JP2004076485A - 外壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】通気層に浸入して建具の上部に流下した雨水等の水を容易に且つ安価で確実に排水することができる外壁を提供する。
【解決手段】建物の躯体2の壁部3に通気層23を介して外壁材4を取付けると共に建具5を取付け、該建具5と外壁材4の隙間7にパッキン8を挿入した外壁1であって、前記パッキン8は建具5との間をシールする複数枚の気密片部28a,28b,28cを有し、前記建具5の上部と外壁材4の隙間7に挿入されるパッキン8の気密片部28a,28b,28cに、前記通気層23に浸入して建具5の上部に流下した雨水等の水wを外部に排水するための切欠部35a,35b,35cを設け、これら切欠部35a,35b,35cが内外方向に直列にならないように位置をずらして配置されている。
【選択図】     図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外壁に係り、特に通気層に浸入して建具の上部に流下した雨水等の水を容易に排水し得るようにした外壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の外壁としては、建物の躯体の壁部に外壁材を取付けると共にサッシ等の建具を取付け、この建具と外壁材の隙間にパッキン(ガスケットともいう)を挿入してなる乾式シール工法(ガスケット工法ともいう)の外壁が知られている。
【0003】
一方、近年の外壁においては、建物の躯体の壁部に通気層を介して外壁材を取付ける通気工法が主流になって来ている。この外壁によれば、台風等で外壁材の継目から浸入した雨水や外壁材の裏面等に生じた結露水等の水を通気層により下部へ排水することができると共に乾燥させることができ、躯体の壁部と外壁材の間に水分を溜めず、水分による害を抑制することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記外壁においては、通気層に浸入して建具の上部に流下した雨水等の水が建具の上部例えばサッシの上枠上に流下し、上枠の両端部から排水されずに上枠上に溜まる水残りを生じる問題がある。特に、サイズの大きいサッシや上枠の変形により水残りが多くなる。なお、隙間に目地材を充填する湿式シール工法(シーリング目地工法ともいう)においては、上枠と外壁材の隙間に水抜き部品を取付ける提案もなされているが、この水抜き部品はある程度水が溜まらないと排水できず、水残りが解消されないばかりか、コストアップを余儀なくされる。
【0005】
本発明は、前記事情を考慮してなされたもので、通気層に浸入して建具の上部に流下した雨水等の水を容易に且つ安価で確実に排水することができる外壁を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、建物の躯体の壁部に通気層を介して外壁材を取付けると共に建具を取付け、該建具と外壁材の隙間にパッキンを挿入した外壁であって、前記パッキンは建具との間をシールする複数枚の気密片部を有し、前記建具の上部と外壁材の隙間に挿入されるパッキンの気密片部に、前記通気層に浸入して建具の上部に流下した雨水等の水を外部に排水するための切欠部を設け、これら切欠部が内外方向に直列にならないように位置をずらして配置されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基いて詳述する。
【0008】
図1、図6ないし図7において、1は外壁で、この外壁1は建物の躯体2の壁部3に取付けられる外壁材4と建具例えばサッシ5とを備えている。このサッシ5は、建物の躯体2の開口部9に設けられる枠(建具枠)6と、この枠6内に例えば引違いに開閉自在に設けられた障子10とから主に構成されている。前記外壁材4とサッシ5との間、具体的には外壁材4の端部とサッシ5の枠6の外側面との間には隙間7が設けられ、この隙間7にパッキン8が屋外側(室外側)から挿入されるようになっている。
【0009】
