JP2004076439A - 不動産仲介業務支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】売買及び賃貸の対象となる建築不動産の鍵の管理を容易に行うことができる不動産仲介業務支援システムを提供する。
【解決手段】本システムでは、建築不動産の内覧を行う場合には、その建築不動産に固定されたキーボックス10に、電子キー20をセットし、電子キー20と管理サーバー30とを、携帯電話サービス網及びインターネットを介して接続してから、ユーザーID及びPINコードを電子キー20に入力する。すると、これらユーザーID、PINコードと共に、キーボックスナンバー及び電子キーナンバーが、管理サーバー30に送信され、これらユーザーID等が、データベースに逐一記録される。これにより、営業員が逐一記録を行わなくても、各建築不動産の内覧実施状況に関する情報が自動で記録され、不動産仲介の業務効率の向上が図られる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータシステムを用いて建築不動産の鍵の管理を行う不動産仲介業務支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
建築不動産は、一般に、不動産仲介業者に仲介を依頼して、賃貸又は販売されるが、建築不動産の各物件により、内覧用の鍵の保管形態が異なり、貸主・売主のみが鍵を保管している場合と、不動産仲介業者に鍵を預ける場合とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、貸主・売主のみが鍵を保管している場合には、内覧希望者がある度に、逐一、貸主・売主に鍵を借りる手続きを要し、不動産仲介業者及び貸主・売主の両方に負担がかかる。また、貸主・売主の不在時には、鍵を入手することができず、内覧の案内業務が滞る場合があった。
【0004】
一方、不動産仲介業者が鍵を預かった場合は、鍵の所在を明確にするために、不動産仲介業者の何れの営業員が鍵を使用したかを管理する必要があり、鍵を持ち出す度に、各営業員が逐一記録するという煩わしい作業を強いられていた。
【0005】
また、同じ物件を複数の不動産仲介業者に仲介を依頼した場合には、内覧により、トラブルが発生したときに備えて、例えば、内覧の履歴を確実に記録する必要があるが、現状では記録漏れが生じ得た。さらに、内覧履歴に基づき、何れの物件が人気があるか等の解析を行うには、内覧記録を、例えばコンピュータに入力しなければならず、データ解析に手間がかかった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、売買及び賃貸の対象となる建築不動産の鍵の管理を容易に行うことができる不動産仲介業務支援システムの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る不動産仲介業務支援システムは、賃貸又は売買の仲介を不動産仲介業者に委ねた複数の建築不動産の外部にそれぞれ固定して設けられ、常には、各建築不動産の内部に入るための鍵を保持した状態にロックされると共に、ロック解除信号を受信したときには、ロック解除されて鍵の使用を許容する複数の鍵保持手段と、全ての鍵保持手段に共通して着脱可能に設けられ、不動産仲介業者に属する営業員により携帯可能で、かつ、鍵保持手段にセットした状態で操作されて、鍵保持手段にロック解除信号を出力するロック解除手段と、各建築不動産に関するデータベースが稼働するコンピュータシステムとを利用した不動産仲介業務支援システムであって、データベースには、鍵保持手段同士を区別するための鍵保持手段識別コードに対応させて、各鍵保持手段を取り付けた建築不動産を特定する情報が記憶され、ロック解除手段は、携帯電話サービス網等の無線通信網を介してコンピュータシステムに接続されると共に、鍵保持手段のロック解除のための操作が行われたときには、その鍵保持手段の鍵保持手段識別コードをコンピュータシステムに送信し、コンピュータシステムには、受信した鍵保持手段識別コードに基づき、データベースに、鍵保持手段のロック解除状況を逐一記録するデータベース更新手段が備えられたところに特徴を有する。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1記載の不動産仲介業務支援システムにおいて、ロック解除手段を複数備え、ロック解除手段を操作したときには、ロック解除手段同士を区別するためのロック解除手段識別コードが、ロック解除手段からコンピュータシステムに送信され、データベース更新手段は、受信したロック解除手段識別コードを、データベースに逐一記録するところに特徴を有する。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の不動産仲介業務支援システムにおいて、ロック解除手段を操作したときには、そのロック解除手段を操作した者を特定するためのユーザーIDが、ロック解除手段からコンピュータシステムに送信され、データベース更新手段は、受信したユーザーIDを、データベースに逐一記録するところに特徴を有する。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の不動産仲介業務支援システムにおいて、データベースに基づき、鍵保持手段識別コード毎、ロック解除手段識別コード毎、又は、ユーザーID毎に、鍵保持手段のロック解除操作の履歴を纏めるデータ集計手段を備えたところに特徴を有する。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の不動産仲介業務支援システムにおいて、ロック解除手段は、所望のコードを入力可能な入力操作部を備え、ロック解除のための操作として、ロック解除請求用コードが入力されたときには、そのロック解除請求用コードを、コンピュータシステムに送信すると共に、コンピュータシステムからロック解除許可信号を受信したときには、鍵保持手段のロックを解除するように構成され、コンピュータシステムには、ロック解除手段から受信したロック解除請求用コードが、正規のものであるか否かを判別し、正規のものである場合にのみ、ロック解除手段に、ロック解除許可信号を送信する正否判別手段が備えられたところに特徴を有する。
