以下、適宜図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更され得る。
[第1実施形態]
まず、本発明の情報管理システムの一実施形態に係る情報管理システム100の構成について説明する。
[情報管理システム100の構成]
図1は、情報管理システム100の構成を示す構成図である。
図1が示すように、この情報管理システム100は、販売店端末30(本発明の第1端末装置の一例)と、サーバ装置10(本発明のサーバ装置の一例)と、個人端末50(本発明の第2端末装置の一例)とがインターネット70(本発明のネットワークの一例)を介して通信可能に接続されてなるものである。サーバ装置10、販売店端末30、及び個人端末50の間で行われる通信は、本実施形態においてはHTTP(hyper text transfer protocol)プロトコルを用いて行われる。
販売店端末30は、複数の販売店(本発明の店舗の一例)にそれぞれ設置されている端末装置である。販売店は、顧客が衣類のクリーニングを依頼する店舗である。販売店としては、洋服を扱う洋服店、和服を扱う着物店、古着を扱う古着店など、主に衣類を扱う販売店が挙げられる。販売店端末30が設置された販売店には、洗濯すべき衣類が持ち込まれる。後に詳述されるが、販売店では、衣類の洗濯に必要となる種々の情報が販売店端末30に入力され、インターネット70を介してサーバ装置10へ送信される。サーバ装置10へ送信された情報は、当該サーバ装置10によって一元管理される。
サーバ装置10は、提供されるクリーニングサービスに係る情報を一元管理するサービス本部(本発明の本部の一例)に設置されたデータベースサーバである。このサーバ装置10では、販売店端末30から送信された情報を含めて、衣類の洗濯(クリーニング)に関連する種々の情報が一元管理される。
個人端末50は、洗濯すべき衣類を持ち込んだ当該衣類の顧客によって操作される端末装置であり、本実施形態ではパーソナルコンピュータである。この個人端末50にはWebブラウザ(web browser)が格納されている。販売店に衣類を持ち込んだ顧客は、個人端末50から所定操作を行うことにより、サーバ装置10に格納されている自身の衣類の洗濯に関連する情報等を閲覧することができる。なお、個人端末50はパーソナルコンピュータに限定されるものではなく、インターネット70に接続可能な携帯電話や、PDA(Personal Digital Assistant)であってもよい。
なお、図1には、便宜上、1台のサーバ装置10、2台の販売店端末30、2台の個人端末50が示されているが、これらの数は図1に示されるものに限定されるものではない。例えばサービス本部に3台(複数台の一例)のサーバ装置10が設置され、これら3台のサーバ装置によってサーバ機能が実現されてもよい。また、1台或いは3台以上の販売店端末30がインターネット70に接続された形態であってもよい。また、1台或いは3台以上の個人端末50がインターネット70に接続された形態であってもよい。
[販売店端末30]
次に、図2を参照して、販売店端末30の概略構成を説明する。図2は、販売店端末30の構成の概略を示すブロック図である。
販売店端末30は、主としてパーソナルコンピュータ等から構成されている。販売店端末30の制御部31は、販売店端末30の全体動作を統括的に制御するものである。制御部31は、図2が示すように、CPU37、ROM38、及びRAM39を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。この制御部31は、バス36を介してLAN I/F(Local Area Network Interface)32、HDD(Hard Disk Drive)33、操作部34、及び表示部35と通信可能に接続されている。なお、制御部31及び操作部34によって、本発明の入力操作手段が実現される。また、制御部31及びLAN I/F32によって、本発明の通信手段が実現される。
ROM38には、CPU37が販売店端末30の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。RAM39は、CPU37が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又は作業領域として使用される。
LAN I/F32は、LAN41と販売店端末30とを通信可能に接続するインターフェースである。LAN41はインターネット70に接続されており、販売店端末30は、LAN I/F32を介してインターネット70に接続されている。
HDD33は、大容量のメモリ領域を有する記憶装置である。このHDD33には、操作部34から入力された情報をサーバ装置10へ送信する処理をCPUが実行するためのプログラムや、Webブラウザ等が格納されている。操作部34は、販売店端末30に対する動作指示や設定等の操作入力を受け付ける入力装置であり、キーボードやマウス等からなる。表示部35は、各種画面情報を表示する表示装置であり、液晶ディスプレイ等からなる。
[サーバ装置10]
次に、図3を参照して、サーバ装置10の概略構成を説明する。図3は、サーバ装置10の構成の概略を示すブロック図である。
サーバ装置10の制御部11は、サーバ装置10の全体動作を統括的に制御するものである。制御部11は、図3が示すように、CPU17、ROM18、及びRAM19を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。この制御部11は、バス16を介してLAN I/F12、HDD13、操作部14、及び表示部15と通信可能に接続されている。なお、制御部11及びLAN I/F12によって、本発明の通信手段が実現される。また、制御部11及びHDD13によって、本発明のデータベースが実現される。また、制御部11、及び操作部14によって、本発明のデータ入力操作手段が実現される。
LAN I/F12は、LAN21とサーバ装置10とを通信可能に接続するインターフェースである。LAN21はインターネット70に接続されており、サーバ装置10は、LAN 1/F12を介してインターネット70に接続されている。また、LAN21には、衣類を洗濯する洗濯装置24が接続されている。洗濯装置24は、衣類を洗濯するものである。本実施形態においては、販売店に持ち込まれた衣類がサービス本部へ搬送され、洗濯装置24によって洗濯される。洗濯装置24は、サーバ装置10から送信される制御情報に従って動作する。
なお、図3には、4台の洗濯装置24が示されているが、洗濯装置24の台数はこれに限定されるものではない。例えば、洗濯装置24は、1台、2台、又は3台であってもよいし、4台以上の複数台であってもよい。また、本実施形態においては、サービス本部に洗濯装置24が設置されているが、洗濯装置24は、サービス本部とは別のクリーニング工場に設置されていてもよい。この場合、クリーニング工場に設置された制御装置ヘサーバ装置10から制御情報が送信される。そして、制御装置は、サーバ装置10から受信した制御情報に基づいて洗濯装置の動作を制御する。なお、制御装置としては、例えばパーソナルコンピュータが使用される。
HDD13は、大容量のメモリ領域を有する記憶装置である。このHDD13には、後述の管理テーブル20(本発明のデータベースの一例、本発明のリレーショナル型データベースに相当、図8参照)が設けられている。サーバ装置10では、提供されるクリーニングサービスに係る情報がこの管理テーブル20によって一元管理される。
操作部14は、サーバ装置10に対する動作指示や設定等の操作入力を受け付ける入力装置であり、キーボードやマウス等からなる。表示部15は、各種画面情報を表示する表示装置であり、液晶ディスプレイ(本発明のディスプレイの一例)などからなる。
[個人端末50]
次に、図4を参照して、個人端末50の概略構成を説明する。図4は、個人端末50の構成の概略を示すブロック図である。
個人端末50は、主としてパーソナルコンピュータ等から構成されている。個人端末50の制御部51は、個人端末50の全体動作を統括的に制御するものである。制御部51は、図4が示すように、CPU57、ROM58、及びRAM59を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。この制御部51は、バス56を介してLAN I/F52、HDD53、操作部54、及び表示部55と通信可能に接続されている。
ROM58には、CPU57が個人端末50の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。RAM59は、CPU57が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又は作業領域として使用される。
LAN I/F52は、LAN61と個人端末50とを通信可能に接続するインターフェースである。LAN61はインターネット70に接続されており、個人端末50は、LAN I/F52を介してインターネット70に接続されている。
HDD53は、大容量のメモリ領域を有する記憶装置である。このHDD53には、操作部54から入力された情報をサーバ装置10へ送信する処理をCPU57が実行するためのプログラムや、Webブラウザ等が格納されている。操作部54は、個人端末50に対する動作指示や設定等の操作入力を受け付ける入力装置であり、キーボードやマウス等からなる。表示部55は、各種画面情報を表示する表示装置であり、液晶ディスプレイ(本発明のディスプレイの一例)等からなる。
以下、情報管理システム100において、衣類の洗濯に関連する情報が管理テーブル20に格納される手順について説明する。
図5は、販売店端末30において洗濯を依頼するための所定操作が行われた場合に、販売店端末30において行われる処理の手順を示すフローチャートである。図6は、サーバ装置10において販売店端末30から送信された情報が受信された場合に、サーバ装置10において行われる処理の手順を示すフローチャートである。図7は、販売店端末30とサーバ装置10との間で伝送される情報を示す模式図である。なお、図5のフローチャートに基づいて説明する販売店端末30の処理は、ROM38に格納されているプログラムに基づいて制御部31が発行する命令に従って行われる。また、図6のフローチャートに基づいて説明するサーバ装置10の処理は、ROM18に格納されているプログラムに基づいて制御部11が発行する命令に従って行われる。
[販売店端末30の処理]
図5が示すように、販売店端末30の制御部31は、サービス本部に衣類の洗濯を依頼するための操作入力が操作部34において行われたか否かを判断する(S1)。洗濯を依頼するための操作入力が行われていないと制御部31が判断した場合(S1:NO)、待機状態となる。制御部31は、洗濯を依頼するための操作入力が行われたと判断した場合(Sl:YES)、表示部35に申込画面を表示させる(S2)。図示していないが、申込画面は、データエントリー情報となる、顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報を入力するための表示画面である。この申込画面には、これらの情報を入力するための入力欄が表示されている。
顧客情報は、販売店に衣類を持ち込んだ顧客を特定するための情報であり、本実施形態においては、顧客の氏名と住所である。
識別情報は、衣類を識別するための情報であり、本実施形態においては、衣類毎に割り当てられる識別番号である。この識別番号は、例えば衣類が持ち込まれた販売店の名称、顧客の電話番号に基づいて、予め規定されたルールに基づいて決定される。
連絡先情報は、顧客の連絡先を示す情報であり、本実施形態においては、顧客の電話番号である。
状態情報は、衣類の詳細を示す情報であり、当該衣類の洗濯条件を決定するために必要な情報である。状態情報は、本実施形態においては、種類情報、素材情報、色情報、寸法情報、汚れ種別情報、汚れ位置情報、破損種別情報、及び破損位置情報が含まれる。種類情報は、例えばスーツ、セーター、ズボンなどの衣類の種類を示す情報である。素材情報は、例えば綿、シルク、ウールなどの衣類の素材を示す情報である。色情報は、例えばブルー、ホワイト、イエローなどの衣類の色を示す情報である。寸法情報は、衣類の寸法を示す情報である。本実施形態における寸法情報には、衣類のバスト、ウエスト、ヒップ、肩幅、着丈、袖丈などの衣類の各部の詳細な寸法を示す情報が含まれる。汚れ種別情報は、例えば汗じみ、黄ばみ、くすみなどの衣類に付着している汚れの種類を示す情報である。汚れ位置情報は、例えば襟、袖などの衣類に汚れが付着している位置を示す情報である。破損種別情報は、例えば糸引き、カビ、ほつれ、やぶれなどの衣類の破損の種類を示す
情報である。破損位置情報は、衣類が破損している位置を示す情報である。
販売店端末30の制御部31は、顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報が入力されたか否かを判断する(S3)。具体的には、制御部31は、申込画面の各入力欄に顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報が記入され、これらの情報を確定するための所定の操作入力が操作部34から行われたか否かを判断する。制御部31は、顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報が入力されたと判断するまでステップS2の処理を継続する。