前記枠6は、例えばアルミニウム合金の押出形材からなる上枠6a、下枠6b及び左右の縦枠6c,6dにより方形に組立てられている。枠6の外周には、室内外方向略中間に取付フィン11が設けられ、この取付フィン11を躯体2の室外面に固着具例えばネジや釘で固定することにより枠2が半外付け状態に取付けられている。また、前記左右の縦枠6c,6dには、前記隙間7を所定の間隔を隔てて覆うように突出ないし張出した突出部(張出部)12が設けられている。
【0010】
前記外壁材4は、例えばタイルやレンガのような窯業系の外装材(サイディング)からなり、所定寸法(例えば縦横が450mm×2700mm)のパネル状に形成されている。外壁材4の取付方法としては、縦長状態で取付ける縦張りや、横長状態で取付ける横張りがあるが、何れであってもよい。また。外壁材4としては、金属系のパネルであってもよい。
【0011】
前記外壁材4の上端部には、例えば図8に示すように、厚さ方向略中間から外表面までの厚さの凹部15と、厚さ方向略中間から裏面までの厚さの凸部16とが形成され、外壁材4の下端部には、厚さ方向略中間から外表面までの厚さの凸部17と、厚さ方向略中間から裏面までの厚さの凹部18とが形成され、これら凹部15,18と凸部16,17を互いに係合させた状態で外壁材4が躯体2の壁部3に張設されるようになっている。また、図示例では、下部の外壁材4の下端部が第1の取付金具(取付部材)20を介して、この下部の外壁材4と上部の外壁材4の接合部(係合部)が第2の取付金具(取付部材)21を介して躯体2の壁部3と外壁材4との間に所定隙間の通気層23が形成されるように躯体2の壁部3に取付けられている。なお、サッシ5の枠6と対向する外壁材4の端部は、凹部及び凸部を有せず、パネル面に直角に切断されている。
【0012】
前記第1の取付金具20及び第2の取付金具21は、躯体2に固着具例えば釘24で固定されている。なお、前記上部の外壁材4の上端部には凹部15及び凸部16が形成されておらず、この上部の外壁材4の上端部は躯体2の壁部3に通気胴縁25を介して釘24で固定されている。また、前記躯体2の壁部3には、透湿防水紙26が張設されている。
【0013】
前記パッキン8は、図3の(a)に示すように、前記外壁材4の外縁部(外面の縁部)に係止される突条部(外面側の突条部)27bを有している。また、図示例(実施例)のパッキン8は、外壁材4の内縁部(内面すなわち裏面の縁部)に係止される突条部(内面側の突条部)27aも有しており、これら挿入方向前後の突条部27a,27bにより外壁材4の端部を厚さ方向の前後から挟み込んで自らを固定保持するようになっている。
【0014】
換言すれば、パッキン8は、一側に前記外壁材4の端部を厚さ方向の前後から挟み込んで自らを固定保持する突条部27a,27bを有している。また、パッキン8は、他側に前記枠6の外側面に対して弾性力で密着する変形可能なヒレ状の複数枚例えば3枚(少なくとも3枚が好ましい)の気密片部(ヒレ部ともいう)28a,28b,28c(図6〜図8では28で示す)を有している。前記パッキン8は、弾性変形可能なゴム質ないし軟質樹脂からなり、押出成形により図3の紙面に垂直方向に連続した長尺に形成されている。
【0015】
パッキン8の一側部には、外壁材4の直角に切断された端面に当接される当接面部29が形成されていると共に、その前端部(先端部)と後端部とから外壁材4の厚さと略同じ間隔で対向する状態で側方へ突出した一対の前記突条部27a,27bが一体形成され、これら両突条部27a,27bが外壁材の端縁部を表裏両面から挟み込むようになっている。内面側の突条部27aはパッキン8の抜けを防止する。外面側の突条部27bはパッキン8の位置決め用として挿入し過ぎを規制ないし防止すると共に外壁材4の外縁部を覆って保護する。両突条部27a,27bは外壁材4を挟み込むことでパッキン8自体を固定すると共に外壁材4とパッキン8との間の気密性及び水密性を保持する。
【0016】
