aの領域は、端部全断面積に対する比率で約80%以上とすることが好ましい。即ち、鏡筒54の外径をD、内径をdとすると、端面全面積Q=(D−d)π/4のうち、約80%以上がテーパ面54aの領域とされている。これは即ち、テーパ面の領域が80%より少ないと、端面における反射によって戻り光が再び光路に戻される割合が多くなり、反射された戻り光がPD28に照射されて、LD23の出力を制御するAPC回路に誤動作を与えたり、LD23の出力光との共振を発生させることになる。また、反射された戻り光が光走査装置に導入されて、走査する光ビーム自体の強度を不安定にさせてしまう。
【0029】
このように、鏡筒54の光路前方側の端部の大略全てをテーパ面54aに形成することで、LD23から出射されたレーザビームが記録媒体へ到達するまでの光学系において、レーザビームが光学系の一部に反射してLD23へ戻る戻り光が発生した場合に、この戻り光をテーパ面54aにより光軸方向とは異なる方向へ反射させて散乱させることができる。
【0030】
例えば、LD23から出射された光ビームのうち、ビームスプリッタ25により一部が反射されてPD28に照射される光成分が、照射先のPD28側で反射し、この反射光が光路を逆行して再びビームスプリッタ25に導入されて、鏡筒54に向かう戻り光となることがある。この戻り光が発生したときに、鏡筒54の光路前方の端部が平面状でなく、テーパ面状に形成されていることで、戻り光が鏡筒54を通過するときに、鏡筒54の光路前方の端部のテーパ面54aで散乱し、再び光路に戻されることが大幅に低減される。
【0031】
これにより、鏡筒54の光路前方の端部による反射を極力抑えて、安定した光強度でレーザビームの走査が行える。特に、鏡筒54表面の反射率は高く、照射された戻り光が反射によって再び光路に戻されやすくなる部位であるが、テーパ面54a領域を鏡筒54の光路前方の端部全断面積に対する割合で80%以上とすることにより、鏡筒54の先端部における光路への反射を略なくすことができる。
【0032】
次に、上述した光走査装置100を光源装置として搭載し、入力される画像信号に基づいて光源装置からの出力光を変調しつつ、光源装置に対して相対移動される記録媒体に照射する画像記録装置の概念的な構成図を図6に示した。
【0033】
この画像記録装置200は、前述したように、LD23から出射されコリメータレンズ24により平行ビームにされたレーザビームを、ビームスプリッタ25に照射し、その一部が反射された光を集光レンズ26を介してPD28で受光し、受光信号をAPC回路に供して、LDへの電流値をフィードバック制御してLDの光強度を一定に制御する一方、ビームスプリッタ25を通過したレーザビームは、シリンドリカルレンズ31を通過することでビーム整形され、高速回転駆動しているポリゴンミラー33に照射される。ポリゴンミラー33によって偏向されたレーザビームは、fθレンズ34,35及びシリンドリカルレンズ36を透過し、シリンドリカルミラー37で下方に反射され、その後、記録媒体40上で結像して走査するようになっている。
【0034】
また、この光走査装置においては、LD23からのレーザビームを平行ビームとするコリメータレンズ24を、図5に示す鏡筒54内に圧入しており、この鏡筒54の光路前方の端部外面を、端部先端に向かって縮径するテーパ面で形成している。
これにより、鏡筒54の光路前方の端部による戻り光の反射を極力抑えて、安定した光強度でレーザビームの走査が行える。その結果、戻り光の影響を受けることなく、安定して高品質な画像の記録を行うことが可能となる。
【0035】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、光ビームを透過させる光学部材を支持する光学部材支持体の光路前方の端面を、該光学部材支持体の端部先端へ向かって縮径するテーパ面に形成することにより、光源からの光ビームの一部が反射して、光学部材支持体の先端面に戻り光として照射されたとしても、光学部材支持体の光路前方の先端面が端部先端へ向かって縮径するテーパ面とされているので、この照射される戻り光を光軸以外の周囲方向へ散乱させることができ、戻り光が再び光路に導入されてAPC回路を誤動作させたり、戻り光が光走査手段に導入されて出力されることを防止できる。
また、上記光走査装置を用いることにより、戻り光による影響を極力抑えて、安定して高品質な画像の記録を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光走査装置の内部の構造を示す斜視図である。
【図2】光源部の取付構造を示す拡大斜視図である。
【図3】光源部におけるLD周囲の部材を透視して表示したLDとコリメータレンズとの関係を示す拡大斜視図である。
【図4】概念的な図3のA方向矢視図である。
【図5】コリメータレンズが挿入されている鏡筒の断面図である。
【図6】光走査装置を光源装置として搭載した画像記録装置の概念的な構成図である。
【符号の説明】
23 LD(光源)
24 コリメータレンズ(光学部材)
54 鏡筒(光学部材支持体)
54a テーパ面
100 光走査装置