制御部31(第1入力受付手段)は、顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報が入力されたと判断した場合(S3:YES)、その入力を受け付けて、これらの情報をHDD33に格納する(S4)。次に、制御部31(第1送信手段)は、HDD33に格納された顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報をインターネット70を介してサーバ装置10へ送信する(S5、P1〜P4)。
[サーバ装置10の処理]
図6が示すように、サーバ装置10の制御部11(第1受信手段)は、販売店端末30から送信されたデータエントリー情報を受信したか否かを判断する(S11)。販売店端末30からデータエントリー情報を受信していないと制御部11が判断した場合(Sll:NO)、待機状態となる。制御部11は、販売店端末30からデータエントリー情報を受信したと判断した場合(S11:YES)、データエントリー情報における情報の不足の有無を判断する(S12)。具体的には、制御部11は、販売店端末30から受信した情報に、顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報が全て含まれているか否かを判断する。制御部11は、情報の不足があると判断した場合(S12:YES)、入力エラーを通知するためのエラー通知を販売店端末30へ送信する(S13、P5)。制御部11は、情報の不足がないと判断した場合(S12:NO)、衣類の洗濯が正常に受け付けられたことを通知するための受信完了通知を販売店端末30へ送信する(S14、P5)。このように、サーバ装置10の制御部11は、販売店端末30から送信された顧客情報、連絡先情報、識別情報、及び状態情報を正常に受信したことを条件として、受信完了通知を販売店端末30へ送信する。
[販売店端末30の処理]
図5が示すように、販売店端末30の制御部31は、ステップS5の処理に続いて、サーバ装置10から受信完了通知を受信したか否かを判断する(S6)。制御部31は、受信完了通知を受信していないと判断した場合(S6:NO)、サーバ装置10からエラー通知を受信したか否かを判断する(S7)。エラー通知を受信していないと制御部31が判断した場合(S7:NO)、処理がステップS6へ戻される。制御部31は、エラー通知を受信したと判断した場合(S7:YES)、受付エラー及び入力確認を促す旨を報知する(S8)。具体的には、制御部31は、「洗濯が受け付けられませんでした」、「申込画面の内容を確認してください」等のメッセージを表示部35に表示させる。このステップS8の処理が行われた後、処理がステップS2へ戻される。
制御部31は、サーバ装置10から受信完了通知を受信したと判断した場合(S6:YES)、受付完了及びタグの取り付けを促す旨を報知する(S9)。具体的には、制御部31は、「洗濯が受け付けられました」、「識別番号が記載されたタグを衣類に取り付けてください」等のメッセージを表示部35に表示させる。
販売店では、この報知を受けて、販売店の店員によって衣類にタグが取り付けられる。販売店に持ち込まれた顧客の衣類は、申込画面による衣類の洗濯が正常に受け付けられた後、タグが取り付けられた状態でサービス本部へ搬送される。衣類をサービス本部へ搬送する手段は、特に限定されるものではない。すなわち、洗濯すべき衣類は、運送業者によってサービス本部へ搬送されてもよいし、販売店の店員によってサービス本部へ搬送されてもよいし、サービス本部の作業者によって販売店からサービス本部へ搬送されてもよい。なお、本実施形態においては、衣類を洗濯する洗濯装置24がサービス本部に設置されているために衣類がサービス本部へ搬送されるが、洗濯装置24がサービス本部とは異なるクリーニング工場に設置されている場合、衣類は、当該クリーニング工場へ搬送される。
[サーバ装置10の処理]
サーバ装置10の制御部11(第1格納手段)は、ステップS14において販売店端末30へ受付完了通知を送信した後、当該販売店端末30から受信した顧客情報、連絡先情報、識別情報、及び状態情報をHDD13の管理テーブル20の同一レコード(電子カルテ)に格納する(S15)。
[管理テーブル20]
図8は、管理テーブル20の一例を示す説明図である。
図8が示すように、管理テーブル20は、本実施形態においては、便宜的に「番号」、「氏名」、「住所」、「電話番号」、「識別番号」、「受付日時」、「販売店」、「種類」、「素材」、「色」、「寸法」、「汚れ種別」、「汚れ位置」、「破損種別」、「破損位置」、「洗濯方法」、「納期」、「費用」、及び「制御情報」と命名した19個のフィールドを持つ多数レコードで構成される。この各レコードが、電子カルテとして管理テーブル20内に格納される。
管理テーブル20の各フィールドに格納される情報は以下の通りである。
「番号」フィールドには、販売店端末30から送信された顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報をサーバ装置10が受信した時間順に付けられた番号が格納される。「氏名」フィールドには、販売店に衣類を持ち込んだ顧客の氏名が格納される。「住所」フィールドには、販売店に衣類を持ち込んだ顧客の住所が格納される。すなわち、販売店端末30からサーバ装置10へ送信された顧客情報のうち、顧客の氏名が「氏名」フィールドに格納され、顧客の住所が「住所」フィールドに格納される。
「電話番号」フィールドには、販売店に衣類を持ち込んだ顧客の電話番号が格納される。すなわち、連絡先情報として販売店端末30からサーバ装置10へ送信された顧客の電話番号が「電話番号」フィールドに格納される。
「識別番号」フィールドには、識別情報として販売店端末30からサーバ装置10へ送信された識別番号が格納される。「受付日時」フィールドには、販売店端末30から送信された顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報をサーバ装置10が受信した日時が格納される。「販売店」フィールドには、サーバ装置10に対して顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報を送信した販売店端末30を示す情報(例えば販売店の名称)が格納される。顧客情報等がいずれの販売店端末30から送信されたかは、例えば、顧客情報等を送信した販売店端末30のIPアドレスから判断することができる。
「種類」フィールド、「素材」フィールド、「色」フィールド、「寸法」フィールド、「汚れ種別」フィールド、「汚れ位置」フィールド、「破損種別」フィールド、及び「破損位置」フィールドには、販売店端末30からサーバ装置10へ送信された状態情報が格納される。すなわち、「種類」フィールドには、サーバ装置10が販売店端末30から受信した状態情報の一部である上記種類情報が格納される。「素材」フィールドには、サーバ装置10が販売店端末30から受信した状態情報の一部である上記素材情報が格納される。「色」フィールドには、サーバ装置10が販売店端末30から受信した状態情報の一部である上記色情報が格納される。「寸法」フィールドには、サーバ装置10が販売店端末30から受信した状態情報の一部である上記寸法情報が格納される。「汚れ種別」フィールドには、サーバ装置10が販売店端末30から受信した状態情報の一部である上記汚れ種別情報が格納される。「汚れ位置」フィールドには、サーバ装置10が販売店端末30から受信した状態情報の一部である上記汚れ位置情報が格納される。「破損種別」フィールドには、サーバ装置10が販売店端末30から受信した状態情報の一部である上記破損種別情報が格納される。「破損位置」フィールドには、サーバ装置10が販売店端末30から受信した状態情報の一部である上記破損位置情報が格納される。
「洗濯方法」フィールド、「納期」フィールド、及び「費用」フィールドには、サーバ装置10の操作部14から入力される後述の洗濯関連情報が格納される。「洗濯方法」フィールドには、状態情報及び顧客から得た情報をもとにサーバ装置10のユーザが設定した洗濯方法が格納される。すなわち、「洗濯方法」フィールドには、衣類に施される処理を示す情報が格納される。「納期」フィールドには、顧客から洗濯を依頼された衣類を顧客へ届ける期日が格納される。「費用」フィールドには、衣類の洗濯にかかる総費用が格納される。「制御情報」フィールドには、洗濯装置24を制御するための制御情報が格納される。洗濯情報としては、洗濯時間、洗濯温度などが挙げられる。「洗濯方法」フィールド、「納期」フィールド、「費用」フィールド、及び「制御情報」フィールドヘの情報の格納については、後述される。
サーバ装置10の制御部11は、上記ステップS15の処理に続いて、表示部15に電子カルテに基づく入力画面135を表示させる(S16)。
図9は、入力画面135の一例を示す画面図である。
入力画面135には、「識別番号」欄136、「氏名」欄137、「電話番号」欄138、「住所」欄139、「現在の状態」欄140、「損傷の可能性」欄141、「汚れ画面」欄142、「商品種別」欄146、「色」欄147が示されている。「識別番号」欄136には、管理テーブル20の「識別番号」フィールドから読み出された情報が表示される。「氏名」欄137には、管理テーブル20の「氏名」フィールドから読み出された情報が表示される。「電話番号」欄138には、管理テーブル20の「電話番号」フィールドから読み出された情報が表示される。「住所」欄139には、管理テーブル20の「住所」フィールドから読み出された情報が表示される。「現在の状態」欄140には、管理テーブル20の「汚れ種別」フィールドから読み出された情報が表示される。「損傷の可能性」欄141には、管理テーブル20の「損傷種別」フィールドから読み出された情報が表示される。「汚れ画面」欄142には、管理テーブル20の「汚れ位置」フィールドから読み出された情報が表示される。「商品種別」欄146には、管理テーブル20の「種類」フィールドから読み出された情報が表示される。「色」欄147には、管理テーブル20の「色」フィールドから読み出された情報が表示される。
また、入力画面135には、「洗濯方法」欄143、「納期」欄144、及び「費用」欄145が示されている。「洗濯方法」欄143には、操作部14からの所定操作により、衣類の洗濯方法が記入される。「納期」欄144には、操作部14からの所定操作により、衣類の納期が記入される。「費用」欄145には、操作部14からの所定操作により、衣類の洗濯にかかる費用が記入される。
このように、サーバ装置10の制御部11(第1表示手段)は、管理テーブル20に格納された連絡先情報(ここでは電話番号)が表示され、洗濯関連情報(ここでは洗濯方法、納期、及び費用)が入力されるための入力画面135を表示部15の液晶ディスプレイに表示させる。
入力画面135の「電話番号欄」138には、顧客の連絡先情報としての電話番号が示されている。このため、呼出通信装置を利用して、「電話番号欄」138に示された電話番号に電話をかけることにより、顧客の電話番号を呼び出した後に顧客と通話することができる。ところで、販売店端末30における状態情報の入力は、販売店端末30のユーザによって行わるため、必ずしも正確な情報が入力されるとは限らない。すなわち、例えば衣類の色は、個人の感受性によって同じ色であっても異なる色として販売店端末30に入力されることがある。サーバ装置10のユーザは、顧客との通話を通して、医療現場で行われている所謂インフォームド・コンセント(informed consent)と同様にして、状態情報に誤りがあるか否かを入力画面135を見ながら確認することができる。また、サーバ装置10のユーザは、顧客との通話を通して、当該顧客の衣類に対する洗濯方法、納期、費用を顧客の合意のもとで決定する。サーバ装置10のユーザは、操作部14のキーボードやマウスを操作することにより、決定した洗濯方法、納期、及び費用を「洗濯方法」欄143、「納期」欄144、及び「費用」欄145にそれぞれ記入する。
また、「識別番号」欄136、「氏名」欄137、「電話番号」欄138、「住所」欄139、「現在の状態」欄140、「損傷の可能性」欄141、「汚れ画面」欄142、「商品種別」欄146、及び「色」欄147には、管理テーブル20から読み出された情報が記入されているが、これらの情報は操作部14からの所定操作によって変更が可能である。すなわち、管理テーブル20の各フィールドに格納される情報は、サーバ装置10の操作部14からの所定操作によって書き換え可能である。