前記外面側の突条部27bの付根部には切断用の溝30が設けられていることが好ましい。切断用の溝30は、断面V字状溝からなり、突条部27bの付根部の少なくとも一側(図示例では両側)に長手方向に沿って設けられている。この溝30により前記突条部27bの付根部が肉厚の薄い薄肉部31になっており、これにより図3の(b)に示すように容易に且つ奇麗に引き裂いて突条部27bを除去(切除)可能になっている。
【0017】
前記パッキン8の他側部には、サッシ5との間をシールする側方へ突出した気密片部28a,28b,28cが一体形成されている。これら気密片部28a,28b,28cはパッキン8の長手方向に連続して形成されている。また、これら気密片部28a,28b,28cはパッキン8の挿入方向とは反対側の斜め後方へ傾斜して形成されている。パッキン8の一側の当接面部29と他側の気密片部28a,28b,28c先端との間の寸法が、前記隙間7の幅よりも大きく形成されている。
【0018】
気密片部28a,28b,28cは、パッキン8の挿入方向に適宜間隔に横列に設けられ、隣り合う気密片部28a,28b,28c間には風圧を減圧するための空気層32が形成されている。すなわち、パッキン8を前記隙間7に屋外側から挿入すると、前記気密片部28の先端側が弾性力により枠6の外側面にこれを押圧するように密着し、パッキン8と枠6との間に気密片部28a,28b,28cで区画された複数段例えば2段の空気層(空気室)32が形成されるようになっている。外壁材4よりも屋外側の風圧をPa、外壁材4よりも屋内側の気圧をPd、前記空気層32の空気圧を屋外側からPb、Pcとすると、風圧がPa>Pb>Pc>Pdのように段階的に減圧されるため、各気密片部28を境とする気圧差が小さくなり、気圧差で雨水が屋内側に侵入するのを抑制ないし防止することができる。
【0019】
前記縦枠6c,6dの屋外端には前記隙間7の屋外側を所定の間隔を隔てて覆うように鍔状に突出した突出部12が形成されているため、パッキン8を屋外側から直接前記隙間7に挿入することが難しい。そこで、パッキン8を横方向から向きを変えながら前記隙間7に挿入し易くするために、前記パッキン8の前端部には傾斜部33が設けられている。この傾斜部33は一側の前部の突条部27aから他側に向って傾斜している。
【0020】
また、パッキン8の弾性変形による方向変換を容易にするために、パッキン8には中空部34が設けられていることが好ましい。これによりパッキンが挿入通路のコーナー部における外壁材4のエッジ部で潰れて容易に方向変換が可能となり、隙間7へのパッキン8の挿入が容易になる。
【0021】
前記サッシ5の上部と外壁材4との隙間7に挿入されるパッキン8の外面側の突条部27bと外壁材4の外面との隙間に雨水や埃が入り込む問題を解消するために、図2ないし図6に示すように、前記サッシ5の上部と外壁材4との隙間7に挿入されるパッキン8はその突条部27bが切除されている。パッキン8には突条部27bの付根部に切断用の溝30が設けられているため、パッキン8から突条部27bを容易に且つ奇麗に引き裂いて除去することができる。なお、突条部27bを引き裂く代りにカッターで切断してもよく、この場合も溝30があるため切断作業が正確且つ容易にできる。
【0022】
そして、前記サッシの上部と外壁材4の隙間に挿入されるパッキン8の気密片部28a,28b,28cには、前記通気層23に浸入してサッシ5の上枠6aの上部に流下した雨水や結露水等の水wを外部に排水するための切欠部35a,35b,35cがそれぞれ設けられ、外部からの水の浸入や気流の通過を抑制するために、これら切欠部35a,35b,35cが内外方向に直列にならないように位置をずらして配置されている。
【0023】
この場合、外部から1枚目の気密片部28aの切欠部35aと3枚目の気密片部28cの切欠部35cを通過する気流の流速を遅くするために、1枚目の気密片部28aの切欠部35aと、2枚目の気密片部28bの切欠部35bと、3枚目の気密片部28cの切欠部35cとの面積比が2:1:2になるように形成されていることが好ましい。
【0024】