【0012】
請求項6の発明は、請求項5に記載の不動産仲介業務支援システムにおいて、ロック解除手段は、鍵保持手段にセット可能でかつ入力操作部を備えた操作ユニットに携帯電話を接続してなるところに特徴を有する。
【0013】
請求項7の発明は、請求項5に記載の不動産仲介業務支援システムにおいて、ロック解除手段は、鍵保持手段にセット可能なアダプタに携帯電話を接続してなり、入力操作部は、携帯電話の操作キーで構成されたところに特徴を有する。
【0014】
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れかに記載の不動産仲介業務支援システムにおいて、不動産仲介業者には、インターネット等の通信網を介してコンピュータシステムに接続されて、データベースを閲覧することができるクライアントコンピュータが備えられたところに特徴を有する。
【0015】
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかに記載の不動産仲介業務支援システムにおいて、鍵保持手段には、鍵保持手段を建築不動産に固定するためのシャックルが備えられると共に、鍵保持手段にロック解除手段をセットして、所定の操作を行うことで、シャックルが建築不動産から外される構成とし、ロック解除手段は、シャックルを外すための操作が行われたときには、そのシャックルを備えた鍵保持手段の鍵保持手段識別コードを、コンピュータシステムに送信し、データベース更新手段は、受信した鍵保持手段識別コードを、データベースに逐一記録するように構成されたところに特徴を有する。
【0016】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、営業員がロック解除手段を携帯しており、建築不動産の内覧を行う場合には、その建築不動産に固定された鍵保持手段に、ロック解除手段をセットして、ロック解除のための操作を行う。すると、鍵保持手段のロックが解除されて、その鍵保持手段に保持された鍵が使用可能となり、建築不動産の内部に入ることができる。このとき、ロック解除手段は、無線通信網を介して、鍵保持手段識別コードを、コンピュータシステムに送信する。そして、コンピュータシステム上で稼働するデータベースに、何れの鍵保持手段のロックが解除されたか、つまり、何れの建築不動産の内覧が実施されたかに関する情報が逐一記録される。このように、本発明によれば、営業員が逐一記録を行わなくても、各建築不動産の内覧実施状況に関する情報が自動で記録されるから、不動産仲介の業務効率の向上が図られる。
【0017】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、鍵保持手段の操作が行われたときには、ロック解除手段同士を区別するためのロック解除手段識別コードがデータベースに逐一記録されるから、何れのロック解除手段にて、鍵保持手段のロック解除が行われたかが明確になり、不具合が生じたときの責任が明確になる。
【0018】
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、鍵保持手段の操作が行われたときには、そのロック解除手段を操作した者を特定するためのユーザーIDがデータベースに逐一記録されるから、何れのユーザーIDを有した者によって鍵保持手段のロック解除が行われたかが明確になり、不具合が生じたときの責任が明確になる。
【0019】
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、データベースに基づき、鍵保持手段識別コード毎、ロック解除手段識別コード毎、又は、ユーザーID毎に、鍵保持手段のロック解除操作の履歴を纏めることができるから、各建築不動産の人気状況や、営業状況等の解析を容易に行うことができる。
【0020】
<請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、ロック解除のための操作として、ロック解除請求用コードをロック解除手段に入力したときには、そのロック解除請求用コードが、コンピュータシステムに送信されて、正規のロック解除請求用コードか否かが判別される。そして、正規のものである場合にのみ、ロック解除手段に、解除許可信号が送信されて、鍵保持手段のロックが解除される。従って、ロック解除請求用コードを知らない者は、鍵保持手段のロックを勝手に解除することができず、セキュリティーの向上が図られる。
【0021】
<請求項6及び7の発明>
ロック解除手段は、鍵保持手段にセット可能でかつ入力操作部を備えた操作ユニットに携帯電話を接続した構成にしてもよいし(請求項6の発明)、或いは、鍵保持手段にセット可能なアダプタに携帯電話を接続し、携帯電話の操作キーを、前記入力操作部とした構成にしてもよい(請求項7の発明)。
【0022】
<請求項8の発明>
請求項8の発明によれば、不動産仲介業者は、通信網を介してコンピュータシステムに接続したクライアントコンピュータにより、データベースを閲覧することができ、情報入手の迅速化が図られる。
【0023】
<請求項9の発明>
請求項9の発明によれば、建築不動産に固定された鍵保持手段のシャックルが外されるときに、ロック解除手段からコンピュータシステムに鍵保持手段識別コードが送信される。そして、データベースに、何れの鍵保持手段のシャックルが外されたか、つまり、何れの建築不動産から鍵保持手段が外されたかに関する情報が逐一記録される。このように、本発明によれば、営業員が逐一記録を行わなくても、各建築不動産から鍵保持手段を取り外したことが自動で記録され、不動産仲介の業務効率の向上が図られる。
【0024】
なお、請求項9記載の不動産仲介業務支援システムにおいて、ロック解除手段を操作したときに、ロック解除手段同士を区別するためのロック解除手段識別コードが、ロック解除手段からコンピュータシステムに送信され、データベース更新手段は、受信したロック解除手段識別コードを、データベースに逐一記録する構成としてもよい。これにより、何れのロック解除手段にて、鍵保持手段のシャックルが外されたかが明確になり、不具合が生じたときの責任が明確になる。
【0025】