サーバ装置10の制御部11は、操作部14からキャンセル操作が行われたか否かを判断する(S17)。ここで、キャンセル操作は、洗濯関連情報を直ちに入力しないことを選択するための操作である。このキャンセル操作は、例えば「電話番号」欄138に示されている電話番号に電話をかけても繋がらない(回線が接続されない)ような場合に行われる。キャンセル操作が行われたと制御部11が判断した場合(S17:YES)、一連の処理が終了される。制御部11は、キャンセル操作が行われていないと判断した場合(S17:NO)、洗濯関連情報が入力されたか否かを判断する(S18)。具体的には、制御部11は、「洗濯方法」欄143、「納期」欄144、及び「費用」欄145に必要な情報が記入され、これらの情報を決定するための所定操作が操作部14から行われたか否かを判断する。洗濯関連情報が入力されていないと制御部11が判断した場合(S18:NO)、処理がステップS16へ戻される。
制御部11(第2入力受付手段、第1格納手段)は、入力画面135に対して洗濯関連情報が入力されたと判断した場合(S18:YES)、入力画面135に対する情報の入力を受け付けて、入力された洗濯関連情報を管理テーブル20に格納する(S19)。具体的には、制御部11は、入力画面135の「洗濯方法」欄143に記入された衣類の洗濯方法、「納期」欄144に記入された衣類の納期、「費用」欄145に記入された衣類の洗濯にかかる費用を管理テーブル20に格納する。その際、衣類の洗濯方法、衣類の納期、及び洗濯にかかる費用を示す各情報は、入力画面135に表示されている識別番号、電話番号、状態情報が格納されている管理テーブル20のレコード(電子カルテ)と同一レコードに格納される。これにより、入力画面135に対して入力された洗濯関連情報(洗濯方法、衣類の納期、及び洗濯にかかる費用)が、表示部15のディスプレイに表示された連絡先情報(ここでは電話番号)と、当該連絡先情報に対応する識別情報及び状態情報とに対応付けて管理テーブル20に格納される。
管理テーブル20に洗濯関連情報が格納されると、制御部11は、制御情報を生成する(S20)。ここで、制御情報は、洗濯装置24を制御するための情報であり、例えば洗濯時間が挙げられる。制御部11は、生成した制御情報を管理テーブル20に格納する(S21)。
販売店に持ち込まれた衣類は、サービス本部へ搬送されて洗濯装置24の洗濯槽に投入される。この衣類には、上述のように識別番号が記載されたタグが付着されている。タグに記載された識別番号が洗濯装置24の操作パネル(不図示)から入力されると、当該識別情報がLAN21を介してサーバ装置10へ送信される。サーバ装置10は、洗濯装置24から受信した識別情報が格納されている管理テーブル20のレコード(電子カルテ)を検索する。この識別情報が格納されたレコードが検出された場合、制御部11は、当該レコードの「洗濯情報」フィールドに格納されている洗濯情報を読み出して洗濯装置24へ送信する。洗濯装置24は、このようにしてサーバ装置10から送信された制御情報に従って動作する。
次に、入力画面135に対して洗濯関連情報が入力されなかった場合に、サーバ装置10において行われる処理の手順について説明する。図l0は、管理テーブル20から洗濯関連情報が格納されていないレコードが検出された場合に、サーバ装置10において行われる処理の手順を示すフローチャートである。
サーバ装置10の制御部11は、HDD13の管理テーブル20にアクセスして、洗濯関連情報が格納されていないレコード(電子カルテ)があるか否かを判断する(S21)。具体的には、制御部11は、顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報が格納されており、且つ洗濯関連情報が格納されていないレコードの有無を判断する。洗濯関連情報が格納されていないレコードはないと制御部11が判断した場合(S31:NO)、待機状態となる。制御部11は、洗濯関連情報が格納されていないレコードがあると判断した場合(S31:YES)、設定期間を経過したか否かを判断する(S32)。具体的には、制御部11は、洗濯関連情報が格納されていないレコードの「受付日時」フィールドから日時を読み出し、当該日時から設定期間(例えば3時間)を経過したか否かを判断する。設定期間を経過していないと制御部11が判断した場合(S32:NO)、処理がステップS31へ戻される。
制御部11は、設定期間を経過したと判断した場合(S32:YES)、入力画面135を表示部15の液晶ディスプレイに表示させる(S33)。具体的には、制御部11は、洗濯関連情報が格納されていないレコードから顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報を読み出す。そして、制御部11は、これらの情報が含まれた入力画面135を液晶ディスプレイに表示させる。なお、ここで電子カルテの内容が表示される入力画面135は、上記ステップS16において説明したものと同様のものであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
制御部11は、操作部14からの操作入力により洗濯関連情報が入力されたか否かを判断する(S34)。洗濯関連情報が入力されていないと制御部11が判断した場合(S34:NO)、処理がステップS33へ戻される。すなわち、入力画面135に対して洗濯関連情報が入力されるまで当該入力画面135が表示部15のディスプレイに表示される。制御部11は、洗濯関連情報が入力されたと判断した場合(S34:YES)、ステップS19の処理と同様に、洗濯関連情報を管理テーブル20に格納する(S35)。そして、制御部11は、管理テーブル20に格納された洗濯関連情報、及び当該洗濯関連情報と同一レコード(電子カルテ)に格納されている衣類情報、並びに操作部14からの操作入力に基づいて制御情報を生成する(S36)。そして、制御部11は、ステップS21の処理と同様に、生成した制御情報を管理テーブル20に格納する(S37)。
本発明においては、洗濯関連情報がサーバ装置10のユーザと、衣類の所有者である顧客との通話を通して決定される。このため、販売店端末30から顧客情報、連絡先情報、識別情報、及び状態情報がサーバ装置10へ送信されているにも拘わらず、直ちに洗濯関連情報を決定することができない場合がある。このような場合であっても、サーバ装置10において図10のフローチャートに基づいて説明した処理が実行されることによって、サーバ装置10のユーザに洗濯関連情報の入力を促して、洗濯関連情報の入力もれを防止することができる。
なお、図9に示す入力画面135には、衣類の素材を示す素材情報や当該衣類の各部の寸法を示す寸法情報が示されていない。このため、サーバ装置10のユーザは、より好適な洗濯関連情報を入力するために、電子カルテの一部の情報による状態情報表示画面120が表示部15のディスプレイに表示させることができる。
図11は、状態情報表示画面120の一例を示す画面図である。
状態情報表示画面120には、「識別番号」欄121、「素材」欄122、「寸法イメージ」欄123等が表示される。「識別番号」欄120には、管理テーブル20の「識別番号」フィールドから読み出された識別番号が表示される。「素材」欄122には、管理テーブル20の「素材」フィールドから読み出された素材情報が表示される。「寸法イメージ」欄123には、管理テーブル20の「寸法」フィールドから読み出された寸法情報が表示される。
サーバ装置10の制御部11(選択受付手段)は、操作部14からの操作入力に基づいて、データベースのレコードの選択を受け付ける。本実施形態においては、制御部11は、操作部14から選択されたレコードの「素材」フィールドから素材情報を読み出すとともに、「寸法」フィールドから寸法情報を読み出す。そして、制御部11(第2表示手段)は、読み出した素材情報及び寸法情報を含む状態情報表示画面120(図11参照)を表示部15の液晶ディスプレイに表示させる。これにより、サーバ装置10のユーザは、状態情報表示画面120に示された情報、及び顧客の意向を反映した形でより好適な洗濯関連情報を入力することができる。
また、洗濯を依頼した顧客も、自身の衣類の洗濯に関連する情報を容易に確認することが可能である。すなわち、サーバ装置10の管理テーブル20に格納された情報は、外部から閲覧することが可能である。
図12は、個人端末50において識別情報が入力された場合に、個人端末50において行われる処理の手順を示すフローチャートである。図13は、個人端末50から送信された識別情報を受信した場合、サーバ装置10において行われる処理の手順を示すフローチャートである。図14は、個人端末50とサーバ装置10との間で伝送される情報を示す模式図である。なお、図12のフローチャートに基づいて説明する個人端末50の処理は、ROM58に格納されているプログラムに基づいて制御部51が発行する命令に従って行われる。また、図13のフローチャートに基づいて説明するサーバ装置10の処理は、ROM18に格納されているプログラムに基づいて制御部11が発行する命令に従って行われる。
[個人端末50の処理]
図12が示すように、個人端末50の制御部51(第3入力受付手段)は、操作部54からの所定の操作入力の有無に基づいて、識別情報(本実施形態においては識別番号)が入力されたか否かを判断する(S41)。識別情報が入力されていないと制御部51が判断した場合(S41:NO)、待機状態となる。制御部51(第2送信手段)は、識別情報が入力されたと判断した場合(S41:YES)、入力された識別情報をサーバ装置10へ送信する(S42、P7)。なお、識別情報は、衣類が販売店に持ち込まれた際に、当該衣類に付与されるとともに、当該衣類の所有者である顧客に通知される。個人端末50を操作する顧客は、この識別情報を操作部54から入力する。
[サーバ装置10の処理]
図13が示すように、サーバ装置10の制御部11は、個人端末50から送信された識別情報(本実施形態においては識別番号)を受信したか否かを判断する(S51)。識別情報を受信していないと制御部11が判断した場合(S51:NO)、待機状態となる。制御部11(第3受信手段、検索手段)は、識別情報を受信したと判断した場合(S51:YES)、受信した識別情報を管理テーブル20から検索する(S52)。具体的には、制御部11は、個人端末50から受信した識別番号が「識別番号」フィールドに格納されているレコード(電子カルテ)を検索する。制御部11は、ステップS52の検索処理を行った後、識別情報が検出されたか否かを判断する(S53)。制御部11は、識別情報が検出されていないと判断した場合(S53:NO)、認証エラーの発生を通知するための認証エラー情報を識別情報の送信元である個人端末50へ送信する(S54、P9)。制御部11(第3送信手段)は、識別情報が検出されたと判断した場合(S53:YES)、当該識別情報に対応する状態情報及び洗濯関連情報を管理テーブル20から読み出して、識別情報の送信元である個人端末50へ送信する(S55、P9)。
[個人端末50の処理]
図12が示すように、個人端末50の制御部51は、ステップS42において識別情報を送信した後、サーバ装置10から状態情報及び洗濯関連情報を受信したか否かを判断する(S43)。制御部51は、状態情報及び洗濯関連情報を受信していないと判断した場合(S43:NO)、サーバ装置10から認証エラー情報を受信したか否かを判断する(S44)。認証エラー情報を受信していないと制御部51が判断した場合(S44:NO)、処理がステップS43へ戻される。制御部51は、認証エラー情報を受信したと判断した場合(S44:YES)、認証エラーを報知する(S45)。具体的には、制御部51は、「認証番号が間違っています」、「認証番号を再度入力して下さい」等のメッセージを表示部55の液晶ディスプレイに表示させる。
制御部51(第2受信手段、第3表示手段)は、状態情報及び洗濯関連情報を受信したと判断した場合(S43:YES)、受信された状態情報及び洗濯関連情報を表示部55の液晶ディスプレイに表示させる(S46)。このステップS46の処理によって入力画面135と同様の画面が表示部55に表示されるが、ここでの入力画面の説明は省略する。
<第1実施形態の作用効果>
以上説明したように、状態情報が販売店端末30で入力され、洗濯関連情報がサーバ装置10で入力され、これらの情報が関連付けられてサーバ装置10の管理テーブル20に電子カルテとなる1つのレコードとして格納される。サーバ装置10のユーザは、表示部15の液晶ディスプレイに表示された連絡先情報(本実施形態では電話番号)をもとに顧客に連絡をとり、顧客から得られる情報を考慮して操作部14から洗濯関連情報を入力することができる。したがって、提供されるクリーニングサービスに係る情報を効率良く取得することができ、且つ洗濯に関連する条件を顧客の合意のもとで決定することができる。
また、サーバ装置10の管理テーブル20によって、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び洗濯関連情報が相互に対応付けられている。サーバ装置10のユーザは、管理テーブル20のレコード(電子カルテ)を選択する操作入力を行うことで、管理テーブル20に格納されている識別情報、連絡先情報、状態情報、及び洗濯関連情報の少なくともいずれかを容易に確認することができる。
また、個人端末51では、サーバ装置10から送信された状態情報及び洗濯関連情報が表示部55のディスプレイに表示される。したがって、サーバ装置10に格納された衣類の状態情報及び洗濯関連情報を、個人端末51のユーザ、すなわち顧客が共有することができる。