200 画像記録装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やレーザプリンタ等の画像記録装置に搭載される光走査装置及びそれを備えた画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機やレーザプリンタ等の画像記録装置には、光源から出射された光ビームを回転多面鏡(ポリゴンミラー)等の偏向器で偏向反射させ、記録媒体の記録面上に走査させて画像記録を行う光走査装置が搭載されている。
この種の光走査装置としては、半導体レーザ(以下、LDと称する)を光源とするものが知られている。
【0003】
ところで、光走査装置では、均一な画像パターンを形成するために、光強度を一定に保持することが必要であるが、LDは、温度依存性が大きいため、温度変化に伴い光出力が不安定になってしまう。このため、LDを用いた光走査装置では、LDの発光出力を制御する光出力制御回路であるAPC(Auto Power Control)回路が採用されている。
【0004】
このAPC回路は、LDで発光した光の一部をフォトダイオード等の受光センサ(以下、PDと称する)で受光し、受光して得られた出力電圧を基準電圧と比較し、PDの出力電圧が基準電圧と一定の関係になるようにLDへの電流値を調整するフィードバック制御を行うもので、LDの光強度が一定に制御されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような光走査装置においても、LD1から光学系を通過するレーザビームの一部が、光学系の一部にて反射して発光側へ戻る、所謂、戻り光の発生が懸念されている。このような戻り光は、APC回路に対して誤動作を与えるようになり、また、出力光と戻り光との共振によりLDの出力にノイズを発生させ、安定した高品質な画像の記録に支障をきたしてしまうという問題があった。
【0006】
この戻り光を防止する機構は種々あるが、光学系の各要所にそれぞれ配置していては、光走査装置自体がコスト高となり、また、コンパクト化にも支障をきたすという問題を生じさせる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、光学系の一部に反射によって戻り光が発生しても、この戻り光による影響を簡単な構成により低減して、安定した光強度の光ビームを走査できる光走査装置及びそれを備えた画像記録装置を提供し、安定した高品質な画像の記録を行うことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の光走査装置は、光源から出射される光ビームを光走査手段により走査駆動する光走査装置であって、前記光ビームを透過させる光学部材を支持する光学部材支持体の光路前方の端部に、該光学部材支持体の端部先端へ向かって縮径するテーパ面を形成したことを特徴とする。
【0009】
この光走査装置では、光源からの光ビームの一部が反射して、光学部材支持体の端部に戻り光として照射されたとしても、光学部材支持体の光路前方の端部に端部先端へ向かって縮径するテーパ面が形成されているので、この照射される戻り光をテーパ面により光軸以外の周囲方向へ散乱させることができる。これにより、簡単な構成でありながら、戻り光が再び光路に導入されて影響を及ぼしたり、戻り光が走査手段に導入されて走査光が不安定な出力光となることを防止できる。
【0010】
請求項2記載の光走査装置は、請求項1記載の光走査装置において、前記光学部材支持体のテーパ面の領域が、前記光学部材支持体の光路前方の端部全断面積に対し、80%以上の割合で形成してあることを特徴とする。
【0011】
この光走査装置では、光学部材支持体の光路前方の先端面におけるテーパ面の、光路前方の端部断面積に対する割合が80%以上であるので、先端面において戻り光が光路に戻されることなく、光路以外の周囲方向へ散乱させることができる。
【0012】
請求項3記載の光走査装置は、前記光学部材支持体が、入射された光ビームを平行ビームとするコリメータレンズを支持する鏡筒であることを特徴とする。
【0013】
この光走査装置では、特に高反射率を有する鏡筒の端部にテーパ面を形成することで、戻り光を確実に散乱させて光路に再び導入されることを防止できる。
【0014】
請求項4記載の画像記録装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の光走査装置を光源装置として搭載し、入力される画像信号に基づいて前記光源装置からの出力光を変調しつつ、光源装置に対して相対移動される記録媒体に露光することを特徴とする。
【0015】
この画像記録装置では、光学部材支持体の光路前方の端部における戻り光の反射によって、戻り光が光路に再び導入されることが防止され、記録媒体へ照射されることを未然に防止できる。これにより、戻り光の反射による影響を未然に防止して、安定した高品質な画像記録が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光走査装置及びそれを備えた画像記録装置の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る光走査装置の内部の構造を示す斜視図、図2は光源部の取付構造を示す拡大斜視図、図3は光源部におけるLD周囲の部材を透視して表示したLDとコリメータレンズとの関係を示す拡大斜視図である。