また、請求項9記載の不動産仲介業務支援システムにおいて、ロック解除手段を操作したときに、そのロック解除手段を操作した者を特定するためのユーザーIDが、ロック解除手段からコンピュータシステムに送信され、データベース更新手段は、受信したユーザーIDをデータベースに逐一記録する構成としてもよい。これにより、何れのユーザーIDを有した者によって鍵保持手段のロック解除が行われたかが明確になり、不具合が生じたときの責任が明確になる。
【0026】
さらに、請求項9記載の不動産仲介業務支援システムにおいて、ロック解除手段は、所望のコードを入力可能な入力操作部を備え、シャックルを外すための操作として、シャックル解除請求用コードを入力したときには、そのシャックル解除請求用コードを、コンピュータシステムに送信し、コンピュータシステムからシャックル解除許可信号を受信したときには、シャックルを外すように構成され、コンピュータシステムは、ロック解除手段から受信したシャックル解除請求用コードが、正規のものであるか否かを判別し、正規のものである場合にのみロック解除手段に、シャックル解除許可信号を送信する正否判別手段を備えた構成としてもよい。これにより、シャックル解除請求用コードを知らない者は、鍵保持手段のシャックルを勝手に外すことができず、セキュリティーの向上が図られる。
【0027】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明を適用した不動産仲介業務支援システムに係る第1実施形態を、図1〜図17を参照しつつ説明する。この不動産仲介業務支援システムは、全体が図1に示されており、複数のキーボックス10と、複数の電子キー20と、1台の管理サーバー30とを備えてなる。
【0028】
[キーボックス(鍵保持手段)]
キーボックス10は、本発明の「鍵保持手段」に相当し、本実施形態では、例えば全部で100台のキーボックス10が備えられて、これらキーボックス10が、売買又は賃貸の対象になる建築不動産の玄関ドアに固定されている。以下、図2に基づいて、各キーボックス10の具体的な構成を説明する。
【0029】
キーボックス10には、電気回路等を収容した本体11の上部に、シャックル12が備えられている。シャックル12は、逆U字形をなし、その両脚部12A,12Aが、本体11の上面に形成した図示しない1対の保持孔に嵌入されている。また、脚部12Aの先端部は、前記保持孔の内部で図示しない係止爪に係止して、常には、保持孔内に抜け止めされている。また、キーボックス10に備えた図示しない信号処理回路が、後述する電子キー20から、シャックル解除信号を受信すると、前記係止爪による係止が外れ、シャックル12が、本体11から上方にシフト可能となる。これにより、シャックル12のうち少なくとも一方の脚部12Aが、前記保持孔から引き抜かれて、両脚部12A,12Aの間が開放する。
【0030】
キーボックス10は、上記したシャックル12により、賃貸又は売買の対象となる建築不動産の一部に固定される。具体的には、シャックル12の両脚部12A,12Aの間を開放した状態で、建築不動産のドアのノブの付け根部分を、両脚部12A,12A間に進入させてから、両脚部12A,12Aを保持孔内に押し込み、抜け止め状態にロックすることで、キーボックス10がその建築不動産に固定される。なお、シャックル12は、ドアのノブ以外の部分に固定してもよい。
【0031】
キーボックス10のうち本体11の下端部には、キー収容部14が設けられている。また、キー収容部14の下端面には、収容口(図示しない)が設けられ、そこから筐体状のキーコンテナ16が挿入され、抜け止め状態にロックされている。このキーコンテナ16には、キーボックス10を固定した建築不動産の内部に入るための鍵17が収容されている。特に、キーボックス10を、ドアのノブに固定した場合には、そのノブの錠に対応した鍵17が収容される。そして、キーボックス10の図示しない信号処理回路が、後述する電子キー20からロック解除信号を受信したときに、キーコンテナ16が離脱可能となる。これにより、常には、キーボックス10に保持されて取り出すことができない鍵17が、所定の操作を行ったときにのみ、取り出し可能となり、その鍵17を使用して建築不動産の内部に入ることができる。
【0032】
キーボックス10の本体11内には、CPUが備えられ、そのCPUに連なるROMには、各キーボックス10を区別するためのキーボックスナンバー(本発明の「鍵保持手段識別コード」に相当する)が記録されている。
キーボックス10のうち本体11の前面には、矩形の凹所15が形成され、ここに、次述の電子キー20が着脱される。
【0033】
[電子キー(ロック解除手段)]
電子キー20は、本発明の「ロック解除手段」に相当し、凹所15に対応した偏平の矩形形状をなすと共に、その前面には、0〜9のテンキーを含む複数の操作キー20Aが設けられている。
【0034】
電子キー20の内部には、バッテリー及びCPUが備えられている。CPUには、ROMが連なっており、そのROMには、各電子キー20を区別するための電子キーナンバー(本発明の「ロック解除手段識別コード」に相当する)が記録されている。バッテリーには、電力用1次コイルが連ねられており、電子キー20を、キーボックス10の凹所15にセットし、例えば、電子キー20の所定の電源スイッチ20Bをオンすると、この電力用1次コイルと前記キーボックス10内に設けた電力用2次コイルとの電磁誘導により、キーボックス10に電力が供給される。さらに、電子キー20内には、信号用1次コイルが設けられており、その信号用1次コイルと、キーボックス10内に設けた信号用2次コイルとの電磁誘導により、電子キー20とキーボックス10との間で信号が送受信される。
【0035】
電子キー20の外面からは、ケーブル21が延びており、そのケーブル21の端末には、インターネット接続機能を有した携帯電話25が接続されている。そして、図2に示すように、電子キー20が、携帯電話サービス網とインターネットとを介して次述の管理サーバー30にデータ通信可能に接続される。
【0036】
また、本実施形態では、電子キー20は、全部で15台備えられ、これら電子キー20が、例えば、3つの不動産仲介業者に、複数台ずつ分配されている。より具体的には、例えば、不動産仲介業者のA社には、3台の電子キー20が配され、不動産仲介業者のB社には、7台の電子キー20が配され、不動産仲介業者のC社には、5台の電子キー20が配されている。