なお、本実施形態においては、本発明の連絡先情報が顧客の電話番号である形態について説明したが、連絡先情報は電話番号に限定されるものではない。すなわち、顧客との間で情報のやり取りが可能であれば、本発明の連絡先情報は、ファクシミリ番号、メールアドレス、住所であってもよい。ただし、連絡先情報が電話番号である場合、顧客との通話を通して洗濯条件等を決定することができるので、連絡先情報は電話番号であることが好ましい。
また、本実施形態においては、本発明の状態情報に衣類の種類、衣類の素材、衣類の色、衣類の寸法、衣類に付着している汚れの種類、衣類に汚れが付着している位置、衣類の破損の種類、及び衣類が破損している位置が含まれる形態について説明した。ただし、本発明の状態情報には、これら全ての情報が含まれている必要はなく、少なくともいずれか1つの情報が含まれていればよい。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る情報管理システム100は、衣類に施される洗濯処理が販売店で仮決定され、当該洗濯処理がサービス本部で最終決定される点が上記第1実施形態と異なり、その他の点は第1実施形態と同様である。このため、第1実施形態と共通する点については同一符号を付してその説明を省略する。
図には示されていないが、サーバ装置10が設置されたサービス本部に固定電話(本発明の呼出通信装置の一例)が設けられている。この固定電話は、洗濯装置24によって洗濯処理される衣類の持ち主である顧客と連絡をとるためのものである。すなわち、顧客の携帯電話(本発明の通信端末装置の一例、不図示)に電話をかけるためのものである。なお、本発明の呼出通信装置は固定電話に限定されるものではなく、例えば携帯電話であってもよい。また、サーバ装置10を利用したIP電話によって本発明の呼出通信装置が実現されてもよい。
図15は、販売店端末30において洗濯を依頼するための所定操作が行われた場合に、販売店端末30において行われる処理の手順を示すフローチャートである。図16は、販売店端末30から送信された情報がサーバ装置10で受信された場合に、サーバ装置10において行われる処理の手順を示すフローチャートである。図17は、管理テーブル20から納期情報及び費用情報が格納されていないレコードが検出された場合に、サーバ装置10において行われる処理の手順を示すフローチャートである。なお、図15のフローチャートに基づいて説明する販売店端末30の処理は、ROM38に格納されているプログラムに基づいて制御部31が発行する命令に従って行われる。また、図16及び図17のフローチャートに基づいて説明するサーバ装置10の処理は、ROM18に格納されているプログラムに基づいて制御部11が発行する命令に従って行われる。
販売店端末30が設置された販売店には、クリーニングすべき衣類が当該衣類の所有者である顧客によって持ち込まれる。ここで、クリーニングは、所謂ドライクリーニングに限定されるものではない。ここでのクリーニングには、ドライクリーニング、水洗い、ドライクリーニングと水洗いとを両方行う洗浄処理なども含まれる。顧客が販売店に持ち込んだ衣類は、販売店の店員によって検品されて状態情報が取得される。状態情報は、衣類に施される洗濯処理を決定するために必要な当該衣類の詳細を示す情報である。状態情報は、上述のように、種類情報、素材情報、色情報、寸法情報、汚れ種別情報、汚れ位置情報、破損種別情報、及び破損位置情報である。なお、状態情報はこれらの情報に限定されるものではなく、例えば素材情報及び汚れ種別情報のみが状態情報として取得されてもよい。
販売店では、この状態情報に基づいて、衣類に施される洗濯処理が販売店の店員と顧客とによって仮決定される。販売店において、例えば図9の「洗濯方法」欄143に示される「アクアドライ(登録商標)」、「リプロン(登録商標) シミ汚れ落し」、及び「リプロン 黄ばみ取り」を顧客の衣類に施すことが仮決定される。ここで、「アクアドライ」とは、ドライクリーニングと水洗いとが順次実施される複合的な洗浄処理をいう。「リプロン シミ汚れ落とし」とは、衣類に付着したシミ汚れを落とす特殊な洗浄処理をいう。「リプロン 黄ばみ取り」とは、衣類の黄ばみを落とす特殊な洗浄処理をいう。本実施形態においては、これら3つの洗浄処理が顧客の衣類に施される洗濯処理として販売店で仮決定される場合について説明する。ただし、本実施形態で説明する洗濯処理は一例であって、衣類の素材や汚れの種類に応じて適宜変更されるべきであることは言うまでもない。
[販売店端末30の処理]
図15が示すように、販売店端末30の制御部31は、サービス本部に衣類の洗濯を依頼するための操作入力が操作部34において行われたか否かを判断する(S61)。洗濯を依頼するための操作入力が行われていないと制御部31が判断した場合(S61:NO)、販売店端末30は待機状態となる。制御部31は、洗濯を依頼するための操作入力か行われたと判断した場合(S61:YES)、表示部35に申込画面を表示させる(S62)。図示していないが、表示部35に表示される申込画面は、データエントリー情報として、顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報を入力するための表示画面である。この申込画面には、これらの情報を入力するための入力欄が設けられている。販売店の店員は、操作部34のキーボードやマウスを操作して、申込画面に対して顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報を入力することができる。
ここで、顧客情報は、販売店に衣類を持ち込んだ顧客を特定するための情報であり、本実施形態においては、顧客の氏名と住所である。識別情報は、衣類を識別するための情報であり、本実施形態においては、衣類毎に割り当てられる識別番号である。連絡先情報は、顧客の連絡先を示す情報であり、本実施形態においては、顧客に操作される携帯電話に割り当てられている電話番号である。なお、ここでの電話番号は、顧客が所有する固定電話(本発明の通信端末装置の一例、不図示)の電話番号であってもよい。状態情報は、上記第1実施形態と同様に、種類情報、素材情報、色情報、寸法情報、汚れ種別情報、汚れ位置情報、破損種別情報、及び破損位置情報である。処理情報は、上記洗濯処理を示す情報である。すなわち、本実施形態においては、顧客の衣類に対して、「アクアドライ」、「リプロン シミ汚れ落し」、及び「リプロン 黄ばみ取り」を施すことを示す情報である。
販売店の店員は、顧客の衣類を見ながら販売店端末30に顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報を入力する。これにより、販売店において仮カルテが作成される。ここで仮カルテとは、クリーニングサービスに係る情報の集まりである。仮カルテのデータは、本実施形態では、顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報から構成されている。
販売店端末30の制御部31は、申込画面に対して、データエントリー情報となる、顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報が入力されたか否かを判断する(S63)。具体的には、制御部31は、申込画面の各入力欄に顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報が記入され、これらの情報を確定するための操作入力(例えば、申込画面に表示された「送信」ボタンのクリック)が操作部34から行われたか否かを判断する。申込画面は、制御部31が顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報が入力されたと判断するまで表示される。なお、本実施形態においては、顧客情報が入力される形態について説明するが、連絡先情報に基づいて顧客に連絡をとることができるので、必ずしも顧客情報が入力される必要はない。
制御部31(第4入力受付手段)は、顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報が入力されたと判断した場合(S63:YES)、その入力を受け付けて、これらの情報をHDD33に格納する(S64)。次に、制御部31(第4送信手段)は、HDD33に格納された顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報をHDD33から読み出してLAN I/F32、LAN41、インターネット70を介してサーバ装置10へ送信する(S65)。
[サーバ装置10の処理]
サーバ装置10の制御部11(第4受信手段)は、図16が示すように、販売店端末30から送信されたデータエントリー情報を受信したか否かを判断する(S71)。販売店端末30から情報を受信していないと制御部11が判断した場合(S71:NO)、サーバ装置10は待機状態となる。制御部11は、販売店端末30からデータエントリー情報を受信したと判断した場合(S71:YES)、データエントリー情報における情報の不足の有無を判断する(S72)。具体的には、制御部11は、販売店端末30から受信した情報に、顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報が全て含まれているか否かを判断する。制御部11は、情報の不足があると判断した場合(S72:YES)、入力エラーを通知するためのエラー通知を情報の送信元である販売店端末30へ送信する(S73)。制御部11は、情報の不足がないと判断した場合(S72:NO)、衣類の洗濯が正常に受け付けられたことを通知するための受信完了通知を情報の送信元である販売店端末30へ送信する(S74)。このように、サーバ装置10の制御部11は、販売店端末30から送信された顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報を正常に受信したことを条件として、受信完了通知を販売店端末30へ送信する。
[販売店端末30の処理]
販売店端末30の制御部31は、図15が示すように、ステップS65の処理に続いて、サーバ装置10から受信完了通知を受信したか否かを判断する(S66)。制御部31は、受信完了通知を受信していないと判断した場合(S66:NO)、サーバ装置10からエラー通知を受信したか否かを判断する(S67)。エラー通知を受信していないと制御部31が判断した場合(S67:NO)、処理がステップS66へ戻される。制御部31は、エラー通知を受信したと判断した場合(S67:YES)、受付エラー及び入力確認を促す旨を報知する(S68)。具体的には、制御部31は、「洗濯が受け付けられませんでした」、「申込画面の内容を確認してください」等のメッセージを表示部35に表示させる。このステップS68の処理が行われた後、処理がステップS62へ戻される。
制御部31は、サーバ装置10から受信完了通知を受信したと判断した場合(S66:YES)、受付完了及びタグの取り付けを促す旨を報知する(S69)。具体的には、制御部31は、「洗濯が受け付けられました」、「識別番号が記載されたタグを衣類に取り付けてください」等のメッセージを表示部35に表示させる。
販売店では、この報知を受けて、販売店の店員によって顧客の衣類にタグが取り付けられる。ここで、タグは、衣類を識別するためのものであって、上記識別番号が表記されたものである。したがって、衣類に付着されたタグによって、衣類を識別することが可能である。販売店に持ち込まれた顧客の衣類は、申込画面による衣類の洗濯が正常に受け付けられた後、タグが取り付けられた状態でサービス本部へ搬送される。衣類をサービス本部へ搬送する手段は特に限定されるものではない。衣類は、運送業者によってサービス本部へ搬送されてもよいし、販売店の店員によってサービス本部へ搬送されてもよいし、サービス本部の作業者によって販売店からサービス本部へ搬送されてもよい。なお、本実施形態においては、衣類を洗濯する洗濯装置24がサービス本部に設置されているため衣類がサービス本部へ搬送されるが、洗濯装置24がサービス本部とは異なるクリーニング工場に設置されている場合、顧客の衣類は、当該クリーニング工場へ搬送される。
[サーバ装置10の処理]