【0017】
図1〜図3に示すように、光走査装置100は、記録媒体に画像を記録する複写機やレーザプリンタ等の画像記録装置の光源装置として搭載されるものである。この光走査装置100は、合成樹脂によって一体成形された光学箱であるハウジング21内に収容されている。
【0018】
ここで、ハウジング21内に収納された光学系全体の構造について説明する。
光源部22はLD23及びコリメータレンズ24を有する(図3参照)。コリメータレンズ24はLD23が発光したレーザビーム(光ビーム)を平行ビームに変換する。光源部22からの平行ビームとされたレーザビームは、ビームスプリッタ25に照射され、その一部が反射され、残りが透過するようになっている
【0019】
ビームスプリッタ25で反射して取り出された一部のレーザビームは、集光レンズ26によって集光され、受光センサ固定基板27上に実装されたPD28へ照射される。そして、このPD28が受光して出力される出力電圧は、APC回路によって基準電圧と比較され、PD28の出力電圧が基準電圧と一定の関係となるようにLD23への電流値が調整される。これにより、LD23からのレーザビームの光強度は、常時一定になるように制御されている。
【0020】
一方、ビームスプリッタ25を通過したレーザビームは、光走査手段により走査駆動される。即ち、シリンドリカルレンズ31を通過してビーム形状を整形し、プリズム32を通過して、高速回転駆動されるポリゴンミラー33に照射されて主走査方向に連続的に走査される。ポリゴンミラー33によって偏向されたレーザビームは、fθレンズ34、35及びシリンドリカルレンズ36を透過し(図1参照)、シリンドリカルミラー37で下方に反射され、その後、図示しない記録媒体上で結像して走査されるようになっている。
【0021】
また、ポリゴンミラー33からfθレンズ34、35及びシリンドリカルレンズ36を透過したレーザビームは、走査方向の一端側に設置されたシリンドリカルレンズ38を通過して平行板ミラー39に照射され、走査方向の他端側に設けられた基板41上の図示しない光センサに照射されるようになっている。つまり、ポリゴンミラー33の回転時に、この光センサでレーザビームを受光した時点を主走査の画像形成開始のトリガとして、タイミング信号を形成している。
【0022】
図2に示すように、LD用基台51は、ハウジング21の底面に固定する固定部51aと、この固定部51aから垂直に立設する取付部51bとを有し、固定部51aをハウジング21へねじ止めすることにより固定している。また、このLD用基台51には、その中央部分にコリメータレンズ取付ブロック部52を形成している。このコリメータレンズ取付ブロック部52には、その上方に光軸と平行となる装着孔53(図1参照)が形成されており、この装着孔53に、コリメータレンズ24が圧入等により装着された円筒状の鏡筒54(図3参照)を挿入している。
【0023】
図3に示すように、鏡筒54は、外周面の一部に全周にわたって環状の溝部55を形成している。また、コリメータレンズ取付ブロック部52(図2参照)には、その上部に、装着孔53と内部で連通する調整孔56を形成してある。この調整孔56には、先端部の偏心した位置に鏡筒54の溝部55と係合する突起部57を先端に形成した調整工具58が挿入されるようになっている。図4に概念的な図3のA方向矢視図を示した。調整工具58は軸回転によって突起部57の位置が図中矢印R方向に変化して、鏡筒54をコリメータレンズ24の光軸方向Pへ進退自在にしている。
従って、この調整工具58を調整孔56へ挿入し、先端部の突起部57を鏡筒54の溝部55へ係合させた状態で、調整工具58を回すことにより、鏡筒54が装着孔53内で光軸方向へ摺動して、コリメータレンズ24の位置合わせを行うことができる。
【0024】
また、コリメータレンズ取付ブロック部52には、内部で装着孔53と連通する固定用ビス孔59(図2参照)を形成しており、この固定用ビス孔59には、固定ビス60がねじ込まれるようになっている。そして、この固定ビス60を固定用ビス孔59へねじ込み、その先端部を鏡筒54へ突き当てることにより、鏡筒54が装着孔53内で、光軸方向への摺動が規制された状態に固定される。
【0025】
一方、LD用基台51の取付部51bには、LD固定板61をねじ止め固定している(図2、図3参照)。このLD固定板61には、その中央部位にLD固定孔62を形成しており、このLD固定孔62に、LD23を圧入等により固定している。このLD固定板61には、LD固定孔62の両側部に、挿通孔63が形成してある。これら挿通孔63へねじを通し、LD用基台51の取付部51bに形成された図示しないねじ孔へねじ込むことにより、LD23の固定されたLD固定板61をLD用基台51に固定している。そして、このLD固定板61をLD用基台51に固定すると、LD23と鏡筒54のコリメータレンズ24とが同一軸線に位置決めされるようになっている。