【0037】
[管理サーバー(コンピュータシステム)]
電子キー20が分配された3つの不動産仲介業者(A社、B社、C社)は、例えば、共通して利用することができる管理センター35を有しており、その管理センター35には、データベースが稼働する管理サーバー30が設けられている。また、この管理サーバー30は、インターネットに接続されており、インターネット経由で情報を提供することが可能なWWW(World Wide Web)サーバーとして機能する。さらに、管理サーバー30は、管理センター35内に設けたLANにも接続されており、そのLANを介して、複数の端末31が接続されいる。
【0038】
一方、各不動産仲介業者には、それぞれインターネットに接続されたクライアントコンピュータ32が設けられ、それらクライアントコンピュータ32に備えたWWWブラウザーにて、管理サーバー30が提供する情報を閲覧することができる。なお、管理サーバー30は、予め設定した所定のIDとパスワードが入力された場合にのみ、情報を提供するようにしてもよい。
【0039】
[データベース]
管理サーバー30上で稼働するデータベースは、次に説明する複数のデータテーブル(図3参照)上のデータ群からなる。そして、各データテーブルのデータ群を関連づけて、一元的に管理している。各データテーブルは、以下の通りである。
【0040】
1.電子キー情報テーブル
この電子キー情報テーブルは、図4に示されており、電子キーナンバー、ユーザーID、PINコード、シャックルコード、有効期限等のフィールドを備え、前記電子キーナンバーを主キーとしている。
【0041】
電子キーナンバーは、前述したように、電子キー20同士を区別するためのものであって、各電子キー20毎に設定されている。より具体的には、本実施形態では、前述したように例えば15台の電子キー20が備えられ、それら各電子キー20には、例えば、10001〜10015迄の電子キーナンバーが付されている。そして、不動産仲介業のA社には、例えば、10001〜10003の電子キーナンバーを付した3台の電子キー20が配され、B社には、10004〜10010の電子キーナンバーを付した7台の電子キー20が配され、さらに、C社には、10011〜10015の電子キーナンバーを付した5台の電子キー20が配されている。
【0042】
ユーザーIDは、各電子キー20の使用が許可されたユーザーに対して設定されており、各不動産仲介業者毎に割り当てられた所定の数値範囲の中で、各不動産仲介業者が、自由に設定することができる。その一例として、図4に示すように、不動産仲介業者のA社では、3人の営業員にそれぞれユーザーIDを付与し、例えば、各電子キーナンバー毎に、それら3人のユーザーIDを登録してある。これにより、A社では、各営業者が、何れの電子キー20を使用することができるようになっている。一方、B社及びC社では、各営業員にユーザーIDを付与し、例えば、各電子キーナンバーに1つのユーザーIDを登録してある。これにより、B社及びC社では、各営業員が、専用の電子キー20のみを使用し得る状態にしてある。
【0043】
また、ユーザーIDの登録は、各不動産仲介業者が、管理センター35に申請して行われる。また、管理センター35では、管理サーバー30又はその管理サーバー30に接続された端末31を操作して、登録作業を行い、管理センター35外の端末から勝手に登録を行えないようにしてある。以下のPINコード及びシャックルコードに関しても同様である。
【0044】
なお、データベースへの登録作業に関しては、所定のパスワードを入力することで、管理センター35外の端末(例えば、クライアントコンピュータ32)から登録作業を行えるようにしてもよい。
【0045】
PINコードは、キーボックス10のキー収容部14から鍵17を取り出すためのコードであり、各不動産仲介業者毎に割り当てられた所定の数値範囲の中で、各不動産仲介業者が、自由に設定することができる。その一例として、図4に示すように、A社及びC社では、各電子キー20に同じPINコードを登録しており、B社では、各電子キー20毎に異なったPINコードを登録している。
【0046】
シャックルコードは、シャックル12を物件から外すためのコードであり、各不動産仲介業者毎に割り当てられた所定の数値範囲の中で、各不動産仲介業者が、自由に設定することができる。その一例として、図4に示すように、A社及びC社では、各電子キー20に同じシャックルコードを登録しており、B社では、各電子キー20毎に異なったシャックルコードを登録している。
【0047】
有効期限のフィールドには、各レコード毎のデータの有効期限が入力されている。
【0048】
また、図示しないが、この電子キー情報テーブルには、法人コード、部署コードのフィールドが設けられている。法人コードは、各電子キー20を保有する法人を特定するためのものである。部署コードは、A〜Cの各社における部署を特定するためのコードである。なお、本実施形態では、ユーザーIDは、各不動産仲介業者毎に割り当てた所定の数値範囲の中で設定されているから、このユーザーIDを、法人コードとしても利用することもできる。
【0049】
2.キーボックス情報テーブル
このキーボックス情報テーブルは、図5に示されており、キーボックスナンバー、各建築不動産の物件ナンバー、有効期限、製造年月日、メンテナンス期限等のフィールドを備え、前記キーボックスナンバーを主キーとしている。
【0050】
キーボックスナンバーは、前述したように、キーボックス10同士を区別するためのものであって、各キーボックス10毎に設定されている。本実施形態では、例えば100台のキーボックス10を有するから、100個のキーボックスナンバーが設けられている。従って、このキーボックス情報テーブルは、100個のレコードから構成されている。
【0051】
物件ナンバーは、売買又は賃貸の仲介を委ねられた建築不動産を特定するためのものであって、各建築不動産の物件ナンバーが、各建築不動産に固定したキーボックス10のキーボックスナンバーと同じレコードに書き込まれている。従って、所定の物件の賃貸又は売買の商談が成立し、キーボックス10を別の物件に付け替えたときには、その新規の物件ナンバーに更新される。
【0052】