サーバ装置10の制御部11(第2格納手段)は、ステップS74の処理を行った後販売店端末30から受信した顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報を対応付けて管理テーブル20(図8参照)に格納する(S75)。具体的には、制御部11は、販売店端末30から受信した顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報をHDD13の管理テーブル20の同一レコード(電子カルテ)に格納する。このステップS75の処理が行われることにより、本実施形態においては、以下の情報が管理テーブル20の各フィールドに格納される。すなわち、顧客情報の一部として販売店端末30から送信された顧客の氏名が「氏名」フィールドに格納される。顧客情報の一部として販売店端末30から送信された顧客の住所が「氏名」フィールドに格納される。識別情報として販売店端末30から送信された衣類の識別番号が「識別番号」フィールドに格納される。連絡先情報として販売店端末30から送信された顧客の電話番号が「電話番号」フィールドに格納される。状態情報として販売店端末30から送信された種類情報が「種類」フィールドに格納され、素材情報が「素材」フィールドに格納され、色情報が「色」フィールドに格納され、寸法情報が「寸法」フィールドに格納され、汚れ種別情報が「汚れ種別」フィールドに格納され、汚れ位置情報が「汚れ位置」フィールドに格納され、破損種別情報が「破損種別」フィールドに格納され、破損位置情報が「破損位置」フィールドに格納される。そして、販売店端末30から送信された、顧客の衣類に対して「アクアドライ」、「リプロン シミ汚れ落し」、及び「リプロン 黄ばみ取り」を施すことを示す処理情報が「洗濯方法」フィールドに格納される。
そして、制御部11(第4表示手段)は、表示部15の液晶ディスプレイに入力画面135(本発明の入力画面の一例、図9参照)を表示させる(S76)。この入力画面135には、ステップS75の処理で管理テーブル20に格納された情報(電子カルテ内の情報)が制御部11によって読み出されて表示される。具体的には、管理テーブル20の「識別番号」フィールドから読み出された衣類の識別番号が「識別番号」欄136に表示される。管理テーブル20の「氏名」フィールドから読み出された顧客の氏名が「氏名」欄137に表示される。管理テーブル20の「電話番号」フィールドから読み出された顧客の電話番号が「電話番号」欄138に表示される。管理テーブル20の「住所」フィールドから読み出された顧客の住所が「住所」欄139に表示される。管理テーブル20の「汚れ種別」フィールドから読み出された汚れ種別情報が「現在の状態」欄140に表示される。管理テーブル20の「破損種別」フィールドから読み出された破損種別情報が「損傷の可能性」欄141に表示される。管理テーブル20の「汚れ位置」フィールドから読み出された汚れ位置情報が「汚れ画面」欄142に模式的に表示される。管理テーブル20の「種類」フィールドから読み出された種類情報が「商品種別」欄146に表示される。管理テーブル20の「色」フィールドから読み出された色情報が「色」欄147に表示される。サーバ装置10のユーザは、入力画面135に表示されたこれらの情報を目視することによって、顧客の衣類を見ることなく当該衣類の状態を把握することができる。
また、入力画面135の「洗濯方法」欄143には、管理テーブル20の「洗濯方法」フィールドから読み出された処理情報が表示される。本実施形態では、販売店で仮決定された「アクアドライ」、「リプロン シミ汚れ落し」、及び「リプロン 黄ばみ取り」が表示される。サーバ装置10のユーザは、操作部14のマウスを操作して「洗濯方法」欄143のチェックボックスに対するチェックを外すことにより、「洗濯方法」欄143に表示されている洗濯処理の選択を解除することができる。すなわち、衣類に対して施される洗濯処理を変更することができる。また、ユーザは、操作部14のキーボード及びマウスを操作して、「洗濯方法」欄143に衣類の洗濯処理にかかる費用を示す費用情報を入力することができる。「費用」欄145には、「洗濯方法」欄143に表示された洗濯処理にかかる費用の合計金額が表示されるようになっている。また、サーバ装置10のユーザは、操作部14を操作して、入力画面135の「納期」欄144にカーソルを合わせ、キーボードから日付及び時間帯を入力する。これにより、衣類の納期が入力される。
入力画面135の「電話番号」欄138には、本実施形態では顧客の電話番号(本発明の連絡先情報の一例)が表示されている。上述のように、サービス本部には固定電話(呼出通信装置)が設けられている。このため、サーバ装置10のユーザは、この固定電話を利用して「電話番号」欄138に表示されている電話番号に電話をかけることにより、入力画面135に各種情報が表示されている衣類の所有者である顧客と通話することができる。
ところで、例えば、衣類の色は、個人の感受性によって同じ色であっても異なる色として判断されるおそれがある。また、例えば衣類に付着した汚れの種類が誤って判断されるおそれがある。すなわち、販売店において、実際とは異なる状態情報が販売店端末30に入力されたり、衣類に対して適切でない洗濯処理を示す洗濯情報が販売店端末30に入力されるおそれがある。上述のように、入力画面135には、販売店の店員が衣類を検品して得られた当該衣類の状態情報、及び販売店で仮決定された洗濯処理が表示されている。このため、サーバ装置10のユーザは、入力画面135を見ながら顧客と通話することにより、状態情報が正しいか否かを確認したり、顧客の衣類に施される洗濯処理が適切であるか否かを判断することができる。そして、ユーザは、仮決定されている洗濯処理が顧客の衣類にとって適切でないと判断した場合には、顧客の合意のもとで、適切な洗濯処理に変更することができる。洗濯処理が変更されるか否かに拘わらず、顧客の合意のもとで洗濯処理を最終決定することができる。また、サーバ装置10のユーザは、最終決定された衣類の洗濯処理にかかる費用及び納期を顧客に確認して決定することができる。
表示部15の液晶ディスプレイに入力画面135が表示された状態で、サーバ装置10の制御部11は、操作部14からキャンセル操作が行われたか否かを判断する(S77)。ここで、キャンセル操作は、入力画面135に対して洗濯処理を変更したり、衣類の洗濯処理にかかる費用情報及び納期情報を直ちに入力しないことを選択する操作である。この操作は、具体的には、表示部15の液晶ディスプレイに表示されている入力画面135を閉じるための操作部14からの操作入力である。このキャンセル操作は、例えば「電話番号」欄138に示されている電話番号に電話をかけても繋がらない(回線が接続されない)ような場合に行われる。キャンセル操作が行われたと制御部11が判断した場合(S77:YES)、一連の処理が終了される。制御部11(第5入力受付手段)は、キャンセル操作が行われていないと判断した場合(S77:NO)、衣類の洗濯処理にかかる費用を示す費用情報、及び当該衣類の納期を示す納期情報が入力されたか否かを判断する(S78)。具体的には、制御部11は、「洗濯方法」欄143に洗濯処理にかかる費用が記入され、且つ「納期」欄144に日時及び時間帯が記入された状態で、これらの入力を確定させるための操作入力(例えば入力画面135に表示されている不図示の「更新」ボタンをクリックする操作)が操作部14から行われたか否かを判断する。これらの情報が入力されていないと制御部11が判断した場合(S78:NO)、処理がステップS76へ戻される。このように、制御部11は、操作部14からの操作入力に基づいて、費用情報及び納期情報の入力を受け付ける。
制御部11(第3格納手段)は、入力画面135に対して費用情報、及び納期情報が入力されたと判断した場合(S78:YES)、費用情報及び納期情報の入力を受け付けて、これらの情報を識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報と対応付けて管理テーブル20に格納する(S79)。具体的には、制御部11は、入力画面135に表示されている識別番号、電話番号、状態情報、及び処理情報が格納されている管理テーブル20のレコード(電子カルテ)を判断する。そして、制御部11は、「納期」欄144に記入された衣類の納期(納期情報)、「費用」欄145に表示されている衣類の洗濯処理にかかる費用(費用情報)を、そのレコード(電子カルテ)の「納期」フィールド、及び「費用」フィールドに格納する。
管理テーブル20に納期情報及び費用情報が格納されると、制御部11(第5入力受付手段、判断手段)は、洗濯処理を変更する操作入力が操作部14から行われたか否かを判断する(S80)。具体的には、制御部11は、「洗濯方法」欄143に示されている洗濯処理に対応するチェックボックスのマークが外された状態で、上記入力を確定させるための操作入力が行われたか否かを判断する。なお、チェックボックスは、マウスでクリックされることにより、その項目が選択されてチェックマークが付けられる。逆に、チェックボックスは、チェックマークが付けられた状態でマウスでクリックされることにより、その項目の選択が解除される。このように、制御部11は、洗濯処理を変更するための操作入力を受け付ける。
制御部11(書換手段)は、洗濯処理を変更する操作入力が行われたと判断した場合(S80:YES)、その操作入力によって入力された情報に基づいて、処理情報を更新する(S81)。すなわち、制御部11は、入力画面135に表示されている処理情報を更新する。具体的には、制御部11は、入力画面135に表示されている処理情報が読み出されたレコード(電子カルテ)を判断し、当該レコードにおける「洗濯方法」フィールドに格納されている処理情報を、操作部14から入力された情報に書き換える。
制御部11は、洗濯処理を変更する操作入力が行われなかったと判断した場合(S80:NO)、又はステップS81の処理によって処理情報を更新した場合、制御情報を生成する(S82)。ここで、制御情報は、処理情報に基づいて、当該処理情報に対応する顧客の衣類を洗濯処理する洗濯装置24を制御するための情報である。制御部11は、ステップS80の処理で「NO」と判断した場合には、ステップS75の処理で管理テーブル20に格納された処理情報に基づいて制御情報を生成する。また、制御部11は、ステップS81の処理を行った場合には、このステップS81の処理で書き換えられた管理テーブル20の処理情報に基づいて制御情報を生成する。制御部11は、生成した制御情報を管理テーブル20の「制御情報」フィールドに格納する(S83)。
制御部11は、ステップS75の処理とステップS79の処理、或いは、ステップS75の処理とステップS79の処理とステップS81の処理を行う。これにより、操作部14から入力された納期情報及び費用情報が、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報と対応付けられて管理テーブル20に格納される。
販売店に持ち込まれた衣類は、サービス本部へ配送されて洗濯装置24の洗濯槽に投入される。この衣類には、上述のように識別番号が記載されたタグが付着されている。タグに記載された識別番号が洗濯装置24の操作パネル(不図示)から入力されると、当該識別番号がLAN21を介してサーバ装置10へ送信される。サーバ装置10は、洗濯装置24から受信した識別番号が格納されている管理テーブル20のレコード(電子カルテ)を検索する。この識別番号が格納されたレコードが検出された場合、制御部11は、当該レコードの「制御情報」フィールドに格納されている制御情報を読み出して、識別番号の送信元である洗濯装置24へ送信する。洗濯装置24は、このようにしてサーバ装置10から送信された制御情報に従って動作する。その結果、洗濯装置24の洗濯槽に投入されている衣類が好適な条件で洗濯される。
以下、上記ステップS77においてキャンセル操作が行われたと制御部11が判断した場合に、サーバ装置10において行われる処理について図17に基づいて説明する。
サーバ装置10の制御部11は、管理テーブル20(図8参照)において納期情報、及び費用情報が格納されていないレコード(電子カルテ)があるか否かを判断する(S91)。具体的には、制御部11は、「氏名」フィールド、「住所」フィールド、「電話番号」フィールド等のフィールドに情報が格納されており、且つ「納期」フィールド、及び「費用」フィールドに納期情報及び費用情報が格納されていないレコード(電子カルテ)があるか否かを判断する。納期情報、及び費用情報が格納されていないレコードはないと制御部11が判断した場合(S91:NO)、処理がステップS91へ戻される。制御部11は、納期情報、及び費用情報が格納されていないレコードがあると判断した場合(S91:YES)、当該レコードに顧客情報、識別情報、連絡先情報などが格納されてから設定期間(例えば半日)を経過したか否かを判断する(S92)。設定期間を経過していないと制御部11が判断した場合(S92:NO)、処理がステップS91へ戻される。
制御部11は、設定期間を経過したと判断した場合(S92:YES)、ステップS76の処理と同様に、表示部15の液晶ディスプレイに入力画面135を表示する(S93)。そして、制御部11は、この入力画面135に対して費用情報、及び納期情報が入力されたか否かを判断する(S94)。このステップS94の処理は、ステップS78の処理と同様に行われる。費用情報、及び納期情報が入力されていないと制御部11が判断した場合(S94:NO)、処理がステップS93へ戻される。すなわち、入力画面135は、費用情報、及び納期時報が入力されるまで表示される。
制御部11は、費用情報、及び納期情報が入力されたと判断した場合(S94:YES)、入力された費用情報、及び納期情報を管理テーブル20に格納する(S95)。このステップS95の処理は、ステップS79の処理と同様に行われる。
次に、制御部11は、ステップS80の処理と同様に、洗濯処理を変更する操作入力が操作部14から行われたか否かを判断する(S96)。制御部11は、洗濯処理を変更する操作入力が行われたと判断した場合(S96:YES)、ステップS81の処理と同様に処理情報を更新する(S97)。