例えば、図5の(a)に示すように気密片部28a,28b,28cを矢印A方向から見て、同図の(b)に示すように切欠部35a,35b,35cの大きさが同じ場合、1枚目と3枚目の気密片部28a,28cに切欠部35a,35cが2つずつ設けられ、2枚目の気密片部28bに切欠部35bが1つ設けられる。この場合、2枚目の気密片部28bの長手方向略中央部に切欠部35bが設けられ、1枚目と3枚目の気密片部28a,28cには2枚目の気密片部28bの切欠部35bに対して左右に位置をずらして切欠部35a,35cが設けられる。
【0025】
また、同図の(c)または(d)に示すように切欠部35a,35b,35cの大きさが異なる場合、1枚目と3枚目の気密片部28a,28cに大きい切欠部35a,35cが1つずつ設けられ、2枚目の気密片部28bに小さい切欠部35bが1つ設けられる。同図の(c)では1枚目と3枚目の気密片部28a,28cの切欠部35a,35cが中央の切欠部35bに対してそれぞれ異なる方向(左右)に位置ずれされおり、同図の(d)では同方向(左)に位置ずれされている。
【0026】
このように面積比にしたことにより、例えば外部と通気層内の圧力差を100Paに想定した場合に、1枚目の切欠部35aと3枚目の切欠部35cを通過する気流の流速V1,V3が例えば6.3m/秒程度と遅くなるため、外部に面して最も水のかかり易い箇所からの水の浸入を抑制することができると共に、逆流した水が内部を濡らす飛沫となるのを抑制することができる。なお、2枚目の切欠部35bを通過する気流の流速V2は例えば12.6m/秒程度と早くなるが、多少飛沫になってもパッキン8の気密片部28a,28c間内であるため、内部の躯体2を飛沫で濡らす恐れはない。
【0027】
前記気密片部28a,28b,28cに孔を設けるのではなく、気密片部28a,28b,28cにその縁部(エッジ部)から切り込んだ切欠部35a,35b,35cを設けるため、通気層23から上枠6aの上面に流下した水wは、気密片部28a,28b,28cの縁部で塞き止められることなくそのまま上枠6aの上面を移動して容易に且つ確実に排水することができ、水残りが生じない。なお、切欠部35a,35b,35cの形状は、U字状(半円、長半円、四角)、V字状(三角)等何れであっても良い。また、前記切欠部35a,35b,35cは、例えば小さいサイズのサッシの場合には略中央に1組設ければ良く、大きいサイズの場合には複数例えば2組設ければよい。
【0028】
前記サッシ5の枠6の上部、下部及び左右両側部と外壁材4との隙間7にパッキン8がそれぞれ挿入され、上下左右のパッキン8のコーナー部における接合構造(繋ぎ方)としては、縦通しや横通し、或いはパッキン8の端部8aを45度の角度で切断して端部同士を留め接合する接合構造であっても良いが、図1に示すようにパッキン8の端部を90度の角度で切断し、端部同士をコーナー用パッキン40を介して接合する接合構造であることが好ましい。この場合、コーナー用パッキン40はパッキンと同じ断面形状に形成されていることが好ましいが、コーナー用パッキン40と上部のパッキン8との接合部には、水が気密片部28a,28b,28c間の空気層32を通って左右のパッキンの空気層32に流れ込むのを防止するために空気層32を塞ぐ塞ぎ部が設けられていることが好ましい。なお、図2中、36は防水テープである。
【0029】
以上の構成からなる外壁1によれば、建物の躯体2の壁部3に通気層23を介して外壁材4を取付けると共に建具例えばサッシ5を取付け、このサッシ5と外壁材4の隙間7にパッキン8を挿入し、前記パッキン8はサッシ5との間をシールする複数枚の気密片部28a,28b,28cを有し、前記サッシ5の上部である上枠6aと外壁材4の隙間7に挿入されるパッキン8の気密片部28a,28b,28cに、前記通気層23に浸入してサッシ5の上枠6a上に流下した雨水等の水wを外部に排水するための切欠部35a,35b,35cを設け、これら切欠部35a,35b,35cが内外方向に直列にならないように位置をずらして配置されているため、通気層23に浸入してサッシ5の上枠6a上に流下した雨水等の水wを容易に且つ安価で確実に排水することができる。