有効期限のフィールドには、各レコード毎のデータの有効期限が登録され、製造年月日のフィールドには、各キーボックス10の製造年月日が入力され、さらに、メンテナンス期限のフィールドには、例えば、各キーボックス10の次回のメンテナンスの年月日が入力されている。
【0053】
3.法人情報テーブル
この法人情報テーブル(図3参照)は、前述した法人コード、部署コード、電子キーナンバー、有効期限等のフィールドを備え、法人コードを主キーとしたレコード群で構成されている。また、この法人情報テーブルには、法人名、法人の連絡先、所在地等のフィールドが設けられ、このテーブルから、各法人に関する詳細情報を得ることができる。
【0054】
4.ユーザー情報テーブル
このユーザー情報テーブル(図3参照)は、前述したユーザーID、法人コード、電子キーナンバー、有効期限等のフィールドを備え、ユーザーIDを主キーとしたレコード群で構成されている。また、このユーザー情報テーブルには、ユーザー名、ユーザーが使用する携帯電話の番号等のフィールドが設けられ、このテーブルから、各ユーザー(例えば、営業員)に関する詳細情報を得ることができる。
【0055】
5.物件情報テーブル
この物件情報テーブル(図3参照)は、前述した物件ナンバー、キーボックスナンバー、有効期限等のフィールドを備え、物件ナンバーを主キーとしたレコード群で構成されている。また、この物件情報テーブルには、物件名、物件の所在地、オーナーへの連絡先等のフィールドが設けられ、このテーブルから、各物件に関する詳細情報を得ることができる。
【0056】
6.操作履歴テーブル
このロック解除履歴テーブルは、図6に示されており、アクセス日時、キーボックスナンバー、解除の種類、ユーザID、携帯電話番号等のフィールドを備え、アクセス日時を主キーとしたレコード群で構成されている。
【0057】
アクセス日時は、何れかの電子キー20が、携帯電話サービス網及びインターネットを通じて、管理サーバー30に接続した日時であり、何れかの電子キー20から管理サーバー30にアクセスする度に、データが追加入力されていく。具体的には、アクセス日時が、例えば、西暦2001年5月1日10時15分の場合には、「2001.05.01.10.15」が入力される。また、各アクセス日時において、接続された電子キー20、及び、その電子キー20をセットしたキーボックス10の各番号が、電子キーナンバー、キーボックスナンバーの各フィールドにそれぞれ入力される。
【0058】
さらに、ユーザーIDのフィールドには、電子キー20を操作した者のユーザーIDが入力され、解除種別のフィールドには、各アクセス日時における操作が、キーボックス10から鍵17を取り出すための操作か、キーボックス10を物件から取り外すための操作かの判別データが入力される。また、携帯電話番号のフィールドには、各アクセス日時で使用された携帯電話の番号が入力される。
【0059】
[データ更新プログラム(データベース更新手段)]
管理サーバー30は、電子キー20に接続した携帯電話25から、データ通信の接続要求が送られてきた場合に、データ更新プログラム(本発明の「データベース更新手段」に相当する)をランする。このデータ更新プログラムは、図7〜図11に示されており、まず、変数等の初期設定処理を行ってから(S1)、データ通信開始許可信号を、電子キー20側に送信する。そして、電子キー20からのデータの受信待ち状態になる(S3)。
【0060】
ここで、営業員は、図12に示すように、物件の内覧を行う場合には、電子キー20に、ユーザーIDとPINコードとを入力する。また、キーボックス10を物件から外す場合には、電子キー20に、ユーザーIDとシャックコードとを入力する。すると、何れの場合も、電子キー20内に備えたCPUが、電子キー20に備えたROMから電子キーナンバーを読み込むと共に、キーボックス10内に備えたROMからキーボックスナンバーを読み込み、入力されたユーザーID及びPINコード(又は、シャックルコード)と共に、これら電子キーナンバーとキーボックスナンバーを、管理サーバー30に送信する。
【0061】
管理サーバー30で、これらユーザーID等を受信すると、例えば、データ更新プログラム上で設定した変数のcode1に、ユーザーIDが取り込まれ、code2に、電子キーナンバーが取り込まれ、code3に、PINコード(又はシャックルコード)が取り込まれ、code4に、キーボックスナンバーが取り込まれる(S3)。そして、電子キー情報テーブル(図4参照)の主キーである電子キーナンバーと、code2とが照合されて、両者が一致するレコードが検索される(S4)。
【0062】
次いで、検索されたレコードにおけるユーザーID1〜ID3の何れかと、code1とが一致するか否かがチェックされる(S5)。ここで、code1が、何れのユーザーIDとも一致しなかった場合には、同じ電子キーナンバーにおいて同じような不一致が連続したか否かをチェックする(S10)。即ち、不一致が生じた場合に、その不一致が生じた電子キーナンバー(code2)を、レジスタとしてのMEMOに格納しておき(S11)、不一致が連続した場合には、このMEMOのデータとcode2とが一致するから、これをもって、同じ電子キーナンバーで不一致が連続したことをチェックすることができる。そして、不一致が1回目の場合には(S10でNo)、再度、ユーザーID、PINコード(又はシャックルコード)を入力することを要求する信号を、電子キー20に出力する(S12)。一方、不一致が2回連続した場合には(S10でYes)、不正な手続きがあったとして、アクセス日時と共に、入力されたユーザーID(code1)、電子キーナンバー(code2)等を記憶し(S13)、管理サーバー30及び端末31の各モニタに、不正なアクセスがあった旨を知らせる警告をポップアップし(S14)、このデータ更新プログラムから抜ける。
【0063】
一方、検索されたレコードにおけるユーザーID1〜ID3の何れかと、code1とが一致した場合には(S5でYes)、そのレコードのPINコード又はシャックルコードの何れかと、code3とが一致したか否かがチェックされ(S6,S7)、何れとも一致しなかった場合には(S6でNo、かつ、S7でNo)、前記したcode1とユーザーIDとが一致しなかった場合と同じ処理を行う(S10以降参照)。
【0064】