制御部11は、ステップS97の処理を行った場合、又はステップS96で洗濯処理を変更する操作が行われなかったと判断した場合、制御情報を生成する(S98)。制御部11は、ステップS96の処理で「NO」と判断した場合には、ステップS75の処理で管理テーブル20に格納された処理情報に基づいて制御情報を生成する。また、制御部11は、ステップS97の処理を行った場合には、このステップS97の処理で書き換えられた管理テーブル20の処理情報に基づいて制御情報を生成する。制御部11は、このようにして処理情報に基づいて制御情報を生成した後、当該制御情報を管理テーブル20において当該処理情報と同じレコード(電子カルテ)に格納する(S99)。
<第2実施形態の作用効果>
以上説明したように、販売店端末30から送信された識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報がサーバ装置10で受信され、これらの情報は相互に関連付けられて管理テーブル20に格納される。サーバ装置10では、これらの情報のうち、連絡先情報、状態情報、及び処理情報を表す入力画面135が表示部15の液晶ディスプレイに表示される。入力画面135には連絡先情報が含まれているので、サーバ装置10のユーザは、連絡先情報を利用して顧客に連絡をとることができる。また、入力画面135には状態情報、及び処理情報が示されているので、サーバ装置10のユーザは、これらの情報に基づいて、処理情報に対応する洗濯処理について顧客に確認し、処理情報で示される洗濯処理を必要に応じて変更することができる。このように、販売店で仮決定された洗濯処理を、顧客と連絡をとったサーバ装置10のユーザが必要に応じて変更して、サービス本部で最終決定することができる。すなわち、仮に販売店で洗濯処理が誤って決められた場合でも、顧客の合意のもと、サービス本部において適切な洗濯処理に変更することができる。したがって、顧客が意図せず且つ衣類に不適切な洗濯処理が施されることを確実に防止することができる。
また、本実施形態では、顧客の衣類に施される洗濯処理について顧客の合意を得た上で、衣類の納期、洗濯にかかる費用を決定し、これらの情報をサーバ装置10で管理することができる。操作部14から入力された納期情報、及び費用情報は、管理テーブル20に格納されている識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報に対応付けられて管理テーブル20に格納される。
また、本実施形態では、販売店の店員が顧客の衣類を見ながら仮カルテを作成する。この仮カルテを構成する顧客情報、識別情報、連絡先情報、状態情報、及び処理情報が販売店端末30からサーバ装置10へ送信されるので、サーバ装置10のユーザは、顧客の衣類を見ることなくカルテ(電子カルテ)を作成することができる。ここでのカルテとは、管理テーブル20における1のレコードに対応付けられて格納される情報である。このように、販売店で顧客の衣類を見ながら仮カルテが作成され、サービス本部で顧客の衣類を見ることなくカルテが作成されるので、販売店からサービス本部へ顧客の衣類を搬入する必要がない。したがって、洗濯装置24がサービス本部とは別の場所にあるクリーニング工場に設置されているような場合に、カルテを作成するために顧客の衣類を一旦販売店からサービス本部へ搬送し、カルテが作成された後に当該衣類をサービス本部からクリーニング工場へ搬送するといった作業が簡略化される。つまり、顧客の衣類を販売店からクリーニング工場へ直接搬送して、クリーニング工場において顧客の衣類を洗濯することができる。この場合、クリーニング工場に洗濯装置24を制御するための制御装置(例えばパーソナルコンピュータ)を設置し、当該制御装置をインターネット70に接続する。そして、サーバ装置10から制御装置へ制御情報を送信し、制御装置が当該制御情報に基づいて洗濯装置24を制御するように構成すればよい。
[第1変形例]
上記第2実施形態では、サーバ装置10のユーザが処理情報、納期情報、及び費用情報を決定するための情報を、呼出通信装置である電話を利用して顧客から取得する形態について説明したが、当該情報を他の手段で取得してもよい。例えば、サーバ装置10にインターネット70を介して電子メールを送受信する機能を設けて、呼出通信装置としてもよい。そして、販売店において、店員は、例えば顧客が所有する携帯電話に割り当てられているメールアドレスを連絡先情報として販売店端末30に入力する。そして、サーバ装置10の表示部15の液晶ディスプレイに、顧客の電話番号に代えて、販売店端末30から送信されたメールアドレスを含む入力画面135を表示させる。サーバ装置10のユーザは、入力画面135に表示された処理情報に対応する洗濯処理を行うか否かを確認するためのメッセージ、衣類の納期を確認するためのメッセージ、及び当該洗濯にかかる費用を確認するためのメッセージを本文に記載した電子メールを、入力画面135に表示されたメールアドレスを宛先として送信する。この場合、携帯電話で受信された電子メールに対して顧客が必要事項を記入して返信メールを送ることにより、サーバ装置10のユーザは、顧客の合意のもとで処理情報、納期情報、及び費用情報を決定することができる。
また、顧客が所有する携帯電話がインターネットに接続してWeb(World Wide Web)サイトを閲覧可能な端末である場合、顧客が洗濯処理、衣類の納期、衣類の洗濯にかかる費用を確認するためのWebページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)が記載された電子メールをサーバ装置10から顧客の携帯電話へ送信するようにしてもよい。
[第2変形例]
また、例えばサービス本部に原稿の画像データをファクシミリ送受信する機能を有する複合機(本発明の呼出通信装置)を設置し、当該複合機を利用して、洗濯条件、衣類の納期、衣類の洗濯にかかる費用について顧客の合意を得るようにしてもよい。具体的には、販売店において、店員は、例えば顧客が所有するファクシミリ装置に割り当てられているファクシミリ番号を連絡先情報として販売店端末30に入力する。これに対して、サーバ装置10の表示部15の液晶ディスプレイに、顧客の電話番号に代えて上記ファクシミリ装置のファクシミリ番号を含む入力画面135を表示させる。サーバ装置10のユーザは、入力画面135に表示された処理情報に対応する洗濯処理を行うか否かを確認するためのメッセージ、衣類の納期を確認するためのメッセージ、及び当該洗濯にかかる費用を確認するためのメッセージを記載した原稿の画像データを複合機から上記入力画面135に表示されたファクシミリ番号を宛先として送信する。このファクシミリ原稿に対して顧客から送信されたファクシミリ原稿を受けて、サーバ装置10のユーザは、衣類の納期、及び衣類の洗濯処理にかかる費用を決定するとともに、必要に応じて洗濯処理を変更することができる。
また、本実施形態においては、本発明の状態情報が衣類の種類、衣類の素材、衣類の色、衣類の寸法、衣類に付着している汚れの種類、衣類に汚れが付着している位置、衣類の破損の種類、及び衣類が破損している位置である形態について説明した。ただし、本発明の状態情報は、必ずしもこれらの情報を全て含んでいる必要はない。本発明の状態情報は、例えば、例えば衣類に付着している汚れの種類、及び衣類の種類の2つの情報からなるものであってもよい。また、本発明の状態情報は、例えば、衣類に付着している汚れの種類、衣類の素材、及び衣類に汚れが付着している位置の3つの情報からなるものであってもよい。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について説明する。本発明の第3実施形態に係る情報管理システム100(図1参照)は、販売店端末30がサーバ装置10ヘクリーニングサービスに係る情報(後述する第1情報)を送信する処理に先だって、販売店端末30が予めサービス本部に認定された正規の端末装置であるか否かを認証するための認証処理が行われる点で第1実施形態や第2実施形態と異なる。そして、その他の点は、第1実施形態や第2実施形態と同様である。このため、第1実施形態や第2実施形態と共通する点については同一符号を付してその説明を一部省略し、異なる点について主に説明する。
[販売店端末30]
図18は、販売店端末30の構成の概略を示すブロック図である。
販売店端末30は、主としてパーソナルコンピュータ等から構成されている。販売店端末30の制御部31は、販売店端末30の全体動作を統括的に制御するものである。制御部31は、図18が示すように、CPU37、ROM38、及びRAM39を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。この制御部31は、バス36を介してLAN 1/F32、HDD33、操作部34、及び表示部35と通信可能に接続されている。
販売店端末30のHDD33には、第1関数81が記憶されている。第1関数81は、第1パスワードを生成するための関数であり、例えばハッシュ関数である。第1パスワードは、販売店端末30がサーバ装置10にアクセスすることが予めサービス本部に許可されていることを証明するための情報である。後述するが、販売店端末30がサーバ装置10に対してアクセスの許可を要求するアクセス許可要求情報(本発明の要求情報に相当)を送信すると、サーバ装置10から販売店端末30に対して入力情報が送信される。この入力情報は、販売店端末30が第1パスワードを生成する処理で使用する情報である。販売店端末30の制御部31は、ROM38及びHDD33に格納されているプログラムに基づいて、入力情報を第1関数81に入力する。これにより、第1関数81の出力として第1パスワードが生成される。第1パスワードは、例えばアルファベットと数字が組み合わされた複数桁(例えば10桁)の文字列である。生成された第1パスワードは、制御部31及びLAN I/F32によってインターネット70を介してサーバ装置10へ送信される。
[サーバ装置10]
図19は、サーバ装置10の構成の概略を示すブロック図である。
サーバ装置10の制御部11は、サーバ装置10の全体動作を統括的に制御するものである。制御部11は、図19が示すように、CPU17、ROM18、及びRAM19を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。この制御部11は、バス16を介してLAN I/F12、HDD13、操作部14、及び表示部15と通信可能に接続されている。
販売店端末30のHDD33には、上述の管理テーブル20、第2関数92、及び第3関数93が記憶されている。第2関数92は、第2パスワードを生成するための関数であり、例えばハッシュ関数である。第2関数92に対して入力される情報と第1関数81に対して入力される情報とが同一である場合、第1パスワードと同じ第2パスワードが第2関数92によって生成される。すなわち、第2関数92は、第1関数81と同じアルゴリズムを有する関数である。後述するが、販売店端末30からアクセスの許可を要求するアクセス許可要求情報が送信されると、制御部11は、ROM18及びHDD13に格納されているプログラムに基づいて入力情報を生成する。そして、制御部11は、入力情報を第2関数92に入力する。これにより、第2関数92の出力として第2パスワードが生成される。第2パスワードは、第1パスワードと同様に、例えばアルファベットと数字が組み合わされた複数桁(例えば10桁)の文字列である。生成された第2パスワードは、制御部11により、サーバ装置10が販売店端末30から受信した第1パスワードと比較される。第1パスワードと第2パスワードとが一致すると制御部11が判定した場合、サーバ装置10に対する販売店端末30のアクセスが一時的に許可される。逆に、第1パスワードと第2パスワードとが一致しないと制御部11が判定した場合、サーバ装置10に対する販売店端末30のアクセスが禁止される。
第3関数93は、第1関数81及び第2関数92に入力される入力情報を生成するための関数であり、例えばハッシュ関数である。サーバ装置10が販売店端末30からのアクセス許可要求情報を受信する毎に、制御部11によって毎回異なる情報(例えばサーバ装置10がアクセス許可要求情報を受信した時刻)が第3関数93に入力される。このため、アクセス許可要求情報が受信される毎に、毎回異なる入力情報が生成される。つまり、第3関数93は、サーバ装置10が販売店端末30からのアクセス許可要求情報を受信する毎に毎回異なる入力情報を生成するための関数である。第3関数93によって生成される入力情報は、例えばアルファベットと数字が組み合わされた複数桁(例えば20桁)の文字列である。生成された入力情報は、制御部11によってサーバ装置10から販売店端末30へ送信される。販売店端末30では、この入力情報が第1関数81に入力されて第1パスワードが生成される。また、生成された入力情報は、第2関数92にも入力される。これにより、第2パスワードが生成される。第1関数81に入力される入力情報と第2関数92に入力される入力情報とが同一の情報であるため、第1関数81が第2関数92と同じアルゴリズムを有する正規の関数である場合、販売店端末30では、第2パスワードと同じ第1パスワードが生成されることとなる。逆に、第1関数81が正規の関数ではない場合、販売店端末30で生成される第1パスワードが第2パスワードと相違することとなる。