【0026】
そして、上記のようにLD固定板61をLD用基台51へ固定した状態で、コリメータレンズ取付ブロック部52の調整孔56へ挿入した調整工具58を回すことにより、鏡筒54が装着孔53内で軸線方向へ摺動し、LD23からのレーザビームの照射方向に位置調整が行われる。これにより、LD23からのレーザビームを、平行光である平行ビームに適宜調整できるようになる。
【0027】
上記構成の光走査装置100において、本発明は、特にLD23への戻り光が鏡筒54の光路前方の端部で反射して、再び光路に導入されることを防止したことに特徴を有している。なお、鏡筒54を黒色化することで、表面反射率が低くなり、反射光の強度を弱めることができ、より望ましい構成にできる。
【0028】
ここで、図5にコリメータレンズが挿入されている鏡筒の断面図を示した。この鏡筒(光学部材支持体)54は、円筒内面のLD23側端部に光学部材であるコリメータレンズ24が圧入等により挿入されており、コリメータレンズ24の挿入側とは反対側のビーム出射側である光路前方の端部外面が、端部先端に向かって縮径するテーパ面54aとなっている。なお、この鏡筒54の端部におけるテーパ面54aの領域は、端部全断面積に対する比率で約80%以上とすることが好ましい。即ち、鏡筒54の外径をD、内径をdとすると、端面全面積Q=(D−d)π/4のうち、約80%以上がテーパ面54aの領域とされている。これは即ち、テーパ面の領域が80%より少ないと、端面における反射によって戻り光が再び光路に戻される割合が多くなり、反射された戻り光がPD28に照射されて、LD23の出力を制御するAPC回路に誤動作を与えたり、LD23の出力光との共振を発生させることになる。また、反射された戻り光が光走査装置に導入されて、走査する光ビーム自体の強度を不安定にさせてしまう。
【0029】
このように、鏡筒54の光路前方側の端部の大略全てをテーパ面54aに形成することで、LD23から出射されたレーザビームが記録媒体へ到達するまでの光学系において、レーザビームが光学系の一部に反射してLD23へ戻る戻り光が発生した場合に、この戻り光をテーパ面54aにより光軸方向とは異なる方向へ反射させて散乱させることができる。
【0030】
例えば、LD23から出射された光ビームのうち、ビームスプリッタ25により一部が反射されてPD28に照射される光成分が、照射先のPD28側で反射し、この反射光が光路を逆行して再びビームスプリッタ25に導入されて、鏡筒54に向かう戻り光となることがある。この戻り光が発生したときに、鏡筒54の光路前方の端部が平面状でなく、テーパ面状に形成されていることで、戻り光が鏡筒54を通過するときに、鏡筒54の光路前方の端部のテーパ面54aで散乱し、再び光路に戻されることが大幅に低減される。
【0031】
これにより、鏡筒54の光路前方の端部による反射を極力抑えて、安定した光強度でレーザビームの走査が行える。特に、鏡筒54表面の反射率は高く、照射された戻り光が反射によって再び光路に戻されやすくなる部位であるが、テーパ面54a領域を鏡筒54の光路前方の端部全断面積に対する割合で80%以上とすることにより、鏡筒54の先端部における光路への反射を略なくすことができる。
【0032】
次に、上述した光走査装置100を光源装置として搭載し、入力される画像信号に基づいて光源装置からの出力光を変調しつつ、光源装置に対して相対移動される記録媒体に照射する画像記録装置の概念的な構成図を図6に示した。
【0033】
この画像記録装置200は、前述したように、LD23から出射されコリメータレンズ24により平行ビームにされたレーザビームを、ビームスプリッタ25に照射し、その一部が反射された光を集光レンズ26を介してPD28で受光し、受光信号をAPC回路に供して、LDへの電流値をフィードバック制御してLDの光強度を一定に制御する一方、ビームスプリッタ25を通過したレーザビームは、シリンドリカルレンズ31を通過することでビーム整形され、高速回転駆動しているポリゴンミラー33に照射される。ポリゴンミラー33によって偏向されたレーザビームは、fθレンズ34,35及びシリンドリカルレンズ36を透過し、シリンドリカルミラー37で下方に反射され、その後、記録媒体40上で結像して走査するようになっている。
【0034】
また、この光走査装置においては、LD23からのレーザビームを平行ビームとするコリメータレンズ24を、図5に示す鏡筒54内に圧入しており、この鏡筒54の光路前方の端部外面を、端部先端に向かって縮径するテーパ面で形成している。
これにより、鏡筒54の光路前方の端部による戻り光の反射を極力抑えて、安定した光強度でレーザビームの走査が行える。その結果、戻り光の影響を受けることなく、安定して高品質な画像の記録を行うことが可能となる。