なお、本実施形態では、上記した各コードをチェックするステップS5〜S7と、後述のステップS21,S23とが、本発明に係る「正否判定手段」に相当する。
【0065】
code3が、PINコードと一致した場合には(S6でYes)、操作履歴テーブルに、アクセス日時、キーボックスナンバー(code4)、電子キーナンバー(code2)、ユーザーID(code1)、キーボックス10から鍵を取り出す処理が行われたこと(解除種別=鍵)を追加記録した上で(S20)、ロック解除許可信号を電子キー20に送信する(S21)。
【0066】
ここで、電子キー20では、ロック解除許可信号を受信すると、電子キー20からキーボックス10にロック解除信号が送信される。すると、キーボックス10のキー収容部14からキーコンテナ16が取り出し可能となり、そのキーコンテナ16内の鍵17が使用可能となる。これにより、営業員は、顧客(内覧希望者)を、物件の内部に案内することができる。
【0067】
一方、code3が、シャックルコードと一致した場合には(S6でNo、S7でYes)、操作履歴テーブルに、アクセス日時、キーボックスナンバー(code4)、電子キーナンバー(code2)、ユーザーID(code1)、シャックル12を外す処理が行われたこと(解除種別=シャックル)を追加記録した上で(S22)、シャックル解除許可信号を電子キー20に送信する(S22)。
【0068】
ここで、電子キー20では、シャックル解除許可信号を受信すると、電子キー20からキーボックス10にシャックル解除信号が送信される。すると、シャックル12が、本体11から上方にシフトし、そのシャックル12を備えたキーボックス10が建築不動産から外される。
【0069】
データ更新プログラムでは、管理サーバー30から電子キー20にロック解除信号又はシャックル解除信号を送信すると、電子キー20からの操作終了信号の受信待ち状態になる(S30)。そして、電子キー20から、操作終了信号が送信されたときには(S30でYes)、電子キー20側で、操作終了処理が正しく行われたことをデータベースに入力する。
【0070】
また、操作終了信号の受信待ち時間は、カウンタTIMEにてカウントされており(S32)、受信待ち時間が所定時間を超えた場合には(S33でYes)、操作終了処理が正しく行われなかったことを、データベースに入力すると共に(S34)、管理サーバー30及び端末31のモニタに、警告をポップアップする(S35)。
【0071】
[データ集計プログラム(データ集計手段)]
管理サーバー30は、インターネットで接続された各クライアントコンピュータ32から、データ参照の要求があった場合には、データ集計プログラム(本発明の「データ集計手段」に相当する)をランする。そして、操作履歴テーブル上のデータに基づいて、種々の項目毎にデータを集計することができる。
【0072】
具体的には、例えば、クライアントコンピュータ32から建築不動産の各物件毎のデータ集計が要求された場合には、図13に示すように、各物件ナンバーを筆頭項目にして、物件名称、物件の所在地、それら物件に固定されたキーボックスのナンバー、ロック解除に使われた電子キーのナンバー、日付、時間を示す項目が設けられ、各物件ナンバー毎に並べて表示される。これにより、どの物件が何回内覧を行ったかを知ることができ、各物件の人気を解析することができる。
【0073】
これと同様に、各キーボックス10毎のデータ集計が要求された場合には、図14に示すように、各キーボックスナンバーを筆頭項目にして、日付、時間、電子キーナンバー、物件名称等を示す項目が設けられ、各電子キー20毎のデータ集計が要求された場合には、図15に示すように、各電子キーナンバーを筆頭項目にして、日付、時間、物件ナンバー等を示す項目が設けられて表示される。また、図16に示すように、管理サーバー30へのアクセスに使われた携帯電話番号毎の集計や、図17に示すように、集計データをグラフにして表示することもできる。これらにより、何れの不動産仲介業者によって、また、どの営業員によって、最も頻繁に内覧が行われたを解析することができる。
【0074】
なお、各不動産仲介業者に備えたクライアントコンピュータ32に、データ集計用プログラムをロードしておき、それらクライアントコンピュータ32で、データベースの全データを受け取って、集計を各コンピュータで行うようにしてもよい。
【0075】
[本実施形態の作用・効果]
以下、本実施形態の不動産仲介業務支援システムの作用・効果について述べる。この不動産仲介業務支援システムでは、データベースに登録されたA〜C社のずれかの不動産仲介業者の営業員が、電子キー20を携帯している。
【0076】
建築不動産の内覧を行う場合には、その建築不動産に固定されたキーボックス10に、電子キー20をセットして、携帯電話25をダイヤルアップし、電子キー20と管理サーバー30とを、携帯電話サービス網及びインターネットを介して接続する。そして、図12に示すように、ユーザーID及びPINコードを電子キー20に入力すると、これらユーザーID、PINコードと共に、キーボックスナンバー及び電子キーナンバーが、管理サーバー30に送信される。すると、管理サーバー30では、ユーザーID及びPINコードが、正規のものであるか否かが判別され(図7のS5、S6)、正規のコードである場合にのみ、電子キー20に、ロック解除許可信号が送信されて、鍵17をキーボックス10から取り出すことができるようになる。即ち、正規のユーザーID及びPINコードを知らない者は、キーボックス10から鍵17を勝手に取り出すことができず、セキュリティーの向上が図られる。また、正規の手続きを行った場合には、キーボックス10から容易に鍵17を取り出すことができ、逐一、鍵17の所在を調べる必要がなくなるから、不動産仲介の業務効率の向上が図られる。
【0077】
また、管理サーバー30では、電子キー20から受信したユーザーID、PINコード、キーボックスナンバー及び電子キーナンバーが、データベースに逐一記録される(図9のS20、図10のS22)。これにより、営業員が逐一記録を行わなくても、各建築不動産の内覧実施状況に関する情報が自動で記録されるから、不動産仲介の業務効率の向上が図られる。また、何れの電子キー20及びユーザーIDの営業員によってキーボックス10のロック解除が行われたかが明確になり、不具合が生じたときの責任が明確になる。