以下、本発明の第3実施形態に係る情報管理システム100において、衣類の洗濯に関連する情報が管理テーブル20に格納される手順について説明する。
図20は、販売店端末30とサーバ装置10との間で伝送される情報を示す模式図である。図21は、販売店端末30において洗濯を依頼するための操作入力が行われた場合に、販売店端末30で行われる処理の手順を示すフローチャートである。図22は、販売店端末30において洗濯を依頼するための操作入力が行われた場合に、販売店端末30で行われる処理の手順を示すフローチャートである。図23は、申込画面110の一例を示す画面図である。図24は、販売店端末30からアクセス許可要求情報が送信された場合に、サーバ装置10で行われる処理の手順を示すフローチャートである。図25は、販売店端末30からアクセス許可要求情報が送信された場合に、サーバ装置10で行われる処理の手順を示すフローチャートである。なお、図21及び図22のフローチャートに基づいて説明する販売店端末30の処理は、ROM38及びHDD33に格納されているプログラムに基づいて制御部31が発行する命令に従って行われる。また、図24及び図25の
フローチャートに基づいて説明するサーバ装置10の処理は、ROM18及びHDD13に格納されているプログラムに基づいて制御部11が発行する命令に従って行われる。
[販売店端末30の処理]
図21が示すように、販売店端末30の制御部31は、サービス本部に衣類の洗濯を依頼するための操作入力(申込画面110を表示させるための操作)が操作部34において行われたか否かを判断する(S101)。洗濯を依頼するための操作入力が行われていないと制御部31が判断した場合(S101:NO)、待機状態となる。制御部31(情報入力受付手段)は、洗濯を依頼するための操作入力が行われたと判断した場合(S101:YES)、表示部35に申込画面110(図23参照)を表示させる(S102)。申込画面110は、本発明の第1情報としての識別情報、顧客情報、連絡先情報、及び状態情報を入力するための入力画面である。この申込画面110には、これらの情報を入力するための入力欄151〜164が表示されている。
識別情報は、衣類を識別するための情報であり、本実施形態においては、衣類毎に割り当てられる識別番号である。この識別番号は、例えば衣類が持ち込まれた販売店の名称、顧客の電話番号に基づいて、予め規定されたルールに基づいて決定される。この識別情報が入力欄151に表示される。なお、識別情報は、操作部34の操作によって入力欄151に記入されてもよいし、制御部31によって自動的に生成されて入力欄151に記入されてもよい。
顧客情報は、販売店に衣類を持ち込んだ顧客を特定するための情報であり、本実施形態においては、顧客の氏名と住所である。操作部14からの操作によって、入力欄152に顧客の氏名が記入され、入力欄153に顧客の住所が記入される。
連絡先情報は、顧客の連絡先を示す情報である。図23が示すように、本実施形態では、連絡先情報として、顧客の電話番号、FAX番号、Emailアドレスを記入するための入力欄154〜156が申込画面110に設けられている。なお、これらの入力欄154〜156全てに連絡先情報が記入される必要はなく、少なくともいずれか1つの入力欄(例えば入力欄154)に連絡先情報(ここでは電話番号)が記入されればよい。
状態情報は、衣類の詳細を示す情報であり、当該衣類の洗濯条件を決定するために必要な情報である。状態情報は、本実施形態においては、種類情報、素材情報、色情報、寸法情報、汚れ種別情報、汚れ位置情報、破損種別情報、及び破損位置情報が含まれる。種類情報(図中の「商品種別」)は、例えばスーツ、セーター、ズボンなど、衣類の種類を示す情報である。この種類情報が入力欄157に記入される。図23が示す申込画面110では、顧客の衣類が背広の上着であることを示す「背広上着」が入力欄157に記入されている。
素材情報(図中の「素材」)は、例えば綿、シルク、ウールなどの衣類の素材を示す情報である。図23が示すように、衣類の表地、裏地、芯地のそれぞれの素材を示す情報が申込画面110の入力欄158に記入される。
色情報(図中の「色」)は、例えばブルー、ホワイト、イエローなどの衣類の色を示す情報である。この色情報が入力欄159に記入される。
寸法情報(図中の「寸法」)は、衣類の寸法を示す情報である。本実施形態における寸法情報には、衣類のバスト、ウエスト、ヒップ、肩幅、着丈、袖丈などの衣類の各部の詳細な寸法を示す情報が含まれる。これらの寸法情報は、入力欄160に記入される。
汚れ種別情報(図中の「汚れの種類」)は、例えば汗じみ、黄ばみ、くすみなどの衣類に付着している汚れの種類を示す情報である。この汚れ種別情報が入力欄161に記入される。
汚れ位置情報(図中の「汚れの位置」)は、例えば襟、袖などの衣類に汚れが付着している位置を示す情報である。この汚れ位置情報が入力欄162に記入される。
破損種別情報(図中の「破損の種類」)は、例えば糸引き、カビ、ほつれ、やぶれなどの衣類の破損の種類を示す情報である。この破損種別情報が入力欄163に記入される。
破損位置情報(図中の「破損の位置」)は、衣類が破損している位置を示す情報である。この破損位置情報が入力欄164に記入される。
販売店端末30を操作する販売店の店員は、販売店に衣類を持ち込んだ顧客と対話して必要な情報を取得する。そして、販売店の店員は、取得した情報を操作部34を操作して入力欄152〜156に記入する。また、販売店の店員は、顧客の衣類を検品する。そして、販売店の店員は、これにより得られた情報を操作部34を操作して入力欄157〜164に記入する。このように、販売店の店員は、操作部34を操作して表示部35に表示された申込画面110の各入力欄152〜164に第1情報(本実施形態では、識別情報、顧客情報、連絡先情報、及び状態情報)を入力することができる。すなわち、販売店端末30の操作部34からクリーニングサービスに係る第1情報の入力が受け付けられる。なお、申込画面110は、図23が示すものに限定されるものではなく、第1情報に含まれる情報に応じて入力欄の数等が適宜変更されてもよい。
図21が示すように、販売店端末30の制御部31は、申込画面110の各入力欄151〜164に対して識別情報、顧客情報、連絡先情報、及び状態情報が記入された状態で、これらの情報をサーバ装置10へ送信するための送信命令が入力されたか否かを判断する(S103)。具体的には、制御31は、申込画面110の各入力欄151〜164に識別情報、顧客情報、連絡先情報、及び状態情報が記入され、申込画面110の送信ボタン112が操作部34のマウスによりクリックされたか否かを判断する。制御部31は、送信命令が入力されていないと判断した場合(S103:NO)、キャンセル操作が行われたか否かを判断する(S104)。具体的には、制御部31は、申込画面110のキャンセルボタン114が操作部34のマウスによりクリックされたか否かを判断する。キャンセル操作が行われていないと制御部31が判断した場合(S104:NO)、処理がステップS103へ戻される。キャンセル操作が行われたと制御部31が判断した場合(S104:YES)、申込画面110の各入力欄151〜164に記入された情報の入力が受け付けられることなく処理が終了される。
制御部31は、送信命令が入力されたと判断した場合(S103:YES)、すなわち、送信ボタン112がクリックされたと判断した場合、申込画面110の各入力欄151〜164に必要な情報が全て記入されているか否かを判断する(S105)。申込画面110の各入力欄151〜164に全ての必要な情報が入力されていないと制御部31が判断した場合(S105:NO)、処理がステップ103へ戻される。例えば、申込画面110に顧客の氏名が記入されていない場合や、顧客の電話番号、FAX番号、及びEmailアドレスがいずれも記入されていない場合(入力欄154〜156が全て空欄である場合)に、処理がステップ103へ戻される。
制御部31(要求情報送信手段)は、申込画面110に対して必要な情報が全て入力されたと判断した場合(S105:YES)、LAN I/F32、LAN41、及びインターネット70を介してサーバ装置10ヘアクセス許可要求情報を送信する(S106、P11)。制御部31は、操作部34からの識別情報、顧客情報、連絡先情報、及び状態情報の入力が受け付けられた場合に、サーバ装置10に対してアクセス許可要求情報を送信する。ここで、アクセス許可要求情報は、サーバ装置10に対する販売店端末30のアクセスの許可をサーバ装置10に要求する情報である。つまり、販売店端末30は、常時は、サーバ装置10からアクセス制限を受けている。本実施形態では、常時は、販売店端末30からサーバ装置10へ第1情報を送信できないようになっている。後述する所定の認証処理が実行され、販売店端末30が正規の端末装置であるとサーバ装置10に判定された場合に、販売店端末30がサーバ装置10にアクセス可能と1なり、第1情報が販売店端末30からサーバ装置10へ送信される。
[サーバ装置10の処理]
図24が示すように、サーバ装置10の制御部11(要求情報受信手段)は、販売店端末30から送信されたアクセス許可要求情報を受信したか否かを判断する(S131)。アクセス許可要求情報を受信していないと制御部11が判断した場合(S131:NO)、待機状態となる。制御部11(入力情報生成手段)は、アクセス許可要求情報を受信したと判断した場合(S131:YES)、入力情報を生成する(S132)。具体的には、制御部11は、HDD13に格納されている第3関数93を読み出し、当該第3関数93に例えばアクセス許可要求情報を受信した時刻を入力する。これにより、第3関数93の出力として入力情報が生成される。サーバ装置10がアクセス許可要求情報を受信する時刻が同時刻となることはないため、生成される入力情報は、アクセス許可要求情報が受信される毎に毎回異なることとなる。また、入力情報を生成する処理は、サーバ装置10がアクセス許可要求情報を受信する毎に行われる。したがって、サーバ装置10の制御部11は、アクセス許可要求情報がLAN I/F12を介して受信される毎に、第3関数93を使用して毎回異なる入力情報を生成する。
次に、制御部11(第2生成手段)は、ステップS132の処理で生成された入力情報に基づいて第2パスワードを生成する(S133)。具体的には、制御部11は、HDD13に格納されている第2関数92を読み出し、ステップS132で生成された入力情報を第2関数92に入力する。これにより、第2パスワードが生成される。ステップS132の処理及びステップS133の処理は、アクセス許可要求情報がサーバ装置10に受信される毎に行われる。また、ステップS132の処理では、毎回異なる入力情報が生成されるので、ステップS133の処理では、毎回異なる第2パスワードが生成される。このように、制御部11は、アクセス許可要求情報が受信される毎に、第2関数92を使用して毎回異なる第2パスワードを生成する。生成された第2パスワードは、RAM19に一時的に格納される。
続いて、制御部11(入力情報送信手段)は、指示情報及びステップS132の処理で生成した入力情報をアクセス許可要求情報の送信元である販売店端末30へ送信する(S134、P12、P13)。ここで、指示情報は、販売店端末30に対して第1パスワードの生成を指示するコマンドである。なお、アクセス許可要求情報の送信元の販売店端末30は、例えば、販売店端末30のIPアドレス等により識別可能である。また、このステップS134の処理は、ステップS133の処理の先だって行われてもよい。
[販売店端末30の処理]
図21が示すように、販売店端末30の制御部31(入力情報受信手段)は、上記ステップS106の処理に続いて、サーバ装置10から送信された指示情報及び入力情報を受信したか否かを判断する(S107)。指示情報及び入力情報を受信していないと制御部31が判断した場合(S107:NO)、待機状態となる。制御部31(第1生成手段)は、指示情報及び入力情報を受信したと判断した場合(S107:YES)、入力情報に基づいて第1パスワードを生成する(S108)。具体的には、制御部31は、HDD33から第1関数81を読み出し、当該第1関数81に入力情報を入力する。これにより、第1関数81の出力として第1パスワードが生成される。このように、制御部31は、第1関数81を使用して第1パスワードを生成する。
制御部31(パスワード送信手段)は、ステップS108の処理で第1パスワードが生成されると、当該第1パスワードをインターネット70を介してサーバ装置10へ送信する(S109、P14)。
[サーバ装置10の処理]