【0035】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、光ビームを透過させる光学部材を支持する光学部材支持体の光路前方の端面を、該光学部材支持体の端部先端へ向かって縮径するテーパ面に形成することにより、光源からの光ビームの一部が反射して、光学部材支持体の先端面に戻り光として照射されたとしても、光学部材支持体の光路前方の先端面が端部先端へ向かって縮径するテーパ面とされているので、この照射される戻り光を光軸以外の周囲方向へ散乱させることができ、戻り光が再び光路に導入されてAPC回路を誤動作させたり、戻り光が光走査手段に導入されて出力されることを防止できる。
また、上記光走査装置を用いることにより、戻り光による影響を極力抑えて、安定して高品質な画像の記録を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光走査装置の内部の構造を示す斜視図である。
【図2】光源部の取付構造を示す拡大斜視図である。
【図3】光源部におけるLD周囲の部材を透視して表示したLDとコリメータレンズとの関係を示す拡大斜視図である。
【図4】概念的な図3のA方向矢視図である。
【図5】コリメータレンズが挿入されている鏡筒の断面図である。
【図6】光走査装置を光源装置として搭載した画像記録装置の概念的な構成図である。
【符号の説明】
23 LD(光源)
24 コリメータレンズ(光学部材)
54 鏡筒(光学部材支持体)
54a テーパ面
100 光走査装置
200 画像記録装置
Claims (4)
- 光源から出射される光ビームを光走査手段により走査駆動する光走査装置であって、
前記光ビームを透過させる光学部材を支持する光学部材支持体の光路前方の端部に、該光学部材支持体の端部先端へ向かって縮径するテーパ面を形成したことを特徴とする光走査装置。 - 前記光学部材支持体のテーパ面の領域が、前記光学部材支持体の光路前方の端部全断面積に対し、80%以上の割合で形成してあることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
- 前記光学部材支持体が、入射された光ビームを平行ビームとするコリメータレンズを支持する鏡筒であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光走査装置。
- 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の光走査装置を光源装置として搭載し、入力される画像信号に基づいて前記光源装置からの出力光を変調しつつ、光源装置に対して相対移動される記録媒体に露光することを特徴とする画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002239581A JP2004077907A (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 光走査装置及びそれを備えた画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002239581A JP2004077907A (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 光走査装置及びそれを備えた画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004077907A true JP2004077907A (ja) | 2004-03-11 |
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ID=32022651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002239581A Pending JP2004077907A (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 光走査装置及びそれを備えた画像記録装置 |
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JP (1) | JP2004077907A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007203543A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Ricoh Co Ltd | 発光制御装置、光走査装置、画像形成装置、光量制御方法およびプログラム |
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2002
- 2002-08-20 JP JP2002239581A patent/JP2004077907A/ja active Pending
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JP2007203543A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Ricoh Co Ltd | 発光制御装置、光走査装置、画像形成装置、光量制御方法およびプログラム |
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