【0078】
さらに、各不動産仲介業者は、それぞれが有するクライアントコンピュータ32からインターネットを介して管理センター35の管理サーバー30にアクセスして、その管理サーバー30上のデータベースを閲覧することができる。これにより、複数の不動産仲介業者の間で情報の共有化が図られると共に、情報入手を迅速に行うことができる。即ち、所定の物件の内覧を行っているか否かの情報を、リアルタイムで知ることができ、他の不動産仲介業者が内覧を行っている最中に、内覧者を案内して、顧客を待たせてしまうような事態を防ぐことができる。その上、各建築不動産毎、各電子キー20毎、又は、各営業者毎に、操作履歴をチェックすることで、営業状況や各建築不動産の人気状況を容易に把握することができる。
【0079】
<第2実施形態>
本実施形態の不動産仲介業務支援システムは、図18及び図19に示されており、前記第1実施形態に比べて、ロック解除手段(電子キー20及び携帯電話25)の構成が異なる。即ち、本実施形態におけるロック解除手段は、前記電子キー20に代えてアダプタ40を携帯電話25に接続してなる。アダプタ40は、操作キーを有しないが、アダプタ40の内部のハードの構成は、基本的に、前記第1実施形態の電子キー20と共通している。また、携帯電話25は、例えば、NTT DoCoMoが販売している503シリーズのように、インターネットから所定のプログラムをロードして実行することができる機種となっている。そして、図19に示すように、管理サーバー30にアクセスして、所定のプログラムをダウンロードして、ランすることで、携帯電話25の操作キーが、前記第1実施形態における操作キー20Aの代替手段の役割を果たす。その他の構成については上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0080】
本実施形態のような構成にすれば、前記第1実施形態と同じ作用効果に加え、アダプタ40に操作キーを設けずに済むから、製造費用を抑えることが可能になる。なお、本実施形態のアダプタ40は、NTT DoCoMoの503シリーズに限定されるものではなく、インターネットから所定のプログラムをロードして実行することができる機種であれば、他のいかなる携帯電話又は携帯電話以外の無線端末を用いてもよい。
【0081】
<第3実施形態>
本実施形態の不動産仲介業務支援システムは、図20に示されており、前記第1実施形態に比べて、鍵保持手段(キーボックス10)及びロック解除手段の構成が異なる。即ち、本実施形態では、本発明の「鍵保持手段」として、キーホルダー50を備える。このキーホルダー50は、下端部に1対の対向壁51,51を備え、それら対向壁51,51の間に差し渡したシャフト52を、鍵17の孔17Aに通して、鍵17を保持する構成になっている。また、キーホルダー50の前面には、1対の電力端子挿入孔53,53と1対の信号端子挿入孔54,54とが設けられている。
【0082】
また、本実施形態において「ロック解除手段」としてのアダプタ55は、前記第2実施形態のアダプタ40を、電磁誘導型から電気接続型に変更してなる。即ち、アダプタ55には、前記キーホルダー50の電力端子挿入孔53に挿入される1対の電力用端子56,56と、前記信号端子挿入孔54に挿入される1対の信号用端子57,57とが突設されている。そして、これら各端子56,57を各孔53,54に挿入することで、キーホルダー50内の電気回路とアダプタ55内の電気回路とが電気接続され、電力供給及び信号の授受が行われる。また、キーホルダー50は、アダプタ55からロック解除信号を受けると、シャフト52の一端が対向壁51から下方に外れ、鍵17をシャフト52から抜き取ることができるようになる。その他の構成については上記第1及び第2と実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0083】
本実施形態によれば、電磁誘導を利用せずに、電気接続によって、キーホルダー50内の電気回路とアダプタ55内の電気回路とを接続するから、第1及び第2実施形態の鍵保持手段(キーボックス10)に比べて、鍵保持手段(キーホルダー50)を、安価でかつコンパクトにすることが可能になる。
【0084】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0085】
(1)前記第1実施形態では、電子キー20と携帯電話25との間を、ケーブル21で接続していたが、電子キー20と携帯電話25との間を、無線通信(例えば、Buletooth、Irda(赤外線通信))によって、接続してもよい。また、第2実施形態においても、アダプタ40と携帯電話25との間を、無線通信(例えば、Buletooth、Irda(赤外線通信))によって、接続してもよい。
【0086】
(2)前記第1実施形態では、管理サーバー30は、インターネットを介して、携帯電話に接続される構成であったら、必ずしもインターネットを介さなくてもよく、専用回線で携帯電話に接続される構成としてもよい。
【0087】
(3)前記第1及び第2の実施形態では、鍵保持手段(キーボックス10)にセットするロック解除手段(電子キー20又はアダプタ40)を、専用に設けてあったが、例えば、鍵保持手段に、PDA(Personal Digital Assistant)等の汎用のモバイルコンピュータを、セット可能な構成にしてもよい。
【0088】
(4)前記第1実施形態では、不動産仲介業者をA〜Cの会社として例示したが、不動産仲介業者は、会社等の法人でなくてもよく、個人事業者であってもよい。
【0089】
(5)また、前記第1実施形態では、複数の不動産仲介業者に電子キー20を配し、複数の不動産仲介業者で、本発明の不動産仲介業務支援システムを利用する構成であったが、複数の営業員を有した1つの不動産仲介業者だけで、本発明の不動産仲介業務支援システムを利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る不動産仲介業務支援システムの概念図
【図2】キーボックス及び電子キーの正面図
【図3】管理サーバーの概念図
【図4】電子キー情報テーブルの概念図
【図5】キーボックス情報テーブルの概念図
【図6】操作履歴テーブルの概念図
【図7】データ更新プログラムのフローチャート