図24が示すように、サーバ装置10の制御部11(パスワード受信手段)は、ステップS134の処理に続いて、販売店端末30から送信された第1パスワードを受信したか否かを判断する(S135)。販売店端末30から第1パスワードを受信していないと制御部11が判断した場合(S135:NO)、待機状態となる。制御部11(判定手段)は、第1パスワードを受信したと判断した場合(S135:YES)、第1パスワードと第2パスワードとが一致するか否かを判定する(S136)。制御部11(アクセス制御手段)は、販売店端末30から受信した第1パスワードとステップS133の処理で生成した第2パスワードとが一致しないと判定した場合(S137:NO)、第1パスワードの送信元である販売店端末30に対してアクセス禁止通知を送信する(S138、P15)。アクセス禁止通知は、サーバ装置10に対するアクセスを許可できないことを販売店端末30に通知するための通知情報である。このステップS138の処理が行われた場合、制御部11は、販売店端末30に対するアクセス制限を継続して、販売店端末30からのアクセスを禁止する。なお、アクセス制限の方法については周知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。制御部11は、第1パスワードと第2パスワードとが一致すると判定した場合(S137:YES)、販売店端末30に対してアクセス許可通知を送信する(S139、P15)。アクセス許可通知は、サーバ装置10に対するアクセスを一時的に許可することを販売店端末30に通知するための通知情報である。
[販売店端末30の処理]
図21が示すように、制御部31は、上記ステップS109の処理に続いて、サーバ装置10から通知情報を受信したか否かを判断する(S110)。すなわち、制御部31は、アクセス許可通知又はアクセス禁止通知のいずれかの通知情報をサーバ装置10から受信したか否かを判断する。通知情報を受信していないと制御部31が判断した場合(S110:NO)、待機状態となる。制御部31は、通知情報を受信したと判断した場合(S110:YES)、通知情報がアクセスを許可するものであるか、或いはアクセスを禁止するものであるかを判断する(S111)。制御部31は、通知情報がアクセスを禁止するものであると判断した場合(S111:アクセス禁止)、すなわち通知情報がアクセス禁止通知である場合、表示部35にエラーメッセージを表示させる(S112)。例えば、制御部31は、「アクセスが拒否されました」、「サービス本部に問い合わせてください」などのメッセージを表示部35に表示させる。
制御部31(第1情報送信手段)は、通知情報がアクセスを許可するものであると判断した場合(S111:アクセス許可)、すなわち通知情報がアクセス許可通知である場合、図22が示すように、申込画面110(図23参照)の各入力欄151〜164に記入された顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報によるデータエントリー情報をサーバ装置10へ送信する(S114、P16〜P19)。
[サーバ装置10の処理]
図24が示すように、サーバ装置10の制御部11(第1情報受信手段)は、ステップS139の処理に続いて、販売店端末30から送信された顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報によるデータエントリー情報を受信したか否かを判断する(S140)。これらの情報を受信していないと制御部11が判断した場合(S140:NO)、待機状態となる。逆に、制御部11(第1情報格納手段)は、顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報を受信したと判断した場合(S140:YES)、顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報を管理テーブル20に格納する(S141)。なお、このステップS141の処理は上記ステップS15の処理と同様に行われる。このため、ここでの詳細な説明は省略する。
このように、制御部11(アクセス制御手段)は、第1パスワードと第2パスワードとが一致すると判定した場合に、販売店端末30からのアクセスを許可して販売店端末30に第1情報(本実施形態では顧客情報、識別情報、連絡先情報、及び状態情報)を送信させる。これにより、販売店端末30から送信された第1情報がサーバ装置10に受信され、管理テーブル20に格納される。なお、このステップS141の処理が行われた後は、再びサーバ装置10に対する販売店端末30のアクセスが制限された状態となる。
制御部11は、ステップS141の処理を行った後に、販売店端末30に対して受付完了通知を送信する(S142、P20)。ここで、受付完了通知は、販売店端末30から送信された第1情報が管理テーブル20に正常に格納されたことを当該販売店端末30に通知するための情報である。
[販売店端末30の処理]
図22が示すように、販売店端末30の制御部31は、ステップS114の処理に続いて、サーバ装置10から送信された受付完了通知を受信したか否かを判断する(S115)。受付完了通知を受信していないと制御部31が判断した場合(S115:NO)、待機状態となる。制御部31は、受付完了通知を受信したと判断した場合(S115:YES)、受付完了を通知する旨の情報、及びタグの取り付けを促す旨の情報を報知する(S116)。なお、このステップS116の処理は、上記ステップS9の処理と同様に行われるので、ここでの詳細な説明は省略する。
[サーバ装置10の処理]
図25が示すように、サーバ装置10の制御部11(第1画面表示手段)は、上記ステップS142の処理に続いて、表示部15に入力画面135(図9参照)を表示させる(S145)。この入力画面135には、図9に示されるように、連絡先情報としての顧客の電話番号が「電話番号」欄138に表示されている。なお、本実施形態では、申込画面110には、顧客の電話番号、FAX番号、及びEmai1アドレスを入力するための入力欄154〜156が設けられている(図23参照)。このため、本実施形態では、図9には示されていないが、顧客のFAX番号を表示する「FAX番号」欄、及び顧客のEmai1アドレスを表示する「Emai1アドレス」欄が入力画面135に設けられている。上述のように、サーバ装置10のユーザは、入力画面135に表示された連絡先情報を見て、顧客と連絡をとって洗濯関連情報を入力することができる。
制御部11(関連情報受付手段)は、操作部14からキャンセル操作が行われたか否かを判断する(S146)。このステップS146の処理は、上記ステップS17の処理と同様に行われる。このキャンセル操作は、例えば「電話番号」欄138に示されている電話番号に電話をかけても繋がらない(回線が接続されない)ような場合に行われる。キャンセル操作が行われたと制御部11が判断した場合(S146:YES)、一連の処理が終了される。制御部11は、キャンセル操作が行われていないと判断した場合(S146NO)、上記ステップS18の処理と同様に、洗濯関連情報が入力されたか否かを判断する(S147)。洗濯関連情報が入力されていないと制御部11が判断した場合(S147:NO)、処理がステップS145へ戻される。
制御部11(第1情報格納手段)は、入力画面135に対して洗濯関連情報が入力されたと判断した場合(S147:YES)、入力画面135に対する情報の入力を受け付けて、入力された洗濯関連情報を管理テーブル20に格納する(S148)。具体的には、制御部11は、入力画面135の「洗濯方法」欄143に記入された衣類の洗濯方法、「納期」欄144に記入された衣類の納期、「費用」欄145に記入された衣類の洗濯にかかる費用を管理テーブル20に格納する。その際、衣類の洗濯方法、衣類の納期、及び洗濯にかかる費用を示す各情報は、入力画面135に表示されている識別番号、電話番号、状態情報が格納されている管理テーブル20のレコード(電子カルテ)と同一レコードに格納される。これにより、入力画面135に対して入力された洗濯関連情報(洗濯方法、衣類の納期、及び洗濯にかかる費用)が、表示部15のディスプレイに表示された連絡先情報(ここでは電話番号)と、当該連絡先情報に対応する識別情報及び状態情報とに対応付けて管理テーブル20に格納される。
管理テーブル20に洗濯関連情報が格納されると、制御部11は、上記ステップS20の処理と同様に制御情報を生成する(S149)。ここで生成された制御情報は、上記ステップS21の処理と同様に管理テーブル20に格納される(S150)。
販売店に持ち込まれた衣類は、サービス本部へ搬送されて洗濯装置24の洗濯槽に投入される。この衣類には、上述のように識別番号が記載されたタグが付着されている。タグに記載された識別番号が洗濯装置24の操作パネル(不図示)から入力されると、当該識別情報がLAN21を介してサーバ装置10へ送信される。サーバ装置10は、洗濯装置24から受信した識別情報が格納されている管理テーブル20のレコードを検索する。この識別情報が格納されたレコードが検出された場合、制御部11は、当該レコードの「洗濯情報」フィールドに格納されている洗濯情報を読み出して洗濯装置24へ送信する。洗濯装置24は、このようにしてサーバ装置10から送信された制御情報に従って動作する。
<第3実施形態の作用効果>
以上説明したように、本発明の第3実施形態では、第1パスワードと第2パスワードとが一致した場合にのみサーバ装置10に対する販売店端末30のアクセスが許可され、第1情報が管理テーブル20に格納される。また、販売店端末30がサーバ装置10にアクセスする毎にサーバ装置10で生成される生成情報、すなわち第2パスワードが変更される。したがって、サーバ装置10に対する不正アクセスが原因で、サーバ装置10の管理テーブル20に格納された第1情報が改変或いは流出するといった問題が生じることなく、クリーニングサービスに係る第1情報を厳重に管理することができる。
また、本実施形態では、販売店端末30から送信されたアクセス許可要求情報がサーバ装置10に受信されると、第3関数93を使用して入力情報が生成される。サーバ装置10では、アクセス許可要求情報が受信される毎に毎回異なる情報(例えばアクセス許可要求情報の受信時刻)が第3関数93に入力されることで、毎回異なる入力情報が生成される。第2パスワードは、この入力情報を第2関数92に入力することで生成される。したがって、サーバ装置10では、第2パスワードが容易に変更される。
また、本実施形態では、サーバ装置10で第1情報が受信されると、表示部15に入力画面135が表示される。入力画面135には、衣類の所有者である顧客の連絡先を示す連絡先情報が表示される。このため、サーバ装置10のユーザは、入力画面135に表示された連絡先情報を見て顧客と連絡をとった上で、洗濯関連情報を入力することができる。したがって、衣類に施される処理を顧客の合意のもとで決定することが可能となる。
なお、上記第2実施形態で説明したように、第3実施形態においても、販売店端末30に対して衣類に施される洗濯処理を示す処理情報が入力されてもよい。すなわち、販売店端末30からサーバ装置10へ送信される第1情報は、識別情報、連絡先情報、及び状態情報に加えて、処理情報を含むものであってもよい。この場合、サーバ装置10の制御部11(第2画面表示手段)は、連絡先情報、状態情報、及び処理情報を表す入力画面135(本発明の表示画面の一例)を表示部15に表示させる。そして、制御部11(変更受付手段)は、入力画面135に表示された処理情報が示す洗濯処理を変更するための操作入力を操作部14から受け付ける。第2実施形態で説明したように、入力画面135の「洗濯方法」欄143には、管理テーブル20の「洗濯方法」フィールドから読み出された処理情報として、例えば、販売店で仮決定された「アクアドライ」、「リプロン シミ汚れ落し」、及び「リプロン 黄ばみ取り」が表示される。サーバ装置10のユーザは、操作部14のマウスを操作して「洗濯方法」欄143のチェックボックスに対するチェックを外すことにより、「洗濯方法」欄143に表示されている洗濯処理の選択を解除することができる。すなわち、衣類に対して施される洗濯処理を変更することができる。制御部11(変更手段)は、操作部14からの操作入力が受け付けられた場合に、その操作入力に基づいて、入力画面135に表示されている管理テーブル20の処理情報を書き換える。この処理情報を書き換えるための一連の処理については、第2実施形態で説明されているので、ここでの詳細な説明は省略する。
入力画面135には、上述のように連絡先情報が表示されているので、サーバ装置10のユーザは、この連絡先情報を見て顧客と連絡をとり、洗濯処理を変更することができる。したがって、例えば衣類に施される処理が顧客の意図しないものである場合には、顧客の意見に基づいて洗濯処理を変更することが可能となる。
なお、本発明の第3実施形態では、第3関数93を使用して生成された入力情報に基づいて第1パスワード及び第2パスワードが生成される形態について説明した。ただし、第1パスワード及び第2パスワードは、他の方法で生成されてもよい。すなわち、例えば、サーバ装置10では、当該サーバ装置10内の時計が示す現在時刻を第2関数92に入力して第2パスワードを生成し、当該第2パスワードが生成された現在時刻を入力情報に変えて販売店端末30へ送信する。そして、販売店端末30では、サーバ装置10から受信した現在時刻を第1関数81に入力して第1パスワードを生成する。この場合、第3関数93は不要である。