【0030】
すなわち、従来の湿式シール工法において別途取付けられる水抜き部材と異なり、上部のパッキン8の気密片部28a,28b,28cに切欠部35a,35b,35cを設けるだけの簡単な構造で、通気層23に浸入して上枠6aの上面に流下する水wをそのまま上枠6aの上面に沿って容易に且つ安価で確実に排水することができ、水残りが生じない。従って、上枠6aの上面が反り変形を生じていて通気層23側の上枠6a上面に水が溜まり易くなっていたとしても、この通気層23側の上枠6a上面に溜まった水waを外部に容易に確実に排水することができる。また、前記切欠部35a,35b,35cが内外方向に直列にならないように位置をずらして配置されているため、いわゆる迷路効果により、外部からの水の浸入や気流の通過を抑制することができる。
【0031】
更に、外部から1枚目の気密片部28aの切欠部35aと3枚目の気密片部28cの切欠部35cを通過する気流の流速を遅くするために、1枚目の気密片部28aの切欠部35aと、2枚目の気密片部28bの切欠部35bと、3枚目の気密片部28cの切欠部35cとの面積比が2:1:2になるように形成されているため、外部に面して最も水のかかる箇所からの水の浸入を抑制することができると共に、逆流した水が内部を濡らす飛沫となるのを抑制することができる。
【0032】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更等が可能である。例えば、前記実施例では建具としてサッシが例示されているが、建具としては、サッシ以外に、例えばドアやシャッター等であってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、建物の躯体の壁部に通気層を介して外壁材を取付けると共に建具を取付け、該建具と外壁材の隙間にパッキンを挿入した外壁であって、前記パッキンは建具との間をシールする複数枚の気密片部を有し、前記建具の上部と外壁材の隙間に挿入されるパッキンの気密片部に、前記通気層に浸入して建具の上部に流下した雨水等の水を外部に排水するための切欠部を設け、これら切欠部が内外方向に直列にならないように位置をずらして配置されているため、通気層に浸入して建具の上部に流下した雨水等の水を容易に且つ安価で確実に排水することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す外壁の概略的正面図である。
【図2】同外壁の要部拡大断面図である。
【図3】パッキンを示す図で、(a)は突条部を有する状態の断面図、(b)は突条部を切除した状態の断面図である。
【図4】パッキンの気密片部に排水用の切欠部を設けた一例を示す斜視図である。
【図5】パッキンを示す図で、(a)は断面図、(b)は(a)の矢印A方向から見た気密片部における切欠部の配置例を示す図、(c)は気密片部における切欠部の他の配置例を示す図、(d)は気密片部における切欠部の更に他の配置例を示す図である。
【図6】図1の概略的縦断面図である。
【図7】図1の概略的横断面図である。
【図8】外壁材の取付構造を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 外壁
2 躯体
3 壁部
4 外壁材
5 サッシ(建具)
7 隙間
8 パッキン
w 水
23 通気層
28a,28b,28c 気密片部
35a,35b,35c 切欠部

Claims (1)

  1. 建物の躯体の壁部に通気層を介して外壁材を取付けると共に建具を取付け、該建具と外壁材の隙間にパッキンを挿入した外壁であって、前記パッキンは建具との間をシールする複数枚の気密片部を有し、前記建具の上部と外壁材の隙間に挿入されるパッキンの気密片部に、前記通気層に浸入して建具の上部に流下した雨水等の水を外部に排水するための切欠部を設け、これら切欠部が内外方向に直列にならないように位置をずらして配置されていることを特徴とする外壁。
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