【図8】データ更新プログラムのフローチャート
【図9】データ更新プログラムのフローチャート
【図10】データ更新プログラムのフローチャート
【図11】データ更新プログラムのフローチャート
【図12】不動産仲介業務支援システムの各部位間のデータの授受を示す概念図
【図13】物件ナンバーで集計した履歴リスト
【図14】キーボックスナンバーで集計した履歴リスト
【図15】電子キーナンバーで集計した履歴リスト
【図16】携帯電話番号で集計した履歴リスト
【図17】集計データをグラフ化した状態の表示画像
【図18】第2実施形態のキーボックス及び電子キーの正面図
【図19】不動産仲介業務支援システムの各部位間のデータの授受を示す概念図
【図20】第3実施形態のキーボックス及び電子キーの斜視図
【符号の説明】
10…キーボックス(鍵保持手段)
12…シャックル
17…鍵
20…電子キー(ロック解除手段)
20A…操作キー(入力操作部)
25…携帯電話
30…管理サーバー
32…クライアントコンピュータ
40,55…アダプタ
50…キーホルダー(鍵保持手段)

Claims (9)

  1. 賃貸又は売買の仲介を不動産仲介業者に委ねた複数の建築不動産の外部にそれぞれ固定して設けられ、常には、前記各建築不動産の内部に入るための鍵を保持した状態にロックされると共に、ロック解除信号を受信したときには、ロック解除されて前記鍵の使用を許容する複数の鍵保持手段と、
    全ての前記鍵保持手段に共通して着脱可能に設けられ、前記不動産仲介業者に属する営業員により携帯可能で、かつ、前記鍵保持手段にセットした状態で操作されて、前記鍵保持手段に前記ロック解除信号を出力するロック解除手段と、
    前記各建築不動産に関するデータベースが稼働するコンピュータシステムとを利用した不動産仲介業務支援システムであって、
    前記データベースには、前記鍵保持手段同士を区別するための鍵保持手段識別コードに対応させて、前記各鍵保持手段を取り付けた建築不動産を特定する情報が記憶され、
    前記ロック解除手段は、携帯電話サービス網等の無線通信網を介して前記コンピュータシステムに接続されると共に、前記鍵保持手段のロック解除のための操作が行われたときには、その鍵保持手段の前記鍵保持手段識別コードを前記コンピュータシステムに送信し、
    前記コンピュータシステムには、受信した前記鍵保持手段識別コードに基づき、前記データベースに、前記鍵保持手段のロック解除状況を逐一記録するデータベース更新手段が備えられたことを特徴とする不動産仲介業務支援システム。
  2. 前記ロック解除手段を複数備え、
    前記ロック解除手段を操作したときには、前記ロック解除手段同士を区別するためのロック解除手段識別コードが、前記ロック解除手段から前記コンピュータシステムに送信され、
    前記データベース更新手段は、受信した前記ロック解除手段識別コードを、前記データベースに逐一記録することを特徴とする請求項1記載の不動産仲介業務支援システム。
  3. 前記ロック解除手段を操作したときには、そのロック解除手段を操作した者を特定するためのユーザーIDが、前記ロック解除手段から前記コンピュータシステムに送信され、
    前記データベース更新手段は、受信した前記ユーザーIDを、前記データベースに逐一記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の不動産仲介業務支援システム。
  4. 前記データベースに基づき、前記鍵保持手段識別コード毎、前記ロック解除手段識別コード毎、又は、前記ユーザーID毎に、前記鍵保持手段のロック解除操作の履歴を纏めるデータ集計手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の不動産仲介業務支援システム。
  5. 前記ロック解除手段は、所望のコードを入力可能な入力操作部を備え、前記ロック解除のための操作として、ロック解除請求用コードが入力されたときには、そのロック解除請求用コードを、前記コンピュータシステムに送信すると共に、前記コンピュータシステムからロック解除許可信号を受信したときには、前記鍵保持手段のロックを解除するように構成され、
    前記コンピュータシステムには、前記ロック解除手段から受信した前記ロック解除請求用コードが、正規のものであるか否かを判別し、正規のものである場合にのみ、前記ロック解除手段に、前記ロック解除許可信号を送信する正否判別手段が備えられたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の不動産仲介業務支援システム。
  6. 前記ロック解除手段は、前記鍵保持手段にセット可能でかつ前記入力操作部を備えた操作ユニットに携帯電話を接続してなることを特徴とする請求項5に記載の不動産仲介業務支援システム。
  7. 前記ロック解除手段は、前記鍵保持手段にセット可能なアダプタに携帯電話を接続してなり、前記入力操作部は、前記携帯電話の操作キーで構成されたことを特徴とする請求項5に記載の不動産仲介業務支援システム。
  8. 前記不動産仲介業者には、インターネット等の通信網を介して前記コンピュータシステムに接続されて、前記データベースを閲覧することができるクライアントコンピュータが備えられたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の不動産仲介業務支援システム。
  9. 前記鍵保持手段には、前記鍵保持手段を前記建築不動産に固定するためのシャックルが備えられると共に、前記鍵保持手段に前記ロック解除手段をセットして、所定の操作を行うことで、前記シャックルが前記建築不動産から外される構成とし、
    前記ロック解除手段は、前記シャックルを外すための操作が行われたときには、そのシャックルを備えた前記鍵保持手段の前記鍵保持手段識別コードを、前記コンピュータシステムに送信し、
    前記データベース更新手段は、受信した前記鍵保持手段識別コードを、前記データベースに逐一記録するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の不動産仲介業務支援システム。
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